Tumgik
#終ヴィル
rierru · 5 months
Text
Tumblr media
イヴ ✏️
#virche #終ヴィル #終遠のヴィルシュ
93 notes · View notes
suitanart · 1 month
Text
Tumblr media
✨Virche Evermore keychain preorders✨
Finally, keychains are ready to order right now! And there is a 10 % discount until next Thursday in otome keychains to celebrate Jack Jeanne's sequel announcement!
Preorders open until 31st March!
Link: suitan.etsy.com
26 notes · View notes
ikemenfangirl · 1 year
Text
Tumblr media
Virche Evermore -EpiC:lycoris- : Gallery CG updated (Nintendo Switch)
Fandisc of Virche Evermore: -ErroR:salvation-, Dark fantasy Otome Game
Tumblr media
━━━━━━━━━━━━━ Game: Shuuen no Virche - EpiC:lycoris- (終遠のヴィルシュ -EpiC:lycoris-) By: Otomate x Yomi (Illustrator) Languages: Japanese Platfomr: Nintendo Switch Website: https://www.otomate.jp/virche/fd/ ━━━━━━━━━━━━━
Opening Movie:
youtube
MAIN CAST
Tumblr media
Yves CV: Saito Soma #斉藤壮馬
Tumblr media
Lucas Proust CV: Hirakawa Daisuke #平川大輔
Tumblr media
Mathis Claude CV: Amasaki Kohei #天﨑滉平
Tumblr media
Scien Brofiise CV: Hosoya Yoshimasa #細谷佳正
Tumblr media
Adolphe CV: Yashiro Taku #八代拓
Tumblr media
Ankou CV: Okitsu Kazuyuki #興津和幸
Ceres - MC : renameable and no voice
101 notes · View notes
hodakan2ji · 2 years
Text
Tumblr media
6 notes · View notes
s-nakayama · 8 months
Text
Tumblr media
【お仕事情報】 オトメイト様より本日発売されました 『終遠のヴィルシュ -EpiC:lycoris-』 のメインシナリオライターを担当させて頂きました! ・全プロット ・すべてのシナリオ(完全執筆) ・Side Story -Interlude-(のみ全監修、全調整) を担当させて頂いております!
0 notes
tdcoral · 1 year
Text
遠く未知からさす光
ヴィル・シェーンハイト2020誕生日に寄せて
Tumblr media
「知らないのか? 鏡は、受けた光をはねかえすだけだ」
 そう言った少年の金の髪が、夕暮れの幽かな陽光を透かして風に揺れる。  岩山の上だった。眼下に広がる森は既に暗く、陰鬱に山の裾野を埋めている。その向こう、遠くに唯一明るく見えるのは、敷地じゅうに松明のともされた領主の城だ。  金の髪の美しい少年、領主の一人息子は、わざとらしく口の端を上げたハゲタカのように意地悪い顔で笑う。
「だから鏡のなかに死んだ友達がいるなんて、それは錯覚だよ。さみしいお前に似合いの嘘。日が沈んだら光は消えて、独りぼっちに戻って終わりさ」
 その嘲笑を受けて肩を震わすのは――ブルネットの癖毛の男の子、あの城の召使の息子。彼はぼろを着た薄い胸に、一枚の手鏡をぎゅっと抱きしめた。  彼のまるい目がうっすら涙をためて、抱いた手鏡を見下ろす。その拍子に涙がひとしずく、鏡の縁どり、瀟洒な銀細工の上にぽとりと落ちる。
「そんなことない」
 男の子は泣きながら、それでもはっきりと、意地悪な少年に言い返す。
「嘘じゃない。僕が魔法の鏡に向かって笑えば、いつも笑顔でいれば、あの子はきっと笑いかえしてくれる。僕はひとりじゃない……」
 男の子の、薄暮においてもなおバラのように赤い唇が、そう言いながらだんだんとゆがむ。  少年は舌打ちをして、靴のかかとを鳴らしながら、硬い岩肌のうえを猛然と男の子に歩み寄る。  少年の細くしなやかな腕が、男の子の鏡を薙ぐように叩き落とした。  尖った岩にぶつかって、鏡は粉々に砕け散る。  男の子の悲鳴。��られてしまった鏡は、男の子の親友が唯一残した形見なのだと、観客はみんな知っている。  鏡の破片が黒い地面のうえで無数の涙のようにきらきらと輝く。傷つききった男の子は膝をつき、涙を流し、もうどうにもならないと分かっていても、鏡の破片をかきあつめる。  観客もきっとみんな涙する。男の子のふびんな境遇を思って、美しい少年の心無い仕打ちに憤って。  少年はそこで、「自分」も傷ついていることに気がつく。
「カット!」
