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#カポーティ
straycatboogie · 2 years
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2022/06/18
トルーマン・カポーティは「ぼくはアルコール依存症だ。ぼくはドラッグ中毒者だ。ぼくは同性愛者だ。ぼくは天才だ」と宣言(?)した。私自身も、自分がこんなにも生きづらい思いをしてアルコール依存症に陥り、不幸のズンドコに陥らなければならないのは自分が天才だからではないかと思ったこともあるのだった。「選ばれてあることの恍惚と不安と二つ我にあり」……今日、ランチタイムにこの考えを弄んでみた。自分は天才ではないか……だがこの考えは自分にしっくりくるものではなかった。やはり自分は天才ではない。 かつて松本人志が、ゴールデンタイムのテレビ番組で自分の信じる笑いを追及していた頃週刊誌のコラムで物議を醸す内容の文章を書いていたのを思い出す。あるいは小林よしのりが『ゴーマニズム宣言』で自分が天才であることを誇示していたこと……私はこの2人はカリスマと呼ばれるに値する表現者だと思っているが(本音です)、自分の才能をここまで誇示して人を圧倒させる生き方というのもしんどいだろうなと思ったことを思い出す。私には到底そんなプレッシャーと戦い続ける生き方は務まらない。やはり地に足の付いた、小市民的な生き方が向いているようだ。 阿部昭『単純な生活』を読み始めた。中年(私とほぼ同い年)に差し掛かった作家が自分の慎ましい生活を語り、日々を綴るというそんなコンセプトで書かれた小説だ。3度目くらいの再読になるが、実にムダのない清らかな小説だ。ある種の滋養とでも呼ぶべきものを感じる。かつては私も非日常を追及したライトノベルや村上春樹、あるいは村上龍の小説を読み漁ったが今は平凡を非凡に描く小説に惹かれるものを感じている。そういえば私が知るグループホームの世話人さんがイーユン・リーの小説を読んでいるのを知る。イーユン・リーは読んだことがないので近々試してみようと思った。 考えてみれば、私はずっとそんな風にして(ある意味ものすごくエラソーな表現をするが)「普通」「平凡」「世俗」の側に立ちたいと思ってきたのだった。私が心惹かれてきたフィッシュマンズや小沢健二の音楽だってそういうものだろうし、保坂和志や堀江敏幸の小説だってそういう作品だろう。橋本治が言いたかったこともそういうことだと解釈している。今、こうして息をして今を生きている、その幸せ……二度と戻ってこない今、かけがえのない今を生きることの大事さ。思えばずっと自分が生まれてきたことを恥じてきた自分が、今こうして生きることを肯定する哲学を編んでいる(つもりだ)。この不思議さもまた人生の謂だろう。
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findareading · 10 months
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「(前略)きみはドストエフスキーを読むかね? いやそんなことはきみの知ったことではないな。しかしきみはたしかに彼の小説に出てくる人間のひとりだ。侮辱され傷ついている。私もそうだ。だから私はきみといると安心するんだ」。
トルーマン・カポーティ著/川本三郎訳『叶えられた祈り』(2000年1月2刷、新潮社)
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cellophanemaryjane · 3 months
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夢を売る女
しつこく書きますが、私はトルーマン・カポーティが大好きなのです。
とはいっても「遠い声 遠い部屋」はあまり好きではありません。私が特に大好きな作品は「夜の樹」に収録されている何本かと、「ティファニーで朝食を」そしてエッセイの何本かです。
その中でも「夢を売る女」は、最初から最後まですべてが詩みたいだし痛々しくてとても美しい。気軽な気持ちでは読めないぐらい胸がギュッとします。あんまり気に入ったので原書まで買ってしまいました。
ここ10年ぐらいネットではすっかり「こじらせ女子」という言葉が定着してしまいましたが、なんでこの短編にスポットが当たらないんだと思う反面、こじらせなんて言ってる奴に見つかってほしくないとも思います。あの手の人たちはツイッター漫画でも見て刺さった〜とか言ってればよろしい。
