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#本まぐろ中落ち軍艦
gyakutorajiro · 1 year
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#にぎり一丁横須賀店 で寿司を食べた。 前にも訪問したことがある。 この日は夜、以前訪問した時は昼で、もっとお客さんで湧いていた。 平日の月曜でお客さんも少ないからだろうか、入荷していない商品が多い。 #熟成とろさば 、 #ぶりとろ (静岡県産)、特に #赤さば ( #八丈島産 )ってどんな味がするんだろう、興味津々だったんだけどなぁ。 残念ながら、冬のおすすめメニューにあって食べたかった #白子天ぷら も品切れとのこと。 とりあえず本日のおすすめにあった #本まぐろ中落ち軍艦 と #太刀魚 を注文。 #タチウオ 、ぶりの炙りをさっぱりさせた感じだ。 ぶりの炙りとサーモンの炙りを足して2で割ったような、美味しいね。 本まぐろ中落ち軍艦は、うーん。 具材の中落ちトロが少し貧弱で、少し物足りない。 青じそがアクセントになっているが、そもそもマグロの味が弱い。 もうちょい大ぶりに切った具材が欲しいところ。 以前、 ■潮見駅から徒歩すぐの回転寿司「すし丸」でメバチマグロとキハダマグロの違いを味わう | 逆寅次郎はタナトスを抑えられるか? https://iine-y.com/alone/3078/ で食べた中トロ鉄火巻の方が具材が濃厚だった。 もちろん、中落ちとトロで部位が違うから、単純比較はできないかもだが。 そして玉子と穴子だが。 玉子は作り置き。甘すぎないのはいいけんだけど。 淡白だな…やっぱり味が濃くて熱々の焼きたて玉子のネタが欲しいよね。 穴子はうーん、170円の安い方だから仕方ないってのもあるが、これも穴子の身が貧相だ。 タレの味が強い。 おっ、 #メバチまぐろ と #メバチトロ があるぞ。 食べ比べてみることにする。 #メバチマグロ は、柔らかくて美味いが。ちょと冷たすぎるので解凍した感があり、若干水っぽさが残る。 メバチトロ、あまりメバチマグロと味が変わらない。本当に小さい差だが。 これなら、価格が安いメバチマグロを食べた方がコスパがいいね。 さて、お次は。 おすすめされていた #いか三昧 。 隠し包丁が入ってる、素晴らしい。 右が #アオリイカ 、真ん中が #紋甲いか 、左が #ヤリイカ アオリイカは粘り気が強いな。 紋甲イカはタコに近くて上品。 ヤリイカはコリコリ感強めであっさり。 個人的には紋甲イカがいいな。 そういえば、 #三崎港直送 、「毎朝、美味しいまぐろをお客様に届けるためまぐろの鮮度・質にはこだわり抜いて仕入れに全力投球で挑んでいます」とタッチパネルに書いてあったので。 670円の #本まぐろ三種盛り は頼まなければならない。 で、やってきた。 おお~やはりメバチマグロより味が濃い気がするね。 ただ自分はもう少し、赤身は筋肉質のマグロが好きかな。 筋肉質のマグロとは? 食べたことある人ならわかるが、なんか身が引き締まっていて、弾力を感じるマグロのこと。 そんなわけで #本まぐろ赤身 はほどほどだが、 本マグロ大トロ は美味い。 この薄切りがいい、大トロはしんどいから、あんまり分厚くないのがいいってのはある。 #本マグロ中トロ 、文句なし、一番美味かったよ。 鳥取県産のアジ、愛媛県産のほうぼうも、さっぱりして美味かった。 ■すし松で白身魚「コチ」「オニカサゴ」「メジナ」「ホウボウ」等を食べ比べして味の違いを把握する | 逆寅次郎はタナトスを抑えられるか? https://iine-y.com/alone/2564/ で食べたほうぼうと同様、身が引き締まってコリっとして淡泊なんだけど、その淡泊の中に旨味ってのを感じるのがほうぼうの魅力よね。 #炙りサーモン も、ほどよく脂が乗って美味かった。 以上、12皿で4040円でした。 宮城県産のさわらも食いたかった…次回だね。 <採点> ■ #にぎり一丁 横須賀店 #一人でも入りやすい 度:10 (カウンター席があるので) 【住所】:神奈川県横須賀市三春町4-8 #堀ノ内駅グルメ #堀ノ内グルメ #横須賀グルメ #横須賀寿司 #堀ノ内駅寿司 #孤独のグルメ #ソロ活グルメ #おひとりさま #アローン飯 #独身飯 https://www.instagram.com/p/CoCiOziy-J5/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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ari0921 · 9 months
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カルタゴ滅亡をトレースする現代日本
◆カルタゴはなぜ滅んだのか?!
日本と同じような商人国家であったカルタゴが、完膚なきまでに滅ぼされた例を他山の石として日本人は国防を考え直す必要があると切に思うからです。
カルタゴは紀元前250年頃、地中海に覇を唱えていた大国でした。
第2次ポエニ戦争に負けて、戦勝国から武装を解除させられ、戦争を放棄することになったカルタゴは、戦後の復興を貿易一筋で見事に成し遂げ、戦後賠償も全てきれいに払い終えました。しかし、その経済を脅威だと捉えたローマ帝国によって、結局は滅ぼされてしまいました。
滅ぼされる直前、カルタゴの愛国者であるハンニバル将軍は、ローマの考えを悟り、祖国の危機をカルタゴ市民に訴えましたが、平和ぼけした市民は耳を貸そうとしませんでした。
それどころか「ハンニバルは戦争をしようとしている!」と中傷する者さえいました。しかも、最終的にハンニバルはローマに洗脳された者達によってローマに売られ、自殺にまで追い込まれてしまったのです。
平和ぼけした市民は、ローマから無理難題を次々に要求されてからはじめて��ンニバルの警告が正しかったことに気が付きましたが、時すでに遅く、徹底抗戦に踏み切るもカルタゴの陥落を防ぐことはできませんでした。この間、たった3年の出来事でした。
ちなみに、生き残ったカルタゴ市民は約5万人でしたが、その全てが奴隷にされてしまいました。城塞は更地になるまで徹底的に破壊され、再びこの地に人が住み、作物が実らぬように大量の塩が撒かれたと言われています。
これはただの負け方ではありません。まさに地上からの抹殺です。
この悲惨なカルタゴ滅亡の理由は2つあると言われています。
1つは、カルタゴ市民が軍事についてほとんど無関心だったことが挙げられます。もともと自国の防衛はおおむね傭兵に頼っていた上に、国内世論も「平和主義的」な論調が強く、有事に備えて軍事力を蓄えておくといったことはままなりませんでした。
2つめは、国内の思想が分裂状態であったことが挙げられます。そもそも挙国一致して事に当たらなければ有事を乗り切ることはなかなか難しいものですが、カルタゴにはそれがなく、戦時中にハンニバルが外地を転戦している間も市民は素知らぬ顔をしていました。そして、ハンニバルを売り渡したのは、ローマに洗脳されたカルタゴの売国奴達でした。
自らの手で愛国者を切り捨てる・・・かくしてカルタゴは「滅ぶべくして」滅んだわけですが、私は今の日本がこのカルタゴに酷似している様に見えて仕方がありません。
今こそ日本の国防を真剣に考えないと本当に危ないと思います。
【対比】日本と似すぎているカルタゴの運命
カルタゴは、フェニキア人が建国した海洋国家で、現在のアフリカ大陸チュニジアに位置しています。
カルタゴは、世界一の造船技術を持ち、スペイン、シチリア島などの海外領土を支配していました。
紀元前3世紀、地中海貿易により富を蓄え、ローマ帝国と並ぶ強国となります。
BC264年、両者の中間にあるシシリー島で紛争がおこります。そして、これを契機にカルタゴとローマは、世界の覇権を賭けて激突します。この戦いは、23年間の中断をはさんで63年間続きます。(第一次ポエニ戦争、第二次ポエニ戦争)
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1867年、島国日本は、長い眠りから覚め、明治維新により近代国家への道を目指します。西洋文明を積極的に取り入れ、富国強兵に邁進します。日清・日露の戦争に勝ち、朝鮮、台湾、南樺太と領土を拡張します。
強国となった日本は、戦艦大和を建造して、世界有数の海軍を持ち、
太平洋をはさみ、超大国アメリカと対峙します。
1941年12月、日本連合艦隊は、ハワイの真珠湾の奇襲に成功します。太平洋戦争が始まります。
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カルタゴの英雄ハンニバルは、象36頭と兵士5万人を率いて、スペインを出発します。象を連れて、アルプス山脈越えに成功、ローマの本拠地イタリア半島を奇襲します。ハンニバルは、イタリアに、なんと15年も踏みとどまり、ローマを一時追い詰めます。
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「マレーの虎」山下奉文中将は、マレー半島を南下、シンガポールに侵攻します。インド兵への離反策が成功し、1942年2月15日シンガポールは陥落、イギリス軍は降伏します。
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カルタゴは、地力に勝るローマに対して次第に劣勢になります。ついに、名将スキピオ率いるローマ軍が、カルタゴの本拠地に進軍します。カルタゴは、イタリアで善戦していたハンニバルを帰国させ、本土決戦に賭けます。BC202年、天下分け目の戦い(ザマの戦い)が行われます。カルタゴの完膚なき負け戦でした。
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アメリカは、生産力、技術力で日本に勝っていました。ミッドウェー海戦を境に、戦局は逆転します。ガダルカナル、硫黄島、沖縄。日本は、敗退を続けます。本土空襲が激しくなり、広島と長崎に原爆が投下されます。日本の完膚なき負け戦でした。
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カルタゴは、ローマに無条件降伏します。
全ての海外領土は、放棄され、軍船、象もローマに引き渡されます。軍隊は、自衛のためのものだけが許されました。そして、自衛のためでも戦争する場合、ローマの許可が要ることになったのです。(この許可の項目が、後に大問題となります)
そして、50年賦で1万タラントの賠償金をローマに支払うことが決まります。
ともかく、カルタゴの町は、無事に残りました。100人会は、貴族の世襲制でしたが、戦後まもなく代議員が選挙で選ばれるようになります。
カルタゴは、民主主義の国家に生まれ変わります。
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「忍び難きを忍び、耐え難きを耐え・・・」玉音放送が流れ、日本は無条件降伏します。
日本列島以外の領土は、返還されます。アメリカが決めた平和憲法で戦争が放棄されます。(後に自衛隊が誕生します。)国土は焼け野原、アジア諸国には賠償金の支払いが必要でした。ともかく、本土決戦だけは避けられました。
日本は、天皇主権の国家から、主権在民の民主主義国家に生まれ変わります。
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カルタゴ人(フェニキア人)は、ユダヤ人やアラビア商人と同じセム語族で、最も商才があるといわれている種族です。
軍事国家への野心を棄てたカルタゴ人は、ますます貿易や商売に熱中するようになります。ローマ人は、楽しむために働きましたが、カルタゴ人は働くこと自体が人生の目的でした。奇跡の経済復興が実現します。
戦勝国ローマは、休む間もなく、マケドニアやシリアと戦わなければなりません。軍備費の要らないカルタゴは、次第にローマに匹敵する経済大国に、のしあがります。
BC191年ローマは、シリアを打ち破ります。
無敵の軍事大国ローマにとっての脅威は、経済大国カルタゴに移っていくのです。
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日本人には、勤勉さと物作りの才能がありました。
焼け原から立ち上がった日本人は、ひたすら一生懸命働くことで豊かになろうとしました。エコノミックアニマルと日本人は、陰口を叩かれます。奇跡の経済復興が実現します。
アメリカの核の傘に入り、軍事費もいりません。戦勝国アメリカは、ソ連との冷戦を戦わなくてはなりませんでした。
10%を超す高度経済成長が続きます。日本は、世界第二位の経済大国になります。
ソ連が崩壊し、日米の経済摩擦が激化します。
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BC187年、カルタゴは、50年賦と決められた賠償金を一括払いしたいと申し出ます。いくら叩いても不死鳥のように蘇る、カルタゴ人の経済力に、ローマ人は、羨望と恐怖心を抱きます。ポエニ戦争の悪夢がふと蘇ります。
経済大国カルタゴの最大の悩みは、隣国のヌミディアでした。ヌミディアは、騎馬兵団で有名な、戦争に強い国です。自衛力しか持たないカルタゴを侮り、その領土を侵犯します。
カルタゴは、ローマに調停を頼みますが、黒幕のローマはもちろん取り合いません。ついに、カルタゴとヌミディアの間で戦争が起こり、平和の国カルタゴは、敗北します。
ローマの事前許可のない戦争開始は、条約違反でした。
ローマは、カルタゴに対して、突然宣戦布告をします。
驚いたのは、カルタゴです。ローマの許しを得ようと、300人の貴族の子供を人質に差し出します。しかし、8万人の世界最強のローマ兵が、上陸し、カルタゴに進軍します。
カルタゴの使者が、「どうすれば、許していただけるのですか?」とローマの司令官に聞きます。
「全ての武器を差し出せ。」司令官は、答えます。
カルタゴは、20万人分の鎧、投げやり、投げ矢、2000の石弓を司令官に差し出します。
すると、司令官は、最後の要求を使者に言い渡します。
我々は、カルタゴの街を根こそぎ破壊することを決めた。
カルタゴ人には、今の街より10マイル内陸部に
新しい居住地帯を造ることを許可しよう。
使者からローマの意向を聞いた20万人のカルタゴ人は、驚愕して、嘆き悲しみ、最後に激怒します。
「こんなひどい仕打ちがあろうか。街を破壊するだと。
内陸部に引っ込めだと。どうせ死ぬなら戦って死のう!」
カルタゴ人は、丸腰で戦う覚悟を決めます。返事の猶予期間の30日間、密かに戦争準備がすすめられます。
武器職人は、連日徹夜で武器を作ります。
若い女性は、長い髪を元から切って石弓の弦が作られます。
こうして、始まったのが、第三次ポエニ戦争でした。
(戦争というより、ローマによるカルタゴの民族浄化です。)
カルタゴは、ここで奇跡的な粘りを見せます。なんと丸腰で三年間ローマの猛攻を食い止めたのです。
しかし、戦闘と飢えと疫病で、20万人のカルタゴ市民は、10万人に減ります。
そして、ついに、ローマ兵は城壁を破り、街へ進入します。
女、子供までがレンガを投げて抵抗しますが、5万人が虐殺されます。
ビュルサの砦に逃げ込んだ5万人のカルタゴ人は、オリーブの枝を掲げて投降します。
彼らは、一部が処刑され、残りは奴隷として売られます。
カルタゴの街は、十数日燃えつづけ、灰は1メートル積もります。カルタゴの復活を恐れたローマ人は、この地に塩を撒き不毛の土地にします。
700年続いた経済大国カルタゴと世界の富を独占したカルタゴ人は、BC146年こうして滅んだのです。
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undeadlovers-m · 3 months
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松居大悟監督最新作のタイトルは『不死身ラヴァーズ』!!
キャストに見上愛、映画単独初主演 運命の相手役に佐藤寛太
この度、ポニーキャニオン配給にて、5月10日(金)よりテアトル新宿ほか全国公開される『ちょっと思い出しただけ』松居大悟監督最新作のラブストーリーのタイトルが『不死身ラヴァーズ』と解禁‼併せて、本作で見上愛が映画単独初主演を飾り、主人公が想いを寄せる相手を佐藤寛太が務めることが発表となりました。そして、ティザービジュアル、キャスト両名と松居監督、原作者・高木ユーナ氏からのコメントも到着いたしました。
キャスト解禁!
主人公・りのを演じるのは本作が初の映画単独主演となる見上愛。松居監督が「この人が映画の中に存在してくれたら、自分の思っているところよりも遠くに行ける気がした」と惚れ込んだ見上は、Netflix『幽☆遊☆白書』(23)、大河ドラマ『光る君へ』(24)といった話題作へのオファーが続くだけでなく、キュートでファッショナブルなビジュアルも感度の高い若者からの注目を浴びている。本作では中学時代から大学時代までを溌溂と演じ、唯一無二の透明感とパワフルさを兼ね備えた存在感で観客を惹きつける。見上は「りのの真っ直ぐで屈託のない"好き"という気持ちが、目の前のじゅんくんに、そして観てくださる方々に伝わるように、がむしゃらに生き抜いた撮影期間でした。わたし自身も、りのというキャラクターやこの作品自体に救われた部分があります」と、撮影時を振り返る。 りのの運命の相手・甲野じゅんを演じるのは、劇団EXILEに所属し、『HiGH&LOW』シリーズをはじめ、数々の作品でキャリアを積んだ佐藤寛太。近年では、『軍艦少年』(21)、『正欲』(23)での演技で俳優としての実力を確実なものとしている。さらに青木柚、前田敦子、神野三鈴らが脇を固める。
ティザービジュアル
主人公・りのの弾ける笑顔が収められており、運命の相手・甲野じゅんへのまっすぐな想いが込められた「“好き”は無敵。」のキャッチコピーが添えられている。
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両想いになった瞬間にこの世界から忽然と消えてしまう、甲野じゅん。そんな、じゅんを運命の相手と信じて止まない主人公・長谷部りの。なぜ、彼は消えてしまうのか?そして、なぜ、時を経て姿を変え、何度もりのの前に現れ続けるのか――?カッコ悪くても「好き」を真っすぐに伝える大切さと無防備さから生まれる純粋なエネルギーが胸を打つ、「好きという気持ちを全肯定したい」松居監督の想いが結実した新世代の恋愛映画が誕生した。
◎コメント全文
見上愛/長谷部りの役
ずっと観ていて、何度も心動かされた松居大悟監督の作品に出演することが出来て、とても光栄です。
高校生時代、お休みの日はTSUTAYAで松居さんの作品を借りて1日中観ていました!
当時の私が知ったら、気が動転して家中走り回っていたと思います(笑)
りのの真っ直ぐで屈託のない"好き"という気持ちが、目の前のじゅんくんに、そして観てくださる方々に伝わるように、がむしゃらに生き抜いた撮影期間でした。
そしてそのりのを、あたたかい座組の皆さんに見守って頂いた大切な日々でした。
私自身も、りのというキャラクターやこの作品自体に救われた部分があります。
ついつい、器用に上手に生きたくなってしまうけれど、不器用で下手くそでも一生懸命生きていれば万々歳だな、と。好きという気持ちは偉大だし、とんでもないエネルギーを秘めているんだな、と。
なので、ハッピーな方はもちろん、ちょっと最近お疲れの方や、元気不足の方にも届いて欲しい作品です。
是非、公開を楽しみにお待ちください!
佐藤寛太/甲野じゅん役
身体の底からエネルギーが漲って、全能感に脳が酔いしれる。
目に映る全てが美しく、吸い込む空気は幸せに満ちていて、生きてることを全身で実感する。
きっと恋に落ちることは魔法にかけられるということだ。
笑うとパッと華が咲いたように輝く、
長谷部さんのまっすぐな眼差しがとても素敵で、目が離せなくて。
いつもどう接して良いか分からなくて、
でも一緒にいたくて、居心地が良くて。
松居さんがつくる世界が大好きだから、期待に応えたくて。
友達のお兄ちゃんみ��いに接しやすいけど、
現場では淡々ともう一回って言うし、
台本を読んでも分からなくて、
現場になっても分からなくて、
何が違うんだろ。大丈夫かな。
なんて思いながらも一緒に仕事ができてるのが、嬉しくて、嬉しくて。
理想と現実の果てしない差を生きる僕たちは、ものすごくダサくて、ありえないほどカッコ悪い。いつだって僕には、分からないことが分かっただけで、
自分と相手との境界線でどこに線をひいたらいいのか、正解なんて来る日は無いのかもしれない。
最後に全力疾走で会いたい人のもとへ向かったのはいつだろう。
どこまで行っても初心者な僕たちは、みじめに失敗して傷ついて、悔やみきれなくて、それでも立ち上がるしかなくて。
何度でも立ち上がるしかなくて。
エンドロールが終わったとき、思い浮かんだ相手に駆け出したくなる。
初めてこの作品を観た時、未だかつて無いほど恥ずかしくて、言葉が出ませんでした。
僕はこれから先、この映画に救われつづけて何度も立ち上がる手がかりにしたいと思います。
松居大悟/監督・共同脚本
10年近く暗がりにいたのは、このふたりに出会うためだったんだなと思います。 この出会いが明るいところへ連れてってくれました。 そして高木ユーナ先生、お待たせしてしまってすみません。 "りの"と"じゅん"にようやく会えました。 みんなも会ってほしいです。
高木ユーナ/原作
「不死身ラヴァーズを映画にしたい」松居監督にそう言われたのはもう10年以上前になります。 それからずっと…連載が終わっても…松居監督は不死身ラヴァーズの事を大切に考えてくださってました。 私以上に作品を愛してくださっている監督の不死身ラヴァーズ…最高にならないわけがなく、初鑑賞中はあまりの素晴らしさに自分の血が沸騰する音が聞こえました。 10年の月日がかかりましたが、これはこの作品が見上さんと佐藤さんに出会うために必要な月日だったと思います。これ以上のキャスティングは本当にありません。 また映画では原作と男女が逆転しています。元より私の描いた不死身ラヴァーズも性別に拘りはなく、甲野と長谷部が男女、女男、男男、女女、虫になろうが花になろうが魂が二人でさえあれば不死身ラヴァーズなので男女逆転は全く違和感ありませんでした。 この映画でまたこうして甲野と長谷部、そして田中に会えて本当に幸せです。
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mari8log · 1 year
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2023/05/13
ベイブレード16話を観て夢女子の私が暴れた結果、最終的に夢ハリマロンをベイキャラにヨチヨチしてもらうことで意識を保とう…となった時の絵。
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カイ様の胸筋と腕筋しか勝たん!
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自病の推し×リマ。
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れいりま。
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轟音上映にいってきました!実に7年ぶりの映画館での劇場版マジェスティックプリンス。
実はマジェプリ劇場版は最低でも14回は観ているはずなのでまあまあ知識や記憶に自信があった方なのですが、やはり当時はロボアニメの知識もなくただなんとなくの雰囲気で観ていた節があったので見逃していた観点も多々あり軽くショックを受けました。私はこの7年いったいなにを観ていたんだろうか……。
以下感想です。
・轟音と言うので初めは音デカッ!?になったけど、それは上映前の館内が静かなだけですぐ音に慣れて楽しめたのでノー問題、マジェプリと轟音上映、とても相性がいい。
・ファフナーEXODUSのディアブロ型を通った2023年の私。ディオルナ機の動きのキショ禍々忌々しさがより理解できるようになった。さして記憶以上に地球軍機体を虐殺している。
・のんびりとお父様達を待つのもいいかな〜と言うディオルナのシーン、台詞と目の前で起こってる惨禍(地球防衛軍がしたっぱウルガルのビームでことごとく死んでる)との対比が気持ち悪くて好き。あぐらをかきながらそれを見ている白イカのようなディオルナ機の生き物感も気持ち悪くて好き。
・ブラックシックスも腕や武装ガンガン斬られてるの初めて目視認識できた。あの時レッドファイブプラスが来なかったら本当に命危なかったんだなぁ…青1の肢体もぎは遊びみたいなキショさがあったけど黒6戦中はガチで殺しにいってたから助からなかったかも…。
・やっぱり…アンジュ…覚醒欲しい!!既に覚醒に近い形態とはいえ、なんかいい感じに光シュワ〜ン機体バキボキガシャン!になってほしかった。今更当時のアンジュファンの気持ちがわかるようになってしまった。つらい。
・ただアサギイズルの近接フォワードが戦闘不能になった+スルガ達の雑魚狩りをすりぬけてくるヤツがいる+かなり地面スレスレ腕もがれの戦いでイズルが来るまで持ち堪えたアンジュちゃんさん様はやっぱりめちゃめちゃ強いのだ 大画面でじっくり見ると余計この人の強さがわかった。
・はやすぎてなにやってるかわからん!は相変わらずで、このデカイ画面でコマ送りしながらギャーキャー見たいなぁになった!
・2016年の頃は「ディオルナ死んだだろ、生存ifはないわよ」派だったのに、ファフナーのみさおちゃんを見たおかげで今なら生存ルートも楽々想像できちゃう。ギャーギャー騒ぐディオオナちゃんにウルガル語で嗜める天才アンジュちゃん、いい。
・アッシュは入力稼働だけでなく搭乗者の意識でも動かせる設定なので、キャラ設定以上に動かしてくるオレンジさんの手癖が大暴走している。アッシュ達の覚醒、特に金4の首ポキ、ピット艦出撃前ポーズ、チーフォンのブラストオフ前のくるくる!よしっ!えいえいおー!のあたり。特にチーフォン機体の動きはまるで人間みたいでとてもかわいい。
・グランツェーレ戦でディオルナ直属機体は精鋭でスルガの弾薬ですら避けるやつもいる、おまけにチーラビは地上戦で補給ができないので弾薬を節約しながら確実に当てないといけない状態に銃系組は陥っている…。そんな中、タマキのローズスリーが実態弾ではなく機体内のエネルギーをビーム砲にできる覚醒をとげた、そのおかげで弾薬不足もある程度解消できた。当時は把握できていなかったけどちゃんと話の流れに沿った覚醒だったんだ〜と。
・ローズスリー覚醒で最初のババババババ!ってウルガルを倒すシーン、全部ピンクパープル系のカラーのモブウルガルだった。薔薇3の活躍シーンのためにわざわざ薔薇3カラーのモブ光を集めていた。
・「イズル、私のヒーロー」はめちゃめちゃいいシーンなのに、眠るイズルと顔を近づけるケイの間に例の上手い萌え絵が挟まっているので、ラブロマンスと萌え絵のアンバランスさでときめけばいいのか笑えばいいのか不思議な気持ちになった。あんなに萌え絵の位置がイズルの顔の近くだったの忘れてた。
・地球降下・高高度からの落下・土舐め・病み上がり即搭乗謎の飛行形態・投げ技かけられ・輪っかぐりんぐりん投げ飛ばし等等をくらって最後ピンピンしながらラベンダー畑に立ってるあいつらに恐怖を感じた。強すぎる。
・イズルがみんなから落書きをされているのを見たダニールさんが「彼は目を覚ますでしょうか」ってイズルを心配するようなことばを言うのなんか良かった。TVシリーズだとイズルの股間掴んだりイズルに名前を呼んでもらえなかったり地球人よくわからんと言っていたダニールさんがイズルを心配してた。「心配ですか?ダニール」とテオ様に気遣われてて、えっ…ダニイズ……???になった。なんで?
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terrahumanity · 1 month
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テラヒューマニティ・星海殉葬
0.
「なんて、エキゾチックなの」と母は言った。
異国風という言葉選びは、果たして正鵠を射たものなのか。判断しかねた俺は、沈黙を保つ。
部屋には、三人がいる。自分、母、そして一人の少女だ。
少女は、その外見に人類にはない色彩を持っていた。それは、彼女が異星種……つまり宇宙人の血を引いているということを示していた。
地球以外の星に知的生命は存在するか、という宇宙に関する問いは、新天地よりも、ゴールド以上の価値がある物質よりも、強く人を惹きつける命題の一つだった。その一方で、決して実在が確認されることもなく、専ら、フィクションの中だけの存在だと目されてきた過去がある。未解決問題、だったのだ。
今、その結論が目の前にあるという事実に、母は目を輝かせていた。
ひょっとすると、人は無意識レベルで宇宙人と出会うことを渇望していたのかもしれない。何せ、そうすることでしか、宇宙の知的生命のスタンダードを知ることなどできないのだ。
人は古来より、異人との接触によって、自身の性質や、自身の所属する集団の特徴を俯瞰してきた。他所の人と話をしている時、ふと「これは、うちだけのローカル・ルールらしい」と気づくみたいに、だ。これが何を意味しているかと言えば、人は宇宙人を見ることで、地球人らしさというものを、初めて自覚するだろうということだ。
いずれにせよ、宇宙開拓時代を迎えてから百年以上の月日が経った太陽系圏でも、地球人らしさというものは未だ存在しているらしい。
母の言葉は、その実在を証明するものだと言えた。
彼女を見て「自分とは異なる存在だ」と、確かにそう評したのだから。
1.
