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#カップとお皿セット
ayumiiro · 1 year
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小さめカップとお皿セットにしてみました。 布小物作家の*npekoさんと ヨコハマハンドメイドマルシェにシェア出展します。 11月19日(土)・20日(日) ブース番号はH86。 今回は入り口からはいちばん奥です。 ぜひお立ち寄りくださいね。 #器のある暮らし #カップとお皿セット potter #磁器  #陶 #陶磁器 # pottery  #ハンドメイド好きさんと繋がりたい #ヨコハマハンドメイドマルシェ #パシフィコ横浜 #器好き #うつわ #カップ #handmadeceramic #handmadeceramics #claydesign #claylife #claylove #pottery #potterylife #pottersofinstagram #instapottery #ayumiiro (パシフィコ横浜) https://www.instagram.com/p/ClGswwALupH/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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harawata44 · 24 days
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「きれい!」「桜が咲いている」カップの中に入っているのは…えっ、そうめん? – grape [グレイプ]
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以下引用
お皿の上に並ぶのは、桜の季節にぴったりな華やかなそうめんです。 自分用にはもちろん、誰かにプレゼントしたくなる『桜咲く手延べそうめん』をご紹介します。
春爛漫!桜が舞う、華やかな手延べそうめん
『桜咲く手延べそうめん』は、すべてが手作り!熟練の職人の手で、こねる・熟成・伸ばすという作業を繰り返し、細長くした麺を一つひとつ花の形に丸めています。
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花の形に整えられた麺の上には、大きさや色味が異なる桜の飾り麺をトッピング。 桜が咲き誇る、春を意識した華やかな印象に仕上げています。
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あまりにも素敵な見た目に、食べるのがもったいなくなってしまいますね。 『桜咲く手延べそうめん』は、1個ずつカップで個包装されているのがポイント! 食べるまでは、春を感じる小物として飾るのも素敵ですよ。
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そうめんだけだと食卓がシンプルになりがちですが、桜の飾り麺があると彩りが加わります。 ネギなど薬味を用意すると、より一層色鮮やかになりますよ。
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普段の食事はもちろん、お祝い事の食事としてもいかがでしょうか。 『桜咲く手延べそうめん』は、『2個セット』と『3個セット』をご用意しました。お好きなほうをお選びください。
・桜咲く手延べそうめん 2個セット – grape SHOP
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・桜咲く手延べそうめん 3個セット – grape SHOP
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華やかな手延べ麺はほかにも
grape SHOPには『桜咲く手延べそうめん』のほかにも、華やかな手延べ麺がそろっています。 千鳥が舞う縁起がいい紅白の細うどんや、カラフルなそうめんなど、種類はさまざま。 気になる人は、今すぐチェックしてください!
・お花のような飾りうどん・そうめん – grape SHOP
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hisoca-kyoto · 5 months
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本日も「暖かなクリスマス」を楽しみにお越しただきありがとうございました。ご近所の方から、ご旅行中の方までこの展示のために集った作品との出会いを楽しんでくださっていました。
西家智津子さんの作品のご紹介です。一部完売してしまったものもありますが、まだまだ素敵な作品をご覧いただけます。今回はクリスマスの季節、雪の白や模様など冬のイメージでお作りいただきました。
うさぎのふたのポットは2種類(右側は完売しました)。今にも動き出しそうな動物の尻尾を連想させる持ち手など、お話の中から飛び出してきたようなポットがたくさんご覧いただけます。空間を和ませる佇まいはもちろんお使いいただけますので、楽しいお茶の時間が過ごせそうです。茶器になるカップもありましたがお写真撮る前に完売しました。カヌレをベースにしたトナカイや鳥などのモチーフがついたオブジェも西家さんらしい遊び心が満載です。ティータイムが楽しくなりそうな鳥のモチーフが彫られたプレートも人気で残り3点となりました。メインテーブルでディスプ��イしている大皿は雪をイメージした模様が素敵です。お料理を持っても、お茶セットを乗せてトレイのようにもお使いいただける大きさです。片口も小さなものから大きなものまでクリスマスツリーが押されていたり模様もいろんなタイプがあって楽しいです。ソースやミルク、花器としてもお楽しみください。今回の展示で、ぜひ西家さんい作って頂きたいとお願いしたのはキャンドルが灯るランタンでした。ティーカップキャンドルがセット出来るサイズです。左側は完売しましたが右のタイプは1点ご覧いただけます。ランタンは寒い季節が楽しくなるアイテムですね。國津さんに繋がるようなボトルのブローチもいろんな色や模様でたくさん作って下さいましたがブラウンが3点となりました。ワイン好きな方へのプレゼントにもぜひどうぞ
今週からプレゼントラッピングの方も増えてきました。ぜひお気軽にご相談くださいね。
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anemos-2017 · 5 months
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フリーカップとお皿
Iさんの作品。カップとお皿、セットで制作されました。可愛らしい作品になりました。
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ceramicalapuerta · 1 year
