Tumgik
#春のガラス茶会
jpf-sydney · 3 months
Text
Besuto essei. 202
New item:
Tumblr media
日々の雑感、考察、失敗談から、亡くなられたあの方への追悼文まで… さまざまな書き手たちが、「エッセイ」という枠組みのなかで書き記した2021年の記録。 この年に新聞・雑誌等の媒体に発表された中から選りすぐった、珠玉のアンソロジーです。
Shelf: 914.68 BES 2022 Besuto essei. 2022 = The best essay. edited by Nihon Bungeika Kyōkai.
Tōkyō : Mitsumura Tosho Shuppan, 2022. ISBN: 9784813804147
337 pages ; 20cm.
Editorial board members: Kakuta Mitsuyo, Hayashi Mariko, Fujisawa Shū, Horie Toshiyuki, Machida Kō, Miura Shion. Text in Japanese.
Table of contets:
部屋にいる感じ / 武田砂鉄
ロクな恋 / 李琴峰
特に秘密、ありません / 二宮敦人
親父の枕元 / 原田宗典
犬の建前 / 宇佐見りん
いつか「コロナ福」だったと言える日 / 鷲田清一
紙 / 内田洋子
学び始める春、失敗を楽しむ / 山本貴光
瀬尾夏美 / おじいさんの空き地
落合博満への緊張感 / 鈴木忠平
月の砂漠 / 小池水音
冷水を浴びせる : 坂上弘の文体 / 三浦雅士
陰のある光 / 小泉凡
脳内・ドイツ / マライ・メントライン
父と兄の書棚が招いた変な読書 / 志茂田景樹
心の扉を開く音楽 / 寮美千子
立花隆さんを悼む / 柳田邦男
失われゆく昭和探して / 川本三郎
大人への扉を開けたのは / 加納愛子
関係性の結晶 / 齋藤陽道
ガラスのこころ / 岸田奈美
"諦められない"心でアイヌ語研究に夢中 / 金田一秀穂
アイヌとして生きる / 川上容子
佃煮に想う / 小泉武夫
最高の食事 / 田中卓志
珠玉の世界 / ブレイディみかこ
神様、世間様 / 尾崎世界観
さいとう・たかをさんの思い出 / 辻真先
コロナ禍社会と密になった / 本谷有希子
最後の飛翔 / 椹木野依 -- 我が町の「宝」 / 井上理津子
ネガティブな皆さんへ / 尾上松緑
「あいつなりに筋は通ってるんだ」 / 岩松了
翻訳とは / 村井理子
「覚えられない」 / 茂山千之丞
白土三平さんを悼む / 田中優子
そんな時代 / 海猫沢めろん
ともに歩けば / 小川さやか
(笑)わない作家 / 万城目学
雪原 / 岸本佐知子
河合雅雄さんを悼む / 佐倉統
学園の平和、取り戻せ! / みうらじゅん
料理 / 小山田浩子
田中邦衛さんを悼む / 倉本聰
「声」分かち合う喜び / 温又柔
エリック・カールさんを悼む / 松本猛
月みる月は / 彬子女王
トーストと産業革命 / 青山文平
祖父母のすずらん守る / 星野博美
考えることに失敗する / 神林長平
悪態俳句のススメ / 夏井いつき
死も遊びだと思いましょ / 横尾忠則
UFO / 柴田一成
「やめた」後の達成感 / ほしよりこ
息子よ安心しなさい、あなたの親指は天国で花となり咲いている / 青木耕平
那須正幹さんを悼む / 高樹のぶ子
愚かさが導いてくれた道 / 沢木耕太郎
クールでお茶目なかっこよさ / 谷慶子
機械はしない終業挨拶 / 黒井千次
閉、じ、こ、も、り / 村田喜代子
ナマケモノ / 奥本大三郎
夢を彷徨う / 髙村薫
愛しの小松政夫さん / 鈴木聡
胃袋の飛地 / 湯澤規子
『老人と海』をめぐる恋 / 高見浩
「すごい」と「やばい」 / 酒井順子
写真を撮られるということ / 松浦寿輝
安野光雅さんを悼む / 大矢鞆音
この世の通路 / 佐々涼子
◆編纂委員作品◆
瀬戸内寂聴さんを悼む / 林真理子
多分、両方だと思いますよ / 町田康
忘れがたきご亭主 / 三浦しをん
あそこの棚に置いてある。 / 堀江敏幸
それは私の夢だった / 角田光代
遠き花 / 藤沢周.
3 notes · View notes
textilecocoon · 1 year
Text
日本の夏じたく2023
Tumblr media
2007年にはじまった日本の夏じたくも15回目。 夏じたくの会を立ち上げ、牽引し、育ててくださった アトリエ Kinami 久保紀波さんを中心とした 「日本の夏じたく」はこの2023年で一区切りです。
▶︎▶︎日本の夏じたく2023
2023年5月19日~21日 10:00~17:00(入場は16:30まで)※21日は16:00閉場 受付:三溪記念館 9:30受付開始 会場:三溪園  神奈川県横浜市中区本牧三之谷58-1 アクセスは三溪園ホームページでご確認ください。 https://www.sankeien.or.jp
イベントのお申し込み等詳細は夏じたくHPへ https://n-natsu-s.jimdo.com
COCOON 西川の最新情報は インスタグラムをご覧ください https://www.instagram.com/cocoon_oharu/
▷▷出展者
▶︎三溪記念館 総合受付 和紙 中村功/ #拝宮手漉き和紙工房
▶︎白雲邸 染色 久保紀波/ アトリエKinami
染織 岩崎訓久・悦子/ 染織iwasaki
染織 石川文江/ 楮布織
染織 西川はるえ/ Textile COCOON
木  富沢麻子/ a_wood
古代装身具 片桐光治/ limul 
墨画 石塚智之/ アトリエKinami
古典織物 中島洋一
漆 箱瀬淳一/ 箱瀬工房
日本刺繍 飯島桃子
染色 大き令子/ reikokiaburada
▶︎臨春閣玄関 竹  吉田佳道/ 竹の工芸よしだ
▶︎蓮華院 硝子 濱舘寛/ ipada 硝子 村木未緒/ ipada
呈茶 杉本百合子/すすり茶 空間 田中寛子
▶︎���洞庵 錫 今井章仁
金属 石井雄次/ Metal art and Jewelry YUJI ISHII
▶︎旧燈明寺本堂 硝子 荒川尚也/ 晴耕社ガラス工房
花  珠寳 / 青蓮舎
▶︎協力: 小熊廣美 / 書 辛島綾 / しつらい
Tumblr media Tumblr media
10 notes · View notes
hiraharu · 1 year
Photo
Tumblr media
レモンが旬の名残を迎えています🍋
レモンの収穫時期は冬から春にかけて。 スーパーでは年中見かけるものの、 国産や無農薬のレモンとなると 3月頃を境になかなか見かけなくなってしまいます。
直売所などで、皮ごと食べて安心のレモンを手に入れたら、 お気に入りの保存瓶で「自家製レモンシロップ」仕込んでみませんか?
▼日本製 ガラス製保存瓶|セラーメイト https://wazawaza.shop-pro.jp/?pid=132038072
例えばレモン1kgならば、粗精糖を1kg。 セラーメイトの保存瓶は3L瓶がおすすめ。 用意するのはこれだけです。
1. レモンを洗い、よく水気を切って輪切りにする。 2. 熱湯消毒した瓶に輪切りレモンと粗精糖を交互に、何層にもなるように敷き詰めていく。 3. 砂糖が溶けてきたら時々瓶を振り、全て溶けたらできあがり。
作ったシロップを炭酸水で割れば絶品レモネードに。紅茶と合わせてもおいしいです。
セラーメイトは他にも 梅酒やピクルス作りなどで重宝します。 果実酒、お米やドライフルーツ、 コーヒー豆や乾物、手作りジャムの保存にも。
5つのサイズをご用意しています。 並べて飾って、眺めながら熟成を待つのも楽しい時間ですよ。
🚚5,500円購入でいつでも送料無料📦 オンラインストアの送料を価格改訂いたしました。5,500円(税込)以上お買い上げのお客様は送料無料とさせていただきます。これを機会に、ますます皆様にわざわざをご愛顧いただけたら嬉しいです。
(※配送先が沖縄・離島の場合は、税込2万円以上のお買い上げで送料無料とさせていただきます。)
・・・・・・・・・・・・・・・
▼わざわざオンラインストア https://waza2.com/
▼わざわざのパン・お菓子 https://kinarino-mall.jp/brand-2482
▼【限定クーポンが届くかも】メルマガ登録はこちら https://wazawaza.shop-pro.jp/secure/?mode=mailmaga&shop_id=PA01189522
#パンと日用品の店わざわざ #わざわざ #セラーメイト #レモンシロップ #自家製シロップ #シロップ仕込み
8 notes · View notes
isakicoto2 · 2 years
Text
つまさきになみのおと
そういえば、自分から電話することだって滅多になかったのだった。 ディスプレイに浮かぶ名前を、そっとなぞるように見つめる。漢字三文字、向かって右手側の画数が多いそれは、普段呼んでいるものよりもなんとなく遠くに感じる。同じ、たったひとりの人を指す名前なのに。こんな場面でやけに緊張しているのは、そのせいなのだろうか。うんと昔は、もっとこれに近い名前で呼んでいたくせに。本人の前でも、居ないところでだって、なんだか誇らしいような、ただ憧れのまなざしで。 訳もなく一度ベンチを立ち上がって、ゆるゆると力なく座り込んだ。ただ電話をかけるだけなのに、なんだってこんなに落ち着かないんだろう。らしくないと叱咤する自分と、考え過ぎてナーバスになっている自分が、交互に胸の中を行き来する。何度も真っ暗になる画面に触れなおして、またひとつ詰めていた息を吐き出した。 寮の廊下はしんと静まり返っていた。巡回する寮監が消していく共同部分の照明、それ以外は規定の中だけで生きているはずの消灯時間をとうに過ぎている。水泳部員の集まるこのフロアに関して言えば、週末の夜にはもう少し笑い声も聞こえてくるはずだ。けれど、今日は夜更かしする元気もなく、すっかり寝息を立ててしまっているらしい。 午前中から半日以上かけて行われた、岩鳶高校水泳部との合同練習。夏の大きな大会が終わってからというもの緩みがちな意識を締める意味でも、そして次の世代に向けての引き継ぎの意味でも、今日の内容は濃密で、いつも以上に気合いが入っていた。 「凛先輩、今日は一段と鬼っスよぉ」 残り数本となった練習メニューのさなか、プールサイドに響き渡るくらい大きな声で、後輩の百太郎は泣き言を口にしていた。「おーい、気張れよ」「モモちゃん、ファイト!」鮫柄、岩鳶両部員から口々にそんな言葉がかけられる。けれどそんな中、同じく後輩の愛一郎が「あと一本」と飛び込む姿を見て、思うところがあったらしい。こちらが声を掛ける前に、外しかけたスイミングキャップをふたたび深く被りなおしていた。 春に部長になってからというもの、試行錯誤を繰り返しながら無我夢中で率いていたこの水泳部も、気が付けばこうやってしっかりと揺るぎのない形を成している。最近は、離れたところから眺めることも増えてきた。それは頼もしい半面、少しだけ寂しさのような気持ちを抱かせた。 たとえば、一人歩きを始めた子供を見つめるときって、こんな気持ちなのだろうか。いや、代々続くものを受け継いだだけで、一から作り上げたわけではないから、子供というのも少し違うか。けれど、決して遠くない感情ではある気がする。そんなことを考えながら、プールサイドからレーンの方に視線を移した。 四人、三人と並んでフリースタイルで泳ぐその中で、ひときわ飛沫の少ない泳ぎをしている。二人に並んで、そうして先頭に立った。ぐんぐんと前に進んでいく。ひとかきが滑らかで、やはり速い。そして綺麗だった。そのままぼんやりと目で追い続けそうになって、慌ててかぶりを振る。 「よし、終わった奴から、各自休憩を取れ。十分後目安に次のメニュー始めるぞ」 プールサイドに振り返って声を張ると、了解の意の野太い声が大きく響いた。
