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#鼻ぺちゃ猫
nekosodate · 2 years
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本日は定休日でした。 明日9/9は19時半まで営業します。 ネコソダテでは注文が入ると「チーン」通知音が鳴るのですが、実は店主、音を聞くたびにガッツポーズしています💪 #店主の腕ムキムキプロジェクト にぜひご参加ください💪 なお、対面販売でガッツポーズをご希望の方は、店主がいる時にお会計の際、「ガッツ1つ」とご用命ください。店主が頬を染めながら対応致します💪 オンラインでご注文のお客様は公式サイトでご注文時、「ガッツ1つ」と注文メモ欄にご入力ください。撮り下ろしのガッツポーズ動画をお届けします💪 ※本日受付分の公式サイトのご注文から対象になります。 ※現在、店主の腕肉は振り袖です。 🐱本日の #猫に優しいお客様 にぼし柄をお召しのエキゾチックショートヘアのたらこ様。何とも愛おしいお姿です❤️ @_unitoikura 様より ⠀ ⠀ #ネコソダテ さまの NEWバンダナ首輪𓂃🎀𓈒𓏸 ⠀ 煮干柄可愛い\\\\ 💛🦈 //// ⠀ . #エキゾチックショートヘア #ねこちゃんホンポ #ペコねこ部 #モフミーファミリー #にゃんこの部屋 #nyancon01 #ねこすたぐらむ #ねこのきもち #ねこ部 #ねこのいる生活 #ぶさかわ猫 #鼻ぺちゃ猫 #exoticshorthair #catstagram #ネコソダテ着画 #西荻窪 #吉祥寺 #猫用品専門店 #猫 (ネコソダテ 日本で唯一のまじめな首輪専門店) https://www.instagram.com/p/CiPfgSvOWh2/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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xx86 · 10 months
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起きる機会を見失ったものたち
5年前ぐらいからTumblrの下書きを溜めるようになり、気づいたら下書きだけで200を超えそうになったので、今更出せない記事をごちゃまぜにしてみた。ある意味総集編。
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このあと何しようとなった時、美術館を提案してくれる人って素敵だなと思う。その時コンラッドにいたというのもあると思うけれど。あの辺りは美術館が多い。
傷ついているのはわたしで、痛いのはわたしだとずっと思ってきた。だけれど、あなたの反応を見てああわたしが傷つけたのだ、と思った。恐らくわたしが大切な人にされたら1番傷つくやり方でわたしは線を引いた。
この前名駅に行ったら袴姿の女の子達がたくさんいて、ああ卒業式の季節かと思った。金箔も水引も出てきた当時誰がやるんだこれと思ったけど、見慣れるとカワイイし尖っててクールでいい。私たちの卒業式の頃の流行りはドライで、ドライってやわ過ぎてぽろぽろしてフケみたいになるの、なんか嫌だったから。
卒業式、受付が始まった頃ヘアセットが崩れて、慌てて着付け会場だった近くのホテル電話して、小走りで駅を逆走していたら、丁度卒業式会場に向かうところだった友人にそっちじゃないよと手を取られたの、懐かしくて愛しい思い出だ。あとは宗教に洗脳された同じ学年の子が校長先生の話の後急に壇上に上がって話はじめたのが怖かったのが強烈に残っているぐらい。
全然食べたくないどん兵衛のニンニクバター味噌にお湯を入れる。全然食べたくない味がした。お湯を入れすぎたのか、若干味が薄い。最後スープを流したら容器の底から信じられないほどみじん切りにしたニンニクが現れてゾッとする。すぐさま水切りネットを変える。
段ボールを開けたらすべておなじにおいがした。洋服もスタンドライトも山吹色の土鍋も。私の部屋は、私はこんなにおいだったのだな、と思う。
お酒を飲んで、帰りたくなくて、近くの公園でアイス食べて花火してブランコを漕いですぐ気持ち悪くなって笑った。夏。ブランコを勢いよく漕いでヒールを飛ばして笑いながら拾ってくれるところまで含めて夏。ブランコ漕いだのなんて何年前だろう、と思いながら去年もそういえばブランコを漕いだ事を思い出した。夏だった。高台にある、動物のいる細長い公園。
深夜の公園は酔っ払った若者か、犬の散歩をしてる人か、ダンスをしてる人しかいない。気づいたら2時を過ぎていて、それぞれタクシーを呼んで帰る。今日もタクシーの運転手に近くてごめんなさいね、って言うんでしょと言われてよく分かってるなあと嬉しくなった。まだわたし達出会って1ヶ月ぐらいしか経ってないのにね。
やめられた先輩や上司達がずらりと並ぶ飲み会で、黙々と枝豆を食べなが周りのペースに合わせてビールを飲んでいたら、現先輩方から怪訝な顔をされた。やだしおらしいの変だよ、え?松田さんっていつも違うの?、全然違いますよーわたし達のこと先輩って絶対思ってないですもん、そうなんだ意外〜。ガヤガヤした店内に甲高い先輩の声が響く。まん丸にした目を向ける上司に言える言葉もなく、ただ苦笑いを返した。自分のつまらなさに苛立つ。
ちなみにいつものわたしと言うのは、先輩方にほぼタメ口で話し、名前にちゃん付けで呼び、飲み会では先輩に取り分けてもらい、みんなの制止を振り払って日本酒を煽るような女である。こんな後輩を可愛がってくださる先輩達の心の広さたるや。平伏してしまう。大好き。
もちろん先輩方にも最初からこんな態度を取っていたわけではない。2年目までわたしは趣味は裁縫とおかし作りで、ピンクのフリフリのワンピースを着て、淑やかでおとなしい子だと本気で信じられていた。そんな事は一言も言った事はないけれど。
わたしは所謂猫かぶりというやつだ。猫かぶりというか、初対面で慎重にいくタイプだと言って欲しい気もする。23年間生きてきて、わたしの性格というのが個性として簡単に受け入れてもらえないことを痛いほど学んできたから。わたしはどの学校でも1年生の10月ぐらいまではろくな思い出がない。どれだけ己を押し殺してひっそり生きているつもりでも、強烈すぎて受け入れられなかったと言われたりする。
わたしはWikipediaにつらつらと肩書きが沢山連��って結局何をやってる人なのかよく分からないって思われたいの、とあなたに言ったら君らしいねと穏やかに笑ってくれた。わたしらしいってなんなんだろう。
運命の恋なんて転がっていないし、運命の人なんて待っていたところで迎えにきてくれやしないのだ。
あなたが第2の故郷が軽井沢だというので、わたしの第2の故郷はどこにしようかなと言ったらお前は鎌倉やろ、と返してきた。よく覚えてますねと驚き半分であなたの顔を見たら、あたりまえやん何年の付き合いやと思っとるねんと得意げに言われたので、強めに叩いておいた。本当にそういうどうでもいいことばっかり覚えているのだ、この人は。たいせつなことは全部わすれてしまったくせに。
怖い夢か過去に大好きだった人と幸せになる夢ばかり見るから寝るのをやめた。頭が重たい。布団はちっともあったまらない。高速道路がすぐ近くにあるこの家は、深夜になるとよくトラックの走る音がする。朝5時をすぎるとスズメが鳴きだす。朝8時半になるとびっくりするような声をあげる子供達が外で遊ぶようになる。9時を過ぎると1時間おきにお寺の鐘が鳴る。この3週間で全部覚えた。
隔離されていた間に季節は確実に春に向かっていて、私はそれが悲しかった。片付けても片付けてもすぐ散らかる部屋の片隅に座り込んで春ってろくなことないから春なんだよなあと思う。ほんっとにろくなことない。部屋のファンを回す。すぐに夏が来るのだろう。きっと今年のゴールデンウィークは暑い。菜の花をダメにしてしまったのでひどいにおいがする。夏になるし気をつけなければ。
本当はもうあの時死んでしま��たかった、いや消えてしまいたかったよとあなたに言うと、そんなの俺が許さないと真っ直ぐ目を見て言ってくれた。ばかみたい。あなたはわたしが消えてしまっても別に何にも失わないのにね。わたしはあなたが死んでしまったら失うから死なないで欲しい。二度と会えなくなってしまっても、あなたがこの世界のどこかで息をしてると思えればわたしも生きていける。
新しい仕事何にしようとDODAをスクロールしていた時、どうしようもなく泣けて泣けて仕方なかった去年の夏。15の時から夢見て20で叶えて、たったの4年で諦めなければいけなかった夢。音が鳴らない黒のぺたんこ靴。オレンジ色のスカーフ。資生堂のルージュルージュを引いて無理やり鏡の前で笑顔を作る瞬間。しょっちゅうボリュームを調整しなければいけないインカム。もう二度とあの仕事は出来ないような気がするし、あの仕事をしたいのかと言われると分からないけれど、懐かしくて思い出す度胸が締め付けられる。
精神が安定している時は自分の精神が弱っていることなんてひとつも思い出さないのに、まるでアドレナリンが切れたスポーツ選手よろしく一定期間精神が落ち着いたらきちんと一定期間精神をおかしくする。まあでもだいぶ冷静になってきたんじゃないだろうか。冷静なふりが出来るようになったの間違いかもしれない。
世界が混沌としている今、こんなことでだめになっている私は贅沢なんだろうか。先生に言われた通りとんぷくを飲んだせいで今日は1日だめにした。だからあの薬は嫌い。嫌い嫌い嫌い。薬なんて大嫌い。大嫌いなのに一向に私の飲む薬は減らない。やんわり拒絶されているような気持ちになってへこむ。
お金で買えない幸せがある、と言われる度鼻の奥がツンとなる。知ってるよ、それが欲しくて欲しくて欲しくて欲しくて、でも無理だったからお金で買える幸せを片っ端から手に入れていたのだ。
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mojyacoro96 · 2 years
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ハンサ @hansa_jp のリアルぬいぐるみシリーズの中にばんどぅみたいな白黒猫がいたからネットで買ったんだけど、宣材写真(4枚目)との差が🤣 鼻ぺちゃ系猫ちゃんとの表記ありだったけど、まあこのくらい(4枚目)なら👌 と思って買ったんだけど🤣 ネットで「ハンサ 白黒猫」で検索🔎してみたらみんな3枚目みたいな子だった😂この宣材写真は奇跡の一枚だったのか😂じーっと見てると可愛く見えてくるけど🤣ちなみに後ろ姿は満点ばんどぅ💯👍 この子はばんどぅの代わりにお店にいてもらう予定です😸 #坂東玉隠しシャシャ丸 #ハンサ #hansa https://www.instagram.com/p/CeLtW5SFcNc/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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shukiiflog · 6 months
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ある画家の手記if.125  告白
夏場だからそんなにいくつも着込めなくて、悩んだ末に結局昨日と変わり映えしないシャツ姿になった。
まことくんを送ってから家に帰って、一人じゃ何しても味気なかったからクッキーを焼いた。かいじゅうくんとノエルと絢ちゃんとかすみ、それから香澄と絢と光くんと雪村さんも。全員造形だけなら把握してるからクッキーに似合うようにデフォルメした。少し凝ってたらひとつずつがクッキーにしてはちょっと厚くて大きめになった。
焼きあがったクッキーを包んで車に乗せて、香澄の部屋からノエルを連れてきて助手席に乗せてシートベルトをつけさせて、ノエルと二人で出発する。 香澄から迎えの連絡がきたから、雪村さんの家まで。僕は行くのは初めてだ。 香澄が自慢できるようなかっこいい格好していきたかったけど、ちょっと迎えに行くだけなのにキメすぎてても変だから、かわりにノエルにタキシードを着てもらった。 運転してて昨日の通話を思い出してちょっと顔が熱くなる。そういうこと今考えてたら運転ミスしそうだからよそう…。
香澄から聞いた住所はうちからそんなに遠くなかった。電車で何駅かってくらいで、行きがけには僕がずっと前にいた療養施設の近くの道も通った。 着いたらパーキングエリアに車を停めてノエルとクッキーと一緒に車を降りる。 荷物がたくさんあるみたいだったから僕も荷物持ちに部屋まで行く。その僕がノエル抱えてるのってちょっと変かな。 誰かの家に自分から訪ねていくことがなかなかなくて少し緊張してるかもしれない。 部屋の前まで通されて、玄関のドアを開けてくれたのが香澄だったから、笑顔で持ってたノエルの両手を広げて香澄の頭を正面からノエルでもふっと包みこむ。 「ノエルだ!」 「一日ぶり、香澄。楽しく過ごせたかな。体調崩したりはしなかった?」 「うん、げんき。楽しかった」 「……」 ノエルの手を動かして香澄の髪の毛をぽふぽふ撫でる。そのままノエルの手と一緒に腕をまわして抱き締めてにっこり笑ったらノエルに埋もれた香澄も眉を下げてほわほわ笑った。 「ひとんちの玄関先でイチャつくのやめてくんない?」 部屋の奥から絢が出てきて横の壁にもたれながらちょっと皮肉げに半目で笑ってつっこんでくる。 その後ろに隠れるようにしてぴょこっと顔だけのぞかせた光くんが三つ編みを重力に従って傾けた頭から垂らしながら僕に言う。 「ラプンツェルヘアーだよ」 「ラプンツェル…グリム童話の?」 「うーん、ちょっとちがうけどそう。わたしが編んだの」 香澄の髪の毛はたしかにかわいく編み込まれててところどころに小さな花が挿してある。似合っててかわいいな。 「なおとくんもお茶する? コーヒーいれたとこだよ。オーストラリアの豆の。」 僕が少し迷ってたら絢と光くんに強引に腕ひっぱられて部屋の中にあがらさせられた。後ろからノエルを抱いた香澄もついてくる。 この家の絢と光くんがいいって言ってるんなら僕も上がっていいのかな…