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新作 大物をご紹介しようかと 思っていましたが セットしたらあまりに 可愛いので💕先にpost #スズラン ☕️ #楕円皿 小サイズ   お皿はピンク色です♡ カップも小さめなサイズ になります。 ❇︎展示会のご案内❇︎ 3月16日〜22日 #東急たまプラーザ 4階特設スペース  ※22日のみ作家在店しません 3月22日〜28日 #銀座三越 本館 7階 リミックススタイル ※22日は15時まで作家在店します #花のある暮らし #花の器 #花のうつわ #花が好きな人と繋がりたい #花が好き #器好き #うつわ好き #器のある暮らし #器好きな人と繋がりたい #春の器 #春の花 #花紋 #器 #パステルカラー #陶芸工房ラプエルタ #小林恵 #春爛漫 (東急百貨店 たまプラーザ店) https://www.instagram.com/p/CpzTKuvLLZ1/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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yamatokurashi · 1 year
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本日もご来店ありがとうございました。 明日15日(水)は定休日です。16日(木)11時より通常営業いたしますのでよろしくお願いします。 松野屋さんよりアルマイトのコッフェルセット、丸型飯盒が入荷しました。 アルマイトコッフェルセットは、取手付きのコッフェルが3つとプレートが2つの5点がセットになっています。 直火可能なので、調理をしたり、取り皿にしたりどちらも可能。ソロでもペアでも使えるセットです。 アルマイトシルバーの素朴な雰囲気も◎一番大きなプレートでφ155mmです。 丸型飯盒は、最大4合炊くことができるので、ファミリーやグループでのキャンプにぴったりです。 中子は2合分の軽量カップにもなっており、使い勝手抜群。 本体と内蓋での二段調理もできます。 アルミの丸型で熱が均等に伝わりやすいので、ムラなく炊飯ができます。 素朴なんだけど焚き火に吊るしてたら無骨でカッコいいですよね。 外径φ145mm、高さは130mmです。 アルマイトコッフェルセット 202g ¥4,950- 丸型飯盒 307g ¥4,180- #松野屋 #アルミ #飯盒 #コッフェル #荒物 ・ ・ ▼オンラインストアはこちら Instagram topから👉 @yamatokurashi http://ourthing.stores.jp ・ ・ ・ #ourthing #アワーシング #宮城県 #栗原市 (Ourthing アワーシング) https://www.instagram.com/p/CpxAGSmvtKm/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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manome-studio · 2 years
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手乃音さんの展示ではおやつプレートを3種類作りました(長方形・変形台形・たまご型)。いずれもマットな粉引。写真にあるように、お湯呑みやカップを乗っけてオヤツのワンプレートみたいに使っていただければいいなと思います! #Repost @_tenone__ with @use.repost ・・・ 2022.9.15 【展示会「お茶にしましょう」は17日から】 こんなお茶時間はいかがでしょう。 今回、きのみのさんは刺し子屋トタコさんのイメージでこんなお菓子を作ってくださいました。 麻の葉と青海波の「焦がしきび砂糖とおしょうゆクッキー」。 香ばしくてお醤油がほんのり香る私も大好きなクッキーです。 麻の葉と青海波といえば、刺し子模様の代表的なもの。 こんなコラボができるんですね。 汲み出しと急須は丘上八雲さん。 淡いベージュがかった色合いが優しい印象です。 筒井さんはこちらのヒメフォーク以外にも今回色々なカトラリーを作ってくださってます。 そしてポットマットはもちろん刺し子屋トタコさん。 馬目さんの粉引き長方おやつ皿は料理やデザートを盛るだけでなく、4枚目のようにカップとお菓子をセットでのせても◎。 斑らに浮き出た鉄粉が素朴なお菓子によく合います。 早くお茶の時間にしたくなってきましたね。 ・ *今回は初日のご予約はありません。 ………………………………………… 「お茶にしましょう」 9/ 17 sat - 25 sun (21、22日は休み) open 11:00 - 16:00 【参加作家】 丘上八雲(陶器)    きのみの(菓子)    刺し子屋トタコ(刺し子小物) 筒井則行~icura工房~(木工)    馬目隆広(陶器)               五十音順  ・ ・ #きのみの #菓子 #お菓子 #丘上八雲 #刺し子屋トタコ #馬目隆広 #マノメ工房 #icura工房 #筒井則行 #木の器 #うつわ #うつわのある暮らし #器を楽しむ暮らし #陶器 #暮らしを愉しむ #茨城 #つくば #土浦 (at 手仕事の生活道具・手乃音) https://www.instagram.com/p/CihGVbUvugk/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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arakawalily · 2 years
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明治44年銀座に創業のカフェーパウリスタさん❗️このコーヒータンブラーをデザインさせていただきました☕️☕️ 銀座カフェーパウリスタさんの通信販売で5400円以上お買い上げいただきますと、プレゼントされますよ❗️コーヒーチェリーと花をステンドグラス風にレトロ風味にデザイン致しました。 現存する日本最古の喫茶店と言われている、カフェーパウリスタさんだからこそ、長く愛されるような、飽きのこないデザインを考えさせていただいております。 この8月1日よりホームページがリニューアルされ、私がデザインいたしましたこちらの銀ブラマグと銀ブラプレートがサイト内で、販売中ですよ☕️この機会に是非ご覧くださいね❗️「銀座カフェーパウリスタ」で伝統のコーヒーブラジルをいただくのが、銀ブラの語源と言われ、日本にコーヒーを普及させた立役者となっている、老舗純喫茶です。 パウリスタをイメージした銀ブラレトロデザインのカップとお皿のセットです。セピアカラーのデザインは普段使いにも人気!磁器製なので電子レンジの使用も可能です。華やかなイラストが日頃のコーヒータイムを彩るデザインにしました☕️ https://www.paulista.co.jp/products/detail/8043 #カフェーパウリスタ #カフェーパウリスタ銀座本店 #銀座カフェ巡り #銀座カフェーパウリスタ#銀ブラ#森のコーヒー#銀座グルメ #銀座ランチ#コーヒー好き#コーヒーのある暮らし #イラストレーター #陶磁器デザイナー#陶磁器デザイナー荒川リリー #lilystudio#マグカップ#銀座スイーツ #コーヒーマニア#純喫茶#純喫茶巡り #ギンサ#ブラジルコーヒー#和光#うつわ好き #キャラクターデザイン (銀座カフェーパウリスタ) https://www.instagram.com/p/CheGYf8PCaN/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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jujirou · 5 years
