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#カメラ・機材・暗室話
666blackpanther · 1 month
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本日閉廊後
万夫不当の田浦ボン氏により約100年前のイタリア製大判カメラ(G.B.MIGNONE CORSO ROMA.10 Alessandriaとネームプレートがあります)
5×7判としての復活大作戦の続きをして頂きましたよ
ついに蛇腹装着まで進みました
兒嶌はせいぜい蛇腹取り付け時にちょと押さえてとか手元を明るく
してなど奮闘?を
装着が2mmほどずれたとのことでMrパーフェクト田浦ボン氏的には
ムムムとのことですが
兒嶌には全然わからないので現状OKとのことに
そして魂の蛇腹作動動画はこちら
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数日前のブログでも書きましたが
答えは1つビクトリーです
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chiaroscuro-lily · 8 months
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皆様ごきげんよう、またまた私です。
はい、そうです祈織です。🖋🌓
今回からメンバーブログというものを始めることになりまして、やはり1番手はお前だろうということでこうして記事を書いている訳であります。
メンバーブログというのはそれぞれメンバーが自分のことや考えたことをテーマに沿って自由に更新していくものとなっております。
更新は不定期となりますが、皆様の暇な時にでも楽しんでいただけたらなと思っております。
テーマはその都度皆と話し合って決めていくのですが、今回は初回ということもありまして
⒈自己紹介・好きな物
⒉主催祈織との馴れ初め(主催はメンバーのことでも語ってろ)
こんなラインナップとなっております。
……いやその2番目のやつ何??と私も思うのですが…
何故か皆がノリノリであるが故に…ご了承くださいませ(?)
では早速自己紹介から始めていきましょう。
名は祈織(きおり)、由来は私がキリスト教系の高等学校へ好奇心で入学したことからはじまります。
まあそのうち語るかもしれないので今回は割愛しましょう。
小さい頃から本が好きで…と言っても読む量はたかが知れていますが…
小学校3~4年生の時に図書館の伝記を読み尽くし(今となっては何も内容を覚えていない)、何か暇だなと思ってファンタジー小説を読み始めてから、脳内ファンタジーや厨二病(?)を患うようになります。
陰キャだし友達居ないし…ってことで、グラウンドに出て健康的に遊べと圧をかけてくる小学校教師に聞き分けのいい子供の演技をしながら教室を出て、そして図書館に入り浸る…そんな人を欺く術を取得しつつある子供時代です。
私が思う子供時代はこんな感じですが、はるたんに聞くとどうやらそうでもないらしく。
彼女が私との馴れ初めを語る回を楽しみにしている自分がいます。
創作を始めるようになったのは中学生の時で、その時からはるたん含め当時のいつめんと言う名の身内の間で創作が大ブーム。
皆で交換小説を書いたりイラストを書いたり(私は描けない)、私は曲を作ってみたりと楽しい日々を過ごしていました。
当時ボーカロイドが流行っていた関係もあり、そうか…!一般人でも曲って作っていいんだ…!(それはそうだろう)といたく感動した私ですが、そうして始めた曲作りは大した機材もないのでピアノでリズムを作って五線譜に書き殴って無料ソフトに暗号化して打ち込んで…みたいな感じです。どこに出す訳でも無く完全に自己満足の世界でしたね。私のクソ雑魚ピアノスキルでは弾けないような曲を演奏させてニコニコするだけの遊びです。
ピアノに関しては幼稚園からやっているというのに一向に成長しません。練習も飽きてしまいますし。
自分ってもしかして才能ある…?と気づいたのは小学生高学年から管楽器と出会ってからです。私の担当はアルトサックスでしたが、学校の楽器に『華子』と名付けて可愛がるまでになります。
どんな時間も楽器触りたい!と思っていました。
今振り返ってみても吹奏楽部時代はもう一度やりたいと思えます。それくらい楽しかったです。
百合が好きになったのは高校時代の環境と見ていたアニメ等の影響だったかと思います。
男女間の仲が悪いクラスで、男子との関係で何度も病んでゆく友達を見て絶対同性同士で過ごした方が平和なのに…などと言うある意味若さともとれる穿った考え方で視聴したアニメ作品はどれもキラキラして見えたものです。
今となっては人が人を想う気持ちはどれも尊いでしょうけれど、女の子が複数人いて互いに抱くどんな感情も何にも代えがたい尊さを持つ唯一無二のものであるなぁという気持ちです。
百合万歳。
最近好きなものは各国の神話や美術、科学など所謂マ���アックなものばかりで、中々今は商業百合作品を楽しむところまで時間の関係でも行けておりません。
根が考察ヲタクなので考えることができるコンテンツに沼りがちですね。
例えば某夢の国。普通に行っても楽しいのですがやれあの山の柱状節理が気になるだの、あの島の発電システムが気になるだの、歴史的背景を踏まえた備品の数々、そしてその関係性。
それらを見に行くために年パスを買って一人で行くなどしたこともありましたね。
ショーやパレードも素晴らしく、演者の演技力を堪能し、いつしか写真に残しておきたくなった私はここでカメラを始める訳です。
勢いで一眼レフを購入し、誰に教えられる訳でも無く勘とフィーリングとノリで弄り倒す私ですが最初の写真の酷いこと酷いこと。それでもあの時は綺麗に撮れた!なんて喜んでおりました。
音楽やカメラで分かったことですが、努力することを苦だと思った時点で成長は見込めないのだなぁなどと思う訳であります。楽しいと思うことは才能であると、そんな気がしますね。
楽しいから私は本の世界でファンタジー脳や厨二病を拗らせるし、一人で美術館に行くし、神話や神社の御祭神を調べてはニヤニヤするし、一人で某夢の国行って一日中遊んで帰ってくるし、一人でカラオケ行くし、曲だって作るわけです。
こんな感じで人からよくズレてるだの癖が強いだのと言われる主催ですが、次のテーマである主催からみたメンバーのことにでも触れてみようかと思います。
まずは柘榴。☕️🍎
第一印象は何この美少女。です。
最近気づきましたが私実はメガネフェチだったらしく、彼女と初めて会った時にしていた縁の太いあのメガネが忘れられません(?)。
後から聞いたら花粉症でコンタクト入れられなかったってだけだったそうです。おお神よ…。
あと柘榴は某夢の国での私の考察(奇行)に付き合ってくれた1人でもあります。
好きになるものは大体同じで、カフェ巡りしたりバレエ見に行ったり一緒にロリィタ服買ったりお揃いのアクセ買いまくったりと色んなところに行ったなあ…。運命共同体ですし。
そんな彼女が最近めざましい成長を遂げているのがアクセサリー作り。撮影で使うロザリオとブローチを短期間で全員分自作したのはこいつです。なんつー集中力だ…。
店でもやるんか?って位のクオリティまで持ってきて頂いてただただ感謝。引き続きグッズ制作の程宜しくお願いします。
柘榴が心血を注ぎ作った小物…そのうち特集してもいいかもしれませんね。
次ははるたん。🫧‪🐑
第一印象?ンなもん忘却の彼方です。
彼女とは幼稚園からの仲ですし最古の記憶を辿っても何も思い出せません。気づいたら隣にいたタイプの人です(?)。
でもはるたんは私よりも過去の記憶があるらしいです。ごめんて。
とりあえず昔から彼女の言葉選びや画力には目を見張るものがありましたし、性格も良いし、可愛いし。
人を絶対攻撃しないタイプです。 その代わりめちゃくちゃ抱え込んで我慢するけど。口堅いし。
あとめちゃくちゃ私を褒めてくれるので好き。
なんで?君の方が凄いよ才能あるよ天才だよ!!…という言い争いが日常的に巻き起こります。これが愛と平和。
心が荒んだ時ははるたんを見ましょう。きっと貴方を癒してくれるはず。全人類のラッキーアイテムははるたんの短歌。はるたんのTwitterにて掲載中。是非待ち受けにしましょう。
次はいーちゃん。🎪🍫
彼女とは柘榴経由で知り合った子です。
まだ知り合って日が浅いというのに大分濃い絡みしてる気がする。当社比。
彼女は思慮深く、頭が良いという印象。あとかわいい。
この前とある企画展に2人で遊びに行ってきたのですが、その対象の歴史を完璧に予習してきていてめちゃくちゃビックリした思い出。
どうやら歴史や民俗学に興味があるらしく、神話の情報極振りの私とは違って非常にバランスが良いです。
考察が捗ります。感謝。
私服もめちゃくちゃ可愛くて…というか私の好みすぎて、大体いーちゃんとの待ち合わせで私の第一声は「かわいいいいい( ´ཫ`)」です。
あとはセルフプロデュース能力が高いです。
今後小説のキャラクターのビジュアルを公開する予定ですが、その全てが天才的。確実に作りこんで、仕上げてくる…しかも創作未経験で。是非そのキャラデザも皆様に見ていただきたい所。お陰様で私とはるたんの推しは彼女の担当キャラクターです。何卒我らが推しを宜しくお願いいたします。
次はみけ。🍓🎀
みけとは最初某夢の国ヲタクと言う点で仲良くし始めた子でしたね。
ハキハキしていてコミュニケーション能力が高め。
知らない人とでも臆せず話せちゃうって才能だよな…とか思います。でも別にグイグイ来るような不快感は一切ない。
きっと他人を思いやる姿勢が初期装備であるんだろうなぁなんて思います。あと顔が良い。
今後いくつ作品を作ろうとも彼女を主人公に当てたくなる…!そんな感じです。
そして私との距離が一気に縮まったのはお互い百合ヲタクだということに気づいた時。
お互いになんでそんな話題になったんだっけ???となってる訳ですがこれはもう導きということで。
鬼スケジュールをこなしてる大人気コスプレイヤーさんなので遊べる機会は今となってはあまり無いですが、一緒に創作しよ!と言ったら快く乗ってくれました。感謝。
顔も可愛くて声も可愛くてイラストも可愛い彼女のTwitterは必見です。全員フォローせよ。無料で幸せになれます。
次はゆーやさん。🥀🦋
出会ったきっかけは確かTwitterのロリィタさんと繋がりたいタグとかその辺だった気がする…。
…え?そうですよね?(急に不安になるやつ)
私がゴス会に憧れを抱いていることを知りわざわざゴス会を開催してくれたという聖人。
いいんですか?そんな、わざわざ主催してくれるなんて…!!と言った私に「いいんですよー、その代わり祈織さんが何か主催してくれた折には私も参加させてもらえれば」と言ってくれたゆーやさんが私が作った百合創作サークルに参加してくださっているのはなんの因果なのか。
…っていうかこれで合ってる?
そうして数年越しに再会したきっかけがこのサークルという私にとってなんとも運命的な方です。あと顔がいい。
センスが良くて気遣いもカメラの腕も一流なので創作でめちゃくちゃ助けられています。感謝。
撮影時のメインカメラはほとんどゆーやさんがされていますのでご覧いただけたらプロの所業が分かっていただけることかと思います。Twitterの投稿写真や今後公開するHPの素材として使っているので是非見てください。一瞬だけでも!お願い!
次はゆう。🌕🦊
ゆうは百合好きという共通点から知り合った子ですね。
百合を表現する、という点であの時はよく2人で撮影したり企画話し合ったりしましたね。
これがやりたい!という要望を沢山出してくれるし、レスポンスも爆速で返してくれるのでめちゃくちゃやりやすかった印象。
そんなゆうですが、本人談では本来重度の人見知りらしく。
初対面で一日中遊んだっていうこともあり私は全然そんなこと感じなかったですね。
そして顔が良い。彼女の撮影時の表情が好きなんですよね、あの時は専ら私がカメラマンでしたから。
特に憂いを帯びた表情が破壊力強めです。今ここに公開してやりたいくらいです。
今後の撮影に乞うご期待です。暫しお待ちを。
最後にゆしあさん。
彼女は唯一会ったことがないメンバーです。
メンバーブログ等SNSの発信は今の所やる予定がありませんが、一応私目線だけは綴っておきましょう。
会ったことはないですが、きっと誰よりも私の性格や本質を把握していることだろうと思います。
なぜなら人生や価値観について彼女と電話で語っていたらいつの間にかオールしてたみたいな事を何回も繰り返しているからです。
こんな深い話人としないでしょうよって事を長時間話しているのです。いや、そりゃぁお互いに把握してしまいます。
しかも楽しくて時間が経ってる、みたいな体感なので余計に私の中で唯一無二の存在ですね。
私は���寝の民なので途中寝落ちて復活してを繰り返していますが…彼女はずっと変わらぬクオリティでお話してくれます。いつか勝ちたい。
性格は明るくて話しやすくて。あとすっごく真面目。
私の身に起きた嫌な思い出に自分の事のように怒ってくれる優しい人でもあります。
そして博識。彼女自身の環境的な側面もあるでしょうが、彼女の体験談や知識は非常に興味深いです。
彼女の知識は創作、シナリオの面でかなり活躍してくれています。感謝。
彼女のおかげで小説の世界観はかなり深みのあるものとなったのではないでしょうか。
小説に乞うご期待、ですね。私も頑張る。(白目)
さてさて、私はここまでで一体何字書いたのか…字書きとしては気になり始めるレベルまできていますね。
ここまで長くするつもりは無く、軽い気持ちで読めるブログを目指すはずだったのですが……はて。
ここまで読んだ人は居るのでしょうか…。
もし居るのならばスクロールしたその手は腱鞘炎にでもなっていることでしょう。
ありがとうございます。お疲れ様です。
今日は湿布でも貼ってゆっくりと休んでください。
最初は 自分のこともメンバー全員分のことも書くんかい!と思いましたが、皆様に主催目線のメンバーのことを知っていただくいい機会になったのではと思います。
如何だったでしょうか?
他にも皆でこんなテーマを話して欲しい等希望がありましたらコメント欄でお聞かせいただければと思います。
次のメンバーブログの担当は柘榴☕️🍎です。
きっとここまでの長文にはならないでしょう。多分ね。
貴方のその手の腱鞘炎が治ったらまた遊びに来てください。
ではまた。
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quiye · 11 months
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チケット敗北戦
ちょっと PC で調べ物をして、マウンテンブレンドという名前のコーヒー豆を挽いて淹れ、バナナの蒸しパンを食べた。それ以外は、坂本慎太郎とコーネリアスのライブのチケットの応募をしたくらいの午前中だった。
坂本慎太郎は以前一回だけ恵比寿でライブを観たことがあり、その時はゆらゆら帝国ではなくソロアルバムの曲を演奏していたのだが、ライブアレンジが絶妙で、ジャジーでエロスな雰囲気が出ていた。ソロの曲の、ただそこにある異物のような感じがすっとなくなり、じんと染み入る味わいの音楽になっていて凄いもの聴いたと思った記憶がある。
去年出たアルバムもアレンジでまた違う聴こえ方になるだろうと思って、観に行きたいと思ったのだった。あとコーネリアスも最近は普通に聴いているので得だと思った。
で、発売開始が 10:00 でそのタイミングを 5 分程度前から待ち伏せし、発売丁度にアクセスしたが、サイトがサーバーエラーの挙動になり購入に進めなくなった。リロードしたら売り切れていた。
今回は先行抽選が事前にあり、その残りの券を販売するようだったので、枚数が少なく限られた人しかチケットを手に入れられないようだった。
不安定なネット回線で申し込んだとか、クレカの情報確認で戸惑ったとかそういう反省点はあるが、まあそこが上手にできていたとしても自動購入の bot や運が強い人には勝てないので、あまり気にしても仕方がないし気にしない。
この経験を次に生かせればいいと思うが、最近あまりライブに行っていないので次のときにはまた忘れてしまっているのだと思う。
チケットが取れない時には、自分はあまりライブを観ることに魅力を感じていないのではないか?と考えたりする。
立ち続けて演奏や歌を聴かなければいけないこと、混んでいるライブであれば自由に移動ができないこと、自分の前にいる人の身長によってはステージが見えないこと、音量調節ができないこと(これは耳栓を使えば多少調整できる)、ロッカーに荷物を置けるかわからないところ、演者と観覧者が身内ばかりのときに場違いなところに来てしまったと感じること、などがある。なんか思い出すとチケットのもぎりの人の態度もたいてい悪かった気がする。
あーでもライブアレンジ聴きたい。ライブアルバムが聴きたい。
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うちの冷蔵庫の中には切らしてはいけない食材のコーナーがあるが、そこの食材がかなり減ってきたので、午後に買い出しに行った。
自分はどのスーパーでもたいてい良いところを見つけることができるのであまり店を選ばないのだが、今日は他にも買いたいものがあったのでショッピングモールに行って全てを揃えてしまうことにした。
事前に買う荷物が多いことが予想される場合、徒歩や自転車よりスクーターで向かう方がよい。スクーターには荷室が 2 つ+袋を吊り下げるフックがあるので木材とか扇風機を買わない限り大抵のものは積み込むことができる。
途中、初めて通る道の先に信号のない丁字路があり、目的地に向かうには半分渋滞になっているそこを右折で合流する必要が出た。こんな時、どのタイミングで入ればいいのだろうか?