雪村さんの座ってたソファに全員座って、絢と光くんがみんなのぶんのコーヒーを運んできてくれた。 コーヒーの入ったマグカップを見る。質素でシンプルなものが多いけど雪村さんのだけシャチのマグカップだ。絢のプレゼントかな? 今日はクッキーだけど今度はマグカップを作ろうかな。既製品の中から自分のイメージにぴったりのものを探すよりずっと早いし。 片手に下げてきた袋からクッキーの包みを取りだしてテーブルの絢の前に置く。 「おみやげ。昨日焼いたんだけど一個ずつが大きいぶん数が少なくなっちゃったから、譲りあって食べてね」 ちょうどコーヒーに合いそうなものでよかった、って笑ったら、絢がさっそく開けて秒速で持ち去ってレンジであっためてまた持ってきた。ひとつずつを改めて見てる。 「モチーフ俺らじゃん、直にぃこういうの凝るよね〜食べたらなんも残んないのに」 ひとつずつ絢が取りだして香澄が受けとってテーブルのお皿の上にクッキーを並べていく。 どれが誰かはだいたいみんな一発でわかったみたいだった。 香澄のぴょこっと跳ねた髪の毛と光くんの三つ編み、細いこの二つを割れないように焼きたくてぜんぶ揃えてたら厚くて大きめのクッキーになった。一種類につき一個。 かすみのクッキーに絢が「これが通話で言ってた金魚?」って香澄に訊いたりしてる。 サイズ感からか香澄が僕の横で「おせんべい?」って言う。光くんが「クッキーだよ~」って笑ってる。 「直人のはないの…」 香澄にちょっとしょんぼりした顔で言われてようやく気づく。そういえば自分のは作らなかったな…。 「俺香澄のやつ欲しい」 真っ先に絢が手を伸ばして香澄クッキーをとっていった。…僕も香澄のがほしかったな。 「俺は絢のにしよー」ってご機嫌で絢クッキーに手を伸ばした香澄がなぜか雪村さんからテーブルの下で足を蹴られた。 蹴…? と思ってたら香澄が負けじと蹴り返した。…僕が香澄を庇わなくていいようなこと…か…な? これは香澄が攻撃されてるというよりは… 「…香澄、喧嘩しないの。帰ったら香澄用に絢クッキー作ってあげるから」 横から香澄の頭を撫でながら言ったら、香澄はテーブルの下の攻防をやめてちょっとむすっと唇引きむすんで、絢クッキーを雪村さんにゆずった。撫でるごとに逆立ってる毛がおさまっていく猫みたい。かわいい。不服そうにして膝の上に抱いてるノエルの頭の上に顎を乗っけてる。 「いいこ」コーヒーをいただきながら香澄の頭を撫でてたら正面から乾いた派手な破砕音が響いた。 コーヒーから視線を上げたら光くんが絢クッキーを真っ二つにした音だった。 「絢クッキーかくほ!真澄はんぶんこね」 「うん」 真っ二つになった絢クッキーと僕を交互に見ながら香澄がまんまるにした目で僕に何か訴えてる…  困惑…?悲しい…?わからなかったけど深刻じゃなさそうだったし、かわいいからよしよししておいた。 「豪快だね光くん」 初対面のときから小さな体のわりにやることが思い切ってたね。小さいから動きのほうが大きく派手になるってことかな。 「まあ食えばカタチはなくなるからね」 他のノエルやかすみのクッキーも絢が次々平らげていく。絢のほっぺたがリスの頬袋みたいに膨らんでる。 「かたちには模した原型のたましいがやどったりするね」 光くんがしれっと言った。…。絢クッキー真っ二つになったけど大丈夫? 「そらやるよ」 雪村さんから香澄に真澄クッキーが皿ごとぞんざいに渡される。香澄がクッキーを遠慮なく両手で掴んで、なんなら膝も使いそうな勢いで真っ二つに折った。 …何かその香澄の行動の潔さと躊躇いのなさに私怨みたいなものすら感じる気がするんだけど…雪村さんと香澄はお互いに大事な存在なんじゃ…? 喧嘩するほど仲がいいとか…? 「絢あーん」香澄が絢の口に向ける。「あー」絢もくるみ割り人形みたいにぱかーって口開けてる。 「絢これも〜」香澄が光クッキーも続けて絢の口に入れてる。 どんどん食べ物がもらえる絢は機嫌よさそうにしてた。 クッキーがきれいに食べ尽くされて、作った僕はなんとなく満足。絢がいるから何持ってってもこうなる気もしてたけど。 のんびりコーヒーの残りを飲みながら雑談する。 絢はもう通話で香澄と話したかもしれないけど、絢がいない間に僕らは夏祭りに行ったり、香澄はイキヤと仲良くなったりしたこと。 「空港でまことくんと二人になったから一緒にご飯を食べて帰ったよ」 そう言ったら絢は目を丸くしてた。 「…直にぃとまこ… 磁場が狂いそうな組み合わせ」 あはは、実際そうだったのかもしれないなぁ。 それと気になってたことをとなりの香澄に、少し声色を変えてしっかりした声で訊いてみる。 「香澄。目がちょっと充血してるね。薄いけど少し隈もできてる。うまく寝付けなかったか、なにかあったかな?」 場が深刻な雰囲気にならないように穏やかに笑って訊く。 肌も少し荒れてるし髪の艶も少し落ちた。髪はここのシャンプーが合わなかったのかもしれないけど、目の充血は、泣いたんじゃないかな。目にゴミが入ったとか、嬉し泣き…とかだといいんだけど。 訊いたら香澄はノエルから顔を上げてぱっと笑った。 「なにもないよ、大丈夫、目は今朝こすってて赤くなったのかも」 この場では正直に話すってわけにもいかなかったかな…と思って少し反省する。 自分の中に溜めていっていずれ非常事態を招くようなストレスは、香澄はもう放置しないでくれると思うし、話し相手もたくさんいる。今ここで追及することじゃないか。 香澄の顔にかかった前髪を輪郭に沿ってきれいに避けながら優しく微笑みかける。 「そう? なら良かった」 そう言っても香澄が少しだけしゅんとしたから、紙袋に潜ませてた鍋つかみかいじゅうくんを手にはめて香澄の鼻をはむはむさせる。香澄がくすぐったそうにして笑顔が戻った。 いつのまに香澄から取り上げてたのか、絢が唐突にノエルを僕の顔面にボスッと投げつけてきた。
「それじゃあ今日はこのあたりで失礼します。これから香澄と約束がありますので」 お互いにひとしきり話し終えたあたりで、長居せずに席を立つ。 僕のとなりでノエルの頭に口元埋めてきょとんとした目をしてる香澄に、玄関先にあった荷物を指さして「荷物はこれで全部?」って確認する。香澄はこくこく頷いた。 僕が持ってきたノエルは香澄が抱いて、香澄の荷物は僕が持って、雪村さんの部屋を後にする。 外の道まで送ってくれた絢に「いつでも遊びにおいで」って言ったら、「直にぃの留守中とかね」って返された。 パーキングエリアに停めた車の後部座席に荷物を乗せて、ノエルも帰りは後部座席。香澄と二人で車に乗り込む。 助手席に座った香澄が僕のほうを見て無邪気ににこにこしながら訊いてくる。 「今日これからどっかいくの?」 なんにも答えずに運転席から体を伸ばして香澄の顔の横に腕をついて唇を奪った。顔を傾けて舌で歯を舐めて、その隙に薄く開いた唇の隙間から舌を入れて貪る。 まだ外は暗くもないし人が通れば見られておかしくないからか香澄の反応は控えめで、何度か息継ぎしてもお互いに息が上がりだした頃に僕から唇を離した。 繋がって垂れ落ちそうな唾液を舐めとって、至近距離で眉を下げてちょっとだけ笑って訊く。 「…約束、思い出した?」 香澄はぐ、と堪えるみたいに口元に力を入れて、膝にきちんと両手をまっすぐに乗せて、真剣な顔で何度もかくかく頷きながら「うん」て小さな声で返事した。ちょっと照れてる?かわいい。
帰り着いてから荷物は香澄の部屋に置いて、リビングのソファに座った香澄の体を押し倒すようにして覆いかぶさる。 香澄の頭の横に両手をついて顔や髪に雨みたいにたくさんキスしてたら香澄に頭を撫でられた。 「犬みたいでかわいい」 キスにちょっとくすぐったそうに照れながら僕の頭をよしよし撫でてくれる。 犬みたい…か 舌で香澄の頬を顎から目元まで舐め上げてみる。こめかみあたりの髪の毛を鼻先でかき分けていくみたいにして香澄の頭に顔を突っ込んで額を擦り付ける。 香澄が僕の髪の毛をほどいてわしわし乱すみたいに撫でてくる。僕の髪はもうすぐ腰に届きそうなくらいの長さだから上に乗ってると背中から溢れて香澄の体にもかかる。 犬の真似してじゃれてたら体が熱くなってきた。 唇を合わせて何度も繰り返しキスしてるうちに表情が蕩けて目が潤んでくる。 股がられた香澄が片脚を曲げて刺激してきた。思わず声が漏れてまっすぐついてた腕ががくっと崩れる。 倒れかけた姿勢を香澄が抱きとめてソファから二人で起き上がった。 「ソファ汚すからここはだめ」って言われて、お風呂に行く香澄の背中から両腕をまわして僕もひっついて一緒に歩く。 肩に額を擦りつけて甘える。童話のお姫様みたいにかわいく結われた髪の毛にはむはむ噛みついて飾りつけられた生花を一本ずつ口にくわえて髪からはずしてお風呂場までの床に口から落としていく。 「散らかさないの」って言ってくる香澄の口調はなんとなくちょっと楽しそう。本気で怒ってるというより犬に叱ってるみたいな。 僕の頬を撫でてくる白い手にパクッと食いついて甘噛みする。 脱衣所で服を脱ぎながらも香澄の服の裾を口でくわえてひっぱったりして「服が伸びる」って香澄に怒られながら二人でじゃれる。 この家のお風呂も前のマンションと同じで全体的に広め。旅館に行ったときの檜風呂みたいにしたいって希望を出したんだけど、素人には木造のお風呂は維持管理が難しいからって建築士に却下された。それで仕方なく普通のバスルームになった。 簡単に体にお湯をかけてから香澄と小さな椅子に向かいあって座ってお互いの体を洗う。 僕はもこもこたくさん泡を作って香澄の体に乗せていく。香澄はボディソープをそのまま僕の体にかけて体を摩って泡立たせる。 香澄の洗い方が僕は好き。全身くまなく触ってくれるし気持ちいいから。 香澄の手のひらが僕の体をこすってお湯で泡を洗い落としながら撫でていく。このタイミングじゃどうしても触られたら体が反応する。 隠しようもなくて、横のバスタブの縁を掴んで支えにして体を伸ばして香澄の口に食いついた。 深くしないでわざと唇の上から戯れに軽く食むみたいなことしてたら香澄にシャワーで体を流されながら「もうちょっとで泡落ちるから」って言われて「待て。」って鼻先を指でおさえられた。 やだ。って言葉では口に出さないで香澄の腕を引き寄せる、椅子から下の柔らかいマットの上に座って香澄の体を抱き寄せてちょうど口元にきた首筋に吸いつく。 「…っ」香澄が小さな声をあげた。僕の体にはまだ痕があるけど、香澄の体にはつけてなくて寂しかったから、見えやすい位置につける。 お互いの体が近くて固くなった僕のが香澄のお腹のあたりに触れる。 首筋に痕がしっかり残ってもまだ食いついたまま、赤くなった痕を労るみたいにペロペロ舌で舐めながら口を離さないでいたら香澄に少し体をおされて、後ろの壁に背中がついた。 僕の口が離れた隙に香澄が壁に両腕をついて、僕の頭を壁��挟んで囲いこむようにしてキスしてきた。両脚の膝裏に香澄の膝があたって 脚の間から体が割り込んでくる 「……、壁痛くない?」 唇が触れてる距離でキスだけやめて香澄が訊いてきた。大丈夫。っていう代わりに香澄の唇を追って啄む。 頭を傾けて舌を絡ませてキスを深くして 香澄の体の表面にあたってるだけで体勢を少し変えるたびに擦れて出そう 僕のが香澄の体に触れてる… 手を伸ばして香澄のを軽く扱いたらしっかり固くなった 数え切れないくらい何度も見てるのにもろに目に映るといつも顔が熱くなる はやく挿れてほしくて泣きそうになる 腕を香澄の背中に回したら香澄が僕の片脚を持ちあげてそっと後ろに触れてきた 指先で入口をくすぐられて、緩んだそこにすぐ指が増やされる 浅く指が入って 僕の好きなところを弄られる …あ  「ーーあ、ぁ…っ」 これだけの刺激で思わずイって出した体液が香澄の下腹と膝の上あたりにかかって流れ落ちる いつもよりあまりに早かったからか香澄が指を抜いて少しびっくりしたような目をした 「直人…「やめないで」 僕がイったからここでやめようって言われそうで先に言う 離れていかないように両脚を香澄の背中で絡める 「…香澄に、僕の中でイってほしい ちゃんと繋がりたい …して」 香澄がいなくて寂しかった って、いっぱい涙が溜まった目で香澄に言ったらキスと一緒にぎゅって抱きしめられた。僕も抱きしめ返す。 入口にそっとあてられた感触がして、抱きついたまま香澄の肩口に顔をすり寄せてねだる。少しずつ挿れられて埋め込まれていくのが僕の心も体も溢れるくらい満たしてくれる ほとんど絶え間なく喘ぎながら反った体を後ろの壁につけて身悶える 体が痺れて くらくらする…目の焦点が合わなくてぼんやりしてたら、ふいに少し遠い場所で焦点があった バスルームの僕の向かいの壁に、鏡 が ちょうど香澄の背と 香澄にされてる僕が正面から映り込んで 合っちゃった焦点が角度によって僕らの接合部まで詳細に見せる 同時に香澄がゆっくり体を揺さぶり始めて どうしようもなく口から嬌声が漏れる、香澄の体に縋りついてなんとか正気を保ちながらこれ以上ないほど情けない顔した自分と目が合う 香澄に言ったら場所変えてくれるかも でも知られたくない 恥ずかしい … どうにもならない状況になぜか僕の体は反応して、香澄に揺さぶられながら前からもう一度だらだら吐き出す 僕は 香澄と お互いに同時に繋がりたい 背中に縋ってた手を片方ずらして動いてる香澄の後ろを探った なかを弄って香澄の好きなところをくすぐったら香澄がビクッと体を痙攣させて少し顔を顰めた 気持ちいいと香澄は体が強張ったり眉根を寄せたりするよね 鏡に僕が香澄の後ろを弄ってるところもしっかり映って 恥ずかしさでどうかなりそうだけど、香澄の体は見てたい気もして でもこんなのは盗み見してるような気もする 香澄は写ってるのをきっと知らない 背反する気持ちに鏡から視線をそらして香澄の瞳を見つめた 鏡に写ったのは香澄の後ろ姿で そこには大きな刺青がある …僕の知らない誰かの痕跡
お風呂から上がる前に二人とももう一度体を流して綺麗にした。 香澄の体をバスタオルで包んで拭きながら細い鼻筋にパクッと噛みつく。 「直人 犬になっちゃったの?」 僕が拭いてるバスタオルで顔まわりもこもこさせた香澄が言う。 「香澄はいつからお姫さまになったの」 香澄の濡れた髪を丁寧にバスタオルで握って水気を落としていきながら言ったら、香澄が「おひめさま。」て何のことか分からないみたいに目を丸くして復唱した。 「髪の毛。もう解いちゃったけど、光くんが編んでくれてたのかわいかったね。よく似合ってた」 髪型いじらなくても香澄はお姫さまみたいに綺麗だけどね。って言って柔らかく微笑んで額にキスしたら香澄が照れたみたいにちょっと頬を染めて俯いた。 その拍子に二人同時に床に落ちた花を見つけた。僕がくわえて落としていったやつ。 廊下に点々と続く小さな花を二人で拾い集めていって、最後の一本をリビングで拾った。 まだどれも綺麗だったから、花たちは小さなグラスに水を注いで生けておいた。
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banditsey · 1 year
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お花畑編③ 12/16 19:30
この後の撮影は順調に進み、各スタジオごとに着替え、エモートを合わせていた
〜真っ白な床に蒼い華が咲く〜
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青は自分の気持ちを素直に行動でしめせたことに自然と笑みがこぼれている
撮影中にも関わらず鼻歌が微かに聞こえるほどに♫
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対照的に赤は横たわる青の傍らでやさしく見つめているも真剣な顔つきで、いつもと違う何かを感じていた…
最初に気付いたのは、このスタジオハウスに入る前、青の手を引いた時だった
微かに感じた違和感が今になって気になっていた
〜オーロラと月のステージ〜
撮影側の無理な要望と気まぐれで立ち位置を確認するも気分がのらず
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さらに撮影側の要望で着ぐるみを受け取る2猫
まるで困った時の神頼みのようにナマズオの被り物とカエルスーツを渡され、仕方なく言われるままポーズを撮る
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なぜか撮影側は満足したようで次の部屋でもハロウィンの衣装とデブチョコボの被り物を渡してきた…
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さらに、それだけは飽き足らず赤への無茶苦茶なリクエストを言い渡していた
青「これで壁ドンできるの?」
赤「いや、その前にクチバシが刺さるんだけど…」
赤&青「これ何の撮影なんですか?」
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カメラを通して訴えるその表情??に撮影者は上機嫌であったことを2猫は理解できないでいた
〜アグライアステージ〜
サベネアンダンスで華麗に踊りつつ青をリードする赤
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流れるようなステップで赤を魅了しつつも身体を預け、息を合わせながら青と赤は
お互いの気持ちを��認していた
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休憩中
水槽の魚達を眺めながら食事休憩をする2猫
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お互いの好物を言い当てながら笑顔の絶えない幸せな時間を過ごしていた
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青「ほっぺたにソース付いてるよ」
赤「えっ?さっきちゃんと拭いたよ〜」
青「う〜そ♫すーぐ騙されるんだからキミは♫」
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自然に触れ合う時間も微笑ましく
楽しい時間は過ぎてゆく
そして静かに絶望の足音が近付いている事に気付いていない2猫
〜メインホール〜
ようやく他の撮影グループが中央の巨大なツリーの撮影を終えたのを確認して
2人はそれぞれのロールを確認して撮影準備に入った
撮影イメージは初めて星芒祭の日にツリーを見に行く約束をして、メスッテが綺麗な飾り付けを見てハイテンションになり、オスッテは照れながらも合わせるシーンだった