 スタジオに声が響いた。夕日の照明がさっと引いて、入れ替わりに点いた蛍光灯の地明かりが、岩山のセットをこうこうと照らす。ひとりの大人がやってきて、「最高のワル顔だったね」と少年の肩を優しくたたく。少年は「当然よ」と笑う。割れた小道具の鏡がホウキで無慈悲に掃かれ、撮影用の破片が新たに撒かれる。  この後は鏡に閉じ込められていた精霊が現れるシーンの撮影だ。CGでつくられた、主人公の親友にそっくりの精霊が、傲慢な領主の息子をこらしめてくれる。子ども向けのファンタジー映画。  男の子の方は演技で流した涙がなかなか止まらない。自分の感情をもてあまし、戸惑っているのか、スタッフの渡したタオルで顔をごしごし懸命に拭いている。  そんなふうにしたら肌が、と少年が言いかける。それと同時、スタジオの扉が勢いよく開いた。
「ハッピーバースデー!!」
 途端、スタジオの音響機器がバースデーソングを流し始める。扉から現れたのは、スタッフの押すワゴンに乗った、平たく大きなケーキだった。消える蛍光灯。撮影用の照明が点いて、やわらかな光で主役を照らす。  主役は突然のお祝いに驚いて――涙に濡れたタオルを握りしめ、りんごのような頬をして笑った。  男の子の笑顔をうつす鏡のように、周囲のスタッフも役者も皆が微笑む。映画のメイキングを記録するカメラが最高のショットを逃すまいと男の子に近づく。  そのカメラに道を譲るため、スポットライトの外側で、少年は一歩うしろに下がった。  少年の手には、鏡を叩き落した時の痛みが、まだひりひりと残っていた。
  *
 #お誕生日おめでとう  #僕の憧れの人  #そして大好きな友だち
 そのタグがついた投稿には一枚の写真が添付されていた。  ログハウス風のかわいらしい部屋。一枚板のローテーブルの上に広げられた菓子。くつろいだ雰囲気にそぐわない、一輪挿しに活けられた濃い赤色のバラ、それがこの部屋の住人ではない誰かのことを思わせる。  ちょうど写真の奥にうつるテレビも同じように、素朴な部屋と不釣り合いな、整った顔立ちの少年を画面に映していた。するどいほどに美しいまなざし。10年ほど昔に作られたファンタジー映画のワンシーンだ。  バラは彼のために飾られていた。
「おや、招かれざるお客人といったところかな」
 そう声をかけられ、ヴィルはマジカメを開いたスマホの画面をテーブルに伏せた。顔を上げると、切りそろえた金髪をカーテンのように垂らしたルークがにこにことこちらを覗き込んでいた。  ヴィルのバースデーパーティ会場である寮の談話室では一通りの催しが済み、各々が食事を楽しみながら歓談しているところだった。ヴィルもゲストひとりひとりから祝福の言葉を受け終え、その祝福の言葉とともに供された皿――「誰が寮長に最もセンスよく料理をサーブできるか対決」が一部のポムフィオーレ寮生によって繰り広げられた結果――を味わいながら、今は談話室の奥にひとり腰かけていた。  で、そんな穏やかな時間を過ごしていたヴィルの元へ突然やってきてよくわからないことを言い出すのがルークという男だった。
「招かれざる……何の話かしら? アタシはゲストの全員からちゃんとお祝いを受けとったわよ」 「君のお皿の上の話さ。フラワーベースのそばに置いてあるそれ」
 ヴィルの眉が、ぴく、と動く。ルークの指摘したとおり、一枚の皿が花瓶のかげに隠れるような位置へ置いてある。そこには数切れの、赤いりんごの砂糖漬けが残されていた。  ルークはこれをさして「招かれざるお客人」と呼んだらしい。手をつけずにこんな隅へ置いていたせいだろうとヴィルは思う。サーブされた料理のなかでヴィルがこれだけを好まなかった、とルークは解釈したのだ。シロップで煮た果物を白砂糖でコーティングした菓子なんて、たしかに普段のヴィルなら絶対に手をつけない。  だけれどヴィルは、「失礼ね」、とルークの胸を押しのけた。
「いただくわよ。これは――持ってきたのは一年生だったわね、まだまだ教育の必要はあるとしても――アタシへささげられた、賞賛と祝福の果実ですもの」
 向けられた思いに報いるのは当然でしょう、とヴィルは続けた。  それを聞いてルークは、「私が間違っていたね」と微笑むと、寮服の裾をひるがえしてヴィルの隣に腰を下ろした。ずいぶんおとなしく引き下がったこと、と思いながら、ヴィルはかすかな違和感を覚える。  ヴィルの性格、他者の厚意を無下にすることをよしとしない考えを、誰より分かっているのはこのルークのはずだ。それなのに、「もらいものだけど食べたくないから残す」、なんてアタシが本気ですると思ったの?  それとも、とヴィルは思う。もしかして見抜かれていたのだろうか。  きっと食べると心には決めながら、見えないようにわざと視界の隅へ追いやっていたのだと。
  *
 バースデーソングが佳境を迎える。  幼いころ、あの映画を撮影していた時期の記憶だ。  撮影スタジオでサプライズとして開かれたパーティの主役、ネージュは、なんとも愛らしい笑顔をふりまきながらケーキの前に進み出て、ろうそくの火を吹き消した。  拍手。歓声。はじけるクラッカー。記念撮影のシャッター音。おめでとう。おめでとう。  ヴィルも、さっきまで顔にはりつけていた意地悪な笑みをすでに殺して、完璧な笑顔で拍手を送った。ハッピー・バースデー。おめでとうネージュ。  そしてヴィルは、演技の悪役顔だけではなく、この場にふさわしくない自分の感情までもをいっさい殺してしまおうと思った。  どうしてアタシはまた悪い子の役なの?  大切なものが粉々に砕けるとき、壊してしまったほうも傷つくものだ。理不尽な仕打ちのせいで悲しむ人を見たら、当事者でなくても悲しいし、憤ろしいと感じるものだ。たとえそれがお芝居の上の出来事だとしても。  それともアタシは傷つかないとでも思った? ええ、それがアタシの役割だものね。  幼いヴィルはふてくされた素振りを少しも見せず、皆から同情され愛される役、主人公を演じるネージュに拍手を送った。  ヴィルは思う。だってそう、映画の台詞にもあったじゃない。  鏡は受けた光をはねかえすもの。  自分の望んだ仕事ができないからって機嫌を損ねるような、そんなダサいところを見せたら、周りからもあいつはダサいって思われるだけ。理想の自分からますます遠のくだけ。  だからアタシは不敵に笑わなくちゃ。なんともないって顔をして、ライバルの誕生日だって余裕綽々に祝わなきゃ。そうやって堂々とふるまえば、みんなもアタシをないがしろになんてできないわ。  与えられる厚意も好意も、自分から掴み取ったもの。  アタシの光がはねかえってきた結果なんだから。