暗闇の中、小さく光を纏いながら目の前に佇む自動販売機が、ブウンと唸るように音を立てた。同じくらいの価格が等間隔に並んで表示されている。価格帯はおそらく公共の施設に置いてあるそれよりも少しだけ安い。その中に『売り切れ』の赤い文字がひとつ、ポツンと浮き上がるように光っている。 ふたたび、小さく吐き出すように息をついた。こんな物陰にいて、飲み物を買いに来た誰かに見られたら、きっと驚かせてしまうだろう。灯りを点けず、飲み物を選んでいるわけでも、ましてや飲んでいるわけでもない。手にしているのはダイヤル画面を表示したままの携帯電話で、ただベンチでひとり、座り込んでいるだけなのだから。 あと一歩のきっかけをどうしても掴めない。けれど同時に、画面の端に表示された時刻がそんな気持ちを追い立て、焦らせていた。もう少しで日をまたいで越えてしまう。意味もなくあまり夜更かしをしないはずの相手だから、後になればなるほどハードルが高くなってしまうのだ。 今日は遅いし、日をあらためるか。いつになく弱気な考えが頭をもたげてきたとき、不意に今日の後ろ姿が脳裏に浮かんだ。途端に息苦しさのような、胸の痛みがよみがえる。やはり、このままでいたくなかった。あのままで今日を終えてしまいたくない。 焦りと重ねて、とん、と軽く押された勢いのまま、操作ボタンを動かした。ずっと踏み出せなかったのに、そこは淡々と発信画面に切り替わり、やがて無機質な呼び出し音が小さく聞こえ始めた。 耳に当てて���あまり音を立てないように深く呼吸をしながら、じっと待つ。呼び出し音が流れ続ける。長い。手元に置いていないのだろうか。固定電話もあるくせに、何のための携帯電話なのか。そんなの、今に始まったことじゃないけれど。それに留守電設定にもしていない。そもそも設定の仕方、知ってんのかな。…やけに長い。風呂か、もしくはもう寝てしまっているとか。 よく考えたら、このまま不在着信が残ってしまうほうが、なんだか気まずいな。そんな考えが浮かんできたとき、ふっと不安ごと取り上げられたみたいに呼び出し音が途切れた。 「もしもし…凛?」 繋がった。たぶん、少しだけ心拍数が上がった。ぴんと反射的に背筋が伸びる。鼓膜に届いた遙の声色は小さいけれど、不機嫌じゃない。いつもの、凪いだ水面みたいな。 そんなことを考えて思わず詰まらせた第一声を、慌てて喉から押し出した。 「よ、よぉ、ハル。遅くにわりぃな。あー、別に急ぎじゃないんだけどさ、その…今なにしてた? もう寝てたか?」 隙間なく沈黙を埋めるように、つい矢継ぎ早に並べ立ててしまった。違う、こんな風に訊くつもりじゃなかったのに。いつも通りにつとめて、早く出ろよ、とか、悪態の一つでもついてやろうと思ってたのに。これではわざとらしいことこの上なかった。 「いや…風呂に入ってきたところだ。まだ寝ない」 ぐるぐると頭の中を渦巻くそんな思いなんて知らずに、遙はいつもの調子でのんびりと答えた。ひとまず色々と問われることはなくて、良かった。ほっと胸を撫で下ろす。 「そ。それなら、良かった」 電話の向こう側に遙の家の音が聞こえる。耳を澄ませると、何かの扉を閉じる音、続けて、小さくガラスのような音が鳴った。それから、水の音、飲み下す音。 …あ、そっか、風呂上がりっつってたな。向こう側の景色が目の前に浮かぶようだった。台所の、頭上から降る白い光。まだ濡れたまま、少しのあいだ眠っているだけの料理道具たち。水滴の残るシンクは古くて所々鈍い色をしているけれど、よく手入れがされて光っている。水回りは実家よりも祖母の家に似ていて、どこか懐かしい。ハルの家、ここのところしばらく行ってないな。あの風呂も、いいな。静かで落ち着くんだよなぁ。 「それで、どうしたんだ」 ぼんやり、ぽやぽやと考えているうちに、水かお茶か、何かを飲んで一息ついた遙がおもむろに投げかけてきた。ハッと弾かれるように顔を上げ、慌てて言葉を紡ぎ出す。 「あー、いや…今日さ、そっち行けなかっただろ。悪かったな」 「…ああ、そのことか」 なるほど、合点がいったというふうに遙が小さく声を零した。 そっち、というのは遙の家のことだ。今日の合同練習の後、岩鳶の面々に「これから集まるから一緒に行かないか」と誘われていたのだった。 「明日は日曜日なんだしさ、久しぶりに、リンちゃんも行こうよ」 ねぇ、いいでしょ。練習終わりのロッカールームで渚がそう言った。濡れた髪のままで、くりくりとした大きな目を真っすぐこちらに向けて。熱心に誘ってきたのは主に彼だったけれど、怜も真琴も、他人の家であ��以上あまり強くは勧めてこなかったけれど、渚と同じように返事を期待しているみたいだった。当の家主はというと、どうなんだと視線を送っても、きょとんとした顔をして目を瞬かせているだけだったけれど。きっと、別に来てもいいってことなのだろう。明確に断る理由はなかったはずだった。 けれど、内心迷っていた。夏の大きな大会が終わってやっと一息ついて、岩鳶のメンバーとも久しぶりに水入らずでゆっくり過ごしたかった。それに何より、他校で寮暮らしをしている身で、遙の家に行ける機会なんてそう多くはない。その上、一番ハードルの高い『訪問する理由』というものが、今回はあらかじめ用意されているのだ。行っても良かったのだ。けれど。 「わりぃ、渚。今日は行かれねぇ」 結局、それらしい適当な理由を並べて断わってしまったのだった。ミーティングがあるからとか、休みのうちに片付けなきゃならないことがあるとか、今思えば至極どうでもいいことを理由にしていた気がする。 始めのうちは、ええーっと大きく不満の声を上げ、頬を膨らませてごねていた渚も、真琴に宥められて、しぶしぶ飲み込んだみたいだった。 「また次にな」 まるで幼い子供に言い聞かせるようにやわらかい口調につとめてそう言うと、うん、分かったと渚は小さく頷いた。そうして、きゅっと唇を噛みしめた。 「でもでも、今度こそ、絶対、ぜーったいだからね!」 渚は声のトーンを上げてそう口にした。表向きはいつものように明るくつとめていたけれど、物分かりの良いふりをしているのはすぐに知れた。ふと垣間見えた表情はうっすらと陰り曇って、最後まで完全に晴れることはなかった。なんだかひどく悪いことをしてしまったみたいで、胸の内側が痛んだ。 ハルは、どうなんだ。ちらりとふたたび視線をやる。けれど、もうすっかり興味をなくしたのか、遙はロッカーから引き出したエナメルバッグを肩に引っ掛け、ふいっと背を向けた。 「あ、ハル」隣にいた真琴が呼びかけたけれど、遙は振り返らずに、そのまま出入り口へ歩いていってしまった。こんなとき、自分にはとっさに呼び止める言葉が出てこなくて、ただ見送ることしかできない。強く引っ掛かれたみたいに、いっそう胸がちくちくした。 「なんか、ごめんね」 帰り際、真琴はそう言って困ったように微笑んだ。何が、とは言わないけれど、渚の誘いと、多分、先ほどの遙のことも指しているのだろう。 「いーって。真琴が謝ることじゃねぇだろ」 軽い調子で答えると、真琴は肩をすくめて曖昧に笑った。 「うん、まぁ、そうなんだけどさ」 そう言って向けた視線の先には、帰り支度を終えて集まる渚、怜、江、そして遙の姿があった。ゆるく小さな輪になって、渚を中心に談笑している。この方向からでは遙の顔は見えない。顔の見える皆は楽しそうに、ときどき声を立てて笑っていた。 「言わなきゃ、分からないのにね」 目を細めて、独り言のように真琴は口にした。何か返そうと言葉を探したけれど、何も言えずにそのまま口をつぐんだ。 その後、合同練習としては一旦解散して、鮫柄水泳部のみでミーティングを行うために改めて集合をかけた。ぞろぞろと整列する部員たちの向こうで、校門の方向へ向かう岩鳶水泳部員の後ろ姿がちらちらと見え隠れした。小さな溜め息と共に足元に視線を落とし、ぐっと気を入れ直して顔を上げた。遙とは今日はそれっきりだった。 「行かなくて良かったのか?」 食堂で夕食を終えて部屋に戻る道中、宗介がおもむろに口を開いてそう言った。近くで、ロッカールームでの事の一部始終を見ていたらしかった。何が、とわざわざ訊くのも癪だったので、じっとねめつけるように顔を見上げた。 「んだよ、今さら」 「別に断る理由なんてなかったんじゃねぇか」 ぐっと喉が詰まる。まるで全部見透かしたみたいに。その表情は心なしか、成り行きを楽しんでいるようにも見えた。 「…うっせぇよ」 小さく舌打ちをして、その脚を軽く蹴とばしてやる。宗介は一歩前によろけて、いてぇなと声を上げた。けれどすぐに、くつくつと喉を鳴らして愉快そうに笑っていた。 「顔にでっかく書いてあんだよ」 ここぞとばかりに、面白がりやがって。
それから風呂に入っても、言い訳に使った課題に手を付けていても、ずっと何かがつかえたままだった。宗介にはああいう態度をとったものの、やはり気にかかって仕方がない。ちょっとどころではない、悪いことをしてしまったみたいだった。 だからなのか、電話をしようと思った。他でもなく、遙に。今日の後ろ姿から、記憶を上塗りしたかった。そうしなければ、ずっと胸が苦しいままだった。とにかくすぐに、その声が聞きたいと思った。 寮全体が寝静まった頃を見計らって、携帯電話片手にひと気のない場所を探した。いざ発信する段階になってから、きっかけが掴めなくて踏ん切りがつかずに、やけに悩んで時間がかかってしまったけれど。 それでも、やっとこうして、無事に遙と通話するに至ったのだった。 「…らしくないな、凛が自分からそんなこと言い出すなんて」 こちらの言葉を受けて、たっぷりと間を置いてから遙は言った。そんなの自分でも分かっているつもりだったけれど、改まってそう言われてしまうと、なんとなく恥ずかしい。じわじわと広がって、両頬が熱くなる。 「んだよ、いいだろ別に。そういうときもあんだよ」 「まぁ、いいけど」 遙は浅く笑ったみたいだった。きっと少しだけ肩を揺らして。風がそよぐような、さらさらとした声だった。 「でも、渚がすごく残念がってた」 「ん…それは、悪かったよ」 あのときの渚の表情を思い浮かべて、ぐっと胸が詰まる思いがした。自分のした返事一つであんなに気落ちさせてしまったことはやはり気がかりで、後悔していた。いっつもつれない、なんて、妹の江にも言われ続けていたことだったけれど。たまにはわがままを聞いてやるべきだったのかもしれない。近いうちにかならず埋め合わせをしようと心に決めている。 「次に会うときにちゃんと言ってやれ」 「そうする」 答えたのち、ふっとあることに気が付いた。 「そういえば、渚たちは?」 渚の口ぶりから、てっきり今晩は遙の家でお泊り会にでもなっているのだと思っていた。ところが電話の向こう側からは話し声どころか、遙以外のひとの気配さえないようだった。 「ああ。晩飯前には帰っていった」 「…そっか」 つい、沈んだ声色になってしまった。何でもないみたいにさらりと遙は答えたけれど、早々にお開きになったのは、やはり自分が行かなかったせいだろうか。過ぎたことをあまり考えてもどうにもならないけれど、それでも引っ掛かってしまう。 しばらく沈黙を置いて、それからおもむろに、先に口を開いたのは遙の方だった。 「言っておくが、そもそも人数分泊める用意なんてしてなかったからな」 渚のお願いは、いつも突然だよな。遙は少し困ったように笑ってそう言った。ぱちりぱちりと目を瞬かせながら、ゆっくりと状況を飲み込んだ。なんだか、こんな遙は珍しかった。やわらかくて、なにか膜のようなものがなくて、まるで触れられそうなくらいに近くて、すぐ傍にいる。 そうだな、とつられて笑みをこぼしたけれど、同時に胸の内側があまく締め付けられていた。気を抜けば、そのまま惚けてしまいそうだった。 そうして、ぽつんとふたたび沈黙が落ちた。はっとして、取り出せる言葉を慌てて探した。だんだんと降り積もるのが分かるのに、こういうとき、何から話せばいいのか分からない。そんなことをしていたら先に問われるか離れてしまうか。そう思っていたのに、遙は何も訊かずに、黙ってそこにいてくれた。 「えっと」 ようやく声が出た。小石につまづいてよろけたように、それは不格好だったけれど。 「あ、あのさ、ハル」 「ん?」 それは、やっと、でもなく、突然のこと、でもなく。遙は電話越しにそっと拾ってくれた。ただそれだけのことなのに、胸がいっぱいになる。ぐっとせり上がって、その表面が波打った。目元がじわりと熱くなるのが分かった。 「どうした、凛」 言葉に詰まっていると、そっと覗き込むように問われた。その声はひどく穏やかでやわらかい。だめだ。遙がときどき見せてくれるこの一面に、もう気付いてしまったのだった。それを心地よく感じていることも。そうして、知る前には戻れなくなってしまった。もう、どうしようもないのだった。 「…いや、わりぃ。やっぱなんでもねぇ」 切り出したものの、後には続かなかった。ゆるく首を振って、ごまかすようにつま先を揺らして、わざと軽い調子で、何でもないみたいにそう言った。 遙は「そうか」とひとつ返事をして、深く問い詰めることはしなかった。 そうしていくつか言葉を交わした後に、「じゃあまたな」と締めくくって、通話を切った。 ひとりになった瞬間、項垂れるようにして、肺の中に溜め込んでいた息を長く長く吐き出した。そうしてゆっくりと深呼吸をして、新しい空気を取り入れた。ずっと潜水していた深い場所から上がってきたみたいだった。 唇を閉じると、しんと静寂が辺りを包んでいた。ただ目の前にある自動販売機は、変わらず小さく唸り続けている。手の中にある携帯電話を見やると、自動で待ち受け状態に戻っていた。まるで何ごともなかったみたいに、日付はまだ今日のままだった。夢ではない証しのように充電だけが僅かに減っていた。 明るさがワントーン落ちて、やがて画面は真っ暗になった。そっと親指の腹で撫でながら、今のはきっと、「おやすみ」と言えば良かったんだと気が付いた。
なんだか全身が火照っているような気がして、屋外で涼んでから部屋に戻ることにした。同室の宗介は、少なくとも部屋を出てくるときには既に床に就いていたけれど、この空気を纏って戻るのは気が引けた。 寮の玄関口の扉は既に施錠されていた。こっそりと内側から錠を開けて、外に抜け出る。施錠後の玄関の出入りは、事前申請がない限り基本的には禁止されている。防犯の観点からも推奨はできない。ただ手口だけは簡単なので、施錠後もこっそり出入りする寮生が少なくないのが実情だった。 そういえば、前にこれをやって呼び出しを受けた寮生がいたと聞いた。そいつはそのまま校門から学校自体を抜け出して、挙げ句無断外泊して大目玉を食らったらしいけれど、さすがに夜風にあたる目的で表の中庭を歩くくらいなら、たとえばれたとしてもそこまでお咎めを受けることはないだろう。何なら、プールに忘れものをしたから取りに行ったとでも言えばいい。 そうして誰もいない寮の中庭を、ゆっくりと歩いた。まるで夜の中に浸かったみたいなその場所を、あてもなくただ浮かんで揺蕩うように。オレンジがかった外灯の光が点々とあちこちに広がって、影に濃淡をつくっている。空を仰ぐと、雲がかかって鈍い色をしていた。そういえば、未明から雨が降ると予報で伝えていたのを思い出した。 弱い風の吹く夜だった。時折近くの木の葉がかすかに揺れて、さわさわと音を立てた。気が付けば、ほんの半月ほど前まで残っていたはずの夏の匂いは、もうすっかりしなくなっていた。 寝巻代わりの半袖に綿のパーカーを羽織っていたので、さして寒さは感じない。けれど、ここから肌寒くなるのはあっという間だ。衣替えもして、そろそろ着るものも考えなければならない。 夏が過ぎ去って、あの熱い時間からもしばらく経って、秋を歩く今、夜はこれから一足先に冬へ向かおうとしている。まどろんでいるうちに瞼が落ちているように、きっとすぐに冬はやってくる。じきに雪が降る。そうして年を越して、降る雪が積もり始めて、何度か溶けて積もってを繰り返して、その頃にはもう目前に控えているのだ。この場所を出て、この地を離れて、はるか遠くへ行くということ。 たったひとつを除いては、別れは自分から選んできた。昔からずっとそうだった。走り出したら振り返らなかった。自分が抱く信念や想いのために、自分で何もかも決めたことなのに、後ろ髪を引かれているわけではないのに、最近はときどきこうやって考える。 誰かと離れがたいなんて、考えなかった。考えてこなかった。今だってそうかと言えばそうじゃない。半年も前のことだったらともかく、今やそれぞれ進むべき道が定まりつつある。信じて、ひたむきに、ただ前へ進めばいいだけだ。 けれど、なぜだろう。 ときどき無性に、理由もなく、どうしようもなく、遙に会いたくなる。