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なんともありきたりなコンセプトだが
青にとっては自分の気持ちを素直に表現出来る最高のシーンであった
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撮影の合間、すれ違い様に青は赤に想いを伝える
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青「今、私、すっごく幸せだよ、私だけを見ててね♫」
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赤「いつも…のこと見てるよ」
順調にツリーでの撮影を終え
赤は衣装を着替え、次の場所へ移動しようと
部屋の隅に目を移すと次の撮影順を待つ黄色い髪のメスッテがいる事に気付く…
ほんのわずかだったろうか
赤が黄色い髪のメスッテに目を奪われた刹那の瞬間…青は見逃さなかった
思うより素早く、右手は的確に赤の頬を捉えていた
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青「この浮気猫!」
奥の小部屋へ走っていく青を目で追う赤だったが戸惑いを隠せないでいた
黄色髪のミコッテの姿は既になく
時間だけが虚しく過ぎてゆく
赤は自分の目を疑いつつも
確かにそこに居たはずの幻とスタジオに入る前の違和感について
青にどうやって説明したら良いのか困り果て天窓から見える星空を仰いでいた
赤「どうすれば…またアイツを失ってしまうのか…」
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usickyou · 2 years
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南極観測隊
 城ヶ崎美嘉
 アタシの朝は二人を起こすことから始まって、夜は二人を寝かしつけるところで終わる。時計をうしなった基地の窓は吹雪に覆われていて、つまり、この世界の時間はアタシだ。文句はない。自信もない。だけどやるしかない。もしどっちかに、あるいはどっちもに任せたとしたら十六時間の夜や二十時間の昼がたちまち足下をぐらつかせてしまう。足場がちゃんとしてなきゃうまく踊れないでしょ、と言ったとき二人はは神妙げに頷いてくれた。それはもう、子どもの頃の思い出みたいなのに日誌の上では七日前のことだった。  最初に起こすのは文香ちゃんだと決めている。彼女は非常に聞き分けが良くて、ただ朝が絶望的に弱い。特に燃料を節約するようになってからは青い寝袋で丸くなって到底起きようとしない。辛抱強く声をかけて、体を揺らして、そうしているうち次第に文香ちゃんになっていく彼女を見ているとアタシは家に帰ったら莉嘉の毛布をおもいきりひっぺがしたいなと思う。  文香ちゃんが起きると、一緒に志希ちゃんを起こしに行く。彼女は朝が絶望的に弱く、聞き分けも良くない。籠城するみたいな白い寝袋を二人で持ち上げて食堂へ連れていくこともよくある。そんなとき、イスに座りながら眠る小さなアザラシみたいな彼女を文香ちゃんがはらはらと見ているのは、すごく心地良い。こんなひどい日々の喜びに感謝したくなるような思いがして、レトルトのクラムチャウダーからはいつもより嬉しい香りがした。  アタシたちは犬を飼っている。朝食を終えると、代わりばんこに食べ物をあげに行く。「起きているでしょうか」と文香ちゃんが言う。「起きてるといいね」と志希ちゃんが言う。アタシは「任せてよ」と答える。なにしろアタシは時間だ。  観測基地の構造は入り組んでいて、広く、無駄がない。部屋同士を結ぶ通路にはむき出しの管や配線、それに案内図や矢印がある。初めての日にも迷うことはなかったし、今では鼻歌まじりに歩くこともできる。もっともそれはごく限られた場所のことで、リビング(とアタシたちが呼ぶ広い部屋)や食堂を中心としてそれぞれの個室、トイレとかバスルーム、倉庫……その一つがリカの家だった。  リカはアタシたちより早くからここにいた。理由は聞けずじまいだったかはわからない。リカは本当は、ノウという名前だ。アタシだけがこっそりと、二人で会うときだけリカと呼んでいる。小さな体や金色の毛並、恋しさがそうさせた。わんわんとあまり吠えたりしない。自分から飛びついたりしてくれない。そういうところは似ていないけど、かわいくて温かい。「リカ」と呼ぶと、アタシは嬉しくなった。  リカは家というより小屋、檻、そういう場所にいる。金網の向こう側に大人しく寝そべっていて、鍵を開くとぐうと顔を上げる。まだ眠たげな目を動かしてアタシを眺める。「リカ、朝ごはんだよ」と言うと、別に答えるでもないような調子で尻尾を一度だけ振る。缶詰のコンビーフのお皿に移して水を替えたりしているうちに、のんびりと近づいてくる。アタシはいつもするみたいにリカに触る。リカはアタシに噛みつく。アタシは思わずリカを叩く。リカは鳴き声をあげてアタシを離す。アタシは、後ずさりして金網に背中をぶつける。   リカを叩いてしまった。  だけど痛い。手のひらには深い穴が空いていて血が流れ出す。リカはもうコンビーフに夢中になっていてほとんど顔をお皿にくっつけているけれど、たまにアタシを見る。その気になればアタシを食べてしまうことだってきっとできるし、今日はちょっとした味見で済ますつもりかもしれないし、もしかしてムシの居所が悪くてつい当たってしまっただけかもしれない。そういうことって誰にでも、もちろんアタシにだってある。リカは大人しくて優しい子だけどこんな狭い場所に昼も夜もわからないままずっと押し込められて、たまにアタシたちが遊びに来る以外は一人でいて、それだって余計なお世話でむしろイライラさせてしまったのかもしれない。  でも、アタシはリカを叩いてしまった。  それでもう、何もかもが元に戻らなくなってしまったような気がした。点々と続く血痕がアタシたちを結びながら離した。アタシは今、リカを恐いと思っていた。背中には悪魔の羽が見えたし、その体以上に長く伸びた尻尾がゆらゆらと揺れ動いて次の獲物を探していた。  手のひらをシャツで巻いて、そうすれば血のにおいも届かないと信じながら注意を引かないようゆっくりと金網から背中を離した。リカは水を舐めてまたコンビーフ(いつもよりおいしいのかも)をかじっている。水音や、ねばついた咀嚼の音が聞こえる。なるべく音を立てないよう、おしりを滑らせて動いた。一メートルの距離を、とてつもない時間をかけて動いた。リカが顔を上げてアタシを見るたび、次の瞬間には飛びつかれて喉元を噛みちぎられる想像をした。幸いにもそんなことはなく、鍵をかけると金網越しのリカは空っぽになったお皿を何度か舐めてまた寝そべった。  アタシは「リカ」と言った。嬉しくなれと思いながら何度も何度も呼んだのに悲しいままだから、この南極に閉じこめられて初めてもう嫌だ、死にたいと思った。  それから、しばらく泣いてリビングに戻った。二人に話したいことがたくさんあって、特に規則正しい生活の大切さをちゃんと伝えたかったのに、うまく言えなかった。
 
 鷺沢文香
 私たちが可及的速やかに調べたのはまずノウがどこから来たのかということだった。しかしその情報は基地のどこにも存在しておらず、結果として焦燥と恐怖のみをもたらした。彼は一体、どこから来たのか。  次に調べたMSDマニュアルには幸いにも日本語版があったため、多くの情報を得ることができた。狂犬病からほ乳類咬傷、敗血症……ドッグイヤーを増やしながら志希さんが話す多くの情報を私が順序立ててまとめた。目の前の作業に没頭している間、少なくとも先の見えない不安からは解放される。仕事は人を救う。  私たちは動転していた。  美嘉さんが血を流して食堂へ戻ってきたとき、志希さんはほとんど恐慌に落ちた。震える目の奥に巨大な喪失が覗いたとき、美嘉さんが痛みや恐れを隠しながら笑ったとき、私は自らが年長者であることを強く感じた。そうでなければ、もし私が二人より年若ければ同じようには振る舞えなかっただろう。立場は人をつくる。アイドルが私を変えたように。  洗浄や消毒、止血の後に調査、抗生物質の投与やまた処置。マニュアルは聖書であり私たちは敬虔な子羊だったが、祈りは届かないこともある。美嘉さんは一晩を待たず発熱を起こしまた創部は化膿をきたした。なんらかの感染状態にあるのは明らかであり三日を経て状況に改善がみられない現在、私たちは決断を迫られている。  それはたとえば滅菌消毒されたメスや縫合針だ。注射器や麻酔薬の小瓶であり、開封を待つそれらだ。 「整理するよ」と志希さんが言う。彼女はリビングのホワイトボードのいちばん下に大きく『die』と書いた。  私は頷く。 「あたしが傷害で逮捕される」彼女はその上に『bust』と書く。私は「あるいは私が」と補足する。 「それと傷跡が残る」次は隣に『scar physical / mental』と書いた。そうしてから、それらに二重線を引いて私たちに死を残した。「これだけだよ、私たちにはこれだけ。だからあたしが手術する。質問は?」 「私が、します」と私は答えた。志希さんは「その震えた手で? あたしよりうまくできるの」とまた訊ねた。その冷笑的な様子は私をおびえさせ、また顔をかっと熱くさせたが正しかった。  彼女は「ごめんね、ひどい言葉だ」とすぐに言った。それから「死に触ったことはある?」と続けた。  私は答えた。小さな頃、一匹の猫がいた。猫はいつからか生家の庭に入り込み、私の小さな書架に居座るようになった。互いに干渉することはなく、私は書を読み猫は午睡をしたり夕方の間だけできるだいだい色の小さな日だまりで背伸びをしたりした。ある日、猫は死んだ。悲鳴をあげてしばらく苦しんだ後は私の腕の中でじっとしていて、そのまま息を引き取った。血栓による動脈閉塞だとは後に知ったが、私は何もできなかった。 「何もできなかったのです」と私はくり返した。 「だから自分の手で助けたい?」と志希さんは言った。その声が突然、あまり優しい響きを帯びるので私は私に会いたくなった。 「違います。ただ……何もせずにいられません」と私は答える。そうすれば震えもおさまると信じ手を握り、続ける。「今の私には、それができない」  志希さんは、困ったり怒ったりする様子を見せなかった。ただ優しく、「私がするよ」と言った。 「マウスとか、想像つくと思うけど、大きいのだとピッグとかあたしは文香ちゃんよりちょっと、ちょっとだけ慣れてる。切って膿を出して塞ぐだけ、失敗はないよ。でも、あたしにもへたなことがあって、それを文香ちゃんに手伝ってほしいな」 「それは」と私は言った。 「願うこと」と彼女は答えた。 「美嘉ちゃんの手をつないだり、あたしの目を見たりしてほしい。猫をぎゅっと抱きしめてたときみたいに、絶対にうまくいく、みんなで一緒に帰れるって思っててほしい。文香ちゃん。あたしたちはチームだよ。得意なところを発揮して、苦手なところを補って、最高のパフォーマンスを見せようよ」  そう言った志希さんがなんだか美嘉さんみたいに見えて、だから私はそう伝えた。彼女は「友達って、似てくるんだって」と楽しげに笑った。  それは、もっと美嘉さんに似ていると私は思った。
 
 一ノ瀬志希
 それは成功した。しかし成功はその時点での結果でしかなく、美嘉ちゃんが元気になるまで評価は保留される。より正しく言うならあたしたちが笑って帰れるまで、あらゆるおそれが消えるまで失敗はいつもそばに佇む。  そしてその時、あたしが彼女の手背を切開縫合した時、魔女が生まれた。  魔女はあたしの姿をしていて、あたしの声やあたしの目を使って絶えずあたしを苛んだ。きみの手術は成功した? きみのおこないは本当に正しかった? きみは言葉たくみに文香ちゃんを誘導して思うさま操った? きみは美嘉ちゃんを助けた? あの犬はどこから来た? きみは狂犬病を知ってる? それは感染部位から緩慢に脳へ進行して早ければ一週間あるいは数ヶ月をかけて発症すると確実に彼女を殺してしまうしその症状は……。  あたしはうまく眠れない。  手術からは三日経った。  美嘉ちゃんの状態は安定したし、改善は得られなくともそれ以上の悪化は避けられた。つまり、きみは成功した? 魔女が言う。窓に張りついた雪の奥の吹雪の中に立っていてこの雪はきみたちをすっかり凍らせたら満足して止むのかも、と笑った。次の瞬間には扉の前にいて君は失敗したと目を見て言った。  あたしは恐い。  扉はひとりでに開く。あたしは部屋を出る。今やひどく寒い通路の矢印をなぞってリビングへ戻る。文香ちゃんは美嘉ちゃんの手を包んだままでいて、もしかしてずっとそうしているのかもしれない。充分にありえる。だって時計も日も夜の月もない。あたしには自分がどれくらいの時間を一人で過ごしたのかわからない。一時間かもしれないし、八時間かもしれない。文香ちゃんにはそれができるし、あたしにはできない。 「そんな時間ですか」と文香ちゃんは言った。あたしが頷くと「もう少し休まれた方が良いと思います」とはっきり言った。あたしには自分の様子はぜんぜんわからなかったので、「約束したよね」と答えた。  彼女はそれで、納得してない気持ちを隠そうともせず「では、ノウを見てから休みます。志希さんも、どうか食事を怠らないでください」と何かの缶詰を持って部屋を出た。テーブルにはひよこ豆のスープと乾パンが置いてあって、ひとまず手だけを合わせた。それは美嘉ちゃんが教えてくれた。もちろん他に教えてくれる人はいたけど、この生活が始まってからは毎食毎食きびしく言われるのでちゃんと身についた。  やるせない仕草だ。すぐに忘れて、また叱られたかった。  自然に手は伸びた。見よう見まねで包んで彼女の手は火炎のように熱くて、今も体内でおこなわれている恐ろしい戦いを感じさせた。「ごめんね」とあたしは言った。「うまくできなくて、ほんとにごめん」 「今、何時?」と誰かが言った。 「志希ちゃん。今、何時?」と美嘉ちゃんが言った。 「わかんない」とあたしは答えた。 「日にちは?」 「わかんないよ」 「じゃ、朝八時にしよ。九月十日の、朝八時」 「うん、うん」 「ね、顔あげてみせてよ」  そう言った彼女が体を動かす音が聞こえた。あたしは閉じていた目を開いて、手から腕、ベッドへ視線を向けると笑顔が見えた。発熱のせいでいまだ曖昧な瞳の奥底にある心がかたちを取り戻しつつあるのがわかった。 「美嘉ちゃん」 「あはは、ひどい顔」 「文香ちゃんも、ひどいよ」 「休んでる?」 「まだ起きてると思う」 「呼んでもらっていい? 会いたくて、アタシもう死んじゃいそう」 「笑えないね」と言って、あたしは文香ちゃんの名前を叫んだ。基地中どころかこの島の端まで響くような大声をあげたせいで裂けた喉から血のにおいが香った。そうしてから床につっぷしてどうしようもなく泣いた。「ありがとう」と美嘉ちゃんが言うたび頷いて床に頭をぶつける、その痛みで一つひとつのおこないが救われて天に昇っていった。
 
 それから
 その日から三日が経った。城ヶ崎美嘉は元気になってリカとの仲直りを果たしたし、鷺沢文香は思い出の中の猫を優しく看取って、一ノ瀬志希が魔女見ることはもうなかった。もちろん狂犬病や資源の枯渇という恐れは残っていたけれど、その日、三人は快気祝いにとっておきの焼きそばを作って食べた。ここは日本の基地なので保存食ではあるもののそれがあって、とてもごちそうとは言えない代物だったし青のりや紅しょうがもなかったけど彼女たちにはかえって嬉しかった。  基地も嬉しくなって、思わず笑った。するとあたりが少し揺れて彼女たちを驚かせた。しまったと思って、また彼女たちが焼きそばに夢中になるまで基地は黙っていたし、それからは気付かれないくらい小さな声でおめでとうと何度も言った。  だけど、別れはやっぱり寂しい。  彼女たちはまだ気付いていないけれど、白く覆われた窓の外で吹雪はすっかり止んでいた。雪のほとんど吹き飛ばされた乾いた地平では数匹のペンギンがふらふらとさまよっていたし、その向こうからは救助のためのヘリが飛んできていた。そのさらに先では巨大な砕氷船が分厚い冬を打ち破りつつあって、プロダクションでは彼女たちのための仕事の準備が着々と進んでいた。  さようなら、と基地は別れの瞬間の練習のために言った。答えるみたいに「ごちそうさまでした」とよく揃った声が響いた。その声を聞いたとき、三声の和音がかつてこの場所に響いたどんな音楽より豊かな情感をもって壁から配管を伝い屋根に積もった雪を揺り落としたとき基地は気付いてしまった、なんてことだ、君は彼女たちのとりこになってしまっていた!