「ヴィーくん!」
 呼ばれて、ヴィルは我に返る。紙製の皿に乗ったケーキのピースが目の前に差し出されていた。  ほがらかな笑顔を浮かべたネージュだった。
「これ、ヴィーくんの分! りんごのケーキだって。すごくおいしそう」 「ええ……」
 ヴィルは皿とプラスチックのフォークとを受けとりながら、ケーキを見下ろした。たっぷりの生クリーム、スポンジの間にはさまったシロップ漬けのフルーツ。表面にあしらわれた真っ赤な飾りは、着色料と白砂糖がまぶされたりんごのかけらだった。  自分でも無意識に、そこに含まれる糖質と脂質、それから食べきってしまった場合の摂取カロリー量をヴィルは思い浮かべる。いけない、とヴィルは思う。お祝いの席のケーキよ。  そうだわ、ちゃんと面と向かって、ネージュにおめでと���って言わなきゃ。  ヴィルは柔和に微笑んでネージュを見つめた。  そしてネージュの、あんなに涙でべちゃべちゃに濡れて、そのうえタオルで強く拭かれたはずの肌が――少しも傷まずに白く輝いているのを、目の当たりにした。  鏡の割れる音がした。  予備の小道具を、はしゃいだ子役の一人が壊してしまったらしい。その騒々しさに引き戻されて、ヴィルの視界にもネージュ以外の世界がうつる。ネージュの背後から一台のカメラが近づいてくるのが見えた。メイキング映像の撮影班だ。  ヴィルはいたずらっぽい笑みを浮かべてカメラマンに目くばせをした。
「ねえ、ネージュ。あんた、ケーキのどこがいちばん好き?」 「えっ? えっと、このケーキだったら……」
 ここが好き、きれいだから。  ヴィルの突然の質問にもいぶかしむことなく、ネージュははにかみながら、ヴィルの持つケーキに乗った赤いりんごの砂糖飾りを指さした。  カメラには、ネージュが赤い飾りをねだっているように映っていることだろう。  ヴィルはフォークの先にその飾りをとって、ネージュのかわいい口にほうりこんだ。  驚いたネージュは丸い目をきょとんと開いて、頬を真っ赤に染めながら、おしこまれた砂糖のかたまりをおずおずと咀嚼する。
「これくらいしかできないけど、ハッピー・バースデー、ネージュ」
 ヴィルは優しく目を細める。ネージュは、行儀よくりんごを飲み込んでから、「ありがとう」と呟いた。本当に嬉しそうに、舌に残る砂糖の味をかみしめるように。  その時、カメラマンがさりげなく親指を上げてみせたのを、ヴィルは視界の端にきちんととらえていた。  ネージュは喜んだ。撮れ高もばっちり。アタシにできることを完璧に、まっとうしてみせたわ。  そしてヴィルは、神様、と思った。  神様、どうか誰にも気づかれませんように。  自分が食べたくないものを、まるでネージュが欲しがっているように見せたこと。ネージュの口にあの砂糖漬けのりんごを押し込むとき、あの美しい肌が荒れて綻ぶところを、一瞬でも想像したこと。  アタシがほんとは悪い子だって、誰にも気づかれませんように。  でも、他の誰かが気づかなくたって同じことだと、本当は分かっていた。  アタシの醜い振る舞いは、鏡の受けた光のように、いつかアタシ自身にはねかえる呪いだから。
  *
 しゃくしゃくしゃく、と軽い咀嚼音が聞こえた。窓の外、天気のよい寮庭を眺めていたヴィルは、その音に嫌な予感がして即座に振り返る。
「ああ、シロップ煮の砂糖漬けというからヌガーのように柔らかなものを想像していたけれどまったく違った! りんごの果肉のしゃっきりとした食感を残しつつ、甘すぎないシロップで香りが高められている……そこに大粒の砂糖が最高のアクセント。なんて素晴らしい塩梅だろう、さすがはポムフィオーレ寮が代々信頼をおいてバースデーメニューを発注するケータリングサービスだ! 実にボーテ!」
 そこまでほとんど一息にまくしたてたルークの手を、ヴィルは無言でガッと掴んだ。ヴィルが置いておいたりんごの砂糖漬けは、今やルークの持つフォークの先で、ほんの小さなかけらになりはてていた。
「アタシ、それは自分で食べるって言ったわよね?」 「言っていたね」 「そのりんご、まだ何切れも残ってたはずよね?」 「実に……」
 美味だった、とルークは神妙にうなずいた。はあーーー、とヴィルは溜息をつき、ルークの帽子のつばをペチンと叩くと、フォークを取り上げて最後のひとかけらを口に放り込んだ。  ばかみたい、とヴィルは思った。りんごの砂糖漬けを見ただけで、小さな頃にあった嫌なことを思い出して。それこそ小さな子どもが嫌いな野菜を隠すように、皿を遠ざけたりなんかして。  ヴィルはもう一度細い溜息をついて、そしてあの頃の自分を思う。  ばかね。自分の理想に自分から遠ざかるようなことをして。  だけど安心しなさい、とヴィルは小さな自分に話しかける。  そんなことがあった後でも、アタシはちゃんと頑張ってるのよ。自分のなりたい自分になるために。  それに、とヴィルは、フォークを皿に置いてかすかに笑う。「誰かに気づかれたらどうしよう」なんて杞憂もいいところだった。あの時はみんなネージュとケーキと映画撮影の続きに夢中で、アタシの魂胆を探ってやろうと目論む人間なんて、現場には誰もいなかった。ネージュの口に砂糖漬けのりんごを突っ込んだワンシーンは映画のメイキング映像として残されることにはなったけれど、だとしてもそれは興行的にそこまで成功しなかった作品の、初回限定盤DVDの、特典ディスクの中のほんの数秒間にしか過ぎない。たったそれだけを見て、小さな子どものささやかな悪意を見抜く人間などこの世にはいない。  そう、ネージュが主演をつとめた映画を、特典まで含めて何度も見ていて、更には出演者全員の人となりまで全て把握しているような、そんな変態的に熱心なファンでもいない限りは……