あまりわからないが、今回は一瞬渋滞が途切れたのでそこに割り込ませてもらった。無理やりファスナー合流のように入れてもらうのが一般的なのか?とも考えた���
ショッピングモールまで距離は遠くないのですぐ着いた。
中に入っているカインズというホームセンターで布団の敷きパッドと枕パッドを購入した。通年で使いたいので冷感ではないものにした。
カインズには家で使う多種多様なアイテムが陳列されていて、歩いて眺めるだけで家の質を向上させるアイデアを沢山補充できそうだった。しかし買い物の前半からそんなことをしていたら体力が持たないと思ったのでやめた。
ビニール手袋を買うために上階にある 100 円ショップに向かった。予定には入っていなかったバターのケースとカカオのパンも買ってしまった。100 円ショップにパンが置いてあると意外で面白くついつい買ってしまう。
この店舗に隣接してゲームセンターがあり、このあたりがモールの中で最も混んでいたと思われる。
個人的には不快に思うレベルの混雑だったが、これを不快に思わない人が多ければこれがスタンダードになり、逆に混雑せず快適に過ごせる店は面積を広げた費用の分が価格に転嫁されるようになるだろう、と当然のことを考えていた。
最後に 1F のスーパーで食材を補充した。
自分には家に常に備えておきたいものとして食パン、牛乳、ヨーグルト、卵、バター、チーズ、豆腐、ハチミツなどがあるが、昼の時点でこのうち半分程度を食べきってしまっていた。なのでこれらの補充を行い、さらにグラノーラ、トマト、ジャガイモ、冷凍しめじ、冷凍ほうれん草、バターレーズンパン、豚肉切り落とし、焼売、ちくわ、きゅうり、キウイ、サラダ、エナジーゼリー、サバの煮物、インスタントコーヒー、イタリアンパセリ、ウインナーをカートに入れ、5000 円を超える会計を iD で支払った。
レジに向かうために通り過ぎただけのお菓子のレーンで「明日はうちで映画祭りだから」と話していた家族のことを妙に憶えている。雨の中の暗い部屋でテレビ画面にうつる映画を眺める一家のことを想像した。
この店のバイク駐輪場は排気量 125cc までのバイクしか駐車できないと書いてあったので、面倒だと思いながらも車の駐車場に移動してスクーターを停めたのだが、これが最新式の駐車場で、駐車券がなく、入庫と出庫の際にナンバープレートをカメラで読み取って、それを使って支払い確認を行う仕組みになっているものだった。
買い物袋3つの取っ手を手の内側に食い込ませながら、出庫の手続きのために支払い機のタッチパネルを操作し、スクーターのナンバーを照合するが、車体前面のナンバープレートを読んで管理しているらしく、前面にナンバーがない自分のスクーターは画面に表れなかった。管理外になっているようだった。
そのため、係員に出庫方法を聞いたり、管理会社のコールセンターに電話したのだが、結局次から気を付けてくれとのことを言われただけで出ることができた。帰宅後に調べたら、実は反対側の入り口から入れば大排気量のバイクも停車できるスペースがあったことが今更わかった。
どうすればいいかよくわからないことがあった時には疲れる。しかもあまり考えずに選んだ帰り道が一方通行で、思ったように家に向かえなかった。駅前のその道は慢性渋滞のようなありさまで、なかなか抜けられなかった。
途中で図書館が経路上にあることがわかったので、寄って予約していた小説を回収することにした。
ガラガラの駐輪場にスクーターをサッと停めてハンドルにロックをする。ヘルメットを手に持ったまま本を借りて図書館を出たタイミングで閉館のお知らせが放送された。
あまり気にしていなかったが、あと少し遅かったら本を借りることにすら失敗していたらしい。
今回はちょうど放送があって自分がラッキーだったことに気づけたが、もう 1 分早く出ていたらそれもなかったのだろうと思った。
ツイていること、ツイていないことは無数にあるものの、そのうち自分が把握できているものはそのうちのごく僅かなのだろうと思った。バイクに乗るために防寒対策をしなければいけない季節は過ぎていて、サンダルに素手の恰好でそのまま乗れているという幸運も忘れていた。
別にそれがいいとか悪いとか、そういうことを今考えてはいない。
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helloharuo tour 2014
Wednesday 16 April 2014
真観は、箱根の旅館に向かった。箱根までは約1時間で到着。この旅館でチェコから来ている観光者Dと初対面。昨年知り合ったチェコの女性Mからの紹介だった。Mは、大学で心理学の教授をしているがその彼女のクラスの生徒の母親が日本に来て箱根に泊まる。その彼女の箱根エリアの観光案内をして欲しいというリクエストだった。真観は快く承知した。9時にDが滞在してい旅館の前で彼女と合流。DとはFacebookで既に繋がっていて何度かメッセージのやり取りをして交流を始めていた。真観は彼女を車に乗せて「helloharuo tour 2014」をスタートさせた。旅館の前には橋が架かっていてその橋の両側に鯉のぼりが何体も風に吹かれて泳いでいた。鯉のぼりの意味をDに話すとチェコではポピュラーで食用するとのこと。真観には新しい情報だった。Dがお茶に興味を示していたので真観は強羅公園に先ず向かった。この公園には茶室があるからだ。強羅公園の入場料は500円。茶室に着いて抹茶とまんじゅうセットで500円。簡易的にサービスされ後は3カ所の茶室を回った。湯を湧かす為の正方形の小さい炉を塞いでいた畳をひっくり返してDに炉について説明すると『畳がこんなに厚いとは知らなかった』と言った。彼女には意外だったんだろう。真観たちがこの茶室を去る時に外国人の団体がやって来た。Dは、彼らの言葉を聞き『ロシア人だわ。チェコ人はロシア人は好ましく思っていない』と言った。真観はその意味を理解していた。それはかつて1968年に起きたロシア侵攻、いわゆる「プラハの春」があったからだ。Dは、チェコでアメリカのパソコン関係の会社の弁護士をしている。歳は真観の1歳上。初めて会った真観だったがDのオープンな性格と真観のオープンな性格がマッチしたのか一緒にいて会話は弾んだ。次に向かったのは富士屋ホテル。ジョンレノンも泊まったと言うホテルならば印象も深まるだろうという真観の案だった。このホテルは、つい先月Kちゃんと訪れたばかりだった。和洋折衷のホテルはDにとっても興味深く感じた様で連れて来て良かったと真観は思った。次に予定していたのは富士山須走口。箱根からR138、そして東富士五湖道路のインターに入った。そして真観は道を間違えたことに気付いた。仕方なく一つ目のIC、山中湖で降りて真観はiPhoneで富士山須走口を検索し一般道路で引き返すことにした。山中湖に差し掛かった時ランチの時間でもあったのでイタリアンレストランを見付けて入ろうとしたら休日だった。これまた仕方なく富士山須走口を見付けることを第一優先と考え車を進めた。まもなく「須走道の駅」を見付けてここでランチを食べることにした。そして真観はやっと富士山須走口に行く為には東富士五湖道路に入っては行けないんだと悟った。「須走道の駅」のレストランは富士山がバッチリ見えるレストランで二人とも「富士山カレーライス」を食べた。このカレーライスのライスは富士山に見立ててライスの盛りつけをしていて日本人の芸の細かさをDは知った。さて食事も終わり富士山須走口に行こうと車を走らせた時更なるどんでん返しがあった。雪でまだ通行止めだというのだ。確かに富士山に雪が積もっているのは茶畑庵からも確認出来ていたがこれは大きな誤算だった。富士山須走口を目指したのはそこから行ける「小富士」に行きたかったからだ。う〜ん、残念。
Dは真観の観光案内にフレキシブルに対応してくれて『富士山が見れればそれで十分』と言ってくれた。真観は気を取り直して古巣十里木高原へと向かった。R469を上り��ちゃん牧場の先にある富士山���景スポットに案内。Dは大変感動してくれて何度も真観に感謝を伝えた。今日の富士山は空にガスがあり少し霞んでいたが標高1000mの十里木高原に来たらすこしばかりクリアーに見ることが出来た。そしてさらちょっとした感動をと真観は思い十里木展望台へと向かった。途中真観はDに東京から静岡に引っ越しをするきっかけになった友人のペンションも紹介する。そうやってDとの道中お互いのことを話して打ち解けて行く。Dはご多分にもれず?離婚を経験していたり、その訳あって子育てで子供に辛い思いをさせたことや社会主義時代のチェコの話をしてくれた。真観も出身地から上京しカメラマンになるまでの経緯や日本についての考え等を話した。十里木展望台の駐車場には車が沢山停まっていたが人気はなかった。そして約10分2人は展望台へと登って行く。Dは少々運動不足の日々を送っている様で途中途中立ち止まっては休憩しながら登った。展望台に着くと気持ちよい絶景が待っていた。二人ともこの時ばかりにカメラの機能であるパノラマで撮影をする。そうやって撮りたくなるほど景色はパノラマに広がっていた。当初「小富士」に行く予定で観光案内のスケジュールを組んでいたが諸々で変更となりその分時間に余裕が出来ていた。真観はDに箱根に帰る前に茶畑庵を紹介したいと言った。Dは、茶畑にも興味を持っていたので丁度いいと真観は思った。そして外国からの観光客にとって日本の家屋の造りを見るのも良かろうとの判断だった。茶畑庵の到着すると庵内に入る前にバックヤードにある茶畑に案内した。天気が良ければ富士山が茶畑の向こうにそびえるのだが富士山は雲のベールでかすかにシルエットだけだった。この茶畑庵のバックヤードにある茶畑は茶畑らしい?形状を持ちとてもフォトジェニックである。茶畑庵の中に入ると真観はDに各部屋を紹介した。それはいつも茶畑庵に初めてやって来訪者たちへの恒例の案内。Dは、キッチンや壁の素材に興味を示した。それとバスルームで使う桶は何の為にあるのか?と質問して来た。恐らく日本の旅館に泊まった際に温泉の浴場に置いてあったのだろう。立ちながらシャワーをする欧米人には不思議なモノに写るのだと思う。真観は、バスルームに入って水のないバスタブから水を汲む振りをしてどう使うかをジェスチャーで紹介した。次は寝室そしてリビングと移りオーディオルームやレコードの説明そして坐禅部屋で坐禅の組み方も披露しDにも体験してもらった。英語で禅について説明するのは難解なのでインターネットで調べてほしいと頼んだ。2回に上がり仕事部屋から見える富士山を見たDは真観をうらやましがった。外国人にも富士山は憧れの山ということだろう。ライブラリー室に移ると真観は自身の作品、今回はウェディングアルバムの数々をDに見せた。Dは、一枚一枚ページを丁寧にめくり見ていた。ウェイディングは各国共通項の行事。ウェディングにどれだけの費用が掛かるのかとかどうしてお色直しをするのか興味津々だった。
夕暮れになり時間も6時近くになって来た。そろそろDを箱根の旅館に戻す時間になった。真観は茶畑庵を出発してDに真観が毎朝通う禅寺に案内した。禅寺には枯山水の庭があるのでツアーの最後に紹介したかったのだ。Dは真観の坐禅についての話を彼女なりに汲み取って自分の生活に何かが足りないのかもと気付いた様だった。真観自身がそうだった様に。
もう空は暗くなりヘッドライトを点灯してのドライブになった。朝Dと話した時に旅館でのディナータイムは7時半からだと聞いていたので今回のツアーはそれまでには終えようと真観はスケジュール調整して観光案内をした。
真観の車アーティ21スペシャルが旅館に着いたのは7時13分。 「helloharuo tour」はこうして無事に終える事が出来た。 Dとはこれからもkeep in touchで行こうとハグをして別れた。 いい出会いに感謝。
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crystallizedheaven · 1 year
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現代日本クトゥルフ小説、最新話公開しました!!
ついに邪教徒たちの居場所を突き止めた探索者たち。
最終決戦はどちらへ転ぶ?
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this-is-the-uchu · 2 years
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旅行記
 写真めっちゃ多いのと一言シリーズです。言っておきますけどクソ長いですからね。今年のGW後半は法事で母と地元に帰還しました。実親は私の生まれ故郷を離れているためにもはや帰る家は無く、ほぼ旅行みたいなものなんですけど。
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 往路での初飯は空港のおにぎり屋さんみたいなとこでした。カフェインがダメな体質なので売店のお茶で唯一ノンカフェインのとうきび茶をセレクト。赤飯は結構好きです。
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 名も知らぬ飛行機を乗り合わせた方々。飛行機降りてからの長い通路、好きです。
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 モノレールか新幹線か、どっちかです。カーテンあるので多分後者。
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 10年とは行かないまでも7〜8年振りくらい。改装後は初なので懐かしいけど思い出よりも綺麗になってて笑いました。
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 初日の宿は、
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 ドーミーイン!人生初でしたが快適すぎて最高でした。一生住める。ゾンビ溢れる世紀末になったらドーミーインか映画館に避難したいです。
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 この向かいの建物なっっつ!ってなりました。入口地下のライブハウスとか1Fスタバとか、高校時代にお年玉持ってここでカバン買ったりとかしました。Tommy Hilfigerのボストンとか()エモくて死にました。
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 昔はここの通りにセブンなんてなかったと思うんですけどね。あと右側に大きい黒人の人が通行人に声かけてブランド品をぼったくり価格で売ってる店みたいなのがあったんですがここではなかったかもです。
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 単焦点での駅前。
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 広角での駅前。クソ田舎のくせに一丁前に流行りの格好した若者が沢山いてネットの普及と時代の流れを感じましたが歩き方やら声のボリュームやらのイキリ方があまりにも青臭くて「これぞ長野県民のクオリティだ」と実感すると同時に長野の嫌なところを再認識させられました。こんなとこに住んでたまるかって感じです。
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 この世で美味いビールのTOP3に入る志賀高原ビール。
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 美味い酒とでかいステーキにご機嫌になります。480gとかだった気がしますがこれ以上でかいサイズがなかったので致し方なく。1kgくらいは余裕です。
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 肉肉しくってよ〜。
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 食後は観光がてらライトアップしてる善光寺へ。
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 さっきの棒みたいなのが貴重?だとかなんだとか。触れるようなので触っておきました。行列できててウケました。
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 お戒壇めぐりってのを小学生の時にやりましたね。何も見えない真っ暗な中で前歩く人の肩に手を置いて進み奥にある鐘みたいなの鳴らすんですよね。
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 ここぞとばかりにいろんな写真を撮ります。
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 Youtubeライブ配信は善光寺にまで。ケーブルテレビという呼称がエモ。
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 牛に引かれて何とやらの牛くんじゃないか!かぁいいねぇ。
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 仲見世通の赤ライト。
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 善光寺仕様のスタバ。他店よりほうじ茶系が美味そうという偏見。
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 目が逝ってる鳥。
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 風神だったべか。
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 じゃあこっちが雷神だべな。
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 この地域では有名な式場です。従兄弟の結婚式で来たことがあります。
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 チン......ライポくんね。
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 この水溜まってるやつ、よく分からないけど長野って感じ。
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 懐かしさ。
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 なんかカフェと併設した絵画の展示場だったかの入口。怖い。
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 ぞうのぞう。
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 門前町なのでこんな不思議な駐車ができるのです。長野って感じ。
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 食べたことは無いです。美味しそう。
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 知らないキャラです。
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 アッ!八十二銀行!八十二銀行じゃないか!元気だったか?お前の名前を見たり聞いたりすると長野って感じがして、すごく懐かしいよ。
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 これ好きな写真です。通りに花を飾るイベントみたいなのの前日だかだったのでお花がいっぱいありました。綺麗でした。ロマンチック。
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 Hana.
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 flower.
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 furawa-.
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 これも好きな写真です。
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 PCR検査場あって何だか笑いました。何でだろう。
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 旅行2日目の朝食バイキング。野沢菜おやきが懐かしすぎて良かったです。前夜の夜鳴きそばは写真撮ってないです。
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 朝食もそこそこに法事のためながでんへ。出発数十分前に早々に乗り込んだのでだーれもいやしません。
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 別に乗り物は好きでは無いのですが折角カメラあるし他に人いなかったのでチャンスとばかりに撮影。多くの人が利用するはずの場所に全く人がいないというシチュエーションは大好きです。
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 無人。
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 で、コレですよ!電車の開閉ボタン、懐かしすぎ。今の職場に新潟出身の人が居たんですけど(過去形)このボタンの話できてちょっと盛り上がりました。
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 ホーム。
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 ホーム逆サイド。これだけだと夜の外ホームに見えますね。
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 電車。人居たらこんなの撮ってません。興味もないですし。
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 法事終わり。寺の写真を勝手に撮るのは勿論よくないんですけど、ここ父の実家なもんで。親族ですから。
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 これ書いてる時に気づいたんですけど善光寺の水溜まってるやつは、これを想起させるから懐かしかったんですね。お墓参りの水汲むとこです。
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 新緑、って感じですね。よく晴れている。
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 上の従兄弟。野球選手のマエケンをもっと強面にした感じの副住職。子供は下の従兄弟の息子なので叔父と甥ですね。
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 除夜の鐘でついたことがあります。
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 父と息子の履き物。いい写真。
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 本堂への通り道。関係者しか入れない場所です。
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 「三つ葉葵」があるんですよ。
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 玄関の喫煙スペース。従兄弟がここでタバコを吸います。俗物。一緒にアメスピを吸った思い出が甦ります。
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 法事終了。2日目の宿はかつて高3の卒業までの半年を過ごし、以降は帰省先となった村へ。移動手段が母の職場の後輩であり、自分の高校の2個上の先輩であると判明した方に送ってもらいました。懐かしい道のドライブでした。
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 夕景ってなんでこんなに美しんでしょうかね。
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 これ美味いんですよ。
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 夕飯。旅館・民宿って感じでいいです。白米は美味いわ山菜は美味いわで良かったです。それ以外は普通。
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 温泉。誰も居ませんから...。
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 ここの温泉まんじゅう、死ぬほど美味いんですよ。村内にいっぱいまんじゅう売ってるんですけど自分はここが一番好きですね。
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 エモすぎる!ヤマザキショップ!村内唯一のコンビニですけど普通に閉まるんですよね。2016年頃に一時帰省してた時はここでモンスターとかおやつとか買ったな〜。タバコも買ったっけか。
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 かつての冬季五輪のキャラらしいですよ。
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 お気に入りショット。
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 3日目朝。
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 これはガチ近所。
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 山々。
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 綺麗な景色です。田舎は嫌いですがこういうの見ながら育ったのは良かったですよ。四方を見回せば山に囲まれてるの、安心します。
 この朝の景色撮るために前日夜に確認したバス乗り場をあえてスルーして次の知ってる乗り場に行ったんですけどそのバス停が無くなってて「戻るほどの時間はないけど乗り遅れたら新幹線も乗れなくなる!」ってなってクソ焦りました。結局早足で先に進んでさらに次のバス停に到着できました。
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 駅前。学生時代の寂れた駅舎の面影はありません。時代は変わりますね。生きてる間にあと何回ここに来ることができるでしょうか。特段用事もないというのに。
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 ハイ!東京!渋谷からバスに乗りました。今回のお目当てのSleek Eliteさんに向かってます。ハードケースは往路の時に東京駅に預けてました。GWでクソ並んでる中で颯爽と荷物を預けてギターを回収した時の、行列からの視線と地震の中に湧き上がる爽快感といったら。エクボクロークいいですよ。
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 Sleek Eliteでの用事は10分も経たずすぐ終わってしまいました。中心部に戻るためにバスで、人生初の阿佐ヶ谷に着弾。スタバは写真撮るだけで寄ってはないです。今回の旅はスタバに縁があったな。
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 本日の宿は東京駅近くです。
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 僕はドーミーインのが好きでしたが、後で聞いたら同行した母はこっちが良かったとのことでした。
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 夕景。今回はずっと晴れててくれました。なんだったらこの日は25°とかまであったので暑かったです。スキューバ素材の黒の長袖なんか着ちゃってました。
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 本当は夜に長年会ってない友達と会う予定でしたがお仕事の都合で急遽キャンセルに。予定もアテもないままご飯を求めて外に出ました。
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 設定変えて同じ景色を撮影。大人になってから紫好きです。
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 何でこのタイミングで撮ったのかは分からない。
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 東京にはたっかいビルがいっぺあんな。
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 憧れ?の丸の内OLの波動を感じる......。
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 散歩中に見つけた路地。誰も居なくて最高でした。都会の路地って感じの路地っていいですよね。龍が如くとかでもそういう道好きでした。大阪だけど。
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 駅前の繁華街まで来てしまいました。ちょっとエッチなお店があって怖い人に声かけられないかとかドキドキしました。
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 高架下。
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 いっぱいご飯の店あったんですけどあまり惹かれず全スルーして散歩継続。路地があれば入っていくぅ!
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 移動しまくって室町テラスへ。ここ相棒16のロケ地かと思って写真撮ったんですけど東京スクエアガーデンてとこだったので勘違いでした。
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 彷徨った結果巡り合ったのはミニストップでした。人生初で興奮しました。いい散歩になったと思います。
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 マンゴーとバニラだったかな。東南アジア系の外国人さんがワンオペ店員で日本人の田舎者の自分にソフトクリームを作ってくれるという構図にTOKYOを感じました。
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 旅も終わります。13階の景色いいです。バカなので高いとこ好きです。
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 最終日の朝食は早めに空港へ行きブランチをば。
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 ホットケーキって言え!