 小さなモニタを光点が滑る。世間では空間投影だの、網膜投影だのとモニタの流行は移り変わっているが、目の前にあるのは溜息が出るほど古いタイプの板だ。コクピットのシート右側からアームで支えられた、それは、機体が向きを微調整する度に慣性で軋んで揺れていた。
左舷スラスタの反応もやや鈍い。きっちり整備しているはずだが、これはもう、こいつが年寄りだからとしか言えないだろう。
両手のコントロール・スロットルを微細に動かして、今後こそ、光点をモニタの中心に。三次元レーダーで、飛来する目標物を正面に捉えた。
「FL1からFL2、及びFR1からFR2マニピュレータ展開」
 呟きながら、指差し、ワンテンポ置いてからトグルスイッチを上げる。搭載された四対八本のマニピュレータのうち前面側四本で、捕棺網を展開した。ここまで異常無し。長めに息を漏らし、中ほどまで注意力を落とす。
手元のモニタから目を離し、前を見る。そう広くないコクピットの前面を、星空を映すメインモニタが占めている。
漆黒の宙に、星々が瞬いていた。目標物は、まだ視認可能範囲外にあるが、三次元レーダーで正面に捉えている限り、待っていれば、向こうからやって来るだろう。
俺は、棺を待っていた。チタニウムの棺だ。何の比喩でもない。
宇宙を漂う棺を、中型の作業ロボット……汎用船外作業用重機コバンザメに乗って、待っている。
 平らな面を上とした正三角錐に、楕円柱状の胴がくっついたようなロボットだ。コバンザメという俗称に反して、マニピュレータ四本で網を張る様子は、深海に漂うクラゲのように見えるかもしれない。
 こうして指定ポイントで網を展開し、彼方から飛んでくる棺をキャッチする。
それが、俺の仕事だった。人類が地球から宇宙に進出したばかりの頃、このような仕事が生まれることを、誰が想像しただろう。
「ダズン、聞こえていますか?」
 無線から、名を呼ぶ声がした。少女の声だ。
母船シーラカンスで留守番をしている同居人の声だった。
「どうした、シャル」と名前を呼ぶ。発音としてはシヤロに近い。
「どうしたということはありませんけど」
通信の向こうで、逡巡するような間が空く。別に騒がしくしている覚えもないが、静かな艦に残されて、やはり落ち着かなさを感じているのだろう。脳裏に、少女が、話題を選んでいる様が思い浮かんだ。輝くような金髪が目を引くハイティーンである。
「これってやっぱり、地球方向に飛んでいるんでしょうか」
 数瞬して、いつもの話題に行き着いた。これというのが、レーダーに映る光点……チタニウムの棺を指すことは明らかだ。
「多分な」
 第一に肉眼で地球が判別できる距離ではないし、シーラカンスにしろ、コバンザメにしろ、ヘリオスフィア規模の分解能を持つ絶対座標系の航路計なんて高級品は積まれていないので、確かめようもない。
だが、星海葬という性質上、恐らくそうなのだろうと思う。
星海葬。それは、人は地球に属し、地球に還るべきだという思想から生まれた、人が地球へ還るための儀式だ。
彼女はこれに、少しばかり疑問を持っているのだろう。
「何故、人は星海葬の魅力に囚われるのでしょう」
「……地球をルーツとする知的生命だからだろう」俺は答えた。
宇宙で死期を迎えた人間は、その魂が地球へ帰還することを望むという。
人類がまだ地球を主な生活圏としていた頃、地球上で死んだ人間が地球の生命に転生するという考え方は普通だった。実際、物質的に見ても、人が死んだ時、人体を構成する元素は別の地球上の物体へと姿を変えていくのだから、魂の循環という考え方は感覚的にイメージしやすかったはずだ。
しかし、地球を遠く離れた場所で人体が処分されれば、地球に還ることはない。その事実は、魂もまた、還れなくなるという自然な連想を生んだ。人類が地球を離れて活動するようになった時、転生という宗教概念は破綻したのだ。
実際、宇宙開拓初期における、地球の神々の凋落はシリアスな問題だったらしい。地球が宇宙に浮かぶ光点の一つに過ぎないと分かった時、たかだか半径六千三百キロの岩石塊の表面で謳われていた神々に何ができようか……と思うのも、無理からぬ話ではある。宇宙開発黎明期、ソ連の宇宙飛行士チトフもこう言ったという。「私はまわりを見渡したが、神は見当たらなかった」と。
あるいは、いやだからこそというべきか──そう認めるからこそ、神の恩寵の届く星に還りたいという欲求は強まるばかりだったのだろう。
「そうまでして地球に還りたいのでしょうか」
「宇宙で死んだ人間の灰を、地球に持ち帰ることが禁止される程度には」
 それが一般的だった頃、いずれ地球は灰まみれになるのではと揶揄されていた。
地球行の宇宙貨物艦の荷に占める灰の割合は加速的な増加傾向にあった。宇宙規模で繁殖し始めた人類が、帰属意識と伝統と宗教心のままに灰を地球に送るようでは、当然そうなる。そして、今後も増えていくことを危惧した連邦により禁止された。当時は反発もあったというが、長期的に見て公益性は高く、今では妥当視されている。
 星海葬なるものが市民権を得たのは、その頃からと聞いていた。
 物質的な帰還が叶わぬ以上、魂だけは帰還できるように。人々はそう願いを込めて、地球へ向けて棺を打ち出すようになった。
「そうしたら、今度は金属資源の散逸だ、なんだという話になった」
広大な宇宙空間に棺という形で無作為に金属資源が散らばる傾向は、嬉しい事象ではない。単に資源の有無だけで言うなら、適当な地球型惑星から採掘し続ければいいわけだが、それを無駄にしていいかは別だ。
保安上の都合から見ても、意図的にデブリを増やす行為が推奨されるわけはなく、星海葬もまた、連邦によって禁じられる瀬戸際にあった。
「しかし、それは今でも行われています」
「そうだな」誰が見ているというわけでもないが、俺は頷いていた。「スペース・セクストンと呼ばれる団体が生まれ、星海葬をシステム化した」
 スペース・セクストンは、宇宙教なる宗教機関として星海葬を斡旋し、宇宙に流された棺を適切に回収する役目を公然と担うこととなった。
今では、星海葬は宇宙で最もポピュラーな葬儀だ。純粋な地球生まれの地球人がほとんどいなくなった現在でも、セクストンはしっかりと存続しており、多くのエージェントが所属している。
俺もその一人だ。改装した古い小型貨物艦船で、棺を回収している。
連絡艦、旅客艦、貨物艦、遺棄船漁りのスカベンジャー、宇宙海賊、軍艦。宙を往く船にもいろいろあるが、セクストン認可艦の辛気臭さは最高峰だろう。他人を乗せることもなく、華やかな客室もなく、積荷は棺で、一攫千金の夢もなく、争いもなく、地位も名誉もない。
「私がいるではないですか」
どこからか、口に出していたらしい。
不意に、そう言われた。何故だか慰めるような言葉を投げ込まれ、俺は笑う。
2.
 コバンザメの狭いコクピットから這い上がり、シーラカンス艦内に戻ってきた。艦内の人工重力に気怠さを感じながら、ヘルメットを外し、後部右舷通路を歩く。流れで首元に手をやりかけて、直ぐに下ろした。
「やれやれ」と口の中で呟き、そのまま、棺を運び入れた格納庫へ向かう。
棺の回収が終わったら仕事が終わるかと言われれば、そうでもない。
 回収した棺自体は最終的にはセクストンの溶鉱炉で生まれ変わるわけだが、受け渡す前には、中身のチェックをする必要がある。
セクストンの仕事は総じて気乗りしないが、個人的に一番気乗りしない作業だ。人によっては、一番ワクワクするらしい。死者が生前愛した何某を棺に入れる……という風習は根強くあり、炉に入れると不純物になるからというような大義名分の下、懐に入れることが認められているからだ。
以前、少しばかり同業の集まりに参加する機会があったが、それで美味しい思いをしただとか、そういう話は聞く。俺はその説について賛同できないが、昨今の情勢は安定しているので、腐乱しているだの、欠損しているだの、そういう死体を目にすることは、あまりない。それだけが唯一の救いだ。
梯子を下りると、格納庫の前には黒いボディスーツに身を包む少女が待っていた。
彼女……シャルは、しなやかなボディスタイルを露わにする、いつも通りのスーツ姿である。宇宙での活動は今なお、決して安全ではないが、古典映画で見るようなモコモコとした着ぐるみは廃止されて久しい。今の主流は、生命維持デバイスと防護外骨格の展開機構が備わった汎用スペーススーツである。俺や、彼女が着ているそれだ。
彼女は手にしていた情報端末からこちらに視線を動かすと、壁から背中を離した。
「お帰りなさい、ダズン」
「ああ。どうも、異物反応があるらしいな」俺が言うと、彼女は頷いた。
棺をシーラカンスの搬入口に運び入れた時にアラートが鳴ったかと思うと、すぐにシャルから通信が来たのだ。棺の中に、何かがいる、と。
気が重くなる。
異物反応センサーは棺内をスキャンした結果、動体と熱源が確認された場合にアラートを出す。そういう意味では、しょうもない悪戯(例えば、熱を出して動くおもちゃが入っていたとか)の場合もある。
しかし、棺の中に、もしも生きている人間が入っていたら? 放っておけば、そのまま焼却されることになる。寝覚めは最悪だ。
「じゃあ、始めましょうか」
彼女は首元にあるパネルをトンと叩いた。そこには防護外骨格を着脱するためのパネルがあって、青く点灯する。シャクシャクと小気味のよい金属質の擦過音が響き、彼女の体表を、背中から包むようにアーマーが広がっていた。
防護外骨格は、背骨に沿って等間隔に配された六つの小さな突起パーツ内に圧縮格納されているため、展開する際には背面から広がるようなプロセスを踏む。
俺は、自身のアーマーを確認しながら、シャルの展開を待つと、格納庫のシャッターにアクセスした。
ブザーの音。大仰な開閉音。一瞬遅れて、照明が点灯する。
「また家族が増えるかもしれないですね」シャルはそう言いながら、格納庫に入った。
「それは、ゴメンだな」
そう返すと、彼女は苦笑した。
 俺たちは、いくらか積まれている棺たちを見ながら、最後に格納した棺の方……つまり、搬入口に近い方へと足を向けた。
棺は、基本的に幅二メートル、縦三メートルのサイズだ。その大きさの大部分は装甲/気密機構/保冷材/副葬品というように、遺体以外の要素に由来する。遺体を入れるスペースは必要以上に広くする理由もなく、人が最後の旅に出る船としては、適度なサイズとも言えるだろう。
見栄っ張りな富豪が、とてつもない大きさの棺で星海を往くこともあるが、そういう手合いはVIPなので、俺みたいな末端のエージェントが担当することはない。
これらの棺は、この後、金属製の外装部と内部の有機物フレームに分別される。外装は溶鉱炉へ、内容物は焼却炉へ投入されることになる。しかし、回収してすぐに炉に行くというような感傷的なスケジューリングは基本的に認められないため、回収された棺はこうして庫内で並べられて、その時を待っているのだ。
「これですね」「ああ」
 棺を挟んで、立ち止まる。
俺は腰の自衛用のハンド・レーザーウェポンを抜いた。マニュアルによれば、棺の中に異物反応がある時、それはセクストン・エージェントの脅威となる可能性もある。本人が死んでない場合。遺体が別のものにすり替わっている場合。遺体もあるが、別の生物が紛れ込んでいる場合。それぞれ事情は異なるが、どの場合でもレーザーウェポンによる対象の殺傷がベストプラクティスとなるケースは多い。結局のところ、棺の中にいるのは死んでいるはずの存在なのだから。死人に口なしだ。
向かい側に立ったシャルに目を向けた。
金色の髪に、金色の瞳。色白の肌。整った美貌は作り物めいている。彼女は、俺の視線に気づいて、こくりと頷いて見せた。
「……では開けよう」
 棺にアクセスし、アンロックコードを送信する。セクストンの関係者だけが取得できるコードだ。このロックの施錠もセクストンが司っているため、セクストンが開けられる棺は、セクストンが斡旋した正規の棺である、という証明ともなる。
 ピッという簡素な認証音。
何かの手続きを無視した葬儀ではないようだった。少なくとも今回は。
 スライド式のドアが開き始めて、冷気が漏れる。
「顔を近づけすぎないように」
腐敗を防ぐためにドライアイスが入っているのが通例だ。濃い二酸化炭素は一瞬で好気性生物の意識を刈る。別れを告げる遺族が棺に溜まった二酸化炭素を吸引して意識不明となり、そのまま死亡するケースは多い。
「……異物反応があるんですよね?」
「一応だ」確かに、棺内の空気成分自体に問題はない可能性は高い。紛れ込んでいる異物が生きているということは、逆説的に空気に問題ないとも取れる。
 いよいよ、ドアは完全に開いた。
初老の男性だ。体格はいい。髪は白髪交じり。確かに、生命反応が無いとしても、今にも動き出しそうではある。新鮮な死体だ。
「今のところ、異変は無い」
「そうですね」
 と言った舌の根も乾かないうちの話だった。視���の隅で、黒い何かが蠢く。
 瞬間的に、レーザーウェポンを向けて、スイッチする。青いエネルギー弾が瞬き、遺体の腕を焼いた。黒い何かは、素早く這い回っている。大きさは三、四十センチに達する。大型の齧歯類ないし、比較的小型の猫科。そう思い、いや、と否定する。
黒毛のずんぐりとした胴。手足には毛がなく、灰色で、不気味なほどに細長い。脳内の何にも該当しない生物だ。
そいつがガサゴソと棺の中を這う音は、耳障りで、嫌悪感を抱かせた。
「閉じろ!」俺は怒鳴っていた。
 シャルが頷くと、ガコンと力任せにドアが閉じた。だが、棺が閉じきる前に、そいつはもう、飛び出していた。
「ちっ……!」
目の端に映った影に、エネルギー弾を叩きこむ。
棺が積まれた庫内に火花が散った。だが、それだけだ。
当たろうはずがなかった。この倉庫には、棺があり、死角が多すぎる。
 俺は、そのクリーチャーを捕捉できていなかった。
 事実、そいつの鳴き声は背後から聞こえた。
「ダズン!」
 その声に振り向いた時、目の前にそいつが迫っていた。
黒い毛の中に、醜悪なまでに開いた口が見えた。口蓋が見えるほどだ。汚れのこびりついた不清潔な牙が、ずらりと二重に並んでいる。明瞭に見えた。それは紛れもなく、死の前にある体感時間の伸長体験のように思えた。
だが、幸い死ぬことはなかった。怪我をすることも。
透明な何かに弾かれたように、そのクリーチャーが吹き飛び、強かに、床に叩きつけられたからだ。
「捕えます」少女の声。そして、手のひらを、下から上に。握る仕草をする。
不可視の尾の如き力場が、クリーチャーを巻き上げた。
黒い毛が不自然に押さえられ、手足があらぬ方向に曲がっている。その様が、よく見えた。目の高さに浮かんでいる状態だからだ。その様はまるで、見えない蛇に巻き付かれて、全ての動きを封じられた哀れな被捕食者だった。いや、全てではない。活路を探しギョロつく眼球、手足の指はもがき、そしてその心臓は動いている。
 そいつは、潰されまいと懸命に爪を立てるが、抵抗は無駄だった。
彼女の力場には、痛覚も実体もない。それは彼女の尾骶骨の延長上から伸び、自由自在に動く第三のカイナだった。出し入れ自在かつ、最長で十メートルに及ぶ、純粋なる力の尾である。
「ふー」
 それが、彼女の……血統(ジーン・)加速者(アクセラレイテッド)、シャル・ラストテイルの異能だった。
彼女は、地球人と異星種との交配種だった。
異星種のサイキック遺伝子を継承し、研究施設で生まれた実験体である。それだけでも驚いたが、彼女はただの交配実験体ではない。血統加速……時空歪曲を利用した人為的な世代交代の加速による特定能力の選択的先鋭化実験……によって現代に生まれた、約五千年後の世代と推定される超能力者だった。
本来ならば、交配種に連なる者たちが五千年の月日の中で獲得する超強度サイコキネシスを、現代に持ち込む技術。それは、彼女に超越的な力と、絶対的な孤独を与えている。
「ありがとう。助かったよ、シャル」
 少女は前に出していた手を下ろした。クリーチャーは宙に捕えたままだ。力の尾は、彼女の手の動きに同期するものではないので、手を動かすのは、近くにいる俺に注意を促す意味が強い。
「これ、どうしますか?」彼女は言った。
「始末しよう」
 特に、他の選択肢はない。明確な対人凶暴性を発揮した危険生物だ。特に、生きたまま保護して提出するような義務もない。
 俺がレーザーウェポンを構える前に、彼女はこくりと頷いた。
「グギィ……ッ」
 なんとも耳に残る断末魔だった。尾が締まり、クリーチャーが弾けた。付近の棺に、床に、赤い血肉が飛び散る。
「……ああ、うん。ありがとう」
「ううん」彼女は顔色一つ変えず、軽く頭を振るう。
既に尾は消えていた。それ自体は間違いなく不可視だが、斥力の集合体なので、周囲の空気を押しのける。発生や消滅は空気の流れで何となく分かる。避けられるかと言われれば、俺には不可能だが、有無の変化くらいは分かるものだ。
「シャルは先に戻っていいぞ」
「ダズンは?」
「掃除だ。シャルも、興味あるか?」
 彼女が微妙な顔をするので、俺は笑った。
 彼女を見送り、改めて惨状を確認する。どんな寄生虫を持っているかも分からないクリーチャーだ。消毒も必要だろう。肉塊にくっついたままの眼球が、こちらを恨めしそうに見ていた。無論それは主観的な感想に過ぎず、それは既に絶命している。
3.
 片付けを終えて通路に出ると、そこは既に暗くになっていた。足元にはぼんやりと光る非常灯が、点々と続いている。夜になったらしい。
宇宙において昼夜という概念は希薄だが、人間の営みには、昼夜という概念が必要である。それは宇宙開発が進み、宇宙が一時的にいる場所ではなく、生活圏へと次第に変わっていくなかで、明確にルール化する必要が出た事柄だった。人は一時的に昼夜のない場所で過ごすことはできるが、それがずっととなれば話は異なる。
地球人は、地球上の環境に適応した地球生物種の一つであり、地球で生きていたからこそ、今の形になった。となれば、地球環境の一要素である昼夜が消滅した時、人はその異常にストレスを感じるし、その環境で世代を重ねるごとに、地球人ではない別の何かへと変貌していくことになるだろう。
人が人として種の形を保つための法。それは連邦により規定された照明制御規則として、宇宙船やコロニーで運用されている。ライフライン設備、防災上の事情により特別に規定された区画を除き、約十三時間の連続した活動タームにつき、十一時間の休息タームを設け、当該施設内共用部分の照明を規定光量まで落とさなくてはならない。
 このルールは制定以来、その制定理由の尤もさから重要視されており、少なくとも、民間モデルの宇宙船にはデフォルトで採用されている。当艦……シーラカンスも、もちろんそうだ。
 目が慣れて来たので、俺は非常灯の明かりを頼りに歩きだす。
別に、手動で点灯させることはできるが、最近は、そういうことはしない。同居人がいるからだろうか。自問しながら歩く。
しかし、そういう気遣いは、とりあえず今回は無駄だったらしい。
居住区画に入ると、明るい光が俺を出迎えた。
「お帰りなさい。シャワーにしますか? サンドにしますか? それとも練・り・餌?」
 目の前にシャルが立っていた。逆光のためか、不思議な圧がある。
 その右手には、トレーに乗ったサンドイッチが。左手には、銀の包装に包まれた手のひら大のパックが乗っていた。
「……なんの真似だ、それは」
 俺がトレーを受け取りながら横を抜けると、彼女は「同棲する地球人の男女は、古来より、このようなやりとりをしていたそうですよ」等と言った。
「そうか」と流した。俺も別に、地球生まれではない。だから、絶対に嘘とも言いきれないが、無論、本当とも思えない。あと、同棲ではなく同居が正しい。
「練り餌は違うんじゃないか」
 その名の通り、ペースト状であることが特徴の宇宙糧食だ。銀色の密閉されたパッケージに入っており、保存性に富む。もちろん、それは俗称であり、非常に長く厳とした公式名称も、公式略称もある。だが、その風情なさとネットリとした食感から、専ら溜息混じりに練り餌と呼ばれるのが常だ。
 談話スペースにある背の高いスツールに腰かけると、向かいにシャルが座る。
「確かに、これでは食の選択肢が被っていますしね」
 そう言いながら、彼女はその話題には大した興味も無いようだった。
「というより……起きてたんだな」
「先に消灯するのも申し訳ないなと思いまして」そう言いながら、手伝おうという方向にはいかないのが、彼女の意外と強かなところか。
 サンドイッチを口に入れる。
パサパサした合成パン。風味のない合成バター。ひたすら特徴のない辛味を放つ合成マスタード。コクがなく、平面的な合成マヨネーズ。脂っこいだけのベーコン。しんなりした食感の合成レタス。青臭さがオミットされ、味が単純化した合成トマト。フードプリンターが有機フィラメントから生み出す食材は、全てがオリジナルに劣る胡乱な複製物だが、それでも練り餌よりかはマシだった。
「美味しいですか?」彼女は言った。
「ああ」と俺は返す。
 それは、彼女を料理係として雇った時から、繰り返しているやり取りだった。
「……客観的に見て、美味しそうに食べているようには見えませんけど」
 確かに不味い。それは、シャルの料理の腕とは別の部分にある問題だ。すなわち、食材の限界である。
だが、スペースを取り、保存コストも嵩む天然食材の貯蔵には限度がある。仕入れても、一、二週間もすれば、また合成食材の生活になるだろう。中途半端に積むより、オフや寄港の楽しみにしておく方がメリハリになろうというものだ。
それに、彼女には、複雑な味わいの食材を上手く扱うことはできないだろう。
「手料理なのが重要らしいぞ」
目の前に料理があるなら、いつもの二倍幸せだ。それが手料理なら、さらに二倍。自分以外の手によるものなら、そのさらに二倍。つまり八倍の幸せだ。それは、父親の言葉だった。とても古い記憶の一つだ。父が、まだ明朗だった頃の。
尤も、その言葉の続きには「だが不味ければ零倍」というオチもあったが、言わぬが花という言葉の意味は知っているつもりだ。
「私も、少し、喉が渇きました」
 彼女は言った。どうでもよさそうな声色だ。
そのくせ、金の瞳は輝いていた。
「そうか」
 予想外ではなかった。力の尾は、彼女の体力を消耗させるからだ。
折よくサンドイッチを食べ終えた。
俺が立ち上がると、シャルも椅子を降りた。
 特に言葉は必要ない。それはすでにルーティーンとなっていたのだから。
「じゃあ、シャルも食事にするか」
 彼女は頷いた。シーラカンスには、それぞれに個室を用意してあるが、今日は二人で俺の部屋に入ることになった。
そこはこぢんまりとした部屋であり、備え付けのベッド、棚、情報端末だけが置かれており、古の単位で言えば、六畳ほどだ。これは、シャルの部屋でも同様だった。宇宙船の設計というものは、有限のスペースを活動空間/装置/リソースで取り合う陣取りゲームである。精神健康上の観点から、登録乗員に対する最小の居住区画容積と、人数分の個室の設計が遵守されているが、削減されやすいのは個室のサイズだった。
そんな狭い室内で、俺は汎用スペーススーツを脱ぎ始めた。といっても、大袈裟な話でもない。肩を抜いて、上半身を開けるだけだ。
 隣で、シャルもスーツに手をかける。
彼女の、白い肢体が露わになった。
金の髪、金の瞳、いっそ不自然なまでに整った美貌。華奢な首元には鎖骨がくぼみを作っており、乳房がふっくらと佇んでいた。薄い胴はしなやかに伸びており、まるで無意識下にある理想を彫像にしたようだ。
その途中、鳩尾辺りから、肌がすっと透け始めている。幾重もの白い半透明の表皮が覆うようになっており、その下にある、青い筋肉が見えていた。彼女の下半分は、シルエットこそ人間のようだが、異星種の特性を確実に受け継いでいる。
背中側はお尻のすぐ上までは人肌で、前後で変貌の境界は異なっていた。ただ、頭から肋骨の辺りまでが人間で、腹から下が異星種であるという意味では、一定のルールの下で明瞭に分かれている。
白いショーツだけになった彼女が、じっと、俺を見ていた。
ベッドサイドのパネルを操作して、光量を落とす。仰向けに寝転ぶと、シャルがゆっくりと俺の上に覆い被さって来た。まるで恋人同士がそうするみたいだったが、彼女の瞳に宿るのは愛だの肉欲だのではないようだった。
ゆっくりと俺に体重を預けてくる。青い筋肉が透ける下半身も、見た目の印象からは想像もできないほど熱い。彼女はそのまま、俺の首元へと唇を寄せてきた。俄かに、甘い香りが鼻腔を擽った。
そう思うのも束の間、じくりとした痛みが首に広がった。我慢できないほどではないが、気にせず無視しようというのも難しい、痛痒にも近い、鋭い感覚。しかしその感覚も、熱で曖昧なものへと変わっていく。牙で穴が開いているのか、血に濡れているのかも、はっきりとは分からなかった。
 ただ、こくんと、嚥下する音が響いた。その音は小さかったが、血が飲まれていることを自覚するのには十分だった。音は静かな部屋の中にあって、強く耳に残る。
彼女は血を飲んでいた。
彼女が引き継ぐ異星種の遺伝子がそうさせた。シャル・ラストテイルは、地球人と同じ方法で栄養補給をすることができない。内臓の作りが異なるからだ。彼女にとって食糧とは哺乳類の血であり、そのことが判明した時から、俺はこうして、彼女に血を飲ませていた。
俺は上半身を開けて。彼女は下着姿になって。
しかしそれは、儀式めいた行為だった。
やがて彼女が口を離すと、身体を起こした。
ぽたりぽたりと、赤い雫が落ちた。彼女の口元から滑り落ちた血がしずくになって俺の胸元に落ちた。
 首元に手を伸ばすが、そこに傷はない。傷が塞がった後みたいな滑らかな膨らみの感触が、指先に小さく残るだけだ。
 不思議なものだ。これは彼女が引き継ぐ吸血種の性質なのだろう。彼女たちは、ある種の麻酔成分と、血液の凝固を防ぐ成分を送り込む。多くの吸血生物と同様に、だ。それと同時に、牙を引き抜く時には傷跡の再生を促す。
尤も、彼女も最初からそれができていたわけではなかった。
彼女には、それを伝える親がいなかったからだ。
食事には、痛みと、今くらいでは済まない多くの出血を伴った。
彼女が自分の性質に気づき、慣れるまでは。
4.
 ぼたぼたと血が滴った。シーツに赤い染みが広がっていく。
 先ほどまで彼女が噛みついていた場所から、急速に痛みが広がっていた。
 俺は用意していたタオルで押さえて、開けていたスーツを着込んだ。その手首にあるコンソールで、ナノマシン統制プロトコルを小外傷整形モードにする。普段は待機状態で循環/代謝されている医療用ナノマシンが、傷を察知して人体の働きを補助することで、通常の何十倍もの自然治癒力を発揮できる。
「……ごめんなさい」と彼女は言った。
 その少女はシャル・ラストテイルと名乗った。美しい少女だ。正直なところ、彼女の口から謝罪の言葉が出ることにすら、俺は驚きを感じていた。
 彼女は殉葬者だった。
かつては別の意味もあったが、我々の業界では、捨て子という意味になる。
彼女は、俺が回収したチタニウムの棺の中で、深い眠りについていた。
 セクストンのライブラリによれば、そういった事案は稀にあるという。政治的な事情から、食糧事情……いわゆる口減らしまで。
宇宙開拓時代にもなって、望まれない境遇に生まれるケースというものは変わらずあるらしい。いずれにせよ、殉葬者らにとって、それは死んで元々の旅ではあるが、立ち会ったセクストンの匙加減次第では、生きる道が開かれることもある。
 彼女は、棺で、俺の船にやってきた。
そして、その前は「ヒト殺しだった」という。
 シーラカンスで目覚めた彼女の一言目は、それだった。
『二人の部屋は、ガラス張りの部屋。そこは白くて清潔で、狭くて、周囲にはいつも誰かがこちらを見ていた。食べる姿、寝る姿、彼らは何にでも興味があるようだった。時には血を奪われた。痛めつけられた。尾の力を見たがった。妹は、籠から出るには籠を壊すしかないと言った。だから、私はみんな殺して自由になった』
それは、彼女の観測する現実の話で、事実とは異なるかもしれない。
しかし、実際に超越的な力は彼女に宿っている。
それ故、彼女の事情も、また真なるものだと明らかだった。
俺は、その境遇から考えて、他人の痛みに対する常識レベルの配慮が欠けている可能性は決して低くないだろうと思っていたのだ。
「いや」と俺は少女に返していた。
何が「いや」なのだろう。俺は誤魔化すように続けた。
「だいぶん、体重は戻ったか?」
「……そうですね」と、シャルはスーツに包まれた自分の身体を、緩く抱く。
 そんな彼女の肢体は、俺の目にも、最初に見た時より幾分か健康そうに見えていた。
 シーラカンスで目覚めたばかりの彼女は、酷く痩せていた。生きていたのは、その身体に流れる異星種の血がもたらした強靭性の賜物だろう。
 俺はシャルを引き取ってから、違法な情報屋を少しばかり頼った。
 彼女は研究施設で生まれた実験体であり、地球人と異星種の交配実験体で、血統加速実験の被験者だった。試験管から生まれ、妹とされる存在とペアで生きてきた。そして妹と共に研究所を破壊し、外の世界へと飛び出した。一方は当局により身柄を確保されたが、もう一方は現在も行方不明である……。
それは推測だらけで、不確かで、そして馬鹿げたレポートだった。
だが、疑う必要があるだろうか。
彼女を棺から出して、ベッドに寝かせる前に、俺は外傷の有無を確認するために、その肢体を診る必要があった。その時から、彼女に人並み外れた事情があるだろうことは、明白だった。
 上半身は地球人で、下半身は異星種。
彼女の身体には、それがハッキリと形として表れていたのだから。
 シャル・ラストテイルは人ではない。
 不意に目の前に現れた異形様の少女に、驚きがなかったわけではなかった。
彼女が持つ力に恐れがなかったわけでもない。
宇宙開拓時代でも、人殺しは罪である。それでも、殺すことでしか救いが得られないこともある。実験のために生み出された彼女が、実験のない日々へと至る道を、殺し以外で掴む方法があったかは分からなかった。
そうして外の世界に出ても、彼女たちには行く当てというものが無かった。
だから、棺の中にいたのかもしれない。
星海を漂い、殉葬者としてセクストンを頼る。その切符は一枚しかなかった。死者を納める棺に、内側の取っ手は不要なのだから。
彼女は多くを殺め、最後には、妹の献身によって、ここに至った。
それが、彼女の生だった。
人には人の生があり、実験体には実験体の生があるとも言えるだろう。そして、それを逸脱するには、罪を犯し、死に、そして生まれ変わる必要があったのだとも、解釈できた。彼女と人の差は何かと問えば、生まれとしか言いようがないのだから。
 それは上手くいくだろう。
このまま地球人らしく振る舞うことを覚えれば、彼女は人の隣人になれる。
彼女は明らかに異星種の特徴を有しているが、人前で服を脱がなければ露見することはない特徴だ。人としての振る舞いを覚えれば、秘密は秘密のまま、人の輪に溶け込める可能性が残されている。
ただ、彼女の方は、そう思ってはいないようだった。
彼女の瞳には絶望があり、声は暗く、その立ち姿は、人間らしさからいっそ遠く空虚だった。
俺一人では、彼女をどうこうするのは難しいのかもしれなかった。
そう思ったのを、覚えている。
……。
「ありがとう、ダズン」
「ん、ああ……」
少しばかり、ぼうっとしていたらしい。
 すでに彼女はベッドを降り、床に落ちたスペーススーツに手を伸ばしていた。
 スーツと一体型となったショート���ーツを揃えて、足を入れた。さらりと流れた金髪を少し押さえてから、彼女は足元でひと塊になっていたスーツに取り掛かる。脱ぎっぱなしにしていたそれを整えて、袖の位置を確かめると、ゆっくりと引き上げていく。丸まった背中に肩甲骨が浮かびあがり、揃えた脚を、ぴったりとした黒い布地が徐々に、包んでいった。
青い筋繊維が透ける白いヒップは、見た目の印象とは裏腹に、確かな女体の柔らかさを持っていた。スーツへと収まっていきながら、少し窮屈そうに形を変える。その肉感は、色彩を無視できうるほど艶めかしいものとして、目に映っていた。
実際、そこまでスーツを着ると、彼女は普通の……というには語弊のある美貌ではあるが……地球人の女性に見えた。
 だが、そのスーツの下の秘密は、無かったことにはならない。
その事実を忘れさせないために、彼女はその美しい裸身を晒し、俺の血を飲むのかもしれない。
5.
