Tumgik
#舟幽霊
indatsukasa · 11 months
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Bon voyage avec les âmes du monde sous-marin!
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ari0921 · 4 months
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「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和五年(2023)12月27日(水曜日)参
    通巻第8070号
 AIは喜怒哀楽を表現できない。人間の霊的な精神の営為を超えることはない
  文学の名作は豊かな情感と創造性の霊感がつくりだしたのだ
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 わずか五七五の十七文字で、すべてを印象的に表現できる芸術が俳句である。三十一文字に表すのが和歌である。文学の極地といってよい。
どんな新聞や雑誌にも俳句と和歌の欄があり、多くの読者を引きつけている。その魅力の源泉に、私たちはAI時代の創作のあり方を見いだせるのではないか。
 「荒海や佐渡によこたう天の川」、「夏草や強者どもが夢の跡」、「無残やな甲の下の蟋蟀」、「旅に病で夢は枯野をかけ巡る」。。。。。
 このような芭蕉の俳句を、AIは真似事は出来るだろうが、人の心を打つ名句をひねり出すとは考えにくい。和歌もそうだろう。
 『春過ぎて 夏来にけらし 白妙の 衣干すてふ 天香具山』(持統天皇)
 皇族から庶民に至るまで日本人は深い味わいが籠もる歌を詠んだ。歌の伝統はすでにスサノオの出雲八重垣にはじまり、ヤマトタケルの「まほろば」へとうたいつがれた。
 しかし人工知能(AI)の開発を米国と凌ぎを削る中国で、ついにAIが書いたSF小説が文学賞を受賞した。衝撃に近いニュースである。
 生成AIで対話を繰り返し、たったの3時間で作品が完成したと『武漢晩報』(12月26日)が報じた。この作品は『機憶(機械の記憶)の地』と題され、実験の失敗で家族の記憶を失った神経工学の専門家が、AIとともに仮想空間「メタバース」を旅して自らの記憶を取り戻そうとする短編。作者は清華大でAIを研究する沈陽教授である。生成AIと66回の対話を重ね、沈教授はこの作品を「江蘇省青年SF作品大賞」に応募した。AIが生成した作品であることを予め知らされていたのは選考委員6人のうち1人だけで、委員3人がこの作品を推薦し
「2等賞」受賞となったとか。
 きっと近年中に芥川賞、直木賞、谷崎賞、川端賞のほかに文学界新人賞、群像賞など新人が応募できる文学賞は中止することになるのでは? 考えようによっては、それは恐るべき時代ではないのか。
 文学の名作は最初の一行が作家の精神の凝縮として呻吟から産まれるのである。
 紫式部『源氏物語』の有名な書き出しはこうである。
「いづれの御時にか、女御、更衣あまたさぶらひたまひける中に、いとやむごとなき際にはあらぬが、すぐれて時めきたまふありけり」
 ライバルは清少納言だった。「春は曙、やうやう白く成り行く山際すこし明かりて、紫立ちたる雲の細くたなびきたる」(清少納言『『枕草子』』
 「かくありし時すぎて、世の中にいとものはかなく、とにもかくにもつかで、世に経るひとありけり」(道綱母『蜻蛉日記』)
 額田女王の和歌の代表作とされるのは、愛媛の港で白村江へ向かおうとする船団の情景を齊明天王の心情に託して詠んだ。
「熟田津に 船乗りせむと月待てば 潮もかなひぬ今は漕こぎ出いでな」(『万葉集』)。
 「昔、男初冠して、平城の京春日の郷に、しるよしして、狩りにいにけり。その里に、いとなまめいたる女はらから住みけり。」(『伊勢物語』)
 ▼中世の日本人はかくも情緒にみちていた
 「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。淀みに浮かぶ泡沫(うたかた)はかつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし」(『方丈記』)
 『平家物語』の書き出しは誰もが知っている。
「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。 沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。 奢れる人も久からず、ただ春の夜の夢のごとし。 猛き者も遂にはほろびぬ、 偏(ひとへ)に風の前の塵におなじ」。
 『太平記』の書き出しは「蒙(もう)竊(ひそ)かに古今の変化を探つて、安危の所由を察(み)るに、覆つて外(ほか)なきは天の徳なり」(『太平記』兵藤祐己校注、岩波文庫版)
「つれづれなるままに、日くらし硯にむかひて、心にうつりゆくよしなし事を、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ」(『徒然草』)
 古代から平安時代まで日本の文学は無常観を基盤としている。
 江戸時代になると、文章が多彩に変わる。
 井原西鶴の『好色一代男』の書き出しは「「本朝遊女のはじまり、江州の朝妻、播州の室津より事起こりて、いま国々になりぬ」
 上田秋成の『雨月物語』の書き出しはこうだ。
「あふ坂の関守にゆるされてより、秋こし山の黄葉(もみぢ)見過しがたく、浜千鳥の跡ふみつくる鳴海がた、不尽(ふじ)の高嶺の煙、浮島がはら、清見が関、大磯小いその浦々」。
 近代文学は文体がかわって合理性を帯びてくる。
「木曽路はすべて山の中である」(島崎藤村『夜明け前』)
「親譲りの無鉄砲で小供の時から損ばかりしている。小学校に居る時分学校の二階から飛び降りて一週間ほど腰を抜ぬかした事がある」(夏目漱石『坊っちゃん』)
「石炭をば早はや積み果てつ。中等室の卓つくゑのほとりはいと静にて、熾熱燈の光の晴れがましきも徒らなり。今宵は夜毎にこゝに集ひ来る骨牌カルタ仲間もホテルに宿りて、舟に残れるは余一人ひとりのみなれば」(森鴎外『舞姫』)。
 描写は絵画的になり実生活の情緒が溢れる。
「国境の長いトンネルをぬけると雪国だった」(川端康成『雪国』)
 谷崎潤一郎『細雪』の書き出しは写実的になる。
「『こいさん、頼むわ』。鏡の中で、廊下からうしろへ這入はいって来た妙子を見ると、自分で襟えりを塗りかけていた刷毛はけを渡して、其方は見ずに、眼の前に映っている長襦袢姿の、抜き衣紋の顔を他人の顔のように見据みすえながら、『雪子ちゃん下で何してる』と、幸子はきいた」。
 「或春の日暮れです。唐の都洛陽の西の門の下に、ばんやり空を仰いでいる、一人の若者がありました」(芥川龍之介『杜子春』)
 ▼戦後文学はかなり変質を遂げたが。。。
戦後文学はそれぞれが独自の文体を発揮し始めた。
 「朝、食堂でスウプをひとさじ吸って、お母様が『あ』と幽(かす)かな声をお挙げになった」(太宰治『斜陽』)
 「その頃も旅をしていた。ある国を出て、別の国に入り、そこの首府の学生町の安い旅館で寝たり起きたりして私はその���その日をすごしていた」(開高健『夏の闇』)
 「雪後庵は起伏の多い小石川の高台にあって、幸いに戦災を免れた」(三島由紀夫『宴のあと』)
和歌もかなりの変質を遂げた。
正統派の辞世は
「益荒男が 手挟む太刀の鞘鳴りに 幾とせ耐えて今日の初霜」(三島由紀夫)
「散るをいとふ 世にも人にも さきがけて 散るこそ花と 吹く小夜嵐」(同)
 サラダ記念日などのような前衛は例外としても、たとえば寺山修司の和歌は
「マッチ擦る つかのま海に霧ふかし 身捨つるほどの 祖国はありや。」
 わずか三十一文字のなかで総てが凝縮されている。そこから想像が拡がっていく。
 こうした絶望、空虚、無常を表す人間の微細な感情は、喜怒哀楽のない機械が想像出来るとはとうてい考えられないのである。
AIは人間の霊感、霊的な精神の営みをこえることはない。
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chiyoha1488 · 3 days
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島根県隠岐島、キャプテンムラサで町おこししてて正気じゃ無いから行ってみたいんだよね
荒天だと船が止まって帰れなくなる金田一少年の事件簿みたいな島なんだけど
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kihiminhamame · 2 months
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船幽霊には底を抜いた柄杓を渡しましょうヾ(๑╹◡╹)ノ"
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kachoushi · 3 months
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各地句会報
花鳥誌 令和6年2月号
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坊城俊樹選
栗林圭魚選 岡田順子選
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令和5年11月1日 立待花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
星の出るいつも見る山鳥渡る 世詩明 人の世や女に生まれて木の葉髪 同 九頭竜の風のひらめき秋桜 ただし 太陽をのせて冬木の眠りけり 同 生死また十一月の風の音 同 朝湯して菊の香に上ぐ正信偈 清女 懸崖の赤き菊花の流れ落つ 誠
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年11月2日 うづら三日の月花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
秋空の深き水色限りなし 喜代子 故里は豊作とやら草紅葉 由季子 菊花展我等夫婦は無口なり 同 しぐれ来る老舗ののれん擦り切れて 都 狛犬の阿吽語らず冬に入る 同 謎々のすつきり解けた小春の日 同 杣山の織火となりぬ紅葉山 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年11月4日 零の会 坊城俊樹選 特選句
綿虫と彼女が指せばそれらしく 瑠璃 梵鐘のはらわたに闇暮の秋 緋路 逝く秋をくづれゝば積み古書店主 順子 綿虫や浄土の風が抜けるとき はるか 太き棘許してをりぬ秋薔薇 和子 弥陀仏の慈顔半眼草の花 昌文 綿虫のうすむらさきや九品仏 小鳥 参道で拾ふ木の実を投げ捨てる 久 綿虫は仏の日溜りにいつも 順子 香煙はとほく菩提樹の実は土に 小鳥
岡田順子選 特選句
