Tumgik
#色鉛筆教室
blue-belta · 1 year
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2016年の #バッグ 。 4月の教室のモチーフはこちら。 写真がボケてて申し訳ありません。 簡単ですが、細いハイライトや影、色作りなど、楽しめる要素がたくさんあります。 金具も楽しいんですよね。 ピカピカにしてもいいし、マットにしてもいい。 zoomによるオンライン教室で、4月9日(日)12日(水)の2日です。 ぜひぜひご一緒に♪ #art #coloredpencil #drawing #holbeincoloredpencil #bag #色鉛筆 #ホルベイン色鉛筆 #1日1絵 #イラストグラム #今日何描こう #今日何描いた #絵を描く暮らし #絵を描く暮らし #塗り絵教室 #色鉛筆教室 https://www.instagram.com/p/CqNgZjRpb_o/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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rosysnow · 14 days
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柔らかな熱
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 体育祭なんて、誰ひとり楽しいと思っていないのだから、とっとと廃止すればいいのに。
 痩せた脚のせいで徒競走で転んで、ひとり手洗い場でハンカチで膝の血をぬぐっていた。ああ、またかっこ悪かった。しかもこの中学の全校生徒、先生たち、保護者たちの前で。
 冷たい水分が擦り傷に響く。思わず顔を顰めていると、「城木くん、だっせえ」という声がして振り返った。いつもの何人かのクラスメイトがいて、僕はぎゅっとハンカチを握る。
 その中のひとりの手が蛇口に伸びて、きしむような音を立てて水音が止まった。
「向こうつまんねえから、つきあえ」
 前髪の隙間から目だけ動かして、そう言ったクラスメイトを見る。
 こちらを見る目は、嗤ってすらいない。本当に、ただ怒っている。くそつまらない体育祭にいらついている。僕がうざいとか、そんな感情すらない。ゴミ箱や便器に向けるような、汚物を嫌悪する目──
 背中を押されて、囲まれて、静まり返った校舎に入った。「かったるいよなー」とか「親は来るなっつったのに」とか、うんざりした言葉と足音が廊下に響く。
 一年二組。僕たちの教室にたどりつくと、「また転べよ」と肩を突き飛ばされて、前のめりになった僕は転ばず立てそうだったけど、わざと床に膝について座りこんだ。
 擦り傷が痛覚に刺さる。笑い声がぐるぐる降ってくる。
「マジ城木だせえ」
 がつっと肩胛骨のあたりを蹴られて、脇腹も鋭く爪先でえぐられる。小さくうめいて、上履きの臭いが染みついた冷たい床に顔を伏せてうずくまった。頭、背中、腰にいくつも嘔吐のように足が飛んで、まだ治っていない軆じゅうの痣を踏み躙る。
 目をつぶって、唇を噛んで、こぶしを握って、頭蓋骨に直接響く攻撃に耐える。上履きの臭い硬いゴムの靴底が、全身を強く穿って、本当に軆に穴が開くんじゃないかと恐怖がこみあげる。
 虚ろになる頭に、校庭の次の競技の放送がぼんやり聞こえる。熱中症に厳重注意の日射しが、教室に白くあふれている。
 いつまで吐き捨てられていたのだろう。気づくと、教室に取り残されていた。
 ぐらぐらして取り留めのない声をつぶやいて、ゆっくり起き上がった。体操服をめくってみると、内出血がべったり広がっていた。少しカッターで切れ目を入れれば、血管から破裂しているその血がほとばしるのかもしれない。
 ため息をついて、自分の席にまで這いずっていくと、椅子によじのぼって座った。背もたれに寄りかかろうとすると、腫れた感触がずきっと脊髄を刺した。だからつくえに顔を伏せて、丸くなって、乾いていく瞳で日がかたむくのを見つめて教室で過ごした。
 緩やかに赤く焼けていく空の下で閉会式が行われたあと、生徒はいったん教室に集まって、参加賞のノートと鉛筆、そして紅白饅頭が配られる。
 勝ったのは紅組だった。得点に一番貢献したクラスには、賞品が贈られる。もちろんそれは僕のクラスではなかったし、それどころか僕は先生に不在を知られていたらしく、「城木くんにはこれはあげられません」と参加賞をもらえなかった。
 だって、みんなが、僕を。
 言いたくても、絶対いつも言えなくて、僕はうつむいて「はい」とだけ言った。先生は教壇で今度作文を書くこととかを話して、すぐ解散を言い渡した。すぐに日は落ちて、怪我した脚を引いてひとりでたどる帰り道は、もう暗かった。
 住んでいるマンションのそばにまで着いて、明日回収の生ゴミが積まれたゴミ捨て場の前を横切ろうとしたときだった。不意に泣き声が聞こえた。子供の泣き声に聞こえた。あたりを見まわし、その声はすぐ足元からだと気づいてびくっとする。
 でも、そこにいたのは子供ではなかった。口をきつく縛られたビニールぶくろを破って、頭だけ出している焦げ茶の猫だった。
 ほっとしてから、しゃがみこんでみた。飼われていた猫だろうか。ほとんど警戒しなくて、頭を撫でると嬉しそ���に鳴いた。ふくろに入れて、口を縛って、生ゴミと一緒に置いておくなんて──
「ひどいね」と小さく言っても、緑色の瞳は無垢に開かれている。僕は猫をがさがさとふくろから出してあげた。そして立ち上がろうとして、振り返って、また身をかがめてしまう。
 猫が哀しそうに鳴いた。ペットは飼ったことがないから、猫のつらい鳴き声がこんなに泣いている子供の声に似ているのは、初めて知った。
 ふかふかした軆を抱きあげてみると、連れて帰りたくなったけど、マンションだからもちろんペットは禁止だ。どうしよう、と動くに動けず、ただその猫の頭を撫でていた。とりあえず生ゴミの臭いから離れて、マンションに隣接している公園に行った。
 街燈だけ灯って、誰もいない。ブランコで猫の顔を覗きこんだり、胸に抱きしめたりしてると、猫のほうも僕に慣れてきて鳴き声が落ち着いてきた。僕でも知っている、「にゃあ」という鳴き声だ。
 このまま、あのゴミ捨て場に置いておくわけにはいかない。心を決めると、猫を抱いたままマンションに入って家に帰った。
 鍵をまわしてドアを開けると、おかあさんの声がした。電話をしているみたいだ。「日曜日も私たちのところには帰ってこれないの⁉」──怒鳴っている相手は、おとうさんだとすぐ分かった。
 おとうさんは一度、僕を知らない女の人に会わせたことがある。いつも家にいないのは仕事だと思っていたのは、それで崩れた。
 おかあさんに気づかれないように、自分の部屋に駆けこんだ。猫はベッドの上に下ろして、部屋をあさって悩んで、口が大きく開くリュックを広げて服を詰めて、寝床みたいにした。ベッドの上を歩いていた猫を抱くと、そこに移させる。
 大きくない猫だったから、さいわい大きさが足りないこともなくて、そこに丸くなってくれた。牛乳なら飲むかな、と部屋を出て、キッチンに行くとリビングのおかあさんが僕をちらりとした。でも「おかえり」を言う前に、「切らないでよ!」とケータイ相手にヒステリックに怒鳴る。
 僕はコーンフレークの食べるときの皿と牛乳、魚肉ソーセージを素早く抱えて部屋に戻った。
 服を着替えると、その夜はずっとその猫を見つめていた。冷房でちょっと部屋を冷ました。猫は牛乳��お腹がいっぱいになったようで、魚肉ソーセージは残して眠りについてしまった。
 おかあさんは遅くまで叫んでいて、僕はその声が怖くて小さくなる。うつらうつらしてくると堅いフローリングに横たわって、すぐそばで猫の寝顔を見ていた。
 翌日は、代休で学校は休みだった。このままおかあさんに気づかれず猫を飼えたら一番だけど、そんなのうまくいかないのは分かっている。おかあさんが出かけて家が空っぽになった隙に、猫を抱いて外に出た。
 九月の白日は、まだまだ暑い。でも、猫の体温は優しいから心地いい。
 ひとまず向かったゴミ捨て場は、空っぽになっていた。この猫がゴミと思われて、収集車のあの回転する圧迫につぶされていたかもしれないと思うとぞっとした。
 この猫の飼い主は探さないほうがいいのだろう。あんまり僕も会いたくない。だとしたら、新しい飼い主か。どこに連れていけばいいのだろう。
 たたずんで猫と見合って悩んで、そういえば、駅までの道にある動物病院が迷い犬を預かっている張り紙をたまに出しているのを思い出した。よく分からないので、僕はそこに行ってみることにした。
 猫は僕の腕に抱かれて、おとなしくしている。いつも抱かれていたから、慣れているのだろうか。いつも抱いているような飼い主だったのに、あんなふうに捨てたのか。何で愛したはずのものにそんなことができるのか、どうしても分からなかった。
 動物病院の前に着いても、嫌な顔をされたらどうしようとドアを開けられずに躊躇っていた。そうしていると、後ろからビーグル犬を連れた女の人がやってきて、入口のドアを開けて犬を先に中に入らせ、「どうぞ」と僕のことも自然と招き入れた。
 僕は挙動不審になりそうになっても、動物のにおいがする病院の中にぎこちなく入った。
 その瞬間だった。
「せぴあ!」
 突然そんな声がして、おろおろする間もなく、高校生くらいの女の子が僕に駆け寄ってきた。猫はするりと僕の腕を抜け出して床に降り、その子の足元にすりよる。女の子は待合室の床に座りこんで、いきなり大声で泣き出して、ビーグル犬も、その飼い主の女の人も、顔を出した白衣の男の獣医さんも、もちろん僕もぽかんとした。
「ほたるちゃん」
 そう呼ばれた女の子は、獣医さんを振り返って「先生、せぴあ見つかったよお」と大粒の涙をぼろぼろこぼす。すると、獣医さんもほっとした表情を見せて、突っ立っている僕を見た。
「君が見つけてくれたのかい?」
「え、……あ、はい」
「どこにいたんですか⁉ 私、昨日の夜からずっと探してて、」
「夜……は、僕が部屋に連れていってました。すみません」
「どうやって連れていったんですか? この子、家猫で外には出ないのに──」
「えっ……と、……ご、ゴミ捨て場に、いたので。マンションの」
「……え」
「ふくろに入れられてて、そのままじゃ、ゴミと一緒連れていかれるかもしれないと思って」
 待合室が静かになって、奥から犬の鳴き声だけが響いた。女の子は猫を抱き上げて、「あのくそ親父」と苦々しくつぶやいた。
 それから立ち上がって僕を見て、「ありがとうございます」と頭を下げた。
「たぶん、それをやったのは父です。ご迷惑かけてすみません」
「あ、いえ。連れて帰ります、か」
「はい。もちろん」
「大丈夫、ですか」
「……父は普段、家にいないので。ふらっと帰ってきて、この子がいたからそんなことしたんだと思います。昨日、私が留守にしてたのが悪いんです」
「ほたるちゃん、またそんなことがないとは限らないだろう。ここで一時的に預かってもいいんだよ」
 獣医さんはビーグル犬の前にかがんで、その喉を撫でてやりながら言う。
「でも」
「来年、高校を卒業したら家を出るって話してたじゃないか。それからまた、せぴあちゃんと暮らすほうが安全じゃないかな」
 女の子はうつむいて押し黙った。僕はその横顔を見つめて、ずうずうしいかとも思ったが、「そっちのほうが」と言った。
 女の子は僕を見て、「少し考えてから」とせぴあというらしいその猫を抱いてソファに座った。「ゆっくり考えなさい」と言った獣医さんは、ビーグル犬を抱き上げて女の人と診察室に入っていった。
 僕はどうしたらいいのか迷い、ここで去るのも冷たい気がして、何となく女の子の隣に隙間を作って座った。女の子は僕に顔を向けて、「この子がいないと」と泣きそうな顔で咲った。
「私、家でひとりぼっちなの」
「……ひとり」
「おとうさんはそんなだし、おかあさんとは血がつながってないし。妹はおとうさん同じだけど、おかあさんに懐いてるから」
「………、そっ、か」
「私なんか、存在してないみたいなの。この子だけ、私にあったかくて、話聞いてくれて、優しいの」
 僕はうなずいて、視線を下げた。ふと、彼女がこんな残暑に長袖に着ているのに気づいた。
 ちょっと考えたあと、「でも預けたほうがいいと思う」と僕はつぶやいた。何か言おうとした彼女に、勇気を出して先に言ってみた。
「僕が話を聞く」
「えっ」
「あったかい、とかはできなくても。僕が君の話を聞くよ。またその子と暮らせるまでのあいだ。僕でいいなら」
「………、」
「変な、意味とかはなくて。その猫がまた同じ目に遭うのは、僕も怖いし。次も僕が助けられるかなんて分からないし」
「……いいの?」
「うん。あっ、でもすごいこととか、意見とかは言えない。聞くだけしか、できないと思う。それでよければ」
 彼女は僕を見つめて、ふと柔らかに咲うと「優しいね」と言った。慣れない言葉に狼狽えて、僕は首をかしげた。彼女はせぴあを抱きしめて、涙の痕がある頬を焦げ茶の毛並みに当ててから、「分かった」と目を閉じてうなずいた。
 そうして、せぴあは動物病院でしばらく保護してもらうことになった。
 僕は学校が終わると、ほたるさんというその人と待ち合わせて、晴れの日は公園で、雨の日は図書館の軒下で、いろいろ話して過ごした。僕は僕のことをあんまり話さなくて、ほたるさんが空を眺めながら自分のことを話してくれた。
 ほたるさんの歳は十九歳。ほとんど記憶にない二歳のとき、本当のおかあさんは出ていった。おとうさんはまもなく再婚した。おとうさんはリストラ以降働かなくなった。義理のおかあさんと妹は結束しておとうさんを疎み、まとめてほたるさんの存在も疎んでいる。家族に嫌われているうち、いつのまにか人間関係に混乱するようになった。自然と作れていた友達との距離が測れなくなった。
 もしかして今のうざかったかな。ううん、逆に冷たかったかも。でもどうしよう、目を見て確かめられない。あれ? 人の目の見るのってこんなに怖かった……?
