取り返しのつかない場合も…みんなのビンタ体験談が聞くだけでつらい
集計期間:2020年3月17日~3月19日 回答数:13647
突然ですが、誰かにビンタをされた経験はありますか?
ビンタは平手打ちの一種で、主に相手の頬を狙ったものを指します。それ以外の部分を狙った平手打ちは「張り手」や「掌底」に分類されます。
ビンタは手を痛めにくく、相手へのダメージも調整しやすいことから、 制裁、教育、緊急時における意識の確認などなど、さまざまな場面で使用されることがあります。もちろん、正当な理由のないビンタはただの暴力です。
ビンタの語源については諸説ありますが、「頭部」を意味する鹿児島弁に由来するとか、もみあげの根元を指す「鬢(びん)」を叩くことからきている説などがあります。
今回は、そんな「ビンタ」にまつわる調査を行いました!
ビンタされたことはありますか?
回答者13647名のうち、誰かにビンタされた経験を持つ割合はほぼ五分五分となりました。
ここからは、具体的なエピソードをみていきましょう。
いろいろなビンタ
<家族から>
・親に反抗的な態度をとって
・親から。躾が厳しかったので…いえ、今なら分かる。あれは躾ではなく、八つ当り、虐待でしたね。
・新車納車日に運転したら交通事故を起こし���ぶつけられた)家に戻り報告したら父親が激怒しビンタされた。
・4歳の息子にペチッとやられました。
・小学2年の時姉とケンカをして、食器を割ってしまい、姉と私、二人とも母に軽くですがビンタされました。
・子どもの頃、友達と遅くまで遊んでて誘拐されたかと心配した親に心配して集まった近所の人達の前で往復ビンタされた。
・子どもの頃、髪を伸ばしたいから美容院に行きたくないと泣いていたら叩かれた。
・親に。学校でいじめられてて、本気で自殺しようとしたときに父親から。されて良かったと思う、両親を悲しませてごめんって感じ。
・20代の頃 家の手伝いをしないというだけで父親にビンタされた
・同級生をいじめてしまった事があってそれを知った親に、「あんたがやってる事はこうゆう事だよ」とビンタされました。その時は人の痛みのわからない人間だったけど、あの時叩いてくれた親に感謝しています。
・中学生のときに、友達数人を家に呼んで遊んだら、その中に男子がいたことに腹を立てたおじいちゃんに突然たたかれて、友達の前でないた。
・小4くらいの時のある朝、まだ完全に目が覚めてなく朝食を待つのにリビングの床に座っていたら、たまたま父親から話しかけられたので顔を上げた際に蛍光灯が眩しく感じた瞬間でもあり、しかしその顔は父親にしては睨んでいるように見えたらしく反射的に頬をビンタされた(>_<)
・朝が苦手で低血圧のため起きられなかった。目覚まし時計がなってもおきられず、母にビンタされておこされた。今でも許せない。昔は、手をあげるのは普通で誰もそうだったのかは不明だが、あり得ない。
・思春期の頃、原因は他愛もない事だったと思います。母と大喧嘩をしていたら、温厚な父に一度だけ叩かれました。生涯で一度でしたが、愛のあるビンタで猛省しました。結婚後、夫はDVで、気に入らないとよく叩かれました。何度も病院に駆け込みました。この夫とは10年で離婚しました。愛のないビンタでした。
・最近のことで、90になる母親が根も葉もない言いがかりを付けてきて、いきなり張り手をしてきた。とっさの反応で二発叩き返したら、また猫手で向かって来た。それ以来口も聞いていない。頭が狂ってる‼️
・高校生の頃、真夜中に友達数人と家から少し離れた所で隠れて談笑してたら、田舎で静かすぎて声と単車の音で両親が起きてきた。両親が歩いてきたと思ったら謝る暇もなく母からビンタ。父親大激怒。友達の前で気まずかった…。
・女友達の家に泊まると母親には言ってたけど、それを父親は知らなくて、早朝友達宅まで呼びに来て、帰宅するなりビンタ。今思えば、心配していたのでしょうが、当時は反発しました。
・小さいころ親戚達との旅行で、21時過ぎに寝ようと布団に入っていたのに酔った伯父についてこいと呼ばれてついて行ったら…別の伯父に子供は寝る時間だと言われ、何故か呼び出した伯父に子供は寝る時間だぞ!とひっぱたかれました…この理不尽な事は伯父達が亡くなった40年以上経った今でも忘れられずにいます←
・親子喧嘩。父対娘。娘が、父に朝ごはんを先にすすめましたが、父が全部を食べてしまい、娘が母に伝えたら、父が全部食べて何が悪いと娘にビンタ。理不尽な朝でした。
・父親にDVされていて、子供の頃から毎日ビンタされていた。時には鼻血も出たこともあった。昔のビンタで、鼻の骨が曲がってしまって、今でも鼻が曲がっていたり、日によって鼻がひどく曲がっている日があり、洗顔の時など痛むことがある。
・幼い頃に亡くなった父方のおじいちゃんのご遺体のそばで"おじいちゃん起きないの〜"等と周りの大人に聞き回っていたら父親に叩かれてふっ飛んだ事を覚えています。うるさくしてしまって申し訳なかったです…。
・温厚な父が一度だけ、反抗期の私にした事があります。ぶたれた私よりも、とっても手が痛かったみたい。
<友達・同級生から>
・小学生の時、友達とケンカして
・友達に歩道でビンタされました。私が色んな男性と真剣に付き合わない事への苛立ちだと!
・中学生の時に隣の席の女の子の書いている物を覗き見たときにビンタをくらい、女の子の気持を理解するのは難しいと感じた。
・同級生の女の子にいきなりビンタ喰らった。後々わかったけどなんか思わせ振りな態度をとってたらしく違う子と仲良くしてたら叩かれた。
・高校の時、沢山の女の子からバレンタインのチョコ貰ったら彼女ではない女の子からビンタされました。
・同級生にムカつくからビンタさせてと言われた瞬間やられてしまった。そのあと、スッキリしたーと言ってどっかに行った。
・学生時代に部活をサボっていた女子にやる気無いなら帰れ。と言ったらビンタされた
・中学二年の時にイジメで昔の不良と呼ばれた同級生に一度だけビンタされた❗気に入らないとかでした 反撃しなかったら気持ち悪いと2度と手は出さなかった 三年生になって問題を起こし退学になったのでホッとはしました
<恋人・配偶者から>
・浮気がバレたとき、奥さんに
・喧嘩の最中に涙顔の彼女に愛おしさを覚えビンタさせたら機嫌が良くなったらしい。
・高校の時、付き合ってる人の友達を好きになってしまって、その事を伝えた時にビンタされました。
・別れると言ったら彼氏にビンタされた。悔しいからしかえそうとしたらよけられた。男として最低。
・初めての彼氏。若かったなぁ…今みたいにDVとか言わない時代で、ケンカの後に優しくされたら、愛されてると思う自分が居たなぁ。
・前に付き合ってた人からDVを受けていて、男の人からのビンタではなく自分で自分をビンタする。ってことはありました。
・束縛タイプの彼氏と付き合っていた頃に決まった時間に連絡しなかったら、家の前で待ち伏せされたあげく、ビンタされた
・働かない元旦那とお金の件で話しあいをしていたら、口喧嘩になり、ビンタと腹ゲリされた。
・元旦那と、姑の借金のことで喧嘩して殴られた。すぐに実家に帰った。
・前夫に口論の末にビンタされた。今で言うDV。その時に私が避けたので左耳を直撃して今も左耳が難聴気味です。
・妻の仕事が忙しい時期に、私だけ遊びまわってたらイライラした妻にビンタされました。相当腹が立ったんだと思います。
・彼氏といつもの様に冗談を言い合っていたら、思い切り引っぱたかれた。彼氏はお笑いのツッコミ程度だと思っていたみたいだけど、男の力で叩かれたら涙も出るほど痛い。
・お付き合いから結婚の話になり、断ったらビンタされ、「今まで、気を使ってお金使って、時間使ったのに」と言われた
・とにかく気が強い彼女。怒るとまず口撃から始まり、ヒートアップしてくると手が出ます!そして反論しようならその瞬間にはもうバチーンときます。最初の頃は我慢していたけど、何度も続けばもうやってられないのでお別れしました。お別れの時も涙を流しながらバチーンと一撃を出してきました。最後までこれかよって呆れたね。
・眠そうにしていたら、嫁に叩いて眼を覚ましてあげようか?と言われたからお願いすると本気でビンタされた。軽く叩く程度だと思ったのに…運転中だったから…
・彼女の寝顔がかわいすぎて、近くにいって覗き込んだらビンタされました。
<教師から>
・「いいか、痛みを忘れるな」と学校の先生からビンタされた事がある。あの当時は普通にあった体罰彼氏や旦那、親からもビンタやそれ以上の暴力を受けてきたのでビンタなんて優しい方だと思う
・小学生の頃、持ち物検査がありわたしは当時流行っていた光るペン(笑)他の子は財布やお守りの水晶などを見つかり ほとんどの子がビンタされた。
・昭和50年代に小学生だったが、何か叱るときに先生がビンタするのが日常的だった。時々、やり過ぎる先生がいて鼓膜が破れる子もいたが、親も先生に苦情を入れなかった。
・中学生時代にやんちゃしてまして、担任の先生から頂きました。今、感謝しています。
・中学校の頃、タバコがバレて先生にビンタされた
・中学生時代、塾で何度もビンタされた。人の話しは目を見て聞け!と言われていたので目を見て話しを聞いていたら、何見てんだ!とビンタされた時はキ◯ガイが運営する塾に入ってしまったと絶望した。
・小学生の時の避難訓練で隣のクラスの先生に「早く外に行け うちのクラスが避難出来ない」と言われ外に出たら何故担任の指示もないのに勝手に外に出た連帯責任だとクラス全員ビンタされた
・昔、学校の先生や塾の先生によくビンタされました。宿題忘れたらビンタ!置勉したら一冊につき1回ビンタ!教科書忘れてもビンタ!親には叩かれたことはないが、教師によく叩かれた。
・中学の部活(女子卓球部)で、横一列に並ばされ、顧問の男の先生に皆ビンタされました。理由はよく覚えてないけど、何らかの共同責任だったと思います。親には「アンタたちが何か悪いことしたんやろ」と、こともなげに言われましたが、今だったら絶対NGでしょうね。
・中学生の時の男の担任に。修学旅行で部屋に男子がきていたことで部屋の前の廊下に女子だけ正座、女子だけビンタ。読んでもないのに勝手にこられた上に女子だけビンタ。しかも酔っ払っててしつこく絡んできたが、いつでも女子だけに手をあげないとんでもない教師で有名な人だった。
・小学5年の時、担任の先生がクラス全員ビンタしました。音楽の授業で全員でリコーダーを演奏したのですが、何回演奏しても一人だけズレる人がいました。先生がイライラしてきて、みんなに目をつぶらせて「リコーダーの音程がズレる人は挙手するように!」と言ったのですが誰の手も上がらなかったみたいでした。そうしたら先生がキレて「連帯責任だ!!全員一列に並べ!!」って言ってクラス全員並ばせて端から順に一人一人ビンタしていきました。今の時代だったら問題になってたと思います。
・小学生の時に忘れ物をした音楽の先生にビンタされたのは未だに忘れない。以前同棲していた男に馬乗りで何度もビンタ。最終的に床に叩きつけられ歯が折れたので警察に電話してそれ以来一切会うこともなく私が家を出た。私の家だったのに理不尽すぎるが縁を切る為に仕方なかった。
・小学2年生の時の担任。妊娠中だったからなのか、いつもキリキリしていて、ほぼ毎日、理由もなく私を怒鳴りつけ、あげくの果てには人通りのない空き教室の方へと連れていかれ、「生意気な目つきをしている」とか「その目が私をバカにしている」などと言いがかりをつけては、頭頂部の髪の毛を捕まれて、往復ビンタされるは引きづり廻されるはで、心身ともに大きなダメージを受けた。今でもその先生の名前は覚えているし、あの日の事が、40年経っても夢に出てくる。
・小学生時代、帰りの学活が終わって隣りのクラスの友達を廊下で待っていた。その日は隣りのクラス担任が休みだったため代わりに特別学級の教師が学活を任されていたのだが、若い男性教師は騒ぐ生徒達に伝達事項を伝えるのに四苦八苦していた。学活が終わった直後、その男性教師に私はビンタされた。何もしていないのでわけがわからず、家に着くやいなや涙が溢れてきた。「先生にはたかれた…。何もしていないのに。何か誤解されたかもしれない。」と母親に打ち明けた。翌日その男性教師と、私のクラス担任と私で話しをすることになり、やはり彼の誤解のもとでの行為とわかった。彼にとって怒髪天の言葉が教室内に響いたらしかった。思いきりはたかれた私は謝られたくらいでは許し難い心持ちだったが、まだ小学4年生の女子にはその心情を訴える術がなかった。たとえ教師を腹立たしくさせる言葉が教室内で叫ばれたとしても、現在なら教育委員会に持ち込まれる事案だろう。特別学級の教師なら尚更暴力はふるうべきではないと非難されると思われる。教師が常に正しい訳ではないと気づくきっかけになった出来事だった。
<医療現場のリアル>
・介護の仕事で利用者にビンタされた。
・介護職。利用者のじいさんにめちゃくちゃビンタされました。
・介護4の母からいきなり叩かれました。
・看護師として働き始めた頃、いきなり患者にビンタされてびっくりした。親以外の人に顔を叩かれたことはなかったのでパニックになったのと、訳もなく叩かれたことがショックで泣きました。