腰かける丸太と秋を惜しみけり 光子 九品の印契結ぶや冬近し 眞理子 古に大根洗ひし九品仏 風頭 綿虫や浄土の風が抜けるとき はるか 奪衣婆の知る猿酒の在り処 光子 神無月ならば阿弥陀も金ぴかに 俊樹 蚤の市に売る秋風と鳥籠と 和子 下品仏とて金秋の色溢れ 俊樹 綿虫と彼女が指せばそれらしく 瑠璃 梵鐘のはらわたに闇暮の秋 緋路
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年11月4日 色鳥句会 坊城俊樹選 特選句
ありきたりの秋思の襞を畳みをり かおり 秋日入む落剝しるき四郎像 たかし 返り花ままよと棄つる文の束 美穂 凩や客のまばらな湖西線 久美子 凩のやうな漢とすれ違ふ 睦子 小鳥来る小さなことには目をつむり 光子 流れ星キトラの星は朽ちてゆき 修二 凩に雲や斜めにほどかれて かおり 人肌を知らぬ男のぬくめ酒 たかし 老人が老人負うて秋の暮 朝子 冬の日や吾が影長く汝に触れて 同 身に入むや妣の財布の一セント 久美子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年11月10日 鳥取花鳥会 岡田順子選 特選句
秋思消ゆ「亀山蠟燭」点せば 悦子 この町へ一途に滾り冬夕焼 都 新蕎麦を打つ店主にも代替はり 佐代子 添ふ風に方位はあらず狂ひ花 悦子 HCU記号音満つ夜の長し 宇太郎
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年11月11日 枡形句会 栗林圭魚選 特選句
トランペット響く多摩川冬に入る 美枝子 竹林の風音乾き神の留守 秋尚 公園の隣りに棲みて落葉掃く 亜栄子 句碑の辺の風弄ぶ式部の実 同 新のりの茶漬に香る酒の締め 同 歩を伸ばす小春日和や夫の癒え 百合子 朔風や見下ろす街の鈍色に 秋尚 ぽつぽつと咲き茶の花の垣低き 同 リハビリの靴新調し落葉ふむ 多美女 濡れそぼつ桜落葉の華やぎぬ 文英 露凝りて句碑に雫の朝かな 幸風 大寺の庭きりもなや木の葉散る 美枝子 山寺の風の落葉を坐して聞き 三無
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年11月13日 なかみち句会 栗林圭魚選 特選句
風除の日だまりちよっと立ち話 和魚 風除の分厚き樹林影高き 秋尚 揚げと煮し切り干やさし里の味 あき子 薄日さす暗闇坂に帰り花 史空 渦状の切干甘き桜島 貴薫 切干や日の甘さ溜め縮みたる 三無 風除けをせねばと今日も一日過ぎ 怜 切干や少し甘めに味継がれ 秋尚
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年11月13日 武生花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
確かむる一点一画秋灯下 昭子 幽玄な美女の小面紅葉映ゆ 時江 釣り糸の浮きは沈みし日向ぼこ 三四郎 六地蔵一体づつにある秋思 英美子 赤い靴なかに団栗二つ三つ 三四郎 着飾りて姉妹三人千歳飴 ただし 正装で背中に眠る七五三 みす枝 雪吊の神の恐れぬ高さまで 世詩明 七五三五人姉妹の薄化粧 ただし トランペット音を休めば息白し 世詩明
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年11月14日 萩花鳥会
夜鴨鳴く門川住居六十年 祐子 捨てられて案山子初めて天を知る 健雄 ゴルフ玉直ぐも曲るも秋日向 俊文 山茶花や現役もまた楽しかり ゆかり 舟一艘ただぼんやりと霧の中 恒雄 献茶式津和野城下や朝時雨 美惠子
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令和5年11月14日 さくら花鳥会 岡田順子選 特選句
秋の暮百均で買ふ髪飾 令子 虫食ひの跡そのままに紅葉かな 紀子 背の丸き鏡の我やうそ寒し 同 小春日や杖つく母を見んとする 令子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年11月15日 福井花鳥会 坊城俊樹選 特選句
小春日や日々好日と思ひたり 世詩明 禅林を通り来る風秋深し 啓子 何事も無き一日や神の旅 同 炉開きの一花一輪定位置に 泰俊 一本の池に煌めく櫨紅葉 同 三猿を掲ぐ日光冬日濃し 同 立冬こそ自己を晒せと橋の上 数幸 小六月笏谷石は饒舌に 同 如何にせん蟷螂は枯れ僧恙 雪 猫じやらしもて驚かしてみたき人 同 一匹の枯蟷螂に法の庭 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年11月17日 鯖江花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
小鳥来る赤き実に又白き実に 雪 幽霊の出るトンネルを抜け花野 同 おばあちやん子で育ちしと生身魂 同 見に入みぬ八卦見くれし一瞥に やす香 時雨るるやのつぺらぼうの石仏 同 近松忌逝きし句友の幾人ぞ 同 季は移り美しき言葉白秋忌 一涓 菅公の一首の如く山紅葉 同 落葉踏み歩幅小さくなる二人 同 冬ざれや真紅の句帳持ちて立つ 昭子 今日の朝寒む寒む小僧来たりけり やすえ
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年11月17日 さきたま花鳥句会
からつぽの空に熟柿は朱を灯し 月惑 白壁の色変へてゆく初時雨 八草 六切の白菜余すひとり鍋 裕章 一切の雲を掃き出し冬立ちぬ 紀花 小春日や草履寄せある躙口 孝江 柿を剥く母似の叔母のうしろ影 ふゆ子 いわし雲よせ来る波の鹿島灘 ふじ穂 鵙たける庵に細き煙たつ 康子 雲切れて稜線きりり冬日和 恵美子 水鳥の羽音に湖の明けにけり 良江
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令和5年11月18日 伊藤柏翠記念館句会 坊城俊樹選 特選句
紫のさしも衰へ実紫 雪 蟷螂の静かに枯るる法の庭 同 二人居て又一人言時雨の夜 清女 母と子の唄の聞こゆる柚子湯かな みす枝 還りゆく地をねんごろに冬耕す 真栄 帰省子を見送る兄は窓叩く 世詩明 人に無く芒にありし帰り花 同 香水の口よりとどめさす言葉 かづを 時雨をり故山の景を暗めつつ 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年11月19日 風月句会 坊城俊樹選 特選句
浮寝鳥日陰に夢の深からむ 久子 呪術にも使へさうなる冬木かな 久 無敵なる尻振り進む鴨の陣 軽象 冬日和弥生も今も児ら走る 同 冬蝶の古代植物へと消えぬ 慶月 谿の日を薄く集める花八手 斉 冬天へ白樫動かざる晴れ間 慶月 青空へ枝先細き大枯木 秋尚 旋回す鳶の瞳に冬の海 久 冬の蜂おのが影這ふばかりなり 千種 水かげろうふ木陰に遊ぶ小春かな 斉
栗林圭魚選 特選句
竹藪の一画伐られ烏瓜 千種 遠富士をくっきり嵌めて冬の晴 秋尚 白樫の落葉急かせる風のこゑ 幸風 切り株に鋸の香遺る冬日和 久子 四阿にそそぐ光りや枯れ芙蓉 幸風 白樫の木洩れ日吸ひて石蕗咲けり 三無 小春の日熊鈴つけしリュック負ひ 同 青空へ枝先細き大枯木 秋尚 寒禽の忙しく鳴ける雑木林 貴薫 草の葉を休み休みの冬の蝶 秋尚 逞しく子等のサッカー石蕗咲けり 亜栄子 甘やかな香放ち桂紅葉散る 貴薫 あづまやの天井揺らぐ池の秋 れい
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年11月26日 月例会 坊城俊樹選 特選句
薄き日を余さず纏ふ花八手 昌文 耳たぶに冬の真珠のあたたかく 和子 黒松の肌の亀甲冬ざるる 要 雪吊をおくるみとして老松は 緋路 冬空を縫ふジェットコースターの弧 月惑 ペチカ燃ゆフランス人形ほほそめる て津子 上手に嘘つかれてしまふ裘 政江 嘘つつむやうに小さく手に咳を 和子 手袋に言葉のかたち作りけり 順子
岡田順子選 特選句
池一枚裁ち切つてゆく鴨の水尾 緋路 黒松の肌の亀甲冬ざるる 要 自惚の冬の紅葉は水境へ 光子 玄冬の塒を巻きぬジェットコースター 同 光圀の松は過保護に菰巻きぬ 同 ペチカ燃ゆフランス人形ほほそめる て津子 雪吊を一の松より仕上げをり 佑天 不老水涸れをり茶屋に売る団子 要 遊園地もの食ふ匂ひある時雨 俊樹
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
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poyojinsei · 5 months
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ガンバレ彦&狐斎志異おわり
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雲騎軍最強の剣士とされながら、ここまで負けイベに次ぐ負けイベだった彦卿くん……。
最強剣士だけど、まだ子供だし、伸びしろあるから、負けさせてもいいよね、噛ませ犬要員でいいよね……という声が聞こえて……は来ませんが、事実上噛ませ犬要員になっているのは否定できません。
ついに魑魅魍魎の類に乗っ取られてこれまでの鬱憤をはらしにかかって来ました。
まあ、その力が欲しいか、くれてやる系の誘惑に打ち勝ったということで、今回はプラス印象ということで、いいんですかね、ほんとうに……
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そして景元将軍は忙しすぎる。精神を病んだ(リアルエネルギー存在に取り憑かれた状態は精神の感染症と考えていいのでは?)従者の世話をしたりとか……
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よくわからん古の危険なエネルギー体に一方的に敵視されて駆り出されるとか……担当部署違うのに……このセリフ言うべきなの将軍じゃないでしょ寒鴉でしょ。あるいはフォフォ……
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見せ場は全部将軍が持っていってしまうのは、幻朧の乱のときと同じですね。仕方ないね。主人公も頑張っているのですが仙舟羅浮の仕事は全部景元の手柄になってる気がします。いや主人公の手柄にもなってるけど、見せ場は全部景元だったでしょ。スクショ撮り忘れたけど今回のストーリーは景元がムービーでカッコよく決めて終了したし。
これがナナシビトの宿命か……。
全体的な感想なのですが今回のストーリーはやはりじゃっかん場つなぎ感が否めなかったです。なんかどうでもいいことに巻き込まれたな……って感じが……
まだ怪談処理全部やってないので、三月なのか様が一瞬絡んできたのは何かの伏線だったのか?とかは気になってます。
あと、幽霊っぽい話だったし、停雲ネキの行方が明らかになるかと思ったんですが、ならなそうでした。
フォフォは少女のような雰囲気ですが、十王司で38年も働いてるらしくて、すごいな〜停雲ネキは30年以上天舶司で働いてたと御空様が言ってたので、30+αは狐族だとまだ少女なんですね。ていうか、同年代かな、この二人。見た目は停雲のほうが上だけども……。そして停雲のほうが中身も大人っぽい……
とりあえず早くピノコニーに行きたい!