 汎用スペーススーツの上に羽織ったジャケットが、歩くのに合わせて揺れる。俺は腰までの黒い上着で、シャルはクロップド丈の白い上着。
 セクストンのオフィスに、俺たちは連れ立って入った。
 ホールには、数人のエージェントの姿がある。目は合うが、顔見知りはいない。そこで、シャルが視線を集めていることに気付く。
「あまり離れるなよ」耳打ちすると、彼女は心得たように頷いた。
同じエージェントとは思いたくない素行の人間は多い。
 スペース・セクストンは、宗教団体と考える人もいるし、極めて物理的な、死体処理機関であるとも言える。いずれにせよ、地球人の勢力圏であるヘリオスフィア全域で星海葬を管理しており、単一の組織が影響する範囲としては、連邦に次ぐ。人類の宇宙開拓の総指揮を執り、渉外にあっては人類の意思決定機関として働く連邦という機関に次ぐと聞けば、高尚な感はあるが、実際に所属する人間はぴんからきりまでだ。
 セクストンの人事は来るもの拒まず。それは、いい面もあり、悪い面もある。悪い面の一つが、末端ほど、何某崩れしかいないという点。良い面は、社会信用度ゼロの人間でも、エージェントとして生きていける点。つまりは、セーフネットとしての面。俺もその面には少しばかりの恩恵を得た身だった。
 シーラカンスは、荼毘炉に寄港していた。
ここしばらくの回収にひと段落がつき、一度、荷を下ろす必要があったからだ。
荼毘炉は、セクストンが経営する小さなコロニーの総称だ。ヘリオスフィア全域に点在しており、どこでも同じ機能を備えている。宇宙港、簡単な整備ドッグ、精錬プラント、遺体焼却炉、一時滞在用のホテル、エージェントを管理するオフィス、オフィスワーカーたちの居住区、マーケット、食糧生産プラント、小規模な歓楽街等があり、収容人数は場所によって異なるが、最小では数万ほど。
オフィスの窓口に近づくと、カウンターの向こうにいる男性は肘をついてこちらを見た。妙に若く、気怠そうな表情だが、小規模な荼毘炉オフィスの窓口係としては、やはり珍しくない。隣のシャルは何か言いたげにして、黙った。
「……納入ですかね?」
「ああ。艦名は、シーラカンス」
 情報端末を差し出す前に、食い気味にピピッという認証音がした。本当に確認しているのか怪しい速度だが、手続きは済んだ。
しばらく待っていれば、セクストンの分柩課が勝手にシーラカンスの体内に貯め込んだ棺を運び出し、代わりに連邦クレジットが口座に入る。
分柩課は、文字通り棺を分別する役目を担っている連中だ。金属として溶かして再利用する部分と、遺体を焼くための部分を分別し、炉に投じる準備をする。
「他に何か?」
「報告があるんだが」
 俺が言うと、彼は「はあ」と気の乗らない声。
「棺から、このくらいの獣が現れて、襲われたんだ」
 言いながら、両手でサイズを示していると、その係員はやっと俺の顔を見た。彼の瞳が初めて俺を映す。面倒くさそうに、鼻を鳴らした。
「防疫課は向こうだよ」
「怪我はしてない。そうじゃなくて、例えば、似たような報告は? ああいうのを棺に仕込むのは流行りだったりするのか? 何か情報は?」
「さあね」
 シャルがほとんど溜息のような、長い息をついた。
 やれやれ。        
オフィスを出て、メインストリート・ブロックに入る。通常のコロニーは、いくつかのモジュールの集合体である。いわゆる隔室型宇宙都市だ。屋内/屋外という概念は無いため、隔室型宇宙都市の全ては屋内だが、どの施設でもない接続用モジュールも存在しており、それらはストリート・ブロックと呼ばれている。
「やる気がなさすぎると思いませんか?」
「セクストンとは、結局、そういうものだ」
「それにしてもです」
「まあな……」と俺は空を見上げた。
空と言っても、天井の映し出された空だ。閉塞感を緩和しようとしているもので、その努力を考慮しないとすれば、モジュール単体のサイズは、さほどでもない。上方向だけで言うなら、三階建て以上のビルは入らない程度だ。
二人でメインストリート・ブロックを歩く。
宇宙都市内には当然のように空気があり、疑似重力によって、地球人にとって都合のいい環境が整えられている。宇宙都市というのは何型であれ、どこもそうだ。空気がなかったり、無重力だったりする環境は、人間種の正常な生育にとって都合が悪いのでコロニーとして認められない。
通りは晴天状態で、通行人はぼちぼちと行き交っていた。荼毘炉にはセクストンやその関係者しか近づかないが、閑散としているわけではない。エージェントにはそれなりの人数がおり、そしてそれぞれに家族がおり、空腹になれば、食欲を満たす必要があるからだ。昼時になって、人々の動きは活発だった。
「……仮想レストランですね」と彼女が言う。
「だな」
軒先から見える限り、どの店もそれなりに盛況なようだ。客がスツールに座り、虚空に向かって見えないフォークを繰っている様子が見えた。一見すると、少し滑稽なようにも見えるが、彼らには美味しそうな料理が視えていることだろう。
ミクスト・リアリティによる食事提供は、現代では一般化した光景だ。彼らは、網膜に投影されたホログラムを現実に重ね、レストランのネットワークとナノマシン統制プロトコルを連携することで、任意の味覚/食感データを脳内に再生している。
「入ります?」
「いや」
「私の作る料理より、あっちの方が美味しいのでは」
「そうかもな」
味覚/食感はデータで楽しみ、栄養補給は練り餌で済ませるというのは、コストパフォーマンスに優れた食の形式だ。データは買えばコピーペーストできるし、練り餌も完全栄養食として流通している。本来論で言えば、こうして店先にいる必要性もないのだが、友人と食事している、とか、外食している、といった事象自体にバリューがあるのだろう。会計時に渡される練り餌をそっちのけで、味覚の摂取と世間話に集中しているようだった。そして、店側としても、調理によってハイクラスな味と栄養を両立できる形に加工するのは、よりコストが必要となってしまう。
総じて、料理というものに、こだわりがある人というのは少ない。
 俺がそこに拘泥しているのは、親の教育の成果だろう。
 ふと、シャルを見ると、彼女は少しばかり面白くなさそうな顔をしていた。
「どうした」
「美味しくないけど、作れと言っています?」
「まあ、そうだ」
「あまりに悪びれもなく言いますね」
「不味いとは言ってない。プロの域には達してないというだけだ」
 自分からそう言うよう誘導したくせに、とは口にはしない。
 そもそも彼女は料理に関してはハンディキャップがある。
 彼女は地球人とは栄養補給方法が根本的に異なり、従って、人と同じ体系の味覚器官も持っていない。それでも、食べられるラインのものを作ることができるのは、分量の計算で味の着地地点をコントロールできうるからだ。
とはいっても、言うは易く行うは難しというもので、実際にそれをハズレなく遂行できるのは彼女自身の努力の結果であり、師が良かったという面も多分にあるだろう。
 それから、有機フィラメント食材の味が単純化されているという面も。辛いものは辛く、甘いものは甘く、酸っぱいものは酸っぱく、各食材の個体差や複雑な要素は、詳細には再現されていない。よって、甘いものと甘いものを合わせれば、もっと甘い……くらいの解像度でも、想定と大きくずれる味になりにくいらしい。
「でも、言うなれば、私もプロですよ」
「……」と黙る。彼女の良い分も尤もだった。
俺と彼女の間にあるのは、まさにそのサービスを供給する契約だ。
シャル・ラストテイルは料理係として雇った。
「別にいいだろう。雇い主がいいと言っているのだから」
 そういうと、彼女は「まあ……」と煮えきらない返答。
 噛みついてはみたものの、料理を今以上の仕上がりにすることが困難であることは分かっているだろう。そして、それが原因でクビにされても困るということも。
そもそも、何か仕事を……と言い出したのはシャルの方からだった。シーラカンスに乗っていたい。そして、乗るからにはクルーとしての仕事を熟さなければならないのだと、そう思ったのだろう。
 別に、捨てられて生きていけないということもないだろうに。彼女の容姿と能力を以てすれば、それなりの待遇を得られる可能性は高い。単に荷運びとして考えても、彼女の力は非常に有用だ。服の下がどうなっていようと運送に支障などない。
確かに血を飲むが、別に輸血パックでもいいとも言っていたし、実際、施設にいた頃はそうだったと本人も言っていた。
「あの……ダズン?」
 どこかに行こうとしていた思考が、その声で帰って来た。
 シャルは路地の方を指さしていた。そこにはフードを被った男がいて、こちらを見ていた。人通りの中から、自分たちを見ているのだと、何故か理解できる。彼は、そのまま、お辞儀をするような仕草をして、踵を返した。
「追おう」
「う、うん」
 路地に入る。どこの路地裏もそうであるように、表に入りきらずに溢れた猥雑さが溜まっている。勝手口に、室外機に、ゴミ箱に、非常階段。少し歩くと、フードの男が俺たちを待っていた。彼はフードを被っているばかりか、サングラスと、マスクを着けていた。これでは黒い肌を持つことしか分からない。この手の、身元グレーなメッセンジャーの正体を暴くことに何の意味もないが。
「誰かが、お前たちを狙っている」と男は告げた。
その誰かとは、恐らく、シャルの行方を捜す者たちだ。
しかも、多分、思っていたのとは違うタイプの。
脳裏に二つの声が響く。これまでバレなかったのに、という声と、それから、ずっとバレなければよかったのにという声だった。
6.
「どこに向かっているのか、教えてくれてもいいんじゃないですか?」
 艦橋に響くシャルの声は、少し非難の色を帯びていた。シーラカンスくらい小型の宇宙船でも艦橋というものはあり、コクピットとは異なるものとして定義される。立派ではないが、そこには艦長の席があり、オペレーターの席がある。前方には、シアターのようなサイズのスクリーンがあって、最低限ながら、宇宙船の艦橋というものの体を成していた。
そして、スクリーンには航路図が表示されているが、今は、コンソールの向こうに立ったシャルが視界を塞いでいた。
「そうだな。別に、教えたくないということもなかった」
「なら、もっと早く言ってくれて、よかったじゃないですか」
 そう言われてから、どうにも気が急いていたのだなと、ついに初歩的な自己分��に達する。しかし、それを正直に言うのも憚られた。憚る理由の方は分からない。自己分析が足りないのかもしれないが、もはや手遅れだろう。思考を放棄する。
 荼毘炉を去ってから、すでに三日経っていた。そのことから、彼女の忍耐力は非常に高いといって差し支えないと言えた。
「ワイズマンズ・シーサイドスクエアだ」
「月ですか」
「正確には月の裏側だが」
「……それ、どこから見た時の話ですか?」
「地球だ」
 シャルが「ふーん」と俺を見た。言いたいことは分かる。別に地球生まれというわけでもないくせに、というような顔だ。
「生まれがどうとかではない」
「じゃあ、なんです?」
「連邦の定義だ」
この連邦の定義というのが、重要なのだ。何しろ、ヒトが人類史の中で学習したものは、その大半が地球環境を前提に語られる。代表的なのは、暦や時間だ。地球から遠く離れた場所でも、太陽暦や地球時間は基準として大きな意味を持っている。宇宙開拓による混乱を避けるため、連邦が基準として定めたためだ。
そう言いながら、航路計をチェックする。ヘリオスフィア連邦相対航路計だ。
艦の進路と、進行中の航路との誤差を割り出し、必要があれば軌道修正する。航路線と呼ばれる、宇宙空間に便宜的に引かれた線との退屈な比較/修正作業だ。
それをしなければ、シーラカンスが宇宙を飛びまわることはできない。連邦の定義する航路線が一定範囲に無い場所では、航行できないとも言う。
 これは特にシーラカンスが旧式だからというわけでもなく、ほとんどの宇宙船は同じだ。相対座標系の航路計しか積んでいない。ヘリオスフィア内の艦は、どのみち、星々を最短経路で結んだ航路網に基づいて運航するものだ。航路線に関わらず自身の座標を知ることができるという絶対座標系の優位性を、航路網が充実しているヘリオスフィア内で感じることはない。道具は、それを役立てる機会のある船にこそ意味がある。例えば、ヘリオスフィア外を往く、連邦開拓局の艦とか。
「里帰りですか」と彼女は言った。
「そうだ」
 ワイズマンズ・シーサイドスクエアは、月の裏に作られた都市だった。
 そして、俺の両親が住んでいる。
「半年ぶりくらいですね」
 言われてから、そうなるかと、表情には出さないままに自問した。
シャルと出会って、すぐ後に、一緒に訪れたことがあった。助言をもらいに、あるいは、そのまま実家に置いて行こうかと考えて。
その頃の俺は、シャルの扱いに迷っていた。どうにも、年頃の女の扱いが分からなかったというのもある。幼少から、周囲には女ばっかりだったはずなのに。長いセクストン生活が祟ったとでも言うのだろうか。
もちろん今も、分かってはいないが、仕事仲間だと思えば、何とかはなった。
俺がそう扱えば、こいつもそう応えてくれた。
「真顔で、えっと、日数でもカウントしているんですか?」
 もちろん違う。
「……月に行く理由は、あれが父からのメッセージだと思うからだ」
 心裡にある感慨のようなものについて、あえて彼女に告げる必要はなく、俺は話の流れを元に戻した。少女は思案顔。
「そうだとして、どうして、その……怪しいメッセンジャーを?」
 丁寧にオブラートに包んだ表現だ。コロニー内という安定環境下で目深にフードをしており、さらにサングラスとマスクで人相を隠している様を、不審ではなく、怪しいという範疇に留めておくのは理性的である以上に、少し面白くはあった。俺は一目で違法メッセンジャーの可能性を考えたが、彼女の目に、オブラートに包むことに足る何かが映っている可能性も皆無ではない。
「まず、普通に艦載通信システムが疎通できる距離ではないからだろう」
 あの荼毘炉と月は距離が離れていた。航路線上で、七単位以上だ。航路線単位は、航路上の中継となりうる惑星間の距離である……という規定であるから、実際の距離としては、かなりタイミングによる揺らぎが大きい。普通の艦載通信であれば、航路線上で一・五単位も疎通できればいい方だった。
「では、連邦公共通信を使うとか」
「それが普通だな」と俺も思う。時空歪曲を利用した超長距離通信だ。
地球人が実効支配できる宇宙規模は一日以内に通信が届く距離に依存し、宇宙開拓の速さは通信技術の発展速度と相関するだろう……という宇宙進出前の未来予測は尤もなものだった。そして、それを乗り越えたからこそ、人類に宇宙開拓時代が訪れたとも言う。現代では、お金さえ払えば、民間でも利用できる類のサービスだ。
それならば、七単位も一瞬ではある。
含みのある俺の返答に、彼女は議論を諦めたようだった。
「それは、会えば分かるという判断ですか?」
「そうだ」
 本当は、シャルの身柄を追う者には心当たりがある。父以外のイリーガルな存在が俺たちに警告を行った可能性もゼロではないが、あえてその可能性ではなく、父がグレーなメッセンジャーを用いた可能性を追求することについて、十分な説明ができる。
だが、それを口にするには時期尚早のようにも思えた。推測に過ぎず、何ら確信もない。父を訪ねようと決めたのは、確信を得るためとも言える。
「跳躍潜航に入る」
 会話を断ち切るように俺が告げると、彼女も黙って定位置に着いた。
7.
 到着には、それからさらに数日を要した。
ともあれ、延べ七単位分の超長距離移動が数日レベルの旅行で済むのは、跳躍潜航の恩恵と言えるだろう。これも、時空歪曲技術の進歩が地球人に齎したものだ。
そうして俺たちは、月の裏側最大の都市に降り立った。
 直径百キロ余りもある冷えた溶岩による湖。その岸に、巨大ドームに覆われた月面都市がある。月の都、ワイズマンズ・シーサイドスクエアだ。宇宙開拓が始まって間もない頃、そこは新しいもの好きが集まる最先端の宇宙都市だった。地球から最も近く、���い都市として人気となり、栄華を極めていたらしい。今となっては、偏屈の巣窟だ。
「相変わらず、継ぎ接ぎだらけですね」
「旧い宇宙都市の特徴だからな」
都市内部には、どこもかしこも、その施行年の新旧が年輪のように表れている。それが、時代遅れの天蓋型宇宙都市の特徴だった。
宇宙都市の寿命は決して長くない。外に空気が無いからだ。大気がない環境というのは、温度にも課題が生じる。月面では、昼夜で摂氏三百度近い温度差がある。そのような酷環境では、人工の殻の綻びが、そのまま人の死を意味する。安全基準は厳しく、経年劣化で問題が起こる前に改修することになる。ワイズマンズ・シーサイドスクエアだけでない。現存する天蓋型都市というものは、常に改修を続けている。全体のドームとしての機能を維持しながら、内装も外装も、だ。
 港からキャリヤーを乗り継ぎ、俺たちは、一際寂れた区画に降り立った。
 すん、と隣を歩く少女が小さく鼻を鳴らす。
「慣れないか」
「ええ、まあ」
人の生活の匂い以上に、都市工事用の重機による排気や、建材の加工時に生まれる粉塵、真新しい金属部品が放つ独特な臭いが、この都市の空気というものを構成している。俺にとっては慣れたものだが、彼女にとっては違うのだろう。
「この町は、やはり人の気配というものがありませんね」
「それなりに多く住んでいるはずだが」
「荼毘炉などよりも、むしろ陰気なほどです」
エアクリーナーも働いているが、健康への影響を軽微なレベルに抑える以上の効果を期待するのは難しい。この都市の空気で病にはならないが、別に快くもない。
だから、この都市には往来の人間というものがない。
人々はフィルターを通した無味無臭な空気を堪能するため、室内に籠っている。家同士を直接繋ぐ回廊文化ができるほどだ。高い天蓋に建ち並ぶビル群。その間を繋ぐチューブのシルエット。改修工事ですぐに書き換わる交通標識。道を往くのは、無人重機たちばかりだった。ビルは人々の生活の明かりを漏らすこともなく、暗いモノリスのように沈黙している。
かつて、このいかにも先鋭的な天蓋型宇宙都市を設計した天才たちも、ワイズマンズ・シーサイドスクエアの人々がドームの強みを捨て、このようなゴースト・タウンを作り上げるとは考えていなかっただろう。
「俺の故郷なんだ。手加減してくれ」
 そう言うと、彼女はフームと頷いた。
ともあれ、ワイズマンズ・シーサイドスクエアが初期の宇宙開拓の失敗であったという点は明らかだった。この反省を活かして、以降の宇宙都市開発では、モジュール毎に安全な付け外しが可能な隔室型へと立ち戻っている。ここのように、ドームを維持するためにドームの改修を続けるような、財的にも住環境的にも高い負荷の生じる都市の在り方は、早々に否定されていた。
この都市の最大の悲劇は、宇宙開拓ペースが、多くの地球人の想定を遥かに上回っていた点にあるのだろう。ワイズマンズ・シーサイドスクエアが出来上がった後、連邦はその版図を爆発的に拡大し、すぐに多数の宇宙都市が出来上がった。かつてワイズマンズ・シーサイドスクエアに集まっていた人も、財も、果てなき宇宙に拡散したのだ。
流行に見放され、商業的な意義を失った田舎は、顧みられることなく廃れゆくはずだった。それでも未だワイズマンズ・シーサイドスクエアが存続しているのは、この都市を維持せんとする、血よりも濃い連帯があるからだ。
「皆は、元気にしているでしょうか」
「恐らくな」
 角を曲がると、下品なネオンに彩られた店が姿を見せた。
 店の外観など、回廊が整備されたワイズマンズ・シーサイドスクエアにあっては、どうでもいいだろうに。いや、どうでもいいからこそ趣味に走れるのだと、父は言っていた気もする。看板には、裏月酒店の文字。
ホテル・リーユェンと呼んでもいい。食と性を満たすための店。それが、俺の実家とも言える場所だった。
 裏手に回って、勝手口のドアを開くと、ちょうど一人の女性と目が合った。彼女の手から、空の小型コンテナが落ちるのを、力の尾が掴んで、床に軟着陸させる。
「ダズン」とその女性は俺を呼んだ。恰幅のいい立ち姿。白髪交じりの、ざっくばらんなショートカット。目尻に小皺を作り、笑んだ。母だ。
「……父は?」
「上よ」
 彼女は頷いて、俺に近づいてきた。
「前より健康そうに見える」そう言って、両側から腕をパンパンと叩く。
「……だとしたら、シャルのお陰だ」
「ふうん」と母は薄く笑んだ。「それは、師である私のお陰とも言えるね」
そうかもしれないなと、俺は苦笑した。彼女が、シャルの料理の師だった。それと同時に、シャルをヒトとして教育したのも母だった。ヒト殺しであり、殉葬者であり、地球人ではなかったシャルを、今の彼女にしたのは母の功績だと言える。
 俺は、シャルを母に押し付けて、一人でエレベーターに乗った。
8.
 父の私室は、ビルの上階にある。月面都市の街並みを眺望するのにうってつけの場所だが、肝心の景色がよいというわけでもない。それだけが残念だった。ドームが気密性を失ってしまった時に備えて、ワイズマンズ・シーサイドスクエアの建物には隔壁を閉じる機能が備わっている。裏月酒店のそれは開いているが、ここから見える建物のほとんどは完全に閉じていた。開いているとしても、中に火は灯っていない。この数年で多くの仲間を失ったと、父は言っていた。最後にこの景色を見た時のことだ。その時も、こうして向かい合って、俺はシャルをここに残して、去ろうとしていた。
 俺が部屋に入ると、父は応接用のソファに座って、俺を迎えた。
「来ると思っていた」
 父の声は、深い溜息混じりだった。��だ背筋はしゃんと伸びており、耄碌しているという雰囲気ではない。そのことに俺は、少しばかりの安堵を感じている。
 テーブルを挟んで向かいのソファに座り、父と相対する。
「訊きたいことも分かっているつもりだ。メッセージのことだろう」
 全くその通りだ、と頷く。
「私が送った」
「俺たちを狙う誰か、とは?」
 俺が聞くと、父は眉を顰めて逡巡するように顔を俯かせた。それから、一度は床まで落とした視線を、じっくりと俺の顔に戻す。
「あの娘の言っていたことは、嘘偽りではない」
「最初から、そこを疑ってなどいない」俺はそう断って左膝に肘をつく。「何を濁す必要がある?」
「分かるだろう。うちを継がず、家の力も借りずに、独力で生きる道を選んだお前になら。お前は、結局、聡明で正しい」
「……」
「確かに、この月の裏に未来はない」
 かつて俺がこの家を飛び出した時には、ついぞ認めなかった言葉だった。
 俺がセクストンとして生きることになった切欠となる口論、その結論だ。家業を継げと言う父と、このワイズマンズ・シーサイドスクエアに未来はないと言う俺。あの頃は一致しなかった意見が、ついに合意に至ったらしい。
十余年という月日は、父の考えが変わるのに十分な歳月だというのだろうか。
それとも、父が納得するまでに十年以上もかかったというべきか。
「だが、今は、あのままお前と縁を切っておけばよかったのにと思う。そのくらい、あの娘は危険だ」父は吐き捨てるように言った。
シャルと一緒にいることを選ぶのなら、裏月酒店に迷惑をかけないよう、縁を切れと言っているようにも聞こえた。
「危険? あの尾が?」
「馬鹿なことを言うな。あの娘には、理性がある」
その言葉に俺は頷いた。否定の余地もなかった。危険な力を持つだけで制御の利かない少女であるなら、俺はすでに死んでいてもおかしくはないだろう。
「だが、やはり、関わるべきではなかった」
「母は、そうは思ってないみたいだが」
「あいつもあいつだ」父は自身の胸元を指先で小突いた。「情が深すぎる」
ワイズマンズ・シーサイドスクエアは、その維持を連邦から第三セクターの管理下に移譲されて久しい。現在その維持を担っているのは、まさにここに住む市民たちだ。この天蓋型宇宙都市の莫大な維持費を賄うため、市民は掟を作り、団結する必要があったはずだ。外貨を稼ぎ、都市に富を齎す。その一点で、都市はまとまっていた。幼い頃、父もその情とやらを大事にしていた。それは今や、呪いと化して、目の前の壮年の男を苛んでいるのだろうか。
「誰がお前たちを狙っているか、答えは明白だろう」
「……」
「お前が、今、考えていることを言ってみろ。ダズン」
「それは」と逡巡する。それに何の意味がある?