 眉を顰めてうつむきがちになって、やがて周りにはひとりも友達はいなくなっていた。明らかなイジメはない。強いて言えば仲間外れ、無視、孤立。
 笑い声が恐ろしい。その場にいて申し訳ない。消されていなくなりたい。中学を卒業し、ベッドでふとんをかぶって一年引きこもった。
 おとうさんは部屋に怒鳴りこんでくる。おかあさんと妹は蔑んだ目を向けてくる。
 ここにいても救われない。この家庭は居場所にならない。どこかへ逃げなきゃ!
 気づけば、手首がいっぱい泣きじゃくって、赤く染まっていた。このまま病んでしまわないために、自分ですべて調べて、通信制高校に通うようになった。友達は相変わらずできない。けれど、通信制高校ならそれでもわりと浮かない。
 淡々と単独行動で登校し、ついに今度の三月にほたるさんは高校を卒業する。
「ずっと明日が地獄だった」
 晴れた冬の日、薄く白くなるようになった吐息と、ほたるさんは公園のベンチに腰かけた。僕も隣に座った。
「でも、やっと春から自由なんだ」
「うん」
「楽になれるといいな。家さえ離れたら幸せになるってものでもないだろうけど」
「そうかな」
「分かんないけど。切ったりするのは治ってほしいな」
「今でも切るの?」
「いらいらするとね。吐きたくなるの。食べ物吐く人と一緒だよ。血を出してつらさも流す」
「……そっか」
 僕は自分の無傷の蒼い手首を見る。それに気づいたほたるさんは、「真似しちゃダメだよ」と微笑んだ。僕は小さくこくんとする。
「ずっと、切ることしか手段がなかったけど。せぴあ拾ってから、あの子が気持ちを癒してくれるの。抱っこしたらあったかいことで、すごくほっとする」
「せぴあ、あったかいよね」
「うん。あの子がそばにいるあいだに、人間として立ち直れたらいいな」
 冷えこむ指先を握りしめて、そうだな、と思った。せぴあがほたるさんに生涯寄り添ってくれたら安心だけど、そうはいかない。あるいは、せぴあのように思える人間とほたるさんが出逢えたらいいのに。
 それを言いたくてもうまく言葉にまとまるか悩んでいると、「ふふ」とほたるさんはおかしそうに咲った。
「何か、いつもだけど。私の話ばっかりだね」
「えっ。あ──いや、ほたるさんの話を聞くって約束したから」
「君のことは訊いちゃいけないの?」
「……僕、は」
 イジメられてるから。さくっと言ってしまうのは簡単なのだけど、そのひと言で終わらせるのが妙に苦しい。
「あんまり、おもしろくないよ」
「私の話も���もしろくないでしょ」
「そんなことないよ」
「私は、君の話も聞きたいけどなあ」
「僕の話……」
「無理は言わないけどね」
 僕は顔を伏せて考えた。学校や家庭での光景が、またたいて頭の中を走り抜ける。
 蹴る。怒鳴りあう。罵る。放り出す。貶める。
 僕は学校では生きている価値がない。僕は家庭では存在している価値がない。けれど、それを言葉にしたら、声が空中を引っかいて何かの痕痕になるのだろうか。そう思った僕は、ゆっくり口を開き、「嫌な話だけど」とぽつりぽつりと学校や家のことをほたるさんに話していた。
 ほたるさんの地獄は、春になれば終わる。僕の明日にはまだ地獄が来る。クラス替えまでだろうか。卒業までだろうか。死ぬまでだろうか。死ぬまで僕は「みんな」の中に溶け込めず、孤立して心を粉々にしていくのだろうか──
 ふと、ほたるさんが僕の頭に冬が染みこんだ冷たい手を置いた。僕はほたるさんを見た。
「泣かないんだね」
「……え」
「泣いてもいいんだよ」
 目を開いた。色づく息が震えた。
 何、で。何で、そんなこと。
 だって僕は、苦しくていいのに。みんな僕に怒りを捨てていくけど。哀しくていい。僕がいなければ離婚できるけど。痛くてもいい。心も軆もぼろぼろだけど。全部全部、慣れてしまったから。
 でも、優しくはしないで──
 僕の頭を撫でて、ほたるさんの袖の陰が見えた。
「かっこ悪いとか、気にしなくていいんだよ」
 優しい声に、視界が滲んだ。そのまま、熱い雫が頬を伝っていた。ついで、どんどんあふれてくる。ほたるさんは袖を引っ張って、その手を僕の手に重ねた。僕の手もほたるさんの手も冷えている。
「この手でせぴあを抱いて、助けてくれたでしょう? 君が拾いあげてくれたから、今、あの子は生きてるんだよ」
「………っ、」
「君がここにいるから、春になったら、せぴあはまた私と暮らせるんだよ」
「……そんな、の」
「君には、そんな温かさがここにあるんだよ」
 何も持たないほたるさんの手が、僕の何も持たない手を握った。すると、ゆっくりと微熱が生まれてくる。
 ここに、ある。僕も、ここにいる証拠を持っているのだろうか。
 ひとつでいい。小さくていい。ここにいる証明。
 せぴあを拾ったあの日、当たり前にもらえる参加賞ももらえなかった。でも僕も、生きている参加賞を持っているのだろうか。訊きたくても、もう嗚咽で声が出なくて、ただ手を握りしめていた。その手をほたるさんが包んで握ってくれていた。
 春になり、ほたるさんはせぴあと一緒に町を出ていった。僕は春風に桜が舞う中でそれを見送り、ほたるさんと最後に交わした握手で、手の中に残る柔らかな熱を握った。
 数日後、新しいクラスで学校がまた始まる。今度はクラスメイトにきちんと挨拶してみよう。死ぬ気になって。どうせ本当に死ぬわけじゃない。なのに何にビビるっていうんだよ。きっと、何も怖いことなんてないんだ。
 ほたるさんとせぴあみたいに、僕も新しい毎日をつかもう。伸ばせば誰かに届くこの手で、きっとつかむ。だって、この陽射しの下、僕も確かにこの世界を生きているひとりなのだから。
 FIN
【SPECIAL THANKS】 参加賞/それでも世界が続くなら 『彼女の歌はきっと死なない』収録
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「星川しげ子/ 深山まや展覧会」
本日から始まります。私は16〜17時に在貝🐚します。
どうぞよろしくお願いします🙇‍♀️
妖精イラスト原画🧚🖼️を販売しています。
⚫︎”Rien“ 100×148mm 水彩、鉛筆、色鉛筆、コラージュ ©️maya miyama
福寿幼稚園アート教室で一緒のアーティスト星川しげ子さんと二人展をします。
星川さんの世界🎨、子どもたちの作品🎨、私の絵本原画📕や色々をお披露目します。
アーティスト星川しげ子
@hoshi_ko_7
絵本の古本と木のおもちゃ
🕊️貝の小鳥🐚
2024年3/2(金)〜10(日)
12時〜18時(最終日17時まで)
火曜定休 〒161-0033 東京都新宿区下落合3-18-10
電話 : 03-5996-1193
URL : http://kainokotori.com
Instagram, X : @kainokotori
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kinemekoudon · 2 years
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【6話】 「大麻を所持していたが不起訴にしたい」と言ったら弁護士にキレられたときのレポ 【大麻取り締まられレポ】
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パトカーが警察署に着くと、まずは3階の取調室に連れて行かれ、ガサのときにいた女の刑事によって取調べが始まった。
女刑事は「大麻を所持したことを認める?」だとか「逮捕されたことをどう思う?」などと質問をしてきたので、僕は白々しく「認めません」とか「不服です」などと虚偽の弁解をしておいた。
質問は10分ほどで終わり、女刑事が「調書の文言に問題なかったら、ここに拇印押して」などと作成した調書の確認を求めてきた。僕は(完全黙秘にしておくべきか…?)と数秒勘ぐっていたが、(罪を否定するくらい問題ないか…)と思い、拇印を押した。
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それから口腔内細胞を採取された後、警察署の1階で大型の機材による指紋の採取や全身の写真撮影などが行われ、僕の生体情報が事細かに収集される。
諸々の手続きが終わり、一度取調室でコッペパン2本と紙パックジュースだけの昼食を済ますと、僕は3人の刑事に囲まれながら、2階にある留置場の前に連れて行かれた。留置場の入り口は、分厚く大きい鉄製の扉で閉ざされ、厳重に管理されていた。
入場前に刑事たちに簡易的な身体検査をされると、前にいた刑事が指差し確認をしながら「前方ヨシ!後方ヨシ!大扉ァー!解錠ォー!」などと無駄に大声をあげる。さらに、それに呼応して残りの2人が「「おーとびらー!かいじょーっ!」」と声を揃えて大声をあげる。
すると留置場内からも「「おーとびらー!かいじょーっ!!」」という大声が聞こえ、大扉がゆっくりと開かれる。そうして僕の腰縄が留置担当官に引き渡され、ついに留置場に入ることになる。
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留置場内は、天井の蛍光灯のみ照らされた薄暗い雰囲気で、留置官の顔は刑事とは違って目に生気がなかった。留置官は僕の手錠と腰縄を外すと、2畳ほどの事務室に僕を連れて行き、留置手続きを始めた。
留置官はまず、身体検査を行った。僕はてっきり全裸にされて陰茎から肛門まで調べられると思っていたが、Tシャツとパンツを着用したまま、金属探知機を全身に当てられたり、スクワットをさせられたりするだけで少しがっかりした。
身体検査が終わると、留置場貸し出しのグレーの上下スウェットと茶色の便所サンダルに履き替えさせられる。便所サンダルには“5”という数字が書かれており、留置官に「場内では5番って呼ばれるから。収容者とも番号で呼びあうように」などと無愛想に告げられた。
それから、留置官が僕の荷物を机の上に出すと、留置場に持ち込める物と警察での預かりになる物とに仕分けを始めた。荷物の内容はほとんど持ち込み可能であったが、ステテコに関しては紐が首吊りに使われる恐れがあるとの事で、紐を抜いた状態で持ち込む事になった。
そうして留置手続きが終わり、僕は留置官の案内のもと、居室の近くに設置してある各人のロッカーに自分の持ち物をしまった。
僕のいた留置場は、4人まで収容出来る6畳程度の部屋が15室ほどあった。すべての部屋は前面に鉄格子の扉があり、奥には和式便所と洗面だけ設置されていて、生活スペースには硬いカーペットが敷いてあった。
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また、僕のいた留置場はどの居室も1~2人だけ収容されている居室しかなく、幸いなことに、僕の入った居室は自分だけの貸し切りであった。
僕は留置官に連れられ、2号室の居室に入ることになった。隣の1号室には、国籍不明のアジア系の青年が鉄格子を両手で掴んだ状態で、僕が居室に入るまでこちらを凝視していて少し気味が悪かった。
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留置官に居室の扉を施錠されると、僕は一旦、居室の中央に行ってごろんと大の字に寝転がった。そしてしばらく天井を見つめた後、ごろごろと左側に転がり、壁際に行ってみる。