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turmericcc · 6 months
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第3部第44~45章 ヴェダムはアダンケルモを破壊し、カオスが現出する 満を持して神降者となったのに新ヴェダムは今回1話限り(しかもギミック面)で退場。ウッソだろお前wwwwww カオスに憑依され箱舟で暴れていたリコリスの前に復活したアレスが現れ、聖剣と一体化しカオスを消失させた。また箱舟に幽霊が・・・
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shukiiflog · 7 months
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ある画家の手記if 中郷稔視点
例えば俺の革靴の靴底にはパリに持つ別宅の周辺の街路の美しいタイルを職人に頼んで打ちつけてもらっていて、それで歩くたびに高いヒールを履いた女が歩くより響く硬質な音がいちいち鳴る。 これから語ることはそれに勝るとも劣らない、取るに足りない話。 今となってはすべてが過ぎた話だ。
教授の勧めで俺は大学を卒業せずに中退して、早くから自分のアトリエを持った。まだ分不相応という連中もいたが、教授は俺が一生そこを拠点に制作を続けることを疑っていなかった。俺自身、そんなような今後になるだろうと思っていた。 資金繰りと、ほんの少しの思うところでしばらく海外を彷徨くことになったが、帰国してからは断崖絶壁にほど近い立地のボロ屋敷を買って、そこをアトリエにした。 年中やまない強い潮風、叩きつけてくる白砂、風雪に晒されて煤けた洋舘仕立ての白い��階建。遠巻きの近隣住民からはお定まりの幽霊屋敷という噂付きの物件だった。
俺に両親はいない。 赤子の頃、ちょうどこのボロ屋敷の近くの浜辺、打ち上げられた粗末な小舟の中に放置されていたのを運良く拾われた、捨て子だったと聞いている。発見時、頭に大きな怪我を負っていたとか。 物心つくまでの施設暮らしのあとに、酔狂な金持ちのご老人に誘われてそこの養子に入った。その爺さんが大層な遊び人で顔が広く、意図せずして俺にも半端な知り合いーーー後の人生の稼業において太い人脈になるような金持ち連中ーーーが、大勢できた。 その中で爺さんとは唯一関係なく、不可抗力として知り合ったのが、近所に住んでいて同い年の充(みつる)だった。
充は奇妙な幼馴染だった。幼い頃に知り合って以来、関係は途切れず続いていた。 俺がアトリエを構えると気まぐれにそこへも顔を出した。 いつも大型犬を連れている。充は人間よりも大型犬と一緒に育ったようなやつで、犬の扱いには優れていたが他がまるきりだめだった。 特にいけなかったのは人間への関心の薄さ、理解の欠如、境界線への無頓着、危機意識のなさ。 小柄であどけない容姿の充はしょっちゅう襲われかけた。本人もそれで泣きも怒りもせずへらへら笑っているからたちが悪い。 一度勤めかけた犬の訓練士の仕事も職場でいたずらされているのが明るみになって、切り落とされるように充の��用の話が立ち消え��なり、それきりだった。 少し目を離せばもう勝手に触られる、どこかへ連れ込まれる、見かねて街中や人混みでは俺が無理やり腕を絡めて引いて家族か付き添いかパートナーのふりをした。それにも充は笑うばかりだった。 充は俺といても芸術に感化されたり触発されたりすることは一切なかった。
アトリエには馴染みの大学の卒業生たちが溜まることがよくあった。各々好き勝手に泊まっていったり数ヶ月も黙って居候するやつもいたが、放っておいた。 その頃から俺には絶え間なく誰かしらミューズがいた。彼ら彼女らを直接的に作品のモデルに使うこともあったが、ただそばにいるだけで十分だった、リャナンシーが周囲を舞っているように。一人にはとどまらなかった。この世には美しいものが多すぎるし、そのどれもを俺は心から愛していた。
直人と知り合ったのは教授の個展のレセプションでだった。 おそらくまだ学生だったんだろうが、馴染みの教授のパーティに手伝いとして駆り出されていた。俺も学生の頃はそういう仕事で食いつないでいた。 存在だけは前から知っていた。その日は髪をオールバックにしてすらりと長い肢体を黒いスーツに収めていた。背は高いが職業モデルの空気感は持っていない。纏っていたのは画家のそれだった。それにしても目立つ長い手足や大きな手よりも秀でて美しいのはスーツに隠れた胴、特に背中だろうと思った。 その場で、同じ学校の先輩だと名乗って直人をパーティ会場のトイレに引っ張り込んで服を乱して背中を見た。痩せ気味の背中は少しだけ骨が目立ったが大事な筋肉を残していて、その筋肉はあまり肥大せずに筋ばって浮きやすい体質のようだった。 傷がつかないうちに手元に置きたいと思ったものの、会場にはもう一人気にかかる人間がいた。慧鶴だ。 あまりにも華やかな慧鶴はパーティ会場でも常に人に囲まれていて声をかけるだけで骨が折れる。 結局その日はどちらにも大して接触しないままその場を後にした。 少し気分を害してもいたような気がする。俺のすることに直人がやや戸惑いつつもただ受け身だったからだ。背中を暴かれても困り顔で慌てるだけ。その自分への歪な無関心さが充と少し重なって見えたんだろう。
ちょうどそれくらいの頃からか、誰を抱くときも服は脱がなくなった。 服の下は生傷だらけでとても見られたものじゃなかった。 何をされても笑っている充に苛立ってその小さな体をこれ以上ないほどひどく犯して暴力を振るい傷めつけて追い込めば、こいつに暴力やその先に待つ死の恐怖を教え込めるのか、一度試したことがある。 すると誰に犯されても機嫌よく笑っていた充が俺相手には抵抗するような素振りを見せて、最中もひっきりなしに俺の体に爪を立てて噛みついて泣き喚いて暴れた。残念ながら体格と筋力の差で充の抵抗は俺にとって簡単にあしらえる程度のものでしかなく終わったが。 だが俺は嬉しかった。何かに抵抗して必死に嫌がる姿に、ようやく充が俺と共に同じ時間を過ごしているような錯覚を抱いた。真実など知るか。そう感じたまでのこと。それが全てだ。 それから、ずっとそんなことを続けている。
俺の意識はいつも身体から数センチほど浮いていた。 この感覚をひとに上手く説明するのは難しい。物心がついたときにはそうだった。生まれつきといっていいのかも知れない。 数センチ斜め上から自分自身の肉体を意識体だけで常に見下ろしているような感覚だ。俺はいつも自分の肉体が行うことをぼんやりと見ていた。あるいは別の場所に意識は向いていた。 肉体は俺が動かすものではなく勝手に動くものだった。それも相手に応じて臨機応変に現実的な実に的確な行動と判断を無駄なくこなしていく。はたから見れば何もおかしいところなどない。気づく人間も一人としていなかった。まず俺自身がその状態に長い間疑問を持たなかった。 もっと人は意識と身体にズレがなくぴったりと重なり合うようにして生きているものだと気がついたのは、充を抱いた時にその数センチずれた意識が身体に引き戻されたような感覚があったからだ。意識ーーー精神と肉体が、綺麗に重なってすべてが生々しくクリアに目が覚めたように感じられた。 どちらの状態のほうが心地いいとも、正解だとも思えないまま、俺は自分を放置し続けた。 服の下で治っては増えてを繰り返す生傷が痛んでたまに何かを訴えるようだったが、それも無視し続けた。
俺はアトリエにやってきた誰にでも笑顔であたたかく接して、求められることには教え導いたり、ここに居たいという人間には居場所を与えた。能力を持て余した後輩を相応しい道に進めたり、バレエで成功したいという女をモデルにして海外留学資金を工面してやったり、食っていけずに路頭に迷った画家をアトリエに置いて画材を貸し与えたり、頼られればすべてに応えた。 全員感謝して俺をたいそう慕ってくれた。恩人だという人間もいた。 身体から意識が浮いている俺はずいぶんと愛想がよく慈悲深くて面倒見がいい。そのすべてに自分がやっているという実感に欠けていたが、外聞が悪いわけでもなし、それも放っておいた。 俺の行動で誰が救われようと害されようと知るか。誰にでも無神経に手を差し伸べられるのは相手のことなどどうでもいいからだ。本当に救いたい相手に迂闊に触れられるものか。
直人がスラムで一人意固地になって荒れながら絵を描いていると噂に聞いて、手に入れられると踏んだ。あの背が欲しかった。 今にも崩れそうなボロアパートまで訪ねていった、部屋の扉を開けた途端ガラスコップが飛んできたのを避けながら近寄った。直人はすっかり痩せていたがその土地の荒廃した空気に馴染んでいて、痩せ方は衰えるというより一層研ぎ澄まされて暴力的な、生命力に漲った野良犬のようになっていた。 その一方で瞳の奥はいまだに寂しげに揺れたままで、まるで幼い子供だった。あやしつけて懐かせるのも服従させるのもまったく楽な仕事だった。あの先の見えない場所のせいかどうかは知らないが直人もそう望んでいた。高い背に頑丈な体、怪力と、疲れ知らずの性欲は、他のなにより暴力に向いていた。本人にもその自覚はあるらしかった。
直人の背中を気に入っていたが、直人は俺のミューズではなかった。直人はすでに体にいくつも傷を抱えていた。だからただ可愛がった。たまに雑用を言いつけることはあったが、直人も嫌がらずに従った。 前にパーティで服を剥がした時も思ったが、まるで目の前のことしか見えていないようだった。それは静物画を描くにはうってつけで、後天か先天か知らないが狂気と呼んでもいい。が、大抵の人間はそれを画家と呼んだ。 直人は人を傷つけることをひどく恐れていた。その一方で林檎と人間の区別もうまくついていないのだから笑い話だが。 いつだか直人は俺に自分のこれまでの話を詳細に語った。それで俺が傷つかないことを理解したからだ。嘘か本当かすらどうでもよかったが聞く限りこいつは嘘のつけない人間らしい。第一俺の中にいちいち話を疑うほどの関心がなかった。