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そして昨夜のオラ家の晩酌セットは、川連漆器でホヤと、ささぎの卵とじと、ホルモン炒めで一杯‼︎ ※ #秋田県 #湯沢市 #川連漆器 #川連塗 #漆 #漆器 #寿次郎 #カップ #銘々皿 #小鉢 #川連漆器でホヤ #川連漆器でささぎの卵とじ #川連漆器でホルモン炒め #漆器のある暮らし #おうちごはん #お家ご飯 #晩酌 #晩酌セット #オラ家の晩酌セット #Akita #japan #JapanTraditionalCrafts #KawatsuraLacquerwareTraditionalCrafts #jujiro (秋田・川連塗 寿次郎) https://www.instagram.com/p/B0cRuAqgndd/?igshid=1vvzplg8bm4wx
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kedama-o · 2 years
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今年もルピシアの「THE BOOK OF TEA」を注文してしまった…。このセット自体良いものなんだけど、毎月届くルピシアだよりが中々良くて(ルピシアだよりは半月に3000円以上購入すると送付期間が延長される)ついつい買ってしまう。
前回のテーマは「世界を旅する」だったけど、今回は「世界の茶器」がテーマになっていて、各パック毎に様々な茶器のイラストとその国に対応するようなお茶が入っている。付属の冊子にそれぞれの茶器の説明が写真付きで書かれていて眺めているだけでワクワクしてくる。限定品の豆皿と小さなカップもかわいい。
ゆっくり大切に飲んでいきたい。
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september26 · 3 years
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前回も好評だった北欧のクラシックな器たち「Sweet Classics」の第二弾を今夜21:00よりご紹介します。 日時:2月5日(金)21:00よりご紹介いたします。 「Sweet Classics」URLはコチラ https://www.momentsdepresse.com/?mode=cate&csid=0&cbid=2288339 今回も食卓で活躍しそうな、オーバル型のプレートも用意しました。 乳白色の地肌にスタンプで押したような素朴な絵柄は、煮込みなどに活躍しそう。 また、Rorstrandの北欧の森を描いた、優雅な小ぶりのコーヒーポットなど、 昔のお茶の時間を思わせるセットも入荷しています。 また、今回初入荷となるGUSTAVSBERG ORESUND かもめのプレートは 海辺の風景に飛ぶかもめをモチーフにした愛らしいプレートです。 優雅に丸みを帯びたフォルムや、乳白色の地肌など 当時の風景を想像しながら食卓に取り入れてみてください。 注)なお、50年代の食器のため、表面に貫入や カケが見られるプレートやカップもございます。 小ぶりなお皿が多いため、お菓子などをのせるのにちょうど良いサイズです。 まだまだお使いいただけるコンディションではありますが、 各商品ページにて状態をご確認くださいますようお願い申し上げます。 ------------------------- https://www.instagram.com/p/CK5sw9PMNkw/?igshid=1dssidpa7dizq
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sorairono-neko · 4 years
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Selfish Honey
 ヴィクトルは、勇利とかたく手をつなぎあっていた。ふたりのエキシビションは終わり、もう観客は次の演者の世界にいざなわれている。しかしヴィクトルと勇利は、いまもお互いだけしか目に入らず、うっとりと相手をみつめて頬を紅潮させていた。  彼らの演技は、息が合っているとかなめらかだとか、すでにそういうものではなかった。ヴィクトルには勇利の考えていることがすべてわかった。勇利のすべりは自分のすべりだった。自分が手を上げるときのように勇利は手を上げ、勇利のターンやスピンは、ヴィクトルのものといってよかった。勇利もきっとそうだっただろう。ふたりはひとつで、演技もひとつだったのだ。  その興奮がまだ去らない。ヴィクトルはたまらず、誰もいない控え室に勇利を連れてゆき、暗い中で彼のほっそりとした身体を抱いた。うすい衣装越しに伝わる勇利の体温は熱く、彼は汗でしっとりと湿っていて、わずかにふるえていた。ヴィクトルはいとおしさが増して我慢できず、夢中でくちびるを重ねた。勇利はいやがらなかった。それどころか痩身を押しつけてき、差し迫ったようにヴィクトルの首筋に腕をからませて熱心に応えた。 「勇利……」 「ヴィクトル……最高だった」 「俺もだ。俺もだ……勇利……」 「すごく気持ちよかった……ヴィクトルとすべるの……おかしくなりそうなくらい……」 「俺もだよ……」 「ヴィクトルしか見えなかった。ぼくのこころのなかは全部ヴィクトルだった。貴方だけ……」 「俺も……」  俺も、しか言えない。まるでばかのようだ。もっと気の利いたことを言って愛をささやきたいのに。ヴィクトルはもどかしかった。 「ヴィクトル……ぼくの永遠の皇帝ツァーリ……」  ヴィクトルはこれまでにないくらい勇利の愛情を感じた。魂がふるえるほどの喜びがあった。もう勇利を失うことはない。彼はヴィクトルとともにいると言ってくれた。そしてヴィクトルとのスケートにこれほど感激している。彼のこころはヴィクトルのものなのだ。  しかしヴィクトルは、勇利を愛すれば愛するほど、彼からの愛が伝われば伝わるほど、わけのわからぬ正体不明の不安をおぼえた。