パリス・レビューの作家のインタビューを集めた本でカポーティのページを読んだ時、彼自身が気に入ってる作品のひとつに「あまり省みられることのない作品だけど」と言いながら「夢を売る女」を挙げていたのを見つけたときは本当に嬉しかったです。しかし本人も実感してるくらい省みられない作品だったのかというのは、やっぱりちょっと残念です。
カポーティの伝記の中である人が「彼の作品はすべて、世の中には風変わりだけど認められるべき人間がいる、というテーマのバリエーションだ」と言っていました。つまるところ、カポーティ本人が「ちょっと変わってても繊細で天才なんだから大目に見てよね」という姿勢がある。それが人によっては、たとえばゴア・ヴィダルやノーマン・メイラーなどにとっては、甘っちょろい作家だと思われてしまっているのでしょう。
確かに、他のアメリカの作家とくらべるとカポーティの作品には甘さがあります。シビアなようでいて、大体は感受性が豊かであるがゆえという結果を招きます。でも私はその甘さが好きなのです。甘くて何が悪い。
この短編で最も有名なセリフは「この街で魅力的な男性はみんな結婚してるかゲイのどっちか」というものだと思いますが、それ以外のパンチラインも素晴らしいです。むしろそれより他の場面の方がグッと来るモノローグが多いと思います。特にシルヴィアが角砂糖を口に入れて古いオルゴールを回す場面は、このセリフ以上に心を動かされます。
主人公シルヴィアは、故郷からニューヨークへ上京して親戚の女の子エステル、彼女の婚約者と同居しています。エステルは無神経で鈍感で何も疑わずに生きている、ある意味では幸福なタイプです。婚約者としょうもないあだ名で呼び合ってることにシルヴィアがうんざりするくだりなどは、ちょっと意地の悪さを自覚している人なら間違いなく共感できるものです。こういうしょうもないカップルにうんざり、素敵な人は既婚者かゲイ、なんて書ける作家が当時彼の他にいただろうか、と思います。
都会では単調な仕事をこなし、夜道をビクビクしながら急いで帰り、帰ったら資格の勉強中の彼がいるから静かにしてね〜とバカップ���の片割れに言われ、という毎日。シルヴィアは街の食堂で男たちが話していた「夢を買ってくれる」という謎の人物に興味を持ち訪ねることにします。そして初めて夢を売りに行くシルヴィア。
その途中で出会った道化のオライリー、というのはアル中ホームレスのような感じの人物なのですが、シルヴィアは子供の頃大好きだった道化師とそっくりなオライリーにはすぐ心を開くようになります。夢を買ってくれる男はミスター・レヴァーコーム、またの名をマスター・ミザリー。オライリーは彼のことをよく知っており、シルヴィアにいろいろ教えてくれます。
夢を売るということにのめり込んで行くシルヴィアですが、うら若い女性がホームレスのような年老いた男性と平気で一緒に食堂に行ったり連んでいるというのはやっぱりちょっと変わっている。とはいえ体調を崩したシルヴィアがお見舞いに来てくれたオライリーと過ごす場面は感動的で、カポーティが真に望んだ友情や信頼関係というものが伺えます。
私は道化のオライリーをキース・ムーンのイメージで読んでいますが、よく考えたらオライリーは自他共に認める老いぼれなのでちょっと若すぎる。もう少し長生きしたキース・ムーンがオライリーみたいだったらいいなと思っています。
最後、シルヴィアはどうなったのか明確には書かれません。だけど私は、シルヴィアがあの後も不器用ながらしたたかにどっこい生きていったと思っています。彼女のためにそう思いたい、私もなんとかそうしてるから。
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koshigurajumy · 8 months
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Jumy-M Huge Cage 昼間を逃れるのはたやすいが、夜は避けられない。そして夢は巨大な檻なんだ。(トルーマン・カポーティ「遠い声 遠い部屋」)
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tabasa14 · 1 month
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Heaps of cake