その頃から充は俺のアトリエへあまり顔を見せなくなっていた。 とうとう何がしかのトラブルで死んだかと思っていたが、直人が慧鶴に引きずられてここから出ていったのと入れ替わりのようなタイミングでまたふらりと訪れるようになった。 充が自発的に俺から離れていくことはない。姿を見せなかった期間に何があったか、結局尋ねはしなかった。 俺の体は充のいない間にすっかり癒えて綺麗になっていて、その責任を取れと言わんばかりに俺はまた同じことをただ行動でのみ充に対して繰り返した。充の反応も以前と変わりなかった。また服の下に生傷が絶えなくなった。
たちの悪い人間だ。愛嬌のある幼げな笑顔で誰のことも疑わない。人間に関心が薄いが人間を嫌悪したり遠ざけているわけではない。充にとって自分に振るわれる暴力はまったく悪意や害意を含まないものらしかった。充にとってはそうだった。路上で他人からいいように暴行されようと、充はそれを凌辱だとか侵害だとか屈辱的だとかいうふうには捉えられない。むしろそういうものはすべて自分と積極的に関わろうとする友好的な態度だと見做されていくらしかった。それが突き詰めてしまった寂しさからくることに薄々気づいてはいたが、俺は俺が頭で考えてみたことなど信用しない。
充が唯一自分からもコミュニケーションを取りたがる犬を奪ったらどうなるか、試した。 いつものように連れてきた大型犬を、充がベッドで気絶している間に鈍器で殴り殺した。さすが充の育て上げた犬だった。常にそうではあったが、完璧に行き届いた躾と人間というものへの揺るぎない信頼と安心感に満ちていた。野生の死んだゆきすぎた従順さ。どれほど暴力を振るわれても逃げることも噛みつく事も、鳴き声すら上げずに犬は飼い主である充のそばについて離れず最期まで耐えた。 充はぼんやり目を覚ましてから黙って頭の潰れた死んだ犬を大事そうに抱えてもう一度眠った。 次の日から、充は散歩に行くような気軽さと頻度で自殺未遂を繰り返すようになった。取り乱すわけでもなく悲痛な様子でもなくいつもの顔でただ導かれるようにふらふらと。
充は俺のミューズではない。それに足る程度の容姿とオーラを備えてはいたし、実際俺に勝手に何らかの影響を与えていってはいたんだろうが、俺の何かが充をミューズにすることを拒んだ。モデルにすることも。 俺にとってのモデルは興味関心の対象とは違っていた。そういうものへの愛もある。 ただ、なぜかはわからない、ある時またいつも通りやってきた充が指を数本欠けさせていたことに対して抑制できない感情が働いた。充もその時笑いながら言った「おれはおまえのモデルじゃない」と。その通りだ。自分のことを把握しきった人間などここには今も昔もいない。 冷水がはられたままの浴槽に充を体ごと放り込んで片腕で頭を水中に押さえたまま、浴槽の隣に座って俺は何事かをしばらく一人で充に話し聞かせていた気がする。喉の動くままに。 なにを話したか自分でも覚えていないが気がつくとかなりの時間が経っていて、水中に沈められたままの充はそのままこときれていた。
俺はその日充がつれていた大型犬を引き取った。名前は確かバスター。 上等な名入りの首輪を飼ってつけてやった。 充はバスターを自分の恋人だと言い俺には懐かないと豪語したが、バスターは俺によく懐いている。 生前の充の命令を今でも守り続けるかのように。
0視点:一人のモデルが二人を横目で見ていた
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shakuhachi-kataha · 8 months
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幽霊展と幡随院長兵衛の墓参り☆尺八ゆかりの台東区巡り👣
一節切を持った幽霊を見に行く👻
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reallypaleninja · 9 months
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山の中で主の前に立ちなさい。
列王記上19・9a、11-13a
山の中で主の前に立ちなさい。
列王記
その日、19・9aエリヤは神の山ホレブに着き、そこにあった洞穴に入り、夜を過ごした。見よ、そのとき、主の言葉があった。11主は、「そこを出て、山の中で主の前に立ちなさい」と言われた。見よ、そのとき主が通り過ぎて行かれた。主の御前には非常に激しい風が起こり、山を裂き、岩を砕いた。しかし、風の中に主はおられなかった。風の後に地震が起こった。しかし、地震の中にも主はおられなかった。12地震の後に火が起こった。しかし、火の中にも主はおられなかった。火の後に、静かにささやく声が聞こえた。13それを聞くと、エリヤは外套で顔を覆い、出て来て、洞穴の入り口に立った。
答唱詩編
詩編85・9、10+11、12+13+14
神よ、わたしに目を注ぎ、強めてください、手をさしのべて。
詩編85
85・9神の語られることばを聞こう。 神は平和を約束される、 その民、神に従う民に、 心を神に向ける人に。
10救いは神をおそれる人に近く、 栄光はわたしたちの地に住む。 11いつくしみとまことはめぐり合い、 正義と平和はいだき合う。
12まことは地から芽ばえ、正義は天から見守る。 13神は恵みを注がれ、地は豊かに実る。 14正義は神の前を進み、 平和はその足跡に従う。
第二朗読
ローマ9・1-5
兄弟たちのためならば、神から見捨てられた者となってもよいとさえ思っている。
使徒パウロのローマの教会への手紙
皆さん、9・1わたしはキリストに結ばれた者として真実を語り、偽りは言わない。わたしの良心も聖霊によって証ししていることですが、2わたしには深い悲しみがあり、わたしの心には絶え間ない痛みがあります。3わたし自身、兄弟たち、つまり肉による同胞のためならば、キリストから離され、神から見捨てられた者となってもよいとさえ思っています。4彼らはイスラエルの民です。神の子としての身分、栄光、契約、律法、礼拝、約束は彼らのものです。5先祖たちも彼らのものであり、肉によればキリストも彼らから出られたのです。キリストは、万物の上におられる、永遠にほめたたえられる神、アーメン。
福音朗読
マタイ14・22-33
アレルヤ、アレルヤ。神はわたしの希望、わたしの望み。わたしはその言葉により頼む。アレルヤ、アレルヤ。
マタイによる福音
人々がパンを食べて満腹した後、14・22イエスは弟子たちを強いて舟に乗せ、向こう岸へ先に行かせ、その間に群衆を解散させられた。23群衆を解散させてから、祈るためにひとり山にお登りになった。夕方になっても、ただひとりそこにおられた。24ところが、舟は既に陸から何スタディオンか離れており、逆風のために波に悩まされていた。25夜が明けるころ、イエスは湖の上を歩いて弟子たちのところに行かれた。26弟子たちは、イエスが湖上を歩いておられるのを見て、「幽霊だ」と言っておびえ、恐怖のあまり叫び声をあげた。27イエスはすぐ彼らに話しかけられた。「安心しなさい。わたしだ。恐れることはない。」28すると、ペトロが答えた。「主よ、あなたでしたら、わたしに命令して、水の上を歩いてそちらに行かせてください。」29イエスが「来なさい」と言われたので、ペトロは舟から降りて水の上を歩き、イエスの方へ進んだ。30しかし、強い風に気がついて怖くなり、沈みかけたので、「主よ、助けてください」と叫んだ。31イエスはすぐに手を伸ばして捕まえ、「信仰の薄い者よ、なぜ疑ったのか」と言われた。32そして、二人が舟に乗り込むと、風は静まった。33舟の中にいた人たちは、「本当に、あなたは神の子です」と言ってイエスを拝んだ。
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p-ani · 1 year
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産声
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春の夜の水平線に浮かぶのは月の影の輪郭の幻影で、胸の内にわだかまる耐えがたい寂しさはそこから鳥が運んでくるという
海岸と並行して走る道路は先刻の雨で濡れていて、反射する街灯の光が霧に煙る中遠くまで続いている
生暖かい風は焦燥感を掻き立てるには優しすぎてこんなはずではなかった
夜明けを拒絶する身体はそれでも足を止めずに海岸線沿いの国道を歩き続ける
頭上を鳥が横切って飛ぶのを感じる
一定の間隔で彼方から押し寄せる無限の波はその音でこの町のあらゆるものを忘我の底に沈めた
廃墟と化したこの町の住人たちも今は霧となって町を包んでいる
乱反射する月光を吸い込んだ町は自ら発光するかのごとく仄かな光に包まれ冷たく眠る
静けさだけを求めて旅を続けていた僕も今はこの霧の中に住みついた
ここを終点と定めて
(孤独な魚が覗くのは天空に浮遊する万華鏡
夜に響く声は色彩を伴って光を放ち、子供の幽霊たちは水平線を目指して舟を出す
切り離された感情のいくつかは壁の向こうで未だ彼らを探している
黒板に計算式を書いた子供は彼方を見つめて罅割れた魂の欠片を波に返して櫂を漕ぐ
彗星を見上げる子はその望郷に恐れることなく傘を閉じ、その横顔を盗み見る子は小指に付きまとう約束から逃れるために裸で弦に振り下ろした右手をとうとう重力から解放した
安寧は対極にある
波に揺れる船が星の五線譜に落ちるとき此岸の理解は解れるように霧消するだろう
子供たちはただその一点を目指して舟を進める
あらゆる感情を海の青に溶かし、それでも寂しさだけを残して
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kichino-tundra · 1 year
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虐殺の国②
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【注意】この作品には差別・虐殺などの描写があります。