ふと、ポケットに入れていた携帯電話が震え出したのに気が付いた。メールにしては長い。どうやら電話着信のようだった。一旦足を止め、手早く取り出して確認する。 ディスプレイには、登録済みの名前が浮かんでいる。その発信者名を目にするなり、どきりと心臓が跳ねた。 「も、もしもし、ハル?」 逡巡する間もなく、気が付けば反射的に受話ボタンを押していた。慌てて出てしまったのは、きっと遙にも知れた。 「凛」 けれど、今はそれでも良かった。その声で名を呼ばれると、また隅々にまで血が巡っていって、じんわりと体温が上がる。 「悪い、起こしたか」 「や、まだ寝てなかったから…」 そわそわと、目にかかった前髪を指でよける。立ち止まったままの足先が落ち着かず、ゆるい振り子のように小さくかかとを揺らす。スニーカーの底で砂と地面が擦れて、ざりりっと音を立てた。 「…外に出てるのか? 風の音がする」 「あー、うん、ちょっとな。散歩してた」 まさか、お前と話して、どきどきして顔が火照ったから涼んでるんだ、なんて口が裂けても言えない。胸の下で相変わらず心臓は速く打っているけれど、ここは先に会話の主導権を握ってしまう方がいい。背筋を伸ばして、口角をゆるく上げた。 「それより、もう日も跨いじまったぜ。なんだよ、あらたまって。もしかして、うちのプールに忘れもんしたか?」 調子が戻ってきた。ようやく笑って、冗談交じりの軽口も叩けるようになってきた。 「プールには、忘れてない」 「んだよ、ホントに忘れたのかよ」 「そういうことじゃない」 「…なんかよく分かんねぇけど」 「ん…そうだな。だけど、その」 遙にしては珍しい、はっきりとしない物言いに首を傾げる。言葉をひとつずつひっくり返して確かめるようにして、遙は言いよどみながら、ぽつぽつと告げてきた。 「…いや、さっき凛が…何か、言いかけてただろ。やっぱり、気になって。それで」 そう続けた遙の声は小さく、言葉は尻切れだった。恥ずかしそうに、すいと視線を逸らしたのが電話越しにも分かった。 どこかが震えたような気がした。身体の内側のどこか、触れられないところ。 「…はは。それで、なんだよ。それが忘れもの? おれのことが気になって仕方なくって、それでわざわざ電話してきたのかよ」 精一杯虚勢を張って、そうやってわざと冗談めかした。そうしなければ、覆い隠していたその存在を表に出してしまいそうだった。喉を鳴らして笑っているつもりなのに、唇が小さく震えそうだった。 遙はこちらの問いかけ��は返事をせずに、けれど無言で、そうだ、と肯定した。 「凛の考えてることが知りたい」 だから。そっとひとつ前置きをして、遙は言った。 「聞かせてほしい」 凛。それは静かに押し寄せる波みたいだった。胸に迫って、どうしようもなかった。 顔が、熱い。燃えるように熱い。視界の半分が滲んだ。泣きたいわけじゃないのに、じわりと表面が波打った。 きっと。きっと知らなかった頃には、こんなことにも、ただ冗談めかして、ごまかすだけで終わらせていた。 ハル。きゅっと強く、目を瞑った。胸が苦しい。汗ばんだ手のひらを心臓の上にそっとのせて、ゆるく掴むように握った。 今はもう知っているから。こんなに苦しいのも、こんなに嬉しいのも、理由はたったひとつだった。ひたひたといっぱいに満たされた胸の内で、何度も唱えていた。 「…凛? 聞いてるのか」 遙の声がする。黙ったままだから、きっとほんの少し眉を寄せて、怪訝そうな顔をしている。 「ん、聞いてる」 聞いてるよ。心の中で唱え続ける。 だって声、聞きたいしさ、知りたい。知りてぇもん。おれだって、ハルのこと。 「ちゃんと言うから」 開いた唇からこぼれた声はふわふわとして、なんだか自分のものではないうわ言みたいで、おかしかった。 できるだけいつも通りに、まるで重しを付けて喋るように努めた。こんなの、格好悪くて仕方がない。手の甲を頬に当ててみた。そこはじんわりと熱をもっている。きっと鏡で見たら、ほんのりと紅く色づいているのだろう。はぁ、とかすかに吐き出した息は熱くこもっていた。 「あのさ、ハル」 差し出す瞬間は、いつだってどきどきする。心臓がつぶれてしまいそうなくらい。こんなに毎日鍛えているのに、こういうとき、どうにもならないんだな。夜の中の電話越しで、良かった。面と向かえば、次の朝になれば、きっと言えなかった。 「こ、今度、行っていいか、ハルの家」 上擦った調子で、小さく勢いづいてそう言った。ひとりで、とはついに言えなかったけれど。 「行きたい」 触れた手のひらの下で、どくどく、と心臓が弾むように鳴っているのが分かる。 無言のまま、少し間が開いた。少しなのに、果てしなく長く感じられる。やがて遙は、ほころんだみたいに淡く笑みを零した。そうして静かに言葉を紡いだ。 「…うん、いつでも来い」 顔は見えないけれど、それはひらかれた声だった。すべてゆるんで、溢れ出しそうだった。頑張って、堪えたけれど。 待ってる。最後に、かすかに音として聞こえた気がしたけれど、本当に遙がそう言ったのかは分からなかった。ほとんど息ばかりのそれは風の音だったのかもしれないし、あるいは別の言葉を、自分がそう聞きたかっただけなのかもしれない。あえて訊き返さずに、この夜の中に漂わせておくことにした。 「それまでに、ちゃんと布団も干しておく」 続けてそう告げる遙の声に、今度は迷いも揺らぎも見えなかった。ただ真っすぐ伝えてくるものだから、おかしくてつい吹き出してしまった。 「…ふっ、はは、泊まる前提なのかよ」 「違うのか」 「違わねぇけどさ」 「なら、いい」 「うん」 くるくると喉を鳴らして笑った。肩を揺らしていると、耳元で、遙の控えめな笑い声も聞こえてきた。 いま、その顔が見たいな。目を細めると、睫毛越しに外灯のオレンジ色の光が煌めいて、辺りがきらきらと輝いて見えた。 それから他愛のない会話をひとつふたつと交わして、あらためて、そろそろ、とどちらともなく話を折りたたんだ。本当は名残惜しいような気持ちも抱いていることを、今夜くらいは素直に認めようと思った。口にはしないし、そんなのきっと、自分ばっかりなのだろうけど。 「遅くまでわりぃな。また連絡する」 「ああ」 そうして、さっき言えなかったことを胸の内で丁寧になぞって、そっと唇に乗せた。 「じゃあ、おやすみ」 「おやすみ」
地に足がつかないとは、こういうことなのかもしれない。中庭から、玄関口、廊下を通ってきたのに、ほとんどその意識がなかった。幸い、誰かに見つかることはなかったけれど。 終始ふわふわとした心地で、けれど音を立てないように、部屋のドアをいつもより小さく開けて身体を滑り込ませた。カーテンを閉め切った部屋の中は暗く、しんと静まっていた。宗介は見かけに反して、意外と静かに眠るのだ。あるいは、ただ寝たふりなのかもしれないけれど。息をひそめて、自分のベッドに潜り込んだ。何か言われるだろうかと思ったけれど、とうとう声は降ってこなかった。 横向きに寝転んで目を閉じるけれど、意識がなかなか寝に入らない。夜は普段言えない気持ちがするすると顔を出してきて、気が付けば口にしているんだって。あの夏にもあったことなのに。 重なったつま先を擦りつけあう。深く呼吸を繰り返す。首筋にそっと触れると、上がった体温でうっすら汗ばんでいた。 なんか、熱出たときみてぇ。こんなの自分の身体じゃないみたいだった。心臓だって、まだトクトクと高鳴ったまま静まらない。 ふっと、あのときの声が聞こえた気がした。訊き返さなかったけれど、そう思っていていいのかな。分からない。リンは奥手だから、といつだかホストファミリーにも笑われた気がする。だって、むずかしい。その正体はまだよく分からなかった。 枕に顔を埋めて、頭の先まで掛け布団を被った。目をぎゅっと瞑っても、その声が波のように、何度も何度も耳元で寄せては引いた。胸の内側がまだいっぱいに満たされていた。むずむず、そわそわ。それから、どきどき。 ああ、でも、わくわくする。たとえるなら、何だろう。そう、まるで穏やかな春の、波打ち際に立っているみたいに。
---------------------------
(2018/03/18)
両片想いアンソロジーに寄稿させていただいた作品です。
2 notes · View notes
tajimahiroe · 5 months
Text
Tumblr media Tumblr media Tumblr media Tumblr media Tumblr media Tumblr media
窓絵---
如春園さんの大きなガラス扉に✨
初日に描き描き---♩
2年前の個展から絵柄を変えて…伺う季節毎に楽しく描かせて頂いていた贅沢大きなキャンバス✨
菜の花、蝶、紫陽花、ワレモコウ、お茶の葉、カエル、、
そして、今回の展示では、如春園さんの横顔トタンの他に、お茶の花にも魅了されていて😍
丸く可愛い白い花をまだまだ描きたくて…窓絵にも飛ばした♡🙌
如春園さんの、美味しいお茶を作る大切なメンバーである味のある機械たちと絵が合体する光景がまた好きな窓絵です✴︎
今まで使っていなかった色付きペンや、クレヨンの様な質感も登場させてみて⭐︎
お客様が行き交う中、お話しをしながら…楽しく描いていた初日でした🐸
初めてご覧くださったり、雨だから空いているかな⁇と、選んでお越しくださったり、お帰りにわざわざご感想をお伝え頂いたり…絵を通しての出会いを楽しみました♩
ありがとうございました😊
ミールスとケーキとお茶の幸せフルコースにて😍❗️
次回の在廊(店)は、まだある今年描くべき絵を無事に終えて…
またお知らせをさせて頂きたいと思います🙋‍♀️💨
明日はライブも楽しめる如春園さんです🎶♫✨
如春園さんまで —小田原散歩 Vol.2
@joshunen
たじまひろえ展
2023.12.15金ー2024.1.20土
(12/28〜1/8休み)
ランチ:11:30〜14:00 喫茶:15:00〜17:00
0 notes
metaleft · 6 months
Text
Tumblr media
リアタイ企画【ユエヒト】
キャラクターシート
Tumblr media Tumblr media
@Ohmypopopo @yoqips様のテンプレートをお借りしました (https://privatter.net/p/10318628)
◆身上調査書
姓名:黒鶴庵治(旧姓:木々須)
年齢:33歳
性別:男性
血液型:B型
誕生日:7/19
身長:175cm
体重:65~70を行き来している
体型:薄っぺらい。在宅仕事のため体力も無い。
髪色:焦茶
瞳の色:グレーっぽい黒
視力:普通(たまにメガネかける)
きき腕:右
声の質:落ち着いた声色。すこし高い声。
身体的特徴:目の下の傷
出身:東京都足立区
家族構成:妻・娘
職業:大手ファッションブランド取引会社
恐怖:自分のせいで相手が不幸になること
癖:頬をぽりぽりする(^^ゞ
酒癖:弱い。カクテルや甘い酒が好き。
*交流向け恋人/許婚:黒鶴家の婿養子。妻・白菊 一人称:俺 二人称:~さん、~ちゃん 呼び方:苗字+さん 年下には名前
*好きなもの
食べ物:家庭料理、温かいおばんざい
飲み物:紅茶派
気候:春から夏にかけての暖かさ
色:紫
香り:ムスク等スモーキー系
書籍:ファッション系
動物:全部好き!猫派
ファッション:会社制服スーツがオシャレ。私服もオシャレ。
場所:仕事用部屋
愛用:
趣味:
黒鶴(旧姓:木々須)庵治は1990年7月19日東京都生まれ。 鈴代服飾大学卒業後、株式会社ミンスキー・ジャパンに就職。 世界的な高級ファッションブランドを扱う通販事業部に所属し海外出張も多かったが2020年からは情勢に伴いリモート業務がメインになっている。 同会社の日本支部総務部の吉良万裏と出会ったのは2015年の冬の初め。 毎年クリスマスは二人で祝う約束していた。吉良は友人と連帯保証人について揉めており、友人が事故死した事件の捜査で第一容疑者に上がっていた。裁判で庵治が当時のアリバイとして電話履歴を公開し吉良の容疑は晴れたが直後吉良は辞職し庵治の前から姿を消した。のちに風の噂で亡くなったことを知るが気持ちの整理はついていない。 兄弟の友人のつてで縁談を持ち掛けられ現在は黒鶴家の婿養子として妻・白菊、娘・雛と生活している。白菊の地元を離れたい意思を汲んで都会のマンションの一室を購入した。 傷は子供の頃サッカーボールで割れた窓ガラスの破片で切った痕。傷跡が深く見られて気遣わされるのも面倒なので隠している。
【関係】 妻・黒鶴白菊
0 notes
kentarouchikoshi · 11 months
Text
 是非鑑賞してみたい興味深い展覧会ですねφ(・_・”)
 以前にも申しましたが,笠間市は茨城県でも特に美術の盛んなところと言えるでしょう。笠間焼の窯元が数多く存在することは非常に有名でそれらの作品を展示販売するギャラリーも少なくありません。それだけではなく,笠間には「茨城県陶芸美術館」と「笠間日動美術館」という2つの大きな美術館があり,心ゆくまで美術に浸ることの出来る街であるといえるでしょう。因みに前者は県立ですが後者は茨城県では珍しい私立の美術館で,東京にある日動画廊が母体となった公益財団法人「日動美術財団」によって設置運営されています。