 不意にヴィルの背筋が冷える。  ぎこちない動きで視線を横へ向ける。  そこに座っているのは、変態的に熱心な、ネージュ・リュバンシェのファンだった。
「アンタ、もしかして……」 「ん?」 「違うわ。もしかしてなんて言わない。知ってたでしょう?」
 ヴィルと見つめあうルークは「何のことだい」とは聞き返さなかった。  ただ無言で、その口のなかに甘いりんごが残っているかのように、機嫌のよい笑みをたたえていた。  にわかに談話室の入口近くがざわめきだした。ポムフィオーレの寮生が「何だね君たちは」と声を昂らせ、人山を築きはじめている。見やれば、どうやら他寮の生徒のうち、命知らずの何人かがパーティのごちそう目当てで乗り込もうとしているらしい。その悶着を、落ち着き払った三年生たちが「何もヴィル・シェーンハイトの誕生日にそんなことしなくても」「長生きしたらいいのにねえ」と鷹揚に眺めている。
「オーララ! 今度こそ招かれざるお客人がご到着のようだ。私が行って話してこよう」 「そうして。で、戻ってきたらアタシの話の続きよ」
 ルークは振り向きざまにウィンクして、それから両腕をぱっと広げると、衣装のたっぷりとした袖をはためかせながら騒動のなかへ乗り込んでいった。
「こんな佳き日に争ってはいけないよ! ……おや、君たちはご存じでなかったかな? 今日は美しい天使が地上に舞い降りた日だよ」
 芝居がかったルークの台詞を遠く聞きながら、ヴィルは思う。  これじゃあつじつまが合わないじゃない、と。  人の厚意も好意も鏡。自分の振る舞いがはねかえる。アタシの覚悟を受けとめて、きちんと声を返してくれる人には、だから誠意で応えなくちゃいけない。  だから、だから――つじつまが合わない。  アンタの大好きなネージュに、あの時アタシがあげた赤い実。あれは毒だと、アンタは知っていたのでしょう?  それなのにどうしてアンタは、アタシを天使などと呼ぶのだろう。
 ルークはまだ戻らない。ヴィルはテーブルからスマホを取り上げた。  ディスプレイをつけると、先ほどまで見ていたネージュのマジカメ投稿があらわれる。彼はご丁寧にも、あの共演映画のワンシーンをテレビにうつした部屋の写真でヴィルの誕生日を祝っていた。  テーブルの上に散らばる菓子。あの子はまたこんなのを食べて、とヴィルは思わず目をこらす。  そして気づく。その中に、赤いりんごの砂糖漬けが置かれていた。
 #お誕生日に食べるお菓子  #僕がもらって嬉しかったものたち    投稿のあと、ネージュが自分で追記したコメントは、「あれ? ヴィーくんのお誕生日に、僕が好きなものを用意するのは変だったね」。
 誰かが談話室の窓を開けた。食べ物の匂いが風にはこばれて、代わりに四月の緑の香りが部屋へ吹き込む。カーテンがゆるくたなびいて、そのすきまから晴れた春の日の陽光が、ヴィルの座る場所へとさしこむ。  太陽の光。それがあたったところから、ヴィルの肌があたたまる。  それは、どこかからはねかえってきたのでもなく、誰かが頼んだわけでもないのに、ヴィルのもとへとふりそそぐ光の温度だった。
(遠く未知からさす光 了)
0 notes
ykfanzine · 2 years
Text
GLOW
Tumblr media
 光。火花。煌めき。瞬き。  トンネルの照明が等間隔に触れている間中そんなことを考えていた。そんな単語ばかりが頭に浮かんだ。ほの暗い視界にストロボは点く。あなたの顔が浮かび上がる。轟音が風を呼んで在学中に少し伸ばした私の髪は乱れてしまう。私は片手で髪を撫で付けながら横目であなたを見る。あなたは前だけを見つめている。あなたのにおいが私との間に充ちる。トンネルは永遠に終わらないような気がしていた。永遠に終わってほしくないのかもしれなかった。  あなたはいつも着ているファーを後部座席に置いている。身体に馴染んだベストとワイシャツだけが、あなたと私の間を隔てていた。私はけれど、あなたに手を伸ばすことはしない。助手席。運転席のあなたに近いようでとても遠くて、それでも同じ景色が広がるこの場所。それを与えられているだけで私は、あなたを好きで良かったという感情を思い出している。  私たちは付き合ってはいない。  あなたは私を誰よりも大事にしてくれたけれど、それはつまり私に触れてこないことでもあった。 「Good Girl」  夢の中のようにあなたの不意な呟きは遠い。ふふ、と笑いながら、でも運転席に私の表情はきっと見えない。見えなくていい。  光。火花。煌めき。瞬き。 「そろそろ賢者の島を一周するが、どこか行きたいところはあるか?」  あなたはこちらを見ずにそう言う。海岸を通り過ぎた。ロイヤルソードアカデミーに繋がるの跳ね橋の前も通った。卒業式前夜にあなたと行きたいところ。夜は長く、そしてすぐに終わってしまう。 「どこか……特別じゃないところに行きたいです」  あなただったからこの夜が特別だと思えた。それが特別な場所で、特別な何かを受け取ってしまえば、薄情な私はあなたのことを知覚した全てを忘れてしまうかもしれない。クルーウェル先生は、はっ、と笑う。 「面白いな、仔犬は」  二度と戻らないこの夜は、無限に美しくなることができた。  賢者の島のちょうど中央、ナイトレイブンカレッジとロイヤルソードアカデミーの中間には住宅街が広がっている。