こわいのだ。こわくてたまらない。こんなにも……。  勇利は本当にヴィクトルを求めてくれているだろうか? 愛しているがゆえに、また切り捨てようとするのではないか? そもそも、勇利が欲しいのはスケーターとしてのヴィクトルで、コーチのヴィクトル・ニキフォロフに用事はないのではないか? 勇利はヴィクトルの復帰を喜んでくれる。そのために「ぼくのことはもういい」と言った。結局はそういうことなのではないか? いまの勇利も、ただ「ヴィクトルのスケート」に感動しているだけではないか? ヴィクトル自身のことなんて……。  ただの妄想だ。わかっている。こんな考えをくつがえす勇利の言葉や態度は無限にある。勇利は引退すると言った。ヴィクトルを氷の上に戻したい、だが自分はヴィクトル以外のコーチではだめだからそうとりきめたのだ。引退を撤回したとき、ヴィクトルに頼んだではないか。「ぼくと競技生活を続けてください」と。貴方以外とはできないということだ。それに、ヴィクトルはヴィクトルでいてほしい、というのが彼の望みである。ヴィクトルのすべてを愛しているからだ。勇利は、ヴィクトルが氷の上にいればそれでいいなんて思っていない。こんなにいま高揚しているのも、久しぶりのヴィクトルの本気のスケートを目の当たりにしたからではなく、そんなヴィクトルと彼自身がひとつになれたからだ。わかっている。わかっているのだが……。  理屈ではない。ただ不安なのだ。漠然とした憂鬱がヴィクトルを支配している。これが愛するということなのだろうか? 愛とは絶対的なものではなかったのか。毎日がばら色に染まるような、永遠の幸福ではないのか。 「ヴィクトル……」  勇利がくちびるを離してヴィクトルの頬にふれた。扉にはめこまれたガラス越しに廊下のひかりが差しこみ、彼をほのかに照らす。勇利の瞳は陶酔に揺れ、ヴィクトルしか映していなかった。遠くでリンクをみたしている音楽も喧噪も、ふたりの耳には入らない。 「勇利」  ヴィクトルは苦しくなって勇利をきつく抱きしめ、絞り出すようにささやいた。 「ロシアナショナルへ出るよ」 「うん……、わかってる」  勇利は全身でヴィクトルにすがりつき、頬をこすりつけてちいさくうなずく。 「いままでヴィクトルをひとりじめしてたんだもの。わがままなんか言わないよ」 「…………」 「ヴィクトルの演技、楽しみだし……。ほんとだよ」  勇利が眉を下げて笑った。 「できれば、この目でちゃんと見たかったけど……、我慢する」  勇利がヴィクトルの衣装をぎゅっと握りしめた。 「ヴィクトルが離れるのも、ヴィクトルの試合を見られないのも、ひとりで全日本に出なきゃいけないのも、全部全部我慢する」  勇利はヴィクトルに熱っぽくくちびるを寄せた。 「それだけのことをぼくはこの八ヶ月のあいだにしてもらったし、さっきだって……ヴィクトルと、あんなにすてきなプログラムを……」  ヴィクトルは最後まで言わせなかった。勇利のくちびるをふさぎ、夢中で舌を押しこんで彼の愛をむさぼった。勇利の指先がふるえ、ヴィクトルの背中に食いこむ。ヴィクトル、と甘えるように呼ばれた。  勇利がもっと理不尽なわがままを言ってくれればいいのにと思った。行かないでよ、そばにいてよ、と泣いてくれればいいのに。もしそのようにされればヴィクトルは困る。ロシアへ戻らないわけにはいかないのだ。だが、そうしてくれればいいのにと思った。  勇利に求められたい。彼に必要とされたい。道理などかなぐり捨て、すがられたいのだ。 「なに、その顔」  レストランに入ってきたクリストフは、ヴィクトルの向かいに腰を下ろし、朝食のセットを注文して笑った。 「憂鬱そうな感じ。しあわせの絶頂じゃなかったの?」  頬杖をついているヴィクトルはちらと彼を見、黙って肩をすくめた。 「まあ勇利は金メダルじゃなかったけどね。でも君の得点を更新したりして、最高だったじゃない。そういえば、表彰式のあとリンクサイドで抱きあってたんだって? それであのエキシビション。復帰も発表して、幸福のきわみっていう気分だと思ってたんだけど」  ヴィクトルは溜息をつき、コーヒーを飲んだ。 「コーチと選手兼任だって? まさかヴィクトルがそれにいまからうんざりしてるわけじゃないよね。なんだか君のスケートはこれまでとちがったし、勇利のことも相変わらず熱烈に愛してるようだし、むしろ苦労がしあわせって感じでしょ? もしかして、取材対応がめんどうなの? しょうがないんじゃない。引退をうわさされる日本人選手のコーチに、引退を心配されてた世界王者が電撃就任、かと思えばシーズン途中で今度は電撃復帰、でもコーチはやめない、勇利とふたりでやっていきます──ではね。大ニュースだし、訊きたいことも山ほどあると思うよ」 「べつにそういうことは気にしていない」  ヴィクトルはぼそりと言った。 「覚悟はできてる。いまがしあわせだから、ちっとも気にならないよ。いくらでも聞いてくれという気持ちだ。俺と勇利の愛について話してあげる」 「そういう顔をしてないけどね」  クリストフはくすくす笑い、目の前に置かれたパンに手を伸ばした。 「何が気に入らないんだい? 勇利とはなればなれになること? それは仕方ないよね。それぞれが選手なんだからそういうことは少なからず起こる。これからさきも」 「わかってる。憂鬱だけど受け容れているよ。どうしようもないことだ」 「どうやら、その顔の理由はそれだけじゃないみたいだね」  クリストフはパンをちぎって口に入れた。���ィクトルは食欲がなかったが、クリストフに倣ってロールパンを食べた。 「勇利って、昔からああなのか?」 「ああって?」 「…………」 「なに? 勇利に泣かれでもした?」  クリストフが楽しそうに言った。 「離れたくない、どうして行っちゃうの、って駄々でもこねられたのかい?」 「だったらいいんだけどね」 「え?」 「逆だ」 「逆……?」  ヴィクトルはぶすっとして口をとがらせた。 「反対なんだよ。勇利はものわかりがよくて素直だ。俺がロシアへ戻るのもなんとも思ってないんだろう。喜んで──でもないのかもしれないが、とにかく聞き分けよく、よく���かってるよ、仕方ないもの、ヴィクトルを応援してる、ロシアナショナルがんばって、としか言わないんだ」  クリストフは目をまるくした。彼は次の瞬間には派手に噴き出し、口元を押さえて「失礼」と謝った。 「いや……よくできた生徒じゃないか」 「できすぎだ」  ヴィクトルは相変わらずむっつりとした顔つきだった。 「じゃあ君は、勇利がやだやだ行かないでとすがりついてくれるのが理想なのかい?」 「そう言ってくれたらどれほどうれしいだろうね」 「だけど、結局行かなきゃならないんだろう?」 「ああ」 「だったら残酷じゃないか。泣いて行かないでと甘える子に、それは無理だ、俺は行かなきゃ、って答えるわけでしょ? そっちのほうがつらくない?」 「その通りだ、クリス。俺の頭はそれを完全に理解していて、勇利が事情をよくわきまえたいい子だっていうことに感謝している。あんなにすてきな子はいないよ。だけど感情じゃそうはいかないんだ。もっと甘えて欲しいし、わがままを言って欲しいし、ものわかりが悪ければいいのにと思っている。実際そうなったら困るのは正真正銘の事実なんだが、こころはそう簡単に割り切れないんだよ」 「なるほど。