 これら2つの美術館のうち茨城県陶芸美術館はその名のとおり陶芸作品やガラス工芸作品などを専門に展示しているのに対し,笠間日動美術館は絵画に力を入れているなと感じています。設立母体が画廊ということもあり,また同じ市内に陶芸を専門とする美術館が存在するということもあるのでしょう。そんな笠間日動美術館で,今回は陶芸をテーマにした展覧会が開催されていると知り,僕としては最初「おやまぁ!(。・о・。)!」と感じてしまいました。とはいえ「生誕140年記念 北大路魯山人展」という展覧会と伺い「あぁ,そういうことか(◍•ᴗ•◍)」と大いに納得です。笠間日動美術館は北大路魯山人(1883〜1959)と深い繋がりを有しており,同美術館の分館「春風萬里荘」が鎌倉市にあった魯山人の邸宅を笠間市に移築したものであるのは有名なお話ですね。こちらでは魯山人の晩年の暮らしぶりについて偲ぶことが出来るのと同時に,日本庭園や魯山人自らの設計による茶室「夢境庵」などを鑑賞することが可能です。
 今回開催されている展覧会においても,世田谷美術館(東京都世田谷区)所蔵の「塩田コレクション」の他,笠間日動美術館自身の所蔵する作品が数多く展示されているということです。北大路魯山人は劇画「美味しんぼ」の登場人物である海原雄山(作中では「魯山人の孫弟子」と言う設定です)のモデルになった人物であることからも伺えるとおり料理研究家にして陶芸家として知られていますが,その他にも書画も手掛けてそちらでも高い評価を得た人物です。随分と波乱万丈の人生を送った人のようですが,それと同時に芸術家としても実に幅広い活躍を見せた人です。しかもそれなりに長生きしたので彼の芸術の全貌を知ることはなかなか困難ですが,今回の展覧会では陶芸の他に書についても展示されるということで,北大路魯山人の芸術の一端について学ぶ絶好の機会ではないかと感じています。
 2023(令和5)年7月9日まで開催中の北大路魯山人展,鑑賞のために笠間を訪ねたいものです♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪
0 notes
doctormaki · 1 year
Text
春分の日を境に夏時間になった。夜の7時位だと、まだ明るい。昨年の夏、こちらに滞在していた同僚が、夜明るすぎて眠れないんだよ、とボヤイていた事を思い出す。春分の日が過ぎて夏時間になった途端、天気は冬に逆戻りし、今日は寒気団が入って来ているらしく、十五分おき毎に雪が降っては、お日様が照り、青空が見えたかと思いきや、雪が降るという、目まぐるしく変わる天気だった。ハンブルガーによると、当にハンブルグらしい天気らしい。通りで、この研究所も、一度決まった事を、ちゃぶ台がえしして平気なんだと会得する。環境決定論ではないけれど、天気は、やはり、社会の在り方に一定の影響を与えるように思う。
夕食には、作りおきしてあった冷凍餃子を、スープ仕立てにして食べる。中に、春雨が入っていたので、丁寧に作っていた頃の餃子という事が分かる。つまり、こちらに帰ってきて直ぐの頃に作っていた餃子だ。コリアンダーをセリのように、さらりと茹でて食べることが、マイブーム。
Tumblr media
今日は朝から、一ヶ月に一回の無料掃除サービスの日だった。お掃除屋として雇われているトルコ人移民達の掃除は、とてもいい加減。逆に汚されているような気しかしないが、普段は掃除できないシャワールームのガラス窓などを一応、掃除してくれる。でも、土足で掃除するので、床はきれいなのか汚れたのか不明だし、ワシの掃除道具使いっ放しだし、部屋は丸くしか掃除しない。毎回、微妙に苛立つ。
歌代子おばあちゃんが、使用人を雇うという事は、雇う側が全部、家事でも料理でも畑仕事でも、なんでもちゃぁんとできなあかんよ。と、私によぅ言い聞かせてくれていた事を思い出す。自分ができもせん事を、他人様にやってもらっても、何も分からんのやったら、他人様なんか雇う資格あらへんでしょ。そんな事をする前に、自分で全部できるようにしてからやないと、他人様をつこうたら、あかんでしょ。と口酸っぱく言っていた。自分が手本にならなあかんでしょ、と。使用人を雇うという事は、全部、自分ができるゆうこと。それも、他人様より早く上手にできなあかんよ。と、おみつのおばあちゃんが、嫁入り前の子女教育にと、家で娘さん達を何人も預かっていた事を例に出しながら、よう言っていた。
しかしだ。相手に言葉が分からないフリをされると、もうお手上げだ。nicht sauberやろと、smuzigなんだからputzen bitteやでと言ったところで、サボりたい一心のトルコ人なので、捨てなくて良いものを捨ててみたり、交換しなくて良いものを交換してみたりと、余計な事ばかりに時間を使って、肝心の汚れている場所は、完全無視どころか、気付かなかった!、また次ね、と笑って誤魔化す。ドイツ人金持ちには、それで通用するのやろう。なにせ、今どきのニワカ金持ちなんて、成金なので、使用人や家政婦を使う術なんか持っているはずがない。人を雇うという事は、人を育てる事という意識が、人を使う側に欠落し過ぎや。
ワシは、毎回、このヘラヘラメンヘラ、トルコ人女子が掃除しに来るたびに、イライラする。この類の人々は、ドイツで教育を受けているのでドイツ語と母国語のトルコ語しか話さない。英語は、勉強したらしいのだが、全く分からんらしいのだ。ドイツの学校制度、14歳で大学行くか、職業訓練学校行くかを決めさせる制度は、勉強嫌いの子供達には最高の制度だし、私も良い制度とは思うが、外国人子女教育の結果の有り様を見ると、なんとも微妙だ。私のカタコトのドイツ語会話は、時に良いように無視され、時にアホみたいにおだてられ、適当にあしらわれる。面倒くさい事を言っていると判断すると、お前のドイツ語分からないの一点張りだ。まぁ、そうやって、彼女達も、ドイツ人にあしらわれて来たのだろう。可哀想に。人は人にされて嫌だった事を、仕返しするものだ。
彼女によると、彼女は18で子供を産み、今は36歳。私より随分と若いのだが、彼女は、私が彼女より年下だと確信して、私の事は舐めきっている。彼女の息子も18になる。そして、息子も、やはり肉体労働者としてドイツの底辺でドイツを支える移民3世なのだ。そして、いい加減に仕事をして、適当に日銭を稼いで、大麻を吸って憂さ晴らしの毎日なのだ。私は、彼らを見ていて、色々な意味でイライラする。ドイツの社会に置かれた移民の立場、彼らの絶望とある種の諦め。そして、ある種の、そうした立場に居てやっているから、お前ら楽シテンじゃん的な開き直りと、姑息さ。全てがイライラする。残念だ。
タイでは、快適やったなぁ。。。ワシが掃除し残してしまった所を、キレイにピカピカに掃除してくれてあったなぁ。アルゼンチンでは、掃除後、お茶友達になって貰ってスペイン語練習したっけ。。。そして、アルゼンチン人の友人に、マキのespanolはborrichoみたいな時があると指摘されて、家政婦さんがボリヴィア人だと知ったっけかねぇ。溜息。各国家政婦事情を色々と体験しているけど、トルコ人は手強い。ワシは、同僚達から、留守中にモノが紛失する話を聞くので、申し訳ないのだけど、信頼していない。何か盗まれても困ると、いつも在宅しています。そういう意味では、貴金属もそのまま、何なら、パンツも干したままで出かけられたタイが一番快適だったなぁ。
1 note · View note
Photo
Tumblr media
すっかり春の陽気ですが、まだ3月前半で梅の季節。日本で1番歴史がある盆梅展に行ってきました😄⁡ ⁡ 盆栽は世界からも注目される日本が誇る植物アート❢もっと外国にも発信されるといいな。⁡ ⁡ ⁡ 滋賀県琵琶湖の北東、歴史もありガラスでも有名な長浜。⁡ ⁡ そこに明治20年、明治天皇さんが京にお戻りになる時、この地の富豪が行在所として建設した慶雲館でやっている。⁡ ⁡ 慶雲館の名は、初代総理大臣伊藤博文の命名と伝わっているそうな😮⁡ ⁡ 庭園は、平安神宮の神苑など多くの名園を手がけたあの京都の庭匠、七代目小川治兵衛作。国の名勝。⁡ ⁡ 盆梅展以外の時期でも入場する価値あり✨⁡ ⁡ ⁡ 盆梅展はちょうど見頃のものを順繰り出されていて、その何倍もの鉢植えを普段から管理されている。⁡ ⁡ 今回も4世紀も生きているという梅が出ていたり!そう思うと気が遠くなるほどの人々の手間。⁡ ⁡ 1つ1つに名前がついていて、愛情込めて育てられてるんだろうな😌⁡ ⁡ 会場中に梅の香りが広がって、2階には期間中のみ、お土産売り場と、お茶できるスペースも🍵⁡ ⁡ ⁡ ⁡ 📍慶雲館(滋賀)⁡ ⁡ 【アクセス】長浜駅西口から南へ徒歩3分⁡ 【盆梅展 期間・料金】⁡  令和5年1月8日(日)〜3月12(日) 慶雲館⁡  期間中無休/9時〜17時(入館は16時半まで)⁡  入館料/大人800円、小・中学生400円⁡ ⁡ ⁡ ⁡✵✧✵✧⁡✵✧✵✧⁡✵✧✵✧⁡✵✧✵✧⁡✵✧✵✧⁡⁡⁡⁡ ⁡ 📣皆様へお知らせ📣⁡ インスタの仕様変更により今迄のようにフィード投稿が表示されない可能性があります。⁡ ⁡ 今迄通り投稿をお届けしたいので⁡ 下記手順で設定いただき、ぜひ通知を受け取って下さい🤲⁡ ⁡ ▼設定手順⁡ ①@akane.suenaga ←こちらをクリックしてプロフィールへ⁡ ②右上にある🔔をタッチ⁡ ③お知らせをオンに⁡ これで投稿したら通知が届くようになります😊⁡ ⁡ ⁡ ◇きれい・楽しいetc→いいね♥⁡ ◇私も!・詳しく聞きたい🖐etc→コメント⁡ ◇行ってみたい・また見返したい→保存❣⁡ ⁡ 【保存の仕方】⁡⁡ ⁡インスタ:写真右下の旗マークを押す⁡ FB:投稿右上の「…」マーク→「保存」⁡ ⁡ ⁡⁡ 〚プロフィール〛⁡ ⁡ 📷一眼歴33年のフォトグラファー/ライター⁡ 🗺️旅歴31ヵ国83地方じっくり滞在⁡ 🖊SNS総フォロワー50000人⁡ 💖海、光、町並、南国、ヨーロッパが特に好き⁡ ⁡ 〚投稿内容〛⁡ ●ときめく刺激&まったりのちょうどいい旅😍😌⁡ ●詳しい下調べ後のベストチョイス!⁡ ●体験したリアルな旅行情報・失敗談⁡ ●海外旅行・国内旅行・お出かけ⁡ ⁡⁡⁡⁡ フィードは主に風景写真⁡ ストーリーはグルメ・お土産他⁡ ⁡ @akane.suenaga⁡⁡⁡⁡⁡ ⏪他の投稿を見る⁡ ★フォローして人生楽しくして下さい💕⁡ ⁡ ⁡⁡⁡⁡ ⁡✵✧✵✧⁡✵✧✵✧⁡✵✧✵✧⁡✵✧✵✧⁡✵✧✵✧⁡⁡⁡⁡ ⁡ #japanesewriter about travel.⁡ Twitter 48000 follower⁡ →https://twitter.com/AkaneClub⁡ ⁡ #Bonsai exhibition at Nagahama,Shiga,Japan⁡ @⁡ #トラベルフォトグラファー⁡⁡Akane⁡⁡⁡⁡⁡⁡⁡ #トラベルライター⁡⁡⁡⁡ ⁡ #夫婦旅 #夫婦旅行 #大人旅⁡ #アラフィフ #アラフォー⁡ #長浜盆梅展フォトコンテスト2023⁡ #滋賀観光 #長浜 #盆梅展 #梅 #盆栽 #⁡慶雲館 #長浜観光 #湖東 #歴史建築 #梅見 #しっぽり #関西観光 #滋賀観光スポット #旅行支援 #全国旅行支援 #庭園 #小川治兵衛 #日本建築 #花展 #日本庭園好き ⁡⁡ ⁡ (長浜盆梅展) https://www.instagram.com/p/Cpmum8-vcg8/?igshid=NGJjMDIxMWI=
0 notes
yuupsychedelic · 2 years
Text
詩集『消費期限』
Tumblr media
詩集『消費期限』
1.感謝 2.青春の光陰 3.朝に向かって 4.指環はもう要らない 5.枝豆とビールの協奏曲 6.タバコが煙る喫茶店で 7.妄想でぃすとらくしょん 8.サヨナラは言わない 9.小歌劇「自己責任」 10.落陽の季節 11.少年よ栄光あれ
1.感謝
Tumblr media
恋人とは音信不通のまま 友達には地雷系女子と罵られ 将来の夢もなく TOKYOでひとり彷徨う
どっちつかずの人生じゃ どうにもならないと悟ったけど 今更何かを始める訳でもなく OSAKAでひとり涙する
同情してほしいわけじゃない 助けてほしいわけじゃない 私をダメ人間にしてくれた人へ 心からの感謝を
自虐するしか能がない 生きてるだけの人間です 人を笑うしか能がない 生きてくだけの人間です
キミに逢いたい人がいると 小学時代の友からの電話 待ち合わせ場所へ赴いた瞬間 身体目当てだと悟った
大切だった黒い靴を落とし リップもグロスも剥がれたまま なんとか飛び込んだホテルの一室で 裏切られたことにただ涙する
FUKUOKAに来てまで どうしてこんな目に遭うのか 口を開けばマルチに起業に 所詮人間は金の亡者
求められたら行ってしまう 軽薄すぎる人間です 恋に溺れて愛に飢える 軽蔑すべき人間です
死にたいけれど死にきれない 生きたいけれど生ききれない 中途半端な人生じゃ 何にも出来ぬと知ってても
何かを始める勇気もなく ここから逃げる力すらない 生きてるだけの人間です 私はただの人間です
あの夏に還れるなら あの日からすべてを変えてみたい シュプレヒコールが破れた日 私は私の理想と未来を確かに抱いてた
傷だらけの身体と 汚れた心で 新たな私を私が 創り出していこう
これまですべての裏切りに 心からの感謝を
ショートもロングもミディアムも どんな髪型だって私です ブラックもブラウンもブロンドも どんな髪色だって私です
パンツもスカートもワンピースも どんな服装だって私です 素直も小悪魔も優柔不断も どんな性格だって私です
もう一度走り出せ どんな私だって私です もう振り向かない いつだって私は私です
2.青春の光陰
Tumblr media
今日も透明な血が 国会前を埋め尽くしてゆく 見知らぬ若者がそれに 心を痛めている