壁を眺めていると、鉛筆で書かれた落書きや、2、3日前につけられたと思われる新鮮な鼻糞が付いていたので、主にその鼻糞を眺めていた。
鼻糞を観察していると、留置官がこちらにやって来て「5番、当番弁護士さん来たから用意して」などと伝えてきたので、僕は留置官の案内で、居室の前の廊下を進んだ先にある面会室に入った。面会室は映画のセットそのもので、少し高揚した。
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弁護士を待っている間、僕は(弁護士は守秘義務があるし、全て包み隠さず話しても大丈夫なんだよね…?)などと懸念していたが、(どうせ杞憂に終わるだろう)と思い考えるのをやめた。
しばらくすると、アクリル板で隔てられた向こう側の部屋のドアが開き、当番弁護士が入ってきた。弁護士は茂木健一郎をぶくぶくに太らせたような見た目をしており、目つきは鋭く、どこか横柄な雰囲気が漂っていた。
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茂木似の弁護士はドカッとパイプ椅子に腰掛けると、適当に自己紹介を済ませた後、ふがふがと鼻息を荒くしながら「今回はどのようなことがあったんですか?」などと、まるで興味がなさそうな口調で聞いてくる。
僕は、“友人と共に売人から大麻を買ったが、大麻は売人の車の中に放置された状態で警察に見つかった”などと包み隠さず話し、「…それで、3人で共謀のうえ大麻を所持した疑いで逮捕されたんですが、自白しないで不起訴を狙おうと思ってます」などと真面目に伝える。
しかし茂木は僕が話している間、メモもとらずに正気を疑うような顔をしていた。しかも僕が話し終わると「…えっと。大麻を買って所持していたんですよね?」などと意味��ない確認をし、「他の2人は自白するでしょうから、不起訴処分は無理ですよ」などと半笑いで言ってきた。
僕は少しムカついて「たしかに車内で大麻は見つかってますけど、誰の所有物かは明らかになっていないので、嫌疑不十分だと思うんです。それに、他の2人は自白するような人ではないですね」などと反論してやる。
すると、茂木は鼻息を荒くしながら「そうだとしても罪を犯したわけですから、反省して正直に供述するべきです」などとぬかしてきたので、僕は呆れた表情で「いや、せっかく不起訴を狙えそうなんで、黙秘でいこうと思ってます」となどと生意気に言い返す。
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茂木は犯罪者に口答えをされたことが癇に障ったようで、わなわなと身を震わせながら「薬物から離れた環境で暮らした方があなたのためになると思っているので、無罪を主張するならあなたの弁護はお引き受けできません」などと正義面して説教をかましてくる。
僕は少し戸惑って「弁護士って、依頼人の弁護をするのが仕事ですよね?」と尋ねると、茂木は「罪を犯したのに無罪を主張するのは、弁護士倫理に反するので、あなたの弁護はできません」などともっともらしいことをほざく。
僕は「じゃあ他の弁護士さんに依頼するんで、大丈夫です」などと言うと、茂木は「当番は1人までしか接見できませんので、国選が嫌であれば、お金を払って私選に依頼するといいでしょう」などと、貧乏人には痛手だろうがというニュアンスを含んだ口調で蔑んでくる。
僕は「そうですか。いい当番弁護士に当たるかどうかって運次第なんですね」などと皮肉を言ってから、「まあ黙秘するだけなんで、弁護士の方は必要ないですね」などと一丁前に言ってやった。
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茂木は口を閉じて鼻で深く息を吸い込み、怒りを堪えた表情を見せた後、「はい。それでは本件は弁護士倫理に反するので、私はお断りします」などと言って席を立つと、こちらに一瞥もくれず面会室から出て行った。
僕はヤブ弁護士なんぞの世話にならずに済みせいせいしていたが、自分の居室に戻り、(本当に弁護士なしで大丈夫なんだろうか…)などと考えながら、独りポツンと座っていると、次第に心細くなってくるのであった。
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つづく
この物語はフィクションです。また、あらゆる薬物犯罪の防止・軽減を目的としています( ΦωΦ )
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watering76 · 2 years
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2022台灣文具店列表整理
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玉兔鉛筆學校:玉兔鉛筆的觀光工廠。
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moshimobokuga · 1 year
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突然春は跳ねる #03
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 入学して二週間と少しが経って高校生活がどういうものかわかってきた。クラスメイトとも先生とも先輩とも今のところは上手くやっている。勉強だけ早速不安。  毎週水曜日は必ず部活が休みで今日もさっさと帰ろうと教室を出た。階段で一枚の大きなダンボールを抱えてもたもた歩く人を追い抜く。ダンボールの板から見覚えのあるツインテールがちらりと見えてつい声をかけてしまった。 「…長山さん?」 「へ?あ!イワイさん!偶然だねぇ!」 「何してるの?」  美術科が体育科の校舎に来ることって滅多にないと思う。しかもダンボールなんか持って。 「これ取りに来たの。アクション部は部室ないから体育科の倉庫に置いてもらってて」 「アクション部?」 「アクション部をご存じない!?」  長山さんの話によるとうちの学校にはオリジナルのヒーロー戦隊がいるらしい。文化祭とかのイベントでヒーローショーをするという。私は入部する部が決まっていたから部活紹介は真剣に見てなかった。 「できてまだ三年目のクラブでね。ボランティアもやるんだ。学校の近くに住んでる人とか会社とも交流があるんだって~」 「長山さんもヒーローなの?」 「あたしは上手にでんぐり返せないので残念ながら戦闘員にはなれないんだ…」  でんぐり返しできない人っているんだ。運動神経が特別悪いのかな。 「でも絵が描けるからこういうのを担当してる!この看板はもうボロボロになってるけどこれを元に新しいの作るんだ」  美術科らしい役割だと納得した。ドラマや映画も表に立つ人だけじゃ作れないもんね。 「長山さんは今からどこ行くの?」 「美術科の教室に戻るよ。今日は下書きの線引くんだ。イワイさんもこれから部活?」 「水曜は休み。帰るところ」 「そっか!気をつけて帰ってね!それでは!」  ダンボールを抱え直して長山さんは再びもたもた歩き始めた。気をつけなくちゃいけないのはどっちなの。 「…手伝うよ、運ぶの」  私はダンボールの端を掴んだ。 「いいの!?」 「ん。別に用事もないし」 「ありがとう!案外大きくて運びづらかったんだ!小さいサイズの看板だから一人でも余裕だろうと思ってたんだけど助かる!」  長山さんはにこにこする。人間としてかわいいと思う。
 後ろから長山さんのツインテールが揺れるのを見ながらダンボールを美術科の空き教室まで運んだ。美術科���校舎には初めて入った。上手く言えないけど体育科と匂いが違う。絵の具や紙のせいだったりするのかな。  教室の床には新品のダンボールが既に広げられている。 「ここにどーんと置いちゃって!」  言われた通りにダンボールを床に置く。  運んできたものを改めて見るとちゃんとヒーローショーの看板になっていた。ただ、色もはげて字も下手で強くかっこいいヒーローとは程遠い。 「…これって長山さんが一人で完成させるの?」 「違うよ。今度、先輩たちと色を塗るの。下描きまではあたしがやる」 「そっか」  長山さんは楽しそうだけど一年生の女子一人に押しつけてるのかと思ったからちょっと安心した。 「じゃーん!これが新デザイン案!」  自由帳を広げて見せてくれた。色鉛筆で配色もきちんと決めているようだ。凝っている。なのに小学生が使うような自由帳を美術科の人が使ってるのがおかしく感じた。 「どうかなぁ?」 「かっこいい。古いやつより全然いいよ。文字も立体的になってるし」 「本当!?先輩たちのリクエストも入れてあたしが考えたんだ!」 「すごい…」 「へへ〜!よし!描くぞ!」  長山さんは左右の髪の結んだ先を後ろで結んだ。絵を描く時に邪魔にならないようにしてるのかな。初めて見る髪型だ。  そして床に四つん這いになって新しいダンボールに鉛筆で線を引き始めた。線引きは使わず豪快に腕を動かす。その度に彼女のキュロットスカートが上に上がる。私はスカートを選んだけど長山さんはぴょんぴょん動くタイプみたいだしキュロットで正解だったね。 「ふぅ…」 「もうできたの?」 「どうかな?バランスとか」  立てかけたダンボールから少し離れて全体を見る。バランスとかよくわからないけど悪くないんじゃないかと思う。 「線、薄すぎない?」 「これは下書きの下書きだから大丈夫!」 「なるほど」  またダンボールを床に置いて今度は違う鉛筆で線をなぞった。さっきよりずっと太い線。 「今日はこれで完成!」 「これどうするの?」 「また体育科の倉庫まで持っていく。二枚とも」 「………」 「手伝ってもらえますか…?」  お願い、と長山さんは両手を合わせる。誰にでもそうやって甘えるんだろうか。 「…いいよ。暇だし」 「ありがとう!ありがとう!」  万歳して喜ぶ。大袈裟な子だ。
 この日から長山さんと一緒に帰るようになった。毎週水曜日。二人とも部活のないこの日に校門前で待ち合わせる。  長山さんがあれこれ話してくれるので沈黙や話題に困ることはない。私は話を聞いてうなずくだけ。家の最寄り駅に着いたら寄り道もせず改札口で解散。私は西口、長山さんは東口へ向かう。  これが思いの外、楽で良かった。クラスメイトでも部活関係でもない人といるのは案外落ち着くのかもしれない。行きは私に朝練があるから合わせられないけど朝から長山さんと会えば目が覚めそうだなんてことも考えた。
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devil666lovesblog · 1 year
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貨倉中的可愛女孩figure(下)
凡事都有兩手準備,她不吃軟的就要她吃硬的,或者她是超級M女骨子裡就是喜歡被男人暴力強姦,穿上一身可愛的衣服就為了吸引強壯的粗糙男人把粗長的陽具插入她小穴出出入入的快感,說不定在沿途她已經幻想了無數次被兩個男人強姦的精彩絕倫劇情連底褲都已經開始濕了,一個最多是初中年紀的小妹妹跟兩個陌生男人去拿公仔需要無比的勇氣,這樣在電梯中途我就問她:你都好大膽,這樣和兩個陌生人去陌生的地方,不怕我們是壞人嗎?