推論がお互いに一致していようと、それが事実であろうと、なかろうと、もう話は決裂しているように思えた。
 しかし、その推論を披露する前に、扉は開いていた。
 お盆にドリンクを載せ、女性が入って来た。彼女は、その女体のほとんどを見せつけるような、シースルーの挑発的なドレス姿だった。裏月酒店の女だろう。
「レイシィ」父が咎めるような声音で、その名前を呼んだ。レイシィと呼ばれた女性は肩を竦める。「奥様に頼まれたんです」
彼女はドリンクを二つ、ゆったりとした動きで差し出す。
一つは父の前に、一つは俺の前に。
 それから、俺に妖艶な笑みを向けて、囁く。
「お姫様をお連れしましたよ」
 彼女は再び扉が開いた。
 そこにはシャルが立っていた。薄藍のドレスを着こなしている。いわゆる、チャイナ・ドレスだ。薄い布地の下に、美しい曲線が浮かび上がっており、スリットから覗く脚は、白いタイツに覆われている。彼女の特徴的な下半身の彩りさえ、それを薄っすらと透けさせたタイツによって、艶めかしく活かされていた。
 幸い、シャルが俺に感想を求めるような言葉を告げることはなく、ただ彼女の視線がゆらゆらと俺の右耳と左耳の辺りを掠めるだけだった。
 二人はそのまま俺の両隣を挟むように座った。
今、俺たちは重要な話をしている。とは、言えなかった。邪魔をするな、とも。レイシィは兎も角としても、拳四つほど離れて控えめに座るシャルに対して無関係だから離席するよう告げるには無理があった。他ならぬ彼女の話だからだ。
母は、俺と父の話し合いが険悪なものになることを予見して、二人を送り込んだのだろうか。そうだとしたら、その効果は覿面だと言える。
父が立ち上がった。
「話は終わりだな」
「待ってくれ」
 腰を浮かせて、後を追おうとする。父が扉に手をかける前に。
 何かを告げようとして、その前に変化が起きた。
そこで再び、扉が開いたのだ。
 男が、父を押し退けて部屋に入って来た。
その大男ぶりと言ったら、そう低くもない扉を、上半身を傾げて通るほどだ。縦に大きいだけでなく、横幅もあり、筋骨隆々という言葉で評するのに相応しい。彼が入って来ただけで、部屋は狭くなり、その厳めしい顔を見るだけで、息が詰まるような錯覚を覚えた。
それからもう一人、その後について、女性が入って来る。先に入った男の後では小柄にも見えるが、その実、しっかりと身体を鍛えているようだった。ヒールを履いているが、その足運びには安定感があり、タイトスカートの稼働範囲をいっぱいに使った大きな歩幅で、ほとんど部屋の中ほどまで進入する。
二人は汎用スペーススーツの上から、黒いスーツを着ていた。
そして、腕には連邦捜査局の腕章を着けていた。
「貴様らは……」
 父の誰何に、その女性は小首を傾げた。結い上げた金髪が、肩を撫でて滑った。
「私は連邦捜査官、エスリ・シアンサス。彼は、部下のア・スモゥ」
 連邦捜査官。
 そうだ。
「連邦宇宙開拓秩序に基づいて、シャル・ラストテイルの身柄を拘束する」
 彼女たちこそが、シャル・ラストテイルを追っていた。
それは、全く意外ではない。
言うまでもなく、時間と空間は、世界の最重要ファクターである。時空歪曲は、宇宙開発においてブレイクスルーを引き起こす技術であり、超長距離通信や、跳躍潜航が生まれる端緒であった。そして、それにまつわる全ての研究は、連邦が主管している。全ては宇宙開拓秩序の為だ。
そして、宇宙開拓の先に、地球人と異星種の交流という大きなマイルストーンが想定されていたことは想像に難くない。地球上での開拓史ですら、開拓者と原住民の出会いというものは、あったのだから。
同時に、地球人と異星種が交わることが可能なのかという命題も存在している。
血統加速という技術には、それを測る意図があったのだろう。少なくとも、研究が始まって、間もない頃は。それがいつから能力開発の側面を持つようになったのか、あるいは、最初からそれを期待した交配実験だったのか……その委細にそれほどの興味はないが……いずれにせよ、その成果物であるシャルを追うのは、連邦だったのだ。
「よろしいですね?」
エスリ・シアンサスが、無造作にハンド・レーザーウェポンを抜いた。
9.
「お二人とも、逃げてください!」
 鋭い、レイシィの声。彼女の手には、どこからか取り出したハンド・レーザーウェポンが握られていた。
「あああ、馬鹿者が」頭をガシガシと掻き乱し、父も懐から銃を抜いていた。
 無論、俺も。
逃げる? それはいかにも考えられない選択肢だった。
「ナノマシン統制プロトコル、戦術モード!」
 俺と父の声が響く。汎用スペーススーツを着ていないシャルとレイシィを、背に隠した。ナノマシンがアドレナリンを合成して、身体を戦闘モードへと切り替えていく。そのまま銃を構えながら、肩で首元のコンソールを圧迫した。
防護外骨格が、全身をアーマーのように包んでいく。その装甲展開の隙間を縫うかのような眼光の鋭さで、エスリ・シアンサスはトリガーを引いていた。
そして、それに応じる形で、室内に多数のレーザーバレットが飛び交う。
 エスリは、ア・スモゥの巨躯を盾にしていた。
 光弾を生身で受けたように見えた大男だが、恐るべきことに、些かも痛みを感じたようになかったし、その活動に支障が生じたようにも見えなかった。
「かぁああああああああ!」
 それどころか、エスリを守るために広げた腕をそのまま振り回し、こちらに飛びかかって来た。大男の体重の乗った振り下ろしを受けても、外骨格を破壊せしめることはないだろう。だが、そのまま拘束される愚は犯したくない。
 逃げるしかない。だが、後ろにはシャルもいる。
 迷いで、身体が硬直する。それは命取りになるような隙だった。
「……ダズン!」
 少女の声。
 ア・スモゥの巨躯が、何かにぶつかった。まるで室内でトラック同士が正面衝突を起こしたように、爆ぜるような空気の振動が巻き起こった。
力の尾だ。
不可視の尾の如き力場が、巨漢を受け止めた。
彼女の力場は、疾く奔り、破壊される心配もない。それは彼女の心のままに動く、自由自在の第三のカイナだった。
自分が把握する限り、その上限を感じさせないほど力強いものだ。
「う、ん!?」
だが、シャルは疑問と、そして苦しそうな声を漏らした。
「ん・ん・ん!!!」
拮抗し、しかしそれでも、尾を振りぬく。
 ア・スモゥは弾き飛ばされて、壁に背中から激突した。
 この一瞬、形勢は逆転した。
 エスリはそれを理解していた。タタタンと素早く部屋を走り、父とレイシィに狙われながら、レーザーバレットをやり過ごす。これで、位置関係が逆転した。今、俺たちの方が出入口に近くなっている。尤も、それは相手も承知している。
「ア・スモゥ、起きなさい!」
 エスリの声で、大男が起き上がった。まるで効いていないとでも言うのか。
そう思うが、彼は頭から流血していた。血が滴り、床を汚す。それでも、その歩みは止まらなかった。傷つかないわけではない。だが、歩みを止めるには至っていない。
「……もう一度……」シャルが言った。
俺は彼女の肩を掴んだ。
「ダズン、邪魔しないで!」いつになく悲痛な声に聞こえた。
いや、と俺は逡巡していた。レーザーウェポンが効かない相手に対して、結局、戦力として期待できるのは彼女の超常の力だ。だが、彼女に「ア・スモゥをぶちのめしてくれ」と願うのが本当に正しいことなのだろうか。
「このデカブツめが!」
 父がレーザーウェポンを乱射した。
その言葉に反し、エスリの方に向かって、だ。それは有効な目論見だった。大男はエスリを守るために歩みを止めざるを得なかった。
「お二人とも、逃げて!」
 レイシィが叫んだ。彼女の妖艶なドレスは何かに引っ掛けてボロ布のようになっており、父もすっかり埃で汚れている。ソファは破れ、テーブルは盾の如く立てられたままだ。ひび割れた床のタイル。へこんだ壁。部屋は、何もかもが滅茶苦茶だった。
 それらは全て、連邦捜査官の来訪により引き起こされた。
「いや……」
 俺がシャルを保護しようと考えたことが、この状況を招いたのだ。
そうであるのだとしたら。ヒトならざる存在であるシャルの扱いに困り、この都市に連れて帰ったことが間違いだったのだろうか。
あるいは、棺の中で深く眠っていたシャル・ラストテイルを、そのまま殺していればよかったというのだろうか。
 俺はシャルの腕を取って、走り出していた。
 表は、さすがに見張られているだろう。裏口から出た。ワイズマンズ・シーサイドスクエアの暗い路地裏が、今は有難い。
「とはいえ、どうする」
「逃げましょう」シャルが言った。「宇宙に」
「……まあ、そうなるか」
 だが、ここから港までは遠い。
 シャルが不意に俺の手を振り払った。
「どうした」
「では、急ぎましょうか」
「あ、ああ? そうだな」
 何だ、このやり取りは、と首を傾げた瞬間、俺はシャルに足払いされていた。
 視界がほぼ半回転する。
「は?」
そして気付くと、俺は、横抱きに抱え上げられていた。シャルに。
力の尾を使っているのだろう。不思議と、落とされそうだという不安感は無い。
「舌を噛まないでくださいね」
「何をするつもりだ、お前は」
 少女の金の瞳が、俺を見下ろしていた。その後ろに、星海を背景に黒いビルが浮かび上がっている。その壁面からガシャンと音がして、何かが弾けた。
「……来たぞ、シャル!」
 その言葉で、すっと滑るように横に避ける。
 先ほどまで俺たちがいた場所に、黒い塊が落ちて来た。タイルが砕ける。
 ア・スモゥだ。そしてその肩には、エスリが座っていた。
 俺たちは、そのまま見合っていた。
「……滑稽ですね」ぼそりと、エスリは呟いた。明らかに俺を見ていた。
「何だと、お前」
「貴方も、我々と同じですよ」
 彼女の目には、犯罪者を捕まえよう、みたいな色は無かった。
 哀れだとか、そういう心情がありありと浮かんでいるようだった。
 その手にあるハンド・レーザーウェポンが、ゆっくりとこちらを向いた。
「跳びます!」
 シャルが叫んだ。その瞬間、俺は、俺たちはワイズマンズ・シーサイドスクエアの空に投げ出されていた。飛んでいると言ってもいい。いや、跳躍と言うべきか。
ともかく、大気がうるさいくらいに耳元で荒んでいた。
「……追っては、来ないみたいですね」
「真似できるものなのか」
俺たちは、ゴースト・タウンを俯瞰する身にあった。
これを生身の人間に?
「分からないですけど」と彼女が呟いた。「彼も、血統加速者かもしれません。彼の拳は明らかに重かったですし」
 確かに、そのような節はあった。謎の頑強さは、レーザーバレットを受け止めることから、裏月酒店の最上階からの着地まで、ハッキリと示されていた。それを血統加速者の何らかの特質によるものだと仮定した場合、俺たちを追って跳躍できる可能性は何パーセントあったのだろう。
「……」
「全く的外れなのかもしれませんけど」
 俺は流れていく景色を見ながら、そうなんだろう、と思った。彼女が思うなら。
 次に、そうだとして、と考えた。血統加速者の連邦捜査官がいる。
 それは、血統加速者の力を連邦が利用しているということだ。
 そんな話は聞いたことがない。
 脳裏の誰かが警告する。一介のセクストンに過ぎない俺が、連邦の何を知っているのだと。俺は描きかけた邪推を掻き消して、あとはされるがままになった。
 一度の跳躍で港までは辿り着けないので、俺たちはもう既に何度か弾んでいた。
 全く苦に感じないのは、シャルが慎重に力場を操っているからだろう。
 途端に手持ち無沙汰となり、その顔を眺めてみた。
 以前に聞いたことがあるが、力の尾という念動は、野放図的にパワーを引き出すことよりも、精密に制御する方が大変なのだと言っていた。星海の下の彼女の顔は、眉を顰めて凛々しく歪んでいる。
彼女はもう、棺で目覚めた頃のままではないのかもしれない。
「……あの、そう見られると、集中力が乱れます」
「すまん」
10.
都市の出入口たる宇宙港は、ワイズマンズ・シーサイドスクエアの中で最も活発な施設だった。ゴースト・タウンじみた都市の様子とは裏腹に、多数の宇宙船が普段からそこを利用している形跡がある。それは、この天蓋型宇宙都市の維持資金を稼ぐための選択肢に出稼ぎというものがあるからだろう。あるいは、資材の搬入である。
 シャルを連れて、運送業者側の通用口から港に入る。シーラカンスは輸送船の一種と言えるので、正当な入り方と言えるだろう。まあ、俺が運ぶのは棺だが。
いずれにせよ宇宙港の宇宙港の構造と、俺たちの進路は単純だ。このままターミナルビルを抜けて発着場に進入し、そこにあるシーラカンスに乗り込む必要がある。
 だが、シーラカンスの前には、連邦捜査官たちが詰めていた。
 それはそうだ。
「……見張ってますね」
「そうだな」
「艦まで着いたとして……かもしれませんけど」
彼女がそう言った理由は、よく分かった。物陰に隠れながらでも、はっきりとその理由は見えた。連邦の艦が、その巨体で離着陸用ゲートをブロックしている。これでは、宙に逃げることはできないだろう。
 俺はハンド・レーザーウェポンを抜いて、残弾を見た。
「……それでも行きますか?」
「それでも、だ」
 連邦捜査官は三人いた。ア・スモゥのように無茶をしてくることはなさそうだ。油断ならない雰囲気もない。有り体に言えば弛緩しており、エスリ・シアンサスのような真剣さがなかった。少なくとも彼女の部下には見えない。一人を撃って無効化する。もう一人は、力の尾が吹き飛ばしていた。
 異変に気付いた三人目が武器を構える。ライフル型だ。
 銃口がこちらに向く。シャルの方じゃなくて幸いというべきか。
 力の尾でレーザーバレットが防げるかというと、そうもいかない。
 力の尾は力場であって、物質的な特性はない。実弾ならば防げるが、レーザーバレットは防げないのだ。できるとしたら、マイクロブラックホールレベルの力場を生成し、空間ごと光弾の軌道を歪曲する方法だけだ。
だが、血統加速者であっても、できる事とできないことがある。つまるところ、彼女の出力では、レーザーウェポンを防ぐことはできない。
 身を盾にする。不運にも、光弾は装甲の間を抜けて、左肘を僅かに焼く。
 だが、二発目は来なかった。
 シャルが打ち倒したからだ。
「大丈夫ですか?」
「…………俺のセリフだが」
「私は後ろにいただけですから」
「違う。力を使いすぎじゃないのかってことだ」
 彼女は言われてから、ニコリと笑んだ。
「それこそ大丈夫です。普段から余分に飲んでいますし」
「お前……、……まあいい」
 とりあえず、平気ならいい。だが、溜息はついた。
「とはいえ、さすがに宇宙船サイズのものは」
「だろうな」俺は頷いた。「コバンザメを使おう」
今もシーラカンスの船底にくっついているソレに、シャルはなるほどと頷いた。
コバンザメの逆正三角錐の頭には、船底のポートに接続するためのジョイントと乗降用のハッチが備わっている。これにより、艦の外部に連結した状態で運搬・必要に応じて稼働できる仕組みだ。船内に格納スペースを設けなくても配備可能な汎用船外作業用重機だとして、小型輸送艦の類では定番なのである。
 コバンザメのサイズは全高五メートルほど。シーラカンス自体のサイズとは比べるべくもない。ブロックを抜けることができるだろう。
 シーラカンスに乗り込み、コバンザメの搭乗ポートに向かう。
 その途中で、防護外骨格を格納した。
「ヘルメット、どうします?」
「要らん」コバンザメの気密性は十分安全とは言えないが、二人で乗り込もうという時には、邪魔にしかならないだろうからだ。
「言っておくが、狭いからな」
「まあ……そう……ですよね」
 床のハッチを開く。
コバンザメは船底にくっつくようになっているので、梯子を降りる格好だ。
今はワイズマンズ・シーサイドスクエアの重力下だから関係はないが、艦の装甲内には、艦載重力機関による疑似重力域の境界がある。宇宙空間では、そこを行き来する際に重力を感じることができた。例えて言えば、プールで水面に出たり入ったりするような感覚だ。だから梯子を降りる……つまりコバンザメに乗る……のは楽だが、梯子を上がる……つまりコバンザメを降りる……のは、しんどくなる。
「……よし、いいぞ」
 まず俺が座り、そこへシャルが降りて来る。脚の間に座らせる形で考えていたが、すぐにその計画は修正することになった。膝の上に座ってもらうしかない。二人乗りが想定されていない、狭いコクピットの中だ。スペースはギリギリだった。
「どこかに掴まってくれ」
「どこかって、どこにですか?」
「とりあえず、変なところを押したり引いたりはしないでくれ」
「それは、難しい注文ですね」シャルはそう言いながら、狭い機内で器用に身体を反転させた。そうしてそのまま、ぎゅっと俺に抱きついてきた。柔らかい肢体が、先ほどまでよりも克明に感じられる。
「……、……何をしているんだ……お前は」
「論理的に考えて、これが一番安全ではないですか?」
 そう、かもしれない。
 コバンザメの内部には様々なコンソールが並んでいて、どこを触れても何かを操作してしまいそうだった。論理的に考えて、触れる場所の選択肢はそう多くない。
「……このまま出発するからな?」
 どうぞ、と彼女は言った。
「システム起動」
 コンソールを小突く。
機体コンディションチェック、エネルギー残量チェック、ハッチ閉鎖、気密確認、分離準備。一つ一つ確認していると、不思議と落ち着いてきた。
 いつもと何ら変わらない。
 腕の中のシャルも、口を挟まず、邪魔をすることもなかった。
狭いコクピットの前面は、メインモニタになっている。
船底は床面より下に位置するから、ここからは港の下部構造が見えた。
「メインモニタよし」
それから、両手をコントロール・スロットルに置いてみた。
操縦には問題なさそうだ。
問題は、三次元レーダーモニタが使えないことだ。さすがにシャルを抱える形になっている現状では、アームを動かして見える位置に固定しておくというのも難しい。目視で何とかするしかないだろう。
「分離するぞ」
 呟きながら、指差し、ワンテンポ置いてからトグルスイッチを上げる。
 ガクンと、重力に引かれてコバンザメが落ち始めた。耳元で、シャルが息を吸う音が聞こえた。
 スラスタを噴かす。
 重力と推力が均衡する。
「さっさと出よう」
 目論見通り、コバンザメの小さい機体ならば、連邦艦の進路妨害は何の障害にもならなかった。だが、何かしようとしていることはバレたらしい。
 メインモニタの左隅で、同系の汎用船外作業用重機のシルエットが動き出した。
連邦捜査局のそれだから、対重機用戦闘機と言うべきかもしれない。その腕には大口径のレーザー・キャノンが装着されている。
もっと言えば、その腕の大口径のレーザー・カノンはこちらに向いており、その銃口は既に瞬いていた。
「う、おお!?」
 メインモニタが青く輝く。即座に輝度補正が掛かるが、何も見えない。それから、強烈な横Gが掛かっている。どうやら、左に大きく移動しているらしい。被弾したわけではない。その証拠に、俺はまだ生きているし、シャルの熱も感じている。
 一瞬して、揺さぶられるような衝撃が全身を貫いた。衝撃アラート。機体コンディションの左半分が赤い。何が起こった?
考える前に、脳裏に閃きが起こった。左舷スラスタだ。
どうも調子が悪いと思っていたところだった。このタイミングで、ダメになったらしい。それで、バランスが崩れて左に滑ったのだ。いや、ダメになったお陰で、銃撃には当たらなかったと捉えるべきかもしれない。悪運だ。
 だが、左舷スラスタが使えない状態で、キャノンを装備した戦闘機から逃げおおせることができるかと聞かれると、それは疑問だった。
「……大丈夫ですか?」
「どうも、駄目そうだ」
 メインモニタが復活した。目の前に、戦闘機が近づいていた。
「貴方には、私がいるではないですか」
 お前は、勝利の女神か何かなのか?
 俺が問うと、彼女は笑った。
「私は、シーラカンスのクルーです」
 力の尾が、取りつこうと近づいてきた戦闘機を薙ぎ払う。
 そいつは、反射的にスラスタの出力を上げるが、それはわずかな抵抗だった。
彼女の力場には、物理的な隔たりも意味をなさない。それは彼女の尾骶骨の延長上から伸び、自由自在に動く第三のカイナだった。出し入れ自在かつ、最長で十メートルに及ぶ、純粋なる力の尾である。
 それが、シャル・ラストテイルの異能だった。大型の宇宙船をどうこうはできなくとも、コバンザメと同程度のサイズならば、排除できうる。
「クルーとして迎えて、良かったでしょう」
「そう……らしいな」
 俺は苦笑して、コントロール・スロットルを握り直した。
「このまま港を出よう。手伝ってくれるか」
「ええ、もちろん」
11.
港を脱出した勢いで、月面を行く当てもなく、進む。
だが、それに限界があることは明らかだった。汎用船外作業用重機であるコバンザメには、宇宙空間を長距離航行できる能力はない。空気も燃料も数日は持つが、それだけだ。
「これから……どうするかな」
「もし行けるなら、月の表に行ってみたいです」
 彼女は言った。
 幸い、追手はない。今の時点では、と悲観的な補足をしておくべきだろうか。
「分かった」
 左舷スラスタは沈黙したままだ。
だが、急がないなら、それを補って進むことはできる。
 シャルの尾を借りる必要もない。
「行くか」
「はい」
 逃亡の終わりは、すぐそこに迫っているはずだった。
 その終着が、地球を臨む丘なら、それもいいのかもしれない。
 月の裏で生まれた俺には、地球への帰属意識なんて無いし、シャルにだって、そんなものはないのだろうけど。それでも。
 やがて、白い大地と黒い星海だけの世界に、青い星が現れた。
「……」
 随分と久しぶりに、しっかりと地球を見た気がした。
「なんで、こちら側に都市を作らなかったんでしょう」
もし、そうしていたら、いつでもこの美しい星を眺めることができる都市になったのに、と彼女は言った。
 そうかもしれない。もし月の都が、地球側にあったら。
 ワイズマンズ・シーサイドスクエアの空には、青い星が浮かんでいただろう。
「地球人の月への興味は、美的なものに留まっていたんだろう」
「美的、ですか」
「夜空に浮かぶ月が綺麗なままであることは、地球人にとって一番重要だったんだ」
「地球人っていうのは、ロマンチシストなんですか?」
「俺は、現実的だったんだろうと思っている。綺麗な景色に意味を見出すというのは、一見、ロマンに見えるかもしれない。だが、綺麗な海を守ろう、綺麗な川を守ろう、綺麗な町にしましょう……宇宙開拓前時代の地球では、そういったスローガンの下、環境問題に取り組んでいたという。これは、ロマンだと思うか?」
「……いえ」
「対象への美意識を意識させるというのは、最も基本的な環境保護施策だ」
だから、ワイズマンズ・シーサイドスクエアは月の裏にある。
月の表では大規模開発をしない。それが、宇宙開拓時代に入るに先立って連邦が決めたルールだった。地球の総意だったのだ。
実際には、月は巨大だ。仮にワイズマンズ・シーサイドスクエアが表にあったとしても、地球から見れば、ひとかけらの黒い点にも見えないことだろう。しかし、一を許せば、それはいずれ千になり、億にもなるかもしれない。地球人には、地球でそれを証明してきた歴史があった。空き缶一つで直ちには環境が破壊されないからこそ、そこを意識することには意味がある。
「……詳しいですね」
 シャルが俺を見ていた。その表情には見覚えがある。別に、地球生まれというわけでもないくせに、という顔だ。
「生まれがどうとかではない」
「じゃあ、なんです?」
「父の影響だ」
父のする、地球の話が好きだった。
もっと言えば、海の話だ。地球の生命は海から生まれ、やがて生命は陸上を支配し、宙を目指し、ついには月に根差した。そんな、壮大な生命と人類の物語を聞くのが好きだった。
「そういう、気の利いたお話しをするタイプの方だったんですね」とシャルは言った。
「はは」
 彼女にとって、父は気難しい人間に見えたかもしれない。そもそも父は、あまり彼女と顔を合わせないようにしていたみたいだった。
シャルを可愛がっていたのは、母の方だった。
まるで娘が出来たみたいだと喜んでいたのを覚えている。そうして短い期間で、人形のようだったシャルを随分と表情豊かなヒトにしてみせたのだから感心する。そして、そんな母の様子を見ながら、父は深すぎる情を案じていたのだろうか。
父が、彼女は危険な存在だと言い、縁を切れと言ったことを思い出した。そうしないのなら、俺との縁を切るとすら言ってみせた。
 それでも、仲が悪かったというわけではない。良かったはずだ。
「……ただ、意見が合わないだけだ」俺は言った。「昔からそうだ。俺がセクストンになる前、ワイズマンズ・シーサイドスクエアの将来について二人で話していた時もそうだった。でも議論での対立は、決して仲の良し悪しとは関係ないだろう?」
「……それは、希望ですか?」
「そうかもしれない」
 だが的外れとも思わなかった。土壇場で銃を抜いたからだ。
 父は、俺を連邦に突き出すことも、静観することもしなかった。そうすることもできたはずだ。事実、そうすると思っていた。
でも、抵抗を選んだのだ。
議論の上では、俺たちは対立していた。父はシャルのことを危険視していた。俺と同じように、違法な情報収集手段を活用したかもしれない。父からすれば、自分や母を守るのに支障がない限りで、俺を守り、俺を守るのに支障がない範疇ならば、他人に手を貸してもいいとするのは当然の順位付けだ。
意固地になっているのは俺の方なのだろうか、と、ふと思った。
 じゃあ、シャルを見捨てれば良かったのか?