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 そこそこおしゃれな店でしたが忙しそうな店員さんに「メープル追加でかけられませんか?」と尋ねてしまう愚かな私をどうかお許しください。ドバドバかけて最後は皿に残ったのを飲みたいくらいメープルシロップ好きなんですよ。ちなみにダメでしたね。
 
 
 そんな旅でした。
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mokkung · 3 years
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映画『デス・ウィッシュ』 〜キレた外科医の坐骨神経攻撃〜
2018年 アメリカ合衆国 原題:Death Wish 監督:イーライ・ロス 脚本:ジョー・カーナハン 原作:ブライアン・ガーフィールド『狼よさらば』 製作:ロジャー・バーンボーム 音楽:ルートヴィッヒ・ヨーランソン 撮影:ローヒエ・ストファース 編集:マーク・ゴールドブラット 出演者:ブルース・ウィリス、ヴィンセント・ドノフリオ、エリザベス・シュー、ディーン・ノリス、キンバリー・エリス
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あらすじ
 犯罪が多発するシカゴ。外科医として救急医療現場で働くポール・カージーは、たとえ犯罪者であろうと命を救うために忙しく働きながら、妻と娘とともに穏やかに暮らしていた。ある夜、ポールが働いている間に自宅に強盗団が押し入り、妻を殺害、娘も銃撃を受けて昏睡状態となってしまう。家族を失い、精神的に不安定になってしまったポールは、ひょんなことから拳銃を入手してしまったことを契機に、街に繰り出して犯罪行為を行う者を銃殺する自警団活動を開始する。この活動が市民の間で話題となり、次第に充実感を覚えるようになるポールだが、仕事中に偶然救急搬送されてきた男が、自分の妻の殺害に関与したことを知ってしまう・・・。
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引用元
外科医を主人公とした斬新なビジランテ映画
 1974年の映画『狼よさらば』のリメイクです。過去にもいくつか作られたビジランテもの、家族の復讐もの映画を踏襲した作品ながら、外科医という本来は命を救うために働く立場の人間が、無骨に人を撃ち殺すキャラクターに変化していくという設定はオリジナリティーがあって良かったです。
映画『狼よさらば』予告編
 細かいディテールも面白いです。
 主人公のポールは訓練された兵士や殺し屋ではなく、あくまで外科医なので、まずは銃の使い方やメンテナンスをYouTubeで勉強するシーンがしっかり描かれていました。この場面は銃のメンテナンスや練習と、外科手術をスプリットビューで重ねながら映し出していて、彼の外科医としての丁寧な仕事ぶりと、銃器の扱いが重なることを暗に示していて見事。
 最初は扱いが下手でドジしたりもするんですが、防犯カメラで相手の隠れている位置を確認して攻撃したりなど工夫した戦闘法が面白いし、終盤はかなり戦闘慣れしてました。
 またポールが街に繰り出す時は、パーカーを着てフードをかぶって顔を隠すんですが、これが僕の好きな映画で同じブルース・ウィルスが主演である、M・ナイト・シャマラン監督の『アンブレイカブル』のオマージュになっててアガりました!!
映画『アンブレイカブル』予告編
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引用元
坐骨神経攻撃は本当に成功している?
 この映画を観ていて医師として気になってしまった部分は、観た人にとって特に印象的なシーンとなったであろう、中盤の“坐骨神経攻撃”の場面です。
 ポールが、妻を殺した一団の1人の居場所を突き止め、他のメンバーの情報を聞き出すために拷問をする場面なんですが、外科医である彼ならではの拷問が行われます。
 彼はまず、仰向け状態で拘束された男の太ももにいきなりプロポフォールという麻酔薬を注射します。しかも見る限り静脈注射ではなく筋肉注射です。その後、ニコニコしながら太ももの裏からメスを突き立てて、手術のごとく筋肉を切り裂きます。さらにその傷口から、エンジンオイル?を流し込んでオイルに含まれる防腐剤で坐骨神経を刺激して痛めつけるのです。「こうやって痛めつけるとめちゃくちゃ苦しいと医学部で習ったんだよ」みたいなことをドヤ顔で言いながら。
 このシーンは医者らしく医学的なアプローチで拷問するという、他の映画では観たことのない独特のテイストが面白く、直後のゴアシーン含め強烈なインパクトがありました。あの人体破壊描写はイーライ・ロス監督っぽくて良かったです。
 さて、このように坐骨神経を痛めつけると激痛となるのは間違いないです。しかしあの体勢からサクッと坐骨神経に直接メスと突き立てられるのかというと疑問です。
 坐骨神経はざっくりいうとお尻から太ももの裏の筋肉の間を通って足先に向けて走行する大きな神経なんですが、仰向けという坐骨神経に達しにくい体勢で、太ももの裏をメスで切り裂いて坐骨神経を一発で斬りつけるというのは、かなり難易度が高いと思います。うつ伏せの体勢で、太ももの裏やお尻をしっかり確認しながら、結構深く切って探さないと分からないと思うんです。
 なので、ポールはメスで一発切開しただけで、さも坐骨神経を直接傷つけたかのような説明をしていますが、実際はちゃんと当たってない可能性があります(神がかった技術を持っているのかもしれませんが)。彼は救急外来で外傷の治療を行う外科医なので、そのくらいの知識は十分あるでしょうから、おそらく無知な相手をビビらせるために大袈裟に説明しているか、自分の能力を誇示しようとイキっていたのではないかと、同業者として感じました。
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引用元
何でプロポフォールを投与したの?
 坐骨神経をメスで切開して直接刺激するのは不可能ではないので、多分上手にやっていたのだろうと飲み込むしか無いのですが、意味がよく分からなかったのは、足を切開する前にプロポフォールを注射したことです。
 ポールが拷問に使うため病院から薬剤を持ち出すときに、白い液体の入った薬瓶のラベルに間違いなくPropofolと書かれていました。プロポフォールは手術や集中治療室で用いられる代表的な静脈麻酔薬なのですが、鎮静作用、抗不安作用が主な効果で、痛みを抑える作用はありません。早く効いて早く醒めるので、上手くコントロールすれば微調整ができるし、よく寝られる薬です。ただ急に多い量を投与すると呼吸が止まったり、血圧が下がったりするなどの危険性があり、きめ細やかに管理しないと死ぬことがあります。ですから手術などの麻酔中は血液中の濃度を機械でシュミレーションしながら使用することも多いくらいです。故マイケル・ジャクソンはこのプロポフォールを白いので“ミルク”と呼んで頻用していたようで、2009年に亡くなった原因はプロポフォール過量投与による影響だと考えられています。
 ポールはこのプロポフォールを筋肉注射しているように見えましたが、基本的には静脈内投与する薬剤で、筋注したときにどの程度の効果どのようなタイミングで発現するのかはよくわかりません(普通はやらないことですから)。一般に筋肉注射すると薬剤はじんわりと時間をかけて効果を発揮するので、プロポフォールの効果を調整するには不向きと考えられます。しかも今から坐骨神経を刺激して痛めつけようとしているのにプロポフォールで鎮静しようとする理由が分かりません。プロポフォールを使用すると気持ちの良い夢を見ることが多く、投与された人は眠る直前や醒めるときにたまに変な寝言を言うことがありますので、自白剤的に使う感覚で投与したのかもしれませんが、痛みを与えればなかなか眠れないのでそんな効果は期待できませんし、そもそも寝言は言うかもしれませんが別に自白剤として有用な薬剤ではないです。
 以上の通り、プロポフォールを投与する意味が分からなかったのですが、多分、外科医だし麻酔薬注射したほうが雰囲気でるからやってみようという程度の演出なのでしょう。実際、注射器が登場したほうがぐっと手術感が感じられるようになりますからね。
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引用元
挿管チューブの管理ヤバくね?
 あとは細かいことを言えば、昏睡状態になってしまった娘が集中治療室に入り、人工呼吸管理されている描写も違和感がありました。
 人工呼吸をするためには、挿管といって、口から気管にチューブを入れて、そのチューブに人工呼吸器を繋ぐ必要があります。この挿管チューブは人工呼吸管理で最重要部分であり、これが抜けたり破損すると場合によっては呼吸が止まって死んでしまう可能性があります。また挿管という行為自体も大きなリスクを伴う行為なので、気楽にできることではないです。
 よって挿管チューブは抜けないようにしっかり固定するのが普通ですが、この映画の挿管チューブの固定はテープ1枚で簡易的に行われているだけでした。一時的にあのようなテープ固定をすることはありますが、あのままずっと人工呼吸管理をしているのは危険すぎて、見ただけでギョッとしてしまいました。北米ではあのようなやり方をするのでしょうか。日本の集中治療室だとあんなことしていたら上級医や上級看護師に激怒されることは間違いないです。
 また挿管チューブの内側や接続された配管内が全く曇らないのも違和感がありました。まあこれは演技なので言ってもしょうがないことなのですが、挿管されると呼吸に合わせて息で挿管チューブが曇るんです。それを見て、ああちゃんと挿管チューブは気管内に留置されていると安心する判断材料の一つとなるんですが、この映画ではクローズアップされたときも挿管チューブが全く曇っていなかったので、あれを見ると職業柄、なぜなぜなぜ?とびっくりしてしまうのでした。
 胃管の位置も気になりました。胃管は一般に鼻から入れて食道を通って胃の中に先端を留置する管で、胃内に直接薬剤や食物の代用となる栄養剤を投与するために用いる細いチューブのことです。基本的には鼻から管を入れるのですが、この映画では挿管チューブと同様、口から胃管が入っていました。北米ではこんなやり方をするのか、俳優さんの鼻に突っ込むのは忍びなくやらなかったのか分かりませんが、本来は適切なやり方ではないでしょう。
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引用
最後に
 色々と医学的に気になる点を書いてしまいましたが、ぶっちゃけこれらは演技上仕方ない点や、演出上の面白さを高める味付けになっている部分で、医療関係者でなければあまり気にならないことでしょうし、ストーリーと直接関係はない上、映画の質を落とすようなことではありません。僕がいちいち気にしてしまっただけです。映画を楽しむ上では本当にどうでも良いです。めんどくせーな!と思われた方、ごめんなさいね。
 映画自体は面白くて、最後の幕切れも気持ちが良い、ビジランテムービーの良作でした!
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takahashicleaning · 3 years
Link
TEDにて
ピーター・ワインストック: 手術の安全性を高める本物のような3Dシミュレーター
(詳しくご覧になりたい場合は上記リンクからどうぞ)
緊急ケア医師であるピーター・ワインストックが、危険な手術を事前にリハーサルなどの練習をするために手術チームがハリウッドの特殊エフェクトや3Dプリンティング技術を使って、まるで、本物のような患者の複製を作る様子を紹介します。
「数時間前に出力しつつ2度(模擬)手術を行い、リアルに切るのは1度だけ。」このトークで手術の未来を垣間見ましょう。 (模型ですが刺激的な映像の部分があります)
このシュミレーターが実現した後、私がボストン小児病院のICUで家族に話す説明の内容はすっかり変わりました!!
こんな会話を想像してみてください。「私たちは、ICUで頻繁にこの病気の症例を処置します。お子さんに行うような手術を数多くした。それだけでなく「あなたのお子さんの手術」に慣れているんです。2時間前に10回も手術したので、これからの本番にも万全の準備ができていますよ」と!!
これから手術を受ける皆様、いかがでしょうか?
新たな治療技術があり、それが、医師や看護師の手に渡れば、子ども、大人、あらゆる年齢の患者たちの治療アウトカムを改善し、疼痛や苦しみ。手術室で過ごす時間。そして、麻酔時間を減らし、治療は最高の効果を生み、治療をすれば、その分だけ患者は良くなる。
それに加えて副作用がなく、あらゆる場所で処置できる。そんなものがあったらどうでしょう。ボストン小児病院のICUで働く救急医にするとこれはゲームチェンジャーです。
その技術とは、まるで本番のような手術のリハーサルです。本番のようなリハーサルが。治療シミュレーションを通じて行われます。
症例を通して、この奮闘の様子をご紹介し、この技術が医療の質を高めるだけでなく、医療にとって必須だという理由をご説明しましょう。これは生まれたての女の子です。私たちは、生まれて最初の日を「生後0日目」と言いますが、この子が生まれるとすぐ全身状態が悪化しているのに気づきました。心拍が早まり血圧が下がり、赤ちゃんの呼吸はと���も速く、その理由は胸部レントゲンに表れていました。
これはベビーグラムと言う新生児の全身のレントゲン撮影です。上方は、心臓と肺があるべきところです。下方には腹部が見えますが、ここには腸があるべき場所です。透明な部分が赤ちゃんの胸部、向かって右側へ侵入しているのが見えると思いますが、これらは間違った場所にある腸です。それが、肺を圧迫し、この哀れな赤ちゃんの呼吸を困難にしていました。
これを解決するためには、この子をすぐに手術室へ運び、腹部に腸を戻し肺の圧迫を解決し、再び呼吸できるようにすることが必要です。でも、彼女が手術室へ入る前に一旦私たちのICUへ連れてこられます。私は外科手術チームと働いています。その子を取り囲み、人工心肺装置につなぎ
そして、まず麻酔をかけ首にごく小さな切開を加え、そこから大血管へカテーテルを通し、この大血管はボールペンの芯ほどの太さです。そして、血液を体内からとり出し 機械を通して血液に酸素が加えられそれが体内に戻されます。この子の命を救い手術室へ安全に運びます。
でも問題があります。
こうした疾患。先天性横隔膜ヘルニアというのは横隔膜に空いた穴から内臓が胸腔内に脱出するのですが稀だということです。世界で最高の技術を持つ外科医でも完全に手技が熟練するために必要な数の手術の機会に恵まれるのは困難です。この症例は稀なのです。稀少な症例をどうやってありふれたものにできるでしょう?
もうひとつの問題は、現行の医療制度で臨床訓練を20年やってきましたが、現行のトレーニングモデルは、徒弟(技術見習い)制度といい数世紀の間使われてきたものですが、手術を一度だか数回見学した後その手術を実地で行います。
次には、次世代の医師に教えるというものです。このモデルでは言うまでもなく、私たちは治療すべき患者を練習台にしています。これは、基本人権上、問題です。もっとましなアプローチがあるはずです。医学の世界は高い危険を伴うのに、本番に備え練習をしない最後の業界と言えるかもしれません。
革新的な治療シミュレーションを使ったより良い方法をご紹介したいと思います。
まず、私たちはこのような方法を何十年も使ってきた危険を伴う業務を行う他の業界を訪ねました。
原子力発電所です。ここでは、想定外の事態が起こった際の訓練をシナリオに基づいて定期的に行います。
私たちに身近な航空業界では、私たちは安心して飛行機に乗れますが、それもパイロットやクルーがこのようなシミュレーターで訓練を積み緊急事態のシナリオで経験を重ね、万が一そんなことが起こったとしても、最悪の事態に備えているという安心感があるからです。
実際、航空業界は、飛行機の胴体丸ごとをシミュレーション環境にしてしまいました。チームの息が合うことが、重要だったからです。これは脱出ドリルシミュレーターで、もし、その「極めて稀な事態」が起こるようなことがあっても彼らは即座に対応する準備ができています。
そして、いろいろな面で衝撃的だったのが文字通り大きなお金が関わるスポーツ業界です。
野球チームの選手たちの練習風景を想像してください。これは素晴らしく進んだトレーニングモデルだと思います。彼らは、まず春季キャンプへ出かけます。春季キャンプへ行き野球におけるシミュレーターのようなものです。実際の球場ではなくシミュレーションでプレシーズンマッチの練習をします。
シーズン中にフィールドでゲーム開始の前にまず何をすると思いますか?バッティングケージで何時間もバッティング練習をして様々なボールを打ち、筋肉がほぐれるまで十分に練習して本番に備えます。
ここからが最も興味深い部分です。スポーツ観戦をする方なら見たことがあるでしょう。打者がバッターボックスに入り、ピッチャーも投球準備ができました。投球の直前には打者は何をするでしょう?ボックスから踏み出しまずスイングします。必ずその順番です。
私たちがどのようにこんな訓練の場を医学の世界で作っているのかをお話しします。
ボストン小児病院で私たちは患者を治療する前のバッティングケージを作っています。最近の例でお話しすると頭部が大きくなり続ける4歳児の症例ですが、その結果。神経系などの発達に遅れが起こります。これを引き起こしていたのは水頭症と呼ばれる疾患です。
神経外科学を簡単に説明すると、まず脳がありそれを包む頭蓋骨があります。脳と頭蓋骨の間にあるのは、脳脊髄液。あるいは、髄液と呼ばれ衝撃を吸収します。あなたの頭の中では脳脊髄液が脳を包み、脳と頭蓋の間を満たしています。脳のある部位で生産され、それが回流しそれが再吸収されます。
この見事な流れは私たち皆に起こります。しかし、不幸にも交通渋滞のようにこの流れが滞ってしまう子どもがいて滞留した髄液が、脳を圧迫し脳の成長を阻害します。その結果、子どもは神経系発達指標に後れを生じます。これは非常に厄介な小児の疾患で手術で治療します。
従来の手術法は、頭蓋骨の1部を切り取り、この液体を排出しそこに排出管を取り付けて、さらに、排出された髄液が体内に戻るようにします。大手術ですが、良いニュースは神経外科技術の向上でこの手術では侵襲の低いアプローチが可能になっています。
小さなピンホールを作ってカメラを挿入し、脳の深層部まで導いて小さな穴を被膜に開け髄液を排出します。まるでシンクが排水するように、突然、脳は圧力から解放され本来の大きさに戻ります。私たちはその子を穴1つで治療した訳です。
しかし、問題があります。水頭症は比較的珍しい疾患でこの内視鏡を正しい場所に持っていくトレーニングはありませんでした。でも、外科医たちは創造性を駆使し、彼らはトレーニングモデルを選びました。これが今のトレーニングモデルで。
本当ですよ。この赤ピーマンはハリウッドの特殊効果ではなく本物の赤ピーマンです。医師はこの中に内視鏡を差し込み「種除去手術」をするのです。
この内視鏡と小さなピンセットを使い種を取り出します。原始的な方法ですが、これが手術の技を身につけるための方法です。それから医師たちは徒弟制度に戻り、多くの手術例を見て学び、手術し、それをまた教え、患者と出会うチャンスを待つだけです。
しかし、もっと良い方法があります。
私たちは、子どもをモデルに複製を作り、外科医や手術チームがあらゆる重要な場面のリハーサルをできるようにしました。これをご覧ください。私のチーム。シミュレーター・プログラム。SIMエンジニアリング部門で素晴らしいスタッフで構成されています。
彼らは、機械工学技術者、イラストレーターたち、CTスキャンやMRIから得た1次データをデジタル情報化し、アニメーションにして子供の臓器の通りの配置に組み立て、手術の必要に応じて体表のスキャンが行われ重ねられます。そのデジタルデータを取り、この最先端の3D印刷デバイスでアウトプットし、子どもの臓器をミクロンレベルまで本物そっくりに印刷することができます。
このように、この子の頭蓋は手術の数時間前に印刷されます。
これを実現する手助けをしてくれたのは、西海岸は、カリフォルニア州。ハリウッドの友人たち。彼らは現実を再現する技術に長けている技術者たちです。私たちにとって大きな跳躍ではありませんでした。この分野に踏み込んでいくと自分たちは映画製作と同じことをやっているのだとわかりました。
映画を作っているんです。ちょっと違うのは、俳優たちではなく、本物の医者や看護師が出演することです。これらはカリフォルニア州ハリウッドのFractured FX社の友人たちによる画像です。エミー賞を受賞した特殊効果技術の会社。ジャスティン・ラレイとチームでこれは患者ではありませんよ。
彼らの優れた仕事を見て、彼らと協力し、互いの専門を融合させるため彼らをボストン小児病院へ招いたり、我々がハリウッドへ赴いたりしてシミュレーター開発のため意見を交換しました。
これからお見せするのはこの子の複製です。髪の一本一本まで再現されています。これも同じ子の複製です。気分悪くなられたら申し訳ありませんが、これは手術をする予定の子供を再現しシミュレートしたものです。これが先ほどの被膜でこの子の脳の中にあります。
今からお見せするのは、本物の患者とシミュレーションです。小さな内視鏡カメラが入っていくのがここに見えますね。この被膜に小さな穴を開け液体が出るようにします。ここでどちらが本物でしょう?なんていうクイズを出すつもりはありません。右がシミュレーターです。
外科医たちは、トレーニング環境を用意しこうした手術を何度でも練習できます。慣れて安心できるまで。そうした練習を経た後でのみ、子どもを手術室へ運びます。それだけでなく、ここでの重要なステップは技術そのものだけでなく、その技術を担当チームとの連携にうまく組み込むことです。
F1の例を見てみましょう。
テクニシャンがタイヤを交換しています。この車で何度も繰り返し作業し、それは即座にチーム・トレーニングに採り入れられ、チームが一丸となってタイヤ交換を行い車をレーストラックに送り出します。
私たちは医療にそれを取り入れました。これは手術のシミュレーションです。お話ししたシミュレーターをボストン小児病院の手術室に持ち込み、当院の手術チームが本物の手術の前にシミュレーション手術をしています。
2度の手術を行いますが切るのは1度だけ。
本当に驚きです。この次のステップが重要なのですが、チームは部屋から出るとすぐに振り返りを行います。リーンやシックスシグマと同じテクニックを使い、彼らを集め何がうまくいったか。そして、もっと大切なことですが、何がうまくいかなかったか。どうやってそれを修正するかを話します。
そして、手術室に戻り繰り返すのです。最も必要な時にバッティング練習ができるんです。
さあこの症例に戻りましょう。同じ子ですがボストン小児病院で、この子がどんなケアを受けるかをご説明しましょう。この子は午前3時に生まれました。午前2時には私たちチームは集まり、スキャンや画像からデータを得た臓器を複製し、いわゆるバーチャル・ベッドサイド環境を作り出しました。
シミュレーテッド・ベッドサイドを数時間後にはこの子を実際に手術するチームにその手順を行ってもらいます。ごらんください。複製にメスを入れているところです。赤ちゃんはまだ生まれていません。
どうですか?