輝石の国のような都会ではないし、薔薇の王国のように上品な邸宅が並んでいるわけではない。ヴィル先輩は「田舎になりきれなかった田舎」とこの島を笑っていた。それでも私はこの不思議な温もりが嫌いではなかった。夜にはこじんまりした家々やアパートにまばらに光が灯り、スーパーマーケットとファミリーレストランが星を殺す。それが元の世界を思い出させてくれたかもしれない。 「本当にこんな所で良かったのか、仔犬」  24時間営業のファストフード店は、ピンクとブルーの趣味の悪いネオンのせいでどこか安モーテルの趣があった。私はパフェのグラスをスプーンで鳴らしてから、ゆっくりと顔をあげる。  あなたがこちらを見ている。  整った顔立ちにドライヴの間は見えなかった白髪が揺れている。くすんだようで豊かなコーヒーの香りが重なる。眠りに落ちかけているような騒々しさが、あなたと私を二人きりにはしてくれないこの明滅が、私には必要だった。 「こんな所じゃなきゃ嫌だったんです」  笑う。心の底からの、でも静かな笑いを、このツイステッド・ワンダーランドに来てからずっとしている気がする。ナイトレイブンカレッジは困った性格の人ばかりだったけれど、彼らは私を泣かせはしなかった。あなたも。  優しすぎるんだ、と思う。私に誰も触れてはくれない。男子校の中の女子生徒。隠していたとはいえ当たり前のように誰もが気付いていて、そして誰もが何も言わずに大切にしてくれた。隠している意味も、理由も、彼らは必要としなかった。ただ私を、監督生として、愛してくれた。  あなたも。 「卒業式ですね」  あと10時間もすれば卒業式が始まる。パフェの一番上に乗った、酸味が強すぎるいちご。その下のいちごアイスクリーム。それぞれを順番に食べていく。いちごの本当の味といちご味が違うことも、元の世界と同じだった。どうしてなんだろう。 「卒業だな」  先生は多くを語らない。いつものように叱ってくれることも、褒めてくれることもない。ただ真っ直ぐに私を見つめている。コーヒーの香りの湯気を挟んで。 「仔犬は輝石の国に行くんだったな」  そう。私は4年生の間に輝石の国で研修を積んで、そのまま雇ってもらうことになった。だから賢者の島のナイトレイブンカレッジで先生を続けるクルーウェル先生とは、お別れ。ツイステッド・ワンダーランドに残ることにしたから、二度と会えないわけじゃない。鏡を使えば何処へだって行くことが出来る。鏡が閉じていても、飛行機に乗ればいい。分かっている。  分かっていた。 「そうです」  訊いても、何も変わりはしないのに。あなたは私の全てを気に掛けてくれて、そしてあなたは私に何も与えてはくれない。大切にしてくれているから、あなたは私に触れてくれない。 「Good Girl、栄転だな。しっかり働いて、また顔を見せに来い」  こんなことを言うためにあなたが私をドライヴに誘ったと思うと可笑しかった。笑いをこらえて窓の外を見ると、向かいに立つスーパーマーケットのネオンが消えた。12時の鐘が鳴る。魔法はとけなくて、あなたの前に私はいる。パフェがいつの間にか底まで消えていた。どろりとしたいちごクリーム色の液体が、グラスの底にこびりついている。 「先生」  私はいるから。 「好きです」  シンデレラのように王子様を待つことなんてしない。  あなたは少しだけ驚いたように目を見開いていた。知ってはいたんだろう、知っていたけれど、私が言うと思っていなかったんだろう。驚きが笑いや怒りに変わらない、私が言葉にしたことへの純粋な驚きがそこにあった。 「仔犬」 「先生はとても優しいから、生徒の私に手を出しはしない。私が隠していることを知っているから、エースやデュースのように扱ってくれた。でもその優しさは」  私を傷つける。そこまで一息にいいかけてやめた。今度は私が驚く番だった。  あなたは傷ついた顔をしていた。  光。火花。煌めき。瞬き。 「……ごめんなさい」  いや、いいんだ、とあなたは手を振った。あなたはこんな時まで優しいままだった。  それからあなたは語った。あなたは私を生徒として愛していてくれたこと。知っていた。あなたは私を特別だと思っていたけれど特別には扱わなかったこと。知っていた。  知っていたから、傷ついた。  知っていたから、傷つけた。  私はマドルを机の上に置いて立ち上がった。あなたのことが大好きだから。これ以上あなたのことを傷つけないように。ありがとうございました-、というどこかラギー先輩を思い出させる間延びした声を後ろに聞きながら外に出る。  風は、刺すようにではないけれど、少しずつ心のささくれを剥がしていくように冷たい。アイスクリームを食べた胃の底が、グラスの底に残っていたアイスクリームの液体のように重くて冷たかった。 「仔犬!」  あなたは優しいからきちんと追いかけてくれるだろう。そして追いついて、謝ってくれるだろう。悪いのは私なのに。  でも、驚くのはまた私だった。  ファストフード店の安っぽいネオンが見えなくなったと思った瞬間、あなたの濃い瞳が目に入る。長いまつ毛と整えられた眉毛がほとんど同時に視界を覆う。  え、と思う。まつ毛、こんなに長かったっけ、と思う。  鼻先。唇。あなたのにおいが私の輪郭を破っていく。浸食する。あなたと私を隔てているものはもう何もない。あなたの香りは私の口腔に溶け込んでいく。あなたの全てが私との境界線を見失う。驚いているとき、こんなにも体温が私のものじゃないように感じられるんだと思った。もう一人の私がどこかで見下ろしているように、私の驚きとは別に、私の全てを知覚している。思い知らされる。何も知らないのも、勝手に傷ついているのも、私だっただけ。あなたの体温を、あなたのにおいを、あなたの何も知らなかったのは私だけ。やがてあなたの唇が離れると、もう一人の私は消えて、世界は二人きりになる。 「これで分かったか、Bad Girl」  あなたはいたずらっぽく微笑んで、一度も触れてくれなかった私の髪に触れる。私は、泣いていた。多分。ファストフード店のネオンが照らすあなたの顔が今ふれていた頬の上を、冷たいものが流れ落ちる。あなたは困ったような笑顔に変わる。そしてもう一度、私に唇を近づける。    光。火花。煌めき。瞬き。  そして世界は二人きりになる。                 〈了〉