それも甚だ馬鹿らしい話だ。
 最初から確固とした理由があって彼女を助けたわけではない。敢えて言うなら、放り出すことを選ぶのには不快感があったからだ。そこには意外と同情も憐憫もなく、俺の考えの芯には、いつも俺自身がどう思うかが根差している。
 それは、そんなにダメなことなのだろうか。大したワケもなく人助けしてはならないという理由で、見捨てることを選ぶべきだと言うのなら。
これからがあれば、の話だが……俺は、これからも偽善だと言われるような行為をするだろう。コバンザメの狭い筒状のコクピットの中で、そう思った。
「暑くないか?」俺は言った。
「そ……うですね。空調、強くできないんですか?」
「やろうと思えばできるが、それだけバッテリーを食う」
 端的に返すと、沈黙があってから、彼女は小さく言った。
「それは、よくないですね」
 シャルも、終わりを理解しているのだろう。それが近づいていることも、それを早めることをしても、しんどいだけだとも。
空気も燃料も有限だし、コバンザメは故障しており、ワイズマンズ・シーサイドスクエアに残していった父や母や、裏月酒店の皆だって連邦に拘束されただろうし、俺たちが月の表に来ていることも、もう明らかになっているだろう。
 だから、俺たちの時間は、あと僅かしかないだろうと思う。
「次は、どうする?」と俺は聞いていた。
「次……ですか?」
「やりたいことはないのか?」
 しばし、沈黙に包まれた。それから、遠慮がちに声がした。
「最後に……貴方の、ダズンの血が飲みたいです」
「そんなことか」
 思えば、彼女はここまで何度も力の尾を行使していた。
 スーツの首元を開けてやる。
 シャルも、いつも通り、するりとスーツを脱ぐ。狭い機内の中、メインモニタいっぱいに広がる青い星を背景にして、彼女は白い肌を晒していた。
 窮屈そうに腰の辺りまでスーツを下ろして、綺麗な裸体を晒す。
「ダズン」
 唇が近づいてくる。首元にしっとりとした感触が触れた。
そのまま抱き合うようにして、俺たちは密着していた。隔てるものはなく、肢体の柔らかさがダイレクトに伝わってくる。
じくりとした痛みが首に広がった。牙が首元を小さく穿つ感触だ。
それから、こくんと、嚥下する音がコクピットに響いた気がした。
「いっそ、全部飲んだっていいんだ」
 彼女が弾かれたように顔を離した。
 唇の端からつうと血が垂れて、酷く苦しそうな顔で、俺を睨んでいた。
「そんなこと、私は望んでいません」
「……そうだな」
「本当に分かってますか?」彼女が詰め寄ってきた。「私が何を望んでいるか」
「多分、分かっていないんだろう」
 俺が白状すると、彼女はそれほど気を悪くした様子もなく、しかし、あっさりと頷いた。気を悪くした様子もないというのは、希望的観測かもしれないが。
「私が、なんで、こうして脱ぐのかも?」
「分かっていない」
 分かっていないのだ。
以前からずっと、俺はただシャルの裸身を眺めていたわけではない。
予想してきた。そして、自分で、その予想が嘘くさいとも気づいていた。
 普段から一緒にいたら半人半異星種であることを忘れられそうだから、肌を見せているのだなんて、酷い、こじつけだ。
 それと伝える為だけなら、もっと相応しい手段があり、脱ぐ必要はない。
そもそも俺は、常から彼女がそうだと感じているのだ。外見や、力の尾は、その認識に直接的に関係ない。そもそも食べるものが違う。それに付随する、生活様式が異なる。彼女の振る舞いは、やはり純粋な地球人とは異なる。
 然るに、その問題をクリアできずして、彼女は人の輪の中に混ざることができない。
 俺は常にそう思っていて──彼女も理解しているだろう。だから、わざわざ肌を見せる必要などなく、お互いが違うことは、お互いが一番分かっている。
「私は別に、ヒトの輪の中で隣人として生きたいなんて、思ってないんです」彼女は自分に言い聞かせるようだった。それから、俺に伝えるよう、声を大きくした。「ただ、貴方と一緒が良いんです」
彼女はそう言った。
言われながら、俺は今、彼女にとても人間を感じている。
そのことに気付いた。
「……そうか」と、動揺から声が揺れないように努める。
「俺のことが好きだって言いたいのか?」
「そう……なのかもしれませんね」
そのような煮えきらない返事にさえ、生々しさがあり、つまり、血統加速者だとか、半分は宇宙人なのだとか、問題はそういうことではないのだった。
そういう思想に傾倒して、彼女の感情から逃げていたのは俺自身だ。
目の前にいる女性が、ずっと俺の情欲を引き出そうとしていたのだと気付いた。
今になって。
「ダズンは、どう思ってますか? 私のこと」
 どうだろう。
俺は、ついに戸惑いを隠そうとも思えず、逡巡していた。
 口を半端に開いて言葉を見失った俺を、シャルは真っ直ぐに見つめてくる。彼女は意外にも微笑を浮かべており、その身は青い地球を背負っていた。
指先に、何かが触れる。彼女の手だ。指先が絡み合い、その美しすぎる貌は間近に迫って来た。
「……どう、なんですか?」
彼女の掠れるような声が脳に染み、痺れるような錯覚を覚えた。
そうだな。
結局のところ、俺は彼女に情を持っていると思う。だが、それが友情なのか、愛情なのか、あるいは色情なのかというところを断ずるには、至れなかった。
単純な話ではなく、それは、渦巻いている。
混ざり合った青なのだ。
だが、あえて遠くからそれを眺めるとするならば。
絡み合った指先に力を入れると、彼女はそっと瞼を閉じていた。
テラヒューマニティ・星海殉葬(了)
2024.1.16 - 3.31 first draft(35k) 2024.4.8 update
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wulao · 1 month
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「神の見えざる手」にも、いろいろあって、今回の「神の手」は、どうやらリセットボタンに向かってのばされた指であるようだ、という話をしようとおもいます。
皮切りに取り上げたいのは「軍事」です
ははは。なんだか、紙芝居みたいで、primitiveで、面白い出だしのツイートですね。
一度、やってみたかった😁
ウクライナでの戦争を恐怖と共に眺めているグループのひとつにアメリカの軍事専門家たちがいる。
ごく近い将来の「空がなくなる」現実を眼前の光景とともに噛みしめている
ドローンが飛び交って戦果をあげているのは、いい。
予想の範囲内で、むしろ想定よりも単独で飛来、あるいは攻撃するドローンは、おおきな被害を与えられなかった。
人間による遠隔操縦のドローンはステルス性はあっても低速なせいで撃墜できるドローンの数が多かったからです。
でも戦況を見つめる世界中の軍事専門家たちには、少なくとも2030年頃にはやってくる軍事上の「リセット」が現実のものだと判らないわけにはいかなかった。
アメリカ軍の、ここ80年の歴史で初めて、「空が助けてくれない」戦争を戦わなければならないことが明らかになったからです。
あの悲惨なチョシンの戦いでさえ、圧倒的な数で押し寄せる人民解放軍の洪水のなかを逃げ惑って、前にも左右にも後ろにも中国の兵士たちが囲む絶望的な戦場で、なんとか米軍が壊滅しないですんで、秩序だっているとは到底言えないが、はるばる釜山まで敗走することが出来たのは、空軍の優位があったからでした。
対地ロケット弾を叩き込み、ナパームで山腹を焼き尽くして、道路の両側にずらりと並ぶ狙撃兵や、凍てついた大地を裸足で蹴って突撃してくる恐ろしい形相の解放軍兵士を、相手が人間だとはおもえないほど、紙人形からなにかのように一挙に焼き尽くして、ただの炭に変えてしまう空爆がなければ、米軍は、全滅していた。
いまのドローンは、世代的には、ミサイルでいえば第二次世界大戦でいえばナチのV1で、あのパルスジェットで低高度を飛んで、時速700km以下の水平飛行で目的地まで飛んで、そこから浅角ダイブに入る始原的なミサイルのV1は、タイフーンやスピットファイアで撃墜することが出来た。
V2は、そうはいかなかった。
成層圏を飛んで飛来して、そこから逆落としに落ちて、3000km/hのインパクト速度で1トンのアマトール火薬を爆発させるV2は、迎撃の方法はなくて、結局、最も効果的な「迎撃」方法は、Hague-Wassenaar の発射基地を破壊することでしかなかったが、V2は、ヒットラーのテラー戦略のなかでも、うまくいったほうだったでしょう。
でもね。
だって、ジャイロで最大高度88000mの落下開始地点まで誘導する方式では、もとより「爆撃精度」などは期待のしようもありませんでした。
今度はAIによって自律的に誘導されるところが異なる。高空から、まったく音も立てずに、反撃の余裕も与えずにピンポイントで音速の数倍の速度で落下してくる。
なあんだ、なにかとおもったら、このあいだまで流行っていたAIの話ですかい。
それならそうと、言ってくれれば、読まなかったのに、とおもった、そこのきみ、
甘い。
もう、ほぼ技術的に完成しているAIによる自律型ドローン/ミサイルは、そんなにあまちゃんな兵器ではないので、プロダクションやメディアのおっちゃんたちの汚い手で、抑えつけられて、寄ってたかって改名させられて「のん」にされてしまうようなものではないのです。
例えば、時速6000km/hというような人間の反応時間では制御できるわけがない落下速度でも、AIは、ピンポイントでミサイル/ドローンを制御できる。
青天の霹靂、というが、文字通り、暢気に日曜の散歩を楽しんでいた大統領を、小型の自律AIドローンで脳天一発、ぶち殺してしまうことも出来そうです。
自律AIは、アメリカが支配していた空をすべての国に、あるいは国ですらないテロリストたちに、潜在的に解放してしまった。
あるいは、中国人民解放軍が、ずば抜けた技術を持っている「スウォーム」、何千という小型ドローンを連携させて、死角や飛行中の損害をリアルタイムで計算しながら戦術を決めて集団攻撃する技術も、人間の操縦者では、とても手に負えない瞬時の計算と決断を繰り返しながら、最も「効果的」な攻撃を行う技術も、ときどきデモンストレーションをやっているように、すでに初期の完成をはたしている。
スウォームの技術を自律AIに載せて、無人戦闘機に適用すると、どうなるのか。
戦闘機は、知られているようにパイロットが耐えられるGが限定要因になっています。いったんは戦術思想として否定したものの、ベトナム戦争をやってみて、やっぱり必要不可欠な戦術だと判ったドッグファイトにおいて取り分け重要で、性能上は可能な高速旋回も人間がパイロットでは、どうフライングスーツをつくっても操縦士が失神してしまうので、旋回速度に限界が生まれるが、自律AIでは超音速で旋回することすら可能です。
ネット上のアマチュア軍事専門家や、簡単にいってしまえば軍事オタクを観察すれば判る通り、「無駄に頭がいい人が無駄な知識を貯め込んでいる」のが戦争に関心が高いひとたちの特徴で、歴とした、高級将校たちでも、「海洋をいく巡航艦隊のように運用される戦車群が将来の地上戦の主役になるだろう」と述べたリデル・ハートを、さんざん冷笑して、おまえはバカか、ということにして閑職に追いやってしまって、このリデル・ハートの主張に実務家の軍人として興味をもって、研究し��、ドイツのブリッツクリークを組織/実行したグデーリアンに、オラオラオラと追いまくられて、ダンケルクから命からがら逃げのびて、「ドイツ人って、なんて頭がいいんだろう。イギリス人の頭では、到底考えられない作戦だ」とオメデタイことを述べていたひとびとや、日本の例ならば、ボロ負けに負けた戦後になってもなお、大艦巨砲主義なら勝てたと主張して、航空主兵主義の山本五十六たちのせいで負けたのだと、1992年に93歳で死ぬまで、ボロクソにこき下ろし続けた「プロ軍人ちゅうのプロ軍人」黛治夫たちのように、「頭脳明晰で不思議なくらいバカ」なのが通常なので、あんまり言わないほうがよくて、詳細に及ぶことは避けるが、
アメリカの空の優位が失われたことは、世界中、どんな軍事実務者にもすでに理解されている。
DJIの民生ドローンでロシアの新鋭戦車の一群が全滅させられたニュースをおぼえているひともいるでしょう。
あれ、わしも持っているドローンだったが、そんなもので、ロシアの冷酷政府にとっては二束三文でかき集めてきた戦車兵たちの安価な生命はどうでもいいとして、死ぬほどオカネがかかった新鋭戦車が、あっというまに鉄くずの山になってしまうのは耐えられない損失だった。
そうやってウクライナでの戦場での戦術はすでに変化してしまっているが、戦術レベルの変化は戦略に及んで、結局は国家レベルの大戦略に影響する。
あと数年もすれば大規模に導入される自律AIコントロールの航空機群が実戦配備されると、どうなるか。
日本に関係があることでいうと、「西太平洋防衛の要としての沖縄」は重要でなくなります。
沖縄の人、よかったですね、と長年の被支配の苦しみから沖縄のひとたちが脱する端緒を祝うのはまだ早くて、いざ戦争となれば雨あられとミサイルが飛んでくるに決まってる兵站拠点を、わざわざ日本以外の場所に移すことに利点はなにもないので、アメリカが沖縄の基地を、というか、基地の沖縄を、手放すわけはない。
日本側から見て、後方兵站だった沖縄が前線基地化する、という戦略上の意義の変化があるだけです。
重要なのは、同盟国としての日本の意義が低下することで、めんどくさい(←悪い癖ですね)ので長々と説明しないが、絶対制空権を失うことは、それに起因する戦略の変化を考えれば、「日本は要らない」ということに他ならない。
これからの日米同盟は、「日本は要らないが日本人の汗と血がいる」というふうに変化していくはずで、そういう観点からいま太平洋軍と日本政府が共同でやっていることを眺めると、すでに変化への着手は始まっていて、米軍主導どころか、ほぼ無理でも米軍の言いなりにならなければ自国は守れない、と判ってしまった日本政府人たちの投げやりな気持ちが伝わってくるようです。楽な同盟は、これから先、やらせてはもらえないが、仮にトランプが再度大統領になって所謂「トランプ2.0」が起これば、日本は片務同盟から一躍、日本側の負担のほうがおおきい、双務軍事同盟にいこうせざるを得なくなる。
だいたい2030年頃からと予測されている世界のあらゆる地域、あらゆる領域(経済、外交、政治…)で起きる「リセット」のほぼすべてにはAIが密接に関わっている。
AIが核にある、と言い直したほうがいいかも知れません。
経済は、例えばアメリカならば、大統領がトランプになってもバイデンになっても、経済上のリセットはほぼ避けられない、というのが最も多い意見でしょう。
マスメディアが騒ぐほどには、どちらが大統領になっても終局の事態は変わらない、とわしも考えている。
よく「なぜアメリカ人は、あんなひどい人間を大統領に選ぶのか」というが、それは都市部のアメリカを見すぎているからで、いちど、二三ヶ月、中西部や南部をクルマで旅して、いろいろなひとたちと話してみればいいのですよ。彼らはもう「アメリカ」に耐えられないんです。
彼らが望むのはリセットのなかでも最もわかりやすい「破壊」であって、最初期のトランプ・ホワイトハウスの首席戦略官にスティーブン・バノンが任命されたので判るとおり、「すべてを焼き尽くす地獄の業火のなかから再び起ち上がる白人種」という「白人種再生」のイメージが、彼らの頭から去っていかない。
もう平等にも政治的な正しさの主張にも、完全に倦んで、
大暴れするバカタレなひとびとの、その後景に身を潜ませている知にすぐれたひとびとも、例えばアルプスより北の欧州ならば確実に犯罪集団と見なされて大量の逮捕者を出していたはずのウォール街人たちが行った、ビンボ人たちからCDOを手品の中核のタネにして巻きあげて、「アメリカ」を破壊した行為を決して許そうとしていない。ときどき、この人たちはウォール街の人間たちを国中から探し出して処刑するところまで行くのではないかとあるはずのないことを妄想してしまうほどの語気です。
トランプという道化が倒れたら、また次の破壊者を立てるだけだ、と言葉にして明言しているのは、
Mercer家のひとびとだけではないのです。
投資家の世界でも、途中から、無理もない理由で口を噤んでしまったが、例えばウォーレン・バフェットのような穏健で聡明と見なされるひとびとも、ちょうど映画でいえば2015年につくられたThe Big Shortの舞台になっている2000年代のウォール街を心から嫌悪してきたが、それが一般国民の心のなかに現体制への憎悪となって巣くって、ついに、それがトランプ大統領となって結実してしまった。
ちょうど現状程度の世界の複雑さにならついていける、リベラルなアメリカ人がトランプサポーターたちを見て茫然とするような気持で、ウォール街で、さんざん悪事を、しかも嬉々として得意気に他人の生活を食い物にして働いておきながら
、いっぱし良心と知性がある人間のような顔でヒラリー・クリントンを支持してトランプの粗野と無知を笑っていた偽善者の群れを、嫌悪と軽蔑で眺めている。
経済上の結果は、多分おなじだが、だから、政治上は、トランプ2.0においては一期目よりも遙かに露骨な白人至上主義の勃興、アジア人排斥、新孤立主義、…考えてみれば、どれをとっても日本の人には有り難くない結果になるかもしれません。
当然に、東アジアの緊張も高まる。
それとは��に政治上のリセットが引き起こす最大の変化は、多分、自由主義と民主社会の敗北が決定的になることで、厳格な手続き主義に守られたアメリカの民主制と自由社会が、大統領そのひとが民主制を軽蔑していて、議会に対する叛乱を呼びかけてしまう、という未曾有の、日本の人が好きな表現をわざと使えば「想定外」の事態に陥って、ついにシステムが時代遅れになってしまったことを露呈しているのを世界の人が暗澹たる気持ちで観てきたが、ここからあとに起きることは、状況としては、役者を変え、地域を変えて、1930年代にやや似た所があって、
至るところで民主主義は敗北して、自由主義は縮退し、社会の生産効率から見て「無駄」な人間は、徹底的に抑圧される社会になっていきそうです。
現在の予想では、民主制は、徐々に小国の統治原理としてかろうじて生き延びることになりそうです。
地球上の資源が増大した人口からの需要に応えられなくなる、という背景も、案外、集団意識下ではおおきな役割を果たしているのかも知れません。
どうも、こうやって日本語で書いていても、ろくなことはなさそうな「リセット」の時代だが、リセットなしに「次」へ行ける状況では、もうなくなっているのは、日本も例外ではないのは、日本の人自身が最も判っているでしょう。
日本の人たちは聡明なので、きっとこの巨大な変化の大波を乗り切っていけるでしょうが、ひとつだけ心配(?)なのは、前に「なにもしないためなら、なんでもする」と書いた、日本の人の変化の必要に迫られると、いきなり、くるりと背を向けて、しゃがみこんで、「変わらないほうがいいんだ」と耳を覆って叫び続ける国民性で、仮に、その性癖が出てしまうと、日本語人全体が隷属的な立場の言語集団になって、民族集団としての知能とでもいうべきものを失ってしまう結果になってしまう。
もうひとつの日本の人たちが心配すべき点は、空母打撃群という殊に対中国人民解放軍の決定的な戦力が、中国から見て脅威でなくなってしまうことで、なにしろ実戦で試していないので人民解放軍も半信半疑だとおもうが、自律AIにコントロールされた一群の新世代兵器は、アメリカから絶対制空権を奪うだけでなく、中国に技術的な優位を戦場に与えることになる。
中国はスウォームだけでなく、形態認識など、、戦争に必要な技術分野においては、当面世界が追いつけないほどのAI先進国だからです。治安などの用途で、すでに現実世界での使用を積み重ねてきているメリットもある。
空の優位と技術の優位を失ったアメリカは、よくメディアが伝えているとおり、必死の巻き返し策に出ています。中国の企業に対する国家を挙げての牽制も、これと無縁だとおもうほどナイーブな人はいないでしょう。
そのバランスをジッと観察して、例えば習近平が、自分の不人気と、現実的な任期、台湾への調略と圧力の進展具合、さまざまな要素を計算して、ある日、台湾への武力侵攻に乗り出すかどうかよりも、日本のひとにとっては、ほぼ自動的に「日本の形」を規定してきた太平洋における太平洋軍の戦略の変化することで起きる、さまざまな日本の立場の変化のほうが重要でしょう。
さすがに「アメリカが日本人の生活を守ってくれる」と信じる人はいないでしょうが、日本の戦略上の位置と地位を過大に見積もりすぎて失敗する、という可能性はありそうです。
あんまり書きたくなかったブログ記事の「リセット_軍事篇」も、書かないですますと、これからの「リセット」の津波の形が見えにくくなるので、まずツイートで紙芝居風に書いてみました。
上に書いたことは、実は「近い未来を考えるために世界の人間が共有している知見」なので、「そんなこと、もう知ってらあ、うるせえな」という人が多いでしょうが、
経済、政治、文化と話を進めていくために避けられないので、書いて残しておきます。
https://x.com/gamayauber01/status/1771357906014982279?s=46
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monthly-ambigram · 8 months
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2023-9月号
アンビグラム作家の皆様に同じテーマでアンビグラムを作っていただく「月刊アンビグラム」、主宰のigatoxin(アンビグラム研究室 室長)です。
『アンビグラム』とは「複数の異なる見方を一つの図形にしたもの」であり、逆さにしたり裏返したりしても読めてしまう楽しいカラクリ文字です。 詳しくはコチラをご参照ください⇒アンビグラムの作り方/Frog96
◆今月のお題は「日本史」です◆
今月は参加者の皆様に「日本史」のお題でアンビグラムを制作していただいております。  日本の歴史をめぐる逆さ文字の数々をご覧ください。
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「空白の4世紀」回転型:douse氏
西暦266年から413年までの147年間のこと。この147年間の飛躍的な文化的進歩について文字的な史料も考古学上の発見も乏しく、大きなミステリーになっているとのこと。
絶妙な省略がされていますがノートへの走り書き風にすることで自然に見せています。
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「天皇」回転型:いんふぃにてぃ氏
「天皇」の称号が使われ始めたのは7世紀ごろといわれていますが、皇室の起源は紀元前660年ころの神武天皇までさかのぼります。
エンブレムのようなデザインがカッコイイです。
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「梅花歌三十二首并序」回転型:mishima氏
奈良時代に成立したといわれる「万葉集」より。「令和」は万葉集五巻 「梅花の歌三十二首并せて序」の詩序に由来するそうです。
明朝体の力を生かした大胆な字形の解釈が見所です。
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「日ノ丸/日本」振動型:kawahar氏
日本の国旗は日ノ丸ですが、白地に赤丸の由来は源平合戦の結果が影響しているとも言われています。
うまく分解できるものですね。とても面白い発見です。
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「公家」回転型:peanuts氏
朝廷に仕える貴族・上級官人の総称。鎌倉時代以降、「武家」に対して「公家」という呼び方ができました。
とても大胆な解釈をしていますね。規則的な字画配置によりロゴとしての魅力が高まっていると思います。
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「平家物語」図地反転回転型:オルドビス紀氏
鎌倉時代に成立したとされる日本の軍記物語。
作者が初めてツイートしたアンビグラムがこの作品でしたが非常に衝撃を受けました。傑作です。
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「夜討強盗謀綸旨」回転重畳型:螺旋氏
「建武年間記」に収録されている文である「二条河原の落書」の一節。
きれいな作字で統一感があり、読みやすくて素晴らしいです���
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「譜代/外様」鏡像型:Σ氏
1600年の関ヶ原の戦い以前から徳川家の家臣だったのが譜代大名、それ以外が外様大名と出自の違いを表しています。
角度をつけることで90度(+鏡像)回転の対応関係にある文字同士を単純な鏡像に落とし込む、氏お得意のテクニックです。
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「鎖国」 図地反転鏡像型:いとうさとし氏
江戸時代の外交制限などの政策のことですが実情は諸説あるようです。
上下鏡像(水平軸対称)の図地反転対応です。作者の いとうさとし氏は日本語の図地反転アンビグラム(ネガポ字)における最大の功労者です。
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「厩戸王とは?���聖徳太子」 回転共存型:兼吉共心堂氏
様々な伝説とともに虚構説も複数唱えられているようです。600年頃に活躍した人物ではありますが、現在に至る後世にわたって大きな影響を与え続けています。
「厩戸王とは?」を180°回転させると「聖徳太子」と読めるアンビグラムです。このようにある文字を回転させると別の読みになるデザインはアンビグラムの醍醐味です。「書」としてかっこいいです。
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「黑船来航」 図地反転型:いとうさとし氏
ペリー率いる艦船4隻が日本に来航した事件。幕末の始まりです。
黑/来、船/航、で図地反転アンビグラムになっています。字を観察すると同じ区画から「舟」を2つ切り出していたり 「灬」を巧みに設計するなど 本作は図地反転アンビグラムの良いお手本になっています。
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「散切り頭」回転型:ヨウヘイ氏
明治初期の文明開化の象徴。1871年(明治2年)の「散髪脱刀令」から2年後の1873に明治天皇が断髪し、庶民の間でもちょんまげ離れが進んでいったといわれています。
配置の工夫で字画がうまくやりくりされています。解読が楽しいです。
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「明治維新」 図地反転回転型:いとうさとし氏
幕末から明治時代初期の日本において行われた一連の近代化改革のこと。諸説ありますがおおむね明治20年ごろまでに完了していたとされます。
明/治、維/新、の180度回転+図地反転対応です。複雑な字形を極めて上手く切り分けていてとても読みやすいです。
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「二千円札発行」鏡像型:.38氏
二千円札は2000年に発行されましたが現在は沖縄以外ではほとんど流通していない不遇の紙幣となってしまっている模様。
円形配置により自然に角度を変えていくことで自然に読めるようになっているのが素晴らしいテクニックです。
 最後に私の作品を。
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「律令制」回転型:igatoxin
日本では7世紀後期から10世紀頃まで実施されたとされます。
日本史がお題のアンビグラム祭、いかがでしたでしょう。空白の4世紀から二千円札発行まで 日本史をめぐる機知に富んだカラクリ文字が集まり私自身とても眼福でした。 お忙しい中 御参加いただいた作家の皆様には深く感謝申し上げます。
さて次回のお題は『ヒーロー』です。締切は9/30、発行は10/8の予定です。それでは皆様 来月またお会いしましょう。
——————————–index——————————————
2023年 1月{フリー}   2月{TV}        3月{クイズ}        4月{健康}   5月{回文}    6月{本}               7月{神話}   8月{ジャングル}
※これ以前のindexはこちら→《index:2017年~》
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misdrnet · 1 year
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大きなプラットフォームを構築!肇慶大型産業集積区の建設加速
四会発表2023-04-114:38広東省で発表
大プラットフォームは大プロジェクトを担い、大プロジェクト���大発展を牽引する。広東省(肇慶)大型産業集積区ハイテク区の区域で、小鵬自動車、寧徳時代の2大チェーンの主要企業は5キロも離れておらず、「隔壁供給」、タイムリーな対応を実現した。
高いレベルのプラットフォームを構築することは、製造業の質の高い発展を推進する重要な支えである。広東省は、製造業の当主が大きなプラットフォームに力を入れることを堅持し、ハイテク・ハイエンドの高効率、クラスター集約の導きを確立し、高レベルのプラットフォームを「金名刺」「金梧桐」にすることを提案した。
広東省(肇慶)大型産業集積区(以下「肇慶集積区」という)は省政府が許可した7つの大型産業集積区の1つである。ここ数年来、肇慶は実体経済を本とし、製造業を主とすることを堅持し、「産業強市、プロジェクトを王とし、園区を母とし、企業を第一とする」ことを堅持し、全市の力を挙げて肇慶集積区を1万ムーの千億ハイレベル現代化産業積載大プラットフォーム、製造業の高品質発展をリードするモデル区と東西産業協力発展の先行モデル区にした。
イデオロギー
「最良」の土地を集中する
良質な産業空間の構築
「前回ここに来た時はまだ泥だらけの土地を通っていたが、今新しく整備された道路は未来の工場に直行している」と見学に来た客は肇慶集積区の様相が日進月歩だと感嘆した。
過去1年間、広東省(肇慶)の大型産業集積区の土地収蔵、特別債務資金、道路管網の新規整備、新規操業プロジェクトなどの指標は全省の7つの大型産業集積区の上位に位置した。その背後には、肇慶が大型産業集積区の質の高い発展に取り組むたゆまぬ努力がある。
肇慶集積区は肇慶市東南プレートに位置し、東は仏山市、西は肇慶市中心市街地に寄りかかり、南は珠江デルタハブ(広州新)空港に臨み、全体計画面積は992平方キロである。
画像
◆広東省(肇慶)大型産業集積区市管スタート区俯瞰効果図。
大湾区の最大の発展の奥地として、肇慶の土地の空間的優位性が際立っている。総計画面積約992平方キロメートルのこの土地は、肇慶未来産業強市の「コアエンジン」、産業集積発展の「航空母艦」、製造業の高品質発展のモデルリードプラットフォームである。
広東省が大プロジェクト、大クラスターを積載する大型産業集積区の建設を提案して以来、肇慶は高位に推進され、肇慶集積区の計画建設を全市産業振興の第一プロジェクトとして捉え、全市の力を挙げてリード型産業集積区、サポート型産業園区、万ムー千億大プラットフォームを構築することを提案した。
2022年4月、広東省(肇慶)の大型産業集積区計画建設指揮部が看板を掲げ、平坦化、高効率の管理体制と運営メカニズムを確立し、経済を理解し、計画を理解し、産業を理解し、園区建設を理解する高素質幹部陣を鍛造し、「最良」の土地資源を集中して肇慶集積区建設を加速させ、全方位的な要素保障を強化する。
第1期に画定された集積区「2+5」のスタート区の面積は約137平方キロで、鼎湖蓮花-四会富渓、四会大沙の2つの市管スタート区と端州区、鼎湖-肇慶新区、高要区、四会市、肇慶高新区の5つの地方スタート区が含まれており、開発利用可能な土地は約13万ムーあり、2つの市管スタート区だけで3万ムーの連片工業用地が良質な産業プロジェクトを待っている。
「2+5」のスタート区が全面的にスタートしたことに伴い、肇慶は集積区に約800億元を投資して建設した120以上のインフラプロジェクトの推進を加速させた。2022年にインフラ建設投資78億元を完成する。
肇慶大型産業集積区指揮部の関連部門の責任者は、「ここには大面積で成熟した良質で価格優位性の高い集中連接工業用地があり、これは特に珠江デルタでは貴重なものではない」と述べた。
それだけでなく、2022年に広東省自然資源庁が発表した「広東省都市圏国土空間計画協調ガイドライン」は、仏山大型産業集積区(仏北戦新産業園)、肇慶大型産業集積区をリードとする仏肇連動グループの構築を支持し、仏肇産業協同と科学技術革新協力を推進すると指摘した。これは肇慶集積区が全省の産業共同建設に参加するためにより多くの可能性を創造した。
「大型産業集積区は単独の『新城』ではなく、広仏に隣接し、高要区、四会市、肇慶高新区、肇慶新区などの核心産業区域をカバーし、周辺の良好な産業集積及び生活居住と組み合わせて良好な相互作用と呼応を形成している」と上述の担当者は紹介した。
発展の位置づけに基づき、肇慶は集積区を広東港澳大湾区先進製造業集積区、広東港澳大湾区科学技術革新協同区、広東港澳大湾区グリーン発展モデル区にすることに力を入れる。
環境
強鎖、補鎖、延長鎖
優れたことをし、産業生態を強化する
現在、広東省(肇慶)の大型産業集積区と広東・桂協力特別試験区は融合発展、強大な連合を実現し、計画建設指揮部の設立1周年を迎え、肇慶集積区市管スタート区はまもなく集中契約、着工活動を行い、22項目が集中契約、9項目が集中的に着工する。プロジェクトは自動車部品、二輪電気自動車、工業用アルミニウム形材、スマートドア窓、スマート家電、スマート新小売など多くの分野をカバーしている。その際、複数の金融機関が融資式を行う。これは肇慶集積区の建設がまた重要な一歩を踏み出したことを示している。