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bloodthirsty-world · 2 years
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I LOVE PUNK
Angel
僅かに残された女達
フランス系の彼女
悲しい表情をした人
うそつきと云う名の男
パパ
僕から愛した貴女
Mother Mary
無邪気な子供達
国民の顔を持つ利権集団
選ばれた子供達
あてもなく手探りで歩き始める彼女
見守るだけの僕
あの民族
聖なる者
米軍パイロットを気取ったアイツ
ヴィンテージマニアのアイツ
Billy The Kid
素敵な家へ帰るお嬢さん
ポスターの男
大人になりたくなかった僕
腐った大人達
ママ
ロマンチストな彼女
N氏
Thank Youとしか喋れないアメリカ人
宇宙飛行士
三流映画の主人公
しわくちゃな口の政治家
変わり者
友達
大事なママと妹
ボスらしき男
No.69と云う名のヒットマン
“母の愛”で包まれ“父の想い”で満たされ“仲間の声“で安らぐお前
与えた運命を間違えた神様
Sid Vicious
愛した人
パンクス気取ってたあの頃の俺
神様に会った奴
駄目なサラリーマン
JOKER
ブーツを咥えた猫
おじいさん
フライパン片手の女
湖をボートで進む恋人達
誰かの幸せを祈る少女
10年後の自分
黒人の子供
パラノイア
血を流す少年の母親
真っ白な手の平の彼
街ではしゃぐ悪ガキ達
青い瞳をした兵士
金と嘘で作ったようなスーツを着た偉い人
膝をかかえてる浮浪者
遊びを知らない子供達
悲しそうな顔をしてるニュースキャスター
泣き出した子供
チョコレートをくれた女
太陽の光を撃ち落とそうとする親愛なる友達
天国の小鳥
鳩の群れの中の少年
傷だらけの男
雑音に流され始めた奴等
声を殺しすすり泣く父親
終わりを待つ僕
笑い方を知らない飢えた子供
公園のベンチでキスをするカップル
裏組織の犬
醜いネズミ
完璧な奴
白い目で視てる奴等
何度殴られても笑って待ってる女
ソーダ水の海で溺れる少年
ゼリーの上で寝転がる少女
戻らないトカゲ
ロックな奴
青空に近づこうと屋根に登り口笛を吹きながら裸になった僕
皮一枚の肌の色で銃を持つ事になった男
幸福感に犯され戦いを忘れた男
狂ったように踊る女
恐怖に震える大統領
王様暮らしの男
プロの殺し屋
イカサマ野郎
笑顔のおばあさん
生まれたばかりの子供
大嫌いだったおじさん
背の高かった大人達
ヒステリックなシスター
月夜の狼
母を求める赤子
痛みも喜びも悲しみも知らない子供達
物乞いをするストリートチルドレン
気取って歩く身売りの少女
虫も殺せない少年
盗んだ指輪を売り付けようとする少年
待ち合わせに遅れて来た愛しい女
ヨウキナハイエナ
夜を待ち続けた僕等
私のヒーロー
飛べない天使
煙突掃除の老人
お婆さん
部屋の片隅で怯える僕
無邪気で繊細な女
ラクダで旅をする俺
くわえ煙草の野良犬
イエスキリスト
捨て猫の帰り道探す少女
君にしか似合わない僕
世界と共有したいと願う俺
大人じゃない俺
子供じゃない俺
頭を抱えるディレクター
怒鳴るマネージャー
あの子にばかり目をかける社長
本当の自分をトイレに流し、最高の笑顔でプロデューサーに唾を吐き、ブラウン管の中で中指を立てたアイドル
手紙を残した浜辺の二人
都合のいい時だけ女になる女
我がもの顔のおばさん
苛立つタクシードライバー
街中のワル共
偉い人達
高い鼻のあんた
スクラムを組んだ2人
僕の大好きな彼等
心底愛しあった二人
大人の世界を知っている少年
蝶を狙う蜘蛛
無神経な大人達
僕の思い出と暮らしてる知らない人
不良少年
行方不明の恋人
鳥のように自由に空を飛びたいと願う男
ヴェトナムの少年
充血した眼の兵士
自由に唄うことをあきらめた鳥
きれいな心の持ち主
純粋な女
白い服を着た天使
旅人
ニュースキャスター
セーターを編んでくれたおばあさん
泣きだしそうなピエロ
プールの変死体
インディアンの羽根をつけた恋人
アメリカ映画を愛している奴
ノイローゼの友だち
いかれたロマンチスト
破滅型ロックンローラー
FAT BOB
C.B. JIM
BELL BOY
単車乗り
ストリッパーの腕に抱かれていたボス
死神
ヴァニラ
スーパーマーケットのパートタイマー
車泥棒
迷子
精神科の医者
神父
ペリカンの親子
コウモリ
戦闘服を着た男
チキンジョージ
12月生まれの山羊座の男
インタヴュアー
荒んだ心を持ったハニー
かわいい女の子
神様
ヒステリックな女
生クリームだらけの3匹の子猫
アパートの管理人
ケツに火がついてる犬
飛び下り自殺した男
おもちゃの兵隊
ミツバチ
年下のジャンキー
ちいさな子供たち
森を駆け抜ける狼
綺麗な眼をした女の子
海賊
飛行機乗り
悲鳴をあげる女
恵まれない大人たち
裸足の子供たち
親愛なる母
天国へいきたいと願う男
背広を着た男
動物愛護団体
平和のハト
窒息寸前の子供
あわてた母親
肩をすくめている天使
スピードのぬいぐるみを着た男
世界で一番素敵な女の子
礼儀知らずの可愛いスカンク
アラスカ帰りのチェインソウ
PLATINUM BLOND
EDOWARD JACKET
BLACK SUEDE SHOES
50過ぎの売春婦
ちょびヒゲでとっても明るいデブ
ビードロのジャケットを着た浮浪者
15歳で家出した少女
太鼓たたきの恋人
シェパードを連れたパンク
ちいさな猿
傷だらけの天使
嫌われ者
ピンクの若いブタ
ピザ屋の彼女
誰とでも寝るような女
コバルトブルーの心の奴
ハート型のエプロンをした女主人
クスクス笑う奴
爪先で歩く猫
ベビーシッター
アヒル
ミッキーマウスの様な笑顔で愛しつづける女
リトルピンクサマー
スパゲッティ―ヘアーの男
青少年
マッチ売りの少女
おしゃべりキツツキ
夢をなくした友
荒れ果てた原野で生きる小さな虫
ミリンダ
グレッチ
RAVEN
暴走ピノキオ
血まみれのバカ
SUZIE
とても口じゃ言えないぐらいのヤンキー
泥だらけのハイエナ
目を閉じて夢を見ない女
踊子
21回目の誕生日の朝に死んだ女
かわいいジャンキー
SHERRY
スクラッチという街で愛を探している奴
赤いタンバリンを上手に撃つ女
ロメオ
内気なカンガルー
この世界で一番幸せな人
数えきれない星の中でギターを弾いた人
ドブネズミの死骸
ガソリンスタンドに住みたいと願う男
LAS VEGAS PAT TUNE SUMMY
SHERILL
砂漠の商人たち
レインコートに雨の雫が落ちて笑顔を浮かべた女
言葉より未来を信じた二人
進んだ奴
小さな恋のメロディーという映画を12才の時に観て細胞がそのままの奴
希望を捨てない鳥たち
うなだれた白人の浮浪者
街で転んで手のひらを切った男
髪を切って鏡を覗き込んでいる無邪気な人々
頭の中でハツカネズミがダンスしている男
国境線上の蟻
チョッパー乗り
街路樹の猿
珊瑚礁売り
はちきれそうなボディの女
傷だらけのボンティアック
偶然出会った友だち
ドアがとれたCAMARO
笑う振付け師
マドラスチェックハットをかぶった黒人ゲイ
ネオンを浴びて道ゆく人
猛獣使い
白黒のトラガラの猫
T型フォードのホッドロッドでスピンしてよだれを垂らしている女
理屈をつけたがるMONKEY FIRE
不良の森に潜む不良
静かな森の奥でカベにもたれて揺れる草を見ている少女
メキシコの砂漠の果てで独りぼっちの女
枯れたサボテン
不満気にレモン畑を飛ぶ鳥
花びらが揺れるように口づけをした二人
センチメンタルな北京ダック
頬紅つけて笑っている悪魔
冬支度をするリス
分厚い恋の悩みでとりこんでいる女
よくしゃべる女
街路樹の唄うたい
天国に近いハート
孤児のみつばち
青いサングラスをしたピアノ弾き
優しく揺れるコスモス
銀河をさまようビーバー
夢を抱いて青空を見上げる若者たち
ぺピン
MARUUANA BROTHERS
ROBIN
SALINGER
HIPSTAR
MINNEY THE MUTURE ENLIQUE
GREEN JELLY
BLUE JELLY
PURPLE JELLY
METAL KIDS
MERRY LOU
PUNKS
TERRY
RUBY
ELIZABETH
ZONBIE
SAMMY
DERRINGER
D.I.J.
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ayana-mikihara · 3 years
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100の質問が大好きなフォロワーさんから回ってきたので仕方なくやります。やりたくないけど(ぉ
質問はhttps://www.100q.net/100/question.cgi?que_no=2 を使っています。いにしえ・インターネットのことを思い出したので寒めのノリで書いていますが、虚言癖太郎である私にしては珍しく嘘はついてないと思います。
Q.1 あなたのハンドルネームを教えてください。
御樹原文奈は本名ですが……
Q.2 生年月日を教えてください。
2001年2月24日です。さいきん二十歳になりました。プレゼントは前後6ヶ月受け付けております。
Q.3 血液型を教えてください。
A型です。振り返るとA型のものではない部屋が広がっているので、血液型占いは当てになりません。
Q.4 病弱な方ですか?
昔新型インフルエンザが流行ったときにナウなヤングのわたしは当然かかったのですが、カルテに「元気」と書かれました。生まれてこの方虫歯の一本もないです。ナウなヤングなので今流行のなんたらウイルスにも感染しました(このタイミングで公開する情報じゃなくない?)マジで辛さ以外の味覚が全部消失するので、ちゃんと予防対策しましょう。
Q.5 自分が政治家になったとして、絶対に汚職しない自信はありますか?
今の私を見てると意外かもしれませんが、友人には「なんやかんやで権力を手にしそうだが、権力を一番与えてはいけない人間」だとずっと言われていました。そういうことです。
Q.6 歌は好きですか?