第一章 権力構造、または歴史的背景
第二節 歴史の幽霊
 ダニエルは黒い霊柩馬車から父の遺体の納められた棺が運び出されるのを、真新しい墓石のすぐそばで眺めていた。
 ダニエルの父親はサフラン市警の警部であった。数日前の朝、彼はうっすらと笑顔を浮かべた顔で「行ってきます」と言って家を出た。そしてそれきり帰ってこなかった。どうやら何らかの捜査のために珍しく現場に出ていたらしいのだが、まだ解決していない事件の詳細についてダニエルらが知ることは何も無かった。
 母や妹のすすり泣き、それから墓地を囲む赤や黄色の葉を持つ樹の枝に隠れているであろう小鳥の愛らしい鳴き声のみが辺りを満たしていた。
 ダニエルと、一番下の��であるジョンは泣いていなかった。ジョンはダニエルやその妹であるルシアとは年が離れており、まだ5歳と幼い。彼はダニエルの服の裾を掴んで辺りをきょろきょろと見回していた。
 ダニエルはジョンの小さな手を取って服から手を離させた。
「男ならしゃんとしなさい」
 ダニエルはささやき声でジョンを優しく叱った。小さな手を空中に放り出されたジョンは、自分のズボンの裾をぎゅっと掴み、顎を引いて墓をじっと睨みつけた。拒絶されたのだと思って拗ねてしまったのかもしれない。ダニエルはそれを見てこっそり笑った。棺は墓石の前にぽっかり開いた穴のすぐ側まで運ばれてきて、中に納められた。
 ユーゴニア人口のおよそ八割を占めるアンドロ教徒の間では、棺は死者の国への門であると考えられている。死者は門をくぐると死者の国の王であり原初の人であるアンドロという男に迎えられる。アンドロは死者の皮を剥いで新しい皮に取り替えてやる。死者は、次の人生ではその新しい姿で生きることになるのだ。
 来世の身支度をアンドロに整えてもらった死者は、死ぬ前に生きた分の年月だけ「死者の国」を旅する。死者の国では時間は逆方向に流れるので、時が過ぎればすぎるほど、死者は若返ってゆくという。逆転する時間の旅を終えると、死者は再び地上へと生まれてくると信じられていた。
◇◇◇
 壁のようにそびえる建物は空を覆い隠さんとしている。その下に広がる道路は馬車と人々でごった返していた。
  ダニエルがサフランの街の雑踏を歩いていると、彼のすぐ側を自動車が通り過ぎた。彼はなんとはなしにその姿を眼で追った。屋根のない黒い車に乗る数人の男女の着ているスーツやドレスは、質の良い布でできているのが素人目にも分かった。
 ダニエルは交差点で道を曲がり、様々な店が軒を連ねる区画を歩いていった。彼は視界を流れてゆく店の外観をぼんやりと眺めた。そうしていると、女性用の毛皮のコートが飾られたショーウインドウと、喫茶店のレンガ造りの壁に挟まれた路地に、誰かが座り込んでいるのがちらりと見えた。ダニエルは立ち止まってそちらを見た。薄暗い路地に敷かれた新聞紙の上で男が項垂れていた。ドラコの男だった。ダニエルはしばしの間、冷淡な目で男を見つめた。人影に気づいたその男が顔を上げようとするのを横目に見ながら、彼は心なしか早足でその場を立ち去った。
「ダニエル!」
 再び街中を歩いていると、ダニエルを呼び止める声がした。振り返ると、恰幅の良いドラコの男が彼に向けて軽く手を振っていた。
「ムーンライトさん」
 彼は自分を呼び止めた男――ムーンライトに歩み寄った。
 ムーンライトはダニエルの通う大学の近くに建つレストランの店主である。彼は以前、ダニエルの友人に家を下宿先として提供していた。二人が知り合ったのもその友人がきっかけであった。
「お父さんのことは残念だったね。私も近頃は知り合いが立て続けに亡くなって悲しいよ。イマニュエルも一昨年に亡くなったから……」
 ムーンライトはため息をついた。
「ルフェリの伯父さんですよね。とても残念でした。彼が亡くなってあいつは大学を辞めてしまったし」
「イマニュエルとは同級生でね。昔はよく、もう一人の友人と一緒につるんだものだった。危篤の知らせを聞いて帰る直前、ルフェリはひどく動揺してほとんど喋らなかったよ。イマニュエルはあの子を自分の子供と差別せず大事にしていたから、懐いていたんだろうな。君も大事な人が亡くなって辛いだろう。何かあれば相談に乗るからな」
「ありがとうございます。実は……」
 ダニエルは石畳を横目に見やった。
「大学を辞めて仕事を探そうかと思っているんです。今日は手続きの準備のために大学へ顔を出すつもりで」
 ムーンライトは身を乗り出した。
「本当か?お母さんには相談したのか」
「それはもちろんしましたよ。お互い納得した上です」
 ムーンライトはしばしの沈黙の後、ため息をついた。
「そうか……。君は家族思いだな」
「そうでしょうか」
 ダニエルは表情を曇らせながら俯いた。
「仕事のあてはあるのか?」
「いえ、まだ」
「なら、俺の知り合いが――さっき言ったもう一人の友人というのがそいつなんだが、確か以前人手が足りてないと言っていた。良かったら紹介しようか?」
◇◇◇
 人工的な明かりが食卓の上に並べられた料理の表面を照らしている。ダニエルはムーンライトの自宅で、彼と向かい合って座っていた。人手を欲しているという友人に宛てた手紙の返事が来たため、ムーンライトの家で夕食がてら詳しい話をしようという話になったのだ。
 口の中のものを飲み込んだムーンライトが話し始めた。
「俺の大学時代の友人――ラースロー・ライムライトというんだが、そいつは炭鉱の所長をやっていてね。炭鉱警察/coal-mining policeの警官を募集しているのだそうだ」
「警察?」
 ダニエルはぽつりと口にした。
「炭鉱警察というのは、炭鉱とその周辺の街を管轄する警察組織だそうだ。銃を持つような仕事だから、体力のある男は大歓迎だと言っていた。ダニエルは上背もあるしスポーツも得意だからきっと大丈夫だろう。給料は月300オロだ」
「300オロ?」
「なかなか好待遇だろう?これから家族を養っていかなくちゃならない君には良い仕事だと思うんだが。ただ、家族と離れて暮らすことになってしまうが」
「それは構いません。是非お願いしたいです」
「分かった。明日また手紙を出しておくよ」
「ところで、場所はどこなんですか?」
「エーデルワイス州のアルストロメリア郡というところだ」
「そこって」ダニエルはやけに耳になじむ単語に首をかしげ、それから何かに思い当たったようにムーンライトの顔を見た。「ルフェリの故郷ですよね」
 ムーンライトに別れの挨拶をしたダニエルは、夜の街を歩いて自宅へ向かった。自宅のドアの前に立った彼は、既に眠っているかもしれない家族に配慮してゆっくりと扉を開けた。
「ただいま」
 彼は小さな声でそう言った。返事は返って来なかった。やはり皆眠っているようだった。だがダニエルは自分の部屋に向かう途中で立ち止まった。電灯の光が居間から漏れ出ていたからだ。ダニエルは一人首をかしげ、居間につながるドアを開けた。
「ルシア?どうしたんだ、こんな時間に」
「に、兄さん」
 妹のルシアがテーブルに本やノートを広げて座っていた。彼女の隣にはほとんどうつらうつらとしているジョンが座っている。ルシアはダニエルを見て本とノートを慌てて閉じた。
「勉強か?珍しいな。どうしたんだ」
「ええっと、ちょっと苦手な科目があって、テストが不安で……。でももう寝る」
「そうか。おいジョン、お前ベッドで寝ろ」
「んん」
 ダニエルは舟をこいでいるジョンを優しくゆすった。ダニエルは椅子から降りたジョンの手を引いて廊下に繋がる扉に手をかけた。
「ルシア、おやすみ」
「うん。おやすみ」
 ダニエルは居間のドアを閉めた。ダニエルが自室の前に立っても、ルシアが居間を去る気配は無かった。
 寝支度が済むとダニエルはベッドに入った。彼がサイドチェストのランプを消すと、タールのような暗闇が部屋を満たした。隣のベッドにいるジョンの幼い顔が、月の光によって幽かに浮かび上がっている。
 暗闇の中で子供の目に月光がきらりと反射して、隣のダニエルを見た。
「兄ちゃん寝た?」
 ジョンがダニエルに声をかけた。
「起きてるよ」
 ダニエルは目を開けて、ジョンのほうに顔を向けた。
「そっか」
「眠れないなら背中ぽんぽんしてやろうか、昔みたいに……」
 それを聞いてジョンは唇を尖らせた。ダニエルは笑い声を漏らして、天井に目をやった。
「どうしたんだ。何かあった?」
「そういうわけじゃないよ」
 しばらく沈黙が落ちたあと、ダニエルが静かに口を開いた。
「なあジョン、お前勉強は好きか」
「嫌いだよ。知ってるでしょ」
「そうだな」
 ダニエルはジョンの顔を見た。
「それでも、お前は大きくなったら大学に行けよ」
 そのとき、寝室の外からほんの僅かに廊下の軋む音が聞こえたが、ダニエルは気づかなかった。
「うん」
 ジョンが小さく返事をした。ダニエルはジョンのほうに手を伸ばした。そしてジョンの頭をぐしゃぐしゃと雑に撫でまわした。ジョンがやめてよとクスクス笑ったので、ダニエルも笑った。
◇◇◇
 汽車が到着したらしく、人がどっと吐き出されるように流れ出てきて、まるで駅という鉄骨製の怪物が大きなため息をついているようだった。
「じゃあ、行ってくる」
 大きな鞄を肩にかけたダニエルは改札の前で振り向き、家族の顔を見た。今日、ダニエルはサフランの街を去って、エーデルワイスに行く。家族とはしばしの別れになる。
「体に気を付けてね」
 母は心配そうにしていた。ダニエルは彼女を安心させようとするかのように、笑って頷いた。
「頑張ってね、兄さん」
 ルシアは明るい声で言った。
「ああ、お前も母さんのこと支えてやってくれ」
「うん……」
 彼女は少し表情を曇らせた。彼がどうしたんだと声をかける前に、ルシアの隣にいたジョンがダニエルのほうへ一歩踏み出した。
「兄ちゃん、いってらっしゃい!」
 ジョンは朝散々泣き腫らしたので、目がまだ少し赤かった。
「ああ、行ってきます」
 ダニエルはしゃがみこみ、ジョンと抱擁を交わした。
◇◇◇
 秋の透明で冷たい空気が肺を満たしたので、ダニエルは自分でも気づかぬうちに深呼吸をしていた。
 彼が列車を降りたのは、クローバーという名前の駅だった。客を乗せる列車以外にも石炭を出荷する貨物列車が運行するこの駅の正面には、山際の緩やかな斜面に沿って炭鉱街が広がっていた。そして街と山とに挟まれるようにして、青く霞んで見える大きな工場のような建物や鉄骨製の建造物、煙突がそびえ立っていた。