今年2月、肇慶市は広東省(肇慶)大型産業集積区の鼎湖蓮花―四会富渓市管理スタート区で、2023年全市第1四半期の重大プロジェクトの集中契約、着工、操業活動を行い、重大プロジェクトは200を超え、総投資額は876億7000万元に達した。
写真△複数の優良企業プロジェクトが広東省(肇慶)大型産業集積区鼎湖―肇慶新区スタート区に進出した。資料写真。
多くのプロジェクトがなぜ落子肇慶集積区になったのか。
ここ数年来、肇慶は良質な産業プロジェクトの導入に成功し、大プロジェクトは「ガジュマル効果」を持続的に放出し、「主導+特色」産業システムの構築を加速させた。この過程で、肇慶集積区と広東桂試験区は建設当初から「大産業」「大プラットフォーム」「大プロジェクト」「大企業」「大環境」を構築する使命を担っており、いくつかの重点プロジェクト、先導プロジェクトを担っている。
業界トップ3の二輪電気自動車生産企業として、台鈴車業科学技術有限公司は肇慶集積区の完備した成熟した産業クラスターに惹かれた。集積区には多くの金物製造、自動車部品製造、金属製品加工などの企業があり、台鈴電動車の1社のフロントフォークの供給企業は集積区のE-bike産業園内にある。
深セン好博窓制御技術株式会社は肇慶の豊富な土地資源と比較的低い生産コストを見て、企業の更なる発展と強大化に良質な基礎を提供している。彼らは着地して肇慶に根を下ろし、ドアと窓の知能制御システムの開発と革新に力を入れ、同時に未来の知能化技術と製品を配置するが、その前に、肇慶銘利達科技株式会社は10億元を投資し、新エネルギー重要部品の知能製造一期プロジェクトを構築する。企業代表の肖尊軍氏によると、肇慶正氏はリーディングカンパニーを中心に「大産業」の発展構造を構築している。上流のサプライヤーである亜アルミニウム、中央アジアなどの大型アルミニウム材企業が肇慶に進出した。下流パートナーの寧徳時代、小鵬などの企業サプライヤーも肇慶に投資している。「上下流のサプライチェーンから見ると、産業が集積している場所であれば、この場所の発展は日を待つことができ、肇慶はこのような場所だ」と肖尊軍は言った。
肇慶は大型産業集積区の重点配置をめぐって新エネルギー自動車及び自動車部品、電子情報、装備製造と生物医薬、先進材料などの「3+2」産業クラスターを構築し、その中で市管スタート区はスマートネットワーク連合新エネルギー自動車、次世代電子情報、ハイエンド装備製造と先進材料などの「1+1+2」産業チェーンを重点的に構築した。小鵬自動車、寧徳時代の牽引の下、肇慶は合林立業動力電池、安道拓自動車シート、璞泰来、吉陽装備など多くの新エネルギー強鎖補鎖プロジェクトを導入し、完成車と電池、電機、電線などの重要部品をカバーする産業生態鎖を初歩的に形成し、2022年にこの産業クラスターの生産額は700億元を突破した。
肇慶集積区と広東桂試験区はすでに肇慶製造業の高品質な発展、地域の協調発展を促進する重要なプラットフォームとなっている。肇慶は全市の産業園区の質の向上と効果の向上を持続的に推進し、肇慶集積区を主陣地とする「1+1+N」園区の発展構造の構築に力を入れている。肇慶各地は続々と現地資源の素質と産業基礎を結合し、特色が鮮明で、業態がハイエンドで、エネルギーレベルが際立ち、機能が集積した工業団地の建設を加速し、将来の肇慶集積区の産業チェーンサプライチェーンの組み合わせの需要を満たしている。
建設が加速している肇慶集積区は、肇慶経済の質の高い発展のための「金梧桐」となっている。2022年末現在、肇慶集積区には工業企業950社があり、全市全体の65.3%を占めている。規定上、工業企業の増加値は全市総量の68%を占めている。
ポリシー
ビジネス環境の全面的な最適化
企業の訴えは最後まで続く
桐の木を植えて金の鳳凰を得る。
肇慶が広東港澳門大湾区西部の新都市製造を加速させる主な戦場として、肇慶は高基準計画、高レベル建設、高品質企業誘致、高効率エネルギー管理を堅持し、肇慶集積区、特にスタート区の計画配置をさらに改善し、肇慶集積区の機能品質と産業積載力を最適化、向上させる。
過去1年間、肇慶市委員会、市政府は非常に重視し、肇慶集積区は全省で率先して「指導グループ+指揮部+国有開発会社」の開発運営管理モデルを構築し、類管理委員会の管理扁平高効率大部制モデルを実行し、市の政策決定と資源を直挿した。開発建設の主体として市級園区プラットフォーム会社を設立し、「投、融、建、運、管」を一体化した建設運営プラットフォームを構築する。今年、また全省で率先して管理機構の実体化運営を実現し、肇慶集積区と広東桂試験区の融合発展を推進し、行政運営の効率をさらに向上させた。
集積区の建設需要に立脚し、肇慶は土地開発、資金保障などの面で全力を尽くして支持を提供するとともに、土地の集約・節約を堅持し、土地の集中・連片開発の推進、大商の集中募集を重視し、集積区建設基金の設立を模索し、より多くの社会資本力の建設への参加をこじ開け、集積区の円滑で効率的な建設運営を確保する。
集積区の園区の組み合わせの上で、肇慶は生産、生活、生態配置を最適化し、高基準で水力発電路ガス網、環境保護、標準工場などの組み合わせの施設の建設を推進し、現代化インフラシステムを構築し、全要素の生産性の向上に力を入れ、園区の積載力の吸引力を高め、産城融合、職住バランス、相互発展の良好な構造を形成し、高レベル現代化の産業積載プラットフォームに堅固な支持を提供するよう努力し、良いプロジェクトを導入して、落ちるのが速くて、残ることができて、発展するのが良いです。
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堅実な「ハードサポート」を持つほか、ソフトサービスにおいても、一連の革新的な取り組みが着地を加速させている。肇慶は集積区と広東桂試験区に対する政策支援に絶えず力を入れ、一部の省、市の重点政策が優先的に集積区に着地し、政策の重畳優位性が明らかになった。
例えば、広東省の「産業秩序移転促進財政支援方案(試行)」の関連規定に基づき、肇慶集積区市管スタート区は省が重点的に建設を支援する産業請負メインプラットフォームの一つとして、関連規定に合致するプロジェクトを設備購入額と自建工場(土地購入コストを含まない)固定資産投資額の10%を超えないように一括奨励することができる。
同時に、肇慶で働いて条件に合った人材は、「人材グリーンカード」を発行することができ、カードを持っている人は行政サービス、医療サービス、安住保障、子供の入学、就職サービス、生活サービスなどの面で便利を享受することができる。
肇慶集積区では、プロジェクトは早く着地しなければならず、熟地はすぐにある。早く着工する必要があり、「双容双承諾」政策は先に建ててから検証することができる。迅速な証明が必要で、専任者専用クラスの全過程サービス代行…肇慶は一貫してビジネス環境の最適化を改革を全面的に深化させる「牛鼻」プロジェクトとし、サービス企業の「全肇弁」モデルを革新的に構築し、産業プロジェクトの審査・検収のワンストップ代行サービスを提供し、プロジェクトの審査・認可の進度はいつでも見ることができ、「肇慶サービス、毎日進歩」を推進する。
この間、あるスマートドア窓製造企業が外地で借りた工場を出て、肇慶の発展に戻ることを知り、肇慶集積区の招商スタッフが自ら訪問し、集積区の発展状況を詳しく紹介し、全プロセスの専門サービスを提供した。最初から企業に対して契約を締結し、わずか5営業日しかかからなかった。
「集積区の前期の産業発展計画とインフラ施設の組み合わせがしっかりしているため、現在の建設の進度は絶えず加速しており、これらは企業の着地発展に大きな自信を与え、ますます多くの企業に肇慶、投資肇慶に注目させている」と企業誘致関係者は紹介した。
産業はエネルギーを賦与し、プラットフォームは先行する。肇慶集積区は高基準建設と良質な組み合わせでスマート都市の枠組みを開き、特恵政策と数慧肇慶を用いてビジネス環境を全面的に最適化し、要素保障と連作熟地で産業の傾斜移転をしっかりと受け、高品質発展の美しい青写真を肇慶の真の取り組みの実践に変える。
都市発展の枠組みが全面的に開かれた
肇慶大型産業集積区の建設、企業誘致が忙しい
広東省(肇慶)の大規模産業集積区の市管スタート区では、工事現場が盛んになり、プロジェクトの建設に拍車がかかった。鼎湖蓮花-四会富渓市管スタート区では、数百台の工事機械、輸送車両がその中を行き来して忙しい。第四会大沙市管スタート区の「龍沙大道―堤路結合」プロジェクトの主要区間の杭基礎、管網、投石などの仕事は秩序正しく推進され、プロジェクトが完成した後、大沙スタート区の南北方向の車両通行能力を強化し、園区内外の連絡交通ネットワークをさらに改善する。
写真△広東省(肇慶)大型産業集積区市管スタート区富渓科創公園効果図。
「ここには毎日新しい変化があり、毎日新しい姿をしている」と肇慶集積区指揮部の責任者は紹介した。現在、肇慶科学は集積区の計画建設を効率的に推進し、生産、生活、生態配置を最適化し、全要素の生産性を高め、工事の「黄金期」を先取りし、プロジェクトの迅速なスタート、迅速な建設、迅速な生産開始、迅速な効果の出現を推進している。
ここ数年来、肇慶集積区の市政関連設備は日々完備され、シェラトンホテル、中山大学付属病院、高規格汎用工場などの良質な関連施設が次々と使用されている。
プロジェクトの着地生産を加速するために、集積区は「バッグを持って入居する」環境担体の構築に焦点を当てている。都市道路工事を例に、四会大沙市管スタート区では、省道S 263延長線工事、堤路結合の竜沙大道プロジェクトが全域を貫く2本の縦方向道路を建設し、市管スタート区大沙片区の南北車両通行能力を強化し、北に四会城区、南に鼎湖区を接続し、鼎湖、四会区の内外交通連絡をさらに強化し、片区の道路網構造を完全なものにする。広仏肇高速A線延長区間、広沙大道、岡美路、匯盛路などの横方向道路の織密区域道路網を同時に建設し、園区内部の交通ネットワークをさらに整備し、車両の通行能力を高める。鼎湖蓮花-四会富渓市管スタート区では、大道二期、富渓大道、富民路、富麗路、富盛路などのプロジェクトを振興した後、既存の工業団地の「毛細血管」をさらに疎通させ、企業の輸送をより便利にすることができる。「道路が通じて、企業が入ってきたら、集積区も盛んになるだろう」と施工側の担当者は言う。
肇慶集積区の蹄は急ぎ足でインフラ建設を推進する計画を立てており、現在、永貝大道一期、永貝大道BC段、竜沙大道、新設給水管、大砂プロジェクト一、工業大道、富渓子プロジェクト四、振興大道二期が建設に着工している。省道263拡張工事、工業大道南延長線、貝水大道AB段、永貝大道東延線、蓮華汚水工場、大沙鎮汚水工場、大沙第二汚水工場、水系工事などのプロジェクトは各前期の作業を加速している。
インフラ建設を熱く推進するほか、肇慶集積区は引き続き「大企業誘致」の枠組みを構築し、大プロジェクトの着地を推進している。集積区は終始企業誘致を質の高い発展の生命線とし、製造業の当主、企業誘致の「一手プロジェクト」を全面的に実行に移し、企業の増資・生産拡大、産業プロジェクトの企業誘致・着地のための特別行動を実施し、産業チェーンの正確な企業誘致を展開している。
大型産業集積区の牽引作用を強化し、肇慶はプロジェクトの誘致、先導力の強化、チェーンの補充、プラットフォームの構築、グループの集積に力を入れ、企業誘致力の強化と企業誘致モデルの革新にさらに力を入れ、拠点駐在企業誘致チームと工業団地運営者の役割を十分に発揮させ、リード性、ベルト性の強い「空母級」大プロジェクトと生産能力の利益が明らかで、「造血」能力の強い産業プロジェクトの誘致に力を入れる。
将来、肇慶集積区は産業誘致目標企業リストを絶えず改善し、小鵬自動車、瑞慶時代、風華高科などの「チェーン主」企業をめぐって、産業チェーン誘致に力を入れ、上下流企業とパートナーを積極的に肇慶市に誘致し、「ビジネス誘致」で産業チェーンの組み合わせ協力を推進し、「チェーン構築、チェーン強化、チェーン補完、チェーン延長」の良質なプロジェクトを全力で導入する。
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ktakeuchi · 1 year
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「地政学的にいって日本にとって韓国は重要だ」っていうけど、あれどうなんだろうな。
釜山に中国軍が駐屯していて、鎮海に中国海軍が母港を構えていて、なにか問題あるのか?
あるかないかでいえばあるだろうけどさ。 でもそんなもの隣国同士なんか��つでもあるじゃん。
「地政学的にいって日本にとって韓国は重要だ」って、「満蒙は日本の生命線」と何が違うんだ? そうやって日本は大陸の奥地へとずるずる引きずり込まれていったじゃん。
そりゃ戦術的にはさ、川でも海でも水を越えるのはとにかくたいへんだから、対岸に陸軍戦力を展開しておいて基地作って固めるというのは有利だというのは分かるよ。でもそれただの戦術的優位性ってだけじゃん。戦術的な優位性だけ考えて、戦略的な損得を無視して橋頭堡を築いたらその後背地、その後背地を守るためにその後背地、その後背地を守るためにその後背地、って無限ループで真珠湾まで行っちゃったのが近代日本でしょ。
戦術か戦略かというのもどうとでもなる定義でふわふわだから具体的な状況で考えると、幕末から明治半ばまでの制海権って考えると、日本が朝鮮半島南部を抑えておいきたいのは分かる。
江戸時代後半で日本はすでに全国的な水運に依存していて「シーレーン」は日本列島をぐるっと囲っていた。そして江戸は当時世界最大規模の人口を抱えていた。そのチョークポイントは対馬海峡でそこを切られると全部干上がる。「東都大川は英京テムズ川とつながっている」そうだが、それはでかく言いすぎってやつで、実際に隅田川の河口につながっているのは下関海峡だろう。
で、当時の技術的に黒船にこられたら、下関なんかあっさりやられる。実際にあっさりやられた。その黒船が手近にいるのが、ウラジオストクと旅順だ。
そりゃここの対岸を取っておかなければまずいし、その対岸を施政しているのは朝鮮史視点でも世界史視点でも屈指の無能邪悪専制王朝ときたものだ。今の北朝鮮と比べてもどっこいというか、たぶんそれ以下。
だから、当時の人達の判断は分かる。それが最善だったかどうかはともかく、分かることは分かる。(さらにいうと、ロシアだけじゃなくて、大英帝国だって大清帝国だって十分脅威だった。)
どうするべきだったかは考えてもしょうがないけど、その時の考え方をずっと無反省に引きずっていると思う。
さらにいうと、この「朝鮮半島は日本の脇腹に突きつけられた短刀」史観を補強したのはダレスだと思う。あのアメリカのダレス。
「朝鮮半島が赤化したら日本も赤化し、アメリカはアジアを失陥する」ってあれ。 実際にそうなったらどうなったかはそれこそ歴史のifだけど、買いかぶり&無知じゃないかな。
ダレスが日本やアジアのことを大して知っていたとは思えないけど、それを差っ引いても、当時のある種の絶滅史観みたいなのがあったと思う。戦争の勝敗を決めるのは工業力であり、釜山から戦略爆撃されたら日本の工業力(少なくとも北九州工業地帯)は壊滅するじゃん、と。そして工業力が壊滅したら即敗北じゃん、って。
当時そう考えたのはしゃあないけど、結果として違うよな、ってのは朝鮮戦争でもベトナム戦争でも最近のウクライナ侵攻でも証明した通り。
ついでにいうと、「低地地方」(ベルギーの中立保証)の問題が、西欧の知識人の中にはずっとモデルとしてあったんだと思う。
150年前から今に至るまでに誰がどう考えたかは所詮推測にすぎないけど、2023年の今に落とし込んで考えたらどうなるかって言うと、それ違うんじゃないって思う。
まず、日本の主要なシーレーンが通っているのは台湾近海であって対馬海峡ではない。 台湾近海からさらに南シナ海、マラッカ海峡、インド洋、ペルシャ湾や紅海へと続いているし、太平洋そのものや大西洋だって北極海だって大切な存在であり、そこの安全をどう保証するかというのは大きな問題だし、対馬海峡だって日本海だって黄海だって大切には違いないけど、one of themじゃん。
次に、黒船じゃない。 もちろん今でも水上艦は大切だけど、潜水艦とか空軍とかミサイルとか衛星とかとそれを統合して判断する能力(情報能力ね)とかが大切であって、フネってのはその一要素にすぎないだろうさ。
そして、渡海が大変なのは今も昔も変わりはない。それこそ幕末どころか元寇や白村江から。かりに釜山に最先端の武装をした100万人と戦車1万台があったからって、それがなんだってんだ。運ぶ能力がなければ、運んだ後に維持する能力がなければ、それ意味ない。それこそ豊臣秀吉が証明した。
以上を考えると、韓国が友好勢力だろうが敵対勢力だろうが、日本の安全保障にとってはどうでもいいんじゃないかな。
そりゃ敵か味方かでいえば味方の方がいいに決まってるけど、「韓国は友好勢力であるべし」として、韓国防衛のために戦線を大陸側にむやみに広げるほうが害悪だと思う。
敵でも味方でも、それが入れ替わっても、同じルールで同じように同じ距離感で付き合えばいい。
そりゃ隣国が無法地帯だとか、何をしても西党東党の内部権力闘争に吸い込まれるゴミクズ政府のしょうもない党派抗争に振り回されてこちらのリソースを無駄遣いしなければならないというのならば不安だし、そしてそれが軍事技術的に致命的ならしょうがないけど、今の韓国は幸いにいて国民国家()であり、自由民主主義国家()であり、先進国()なのだから、そして軍事技術的にはどうとでもなるのだから、日本としては韓国がどこにつこうが、誰と組もうが、どういう国体と政体になろうが、どうでもいいんじゃないかな。
主権国家がどこと同盟を組むかはその国家の専権事項でありBalane of powerなんか無視してOKって、ロシアのウクライナ侵攻で日本の識者もアメリカの識者も言ってのけてるもんな。私は個人的にはとても同意できないし、第一次世界大戦の前夜並みに無責任な世界観だと思うが、そうだってんならそうなのだろう。
同民族の北朝鮮は最低最悪の国家だし、それほどではないにせよ軍事独裁時代の(いや・・・それはくくりが大きすぎて、李承晩時代の)韓国もひどいものだけど、でもさ、しゃあないじゃん。それが外国の他人の選んだ結果なのだから、それに口をだすのは良くないよ。
人道的にはひっかかるけど、人道を口実にして他国に干渉するのは、近代のアジアの東亜のっていって大陸にのめり込んでいった先人と変わらんよ。
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mskdeer · 1 year
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リオノーレ・イスカリオット子爵令嬢
「聖アヴァルクの儀仗官」の設定続き。イスカリオット子爵令嬢について。官能的な恋物語の、もう一人の主人公。ダークヒロイン側。
▼概要
曲:Dragon - Unbreakable
男装の麗人。いわゆる爺専令嬢。幼い頃からミレイユ皇女の護衛官を勤める。ずっと王宮に勤めているため、領地にはほとんと居らず、社交界にも顔を出したことがない。儀仗官勤めをするルミリアンナ伯爵令嬢と境遇が似ており、彼女の心に寄り添う友人となる。美男子は皇子で見慣れているため老獪な紳士に惚れがち。
楽都で多くの音楽に触れていたせいか、作曲家としての才能を持つ。子爵家精鋭部隊が演奏する曲は彼女の作品。
▼外見
漆黒の髪と、赤い瞳。護衛官時はローポニーテールに結って怠惰な雰囲気を醸し出しているが、女性の格好をしている時は髪を高く結い凜とした装い。男装している割りに背が低いのがコンプレックス。彼女を女性と知らない者には万年少年と思われている。
以下、めちゃくちゃネタバレ。
*
▼男装と爺専門
皇女に群がる令嬢達からは将来有望な男子だと思われてアプローチを受けがち。しかし男装が趣味な訳ではない。護衛任務を行うのに男性の格好が便利だからしているだけ。皇女のお付き合いで極稀にドレスを着ることもある。
またリオノーレは爺専門である。普段はクールだが、特にアスカム伯爵家先々代当主(御年82歳)は好みドンピシャらしく、影ながら黄色い声を飛ばしている。しかしその恋が本人に届かないどころか、当代アスカム伯爵(爺のひ孫)に恋していると勘違いされる。
▼家族関係
両親は流行病に罹って他界した。全員未成年であるからと当主の座は現在空白だが、イスカリオット子爵家の当主は従弟キーファが継ぐことが決定している。とはいえ名門中の名門家である。通常の貴族なら傍系やら私生児やら跡取りがちゃんと居れば問題ないところだが、古き家系であるため血筋等にうるさい。よって従弟にとって(リオノーレが継ぐ気がなくても)イスカリオット家直系リオノーレの存在は目の上のたんこぶだ。彼女が護衛任務の最中に運悪く命を落とせば良いのに…と思っている。
▼婚約者
豪商モンテリオ家の嫡男ピエトロと婚約していた。モンテリオ家は帝国軍下で皇帝公認の軍艦を作っていたが、神国系一族であるため、未だ爵位を与えられていなかった。そこで、古き名門家と繋がりを作って爵位への血筋を作ろうと考えていたのだ。
一方、イスカリオット家にとっても益のある話だった。大金持ちの家に彼女が嫁入りすれば子爵家は大商人の身内になれる。同���に、男の真似事をしてこままでは結婚相手が見つからないだろうリオノーレを救うことも出来る。両家はただちに政略結婚の手筈を整えた。
二人の仲は悪くなかった。むしろピエトロはリオノーレに執着していった。だが執着すればするほど、彼女が皇女ばかりにかまけて領地に戻ってこないことが不満の種になった。
▼モンテリオ家の正体
ベネディクト公爵の手によって残酷な真実が暴かれた。モンテリオ家は神国のスパイだったのだ。彼等はかの国を再興するため、皇家聖地を守るアスカム伯爵の命を狙った。皇女伝いに婚約者の暴挙を知ったリオノーレはアスカム伯爵を助けに向かう。以降、アスカム伯爵とは協力関係を結ぶことになる。
▼伯爵との婚約
アスカム伯爵は当時ルミリアンナ令嬢に恋をしていた。リオノーレも、形だけの婚約者とは言え夫となるはず男の裏切りに深く心を痛めていた。そんな二人が互いに恋する道理は無……いはずだが、偶然は重なるもの。婚約者探しに疲れていたアスカム伯爵はある提案を子爵令嬢へ持ちかけた。自分と婚約しないか――と。
リオノーレは彼がルミリアンナを愛していることを知っていた。そのため即答で断った。すると「では互いに好きになれば問題ないね」と言いくるめられ、お試し婚約生活が始まる。
平民成り上がり公爵と儀仗官の情熱的な恋。その裏側で繰り広げられる爺専と豹変貴公子の官能的な恋物語。
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kachoushi · 2 years
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各地句会報
花鳥誌 令和4年10月号
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坊城俊樹選
栗林圭魚選 岡田順子選
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令和4年7月2日 零の会 坊城俊樹選 特選句
観音の御手炎天にやはらかく 佑天 跡地へと想ひありしか夏の蝶 三郎 白あぢさゐ少し離れて年尾句碑 和子 病院も看護記録も夏草に いづみ 小さく深き緑蔭が抱く年尾句碑 和子 息荒く仏へ寄りし暑さかな 光子 日盛の祠に生れし真の闇 和子 みづからを菩薩に添うて空蟬に いづみ
岡田順子選 特選句
面影は西日晒しの看板に はるか 夏草や記憶の中のナース服 三郎 朝涼の鎌倉よりの風頰に 慶月 息荒く仏へ寄りし暑さかな 光子 五輪塔とは緑蔭のただの石 俊樹 元禄も享保の墓も灼けをれり 佑天 暑き日を年尾の句碑のふところに はるか 観音は水の色して大酷暑 いづみ
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年7月7日 うづら三日の月句会 坊城俊樹選 特選句
浮き沈み女三代夏のれん 都 空つぽの香水びんの残り香よ 同 長茄子の悩ましきかな曲線美 同 パナマ帽明治の父の伊達姿 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年7月7日 花鳥さゞれ会 坊城俊樹選 特選句
白と云ふ色たゞならぬ半夏生 雪 前山の雪崩るる如く青嵐 同 やゝに老いやゝに夏痩せして在す 同 炎帝のどかりと座りたる越路 かづを 滝音に鳥語人語も呑まれたり 同 九頭竜と対峙し流る天の川 同 静もりて明智が墓碑に沙羅の花 笑 能登半島掻き消してゐる青嵐 千代子 悠久の光を抱へ滴れる 泰俊
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年7月8日 鳥取花鳥会 岡田順子選 特選句
子等見つつ弁当番や海の家 宇太郎 屠場へと曳かれるやうに炎天へ 都 死者送り窓に吹き込む青田風 すみ子 川に還す一夜を共にせし蛍 美智子 次の子に少し短かき古浴衣 宇太郎 病窓に影の騒ぎて青嵐 悦子 風紋は海へ傾れて雲の峰 宇太郎 先輩の墓碑に献杯原爆忌 益恵
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年7月9日 枡形句会 栗林圭魚選 特選句
戦なき広き空欲し雲の峰 三無 風ひたと止んで初蟬響きくる 百合子 夏蝶のげに句碑守のごと飛びぬ 同 雲の峰草の匂ひに樹の匂ひ ゆう子 アルプスを小さく見せて雲の峰 白陶 菜園の胡瓜ピカソの絵に似たり 多美女 句碑に影落し戻り来黒揚羽 三無 供へればくらりと揺るる甜瓜 ゆう子 炎天に浄き閼伽水陽子墓所 三無
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年7月11日 武生花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
七夕や竹切る音のとよもせり 時江 夏潮にロシア軍艦越境す 世詩明 うしろから八つ裂きに来る稲光り 信子 鷺草や鎮守の杜を結界に 時江 七変化寡黙な夫のいつもゐて 信子 生きる意義考へてゐる山椒魚 上嶋昭子 花擬宝珠通夜の灯うるみ傾きぬ 中山昭子 青田もう何も映さず靡きをり みす枝 浴衣の娘女工哀史のこと知らず 世詩明 風鈴を気楽な人と聴いてをり 上嶋昭子 黒南風や酒場は白きピアノ置き 同 見馴れたる山を見飽きず端居かな 中山昭子 昼寝人濁世を忘れ仏顔 みす枝 水打つて日本の地震を鎮めをり 信子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年7月11日 なかみち句会 栗林圭魚選 特選句
武蔵野の風に目覚めし合歓の花 三無 羅や近より難き気を纏ひ 同 艶やかに羅笑みて同窓会 同 金魚鉢洗ふ役目の誇らしげ 貴薫 金魚掬ひ父の背中の逞しき 有有 旅先で出合ひて嬉し合歓の花 貴薫 慎ましく生きる姿の合歓の花 史空 羅の似合ふ真砂女に恋多き あき子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年7月13日 さくら花鳥会 岡田順子選 特選句
七夕の雨に濡らしてハイヒール 登美子 片恋のラジオ相談星の秋 同 玉葱を貰へば娘吊るしをり 令子 夏座布団友の数だけ広げけり みえこ 天道虫後ろ姿の子らを撮る 裕子 たばこ屋の小窓に覗く扇風機 実加 忠霊場若きの墓は盆静か 令子 老いらくの母の見入れる天の川 登美子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年7月15日 さきたま花鳥句会
炎天の小江戸の街や車夫の愚痴 月惑 老いてなほ一鞭入れて草を引く 八草 空蟬や何も語れず逝きし友 裕章 夏空へ磴駆け上る柔道部 とし江 厳かにお祓ひ後の心太 ふじ穂 紅芙蓉誉め合ふ笑みの立ち話 恵美子
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令和4年7月16日 伊藤柏翠俳句記念館 坊城俊樹選 特選句
此の先は教へぬつもり道をしへ 雪 野地蔵も息をひそめる炎天下 英美子 日盛りに息をひそめてゐる地蔵 同 母の影盆灯の後見え隠れ 山田和子 羅やさらりとまとひ香の立つ 真喜栄 バス降りて一人一人の夏終る 世詩明 短夜や夢幻の如くなる 同 めまとひを払ひて無人切符買ふ 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年7月17日 風月句会 坊城俊樹選 特選句
大蟻の車輪のごとく駆け抜けし 久子 炎天の武蔵野の底滑る蝶 三無 変ること厭ふ白紫陽花の白 久 水光り羽黒蜻蛉は神の使者 慶月 古座敷や行くあて知れぬ茄子の馬 軽象 水音を真中に抱きて森涼し 慶月 大蟻も小蟻も参ず地蔵塔 眞理子 夏空を映す水たまりを蹴上げ 久 天牛の角ふりかざす古戦場 眞理子 紫陽花の絞り出したる終の藍 圭魚 甘味屋の蓮を描きし夏暖簾 同 民家古りただ現し身の黒揚羽 千種 森深く闇に添ひゆく黒揚羽 斉
栗林圭魚選 特選句
水音を真中に抱きて森涼し 慶月 ハケの家夏炉の湿る匂ひかな 要 大蟻も小蟻も参ず地蔵塔 眞理子 紅蓮の今日崩れゆく命かな 久子 夏空を忽ち縮め潦 斉 みがかれし床に朝採り茗荷の子 久子 式台に雨跡ありて風涼し 同 茅葺きの土間の暗がり死蛾美しき 炳子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年7月19日 萩花鳥会
みちのくの吾娘が来たるや月見草 祐子 炎帝や必殺狙撃動天す 健雄 一面の葉に見え隠れはすの花 恒雄 夏山はこれで十分梅むすび 俊文 夏料理語り尽くして持て成さる ゆかり 駄々つ子の泣きやんだらし夏の雨 陽子 痛風の足を投げ出し夏の月 吉之 頭垂れ雨乞ひしたるや庭の花 明子 法螺貝の響く城下や雲の峰 美恵子
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令和4年7月20日 福井花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
もくもくと九頭竜のぼる雲の峰 千代子 七夕や笹は願ひに撓るほど 千��江 幼きを呼び戻したる天瓜粉 同 かの人の垣根に高く酔芙蓉 昭子 三人の遺影の部屋も梅雨湿り 清女 七夕に女心の糸結ぶ 啓子 小石踏む音の近づく夏館 泰俊 夕立や濡れて礎石の薄明り 同 面も手も己れ矜恃の日焼かな 数幸 穴を出し蚯蚓一糸も纏はざる 雪 裸火に想ひの丈を飛べる火蛾 同 水の如く又火の如く人涼し 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年7月21日 鯖江花鳥俳句會 坊城俊樹選 特選句
風鈴の欲しいと思ふ風が今 洋子 右衛門に隣る左衛門夏構 同 鉈の音山の地肌に万緑に 同 賽銭を打つ音までも黴臭き 同 万緑や山相いよよ文殊山 雪 祭帯器用に結びくれし母 同 その人とカンカン帽に気付く迄 同 盆の月家系図のこと何もしらず 昭中山子 炎天に近道すれば転びけり 同 子が囃す夜空の証や地蔵祭 ただし 鳳仙花姉妹の話途切れ無し みす枝
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年7月24日 月例会 坊城俊樹選 特選句
零戦に少年口を閉ざす夏 和子 靖国へ四方より迫る雲の峰 要 夏蝶は翅で息して歩みたる 和子 空蟬の祈る形に落ちにけり 同 蓮花へと極楽の風触れて過ぐ 政江 静脈の巻きつく手首白日傘 和子 羅を纏ひかの世の話など はるか
岡田順子選 特選句
目の前を突然蟬の木となれり 千種 絵日傘のシスターの行く九段坂 眞理子 大きさの合はざる蟬の殻と穴 千種 礼拝の黙を蓮の解かれゆく 炳子 羅を纏ひかの世の話など はるか 炎帝の子の鉄棒や大鳥居 小鳥 見巧者の折紙付きや泥鰌鍋 幸風
栗林圭魚選 特選句
零戦に少年口を閉ざす夏 和子 熱砂踏む雀らの影ゆらゆらと 順子 横顔の考へてゐる団扇かな 同 病葉となるや社の奥に降り 眞理子 空蟬は拾ひ奉仕の竹箒 順子 最短の空行く鴉街灼くる 千種 大鳥居溽暑の穢土を寄せつけず 月惑 能舞台しづかに進む蝸牛 幸風
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年7月 九州花鳥会 坊城俊樹選 特選句
大鍋のたぷんたぷんと一夜酒 愛 悪童の頃瓜番に追はれしと 同 瓜番の灯りを返す獣の眼 同 この辺り魔法使ひの夜店らし ひとみ 甘酒のとろみも憂さも呑み込みぬ 久恵 蟬時雨遠くに聞けば海凪ぎて 桂 逆転か球は外野へ峰雲へ 由紀子 夕雲はマグマ色して浜万年青 久恵 咲き疲れてゐるかも知れぬ水中花 ひとみ 丁寧にハンカチ畳み恋語り さえこ
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
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ari0921 · 5 months
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「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和五年(2023)12月10日(日曜日)
    通巻第8043号
EUは「生成AI」と「汎用AI」を問わず包括規制をかける
   ペンタゴンはAI軍事ロボット開発を急ぎ始めた
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 「生成AI」なるもの。たとえば大量のデータを持つAIが文章や画像を自動作成する。
「オープンAI」社が開発した対話型AI「チャットGPT」が魁となって製造業もソフト企業も、省力化への期待から活用が急速に広がった。
しかし巧妙な画像操作、フェイク情報の拡散や個人情報の漏えいといったリスクを伴なって、社会問題となった。たとえば大學では論文審査にチャットGPTを利用した作文ではないかを嘘発見器のように探索する機械を導入した。ある新人小説賞応募では、例年の二十倍の応募があり、殆どがチャットGPT利用の人工的作文とわかって小説賞の募集を中止した。ブラジルでは条文改正案をチャットGPTで作成し、議会は多数で承認するという事態に発展した。
このまま突っ走るとどうなるのか?