她擺出一副輕蔑的表情:我看你們兩個都不似大壞蛋,如果是壞壞的色色的一早對我毛手毛腳了,聽你們說話一段時間都是社會時事,就不似是黑警衰人。
這下子我就立心要教訓一下這個膚淺的女仔,當然要用陽具和精液給她一個深刻的教訓,大條道理長篇大論她是不會聽的,還是行動最實際。
去到15樓就見到這些公仔figure橫七疊八的放在垃圾箱旁,她並不貪心,揀了好一會就拿三個走,她不需要我們的代儲服務,也不需要我們推車送貨,眼看大好機會就要溜走的時候,我隨機應變:你真的覺得我們是好人嗎?
帶我來給我喜歡的公仔figure隨我喜歡拿走,當然是好好先生了,多謝兩位大叔。
這樣多謝不夠誠意,看來是看不起我們。
這要怎樣才算誠意?
現在的女孩真是欠缺教養,彎腰 是基本禮貌。
啊,她就向我朋友彎腰  。
怎麼不向我道謝,我沒有帶你來嗎?
忘記了你,不好意思,她再向我彎腰  。
彎得要像deep V看到你乳房才夠誠意。
啊,她勉強的向前彎到最盡,先是我朋友再輪到我,我對朋友一打眼色,他即時用蠻力一手把她壓低再捉她的左手,我就捉她的右手,她的智能電話掉到地下被我踩箸。
哈哈哈,我們是黑暴,正待一個得意女做我們的公廁被集體輪姦,終於有人自投羅網,她說:放開我,你們怎樣可以這樣對我?唔好呀,唔好呀。
你在此叫救命是無人理的。再問朋友你拍下了麼?
他即時回應:拍下了,她以為是她的深V衣領,我就說:不問自取,是為賊也,你拿這些東西得到物主的同意沒有?
我以為是你們拋出來的,你們騙我。
你一就乖乖服待我們,服待得好就不會有十個男人上來強姦你,一就是選擇報警,你明白現在香港的差館是好黑暗的,你隨時成為另一個霖霖,被人先姦後殺,你知道她是被人輪姦後門嗎?到時你就算被姦到大小便不能忍,還隨時被控以胸部襲警入女童院,入到女童院這些TB就會用鉛筆或者棒球棒來強姦你,迫你做她們女朋友。
她哭了起來,這個哭的樣子,真是把我們兩個的獸慾都激發出來,這下子我們就用索帶把她的手綁起來,像帶犯人一樣帶她進去這層的廁所,我和朋友猜拳決定誰在前誰在後,記箸,我們操你的口時只能用舌頭去添,要像啜奶一樣的啜吸龜頭,不能用牙齒去咬,否則你不單牙齒不保,我把她的智能電話拿到她面前:要是你意外撞爛智能電話的螢幕你就要換一個新的了,密碼是什麼?拿你的手來。
我就扯開她的校服直到上身露出她的可愛胸圍,不斷大力在蹂,她說:痛,輕力一點。我不理她就更大力,左扭西扭她兩粒乳頭後見到它們已經硬起來。
果然是M女,已經開始有反應了,一直幻想被男人強姦,還要被多P中出,插爛陰道再插穿肛門,一會射到你懷孕。
不要,唔好,唔好。
真會挑逗男人,剛才算前奏,我負責刺激她的兩個小蜜瓜,並亮出陽具打她的面,朋友就扯開她底褲前前後後用手指在插,
她不是色情小說所示的濕到滿腳都是愛液,但手指在她兩個洞進進出出算相當順利,還見到手指上的水滴 亮晶晶。
朋友用手指試完輪到我和她交換位置,我一邊揉她會陰一邊用手指沿她的通道磨到陰核,就見到她震了震。陰道見到更多的水影,我的手指在她粉紅色的肉洞左扭扭右轉轉,朋友的陽具一邊在她口中進進出出,下下子都塞到她喉嚨,她是M女,她喜歡被暴力虐待,現在我們就如你如願,姦完你前門再姦後門,你好乖乖的用陰道把精液全部吸出來,否則有你好受的,這是她告別處女前聽到的最後一句話,我沒有興趣要她記住我是她第一個男人,我只是把她當成性愛娃娃來玩,她的陰道好緊迫,插入她深不見底的快樂黑洞就幾乎不能拿出來,破處流出來的血不多,咁容易插入,你常常自慰的?
唔係,說假話我就塞一個公仔figure不拿出來。
偶然有時,讀書壓力大,就忍不住摸兩下。
唔唔唔,陰道早有準備而令主人好很爽,好撚窄,好撚窄,未屌到咁窄的小穴,執到寶了。她被我和朋友前後夾擊加上兩個乳頭被夾上萬字夾在扭動下已經「開動」了,就感覺到她有系統調節她的姿勢來增加陰道的快感,我急忙運氣抵抗,大概三百下就射精了,她卻還未把朋友的精液吸出來,既然如此我就梅開二度,繼續享受她緊窄的肉璧,而在她肉洞出入就比剛才順利好多,我一陽具都是她的愛液,我就沾了一點塗在她面上頭髮上,你睇下你幾淫?被人姦到有感覺了,還非常享受呢,說不定剛剛跟我們上來時就幻想被我們輪姦了。
唔....唔....唔係,口中說不,身體還好享受呢,你係唔係淫婦?我就加劇了抽插,她在啊啊啊聲的嘗試回應,你不如射進她嘴裡要她吃精,吃小一滴就被我們鞭打,她慌忙一下子大力啜吸我朋友的龜頭,終於射精了,她也吃了她人生的第一口精液,我即時加速了一會,還大力指插她肛門時也射精了。
男人的精液好吃嗎?
朋友的陽具離開她口腔就在拍打她臉頰,好...好...吃,主人。
這就輪到吃我的,不過我先拉箸她要她把口腔清理,我的陽具再在她面上磨來磨去,就連她如月亮明媚的眼睛都用過了,她是第一次近距離見到男人的龐然巨物,相信她的肉洞會更記得我的陽具,還感受到我的心跳呢,好好用口吃,不吃十五分鐘不算一次,這就把鮑魚刷插入去好好清潔你鮑魚,我一邊按她的頭上上落落來控制她的節奏,這時我解開了她的索帶,已經沉醉在肉慾的快感的她沒有反抗,而是用手為我的陽具套動,左手幫我,右手自慰,打開你的洞歡迎主人。
性果然是本能來的,她非常聽話,我要她左手自慰就自慰,右手就右手,還把當中的淫液精液混合體伸入口中試味,這些就是她第一次動情的味道,難道她潛意識一直渴望被黑暴強暴?想用陰道慰勞義士?有這樣的小穴去操,就是第二天死了也願,剛才在她小穴射兩次都射了差不多一分鐘,今次就在她口中射了半分鐘,大概是在她舌頭中間位置開始發射,她就把頭向前推令我的陽具塞到她喉嚨,這次她一句就不說已經把我的精液全部吃掉。我就摑了她左右各五巴,她一副好可憐而不知錯在哪裡的樣子,要含在咀中慢慢品嚐主人精液的味道,說吧朋友就在她陰道內射精了,把在肉洞的精液挖出來吃掉。
這樣我和朋友就輪流不斷玩她的口/陰道直到深夜,大家在工作室休息了一下,我再綁她在椅子上單對單用各種難堪的姿勢幹她,狗仔式時我還要她扮狗吠,又像騎牛一樣騎在她身上,轉了好幾圈才再被我插入,今次隨便拿了幾枝筆塞入肛門,就說你真是有墨水,連肛門都有筆,我還要她一邊為我口交一邊用肛門這枝筆來寫字,也在輪流幹她肛門和陰道時要她用口拿筆來寫:我是賤母狗,你們的公廁,當然也被拍下好多精彩的肉搏鏡頭,自此這工作室就成了我和朋友的「性愛秘密基地」,她成絕對馴服的女奴,我還大膽的帶她去商場和她gathering,有時就帶她去兒童廁所一邊尿尿一邊被插,或者是被尿在她面上/口中,有時就尿在她肛門,再看我心情插她哪一個洞,她每次都用同一條最初好抗拒,身體的快感好快令她忘形性交,完全無羞無自尊心的接受男人陽具和精液的調教,我打算和朋友玩弄她直到她交第一個男友為止。
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fuchi23 · 2 years
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どうしよう大パニック。サブスクのイラスト講座に、昨日韓国クリエーター、米国クリエイターの翻訳バージョンがドドドッと掲載されて、見れる講座が数倍に膨れあがって、何をどう受けようか大混乱してしまった!!!嬉しいんだけど選択肢が増えると混乱する!一つずつ、一つずつ………。ちょっと整理しようと思って。
今頑張りたいこととしては①パース②水彩③人体デッサンなので、それに合わせた講座をちゃんと最後までやりたい。11.12月の布陣はこれ。絶対終わらせるぞ。
・クロッキーデッサン 毎日
・すばる先生 人物透明水彩 2つ→1つ
・バンジス先生 鉢植えの植物→済、夜の書店、雑貨店、セントラルパーク、室内
・ヲノダ先生の水彩色鉛筆 最後の義勇の風景画→済、ボーナスの花と実弥
・はなさき先生の水彩画 教室の絵と夜の風景画
・イェビン先生の背景込み人物画 1から→バンジス先生終わったら
・noma先生の不透明水彩 最後の課題 男子高生実弥の教室の絵→パースがわからなくなってしまうので、一度透明水彩で仕上げる?コメントで影の置き方が返ってきてから
・ソンウギョン先生のマーカーと色鉛筆 息抜き、配色と立体感の出し方を学ぶ
とりあえずこれが終わるまでは他を手を出さないようにしよう。終わったら違う講座を少しずつ足していくように。落ち着け〜(T_T)
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shino24x · 2 years
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しろいろの街の、その骨の体温の/村田沙耶香
もっと素直で純粋な、自分自身を恐れながら生きることのない生き物であったらどんなによかっただろうか。