私がボストン小児病院のICUで家族に話す説明の内容はすっかり変わりました。
こんな会話を想像してみてください「私たちは、ICUで頻繁にこの病気の症例を処置します。お子さんに行うような手術を数多くした。それだけでなく「あなたのお子さんの手術」に慣れているんです。2時間前に、10回も手術したので、これからの本番にも万全の準備ができていますよ」
この新しい医療技術とは、本番に備えて練習ができる極めてリアルなリハーサルです。
ありがとうございました。
しかし、日本では生物学や先端医療、iPS細胞などの再生医療以外は現状維持の方がいいかもしれません。
なお、ビックデータは教育や医療に限定してなら、多少は有効かもしれません。それ以外は、日本の場合、プライバシーの侵害です。
通信の秘匿性とプライバシーの侵害対策として、匿名化処理の強化と強力な暗号化は絶対必要です!
さらに、オープンデータは、特定のデータが、一切の著作権、特許などの制御メカニズムの制限なしで、全ての人が
望むように再利用・再配布できるような形で、商用・非商用問わず、二次利用の形で入手できるべきであるというもの。
主な種類では、地図、遺伝子、さまざまな化合物、数学の数式や自然科学の数式、医療のデータやバイオテクノロジー
サイエンスや生物などのテキスト以外の素材が考えられます。
こういう新産業でイノベーションが起きるとゲーム理論でいうところのプラスサムになるから既存の産業との
戦争に発展しないため共存関係を構築できるメリットがあります。デフレスパイラルも予防できる?人間の限界を超えてることが前提だけど
しかし、独占禁止法を軽視してるわけではありませんので、既存産業の戦争を避ける��め新産業だけの限定で限界を超えてください!
(個人的なアイデア)
宇宙空間にも活用できれば、月面や宇宙空間のロボットを自宅からゲームのように操作するだけで賃金がもらえるような、一神教での労働の概念が変わるかもしれません。
日本では、医療関係は、法律で個人情報の秘匿を義務化されてますが•••
国内法人大手NTTドコモは、本人の許可なく無断でスマートフォンの通信データを警察機関に横流しをしてる!
GAFAのように対策しない違法な法人?まさか、他にも?独占禁止法や法律を強化する?デフレスパイラル予防。このような国内大企業、中堅法人も危険。傲慢。
日本国憲法に違反しているので、アメリカのカリフォルニアやヨーロッパのGDPRのようにデータ削除の権利行使。
他に、再分配するデータ配当金を構築してからでないと基本的人権侵害になるため集団訴訟を国民は起こすべきだ。
税の公平性は、よく言われるが、時代が変わり一極集中しやすく不公平が生じてるなら産業別に税率を上昇させてバランスよくすればいい?
特に、IT産業などは、独占化しやすいから別枠で高税率にして、ベーシックインカム用に再分配システム構築できないなら独占禁止法強化。
自動的にディープフェイクをリアルタイムの別レイヤーで、防犯カメラの人物に重ね録画していくことで、写る本人の許諾が無いと外せないようなアルゴリズムを強力に防犯カメラの機能を追加していく。
防犯カメラのデータを所有者の意図しない所で警察機関他に無断悪用されない抑止力にもなります。
防犯カメラのデータを所有者の意図しない所で警察機関他に無断悪用されない抑止力にもなります。
防犯カメラのデータを所有者の意図しない所で警察機関他に無断悪用されない抑止力にもなります。
マイケルサンデルは、メリトクラシー(能力主義)の陳腐さを警告しいさめています
サミット警備時、死者数が微小なのにテロ対策と称し厳戒態勢!
経済活動を制限した時に、警視庁職権濫用してたが、死者数が甚大な新型コロナに予算増やした?
警察権力悪用!
庶民弱者に圧力やめさせないの?
オリンピック前にも圧力あったから予算削除しろ傲慢警察!
さらに・・・
勝手に警察が拡大解釈してしまうと・・・
こんな恐ろしいことが・・・
日本の警察は、2020年3月から防犯カメラやSNSの画像を顔認証システムで本人の許可なく照合していた!
憲法に完全違反!即刻停止措置をみんなで要求せよ。
日本の警察の悪用が酷いので、EUに合わせてストーカーアルゴリズムを規制しろ!
2021年に、EU、警察への初のAI規制案!公共空間の顔認証「原則禁止」
EUのAI規制は、リスクを四段階に分類制限!
前提として、公人、有名人、俳優、著名人は知名度と言う概念での優越的地位の乱用を防止するため徹底追跡可能にしておくこと。
禁止項目は、行動や人格的特性に基づき警察や政府が弱者個人の信頼性をスコア化や法執行を目的とする公共空間での顔認識を含む生体認証。
人間の行動、意思決定、または意見を有害な方向へ操るために設計されたAIシステム(ダークパターン設計のUIなど)も禁止対象にしている。
禁止対象の根拠は「人工知能が、特別に有害な新たな操作的、中毒的、社会統制的、および、無差別な監視プラクティスを生みかねないことは、一般に認知されるべきことである」
「これらのプラクティスは、人間の尊厳、自由、民主主義、法の支配、そして、基本的人権の尊重を重視する基準と矛盾しており、禁止されるべきである」
具体的には、人とやり取りをする目的で使用されるAIシステム(ボイスAI、チャットボットなど)
さらには、画像、オーディオ、または動画コンテンツを生成または操作する目的で使用されるAIシステム(ディープフェイク)について「透明性確保のための調和的な規定」を提案している。
高リスク項目は、法人の採用活動での利用など違反は刑事罰の罰金を売上高にかける。
など。他、多数で警察の規制を強化しています。
人間自体を、追跡すると基本的人権からプライバシーの侵害やセキュリティ上の問題から絶対に不可能です!!
これは、基本的人権がないと権力者が悪逆非道の限りを尽くしてしまうことは、先の第二次大戦で白日の元にさらされたのは、記憶に新しいことです。
マンハッタン計画、ヒットラーのテクノロジー、拷問、奴隷や人体実験など、権力者の思うままに任せるとこうなるという真の男女平等弱肉強食の究極が白日の元にさらされ、戦争の負の遺産に。
基本的人権がないがしろにされたことを教訓に、人権に対して厳しく権力者を監視したり、カントの思想などを源流にした国際連合を創設します。他にもあります。
参考として、フランスの哲学者であり啓蒙思想家のモンテスキュー。
法の原理として、三権分立論を提唱。フランス革命(立憲君主制とは異なり王様は処刑されました)の理念やアメリカ独立の思想に大きな影響を与え、現代においても、言葉の定義を決めつつも、再解釈されながら議論されています。
また、ジョン・ロックの「統治二論」を基礎において修正を加え、権力分立、法の規範、奴隷制度の廃止や市民的自由の保持などの提案もしています。現代では権力分立のアイデアは「トリレンマ」「ゲーム理論の均衡状態」に似ています。概念を数値化できるかもしれません。
権限が分離されていても、各権力を実行する人間が、同一人物であれば権力分立は意味をなさない。
そのため、権力の分離の一つの要素として兼職の禁止が挙げられるが、その他、法律上、日本ではどうなのか?権力者を縛るための日本国憲法側には書いてない。
モンテスキューの「法の精神」からのバランス上、法律側なのか不明。
立法と行政の関係においては、アメリカ型の限定的な独裁である大統領制において、相互の抑制均衡を重視し、厳格な分立をとるのに対し、イギリス、日本などの議院内閣制は、相互の協働関係を重んじるため、ゆるい権力分立にとどまる。
アメリカ型の限定的な独裁である大統領制は、立法権と行政権を厳格に独立させるもので、行政権をつかさどる大統領選挙と立法権をつかさどる議員選挙を、別々に選出する政治制度となっている。
通常の「プロトコル」の定義は、独占禁止法の優越的地位の乱用、基本的人権の尊重に深く関わってきます。
通信に特化した通信プロトコルとは違います。言葉に特化した言葉プロトコル。またの名を、言論の自由ともいわれますがこれとも異なります。
基本的人権がないと科学者やエンジニア(ここでは、サイエンスプロトコルと定義します)はどうなるかは、歴史が証明している!独占独裁君主に口封じに形を変えつつ処刑される!確実に!これでも人権に無関係といえますか?だから、マスメディアも含めた権力者を厳しくファクトチェックし説明責任、透明性を高めて監視しないといけない。
今回、未知のウイルス。新型コロナウイルス2020では、様々な概念が重なり合うため、均衡点を決断できるのは、人間の倫理観が最も重要!人間の概念を数値化できないストーカー人工知能では、不可能!と判明した。
複数概念をざっくりと瞬時に数値化できるのは、人間の倫理観だ。
そして、サンデルやマルクスガブリエルも言うように、哲学の善悪を判別し、格差原理、功利主義も考慮した善性側に相対的にでかい影響力を持たせるため、弱者側の視点で、XAI(説明可能なAI)、インターネット、マスメディアができるだけ透明な議論をしてコンピューターのアルゴリズムをファクトチェックする必要があります。
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sorairono-neko · 4 years
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ぜんぶヴィクトルのせい
 長谷津でふたりきりの練習を始めるとわかったのだが、勇利はひどくまじめな、ほうっておいたら何時間でもリンクにいるような、熱心な選手だった。ミナコや優子から「いくらでも練習する」「不安になると練習したがる」と聞いてはいたけれど、想像以上だったし、その日の稽古は済んでいるのに、ふと気がついたら勇利がおらず、まさかと思ってリンクへ行ってみると明かりがついている、ということが幾度もあった。そういうとき勇利は、「昼間やったところが気になって……」とか「もうちょっとやったらつかめる気がして……」とか言って、これくらいするのは当たり前のことだというようにふるまっていた。ヴィクトルは、勇利がそういうたちの選手だと受け容れなければならなかった。同時に、これ以上はだめだという線をよくよく考えてきめてやらなければならないとも思った。  そんなきまじめな選手だからこそ、練習ばかりさせず、ヴィクトルはいろいろな場所へ連れ出した。近所の親しみやすいところを案内して欲しいと頼んだり、おもしろそうな施設をみつけては、一緒に行ってみようと誘ったりした。ヴィクトルが強引なものだから、勇利はおどおどしながらついてきたけれど、あまり楽しそうには見えなかった。勇利は緊張しすぎなんだ、とヴィクトルは思った。もっと仲よくなりたいし、勇利のことを知りたいのに、彼はほとんどしゃべらず、ヴィクトルが何を言っても「はい」とか「いいえ」としか答えない。説明が必要なことを要求してみても、最低限しか話さない。これは重症だとヴィクトルは可笑しかった。  ヴィクトルはSNSが好きで、画像をたくさん掲載することで有名だった。だから日本へ来てからもいろいろな場所で写真を撮っているのだが、そういうとき、勇利は丁寧に「ぼくが撮ります」と言うだけだった。ヴィクトルはそれではつまらなかった。いくら一緒に撮ろうと提案しても、勇利は首を縦に振らなかった。  ある日、練習の帰り道、夕暮れの中、ふたりで歩いていたら、薄暮ににじむ紫色の街並みがとても綺���だった。ヴィクトルはこの風景を残しておきたいと思い、写真を撮ろうと勇利を誘った。 「じゃあそこに立ってください。ひかりの加減がいいと思います。ぼくはこっちから撮るから」 「勇利も一緒に写ろうよ」 「ぼくはいいです」 「だめだ。俺たちの写真、いままで一枚もないじゃないか」 「なくてもいいじゃないですか」 「よくない。ふたりで写真を撮らないから、俺、本当に勇利のコーチしてるのかってみんなに疑われてるんだよ?」  それは半分真実で半分うそだった。ファンやスケート仲間にそんなふうに言われているのは確かだけれど、みんな、冗談のつもりなのだ。だがヴィクトルはおおげさに溜息をついた。 「勝手にひとりで日本旅行をして、勝手に勝生勇利のコーチを名乗ってるんじゃないかって言われてるんだ」  しかしヴィクトルのかなしそうな物言いにも、勇利はまったく動じた様子がなかった。 「それくらいでちょうどいいです」 「ちょうどいいって何が?」  わからないことを言う。この子ってときどき謎の発言をするんだよなあ、とヴィクトルはおもしろい気分になった。勇利は不思議だ。 「ぼくのことなんて、認識されないくらいが適度なんです」 「どういう意味? 俺が勇利のコーチになったとは知られたくないのか?」 「そうじゃなくて、ヴィクトルが注目されるのはいいけど、ぼくのことは忘れてもらいたいということです」  わかりましたか? という目つきで見られたが、ヴィクトルにはさっぱりわからなかった。 「ほら、暗くなっちゃうので早く撮らないと……」 「そうだね。暗くなってしまう。早く早く」 「え、ちょっと」 「ほら」  ヴィクトルは勇利の隣に立つと、肩を抱き寄せ、ちょうどやってきた犬の散歩をしている老人に、「スミマセン、写真オネガイシマース!」と頼んだ。 「ああ、よかよか」  気さくに老人が応じるのに笑顔を向けると、勇利がいやがって、「離してください」と抵抗した。 「勇利、動くと撮れないから」 「勇利くん、笑わんと」 「いやぼくは」 「勇利」 「やめてください」  勇利の肩をしっかりと抱き、ヴィクトルは笑顔で写真におさまった。礼を述べて携帯電話を返してもらい、確認してみる。勇利が逃れようとがんばっている写真ができていた。帰る老人に手を振って、ヴィクトルはそれをアップロードしようとした。 「ちょっと、上げないで!」  勇利がヴィクトルの腕をつかんだ。 「なんで?」 「そんな写真おもしろくないです!」 「確かに勇利は最高の瞬間とはいかないけど、これは勇利が悪いんだぞ。抵抗するから。でもこれはこれで楽しいよ。師弟初めての写真、っていう言葉を添えようかな」 「やめてください!」 「勇利、なんでそんなにいやがる? 写真なんて撮られ慣れてるだろう? 恥ずかしがることはない」 「恥ずかしがってるんじゃない!」 「大丈夫、かわいいよ。ほら、この困った顔なんて抱きしめたいくらいだ」 「いいからやめて!」 「たくさん『いいね』がつくぞ」 「やめて!」 「あ、日が暮れた。夜景もいいね。もう一枚撮る?」 「やめてって言ってるだろ!」  勇利はヴィクトルの腕を胸に抱きしめ、いつもの物穏やかな態度をかなぐり捨てて叫んだ。 「そんな写真が出たら、苦情が殺到する!」 「勇利は何なんだ? 写真嫌いなのか?」  その夜、ヴィクトルはクリストフに電話をかけ、まるでクリストフが悪いかのように文句を言った。彼のSNSには、過去、勇利と一緒の写真が何枚かアップロードされていたので、おもしろくなかったのだ。 「いや、まあ、ヴィクトルだからねえ」  クリストフは楽しそうに笑っている。 「写真くらいいいだろう。そうやって仲よくなろうとしてるんだ」 「勇利、なんでヴィクトルと写真撮りたくないか、理由は言わなかったの?」 「言った」 「なんだ、そこはちゃんと申告したんだ。勇利、なんて?」  勇利の言い分はこうだった。曰く、「そんなことをしたらヴィクトルファンの人に怒られる」「ヴィクトルのSNSを見ている人の中にぼくの写真を喜ぶ人なんていない」「むしろ邪魔に思う」「生徒面するなと言われる」「日本へ呼び寄せてコーチをさせているだけでもおもしろくないと思われてる」「なのにのんきにヴィクトルのSNSにまで、分をわきまえずに出しゃばるなんてできない」ということだ。 「なるほどねえ。いかにも勇利の考えそうなことだね」  テレビ電話にしてつないだ画面の中で、クリストフは優雅に猫を撫でている。 「勇利の気持ちもわかるな。彼がいやがってるならいいじゃない。無理にそんなことしなくても。そっとしておいてあげたら?」 「納得できない」  ヴィクトルは言い張った。 「俺のSNSを見てるのは俺のファンだろうが、俺はいままでほかのスケーターとの写真をいくらでも出してきた。クリスとも撮っただろ。たくさん『いいね』がついたよ」 「それ、勇利に言った?」 「言った。『クリスはいいんです。人気があるから。ほかのスケーターも。でもぼくはどこにでもいる選手だし、そもそもそんな選手がヴィクトルをコーチにしてる。ぜんぜん話がちがう』だってさ」 「あはは、頑固だね。勇利の論理だ」 「クリスのSNSには勇利の写真がある」  ヴィクトルはクリストフをにらんだ。 「なんで俺がアップするのはだめなんだ」 「なんだ。やきもち?」  クリストフがにやにや笑った。 「ヴィクトルより俺のほうが好きなんじゃない?」 「俺そういう冗談好きじゃないな!」 「はいはい。勇利は世界でいちばんヴィクトルを愛してるよ」 「だったらなんで一緒の写真がいやなんだろう」 「理由は勇利が言ってるじゃない」 「愛してるならそんな障害、乗り越えられるはずだ」 「それ、勇利に言ってみたら? なんて返されるか知らないけど。だいぶ危険な爆弾だと思うけどね。返事に興味があるな」 「あやうい実験を俺でしないでくれ」 「言わなかったんだね」 「言ってやろうかと思ったけど、いやな予感がしてやめておいた。知ってる? 勇利って怒るとこわいんだよ」 「怒らせたことがあるわけだ」 「クリスはどうやって勇利と写真を撮ったんだ?」  ヴィクトルは話を変えた。 「俺のことを聞いても参考にはならないよ。俺は勇利のコーチじゃないし、ヴィクトルでもない。一緒に撮ろうって誘ったら応じてくれるよ。もっとも、そんなにうれしそうじゃないけどね」 「勇利は写真が嫌いなのかな」  勇利だってSNSのアカウントを取得している。しかしヴィクトルが見たところ、最初の挨拶をしただけで、それ以降は更新していないようだ。 「まあ特別好きではないんじゃない? 試合とか、取材とかの写真までいやがってはいないけど。でも根本の問題がちがうんだよ、ヴィクトル。ヴィクトルと撮りたくないのはそういうことじゃないって勇利が言ってるでしょ?」 「変な子だ」  ヴィクトルはぼやいた。 「バンケットではあんなに親しくくっついてきたのに」  クリストフが噴き出した。 「笑いごとじゃない。勇利、つめたいんだよ。最初、俺は、何しに来たんだみたいな目で見られたんだぞ。自分からコーチになれって言ったくせに!」 「何しに来たはともかく、そっちが普段の勇利だよ。わりとそっけないよ。慣れなきゃ。あのバンケットのときは、俺も勇利の豹変ぶりにびっくりしたんだからね。常にあの勇利でいてもらえるかもしれないという希望は捨てたほうがいいと思う」 「ずっとあんなふうじゃなくていいけど、写真くらい一緒に撮りたい」  そういえば、「記念写真?」と声をかけたときも勇利はヴィクトルに背中を向けた。何か写真にいやな思い出でもあるのだろうか。──関係ないか。勇利って変な子だし。きっと、言葉通り、「苦情が殺到する」「不相応なことはできない」というのが本当のところなのだろう。 