政治家たちは善人のフリをして 口を開けば政敵のスキャンダルを 必死に暴こうとするけど 本音を言えば 被害者のことなんかどうでもいい 一千万の給料があれば 政治家ごっこをしてりゃいい
ニュースは若者たちを ピエロのように扱い 私たちは扇動されるがまま 就職できなくなる
あいつらのことを誇らしいと思ったり 時には憎んだり 時には共に怒ったり
嗚呼人は気まぐれすぎる 社会には誰も善人などいないと 気付くのは十五の夏
君たちはよくやってると 学者が若者を讃える だから君たちはもっと怒れと 溶けない飴で釣ろうとする
新聞記者や物書きは 表現の自由を振りかざし 男や女の諍いを ドヤ顔で社会に投げかける 本音を言えば 嫌いな奴の平穏を壊したいだけ 右翼も左翼も中道もどうでもいい 私がやってるのは報道ごっこだから
コメンテーターは昨夜のことを ピエロのように扱い 私たちはいつしか幻となり 大人になれなくなる
誰かのことを殺したいと思ったり 時には愛したり 時には共に声を上げたり
まっとうな言葉を信じちゃいけない すべてに裏切られ たしかに燃えていた十五の夏
総理大臣は118回も国会で嘘をついたらしい 僕らも毎日嘘をつき続けてる 本音で話せる人なんかいないさ LINEもStoryも晒されてしまうから ご飯の写真くらいしか載せられないのさ
政治家たちは若者に願う 政治に無関心であれと その結果が今の社会だ
でも僕らだって気付けなかったのさ 誰かを生贄にしてばかりで 何もやろうとしなかったのさ
あいつのことを誇らしいと思ったり 時には憎んだり 時には共に怒ったり
嗚呼人は気まぐれすぎる 嗚呼人は優しすぎる
夢は終わった 気付くのは十五の夏
僕らがどんなに声を上げようとも 何かに怒りをぶつけても 社会はこれまでと同じように歩み続ける
夢は終わった 気付くのは十五の夏
3.朝に向かって
Tumblr media
この素晴らしき 朝が待つ 君の姿を 探してる 約束の地に 君はいない 私はずっと 待ち続けた
星空に描く 未来予想図は なんの意味もなく 待ち人は来ず
空想少年 そう呼ばれても 信じてきたのは 君がいたから 夢に破れて 心は折れて それでも私は 生きるしかない
この愛おしい 夜が待つ 君がいた夏に 想い馳せる さよならくらい 言ってほしかった ネットの恋の 終わりは儚い
曇り空に描く 明日の予定は なんの意味もなく 虚しくきらめく
空想少年 そう呼ばれても 生きて来たのは 君がいたから 夢のない奴は だいたい友達 それでも私は 死のうと思わない
涙が溢れて 笑顔が溶ける夜空に 私は愛を投げ捨てて 目の前の一日を乗り越えてゆく
空想少年 そう呼ばれても 目にも留めぬ季節は もう終わりだ それが「大人になる」という意味 太陽は私に 語りかけてる
空想少年は 荒野を目指す 新たな夜明けを 心に描いて さらば友よ 家族よ恋人よ 私はひとりで これから生きていく 朝に向かって  時を舞う
4.指環はもう要らない
Tumblr media
夏に踊る街 そして、人よ 君は誰を待つ そして、愛する
ココナッツミルクの香り 僕の心を嘲笑い ひと夏の空夢に酔いしれる
未来はどこにあるのと 君がつぶやいた アパートの一室にはもう誰もいない
最後の花火は 涙で濡れていた
夏は早すぎる そして、気まぐれ 君は誰を選ぶ そして、抱きしめる
明日はその時計の中 僕を嘲笑う言葉 ひと夏の空夢に夜を明かす
既読を待つほどに 君がつらくなり アパートのドアをそっと開けば……
最後の手紙は 笑顔で濡れていた
夏は淡すぎる そして、はっきりと 君を待てなくて そして、別れた
純情色の心は すっかり疲れ果て 淀んだ川を無理やり 昇ろうと決めたのは僕だった
スピーカーから流れるラブソング そのアパートには愛の痕跡がある
最後の一夜は ぬくもりで濡れていた
5.枝豆とビールの協奏曲
Tumblr media
どれだけ声を張り上げても 国民は振り向いてくれない どんなにコッカイで暴れても 誰もが冷ややかな眼
アナタの時代は終わった あの国の使いだろ 根拠なき噂は拡散され いいねマークでラベリング
一万回叫んだって 変わりはしないから 週末は枝豆とビールで 友と乾杯しよう
この国の行く末は 国民が決めるんだよ 私は私の理想を 霞ヶ関で叶えてみせる
だからアナタは私に 代表の席を譲ってください
恋愛も子育てもそこそこに 国民のために闘う 息抜きはカラオケで不協和音 アナタのための福祉
どんなにバラバラになっても 諦めきれない国がある だから残り少ない政治家人生 私はこの使命を果たす
百万回叫んだって 変わりはしなくとも 今ここにいる限りは やるべきことをやるんだ
与党も野党も関係ないでしょ? 向くべき方向が同じなら アナタはアナタなりの正義で 良い国を一緒につくりましょう
未来へのニューディール 始められるのは今だけ
霞ヶ関のビル群が 時々切なくなる 誰のために働いているのか 真夜中に光るネオン
それでも朝になれば 政治家たちのレクへ ここで生きる人たちも 幸せになる権利がある
さらば利権よ癒着よ宗教よ 私たちには要らない 綺麗事ばかりじゃ叶わない それでも綺麗事なんだ
明日は何処へ向かうのか 誰にもわからない 突然何かが起こった時 すべては変わっていくだろう
だから私は私なりに その瞬間に備えているのです 枝豆をビールの肴にして
6.タバコが煙る喫茶店で
Tumblr media
隣の客がふかした煙草を 灰皿に投げ捨てる どうやら商談に失敗したらしい 私にはどうでもいいこと
少し煙たい店で クリームソーダを口に運ぶ 少女の黒髪は 憂いで泣いている
この街は一体どこへ向かうのか 誰も何も知らない
踊っているだけで幸せになれた 昭和にもう一度還りたい 笑っているだけで一日が過ぎた 高校時代にもう一度還りたい
懐かしさに浸るには 旧友との会話で十分さ どんな形であれ前を向く必要がある 国会前のアジテーションを見ると
白ヘルが眩し過ぎて すべてが輝いて見えたあの夏 大学の割れたガラス窓 ふと我に返った……
この国は一体どこへ向かうのか 答えは今も見えない
怒っているだけで幸せになれた 昭和にもう一度還りたい 叫んでいるだけで思い出が出来た 大学時代にもう一度還りたい
遠い昔のことだよ 私がそこにいたのは もう何も出来ることはない このまま老いていくしかない
あいつはあいつなりに頑張ってる 無垢な気持ちでよくやっている
何もやる気がしなかったあの夏の話 私たちの青春は1969にある この夏ならもう一度やり直せるさ だけど……
かつての仲間は冷ややかだった それでも忘れられない夏が私にはある
7.妄想でぃすとらくしょん
Tumblr media
この夜だけは 騒いでもOK! 仮装にパーティー 何してもOK!
スクランブル交差点 仲間と繰り出そう 見知らぬ男も女も 気分はお祭り
太陽が沈みかけた頃から 始まる伝説の日 人が人を煽り倒して やったもん勝ちの夜になる
ハロウィンパーティーは 若者たちがタガを外し 街に家にどこでも 自由に騒げる瞬間(とき)
何をしたって許される そんな気がした青春
バーボンを飲み干せば 気分は超ハッピー! 仲間と踊り明かせば バイブスは超アガる!
意味のわからない 言葉をたくさん並べ立てて 今日やるべきことは とにかく暴れること
明日からはまた普通の人になる 良い人であり続けるために 今夜は一年分の 鬱憤を晴らすのだ
ハロウィンパーティーは 若者が社会への怒りをぶつけ 仮装という名の偽装して 世界に問いかける
何をしたって許される そんな気がした青春
毎年のことさ この夜が明ければ 空虚な気持ちが 脳を覆い尽くす
それでも騒がなけりゃ 人生やってけない
沈みゆく船に乗るには 正気じゃ生きていけない!
ハロウィンパーティーは 若者たちがタガを外し 街に家にどこでも 自由に騒げる瞬間(とき)
ハロウィンパーティーは 若者が社会への怒りをぶつけ 仮装という偽装を着て 世界に問いかける
何をしたって許される そんな気がした青春
大人になれない子どもたちが もう一度始める青春
8.サヨナラは言わない
Tumblr media
時の魔法は 川の流れに似て 君が呼吸するうちに 少女を大人に変えてゆく
手を伸ばせば 太陽に手が届きそう 何度も折れた翼を縫い合わせるうちに 君は空を飛べる鳥になった
裸足で駆け抜けた 海岸線に行く度 あどけない微笑みが美しすぎて 涙が止まらなくなる
今際の別れではなくとも 君と別れるのがつらいよ サヨナラは言わない また逢おうと伝えたい 僕は君を愛していたから
初めて逢った日は忘れられない 今日もこの先もずっと
君がここにいたこと 僕は永遠に語り継ぐから
何度も涙した Graduation 春は待たない Destination 心がつらくなる Sensation 君の時代 My Generation
愛する意味さえわからず 涙色の雨に溺れて 絶望に打ちひしがれた日々よ そんな時も君がいたから 僕は強くなれたんだ
あの舞台で歌う君に 青春を重ねた
風に吹かれて 揺れるカーテン 春の夜明け前は静寂の中
ここから君は夜明けを待ち 大いなる翼を広げて旅立つ 涙も憂いもすべて置いてゆけ どんな嵐も糧になるさ
初めて逢った日は忘れない 今日もこの先もずっと
君がここにいたこと 僕たちは永遠に忘れない
梅の花が咲く 美しい満月の夜 桜はその時を待ちながら 別れを見送る 君はもう飛べる鳥だ この坂道から……
9.小歌劇「自己責任」
Tumblr media
【1.家出少女】
幼馴染が髪を染めた ブロンドの君は 別人のようで 私はどう接したらいいのか わからなくなった
そいつの親は少女の髪を見ると 眉を顰めて 元に戻せと咎める
子どもは大人の心がわからず 大人も子どもの心は見えない だから互いの普通で語るしかない 家庭という社会の落日よ
君が家出したと聞いた夜 私は少女を探すフリをして こっそり匿っていたのは 普通に反抗したかったから
【2.別離】
今、あなたを抱きしめられるなら こんなに淋しくはならないでしょう
今、あなたと恋人のままなら こんなに悲しくはならないでしょう
あの日、一瞬の過ちがすべてを 変えてしまったと気付くまでは
あの日、僕はあなたを傷つけてしまいました 別の人の彼氏になったと伝えたのです
もう、幼馴染でいられない 僕はあなたを裏切って恋をしました
もう、元のふたりには戻れない 僕はあなたとの未来を捨てました
せめて、地元を出た後なら あなたを泣かせなかったのかもしれません
【3.新しい恋人に】
足元に映る影が ほんのり薄く見えるのは 僕の信念の揺らぎを ここに示す実像
出逢いはマッチングアプリでした ひと目で惚れてしまいました あっという間にリアルで逢いました そして付き合うことになりました
あれもこれも早過ぎて 心も身体もついてゆけなくなり あなたをブロックしようと決めたのは 昨日の夜でした
せめて最後に別れをちゃんと言おうと いつものホテルに誘う でも、あなたには別の男がいたのです 僕も裏切られていました
【4.愛してたのに】
あれほど愛を注いだのに なぜ行ってしまったの 愛おしくて愛おしくて 私も後を追いたいわ
あなたに恋人ができたと 聞いた日は驚いたの 哀しくて悔しくて あんなことを言ってしまったわ
空に浮かぶ雲の群れに 遠い世界を捜す もう還る場所を失くしたあなたは 誰にも頼れなかったのね
私があなたを殺したのです あなたは私に殺されたのです 首元に残る紅い傷は 死にきれない迷いの証明
あなたは生きろというけれど 頑張れと背中を叩くけれど 大切な人を殺してしまった後悔は もう消せない罪です
10.落陽の季節
Tumblr media
あの頃すべてが 燃えていたよね 隣の女が 嘆き悲しむ せっかくのバーボン まずくなったよ 店を出た後も 心は晴れず
仙台行きの フェリーは過ぎて 僕は僕なりに この道行くよ ほんとうの事は 誰も知らない
涙が溢れて 夢は破れて 何もしたくない 十九の秋に 君と出逢って ふたり恋して さすらう気持ちは 癒えていった
忘れてたのに 思い出したのは 君の声が 胸に響くから
かつては僕も 怒りに震えた 声を上げれば 社会は変わるはず 政治の時代は とっくに終わり 僕らはどこへ 向かえばいいのか
壊れた針は 空虚な叫び 僕は僕なりに 生きて来たけど ほんとうの事は 誰も知らない
時が流れて 夢を忘れた 誰も知らない 広島の街で 君と出逢って ふたり恋して 目前の落陽は すべて思い出さす
忘れてたのに 思い出したのは 君の声が 胸に刺さるから
すべての声が 夜の闇溶けてく 僕たちの季節 終わりを悟る 若さは怒りを 抱きしめきれない
涙が溢れて 夢は破れて 何もしたくない 十九の秋に 君と出逢って ふたり恋して さすらう気持ちは 癒えていった
忘れてたのに 思い出したのは 君の声が 胸に響くから
いつかの夏に 愛するがままに 走れたのは 怒りに恋してたから
11.少年よ栄光あれ
Tumblr media
何度死にたいと思ったか もう数えられないほどになる
一睡も出来ぬまま 不安に苛まれて 碧空に涙を溢した朝
生きてるだけでもいいじゃない 頑張れなくても君のせいじゃない あなたがいたからもう私は 悩むことを怖がらなくなった
頭上から落ちる水に怯えて 通気口に差し込まれる箒は痛切で 何気ない違いが不安を生み出し いつしか私は独りになった
仲良かった友人とも疎遠になり 孤独になることに極端に怯え 虐められても無視されるよりはマシだと 汚れた制服をこっそり綺麗にした
何度死にたいと思ったか もう数えられないほどになる
一睡も出来ぬまま 不安に苛まれて 碧空に涙を溢した朝
そんなのは普通じゃないよ 君のことを守ってみせる あなたがいたからもう私は 孤独を恐れなくなった
ほんとに好きだった 素直に惹かれてた あなたのような人を知らない ずっと傍にいたくて 少し上の志望校に受かった時は 思わず涙を流した
あんなに輝いていて 私にも優しかったあなたが なぜ自分を殺してしまったの?