氷の皇帝が、ようやく人並みに愛に身悶えることを知ったというわけだね」 「それに、勇利はただ強がってるだけかもしれないじゃないか。それなら思っていることを洗いざらいぶちまけて、俺を困らせて欲しい。本心を隠して、大丈夫だよ、気にしないで、と言うのは、ひとりで苦しもうという覚悟だ。どちらにしても一緒にいられないなら、勇利にありのままを見せてもらいたいよ。なぐさめるから……」  もっとも、勇利が本当にそんなふうに悩んでいるかはあやしいものだ。彼はただ選手のヴィクトルに期待し、胸をわくわくさせているだけかもしれないのである。勇利がこれから出場するのは日本の大会だ。世界大会ならまだしも、「国内大会なら楽勝」の彼ならたいした心配もないだろう。昨季が異常だったのだ。 「つまりヴィクトルは、勇利の愛情を目に見えるかたちで確認したくて、自分の愛情も同じように示したいということだね。熱烈に抱きあったり、キスをしたりして」  クリストフはくすくす笑った。 「勇利の愛なんて、あんなにわかりやすいっていうのにね」 「クリスはわかってない。勇利は確かにわかりやすいが、そのわかりやすいものを素直に信じていたら痛い目に遭うんだ」 「へえ、何か経験があるような口ぶりだね」 「そんなものはないが」  ヴィクトルはそっけなく言ってカップを持ち上げた。クリストフがにやにや笑っている。 「あれだけ悠々としていたヴィクトルをこんなにきりきり舞いさせる勇利か。もともとどこか変わった子だと思っていたけど、ここまでとはね。まあとにかく、俺は君の選手復帰を喜んでいるんだ。ユーロとワールドが楽しみで仕方ないよ。勇利もそういう気持ちが強いんだと思うな」 「確かに選手に復帰するが、俺は勇利のコーチだ」  ヴィクトルが言い張ると、クリストフは可笑しそうに笑い、「君のほうが子どもみたいだね」とからかった。 「君は勇利に『行かないで』とすがる駄々っ子になってもらいたいみたいだけど、君のほうが『行かないでと言って』とわめく駄々っ子になってるよ。勇利の前で言ってみなよ」 「いやだね。かっこう悪い」 「完璧な男のちょっとしたほころびにぐっと来る人間は多いんだ。勇利もそうかもしれない」 「勇利を一般的な尺度にあてはめないでくれ」 「愚痴を言ってるのかのろけを並べてるのかわからないな、君は」  勇利なら、ヴィクトルが何か珍しいことをしても、「ヴィクトルでもそういうことするんだぁ」と感心するのが関の山だ。そう考えたヴィクトルはいやなことを思い出してしまい、ますます不機嫌になった。 「まあ確かに、『行かないで』はちょっと言われたいせりふではあるよね」  クリストフはスープを飲み終えるとおもしろそうに言った。 「俺はただ単にそう言われてみたいというわけじゃなくて、勇利が俺のことをそれくらい……」 「わかったわかった。まったく、君たちは複雑なんだから」  クリストフはナプキンで口元をぬぐった。 「離れても、どうせ二ヶ月くらいなんでしょ? 勇利が代表に選ばれたらヴィクトルは四大陸には帯同するんだろうし」  二ヶ月程度か、そのくらいなんでもない──そんなふうに勇利も考えているのだろうか。 「『その二ヶ月がどれほど苦しいか』って顔だね」  クリストフがにやにやした。 「いまの時代、人はインターネットで即座につながれるんだよ。わかってる?」 「ネットでつながっても勇利を抱きしめられるわけじゃない」 「十代の少年みたいなこと言って」  クリストフは愉快そうだ。 「まあそういうヴィクトル、新鮮でいいけどね。おもしろいよ」 「俺はちっともおもしろくない」  ヴィクトルは皿とコーヒーカップをさっさとからにすると立ち上がった。 「選手に復帰するのは楽しみだよ。やりたいことがたくさんあるんだ。ためしたいことだって。もちろん、勇利のコーチとしてもね。こころみが頭の中にいっぱいになっている。だけど足元がしっかりしていない気がして不安なんだよ」 「君たちって確かに熱烈に愛しあってるのに、何かあぶなっかしいよねえ」  明日、ヴィクトルと勇利は、それぞれ自分の国へ戻る。ヴィクトルはその夜、どうしても落ち着くことができなかった。そんなはずはないのに、まるで明日が永遠の別れのように思われ、憂鬱だった。勇利はヴィクトルにすがる気配などない。「忘れ物がないようにしなきゃ」などと言って荷造りを確かめたりしている。 「これはまだ使うから……、あ、衣装かけたままだ」  勇利がベッドにぺたりと座りこみ、熱心に畳みものをしている後ろ姿を、ヴィクトルはぼんやりと眺めていた。勇利は身体を斜めにしているので、腰のくびれがよくわかって官能的だった。最初はあんなにこぶたちゃんだったのに、とヴィクトルは思った。 「……勇利」 「ん?」 「明日でお別れだね」 「そうだね」  勇利は気軽に答えた。 「電話してね。ぼくもするから」 「もちろんだ」 「動画も送るし……、ヴィクトルのも送って欲しいけど、でも、試合でいきなり見るっていうほうがいいかな……」 「勇利」  ヴィクトルはまじめに言った。 「さびしくないかい」  勇利が振り返った。彼はヴィクトルをまっすぐにみつめ、それからかすかに笑った。 「ヴィクトルはさびしいの?」  ヴィクトルは答えず、彼に向かって手を差し伸べた。勇利は膝立ちになって、ほとんど隙間のないベッドを移動してきた。ヴィクトルのベッドに入ったところで彼はふらりと均衡を崩し、ヴィクトルの腕の中に倒れこんできた。ヴィクトルは勇利を抱きしめてキスした。ふたりはみつめあった。 「……俺のベッドで寝る?」 「うん」  じつに自然にふたりは身を寄せあい、互いの着ているものに手をかけた。ヴィクトルは勇利のスウェットを脱がせ、勇利はヴィクトルのバスローブの紐をほどいた。裸身で抱きあったとき、ヴィクトルは勇利の素肌のあたたかさにほうっと息をついた。 「知ってると思うけど、初めてなんだ」 「ああ……」 「ヴィクトル……」  もしかしたら、ずいぶんとみっともないことをしたかもしれない。ヴィクトルは無我夢中だった。がんばって余裕ぶってはみたけれど、上手くいっていたかどうか自信がない。そもそも、途中から──いや、すぐに、「余裕ぶる」という目標は頭から消え去ってしまった。勇利を感じたかったし、勇利にもヴィクトルを感じてもらいたかった。離れるにあたり、彼に自分の痕跡を刻みつけたかった。忘れないように熱を残して、勇利がこころと身体で感じてくれるように。はなればなれになっても、いつでもお互いを思い出せるように……。 「ヴィクトル……、大丈夫……?」  勇利はヴィクトルの額にふれ、指を濡らした汗をわずかに舐めた。 「すごい汗……」 「ああ……」  勇利が指で前髪を払いのけてくれる。ヴィクトルは目を閉じ、勇利の首元にまぶたを押し当てた。 「勇利は大丈夫……?」 「うん……、ちょっと驚いたけど。こんなふうにして、こんなふうになるんだね」  勇利がはにかんだように笑った。ヴィクトルはたまらなくなった。 「もう一度、いいかい?」 「あ……、うん」  勇利は気恥ずかしそうにうなずいた。 「ヴィクトルがそう言ってくれるなら……」 「身体は平気? 無理してない?」 「ぜんぜんきつくない。うれしいよ」 「勇利」  ヴィクトルは再び最初から始め、勇利の身体に熱中した。