・仕事で接近した時、笑顔の知的障害の子にいきなりやられた。笑顔のままで、悪気なしなので怒れず。
<その他>
・通りすがりの女子高生にいきなり。。。
・告白したら お前 キモイって女にビンタされた
・ホワイトデーにふざけた手紙を添えて渡したらビンタされました。(小学生の時)
・好きでもない女性に誤解された挙げ句の果て。
・当時小学生の自分外出の際、広場のソファーに座っていたら目の前に2、3歳児くらいの小さな女の子に突然思いっきりビンタされた。何回も…
・家に私と弟の友達が集まり、理由は忘れたけれど掴み合いになり、突然弟の友人にひっぱたかれました。小学生の頃で、びっくりしてしばらく動けませんでした。
・6歳頃歯医者の治療中にあまりの痛さに泣き叫んだら医師からうるさい!とビンタされました。
・中学生の頃4対1でカツアゲされお金手渡すのを抵抗したら生意気だと押さえつけられ一人10発計40発ビンタされてお金もとられて踏んだり蹴ったりの思い出がある
・空手の試合で。女性の上段(首から上)攻撃は掌底なので、ビンタが当たる感じです。初めてくらった時は鼻血が出ました。
・電車で足を踏んだと言われ関西弁のオバサンにビンタされた
・仕事上で出しゃばったことと受け止められ、先輩社員からビンタを受けた。
・相手の勘違いからのビンタでしばらく無感覚でヨダレが出るようになり、原因が歯の歪みで歯科通いになりました。
・マッチングアプリで出会った女性からなんの理由なくビンタしてきた
・可愛い女に、ビンタしてと頼んだ
・ガールズバー でキャストさんにビンタされました。痛かったです笑笑
・アイドルのイベントで昔ビンタするグループがいて、痛かった
まとめ
寄せられた経験談をまとめると、
・教師からのビンタが多い
・理由はどうあれ、ビンタされた方は長い年月が経っても覚えている
といった具合です。
特に多く見られたのが、昭和世代とみられる回答者からの「教師が生徒に手をあげることは日常茶飯事だった」という意見。確かに、教師による体罰がすぐに報道される現代では考えられないようなエピソードばかりで、ジェネレーションギャップを感じさせます。
さらに、ビンタされた理由を自覚し、感謝すらしている人もいれば、理不尽すぎる理由でビンタされ傷や障害が残ったという人も多く、ビンタ一発が人に及ぼす影響の大きさを考えさせられる調査結果となりました。
アンケートにご協力いただきありがとうございました。
グノシーの「アンケート」タブにて、毎日新しいアンケートを更新しています。ポイントが手に入るものもあるので奮ってご参加ください。
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ひとみに映る影 第六話「覚醒、ワヤン不動」
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pixiv版
◆◆◆
人はお経や真言を想像するとき、大抵『ウンタラカンタラ~』とか『ムニャムニャナムナム~』といった擬音を使う。
確かに具体的な言葉まで知らなければ、そういう風に聴こえるだろう。
ましてそういうのって、あまりハキハキと喋る物でもないし。
特に私達影法師使いが用いる特殊な真言を聞き取るのはすごく難解で、しかも屋内じゃないとまず喋ってる事自体気付かれない場合が多い。
なぜなら、口の中を影で満たしたまま言う方が法力がこもる、とかいうジンクスがあり、腹話術みたいに口を閉じたまま真言を唱えるからだ。
たとえ静かな山間の廃工場であっても、よほど敬虔な仏教徒ではない人には、『ムニャムニャ』どころか、こう聴こえるかもしれない。
「…むんむぐうむんむうむむむんむんうむむーむーむうむ…」
「ヒトミちゃん?ど、どしたの!?」
正解は、ナウマク・サマンダ・バザラダン・カン・オム・チャーヤー・ソワカ。
今朝イナちゃんは気付いてすらいなかったけど、実はこの旅でこれを唱えたのは二回目だ。
廃工場二階部踊り場に催眠結界を張った人物に、私は心当たりがあった。
そのお方は磐梯熱海温泉、いや、ここ石筵霊山を含めた熱海町全域で一番尊ばれている守護神。
そのお方…不動明王の従者にして影法師を束ねる女神、萩姫様は、真っ暗なこの場所にある僅かな光源を全て自らの背後に引き寄せ、力強い後光を放ちながら再臨した。
「オモナ!」
「萩姫…!」
驚きの声を上げたのは、テレパシーやダウジングを持たないイナちゃんとジャックさんだ。
「ひーちゃん…ううん。紅一美、よくぞここまで辿り着きました。
何ゆえ私だと気付いたのですか」
萩姫様の背後で結界札が威圧的に輝く。
今朝は「別に真言で呼ばなくてもいい」なんて気さくに仰っていたけど、今はシリアスだ。
「あなたが私達をここまで導かれたからです、萩姫様。
最初、源泉神社に行った時、そこに倶利伽羅龍王はいませんでした。代わりにリナがいました。
後で観音寺の真実や龍王について知った時、話が上手くいきすぎてるなって感じました。
あなたは全部知っていて、私達がここに来るよう仕向けたんですよね?」
私も真剣な面持ちで答えた。相手は影法師使いの自分にとって重要な神様だ。緊張で手が汗ばむ。
「その通りです。あなた方を金剛の者から守るためには、リナと邂逅させる必要があった。
ですが表立って金剛の者に逆らえない私は、敢えてあなた方を源泉神社へ向かわせました。
金剛観世音菩薩の従者リナは、金剛倶利伽羅龍王に霊力の殆どを奪われた源泉神社を復興するため、定期的に神社に通ってくれていましたから」
そうだったんだ。暗闇の中で、リナが一礼するのを感じた。
萩姫様はスポットライトを当てるように、イナちゃんにご自身の光を分け与えられた。
「金剛に選ばれし隣国の巫女よ」
「え…私ですか?」
残り全ての光と影は未だ萩姫様のもとにあって、私達は漆黒に包まれている。
「今朝、あなたが私に人形を見せてくれた時、私はあなたの両手に刻まれた肋楔緋龍の呪いに気がつきました。
そして勝手ながら、あなたの因果を少し覗かせて頂きました」
萩姫様は影姿を変形させ、影絵になってイナちゃんの過去を表現する。
赤ちゃんが燃える龍や肉襦袢を着た煤煙に呪いをかけられる絵。
衰弱した未就学の女の子にたかる大量の悪霊を、チマチョゴリを着た立派な巫女が踊りながら懸命に祓う絵。
小学生ぐらいの少女が気功道場で過酷なトレーニングを受ける絵…。
「はっきり言います。もしあなた方がここに辿り着けなかったら、その呪いは永遠にとけなかったでしょう。
あなただけではありません。このままでは一美、熱海町、やがては福島県全域が金剛の手に落ちる事も起こりうる」
福島県全域…途方もない話だ。やっぱりハイセポスさんが言っていた事は本当だったのか?
「萩姫様。あなたが護る二階に、いるのですね。水家曽良が」
決断的に譲司さんが前に出た。イナちゃんを照らしていた淡い光が、闇に塗りつぶされていた彼の体に移動した。
「そうとも言えますが、違うとも言えます、NICの青年よ。
かの殺人鬼は辛うじて生命力を保っていますが、肉体は腐り崩れ、邪悪な腫瘍に五臓六腑を冒され、もはや人間の原形を留めていません。
あれは既に、悪鬼悪霊が蠢く世界そのものとなっています」
萩姫様がまた姿を変えられる。蛙がボコボコに膨れ上がったような歪な塊の上で、燃える龍が舌なめずりする影絵に。
そして再び萩姫様の御姿に復帰する。
「若者よ。ここで引き返すならば、私は引き止めません。
私ども影法師の長、神影(ワヤン)らが魂を燃やし、龍王や悪霊世界を葬り去るまでのこと。
ですが我らの消滅後、金剛の者共がこの地を蹂躙する可能性も否定できません。
或いは、若者よ。あなた方が大量の悪霊が世に放たれる危険を承知でこの扉を開き、金剛の陰謀にこれ以上足を踏み入れるというのならば…」
萩姫様がそう口にされた瞬間、突如���自然的な光が彼女から発せられた。
カッ!…閃光弾が爆ぜたように、一瞬強烈に発光したのち、踊り場全体が昼間のように明るくなる。
「…まずはこの私を倒してみなさい!」
視界がクリアになった皆が同時に見たのは、武器を持つ幾つもの影の腕を千手観音のように生やした、いかにも戦闘モードの萩姫様だった。
◆◆◆
二階へ続く扉を堅固に護る萩姫様と、私達は睨み合う。
戦うといっても、狭い踊り場でやり合えるのはせいぜい一人が限界。
張り詰めた空気の中、この決闘相手に名乗り出たのは…イナちゃんだ!
「私が行きます」
「馬鹿、無茶だ!」
制止するジャックさんを振り切って、イナちゃんは皆に踊り場から立ち退くよう促した。
「わかてる。私は一番足手まといだヨ。だから私が行くの。
ドアの向こうはきっと、とても恐い所になてるから、みんな温存して下さい」
自虐的な言葉とは裏腹に、彼女の表情は今朝とは打って変わって勇敢だ。
萩姫様も身構える。
「賢明な判断です、金剛の巫女よ」「ミコじゃない!」
イナちゃんが叫んだ。
「…私はあなたの境遇に同情はしますが、容赦はしません。
あなたの成長を、見せてみなさい!」
イナちゃんは目を閉じ、呪われた両手を握る。
「私は…」
ズズッ!その時萩姫様から一本の影腕が放たれ、屈強な人影に変形!
<危ない!>迫る人影!
「…イナだヨ!」
するうちイナちゃんの両指の周りに細い光が回りだし、綿飴めいて小さな雲に成長した!
イナちゃんはばっと両手を広げ、雲を放出すると…「スリスリマスリ!」
ぽぽんっ!…なんと、漆黒だった人影がパステルピンクに彩られ、一瞬でテディベア型の無害な魂に変化した!
「何!?」
萩姫様が狼狽える。
「今のは…理気置換術(りきちかんじゅつ)!」
「知っているのかジョージ!?」
ジャックさんにせっつかれ、譲司さんが説明を始める。
「儒教に伝わる秘伝気功。
本来の理(ことわり)から外れた霊魂の気を正し、あるべき姿に清める霊能力や」
そうか、これこそイナちゃんが持つ本来の霊能力。
彼女が安徳森さんに祈りを捧げた時、空気が澄んだような感じがしたのは、腐敗していた安徳森さんの理が清められたからだったんだ!
淡いパステルレインボーに光る雲を身に纏い、イナちゃんは太極拳のようにゆっくりと中腰のポーズを取った。
「ヒトミちゃんがこの旅で教えてくれた。
悲しい世界、嬉しい世界。決めるのは、それを見る私達。
ヒトミちゃんは悲しいミイラをオショ様に直した。
だから私も…悲しいをぜんぶカワイイに変えてやる!」
「面白い」
ズズッ!再び萩姫様から影腕が発射され、屈強な影絵兵に変わった。
その手には危険なスペツナズナイフが握られている!
「ならば自らの運命をも清めてみよ!」
影絵兵がナイフを射出!イナちゃんは物怖じせずその刃を全て指でキャッチする。
「オリベちゃんもこの旅で教えてくれた」
雲に巻かれたナイフ刃と影絵兵は蝶になって舞い上がる!
「友達が困ったら助ける。一人だけ欠けるもダメだ」
ズズッ!新たな影絵兵が射出される。
その両手に構えられているのは鋭利なシステマ用シャベルだ!
「ジャックさんもこの旅で教えてくれた」
イナちゃんは突撃してくるその影絵を流れる水のようにかわし、雲を纏った手で掌底打ちを叩きつける!
「自分と関係ない人本気で助けられる人は、何があても皆に見捨てられない!」
タァン!クリーンヒット!
気功に清められた影絵兵とシャベルはエンゼルフィッシュに変形!
間髪入れず次の影絵兵が登場!
トルネード投法でRGD-33手榴弾を放つ!
「ヘラガモ先生もこの旅で教えてくれた」
ぽぽんぽん!…ピヨ!ピヨ!
雲の中で小さく爆ぜた手榴弾からヒヨコが生まれた!
「嫌な物から目を逸らさない。優しい人それができる」
コッコッコッコッコ…影絵兵もニワトリに変化し、ヒヨコを率いて退場した。
「リナさんとポメラーコちゃんも教えてくれた!」
AK-47アサルトライフルを乱射する影絵兵団を掻い潜りながら、イナちゃんは萩姫様に突撃!
「オシャレとカワイイは正義なんだ!」
影絵兵は色とりどりのパーティークラッカーを持つ小鳥や小型犬に変わった。
「くっ…かくなる上は!」
萩姫様がRPG-7対戦車ロケットランチャーを構えた!
さっきから思ってたけど、これはもはやラスボス前試練の範疇を越えたバイオレンスだ!!
「皆が私に教えてくれた。今度は私あなたに教える!
スリスリマスリ・オルチャン・パンタジィーーッ!!!」
パッドグオォン!!!…ロケットランチャーの射出音と共に、二人は閃光の雲に包まれた!
「イナちゃあああーーーーん!!!!」
光が落ち着いていく。雲間から現れた影は…萩姫様だ!
<そんな…>
「いや、待て!」
譲司さんが勘づいた瞬間、イナちゃんもゆっくりと立ち上がった。
オリベちゃんは胸を撫で下ろす。
「これが…私…?」
一方、自らの身体を見て唖然とする萩姫様は…
漆黒の着物が、紫陽花色の萌え袖ダボニットとハイウエストスキニージーンズに。
「そんな…こんな事されたら、私…」
市女笠は紐飾りだけを残してキャップ帽に変わり、ロケットランチャーは形はそのままに、ふわふわの肩がけファーポシェットに。
「私…もうあなたを攻撃できないじゃない!」
萩姫様はオルチャンガールになった。完全勝利!