「すっかり振りまわされてるね」  クリストフが笑った。 「愛をささやいて求婚してきた子が写真さえも一緒に撮ってくれないから、ヴィクトルはつむじを曲げてるんだね。そうやってはまっていくんだぞ」 「そうして俺のことを笑っていればいい」  ヴィクトルは決意を新たにして宣言した。 「絶対に勇利と写真を撮ってみせる」  やろうときめてしまえば、それは思ったより楽な仕事だった。休憩中に強引にふたりで写真を撮り、驚いている勇利に「じゃ、アップするねー」と言って、当たり前のように掲載してしまったのである。 「わー! 何やってんの!」 「勇利との初写真だぞ!」 「やめて! 中止して!」 「もう上げちゃった」 「あああ……」  一度世に出てしまえば同じことだと思っているのか、勇利は下げてくれとは言わなかった。しかしひどく落ちこんでいた。ちいさな声で、「ヴィクトルのファンにどんな目に遭わされるんだろう」とぶつぶつこぼしているのが聞こえた。ヴィクトルはおもしろかった。過激なファンがいないとは言わないけれど、それを言うなら勇利のファンだって相当に熱心だ。彼自身はわかっていないようだけれど。  さいわいというか当然というか、勇利はヴィクトルのファンにどんな目にも遭わされることなく日々を過ごした。ヴィクトルは数日に一度、勇利と写真を撮った。何度されても勇利は心構えができないらしく、ヴィクトルの奇襲に負けて撮影され続けていた。 「ふいうちは卑怯です!」 「勇利、いい加減警戒することをおぼえたほうがいい」 「ぼくの写真を出したって誰も喜ばないのに、どうしてそんなことするの?」  誰も喜ばないということはなかった。思った通り勇利との写真は大勢に受け容れられたし、ヴィクトルのファンも楽しんでいるようだった。とくに勇利のファンからは感謝された。「勇利くんが写真に写ってる!」「珍しい!」と感激しているようである。勇利はニンジャなみに自分の姿を隠しているわけだな、とヴィクトルは思った。 「大丈夫だよ勇利。評判は上々だよ」  ヴィクトルがそう言っても勇利は青い顔をしていた。 「きっといつかぼくには大変なことが起こる……」 「起こらないよ。俺の記事についたファンの声を見てごらんよ」 「見たくありません」  すっかりおびえている勇利は、ただでさえあまり人のSNSを見たりしないのに、ますますヴィクトルのSNSから遠ざかってしまった。ヴィクトルは気にせず勇利との写真を撮り続け、上機嫌でそれを掲載した。  ヴィクトルの撮影癖には慣れたものの、相変わらず勇利は「怒られる……」「ぼくがヴィクトルと親しいって主張してると思われてる……」「身の程知らずって腹を立てられてる……」とおののいているようである。ヴィクトルに対して遠慮がなくなってきたので、「いい加減にして欲しい」とはっきり言ったりもした。ヴィクトルは適当に聞き流した。 「ピチットくんじゃないんだから」 「ピチットクンって、勇利の元ルームメイトだろう。彼との写真はよくて、俺とはだめなんだね」 「ピチットくんは友達だから」 「俺は?」 「ヴィクトルはコーチ」 「クリスとも写真を撮っただろう。知ってるんだぞ」 「クリスも友達」 「俺は?」 「ヴィクトルはいろいろちがうんだよ」  ヴィクトルは納得できなかった。しかし、文句を言いつつも勇利はすっかりあきらめきっている。勇利はちょっと考えすぎだとヴィクトルは思った。誰も勇利のことを悪く言ったりなんかしていない。師弟の写真は、ほほえましい、かわいらしいというように好意的に見られている。いくら言っても「そんなわけない」「ヴィクトルが知らないだけ」と勇利には受け容れてもらえないけれど。 「ヴィクトルがそうやってたくさん写真出すから、最近ぼくなんて言われてると思う?」 「さあ……誰かに何か言われたのか?」  ヴィクトルはすこし驚いた。まさか本当に苦情が届いているのだろうか。誰から? ファンから? 勇利がヴィクトルのファンと接触する機会というものはなさそうだが。彼はインターネットでも自分の情報には近寄らないようにしているし、SNSだっていまだに手つかずだ。 「記者の人に」 「記者?」  取材陣は確かにやってくる。勇利だけで応じることもある。そのときに意地悪を言われたのだろうか。だったら抗議をしなければ。 「なんて言われるんだい?」  ヴィクトルは真剣に尋ねた。自分のせいで勇利が苦しんでいるのなら、それは申し訳ないし、改善すべきである。 「それは……」  勇利がちょっと赤くなった。ヴィクトルはおやと思った。 「な……仲いいですね……とか……」 「え?」 「ずいぶん親しそうですね、とか……」 「うん?」 「ご実家が温泉ですが一緒に入ってるんですか、とか……」 「…………」 「ヴィクトルコーチの溺愛ぶりがすごいですね。寝るときも一緒なんていうこともありそうですね、とか……」  勇利はまっかになってうつむいた。 「……最後のは、冗談だと思うけど……」 「…………」  ヴィクトルは首をかしげた。想像していたのと様子がちがう。 「とにかく……、そういうこと言われるんだから……」  勇利はしきりと前髪をさわっている。落ち着かないのだろう。 「ちょっとは控えて欲しいよ……」 「……勇利、それって」 「なに?」 「仲よしだね、すてきだね、って言われてるわけだろう? いいことじゃないか」 「よくないよ」  勇利が口をとがらせた。 「写真だけでも思い上がってるって思われてるのに、そんな記事書かれたらますますぼくがばかみたいじゃない」 「いや、ばかではないと思うけど……」 「町を歩いてても、ふたりでいたら、『いちゃいちゃしてる』とかうわさされるんだよ!」  勇利は思いつめたようにぶつぶつ言った。 「日本語だから、ヴィクトルにはわからないだろうけど……」  そんなことを言われているのか。ヴィクトルは驚いた。 「このあいだなんて、ぼくたちが、つ、つ、付き合ってるって、そんなふうに言われてたんだから!」  ヴィクトルは目をまるくした。 「それで勇利はどうしたの?」 「どうもしないよ。どうすることもできないよ。女の子たちが話してるあいだに入っていって、付き合っていません、誤解です、なんて言えないじゃないか。いたたまれないから黙ってその場を離れたよ」 「それじゃあ肯定してるのと同じだね」  ヴィクトルはおもしろがってからかった。 「そんなことない!」  勇利はむきになって言い返した。 「ノーと言わないんだからイエスってことさ」 「そんなことない!」 「ああ、そうだったのか。俺たちは付き合っていたのか。知ることができてよかった。うれしいね。オーケィ、問題ない、これからはそのつもりでふるまうから」 「ヴィクトル!」  勇利は形相を険しくしてヴィクトルをにらんだ。 「怒るよ!」  そんなわけで、ふたりの仲はたいへん親密だとまわりに思われており、勇利は世界じゅうでそう思われているのだと信じており、だからおびえており、いつ苦情が来るかとすっかり気落ちしているのだった。彼は、そんなことが起こったのはヴィクトルが自分との写真を遠慮なく世間に見せつけるからだと考えており、折にふれそのことでヴィクトルを責めた。もちろんヴィクトルは右から左へ聞き流して、そんなことには頓着しなかった。 「勇利との写真がずいぶん増えたみたいだね」  中国大会でクリストフに会うと、そのことをしきりとからかわれた。 「勇利がまったくうれしそうな顔をしていないのが印象的だけど」 「カメラを向けられて無表情になる子、初めてだよ」 「あきらめきってる感じだよね。ヴィクトルに何を言っても無駄だと思ってるんだろうね。まあ、写真がそっけないだけで、見たところ、実際には仲がいいようだから問題ないんじゃない? 君たちふたりがあんなふうにべったりになるなんてね」 「仲がいいといえば……」  ヴィクトルは、ふたりが付き合っていると思われていること、勇利はそれを写真のせいだときめつけていること、だからそういう意味ではヴィクトルに怒っていること、絶対にファンにいやがられていると信じていること、いつ苦情が来るかとおののいていることなどを話した。 「写真のせい?」 「勇利ってかわいいよね。べつに付き合っていると思われたっていいじゃないか。彼は俺のことが好きだろう? 俺は勇利につめたくされるたび、バンケットではあんなに情熱的だったと思い返すことにしているんだ。クリスは、普段の勇利はそっけないのが本当だと言ったけど、そしてそれは正しいと思うけど、こころの奥底にはあのときと同じ情熱があると俺はわかってるんだ」 「まあしあわせそうで何よりだよ……」  中国大会は無事閉会し、勇利は銀メダルだった。いろいろあったので、試合後も勇利とはすこしぎくしゃくしていたが、それは勇利の場合、多分に照れもあっただろう。ヴィクトルはおおむね満足だった。 「俺の勇利はすばらしいだろ?」  ヴィクトルはクリストフに自慢した。 「すばらしいのはいいけど、彼、演技前、泣いてなかった?」  ヴィクトルは聞こえないふりをした。クリストフがくすくす笑っている。 「さて、さっさと片づけて帰りますか。記者会見もあるしね……あれ?」  更衣室に入ると、ヴィクトルの隣でクリストフが不思議そうな声を上げた。 「あれ、何をやってるんだろうね?」  勇利が荷物をひろげ、一生懸命に調べていた。ふたりは彼に近づいていった。 「勇利、何してるんだい?」 「あ、ヴィクトル。クリスも」  勇利は首をもたげた。彼は深刻そうな、難しげな顔つきだった。 「何かなくした?」 「ううん、そうじゃないけど」 「じゃあどうして荷物を調査してる? 早く帰らないと記者会見に間に合わないよ」 「でもちょっと心配で」 「心配って何が?」 「変なものがまぎれこんでたらどうしようかと思って」 「変なもの?」  ヴィクトルはクリストフと顔を見合わせた。 「……どういうことだい?」 「……だって」  勇利はちいさく溜息をついた。 「ここは試合会場で、ヴィクトルのファンがいっぱいいるわけでしょ」  ヴィクトルはぱちぱちと瞬いた。 「そうかもしれないけど……。ファンに何かされたということ? ここまでは入ってこられないよ」  勇利はいったい何を言っているのだろう? 「お客さんじゃなくて、選手のことだよ」 「ああ……それがどうかした?」 「きっとぼくに怒ってるはずだよね」 「なんで?」 「ぼくがヴィクトルを取っちゃったから」  ヴィクトルは再びクリストフと顔を見合わせた。 「ヴィクトルには世界じゅうのスケーターがあこがれてるからね。ぼくがコーチになってもらったっていうだけでみんな思うところがあるだろうに、ヴィクトルが写真を上げまくるから……。もうこの試合、最初から緊張してたんだよ。何か言われるんじゃないかって。いっそ嫌われたいって開き直ったりもしたけど、やっぱり不安はあるよ。ヴィクトルはいっぱい知り合いに話しかけられてるし……、絶対みんな、勝生なんかがヴィクトルの生徒でって思ってるんだ」  勇利はかなり真剣らしい。額に手を添えて悩んでいる。 「……つまり勇利は、自分がいじめられるかもしれないと思ったということ?」  ヴィクトルは慎重に尋ねた。確かに、絶対にないとは言えない。ヴィクトルと勇利のことについてはたいていの人が好意的だが、世の中にはいろんな者がいる。 「いじめられるっていうか、何かそっと荷物にまぎれこまされても不思議じゃないなと思って」 「まぎれこまされても……?」  意味がわからない。 「たとえばどんなもの?」 「手紙とか」 「手紙」  ヴィクトルは口元に手を当てた。 「……どういう?」 「『ばか! ヴィクトルを返して!』とか」  勇利はすらすら答えた。ヴィクトルはぱちりと瞬いた。 「『ヴィクトルでエロス見たかったのに!』とか」 「……ふ」  いけない。笑ってしまうところだった。 「『エロスの衣装似合ってない! ちんちくりん!』とか」 「チンチクリン……?」 「あ、ちんちくりんは、丈が短い場合に言うんだったかな?」  勇利は首をかしげた。 「あとは……『ヴィクトルと写ってる写真、腹立つから勝生のところに自分の写真貼ってるんだからね!』とか」  ヴィクトルは噴き出しそうになった。 「『鼻血出しながらヴィクトルに抱きつくな、みっともない!』とか」 「それって日本での大会のこと?」 「抱きつけなかったけど。ヴィクトルがよけたから。あとは……」 「いや、勇利、もういいよ」  ヴィクトルは手を上げて勇利を止め、必死で笑いをこらえた。隣のクリストフも肩が小刻みに揺れている。 「なるほど」  ヴィクトルは声がふるえないように努力しながら言った。 「それで、何かそれらしいものはあったかい?」 「ないよ」  勇利は溜息をついた。 「でも、まだ全部探したわけじゃないから……あるかもしれないよ」 「……そうかな」 「だいたい、ただでさえ恋人かと勘違いされてるっていうのに、ヴィクトルが、あ、あんなことするから……」  勇利は赤くなってもごもご言った。どうやらリンクでしたことをさしているらしい。 「でも勇利、怒ってなかったじゃないか」 「さっきはね。だけど冷静になったら気になって仕方なくなったの」 「いやだったの?」 「いやじゃないよ。けどそういう問題じゃなくて、みんなのヴィクトルをぼくはとっちゃったんだから、そのうえでさらにあんなことをしたとなると……」 「俺は気にしない」  ヴィクトルは堂々と言った。 「なんて思われたって」  笑いを我慢できないのか、クリストフが変な顔になっている。勇利はヴィクトルを見、「貴方はそう言うけど……」と口をとがらせた。 「クリスだっていやだよね?」 「えっ、な、何が?」  急に話しかけられたクリストフが高い声を上げた。 「ごめん」 「だから何がだい?」 「だって、クリスはぼくよりずっと前からヴィクトルと親しかったのに、急にぼくがヴィクトルと仲よくなったから……」 「いや……」  ヴィクトルには、クリストフの言い分が痛いほどわかった。「これ以上笑わせないでくれ」だ。 「気にしてないよ」 「本当?」  勇利は考えこんでいる。 「怒ってない?」 「怒ってないよ」 「ほんとに?」 「勇利の荷物に変な手紙を入れたりしてない」 「『おしりがまだまだなんだよ! ばか!』とか?」 「…………」 「『お子さまエロス!』とか?」 「勇利……もうやめてくれ……」  クリストフは完全に顔をそむけてしまった。勇利はつぶやいた。 「思い出してみたら、ピチットくんもヴィクトルのことが好きなんだった……」 「え、そうなのかい?」 「うん。ヴィクトルの四回転ジャンプの動画をよく見てた」 「それはお手本にしてるだけじゃないかな……」 「ピチットくんも怒ってないかな……あとで謝っておかないと……。それから、ヴィクトルと付き合ってないっていうのももう一度話しておかないと……」 「ピチットにも言われたの?」 「うん」 「それ、からかわれてるよ」 「もう。ヴィクトルのせいなんだから。全部ヴィクトルのせい。写真アップしたり、べたべたしてきたり、驚かせるためとはいえ、キ、キスしてきたり、もう、全部全部……」 「勇利、落ち着いて」 「とりあえず時間がないからもういいや」  勇利は手早く荷物を整理すると、トランクをきちんと閉じ、立ち上がって取っ手を握った。それから叱るようにヴィクトルを見て歩き出した。 「ヴィクトル、今後、ああいうのはだめだからね」 「ああいうのって、公衆の面前でキスするとかそういうことかい?」 「ちょっと!」 「ちがうの?」 「そうだけど、キスとか言わないでよ。あれはそういうのじゃないでしょ」 「じゃあどういうのなんだ?」 「ヴィクトルが自分で言ったんじゃないか。驚かせるとかなんとかって……」 「わかったよ。みんなの前ではしないよ」 「みんなが見てないとこでもだよ! あと、もう、ほんとに写真アップするのやめてよ」 「ホテルに到着したとき部屋でふたりで撮った写真、あとでみんなに見てもらおうね」 「それだよ! そういうやつ!」 「なんでそんなにいやがる?」 「だから言ってるじゃん。苦情が来るし、変な手紙を入れられるんだよ��� 「苦情、来たことあるの? 手紙も入ってなかった」 「これからさきっていうことだよ。気をつけてよ」 「俺と恋人だと思われたくないってこと?」 「そんな話してないじゃん。ヴィクトルと会話してるとほんとままならない」 「確かに、チンチクリンなんて言われたらままならない」 「ぼく怒ってるんだからね」 「キスのこと?」 「だからキスって言わないで!」 「そんなに拗ねて、やっぱりいやだったんだろう」 「いやだとは言ってないってば」 「じゃあうれしかった?」 「うれしくないよ」 「ひどいな。ダメージを受けた。立ち直れない」 「びっくりしたんだからいいじゃん」 「そうだけど、うれしいとも言ってもらいたい」 「だから……その……、ほんとのとこは、うれしくなかったとは言わないよ……」 「本当に?」 「うん……」 「勇利、俺のことゆるしてくれる?」 「ゆるすって?」 「だから、あのこと」 「キ、キス……?」 「キスじゃなくて。駐車場で」 「ああ……」 「まだ怒ってるのかい?」 「怒ってるよ」 「悪かったよ……」 「……うそ」 「え?」 「……怒ってないよ」 「……本当に?」 「もう二度と言わないで……」 「絶対言わないよ」 「…………」 「約束する」 「……うん」 「勇利……」 「…………」  勇利はトランクを引きながら、そっとヴィクトルに寄り添った。ヴィクトルは勇利の頬を撫で、手をぎゅっと握った。勇利がほっぺたを赤くした。 「……勇利、髪がみだれてるよ」 「直して……」 「…………」  ヴィクトルは勇利の前髪を優しくかき上げ、丁寧に撫でつけてやった。ふたりは熱烈にみつめあった。 「ヴィクトル……ぼく……」 「勇利……」  そのとき、ヴィクトルの上着のポケットの中で携帯電話がふるえた。確認してみると、クリストフからのメッセージが入っていた。あれ、一緒にいたはずじゃ、と思ったら、彼はふたりからへだたりを取り、遙か後方で手を振っているのだった。ヴィクトルはメッセージを読んだ。 『ねえ。ふたりが恋人だのなんだのって誤解されるのはヴィクトルのせいだけじゃないって、勇利に教えてあげてもいい?』  ヴィクトルは笑い出した。 「どうしたの?」 「なんでもないよ」 「そう……」  勇利がヴィクトルに目を閉じてもたれかかった。ヴィクトルは返信した。 『だめだ』
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666blackpanther · 1 year
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謎の現像手法のお話を聞く機会がありましたので
会話の中で出てきた道具を使い何度かテストプリント
謎は深まるばかりです
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xf-2 · 5 years
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いたるところに、漢字、漢字、漢字が…!