私がいちばん傍にいたのに なぜ何も言ってくれなかったんだろう?
十五の春は涙に暮れて 新しいクラスでも塞ぎ込むばかり でも新たな友は皆が優しくて 次第に馴染んでいった
そして恋人ができて 親友もできた 今の私は満たされている
それでも私は あなたの傍にいたかった 微かな光を信じてみたかった
今はなき少年に栄光あれ 次の人生で もう一度逢えたら せめて夢で逢えたら……
【Credit】 原作・詩・デザイン:坂岡 優 共作詩:S.Horita(#2) 言語協力:M.Takahashi(#1), N.Kanazawa(#7) 写真:Takayuki Miyazaki(From Unsplash)
Thank you my family, my friends, and all my fan!!
2022.11.10 坂岡 優
0 notes
yasukoito-blog · 2 years
Text
トルネードさん
 展示会のたび、数百枚という案内状に宛名を書いている。不躾をわきまえながらお届けする一葉のこと、大半はお目汚しで終わる。ただ、ごくまれに、化けることがある。
 あれは3度目のNY、ソーホーの喫茶店で個展をしたときのこと。画廊と違って、展示に必要な備品がなく、金物屋を巡り、自力で全部そろえた。12時閉店後からの搬入、終わったのは午前4時だった。初日、店は開いたが客足はない。あたり前だ。DMすらろくに出していない。お店のママと、背中を丸めてお茶をすすっていた。そのときだ。誰か外で手を振ってるよ。なんか「ヤスコ」って呼んでるみたい。振り返るとそこにいたのは、トルネードさん一家だった。ガラス越しに、全員万歳して立っていた。
 バルセロナでのビエンナーレのときもだ。帰路の途中、トランジットのついでにパリで2泊しよう。ラファイエット通りから少し入ったところに、宿を取った。翌朝、1階へ降りて行くと、トルネードさん一家が食事をしていた。おはよう、ヤスコ。ぼくたちも昨夜遅くに着いたよ。一緒に朝ごはん食べよう。この人の行動力には、いつも驚かされる。
 トルネードさんはフランス人で、深海海洋学者さん。フランスの沿岸、ブレストという町に住んでいる。たぶん年も近い。ついこの前まで、東北大学にきていた。月に一度の骨董市の常連さんで、わたしたちはそこで親しくなった。3年の任期を経て帰国したばかりの彼へ、DMを送ったのは確かだ。でもまさか、本当に来てくれるなんて。ちょうど春休みで、マンハッタンに友人がいたらしい。バルセロナのときもだ。帰りはパリで2泊すると伝えた際、宿を聞かれたので報せておいた。
 こういうことがあるから、ダイレクトメールは手を抜けない。距離ではない、気持ちなのだ。宛名書きの醍醐味は、ペンを走らせる間、その人と時間を共有できることだ。片思いのような半分の親密が、宝物なのである。
Tumblr media
0 notes
oneoneotta · 2 years
Photo
Tumblr media
8月19日〜9月11日 東京ニコタマのSAKE SHOP 福光屋さんで開催される、乙女の金沢展(記念すべき15回目!)に参加いたします🍶 one one ottaからは、お酒のアテにぴったりなスパイシーグラノーラなどの焼菓子をどうぞ🍶 東京近郊にお住まいの皆様、ぜひお出かけください〜🍶🍶🍶💕 #Repost @fukumitsuya_shop with @use.repost ・・・ ・ お待たせ致しました❕ 記念すべき15回目の乙女の金沢展開催です❕ 🍶🍶🍶🍶🍶🍶🍶🍶🍶🍶🍶🍶 オトメの金沢展 I LOVE SAKE 2022年 8/19(金)~9/11(日) 「オトメの金沢展 I LOVE SAKE」 15回目のオトメの金沢展。 会場はニコタマのSAKE SHOP 福光屋。 そんな原点に立ち返り、 今年のテーマは日本酒です。 石川生まれのいいもの&おいしいもの、もちろんこだわりのお酒もずらり。 カウンターで気軽に飲み比べもできます。 お時間あればちらりとのぞいてください。 お待ちしております🍶 ※出品者は変更になる可能性もあります。また、作家により出品点数の少ない場合もございます。なにとぞご了承くださいませ。 ●食品 甘納豆かわむら(甘納豆)/甘味こしらえしおや(和洋菓子)/うつろふ(サルサソース)/大畑食品(惣菜・佃煮)/家族野菜tsugutsugu(無農薬野菜)/金沢小町(欧風菓子)/金沢大地(あめちゃんジャム・ジンジャーシロップ)/CAFE DUMBO(ラムレーズンサンド)/越山甘清堂(焼きまん)/こびり(焼菓子)/坂の上ベーカリー(天然酵母パン)/酒屋彌三郎(干しイチジクと焼きクルミのようかん)/自然農園もとや(自然茶・酒粕クッキー)/髙木糀商店(甘酒・味噌)/townsfolk coffee(水出しコーヒー)/直源醤油(醤油煎餅)/中初商店(味噌・ごまみそ・梅肉かつお)/NIKUO(和牛パテドカンパーニュ)/ニワトコ(梅干し・レモン塩糀)/HUG mitten WORKS(おつまみクラッカー・甘酒ベーグル)/ハーブ農園ペザン(ハーブティ)/東出珈琲店(乙女ブレンドafter SAKE)/BISTRO YUIGA(スパイスケーキ・リエット・ジャム)/ひらみぱん(レモンケーキ・みりんメロン)/ファミーリエ(吟醸酒粕ソーセージ)/PHYTO soixante-deux(ハーブティ)/豆半(寒氷)/丸八製茶場(加賀棒茶)/ムシャリラムシャリロ(チャイ・調味料)/諸江屋(落雁)/oneoneotta(焼菓子)/奥能登みっちーファーム(能登115干し椎茸)/福光屋(純米酒など)他 ●工芸・雑貨 あうん堂本舗(本)/青山健一(てぬぐい・カード)/赤池佳江子(イラストグッズ)/赤地 径(九谷焼)/atelier KiU(ポーチ)/アトリエタフタ(刺繍ブローチ)/石川まゆみ(手漉き和紙)/石引パブリック(リソグラフ印刷グッズ)/伊能一三(へいわののりもの)/井上美樹(ガラスの器)/今井美智(ガラスの片口)/今江未央(九谷焼)/今城晶子(金工アクセサリー)/岩﨑晴彦(うつわ)/岩本清商店(桐工芸品)/えちゃけ編集部(『えちゃけ』)/大迫友紀(ガラス)/奥の麻衣子(漆器)/乙女の金沢(ひめだるまカード)/オヨヨ書林せせらぎ通り店(古本)/加賀てまり毬屋(てまり・針山)/金澤町家研究会(本)/金沢民景(『金沢民景』)/上出長右衛門窯(九谷焼)/kappa堂(お香)/龜鳴屋(本)/木本百合子(カード)/Qure aromablend(ハンドジェル・ハンドソープ)/グリグリレザーズ(革小物)/工人(まな板・トレー)/工房あめつち(九谷焼)/collabon(てぬぐい・古墳冊子)/近撥弦楽器(ウクレレ・アクセサリー)/sasakihitomi(アクセサリー)/坂井直樹(鉄の花器)/定池夏子(うるしアクセサリー)/静観朋恵(ガラスジュエリー)/庄田春海(九谷焼)/杉田明彦(漆器)/杉原万理江(陶磁器)/スズキサト(はしおき・器)/すはらゆう子(うるし)/たくまポタリー(うつわ)/千と世水引(水引細工)/田 聡美(ガラスの香立・豆皿)/ドウガミスミコ(陶磁器)/中嶋寿子(陶磁器・ブローチ)/名雪園代(うるし)/西川美穂(金工)/能登デザイン室(縄文の香りスプレー・オイルなど)/NorikazuHatta(ミニだるま)/乗越(乗越グッズ)/原田直治(陶磁器)/半田濃史(陶磁器)/廣島晴弥(カットグラス)/弘田朋実(手紡ぎ藍染アクセサリー)/black coffee(ガラスアクセサリー)/benlly’s&job(雑貨)/豆本工房わかい(豆本)/饅頭verymuch(靴下)/目細八郎兵衞商店(めぼそ針・裁縫セット)/山岸紗綾(蒔絵の箸・板皿)/山﨑菜穂子(型染め)/山崎麻織物工房(麻小物)/山﨑美和(陶磁器)/山田睦美(珠洲焼)/結城彩(器)/吉本大輔(加賀友禅柄ハンカチ)/らくや(てぬぐい)/ろくろく工房(陶ブローチ)他 企画:陳列室 https://otomenokanazawa.shop https://www.instagram.com/p/ChHZEjqpLuE/?igshid=NGJjMDIxMWI=
0 notes
cafedumbo · 2 years
Photo
Tumblr media
今年もCAFE DUMBOからはラムレーズンバターサンドで参加させて頂きます。 皆様よろしくお願いいたします。 #Repost @otomenokanazawa with @use.repost ・・・ オトメの金沢展 I LOVE SAKE 2022年 8/19(金)~9/11(日) SAKE SHOP 福光屋 玉川店 (玉川髙島屋S・C南館地下1F) tel.&fax 03-5717-3305 [email protected] www.fukumitsuya.co.jp 「オトメの金沢展 I LOVE SAKE」 15回目のオトメの金沢展。 会場はニコタマのSAKE SHOP 福光屋。 そんな原点に立ち返り、 今年のテーマは日本酒です。 石川生まれのいいもの&おいしいもの、 もちろんこだわりのお酒もずらり。 カウンターで気軽に飲み比べもできます。 お時間あればちらりとのぞいてください。 お待ちしております。 ※出品者は変更になる可能性もあります。また、作家により出品点数の少ない場合もございます。なにとぞご了承くださいませ。 ※こびりさんとtsugutsuguさんは、大雨の影響で出品できない予定です。 ●食品 甘納豆かわむら(甘納豆)/甘味こしらえしおや(和洋菓子)/うつろふ(サルサソース)/大畑食品(惣菜・佃煮)/家族野菜tsugutsugu(無農薬野菜)/金沢小町(欧風菓子)/金沢大地(あめちゃんジャム・ジンジャーシロップ)/CAFE DUMBO(ラムレーズンサンド)/越山甘清堂(焼きまん)/こびり(焼菓子)/坂の上ベーカリー(天然酵母パン)/酒屋彌三郎(干しイチジクと焼きクルミのようかん)/自然農園もとや(自然茶・酒粕クッキー)/髙木糀商店(甘酒・味噌)/townsfolk coffee(水出しコーヒー)/直源醤油(醤油煎餅)/中初商店(味噌・ごまみそ・梅肉かつお)/NIKUO(和牛パテドカンパーニュ)/ニワトコ(梅干し・レモン塩糀)/HUG mitten WORKS(おつまみクラッカー・甘酒ベーグル)/ハーブ農園ペザン(ハーブティ)/東出珈琲店(乙女ブレンドafter SAKE)/BISTRO YUIGA(スパイスケーキ・リエット・ジャム)/ひらみぱん(レモンケーキ・みりんメロン)/ファミーリエ(吟醸酒粕ソーセージ)/PHYTO soixante-deux(ハーブティ)/豆半(寒氷)/丸八製茶場(加賀棒茶)/ムシャリラムシャリロ(チャイ・調味料)/諸江屋(落雁)/oneoneotta(焼菓子)/奥能登みっちーファーム(能登115干し椎茸)/福光屋(純米酒など)他 ●工芸・雑貨 あうん堂本舗(本)/青山健一(てぬぐい・カード)/赤池佳江子(イラストグッズ)/赤地 径(九谷焼)/atelier KiU(ポーチ)/アトリエタフタ(刺繍ブローチ)/石川まゆみ(手漉き和紙)/石引パブリック(リソグラフ印刷グッズ)/伊能一三(へいわののりもの)/井上美樹(ガラスの器)/今井美智(ガラスの片口)/今江未央(九谷焼)/今城晶子(金工アクセサリー)/岩﨑晴彦(うつわ)/岩本清商店(桐工芸品)/えちゃけ編集部(『えちゃけ』)/大迫友紀(ガラス)/奥の麻衣子(漆器)/乙女の金沢(ひめだるまカード)/オヨヨ書林せせらぎ通り店(古本)/加賀てまり毬屋(てまり・針山)/金澤町家研究会(本)/金沢民景(『金沢民景』)/上出長右衛門窯(九谷焼)/kappa堂(お香)/龜鳴屋(本)/木本百合子(カード)/Qure aromablend(ハンドジェル・ハンドソープ)/グリグリレザーズ(革小物)/工人(まな板・トレー)/工房あめつち(九谷焼)/collabon(てぬぐい・古墳冊子)/近撥弦楽器(ウクレレ・アクセサリー)/sasakihitomi(アクセサリー)/坂井直樹(鉄の花器)/定池夏子(うるしアクセサリー)/静観朋恵(ガラスジュエリー)/庄田春海(九谷焼)/杉田明彦(漆器)/杉原万理江(陶磁器)/スズキサト(はしおき・器)/すはらゆう子(うるし)/たくまポタリー(うつわ)/千と世水引(水引細工)/田 聡美(ガラスの香立・豆皿)/ドウガミスミコ(陶磁器)/中嶋寿子(陶磁器・ブローチ)/名雪園代(うるし)/西川美穂(金工)/能登デザイン室(縄文の香りスプレー・オイルなど)/NorikazuHatta(ミニだるま)/乗越(乗越グッズ)/原田直治(陶磁器)/半田濃史(陶磁器)/廣島晴弥(カットグラス)/弘田朋実(手紡ぎ藍染アクセサリー)/black coffee(ガラスアクセサリー)/benlly’s&job(雑貨)/豆本工房わかい(豆本)/饅頭verymuch(靴下)/目細八郎兵衞商店(めぼそ針・裁縫セット)/山岸紗綾(蒔絵の箸・板皿)/山﨑菜穂子(型染め)/山崎麻織物工房(麻小物)/山﨑美和(陶磁器)/山田睦美(珠洲焼)/結城彩(器)/吉本大輔(加賀友禅柄ハンカチ)/らくや(てぬぐい)/ろくろく工房(陶ブローチ)他 企画:陳列室 https://otomenokanazawa.shop https://www.instagram.com/p/Cg-2RTAJLyJ/?igshid=NGJjMDIxMWI=
0 notes
blogmikimon · 2 years
Text
帰る家
こんにちは☀️
虐待とテロについて、ブログを書いている途中ですが、初回の虐待と関係のあるテロ事件のリスト内の、秋葉原通り魔事件の加藤さんが死刑執行されたので、彼の書いたラップをシェアしてみようと思います。
なぜラップの体裁をとったのかわかりませんが、心情がわかりやすくてリズムが良いです。
こちらは 「死刑廃止のための大道寺幸子・赤堀政夫基金」 死刑囚表現展の2018年応募作品とのことで、その中の加藤さんの部分だけ切り取ってアップしています。
では全文を↓
Tumblr media
Tumblr media
Tumblr media
加藤さんの虐待については、今までに報道されている通りです。
なお、ここに出てくる彼の弟はその後自殺しています。やった犯罪は許されるものでは無いですが、子供の頃に2人が受けたであろう仕打ちには、心が痛みます。
この中で特に気になったのはここです。
不満はない安い月収 気にしていない顔の美醜 望んだのは居場所の補修 ※1
彼は公判で以下のように述べています。
本音が出せるネット上の人間関係は家族同然。書き込みがあると、自分の部屋におしゃ��りに来てくれるようで、一人じゃないと感じられた。自分が自分でいられる、自分が帰る場所だった ※2
↑の部分は、望んだのはお金や友人、恋愛ではなくただ居場所だった、という意味なのかなと思います。
基本的に虐待サバイバーは家が家じゃない(安心して帰れない)ので、弱った時に休める場所がありません。
この帰る家がないことは、人生に大きな影を落とすのではないかと思います。
こちらは虐待との関係はわかりませんが、自殺されたお二人の家についての引用です。
まず三浦春馬さんのWikipediaより↓
すべてに自信を失うほど精神的に参っていたという。「役者をやめて俺は農業の道に行こう」「とにかく今の状態から逃げ出したい、故郷へ戻りたい」 という一心だったという が、母親に説得され思い止まった(2012年2月5日放送『ホンネ日和』(TBS系)※3
こちらはスポニチより↓
親しい友人も 「当時お母さんは、役者をやめるべきではない理由を具体的に挙げながら強く引き留めたと聞いています」 と話しており、三浦さんにとって母親の存在がいかに大きかったかを物語っている。※4
限界が来た時に休めないと、病気になってしまいます。
こちらは竹内結子さんが書かれた1999年に発売された小説 『サーフ・スプラッシュ』(幻冬舎文庫)の巻末にある解説文です↓
帰る家は暖かい家庭そのものに見えたが、カギのかかった空間がいくつもあるような場所だった。足早に台所を通り過ぎる時、一人の人間として父が必要とした女の人が、彼女の子供たちのために食事の支度をしている。晩の食卓の賑やかな景色が、私にはガラス越しのものに見えた。
殺風景な自分の部屋でため息をつく。
私は父に人生を好きに生きてくれたらいいと思っていた。連れ子という荷物がいることを面倒に感じられたくなかったのだ。その思いが自分の心に無理を課していたとは気付かなかった。
私がもっと大人だったら、何でもうまくこなせたかもしれない。なじめない自分に対する嫌悪と、理由のよく分からない疎外感をいつも抱いていた。※5
子供の頃に、自分のために作られていない(と感じる)ご飯を食べるのは、どれだけ肩身が狭かったでしょうか。
弱った時に帰る家(生活から離れて休める場所、逃げ場所)がないと、心は脆くなってしまい、難題にチャレンジする勇気も出づらいでしょう。いくつになっても帰るお家は必要です!