「アハッ!」
相手を一切傷つけることなく試練を突破したイナちゃんは、少女漫画の魔法少女らしく決めポーズを取った。
「ウ…ウオォォー!すっげえなお前!!」
ファンシーすぎる踊り場に、この場で一番いかついジャックさんが真っ先に飛びこむ。
彼は両手を広げて構えるイナちゃんを…素通り!
そのまま現代ナイズされた萩姫様の手を取る。
「オモナ!?」
「萩姫。いや、萩!俺は前から気付いていたんだ。
あんたは今風にしたら化けるってな!
どうだ。あのクソ殺人鬼とクソ龍王をどうにかしたら、今度ポップコーンでもウワババババババ!!!!」
ナンパ中にオリベちゃんのサイコキネシスが発動し、ジャックさんは卒倒した。
オリベちゃんの隣にはほっぺを膨らましたイナちゃんと、手を叩いて爆笑するリナ。
「あっはははは、みんなわかってるゥ!
ここまでセットで王道少女漫画よね!」
一方譲司さんはジビジビに泣きながらポメラー子ちゃんを頬ずりしていた。
「じ、譲司さん?」
「ず…ずばん…ぐすっ。教え子の成長が嬉しすぎで…わああぁ~~!!」
<何言ってるの。あんたまだ養護教諭にすらなってないじゃない>
「もうこいつ、バリに連れて行く必要ないんじゃないか?」
「嫌や連れでぐうぅ!向こうの子供らとポメとイナでいっぱい思い出作りたいもおおぉおんあぁぁあぁん」
「<お前が子供かっ!!>」
キッズルーム出身者二人の息ぴったりなツッコミ。
涙と鼻水だらけになったポメちゃんは「わうぅぅ…」と泣き言を漏らしていた。
程なくして、萩姫様は嬉し恥ずかしそうにクネクネしたまま結界札を剥がした。
「若者よ…あんっもう!私だって心は若いんだからねっ!
私はここで悪霊が出ないように見張ってるんだから…龍王なんかに負けたらただじゃ済まないんだからねっ!」
だからねっ!を連発する萩姫様に癒されながら、私達は最後の目的地、怪人屋敷二階へ踏みこんだ。
◆◆◆
ジャックさんが前もって話していた通り、二階は面積が少なく、一階作業場と吹き抜け構造になっている。
さっきまで私達がいたエントランスからは作業場が見えない構造だった。
影燈籠やスマホで照らすと、幾つかの食品加工用らしき機材が見える。
勘が鋭いオリベちゃんと譲司さんが不快そうに目を逸らす。
<この下、何かしら…?直接誰かがいる気配はないのに、すごくヤバい気がする。
まるで、一つ隔てた世界の同じ場所が人でごった返しているような…>
「その感覚は正しいで、オリベ。
応接室はエレベーターの脇の部屋や。そこに水家がおる。
そして…あいつの脳内地獄では、吹き抜けの下が戦場や」
<イナちゃん。清められる?>
「無理です。もし見えても一人じゃ無理です。
オルチャンガール無理しない」
<それでいい。賢明よ。みんなここからは絶対に無理しないで>
譲司さんの読みは当たっていた。階段と対角線上のエレベーターホール脇に、ドアプレートを外された扉があった。
『応接室』のプレートは、萩姫様の偽装工作によって三階に貼られていた。
この部屋も三階の部屋同様、鍵は閉まっていない。それどころか、扉は半開きだった。
まず譲司さんが室内に入り、スマホライトを当てる。
「水家…いますか?」
私は申し訳ないが及び腰だ。
「おります。けど、これは…どうだろう?」
オリベちゃんがドアを開放する。きつい公衆トイレみたいな臭いが廊下に広がった。
意を決して室内を見ると…そこには、岩?に似た塊と、水晶でできた置物のようなもの。
岩の間から洋服の残骸が見えるから、あれが水家だと辛うじてわかる。
「呼吸はしとるし、脳も動いとる。けど恐ろしい事に、心臓は動いとらん。
哲学的やけど、血液の代わりにカビとウイルスが命を繋いどる状態は…人として生きとるというのか?」
萩姫様が仰っていた通り、殺人鬼・水家曽良は、人間ではなくなってしまっていたんだ。
ボシューッ!!…誰かが譲司さんの問いに答えるより前に、死体が突如音を立てて何かを噴出した!
「うわあぁ!?���
私を含め何人かが驚き飛び退いた。こっちこそ心臓が止まるかと思った。
死体から噴出した何かは超自然的に形を作り始める。
こいつが諸悪の根源、金剛倶利伽羅…
「「<「龍王キッモ!!?」>」」
奇跡の(ポメちゃん以外)全員異口同音。
皆同時にそう口に出していた。
「わぎゃっわんわん!!わぅばおばお!!!」
ポメちゃんは狂ったように吠えたてていた。
「邂逅早々そう来るか…」
龍王が言う…「「<「声もキッモ!!?!?」>」」
デジャヴ!
龍王はキモかった。それ以上でもそれ以下でもない、ともかくキモかった。
具体的に描写するのも憚られるが、一言で言えば…細長い燃える歯茎。
金剛の炎を纏った緋色の龍、という前情報は確かに間違いじゃない。シルエットだけは普通の中国龍だ。
けど実物を見ると、両目は梅干しみたいに潰れていて、何故か上顎の細かい歯は口内じゃなくて鼻筋に沿ってビッシリ生えて蠢いてるし、舌はだらんと伸び、黄ばんだ舌苔に分厚く覆われている。
二本の角から尾にかけて生えたちぢれ毛は、灰色の脇毛としか形容できない。
赤黒い歯茎めいた胴体の所々から細かく刻まれた和尚様の肋骨が歯のように露出し、ロウソクの芯のように炎をたたえている。
その金剛の炎の色も想像していた感じと違う。
黄金というかウン…いや、これ以上はやめておこう。二十歳前のモデルがこれ以上はダメだ。
「何これ…アタシが初めて会った時、こいつこんなにキモくなかったと思うけど…」
リナが頭を抱えた。一方ジャックさんは引きつけを起こすほど爆笑している。
「あっはっはっは!!タピオカで腹下して腐っちまったんじゃねえのか!?
ヒィーッひっはっはっはっはっは!!」
<良かった!やっぱ皆もキモいと思うよね?>
背後からテレパシー。でもそれはオリベちゃんじゃなくて、踊り場で待機する萩姫様からだ。
<全ての金剛の者に言える事だけど、そいつらは楽園に対する信奉心の高さで見え方が変わるの!
皆が全員キモいって言って安心したよ!>
カァーン!…譲司さんのスマホから鐘着信音。フリック。
『頼む、僕からも言わせてくれ!実にキモいな!!』
…ツー、ツー、ツー。ハイセポスさんが一方的に言うだけ言って通話を切った。
「その通りだ」
龍王…だから声もキモい!もうやだ!!
「貴様らはあの卑劣な裏切り者に誑かされているから、俺様が醜く見えるんだ。
その証拠に、あいつが彫ったそこの水晶像を見てみろ!」
死体の傍に転がっている水晶像。
ああ、確かに普通によくある倶利伽羅龍王像だ。良かった。
和尚様、実は彫刻スキルが壊滅的に悪かったんじゃないかって疑ってすみません。
「特に貴様。金剛巫女!
成長した上わざわざ俺様のもとへ力を返納しに来た事は褒めてやろう。
だが貴様まで…ん?金剛巫女?」
イナちゃんは…あ、失神してる。脳が情報をシャットダウンしたんだ。
「…まあ良し!ともかく貴様ら、その金剛巫女をこちらに渡せ。
それの魂は俺様の最大の糧であり、金剛の楽園に多大なる利益をもたらす金剛の魂だ!
さもなくば貴様ら全員穢れを纏いし悪鬼悪霊共の糧にしてやるぞ!」
横暴な龍王に対し、譲司さんが的確な反論を投げつける。
「何が糧や、ハッタリやろ!
お前は強くなりすぎた悪霊を制御出来とらん。
せやから悪霊同士が潰し合って鎮静するまで作業場に閉じこめて、自分は死体の横でじっと待っとる!
萩姫様が外でお前らを封印出来とるんが何よりの証拠や!
だまされんぞ!!」
図星を突かれた龍王は逆上!
「黙れ!!だから何だ、悪霊放出するぞコノヤロウ!!
俺様がこいつからちょっとでも離れたら悪鬼悪霊が飛び出すぞ!?あ!?」
その時、私の中で堪忍袋の緒が切れた。
◆◆◆
自分は怒ると癇癪を起こす気質だと思っていた。
自覚しているし、小さい頃両親や和尚様に叱られた事も多々あって、普段は余程の事がない限り温厚でいようと心がけている。
多少からかわれたり、馬鹿にされる事があっても、ヘラヘラ笑ってやり過ごすよう努めていた。
そうして小学生時代につけられたアダ名が、『不動明王』。
『紅はいつも大人しいけど本気で怒らすと恐ろしい事になる』なんて、変な教訓がクラスメイト達に囁かれた事もあった。
でも私はこの二十年間の人生で、一度も本物の怒りを覚えた事はなかったんだと、たった今気付いた。
今、私は非常に穏やかだ。地獄に蜘蛛の糸を垂らすお釈迦様のように、穏やかな気持ちだ。
但しその糸には、硫酸の二千京倍強いフルオロアンチモン酸がジットリと塗りたくられている。
「金剛倶利伽羅龍王」
音声ガイダンス電話の様な抑揚のない声。
それが自分から発せられた物だと認識するまで、五秒ラグが生じた。
「何だ」
「取引をしましょう」
「取引だと?」
龍王の問いに自動音声が返答する。
「私がお前の糧になります。その代わり、巫女パク・イナに課せられた肋楔緋龍相を消し、速やかに彼女を解放しなさい」
「ヒトミちゃん!?どうしてそん…」
剣呑な雰囲気に正気を取り戻したイナちゃんが私に駆け寄る。
私の首がサブリミナル程度に彼女の方へ曲がり、即座にまた龍王を見据えた。イナちゃんはその一瞬で押し黙った。
龍王が身構える。
「影法師使い。貴様は裏切り者の従者。信用できん」
返事代わりに無言で圧。
「…ヌゥ」
私はプルパを手に掲げる。
陰影で細かい形状を隠し、それがただの肋骨であるように見せかけて。
「そ…それは!俺様の肋骨!!」
龍王が死体から身を乗り出した。
「欲しいですか」
「欲しいだと?それは本来金剛が所有する金剛の法具だ。
貴様がそれを返却するのは義務であり…」
圧。
「…なんだその目は。言っておくが…」
圧。
「…ああもう!わかった!!
どのみち楔の法力が戻れば巫女など不要だ、取引成立でいい!」
「分かりました。それでは、私が水晶像に肋骨を填めた瞬間に、巫女を解放しなさい。
一厘秒でも遅れた場合、即座に肋骨を粉砕します」
龍王は朧な半物理的霊体で水晶像を持ち上げ、私に手渡した。
像の台座下部からゴム栓を剥がすと、中は細長い空洞になっていて、人骨が入っている。
和尚様の肋骨。私はそれを引き抜き、トートバッグにしまった。
バッグを床に置いてプルパを像にかざすと、龍王も両手を差し出したイナちゃんに頭を寄せ構える。
「三つ数えましょう。一、」
「二、」
「「三!」」
カチッ。プルパが水晶像に押しこまれた瞬間、イナちゃんの両手が発光!
「オモナァッ!」
バシュン!と乾いた破裂音をたて、呪相は消滅した。
イナちゃんが衝撃で膝から崩れ落ちるように倒れ、龍王は勝利を確信して身を捩った。
「ウァーーッハハハハァ!!!やった!やったぞぉ、金剛の肋楔!
これで悪霊どもを喰らいて、俺様はついに金剛楽園アガル「オムアムリトドバヴァフムパット」
ブァグォオン!!!!
「ドポグオオォオォォオオオーーーーッ!!?!?」
この時、一体何が起きたのか。説明するまでもないだろうか。
そう。奴がイナちゃんの呪いを解いた瞬間、私はプルパを解放したのだ。
赤子の肋骨だった物は一瞬にして、刃渡り四十センチ大のグルカナイフ型エロプティックエネルギー塊に変形。
当然それは水晶像などいとも容易く粉砕する!
依代を失った龍王は地に落ち、ビタンビタンとのたうつ。
「か…かはっ…」
私はその胴体と尾びれの間を掴み、プルパを突きつけた。
「お…俺様を、騙したな…!?」
龍王は虫の息で私を睨んだ。
「騙してなどいない。私はお前の糧になると言った。
喜べ。望み通りこの肋骨プルパをお前の依代にして、一生日の当たらない体にしてやる」
「な…プルパ…!?貴様、まさか…!」
「察したか。そう、プルパは煩悩を貫く密教法具。
これにお前の炎を掛け合わせ、悪霊共を焼いて分解霧散させる」
「掛け合わせるだと…一体何を」
ズブチュ!!
「うおおおおおおおぉぉぉ!!?」
私はプルパで龍王の臀部を貫通した。
「何で!?何でそんな勿体ない事するの!?
俺様があぁ!!せっかく育てた悪霊おぉぉ!!!」
私は返事の代わりに奴の尾を引っ張り、切創部を広げた。
「ぎゃああああああ!!!」
尾から切創部にかけての肉と汚らしい炎が、影色に炭化した。
「さっき何か言いかけたな。金剛楽園…何だと?
言え。お前達の楽園の名を」
「ハァ…ハァ…そんな事、知ってどうする…?
知ったところで貴様らは何も」
グチャムリュ!!