教室に漂う、文章などではっきりとは示されていないヒエラルキーの色の言語化に圧倒された。本書のようなスクールカーストを実感するような学生生活は送っていないが、それでもなんとなく理解ができるような文字列。”みんな”が好きなものを嫌うことで特別を感じる少女。そのなにもかもが、体験したことがないはずなのに何故か強く感情移入されるような、不思議な魅力で溢れた本だった。
しろいろの街、とタイトルにあるように、本書にノスタルジーを感じる場面は一切と言っていいほどない。舞台は開発途中のニュータウン、その無機質な冷たさの描写のせいか、文字に色を感じられないまま終盤まで読み進めていた。
『言葉は色鉛筆に似ている、と私は思った。今までは、太陽を塗るときは赤色、海を塗るときは青色の色鉛筆を、なんとなく大きな力に従って取り出していた。けれど、太陽を真っ青に、海を真緑に、好きな色鉛筆を取り出して塗りあげていってよかったのだ。そんな当然のことを、信子ちゃんはとっくに知っていたのかもしれない。』
なんてことない一文から、一気に色がついた。これは色の描写があったからではない、結佳が他者からではなく自分自身の価値観として美しさに触れたからだと感じた。空気が読めてしまうからこそ、周りよりこの世の醜さに触れて生きてきたからこそ忘れられたそれを自分のものとしてからの終盤の展開には息を呑んだ。
息苦しさと抑圧と排他的な空気に絡まる少女が少しずつ糸をほどいて大人になってゆく様は、さながらさなぎの羽化のようで、美しく、繊細だった。
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wangwill · 2 months
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口拙鈍筆很努力
H:努力要有方法,效率及成果,「別用我很努力感動自己」,.你的努力要會表達,否則一文不值「不會表達,你的努力一文不值」。古云「勤有功,嬉無益。」勤要有目標及抓重點,否則也是白忙一場。雖說「鈍筆勝聰」,但不善寫也讓努力白費。光說不練也不完美。常學常新更常寫,發掘自己的無限潛力。20240415W1
網路字典
口拙
說話的技巧不高明。 例如我口拙,冒犯沖撞了您。
不銳利。如:「鈍刀」、「鈍器」。
笨、呆、蠢。如:「遲鈍」、「愚鈍」、「魯鈍」。元.楊景賢《劉行首》第三折:「休笑我妝鈍妝呆,看了幾千場柳凋花謝。」
朝鮮茶山丁若鏞曾說,閱讀時常抱懷疑之心以及做紀錄的習慣,有助於提升思考能力,進而讓學問有所成長。一本書不是隨意翻閱就了事,要將好的內容加上自我想法一起記錄下來,賦予自己再三領悟的機會。
只閱讀、不書寫,就好比將鉛筆削好再放進筆筒一樣。
茶山說的「鈍筆勝聰」,也就是「遲鈍、貧乏的筆記可以勝過聰明的腦袋」。紀錄與實踐的力量極其強大,因此有想完成的事情不要用大腦記,要用筆寫。腦容量是有限的,不用筆記下來只會化為烏有。
博客來介紹:
別用「我很努力」感動自己: 你已經盡力了的難題:缺錢、失戀、找不到目標、不敢做選擇……哲學家們都遇過,他們這樣找出了解答。
智慧的覺醒:有趣有料的哲學百科
作者:劉睿
語言:繁體中文
出版社:大是文化
出版日期:2022/02/25
內容簡介
  ◎學習要像蜜蜂,吃下後要吐蜜,別自許為勤勞的螞蟻。
  這是英國哲學家培根認為做學問的基本,你要實踐,不是光努力。
  ◎待人,不要笑,不要哭,不要生氣,要理解。
  跟笛卡兒齊名的哲學家史賓諾沙,這樣解釋幸福。
  ◎知道自己為何而活,就可以忍受任何一種生活。
  這是大文學家尼采對意志力的最高追求。
  ◎寧當痛苦的人,不做快樂的豬。
  這句話你一定聽過,這是哲學大師蘇格拉底的名言,人要懂得思考。
◎想鉗住別人的嘴,得靠知識,不是口才
  這是科學和哲學之祖,古希臘哲學家泰勒斯寫的一首詩,
  用來提醒那些只想用口舌辯才講贏對方的人──口才不會讓人服氣的。
 ◎考量一個行動是否有趣時,也要考量它的副作用
  享樂主義哲學家伊比鳩魯認為,沒有壞的快樂,但有些快樂會帶來更多煩擾,
  例如,不節制的飲食、性愛、追求財富……不節制就會帶來痛苦。
  ◎如果你結婚,你會懊悔;你若不結婚,也會懊悔
  丹麥哲學家、存在主義創立者齊克果,很久以前就告訴我們,
  人生的荒謬,就是你無論怎麼決定,都會後悔,所以不要回頭,只能前瞻。
  ◎幸福是短暫的,痛苦是永恆的
  悲觀大師叔本華如何看待欲望?他認為人生就是一團欲望的組合,
  無法滿足便痛苦,得到滿足便無聊……那我們該怎麼做?
目錄
推薦序一 哲學家的智慧,讓我們不必繞遠路就能解鎖人生/鄭俊德
推薦序二 若只是渴望掌聲,可能會讓你的人生價值叫好不叫座/蔡侑霖 Danny Tsai
前言 你正傷腦筋的人生難題,哲學家們是這樣找到答案的
第一部 幸福從何而來,哲學家這樣解答
01 想鉗住別人的嘴,得靠知識,不是口才
科學和哲學之祖,古希臘哲學家泰勒斯
02 數學可以解釋世上所有的一切
畢氏定理發明人,哲學家畢達哥拉斯
03 世上沒有永恆,萬物永遠在變
西方神學「邏各斯學說」發明人,古希臘哲學家赫拉克利特
04忌妒會讓人自尋煩惱,欲望也是
原子論發明人,古希臘自然派哲學家德謨克利特
05 寧當痛苦的人,不做快樂的豬
希臘三賢之一,西方哲學的奠基者蘇格拉底
06老是想以後,你只會錯過現在
蘇格拉底的學生,亞里斯多德的老師,柏拉圖
07真理在哪裡?順應自然發展
是哲學家也是科學家,柏拉圖最優秀的學生,亞里斯多德
08如何過上人人稱羨的人生?
古希臘犬儒派代表人物第歐根尼
第二部 快樂是什麼?追求享樂有錯嗎?
09考量一個行動是否有趣時,也要考量它的副作用
「享樂主義」發展者,伊比鳩魯
10唯一重要的時間,只有現在
古羅馬神學、哲學家奧古斯丁
    
11在真理面前,我半步也不退讓
文藝復興時期的天文學家布魯諾
12學習要像蜜蜂,別自許為勤勞的螞蟻
英國哲學家,近代歸納法的創始人培根
13不要完全信任感官,理性比感覺更可靠
提出「我思故我在」,西方現代哲學奠基人笛卡兒
14待人,不要笑,不要哭,不要生氣,要理解
理性主義者,與笛卡兒齊名的哲學家,史賓諾沙
15世上沒有兩片完全相同的樹葉
德國哲學家、數學家萊布尼茲
16如果這件事不為人知,它們就完全不存在
英國哲學家,愛爾蘭主教喬治.柏克萊
第三部 關於欲望,我該怎麼控制又該怎麼選擇
17我們不能從「是」,推論出「應該」
「懷疑主義」論者,蘇格蘭哲學家大衛.休謨
18世上什麼東西最長,又最短?
法蘭西思想之父,啟蒙哲學家伏爾泰
19情慾讓人活著,也會置人於死地
法國啟蒙思想家盧梭
20萬物就是各自成立,卻又互相矛盾
德國古典哲學創始人康德
21哲學無法速成,這是一個緩慢薰陶的過程
德國古典唯心主義代表人物黑格爾
22幸福是短暫的,痛苦是永恆的
唯意志論主義開創者,德國悲觀主義哲學家叔本華
23知道自己為何而活,就可以忍受任何一種生活
殺死上帝的哲學家,尼采
24如果你結婚,你會懊悔;你若不結婚,也會懊悔
丹麥哲學家、詩人,存在主義創立者齊克果
第四部 每個人都可以活成自己的哲學家
25未被表達的情緒永遠不會消失,只是被活埋了
精神分析學創始人、奧地利心理學家佛洛伊德
26如何看見事物的本質?觀察與分析
德國哲學家,現象學創始人胡塞爾
27人為什麼而活著?愛情、知識、痛苦
英國哲學家、邏輯學家羅素
28你應該用畢生精力,去從事最擅長的事
二十世紀最有影響力的哲學家、數理邏輯學家維根斯坦
29自由的選擇不會帶來快樂,因為你要承擔一切後果
法國哲學家、存在主義代表人物沙特
30不想活得像機器,就要為生活賦予意義
德國社會學家、哲學家馬克斯.韋伯
31哲學不是概念分析,是一門科學
美國當代哲學家威拉德.蒯因
32你以為你在說話,實際上是話在說你
法國哲學、文學評論、性學家米歇爾.傅柯
33專心在腳下走的路,就不會恐懼
美國德籍猶太人、精神分析心理學家埃里希.佛洛姆
34要生存就要變化,要變化就要成長
法國生命哲學家亨利.柏格森
博客來介紹:
不會表達,你的努力一文不值: 33個精準、高效、重溝通的工作法則,讓你的用心和成效,百分百被看見
職場基本功2:別讓你的努力一文不值
作者:李文勇
語言:繁體中文
出版社:幸福文化
出版日期:2021/11/24
 有兩個員工,一個每天加班到半夜十二點,拚命工作,但任務還是完不成;另一個每天上班喝咖啡、看雜誌,準時下班零延誤,但交代的任務卻準時無誤地完成。請問,你更欣賞哪一個?
當然是後者!不用過度「努力」就把工作做好的人,才是精英。
要讓你的努力有價值,不但需要智商,更需要情商。如果你沒有搞懂「努力」的價值,注定還要在低薪的泥潭跋涉很久。
☆6大溝通法則,讓你迅速開竅!☆
  與下屬、主管、老闆、商務談判、開會時,
  什麼該說、什麼不該說,精準表達零失誤!