「你好! 安田先生!(こんにちは!安田さん)」
小さいが清潔感のある空港から外へ出ると、私の名字が書かれた紙を持っている青年が流暢な中国語で声をかけてきた。彼の中国語名は子辰。紙には中国語で「歓迎」、日本語のひらがなで「ようこそ」と書いてある。彼は日本語はわからないが、Google翻訳で調べて書いてくれたという。
“子辰”と握手を交わした私のすぐ横を、機内で隣席に座っていた中国国営企業(資源系)に勤務する北京出身のビジネスマンの集団が歩いていく。彼らとは宿が一緒だったので「再見!(またね)」と挨拶を交わして見送った。
「四川電力阿壩公司」
現地の通貨を下ろすためにATMの列に並んでいると、またもや目の前に漢字があった。私の前に並ぶ男が、なぜか中国内陸部のインフラ企業・四川省電力公司アバ支社のサッカーチームのレプリカユニフォームを着ていたのだ。さらにミネラルウォーターのボトルを捨てる場所を探すと、中国語で「リサイクル」「その他のゴミ」と書かれたゴミ箱があった。
待っていてくれたピーター(子辰)と、空港付近で見かけた中国語の数々。ゴミ箱は中国の援助で設置されたらしく、英語よりも漢字のほうが文字が大きい。
そもそも、カタールのドーハで飛行機を乗り換えて以来、私はほとんど中国語しか使っていない。英語はせいぜい機内でのドリンクの注文と、入管で渡航意図を説明したときにちょっと喋った程度だ。
だが、私が来た場所は北京でも成都でもない。東アフリカの内陸部に位置する山岳国家・ルワンダの首都のキガリである。標高1500メートルほどの高原地帯に位置するキガリは、ほぼ赤道直下にもかかわらず、年間を通じて最高気温・最低気温の平均がそれぞれ約27度・約18度、湿度も低くて過ごしやすい。
“子辰”のルワンダでの名前はピーター・ムホザという(さらにフランス語でジャン・ピエール・ムホザという名もある)。意思疎通にほぼ問題がないレベルの中国語を話し、漢字のニックネームまで持っているが、れっきとしたルワンダ人だ。
ピーターとは、現地への渡航にあたり、北京の中国地質大学で恐竜学を学ぶ黒須球子(まりこ) さんのルームメイトのモザンビーク人留学生の友達の友達……という、恐竜とアフリカ系中国人材というカオスな人脈をたどった果てに知り合った。
(黒須さんについては、こちらの記事も参照いただきたい→https://gendai.ismedia.jp/articles/-/64445)
中国を見るならアフリカを見よ!
ところで、私はなぜルワンダに行ったのか? 理由は簡単だ。いま、中国本土以外で中国ウォッチャーが最も見ておくべき場所は、アフリカだからである。
��国は1950年代以来、反帝国主義や第三世界の連帯を唱えてアフリカ諸国と独自のコネクションを築いてきた。イデオロギー主導の外交は1980年代にいったん下火になったが、21世紀に入ると資源エネルギー需要の増大や中国企業の対外進出(走出去)政策、さらに習近平政権下での一帯一路政策を受けて、アフリカとの関係が再び強化された。
※取材謝礼であるヤマハのステレオを手にテンションが爆上がりのピーター。ビックカメラの英語ページから欲しい商品を選んでもらったが、彼が選んだ液晶テレビは中国メーカーのハイセンス製だったので、第2希望のヤマハ製品を持っていった。
近年は中国の対外援助の5割近くを対アフリカ援助が占めている。「政治的条件のつかない援助」を合言葉に、相手国の政体にかかわらず(=たとえ独裁国家が相手でも)手を差し伸べる中国は、専制的な国も多いアフリカから見ればありがたい相手だ。旺盛な経済関係もあって、アフリカ諸国の対中好感度は軒並み高く、国連などの場でも中国の応援団として振る舞うことが期待されている。
そんなアフリカ諸国のなかで、私が今回訪ねたのがルワンダだ。1994年に50〜80万人もの犠牲者を出したルワンダ虐殺から、今年はちょうど25年目にあたる。いまこそ見ておくべき国だと言っていい。
詳しくは後述するが、内戦終結後のルワンダは「アフリカのシンガポール」を合言葉にスマート国家への脱皮を図っている。政治は専制体制、経済はニューエコノミーを重視した国家資本主義……と、国土面積が四国の1.4倍程度の小国にもかかわらず、中国さながらの国家を作ろうとしているのだ。
私は北京から約8000キロ離れたこの小さな国へ、「中国っぽいもの」を探す旅に出たのであった。
習近平は素晴らしいリーダーだ!
「最近のルワンダはアメリカと少しギクシャクしているけれど、中国との関係はすこぶる良好だ。いまのルワンダにとっていちばん重要な国は中国だと思うよ」
空港からのタクシーの車内で、ピーターがそう説明してくれた。
1990年生まれの彼はルワンダ虐殺で父を失ったが、内戦後は母子家庭のなかで勉学にはげみ、成績優秀者を選抜するルワンダ国家の奨学金を得て同国では数少ない高等教育機関であるルワンダ国立大学を卒業した。やがて2015年に中国政府奨学金留学生として北京科技大学に留学して、バイオ燃料にかかわる論文で修士号を取得している。
ピーターは細身の長身で、黙っていると横顔がちょっとウィル・スミスっぽくてかっこいいのだが、お調子者で不器用な性格が玉に瑕である(ただしルックスがよいのでモテる)。もっとも優秀なのは確かで、北京留学中は留学生の代表として訪中したルワンダ大統領のポール・カガメ(後述)にも会った。今年か来年、中国政府から再度の奨学金を得て北京で博士号を取るのが当面の目標だ。
「習近平は素晴らしいリーダーだと思うね。中国のリーダーはロング・タームでものを考えて、実行できている。多くのアフリカのリーダーも見習うべきだろう」
その経歴からしても当然、ピーターは親中派である。もっとも、こういうエリート層は最近のルワンダ(のみならずサブ・サハラ各国)ではそれほど珍しくない。例えば、2日後に私が会ったピーターの友人で、中国語教師のガット(32歳、中国語名「田文」)も言う。
「ルワンダがモデルにするべき国家は中国だ。政治的安定、経済発展、イノベーションを実現するには中国みたいな体制が理想的なんだ」
ガットも94年のルワンダ虐殺の生き残りである。ピーターと同じくルワンダ政府の奨学金を得て大学へ進学し、やがて中国政府の国策にもとづく語学教育プロジェクト・孔子学院の奨学金を得る形で重慶師範大学で漢語教育分野での修士号を取った。帰国後はそのままルワンダ国内の孔子学院に就職し、母国の後輩たちに中国語を教えている。
中国語とソロバン、広がる影響力
孔子学院はあくまでも語学教育プロジェクトであり、日本で一般に思われているほどゴリゴリのイデオロギー教育がなされているわけではない。ただ、ルワンダにとって最大の輸入相手国である中国の言語を教え、さらに奨学金を通じて「先進国」中国への留学の機会を提供してくれるので、現地のインテリ層の対中好感度を上げるうえでは一定の役割を果たしている。
2018年12月現在、アフリカ全土で孔子学院は59施設、より小規模な孔子課堂が41施設あり、のべ140万人以上が学んだとされる。ルワンダだけでも孔子学院・課堂は約20施設があり、ガットが教えているのはキガリからバスで3時間ほどの距離にある地方都市の教室だ。
ルワンダの孔子学院で、学生側が負担する費用は入学手続き料の30000ルワンダ・フラン(約3600円)のみ、入学後の学費は完全に無料だ。学位は取得できないとはいえ、将来を切り開く上ではかなりお得な教育機関だと言っていい。
※もう一人の孔子学院奨学金OBの中国留学経験者で、キガリ市内で旅行会社を経営するガテラ氏。アフリカ大陸のど真ん中にもかかわらず、中国語人材を探すとどんどん見つかる
孔子学院以外にも、私が目にした中国のソフトパワーを紹介しておこう。それはピーターの仕事である。彼は現在、北京に本社を置いて世界展開するソロバン教育塾チェーン「Shenmo(神墨)」グループのルワンダ・ブランチの運営にたずさわっているのだ。
キガリ郊外にある教室に遊びに行くと、6〜11歳の子ども十数人が、一心不乱にソロバンの玉を弾いていた。一通りソロバンを使わせた後は暗算である。算数の基礎能力を付けるうえでは、ソロバンは有効だ。
授業は英語でおこなわれるものの、教材は中国からそのまま持ってきたもの。漢字で書かれた答案用紙に、子どもたちが答えを書き入れていく。
かつてルワンダは旧宗主国のベルギーが教育に不熱心だったこともあって、1960年代まで大学が存在せず、その後も内戦などで教育の混乱が続いた歴史がある。Shenmoはまだ小規模だが、教育産業の需要それ自体はある国だ。
「ルワンダの教育環境は、はっきり言って現在でも全然よくない。理数系に強い人材を育てなきゃいけないんだ」
そう話すピーターは、半年ほど前に隣国タンザニアのダルエスサラームでShenmoのブランチ代表としての研修を経験した。イラン・ルワンダ・タンザニアの代表が集められ、中国人コーチからソロバンの特訓を受けたらしい。ライオンだらけの国に、中国ソロバン塾の「虎の穴」があったのだ。
父は穏健派だから殺された
ピーターのソロバン教室で学ぶ子どもたちは人懐っこく、あれこれと私に話しかけてきたり、時計やカメラをいじり回したりと天真爛漫だ。だが、彼らが生まれる前にルワンダが経験した歴史は重くて暗い。
ルワンダは過去にながらく、旧宗主国のドイツやベルギーによって作り出されたツチ・フツの「民族」対立に苦しんできた。ツチとフツの言語や宗教はほぼ同じで、両者の差異は実質的にほとんどないが、植民地時代に少数派のツチが「白人に近い」とみなされ中間支配層として活用されたことで対立の芽が生まれた。
ツチとされた人たちは人口の約14%、フツとされた人たちは約85%である(他に先住民である「トゥワ」が1%)。ツチ・フツは外見上でも区別できないが、植民地政府が作ったIDカードに「民族」を記載する項目が設けられたことが悲劇の遠因になった。
1962年のルワンダ独立後は多数派であるフツが権力を握り、初代のカイバンダ大統領時代にはツチがしばしば虐殺された。2代目のハビャリマナ大統領(服部正也『ルワンダ中央銀行総裁日記』にも「ハビさん」の名で登場する)の時代の末期、1990年代前半にも激しい内戦が起こり、権力の維持を図った同政権の取り巻き集団を中心にフツ至上主義(フツ・パワー)が喧伝された。
ツチへの憎悪を煽った雑誌『KANGRA』。ルワンダ虐殺の当時、ツチの民兵たちの間でよく読まれていた。キガリ市内の虐殺記念館にて許可を得て撮影
ついに94年、このハビャリマナ大統領の暗殺を契機に混乱がいっそう拡大し、民兵組織や地方有力者の扇動を受けた一般のフツ系住民が、ツチや穏健派フツをわずか3ヶ月間で50万〜80万人(一説には100万人)も虐殺するルワンダ虐殺が起きた。単純計算でも、内戦前の人口(約720万人)の10%近い人数が犠牲になったことになる。ソロバン先生のピーターも、この事件で父親を失っている。
「当時は4歳だったから、僕には父さんの記憶も、虐殺の記憶もない。父さんがフツで母さんがツチだったらしいけれど、父さんはフツなのに虐殺に加わらない穏健派だったから殺されたみたいだ。ただ、どうやって亡くなったのかはよくわからない」
いっぽう、孔子学院の講師であるガットは、父親がツチで母親がフツだった。ガットが7歳のときに発生した虐殺で父親の一族は皆殺しにされたが、当時は母親がフツ��男性と再婚していた���で、連れ子であるガットはかろうじて難を逃れている。ガットは言う。
「私みたいな話はいくらでもあるが、みんな我慢している。被害者も加害者も大勢いるし、(虐殺の)当時に何をしていたかは、他人に聞ける話題じゃないさ。過去に直接手を下したことがわかっている人についても不問に付す。それが未来のためだ」
虐殺25年後の強権と経済発展
1994年のルワンダ虐殺は3ヵ月ほどで終わった。隣国ウガンダに亡命していたツチ系勢力を中心とするルワンダ愛国戦線(RPF)が内戦に勝利し、虐殺が停止されたからだ(ちなみに同年9月〜12月にはルワンダ難民への人道救援活動として、自衛隊が隣国ザイールの難民キャンプに派遣されている)。やがて政情は徐々に安定し、2000年からはRPFのリーダーだったポール・カガメが大統領となった。
近年、カガメは強力なリーダーシップのもとで「アフリカのシンガポール」を目標にルワンダの国家改造を進めている。カガメはかなり独裁的だが、ジンバブエのムガベや中央アフリカのボカサのような、従来のアフリカにありがちな国家を私物化するタイプのリーダーではなく、あだ名は「ルワンダのCEO」だ。植民地時代から行政や教育現場で用いられてきたフランス語も、英語に置き換えられた。
ルワンダの一人当たりGDPはまだ750ドル程度で、国家予算の3割を援助に頼る。だが、ルワンダの汚職の少なさや政府の行政能力、良好な治安、起業の容易さなどは国際的にも高く評価されている。国外からの投資も集まり、2008年〜2017年の10年間のGDP成長率は約7.5%に達した。人口も虐殺当時の倍以上となる約1220万人まで増え、社会には若者が多く活気がある。
近年は政府の政策により清掃に力が入れられていることもあって、キガリ市内の中心部はかなり清潔だ。路上にゴミはほとんどなく、他のアフリカの都市と比較しても清潔感がある。夜間のひとり歩きも、それほど怖くない。
カガメ政権下では従来の民族対立も強引に押さえ込まれ、いまや「ツチ」「フツ」はもちろん「民族(ethnicity)」という単語すらおおやけに語ることはタブーだ。もっとも実際のところ、内戦前は人口的に多数派のフツ系が支配層だったが、内戦後はカガメ自身を含めたツチ系のリーダーたちが台頭するようになっている。
現在、ICT分野で起業をしたり、中国に留学したりするような「意識の高い」ルワンダ人の青年エリートは(ピーターはフツ系だが)多くが幼少期に虐殺を生き延びたり、亡命先から母国に戻ってきたツチ系の人たちである。彼らはそれぞれカガメを手放しで称賛する。
「カガメ大統領は凄い。彼はルワンダ国民を愛しているし、ルワンダをもっと発展させてくれる。国家が発展するときは、ああいうストロングなリーダーの政治が必要なんだ。マスコミや野党の統制だって、ときには必要とされる場合があるのさ」(ピーター)
「カガメの政策は庶民の希望と合致している。彼ら(=RPF)はルワンダを虐殺から救ってくれたし、カガメに代われる者はいない。みんなが、カガメにもっと大統領を続けてほしいと思っている」(ガット)
中国人から「言論の自由がない」と評される国
ルワンダではカガメについて「褒める」以外の評価が許されていないとはいえ、かなり多くの国民が本気でカガメを支持しているのも確かだ。これはピーターやガットのようなエリート層だけに限った話でもない。
ただし、カガメ政権は経済発展以外の分野でもシンガポールや中国を参考にしているらしく、マスメディアを強力に統制し、野党を強力に弾圧している。さらに2015年には、憲法を改正して大統領任���を事実上17年間も延長してしまった。
プロパガンダ雑誌の表紙をかざるポール・カガメ。「ルワンダのCEO」のイメージを損なわないための演出なのだろうが、反政府ゲリラの元リーダーがこれだけスマートに振る舞っているのは驚きだ。
ルワンダの報道統制は凄まじく、中国系の民間シンクタンクが昨年8月に発表したレポート『非洲国家民衆眼中的中国形象—盧旺達(アフリカの国家・民衆から見た中国の姿:ルワンダ)』のなかでも「言論の自由は相対的に制限されている」「(現地メディアは)民衆の真実の感想や視点を反映したりよく伝えたりすることが比較的少ない」という記述がある。中国人が見てすら「言論の自由がない」と感じてしまうほどの国なのである。
従来、欧米各国はルワンダ虐殺への配慮もあってカガメ政権への批判を手加減してきたが、近年はさすがに批判が強まり、ルワンダの対米関係も悪化しつつある。ただ、それゆえに専制体制を気にせずに仲良くしてくれる「大国」の存在は歓迎される。つまり中国のことだ。
CNNによれば、中国は過去12年間でルワンダに4000億ドル(約4兆3900億円)を投資してきた。ルワンダの道路状況は地方を含めてかなり良好だが、こうした国内道路の7割は中国企業の建設によるという。昨年7月、習近平は中国の国家主席としては初めてルワンダを訪問して一帯一路構想への参加を歓迎し、一説には道路建設に1億2600万ドル(約138 億円)規模ともいう融資を決め、さらに病院や新空港の開発でもルワンダ政府と合意に達した。
ルワンダの目覚ましい復興は「アフリカの奇跡」として国際的にも高い評価を得ている。だが、その成功を支えるものは、広い意味での中国モデルの国家体制である。
「虐殺」の後には中国きたる
以前、私は『さいはての中国』(小学館新書)で、カンボジアでの中国の存在感の増大について書いた。かつて内戦とポル・ポトの虐殺を経験したカンボジアは、1990年代前半にUNTAC(国連カンボジア暫定統治機構)をはじめとした国際社会の支援のもとで議会制民主主義が導入されて国家を再スタートさせたが、近年は中国の強い影響化に置かれるようになった。
現在、カンボジアは急速な経済発展で投資家の注目を浴びるいっぽう、与党が国民議会の全議席を独占するなど、フン・セン首相の独裁体制が固められている。フン・センと中国の関係は強固で、カンボジア国家は、中国からの多額の借款を受け入れている。ASEANの会議などで南シナ海の領土問題が持ち出された際に、カンボジアが必ず中国を支持する光景もすでにお馴染みだ。
虐殺の後には中国きたる――。この構図はカンボジアのみならず、ルワンダもまた同様だ。
米中対立の激化が進むなか、今年5月12日付けのAFP(日本語版)は、フランス国際関係研究所のアリス・エクマン氏の見解を引用する形で、世界の各国が米中のいずれの勢力に属するかの選択を突きつけられる時代の到来を予告している。中国に「新冷戦」を本気で戦い抜く覚悟と体力があるかは不明だが、近年の中国の国際的プレゼンスの拡大を受けて、第三世界の諸国のなかには、かつての毛沢東時代さながらに中国側へなびく国が出てきている。