「オープンAI」のサム・アルトマンCEOは議会証言で、「規制が必要だ」としていた。23年5月に広島で開催された先進7カ国(G7)は、AIの国際ルールを取りまとめることで合意した。AIが人間を超える危機(2045 シンギュラリティ)が叫ばれて、多くの学者や知識人が警鐘を乱打してきた。
 12月9日にEUが発表した規制案では、『汎用AI』の範囲にある政治的、宗教的、哲学的信念、性的指向、人種を推測するための顔認証システムや潜在意識を刺激するサブリミナル技術を組み入れたAIは認めない原則を打ち出した。
2026年から実施予定で、生体認証システムの使用も制限し、拉致、人身売買、性的搾取事件の被害者の的を絞った捜索や、特定の現在のテロの脅威の防止には例外が設けられる。違反者には50億円程度の罰金か年間売り上げの7%の制裁金が課せられる。
 
 一方、米国と中国では軍事ロボットの開発が迅速に進捗している。
 高性能の軍事ロボットに関して米国は研究開発から実験段階へと歩を進めている。高性能のAIを搭載した自律型兵器システム(ドローン艦艇、航空機、戦車運用)の開発をめぐる論争が際立つようになった。争点のひとつは、「生成 AI」システムで使用される「大規模言語モデル」の信頼性をめぐる見解の対立である。
▼中枢の技術は半導体である。
 高度AI の活用に関して米国では国務省と国防総省は、「責任ある方法で行われる限り、人工知能は将来の兵器システムの運用に使用できるし、使用すべきである。米国は技術の進歩に関係なく、(軍事によるAIの)責任ある開発と使用を可能にするために必要な政策を導入し、技術的能力を構築する」としている。
 専門家の意見では、「生と死の決定がもはや人間によって行われるのではなく、事前にプログラムされたアルゴリズムに基づいて行われるとなれば、倫理的問題を引き起こすだろう。自律型兵器が惹起する課題と懸念が明らかに存在する。したがって法的、技術的、人道的、倫理的な観点から、また武力行使における人間の役割に規制が必要である」とする。
 ペンタゴンはAI搭載の自律兵器システムの開発と配備を進めている。多数の自律型兵器を配備し、「質」と「量」の双方で、中国の優位性を克服する準備をしなければならないと考えているからだ。
 もう一つ、というより最大の懸念がある。
 技術情報、ノウハウの漏洩である。産業スパイが高度化し最新の機密をハッカー攻撃やエンジニアへのカネと女の罠をしかけ盗用するのだ。
 米軍輸送機C17に米国は5000億円の開発費を投じた。中国はその機密をハッカー攻撃で盗んだ。コストは米国の一万分の一だった。中国空軍ジェット戦闘機「殲21」は米軍機F22の、「殲31」はF35の機密を盗んだとされる。
 またノウハウの漏洩がある。台湾から中国への渡り鳥エンジニアたちがいる。
『ウォールストリートジャーナル』が「半導体の魔術師」と名付けた梁孟松は米国大学留学後、現地のIT工場で働き、TSMCで腕を発揮した。梁がTSMCに在籍したのは1992年か2009年までで、この間に身につけたノウハウをもって大陸へ渡り、SMICで14ナノ半導体製造に成功したといわれる。現実にファーウェイの新型スマホ「Mate60 PRO」にはSMICが自製したとされる半導体が使われていた。
 安全保障上、由々しき問題として関係者が激怒した。米国は、米国籍のエンジニアが中国ではたらくことを禁止している。
 台湾は押っ取り刀で法改正に乗り出した。まずNSTC(国家科学及技術委員会)はノウハウならびに半導体材料を含む22の禁止リストを公表した。違反には罰金と5年以上の禁固刑が課せられる。
 ならば梁孟松を台湾は「裏切り者」として如何に裁くのか? 梁は中国に永住するつもりなのであり、台湾の司法権が及ばない。
 ▼倫理、モラル、そして霊性が問題になる。
かくして倫理、モラル、そして霊性が問題になる。
 2023数学賞を受賞した丘成桐教授は12月8日開催の授賞式(香港)で「AIは人間の創造的精神にはなれない」と明言した。岡潔もきっと同じことを言っただろう。
 つまり「生成AI」は「霊性AI」になることはない。神の意志はそこにはない、と世界的な数学者が示唆した。
 世界の破滅を描いた三島由紀夫の『美しい星』に次の箴言的比喩があることを思い出した(新潮文庫版より)
 「冷戦と世界不安、まやかしの平和主義、すばらしい速度で愚昧ととう安への坂道を滑り落ちてゆく人々、にせものの経済的繁栄、狂おしい享楽感、世界政治の指導者たちの女のような虚栄心。。。こういうもの総ては、仕方なく手に委ねられた薔薇の花束の棘のように」
 主人公は宇宙から飛来した円盤を目撃している。
 「円盤が目に見えていたあいだの数秒間に、彼の心を充たしていた至福の感じを反芻した。それはまぎれもなく、ばらばらな世界が瞬時にして医やされて、澄明な諧和と統一感に達したと感じることのできる至福であった。天の糊が忽ちにして砕かれた断片をつなぎあわせ、世界はふたたび水晶の円球のような無疵の平和に身を休めていた。人々の心は通じ合い争いは熄み、すべてがあの瀕死の息づかいから、整ったやすらかな呼吸に戻った」
 「平和は自由と同様に、われわれ宇宙人の海から漁られた魚であって、地球へ陸揚げされると忽ち腐る。平和の地球的本質であるこの腐敗の足の速さ、これが彼らの不満の種で、彼らがしきりに願っている平和は新鮮な瞬間的な平和か、金属のように普及の恒久平和かのいずれかで、中間的なだらだらした平和は、みんな贋物くさい匂いがする」
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undeadlovers-m · 7 days
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片思いの方限定♡一般試写会レポート
4月23日、渋谷ユーロライブにて一般試写会が開催された。上映後には松居大悟監督と、映画・音楽のMCなどで活躍する奥浜レイラ氏が登壇。映画の裏話や来場された観客からのQ &Aも行われた。
Tumblr media
松居監督は、会場に集まった観客へ挨拶の後、「『ちょっと思い出しただけ』『手』は培ってきた感じがあったのですが、この作品は、20代半ばの時からやりたいと思っていて、でも38歳の今の自分の感覚とは、ちょっとずれているので。ドキドキしますね。技術じゃ通用しない原作だったので」と緊張の面持ちで語った。
奥浜は今作の感想について「いくらでも噛めるガムのような、発見がありました」と語り、「アイスが溶けるシーンを観て、人と人の関係って、個体が液体になるように変化していっちゃうものだなと。そこから結構この作品の見方が変わりました」と述べると、深く頷く観客もいた。
「この映画を観ている皆さんの心の状況を、実況で見たいんですよね」という松居監督。奥浜は後半のりのが走るシーンを挙げながら「恋人や家族ってこういう瞬間あるなと思いました。一緒に走ってたつもりなのに、こっちは止まっていて、 向こうは走っている。考えてることが変わったり、ずれてしまう。あるな!と、本当に実況したくなりました」と返し、「嬉しい。そこはやっぱ上映後がいいですね」と松居監督が返すと、会場から笑いが起きていた。
Tumblr media
ここから観客とティーチインが行われた。最前列に座る女性が「ぶったまげました!」と映画の感想を語りつつ、共同脚本について棲み分けはどのように行なったか質問が飛ぶと、今作の共同脚本家で、多くのアニメ作品を手掛けている大野敏哉さんについて「大野さんが脚本を担当した『私の優しくない先輩』が、飛躍しているけど、悲しみや哀愁があってすごく好きで。『不死身ラヴァーズ』は実写じゃ考えられない表現をしているので、大野さんと一緒に作りました」と述べ、「進め方として、大野さんが風呂敷を広げ、僕が畳んでいく、という作業をしていた」と明かした。
また、主人公りのの親友・田中��アセクシャルであることは意識したのか、という問いには、原作は性別が逆(じゅんがりのを追いかける設定)で、田中は「イケメン田中」として登場することを説明しつつ「かっこいい男子が『好き』と言っても入ってこない。じゅんが思いつかなくて10年経ってしまった。それで先にりのを探そうとオーディションをしたら、見上さんが来てくれて。その佇まいや先の読めなさを見て、見上さんが追いかける側の話がいいなと、そして男女入れ替えたらじゅんの可能性が広がると思った」と制作の裏側を明かすと、会場から納得の「おぉ」というどよめきの声が。そして「性別を入れ替えたことで、田中をどうするかとなったのですが、女の子だとガールズトークになって、すぐに核心をついたことを言っちゃうから、男のままにしました」と明かし、さらにアセクシャルは裏設定で、調べている方に実際に脚本を読んでもらって違和感がないか確認してもらったことも明かした。
佐藤寛太のファンの方からは「号泣してしまった」と感想も。今作のじゅん役の決め手が、佐藤が松居監督へ送ったDMだったことについて、どこが決め手だったのかと質問が飛ぶと、「(佐藤が出演している)映画『軍艦少年』を観て、それが素朴さや芯の強さ、粗暴さを感じて、それと彼の所属している事務所(LDH JAPAN)のギャップがあって。僕、あまりそういう人たちと仕事をしたことがなくて、怖い人たちの集団と思っていたんですが…」というと会場からは笑いが。そのイメージと佐藤のDMの文章や芝居が「いい意味で意外だった」ことを明かし「未知数というところもあり、やってみたいと思った」と決め手を語った。しかし、実際会った佐藤について「僕、結構20代の方とお仕事するんですけど、大体落ち着いていて静かなんですが、彼は何一つない…。ずっとうろろしていて、中2の10分間の休憩時間みたい」というと、先日のイベントのMCを勤めていた奥浜も「ステージの場ミリ(立ち位置)に立っていませんでしたね」というと笑いが。「そこがいい意味で意外性があったのと、大学生パートのじゅんにとって、すごく良かったと思います。佐藤寛太のあまり日本の俳優には持ってない“らしさ”が、この大学生パートのじゅんで出たらすごくいいなと、やりながら感じていました」と明かした。
他にも中学生パートのじゅんのフィジカルを感じさせるシーンの話題に。このシーンの台本では「とんでもない動きで交わす」としか書いてなかったと明かし、撮影の日に「何かない?」と松居監督が問うと佐藤から「側宙」と言われたという。ただ、佐藤から「カバンを持っているので、成功率は5分です!」と言われたそうで、「いや今5分出して欲しくないなと思って、それで片手側転になりました」と裏側を明かし、会場は笑いに包まれた。
ファンタジーからリアリティーに寄せた理由について問われた松居監督は「一番考えていたところでした。りのが大学になるまでのパートは、ちゃんとそういうところ(ファンタジー)に向き合おうと。大学パートからは、ファンタジーではなくフレームアウトなどを意図的に入れま���た」と語ると、奥浜が「カメラワークが秀逸で、特にクリーニング屋のシーンは見上さんの表情がいい。芝居を信じて演出されているなと。巧みだなと思っていました」と述べた。最後に、松居監督が「ラストだけは本当に悩みました。でもこれはちょっとまだ…、もうちょい取っておきたい(笑)。まだ公開していないので」というと会場からはどっと笑いが。30分間の濃厚なトークショーとなった。
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mari8log · 9 months
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スパロボ30マジェプリ台詞まとめ(アサギ・ケイ)
アサギ・トシカズ
・通常
「先手必勝だ!」
「冷静にやれば、出来るはずだ! 多分!」☆
「今は敵を倒す事だけを考える…!」
「ブルーワンなら、やれるはずだ…!」
「失敗しないように慎重にやらないと…!」☆
「今更逃げても、もう遅い…!」
「何としても、ここで食い止める…!」
「俺とブルーワンが相手になる!」
「今までの自分を越えてみせる…!」★
「やれる…!いや、やってみせるんだ!」★
・掛け合い
イズル「アサギなら倒せるはずだ!」 アサギ「失敗しなきゃな!」
アサギ「あいつの相手は俺がする!」イズル「頼んだよ、アサギ!」
イズル「アサギなら、やれるはずだよ!」アサギ「その期待に応えてみせる!」★
アサギ「俺の相手はあいつか!」イズル「やっちゃえ、お兄ちゃん!」O
アサギ「ケイ、こちらのサポートを頼む!」ケイ「すぐにデータを送るわ!」
ケイ「敵が来るわよ、アサギ」 アサギ「わかってる…! 応戦する!」
タマキ「つべこべ考えず突っ込むのら、アサギ!」 アサギ「いや、さすがにそれは駄目だろ!」
アサギ「一対一なら、きっとやれる!」 スルガ「言ったからには、やってみせろよな!」
スルガ「早く攻撃しろ、アサギ!」 アサギ「俺なりのタイミングがあるんだよ!」
アサギ「慎重かつ大胆に攻めれば…!」 アンジュ「少しは成長したじゃねえかよ!」★?
【反撃】
「このまま迎え撃つ!」
「あいつを野放しにはできない!」
「早くやり返さなくては…!」
「対処の仕方は心得ている!」
「借りはすぐに返す…!」
「お返ししないと、つけ込まれる!」
「攻撃されたら、すぐ反撃だ!」
「俺は、お前なんてちっとも怖くないからな!」
「こうなったら、やるしかない!」
「立ち向かう覚悟は出来ている!」★
アサギ「反撃…!すぐに反撃だ!」イズル「気負いすぎだよ、アサギ!」☆
アサギ「今度はこちらの番だ! 」イズル「すごい!気合い入ってる!」
ケイ「敵機、ブルーワンの射程内!」アサギ「だったら、反撃だ…!」
アサギ「今度はこちらの番だ!」タ��キ「行くのら、アサギ!」
スルガ「やられっぱなしか、アサギ?」アサギ「そんなわけあるか!」
アサギ「ここは慎重に…!」アンジュ「ビビッてるようにしか見えねえぞ!」(攻撃かも)
アンジュ「さっさと反撃しろ、カタツムリ!」アサギ「誰がカタツムリだ!?」
【特殊台詞】
・雑多
「あのモビルスーツは俺が引き受けた!」
「戦艦が相手なら、懐に飛び込むしかない…!」
「悪事を働くAIは排除する!」
「スピードで相手のパワーを押さえ込む!」
「ご自慢のパワーは、こんなものか!」
「見つけたぞ、指揮官機!」(ルティエル)
「俺でエースの相手が務まるのか…!?」☆?
「今の俺が、あいつに通じるか勝負だ!」(ビクティム、カールレウム等)
・対『機動戦士Zガンダム』
・対『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』
「袖付きの好き勝手にはさせない!」
「ネオ・ジオン…! 相手をするしかないか!」
・『機動戦士Vガンダム』
「猫目モビルスーツにやられてたまるものか!」
「恐怖で人を支配するような連中が相手か!」
「ザンスカールは放置できない…!」
「猫目モビルスーツにやられてたまるものか!」
「いい大人がバイクで集団暴走かよ!」バイク
・対『機動戦士ガンダムNT』
「あいつ…! やる事が滅茶苦茶じゃないか!」(ゾルタン)
「あれを破壊しないと、とんでもない事になる!」(ゾルタン)
・対『重戦機エルガイム』
「ヘビーメタルの運動性能には気をつけなくては…!」
「機体はA級だが、乗ってる奴はどうだ!?」
「あいつ、ザンネンでガッカリな男らしいな!」(ギャブレー)
「エリート面している奴は好きじゃない!」(リィリィ)
「裏でコソコソしているべきだったな、ポセイダル!」(ポセイダル)
・対『勇者警察ジェイデッカー』
「量産チーフテンは、全て破壊するまでだ!」(ブラックチーフテン)
「間違えて、変なところに当たらないでくれ…!」(ジェイデッカー)
「デッカード! 勇太をこれ以上、悲しませるな!」(ジェイデッカー)
「お前の身柄を拘束する!」(ドクトル・ガウス)
「ここで決着をつけてやるぞ、長髪男!」(ビクティム)ロン毛男と発音
「これが超AIを生み出した人間のやる事かよ!」(エヴァ)
・対『覇界王 ガオガイガー対ベターマン』 
「覇界王を倒さないと、宇宙が終わってしまうんだ…!」
「紗孔羅さんは返してもらうぞ!」(紗孔羅)
「お前達のやってる事の、どこがベターだ!」(ラミア)
・対『コードギアス 反逆のルルーシュ』
「小さくて素早い相手だろうと…!」(ジルクスタン兵)
・対『真(チェンジ!!)ゲッターロボ 世界最後の日』
「インベーダーが相手なら徹底的にやる!」
「怪物が出るのは漫画だけにしてくれ…!」
「こういう奴の相手はヒーローの仕事だろうが…!」
「ゲッターロボ相手でもやるしかない…!」(號)
「真ゲッタードラゴン…!止めてみせる!」(真ゲッタードラゴン)
・対『劇場版マジンガーZ/INFINITY』
「機械獣、確認! 攻撃を開始する!」
「墓場送りにしてやるぞ、機械獣!」
「スピードで相手のパワーを押さえ込む!」(ブロッケーンT9)
「イズルの漫画より悪趣味な奴だな…!」(あしゅら/アシュラーP1)
「まずはグレートマジンガーを引き離す!」(鉄也)
「マジンガーZを悪の魔神にさせるかよ!」(マジンガーZ)
「望む世界! それはお前のような奴が、いない世界だ!」(Dr.ヘル)
・対『魔法騎士レイアース』
「化け物退治をする事になるとはな…!」
「怪物が出るのは漫画だけにしてくれ…!」
「こういう奴の相手はヒーローの仕事だろうが…!」
「罪を償ってもらうぞ、神官ザガート!」(ザガート)
「光に付きまとうのも、ここまでだ!」(ノヴァ)
・対『ガン×ソード』
・対『銀河機攻隊マジェスティックプリンス』
「訓練通りやれば、きっと上手くいく…!」S
「言う事を聞いてくれよ、ブルーワン…!」S
「ウルガルはここで食い止める…!」
「GDFの任務は、外宇宙生命体への対処だ!」
「おまえたちと戦うことが俺の任務だ!」
「俺達の遺伝子を渡すものか!」K
「俺を狩れると思うなよ、ウルガル!」K
「侵略者は太陽系に入ってくるな!」(クレイン?)
「スピードならブルーワンだって負けはしない!」(クレイン?)
「やれるのか、軍団長相手に…!?」☆?
「倒せずとも、軍団長を足止めする!」★
「軍団長は俺が相手をする!」★
「せめて足止めくらいはしなくては…!」(ジアート?)
「俺にあいつの相手が務まるのか…!?」(ジアート)
「俺達の力を合わせれば、やれるはずだ!」(ジアート)
・対『ナイツ&マジック』
「さっさと自分達の世界に帰れ!」
・対『SSSS.GRIDMAN』
「グリッドマンの所に行かせるか!」(アンチ)
「待っていろ! グリッドマンが、きっと行くからな!」(ゼッガー/アカネ)
「俺達が必ず助ける! だから、待っていてくれ!」(ゼッガー/アカネ)
「アレクシス・ケリヴ! 最低最悪の卑怯者め!」(アレクシス・ケリヴ)
・対オリジナルキャラ
「奴らの機体、並の強さじゃない…!」(カールレウム)
「クエスターズの質問攻めには、うんざりなんだよ!」(クエーサー)
「お前みたいな奴が、一番胃に優しくないぜ…!」(オルキダケア)
「最後の戦いだ…! 絶対に生きて帰ってみせる!」(クエスター)
「その頭脳でも正しい事はわからないようだな、クエスター…!」(クエスター)
【援護攻撃】
「お、俺も戦うぞ!」☆
「期待通りにやれるといいが…!」☆
「少しはマシな連携を見せないと…! 」☆
「俺の相手もしてもらう!」
「あの敵は俺が引き受ける!」★
「俺達の力を合わせれば、やれるはずだ!」
「心配するな! 後は俺がやる! 」★
「イズルに負けていられない!」(イズル)☆
「イズルと俺の力を一つに…!」O(イズル)
「心配するな! 後は俺がやる!」(イズル?)
「手を貸すぞ、ケイ!」(ケイ)
「タマキの動きが牽制になったか!」(タマキ)
「後始末は任せておけ、スルガ!」(スルガ)
「加勢するぞ、アンジュ!」(アンジュ)
「続かせてもらいます、先輩!」(ランディ)
「ゴディニオンに続いて攻撃すれば…!」(スズカゼ)
【再攻撃】
【武器】
・肩部衝撃砲
「位置は把握した…!」
「見つけた…!」
「今だ!」
「当たれよ!」
「こいつを使いこなす…!」
「この距離なら…!」
・ガンハルバード
「突破口を開く…!ラストォ!」
「突破口を開く…! まだ終わりじゃない!」
「こいつを使いこなす…!もらった!」
「本番はここからだ!もらった!」
「こいつでやってみせる…!まだ落ちないなら…!」
「こいつでやってみせる…!今度こそ!」
・アサルトブレード
「こいつを使うぞ!えい!ええいっ!せええい!!」
「これで決める!乱れ斬りだ!てりゃあっ!!」
「頼むから落ちてくれよ…! しぶとい…!」
「突破口を開く…!ラスト!」
「一気に飛び込む!逃すものか!とどめだぁ!!」
「一気に飛び込む!逃すものか!うおおおおっ!」
・イレイザー
「やるぞ、イレイザーだ!つかんだ!やれる!いくぞっ!決めろ、ブルーワン!」
「合体は苦手だけど、やるしかない…!つかんだ!やれる!いくぞっ!決めろ、ブルーワン!」
「イレイザーを使う! こいつの威力なら…!くらえっ!このまま薙ぎ払う!」
「合体に失敗したら、怒られる…!射線上にいる友軍機は後退を!もらったぁ!はああああっ!」
「来い、イレイザー!射線上にいる友軍機は後退を!もらったぁ!はああああっ!」
【回避】
「すごい! 何て反応速度だ!」S
「ブルーワンが勝手に避けたような…」S
「恥をかかずに済んで良かった…」
「こっちの回避力を甘く見るなよ!」
「そんな攻撃に当たるものか!」
「下手に動かなくてよかった…」
「間一髪セーフってとこか…!」
「な、何とか上手くいった…!」
「危機回避力は抜群だな」
「俺でも、このくらいは!」★
「ご自慢のパワーは、こんなもんか!」
「よし…! 奴のスピードについていける!」(スピード系?シャリオ、クレイン等)被弾と回避両方?
「ウルガル!その程度か!」(ウルガル)
「そうはさせるか、ウルガル!」(ウルガル)
「様子見のつもりか、軍団長…!」(ウルガル軍団長)
イズル「無事に避けられて良かったぁ」 アサギ「おまえ俺の事を舐めてないか?」
イズル「ちゃんとできたみたいだね」 アサギ「ちゃんとって何だよ、ちゃんとって!」
イズル「調子良いみたいだね!」 アサギ「お前に負けていられないからな」☆
アサギ「そうはいくか!」イズル「さっすが、お兄ちゃん!」O
アサギ「今のは少し危なかったな…!」 ケイ「反応が遅かったわよ、アサギ」
ケイ「いい動きだったわ、アサギ」 アサギ「これくらいはな!」
アサギ「この感じ…嫌だな…」タマキ「何がどう���ヤなのか、ハッキリするのら!」13話では「この静けさ…嫌だな」
アサギ「遅い!」 タマキ「ほんと、あくびが出ちゃうのら」
タマキ「アサギは、逃げるのが上手いのら!」アサギ「そこは避けるのが、だろうが!」
スルガ「アサギにしちゃ、やるじゃねえか!」アサギ「どういう意味だ、それは!?」
アサギ「無駄なダメージを受けるつもりはない!」 アンジュ「何当たり前のことを言ってやがる!」
【援護防御】
「協調性がマイナスだなんて言わせない!」☆
「落ちるなよ、ブルーワン…!」
「やるしかない、ここは!」☆?
「ブルーワンが盾になる!」
「誰一人欠ける事なく帰るんだ!」★?
「あの敵は俺が引き受ける!」
「それでヒーローになるつもりか、イズル!」(イズル)☆
「待ってろよ、イズル! すぐ行く!」(イズル)O
「ケイをやらせるか!」(ケイ)
「緊張感が足りないぞ、タマキ!」(タマキ)
「ヘマしたな、スルガ!」(スルガ)
「ここは任せろ、アンジュ!」(アンジュ)
「俺が盾になります、先輩!」(ランディ)
「ゴディニオンをやらせるものか!」(スズカゼ)
【シールド】
「この程度、受け止めればいい!」
「はじき返してやる!」
【被弾】
・雑多
「態勢を崩されたか…!」
「避け損ねた…!」
「損傷は軽微だ! やれる!」
「ちょっと当たった程度だ…!」
「これ以上、当たるものか…!」
「おい! そのへんにしておけよ!」
「あいつ、図に乗って!」
「こんな攻撃が効くかよ!」
「まともにくらったか!」
「もってくれよ、ブルーワン! それと、おれの胃!」☆
「何をやってるんだ、俺は!?」
「思ったより骨のある相手か…!」
「ビビったら、ブルーワンが動かなくなる…!」
「正面からのパワー比べは無謀か…!」
「この程度で俺が止まると思うなよ!」
「可能性を捨てるな…! 勝機を見出すんだ!」★
「あんな奴にどうやったら勝てるんだ!?」
「イズルなら、勝負はこれからと言うはずだ!」
「このままやられたら、みんなに何を言われるか…!」
「このままで済むと思うなよ!」
「このまま流れを持っていかせるか!」
「よく耐えてくれた、ブルーワン!」
「ネガティブな事を考えてる暇はない!」
「くそっ! 万事休すなのか!?」
「奴の動きを捉えない限り、負ける…!」(ネームドキャラ?)
「あいつ、並のウルガルじゃない!」(マジェプリの軍団長?)