「ダニエル」
 ふと彼の名を呼ぶ声がした。ダニエルは駅舎の正面に佇む男に目を向けた。
「ルフェリ!久しぶりだなぁ」
 彼は男の元へと歩み寄った。
 ルフェリ・ホワイトアウトは猫のように大きな左右色違いの眼をした男だった。顔立ちはユーゴニア先住種族であるガタのそれだったが、混血である彼は一本の角を持ち、その手は鱗に覆われている。白いたてがみはドラコの男がするように長く伸ばして、三つ編みにしていた。大学を辞めた後エーデルワイス州民兵隊に入った彼は、少年のような顔立ちをしている割にしなやかな筋肉を纏う前腕をシャツの袖からのぞかせていた。今は丁度休暇の最中らしく、こうやってダニエルを出迎えに来てくれたのだった。
「お父さんのことは残念だったな。お前、俺の分まで勉強して立派な生物学者になってやると言ってくれたのに」
「約束を果たせなくて悪かったよ」
 ダニエルは肩をすくめて、困ったように笑った。
「別に責めたくて言ったんじゃないさ。ただ悲しいと思っただけで」
 ダニエルはルフェリが兵士になったのを、手紙のやり取りの中で知った。各州の保有する民兵隊/militiaは、州内の治安維��を担う軍隊である。ルフェリは現在一等兵――エーデルワイス州民兵においては伍長の下の階級――であった。士官学校を出て士官として入隊するのならまだしも、裕福な家の出である彼が兵卒になった理由を、ダニエルは詳しくは聞いていない。
「このあとすぐ署に顔を出すんだったな。頑張れよ」
 ダニエルはその言葉に笑顔を返した。
「ああ。また一緒に飯でも食おう」
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team-ginga · 1 year
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2022年に見た映画(上半期)
 勢いに任せて(?)今年見た映画も上げておきます。
 と言ってもDVDやAmazon Primeで見たものばかり……実際に映画館に言ったのは数えるほどしかありません。
 便利な世の中になりましたが、本当にそれでいいのかという気もしてしまいます。
1月(3) ・『ゴーストランドの惨劇』(パスカル・ロジェ監督の作品。) ・『検察側の罪人』(論外。) ・『BURN/バーン』(キモチワルイ系の作品。)
2月(8) ・『六月の蛇』(塚本晋也監督・出演の作品。) ・『マーターズ』(パスカル・ロジェ監督の作品。) ・『パーフェクトプラン/人生逆転のパリ大作戦』(フィリップ・ラショーの仲間タレク・ブダリが監督したコメディ。でもこれはちょっと……) ・『ドライブ・マイ・カー』(これは映画館に観に行きました。でも、これ……そんなに名作ですか。) ・『シティー・コップ、余命30日のヒーロー』(これまたタレク・ブダリ監督・主演のコメディ。でもこれはちょっと……) ・『KOTOKO』(これまた塚本晋也監督の作品。) ・『ロブスター』、『聖なる鹿殺し、キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』(どちらもヨルゴス・ランティモスの映画。不条理系というのかな?)
3月(13) ・『ローラとふたりの兄』(私が愛してやまない『愛しき人生の作り方』の監督ジャン=ポール・ルーヴの新作。これは映画館に観に行きました。やっぱりいいなあ、ジャン=ポール・ルーヴ。) ・『罪の声』(論外。) ・『事故物件、怖い間取り』(論外。どうした、中田秀夫!) ・『ザ・スウィッチ』(『ハッピーデスデー』、『ハッピーデスデー2 U』の監督クリストファー・B・ランドンの新作。) ・『地獄の警備員』(松重豊が人を殺しまくる伝説の映画。) ・『明日に向かって撃て』(ポール・ニューマン、ロバート・レッドフォード主演の伝説の映画。恥ずかしながら、初めて観ました。) ・『宇宙人ポール』(『ショーン・オブ・ザ・デット』、『ホット・ファズ』のトリオが作ったコメディSF。) ・『ブリット』(スティーヴ・マックイーン主演の刑事映画。NHK. BSでやってたから見ましたが、まあ見なくてもよかったと思います。) ・『奥様は取り扱い注意』(テレビドラマの映画版だそうですが……論外。) ・『夏への扉』(ハインラインの原作は名作なんですが……) ・『燃ゆる女の肖像』、『水の中のつぼみ』(レズビアン映画という分類でいいんでしょうか。) ・『パラサイト』(「今頃?」と言われそうですが、今頃見ました。)
4月(19) ・『我らの生涯の最高の年』(これも伝説の映画ですね。初めて見ました。) ・『鳩の撃退法』(期待して見たんですが、イマイチ。) ・『総理の夫』(論外。) ・『グランド・イリュージョン』(まあ、こんなもんかな。) ・『コンフィデンスマンJP、プリンセス編』(いいと思います。私は好きですね。) ・『十二人の死にたい子ども館』(期待して見たんですが、イマイチ。設定はいいのになあ。) ・『自殺サークル』、『紀子の食卓』、『気球クラブ、その後』(園子温がマイブームだったので。『紀子の食卓』は名作だと思います。) ・『オールド』(ナイト・シャマラン監督の作品。) ・『新宿スワン』、『新宿スワンⅡ』(これも園子温ですが、駄作ですね。) ・『アルベール・カミュ』(こんな映画があったんだ。知りませんでした。) ・『007カジノロワイヤル』(おバカコメディ映画。時々見たくなる映画です。) ・『羊の木』(うーん、これはどうかなあ……) ・『外事警察ーーその男に騙されるな』(いいと思います。私は好きですね。) ・『すべてが狂っている』(鈴木清順監督の映画。そんなには狂っていません。) ・『フリークス』(伝説のカルト映画。初めて見ました。) ・『オンリー・ゴッド』(ニコラス・ウィンディング・レヴン監督の映画。) 5月(21) ・『ネオン・デーモン』、『ドライブ』(ニコラス・ウィンディング・レヴン監督の映画。) ・『プラン9・フロム・アウタースペース』(史上最悪の監督として名高いエド・ウッドの伝説の映画。ついに見ることができました。) ・『来る』、『渇き』(中島哲也監督の映画。どちらも私は大好きです。) ・『ココディ・ココダ』(キモチワルイ系のタイムループ映画。) ・『空に住む』、『東京公園』(青山真治監督の映画。追悼を兼ねて見ました。) ・『キングコング(1933)』(これまた伝説の映画。初めて見ました。) ・『さらば箱舟』、『書を捨てよ町に出よう』、『草迷宮』、『田園に死す』(寺山修司の映画。6月に青森に行くので、その予習ということで、寺山がマイブームだったのです。でも私は好きですよ、寺山。) ・『赤い航路』(ロマン・ポランスキーの映画。) ・『カムバック・トゥ・ハリウッド』(おふざけ映画ですが、私は好きです。) ・『秘密と嘘』(マイク・リー監督の映画。カンヌでパルムドールを取りました。地味な映画ですが、私は好きです。) ・『天国に違いない』(エリア・スレイマン監督の映画。カンヌで審査員特別賞と国際映画批評家連盟書を受賞した映画だそうですが、何が何だか……) ・『父はフロリダを夢見て』(老人介護映画……ではないはずですが) ・『シン・ゴジラ』(なぜこれが受ける? 私にはわかりません。) ・『コンフィデンスマンJP、運勢編』(だからワタシ、これが好きなんです。) ・『アンチ・クライスト』(ここからラース・フォン・トリアーがマイブームになります。)
6月(8) ・『ライト・ハウス』(一部で熱狂的な支持を得ている映画ですが……) ・『シエラ・デ・コブレの幽霊』(やっと見つけました。幻の映画です。まさかAmazon Primeにあったとは。) ・『ザ・バンド、かつて僕らは兄弟だった』(昔ザ・バンドのファンだったもので。) ・『メランコリア』、『イディオッツ』(はい、ラース・フォン・トリアー監督の映画です。) ・『狂った一頁』(無声映画。日本初の前衛映画だそうです。そうなんだ……確かに訳がわかりません。) ・『ヨーロッパ横断特急』(アラン・ロブ=グリエの映画。こんなのもAmazon Primeにあるのですね。) ・『華氏119度』(マイケル・ムーア監督の映画。『華氏911』ではありません。新作です。)  上半期だけで72本ですか。結構見てますね。
 特に5月の21本は多いなあ。
 下半期は項を改めて書きます。
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thesunabar · 2 years