歌うのは好きなのでお風呂で歌ったりしますが、カラオケにはここ1年行ってません。ナウなヤングにバカウケのなんたらウイルスが全部悪い。
Q.7 よくカラオケで歌う曲は?
逆張りなのでたいてい皆さんに全く通じない曲を歌っていますが、健常者の音楽で一番よく歌うのはそばかすだと思います。
Q.8 ペットを飼っていますか?飼っている人は、ちゃんと世話していますか?
お祖母様の家に住んでいた頃はバカでうるさい犬がいましたが、引っ越したのでいません。
Q.9 ある程度上手に演奏することができる楽器はありますか?
高校の授業のおかげでギターが原義でちょっとだけ弾けましたが、気づいたら完全に忘れていました。中学の頃は音楽の成績が4でしたが、リコーダーがギターに変わった高校では5でした。そういうことです。
Q.10 高いところは平気ですか?何メートルくらいまでなら怖がることなくいられますか?
高いところはへっちゃらなので観覧車とかで怖がる人間はまじで意味わからないですが、重力が狂うと死ぬほど怖いので、急に後ろから抱えられたら20センチでも怖いです。あとジェットコースターはマジで無理です。いいのか?俺をジェットコースターに乗せようとすると本気で泣き喚き暴れる成人女性を目にすることになるぞ?
Q.11 あなたのよく使うゴミ箱には蓋(ふた)がついていますか?(回転式なども含めて)
我が家唯一の蓋がついているゴミ箱(収集してもらうときに入れとくペールは除く)は常にものが置かれており、ここ1年で開いたことは一度もありません。
Q.12 あなたの家にはどれくらい本がありますか?
同人誌を本とカウントしなければ、文学部学生にしてはかなり少ないほうだと思います。自分所有の本は3段ボックス2つに収まります。
Q.13 何かの本がその本の大半を占めていたりしますか?(漫画ばかり、小説ばかり・・・など)
同人誌を抜きにしてもほとんどが漫画で、あとは最低限のSF研究会要素でほとんど全部です。漫画もSFも買い出したのは大学に入ってからなので、高校以前の私には本を所有するという概念は殆どなかったとわかります。
Q.14 自由に飛べる翼を手に入れたなら、どのくらいの高さまで飛んでいきますか?
無計画に高く飛んで、太陽熱で翼が溶けるタイプの人間です。
Q.15 楽譜は読めますか?
一応読めますが、手先の器用さがそれについてこないので歌唱以外に活かされたことはないし、歌唱するのであればお手本を聴いたほうが楽に音程を取れます。
Q.16 命を除いて、一番大切なものは何ですか?
何人かの好ましい人間が平穏無事に暮らしてくれることは、命の次くらいに大事です。そのためならなんだってします。
Q.17 飲めば若返ることが出来る水があったら・・・どのくらい若返るまで飲みますか?
私は何歳に若返っても美少女なので、そういったものを欲してやまない人に高額で売りつけます。
Q.18 このままではいけないと思うことを一つ挙げてください。
このままだと卒業できません。
Q.19 努力を踏みにじられることを・・・どの程度許せますか?
努力らしい努力をしてこなかったから卒業が危ぶまれているわけですが、踏みにじられてよい努力などないと思う一方で、誰もが誰かしらの努力を踏みにじり得るし、それは権利であるとも思います。
Q.20 今、あなたの隣にあるものは何ですか?
赤いゴミ箱があるのをみて、今日ゴミを出しそこねたのに気づきました。
Q.21 喜劇と悲劇・・・どちらが好きですか?
AかBか、ではなく好きになったものが好きです。ただ悲劇は喜劇に比してそこまでの動機づけを丁寧にやらないと納得してもらえないぶん、私好みになる可能性が高い気もします。
Q.22 もしあなたが世界を手に入れたなら、まず何をしたいですか?
「皇居の横にそれよりでかい家を建てて天皇に引っ越し蕎麦を持っていきたい」と前々から言っているように、ピラミッドを建てさせたり黄金のあやなちゃん像を建てさせたりと悪目立ちしたいですが、そうなるとヘイトを買うので、バックアップを取るところからはじめようと思います
Q.23 たった一匹の小さな虫でも、殺すのが嫌になったことはありますか?
情がわいて……とかはないですが、虫が本当に苦手なので殺しても後処理できないな……とおもって嫌になることはしょっちゅうあります。
Q.24 良い嘘と悪い嘘の違いは何だと思いますか?
面白いか面白くないかです。
Q.25 どうしても忘れられない曲はありますか?
ジュエルペットてぃんくる☆のED曲、「空ニラクガキ」です。20歳になって以来、「大人になるその日が来て」しまったことに気づき、爆涙(ばくるい)するだけの毎日を送っています。みんなもジュエルペットてぃんくる☆を見てくれ……
Q.26 思い出の場所はありますか?
家の近くの神社です。
Q.27 酒に飲まれて失敗したことはありますか?
二十歳になって1週間くらいしか経ってない人間に聞いても面白くないですが、父上様は顔にマンホールの跡をつけて帰ってくるタイプの人間だったので、不安ではあります。
Q.28 大好きな飲み物をいくつでも挙げてください。
コーヒーとドクターペッパーの中毒患者です。まだまだお酒は未開拓ですが、いまのところコークハイがかなり好きっぽいです。
Q.29 あなたの生きがいは?
インターネットでこの世に生きとし生けるものたちの人生をつまみ食いバイキングすることです。
Q.30 最近、自分の歳を意識したことはありますか?
ここまで二十歳二十歳言ってたの見ました?
Q.31 ここまで質問に答えて、なんとなく懺悔(ざんげ)しているような気分になっちゃいましたか?
自分語りは楽しいですね。
Q.32 楽をしてお金を稼ぐならどんな方法が一番確実でしょう?
親のスネをかじり潰そうとしています。
Q.33 晴れと雨はどちらが好きですか?
晴れのほうが好きですが、たまには雨が降ってくれないと飽きます。
Q.34 雷は平気ですか?
パソコンさえ平気なら大丈夫です。雷を怖がる人間ってアニメ以外に存在するんですか?
Q.35 風は好きですか?
風という自然現象を好き/嫌いの評価軸に置いたことが今までありませんでした。多分あまり好きではないです。
Q.36 泳ぐのは得意ですか?
鋼鉄の肉体、御樹原文奈とはこの私のことです。背泳ぎ25メートルに1分かかります。
Q.37 これだけは負けられないという、誇りが持てることはありますか?
私が設立したあとに生えてきた二番煎じのコウメ太夫研究会がどれもまともに活動もしないまま自然消滅したなか、私達はそこそこやれている点じゃないですかね。これだけで就活を乗り切る気満々なので……
Q.38 ちゃんと睡眠取れていますか?
時間で言うならパーペキです。規則性は無で、寝たくなったときに起きたくなるまで平均12時間寝続ける生活を送っています。
Q.39 喧嘩は嫌いですか?
自分が勝てないので嫌いですが、自分が腕っぷし最強だったら大好きだったと思います。
Q.40 人ごみが苦手ですか?
今日のお出かけ中、梅田の地下鉄付近でだけ異様に鼻水が出たので、人間アレルギーだと思います。
Q.41 自分には全然出来ないことを他人が軽くやっているのを見て、燃える方ですか?
負けないが????????
Q.42 人の心を読めるとして・・・どれくらいで嫌になると思いますか?
人の心の断片を得るためにインターネットやってるような人間だし人間の心が醜いのは身を以て知っていますが、ちょっとやってみないとわからないので読心術を教えて下さい。おねがいします。おねがいしましたよ。
Q.43 自分のまわりには面白い人がたくさんいると思う?
こういうことを自分で言うから最悪ですが、そこらの「いつメンキャラ濃すぎwww」ちゅてる奴らよりは濃いメンツが揃ってると思います。
Q.44 昔、誰かに借りて、いまだ返していない物ってありますか?
会誌第二号の印刷費をつけてもらったっきり返してません。このままなんとか撒けないかなと考えています。
Q.45 逆に、貸したけど帰ってこないものってありますか?
パッと思いつくのだとゲーム機が2台ほど?もう引っ越したので気にしてもいませんが。
Q.46 甘党?辛党?
甘いのと辛いのは全部好きです。味がするとおいしい。
Q.47 熱い飲み物は苦手ですか?(猫舌とか)
飲み物ではないですが、たこ焼きなんかは剥がれる口の皮まで含めての料理だと思っています。
Q.48 コーヒーは苦い方が良いと思う?
物や気分にもよりますが、基本的には酸味寄りのものが好きです。
Q.49 破壊的に不味い物を食べたことはありますか?また、それは何ですか?
貝類が基本的に大好きなのですが、初めて食べたサザエで大外れを引いて以来、それだけは苦手です。
Q.50 マイブームってありますか?
栄養ドリンクを哺乳瓶で飲みながら女児アニメを観るのが好きです。
Q.51 温かいそばと冷たいそばはどっちが好きですか?
今はまだ寒いので温かいそばが食べたいです。
Q.52 集中力に自信がありますか?
ここまで来るのに既に5回はツイッターを見ています。
Q.53 飽きっぽい性格だと自分で思いますか?
前の質問の回答から察してください
Q.54 楽器の名前を5つ挙げてください。
ギター、ギロ、ベース、マリンバ、タンバリン…………俺の中の芭蕉が勝手に!?
Q.55 面倒な事も進んで引き受けたりする。
誰から頼まれてるかによります。打算的な人間なので。
Q.56 人違いをして暴走したことがある。
ないです。限定的すぎない?
Q.57 自動車用信号の「黄色」についての見解を述べてください。
止まれ、止まれないなら行け
Q.58 裸足で歩くことについての見解を述べてください
冬場のお風呂上がりに裸足で歩いてるとぺたぺた言うし足跡がついてたのしい
Q.59 ○×形式の質問のほうが答えやすいと思いますか?
ややそう、部分的にそう
Q.60 「薬指」の重要性を語るとしたら、それは何?
結婚指輪の装備スロットであることくらいしかなくないですか?
Q.61 頭痛、腹痛、腰痛、関���痛、のうち、一番マシなのはどれですか?
頭痛には慣れっこです
Q.62 どの程度の温度が一番過ごしやすいですか?
今より一回り暖かくなって上着のありなしをきぶんで選べるくらいの気候が良いです。
Q.63 好きな花火は何花火ですか?(線香花火、ロケット花火など)
花火は光って燃えるのでぜんぶ大好きですが、最初にあれを思いついた人があれを花火だと言い切った情熱を買ってヘビ花火、ということにしておきます。
Q.64 一番好きなことわざは何ですか?
三十六計逃げるに如かず
Q.65 敵に囲まれたとき、どうやって逃げますか?(どうしても戦わずに逃げねばならない)
どのくらいの文脈で敵なのか、どの規模の囲まれなのかによってくるとは思いますが、実際に窮地に立たされたら何もできずに捕まると思います。
Q.66 気になる言葉を一つ書いてみてください。
最近はニャホニャホタマクローブームが来ています。
Q.67 春の良いところは?
夏じゃないとこ
Q.68 夏の良いところは?
いずれ過ぎ去ること
Q.69 秋の良いところは?
夏じゃないとこ
Q.70 冬の良いところは?
誕生日があること
Q.71 一日何通くらいメールが来ますか?
去年は毎日1通づつ365分割されたドグラ・マグラがメールで届いていたのですが、今年はそれがないので来ない日すらあります。体感を平均すると2.5通くらいだと思います。
Q.72 届くメールがウィルスの確率はどれくらいだと思いますか?
目の届くところに来たことは一度もないです。ネットリテラシーたか子なので。
Q.73 届くメールが営業・宣伝などの確率はどのくらいだと思いますか?
これも目の届くところには来ないです。インターネットが上手なので。
Q.74 今、一番買いたい物は?
ブッダマシーンを誕生日にもらったことにより変なもの買いたい欲は少し収まったので、クソかわいいネコチャンのアロマディフューザ(リンクが機能してなかったので後で直します)がほしいです
Q.75 今、一番飼いたい生き物は?
生き物を飼う事によって発生する責任を負いたくないので概念としてのねこを飼いたいですが、今ねこを飼うとなると絶対に名前を「タマクロー」にしてしまうので、もう少しニャホニャホタマクローブームが落ち着いてからにしたいです。
Q.76 これだけは譲れないというポリシーはありますか?
逆張りにあらずんばオタクにあらず、の精神でスギ以外すべての花粉症で苦しむなど、多岐にわたる活動を行っています。
Q.77 どういう絵が一番得意ですか?(風景画、人物画、漫画など・・・)
筆記はほぼ満点でしたが、美術の成績は3です。
Q.78 好きなおつまみは?(未成年でも答えてください、おつまみだから)
ベタですがさきいかが好きです。それはそうとこの前生まれてはじめて鮭とばというものを食べましたが、「めちゃくちゃ旨い革紐」という感想でした。もともと革製品って鮭みたいなにおいしません?
Q.79 持病とかありますか?
コミュニケーションと手に難を抱えています。
Q.80 ホームページは持っていますか?
流石にそこまで老人じゃないですね。
Q.81 コーヒーには砂糖やミルクをどのくらい入れますか?
普段は入れませんが、苦く淹れて砂糖もミルクも狂ったように投入してどっちが勝つか眺めるのも好きです。
Q.82 一番使ってみたい武器は?(剣、弓、銃など・・・)
斧とか鎚とか、そういう「破壊!!!!!」って感じのものを振り回したいです。
Q.83 得意な料理は?
熱湯です。
Q.84 最近頑張ったことは?
今日は雨なのにお出かけしてえらかったと思います。おかげでよく眠れそうです。
Q.85 あなたの寝る部屋の床は畳ですか?
違います。
Q.86 どんな味が好みですか?
馬鹿舌なのでいわゆるパンチが効いてる味はだいたい好きですが、馬鹿舌を認めたくないので繊細なうま味(あじ)みたいなのも好んでいます。
Q.87 おすすめダイエット法は?
痩せようと思ったことがないです。超絶怒涛の最強美少女なので。
Q.88 ファンタは何味が好き?
グレープ以外を安定的に入手する手段がない以上グレープと答えざるを得ないのでは?
Q.89 好きな四字熟語を書いてください。
敵前逃亡
Q.90 完全な現実が0%で、完全な幻想を100%とすると、あなたの理想は何%くらい?
半々くらいがいいと思います。やなことがあったときに責任転嫁しやすいので。
Q.91 掃除の道具を一つ書いてみてください。
ちりとり!……もしかしてこれ、「ドス」とか「uzi」とか答えるべきやつですか?
Q.92 友情を音で表すと、どんな音になるでしょうか?
これがぶっちぎりで難しくて笑っちゃいました。パチパチ弾ける緑色の燐光、というイメージです。
Q.93 好きな虫は?
いません。
Q.94 あなたの今使っている消しゴムはどんなものですか?