0 notes
setsunaco · 2 years
Text
Tumblr media Tumblr media
がヴィルの曰く付きTがやっと届く
丈とかスリットとかワニとかすごく可愛い
あげなくてよかった。
仕事終わりにステラおばさんクッキーをかって
おこゆにもっていく。
よろこんでくれてよかった。
ファスティングのきつい二日目、ご飯を作るのが辛い。あと二日がんばろう!
お金に関して反省の日々
ほんとちゃんとしよう、。
もう予定入れない
なごやはいくけどね!
なっちゃんありがと
0 notes
jinnseigame · 3 years
Text
イデアの動画作り終わったらフォニイでヴィル様の動画作ろうと思ってるからデンジのも同時進行させるか…時間がねえ…
0 notes
i11matic · 4 years
Quote
19歳の時に彫刻家オーギュスト・ロダンの弟子となる。時にロダン42歳。2人は次第に愛し合うようになるが、ロダンには内妻ローズがいたため三角関係となる。その関係はその後15年にわたって続いていく。 ローズは大きな心の安らぎの存在であり、カミーユは若さと美貌と才能に満ち溢れた刺激的な存在であったため、ロダンは2人のどちらかを選ぶことができず、中途半端な関係を続けた。その中でカミーユは20代後半にロダンの子を妊娠するが、彼は産むことを認めず中絶、多大なショックを受ける。やがて2人の関係は破綻を迎え、ロダンはローズのもとへ帰っていった。芸術と私生活の両面でロダンを支えてきたにも関わらず、裏切られた形となったカミーユは、1905年頃を境に徐々に精神不安定となり、多くの作品を破壊した。翌1906年に弟ポールが結婚して外交官として任地の上海へ向かった後は、自分のアトリエに引きこもるようになった。1913年、唯一の理解者であった父ルイが亡くなった事で心の支えを完全に失い、統合失調症を発症する。 1913年3月10日、弟ポールによってパリ郊外のヌイイ=シュル=マルヌにあるヴィル・エヴラール精神病院に強制入院させられた。その後第一次世界大戦の影響で南仏ヴォクリューズ県のアヴィニョン近郊にあったモンデヴァーギュ精神病院に転院し、以降生涯をそこで過ごした。母ルイーズはカミーユを嫌い、娘の芸術にも理解を示さず、彼女もまた母を憎んだため、2人の間には生涯確執が消えることはなかった。そのためルイーズが病院へ見舞いに行くことは1929年に死去するまで一度もなく、妹ルイーズも1度行っただけで、定期的に見舞ったのはポールだけであった。しかし、彼も姉を退院させることは決して許可せず、見舞いも数年に一度となった。 入院後は創作することはなく、誰とも口を聞いたり知り合おうともせず、一人自分の世界に閉じこもった。後年は毎朝決まって病院構内の礼拝堂に向かい祈った。また、ロダンや母への憎悪と周囲の患者を見下すことで、かろうじて精神の安定を保った。みすぼらしい身なりで痩せこけ、精彩を欠いた晩年の姿に面会したポールは愕然としたという。第二次世界大戦中の1943年、家族に看取られることなく亡くなった。78歳没。故郷に帰ることを終生願ったが、叶うことはなかった。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%9F%E3%83%BC%E3%83%A6%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%87%E3%83%AB
4 notes · View notes
rierru · 5 months
Text
Tumblr media
🩸
#virche #終ヴィル #終遠のヴィルシュ
124 notes · View notes
abkaimemo · 5 years
Text
まめすぷを終えて
作者が作品のことを語るのは野暮だと思うし、語りたいことがあるなら作品で描けよ!とも思うのですが、『魔法の国の豆スープ』は自分にとってわりとでかい作品になったのでだらだらと書こうと思います。(病院の待ち時間が暇で書き始めたというのもある)クソ長いです。
まず、まめすぷを描こうと思った理由から。結構複合要因です。
もちろん一番大きなきっかけは『獣の王と逃亡兵』で「漫画、かけるじゃん?!」と思ったこと、さらに思ったよりたくさんの方に読んでいただいた上反応もいただいたことです。嬉しいですよね、そりゃ!!それで、「じゃあ次何描こうかなー」となったのもわりと当然の流れかなと思います。
もう1つ、『きっと、うまくいく』というインド映画を観たのもかなり大きなきっかけでした。映画未視聴の方にはぜひ観てもらいたいのでネタバレは避けますが、構成がとても面白くて、「私もこんな感じの過去と未来の扱い方してみたいー!」と思ったのが、まめすぷの骨組み部分に繋がりました。もともとカルルン、トトねえ、テンテ、イサナタ、ティティさんあたりはストーリーの前にキャラクター設定が(絵からのスタートで)だいたいできてたのですが、この映画を見て、「あれは現在から始まって学生時代の思い出から未来につながっていく話だ…!」としっくりきたのでした。ちなみにほんまに影響されてるんかってくらい話の内容は違いますが「1人の天才とその友人たちの話」くらいは残り香があるかもしれません……。