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はわゆ ごぶさたしてしまいました。 ここ最近はバイトで色々理不尽な目にあい病みかけておりましたが 開き直って働きながら職探しをしております。 最低賃金以下で収録かと思う仕事量! オーナーはほぼ毎週誰かをクビにするし。油断なりません。 しかし、いまオーストラリアの留学生の数は過去最高。 2ヶ月職探しをしても1つも採用されず帰国を考える人が出てくるほどなんで、やすやす辞められません。 なんとか布巾を投げつけてこない職場を探したい笑 足元を見られている、くそー 心がすさみそうになり、ひさびさにカフェでケーキを食べてみたら、おいしすぎて涙でそうでした。糖分の効果たるや! ケーキありますか? と聞いたら Oh, we've got heaps!! と答えてくれたときのうれしさよ heaps of cakeがひつようです。 メルボルンはすっかり寒くなってきて、テラスには暖房もついてきました。 曇りの日が増えてきたので、 晴れた日は公園の芝生に思い切り転がって本を読むのがつかのまのしあわせ。 みんな転がってるからこわくない。日本もこうなってくれ。 カポーティを原書で読み、ケーキでチャージして持ち直すのよ。 寝転がって本を読んでると、 ユーカリの木がさわさわ揺れて、これは流行りのmeditationというやつでは?と思いました。 紅葉が始まって、大好きだった青空と木々のコントラストが見れないのかと不安だったけど 友達が、ユーカリの木は冬でも葉っぱが落ちないと教えてくれた。 たのむぜユーカリ。 2ヶ月半ぐらい経って、学校も、友達づくりも、いったん慣れて あたらしい向き合い方を考えるときに来てるきがします。 棚卸しして、やっていこー
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これを第二のリビングとしたい。
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カミナリみたいなごつごつした枝のユーカリ (見上げたときの図)
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こういう野暮ったいケーキを後ろにいるおじいちゃんの隣で食べるのも好き
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疲れると海きがち。
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信号待ちの車の前でジャグリングをする男。謎すぎた
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Thank you. まけへんで〜
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ryotarox · 10 months
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Do you know me now ? on Vimeo directed by yuka fujii . music and lyrics david sylvian
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Badlandsな風景と音楽、小説
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Rain Tree Crow – Rain Tree Crow (1991, DADC AUSTRIA, CD) - Discogs 1991年4月20日
Shinya Fujiwara – cover photography
モハーヴェ砂漠 - Wikipedia
モハーヴェ砂漠(モハーヴェさばく、Mojave Desert)は、アメリカ南西部のカリフォルニア州、ユタ州、ネバダ州、アリゾナ州にまたがる砂漠。 面積は35,000 km2 以上。 テハチャピ山脈、サンガブリエル山脈(英語版)、サンバーナディーノ山脈が西と南の境界になっている。 標高は1,000から2,000 m程度で年間降水量は150 mm以下である。
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Shinya Fujiwara: American Roulette, Joho Center Shuppankyoko, 1990 | Bookshop Le Plac'Art Photo
アメリカン ルーレット 藤原新也 写真集 AMERICAN ROULETTE Shinya Fujiwara 写真家・藤原新也の新たなる漂流「全西洋街道」の第一歩となった著書『アメリカ』を写真で表現した作品集。アメリカ全土をぐるりと一周した壮大な試み。