「黒いこと」だけが決め手だったよくわからんやつです。汚れが目立たないのはストレスフリーで良いです。
Q.95 願いをするなら何にしますか?(例:星、仏、神)
私は私自身を唯一絶対の神とする非常に私的な宗教、私教を信仰しているので、私自身に祈るほかないです。
Q.96 あなたの一押しTVゲームは?
タイタンフォール2をみんなでやろう、地球最高のゲームなので……
Q.97 あなたの体で一番調子が悪くなりやすいのは?
頭がしょっちゅう痛くなります。これも全部気圧ってやつのせいなんだ。
Q.98 今、外国に行くならどこに行きますか?
虹の国ですかね。友人が建国するらしいので。
Q.99 この質問が、実は質問作成者の、大いなる野望の第一歩だとしたら、どうしますか?
どうするもこうするも、2003年に作ったものなんて忘れてるか忘れたくなってるかのどっちかじゃないですか?
Q.100 お疲れ様です。この質問をした感想をお書きください。
これ最後まで読む暇人とかいないと思うんですけど(汗)
って答えるのが正しいインターネットの作法です。覚えておいてくださいね。
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mojyacoro96 · 3 years
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今日はめちゃくちゃ寒かったので、世界一可愛い手袋が出動しました🥰🥰🥰 すれ違う人全員に見せびらかしたいくらい可愛いので、常にほっぺに手を当てて歩きたい気持ちです🥺💕💕気持ちです…(やってません🥺) 作ってくれた作家さんのアカウントはこちらです☺️→ @woolartholiday Самые симпатичные варежки в мире🧤💕💕💕 Я хочу гулять, показывая всем варежки🧤🥰🥰🥰 Спасибо, что сделали самые красивые перчатки❤️❤️❤️ #鼻菱おにぎり丸 #鼻にんにく黒コロ #猫モチーフ #手袋 #mittens #🧤 https://www.instagram.com/p/CI3Day0llSw/?igshid=df2kscrpa0ts
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uzurakoromo · 3 years
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自分の幼少期好きなものが軒並みダサいというコンプレックス
 保育園時代(私は保育園だった)、小学校時代に好きだった本、漫画、ゲーム――、Twitter等で時々バスるこの類の話を思い浮かぶ時、皆さんはどんなイメージを感じるだろうか。それは、かつて小山健が描いた話の様に、宝石の様にキラキラして、美しく、眩く、愛おしさが滲み出るものであるだろうか。
 そういうものだから皆、その面影を繰り返し求めて、今日も「好きな本10選」とか「好きな漫画10選」の#(ハッシュダグ)が飽きる事もなく出てくるのだろう。
 一方で私はそれを見る時、鉛を飲み込んだ様な気持ちになって、心が固まってしまう。それは、相手を憎らしく思っている訳でなく、私にとっての思い出の品は、キラキラする類でないのがコンプレックスなのである。
 私の周りは、精霊の守り人とか、黒猫サンゴロウとか、西の魔女が死んだとか、華麗な絵が描かれた本を思い出し、子ども心に配慮した綺麗な話を懐かしむ。キラキラしている。
 一方で私は、三田村信行のウルフ探偵シリーズとかポプラ社verの地獄堂霊界通信シリーズとか、ブラッカムの爆撃機(宮崎駿の寄稿がない方)とか、ぽっぺん先生シリーズ、吉田としのベルとベルのあいだなどを愛読していた。 知らない方がいれば一度、画像検索してほしい。そしたらおそらく「えっ」と思うであろう。
 そう、ダサいのである。絵が。
 そう、絵が、とにもかくにもダサい。やっぱりダサい、どうしようもなくダサい、ダっっせえ。あと、タイトルもダサくないですか? 全然ときめかない。それは愛読していた「当時」の私も思っていたのだ。
 無理もない、それらの本は当時読み始めた時から既に10年も前に(1970~80年代)に刊行されていたもので、当時としても古かったのである。今と違って、私の子ども時代――1900年代の図書室、図書館の本は、古い蔵書が同じ場所にずっと並べているものであり、新刊などまず置かれていないのが前提だった。(それが変わったのは、ハリー・ポッターの大ヒットだった様に思える)だから、児童書は当時より10、20年前のものしかなく、ラミネートされた本の表紙の角は汚れでささくれ、黒ずんでいた印象しかない。その時点でもう、キラキラしていないのである。
 新刊を本屋で買ってもらう事は出来たが、親に自分の趣向を知られるのは恥ずかしい気持ちと、いざ、「ダメだ」と否定される(そういう事を残酷にする親であった)恐怖を味わう位なら、図書室や図書館で自分で選べる自由の方を私は選んだ。その中で、「ポケットベルが鳴った」とか「風邪の日はゆで卵がもらえた」とかの話に「なんのこと????」と、ジェネレーションギャップに度々苦心する事もあったものの……。
 しかし、絵柄で選ばずとも、上記の作品は私にとっては紛れもなく名作である。話は凄く面白かった。今まで読み聞かされてきた、うさぎさんく���さんこんにちは、たのしいねー、うれしいねー、なになにちゃんすごーいとかいうぬるい(と、子どもながら思っていた)話ではなく、命を懸けた事件、親への不信、友だちとの不和を取り扱った展開、そして骸骨、血、臓物の描写がドキドキハラハラさせた。私を「無知で無垢な子ども」ではなく、一人の血も肉もある「悩める人間」として惜しみなく与えてくれた知啓の様に感じ、保育園時代に唯一目に焼き付いた紙芝居、「蜘蛛の糸」以来の感動を覚えた。その話でも分かる通り、やっぱり内容もキラキラしていないのである。 
 なので、綺麗なものが好きな同級生の女の子達からは、鼻で嗤われる事も多かったものだ。その屈辱もまた、コンプレックスの一つなのであろう。宝石の瞬きは、決して心までは染めないものね。
 それにしても、地獄堂霊界通信が近年になってリメイク版された事には強いショックを受けた……。絵柄がとても今風になっていて、「ああ、やはり……」と思いつつも寂しい思いをしてしたものである……。とても失礼な事を言いつつ、愛着はあったのだ。
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diaryofamaniac · 3 years
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Family Fodder ‎– Monkey Banana Kitchen(1980)
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 ベッドの上で地蔵のようにじっと正座し目を閉じる、そうするとぺーが膝の前まで来てクンクンする、手の甲や着ているスウェットをクンクン、膝の上に上がり顔のあたりもクンクンする。クスッとなるが堪えた、臭いを嗅ぎ終わったペーは膝に少し体を当てしんなり丸めて横になり眠りについた。無職期間も過ぎ季節労働期に入っていて半日は外出し、その間ぺーが留守番をしている。その時間ぺーは何をしているのか気になり始めた。というのも何処かを荒らしたり物が動いた形跡が無い、外を出歩く猫さん達に比べれば月とすっぽん、この狭い窮屈な空間でぺーは暇を持て余し退屈からストレスや、いや寂しい想いをしているのではないか。ぺーは僕が帰宅するといつも玄関まで迎えにきてくれる、どうしても笑顔になってしまう。ありがとうございます、ぺー。少しでもぺーの気を知りたい、その想いからの正座でした。しんとして静か、ぺーは遊ぶ時は良く遊びあとはちょこんと座っていたり、舌でペロペロ毛づくろいしたり、寝ていたり。ぺーはあまりにゃーと鳴かない、ご飯の時か遊んで欲しい時に小さな声を出すだけで、子猫の割には大人しいと思う。片やおっさんになっても落ち着きがまだ見られない僕は家にいる間ツイッターを見たり音楽を聞いたり動画を見ている。飽きれば鼻くそをほじったり、映画や本を読み、時間がくれば寝酒をキュッと飲みピースカ鼾。贅沢三昧じゃないか。ぺーにはこの本やテレビはただの無意味なオブジェでしかない。せめてこの寒い冬をぬくぬく過ごせるように思案し、環境を整えなければならない。ぺーのお陰で毎日張り切れてエンジョイしています。ぺー感謝でございます。 これはFamily Fodderのデビューアルバム、Fresh Recordsからのリリース。This HeatやThe Workのメンバー等も参加、ダブやレゲエを髑髏に、目の前に突き出される硝子の鋭さもあれば、潜在的に族でありキャッチボールのような言語が飛び交い真剣な眼差しと微笑みがある。ぼく大好きです。バンドに憧れる。戦隊モノの合体みたいでカッコええんです。
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kkagneta2 · 4 years
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ふくろう便
おっぱいが大きくなる病気にかかった妹の話。ちょっとこれを書いてて個人的な時間が取れなくなったので、取り敢えずここで止めておこうと思います(改行が無いのは本当にそうやって書いてるからなんですが、まぁ、まだ完成してないから許してくれる…よね?)。
膨乳ものではなくて、成長ものです。あと、思い入れが出来たので絶対に完成させます。
俺の妹が珍しい病気にかかった。名前の読みにくいその病気は、とある女性ホルモンを異常に分泌させ、体の一部分を際限無く大きくしてしまうのだと医者は語った。一月前から始まった突然の巨大化、それはまだほんの序章であってこの先どうなるのか、どこまで大きくなるのか、医者にも判断が付かないのであった。俺を含め、家族の誰しもがまだ前兆であることに震えた。妹はまだ11歳の小学生だった。体の一部分とは彼女の胸のことだった。一月前、胸が痛いと訴えだしてから突如として膨らみ始めた彼女の胸元には、この時すでに大人顔負けのおっぱいが、服にシワを作りつつ大きくせり出していた。事の発端は夏休みに入ってすぐのことだった。最初彼女は何らの変化も無かった。ただ胸にチクリとした痛みが走ったかと思えば始終皮が引っ張られるような感覚がし、夜中から朝にかけて最も酷くなった後日中ゆっくりと時間をかけて溶けていく、そんな疼きにも似た心地がするばかりであった。が、日を経るに従って疼きは痛みへと変わり、胸が膨らみだした。初めの幾日かは様子を見ていた妹は、八月も一週間が経つ頃には自分の胸が異様に膨れつつあるのを悟った。四六時中走る痛みに体の変化が加わって、彼女は漠然とした不安を抱いた。誰かに聞いてもらおうと思った。胸の内を打ち明けたのはある日のこと、俺の膝の上に頭を乗せながら黙々と本を読んでいた時のことであった。「おっぱいが大きくなるのってこんなに痛いんだね、お母さんもおっきいけどこうだったのかな」と、妹は本に目を落としながらぽつんと呟いた。「春、」―――俺は妹の名前を呼んだ。「おっぱいがおっきくなってきたのか?」「うん。でもすごく痛くてなかなか眠れないの。」「それはだいぶ酷いな。ちょっと待ってて、どこかに軟膏があったはずだから取ってくる、」と、そうして俺は軟膏を取りに行った。「これを塗れば少しはましになると思う。お風呂上がりとか寝る前にちょっと手につけて練り込むように塗るんだ。ちょうど今日はもう寝る時間だから早速お母さんに塗ってもらいな。話を聞いてもらうついでに」と、軟膏を妹に手渡そうとした。妹は受け取ろうとしなかった。「今日はお兄ちゃんに塗ってもらいたい、」―――そう言って服を捲くり上げる。身に纏うていた寝間着一枚が取り払われ、彼女の胸元が顕になる。俺は息を呑んだ。妹の胸は本当に膨らんでいた。「変じゃない?」心配そうにそう尋ねてくる。「変じゃないよ、綺麗だよ。さあ、もう少し捲くってごらん、塗ってあげるから、」と軟膏を手に練り込んで、俺は妹のおっぱいに触れた。暖かかった。俺は必死に冷静さを保って塗った。静かなものだった。俺も妹も固く口を閉ざしていた。妹はさらにじっと目を瞑っていた。「いいかい? 今日は塗ってあげたけど、今後は自分ひとりで塗るか、お母さんに塗ってもらうんだよ」「うん、ありがとうお兄ちゃん。少し楽になったような気がする。」「よしよし、じゃあ今日はもうおやすみ。友達と遊び回って疲れたろ」と、促したけれども彼女は不服そうに居住まいを崩さずにいる。「今日はお兄ちゃんと一緒に寝てもいい?」―――そう言ったのはちょっとしてからだった。「いいよ、おいで。少し暑いかもしれないけど、それでいいなら、………。」俺はこの時、あまりにも心配そうな顔をしている妹を放ってはおけなかった。そして聞いた。胸の痛みのこと、胸の成長のこと、不安のこと、誰かに聞いてほしかったこと。いつしか寝入ってしまったその背を擦りながら、眠くなるまでそれらのことを考え続けた。「春、―――お兄ちゃんはいつでも春の傍にいるから、甘えたくなったら甘えてもいいんだよ。これくらいだったらいつでもしてあげるから、」と気がつけば呟いていた。そっと顔を覗き込むと、ちょっと微笑まれたような気がした。明くる日、夜になると先日同様妹は俺に軟膏を塗るようにねだってきた。その明くる日も、またその明くる日もねだってきた。けれども、お盆が終わる頃にはその役は母親に取って代わられた。さすがに誰が見ても妹の胸元には小学生離れした膨らみが出来ていた。母親は妹を連れて下着を買いに行った。E カップもあったということを聞いたのは、その夜いつもの様に妹が本を片手に俺の部屋にやってきた時のことだった。「そんなに大きいの?」と彼女は俺のベッドに寝そべりながら聞いてきた。「ああ、俺の友達でも何人かしかいないんじゃないかな。春はお母さんのを見慣れてるからそうは思わないかもしれないけど、もう十分大きい方だよ。」「そっかぁ。でもやっぱり自分だとわかんないなぁ。お兄ちゃんは大きいと思ってる?」「それは、………まぁ、もちろん思ってるよ。」「お兄ちゃんはおっきい方が好き?」「もちろんす、………こら、お兄ちゃんをからかうでない」「えへへ、ごめんなさい。」妹はいたずらっぽく笑いながら言った。それから二週間弱という時が経った。妹の胸は日を経るごとに大きくなって、異常を感じた両親に病院に連れられた頃には、寝間着のボタンが留められないくらいになっていた。L カップだと母親は医者に言った。「胸に痛みは感じますか。」妹は黙って頷いた。「どれくらいありますか。我慢できないくらいですか。」これにも黙って頷いた。普段ならばそつなく受け答えをするのだが、胸が膨らみ始めた頃から彼女は酷く引っ込み思案になっていた。「少し酷いようです。昼間はそうでもないんですが、それでもやっぱり痛みはずっと感じているようで、胸元を押さえてじっとしていることがよくあります。」俺は代わりに口を開いて言った。「昨日も寝ている最中にうなされていましたし、肌着が触れるのも辛そうです。」「まあ、それは、―――」と、医者であるおばあさんは優しい笑みをこぼした。「それは辛かったでしょう。よく今まで我慢したね。」「はい、………。」「お薬を出してあげるからね、きっと楽になるよ。」「あ、ありがとうございます。」かすかな声で言った妹は、ここでようやく安心した顔を見せた。診察はそれから30分ほどで終わった���両親が結果を聞いている間、俺はあの小さな肩を抱いてやりながら静かに待った。結果は言うほど悪くはなかった。医者にも専門外過ぎて分からないことが稍々あるものの、妹の体は健康そのものだった。俺はひとまず胸をなでおろした。巨乳化の影響が今後どのような形で現れるにもせよ、健康であるならそれに越したことはない。俺はただそう思った。その日も妹は俺の部屋にやって来て、ベッドの上に寝転がりながら本を読んだ。「お兄ちゃんは魔法使いだったら、ふくろうと猫とカエルのうちどれを飼う? 私はふくろうがいいなぁ、………白くてふわふわな子にお兄ちゃんからのお手紙を届けてもらいたい。」―――そう云った時の妹の顔は、本当にそういう世界が広がっているかのようにキラキラとしていた。