「ぎゃああああぁぁアガルダ!アガルダアァ!!」
私は龍王の胴体を折り曲げ、プルパで更に貫通した。
奴の体の一/三が炭化した。
「なるほど、金剛楽園アガルダ…。それは何処にある」
「ゲホッオェッ!だ、だからそんなの、聞いてどうする!?」
「滅ぼす」
「狂ってる!!!」
ヌチュムチグジュゥ!!
「ほぎいぃぃぃごめんなさい!ごめんなさい!」
更に折り曲げて貫通。魚を捌く時に似た感触。
蛇なら腸や腎臓がある位置だろうか。
少しざらついたぬめりけのある粘液が溢れ、熱で固まって白く濁った。
「狂っていて何が悪いの?
お前やあの金剛愛輪珠如来を美しいと感じないよう、狂い通すんだよ」
「うァ…ヒ…ヒヒィ…卑怯者ぉ…」
「お前達金剛相手に卑怯もラッキョウもあるものか」
「……」
「……」
ゴギグリュゥ!!!
「うえぇぇえぇえええんいびいぃぃぃん!!!」
更に貫通。龍王は既に半身以上を影に飲まれている。
ようやくマシな見た目になってきた。
「苦しいか?苦しいか。もっと苦しめ。苦痛と血涙を燃料に悪霊を焼くがいい。
お前の苦しみで多くの命が救われるんだ」
「萩姫ェェェ、萩イィィーーーッ!!
俺様を助けろおぉぉーーーッ!」
すると背後からテレパシー。
<あっかんべーーーっだ!ザマーミロ、べろべろばー>
萩姫様が両中指で思いっきり瞼を引き下げて舌を出している映像付きだ。
「なあ紅さん、それ何かに似とらん?」
譲司さんとオリベちゃんが興味津々に私を取り囲んだ。
「ウアーッアッアッ!アァーーー!!」
黒々と炭化した龍王はプルパに巻きついたような形状で肉体を固定され、体から影の炎を噴き出して苦悶する。
<アスクレピオスの杖かしら。杖に蛇が巻きついてるやつ>
ジャックさんとリナも入ってくる。
「いや、中国龍だからな…。どっちかというと、あれだ。
サービスエリアによくある、ガキ向けのダサいキーホルダー」
「そんな立派な物じゃないわよ。
東南アジアの屋台で売ってる蛇バーベキューね」
「はい!」
目を覚ましたイナちゃんが、起き抜けに元気よく挙手!
「フドーミョーオーの剣!」
「「<それだ!>」」
満場一致。ていうか、そもそもこれ倶利伽羅龍王だもんね。
私は龍王の頸動脈にプルパを突きつけ、頭を鷲掴みにした。
「金剛倶利伽羅龍王」
「…ア…アァ…」
するうち影が私の体を包みこみ始める。
影と影法師使いが一つになる時、それは究極の状態、神影(ワヤン)となる。
生前萩姫様が達せられたのと同じ境地だ。
「私はお前の何だ」
「ウア…ァ…」
「私はお前の何だ!?」
ズププ!「ぐあぁぁ!!肋骨!肋骨です…」
「違う!お前は倶利伽羅龍王剣だろう!?だったら私は!?」
ズプブブ!!「わああぁぁ!!不動明王!!不動明王様ですうぅ!!!」
「そうだ」
その通り。私は金剛観世音菩薩に寵愛を賜りし神影の使者。
瞳に映る悲しき影を、邪道に歪められた霊魂やタルパ達を、業火で焼いて救済する者!
ズズッ…パァン!!!
「グウゥワアァァアアアアーーーーー!!!!」
完成、倶利伽羅龍王剣!
「私は神影不動明王。
憤怒の炎で全てを影に還す…ワヤン不動だ!」
◆◆◆
ズダダダァアン!憤怒の化身ワヤン不動、精神地獄世界一階作業場に君臨だ!
その衝撃で雷鳴にも匹敵する轟音が怪人屋敷を震撼!
私の脳内で鳴っていたシンギング・ボウルとティンシャの響きにも、荒ぶるガムランの音色が重なる。
「神影繰り(ワヤン・クリ)の時間だ」
悪霊共は、殺人鬼水家に命を絶たれ創り変えられたタルパだ。
皆一様に、悪魔じみた人喰いイタチの毛皮を霊魂に縫い付けられ、さながら古い怪奇特撮映画に登場する半人半獣の怪人といった様相になっている。
金剛愛輪珠如来が着ていた肉襦袢や、全身の皮膚が奪われていた和尚様のご遺体を想起させる。そうか。
「これが『なぶろく』とか言うふざけたエーテル法具だな」
なぶろく。亡布録。屍から霊力を奪い、服を着るように身に纏う、冒涜的ネクロスーツ!
「ウアァアァ…オカシ…オヤツクレ…」
「オカシオ…アマアァァイ、カシ…オクレ…」
悪霊共は理性を失って、ゾンビのように無限に互いが互いを貪りあっている。
「ウヮー、オカシダァア!」
一体の悪霊が私に迫る。私は風に舞う影葉のように倶利伽羅龍王剣を振り、悪霊を刺し貫いた。
ボウッ!「オヤツゥアァァァー!」
悪霊を覆う亡布録が火柱に変わり、解放された魂は分解霧散…成仏した。
着用者を失った亡布録の火柱は龍王剣に吸いこまれるように燃え移り、私達の五感が刹那的追体験に支配される。
『や…やめてくれぇー!殺すなら息子の前に俺を、ぐわぁあああああ!!!』
それは悪霊が殺された瞬間、最後の苦痛の記憶だ。
フロリダ州の小さな農村。目の前で大切な人がイタチに貪り食われる絶望感と、自らも少年殺人鬼に喉を引き千切られる激痛が、自分の記憶のように私達を苛む。
「グアァァァーーー!!!」
それによって龍王剣は更に強く燃え上がる!
「どんどんいくぞぉ!やぁーーっ!!」
「グワアァァァーーー!!」
泣き叫ぶ龍王剣を振り、ワヤン不動は憤怒のダンスを踊る。
『ママアァァァ!』『��にたくなああぁぁい!』『ジーザアァーーース!』
数多の断末魔が上がっては消え、上がっては消え、それを不動がちぎっては投げる。
「カカカカカカ!かぁーっはっはっはっはァ!!」…笑いながら。
「テベッ、テメェー!俺様が残留思念で苦しむのがそんなに楽しいかよ、
このオニババーーーッ!!!」
「カァハハハアァ!何を勘違いしているんだ。
私にもこの者共の痛みはしかと届いているぞぉ」
「じゃあどうして笑ってられるんだよォ!?」
「即ち念彼観音力よ!御仏に祈れば火もまた涼しだ!
もっともお前達は和尚様に仏罰を下される立場だがなァーーーカァーッハッハッハッハァー!!!!」
『「グガアアーーーーッ!!!」』
悪霊共と龍王剣の阿鼻叫喚が、聖なるガムランを加速する。
一方、私の肉体は龍王剣を死体に突き立てたまま静止していた。
聴覚やテレパシーを通じて皆の会話が聞こえる。
「オリベちゃん!ヒトミちゃん助けに行くヨ!」
「わんっ!わんわお!」
<そうね、イナちゃん。私が意識を転送するわ>
「加勢するぜ。俺は悪霊の海を泳いで水家本体を探す」
「ならアタシは上空からね」
「待ってくれ。オリベ。
その前に、例のアレ…弟の依頼で作ってくれたアレを貸してくれ」
<ジョージ!?あんた正気なの!?>
「俺は察知はできるけど霊能力は持っとらん、行っても居残っても役に立てん!
頼む、オリベ。俺にもそいつを処方してくれ!」
「あ?何だその便所の消臭スプレーみたいなの?
『ドッパミンお耳でポン』?」
「やだぁ、どっかの製薬会社みたいなネーミングセンスだわ」
<商品名は私じゃなくて、ジョージの弟君のアイデア。
こいつは溶解型マイクロニードルで内耳に穴を開けて脳に直接ドーピングするスマートドラッグよ>
「アイゴ!?先生そんなの使ったら死んじゃうヨ!?」
「死なん死なん!大丈夫、オリベは優秀な医療機器エンジニアや!」
「だぶかそれを作らせたお前の弟は何者だよ!?」
こちとらが幾つもの死屍累々を休み無く燃やしている傍ら、上は上で凄い事になっているみたいだ。
「俺の弟は、毎日脳を酷使する…」ポンップシュー!「…デイトレーダーやあああ!!!」
ドゴシャァーン!!二階吹き抜けの窓を突き破り、回転しながら一階に着地する赤い肉弾!
過剰脳ドーピングで覚醒した譲司さんが、生身のまま戦場に見参したんだ!
「ヴァロロロロロォ…ウルルロロァ…!
待たせたな、紅さん…ヒーロー参上やあああぁ!!!」
バグォン!ドゴォン!てんかん発作めいて舌を高速痙攣させながら、譲司さんは大気中の揺らぎを察知しピンポイントに殴る蹴る!
悪霊を構成する粒子構造が振動崩壊し、エクトプラズムが霧散!
なんて荒々しい物理的除霊術だろう!
彼の目は脳の究極活動状態、全知全脳時にのみ現れるという、玉虫色の光彩を放っていた。
「私達も行くヨ!」
テレパシーにより幽体離脱したオリベちゃんとイナちゃん、ポメラー子ちゃん、ジャックさん、リナも次々に入獄!
「みんなぁ!」
皆の熱い友情で龍王剣が更に燃え上がった。「…ギャアァァ!!」
◆◆◆
さあ、大掃除が始まるぞ。
先陣を切ったのはイナちゃん。穢れた瘴気に満ちた半幻半実空間を厚底スニーカーで翔け、浄化の雲を張り巡らさせる。
雲に巻かれた悪霊共は気を正されて、たちまち無害な虹色のハムスターに変化!
「大丈夫ヨ。あなた達はもう苦しまなくていい。
私ももう苦しまない!スリスリマスリ!」
すると前方にそそり立つ巨大霊魂あり!
それは犠牲者十人と廃工場の巨大調理器具が押し固まった集合体だ。
「オォォカァァシィィ!」
「スリスリ…アヤーッ!」
悪霊集合体に突き飛ばされた華奢なイナちゃんの幽体が、キューで弾かれたビリヤードボールのように一直線に吹き飛ぶ!
「アァ…オカシ…」「オカシダァ…」「タベル…」
うわ言を呟きながら、イナちゃんに目掛けて次々に悪霊共が飛翔していく。
しかし雲が晴れると、その方向にいたのはイナちゃんではなく…
<エレヴトーヴ、お化けちゃん達!>
ビャーーバババババ!!!強烈なサイコキネシスが悪霊共を襲う!
目が痛くなるような紫色の閃光が暗い作業場に走った!
「オカヴアァァァ…」鮮やかに分解霧散!
そこに上空から未確認飛行影体が飛来し、下部ハッチが開いた。
光がスポットライト状に広がり、先程霊魂から分解霧散したエクトプラズム粒子を吸いこんでいく。
「ウーララ!これだけあれば福島中のパワースポットを復興できるわ!
神仏タルパ作り放題、ヤッホー!」
UFOを巧みに操る巨大宇宙人は、福島の平和を守るため、異星ではなく飯野町(いいのまち)から馳せ参じた、千貫森のフラットウッズモンスター!リナだ!
「アブダクショォン!」
おっと、その後方では悪霊共がすさまじい勢いで撒き上げられている!?
あれはダンプか、ブルドーザーか?荒れ狂ったバッファローか?…違う!
「ウルルルハァ!!!ドルルラァ!!」
猪突猛進する譲司さんだ!
人間重機と化して精神地獄世界を破壊していく彼の後方では、ジャックさんが空中を泳ぐように追従している。
「おいジョージ、もっと早く動けねえのか?日が暮れちまうだろ!」
「もう暮れとるやんか!これでも筋肉のリミッターはとっくに外しとるんや。
全知全脳だって所詮人間は人間やぞ!」
「バカ野郎、この脳筋!
お前に足りねえのは力じゃなくてテクニックだ、貸してみろ!」
言い終わるやいなや、ジャックさんは譲司さんに憑依。
瞬間、乱暴に暴れ回っていた人間重機はサメのようにしなやかで鋭敏な動きを得る。
「うおぉぉ!?」
急発進によるGで譲司さん自身の意識が一瞬幽体離脱しかけた。
「すっげぇぞ…肺で空気が見える、空気が触れる!ハッパよりも半端ねえ!
ジョージ、お前、いつもこんな世界で生きてたのかよ!?」
「俺も、こんな軽い力で動いたのは初めてや…フォームって大事なんやなぁ!」
「そうだぜ。ジョージ、俺が悪霊共をブチのめす。
水家を探せるか?」
「楽勝!」
加速!加速!加速ゥ!!合身した二人は悪霊共の海をモーゼの如く割って進む!!
その時、私は萩姫様からテレパシーを受信した。
<頑張るひーちゃんに、私からちょっと早いお誕生日プレゼント。
受け取りなさい!>
パシーッ!萩姫様から放たれたエロプティック法力が、イナちゃんから貰った胸のペンダントに直撃。
リングとチェーンがみるみる伸びていき、リングに書かれていた『링』のハングル文字は『견삭』に変化する。
この形は、もしかして…
「イナちゃーん!これなんて読むのー?」
私は龍王剣を振るう右手を休めないまま、左手でチェーン付きリングをフリスビーの如く投げた。すると…
「オヤツアァ!」「グワアァー!」
すわ、リングは未知の力で悪霊共を吸収、拘束していく!
そのまま進行方向の果てで待ち構えていたイナちゃんの雲へダイブ。
雲間から浄化済パステルテントウ虫が飛び去った!