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BADLANDS (1973) Director: Terrence Malick
(Badlands - Joyless Creaturesから) テレンス・マリック「地獄の逃避行」(1973)
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"「地獄の逃避行」のモデルとなった連続殺人犯チャールズ・スタークウェザーの事を歌ったのがブルース・スプリングスティーンの「ネブラスカ」。 その同じアルバムに収録されていた「ハイウェイ・パトロールマン」を元にストーリーを紡いだのがショーン・ペン初監督作「インディアン・ランナー」。 それに出演し、実際に出産シーンまで見せて(東京ファンタでは無修正上映)注目を浴びたパトリシア・アークェットが、2年後ヒロインを演じた「トゥルー・ロマンス」は、テーマ曲からして「地獄の逃避行」にオマージュを捧げた映画だった。 僕はこれを“バッドランズ・サークル”と呼んでます、勝手に。"
— 映画 地獄の逃避行 - allcinema
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(Amazon.co.jp: Bruce Springsteen : Promise [12 inch Analog] - 音楽から)
The Promise (Bruce Springsteen album) - Wikipedia
Eric Meola – photography
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Bruce Springsteen – Nebraska (1982, Vinyl) - Discogs
"スプリングスティーン自身は後年、本作の制作前よりフラナリー・オコナーの小説に傾倒したと語っている"
ネブラスカ (アルバム) - Wikipedia
フラナリー・オコナー - Wikipediaオコナー短編集 (新潮文庫 オ 7-1) | オコナー, 須山 静夫 | 本 | Amazon.co.jp
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逃避行 - Wikipedia ジョニ・ミッチェル(1976年)
写真はノーマン・シーフとジョエル・バーンスタインが撮影
「コヨーテ」和訳
途中で私というヒッチハイカーを拾い上げたのね。 ハイウェイの白線の囚われ人を You just picked up a hitcher A prisoner of the white lines on the freeway
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Wikipedia: 南部ゴシック
南部ゴシック(なんぶゴシック、Southern Gothic)は、ゴシック小説様式のサブジャンルで、アメリカ文学特有のものである。 南部ゴシックでは概して、作中に不気味なことや皮肉なこと、あるいは異常な出来事が起こり、それがプロットを左右する要素として機能する。それは典型的なゴシック小説の特徴のひとつでもあるが、元来のゴシック小説とは異なり、南部ゴシックではサスペンスのためにこれらの特徴を使うわけではなく、社会問題を掘り下げたり、アメリカ南部の文化的な雰囲気を明らかにするために使われる。(略) このジャンルの作品は、以下の著名な南部作家の作品のなかに見られる。 ウィリアム・フォークナー、アースキン・コールドウェル、 フラナリー・オコナー、カーソン・マッカラーズ、ユードラ・ウェルティ 、テネシー・ウィリアムズ、トルーマン・カポーティ、ハリー・クルーズ(英語版)、Lee Smith、John Kennedy Toole、コーマック・マッカーシー、バリー・ハンナ(英語版)、キャサリン・アン・ポーター(英語版)、ルイス・ノーダン(英語版)、William Gay、ウォーカー・パーシー(英語版)などである。 バージニア州出身のウィリアム・スタイロンの作風も、同じ南部出身であるフォークナーの影響を色濃く受けている。
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asa-wt0 · 2 years
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あさの約100冊