 実際、妹はその魔法使いの話題、―――はっきりと言ってしまうが、ハリー・ポッターを話題にする時はいつもそんな表情をした。彼女はあの世界に強く憧れていた。きっとこの世のどこかには魔法の世界があって、自分にも手紙が来るかもしれないと思っていた。毎夜持ってくる本は松岡訳のハリー・ポッターだった。どんなに虫の居所が悪くなっても、それさえ話題に出せば立ちどころに機嫌が良くなった。この夜もそうであった。妹は次の日の始業式に言いようのない不安を感じていた。彼女は自分の胸がクラスメイトたちにどう見られるのか、どういう反応をされるのか怖かった。それに彼女は私服で学校へ向かわねばならなかった。胸が制服に入らなかったのである。「どうにかならないの」と言ったが、どうにもならなかった。「行ってきます。」翌日、出来るだけ地味な服に身を包んだ妹は玄関先でぺこっとお辞儀をした。また一段と大きくなってしまった胸は、この時M カップあった。俺は「胸は大丈夫なのか」と聞いた。妹は「うん、お薬塗ったから今は平気」と答えた。寂しそうな顔だった。途中まで見送りに行こうと草履を引っ掛けたけれども、首を��に振られた。「お兄ちゃん、行ってきます、」―――そう言って妹は玄関から出ていった。俺はこの時どうなることかと思った、が、お昼ごろになって帰ってきた彼女は、行きよりはずっといい顔で家に入ってきた。「おかえり、春。学校はどんなだった?」俺はホッとして聞いた。「えっとね、大丈夫だったよ。みんなすっごく驚いてたけど、ちょっと見られただけであんまり。………あ、この制服はね、行ったら先生が貸してくれたから保健室で着替えたの。」言われて彼女が制服を着ていることに気がついた。袖も裾も余っているけれども、胸元だけはきつそうだった。「そうだったのか。貸してくれてよかったな。」「うん、でもちょっとぶかぶかだから変な感じがして気持ち悪い。………」「春は昔から小さい方だからなぁ。まぁとにかくお入り。一緒にお昼ごはん食べよう」「うん!」―――妹は元気よく答えた。それから彼女は今日のことについて楽しそうに喋った。俺は安心した。何となく、これからまたのんびりとした日が始まるように思った。けれども違った。彼女の胸はそんな俺の思いなどお構いなしで大きくなり続けた。薬を塗らなければ痛みでブラジャーすら着けられない日が続き、始業式の日には90センチ台だったバストは、次の週には100センチを超え、次の次の週には110センチを超え、そのさらに次の週には120センチを超えた。V カップ、というのが彼女の下着のサイズだった。「ブ、V カップ?!」母親からそれを聞いた時、俺は思わず聞き返した。「春の胸はそんな大きいのか、………。」「そう、だからあの子に合う下着なんて、どこのお店にも置いてないのよ。」母親は深刻な表情をして言った。妹は、胸が大きすぎて自分が着けるべき下着が無かった。彼女は普通の女性で言うところのO カップのブラジャーを着けて居たにも関わらず、胸が締め付けられて苦しいと訴えていた。俺は時々彼女の無防備な姿を見た。少なくともブラは着けておかなければいけないと思った。あの姿を友達に見られでもしたらと一人心配した。「買うとなると、後は海外のものすごく大きいブラジャーしかなくってね、………。」―――母親はそう言った。果たして妹は、翌々日に初めての海外製のブラをつけることになった。母親が言った通りものすごく大きいブラジャーだった。そればかりでなく、分厚かった。どこもかしこも肉厚で重みがあり、肩の部分にはクッションのようなものが誂えてあった。ホックも四段あって、これを妹が着けると思うと少し可哀想な感じがした。でも、妹は文句も何も言わずにホックを留めて制服を着た。「行ってきます。」と言う声はいつもどおり明るかった。彼女が明るかったのは、そのわずか二日後に行われる運動会を楽しみにしていたからであった。けれども当日、妹は開会式と閉会式に姿を見せただけだけで、後は自分のクラスのテントの下に小さくなって、クラスメイトが走ったり踊ったりするところを見ているだけだった。妹の胸はトラブルの原因になりかねない、として学校は急遽彼女に自粛を要請したのである。のみならず、運動会の直前で不審者情報が寄せられたために、妹はタオルまでかけられていたのであった。俺は耐え切れなかった。2、3の競技が終わるとすぐに妹のところに行った。「先生、久しぶりの母校を見学させてもらえませんか。」「宮沢くんか。昔のように窓を割らなければ別にいいが、くれぐれも物だけは壊さないように。」「ありがとうございます。もちろんです。―――小春、一緒に行こう。」「えっ? う、うん、―――。」先生は何も言わなかった。結局俺たちは校内を散策するのにも飽きると、閉会式まで黒板に落書きをして遊んだ。妹は星やふくろうの絵を描いたりした。テントの下で居た時よりもずっと楽しそうな顔で、………。そしてその夜のことだった。「お兄ちゃん、入ってもいい、………?」彼女にしては少し遅い9時過ぎに、妹は部屋にやって来た。「春か、………おいで。」「お勉強中だった?」「大丈夫、ちょうど今キリが良いところまで終わったから。」「ほんとに?」「まぁ嘘だけど、遠慮せずに入っておいで。」「ごめんね、おじゃまします。」そう言って入ってきた妹を見て、俺は少なからず狼狽えた。彼女がいつもハリー・ポッターの松岡訳を持ってくることは言った。けれどもその日は本ではなく、いつか病院で処方された塗り薬が携えられていたのであった。「お兄ちゃんにお薬を塗ってほしいの。」………そう彼女は言った。「………鍵をかけてこっちにおいで。」俺は読みかけの本を閉じた。カチリという音はすぐに聞こえてきた。大人しく従うということ、妹は理解してこの部屋にやって来たのである。目の前に立った彼女を、俺は見つめた。「服を脱いでごらん。」妹は小さく頷く。裾に手をかけ、ゆっくりと寝間着を脱いでいく。―――「ブラジャー、だいぶきつくなってきたな。」「だって、もうY カップもあるんだもん。ブラなんてもう外国にだって無いかも、………あっ!」「どうした?」「ホックが、………。」「お兄ちゃんが外してあげる。」と、俺は背中に腕を回して外してあげた。ホックが外れると、ブラジャーはすぐに彼女の足元に落ちた。あのY  カップだと言った妹のおっぱいが目の前に現れる。「お兄ちゃん、どう? 私のおっぱい、こんなに大きくなっちゃった。」「すごいな、春の顔が小さく見える。」「お兄ちゃんの顔も小さく見えるよ。倍くらい大きいかも。」「さすがにそんなにはないだろ。触ってもいいか?」「どうぞ。―――」俺がおっぱいに触れた時、妹はビクッと体を震わせた。だが嫌がっている様子はなかった。びっくりしただけのようだった。そして、もっと触って欲しそうにもたれ掛かってきた。「お兄ちゃん、私、―――。」その後、俺は妹の胸に薬を塗ってから今日の出来事を日記にしたためた。もちろん、先程のことについては書いてはいない。俺が日記帳を閉じた時、時刻は既に12時を過ぎていた。妹は静かに眠っていた。嘘のように可愛いかった。こんなに小さな体をしていたとは思わなかった。「ごめんな、春は痛かったろう。明日はゆっくりしてな。」俺は明かりを消して妹の隣に寝た。翌日、学校から帰ってくると机の上に一通の手紙があった。内容は俺への感謝の気持ち、友達のこと先生のこと、自分の胸のこと、そして運動会への悔しさと、―――11月にあるマラソン大会では絶対に走りたいという思い。それらが妹の綺麗な字で綴られていた。「お兄ちゃん、いつも私のおっぱいを心配してくれてありがとう。とってもうれしいです。これからもよろしくお願いします。小春より。」俺はマラソン大会に少しく不安を感じながら、同じように返信を手紙に書いた。そしていつか買っておいたふくろうのぬいぐるみと共に、妹の机の上に置いた。
 妹がマラソン大会で走りたいことは、俺も予想していたことであった。元々妹は体を動かすのが好きな子だ。小さい時は二人で家中を駆け回ってよく怒られたし、毎年夏に祖父母の家に行くと近くにある川で遊んだ。胸が膨らみだした時も、毎日のように友達と一緒にプールに行ったり、公園で遊んだりしていた。だから妹がマラソン大会で走りたいと思うのは当然のことだった。しかし彼女にも分かっていたはずである。もう自分があまり走ったり飛び跳ねたり出来ないということ、―――あの夜俺が本当に驚いたのは彼女の胸の大きさではなかった、彼女の胸の重みだった。妹はその頃から、胸の重みを軽くするような姿勢を知らず識らず取った。例えば机に向かう時には胸をその上に乗せた。階段を上り下りする時には胸を抑えて慎重に進んだ。本を読む時にはクッションを抱くように胸をお腹に抱えた。彼女は、その手の胸が重いという仕草は全部した。10月も下旬になる頃になると、妹のそういった仕草はよりあからさまになった。彼女は立つと必ず柱を背にして、それにもたれた。そして、柱がなければ俺の背にもたれかかってきた。胸の重さは、彼女の体に相当の負担を掛けているに違いなかった。俺は聞いた。「春、体の方は大丈夫なのか? ちょっと本当のことを言って」―――この問いに対する彼女の答えは、俺の予想を少し超えていた。「あのね、実は首と肩がすごく痛いのはずっとなの、………。それに最近は腰も痛くなってて長く立ってられないし、ほんとうは歩くのもつらい、………。」妹はこれを言い終えると俯いて鼻をすすった。俺は少し唖然とした。「歩くのもなのか。」「うん、………あ、でも全然歩けないってことはないからね、胸が揺れちゃうってだけで、………。」「やっぱり大変だよな。階段とかもゆっくり進んでるし。」「あ、あれは揺れるのもあるけど、下が見えないから、………。」と、少しの間沈黙が訪れた。やがて俺は少し真剣に彼女の名を呼んだ。「―――春。」「な、何、お兄ちゃん?」「………少し横になろうか。マッサージしてあげる。」「えっ? う、うん、分かった。」―――俺はあの時、妹の感じている苦痛を甘く見ていたのであった。成長が止まらない胸による身体的な制約、それは妹のかかっている病気の特徴的な障害の一つだった。俺はいつか医者から聞いたことがある。この病気が原因で胸が大きくなりすぎ、好きだった部活を辞めてしまった子が居たと。女の子はごく普通の中学生だった。昔から体を動かすことが好きで、部活はバスケットボール部に所属、来季からはキャプテンを務めることになっていた。しかし女の子は胸が大きかった。来診時、彼女の胸はT カップかU カップ相当の大きさであった。女の子は言う。「胸が大きくて、最近はバスケもあんまり出来ません。揺れると痛いので、………。体育の時間も胸を抑えて走ってます。」彼女は迷っていた。胸が大きいということは、彼女にとっては普通なことであった。小学生の頃には既にH カップあったし、中学を一年経る頃にはP カップのブラがきついくらいになっていた。胸を口実にして部活を辞めていいのだろうか、―――女の子には何でも無い悩みのように思えた。が、初診から約半年後、結局女の子は部活を辞めた。胸が大きくなりすぎて、歩くのも難しくなってしまったのである。再び医者に見えた時、女の子はこの決断を涙ながらに語った。彼女は自身の胸が引き起こした結末を、受け入れて尚悔しいと感じているのであった。俺は、この話を思い出すたびにあの日の妹を思う。あの日、俺に胸の重みを打ち明けた時の彼女の抱えていた苦しみは、この女の子と同じものだった。彼女は自分の胸が大きくなりすぎていることに気が付きながらも、どうしてもマラソン大会が諦めきれなかった。彼女は知っていたのだ。あの日、妹はバストを測って泣いていた。そして泣きながら服に袖を通していた。刻一刻自由に動けなくなっていく自分の体を、彼女はどう思っていたのだろう? わずか11歳の少女には、病気で異常に大きくなってしまった自身の胸が、どれほど重く感じられていたであろう? 俺はマッサージを通して、彼女の肩の荷を下ろしてあげたかった。塞ぎがちになっていた彼女の、傍について居てあげたかった。「―――春?」と、俺は、背中を圧しながら彼女を呼んだ。彼女は眠そうに答えた。「な、なに、お兄ちゃん、………?」妹は眠そうに答えた。「ああ、いや、なんでも。髪、切ったんだなって。」「うん、………今日お母さんが切ってくれたの。もう、理容室なんて行けないから、………。似合ってる?」「似合ってるよ。俺の好きな髪型だ。綺麗だね。」俺がそう褒めると、妹は嬉しそうに身を震わせた。「そっか、お兄ちゃんはこういうのが好きなんだ、」と、静かに目を瞑る。俺は、マッサージの手を止めた。「春。」「………ん、なに?」「やっぱり、マラソン大会は諦めきれないか。」「………うん。」と、妹はかすかに頷く。「そうか、………なら何も言うことはない、頑張るんだよ。たぶん、おっぱい、ものすごく揺れて大変だろうけど、ゆっくり、春は春のペースでね、俺も応援に行くからね、だから、………。」「ちょ、ちょっと、お兄ちゃんがなんで泣いてるの、………。」「ごめん、今だけは、春のおっぱいに顔を埋めさせてくれ、………ありがとう。」俺は、そのまま妹の乳枕で寝てしまったようだった。週末、妹は病院で胸の重さを測ってもらった。妹の胸は看護師の手によって医療用の大きな秤に乗せられ、片方ずつ正確に測定された。結果、妹の胸は右が7.6キロ、左が7.7キロだった。俺と妹は言葉を失った。が、しかし、彼女の胸を取り扱った看護師は淡々と作業をしていた。「まだ乳房は成長の初期段階にあります、」―――医者は淡白に言った。「しかし15キロ以上ありますから、出来る限り揺らさないように気をつけてください。飛んだり走ったりは厳禁です。」「やっぱり、走るのはやめておいた方が良いですか。」「ええ、ダメです。胸を痛めますから。」「………そうですか。」―――やはり言われてしまったかと、俺は思った。「お兄ちゃん、私やっぱり走りたい。少しだけでもいいから走りたい。」その帰り道、玄関前で夕日を背に彼女は言った。「ああ、でもゆっくり走るんだよ。いいね?」と、そう言って俺は彼女と指切りをした。