「これはねぇ!キョンジャクて読むだヨー!」
イナちゃんがリングを投げ返す。リングは再び飛びながら悪霊共を吸収拘束!
無論その果てで待ち構える私は憤怒の炎。リングごと悪霊共をしかと受け止め、まとめて成仏させた。
「グガアァァーッ!さては羂索(けんじゃく)かチクショオォーーーッ!!」
龍王剣が苦痛に身を捩る。
「カハァーハハハ!紛い物の龍王でもそれくらいは知っているか。
その通り、これは不動明王が衆生をかき集める法具、羂索だな。
本物のお不動様から法力を授かった萩姫様の、ありがたい贈り物だ」
「何がありがたいだ!ありがた迷惑なん…グハアァァ!!」
悪霊収集効率が上がり、ワヤン不動は更に荒々しく炎をふるう。
「ありがとうございます、萩姫様大好き!そおおぉおい!!」
<や…やぁーだぁ、ひーちゃんったら!
嬉しいから、ポメちゃんにもあげちゃお!それ!>
パシーッ!「わきゃお!?」
エロプティック法力を受けて驚いたポメラー子ちゃんが飛び上がる。
空中で一瞬エネルギー影に包まれ、彼女の首にかかっていた鈴がベル型に、ハングル文字が『금강령』に変わった。
「それ、クムガンリョン!気を綺麗にする鈴ね!」
<その通り!密教ではガンターっていうんだよ!>
着地と共に影が晴れると、ポメちゃん自身の幽体も、密教法具バジュラに似た角が生えた神獣に変身している。
「きゃお!わっきょ、わっきょ!」
やったぁ!兄ちゃん見て見て!…とでも言っているのか。
ポメちゃんは譲司さん目掛けて突進。
チリンリンリン!とかき鳴らされたガンターが悪霊共から瘴気を祓っていく。
その瞬間を見逃す譲司さんではなかった。
「ファインプレーやん、ポメラー子…!」
彼は確かに察知した。浄化されていく悪霊共の中で、一体だけ邪なオーラを強固に纏い続ける一体のイタチを。
「見つけたか、俺を殺したクソ!」
「アッシュ兄ちゃんの仇!」
「「水家曽良…サミュエル・ミラアァァアアアア!!!!」」
二人分の魂を湛えた全知全脳者は怒髪天を衝く勢いで突進、左右の拳で殺人鬼にダブル・コークスクリュー・パンチを繰り出した!
一見他の悪霊共と変わらないそれは、吹き飛ばされて分解霧散すると思いきや…
パァン!!精神地獄世界全体に破裂音を轟かせ、亡布録の内側からみるみる巨大化していった。
あれが殺人鬼の成れの果て。多くの人々から魂を奪い、心に地獄を作り出した悪霊の王。
その業を忘れ去ってもなお、亡布録の裏側で歪に成長させられ続けた哀れな獣。
クルーアル・モンスター・アンダー・ザ・スキン…邪道怪獣アンダスキン!
「シャアァァザアアァァーーーーッ!!!」
怪獣が咆える!もはや人間の言葉すら失った畜生の咆哮だ!
私は振り回していた羂索を引き上げ、怪獣目掛けて駆け出した。
こいつを救済できるのは火力のみだあああああああ!!
「いけェーーーッ!!ワヤン不動ーーー!!」
「頑張れーーーッ!」<燃えろーーーッ!>
「「<ワヤン不動オォーーーーーッ!!!>」」
「そおおぉぉりゃああぁぁぁーーーーーー!!!!」
0 notes
DX3「First of desire」replay main story
ミドルフェイズ
GM:ーーーーーーーーーーーーーーー
GM:05 シーンプレイヤー:全員
GM:ーーーーーーーーーーーーーーー
芝口 春@旨味:2d10
DoubleCross : (2D10) → 20[10,10] → 20 [侵食率:50%]
如月竜馬@かすみ:2d10
DoubleCross : (2D10) → 8[6,2] → 8 [侵食率:37%]
早乙女 大和@はち:2d10
DoubleCross : (2D10) → 6[2,4] → 6 [侵食率:39%]
GM:翌日
GM:FH全体に連絡が入った。
GM:その連絡は伊庭宗一のことについてだった。
GM:芝口、如月、早乙女の三人には樋浦から電話での連絡が入っていた。
芝口 春@旨味:「もしもし…??」
樋浦 彼方:「えー、連絡です。連絡というのは伊庭宗一のことです。伊庭は恐ろしく強いため、チームを組んで討伐に向かっていただきたいですので今からチーム編成を上の方で決めさせていただきましたのでお伝えしておきます。」
芝口 春@旨味:「あーはいはい。どこいけばいいっすか?」
樋浦 彼方:「そうですね、Y市の施設の3Fの待合室に来てください。よろしくおねがいします」
芝口 春@旨味:「了解」
芝口 春@旨味:ピッとすぐに携帯を切ってそちらへ向かう…
GM:ーーーーー
GM:待合室には、既に二人の男が集まっていた。
芝口 春@旨味:「しつれいしまーーー!?」
芝口 春@旨味:中に入ると身長がやたらと高い二人がいたのでちょっとびびる
芝口 春@旨味:CHOICE[はじめて,はじめてじゃない]
DoubleCross : (CHOICE[はじめて,はじめてじゃない]) → はじめてじゃない
芝口 春@旨味:「………いや、相変わらずでけぇな、あんたたち」
如月竜馬@かすみ:「やあ、芝口くん。久しぶりだね」穏やかに挨拶する
芝口 春@旨味:「はぁ……なんか気が抜けるな、その挨拶」
早乙女 大和@はち:「二人とも、久しぶりだな。」
芝口 春@旨味:「………もしかして昨日はカレーだったか?」
早乙女 大和@はち:「良く分かったな。キッチンに沢山作り置きしておいたのだが…食べたか?」
芝口 春@旨味:「うーーん……俺、今日ラーメン食ってからきたからいいや(喰ってない)」
如月竜馬@かすみ:「昨日は宿直だったからね……それは惜しいことをしたなぁ」
早乙女 大和@はち:「そうか……」ちょっとしょんぼりしている
芝口 春@旨味:「ま、まぁ!夜ご飯に食うからよ!そんなにしょんぼりすんな!」
如月竜馬@かすみ:「そうだよ早乙女くん、帰りに一緒に福神漬けも買って帰ろう」(提案)
芝口 春@旨味:「はぁ………」なんか気の抜ける二人だなぁと思ってる
早乙女 大和@はち:「そうだな…」元気になる
GM:そんなわけで3人は待合室で喋っていると、部屋の扉が開き、セントラルマグの男が入ってくる。
セントラルマグの男:「お話中のところいいかな?」
芝口 春@旨味:「はい、大丈夫です」
早乙女 大和@はち:「あぁ」
如月竜馬@かすみ:「今回は三人での任務ということですが…具体的にはどうすれば?」
セントラルマグの男:「よし、それじゃあ話をする。皆も知っての通り伊庭宗一がこの辺に現れたらしい。それでだ、一人で単独で行動するのは危険だと思い、こちらで勝手にチームを編成させていただいた。」
セントラルマグの男:「それでだ
セントラルマグの男:情報がまだ曖昧なところもあるんだ、すまないが三人で情報を集めてくれ」
芝口 春@旨味:「はぁ………」
芝口 春@旨味:(大丈夫か、このメンツで………)チラッ
早乙女 大和@はち:「伊庭ァ……っ!!」怒りを露わにしている
如月竜馬@かすみ:「……あ、芝口くん。後ろ寝癖がついてるよ」(直してあげる)
芝口 春@旨味:「あ、ありがとうごいます………」
芝口 春@旨味:(なんだろう、メッチャ不安になってきた…)
芝口 春@旨味:「ところで、今回の作戦のリーダーですが……」
芝口 春@旨味:(俺じゃない、俺じゃない。年功序列的に俺じゃないはず)
セントラルマグの男:「そうだな、このメンバーでリーダーは…芝口春、君に任せる。」
芝口 春@旨味:「……………」
セントラルマグの男:「不満かな?」
芝口 春@旨味:http://nicolive.cdn.nimg.jp/live/simg/img/201802/1369804.6abf4f.jpg
芝口 春@旨味:「………いえ、不満はありません。
芝口 春@旨味:わかりました、この任務任せてください」
セントラルマグの男:「それじゃあ結構、相手が相手だ、みんなで協力するように」
芝口 春@旨味:「………はい………」
芝口 春@旨味:がっくり
如月竜馬@かすみ:「大丈夫だよ芝口くん、しっかりサポートするから。……ね、早乙女くん?」
早乙女 大和@はち:「伊庭を殺すのは俺だ」
芝口 春@旨味:「はいはい、わかりました。とりあえず任務だから行くぞ…」
セントラルマグの男:「それと…最近一般人の耳にも入ってるようだが、ジャーム化しても自我を持つ能力者がいるようだ、ついででいいのだがその件も調べて欲しい」
如月竜馬@かすみ:(おやおや…って顔)
芝口 春@旨味:「ジャーム化しても…自我を……」
セントラルマグの男:「頼んだぞ」
芝口 春@旨味:「はい。わかりました」
如月竜馬@かすみ:(あの患者さんが言っていたこと……本当だったのか……)
GM:そういってセントラルマグの男は部屋から出て行った。
芝口 春@旨味:「ふぅ……じゃあどうすっか、何から調べるかねぇ」
GM:現行調べられるもの
伊庭宗一:<裏社会7>→成功
ジャーム化しても自我を保つ能力者:<ウェブ8>→成功
行武響:<噂話6>→失敗
芝口 春@旨味:1dx+1
DoubleCross : (1R10+1[10]) → 3[3]+1 → 4
早乙女 大和@はち:「俺は伊庭を調べる」
如月竜馬@かすみ:6dx+1
DoubleCross : (6R10+1[10]) → 7[3,3,3,5,6,7]+1 → 8
早乙女 大和@はち:2dx+1
DoubleCross : (2R10+1[10]) → 10[10,10]+6[5,6]+1 → 17
GM:伊庭宗一:<裏社会7>
最近Y市で出没している、何らかの任務中のようだが内容は不明。樋浦の情報によると、どうやら明日、Y市の裏路地に現れるそうだ。
GM:ジャーム化しても自我を保つ能力者:<ウェブ8>
とあるオーヴァード、Y市のどこかにいるようだ。見た目も知能も人間そのものだという。朱い瞳が特徴的。確認されているのは現在一人。
芝口 春@旨味:ST
MagicaLogia : シーン表(5) → 強く風が吹き、雲が流されていく。遠く、雷鳴が聞こえた。どうやら、一雨きそうだ。
芝口 春@旨味:「……で?樋浦さん、伊庭についての情報がわかったって」
樋浦 彼方:「ええ、昨日のエージェントによると明日にY市の路地裏に現れるという話を聞いたそうだ。」
芝口 春@旨味:「ふうん………」
芝口 春@旨味:「わかった、じゃあ明日その路地裏にい———」
芝口 春@旨味:脳裏に、一人の人物の顔がちらつく
早乙女 大和@はち:「伊庭ァァァァァァァァッッッッ!!!!」
芝口 春@旨味:バター——————————ンっっつ!!!!!!!!!!!!!