「よし…! 奴のスピードについていける!」被弾で出ました
アサギ「俺は止まらない!」 イズル「そうだよ! その意気だ!」
アサギ「うう…プレッシャーが…」 イズル「戦闘中じゃ胃薬も飲めないね…」
アサギ「____(見そびれ)」イズル「諦めるの早くない?」
アサギ「損傷が蓄積してきた…」 ケイ「ちゃんとダメージコントロールをして!」
アサギ「回避パターンを読まれたか…!」ケイ「5秒後に修正データを送るわ」
アサギ「これじゃ足手まといになるだけだ…!」ケイ「それをカバーし合うのがチームよ」
ケイ「アサルトイェーガーに中程度のダメージ!」アサギ「帰ったら、文句言われちまうな…!」
アサギ「遠慮ってものを知らないようだな!」 タマキ「あたしは知ってるのら!」
アサギ「敵は速い…!」タマキ「アサギが遅いだけなのら!」
タマキ「さすがアサギ!ゴキブリ並の生命力なのら!」 アサギ「それ、絶対褒めてないだろ!」
タマキ「アサギ、おなか痛いの?」 アサギ「いや…まだ大丈夫だ!」
アサギ「考えていた以上の敵か!」 スルガ「おまえの想像力、低いんじゃねえのか!?」
アサギ「この程度でひるんでいられるか!」スルガ「当たり前を強気で行ってんじゃねえよ!」
スルガ「アサギ、本番よえ~」アサギ「少し黙ってろ、スルガ!」 2話
アンジュ「ショボイ攻撃で、ビビってないだろうな!?」アサギ「当たり前だ!」
アンジュ「何してんだ、このダンゴムシ!」アサギ「ダンゴムシはないだろう!」劇場版
【反撃不可】
「しまった!初歩的なミスをした!」
「この状況…また胃が痛くなる…」
「この位置からじゃ、反撃は無理か…!」
「漁るな…! 次に備えるんだ…!」
【撃墜】
「くそっ! 任務も果たせないで!」
「最悪だ…」
「俺は…精いっぱいやったさ…」
【戦線離脱】
「げ、撃墜された…。またザンネンと言われる…」
ケイ
【攻撃】
「目標確認。接敵まで残り3秒」
「そちらの行動は読めてるから…!」
「レンジ内敵機を探知、攻撃に移る」
「仕掛ける頃合いね」
「静かにしてもらうわ…!」
「敵、行動パターン入力。予測進路、算出!」
「敵、行動予測…。最も高い確率は…」
「三時方向に敵機侵入、迎撃開始」
イズル「頑張ってね、ケイ!」ケイ「期待にそえるといいけどね…」
ケイ「パープルツー、仕掛ける…!」イズル「ケイも燃えてるんだね!」
ケイ「各機はこちらの支援を…!」 アサギ「可能な限り、やってみる!」
アサギ「ケイが無理に前に出なくても…」 ケイ「そうも言ってられない状況だから」
ケイ「進路がクリアにならない…!?」 タマキ「大丈夫! あたし達が何とかするのら!」
タマキ「ケイ、突撃なのら~!」ケイ「無茶は言わないでよ…」
ケイ「この火力でどこまでやれるか…」 スルガ「心配するな! こっちからフォローする!」
スルガ「フォローするぜ、ケイ!」ケイ「スルガは周囲の援護に回って」
アンジュ「いい度胸してるな、パープルツー!」 ケイ「…誉め言葉と受け取っておくわ」
【反撃】
「反撃開始」
「敵機の解析は完了」
「データを取らせてもらったわ」
「追撃可能と判断…!」
「いくら身を潜めても私からは逃れられない…!」
「出来る時に反撃する…!」
「後手に回ったとしても…」
「敵の離脱進路を予測…!」
「簡単に後退はさせない…!」
イズル「ケイ! ケガはない!?」ケイ「無事よ。反撃するわ」
ケイ「これはお返しよ…!」アサギ「ケイが怒ってる…!?」
ケイ「敵機は射程圏内」 タマキ「追っかけろ、ケイ~!」
スルガ「やり返せ、ケイ!」ケイ「言われるまでもないわ」
アンジュ「やられて黙ってるのかよ!?」ケイ「そんなつもりはないわ」
【特殊台詞】
・雑多
「対モビルスーツ戦術に移行…!」
「モビルスーツの特徴は把握済みよ…!」
「パターンの算出が容易な相手ね…!」
「パワーを発揮される前に対処する…!」
「行動を先読みすれば、スピードも無意味になる…!」(クレイン、シャリオ等)
「敵艦を確認…! 攻撃開始!」
「敵部隊の指揮官機を特定…!」
・対『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』
「ネオ・ジオン残党…。その正体は…」
「『袖付き』のモビルスーツを抑える」
・対『機動戦士Vガンダム』
「ザンスカールのモビルスーツを確認…!」
「吊り目のモビルスーツ…可愛くないわね…」
「ウルガルの脅威を知りながら、戦争をするなんて…!」
「あれが、敵戦力の中核…!」(リィリィ)
「彼女のペースに呑み込まれるのは危険だわ!」(カテジナ)
「敵の砲撃には注意してください!」(鈴付きのおばさん)
・対『機動戦士ガンダムNT』
「あのモビルアーマーを一刻も早く止めないと!」(ゾルタン)
・対『重戦機エルガイム』
「ヘビーメタルのデータを収集します…!」
「A級とB級の差は把握している…!」(リィリィ)
「あなたの理屈に耳を貸すつもりはないわ!」(ポセイダル)
・対『勇者警察ジェイデッカー』
「速やかに警察に引き渡す…!」(ドクトル・ガウス)
「デッカード! あなたに勇太の声を送るわ!」(デッカード)
対『覇界王 ~ガオガイガー対ベターマン~』
「覇界の王…!何てエネルギーなの…!?」(覇界王ジェネシック)
「あなた達の選択、愚かとしか言いようがないわ」(ラミア)
・対『コードギアス 反逆のルルーシュ』
「KMFが相手なら、先読みが必要になる…!」
「あれが、敵戦力の中核…!」(CV村瀬歩)
・対『真(チェンジ!!)ゲッターロボ 世界最後の日』
「インベーダーがくっついてくる前に落とす…!」
「このままゲッター線が暴走したら…!」(真ゲッタードラゴン)
・対『劇場版マジンガーZ/INFINITY』
「機械獣のデータをアップデートしなければ…」
「強化された機械獣が来る…!」
「ああ、もう! 二人一緒にしゃべらないで…!」(あしゅら/アシュラーP1)
「急いで! いつエンジンが爆発してもおかしくない!」(マジンガーZ)
「暴力による支配なんて、前時代的な…!」(Dr.ヘル)
「ヒーローらしく言うわ…! お前の野望は、ここまでだ!」(Dr.ヘル)
・対『魔法騎士レイアース』
「インベーダーがくっついてくる前に落とす…!」
「世界を救うためにエメロード姫を救い出す…!」(ザガート)
「どうして、エメロード姫が私達を…!?」(エメロード)
「目的が光であるなら、それを阻止する…!」(ノヴァ)
「ヒーローは絶望しない! イズルなら、きっとそう言うわ!」(デポネア)
・対『ガン×ソード』
「そんな旧世代の機体を持ち出してくるなんて…���」
「行動を先読みすれば、スピードも無意味になる…!」(ファサリナ)
「甘いものは好きだけど、あなたの甘い言葉は否定する!」(かぎ爪)
「お前がもたらす絶望など、仲間と共に乗り越えてみせる!」(デポネア)
・対銀河機攻隊マジェスティックプリンス
「出撃なんて、まだ先だと思っていたけど…!」S
「ウルガルの接近を確認」
「ウルガルの好きにさせない…」
「ウルガルと戦うことが、私達の役目…!」
「地球を守るのが、私達の使命…!」
「地球人の遺伝子を渡すわけにはいかない…!」 K
「私たちは、簡単に狩られはしない!」K
「スピードが速くても予測してしまえば…!」(スピード系)
「軍団長のデータを可能な限り、収集します…!」(クレイン)
「速い…! 軍団長だけの事はある!」(ルティエル)
「イズルには絶対に近づけさせない!」(ジアート)
・対『ナイツ&マジック』
「アンティークな雰囲気は嫌いじゃないけど…!」
・対『SSSS.GRIDMAN』
「あの色、私の作るケーキみたい…」グールギラスというピンク色の怪獣がいる
「怪獣相手の訓練はしてこなかったのだけど…」
「イズルの言う通り、あなたを倒してヒーローになるわ!」(アレクシス・ケリヴ)
・対スパロボオリジナル
「一方的な答えの押し付けは拒否するわ…!」(クェーサー)
「彼らの問いを分析して、その目的を類推する…!」(カールレウム)
「悪い女神には退場してもらうわ… 」(オルキダケア)
「最終目標、クエスター! 必ずみんなで生きて帰る!」(クエスター)
「皆と…イズルと帰るため…! 勝つわ、この戦い!」(クエスター)
【援護攻撃】
「いつまでもザンネンのままじゃいられない…!」
「パープルツー、支援に入る」
「続くわよ、パープルツー…!」 5話
「私もイズルと一緒にヒーローになる!」(イズル)
「前衛のアサギに続いて…!」(アサギ)
「タマキが突破口を開いてくれた…!」(タマキ)
「スルガは次の援護ポイントへ!」(スルガ)
「ドーベルマンのフォローを!」(ランディ)
「ゴディニオンを援護します!」(スズカゼ)
【再攻撃】
「攻撃はまだ終わっていない…!」
「計算上、もう一撃いける…!」
【武器】
・複合軽粒子砲
「発射…!」
「無駄よ!」
「ここで!」
「そこよ!」
「迎撃する!」
「この距離なら…!」
「弾幕を張る…!」
「落としてみせる…!」
「外さない…!」
「近づけさせはしない…!」
「捉えたわ!」
・レイルディフェンダー
「距離再計算…!来た!逃がさない!」
「敵機捕捉、パターン入力…!逃がさない!」
「全センサー最大化…。 出力最大で発射!」
「弾道予測終了。私だって…! やってみせる!」
「外すわけにはいかない、慎重に…このタイミングなら!」
・ラビッツ・フォーメーション
(イズルと同じ)
【回避】
「外れよ、その攻撃は」
「パターン通りの動きね」
「こっちは一発でも致命傷になるから…」
「回避は最小限の機動で…」
「ノイズに惑わされはしないわ」
「常に周囲の状況は把握しているもの」
「ウルガルの好きにさせない…!」(ウルガル)
「軍団長相手に油断はできない…!」(軍団長)
「あの敵は、まだ本気を出していない…!」(ジアート)
イズル「ケイ!大丈夫!?」 ケイ「落ち着いて、イズル。当たってないから。」
ケイ「その攻撃は読んでいたから」 イズル「さすがだね、ケイ!」
アサギ「さすがはパープルツーだな」 ケイ「それを使いこなすパイロットの力よ」
ケイ「大したことのない攻撃ね」 アサギ「行動予測の結果か…」
ケイ「見えているのよ!」 タマキ「ケイ、かっくい〜!」
タマキ「ケイ、避けて~!」 ケイ「…もう避けたから」
ケイ「甘い攻撃は食らわないから」 スルガ「スイーツ好きの言葉とは思えねえな!」
スルガ「どうして、あれをかわせんだよ!?」 ケイ「計算結果を忠実に実行しただけよ」
ケイ「当たるつもりは無いから」 アンジュ「避けてるだけじゃ、勝てないぞ!」
【援護防御】
「その攻撃は読んでいた…!」
「支持するポイントへ後退を!」
「みんなは守ってみせる…!」
「またイズルは無茶を…!」(イズル)
「アサギは後退を」(アサギ)
「タマキ、動きが単調になってる!」(タマキ)
「狙われてるわよ、スルガ!」(スルガ)
「ドーベルマンは下がってください!」(ランディ)
「ゴディニオンはやらせない…!」(スズカゼ)
【シールド】
「シールド出力安定。問題わね…!」
「パープルツーのシールドなら…!」
「攻撃の無効化に成功」
【被弾】
「…!しつこい…!」
「そう、当たったのね」
「敵機のデータを更新、誤差修正…!」
「…指揮に集中させてはくれないようね!」
「的確にこちらを狙って来る…!」
「敵機への認識を改めなくては…」
「敵機を近づけ過ぎてしまった…?」
「一度、距離を取るべきだけど…!」
「想定外…なんて言い訳はしないわ!」
「状況は五分五分…! まだやれる!」
「重い攻撃でも、来るとわかっていれば…!」
「状況は不利…!だけど!」
「わかっていたけど、パワーでは勝ち目がない…!」
「速い! 情報処理が追い付かない…!」(被弾?)
「軍団長の力が、これ程だなんて…!?」(ウルガル軍団長)
イズル「ケイは下がって!」ケイ「みんなも頑張っている以上、それは出来ないわ」
ケイ「強い…!」 イズル「みんな! ケイのフォローに向かって!」
アサギ「ケイでもかわしきれないのか…!?」 ケイ「リアルタイムでデータをアップデートするわ!」
ケイ「このままでは危険かも…!」 アサギ「俺達でケイを守る!」
ケイ「機体の制御が効かない…!?」タマキ「ケイ! 逃げたい時は逃げてもいいんだよ!」
ケイ「一筋縄ではいかない相手ね」タマキ「が、頑張れ、ケイ〜!」
タマキ「ほえ~ケイも当てられるんだね~」ケイ「タマキは自分の心配をしなさい」
タマキ「ケイ! 今、そっちに行くから!」ケイ「無理しないで、タマキ。私は大丈夫だから」
ケイ「相手を振り切れない!」スルガ「くそ! ここからじゃ援護も届かねえ!」
ケイ「パープルツーにダメージが…!」スルガ「ケイが落ちたら、俺達全員、ヤバいぜ!」
スルガ「ケイ! 援護いるか!?」ケイ「まだ大丈夫だから、他のポイントのサポートを」
スルガ「ケイの退路を確保しねえと…!」ケイ「それぐらいは自分でやるから…!」
スルガ「もちこたえろよ、ケイ!」 ケイ「そうしたいと思ってるけど…」
アンジュ「無理して、前に出てくるからだ!」ケイ「じゃあ、ちゃんと前線をやってくれる?」
アンジュ「コントロールが落ちたら、終わりだろうが!」 ケイ「わかってるなら、援護しなさいよ!」
【反撃不可】
「反撃は無理なようね」
「残念…ね。認めたくないけど‥」
「自機のステータス把握をミスするなんて…!」
【撃墜】
「機体が限界を越える…!」
「ごめん、みんな…」
【戦線離脱】
「撃墜はされたけど、集めたデータは守らなくては…」
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tokyomariegold · 2 years
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2022/7/29〜
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7月29日 歯医者へ行くと席に着いた途端に「最近は黒ごまラテ飲んでないですか〜?」とニヤニヤされる。もう1年以上続けていてつまらなくないですか?あなたのツボが黒ごまなんですね、の意を込めて「飲んでませんけど…」と答えると、少し、あっ……という感じになった。態度で示すことも大切。 コンクールのホワイトニングは研磨剤入りなので、歯磨き粉を使うならシュミテクトのホワイトニングがおすすめとのこと。 あまりお目にかかれない院長が、受付で三脚を持ってガタゴトやっていた。入口の熱帯魚たちに餌をやっていて、これは院長先生のお仕事なのですね〜、となる。 図書館で「食とジェンダー」の特集雑誌を読んでいたら待ち合わせに遅れてしまった。女性が料理をすること、みたいな内容がメインみたい。私は、グミは柔らかくてフルーティーで基本女性向けのため、男性向けのコーラ味ハードガチ固グミ出ました!!、は?、みたいなのを期待していた。 用賀で待ち合わせをして、わかやまけん展へ。バスがだいぶ来ないので、タクシーで美術館まで行った!スムーズで臨機応変で、大人!と思った。 作家さんは、しろくまちゃんのホットケーキ位しか知らなかったけれど、あかべこの絵本を描いていたらしくあかべこが展示されていた。ヘドバンしないかな〜、と思いながら観ていた。(今日の夢にマンスーンさんが出てきたな、そういえば。) 出口の撮影スポットで、お姉さんに写真をお願いした。友人と来ていた彼女はとてもチャーミングで、そのチャーミングさに似合わない子供が乗ったベビーカーも連れていた。こうやって子供ができても一緒に美術館へ行ってくれる友達がいるのは良いね。「中高の図書館でMOE読んでた〜」と言っていたので、同級生なんだろうな。
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7月31日 今日まで7月だったことを、これを書いていて気がついた。とても暑くて、目がくらくら、足ががくがくで、周りの人達が元気に歩いたり喋ったりできているのが不思議でたまらない…という感じになった。たぶん、かなり体調がおかしくなっていて、OS1ゼリーを買って、あとは記憶はあるけれど体の感覚がないままに帰宅していた。 4年くらい前の毎日サバイバルな程体調が良くなかった時を経ているせいで、(当時に比べれば)まだまだいける…と、無理をするのが当たり前になっている気がする。そして、その無理に耐えられなくなってきているのは、年齢を重ねたせいなのかもしれない!と怖くなった。
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8月1日 退職された方の机と椅子が廊下へ運び出されていた。 お手洗いでマレーシア帰りの方に会う。会うなり「試験ぜんぜん出来なかったんです…」と報告してくれた。それと、マレーシア滞在記を少し聞かせてくれた。やっぱり「私も来年は試験を受けようかな…」と流れで言ってしまう。 マレーシア出張中は、上層部の方々と毎晩食事を共にしたらしく、一度だけ話したことある部長は私のことを「おっとりした人だね。イメージと違った。」と言っていたらしい。 引き出しに入れっぱなしの貰った手紙を開くと、もう2ヶ月近く時間が経っていた。なにやら、あーでもないこーでもないとうだつの上がらない内容の様に思えて、まあ運動でもして、少し良いものを食べて、社会で認知されて、そうね優しいワークでお金を稼ぐと良いのでは?とかお返事を出してしまいそうなので、暑中見舞いを書こうと思う。
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8月2日 ずっと気持ちが悪い!耐えられずにお昼休みにOS1ゼリーをコンビニへ買いに行く。でもコンビニでは取り扱ってないみたいなので、熱中症タブレットをなめてみた。 コンビニで他の部署の上司がレジにいるのを見かける。私が店を出るとまだ上司の車が駐車場に。なるほど、コンビニで買ってきてjeep飯をしてお昼休みを楽しんでいるのですね。 気持ち悪さと眠気覚ましに、ロッカーに溜め込んでいた頂き物のお菓子を処分することにした。地元の洋菓子店のマドレーヌ、モンドセレクション金賞のれんこんクッキー、ココアの焼き菓子、ヨックモックシガール、コアラのマーチ、どら焼き、ハラダのラスク、神戸の洋菓子屋さんのパイ、醤油のお煎餅、モロゾフのチョコレート。どれもこれも賞味期限切れで助かった。 エルフの、日常生活というものへのディス、みたいな文章が楽しい。
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8月3日 感染症が拡大しているため、オンラインで打ち合わせ。会議室で宇宙との交信みたいな音を聴いて、初めは頑張って聴いていたけれど、途中から、もうどうにもできない!となってしまう。 資料にメモしていたタブレットとペン。微妙な筆圧も感知して書きづらいな〜、と思っていたけれど、スケッチ等に向いているのかな、と落書きしてみる。楽しい。 久しぶりに絵を描いてみたら楽しい(素人画の趣き)の、典型的なイラストが出来上がりスクショしておく。
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帰りにスーパーに寄ると、セルフレジがざわざわしていた。バーコードを見つけられない人、ポイントカードの登録がわからない人、パック寿司をひっくり返してしまった人。 パック寿司の人も店員さんも穏やかで「気をつけて下さいね〜」と言われながら残りの商品を詰めてもらっていた。(パック寿司をもう4つくらい買っていた。) 床にいくらが散らばり、海苔に抱かれた玉子だけが寿司で、ひっくり返る軍艦と共にカートの網目に引っ掛かっている様子が、とっても写真!だった。トーマスデマンド先生…。 バーコード決済をしながら写真を撮る。今日はモラルとリテラシーが落ちている。
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8月4日 地震と雷が怖かった日。 エドワード・エルフの本が面白い。と、いうか、神話とか現代の没場所性について、いろんな文献や事柄を取っ替え引っ替���言い換えて、時々よくわからないので、何度か読み返して読み進めている。やっと最終章目前になった途端、言いたかったのはコレでした!!と言わんばかりに流暢な文体になった気がする。(訳者の裁量でもあるのかしら。) 8月5日 現場から戻ると空きデスクに切られたスイカが置かれていた。2期下の方がスイカを片手に業者さんからの預かり物の報告をしてくれる。 どう見てもスイカを食べている真っ最中過ぎて、思わず「めっちゃ夏ですね。」と言った。彼女はスイカを食べていることよりも、食べるためにマスクを外したまま私に話しかけたことを気にして「あ!すみませんでした!」と言っていた。 彼女は新人さんだけれど、物怖じせず平等な態度と正直さとハツラツさがまぶしい。 来週のお仕事の予定も、彼女からお誘いしてくれた。業務の中で真っ当なシーンでコミュニケーションをとってくれるので嬉しい。私はいつも話しかける口実みたいなお菓子を用意してしまう。 気になっていた豆腐もちをつくった!実験みたいで楽しい!(美味しいとなおいいな。)
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toshihikokuroda · 2 years
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基地建設進む石垣島 沖縄
米軍に土地も家も奪われ ここに次は自衛隊か…
2022年6月17日【1面】
現地ルポ
 米中が軍事衝突し、日本が参戦したら、真っ先に��場になるのが沖縄です。77年前の沖縄戦と同様、住民は“捨て石”にされかねません。自衛隊のミサイル基地建設が強行されている石垣島を訪れました。(斎藤和紀)
 石垣島中央部の平得大俣(ひらえおおまた)地区。於茂登(おもと)岳の麓の森が切り開かれ、15台以上のクレーンが並んでいます。岩を削る音が鳥の鳴き声をかき消し、ダンプカーなどの工事車両が頻繁に出入りしています。防衛省は、中国艦船を想定した地対艦・地対空ミサイル部隊や警備部隊など約570人の配備を計画。2019年から工事に着手し、22年度中の完成を狙っています。
 「米軍に土地も家も全て奪われてここに来た。次は自衛隊か」。於茂登地区の元公民館館長の嶺井善(まさる)さん(56)は声を震わせます。同地区は、沖縄本島にある米軍嘉手納基地などを造るために土地家屋を強制接収された人たちが開拓した地域です。「集落に住む人の3分の2は嘉手納基地に土地を全部とられた」(嶺井さん)といいます。
 (1面のつづき)
「台湾有事」起きたら 石垣住民5万 避難不可能
戦場にしない外交を
 集落の入り口にたつ「開拓之碑」には、最初の開拓民の一人である嶺井善さんの父親の名が刻まれています。20代前半で南城市から単身で移住。手作業で木を切り倒し、大きな石は水牛に引かせて取り除き、家を建てました。生活は苦しく野菜やお茶、パイナップルなど何でも作りました。
 父親が入植してから約7年後に嶺井さんが誕生。朝5時から野菜の収穫を手伝い、学校から帰宅した後は、畑の石拾いやヤギの世話などをしました。おなかをすかせることが多く「あの時は生活が苦しいのが当たり前だった」と振り返ります。
 自衛隊配備は、住民にとって青天のへきれきでした。米軍に追われ、苦労を重ねて開拓した住民は軍への抵抗感は強く、近隣の於茂登、開南、川原、嵩田(たけだ)の4地区は反対決議をあげました。しかし、防衛省は住民の声を無視し、建設を強行しています。
日米共同基地に
 日本政府は「島しょ防衛」と称して、鹿児島沖から奄美、沖縄本島、宮古、石垣、与那国にいたる南西諸島に、自衛隊のミサイル部隊配備を進めています(図)。その背景には「第1列島線」に日米のミサイル網を配備して中国を抑止するという米国の戦略があります。
 米海兵隊は、中国の沿岸地域に臨時の戦闘拠点を設け、地対艦ミサイルで中国を抑止する「遠征前進基地作戦」(EABO)の具体化を加速。念頭に置くのは台湾有事です。
 米軍と自衛隊が台湾有事を想定した日米共同作戦計画の原案を策定したと共同通信が報じました。それによると、中台間で戦闘が起き、日本政府が安保法制に基づき、「重要影響事態」と認定した場合に、南西諸島が米海兵隊の臨時拠点となり、日米で中国艦艇を排除するとしています。
 22年1月の日米安全保障協議委員会(2プラス2)の共同声明には、台湾有事を念頭に、「南西諸島での自衛隊の体制を強化し、日米の施設の共同使用を増加させる」と明記。日米共同基地化が鮮明となりました。
 そうなれば南西諸島は軍事攻撃の標的となります。石垣市の人口は約5万人で、全員避難させることは不可能です。石垣や宮古島など先島全体では人口11万人にのぼります。加えて、台湾からの避難民も想定され、大混乱は必至です。
避難計画示さず
 政府は、国民保護法に基づき、自治体に「国民保護計画」の策定を義務づけ、「有事」において住民避難などを行うとしています。
 石垣市の国民保護計画によると、観光シーズンや混雑の発生状況などに応じて「複数の避難実施要領のパターン」を事前に作成すると明記。しかし内���は「非公開」(担当者)です。弾道ミサイル���想定した住民参加の避難訓練も石垣市で実施されたことはなく、住民からも「どれだけ上等な計画が作成されても、計画を事前に知らせずに5万人を避難させるのは無理だ」との声が上がります。
 弾道ミサイルや航空機による攻撃があった場合にはコンクリート造りの頑丈な施設や地下施設に避難すると明記。しかし、市の担当者はそうした施設について、「対象施設の指定はしてないが、そんなにないと思う」と述べました。
 また、基本指針には本土から遠い沖縄県の離島での避難には「国が特段の配慮をする」としており、内閣官房や国土交通省は航空機や船舶などの運送手段の「確保に努める」としています。しかし、石垣島で全住民を避難させるための運送手段の確保について、内閣官房は「有事の対処に支障をきたしかねないので答えられない」と回答を避けました。
 マグロ漁師の座波(ざは)幸次さん(61)は、「有事の際に船で逃げるのは現実的じゃない。島に大人数を運べる船はないし、漁船は遅いから真っ先に狙われる。戦争が始まればどこにも出られない」と危惧します。
 また、自衛隊に住民を保護する考えはないことが分かっています。日本共産党の赤嶺政賢衆院議員が18年に暴露した防衛省の内部文書「機動展開構想概案」(12年3月29日付)では、石垣島に敵が侵攻した場合、「(敵・味方の)どちらかの残存率が30%になるまで戦闘」という凄惨(せいさん)なシナリオを想定。しかし、「国民保護」は「自衛隊が主担任ではない」としています。「軍隊は住民を守らない」―。沖縄戦で住民が体験した冷厳な事実です。
逃げ場のない島
 住民からも懸念の声が相次いでいます。
 嶺井さんは、「ウクライナでも軍事基地や人が集まる場所が真っ先に攻撃された。有事になれば島に逃げ場はない。沖縄戦のように、空を見上げて『自分に当たりませんように』って祈るしかない。そうならないための外交ではないのか」と訴えます。「私たちは6年前から『有事になったらどこに逃げるのか』と問い続けたが、市や国は避難計画の内容は秘密だと言う。それでは避難なんてできない。石垣には地下もないし、そんな非常識な話があるか」
 ミサイルの弾薬庫から約400メートルしか離れていない開南地区の小林丙次・元公民館長(60)は、火薬庫が攻撃されれば住民が巻き添えになると懸念。「基地がなければここは戦場にならない。政府は『国を守るため』と言うが、私たちも国民の一人だ」と憤ります。
 住民の約9割が農家である川原地区の具志堅正・元公民館長(60)は、急ピッチに工事が進む現状に不安を抱きます。「戦争が起きてからでは遅い。日中交流を進めてほしい」と言います。「ここは農業や畜産をするなら一等地だ。基地の近くは島の飲料水や農業用水の水源地で、農作物にも影響が出る」と危機感をにじませます。
 基地建設は住民の民意を踏みにじって進められました。賛否で住民が分断させられる中、若者を中心に「石垣市住民投票を求める会」を結成し、18年に基地建設の賛否を問う住民投票の実施を求める署名を、有権者の約4割から集めました。市自治基本条例に基づき実施を求めましたが、推進派の中山義隆市政は拒否。現在、那覇地裁で係争中です。同会の宮良麻奈美さん(29)は、「市や国は、住民は『いないもの』として配備を決めた。それなら有事も住民を『いないもの』として扱うでしょう」と懸念します。
 岸田文雄政権は、ロシアのウクライナ侵略に便乗して、敵基地攻撃能力の保有や軍事費倍増など「力には力」で対抗する軍拡路線に突き進んでいます。軍事で対抗すれば軍拡の悪循環に陥り、偶発的な紛争を招く危険性が高まります。
 「石垣島に軍事基地をつくらせない市民連絡会」共同代表で医師の上原秀政さんは、「ウクライナ侵略で明らかなように、基地が標的にされ、住民は避難する暇もなく巻き込まれる。絶対に戦争は起こさせてはいけない」と指摘しました。
 沖縄戦の最中、石垣島は海と空が閉鎖されたことで食料などの物資が届かず、住民は飢餓に襲われたと紹介。旧日本軍が住民を山奥に強制避難させたためマラリアが蔓延(まんえん)し、石垣島で約2500人が亡くなったとして、「直接攻撃されなくても、島に閉じ込められるだけで恐ろしい事態になる」とも危惧します。上原さんは、琉球王国は日本や中国をつなぐ「平和の島」だったとし、「琉球では寝床に刀を飾らず三線を置いていたという。武力ではなく文化や音楽を通じた国際交流が大事だ」と訴えました。
 (4面) (しんぶん赤旗)
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