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ichinichi-okure · 4 years
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2020.5.13wed_kyoto
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五月十三日水曜日 天気晴 温度75度[華氏/摂氏24度] 起床六時半 就眠十時の予定
 朝食後、昨夜、寝る前に校正した『ウィークリー・コロナ 磯田家と井上家の今日このごろ』第1号の版下データをコンビニで20部コピーして、10部を潤に磯田家へ届けてもらう。『ウィークリー・コロナ』は、家族ぐるみ仲良くしている磯田さん(ウチの5年生の長男と2年生の次男が、磯田家の長女と長男とそれぞれ同級生)と、小学校の休校がすでに2ヶ月近くなり、「お互いの家に行けないし会えないので、紙上訪問といった塩梅で、磯田家-井上家の近況報告をかねての週刊ぼちぼち新聞」(編集後記)を作ろうということになった。名前はまりっぺ(潤はそう呼ぶが、私は面と向かって呼べない)が「コロナ新聞」と提案したので、じゃ「ウィークリー・コロナでいこう」と私が決め、やや強引に子どもらに同意を求めた。  一部50円。さっそく次男がばあばに、長男は向かいの駐車場の山ちゃんに売って50円玉を握って帰ってきた。  将来、この家族新聞を、コロナの日々の記録として子どもたちが読み返してくれたらと思う。
 この一週間、大伯母の百年前の日記を首っ引きで翻刻に取り組んでいる。  三年前に寺の境内にある六角堂(納骨堂)の片づけをしていたら、須弥壇の下の収納奥深くから埃をかぶった六冊の日記帳が出てきた。薄暗い堂内でそれを開けると、まだ女学校に通っていた日野のおばちゃん(大伯母/祖父の姉)の多感な10代が現われて、びっくりぎょうてんしたのだった。  コロナのパンデミックが、百年前のスペイン風邪の流行と共通しているという話を聞いて、そういえば、あの日記は大正7、8年(1918、19)頃じゃなかったかなと思い出し、本棚から取り出してきて読んでみた。すると、こんな記述を見つけた。日付は大正7年(1918)。
十月二十二日火曜日 天気曇 温度七十度[華氏/摂氏二一・一度] 起床五時半 就眠九時 今朝は寺村さんへお美代さんやお喜久さんとお茶のおけいこに行つた。清子さんは御病気だったのでなさらなかつた。 この頃は大変いやな風が流行するので先生も父母も私に気を付けよとおつしやる。
十一月二日土曜日 天気雨 温度[空白] 起床七時 就眠九時半 此頃大層風が流行るから学校は今日から四日間お休みになつた、学校は二百六十四人程の欠席者があつた。 今朝弟は姉ちやんはよいなお休みだからとうらやましさうに学校へ行つた。 正午帰つて来て姉ちゃんく僕とこ一週間休みへとうれしさうにしてゐた。
十一月十二日火曜日 天気晴 温度五十五度[一二・七℃] 起床六時 就眠九時 此頃新聞を見ると黒枠の広告が沢山ついてゐる。 お友達の重田さんのお母さんも八日になくなられたさうで今日山嵜先生と世良さんと私とで生徒総代になつておくやみに行った。 ほんと重田さんはお気の毒である。
 日野のおばちゃんが、当時まだインフルエンザとは知られていなかったスペイン風邪を、身近に迫る不安として記し留めていたことに息を飲んだ。  これは何としてでも、この日記を翻刻して、スペイン風邪の記録として読んでもらいたいと思った。さっそく大伯母の孫にあたるつねちゃんに電話で連絡を取った(五月五日火曜日)。
 コロナの終息が見えない中で、スペイン風邪の蔓延に見舞われた百年前の社会が、どのようなものだったかを知ることが、コロナ後の世界をどう生きるべきかを知る手がかりにもなる。また今現在起こっていることを、どう後世に記録を遺すか、当時十二歳の少女(!)だったおおおばあちゃんの筆がそれを示していると感じた。どんな時であっても日記は貴重な記録なのだ。  つねちゃんに大伯母の日記のもつ意義を伝え、この日記を翻刻して世に出しても良いか尋ねたのだった。私が鼻息荒く熱弁をふるったので、つねちゃんも戸惑ったことだろう。つねちゃんのお父さん、つまり大伯母の長男にあたるのぶおさんは、いまは病に臥しておられる。のぶおさんと家族にも聞いてみなければと、いったん受話器を置いた(むかし受話器を置くという動作にこめられる思いがあった。もう若い人には理解のできない電話にまつわる言葉も多い)。  連絡を待つ間、さっそく日記の翻刻に取り掛かった。水曜日(五月六日)、活字にした分からPDFデータにして、つねちゃんに送った。翌日、「日記を本に掲載することについて、出してもらってよい、と父親が回答したそうです。」と連絡があった。のぶおさんの朗らかな声を思い出した。
八月三十日金曜日 晴 温度八十四度[二八・八℃] 起床六時 就眠九時 朝目を覚すなりお天気はと見ると大変な暴風雨で須磨所か隣へ行くのもこはい位でした。その時どこかでニアオニアオと猫の鳴声が聞こゑると女中の猫がすてゝございますと云ひましたので飛んで見てみますと三毛猫ですけれどこはい顔をしてゐました。門の柵の所へくくりつけてあつたさうです。牛乳屋のおつさんがきましたので猫が棄てあつたがあげませうかと云ひましたら「へいどうぞおくれやす」と云はれましてとうどう連れて行かれました。 須磨行の止めでしたのには残念に思ひましたが夕方五時頃上の親類から電話がかゝつて唯今おぼんさんがお生れになりました。と云ひましたので家では大喜びでした。弟は家中はねまはつて男だ男だと喜んでゐました。 早く赤ちやんの顔が見せていたゞきたいし、伯父母・兄・姉のにこく顔と男ではつまらないと思いながらも喜でいら〈つ〉しやる和子さんのお顔も見とうございます。
十二月二十二日日曜日 天気曇 温度[空白]度 起床七時半 就眠九時半 正午からお茶の御稽古に行つた。大正七年の稽古終ひであるから丁寧にお習ひをした。 明日一日学校で授業したらもうお終であるがちつともそんな気がしない。私は暮でも急がしくない。やつぱり女学生と云つても子供だと思つた。
 毎日、欠かさず書かれた大伯母の日記を読んでいると、百年前と今が繋がった時間に感じられる。なにせ、この日記には私の会ったことのない6歳の祖父が生き生きと描かれている(祖父は46歳で他界。大伯母は92歳と長命だった)。弟思いの大伯母であった。そして、12歳の大伯母がこの日記を書いているのは、いま私たち家族が暮らすこの家の一室だった。
 大伯母の日記は、「十二歳のスペイン風邪 大伯母の百年前の日記 野田正子日記抄」として、神戸の詩人、季村敏夫さんの個人誌『河口から』6号に掲載します(6月上旬には刊行)。
-プロフィール- 扉野良人(とびらのらびと)48歳 京都 徳正寺住職。プライベート・プレス〈りいぶる・とふん〉を主宰。二児の父。 Instagram → ● Twitter → ●
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kurayamibunko · 4 years
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かあちゃん怒りの洗濯ロード
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『せんたくかあちゃん』 作・絵 さとう わきこ
保育園には、おもに1〜3歳児を地獄のデス・ロードに容赦なく叩き込む伝統行事があります。教室という安全安心であるはずの空間に、突如襲い来るマッドなモンスターにどう対処するのか。逃げまどうのか、泣き叫ぶのか、耳をふさいでうずくまるのか。それとも、立ち向かうのか。恐怖におののきながらも、恐怖を乗りこえて進むことを身をもって知る重要な通過儀礼、それがバトル・オブ・ビーン��す。
 わたしが働いていた保育園の先輩たちは、この戦い��全力を注いでいました。工作の得意な先輩が、竹ひごと新聞紙でつくった土台に紙ねんどを貼ってペイントし、毛糸やアルミ箔や豆電球やコードを駆使して赤鬼青鬼のマスクとの出刃包丁をつくり、裁縫が得意な先輩は、赤鬼青鬼役の体のサイズをはかって鬼の衣装とトラジマのパンツをつくり、赤鬼青鬼役の先輩は、うなり声の練習や0歳児の部屋からスタートして5歳児の部屋にたどり着くまでのルートと各部屋での滞在時間を綿密に割り出すなど、大人げなく手かげんなく準備を進めるのでした。
そして戦い当日、3歳児が集うミカン組。「じゃあ、いまから豆まき始めるね。まきちゃんが鬼になるから、豆をなげてやっつけるんだよ」との先輩の号令で、わたしはペラペラの紙のお面をかぶり両手を振りあげ、「なぐごはいねがーうおー」と適当なことをうなりながら子どもたちを追いかけ、子どもたちも「おにわーそと、ふくわーうち」ときゃいきゃいはしゃぎながら豆をなげつけ、なんともピースな朝のひととき。「よかったねえ、みんなで鬼を追っぱらったねえ」と子どもたちをほめたたえる先輩。と、ここまでが前振りです。 
だっすんどっすんだっすんと足を踏み鳴らす音がしてうおおおおおぎゃおおおおという雄叫びとともにベランダから赤鬼青鬼が飛び込んできました。ざんばら髪から突き出た巨大な角。ビッカッビッカッと秒単位でフラッシュする目。手には刃渡り50cmの出刃包丁。羊毛フェルトでブローチ作りが趣味のPerfumeノッチ似の先輩ふんする青鬼が、「おのれの無力さを思いしらせてやるわー!」と北斗の拳のジャギ様ばりに子どもに向かっていくさまは、まさにMADがMAXな世紀末。デス・ロードの開幕です。 
びゃああああああんと絶叫しながらゆうちゃんとたっくんが先輩の背中にしがみつきます。みーくんは持っていた豆の袋をばっしゃーんと床にぶちまけ号泣。りくちゃんは逃げようとして転んで床にうつぶせになりそのまま目をつぶって現実逃避。先輩は自分の後ろで号泣しているゆうちゃんたっくんをぎゅうぎゅう前へ押し出し「ほら!まめ!まめぶつけて!まめ!ふくわーうち!おにわーそと!」とはげましながら、みーくんが床にぶちまけた豆をひろって鬼に投げます。みーくんもびゃんびゃん泣きながら豆をひろっては投げ、さーちゃんも部屋のすみの壁に張りつきながら豆を投げ、ぜんぜん鬼にとどいてないけれど、りくちゃんは床に伏せたまま死んだふりを続けているけれど、ともかく鬼はベランダから逃げていきました。 
嵐のさった部屋で、子どもたちはしゃくりあげながら豆をぼりぼり噛じるのでした。
それからしばらくの間、鬼の効果は絶大でした。部屋を走りまわるみーくん、プラレールを独り占めするたっくん、おままごとの野菜を投げるゆうちゃんに、「鬼がくるよ」と先輩が一言いうだけで、さっと顔色が変わり、あわてて先輩にしがみつきます。「お友だちにあたったらケガするの。ケガすると痛いの」。ゆうちゃんは何度もうなずき、「はい、もう鬼こないからだいじょうぶ」と先輩にぎゅっと抱きしめられるのでした。
●●●
読み聞かせで子どもたちに人気の高かった『せんたくかあちゃん』。ここに登場するのは、ちょっとまぬけな鬼です。
洗濯が大好きなかあちゃん。家中のものを洗ってしまい、ほかに洗うものがないか子どもたちに探させます。洗濯されたくなくて逃げまわる犬や猫やニワトリや靴や傘や子どもたちをまとめてたらいに放り込み、ごしごごしごし。
かあちゃんは ごきげんで いいました。 「せんたくものを ほしたあとは
 ラムネのんだみたいに すっきりするねえ」
すっきりついでにうちわやソーセージまで洗ってしまうかあちゃんなのでした。
そこへ空から落ちてきた雷さま。薄汚れた顔をして、物干し縄にひっかかっています。何しにきたんだいと聞くかあちゃんに、
「あったりまえの こんこんちき。おへそを とりに きたに きまってるじゃないか」
この、こんちきちというへんてこフレーズが大受けで、真似する子続出です。
「なんだって、おへそを とりに きたんだって!」かあちゃんはかんかんになって、「ほんとに なまいきな かみなりだよ」と いうと、かみなりさまの くびを ぐきっと つかんで、たらいのなかに ほうりこみました。
雷さまはきれいに洗濯され、シワをのばされ干されます。きれいになりすぎて、目と鼻と口がとれてしまいました。
子どもたちに顔をかいてもらった雷さま。鏡をのぞいて、「なんだか いいおとこに なっちまったぜ」と大喜びで帰っていきました。使用前、使用後の激変ぶりはぜひ絵本で確かめてください。
そして次の朝、かあちゃんが洗濯していると......。
「せんたくしてくれえ、あらってくれえ」 「かきなおしてくれえ、いいおとこにしてくれえ」 「きのうみたいに、いっちょ、やってくれえ」 ●●●
読み聞かせが終わり絵本をかたずけていると、ようちゃんがやってきました。5歳児クラスのいたずら者です。「おれ、きょう豆まきで、鬼やっつけたんだ」「すごいね、泣かなかったの?」「泣かないよ。こわくないもん」「かっこいいねえ。ようちゃんこわいものないの?」「うーんとね、あるよ」「なに?」「シャチ」「シャチ?」「シャチはね、ものすごおおおく歯がとがってるんだよ。それでね、まきちゃんを食べちゃうんだよ」「ぶっそうだなあ」「それでね、そのシャチをね、俺が食べるの」「ようちゃんがシャチを食べるの?」「まきちゃんはシャチに食べられたい?」「いや……どうなんでしょうか……」
返答に困っていると、ようちゃんは絵本だなから魚類図鑑を取り出し、シャチの写真がのっているページを開け、にやにやしながら両手で本をもちあげるとわたしの頭にがばっとかぶせ、「がぶがぶがぶがぶ」と本をゆらしながらわたしをシャチに食べさせるのでした。 
その光景を見ていた3歳児のみーくん。にやにやしながらようちゃんの真似をして『はらぺこあおむし』をわたしの頭にかぶせ、「がぶがぶがぶがぶ」とやっているところを通りかかった先輩にみつかり「あれ、絵本はそうやって読むんだっけ?」とチェックされ、「鬼がくるよ」と言われて号泣。
※文中の太字は本文より引用
『せんたくかあちゃん』 作・絵 さとう わきこ 福音館書店
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