芝口 春@旨味:「うわああああ!!!!!!!!!!」
早乙女 大和@はち:「伊庭はどこにいる!!」
芝口 春@旨味:「お、おちつけおちつけ!!ここにはいない!!」
如月竜馬@かすみ:「早乙女くん、そんなに叫ぶと喉に悪いよ。落ち着きなさい」
早乙女 大和@はち:「早く居場所を教えろ!」
芝口 春@旨味:「心配するとこそこォ!?」
芝口 春@旨味:「あーーーもう!!先生なんとかしてくださいよ!」
如月竜馬@かすみ:「仕方ないなぁ……」
早乙女 大和@はち:今にも樋浦に掴みかかろうとしている
樋浦 彼方:「お、落ち着いて…」
如月竜馬@かすみ:そう言って指を鳴らし、早乙女くんの周りに【癒しの水】を発現させて落ち着かせたい
如月竜馬@かすみ:(マイナスイオン効果があるかもしれない)
如月竜馬@かすみ:「早乙女くん、仲間に危害を加えてはいけないよ」
GM:如月は癒しの水を発現させる。すると早乙女は少し落ち着いたように見えた。
早乙女 大和@はち:「………すまなかった…」びしょ濡れになりながら反省している
如月竜馬@かすみ:「わかってくれたのならいいんだよ」(ハンカチを差し出す)
芝口 春@旨味:「……………。」びしょびしょ
芝口 春@旨味:「とりあえず!明日裏路地にアイツが出る!明日朝9時に商店街集合!わかったか!」やけくそ
如月竜馬@かすみ:「うーん…待ち伏せならもっと早い方がいいんじゃないかな?6時とか……」
早乙女 大和@はち:「……任務なら早朝から始めるべきだろう?」
芝口 春@旨味:「えっえぇ~~~~!!!!????早くないすか!!?!?!!??!」
早乙女 大和@はち:「普通だが?」真顔
如月竜馬@かすみ:「そうかなあ?」きょとん顔しつつ芝口くんもハンカチで拭ってあげる
芝口 春@旨味:「djsldl………わ、わかりましたよ……じゃ、じゃあ、明日集合だからな!忘れるなよ!」
早乙女 大和@はち:「了解した」
如月竜馬@かすみ:「わかった。二人とも、今日は早く寝るんだよ」
芝口 春@旨味:「子供じゃないんだぞ!じゃあ、今日は解散で………」ぐったり
GM:明日のために三人は各自、準備をするということで解散することに。
芝口 春@旨味:ジャラジャラジャラ
早乙女 大和@はち:トントントンことことこと
早乙女 大和@はち:「うん、美味い」
如月竜馬@かすみ:「さて……早く寝て明日に備えないとね」(※夜9時)
GM:各々、明日への準備をするのであった…。
GM:ーーーーーーーーーーーーーーー
GM:06 シーンプレイヤー:全員
GM:ーーーーーーーーーーーーーーー
芝口 春@旨味:1d10
DoubleCross : (1D10) → 2 [侵食率:52%]
如月竜馬@かすみ:1d10
DoubleCross : (1D10) → 2 [侵食率:39%]
早乙女 大和@はち:1d10
DoubleCross : (1D10) → 2 [侵食率:41%]
芝口 春@旨味:choice[起きれた,起きれなかった]
DoubleCross : (CHOICE[起きれた,起きれなかった]) → 起きれた
芝口 春@旨味:「お、おはようございまーーーす………」
芝口 春@旨味:超眠そうな目をしながら登場
早乙女 大和@はち:「遅かったな」
如月竜馬@かすみ:「おはよう芝口くん。ちゃんと起きれて偉いね」
芝口 春@旨味:「いや、今5時59分すよ。遅くないですよ」
芝口 春@旨味:「おはようございます………ターゲットは来ましたか?」
GM:伊庭討伐作戦の、当日。三人は無事に待ち合わせの時間に集合できた。
GM:もうすぐ6時になるが、まだ伊庭の姿は見えないようだ。
芝口 春@旨味:「………まだか………」
芝口 春@旨味:とりあえずゴミ箱の影に隠れる
早乙女 大和@はち:「伊庭……」と呟きながらダンボールに隠れる
芝口 春@旨味:「……………」
芝口 春@旨味:そのダンボールにちょっと布とか被せてフォローしておく
如月竜馬@かすみ:「……………」(すずめがチュンチュン鳴きながら肩とかに止まってる)
GM:各々身を隠しながら、伊庭の到着を待つ。
GM:ーーーーー
GM:2時間後…
GM:そろそろ一般人が表通りに人が増えてきた。
芝口 春@旨味:(伊庭はまだか…)
芝口 春@旨味:伊庭って言葉を口に出すとダンボールが壊れそうなので心の中で
GM:人通りの多くなってきた表通りとは違い、裏路地には人通りが全くないーーー。
GM:ーーーーー
GM:さらに1時間後…
如月竜馬@かすみ:(………本当に来るんだろうか………)膝の辺りに野良猫も集まり始めた
早乙女 大和@はち:「…………」目をつぶっている
早乙女 大和@はち:choice[寝てる,瞑想]
DoubleCross : (CHOICE[寝てる,瞑想]) → 寝てる
早乙女 大和@はち:「……………すやすや」
如月竜馬@かすみ:(早乙女くん寝てない??)芝口くんにアイコンタクトを送りたい
芝口 春@旨味:(えっ……まさか。早乙女さんが寝るわけないですよぉ…)
早乙女 大和@はち:「………………すよすよ」
GM:中々伊庭が現れなくて、情報が嘘だったのでは?とみな不安になってくる…。
芝口 春@旨味:(………早乙女さん寝てるわこれ)
芝口 春@旨味:(本当にこの情報で大丈夫なのか………????????)
GM:そう思った時に
GM:「それで隠れているつもりなのか?」
芝口 春@旨味:「っ……!!!誰だ!!」
芝口 春@旨味:ダンボールを揺らしつつ立ち上がる!
GM:黒いコートをきた男、それは三人が討伐依頼をされていた男ーーー伊庭宗一であった。
早乙女 大和@はち:「その声は……!!」勢いに任せ飛び出す
如月竜馬@かすみ:「!!」じゃれついていた猫とすずめを逃がす
早乙女 大和@はち:「伊庭……!!ようやく見つけたぞ!」
GM:三人は隠れていたところから出てきて、纏まる。
早乙女 大和@はち:「貴様の命、貰い受ける…っ!」
伊庭 宗一:「UGNの連中か、FHの連中か知らないが、お前たちは俺を楽しませてくれるんだろうな?」
芝口 春@旨味:「お前を楽しませる前に命が散るかもしれねぇなァ?」
如月竜馬@かすみ:(これが伊庭宗一……なるほど、たいした威圧感だ)
早乙女 大和@はち:「伊庭ァァァ!!!!」
早乙女 大和@はち:今にも能力を発動しそうになっている
伊庭 宗一:「それは楽しみだな、さて、それじゃ…殺り合おうか」
GM:伊庭討伐の任務開始だ!
GM:ーーーーー
GM:ラウンド1
GM:伊庭は腕を横に振ると、赫き剣を出現させる。
GM:choice[芝口,如月,早乙女]
DoubleCross : (CHOICE[芝口,如月,早乙女]) → 早乙女
GM:15dx+10@8
DoubleCross : (15R10+10[8]) → 10[1,1,2,2,2,3,3,4,4,4,5,6,8,8,8]+3[1,1,3]+10 → 23
早乙女 大和@はち:7dx
DoubleCross : (7R10[10]) → 10[1,2,3,6,8,9,10]+2[2] → 12
GM:3dx+12
DoubleCross : (3R10+12[10]) → 4[1,1,4]+12 → 16
早乙女 大和@はち:「………っ!………貴様の攻撃はそんなものか…」
伊庭 宗一:「まだまだこれからだろう?」
早乙女 大和@はち:7dx+14@8
DoubleCross : (7R10+14[8]) → 10[1,5,5,6,7,7,10]+10[8]+2[2]+14 → 36
GM:15dx+5
DoubleCross : (15R10+5[10]) → 10[1,2,2,3,3,4,6,7,7,8,8,8,8,9,10]+6[6]+5 → 21
早乙女 大和@はち:4dx+14
DoubleCross : (4R10+14[10]) → 9[2,5,5,9]+14 → 23 [侵食率:49%]
早乙女 大和@はち:「貴様への挨拶代わりだ…」
伊庭 宗一:「この程度か?」
如月竜馬@かすみ:「……さあ芝口くん、君の力を見せてやりなさい」指を鳴らすと、芝口くんの方にひらひらと蝶が飛んでくる
如月竜馬@かすみ:胡蝶の夢を発動
如月竜馬@かすみ:します [侵食率:46%]
芝口 春@旨味:「……!?」
芝口 春@旨味:マイナーイベント破壊の爪を発動して素手を獣の腕に変えます
芝口 春@旨味:コンセントレイト:キュマイラ、渇きの主、獣の力を使用してコンボ狂爪撃を使います
芝口 春@旨味:7dx+20@7
DoubleCross : (7R10+20[7]) → 10[5,5,5,5,8,10,10]+10[2,3,8]+2[2]+20 → 42
GM:15dx+5
DoubleCross : (15R10+5[10]) → 10[1,1,1,4,5,6,6,6,6,7,8,8,9,10,10]+9[8,9]+5 → 24
芝口 春@旨味:5dx+20
DoubleCross : (5R10+20[10]) → 8[1,2,3,3,8]+20 → 28 [侵食率:60%]
GM:ラウンド2
GM:choice[芝口,如月,早乙女]
DoubleCross : (CHOICE[芝口,如月,早乙女]) → 如月
GM:22dx+10@8
DoubleCross : (22R10+10[8]) → 10[1,3,3,3,3,3,4,5,6,6,7,7,8,8,8,8,9,9,10,10,10,10]+10[1,4,6,6,6,6,7,7,7,10]+10[8]+5[5]+10 → 45
芝口 春@旨味:カバーリングします!
芝口 春@旨味:5dx
DoubleCross : (5R10[10]) → 8[1,1,2,4,8] → 8
GM:5dx+12
DoubleCross : (5R10+12[10]) → 8[3,4,4,5,8]+12 → 20
芝口 春@旨味:「くっ………!」
如月竜馬@かすみ:「芝口くん!大丈夫かい……!?」よろけたのを支える
芝口 春@旨味:「だ大丈夫」
伊庭 宗一:「お前たちの力はそんなものか?」
芝口 春@旨味:「だ、大丈夫だ……!!それよりも……」
早乙女 大和@はち:「これが貴様の最期だ!伊庭ァァァァッ!!!」
早乙女 大和@はち:13dx+14@7
DoubleCross : (13R10+14[7]) → 10[1,1,1,2,3,3,4,4,5,5,8,8,9]+10[4,8,9]+10[7,8]+4[3,4]+14 → 48
GM:15dx+5
DoubleCross : (15R10+5[10]) → 10[4,4,5,6,7,7,7,8,8,8,8,8,8,10,10]+10[6,10]+8[8]+5 → 33
早乙女 大和@はち:5dx+14
DoubleCross : (5R10+14[10]) → 9[3,3,3,6,9]+14 → 23 [侵食率:57%]
早乙女 大和@はち:「伊庭…………」なんとも言えない顏
早乙女 大和@はち:「これで良かったんだな……太我……」空を見上げて呟く
早乙女 大和@はち:仇を倒して嬉しいはずなのに何故か胸にぽっかり空いたような気がした
GM:伊庭を討伐しました!戦闘終了です。
GM:ーーーーーーーーーーーーーーー
GM:07 シーンプレイヤー:全員
GM:ーーーーーーーーーーーーーーー
芝口 春@旨味:1d10
DoubleCross : (1D10) → 7 [侵食率:67%]
如月竜馬@かすみ:1d10
DoubleCross : (1D10) → 3 [侵食率:49%]
早乙女 大和@はち:1d10
DoubleCross : (1D10) → 7 [侵食率:64%]
GM:あの凶敵である伊庭を倒した三人は、伊庭が倒れているところに近づく。
GM:伊庭はまだ息があるようだ。
芝口 春@旨味:「…………………」チラッ
如月竜馬@かすみ:「さて……」チラッ
早乙女 大和@はち:とどめを刺したい
伊庭 宗一:「まさかこの俺がやられるとは……ふふ、面白いじゃないか……」
GM:伊庭は満身創痍ながらであるも笑っている、戦いを楽しんでいたようだ。
早乙女 大和@はち:「他に何か言い残すことはないか?」
伊庭 宗一:「ふん…そうだな…、俺はまだ戦い足りない…だが、最期がこれで、満足だ…楽しかったぞ…」
GM:伊庭はそう言い、目を閉じる。
早乙女 大和@はち:「………俺は!貴様が心底憎い……っ!!あいつを殺したお前が……っ!!!」
伊庭 宗一:「あいつ?生憎だが誰のことかわからんな…」
早乙女 大和@はち:「………………っっっ!!!!」銃を生成して額に銃口を向ける
GM:早乙女が伊庭にトドメを刺そうとした時
GM:君たちの前に黒い影が、伊庭の上に降りてくる、そして影は伊庭の体を貫いた。
早乙女 大和@はち:「!?」
早乙女 大和@はち:バっと上を見上げる
伊庭 宗一:「ぐふ…っ!?お、お前は……」
GM:「…死ね」
GM:黒い影はそのまま伊庭の息の根を完全に止めてしまった。
GM:伊庭を殺した影は一瞬三人をみて、その場を去った。
芝口 春@旨味:「ま、まて!!」
GM:「………」
GM:影の表情は見えなかったが、朱い瞳がこちらをみていた。
早乙女 大和@はち:「……………」状況が呑み込めず呆然としている
如月竜馬@かすみ:(あれは……)その瞳を見て、探った情報を思い出す
GM:そしてそのまま影はその場から消えた。
芝口 春@旨味:「くそっ……なんなんだよ、あいつは!」
如月竜馬@かすみ:「……早乙女くん、大丈夫かい?」
早乙女 大和@はち:「……………大丈夫だ……それよりさっきの奴は……」
芝口 春@旨味:「わからない………」
如月竜馬@かすみ:「あの赤い瞳からして……例のジャームではないかと思うんだけど」
芝口 春@旨味:「………ひとまず、任務は達成された。ひとまず報告に戻るか…」
GM:謎の影が現れて困惑する三人。しかし依頼されていた任務、伊庭討伐は達成されたのでとりあえず任務達成のことを連絡しなければ。