快楽を求めているというより、勇利そのものを欲しがっていた。勇利はヴィクトルを包み、あたため、初体験に恥じらいながらも、「ちゃんとおぼえるよ」と従順だった。すべてが終わるとふたりは深く抱きあい、ときおりくちびるでふれあって静かな時を過ごした。 「いま何時頃だろう……」 「三時……過ぎてるくらいかな……」 「そっか……」  ヴィクトルは勇利のまぶたにくちびるをくっつけた。勇利が片目を閉じてくすっと笑う。 「こんな感じなんだね……」 「うん……?」 「気持ちいいものなんだ……。エキシビションのときくらい、よかった……。すごく痛かったらどうしようって思っちゃった」  勇利がちいさな声で言った。ヴィクトルはみたされていたが、勇利を抱いたことで、ますます離れがたくなってしまった。こんなにしっかりと結びついたのだから大丈夫という気持ちはあるのだけれど、これほど愛しあったのにすぐに離れなければならないなんて、という苦痛がじわじわとひろがっていた。 「……明日でお別れだね」  ヴィクトルはまたそう言った。 「そうだね……」  勇利が夢見るように答えた。勇利の手はヴィクトルの脇の下を通って背中にまわっていたが、彼はそっとそれを下ろし、ヴィクトルの腰のあたりにふれた。ヴィクトルはその手をつかまえ、かたく握りしめた。勇利が上目遣いでヴィクトルを見、おとがいにふれるかふれぬかといった接吻をした。ヴィクトルは胸がうずき、たまらなかった。勇利を離したくなかった。ロシアに戻りたくない。いや、戻りたい。新しいスケートがしたい。でも帰りたくない。ヴィクトルは混乱した。そうだ、自分は、勇利を連れて帰りたいのだ。かなわぬことだと知ってはいるが、そうねがっている。そして、勇利に「行かないで」とせがまれたいのと同じくらい、「連れていって」と泣かれるのを期待している。 「さびしくないかい……」  ヴィクトルはさらに、さっきもした問いかけをした。勇利がさめぬ熱を帯びた瞳でヴィクトルを見た。 「さびしいよ……」  彼はささやいた。ヴィクトルはぞくぞくした。さびしいのか。そうか。勇利……。では、その次に言う言葉は……? 行かないで。連れていって。離れたくない。おねがい……。ヴィクトルは自分の夢想にひたりきった。  ふいに勇利がぎゅっと手を握り返し、ヴィクトルに顔を近づけた。彼はヴィクトルの額に額をくっつけ、にらみつけるようなまなざしを寄越した。勇利は低く、鋭く言った。 「だから、ロシアナショナルが終わったら、すぐにぼくのところへ戻ってきて」  ヴィクトルは息をのんだ。 「ショートをすべって、フリーが終わって、それからエキシビション。バンケットはあるの? そこまではゆるしてあげる。でもそれ以上は何もしないで。ほかのことは全部ほうり出して、その足で来て。家に戻らないで。よそごとをしてはだめ。会場からそのままぼくのところへまっすぐ来る」  呼吸ができず、目もそらせなかった。勇利の黒い瞳は、底に本気の情熱をたたえ、白くひらめくような視線でヴィクトルを貫いた。 「脇目もふらず戻ってきて。ぼくは試合のあと東京で待ってる。そこへ来て。そして──」  勇利が首をしなやかに伸ばした。彼はヴィクトルの耳元にくちびるを寄せ、甘い吐息を吹きこむようにしてささやいた。 「もう一度、ぼくを抱いて」  ぞくぞくっと、たまらないほどのしびれがヴィクトルの背筋を走り、それは全身にひろがった。ヴィクトルの口元がふるえた。ものが言えなかった。勇利は口の端を上げてほほえんだ。 「ヴィクトルはぼくのこと愛してるんだから、それくらいできるよね……?」  薄闇の中で、彼の瞳は濡れてきらきらと輝いていた。ヴィクトルはなおも口が利けなかった。 「どうなの?」  勇利が優しく問い詰めた。ヴィクトルは勇利から目をそらせないまま、かすかにおとがいを引き、わかるかわからぬかといったくらいにうなずいた。勇利がにっこり笑ってヴィクトルに抱きついた。 「それから一緒に長谷津へ帰ろう。お正月はぼくの家で過ごす。ヴィクトルはまたロシアに戻って練習したい? ヴィクトルがどうしてもそうするって言うならそれでもいいけど、ぼくはヴィクトルなら、長谷津で稽古してもじゅうぶんユーロで勝てると思うな。だってヴィクトルには必要なものは全部そろってる。すこしばかり鈍っている勘を取り戻すだけじゃない。ぼくはヴィクトルに助言は与えられないけど、同じくらい大切なものを示すことができるよ。貴方が熱中しきってる、そう──、イマジネーションってやつをね」  勇利が目を閉じ、ヴィクトルにそっとキスした。言っていることがめちゃくちゃだ。なんて厳しいのだろう。なんという試練……。しかしこの提案は、行かないでと泣かれるより、連れていってとせがまれるより、ずっとすてきだった。ヴィクトルは夢中で勇利を抱きしめた。 「ああ、勇利、勇利。おまえはなんてひどい子なんだ!」 「あれ、できないの? できないならぼくべつに……」  勇利があっさり言った。彼はヴィクトルに頬をすり寄せた。 「無理にとは、言わないけど……」  そして思わせぶりに、かかとでヴィクトルのふくらはぎを撫でた。 「つまり、ぼくのことはそれほど愛してないって、そういうことなんだね……?」 「できる!」  ヴィクトルは叫んだ。 「できるとも! 勇利、俺は……」 「なに……?」  どうしようもなく気持ちが高揚した。すべてが楽しみで、世界は輝いていて、ヴィクトルは喜びにみちあふれていた。 「きみのその言葉を待っていたんだ……」  もちろんヤコフは大反対した。そんなことは断じて認められないと宣言した。しかしヴィクトルは彼に抱きつき、「おねがいだよ」とせがんだ。 「俺には必要なことなんだ。こうしなければすべることができない」 「何を子どものようなことを言っとるんだ!」 「ちゃんと動画を送る。まじめに練習する。当たり前だろう? あっちには俺の生徒がいるんだよ。みっともないところなんて見せられない。ある意味、コーチがそばにいるよりよほど真剣にならなければいけないじゃないか」 「そういう問題ではない! おまえはいままでさんざんわがままを言ってやすんでおいて、また……」 「残りの試合、全部金メダル獲るから!」  ヴィクトルは子どものようにヤコフを抱きしめた。 「だからゆるしてくれ……。じゃあ、もう行くよ」 「おまえ、ハグをすればなんでも言い分が通ると思っとるだろう!」 「勇利が待ってるんだ。ごめんね」 「ヴィーチャ!」 「あ、でも、日本の勝生勇利のコーチが優秀すぎたら、ワールドの金は彼に獲られるかもしれない。簡単に譲る気はないけど、そこは覚悟しておいてね」 「このばかもん!」  しかしヤコフは、ロシアスケート連盟に誠心誠意説明をし、報道陣の取材にも応じ、ヴィクトルは自由でなければすべれないたちだからとヴィクトルの味方になった。ヴィクトルはこころから彼に感謝しながら、ヤコフは俺に甘いよねえ、としあわせな気持ちを味わった。そんな彼は、自分が勇利にどれほど甘いか自覚していないのだった。 「勇利!」  ヴィクトルは勇利の宿泊しているホテルを訪れ、彼を力いっぱい抱きしめて愛を確かめた。 「おまえのために空を飛んできたよ!」 「ありがとうヴィクトル」  勇利はうれしそうに頬を寄せた。 「待ってた……」  ヴィクトルは勇利にキスをした。