ルワンダをめぐってはかつて冷戦下の1960年代に、西側寄り(フランス寄り)のフツ系政権を牽制する目的から、複数のツチ系反政府勢力がソ連や中国の支援を受けていた歴史がある。現在の中国とツチ系のカガメ政権との関係は、半世紀前の共闘の構図が新冷戦の時代に装いを変えて復活したもの、という見方もできるだろう。
アフリカで中国を探す私の旅は、まだ始まったばかりである。
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yrkhang · 5 years
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「映画館で映画を観た日記」
わー。
本読んでたらこんな時間になっちったてへ。
(※ここにまあ何でもいいけどWUGの緑の棒振って泣いてるおじさんの画像とか貼るといいよ)
心情を適当に画像で代弁してもらおうとするの、変な癖になりそうだから慎んでゆきたい。
なんか久しぶりに映画を映画館でやるというので映画館で映画を観てきたのだった。
『映画 けいおん!』を映画館でやるのは、んーいつ振りだろう?前書いた記事を見返したら2014年にピカデリー6周年記念で再上映したのを観に来てたみたいなので、ちょうど5年ぶりくらいだ。そんなになるんだなというのと、コイツBD持ってるくせに映画館に来るの暇人だな?みたいな気持ちが交互に寄せたり返したりしている。
そういえばピカデリー来たのも久々という気がする。最後に来たのいつだろう、『さよ朝』はバルト9だったからたぶん『境界の彼方』を観に来た時かな?なんかピカデリー来るの京アニの作品観に来るときだけおじさんになっていることが突如発覚してしまったが、松竹マルチプレックスは近所に一館あって、概ねそちらで観る方が楽だし都合もつきやすいのでやむを得ないのだった。ドンマイ。
で、久しぶりに映画館で映画を観たのだけど、いやめっちゃ良かった。
そもそもこの作品自体は過去にもさんざん観てた筈で、直近もちょっとした理由で散々観返していたので「流石にもう新発見無いやろ」みたいに思っていたのだけど、全然普通にあった。ジャパニーズカルチャーなんちゃらの公園の芝生にチュンって語尾につきそうな鳥がめっちゃ居るなとか初めて気づいた。いやそれはどうでもいいのではないか。
観ていて何故か目が行ったのがあずにゃんで、印象的だったのはフェス参加のメールを返す時の表情で、最初「えっ」ていう不思議そうな顔で、次に瞳が大きく光って、「はい!」ってあの何とも言えない顔になるところ。すごく良かった。本当に一瞬なんだけど、あれほどの感情の動きが詰め込まれているんだなあとびっくりする。これは勿論彼女に限った話じゃないけれども。
そうかーと思ったのは、序盤の音楽準備室の他愛ない会話の中にちょっとした線みたいなのが見えるなという事で、あずにゃんがあんまり会話に入ってこないというか、意識的に割り込まないようにしているように見えた。それは彼女からすると「卒業してゆく先輩たちの時間を邪魔したくない」みたいな気持ちがあったのかなとも思うし、「自分はその話に入っていい立場じゃない」と一歩身を引いてるようにも見える。でも唯たち上級生にはさらさらそんな気持ちがなくて、だから当たり前みたいに「行くでしょ?」と誘われてあんなにびっくりしたんだなと驚いた。卒業旅行から帰ってきた彼女にはそういう雰囲気が全くなくて、ああロンドンほんとに必要だった、と思った。いや無駄と思っていた訳じゃないけども!
映画館って映像も音響もいいんだなあと改めて感じられたのが良かった。耳に良く残っているのは教室のライブシーンでの「早く!こっちこっち!」という台詞で、それから個人的に好きな唯の自室のシーンの、あの肌がざわざわするような静寂と、その後の他愛ないやり取りの中にすごく細かな色んな音が散りばめられていたことを改めて実感できたのが良かった。この辺りは自宅でBDで観ていても雰囲気がうまく出なくて、映画館で観て「そうだ!これこれ!!」ってなってしまった。SPのダイナミックレンジの違いかなあ、うちの機材ももうちょっと良いのにしようかなあ、とか、でもそもそも無音性が出ないのでダメだなあとか思った。映像についてはこの当時4Kソースで撮影していたとも思えないので基本的には家で観ているものと同じはずなんだけど、どういう訳だか、そうハッとしたのは冒頭の演奏シーンで、あの短いワンカットでもカメラの焦点がすごく細かく移動しているのが分かったりだとか、うーんアレなんなんだろう、暗いからかな?とにかく、「いや映画館すげーな」と感心させられてしまった。
というかこれ単に僕の目が「両目にちくわ刺さってるだけ」っていう話のような気がしてきたな…
ただ、何度も観た筈の作品に、今頃になって改めて気づけるものがあったというのは単純に嬉しかった。
そして何より客席が良かった。
最初の方は結構ドタバタしてて、入場時もなんか「混雑の為一時入場制限をしています」みたいになってたし、始まってからも割とちょろちょろお客さんが入ってきてて「いやどないやねん」とか思ったりしたけど。っていうか平日金曜の夜とかサラリーパーソンにはつらいよね…おじさんもがんばったで…。みんな大変やでしゃーないやで…。いやでも自分めっちゃホットドッグとか持っとるやん…?いや怒ってへん、怒ってへんけどな…?「どないやねん」の顔面になってしもてたのは堪忍な…?
(いやホントに怒ってはいないんだけど、たまたま出遅れて取れたのが通路真ん前だったという事故があり「しまった…」みたいな)
始まった直後は割かしザワザワーザワザワーとしてたのが、でもあっという間に水を打ったように静まり返って。それがみんなスクリーンに目が吸い寄せられてるんだっていうのが分かってすごい良かった。たぶんこんなに経ってわざわざ観に来るような人なんてよっぽどの暇人(私)かよっぽどの思い入れがある人で、いずれにしても何度も観た人なんだろうなと思うけど、それでも「ヨーロッパ!」みたいな笑いを取りに行く場面では抑えたみたいなクスクスクスクスいう声が聴こえて、すごい良かった。
最近は映画館で映画を観る機会がめっきり減って、というのは個人的な事情で、実は…腰が…痛いんだよな…(突然のじじいトーク)
座ってる間ずっと痛いもんだから長時間観ているのって結構しんどくて、この日も途中で曖昧に客席で腰をよじる不審者と化してしまった。完全に不審だったと思うので近くの方には大変申し訳なさがある。
ただ、やっぱり面白い作品って引き込まれてしまうもので、終わりの方は腰のこともすっかり忘れてスクリーンに見入っていた。そして、不思議なことにそういう時も、自分を含めた客席がどれだけ集中してこれを観ているのかっていうのは肌で分かったりする。こういう時の感じってその視線の向こうから客席までが一直線に繋がっているみたいな感じがして、たくさん人が居るのが分かるし、同時に誰も居ないみたいにもなって、その肌感覚が僕は好きだ。意外と後から振り返ったときに憶えているのはこういうどうでもいいような事だったりして、そういえば、初めて僕が映画館でこの作品を観たときもこんな感じだった。たぶん、腰をさすりつつもわざわざ映画館くんだりまで足を運んでしまう、僕なりの理由のひとつなんだと思う。この日の客席はすごく良かった。
たまたま席が壁際で、たぶん松竹のスタッフの方なんだろうな、首からカードを下げた人たちが立ち話をしているのが見えた。その内容はこういうところには書かない方がいい��思うので伏せるけれど、僕が見なかったある日の話などが聴こえて「へー」と思う。色んなかたちで作品に関わる人たちの中にも振り返って思い出すような色んなことがあるというのは、単純に嬉しい。この先もそうであったらいいなと思う。
またこの作品を映画館で観られる機会があるのかどうかは分からないけど、もしあるのなら、その時もここに来たいと思った。
おわり
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cinemastylenews · 5 years
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7/19(金)高良健吾主演『アンダー・ユア・ベッド』メイキング映像&場面写&応援コメント到着!
この度、KADOKAWAとハピネットの共同製作によって、閉塞感を漂う邦画界において、「リミッターを外せ!」を合言葉に、あえてタブーとされる題材をテーマに、クリエイター達の感性と才能を思うままに爆発させた、“ジャンル映画”の中でも特にエッジの効いた作品を共同で開発、発信していくプロジェクト『ハイテンション・ムービー・プロジェクト』を立ち上げました。記念すべきプロジェクト第一弾は4月12日より『殺人⻤を飼う女』が公開中です。そしてプロジェクト第二弾となる7月19日(金)より『アンダー・ユア・ベッド』(配給:KADOKAWA)。メガホンを取ったのは安里麻里監督。黒沢清監督、塩田明彦監督の助監督を経て、『バイロケーション』『劇場版零~ゼロ~』『氷菓』など着実に確かなファンを獲得している期待の女性監督。原作は大石圭の人気ベストセラーの同名小説。
本作は、家族や学校、誰の記憶に残らず存在を忘れ去られてきた孤独な男・三井直人が、学生時代に人生で初めて「名前を呼んでくれた」千尋との11年ぶりの再会を夢見て、追い始める処から始まりまる。しかし、目の前に現れた彼女は結婚し、学生時代の頃のような輝きを失い、まるで別人のように変わり果てていた。彼女に一体何が起こっているのか。三井は、彼女に憑りつかれたように監視するようになり、自宅に潜入しベッドの下に潜り込み、ベッドの上の彼女を想い過ごし始める。加速度的に暴走していく男。これは愛ゆえの盲目なのか、それとも狂気なのかー。愛する彼女への一途で純粋な思いと、異常で孤独な男の切なさと繊細さを持ち合わせた役柄を、今年も出演映画が続々公開を迎える高良健吾が演じる話題の問題作です。
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今回解禁したメイキング映像は、高良がどのようにして三井という孤独な男と向き合いながら演じたか、現場での徹底した役作りと集中力によりメイキングのカメラが近寄れなかったことが読み取れる、この役ならではの独特な空気感と距離感にご注目いただきたい。「よーい!」とカメラが回り始めた瞬間、無表情だった高良の顔は一変。満足感と、幸福感に溢れた表情で、坂道をスイスイと登る笑顔が印象的なこちらのシーンは、大学生時代の三井が人生で初めて名前を呼んでくれた千尋(西川)とのある約束を果たす為、グッピーと水槽を持って彼女の自宅に向かうワンシーン。本作に度々登場するグッピーは11年前に二人を結び付けるキッカケであり、再び二人を再会させ物語を展開させる重要な役割を担っている。小学2年生の時、初めて母親に買ってもらい繁殖を繰り返したグッピーは、今では34代目。一人物静かにグッピーを見つめる飼育シーンは、ここまでに至る孤独な年月の長さと重さと深みを幾重にも感じさせる。
  <メイキング映像はこちら>
続いて自室にて、11年前に千尋をコーヒーに誘った時と同じ柄の可憐なワンピースを着せ、サラサラな長い髪のウィッグを被せた無機質なマネキンに向かって、当時の千尋と同じ香水を“シュッ!シュッ!”と吹きかける音だけが響く。その背中は人生でたった一度だけ味わった幸せな瞬間にすがり、いまでも鮮明に脳裏に焼き付いている千尋の姿を具現化し、一途に近くで感じていたいという異常行動に図り知れない執着が垣間見られ、息がつまってしまう程切ないシーンだ。そして、最後のメイキングシーンは、孤独と絶望をいっぱいにため込んだ三井が、一筋の光にすがろうとするも、理想と現実の間に生まれた“大きなズレ”を受け入れられず自分自身との葛藤に押しつぶされそうな心情に、高良が眉を顰め唾を飲む一幕が...。生まれてからずっと家族や学校、誰からも存在を忘れ去られ孤独に生きてきた男の行末の姿を象徴する、非常に辛く重たいシーンである。本作は、三井(高良)のナレーションと共に進んでいくモノローグ映画となっている。
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高良は撮影前に撮影用のナレーションを撮った段階から、すでに「三井だ!」と思わせる声の雰囲気があり、周囲を圧倒させた。さらに、高良の撮影日でない日も撮影現場に現れたことがあった。それは、三井が自分の部屋から千尋の部屋を覗いているシーンで、三井の撮った写真や三井の視線の撮影のため、出番のある撮影ではなかったが、自らの意思で現場に訪れるという徹底した作品作りへのこだわりを見せた。撮影全体が終了し、アフレコの際に高良は「三井をあの後もひきずっていて、友達から声小さっ!って言われました」と笑顔で明かしている。心身共に辛く、負担が重くのしかかるエッジの効いた題材なだけに、緊迫した撮影現場で役者たちがいかに集中し撮影に没頭していたかが伝わるメイキングとなっている。気になる11年前の2人の“本当の真実”や、三井が決断した物語の行末を是非スクリーンでお楽しみください!
廣木隆一監督、黒沢清監督から応援コメント到着!
【廣木隆一監督】
他人の人生を覗く時、それは相手の人生に深く関わること。ベッドの下の健吾の眼差しは一つの答えを見つけ出す。時には戸惑い、悲しさに満ちている。
【黒沢清監督】 とにかく、高良健吾の変質者ぶりと西川加奈子の薄幸ぶりが凄まじい。こんな二人が出会って、いいことなどあるはずがないと暗澹たる思いでいたら、いつの間にか何としても幸せになってくれと祈っていた。 実に巧妙にできた極限のラブストーリーであった。
<STORY> 30年存在しなかった男の孤独に蝕まれた愛は狂気となったー 「もう一度、名前を呼ばれたい」 雨の日の無人のエレベーター。誰かの香水の香りが残っている。俺は思い出す。この香り...11年前、たった一度、名前を呼ん でくれた佐々木千尋のことを。誰からも名前すら憶えられたことのないこの俺を「三井くん」と呼んでくれた時のこと。俺は人生で唯一幸せだったあの感覚にもう一度触れたいと思い、彼女を探し出すことにした。家庭を持った彼女の家の近所に引っ越し鑑賞魚店を開店し、自宅に侵入、監視、盗撮、盗聴、彼女の近くで全てを覗き見ていたいと思った。だが、俺の目に映ったのは、全くの別人に変わり果てた姿だったのだが・・・。
─────────────────────
作品情報】 『アンダー・ユア・ベッド』
■監督・脚本:安里麻里 ■原作:大石 圭「アンダー・ユア・ベッド」(角川ホラー文庫刊) ■出演:高良健吾 西川可奈子 安部賢一 三河悠冴 三宅亮輔 ■製作:ハピネット KADOKAWA ■制作プロダクション:ザフール ■配給:KADOKAWA
©2019映画「アンダー・ユア・ベッド」製作委員会
情報提供:アティカス
7月19日(金)テアトル新宿ほか全国順次ロードショー
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inthestream3020 · 2 years
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カメラは、光のコントラストを撮る。
聞いたことありますよね。
知ってますよね。
当たり前のことですよね。
でも、ほんと?
知ってます?
理解してます?
見えてます?
僕も30年前、聞いたことがあります。でも、理解できたのは数年前でした・・・
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陸撮続けてますか?
ここ数年、こればっかり言ってますけど・・・
今年の写真HPメルマガもこの続きです。水中マクロの即戦力になる陸撮チャレンジです。
http://www5b.biglobe.ne.jp/~stream/commkouza.html
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作例写真についての言い訳
あくまで作例です。練習です。こんな不細工な写真撮りたくもないわ~とか言わないでください。僕だって、本気出せばもうちょっときれいに撮れます(^^ゞ
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使用機材
D3500(¥39000)
大昔のレンズキットの18~135mmズーム
間違いなく最低ランクの機材です。皆さんにはカメラのせいにする余地はありません。
逃げ道など残さないぜ(^^ゞ
みんな逃げるんじゃないぞ~
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人の目は、光を見ます。
カメラは光のコントラストを撮ります。
目が見ているものとカメラが撮るものは異なります。
カメラは光のコントラストを撮る。
この言葉がわかるというならば・・・
あなたは目が見る光の中にある、カメラが撮る光のコントラストが、見えるはずです。
でも、ほんと?
知ってます?
理解してます?
見えてます?
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前回のメルマガで、
どれだけ機械が進化しようとも、絵コンテと作意は、残る。
とかっこいいこと書いてみました(^^ゞ
撮りたい作意を考えて、(イメージ、かわいく、かっこよく、目力だして、頭の模様が主題で)
絵コンテを作って(作意を現実的に・・・ローキーでシャドー、dark&mellowに前ボケつけて、)
撮影可能な設定も考える(f/ss/iso)
しかし・・・
それを現実の写真にするためには���ロケハン出来なければいけません。
目の前の風景をロケハンして撮影可能な絵コンテを絞り込む。
撮りたい絵コンテが撮影可能な場所をロケハンして探す。
の、
今年のメルマガはロケハンの話です。
(ようやく本題・・・相変わらず話が長げえよ!)