前回まで書いていた宗教に関してもそうですが、居場所が無いと、人はそれを求めてなんでもやってしまうのかなぁと思います。(過激な政治活動、宗教、ネットワークビジネス、犯罪、ドラッグ等)
“愛されなくても別に” という小説に、過干渉な母から逃れて、スピリチュアルな集会に参加する木村という女子大生が出てきます。 
あぁ、これが木村のハマった理由か。(中略)ここでは誰も自分を傷付けない、誰も自分を拒絶しない。  
木村が執着しているのは、この場所そのものではなく、ここに存在するコミュニティだ。彼女にとってここは、実家から遠く離れた地でようやく確保できた居場所なのだ。大金を支払って、木村はこの場に存在する権利を得ている。
だが、そんなのは全部紛い物だ。ここにいる人間たちが皆同じ立場だとは、私には到底思えない。全員が自発的に奉仕していますという顔をしているが、この中の何人がサクラなのだろう。搾取する側とされる側。両者の違いを見極めるのは、私のような一般人には難しい。※6
多分こういうところが、日本中に、たくさんたくさんあるんだと思います。
Tumblr media
この小説には、
時間も金も、家族も友人も贅沢品だ。※6
という副題がついているのですが、そういうものはもう持ちづらい世の中になっているのかもしれません。
私もほぼ持ってません😭泣
疲れた時や落ち込んだ時に守ってくれる家族や友人がいれば(居場所があれば)、怪しい集会に行く必要なんかきっと無いのでしょう。
皆様は弱った時に帰るお家はありますか?
私はみんなの帰る家(もちろん1番は私の家)になる様なヨガクラスをしたいなぁといつも思っていて、今やっているクラスも私にとっては家です🏠
前にも書きましたがその家では私は、シスターであり、マザーあり、ドーターであり、みんなはヨガファミリーです👵🏻(ヨガファミリー#過去の記事)
特にお茶会をやってたクラスは家感が強かったので、ヨガお茶会もまたやりたい!
私がやってるクラスが怪しい可能性は否定できませんが…とりあえず大金は取ってません🙅‍♀️
居場所を求める方が気軽に行けるような素敵なコミュニティが日本中に溢れたらいいなぁと思います。そして、それらのコミュニティがなるべく健全でありますように。
秋葉原通り魔事件被害者の回復とご冥福、三浦春馬さん、竹内結子さんのご冥福をお祈り申し上げます。
ではでは、お読みいただきありがとうございました🙇‍♂️
〈引用・参考〉
※1 秋葉原通り魔、加藤智大の「人生ファイナルラップ」が公開される
※2 「損したと気付くのは、いつも辞めた後」 加藤死刑囚が明かした経歴
※3 三浦春馬 Wikipedia
※4 三浦春馬さん 切り離せない母親の存在 友人心配「悩んでいる様子だった」
※5 竹内結子さんが解説した小説家・桜井亜美語る「ヘビーな境遇のヒロインと重ね、自分をさらけ出し…」
※6 武田 綾乃 愛されなくても別に
(画像も上ページよりそれぞれ引用しました。)
0 notes
cotorito · 2 years
Text
Tumblr media Tumblr media
《 個展のご案内 》
この度、初の展示となります
ガラス作家 "近藤 綾"さんの個展を開催いたします。
Aya Kondo Solo Exhibition
2022. 7.18 mon - 8.15 mon
gallery susu
月水金土日14:00-19:00/ 木-18:00
_____
パート・ド・ヴェール技法で織りなす皓々たる光の宇宙
霧のように白くやわらかな光の中で生まれる一瞬のまぼろしを ガラス作家 近藤綾 が器とオブジェに込めた涼やかな展覧会です。
【パート・ド・ヴェールとは】 フランス語で 「ガラスの練り粉」を意味し、古代に起源を持つガラスの成形技法です。原型造りから、焼成、研磨仕上げまでに多くの工程があり、手間と時間を要します。手仕事ならではの温かみと、その風合い一つ一つに唯一無二の美しさがあります。
Tumblr media
近藤 綾|Aya Kondo[ガラス作家]
日々の生活を彩る どこかあたたかく懐かしいガラス。もようを描く。
なつかしいケシキ(もよう)や、そばにとどめておきたいイロを大切にしています。ガラスボタンやうつわを中心に、主にパート・ド・ヴェール技法で作品制作をしております。
1990年 新潟県生まれ。
2012年 長岡造形大学 ものデザイン学科 工芸コース硝子
2013年 The Cleveland Institute of Art
2014年 IFFT 9lass「CREATIVE RESOURCE 素材と造形のちから」glass unit antenna
2016年~ 長岡造形大学 市民工房 パート・ド・ヴェール講師
「ちょっとしたもの展」 GOOD LUCK COFFEE(新潟) 
2017年 「暮らしを彩るモノたち展」Galleria Tokino-Shizuku(東京)
    「日々のこと、ガラス展」 Local Identity Store LISギャラリー(新潟)18‘19‘21‘
    「近藤綾 ガラス展」Rafie(新潟)
2019年 「三人展~はな・みず・き~」GALLERY AND CAFÉ VUCA(新潟)
    「近藤綾 ガラス展」ギャラリー七面坂途中(東京)20‘21‘
2020年 長岡クラフトフェア(新潟)
    「市民工房講師作品展」(新潟)
2021年 「近藤綾 ガラス展2021」 maison de たびのそら屋(新潟)
「ガラスの酒器展」 摂田屋6番街発酵ミュージアム 米蔵(新潟)
「二人展」潟東樋口記念美術館 お茶の間美術館(新潟)
「BOWLES~転じてまるいもの~」もえぎ本店MOREギャラリー(栃木)
「gift」masion de たびのそら屋(新潟)
2022年 「豆皿づかい展」もえぎ本店MOREギャラリー(栃木)
「やさしい けしき」ギャラリーnoir (静岡)
   4月「春霞~ガラス三人展」 artspace morgenrot (東京)
   6月「硝子と木、そして花」hisoca(京都)
 …他、ワークショップやイベントに参加。現在新潟にて制作。 
近藤綾 https://instagram.com/ayakondo_glass
_ガラスに映り出された夏の光に何を想う
心模様、遠い景色、忘れかけた記憶_
綾さんが創る白い光と色彩の魔法
今展では
涼しげで夏らしい色をメインにした
器やオブジェをお届けします
是非お出掛けください
《 ワークショップのご案内 》
⚫︎7/18海の日と、8/11山の日にそれぞれをテーマとしたオーナメントを作ります。⚫︎時間15:00〜⚫︎両日4名様【要予約】 参加費¥2,000(+オプションでパーツ増やせます)⚫︎ご予約は"ことりと"までお寄せください。詳細は随時お知らせいたします。
ギャラリー水巣(すす)とは、ことりと…の一角にある小さなArtスペースの名です。
ことりと…
945-0011 新潟県柏崎市松波3-3-28
tel:050-7128-9499
https://instagram.com/gallery_susu/
0 notes
usickyou · 2 years
Text
わたしを葬くる
 それは、計画と呼べるような物ではなかった。  早朝、人の少ない時間に衣装室の使用申請を提出し、衣装を盗み出す。また夜になり、人のいない頃を見計らって衣装を返却する。ただ、それだけ。事前に所在は確認し、予定時刻には下見も行ったが、それ以上に細かな手順は考えていなかった。見つかったならそれまでだと、そう思っていたのかもしれない。  計画が実行されたのは六月の終わり、その前日の土曜日。数日間緩やかに続いていた雨が、昨晩から急激な豪雨へと変貌を遂げていた。都内広域に警報が出され、また暴風に伴い交通機関は停滞し、その結果、人影まばらなエントランスで二人の少女に気付いた人間は誰もいなかった。  職員の到着が遅れているため、契約上その場を埋めるためだけに受付に立っている警備員は、彼女たちを気に留めるはずもない。総務部には自宅を近くに構えていた職員が一人座っていたが、彼は春に関西の支社から転属されたばかりで、またアイドル事業部との関わりも薄く、そして職業意識も高いとは言えなかったため、特に気にもせず彼女たち衣装室の鍵を貸し出した。また、彼女たちは知らないことだが、その申請書は彼がこぼしたコーヒーのため、規定通りに保管されることなく廃棄されている。  衣装をリュックに詰め、鍵を返却し、二人は来た時から待たせてあっ���タクシーに乗り込んで事務所を後にした。要した時間はわずか十分程度であり、その間の二人を記憶している者は、誰もいない。予定上は休みであるはずの二人がそこにいたことを知る者は、誰もいない。  その一時間後には、二人は新幹線に乗り込み東京を後にしていた。  雨は風と共に、次第に勢いを弱めつつあった。
 *
 新幹線を在来線へ乗り換えて数駅、時刻はまだ昼の少し手前。小さな駅前、たった一つの古びた喫茶店。その奥で光を避けるように、速水奏と北条加蓮が座っていた。食べ終えたトーストは既に片付けられ、アイスコーヒーとカフェオレのグラスが彼女たちの前にあった。サイフォンやスタンダードジャズ、遠慮がちな話し声や雑誌をめくる音。そんな中にあって二人は、視線を重ねることなく、時おり時間を気にしながら窓の外を眺めている。 「止まなきゃよかったのに」  ぽつりと唇を震わせたのは、加蓮だった。この日は髪を結んでおらず、またアクセサリーやネイルも見受けられず、ただ貞淑な黒のAラインワンピースを纏う、その袖を肘までのばして少し寒そうに腕を寄せている。 「覆い隠してほしい?」  奏も同様に黒く、しかし肩口までを露出したワンピースに身を包んでいる。簡素な服装に反して、メイクは丁寧に施されている。隣に置かれた大きなリュックはその姿にいかにも不似合いだが、それを気にする人間はその場に存在していない。 「奏もでしょ」  一瞬だけ視線を交わした後、言葉はなく、視線を重ねることもなく、数十分後、到着したバスに乗って二人は駅を後にした。  店主だけが山奥へ向かっていくバスの背を見送っていたが、団体客の来店によって二人の姿は記憶の隅に追いやられ、再び甦ることはなかった。
 *
 彼女たちは地図を片手に歩いていた。鬱蒼と茂る夏の樹林と分厚い雲によって太陽は遮られ、映る限りの景色は澱んだ灰色に沈んでいる。行く道には最低限の舗装は行き届いているが、長雨の残した水溜まりやガードレールから道路までを這う蔓が、人の手を離れて久しい状況を伺わせた。そんな道を、黒いワンピースにリュックを背負った少女たちが歩いている。その状況は異様なものだったが、バスが二時間に一本通るだけの県道から外れた町道、をさらに外れた旧道にあって、二人を見咎める人間が存在するはずもない。 「靴、履き替えて正解だったでしょ」  スニーカーで地面を鳴らしながら、加蓮が呟く。 「言った通りね」  視線を地図に落として、奏は答える。 「私さ、計画とか準備とか好きなんだ」 「実地は苦手?」 「地図が無理、方向感覚ないから」 「負けず嫌いはどこにいったのかしら」  加蓮は小さく片手を振って「あとどのくらい」と訊ねる。「もう少し」奏の言葉の通りに、二人の行く先を灰色の看板とプラスチックの鎖が塞いだ。 『……教会……礼拝……月八日……』  木造の看板は、その施設が完全に放棄されてそれほど経っていないにも関わらず、元々の清廉な色を失っている。風雨に曝されての劣化や湿った大気による苔の緑、また心ない誰かの暴力や落書によって、ほとんどの文字が判別できない状態にあった。  地図を畳んで、彼女たちは鎖をくぐる。車二台がすれ違えるほどの道は、しかし広がった植物によって人一人がやっと通れるほどに狭められている。露出した腕や脚を気にして歩きながら、しかし、二人の足取りは確かだった。視線さえ、余所へ向けられることはなかった。 「随分ひどいのね、実物は」  程なく辿り着いたその建造物を前に、奏はため息をついた。くすんだ漆喰の白い壁は所々が剥がれ落ち、赤茶けた煉瓦が覗くその外観は、傷ついた人間の体を想起させる。かつては美しかったのだろう、くすんだ色のステンドグラスは、その半分以上が割れ落ちている。 「写真は一年前だったし」  見上げていた加蓮は、その建物を『教会』たらしめる最も重要なもの、十字架が屋根から失われていることに気付く。