そんなこんなで動き始めたまめすぷですが、本当にその程度しか決まってなくて、わりと見切り発車だったのでいろんなところで苦戦してはねんどちゃんに相談して乗り切ってきました。ねんどのすごいところは、私が相談した内容の中で、なんとなく違うなーと思いながらも展開には必要かな、とかあった方が流れがいいかな 、と思って入れたところにすぐ気がついてくれるところです。お陰で、私は自分自身にも嘘をつくことのない、キャラの誰一人「その人らしくない」言動をしないで済む、真摯な物語作りができました。何回も言ってるけど本当に感謝……。
次に内容面。
まめすぷを描くにあたって、一番最初に頭にあったのが「死と恋愛のない物語」でした。物語における「死と恋愛」、正直めっちゃ好きなんですが、私自身は死についてそれこそ死ぬほど考えたことはないし、恋愛も実感がありません。けもへいでは「死と恋愛」から生きることへの思考を描いてみようとしていました。とても気に入っているお話ですし、魂を込めて描いたし、あれはあの時だからかけたとても大切なお話だし、あの結末以外にしたらそれは私の物語に対するエゴだなと思うのであれはあれで完成形です。が、どうしてもあそこで描かれた死こそが最大の演出になってしまっていないか、とても不安になりました。なんというか、私にとってあれは「生きたい」こそが大切なのに、「死んだこと」をもって心の動きに貢献してしまっていないか、ということです。あと単純に思い入れのある人物が作中で死ぬのはひどく辛いです。
それで、まめすぷでは死を、さらに恋愛も描かずに描いてみようと思ったのです(ちょっと飛躍か……?)。日頃死や恋愛と離れたところにいる私が実感をもって描けるものは、生きた人間に対する思考なのでは、と。
結果、やっぱり大変でした。生きることと死ぬことより、個人の考えとか生き方?は普遍性が低くて、そこに構成的にも感情的にも「納得」をもたらすのには苦労しました。キャラの思考は細分化した私の思考、私が他者を推測した思考になるかと思います。しかし日常的に、コンマ数秒で考えて反応していることを、「キャラクターの思考として」描くためには、相当の言語化が必要だったのです。さらに難しいのは「どうやったらわかってもらえるか」です。好きで描いてるので別にわかってもらえなくても楽しいわけですが、やっぱり愛情や期待をもって読んでくれる方にあまりに伝わらないのはとても怖かったし、一番怖いのはひどい誤解につ ながることでした。(私は誤解されて見下されたり憎まれたり嫌われたりすることを恐怖しているので……。) そこでまたねんどちゃんに話を聞いてもらって、まずは私がどう考えているのか、を掘り下げる必要がありました。
でもこれこそが、私がこの作品を大切に思える大きな理由にもなったのです。
物語では、カルルとテンテを中心にいくつかの出会いを描きました。 お読みいただけるとわかるかなとは思うのですが、カルルンは無知ゆえでもありますが驚くほどフラットな人間で、他人を断定しないで自らの思考を合わせていきます。これは私の理想の1つでもあるのでとても楽しかったですが、今回はどうしてもその思考を最強で最高にはしたくありませんでした。絶対的に素晴らしい思考などあり得ないですから……。 だからこそ、テンテやアドという人間の持つ生きにくさを少しだけ解きほぐしたカルルンの思考は、ニルバに拒まれます。 ニルバの話、実は一番と言っていいほど好きなんです。 なんやかんやで関わった人をハッピーにしてきたカルルンが、カルルンを好意的に考える人に拒まれる。めちゃくちゃ苦しいです。アドみたいに己の環境の苦しさのあまり否定されたわけではなく、友情を築いたうえで否定されたのです。本当に逃げ出したいのに、逃げ出さないニルバの「選択」を前に、カルルンはなすすべもない。めちゃくちゃしんどいんですよお……。 でもそのしんどさ、私が実は自分で逃げてきたことだったりするんですね。なにか本当に他人を思いやってしたことが必ずしもその他人のためにならないという仕方ないけどめちゃくちゃに悲しいし悲しい気持ち、どこにもやり場がないんですよ。だって欲されていないんだもんね。これをかけたのは自分にとって大きいなあて思います……。 他にも、何かであろうと苦しむ自分とかけ離れた存在を勝手に妬み羨み傷つけたくなってしまうアドとか、ナターシャを思ってるつもりが汲みきれなかったイサラさんとか勝手に自分の「ふさわしさ」に違和感覚えちゃってモヤモヤしてくるしむナターシャとか、肯定がほしくて大切な人をないがしろにしてしまったヴィルとか、考え始めるのが遅くて自分の無知さに焦ってしまうカルルとか、大好きな友達が無条件に良いもので助けてもらえるものだと信じ込んじゃうテンテとか、子どもたちの考えは私の思考のかけらの精製だなって(もちろんかなり私の外で動き始めて生き始めてきた思考なので方向性はちょっと違うけれど)思います。
だからこそ、この話はわたしには怖いけれど、大きいものになったなあと感じます。ここまで言語化して自分と向き合えてよかった。たいへん長い自己との対話にこんなにたくさんの人が付き合ってくれるとは思わなかったので嬉しくもあり怖くもあるけど、感想を見る限りエンターテイメントとしても楽しんでもらえたようで嬉しいです。描いて良かった。
なんか最後の方眠くてよくまとまんなかったけど、こんな気持ちで描いていた気がします。
まめすぷのみんなに会えてよかった〜! おしまい
2019/02/26 せん
2 notes · View notes
hodakan2ji · 2 years
Text
Tumblr media
2 notes · View notes
s-nakayama · 2 years
Link
【お仕事情報】 オトメイト様より発表されました、 
『終遠のヴィルシュ -EpiC:lycoris-』 
のメインシナリオライターを引き続き担当させて頂くことになりました! 