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長月十二日(月) ⁡ ✝️いつまでもあると思うな親と店✝ 90㎏⤴️ポンコツ肥満は今日もぼんやり🗿 ⁡ 陽射しのソレも幾分穏やかになり、走り抜ける微風は秋の装い🍃 勿論今宵もゴーストタウン👻な場末の横丁では、幽霊でも妖怪でもなく肥満が佇んでいます💤 ⁡ ※今週末9/17(土)は19時過ぎのオープン🚪 →要予約:ご予約のみとなります🙇‍♂️ ⁡ さてさて、おまんちしております💋 ⁡ 雪隠詰はなるべくキンキンに🎐 ゆったり蒸燗酒で心身を解すもよし、つーっと冷酒で胃の腑をぎゅっとするもよし。 今宵もNYFSでは蒸器のチカラ、はじめにたんまり温野菜を摂取していただきます❣️ ⁡ 【長月の店休日】 4(日) 11(日) 19(㊗️月) 25(日) 【臨時店休日】※変更の可能性有り 🚃9/18(日)は敬老の為 ✈️10/29(土)10/30(日)は秋田出張の為 ⁡ 【🚨唎酒コース🚨】 ご来店前に一報📲あると肥満嬉しい😊 ・最初の1時間は2500円 ・延長は1時間毎に1100円 ※税込、小鉢数点付き ※グラス交換制 ※お酒は肥満のおススメを順に ※テーブル3卓のみ(4名席×2卓、2名席×1卓) ※カウンター席はご利用になれません ※1組1名から4名迄 ※最終入店21時 ※詳細は📲DM等 ⁡ 【⚠️予約制⚠️フードセット】 ・2名様から ・¥6600(税込) ・150分制(ラストオーダーは30分前) ・ガリ、突き出し、魚、卵、肉、肴、〆 ・日本酒、焼酎、洋酒から肥満のおススメをご提供 ※詳細は📲DM等 ⁡ ◎お席のご予約、貸切、承ります →お気軽にお問い合わせください📞📲 ※貸切予約はご来店ください🍶 ⁡ https://sunabar.thebase.in/ 視野を広く裾野を広く🌋 ご理解ご協力の程よろしくお願いいたします🙏 ⁡ ◎手洗いと手指消毒の励行🥷 ◎無駄な大声(地声含む)は永遠に自粛🙅 ◎マスクや距離感など優しいキモチ👼 ⁡ ◎転ばぬ先の杖 《2022/R4》 ※2/15(火) 【04/01/21-04/02/13】申請📲 →3/25(金)入金確認🎉 ※3/23(水)【04/02/14-04/03/21】申請📲 →3/31(木)入金確認🎉 ⁡ アタシ 待つは ⁡ どうぞ よしなに ⁡ かしこみ かしこみ ⁡ #新四谷舟町砂場 #the_neo_sunabar #四谷舟町砂場 #舟町砂場 #the_sunbar #日本酒スナック #NYFS #荒木町 #四谷三丁目 #舟町 #日本酒 #焼酎 #ワイン #麦酒 ⁡ ♨️新四谷舟町砂場(Neo Yotsuya Funamachi Sunabar) 〒1600007 東京都新宿区荒木町6 ルミエール四谷1FA 0333545655 [email protected] 17時頃から24時頃(変更の可能性有り) ※ラストオーダーは気分次第よ責めないで😘 不定休 facebook.com/NeoYFS facebook.com/the.sunabar instagram.com/the_sunabar twitter.com/_sunabar (新四谷舟町砂場) https://www.instagram.com/p/CiZiaT_vHaI/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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kachoushi · 5 months
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零の会
2023年9月1日
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於:浅草文化観光センター
坊城俊樹選 岡田順子選
坊城俊樹出句
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坊城俊樹出句
いなせなる俥夫に惚れたる秋袷 秋袷恋に疲れて吉備団子 仲見世に小鳥招きぬまねき猫 大黒屋食べ損ねたり柏翠忌 柏翠忌ならば機嫌の簪屋 小鳥来よ五重塔を越えて来よ 風神はどこか雷神より秋思 俥夫いつも屯すあたり小鳥来る 羊羹に群がる乙女馬肥ゆる 路地に入り幽霊となる夏柳
坊城俊樹選 特選句
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坊城俊樹選 特選句
売られゆく親子達磨の秋思かな 三郎 初秋の六区へ向かふ荷風かな 佑天 浅草にもの食ふ匂ひして厄日 和子 秋の風六区をふけばあちやらかに 光子 蟬一つ堕つ混沌の日溜りに 昌文 中国語英語独逸語みな暑し 美紀 神谷バーにはバッカスとこほろぎと 順子
坊城俊樹選 ▲問題句
そのすぢの人の逢瀬や橋の秋 慶月
坊城俊樹選 並選句
浅草の淡島さまへ菊灯し いづみ 蔦の秋バーの屋号を絡めけり 光子 秋日傘言問橋を渡り切る 六甲 安すぎて売れぬ気配の秋の服 久 夏の果て茶寮別館宴果て 荘吉 団子買ふ簾名残の仲見世に はるか 秋潮を曳く朽ち舟の齢かな 三郎 灯を待つは蔦の中なるショットバー 光子 人力車より耳門にたたむ秋日傘 昌文 ましら酒六区あたりで商はれ 久 空つぽの六区交番秋日和 光子 演歌歌手のポスター褪せて秋暑し 美紀 六区へと金の首輪の露けしや はるか 秋暑くおもちや箱なる花やしき いづみ 秋天へしやかしやかと振るみくじ箱 眞理子 蔦絡む天国てふ名の純喫茶 美紀 秋の服としスカジャンは売れもせず 小鳥 秋旱勝手にしろとベルモンド 軽象 六区より簾名残の酒場へと はるか ポマードで白の脚半で俥夫の秋 和子 まねき猫ひとつ売れては秋を呼ぶ はるか 半七像に想ひありしか小鳥来る 三郎 水上バス葉月潮ごと浅草へ 光子 六区てふ狭き街より秋の声 眞理子 江戸前の秋風鈴や寄れば鳴る 美紀 捨て扇派手にあふぎて匂ふひと 和子 秋簾掛けて売り出す婦人服 いづみ 秋暑し楽屋裏にはなべやかん きみよ もんじや屋はもとスナックや水中花 美紀 提灯は秋暑に重く雷門 佑天 隅田川二百十日を臭ひけり 光子
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岡田順子出句
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岡田順子出句
秋暑し背高のつぽが吾妻橋 ケバブ売る浅草暮らし赤とんぼ 異国語の唄も誦経も秋の声 架橋揺れ泡沫は秋声となり 神谷バーにはバッカスとこほろぎと 望郷の秋水となる日は何時か 馬道の果てゝ六区の秋千草 男優の秋声遺す算盤屋 豊の秋三枚のせるパンケーキ 蔦紅葉金字に飾り昼のBAR
岡田順子選 特選句
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岡田順子選 特選句
ましら酒六区あたりで商はれ 久 レプリカのカレーライスの傾ぐ秋 緋路 鉄橋をごくゆつくりと赤とんぼ 小鳥 ぺらぺらの服をまとひて竜田姫 久 橋に立てば風に微量の秋の粒 緋路 秋江を並びてのぞく吾妻橋 久 提灯は秋暑に重く雷門 佑天 浅草の淡島さまへ菊灯し いづみ
岡田順子選 ▲問題句
初秋の六区へ向かふ荷風かな 佑天
岡田順子選 並選句
遠来の民に秋思の施無畏印 昌文 俥夫いつも屯すあたり小鳥来る 俊樹 江戸の世の馬道なりし露の径 はるか 秋風を連れ濹東の詩人たり 秋尚 仲見世の風柏翠忌修しをり 荘吉 秋灯闇ふかくなる般若の目 きみよ 浅草にもの食ふ匂ひして厄日 和子 風神はどこか雷神より秋思 俊樹 秋暑くおもちや箱なる花やしき いづみ 秋の服としスカジャンは売れもせず 小鳥 まねき猫ひとつ売れては秋を呼ぶ はるか 足の爪切つて残暑の浅草を 緋路 六区てふ狭き街より秋の声 眞理子 閉め切つて二百十日のそろばん屋 小鳥 角打ちのあては枝豆里話 三朗 入潮の渦ともならず秋思かな 光子 観音の功徳に縋る秋の蠅 眞理子 捨て扇派手にあふぎて匂ふひと 和子 助六の壁画見上げて秋の空 はるか 秋風に吹かるるものに岸の鵜も 光子 人群れて托鉢僧の鈴涼し 軽象 遥拝の項にタトゥー新松子 昌文 柏翠忌ならば機嫌の簪屋 俊樹 蔦の秋バーの屋号を絡めけり 光子
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khookhoo · 2 years
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最近、子供が死ぬ夢をよく見る。
大体、死因ははっきりとしない。突然死んでいることになっている。死んでしまってもう居ないところから夢が始まる。
これがきつい。
あるはずの物がなくなって初めて死を知るという感じだ。「居るはずの人」ではなくて「あるはずの物」という感覚が強い。
なぜ人ではなくて物と感じるのかははっきりと説明できないのだけど、赤ちゃんのころから家の中に子供というのは存在し、それを保護して育てていくので親としては「宝物」という感じに近いのかもしれない。「人」であるからには立場が対等でなくてはならないという暗黙の���提を置いてしまっているからかもしれない。親子関係は親が子供の教育責任と保護監督責任を負う。子供に対してはその責任を親が肩代わりしているのであるから、子供は親に従うべきであるというこれもまた暗黙の前提を置く。しかし当の子供本人には当然ながらそんな意識は無く、この世は基本的に自由であって、それに制限を課す親や先生、要するに大人は口うるさいものだという認識でいる。おそらくそれが健全な状態なのだろう。
夢の中で私はあるはずのものが存在しないことに気づいて空虚な気持ちになる。今まであることが当たり前だったものが失われて初めて自分が思っていた以上に大事であったことがわかった。そういった夢を見ることを繰り返す。
子どもたちは大体は存在していないが、たまに幽霊として会いに来ることもあった。幽霊だから、下半身はなかった。「パパ、今まで一緒に遊んでくれてありがとう」そう言っていつものように笑う。天国に行くでもなく、ただそこに居て笑うだけだ。しかし触れることはできない。幽霊だから。そのうちに喋ることもできなくなる。
非科学的なことではあるが、夢は常に暗示めいていて不安になる。
私の友人の一人が16歳の時に死んでしまった。本当に仲の良い友達であった。彼が死んでしまう1ヶ月ほど前から、彼は死後のことについてよく語っていた。まだ16歳、高校生だというのに「俺、生命保険をかけておいたほうが良いような気がするんだよね」とか、「俺が死んだらライブハウスに行って無料でライブ見るし、ラブホに侵入して生活するわ」などと。その後に死んでしまったことによって、その直前にあった関連しそうな記憶を恣意的に抽出しているのかもしれないが、それでもなお頭の中では何か神秘的と言うか、現状の科学では説明できない何かがあったのかと思ってしまう。
であるから、子供が死んでしまう夢というのは非常に気味が悪い。
今回の夢もそうだった。曖昧な記憶になってしまっているが、夢の中で私は子供を救うために何度か人生をやり直していた。
ある日。私は嫁さんと喧嘩して離婚に至った。それも繰り返した人生のうちで何度か発生したことだった。その時は、嫁さんが夕飯を作っている最中に突然怒り始めたのがきっかけだった。何故怒ったのかわからないが、しかし口論になっている。記憶をたどると怒り始めたきっかけは私が嫁さんに何か日常の一言を話しただけだ(セロハンテープはどこにしまった?とか、外出するけど買ってくるものはある?とかそんなものだ)。それだけで嫁さんは激怒した。料理中に話しかけるな、か何か言っていたと思う。