早乙女 大和@はち:「あぁ…そうだな…」気持ちの整理がつかず何とも言えない顏で伊庭の遺体を見つめる
芝口 春@旨味:ということで携帯で連絡
樋浦 彼方:「もしもし、樋浦ですが…」
GM:樋浦に連絡するとすぐに繋がった。
芝口 春@旨味:「あぁ、ターゲットの殺害に成功した。死体の処理を頼む」
樋浦 彼方:「え…あの伊庭をやったんですか?それはすごいですね…。場所は例の路地裏で間違いないですか?」
芝口 春@旨味:「あぁ。あと………メンタリスト的なのがいたら連れてきてくれないか」
樋浦 彼方:「メンタリスト…ですか?わかりました。」
芝口 春@旨味:「じゃあな、こっちはテキトーに処理しとく。よろしく」
芝口 春@旨味:電話を切る
芝口 春@旨味:「…………」
芝口 春@旨味:早乙女さんを見ながら、自分の姿と重ねる
芝口 春@旨味:もし、自分の弟たちを殺したアイツを、目の前で殺されたら………———
芝口 春@旨味:そう思うと、つい拳を強く握ってしまった
芝口 春@旨味:「………ほら、早乙女さん。樋浦さんが来ます。」
GM:そうこう言ってる間に樋浦たちFHエージェントが数人集まってきた。
GM:「ほ、ほんとに伊庭をやったのか…」
GM:「そんな言ってる場合じゃない、早く処理の準備をしろ!」
如月竜馬@かすみ:「早乙女くん、行こう」優しく肩に手を置く
早乙女 大和@はち:「あぁ……」
樋浦 彼方:「お疲れ様でした、あとは任せてください。…メンタリストの方は一応連れてきましたが、大丈夫そうですか?」
早乙女 大和@はち:「問題ない」
如月竜馬@かすみ:「ありがとう樋浦さん。何かあったら私がカウンセリングをするから……」
樋浦 彼方:「そうですか、わかりました。ではみなさんは休んでください。あ、その前に一応この前の待合室に行ってもらってもいいですか?」
芝口 春@旨味:スチャッ
GM:三人は待合室に行き、しばらく座っていた。
如月竜馬@���すみ:「さあ早乙女くん、座って休もう?」
早乙女 大和@はち:「………」大人しく座る
GM:そういえば先ほどの朱い瞳の黒い影はなんだったのだろうか。
GM:調べられる情報が一つ増えました。
GM:・行武響:<噂話6>
・朱い瞳の黒い影:<FH8>
早乙女 大和@はち:2dx+1
DoubleCross : (2R10+1[10]) → 2[2,2]+1 → 3 →失敗
芝口 春@旨味:1dx+1
DoubleCross : (1R10+1[10]) → 10[10]+8[8]+1 → 19 →成功
如月竜馬@かすみ:9dx+1
DoubleCross : (9R10+1[10]) → 10[1,2,3,3,4,5,5,9,10]+5[5]+1 → 16 →成功
GM:行武響:<噂話6>
Y市に住んでいる男性、いつもニコニコしているが誰かと一緒にいることはなく、基本的にひとりでいることが多いらしい。無職。黒いパーカーがお気に入りのようでいつも愛用している。芝口がこの前財布を落としたことを気にしているようだ。
GM:朱い瞳の黒い影:<FH8>
伊庭討伐直後に現れた。芝口達が伊庭を弱らせた後に、トドメを刺した。理由は不明だが、相当な実力を持ってると予測される。また、一瞬見えた朱い瞳は、ジャーム化しても自我を持つ能力者と関係があるだろう。
GM:芝口の携帯が鳴った。樋浦からだ。
樋浦 彼方:「お疲れ様です、例の影についてはジャーム化しても自我を保つ能力者と関係があるみたいですね。」
芝口 春@旨味:「ふぅん………そっか。その能力者の居場所とかってわかります?」
樋浦 彼方:「場所については不明ですね…、分かり次第情報を伝えます」
芝口 春@旨味:「………わかった。」
樋浦 彼方:「ああそうだ、もう帰っても大丈夫ですよ。くれぐれもお気をつけて」
GM:そう言って電話は切れた。
芝口 春@旨味:「………はぁ、とりあえず今日は解散だそうです。」
芝口 春@旨味:「早乙女さん………」
早乙女 大和@はち:「……そんな顏するな、俺は大丈夫だ…」ちょっと苦笑しながら安心させるように頭をポンポンする
芝口 春@旨味:「ちょっ……や、やめてくださいよ!」嫌がりつつ照れてる
如月竜馬@かすみ:「ふふ……二人とも、今日はよく頑張ったね」(小動物の戯れを見る顔)
GM:少し休んで、三人はだいぶ持ち直したようだ。
芝口 春@旨味:「じゃあ、おそらくこのまま違う任務をはじめる流れになると思いますので、また連絡します…」
如月竜馬@かすみ:「そうだね。ゆっくり休んで次に備えよう」
早乙女 大和@はち:「そうだな…」
芝口 春@旨味:じゃあみんなと別れて………
芝口 春@旨味:「………ハァーーー………今日は早起きして疲れたから………
芝口 春@旨味:パチだな。よし……」
芝口 春@旨味:といって尻ポケットに手を———………
芝口 春@旨味:「ん!?」
芝口 春@旨味:尻ポケットには重みなどない。空っぽの虚無があるだけだった
芝口 春@旨味:「な、ない!!財布がねぇぞ!!!」
GM:芝口のズボンのポケットには財布が入ってなかった。いつの間に落としたのだろうか…。
芝口 春@旨味:「くそっ! ハッ………」
芝口 春@旨味:芝口の脳裏に浮かぶのはあの日のパチンコ店で話しかけてきたアイツ
芝口 春@旨味:「ア イ ツ ………!!!」
芝口 春@旨味:ということでパチンコ店にGO
GM:ーーーーーーーーーーーーーーー
GM:08 シーンプレイヤー:芝口春
GM:ーーーーーーーーーーーーーーー
芝口 春@旨味:1d10
DoubleCross : (1D10) → 2 [侵食率:69%]
GM:財布がない事に気がつき、例のパチンコ屋に向かった芝口。
芝口 春@旨味:「あいつはど��だぁーーーー!!!!!!」どすどすどす
GM:パチンコ屋に行くと、奥のほうの���でパチスロをしてる行武がいた。
芝口 春@旨味:「みーつーけーたぞーーー!!!!」
芝口 春@旨味:距離詰め
GM:誰かが近づいてくるのに気付いた行武は振り返ると、芝口がいた。
行武 響:「あっ!春くん!2、3日ぶりだね!元気だった?」
芝口 春@旨味:「元気だった?じゃねーーーよ!!!!」
芝口 春@旨味:襟をつかんで揺さぶる
芝口 春@旨味:「お前!財布!俺の!財布!盗んだな!!」ガクガク
行武 響:「え?あ、財布!そうだ、そういえばこの前初めて会った時に別れ際に春くんが落とていったんだよ〜」ニコニコ〜としながら行武は答える。
芝口 春@旨味:「………は?え?ほんとか…?」
行武 響:「ほんとだよ〜、それに僕お金には困ってないしね!春くんが困ってるんじゃないかってずっと心配してたんだよ!」
GM:そういい、行武は芝口に財布を返す。
芝口 春@旨味:「……………」疑いながらも受け取る
GM:財布の中身は、落とす直前よりも太っていた。
芝口 春@旨味:「………ハァ、とりあえず財布あってよかった。ハァーーー………」
芝口 春@旨味:じゃあ柄悪い感じで隣の台に座っておもむろに千円吸わす
行武 響:「気付くの遅かったね、ふふ。そうだ、財布ちょっと分厚くなってない?」
芝口 春@旨味:「ンぁ?えっ……あ、本当だ」
芝口 春@旨味:千円を吸わすのに夢中で気づかなかった…
芝口 春@旨味:という事で中見てみてもいい?
GM:おk
GM:財布の中を見ると、一万円札が30枚くらい入ってた。
芝口 春@旨味:「おっ?なんかわかんねぇけどラッキー!」
芝口 春@旨味:といって今度はとりあえず1万円を3枚くらい吸わす
行武 響:「よかったね春くん!財布を落とした甲斐があったかもしれないね!」相変わらずニコニコしている行武。
芝口 春@旨味:「アッハッハ!!ラッキー——!!!!」ジャラジャラ
芝口 春@旨味:「…………」
芝口 春@旨味:「………で?お前は何の用で俺を待ってたんだよ」
芝口 春@旨味:choice[負けてる,買ってる,トントン,大負け,大勝]
DoubleCross : (CHOICE[負けてる,買ってる,トントン,大負け,大勝]) → 大負け
行武 響:「僕?僕はべつにただここにいるだけだよ?春くんくるかなぁ〜って思って。それだけ!」
行武 響:「財布返さなきゃとも思ってたけど!」
芝口 春@旨味:「ほぉーん……そっかぁ、それだけか」
芝口 春@旨味:「ってァアアア¨!?!??!負けてる!!!!」
GM:30万円を溶かしていく芝口をみて、相変わらずニコニコしてる行武。芝口はなんだか不気味に感じてきた…。
芝口 春@旨味:「……………。」横目でその顔をチラ見しながら手は回し続けている
芝口 春@旨味:(なぁんかきなくせぇんだよな、こいつ。)
行武 響:「ん?」
芝口 春@旨味:「……なんでもねぇよ。ゲッ!金もう半分くらいになっちまった!」
芝口 春@旨味:「チッ帰るか………。」
行武 響:「早い!?あ、相変わらずすごいね春くんは…。…でもこの前は危なかったね」
芝口 春@旨味:「グッ………は、ハハ、すごいだろ。これが俺の才能だ!」ドンッ
行武 響:「僕には真似できないよ、ははっ…」
行武 響:「………」
芝口 春@旨味:「ははは、ははははは!!!!」(目に涙が浮かんでいる)
行武 響:「春くん」
芝口 春@旨味:「…………」
芝口 春@旨味:「あんだよ」
行武 響:「えいっ!」
行武 響:行武は芝口のズボンのポケットに+30万追加した。
芝口 春@旨味:「………は?」
行武 響:「これでまだ打てるね!春くんなら勝てるって!」よかったねっていいながら行武はずっと芝口の事を見ている。
芝口 春@旨味:「………なぁ行武」
芝口 春@旨味:「あと何万持ってる?」
行武 響:「んー、そうだね…いまはあと40万ほどだけど、1万分僕が勝ってきたらもうちょっと増えるかなぁ?」
芝口 春@旨味:「よし!かて!そして俺にその金をよこせ!」
行武 響��「うん!いいよ!春くんのためなら僕なんでもするよ!」
GM:そういうと行武は別の台に移動した。
芝口 春@旨味:「………」
芝口 春@旨味:(えっなにこいつこわ………)
GM:一時間ほどすると、行武は大金を持って戻って来た。
芝口 春@旨味:(………)
行武 響:「戻って来たよ〜!さっきの倍は増えたかな?」
芝口 春@旨味:「……………」
芝口 春@旨味:choice[素直にもらう,疑う]
DoubleCross : (CHOICE[素直にもらう,疑う]) → 疑う
芝口 春@旨味:「………お、お前………なんで俺に金をくれるんだよ」
行武 響:「え?」
芝口 春@旨味:「俺とお前があったのは2回目だろ?おかしーだろそれ」
行武 響:「べ、べつに僕が春くんの手助けをしたいだけだよ…」
芝口 春@旨味:「………どうしてだ?理由は?」
行武 響:「理由?そんなの春くんが楽しそうな姿をみたいだけだよ、春くん。」
GM:相変わらずの笑顔を崩さない。
芝口 春@旨味:「…………
芝口 春@旨味:そっかぁ!じゃあ俺は金をもらえると楽しいからな、くれ!」
行武 響:「うん!いいよ!これ全部あげる…!もっともっと必要だと思うからもっと勝ってくるね〜!」
GM:200万ほどを芝口に渡すとまた違う台にいって打ち始める。
芝口 春@旨味:「…………」
芝口 春@旨味:「よしっ!今のうちに帰るか!」
GM:不穏な感じがしたのか、芝口はパチンコ屋から出て帰宅することにした。
GM:芝口が店を出てから、行武は芝口のいた台に戻ると芝口の姿がない事に気付き、抱えていた大金をその場に落としてーーー
行武 響:「帰っちゃったのかなぁ…、僕もかーえろっと…」
GM:にこっと笑い、パチンコ屋から消える。ーーーその場に落とした大金も一緒に消えていた…。
GM:ーーーーーーーーーーーーーーー
GM:09 シーンプレイヤー:如月竜馬
GM:ーーーーーーーーーーーーーーー
如月竜馬@かすみ:1d10
DoubleCross : (1D10) → 8 [侵食率:57%]
GM:今日は如月はいつもの病院ではなく、FHの研究施設にいた。
GM:昨日の件についてのこともあり、レネゲイドウイルスの研究をしている。
GM:他の研究員達も一緒にいるようだ。
如月竜馬@かすみ:「そっちは何かわかったかな?」と研究員に話しかける
GM:「いえ、まだなんとも…」
GM:研究は困難しているようだ。
GM:「如月先生がこの前見た朱い目の影っていうのは、オーヴァードだったんですか?」
如月竜馬@かすみ:「そうだね……それは間違いないと思うんだけど
如月竜馬@かすみ:本人が目の前に来てくれれば、調べようもあるんだけどねえ……」
GM:「それはそうですね…」
GM:オーヴァードにしては威圧がすごかった気がする、伊庭も相当だったが…
GM:威圧というか殺意というか…
如月竜馬@かすみ:「誰か捕まえてきてくれないかなぁ……」(お茶を啜る)
GM:「ねー、うーん、出てきてくんねえかなぁ…そのオーヴァード…」
GM:と、そんなことを言っていると、その研究員のケータイに電話がかかってくる。
GM:「はい、もしもし。……うん、え、お前!?」
如月竜馬@かすみ:「どうかしたかい?」
GM:研究員は嬉しそうに如月に伝える。
GM:「まさかの例のオーヴァード発見ですよ!如月先生!」
如月竜馬@かすみ:「おや…すごいタイミングだね。誰か捕まえてくれたのかな?」
GM:「いえ、捕まえたわけでなくていま追跡してるみたいですね。」
GM:研究員はそういい電話に戻る。
GM:「うん、そうか、わかった…無理はするなよ!」
GM:そういい、研究員は電話を切ろうとするがその時…
GM:「何!?見つかった!?やばそうなら逃げ……」
GM:例のオーヴァードを追跡していた研究員が見つかってしまったようだ。
GM:電話はそのまま切れてしまった…。
如月竜馬@かすみ:「何かあったようだね……」
GM:「如月先生…追跡してたやつがどうやら例のオーヴァードに見つかったみたいです…」
如月竜馬@かすみ:「おや、大丈夫……ではないだろうね。
如月竜馬@かすみ:少し様子を見に行ったほうがいいかな?」
GM:「しかし場所がわからなくて…」
GM:そう言ってると、しばらく黙っていたケータイが再び鳴った。
GM:「もしもし!?大丈夫か!?