歩みを進めながら荒れた道にその形を探すが、しかし見つかることはなく、「このくらいがいいよ、きっと」そうこぼして、軋む扉を開いた。  教会に踏み入れ、その中が外観よりは荒廃していないことに安堵する。しかし並んだ長椅子は形こそ保っているが、塗装は剥げ落ち、ささくれ立った木肌を晒している。同様に木地の床も、割れた窓から吹き込む風雨によって煤けた土の色に染まっている。聖像もなく、十字架もない。二度と鳴らされないオルガンには、雨垂れが滴り落ちている。その空間を定義するのは、意味を失ったまま形だけを保つ教台と、朽ち果てた一冊の聖書でしかなかった。  水溜まりを避けながら席を、教台を横切り、彼女たちは聖堂奥の扉へと姿を消す。入れ違うように、割れた窓から一羽の蝶が降りた。烏羽色とエメラルドブルーの翅。長雨で弱った体をひらひらと、落葉のように運び、聖書の上で身を休める。その来訪者を歓迎するように、傾き始めた日の光は木々の合間を縫い、天窓から降り注いだ。  そうして蝶が十分に身を休めた頃、光が消えた。同時に扉が開かれ、蝶は入り込んだ窓から逃げ出し、森の奥へ消えていった。蝶は彼女たちを知らず、そして彼女たちも、予期しない参列者の存在を知ることはなかった。  聖堂には、二人の姿だけがある。ウエディングドレスを纏い並び立つ、夜色の花嫁と純白の花嫁。最初にそれを盗もうと提案したのはどちらだったのか、二人はもう、それを覚えてはいない。  衣装と揃いのヒールでざらつく床を鳴らす、彼女たちの手にはブーケがある。同じ花、しかしその色は濃紫と純白。それを用意した加蓮は、決して友人に手配を頼もうとはしなかった。 「夢の中、みたいな気がするわ」 「全部、夢なら良かった?」 「あなたは……夢であってほしい? 全て」 「……そんなわけ、ないよ」  緩やかな足取りで、二人は教台の前へたどり着く。向かい合う、白黒の花嫁。二人は少し、目を閉じた。そうして暗闇の中にその人の姿を、呼吸を、香りを、肌の温かさを想う。やがて同時に瞼を開き、瞳に映る互いのかたち。重ねた像のその奥に、互いではない、その人を探している。 「健やかなる時も、病める時も」  呼吸を合わせ重ねた声が、煤けた聖堂に響き渡る。 「私、速水奏は」 「私、北条加蓮は」  差し込んだ光が、二人にかすかな色を与えた。 「……生涯、愛することを誓います」  言葉の果て、最後までその人を探しながら、最後には互いの姿を確かめて、奏と加蓮は唇を重ねる。決して、長い時間ではなかった。それでも、瞬間で済むことではなかった。唇を離した二人は鼓動の高鳴りを、紅潮する頬を深い呼吸で整えて、本当の恋人であるかのように、遠慮がちに視線を重ねる。 「わかってた。はず、なのにね」 「私も、あなたも……代わりなんて」  見上げた天窓から確かに降り注いだ光は、もう、消えていた。  偽物の婚姻を終えた、偽物の花嫁に、何者にもなれなかった少女たちに、ただ滴り落ちる雫の音だけが響いていた。
 *
 聖堂奥の扉の内、そこは過去、応接室だったのだろう。中央のテーブルを囲むように木椅子が数脚散らばり、皮の破れたダークブラウンのソファが一台、気まぐれに訪れる来客を待ち詫びている。壁を塞いで並んだ大小のクローゼットやチェスト、書棚には数点のカップやグラス、埃を被った厚い本が残されているが、彼らを望む者はここにはもう現れることはない。  割られたガラスが床に散らばり、踏めば痛みに呻くような軋みをたてる。そんな空間にあって、着替えを終えて黒いワンピース姿の二人は、やはり異質な存在だった。 「裾、けっこう汚れちゃった」  気をつけてたんだけど、と加蓮がこぼした声に、応えはない。言葉を投げかけた相手は、ぼんやりと立ち尽くしたまま、役割を終えたドレスを眺めている。 「奏、聞こえてる?」 「……ごめんなさい。聞いてなかったわ」  薄く曇った奏の瞳。加蓮はふっと表情を和らげて奏に歩み寄ると、頬に小さなキスをして、その体をそっと抱きしめた。 「付き合ってくれてありがと」 「……付き合うとか、そうじゃないでしょ」 「じゃあ奏も慰めてよ」  かすかなため息、笑みをこぼした奏は、加蓮の頬に触れるだけのキスを返す。そうして少しだけ小さな体を抱きしめて、穏やかな手つきで髪を撫でる。 「奏のこと、好きになれたらなあ」 「笑えないわね」 「……ごめん。でも、全部嘘じゃないよ」 「なら、悪い夢を見てるの。私たち」  寄り添えた体を引き離し、二人は目をそらす。その視界の端で、かすかな空気の振動のせいだろうか、チェストから落ちた揃いのブーケが、乾いた音をたてた。  どちらかといえばだが、その近くにいた奏が拾いに向かう。じりじりとガラス片を踏みながら揺るぎない足取り、その後ろ姿を加蓮は見ている。チェストの奥はその位置からは死角になっていて、落ちたブーケは目に映らない。しゃがみこんだ背中で、拾い上げる仕草も決して見えることはない。  だから、どうして奏がしゃがみこんだままでいるのか、わからなかった。その手元から生まれた、かすかなオレンジの光。その理由を、理解できずにいた。  ゆっくりと、奏が立ち上がる。振り返り、加蓮を見つめる瞳が、大きく開かれている。手にしたブーケは、かさかさと震えていた。どうしたの、と言いかけた言葉を加蓮は飲み込む。踏み出した奏の足取りは頼りなく、その短い距離を怯えるようにして歩く。しかし視線だけは決して加蓮を離れず、そして加蓮は、待っている。奏の見つけ出した何かを、恐れながら待ち受けている。 「加蓮」  目の前にありながらその存在を確かめるように、奏が呼びかける。応えた加蓮をもう一度見つめ直して、奏は花束をそっとテーブルに置いた。 「提案があるの」  そうして開かれた奏の手のひら、彼女に不似合いな、真っ赤なライター。  以前にここを訪れた誰かが残した、煙草の吸い殻。その隣に忘れられた、失くされた、もしくは捨てられた小さな火種。どれほどの時間を経てか知れず、底にはかすかなオイルしか残っていない。しかしそれは花束を拾い上げた奏に届き、そして、その指先に小さな火を灯した。 「……窃盗と……器物損壊? 放火、は違うか」 「……ええ」 「犯罪、だよね」  言い淀む奏を、加蓮は見つめる。 「……きっと、後には戻れない」  奏が言葉を終えるより先に、加蓮の手のひらが奏に触れた。そうしてライターを奪うと、慣れない手つきで点けた火をブーケに近づける。それは決して花束を燃やしてしまうほどの熱ではなく、しかし、花を包むリボンをどろりと溶かす。 「最初から、戻る道なんてなかったよ」  燃え滓となったリボンから、焼けた化学繊維の黒い煙が立ち昇る。その臭いに顔をしかめる、その表情を笑い合って、彼女たちは小さく頷く。 「私も、加蓮のこと愛せていたら、そう思う」 「悪い夢。全部燃やさないと」  彼女たちはそれぞれの花嫁衣装を携えて、部屋を後にする。バージンロードを遡り、踏み出した教会の外。空は厚い雲に覆われている。「いい天気ね」「誰もいないよ」。言い交わす足取りは確かで、そこに入った時より力強く敷地の裏側へ、這い回る蔦を踏み越えていく。  そうして教会裏手、地面に引かれた白線が駐車場だったと教える広いスペースで、彼女たちは立ち止まり、ドレスをそっと広げる。ライターを手にしたのは、奏。真っ赤なライターに火が点くことを確かめて、白と黒のドレスを抱きかかえた加蓮を見つめる。 「本当に……後悔しない?」 「したっていいよ。進もうよ」  頷いた、奏の指に火が灯る。ゆっくりと、ドレスに近付けられていく。 「さよなら」  ささやいた声が重なり、触れた小さな火はドレスを焦がして、黒い煙を生む。  しかし、望んだ炎が生まれることは、なかった。  目を合わせた、二人を弄ぶように火は消える。もう一度、と奏は繰り返すが、生まれるのは舞い散る火花と乾いた摩擦音。焦燥する指先、手のひらのうちで、やがて疲労を起こした金具と砥石が破断する音が響き、火花さえ、消えた。それ以上は、どれだけ重ねようと、噛み合わない金属音が二人の願いを拒むように鳴り響くでしかなかった。  疲労した金属部品。揮発したライターオイル。そして、ドレスに使用された不燃性の繊維。それらを理解するには彼女たちは幼く、受け入れるには、その想いはあまりに大きい。 「……戻る道も行く先も、ないの」  見上げた空に蓋をする、雲の黒灰色。その奥にある何かを、二人をここまで導いた何かを睨み付けて、奏が吐き出す。濁った空は、答えない。その心を慰めることはなく、傷を抉ることもなく、ただ心なく、流れている。 「……ねえ、奏」  呼びかけられ、奏は視線を引き戻す。しかし呼びかけた加蓮は、決して奏を見ようとはせず、教会を見つめている。  加蓮の視線を、奏は追った。教会の壁、剥がれ落ちた漆喰から覗く煉瓦。変わり映えのない光景。しかし、加蓮の視線、その中心にあるものを目にして、その意味は一変する。 「神様って、いるのかな」  壁に立てかけられていた、白木の十字架。どうしてそんな場所に追いやられたのか、しかし、確かにその形を保ったまま、そこにある。 「いるとしたら、悪辣ね」  応えることなく、加蓮は踏み出す。確かな足取りでそこへたどり着いて、十字架を手にする。 「提案があるんだけど」 「いいわ。あなたに乗る」 「ありがと」  そして加蓮は、十字架を地面に叩き付けた。風雨に曝され劣化していた木の十字架はいとも簡単に、鈍い音を立てて砕け折れる。 「ちょっと、スッキリしたかも」  そうして、数枚の木片が生まれた。 「まだ、これから」  そのうちの一枚を拾い上げて、奏が問いかける。加蓮は、一度だけ、目の端を強く拭った。  彼女たちは蔓を辿る。その根本、途切れたアスファルトを通り越し、積もった落葉に覆われ湿った土を木の板で掘り返す。か細い腕と、拙い手つき。柔らかな指、手のひらは見る間に傷んでいくが、躊躇はない。迷うことも、立ち止まることもない。老朽化していた白木は耐え切れず何度も折れ、それでも掘り続ける手のひらにはやがて血が滲み出すが、二人の意志は、肉体の痛みを妨げとして感じなかった。  やがて一羽の鳥が甲高く鳴き声を上げる、それを耳にして彼女たちは手を止めた。息を切らし新鮮な土の香りを浴びる二人の間に、言葉は存在しなかった。それぞれの衣装を掘り返した穴の内に置く仕草が想起させるのは、愛する人の棺に思い出の遺品を入れる瞬間、愛する人の寝床に洗いさらしの真っ白なシーツをかける瞬間、あるいは、その両方。  土を被せる。花束、アクセサリを添えて、落葉で蓋をする。そうやって、二着の花嫁衣装が世界から失われた。散りばめられた落葉は濡れた土と色濃く混ざり合い、埋められた想いを覆い隠す。新たな緑が地に広がり、いつか訪れるだろう誰も、気付くことはない。  彼女たちは、視線を重ね小さく笑う。「ひどい顔」「お互い様でしょ」「綺麗、だったわね」「綺麗だよ、私たち」。土と血に汚れた手のひらは、強く、強く重ねられている。  透明な、光が降った。
 *
 一ヶ月後、プロダクションで二着の衣装の紛失が発見された。記録上に手がかりはなく盗難の可能性は否定できなかったが、被害は軽微であるため、警察の介入を望まなかった事務所の意向によって紛失は事件として扱われることなく処理された。  奏、加蓮にはプロデューサーからの面談が行われたが、それは彼女たちを疑うものではなく心のケアを目的としていた。そのため真相にたどり着くはずもなく、発覚から二週間が経った頃には、若干の衣装管理基準の厳格化を残して、事件は人々の記憶から消え去っていた。  そして、夏。永遠に続くような、熱の季節。  電話越しの誰かと言葉を交わしながら、奏は事務所の廊下を歩いていた。涼しげに靴音を響かせる、彼女の瞳には穏やかな微笑みが浮かんでいる。  角を曲がり、面した窓にブラインドのかかった廊下、その先には加蓮の姿があった。レッスン用のスニーカーの底を小さく鳴らしながら、歳近いトレーナーと笑い合っている。  ゆっくりと、狭まる距離。  やがてすれ違う、瞬間に視線だけを重ねて、二人は互いを過ぎていく。過ぎ去って、決して振り返ることはない。加蓮が、次いで奏が角を曲がり、二人の姿はその空間から失われる。  ブラインドが濾過する、透明な光。その静かに降る、白い壁に、遠くの笑い声が反響していた。  誰も知らない。燃えることなく地に埋められた想いを、誰も、知らない。刻まれる墓標さえ持たないその名前を、二人だけが、知っている。
 *
 わたしを葬くる
0 notes