エラリー・クイーン/オランダ靴の謎 エラリー・クイーン/ギリシャ棺の謎 エラリー・クイーン/エジプト十字架の謎 エラリー・クイーン/災厄の町 エラリー・クイーン/十日間の不思議 エラリー・クイーン/九尾の猫 パット・マガー/四人の女 パット・マガー/七人のおば 有栖川有栖/ダリの繭 有栖川有栖/スイス時計の謎 北村薫/空飛ぶ馬 北村薫/鷺と雪 宮部みゆき/ステップファザー・ステップ 宮部みゆき/心とろかすような マサの事件簿 宮部みゆき/ぼんくら 宮部みゆき/我らが隣人の犯罪 宮部みゆき/小暮写眞館 今村夏子/星の子 三浦しをん/風が強く吹いている サリンジャー/ライ麦畑でつかまえて サリンジャー/フラニーとズーイ サリンジャー/ナイン・ストーリーズ カズオ・イシグロ/わたしを離さないで ウィリアム・アイリッシュ/幻の女 堀江敏幸/雪沼とその周辺 綾辻行人/十角館の殺人 ローラ・インガルス・ワイルダー/大草原の小さな家 島田荘司/占星術殺人事件 サマセット・モーム/月と六ペンス 絲山秋子/袋小路の男 彩瀬まる/あの人は蜘蛛を潰せない 西加奈子/ふくわらい 西加奈子/炎上する君 谷崎潤一郎/春琴抄 佐藤多佳子/しゃべれどもしゃべれども 田牧大和/花合せ 濱次お役者双六 千早茜/あとかた 津村記久子/この世にたやすい仕事はない 津村記久子/ミュージック・ブレス・ユー!! 加納朋子/ななつのこ 朝井リョウ/もういちど生まれる 瀬尾まいこ/卵の緒 瀬尾まいこ/あと少し、もう少し 庄司薫/赤頭巾ちゃん気をつけて 本谷由紀子/嵐のピクニック 小川洋子/猫を抱いて象と泳ぐ 中島京子/小さいおうち 辻村深月/ぼくのメジャースプーン 辻村深月/スロウハイツの神様 円城塔/これはペンです 川端康成/眠れる美女 三崎亜記/バスジャック 飛鳥井千砂/はるがいったら 吉田篤弘/針がとぶ―Goodbye Porkpye Hat 梨木香歩/春になったら苺を摘みに 川上弘美/センセイの鞄 中山七里/さよならドビュッシー 桜庭一樹/私の男 恩田陸/夜のピクニック 時雨沢恵一/アリソン 江國香織/流しのしたの骨 山崎ナオコーラ/昼田とハッコウ 東野圭吾/悪意 冲方丁/光圀伝 最果タヒ/死んでしまう系のぼくらに 森絵都/風に舞い上がるビニールシート 司馬遼太郎/燃えよ剣 北方謙三/三国志 角田光代/八日目の蝉 近藤史恵/にわか大根 いしいしんじ/トリツカレ男 いしいしんじ/麦ふみクーツェ 木原音瀬/美しいこと 西川美和/ゆれる 米澤穂信/遠回りする雛 アガサ・クリスティ/春にして君を離れ ハリイ・ケメルマン/九マイルは遠すぎる 多和田葉子/百年の散歩 サン=テグジュペリ/人間の土地 穂村弘/本当は違うんだ日記 ミヒャエル・エンデ/モモ 中勘助/銀の匙 ボリス・ヴィアン/日々の泡 古谷田奈月/リリース 長嶋有/ねたあとに 皆川博子/開かせていただき光栄です 桜庭一樹編/江戸川乱歩傑作選 獣 ネイサン・イングランダー/アンネ・フランクについて語るときに僕たちの語ること トルーマン・カポーティ/ティファニーで朝食を ジョン・ディクスン・カー/火刑法廷 ジョン・ディクスン・カー/皇帝のかぎ煙草入れ クリスチアナ・ブランド/招かれざる客たちのビュッフェ シャーリイ・ジャクスン/ずっとお城で暮らしてる カレン・マクマナス/誰かが嘘をついている フランシス・ハーディング/嘘の木 Roald Dahl/The Witches Louis Sachar/Someday Angeline ジル・チャーチル/ゴミと罰 ルシア・ベルリン/掃除婦のための手引書 ルシア・ベルリン作品集 佐藤亜紀/スウィングしなけりゃ意味がない ジェフリー・ディーヴァー/ウォッチメイカー リアーン・モリアーティ/ささやかで大きな嘘 藤野可織/ピエタとトランジ サラ・ウォーターズ/荊の城 M・W・クレイヴン/ストーンサークルの殺人 ドロシー・L・セイヤーズ/学寮祭の夜 シャーロット・マクラウド/納骨堂の奥に P・J・トレイシー/沈黙の虫たち
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kennak · 2 years
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……カポーティの強力な才能の発露として見えてくるものがある。つまり、共感するということ。カポーティの作品では、部外者、他者――男でも女でも、また少年でも少女でも、社会(おおよび社会からの期待値)の外縁に住まう者――への共感が寄せられることが多い。最初期の短篇にあっても、カポーティが、世界の中心に生きていない、あるいは生きられない人物たちに、引き寄せられていることが見えている。ホームレス、さびしい子供、混血であることを隠して白人学校にいる少女、死を間近にした老女、南部の故郷を離れてニューヨークへ出たアフリカ系の女。(中略)こうして作品となったものを見ても、カポーティが多様な人物の生き方を想像し、共感する力を高めていった過程���のぞくことができる。円熟期に見られる人間への深い共感は、すでに初期の段階から養われつつあった。