それから互いにものも言わず、もつれあってベッドに倒れこんだ。最初は性急に、二度目は濃密に、三度目は長い時間をかけて、深く深く愛しあい、ヴィクトルは約束を果たした。  ふたりは裸身をベッドに横たえたまま、互いのメダルにキスをした。それらは闇の中でも高貴に輝く金色をしていた。 「ねえ……、ぼく、よかった……?」  勇利が尋ねた。 「よかったよ」  ヴィクトルが答えると、彼はちいさく笑い、「それ、どっちの意味……?」とささやいた。ヴィクトルは「え?」とどきっとした。勇利は明るく言った。 「ヴィクトルも最高だった。かっこよかったよ。コーチになる前のヴィクトルは世界一かっこいいけど、今回のロシアナショナルのヴィクトルはいちばんすぐれてかっこよかった」 「惚れ直した?」 「うん」  勇利は率直にうなずいた。それから言った。 「それで、さっきまた、惚れ直した……」  ヴィクトルは勇利の手を取った。 「ヤコフコーチに怒られた?」 「ああ。もうかんかんだった。でも彼は俺に甘いからね。大丈夫だよ」 「ヴィクトルもかなり甘いと思うよ」 「何が?」 「いえ……、うん、大丈夫」 「今季の残りの試合、全部金メダル獲るからゆるしてくれって言ったんだ。勇利、どう思う?」 「ぼくのコーチは、試合が終わったらすぐさま飛行機に乗ってぼくのところへ駆けつけてくれるコーチだよ。ぼくを優勝させないわけないじゃないか」  ヴィクトルは胸のときめきをおぼえた。目を閉じて勇利の髪にキスする。 「ヴィクトル、誕生日おめでとう」  勇利はヴィクトルの腕の中でささやいた。 「プレゼントは何が欲しい?」  ヴィクトルは笑って勇利に頬ずりをした。 「もうもらったよ」 「指輪はお礼だから……」 「そうじゃない」  ヴィクトルはかぶりを振った。 「勇利のめちゃくちゃなわがまま……、これまでもらった中でいちばんすてきな誕生日プレゼントをもらったんだ」 「ヴィクトル……」  勇利はほほえんだ。 「貴方、やっぱり、かなり甘いよ」 「何が……?」 「いえ……、でも、うん、そう、大丈夫」  勇利は目を伏せて言った。 「じゃあ、もう一回……。ぼくに甘いなら、できるよね? そして今度は氷の上じゃなく、ベッドの上のぼくに『よかった』って言って」
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utsuwayayuuyuu · 4 years
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・ ・ あけましておめでとうございます。 本年もよろしくおねがいいたします。 うつわや悠々初売りは 荒木工房のワケあり福袋限定20セット。 陶芸家:荒木漢一さんのセレクトによる 大皿や中皿、小鉢、カップなど一年を通して楽しめる10~12客の食器が入っています。 箱の中身は、開けてからのお楽しみ。 ・ ・ #謹賀新年 #京都 #和食器 #食器 #訳あり #福袋 #カップ #元旦  #トルコブルー   #やきもの #おうちごはん #うつわ好き  #陶芸 #陶芸家 #荒木漢一 #京都 # #器好き  #暮らしの器  #皿 #暮らし #うつわや悠々 #pottery #tableware #cup #plates #instapottery #gallery #Japan #Turkeyblue #Turquoise (和食器 ギャラリーうつわや悠々) https://www.instagram.com/p/B6vk0c-lT8u/?igshid=5n7cqfha380x
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boil-zakka · 4 years
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■ X’mas time in boil ■
クリスマスが近付き、街がワサワサとしてきましたね。
今年は弊店が改装工事で12月初旬までお休みになった為、クリスマスの展開も出遅れてしまった感がありますが、ギフトをお探しのお客様もチラホラ。
特別な人へ、特別な自分へ、特別なアンティークアイテムを。
*リボンラッピング無料
*ギフトボックス¥200 (少し仕様変わりました)
◎12/12~ 18時閉店になりました。
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上から順に
・琺瑯ままごと鍋 ¥5,800、「ウェッジウッド」ままごと皿 各¥3,400、オイスター用フォーク 各¥1,400
・エナメル彩のグラス2個セット ¥9,800
・「シュタイフ」ぬいぐるみ ¥7,800、イギリスRummerグラス ¥3,800
・「サルグミンヌ」ディナー皿 各¥4,200、ディナーフォーク 各¥1,400、鉛のミニチュアカンガルー 各¥4,200
・「ウェッジウッド」カップ&ソーサー 各¥3,200、デミタススプーン 各¥1,000
・ピューター製ワインクーラー¥18,000、シャンパングラス 各¥5,800
・「Montereau」オクトゴナル皿 ¥9,800
・ジュエリーボックス 大¥18,000、小¥14,000、ブローチ¥3,800
・ワイングラス 各¥6,800、鉄製オープナー¥6,800
全て(税込)
*在庫状況はお問合せ下さい。
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a8085-blog · 5 years
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アクアリウムおすすめ商品
アクアリウムを始めてから746日が経過しました。その間に色々な物を購入しましたが、買って良かった!という物を紹介したいと思います。
エーハイム 2213・2211
我が家には現在60cm水槽と30cm水槽がありますが、フィルターにはそれぞれエーハイムの2213と2211を使用しています。あちこちのレビューにある通り、堅牢かつシンプルな作りで文句なしです。分解掃除も簡単ですし、稼働音も気になりません。買い足すならやはり同じものにすると思います。なお、当初は30cmキューブ水槽に2211+シャワーパイプで使用していましたが水流が強すぎました。これは後述するナチュラルフローパイプを使用することで解決しました。
比較として一度だけ別のメーカーの外部フィルターを購入したことがあります。残念ながら水中ポンプが初期不良、水中ポンプの音が大きい、メンテ時にホースを外そうとしたらキャニスターの接続部が根本から折れたでゴミ箱行きになりました。
エーハイム ダブルタップ(12/16mm)+ ナチュラルフローパイプ
30cmキューブ水槽にエーハイム2211を使用すると水流が強すぎました。そこで調べたところ水流を弱めるナチュラルフローパイプというものを発見しました。しかし同製品が対応している口径は12/16mmもしくは16/22mm。2211の排出口は9/12mmなので合致しません。水流が一番問題になりそうな小型水槽用製品に対応してないってどうなのよ?