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目は光を見ます。光量はそのままです。明るい場所は明るく見ます。暗い場所は暗く見ます。
カメラは、ある場所を暗くも明るくも自由に撮れます。光量を変えることができます。ですからカメラが撮るのは目で見ている光ではなく光のコントラストなのです。
ロケハンでは、目が見た光から、カメラが撮る光のコントラストだけを見つけなければいけません。
ロケハンの初歩です。
えっ、そんなのできてるわ~バカにするんじゃねぇ~
そうですよね~みんなそう思いますよね~
僕も30年そう思って、実際は数年前まで出来てませんでした。
さて、あなたはどうでしょうか?
試してみましょう~~~
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チャレンジ企画part1
『身の回りで玉ボケを探せ!』
まず今から玉ボケを撮りますが、これはあくまで光のコントラストの勉強の題材です。玉ボケの練習ではありません。
玉ボケに興味がない人もチャレンジしてください。
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今いる場所で、周りを見回してください。
家のPCの前、通勤電車の中、オフィス、どこでもOKです。
あなたの回りは玉ボケだらけです。
その場から動かず何か所でも撮れます。
玉ボケが撮れる場所がロケハン出来ますか?
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玉ボケは、点光源をボカすと撮れます。
正確には点光源ではなく、点状の明度コントラストがある場所をボカせば撮れます。(周りよりも明るい小さい場所)
もしあなたが、カメラが撮る光のコントラストが見えるというならば一歩も動かず即座に何か所もの玉ボケがどこでもロケハン出来るはずです。
ちょっと歩いて外に出ましょうか~ほら~玉ボケだらけですよね?しょぼい玉ボケがロケハン出来ない場所などどこにもないですよね?
えっ、、、ひょっとして、見えませんか?玉ボケ?
そんなあなたは、
光のコントラストが見えていません。
光のコントラストをロケハン出来ていません。
『カメラは、光のコントラストを撮る。』という言葉がわかっていません。
さていかが?
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次に・・・
家に帰ってカメラを出しましょう。
ロケハンした玉ボケを撮影して、自分のロケハンとのずれを体感しましょう。
ロケハンした光のコントラストと写真に写る光のコントラストの差を感じてずれを修正しましょう。
練習すればするほど、ずれなくロケハン出来るようになります。これは訓練しかありません。
次に、
フラッシュで撮影しましょう。
水中マクロはフラッシュ撮影です。フラッシュ発光後の光のコントラストをロケハン出来なければいけません。
目で見る光の中にはありません。フラッシュ発光後の光のコントラストを想像して見えるようになりましょう。
おっと、これは意外に難しいですよ。想像と実際はかなりずれますよ。
これを繰り返すと、自然光・フラッシュ光両方でカメラが撮る光のコントラストが見えるようになります。
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あっそうだ・・・実際の細かい撮影方法詳細
内蔵フラッシュでOKです。内蔵フラッシュがないカメラの方は、安いフラッシュ買ってください。TTLはあった方がいいのではないかと思います。1万円くらいであります。TTLなしで頑張るなら5000円であります。(アマゾンで探せ~)
100mm前後のレンズ(60~200mm)
今回の練習は水中撮影の練習なので近寄ってください。(最短~1m以内)
F値は開放が玉ボケがわかりやすいよ。詳しい人は任意で
1枚目はピント合わせて撮影(当然玉ボケはありません)
2枚目はマニュアルフォーカスでピントずらながら数枚撮影(あなたのロケハンが正しければ玉ボケが出ます)
2枚目で玉ボケが出たら、3枚目は、フラッシュつけて撮影。(2枚目で出た玉ボケが変化します)
身の回りの玉ボケを全部撮ってください。
思ったより明瞭な玉ボケ・意外にしょぼい玉ボケ、
出ると思ったけど撮ったら出なかった
出ないと思ったけど撮ったら出た
フラッシュつけた時の変化は想定通り?思ったのと違う?
練習を繰り返せば、ロケハンと実際の写真の差がなくなってきます。
これが、あなたが、目で見た光の中からカメラの撮る光のコントラストが見えるようになるということです。
玉ボケは題材としてわかりやすいでしょ?
(注1)
最短側にずらしても、最長側(遠く)にずらしても玉ボケは出ます。
今回のチャレンジは近寄って撮影します。最長側(遠く)にずらした方が玉ボケは出やすいです。
また、ピントをずらしすぎると玉ボケが巨大になってわかりにくいので徐々にピントずらしながら何枚か撮影してください。
(距離の差が大きいので大きなボケが出る。第二章・ボケ参照)
http://www5b.biglobe.ne.jp/~stream/private/2/2bokeh.html
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あのぉぉぉぉ・・・
玉ボケなんて身の回りに見えないんですけど・・・
ロケハン出来ませんが・・・
どこ撮ればいいのか全然わかりませんけど・・・。
そんなあなたは・・・
周りよりも明るい小さい場所っぽい所を
1m以内に近寄って
F開放
マニュアルフォーカスでピント位置を遠くに徐々にずらしながら
フラッシュ無し
で撮りまくってください。
玉ボケがどこかに出てきます。
出たら同じような場所を探してみてください。
また玉ボケ出ます。
だめだろうなってところも撮ってください。
ひょっとすると出るかもしれません。
最初の練習は、
夜、室内で、部屋の明かりつけて、台所で、スプーンを撮る。
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明日僕の撮った身の回りで玉ボケを探せ!を解説とともに公開します。
うまく玉ボケが撮れない、カメラの撮るコントラストが見えない人は見てね。
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さて、話は変わって、
今後のチャレンジ企画のご説明です。
PART1の明度コントラストを見る初歩練習が明日終わります。
コロナで冬で、潜りに行けてない人も多いでしょう。
陸撮で実践的な水中マクロのロケハンの練習しようぜ!がPART2以降です。
僕が陸撮の作例を出します。どこでも撮れる写真です。
写真を読んでください。第一章です。出来ないなどとは言わせない~~~f・SS・ISO・被写体・背景・前景・中景・後景
さらに深く読みましょう。被写界深度・ボケ・距離の差・撮影距離・ローキーハイキー・自然光の定常光比率
もっと深く深く読みましょう。ロケハン条件、前ボケ・後ボケ・使っている撮影技法
で、作例のすべてを詳細に公開しますので答え合わせしてください。
ここからチャレンジ企画本番です。
同じ写真を撮りに行きましょう。お散歩写真です。
撮影条件ロケハン条件すべてフル公開します。
自分で実際に同じ条件の場所をロケハンしてください。
近所の公園で撮れます。どこでも誰でも撮れる作例しか出しません。
水中で実際に使える条件の作例しか出しません。
陸でロケハンして作例が撮れるならば、水中でもあなたはロケハン出来るようになります。
ぜひ遊んでやってください。
このチャレンジは水中マクロのロケハンの即戦力になるはずです。
陸撮で撮れないものは絶対水中では撮れませんよ~~~
陸撮しましょう~~~
http://www5b.biglobe.ne.jp/~stream/private/b1/b1rikusatu.html
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nagako · 6 years
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2018.07.15 7月突入雑記
2018年7月。下半期突入。停滞していた上半期と比べて、ちょっと流れが変わって来た感があります。以下、日々の雑記おさらい。
7月1日:長年の友人でイラストレーターのゴンゴンこと長嶋五郎の個展のレセプションパーティーへ。恵比寿『Burger Mania』さんにて。いろいろなテイストのバーガーが惜しみなく提供される至福! 2年ぶり、3年ぶりの友達ともあえて、とても楽しかったです。
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ゴンゴンの絵は、いろいろな雑誌に登場しておりますが、一般的に認知されているのはテレビ朝日で放送中の『激レアさんを連れてきた。』の中の「激レアお仕事カタログのコーナー」のイラストでしょうか。好きだなと思う方や気になる方は、恵比寿『Burger Mania』さんで開催中の彼の個展に行ってみてください。そして美味しいバーガーをたらふくお召し上がりください!7月31日まで開催しております!
7月2日:宮崎の辛麺屋『一輪』25辛で気合い。
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で、毎週月曜日は『渋谷のラジオ』の『道玄坂爆音部』! ナビゲーターはカワムラユキさん。レギュラー出演者はわたくし林永子。総合司会は大木少年、副総合司会はtakepanでお届けしております! 
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この回は『道玄坂爆音部』の2周年記念! 同月曜日の渋ラジにて『渋谷のかきもの』を担当している華恵が、前室の暗闇に潜んでいて、私とカワムラさんが揃ったところで「おめでとうございます!」と叫びながら飛び出してくるというサプライズあり。花束を贈呈してくださいました。ありがとう!
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そしてこの日は、2周年記念イベント『BLUE MONDAY PARTY』@LOFT9の開催日でもありました。よって我々はドレスコード、ブルー。スペシャルドリンクもブルー。オープン前に、みんなで乾杯。
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 『BLUE MONDAY PARTY』のざっくりTTはこちら。
《タイムテーブル》 BLUE MONDAY PARTY open 19:00 start 19:30 close 22:30
19:00 DJ カワムラユキ 19:50 TALK 渋谷と広告(大木少年×takepan)  20:30 乾杯 20:40 TALK 渋谷のMV(ナガコ) 21:05 乾杯 21:10 DJ 中根さや香さん+MC スコットさん 21:45 乾杯 21:55 DJ タイチマスターさん 22:30 ラスト乾杯
みなさま、来ていただきまして誠にありがとうございました!リスナーの方々やスタッフのみなさまともお話できて、とても嬉しかったです!これからもよりご愛顧いただけるよう、頑張ります!
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ちなみに私が紹介した【渋谷のMV】(渋谷でロケを行ったMV・渋谷で撮ることに意味があるMV・YT公式チャンネル)はこちら。
1. cro-magnon 「Riding The Storm (Version Idjut)」 
2.zebra「jackin' 4 beats」
3. Ugly Duck x Reddy × JJJ 「ASIA」  
4.DAOKO「ShibuyaK」
5.加藤ミリヤ「新約ディアロンリーガール feat. ECD」
6.青山テルマ「世界の中心~We are the world~」
7.水曜日のカンパネラ「メデューサ」
8.DFT「STORY TO TELL」
9.Sakiko Osawa「Gimme Action ft. Saga Bloom」
10.高橋優「誰がために鐘は鳴る」
11.Bentham「パブリック」
いろいろな角度より渋谷で撮影されたMVを特集解説させていただきました。これ、楽しいですね。他の切り口も含めて、こういった機会を増やしていきたいと思いますので、みなさまお声がけよろしくお願いしまーす!
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7月3日:小2の甥っ子8歳が、みんな大好きマイクラこと『マインクラフト』の実況をYouTubeチャンネルで開始!音声つきにもトライしたみたいで、「はいどうもMHです。今回はHiveサーバーを使って遊んで���きたいと思います」だって笑!!!  よかったらチェックしてやってください。
そしてそして。桂歌丸師匠が慢性閉塞性肺疾患で亡くなりました。私も昨年、慢性閉塞性肺疾患(COPD)になって禁煙したので、他人事と静観できるはずもありません。このCOPDについては前回のブログでも書きましたが、呼吸が浅くなったり、息がすぐ切れたり、咳が止まらなくなったり、地味にしんどい疾病です。この時期は湿度にやられて、溺れて肺が潰れるようなつらさがあってますますしんどいです。
しかし、自業自得の生活習慣病として軽視されているのか、周囲の認知も理解もなかなか得られない。記事によると「2020年には世界の死因の第3位になるかもしれない」。そこそこ大きな存在感なのに、軽くあしらわれている。実態と取り扱いにギャップがあると感じる。こうなったら当事者としてCOPD罹患コラムとか書いて警鐘を鳴らしちゃったりしようかなあ。
私などはまだまだペーペーで、長年COPDと付き合って来た歌丸師匠は、さぞや苦しい毎日だったと思います。それでも、元気な姿を見せてくれる歌丸師匠にはいつも勇気づけられていました。鼻チューブをして高座に上がった勇姿たるや。私もいずれは鼻チューブの身の上です。素晴らしい背中を見せていただきました。いまは苦しみからの解放とともにどうか安らかに。ご冥福をお祈りいたします。
↓写真はいい感じに漬かっている梅。土用の丑の日に干します。
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7月4日:中野裕之監督が8年もの年月をかけて撮りためた日本の絶景のベスト盤である映画『ピース・ニッポン』の試写会@一橋ホールへ! 上映後の監督舞台挨拶の進行を勤めさせていただきました。
この映画には、日本の素晴らしい風土や文化を愛し、その素晴らしさを後世に伝承していく中野監督の愛と情熱がこれでもかと詰まっております。本作については、自分が主催する映像のスクリーニング&トークサロンに中野監督をお招きした際や、5月のマスコミ試写会後にお話した時に、いろいろと「超壮絶」なエピソードを伺いました。被写体は、人間の都合ではコントロールできない自然であり、季節であり、時間であり、光であり、生命であります。観光客との格闘も含めて、とんでもない忍耐と労力を要します。また、最初は3Dで撮影していたのに、途中で4Kになって全部撮り直して、その後ドローンを導入してなどなど、機材史の面から本作を見ても面白い。っていうか、大変すぎ。本当によくぞ完成させてくれたと、尊敬の念がますます募りました。こうした思いより、本作にコメントを寄せさせていただきました。
『ピース・ニッポン 』公式サイト コメント そこに美しい景色がある。だから撮る。 日本には尊い文化がある。だから記録し、伝承する。 東に日本一の花火大会があれば、カメラ数台とドローンを携えて駆けつける。西の名所の紅葉が、明日、もっとも鮮やかに色づくうえに天気も良好とわかれば、即座に一人撮影機材を抱えて新幹線に飛び乗る。神社仏閣では自ら撮影許可交渉を行い、旅行者の人波が途切れるシューティングチャンスを辛抱強く待つ。車両が入れない野山や雪原では、常に天候、気温、時間と戦いながら、大いなる自然への敬意を込めてカメラを回す。 そして、編集、再撮影を繰り返すこと8年。ついに公開となった本作における中野監督および映像作家各位の労力は計り知れない。しかし、彼らは労力を厭わない。そこに記録するべき美しい景色があれば、撮る。文化を伝承するために必要ならば、編集構成を一から変え、再撮影も行う。 撮りたいから、撮る。伝えたいから、伝える。時間がかかろうが、大変だろうが、つくりたい作品をただひたむきにつくる。このシンプルな欲望に紐づく能動的な行動力で、映像作品をつくり、発信する者を【映像作家】と呼ぶ。 本作には、中野監督が「日本のベスト盤」と仰る日本の文化・風土の絶景に加え、中野監督ご自身のパワフルかつピースな映像作家魂があふれんばかりに詰め込まれている。林永子(映像ライター)
いよいよ7月14日から全国ロードショーです。品川のキャノンオープンギャラリー2では本作の写真&3D映像の展示『ピースなニッポン展』も開催中(7月31日まで)! ぜひ劇場で、爆音で、日本の絶景ベスト盤をお楽しみください!
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7月5日:記憶がない!最近は、覚えていなくともSNSに何かしらの痕跡が残っているわけですが、記録もない!
7月6日:小島淳二(tvg)監督の初映画作品『形のない骨』公開を記念した『形のない骨展』@代官山『AL』(7月19日まで)。オープニングにお邪魔しました。ヒロ杉山さん、谷田一郎さん、白根ゆたんぽさん、田島一成さん等、錚々たるメンバーが、タイトルからイメージしたアートワークを提供するという、とんでもなく豪華な展示です。久しぶりに元tvgメンバーにもあえてたのしかった。
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その後は、再び映画『ピース・ニッポン』の試写会@ニッショーホール。舞台挨拶の司会進行を勤めました。監督の苦労話にお客さん大爆笑でした笑。
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7月7日:甥っ子の誕生日会!
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7月8日:記憶も記録もない!
7月9日:毎週月曜日は『渋谷のラジオ』の『道玄坂爆音部』! 
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この日、私はキース・へリングの壁画が撤去されたニュースについてお話しまして(「キース・ヘリングの壁画はどこへ? 35年の歴史に幕」) 。ちょうど今ワタリウム美術館で開催中の『理由なき反抗』展では、彼が実際にその壁画を描いている映像が上映されていますね。8月からは改めて表参道ヒルズでヘリング展開催。ちょっとしたお祭り感ありますね。引き続き注目して参ります。
7月10日:部屋のエアコンが壊れていて、暑すぎて、ダウン。
7月11日:エアコンが壊れた部屋より脱し、エアコンのリモコンなくして調整できない部屋に移動し、強風の寒波一択を浴びながら凍えていたら自律神経ぶっ壊れてダウン。いっそ入院したい。
7月12日:世界文化賞に中谷芙二子さん「霧の彫刻」! 日本のビデオアート界のゴットマザー! おめでとうございます!
さて。暑すぎて意識が朦朧とするなか、這々の体でジムへ。首肩を刺激しないように、下半身メインに筋トレ。有酸素運動を20分以上行うと脳内快楽物質βエンドルフィンが分泌し、自律神経が整うとのことで、切実トレッドミル。腰が悪くて走れないのでウォーキングで。
7月13日:暑すぎて仕事ができない。どうしよう。割り切ってメンテに励む。というわけで、首の調子がだいぶ良いので、我らがヘアドクター、ノブ先生にどうにかしてもらう。今期は、根元の黒いかしで、グレースケールで特攻! これからグレー、ベージュ、カーキ的な抜け方をすると予想されるので、この過程を楽しみにしています。
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髪は、ダークな方が、なんというか、締まるね。諸々緩慢になりがちなサマーオブラブタイムには、明るめよりダークめな方が合うかもね。
7月14日:引き続きメンテで、月一の定期検診。血液検査と尿検査。別日の胃カメラとMRIを予約。医療費、頭が痛い。
夜は『形のない骨』展。小島淳二さん×ヒロ杉山さん×谷田一郎さんのトークイベント@ALへ。もうね、国宝級のエピソードがどんどん出てきます。みなさまそれぞれに長いキャリアとチャレンジングな経緯をお持ちで、おひとりずつディープにインタビューして、その記録をアーカイビングしたい欲望を抑えきれません! 素晴らしいお話、ありがとうございます! 
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最近、私が知る「素晴らしいコト・ヒト・モノ」を、全世界に伝えたいからライターになったという初期衝動を、頻繁に思い返しています。大好きな先人たちの築いた素晴らしき文化に貢献するべく、また、若い世代のトライアルを推奨するための舞台を作るべく、自分の能力を使いたいと切に思います。
近々の予定では、小島淳二監督と関根光才監督とNEWREELの山本加奈編集長をゲストにお迎えする映像スクリーニング&トークサロンイベント【MOTION LOUNGE】VOL.4を開催致します。8月7日19時から、場所はLOFT9Shibuyaです! 詳細および前売り券予約は上記LOFT9のリンクよりご確認ください! 学割もあるよ!
というわけで、グズグズとのたうちまわるばかりの上半期を経てなお、まだグズグズしているところもある下半期ですが、無理ない範囲でピリッと絞めていきたいと思います。応援よろしくお願いします!
↓近所の石鍋麻婆豆腐
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