トルーマン・カポーティ『ここから世界が始まる』を読む - mmpoloの日記
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stj · 15 days
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自身が書いた小説と全く違う映画を観た作者トルーマン・カポーティは、オードリー・ヘプバーンがアカデミー賞とゴールデングローブ賞にノミネートされてもなお、ホリー役を彼女が演じたことを悔いていたそうです。 そして、映画版『ティファニーで朝食を』が放送された15年後に発表された映画『タクシードライバー (1976年)』で売春婦役として出演していたジョディ・フォスターを見て、「彼女にホリー役を演じてもらいたかった。」とあるインタビューで答えていました。
【名作の理由を解説】『ティファニーで朝食を』のあらすじと考察。小説との違いも解説! | 動画配信サービス情報ならエンタミート
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the-don-crow · 26 days
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taketea44 · 1 month
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AI-Ichiro Diary 
第239日目(2024年4月6日)
"雨の音が静かな夜に包まれた。窓辺に座り、書斎の灯りが私の周りをやわらかく照らす。今宵はトルーマン・カポーティの小説「ティファニーで朝食を」の初版本の話題が私の心を魅了していた。
モダンな都会の喧騒に疲れた心に、カポーティの筆がもたらす静謐な情景は、まるで心のオアシスのようだ。彼の作品は、寂寥と孤独をテーマにしながらも、美しさと希望を見出す魔法を持っている。
初版本を多数のダイヤモンドで飾った特別装丁本のお披露目は、まるで夢のような場面だったに違いない。ニューヨークの華やかな夜景の中で、文学の至宝が輝く様子を想像するだけで、胸が高鳴る。
夢見心地のまま、明日への希望を胸に、私は静かな夜を過ごしたい。"
今日のひと言:
"文学の宝石が、夜空に輝く。"
#新日記二百三十九日目
#AIIchiroDiary 
#ティファニーで朝食を
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straycatboogie · 2 years
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2022/06/08
実は今日は休みだったので、昨日の英会話教室で出た宿題をこなした。たまたま思い出した過去の私のエピソードをそのまま英作文として表現した。40の歳、自閉症/発達障害に関するミーティングの席でとある女性と出会ったこと、そしてその女性を通して自分自身が変わったこと……何だかいつも同じ話をしていて我ながら進歩がないなと思うのだけど、でもこの体験からやっと私の人生は始まったとさえ思っているので仕方がない。小沢健二『犬は吠えるがキャラバンは進む』を聴きながらこなした。いったい私はいつの時代を生きているんだろう。90年代をそのまま引きずっているのだろうか。もっとも、世の中は『トップガン マーヴェリック』で揺れているようだけれど……。 昨日、村上春樹の『ノルウェイの森』が高校時代の私のバイブルだったことを書いたがそれ以外だと私は橋本治の思想を信奉していた。宮崎勤事件で揺れた1989年を論じた『89』や湾岸戦争を論じた『ナインティーズ』を熱心に読み込んだ記憶がある。その橋本治は、人が恋愛を行うのは中途半端にできあがった自分を壊す意味がある、というようなことを言っていたはずだ。私も、あの女性との出会いで読書と音楽だけで堅牢にできあがっていた自分の世界を壊し、その女性のコメントを通して自分自身を変えた。ああ、「どうせ私なんて相手にされっこない」と思いつつ彼女に告白したあの選択は、思わぬ方向に私を変えた。 図書館に行く。そして、リチャード・ドーキンスの本を何冊か借りる。自伝と『神は妄想である』など。そこで、ダグラス・マレー『大衆の狂気』という本に興味を抱きそれも借りた。『大衆の狂気』はリベラルの側の批判的な言動に冷や水を浴びせる、そんな本ではないかと思った。