     
  →法則1:沒有過度的溝通,只有錯誤的溝通
  →法則2:分享資訊,而不是囤積它們
  →法則3:絕不在枝微末節上拖泥帶水
  →法則4:要想讓工作更出色,就要把故事講好
  →法則5:想做的事,立刻去做
  →法則6:說出答案,不要問多餘的問題
 
  ☆堅持用以下3個步驟去表達,並形成你個人的表達習慣,你的能力會迅速提升!☆
  ●第一步→下一次跟主管匯報工作,或向客戶介紹產品時,請在30秒內說明你的意思,然後從對方的反應中檢驗你表達的效果。
 
  ●第二步→當對方請你詳細談論你的觀點或產品時,請採用一、二、三點的模式表達,再看對方的反應。
 
  ●第三步→若對方還有疑問,你再補充說明,並以「另外……」這樣的模式表達。
 
  ☆職場小思考☆
  當前的工作或以往的公司是否有空轉的情況,如果有,你覺得哪些步驟或層級是可以刪除或簡化的?請將簡化後的步驟或層級列出來,再對比原來的,並連結目前的工作,想一想,會不會大幅提高目前工作的效率?
培養工作創新能力的妙招☆
  1.讓自己處於放鬆狀態。
  2.常懷感恩之心。
  3.閉上眼睛去想像。
  4.專注於當下的此刻。
  5.接觸一件新事物。
  6.塗鴨或畫圖。
  7.尋找替代方案。
  8.把思考的過程記在紙上。
 目錄
自序:為什麼你的「努力」一文不值?
CH01溝通
沒有過度的溝通,只有錯誤的溝通
分享資訊,而不是囤積它們
絕不在枝微末節上拖泥帶水
要想當出色的主管,就要把故事講好
想做的事,立刻去做
說出答案,不要問多餘的問題
CH02 價值
打破層級,才能高效運轉
不要簡單地接受大 Boss 的意見
杜絕脫離實際的官僚主義作風
辦公室應該充滿能量和互動
把戰略目標落實到位
把權力下放給小團隊
「鋸掉椅背」,走動式管理
自主創新,才是真正有價值的創新
把希望變成目標,為目標制訂計畫
信任,但要核實
把時間和精力用在最重要的事情上
CH03團隊
像學習其他技能一樣學會如何面試
招聘中儘量避免過度依賴單一判斷
做一個「自燃型」的人
成長為「複合型」人才
不能因為急著招人而降低招聘標準
學習多元化知識
不要簡化招聘的流程
賞罰分明,才能帶來生機和活力
將合適的人請上車,不合適的人請離開
CH04決策
如果目標有衝突,就去改變它們
在沒有出現不同意見之前不作任何決策
從客戶的角度考慮
CH05創新
不要給創新設定一套標準流程
培養發生故障時的復原能力
認真聆聽,不要急於否定
創造「Yes」的文化
讓搞砸事情的人寫事後總結
CH06成長
常學常新,發掘自己的無限潛力
先學會成長,才能為成功加分
管理越少,公司越好
做一個有信用的人
觀察老同事離開時的樣子
積極自省,完善自我
鈍吟雜錄
維基文庫:
鈍吟雜錄
作者:馮班 清作者馮班(1602~1671) 清代詩人。 四庫總目提要:國朝馮班撰。班字定遠,號鈍吟居士,常熟人。卷首自署曰上黨,從郡望也。是書凡家誡二卷,正俗一卷,讀古淺說一卷,嚴氏糾謬一卷,日記一卷,誡子帖一卷,遺言一卷,《通鑒綱目》糾謬一卷,將死之鳴一卷。班著述頗多,歿後大半散佚。其猶子武,搜求遺槁,僅得九種,裒而成編。家誡多涉歷世故之言,其論明末儒者之弊,頗為深切。正俗皆論詩法讀古淺說多評詩文,日記多說筆���、字學,皆間附雜論。嚴氏糾謬辨嚴羽《滄浪詩話》之非,誡子帖多評古帖,論筆法未附以社約四則,皆論讀書之法。遺言、將死之鳴皆與家誡相出入。《通鑒綱目》糾謬尚未成書,僅標識五條,武錄而存之耳。大抵明季諸儒,守正者多迂,騖名者多詐,明季詩文,沿王、李、鍾、譚之餘波,偽體競出。故班諸書之中,詆斥或傷之激。然班學有本源,論事多達物情,論文皆究古法。雖間有偏駁,要所得者為多也。
姊妹計劃: 圖冊分類·數據項
樂府至有明而業雜,出奴入主,三百年來,迄無定論。《鈍吟雜錄》中樂府諸論,折衷群言,歸於一是,果有別裁偽體者,將不河漢斯言也。錄其醇無疵者六則,與錢木庵《唐音審體》互參。時俗謬誤,其知所返乎?雪樵識。
古今樂府論
古詩皆樂也,文士為之辭曰詩,樂工協之於鐘呂 為樂。自後世文士或不閑樂律,言志之文,乃有不可施于樂者,故詩于樂畫境。文士所造樂府,如陳思王、陸士衡,於時謂之「乖調」。劉彥和以為「無詔伶人,故 事謝絲管」。則是文人樂府,亦有不諧鐘呂,直自為詩者矣。樂府題目,有可以賦詠者,文士為之詞,如《鐃歌》諸篇是矣。樂府之詞,在詞體可愛,文士擬之,如 「東飛伯勞」、《相逢行》、「青青河畔草」之類,皆樂府之別支也。七言創於漢代,魏文帝有《燕歌行》,古詩有「東飛伯勞」,至梁末而七言盛於時,詩賦多有 七言,或有雜五七言者,唐人歌行之祖也。聲成文謂之歌。曰「行」者,字不可解,見於《宋書樂志》所載魏、晉樂府,蓋始於漢人也。至唐有七言長歌,不用樂 題,直自作七言,亦謂之歌行。故《文苑英華》歌行與樂府又分兩類。今人歌行題曰古風,不知始於何時?唐人殊不然,故宋人有七言無古詩之論。予按:齊、梁已 前,七言古詩有「東飛伯勞」、「盧家少婦」二篇,不知其人、代,故題曰古詩也。或以為梁武,蓋誤也。如唐初盧、駱諸篇,有聲病者,自是「齊梁體。」若李、 杜歌行不用聲病者,自是古調。如沈佺期「盧家少婦」,今人以為律詩。唐樂府亦用律詩。唐人李義山有轉韻律詩。白樂天、杜牧之集中所載律詩,多與今人不同。 《瀛奎律體》有仄韻律詩。嚴滄浪雲:「有古律詩。」則古、律之分,今人亦不能全別矣。《才調集》卷前題雲:古律雜歌詩一百首。古者,五言古也;律者,五七 言律也;雜者,雜體也;歌者,歌行也。此是五代時書,故所題如此,最得之,今亦鮮知者矣。大略歌行出於樂府,曰「行」者,猶仍樂府之名也。杜子美作新題樂 府,此是樂府之變。蓋漢人歌謠,後樂工采以入樂府,其詞多歌當時事,如《上留田》、《霍家奴》、《羅敷行》之類是也。子美自詠唐時事,以俟采詩者,異於古 人,而深得古人之理。元、白以後,此體紛紛而作。總而言之:制詩以協于樂,一也;采詩入樂,二也;古有此曲,倚其聲為詩,三也;自製新曲,四也;擬古,五 也;詠古題,六也;並杜陵之新題樂府,七也。古樂府無出此七者矣。唐末有長短句,宋有詞,金有北曲,元有南曲,今則有北人之小曲,南人之吳歌,皆樂府之餘 也。樂府本易知,如李西涯、鐘伯敬輩都不解。請具言之:李太白之歌行,祖述《騷》、《雅》,下迄梁、陳七言,無所不包,奇中又奇,而字字有本,諷刺沉切, 自古未有也。後之擬古樂府,如是焉可已。近代李於鱗取晉、宋、齊、隋《樂志》所載,章截而句摘之,生吞活剝,曰「擬樂府」。至於宗子相之樂府,全不可通。 今松江陳子龍輩效之,使人讀之笑來。王司寇《卮言》論歌行雲:「有奇句奪人魄者。」直以為歌行,而不言此即是擬古樂府。夫樂府本詞多平典,晉、魏、宋、齊 樂府取奏,多聱牙不可通。蓋樂人采詩合樂,不合宮商者,增損其文,或有聲無文,聲詞混填,至有不可通者,皆樂工所為,非本詩如此也。漢代歌謠,承《離騷》 之後,故多奇語。魏武文體,悲涼慷慨,與詩人不同。然史志所稱,自有平美者,其體亦不一。如班婕妤「團扇」,樂府也。「青青河畔草」,樂府也。《文選注》 引古詩多雲枚乘樂府,則《十九首》亦樂府也。伯敬承於鱗之後,遂謂奇詭聱牙者為樂府,平美者為詩。其評詩至雲:某篇某句似樂府,樂府某篇某句似詩。謬之極 矣。樂府之名本於漢。至《三百篇》用之鄉人,用之邦國。樂之大者,正以郊祀為本。伯敬乃曰:樂府之有郊祀,猶詩之有應制。何耶?又李西涯作詩三卷,次第詠 古,自謂樂府。此文既不諧於金石,則非樂也;又不取古題,則不應附於樂府也;又不詠時事,如漢人歌謠及杜陵新題樂府,直是有韻史論,自可題曰史贊,或曰詠 史詩,則可矣,不應曰樂府也。詩之為文,一出一入,有切言者,有微言者,輕重無准,唯在達其志耳。故孟子曰:「不以文害詞,不以詞害志。以意逆志,是為得 之。」西涯之詞,引繩切墨,議論太重,文無比興,非詩之體也。乃其敘語譏太白用古體,謬矣。西涯筆端高,其集中詩多可觀。惜哉,無是可也。古書敘樂府,唯 《宋書》最詳整,其次則《隋書》及《南齊書》。《晉書樂志》皆不如也。郭茂倩《樂府詩集》為詩而作,刪諸家樂志作序,甚明而無遣誤,作歌行樂府者,不可不 讀。左克明樂府,只取堪作詩料者,可便童蒙學詩者讀之。楊鐵老作樂府,其源出於二李、杜陵,有古題者,有新題者,其文字自是「鐵體」,頗傷於怪。然篤而論 之,自是近代高手,太白之後,亦是一家,在作者擇之。今太常樂府,其文用詩。黃心甫作《扶輪集》序雲:「今不用詩。」非也。余尚及聞前輩有歌絕句者,三十 年來亦絕矣。宋人長短句,今亦不能歌。然嘉靖中善胡琴者,猶能彈宋詞。至於今,則元人北詞亦不知矣,而詞亦漸失本調矣。樂其亡乎!詩之不合於古人,余能正 之也;樂之亡,如之何哉?