またある時は私が車を運転していて道を間違ったから激怒した。そのくらいで離婚に至るのは不条理だと思うが、しかし離婚に向けての話し合いはどんどん進んでいく。「猫はあなたにあげる」「でも子供は二人共連れて行く」「面会の権利はあるんだからそれで文句ないでしょう」などと言っている。なんとか離婚を避けようとするが、あまりにも怒っていて話が通じない。
結局、離婚に至る。
ある時は離婚に至ってから、私はタイで暮らしていた。大きな会社のブリッジSEみたいな仕事で現地の若いプログラマを指揮していた。宿舎はあまり綺麗ではなかったが小ぢんまりとしていて掃除も一軒家に比べれば楽だった。日差しが強いがそれが作られる木陰が部屋の中にも入ってきて暮らしやすかった。
ある時は浮間舟渡駅の近くに住んでいた。浮間舟渡は東京都北区にあって、埼玉との県境に位置する。現実では浮間舟渡駅近くには地元の友達が住んでいた事があって、何度か遊びに行ったことがある。駅を降りると駅前は暗くしずかで、まさにベッドタウンといった表現が近いように思う。ただ、私が行ったことがあるのは数えてみるともう10年前にもなるので、今はどうなっているのかわからない。
ある時は東京都府中市近辺を自転車で走っていた。細くてどこまでも続く街路を縫うように走り、どこかの家で夕飯を作るために食器や鍋の類をカチャカチャとやる音が聞こえる。その時住んでいるアパートも小さくて暗くて古いものだった。もう家族は居ないのだから、安いアパートで何も問題ない。浮いたお金を余暇を過ごす楽しみに使えば良い。
そんな時にいつも電話が入ってくる。元妻からで、曰く、「子供が二人共死んだ」という。
死因はいつも共通していた。私の実家の二階の窓付近で遊んでいて、そのまま地面に落ちてしまった。(なぜ離婚した妻が私の実家に住んでいるのか、合理的な理由はない)実家の二階の窓は危険だと私は子供の頃から思っていた。天井から床付近まで高さがあるような、開けるとベランダに通づるようなよくある大きさの窓が設置されていた。しかし実家にはベランダがなく、その下はコンクリートで固められた地面だ。落下防止の柵が据え付けられているが、それも老朽化して体重を支えられるかどうかは怪しかった。
子どもたち二人はもう居ない。もう既にこの世に居ないのならば経緯や仔細はあまり気にならなかった。それまでに見てきた夢と等しく、ある日突然、そこにあるはずのものが無くなったという空虚な感想を持つ。離婚して会う機会が減ったとしてもそれは同じだ。我々は家族であれ友達であれ、離して暮らしている大切な人は皆、それぞれが何も問題なく幸せに暮らしていると思い込んでいる。記憶の中には病気にかかって床に臥している状態ではなくて、一緒に遊んでいたとき、一緒に笑っていた時が記憶として残る。けれども実際は事故に遭う危険は常に存在するし、生活が幸せかどうかもわからない。
目を閉じると子供が二階から落ちていくシーンが見える。私は幽霊のようにそこに���在して、子どもたちが落ちていくその瞬間には干渉できない。遠くに妻や私の母が居るのが見えるが、気づいていない。あるいは、気づいていたとしてももう間に合わない。下で二人を受け止めようとする試みは失敗する。受け止め損なうか、そもそも間に合わないか。パターンは違えど二階では人間だった我が子が地面の上では生々しい人形のように寝転がっているのを見ることになる。
それを見るたびに、なんとか助かってほしいと思うが、しかしそれはただ願うだけだ。それ以上のことは何もできない。だから、そういう未来に至らないように、何度も夢の中で人生を遡ってやり直している。
あるとき私は戦争に行った。私は空挺部隊の一員となって狭い輸送機に乗り込んでいた。皆、第二次世界大戦当時の装備を身につけて所狭しと輸送機の中に詰め込まれており、重くて大きいバックパックの群れに人間が挟まっているかのようだった。私が所属する小隊のメンバーの顔ぶれはとても懐かしいものだった。私が新入社員の時に配属された原子力計算機システム課のメンバー。皆、もう50代になっているはずだが、ほうれい線が深く刻み込まれた笑顔のまま、軍服と装備に身を包んでいる。これから戦争を始めるが、なぜかこの小隊ならば生き残れるという漠然とした安心感があった。
しかし、敵地に落下傘降下して小隊が集合するまでに半数の人が行方不明になった。秋、収穫が終わった小麦畑に降り立ち、畑に囲まれた教会を目指す。その教会のてっぺんには機関銃が一艇据え付けられており、弾が無限に存在するかのような水平射撃を浴びせてくる。それを迫撃砲で排除するまでにまた何人かが斃れた。
朝になって敵が潜む森を掃討するまでにまた何人かを失った。未熟な補充兵は片っ端から死んでいった。半分崩れ落ちたレンガの塀に身を隠す仲間のところに砲弾が飛んできて生き埋めになった。それを助け出そうと掘り進めていた別の仲間も砲弾の餌食になった。昔から知っている顔はもう一人か二人になった。それでも原発チームのメンバーはいつも笑っていた。
野営地で寝転んでいる時に手紙が届けられた。妻からだった。手紙を読んだ瞬間に妻は元妻になった。4人居た子供のうち、二人は連れて行く。もう二人は養子に出すと書いてあった。猫は飼う人が居ないので捨てるともあった。せめて養子に出す子供と猫を引き取りたいが、しかし戦地からではどうしようもない。戦中の混乱期に養子としてもらわれていった子供を見つけることはもはや叶わないだろう。その時点で子供は失われたようなものだった。
あるとき我々は大隊全員が集められ、大隊付きの士官に混じって師団長が出てきた。師団長が持ってきた紙を読み上げ、それでようやく戦争が終わったことを知った。それを知ってもあまり喜びはなかった。
そしてまた、電話がかかってくる。子どもたち二人が死んだと。
そしてまた、私は幽霊になって実家の二階に漂うことになる。窓際で子どもたち二人が遊んでいる。妹が窓を開けて身を乗り出してスリルを楽しんでいる。姉はそれを咎めているが妹は言うことを聞かない。そして姉が考えていることが頭に伝わってくる。ほんの少しだけ脅かして怖がらせてやろうと。そうすれば危ないことをしたことを公開するだろうと。その試みは失敗することが私にはわかっている。でもそれを伝える方法はない。姉は妹を脅かすが、そうしたときに妹が足を滑らせ窓枠にしがみつく。瞬間、姉は「妹が落ちたら私は怒られるだろう」と判断する。怒られるのが怖いから助けようとする。しかしそれも無理だ。バランスを崩した姉はそのまま前のめりに落ちる。妹もそのまま。
もはや何度も見た光景であったが、見るまでは忘れてしまっている。そして出来ることはもう何もないと諦める。
が、その時は違っていた。下に居た近所の大人ら数人が脚立や布団などで子供をキャッチする体制をすでに整えてあって、落ちた二人の子供は大人に抱えられたり布団に軟着陸するなどして、無傷であった。
ふと気づくと私はテレビの前のソファに座って戦争映画を見ている。その映画の終わりはハッピーエンドと言えるだろう。たくさんの人命が失われたが、今後は失われることは無い。祖国を守りきった軍隊が凱旋するのを人々は両手と旗を振って歓迎した。色とりどりの紙吹雪が舞い、従軍した兵士はいつものように微笑んで手を振り返していた。そのいくつかは知った顔だった。
「パパ、戦争で何人の人が死んだの」
横に座っている娘がそう尋ねた。
「日本だけで数百万人が死んだから、全世界では数千万人が死んだんじゃないかな」
と言うと、ふーん、と言って、それだけだった。
目が覚めてから少しずつ現実世界のことを思い出す。私はまだ離婚していないし二人の子供は横で寝ている。夢の中で何度人生を繰り返しても上手く行かなかったことが、現実世界では全て問題なくうまく行っている。
だからそれで良かったね、ということで落ち着くのだが、それと同時に不思議な気分にもなる。
もしかしたらああしてタイでブリッジSEをやっていた自分とか、浮間舟渡に住んでいる自分とか、あるいは可能性は低いけど戦争に駆り出された自分という状態もあり得たはずだ。
それぞれの人生において、それなりに自分は生活できていて、満足感があった。
子供が死んでしまった件は辛くて苦しいが、そもそも結婚をしなくて子供がいない人生だってあり得たはずだ。そうしたら世間一般の子供の死に際してわき上がる感情もだいぶ違ったものになっていただろうと思う。
別にこれらは特殊なことでは無い。戦争に駆り出される人たちは現代でも沢山居るし、独身で子供がいない人たちも沢山居る。海外で暮らしている人もいれば都市部の狭いアパートで暮らしてる人もいる。
どれもこれも考えてみれば当たり前であるが、人生は漫然と生きていくだけでも特殊化が進んでいく気がする。ある職業を長く続ければ別の仕事のことは疎くなっていく。独身で居れば既婚者の気持ちはいつまで経っても分からない。一方で既婚者も独身だった時の記憶はいつか薄れて想像できなくなる。
それぞれ違った人生で違った幸せがあるはずなのに、私は夢から覚めたときに夢で良かったと思う。もちろん、その理由の一つは子供が死んだことが中心に据えられた夢であったからだ。
ただ、別の人生を歩んでいれば今の人生では出会えなかった子供たちが沢山居たはずだ。なぜ私はその子供たちと出会えなかったことを悔やまないのだろうか。
そんなもん、知らない子供なんだから情も湧くわけないだろうも言われればそれで終わりな気もするんだけど、ああいう夢を見た後では何故か、不思議な気分になる。
このブログにも何度か書いているが、私は時々「偽の記憶」を思い出す。見たことが無い友達、見たことが無い部屋、住んだことの無い街を何かのきっかけで唐突に思い出して、とても懐かしい気分に陥る。
もしかしたら別世界の私が体験した記憶が流れこんでるのだろか?「量子宇宙干渉機」のように。そんなわけは無いのだが、やはりどうしても想像を広げてしまう。
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