この問題ですが12/16mmのダブルタップを購入することで解決しました。実は9/12mmと12/16mmのダブルタップには互換性があり、そのまま接続することが可能です。あとは12/16mmのパイプを使えば無理なくナチュラルフローパイプが使用できます。
エーハイム フレキシブル排水口
必須ではないですがあると便利です。ナチュラルフローパイプをこれに接続すると方向調整の自由度が大幅に向上します。
エーハイム ダブルタップ + ホース
エーハイム・クラシックシリーズの唯一の欠点は呼び水が必要なことだと思います。説明書では排水側ホースを口で吸う方法が紹介されていますが、シャワーパイプ等を使用している場合は呼び水の度にそれを外す手間が発生し面倒です。そこでダブルタップを接続した予備ホースを用意します。呼び水を行う際はこれを排水側のタップに接続し、ホースの先はバケツに入れておきます。次にホースの先を口で吸うことで呼び水をし、水がバケツに出てくるまで待ちます。水が出てきたらタップを一度締め、本来のタップに付け替えて終了です。この方法ならばフィルター清掃直後に排出される細かい汚れも事前にバケツに排出できるので、水槽内が不要に汚れるのも防止できます。
ちなみにエーハイム・スターターという呼び水をするためのツールも存在します。買ってみましたが、この方法を行うようになってからは使わなくなりました。
エヴァリス ダイヤルブリッジR AFシリーズ
温度調節が可能な水中ヒーターです。他の製品に比べ少し値段が高めですが、縦置きが可能かつ稼働中にLEDが光るのが分かりやすくて良いです。温度固定型のヒーターも以前は使っていたのですが、個体によって温度のバラツキが結構あるので温度調節可能なものに落ち着きました。
アズー マルチカップ1L
水槽の角に置くことができるコック付きカップ。これは本当に便利なので買った方が良いです。生体の水合わせなら袋の口を開け、水槽に浮かべたままこれを上に置くだけになるので冬場の水温変化を気にする必要がなくなります。小型水槽ならこれを使って水替えを行えば急激な水質変化も避けられます。点滴法用の水合わせセットを買うくらいならこれを買った方が良いと思います。
ニチドウ ハッチャー24
ブラインシュリンプを沸かす方法はペットボトル法や皿法など色々ありますが、結局これを使った方が楽です。付属のエアストーンはイマイチなので別のものを付け替えた方が良いと思います。
ジェックス おそうじラクラク クリーナースポイト ロング
ハッチャー24に小型のスポイトが付属してきますが、個人的には小さすぎです。これを使えば沸いたブラインシュリンプをごっそり吸いだせます。それ以外にも簡単な掃除や狙った生体への餌やりなど色々な使い方ができて便利です。
スドー メッシュカップ
ブラインシュリンプは塩水で沸かすので、水槽に投入する前に水洗いが必要です。このメッシュカップを使えば綺麗に洗うことができるので便利です。
イノマタ化学 なるほどバケツ 8L
注ぎ口とホースの留め具が付いている半透明のバケツです。某ブログで絶賛していたので買ってみたのですが、なるほど使いやすい。あまりに使いやすいので2個買いました。ちなみに15L入るがんばりバケツという製品もあります。これにも注ぎ口がついているのですが、バケツの形状が四角形なので水が注ぎ口を無視して横から駄々洩れになります。丸い形状も作ってくれれば良いのですが…
工進 バスポンプ ミニポンディ KP-103JH
60cm水槽の週一回の水替えが面倒になってきたタイミングで購入しました。結果、あまりの楽さに水替え回数が週2回に増えました。文明の力は使うべきですね。その名の通り水をくみ上げてくれるポンプです。大き目のバケツに水を張り、ポンプを入れて電源を入れれば勝手にくみ上げてくれます。水流は少し強いのでホースを踏んで調整して使っています。付属のホースはプラスチック?製で踏んでいるとそのうち割れそうなので、適当な15mmビニールホースに交換して使っています。
ライフガード アルジーパッド
コケを掃除するための用品はクロス、カミソリ、メラミンスポンジなど色々と試しましたが今のところこれが一番です。軽く2,3回こするだけでガラス・アクリル面の苔はなんでも落ちます。使った後は水道水で流し洗いをし、置いておけばすぐに乾きます。物も丈夫でそれなりに長持ちです。
JARDLI 電磁弁 JPMV22NC
二酸化炭素の添加を自動化するための電磁弁です。アクアリウム用ということでサイズも小さく、ほとんど発熱しません。この製品の良いところは起動時の音がかなり小さいところです。電磁弁は他にもう1種類買ったのですが、そちらは起動時にかなりガチッと結構大きな音が鳴り生体がいつも驚いています。この製品は小さくカチッとしか音が鳴りません。
ノーブランド シリンジ(20ml)
ADAのCO2システムセットを購入した方は分かると思うのですが、付属しているカウンター内蔵グラスデフューザーは水が非常に入れづらいです。付属のスポイトを使っても水が横からあふれるばかりで、全然グラス内に注水ができません。これが設置初回のみならまだ我慢できるのですが、スーパージィを使用した清掃で複数回発生するとなるともう苦行です。そこで大き目のシリンジが役に立ちます。シリンジとデフューザーをエアチューブでつなげば、ロスなく強制注水が可能です。これでデフューザーの掃除にかかる時間が大幅に短縮できました。
パワーハウス 100%シリコン製エアチューブ
これは便利と言うよりか見栄えの問題です。一般のエアチューブは使っているとすぐ白くなって��まうのですが、これは耐久力がなかなかあります。少し割だがですが見栄えにこだわるならば買って損はないと思います。
ADA プロピンセットL
水草水槽をやるなら安物を買うより絶対にこっちを買った方が良いです。妥協の余地なしです。私は安物を最初買いましたが「植える→すぐ抜ける」の繰り返しで賽の河原状態でした。この製品を買ってからは植えてもまったく抜けず天国です。プロピンセットは握り手以外が細くなっていますが、DOOAのピンセットは全体が流線形になっています。個人的にはプロピンセットの方が使いやすいと思います。
ADA プロシザース・ショート カーブタイプ
同じくADA製品のハサミです。値段は高いですが、使っていてストレスがないです。色々な種類がありますが、短い方が使いやすいと思います。以前は安い水草用ハサミを使っていたのですが、指を入れる輪の側面が角ばっており使っていると痛くて仕方がありませんでした。プロシザースは角が丸く加工してあるので痛むことがありません。また刃先も細くなっており、これを購入してからは誤って意図した以外のものを切ってしまうことが減りました。
ニチドウ メディコリドラス
沈下性のコリドラス専用餌。他社製品とは異なり、小さなかりんとうのような形をしています。何故これをオススメするかと言うと、ボタン型の餌はヤマトヌマエビがすぐに持ち去ってしまうから。この製品はより小さな粒をばらまいて与えるため、持ち去りが発生しません。また、サイズもコリドラスの口にそのまま入る大きさのため食べやすそうに見えます。まだ小さな生体の場合は袋を軽く揉めば砕けるので食べやすくなります。
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hisoca-kyoto · 5 years
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新しくお取り扱いがスタートする加古川にて作陶される児玉修治さんの器のご紹介です。伝統的な技法とモダンな感性を融合した美しいフォルムが印象的な児玉さんの器は、色々な料理を受け止めてくれる洗練された優しさが魅力的です。たくさん釉薬をお持ちですが、今回はベーシックで特徴的なお色をお願いしました。油絵を描く帆布のような質感のカンヴァス、優しい明るめの灰釉、ブルーグリーンに口元の垂れた釉薬が美しいラムネの3色。アイテムはリムのない丸皿やボウルオーバルのリムプレートやオーバルボウルそば猪口、ポット、マグカップやカップをセットできるソーサープレートなどいろいろ揃っていますのでぜひ手にとってお料理を乗せた風景を想像しながら色々と楽しんでみてくださいね。
児玉修治 こだましゅうじ
1980年 福岡に生まれる
2001年 京都伝統工芸専門学校(現 京都伝統工芸大学校)卒業
2001年 丹波焼「窯元やまの」へ弟子入り
2005年 兵庫県加古川市にて「陶工房 希器」設立
http://kiki-utsuwa.net
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