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studiolong1 · 4 months
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blue-belta · 2 years
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去年作った #パフェ 塗り絵。 「和」のイメージで作ったんですよね。 抹茶とか桜布風味とか。 このモチーフ、気に入ったので拙著「 #塗り絵でまなぶ色鉛筆画のきほん 」にも取り入れました。 パフェやフルーツは、明るく鮮やかな色が多く、気分がアップしますね。 ところで、3枚目は 最近ずっと楽しく描いている #色日記 。 #月光荘さんの企画です。 今日の気分は、こんな色。 夏はSF、特に宇宙ものを見たくなります。宇宙の色を想像してみました。 #art #coloredpencil #holbein #holbeincoloredpencil #sweets #beltadesign #色鉛筆 #塗り絵教室 #色鉛筆教室 #ベルタデザイン #ホルベイン #ホルベイン色鉛筆 #今日何描いた #今日何描こう #絵を描く暮らし https://www.instagram.com/p/CgmTCS-p4g1/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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kumon-peace-yashiro · 5 months
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何かひとつを続けたら・・・
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新しい年のスタートです
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私、長窪のくもん教室歴はかれこれ28年になります。初めての生徒さんは当時6歳のTくん。今では30代のパパです。その世代の元生徒さんたちが、我が子をくもんへ送ってくださっていますから、親子二代のお付き合いが始まっています。
くもんを続ける魅力は何?
学力アップだけが目標ではなく、最大の魅力は課題を解き進めるプロセスでの経験の中にあります。どんなことも自分の身体を使ってやってみるしかない!この経験でこそ、人生にいかに向き合うべきかの技と心を身に付けられます。ちょっと壮大になりましたが、私の好きなくもんの魅力です。
小さな手・大きな手
初めてのくもんの学習は、小さな「お手て」で鉛筆をにぎるところから。幼いながらも自分自身と向き合います。ちょっぴり悩み、心の整理整頓も自分でしていきます。やがて大きな手になる頃には、それまで使った手と頭の経験の分だけ学力や気持ちの成長があります。ほんとうにくもんの生徒さんたちはたくましくて優しいのです!
応援するよ
私も教室スタッフも、応援する気持ちがどんどん大きくなっています。生徒さんの成長が素晴らしいからです。生徒さんと一緒に私たち大人も、人生に向き合う技と心を身に付けていかなければと思っています。
何かひとつを続けていたら…3教科の中で何かひとつは長く続けて最終教材修了まで!きっと見える景色が違ってくるでしょう。さあ新しい年です。気持ちを新たに、でもやることはコツコツていねいに!
🐉2024年1月1日
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shukiiflog · 8 months
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ある画家の手記if.117  行屋虚彦/名廊直人視点 告白
一度実家に帰って制服とってきた。 俺は今高校生だったらしい。入学式にも出てねーからなんの実感もなかった。一昨日、担任からケータイに電話きて、夏休み前に宿題とかいろいろ渡すもんがあるからって言われて、学校に呼び出された。
学校に行かないのはそこまで気が回らねえっつーか…普通に暮らしてて学校に行く時間とか体力の余地がどこに出てくんだよ…とかもそんなに思ったことないな、学校とか通学とかの概念からねえし完全に忘れきってて。 でも周りの大人は初対面だとけっこうな高確率で訊いてくる。「学校に行きながら絵も描いてるのか?」そう訊かれるたびに、学校ってのは人間が生きてくためにそんな重要なもんなのかなとか、こうやってテキトーに抜かしてっとなんかまずいことになんのかなとか。わかんねえけど。 それでたまーに小・中の頃も顔出す程度には行ったりしてた。それでも俺に友達とかができないのは、俺がコミュ障だからなのか、滅多にいないやつだからなのか、イライラしてることが多いせいか、目つきが悪いせいか、友達欲しいわけでもないからか、全部かもしれねえし…とか思ってた。視界の暗さの正体と、あからさまな嫌がらせみたいなのされるまでは。
高校がどこかわかんねーからタクシー使って学校の名前言ったら門のとこにつけてくれた。 俺の今日の行動はどうもこっからマズかったらしい。 教師には徒歩で通学して心身を鍛える目的がどーのこーの、クラスのやつにはあいつタクシーで来てた、って言われて、教師のはなんか言い分があんだなと思ったけどクラスのやつのは完全に謎だった。タクシーで来た、その通りだけど、それがなんなんだよ…タクシー代はちゃんと自分で稼いだ金で払ってるっての… 教師のは黒じゃなかったな…クラスのやつのはかなり黒に近くて、黒板が見えにくいレベルだったから授業中に一人で教室を出た。なんか言われた気がするけど誰の声かも分からなかった、他の教室からも声がしてて、なんでこれを… いや… 普通は取捨選択して不必要な情報は意識から落ちる…んだっけ、あの人が言ってたっけ、知るか、俺はそうなんないんだから普通が俺を どう助けてくれるんだよ
教室から出て校庭の鉄棒の横の花壇のレンガに座って、ぼんやりしてた。春に飽和して人体との境界線を曖昧にしてた白い空気が夏に向かって少しだけ引き締まってる。心地いい温度に融ける人間。耐えられないやつは死ぬ。これを五月病とかいうんだっけ。違うっけ。 今日はもう七月でだいぶ暑い。でも外にいたら問答無用で熱中症になるってほどでもない。風が鉄紺色、少し冷たい心地いい風。 ポケットに入れてた小さなルーペを出して、地面に当てて見る。このルーペはずっと昔に直人さんがくれたもの。俺がイライラしてた時、視野のスケールを極端に変えたらどうかなって、言われて。広く見るのは難しいから極小の世界を、こうしてたまに見る。…ルーペの向こうには普通にしてて俺に見えないものが、たくさん見える。 花壇に咲いてる花はたぶんどれも綺麗ってやつなんだろうな、じゃなきゃわざわざ植えねえのか。花をよく見ようとそばに手をついて少しかがんだ、手元に、ぼたっと落ちてくるみたいに黒が 咄嗟に立ち上がって何歩か退いたけど  遅かった 頭にバシャっと水かけられた …いってーな…3階以上の高さからやったろ今の… でも不潔な水とかじゃないな、水道水か?それだけでもまだマシか…今のは回避できなかった俺のミスだ、見えてんのに反応遅かった。最近ガチで学校きてなくてこういう危機意識鈍ってたかな。 と、思いながら頭上を咄嗟に庇おうと掲げた片手に、ぶっすり尖った鉛筆が一本、貫通して突き刺さってた。水は綺麗でも異物混じってたか。…ギリギリ貫通はしてなかった。手のひらから抜いてその辺に鉛筆を放る。 はー…制服は濡れるし、散々かよ。
一度鞄とりに教室に帰ったらいろいろ言われてた。黒の濃さからして水落としてきたのは隣の教室��ぽいけど。 あえて意識して声を言葉として拾ってみるよう意識を集中する。 ーーー画家って普段なにしてんの? ーーーさあ好きな絵描いてるだけじゃね ーーーそれで学校休んでいいことになるんだ ーーーそういうんじゃなくてただの不登校だろ ーーーあいつべつに画家じゃないだろまだ学生だし ーーー稼いだ金どうしてんの ーーー画家って儲かるの~ ーーー才能とかあれば高く売れるんじゃない ーーーあいつのはあれだろ、ガキの頃から描いてるってのが売りポイントっつーかそこがまず高ステータスになるみたいな ーーー才能関係なくね?子タレと同じ ーーー小さい頃から好き勝手してもなんも言われなかったんだね ーーー父親のほうが名前売れてるからそういう家にいたら流れで子どもも描いたりすんじゃね ーーーお家柄ってやつ ーーー売れる絵の書き方とか小さい頃から教えてもらえそうだもんね、そりゃ上手いに決まってるわ ーーーさっき水かけたやつってあれだろ、隣のクラスの美術部の、中学ん時あいつと比べられて学祭のポスターこき下ろされたとかいう
ここまで ここまで! これ以上は聴かねえ  走って教室を出る  俺はただ描いてるだけなのに  誰を蹴落としたこともねえよ  ただ描くだけがどうしてもそうなるから昔から嫌なんだこんな場所  画家同士なら  ただ描くことが誰も誰かを傷つけないのに 知るか どいつもこいつも勝手に潰れろ
そのあと職員室いって、受けとるもん受けとって帰った。帰り際に担任にあれこれ言われた。曰く、 母親が亡くなって生活は大変かも知れないが自分で稼げるからってなんでも金で解決しようとするな、タクシーも使うな、もっと運動しろ、もっとよく食べろ、健康的な生活しろ、なるべく学校にきて同世代の友達と交流を持て、勉強もしろ、今が楽しいからって絵ばっかり描いてるといつか後悔するぞ、高校は義務教育じゃないのに通えるありがたみを知れ、親御さんに感謝しろ、画家なんて仕事は卒業してから始めたって遅くない、でも同世代との学校生活というものは今しかないんだぞ …赤と青が声と扇風機の風に乗ってひらひら天井に向けて舞い上がってるのを見てたら、ちゃんと顔見て話を聞けって言われた。なんで濡れてるのか訊かれたから、暑かったんでペットボトルで水かぶりましたつっといた。
帰り道は学校から見えない距離まで歩いて、そっからタクシー使った。 行きは場所がわかんなかったからだけど、今は濡れてるから電車とか乗るとちょっとこのままじゃ風邪ひきそう。 帰ってから制服をハンガーにかけて壁にかけて、ドライヤーをあててたらインターホンが鳴った。 出てみたら香澄さんだった。