GM:…?!お前、誰だ…」
如月竜馬@かすみ:「………もしや、例のオーヴァード?」
GM:電話をかけてきたのは、その通り、例のオーヴァードだった。
GM:「!?如月先生に変われ…?」
GM:研究員は如月の方を見ながらケータイを渡す。
如月竜馬@かすみ:「………もしもし?」
GM:『もしも〜し、如月先生? 昨日ぶりだね、元気〜?』
GM:例のオーヴァードはふざけた喋り方をしながら如月に話しかける。どうやら昨日のことを覚えているようだ。
如月竜馬@かすみ:「こんにちは。君は昨日、伊庭を殺した子だね?」
GM:『せいか〜い!よくわかったね〜!』
GM:『で、要件ってほどではないんだけど
GM:芝口春は僕が貰うのでよろしく〜、じゃあね!』
如月竜馬@かすみ:「何だって…?」
GM:ブチっと、電話が切れた…。
GM:このことは芝口に連絡をしなければいけないと思い、如月は芝口に電話をするが。
GM:「この電話番号はただいま出ることができません…」
芝口 春@旨味:えーーーーーー
GM:と、コールが響くのであった。
如月竜馬@かすみ:「芝口くん、またケータイ止まって……」
如月竜馬@かすみ:電話をしまって、芝口くんのところに直接出向きたい
GM:おk
如月竜馬@かすみ:「……あ、そうだ。早乙女くんなら繋がるかな」
如月竜馬@かすみ:というわけで早乙女くんにもお電話をする
GM:prrr
GM:prrrr
GM:prrrrrr
早乙女 大和@はち:1d10
DoubleCross : (1D10) → 5 [侵食率:69%]
早乙女 大和@はち:「………なんだ」
如月竜馬@かすみ:「こんにちは早乙女くん。さっそくだけど、芝口くんが危ないかもしれないんだ」
如月竜馬@かすみ:さっきの電話の内容をかくかくしかじか
早乙女 大和@はち:「………何?」
早乙女 大和@はち:「今アンタはどこにいる?」
如月竜馬@かすみ:「研究所にいるから、今から出るよ。早乙女くんは今どこに?」
早乙女 大和@はち:「自分の部屋だが…研究所ならすぐに合流出来るな」
如月竜馬@かすみ:「そうだね、じゃあロビーで落ちあおうか」
GM:早乙女には電話がつながったので、とりあえず二人はロビーで落ち合うことにした。
GM:ーーーーーーーーーーーーーーー
GM:10 シーンプレイヤー:芝口春
GM:ーーーーーーーーーーーーーーー
芝口 春@旨味:1d10
DoubleCross : (1D10) → 6 [侵食率:75%]
GM:如月と早乙女が芝口の家に向かう少し前のこと。
芝口 春@旨味:「はぁ~今日も大損こいたわ……」
GM:大金を手にしてもなお大負けしてしまい、ガクリと肩を落とす芝口。
GM:家までが遠く感じたが、そろそろ家に到着しそうだ。
芝口 春@旨味:「……………。」
GM:結局行武はなんだったのだろうか、おかしいやつ、ということだけはわかったが。
GM:とにもかく家の前、玄関の扉の前でドアノブをひねろうとしたその時、部屋の中から複数人の声が聞こえる…。
芝口 春@旨味:「………?」
芝口 春@旨味:(敵……か?)
GM:部屋の中からは楽しそうな声が聞こえてきた。
芝口 春@旨味:「………???」
芝口 春@旨味:とりあえず、窓とかから中を見たいんですが
GM:じゃあ芝口は窓から部屋の中を見ることにした。
GM:すると部屋の中には
GM:行武とーーー
GM:律と信がいた………
芝口 春@旨味:「……律……信……!?」
芝口 春@旨味:思わず、隠れていたはずの窓から身を乗り出し、中を覗いてしまう
芝口 春@旨味:律と信は行武の野郎と何を……何をしてますか……?
GM:三人は仲良さそうにボードゲームをしていた。
芝口 春@旨味:(俺達が昔……家族でやっていた………)
芝口 春@旨味:(行武が見せている幻だとしても……なぜ知っている?)
芝口 春@旨味:「………」
芝口 春@旨味:choice[窓,玄関]
DoubleCross : (CHOICE[窓,玄関]) → 玄関
芝口 春@旨味:(罠だとしても………確認しねぇといけねぇ)
芝口 春@旨味:ということで玄関から入ります
GM:はーい
GM:玄関から部屋に入ると、中にいた律と信、そして行武が「おかえり」と出迎えた。
芝口 春@旨味:「………」
芝口 春@旨味:律と信が……まるで生きているような様に動揺しつつも
芝口 春@旨味:彼らが幻覚なのかどうか、確認するために肩に手をかけたい
GM:おk
GM:芝口が律と信の肩に手をかけると
GM:触ることができた。
芝口 春@旨味:その事にひどく動揺しながらも……
芝口 春@旨味:兄弟に返事をする
芝口 春@旨味:「ただいま」
律:「おかえり!兄ちゃん!」
信:「おかえり、春兄さん」
芝口 春@旨味:「………どうしたんだァ?ボードゲームなんかして。———行武と」
律:「行武兄ちゃんと遊んでもらってたんだよ!」
信:「そうだよ、ボードゲームをやりながら春兄さんを待ってたんだ。行武さんと」
GM:兄弟は行武のことを知っているような様子だ。
芝口 春@旨味:「そっか………。で?なんでいるのか説明してくれるか?」
芝口 春@旨味:行武さんにむかって
行武 響:「春くんがパチンコ屋から帰っちゃったから僕も家に帰ってきたんだよ。そしたら律と信が待っててくれたんだ〜!なのでボードゲームをして春くんを待ってたってわけ!」
芝口 春@旨味:「そういうことじゃねえ!!」
芝口 春@旨味:壁ドン!!!!
行武 響:「どういうわけ?」
芝口 春@旨味:「………なんで"律と信"がいるか、ってわけ」
行武 響:「…忘れたの?あの時のこと」
律:「そうだよ!あの試験の時に僕ら三人を助けてくれたのは行武兄ちゃん…響兄ちゃんに助けてもらったこと!」
信:「そのおかげで僕ら三人は生きていけてるんだよ、春兄さん。」
芝口 春@旨味:「……………」
GM:律と信の目は本気のようだ。
行武 響:「まあ覚えてないならいいや、……春くん、また四人で遊ぼうよ。ずっとずっと。何もかも忘れて。」
芝口 春@旨味:「………断る。てめぇの事を俺は信じてないんでね」
行武 響:「そう、残念…悲しいな…」
GM:いつもニコニコしていた行武がしょぼんとしている。
その様子を見た兄弟たちは
律:「兄ちゃん!響兄ちゃんは僕たちの命の恩人なんだよ!?それにずっと一緒にいたじゃないか!」
信:「そうだよ、春兄さん…行武さんに謝ってよ…言っていいことと悪いことがあるよ…」
芝口 春@旨味:「………消えろ、俺の弟たちは俺の目の前で死んだ!!」
芝口 春@旨味:といって能力で右腕を強化したい
GM:おk
行武 響:「いいんだ、律、信。春くんは僕のことが嫌いだから。だからいいんだよ…」
GM:芝口はオーヴァードの力で右腕を獣の腕のように変化した。
行武 響:「へえ、すごいね…はは、その腕で“また”律と信の体を貫くのかい?」
芝口 春@旨味:「————ッ!!」
行武 響:「まあでもいいか、…律、信、後ろに下がってて」
GM:そういうと、行武の目が、朱く染まった。
行武 響:「春くん、悪いけど眠っていて…律と信はずっと春くんのそばにずっといるから」
芝口 春@旨味:「どういうことだ———ッ!?」
GM:行武は芝口と目を合わせると、ばたりと芝口の体は地面に倒れる。
GM:意識がどんどん遠退いていく…。
芝口 春@旨味:「っ……くそ………」
芝口 春@旨味:「……律……信………」
行武 響:「大丈夫、春くん…春…君の居場所は僕が作ってあげるからね。あはは…!」
芝口 春@旨味:「………」
GM:意識が完全になくなった芝口を行武が抱え、芝口の部屋を出て行く。
GM:芝口が最後に見たのは、律と信の目が朱くなっていることに気づいたが、もう遅かったーーー
GM:ーーーーーーーーーーーーーーー
GM:11 シーンプレイヤー:早乙女大和
GM:ーーーーーーーーーーーーーーー
早乙女 大和@はち:1d10
DoubleCross : (1D10) → 9 [侵食率:78%]
如月竜馬@かすみ:1d10
DoubleCross : (1D10) → 2 [侵食率:59%]
GM:芝口がさらわれた後、早乙女たちは芝口の家に着いた。
GM:ドアの鍵は開きっぱなしのようだ。
早乙女 大和@はち:「やはり居ないか……くそっ」
GM:二人は芝口の部屋の中に入ると、誰もいなかった。
如月竜馬@かすみ:「さっきの電話の内容だと、連れ去られたと見てよさそうだね…」
如月竜馬@かすみ:何か手がかりは……?
GM:部屋の中を見てみると、紙切れが落ちていた
GM:紙切れには何か書いているようだ。
如月竜馬@かすみ:その紙を早乙女くんにも見せながら読む
GM:その手紙には『FHは悪い奴らだから春くんは僕が面倒見ますね。』と書いていた。
GM:そして部屋にはもう一つ、芝口の携帯が落ちていた。
早乙女 大和@はち:「これは…芝口の携帯か…?」
GM:芝口の携帯は微動だにしない。
GM:と、思っていたところに芝口の携帯が鳴った!
如月竜馬@かすみ:「………もしもし」
GM:『はーいもしもし〜、電話に出てくれたってことはいまは春のおうちかな?』
如月竜馬@かすみ:「君は……さっき電話をくれた子だね?」
GM:『如月先生はなんでも知ってるなぁ、すごいなぁ!』
如月竜馬@かすみ:「芝口くんは君と一緒にいるのかい?」
GM:『そうだよ!春はずっとFHにいることに疑問を抱いていたようだから、僕が春のお世話をしようってことになったんだ〜』
GM:『如月先生は誰かと一緒に来た??』
如月竜馬@かすみ:「……………君は、一体何者なんだ?」
如月竜馬@かすみ:早乙女くんにちょっと目配せする
GM:『僕?僕はただの一般人だよ!』
GM:『ねえねえ。誰もいないの?如月先生だけ?』
早乙女 大和@はち:(代わるか?と目くばせをする)
如月竜馬@かすみ:じゃあ早乙女くんに電話を代わる
早乙女 大和@はち:「………芝口をどこへやった」
GM:『あっ!君は早乙女くんだね!久しぶり!』
GM:電話の向こうか��無邪気な声がする。
早乙女 大和@はち:「久しぶり……?」訝し気
GM:『そうだよ、あれ、僕のこと忘れた?伊庭を殺したのは僕だよ』
早乙女 大和@はち:「………っ!貴様ァッ……!!!」
早乙女 大和@はち:「今どこにいる!居場所を吐け!」
GM:『あはは、そうだね、場所を教えてあげる。』
GM:『場所は、Y市の廃ビルのどこかだよ〜』
GM:『あ、そうだ、春に変わろうか?』
早乙女 大和@はち:今にも携帯を握り潰しそうな勢いで怒りを露わにしている
如月竜馬@かすみ:携帯が無事では済まなさそうなので早乙女くんの手からそっと携帯を奪う
GM:『? 変わらなくていいならもう切ろうかな?』
如月竜馬@かすみ:「……お願いするよ。君が誰であれ、芝口くんの無事は知っておきたいからね」
GM:『いいよ、まあもちろん無事だけど、ね?』
GM:そういうと電話の向こうの人物は声が変わった。
如月竜馬@かすみ:「芝口くん?そこにいる?馬事かい?!」
GM:春、喋らないの?と、行武の声が後ろの方から聞こえる。
芝口 春@旨味:「うっ……いってぇ………」
如月竜馬@かすみ:「生きてはいるみたいだね……」ちょっとホッとする
如月竜馬@かすみ:「一体何があったんだい?その子は随分君に執着してるみたいだけど」
芝口 春@旨味:「わ、わからねぇ……なんか、急に家にこいつが……」
如月竜馬@かすみ:「その子は君を”お世話”したいそうだけどお友達……ではないんだよね」
芝口 春@旨味:「ちがうはずですが……」
GM:えー!?そうなの!?春僕の友達じゃなかったの!?あっそうか、友達以上だってことだね!と後ろから嬉しそうな声が電話から漏れる。
如月竜馬@かすみ:「………………」(あっこれはヤバイ子だなという顔)
芝口 春@旨味:「………」(でしょ?みたいな顔)
GM:『はーい、終わり!春とのお話タイム終わりー!』と電話の声の主が再び変わる。
GM:『ってわけで僕らは廃ビルにいるよ、廃ビルといえばあそこしかないよね?まあそのへんにいるから如月先生も早乙女くんも遊びにおいでよ〜!僕と春と一緒に遊ぼう!』
如月竜馬@かすみ:「お誘いありがとう。今から向かわせてもらうよ」
GM:『もう来てくれるんだね!たのしみだなぁ、あはは!』
GM:『んじゃ僕は春と待ってるね!じゃあね!あ、早乙女くんにもよろしくって言っておいて!じゃあね!』
如月竜馬@かすみ:「………早乙女くん、”よろしく”だそうだよ」
早乙女 大和@はち:「…………わかった」目が完全に座っている
早乙女 大和@はち:「”挨拶”しに行かないとな」
GM:じゃあねと同時に電話は切れてしまったようだ。
如月竜馬@かすみ:「そうだね。芝口くんは今のところ無事みたいだけど、早く向かった方がよさそうだ」
早乙女 大和@はち:「あぁ…こっちに車を止めてある。行こうか」
如月竜馬@かすみ:「頼んだよ。……できるだけ安全運転で」
GM:芝口の居場所がわかったところで、二人は芝口のいる廃ビルに向かうのであった。
GM:ーーー 一緒に遊んでくれる二人が来るまで芝口は春と一緒に遊んでいるみたいだ…。
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