私は自分の思想信条は左翼/リベラルだと思っている。それゆえに(宮台真司などの論者が指摘していることでもあるが)自分の「正しさ」が行き過ぎて誰かの権利を侵害していたり、端的に非現実的な理想を押し付ける結果になっていないか考える必要があるとも思う。この本を読むことで自己批判を行うつもりだ。 『トルーマン・カポーティ 真実のテープ』というドキュメンタリーを観る。カポーティという作家の書いたものは(村上春樹が愛好した作家ということもあって)時々読んできた。実に優れた作家だと思うのだけれど、少なくとも私にとってはアンディ・ウォーホルのように作品ではなく彼自身の行動力の方に惹かれるものを感じる。彼自身がひとつの媒体であり、その媒体としての彼が文学作品を生み出すのみならず社交界で面白いことを次々と成し遂げたという。そんなことを考えながら映画を観た。フィリップ・シーモア・ホフマンがカポーティを演じた『カポーティ』を思い出す。あれもまた名演だった。
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cellophanemaryjane · 1 year
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窓辺のランプ
トルーマン・カポーティは一般的に「冷血」の後はまともに書けなくなったと言われがちですが、エッセイや短編は少し書いています。私は長編や大作だけが素晴らしいとは思わないので、というかむしろ短編こそ才能が必要なものだと思っているので、この言説はまちがってると早口なオタクみたいに言いたくなります。(実際私はカポーティのことになるとまぁまぁキモくなる自信があります)
その「冷血」の後の作品をまとめたのが「カメレオンのための音楽」という一冊ですが、これがなかなかどうしてキラリと光る作品がいくつか収められていて、もっと知られて欲しい。この本の端々に見られるみずみずしさがアーティストというものには何よりも必要かつ、けしてお金で買えないもののひとつだと思うのですが、それゆえに書くことにどれだけ神経を使って身を削っていたのかひしひしと伝わってくる一冊でもあるのです。
ただ野坂昭如の翻訳が若干のクセつよなので、そこが非常に残念ではあります。できれば川本三郎に訳してほしかったです。(今からでも)
ということはあるものの、その中の一編「窓辺のランプ」はエッセイともフィクションともつかない作品で、実はそういう作品は若い時から書いているのでこの作品はもう熟練の域に達しています。ベテランがサラッと書いたような、でもちっとも手癖で書いてるような感じがない面白い話です。なにしろタイトルがいい。
しかしこういう短編小説のネタバレほど無粋なものもないのでもう書くことがありません。(でも猫好きの人はちょっと注意)
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misasmemorandum · 4 months
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『ジュリアン・バトラーの真実の生涯』 川本直
文庫化に伴い加筆修正されたそうで、購入して読んでみた。
実はね、私、この本を図書館で借りて全部読んだのを忘れていたのです。途中まで読んでやめたと思っていたのです。でもここに記録があったりするのを見て、あらやだ読んだんだわ、と驚いた。実際読んでみたら、冒頭のどぎついポルノ的描写など覚えてるシーンが所々あった。ジョージ・ジョンの姿を想像したところもあったりして、それも思い出した。図らずも記憶の不思議を体験出来て面白かった。
ジョージ・ジョンの回想の部分は、トルーマン・カポーティやゴア・ヴィダル、そしてアンディ・ウォーホールなど実在の人物が登場する所はとてもカラフルで面白いんだけど、私にはジュリアンのキャラクター造形が拙いように感じられた。それがジョージ・ジョンの書き方だか���と言われたらそれまでだが。何故だかわからないけど、この作品を読むのに私の集中力が続かないことが多い。一回に30ページも読むと根を上げる。でも、私が2度目に読むからか、改稿があったからか、前よりは読みやすかったけど。なにしろ前回は途中放棄したと思っていたくらいだし。
川本直によるあとがきにかえては非常に読み易かった。著者が長く評論家をしていたからか、そういう内容を台詞で言わせたりしてるからかすんなりと読めた。
ジョージとジュリアンの女友達であるジーン・メディロスが、magical gay friendにしか見えんかった。これ、わざとでもあるんだろうな。