「すみません、俺も今帰ったばっかで」お茶菓子とかなんも用意できてないしちょっと散らかってます、って続けようとして黙る。 「……」 香澄さんの いつもと色が違う。表情も違うせいか?…なんかあったのか 「香澄さん? ここ来るまでに、なんか…ありました?」 「…え?」 やべ…やらかした。相手が自覚ないときはそういうの言わなくていいんだっての… とか思ってたら香澄さんが少し首下げて俺の髪の毛に顔近づけてきた。そういや濡れたままだった。 「水…? 手も怪我してる」 言われていろいろ思い出す、手も今の今まで忘れてた…。ドライヤー片手にどう返そうかと思ってたら風呂に直行することになった。俺が。…なんでだ。 「怪我してるし、風呂入るの手伝うよ」 「… え、 …手伝…   え」 「髪洗ったりタオルしぼったり…」 「え…いやそれは、…え…っと、」 「…ごめん  他人に頭とか触られんの嫌かな」 「そういうこと…じゃなくてですね、」 香澄さんが風呂に入るの手伝うっていうのをめちゃめちゃ遠慮してなんとか一人で風呂に入る。 手伝うってあれか、前に俺が母さんにやってたようなことか。俺はそんなに抵抗なくやってたけど、…あれって結構ハードル高い人には高いらしいからな…。そうじゃないから申し出てくれたのかもだけど。…わかんねー… 風呂入る前に香澄さんに穴あいてるほうの手を清潔なビニール袋で包まれて、手首にゴムみたいなのでしっかり固定された。防水? 「困ったことあったら呼んでね」って言われて、ようやく香澄さんはちょっと普段の表情に戻った、けど、色は来たときと何も変わってなかった。 湯船に2分くらい浸かってただけでもう逆上せてきた。くらくらしながら風呂から上がる。 髪をタオルで拭きながらリビングに行ったら嵌めたままのビニール袋とられて治療?がはじまった。…そんなたいした怪我じゃねえんだけど… 手当てされながら「何があったの?」って訊かれた。 「学校行って宿題受けとってきました」深いとこに折れて埋まった鉛筆の芯はどうもならなさそうだな。なんかちょっと大袈裟なくらいに包帯が巻かれていく。 「学校…」 手元狂わせずにどんどん処置を進めながら香澄さんが呟いた。そういや俺、今日まで学校行ってる素振りとか全然なかっただろうし実際行ってないからただの無所属ニートと思われてたかもな。画家ってそんなもんではあるけど。 「もらっても宿題やんないですけどね」ちゃんとやったことは一度もない。それで殺されるわけでなし、毎年違うスケジュールとかぶるんだよな。公募とかもこの時期多いし。 「うつひこくんはいま…高校生?どうして学校いくの?」 「普段は行ってない不登校児ってやつですよ。でももうすぐ夏休みだから、たまには顔見せないとっていう程度の」 …ん?今のって、今日なんで学校行ったかじゃなくて、俺が学校行ってる理由全体を聞かれたのか?俺…日本語が不自由か… 「そうなんだ  …俺高校って行かなかったから、どんなかわからなくて…ごめんね」 謝られた。やっぱなんか俺が間違ってた気がする。こういうとこに学校行く意味とか意義とかがあんじゃねーの…とか思う。日本語での円滑な意思疎通みたいな…。 「この怪我はどうしたの?」 包帯を巻き終わった俺の手をじっと見て香澄さんが言う。…利き手じゃねーし、まあ利き手でもか、そんな痛くはないし平気だし、…こんなじめっとした話聞かされても困るんじゃねえの。 でもこういうこと訊かれんのも久しぶりだ。香澄さんがそういう界隈の人じゃないからか。 「そういう風に訊いてもらえるだけでだいぶ救われます」 包帯が巻かれたほうの手を俺も見ながら、ちょっと俯き加減になる。 「自傷で片目がこうなったの、俺の周囲はだいたい知ってるんで、そっからはなんか怪我しても自分でやらかしてんだろってスルーか嗤うかくらいしか誰からも反応ないから」 どういう経緯で片目潰したか知ってる少数の人間は別だけど、その人らも忙しいからなかなか会わなかったりで、結局一番接してる人間は名前も覚えてないような個人的な付き合いのない人たちばっかだ。だからこそ言えるし嗤えるってとこはあんだろうけど。 ーーーーでも、そういう人たちも… 「…。」 なんか裸足の足裏…足元が湿ると思ったら、香澄さんが目の前で悲しそうな顔してた。…来たときの色が、落ちてる。 「自分でやったの…」 …どっちだこれ…迂闊に目のこととか話題にしないべきだったか…せっかく …いや、事実は事実でどうにもなんねえしな。 「…手ですか、目ですか」 香澄さんは一度顔上げて俺のほう見たけど、喋るごとに俯いてく。 「え、あ、どっちも…?どっちっていうか、ごめん…えっと…」 …俺が完全に取りちがえて主旨ずらしたっぽいよな、たぶん。 楽しくもない、じめっとしてて、いい気分にはならない、そういう話を、聞いてくれようとしてた…のか 「夏休み前だから夏休みの宿題取りに来いって担任から呼び出しの電話きたんで久しぶりに行ったんです。教室の中は俺の噂か陰口か微妙なので溢れてて、校庭に逃げてって。そしたら上階の窓から水かけられて、水はただの水だったけど中に鉛筆とか釘とか混ぜてあって、俺が咄嗟に頭庇おうとして手をかざしちゃったから、手のひらに降ってきた鉛筆が刺さったんです。  …それだけです。」 「……そう」 香澄さんがまたちょっと表情強ばらせてる。…こんな詳細まで言わなくてもはしょればよかったかと思ってたら頭にそっと手が乗った 「………」 「お疲れさま、…今日はもうのんびりしよ」 優しい感じの撫でかたで頭を撫でられる …。 「頭庇ったのは偉いよ、すごいねえ俺たぶん咄嗟に動けないや」 俺的には失敗…いや…大差ねえか…でも顔とか頭とかより手を庇うべきだった気もしないでもない… 立ててた片脚に体を乗せてぐたっと項垂れる 香澄さんの撫でかた、ちょっと母さんと似てるな …黒 「やったのが誰かは分かってるから、怒るとか、教師に言うとか、…そいつが悪いって言えれば…  …  」 言うべきなのかもしれない。それとか他のなんか、行動起こすとか。俺にそういうことやるんなら他の人間にも平気でやってんのかもだし、とか、俺一人で片付けていい問題じゃない、みたいな。よく知らねえけど、いろんな意味で。…でも、 「でもみんな…   何かあるじゃないすか ゲームの敵キャラみたいに俺を痛めつけるだけに生きてるわけじゃない  今日の俺にとってはそうでも  … …みんなにそれぞれのここまできた時間と色があって …俺は誰かを指差せないです、おまえが悪いとかっては そうしたほうが …みんなのためによくても…   …」 今日の俺に…とっても、か…。 「…… 誰のどんな事情もうつひこくんに怪我させていい理由にはならないよ」 理由… …走ってったとき隣の教室から出てきた一人の黒いやつ、たぶん間違いねえと思うけど、降ってきた黒と同じだった、黒にもいろいろある 廊下でちょっとだけ睨まれた気がする。 黒いけど、他の色もあった、入り混じって、俺への悪意だけでできた存在じゃないのは見ればわかった、あいつにもいろいろあるんだ、何があるのかまでは俺には分からねえけど みんなにそれがある 俺はあれでいいと思った 美しいと あれが俺への悪意や複雑な感情の現れたものなら あのままがいいな 美しくはないよ、そんなこと言ったら現実はなにも美しくない でもそう思う以外にどうすれば 俺は ……………… ……… ………
包帯巻かれてなければ普通めに動かせるんだけどがっちり巻かれてガードされてて、今日もう何もできなさそーってことで、俺は例の人をダメにするクッションの上に大の字に寝そべって首のけぞらせて香澄さんのしてることを上下逆にぼんやり眺めてた。こいつマジで人をダメにすんな… 香澄さんはキッチンで今日の夕飯作ってくれてた。 さっき手当てしてもらってて服の裾からちょっと覗いた香澄さんの地肌、なんか古傷みたいなのあった。白い光を放ってて、それが白く見えてたんじゃないかと思って一瞬ぞっとした。 朱の中の、白い筋、人体の脂肪分みたいな …どういう事情かなんてそれこそなんも知らないけど、白く見えてるのがなんかの傷か傷跡なら大量の傷が頭から爪先まで全身にある…もしくはあった、のかもしれない。 事情は知らない、でも…学校で地味な嫌がらせされてるとかって話題は香澄さんの前ではテキトーな嘘ついてでも避けたがよかったんじゃねえの…今更だけど… とかぼんやり考えてたら夕飯ができた。 香澄さんと二人で向かい合って食べる。美味そうだけど見たことないオシャレな感じの料理。赤いな 「うつひこくんは好きな食べ物ある?」 「肉ですね」 「肉。」 「焼いた肉ならなんでも」 「人と食事したりは平気かな」 「全然です。食えないもんもないし。一人でいるとダルさが勝つんで食事抜きがちなだけで」 「そのソファちょっと気に入った?」 「はい。ここ来るまではアトリエで描いてそのままコンクリとか板の床にぶっ倒れて寝て、ってののエンドレスリピートだったんで、このソファやばいすよね。座ってると自分がこれまで石器時代と同じ生活レベルで生きてたの実感します」 二人でなんてことない会話をして夕飯食べて、食べ終わったらまた香澄さんが食器洗ったりとか全部してくれて、 俺は誰かが俺のかわりに家事とか全部やってくれる不思議空間でそれをじーっと見てた。 ……………… ……… ……… 俯いたまま床を見つめ続けて、 さっき見た色 黒に  … ……… ……… … 無理だ なんとかしようとしたけど俺一人の手に負えるものじゃない
「香澄さん 直人さんちに連れてってください」
***
急に香澄から連絡がきて、今からイキヤがこの新居に来るらしい。 僕は描いてたのを中断して、屋根裏部屋のアトリエを少し整理して整える。越してきたばかりだけど既に描いた紙が山のようにあちこち積まれてたから雪崩を起こさないように。 イキヤも無意識にうろうろするほうだけど、僕より半径が広かった気がするな。寄せて置いてた木製のラックを端のほうに避けて少し広めに空間を空けておく。 …30…  いや、イキヤの身長が170ないくらいだから、腕の長さ的にはP20か…短時間勝負なら15号がいいかもしれない、どれもここにあるから一応15号をイーゼルにセットしておいて本人に聞いてみるかな。 そうこうしてるうちに外と玄関で音がして、玄関からすごい勢いでイキヤが走って入ってきた。「アトリエは3階、階段はそこ。F15?」「15です、ありがとうございます」 その一言だけで素早く階段を上っていった。追加で背中に投げる。「コバルト使うのに変な遠慮するなよ」「しないすよ」 後ろからついてきた香澄がきょとんとしてる。 苦笑い、とまでもいかないけど、腕を組んで笑いかける。 「描かないと処理できなかったかな」 アトリエのほうを見上げて続ける。 「イキヤなら一時間かからないから、そのあたりで様子見に行こうか。たぶんそのまま床で寝てるから、せめて客間に布団敷いて転がしておこう」
きっかり一時間経った頃に様子を見に行こうとしたら僕より先に香澄がアトリエに行って、やっぱり床で寝てたイキヤを抱え上げてた。 僕が客間に布団を敷いて、香澄がそこにイキヤを寝かせる。イキヤは一度眠ったら気絶したみたいに何しても起きない。 起きるまで客間についてようとする香澄を「今日はもう目を覚まさないから」って説得して、自分の部屋に寝かせる。 僕は今夜は睡眠薬を飲まないでコーヒーを啜りながら、イキヤの寝てる客間と隣接した部屋で夜通し仕事の続きをした。
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chie3chie3 · 9 months
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Magical Colored Pencil
-色鉛筆画作品展-
Chie-Art神戸北桂木教室による作品展を 神戸元町みなせ画廊で開催します。
2023年10月19日(木)〜10月24日(火) 開催時間/10:00~17:00 
10月19日(木)初日は13:00から  10月24日(火)最終日は16:00まで 
会場/みなせ画廊 神戸市中央区元町通5-8-1
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kanpyo-maki · 10 months
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夢記録8/10
大学の近くの田んぼが芽が生えてきて一面ふさふさになっていたのでそれを動画に撮って🐟🥛に送る
校内の奥に花を育てているところがある
レンガできた花壇が段になってて、それが部屋全体に作られてる
部屋の真ん中に橋が2段あり、上の橋の途中から花壇を見た
段になった花壇の上に猫が沢山いて、人懐っこい
下の橋と上の橋の距離が近くて、下の橋に入るときはかなりかがむ
その花壇の部屋の様子をあとで模造紙に色鉛筆で描いて発表しなきゃいけない
部屋を出たとこにテイクフリーでパンジーみたいな色んな色の花の小さい鉢がおいてあった
オカジュン?インフルエンサー?がそのうち2個を選んで渡してくれた
花壇の部屋でやってた写真集のサイン会に前に来てくれたよね!って言われた
ひとりひとり覚えてるんですか?って驚いたら、もちろん!一緒に企画考えた人たちはみんな覚えてるよっていわれた
イベントで来た人となにかを一緒に考えるサイン会だったらしい
そのあと普通に教室戻ってその人も同じクラスだった
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