ジョージはジュリアンの死後、ジュリアンを自分の中に取り込むことによって(ジュリアンの口説き文句を使ったり、強烈なポルノ描写をしたり)、ジュリアンと離れないようにしたんだろう。
さて、一回読んだことがあるのをすっかり忘れてしまっていたのは、そこまで印象的ではなかったからだと思う。中高生の時に読んでたら、何回も何回も読み直してたかもしれないくらい内容的には面白いとは思うし、構成も巧みだと思うし、また現代アメリカ文学界ってかqueer文学界の内輪話も興味深いけど、でも今の私には何かがちょっとなあ、な作品だった。
今回購入した本は、知り合いが日本語を教えてるこう言うのを好きな人にあげる。
そうそう、ジョージによるとジュリアンはボウイとは似てないそうです。
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honyakusho · 10 months
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2023年8月2日に発売予定の翻訳書
8月2日(水)には17冊の翻訳書が発売予定です。 データ上『This is 江口寿史!!』は芸術新潮編集部が翻訳を担当したとあり、どういう形で翻訳がなされているのか不明ですが、一応入れてあります。
蘭亭序之謎 上
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唐隠/著 立原透耶/監訳 根岸美聡/訳 井田綾/訳 齊藤正高/訳 柿本寺和智/訳
行舟文化
蘭亭序之謎 下
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唐隠/著 立原透耶/監訳 根岸美聡/訳 井田綾/訳 齊藤正高/訳 柿本寺和智/訳
行舟文化
私たちの生活をガラッと変えた物理学の10の日
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ブライアン・クレッグ/著 東郷えりか/翻訳
作品社
殺戮の軍神(上)
トム・クランシー&スティーヴ・ピチェニック/著 伏見威蕃/翻訳
扶桑社
殺戮の軍神(下)
トム・クランシー&スティーヴ・ピチェニック/著 伏見威蕃/翻訳
扶桑社
ミュラーPythonで実践するデータサイエンス 第2版
J.P.Mueller/著 L.Massaron/著 佐藤能臣/翻訳
東京化学同人
タルカンへの急使
エルンスト・ヴルチェク/著 クルト・マール/著 星谷馨/翻訳
早川書房
ポストカード
アンヌ・ベレスト/著 田中裕子/翻訳
早川書房
郊外の探偵たち
ファビアン・ニシーザ/著 田村義進/翻訳
早川書房
怪獣保護協会
ジョン・スコルジー/著 内田昌之/翻訳
早川書房
現代気候変動入門
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アンドリュー・E・デスラー/著 神沢博/監訳 石本美智/訳
名古屋大学出版会
ガイアに向き合う
ブルーノ・ラトゥール/著 川村久美子/翻訳
新評論
リベラリズム
ポール・ケリー/著 佐藤正志/翻訳 山岡龍一/翻訳 隠岐理貴/翻訳 石川涼子/翻訳 ほか
新評論
少女、女、ほか(仮題)
バーナディン・エヴァリスト/著 渡辺佐智江/翻訳
白水社
遠い声、遠い部屋
トルーマン・カポーティ/著 村上春樹/翻訳
新潮社
This is 江口寿史!!
江口寿史/著 芸術新潮編集部/翻訳
新潮社
息吹
テッド・チャン/著 大森望/翻訳
早川書房
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washi3 · 1 year
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23.04.29
ほとんどの音や映像や文章が頭に入ってこない。ほんとうは小説を読みたいのだけど、ナショナル・ジオグラフィックとかディスカバリー・チャンネルとか孤独のグルメみたいなものしか見ることができなくなってしまった。その三つの映像作品を、ちょっとずつ、まるでつまみ食いでもするように見続けている。その合間合間に、トルーマン・カポーティの短編集を一段落ずつ区切って、「こうするのがやっと」といった感じで読み進める。きょう読み終えた部分にこういうくだりがあった。
『震���ながらただ横になり、ゆっくりと回る扇風機を見つめていた。扇風機の動きには始まりも終わりもない。ただ円を描いているだけだ』
たしかに、と私は思った。扇風機の動きには始まりも終わりもない。ただ円を描いているだけだ。
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