終焉の先にある新たな物語――引き続き全力で執筆させて頂きます! 
続報をお待ち頂ければ幸いです! 
0 notes
Text
YOUNG ROYALS を見た
Netflix で配信しているYOUNG ROYALSを見た。
見てしまった。
見終わってしまった……。
視聴のきっかけは、「赤と白とロイヤルブルー」を読み終わってしまった後のロスに耐えきれず、同じような王室ものの恋愛フィクションがないだろうかと思って調べていたら、偶然Netflixにも同じようなものあるよ、ということで見たわけだが……読了感が全然違う~~~~!!!!!違うよ~~~~~~!!!!つらいよ~~~~~!!!!!
まず、スウェーデン王室の次男の話なのだけれど、白く透明感のある肌質に金髪で不安そうな顔をしているところが最高。顔がいい。シーモンもいつもどこか微笑みを浮かべているような口元がすごくかわいい。画面を見ているだけでニッコリしてしまう。
ストーリーとしては、不安定で孤独を抱えているヴィルヘルム(ヴィル)は、クラブで人を殴りスキャンダルを起こしてしまったので、普通高校から寄宿舎学校へと転校させられる。なかなか馴染むことができないヴィルだが、兄エリックの友人であるアウグストの助けもあり、徐々に学校に慣れ始める。そんな中で、同じクラスで通いの学生であるシーモンに惹かれていくのだが……、という話。
どうしていたらよかったのかなぁ~~!と思うのだけれど、絶妙に脚本が上手い。感情に至るまでのエピソードの絡まりがすごく上手いと思う。とくにアウグストという難しいキャラクターを、単純な悪役キャラ・嫉妬するキャラとして描かずに、彼なりの事情と憐みを含めて描き出していると思う。アウグストの役者さんも本当に上手い。神経質で不安定なアウグストというキャラクターを見事に演じている。
金に困っているけれど、困っていると他人に言えないプライドの高さ、そしてナルシシズムがあるがゆえに他人を心から受け入れることができないという苦しみを抱え、すごく良いキャラクターだと思う。最悪だけど。
シーモンとヴィルの恋愛パートもすごく叙情的でよかった。シーモンの家で、金魚の名前を教えながらバッグハグするシーンが好きだな。愛……って感じがする。映画を見ているシーンの、手を握り合うところもよかった。目だけで感情をここまで訴えることができるのがすごいと思う。まだ、二人がキスをするまえに、ヴィルがシーモンのインスタをぼーっと眺めてたところもよかった。気になって、好きで、たまらないんだろうという気持ちが伝わってくる。
シーモン、もう少し考えて行動をしろ…って思っていたけれど、最終話に妹のサラに「あなたは優しい」って言われてハッとした。シーモン、最初に酒を売ったのは馴染めない妹のためだし、次はヴィルのためにやさしさを使っていたんだろう。地元の高校には悪友もいて自分がゲイだとカミングアウトできているけれど、きっと寄宿学校にはそんな友達がいない。でも、たぶん妹のために我慢をして、寄宿学校に通ってるんだろうな。まぁ、わりと寄宿学校でも教授の個人授業を受けたりとかして好き勝手してた印象だけれど、シーモンなりになじむために必死だったのかもしれない。ボート部に入ろうともしてるし。まぁ愚かではあるが、青春だからなぁ……。
父親との確執も気になる。まぁ酒と薬におぼれて暴力でもふるっていたんだろうな。ちょっと父親が利用されまくってて可哀そう。
ヴィルは流されすぎだが、信じていた兄が死んで自分が王室の未来を背負うという責任を急におわされたらどうしたらいいのかわからないのかもしれない。まさか、最後のインタビューで「あのビデオは自分じゃない」とシーモンを切り捨てるとは思っていなかった。でも、ヴィルはまだ学生で、一人で立つこともできなくて、どうしようもないのかなぁ…と思っていたけれど、シーモンがヴィルの自立を待つって言ってくれたのは救いだな。「君が本当にやりたいことを、君は一人で考えるべきだ。どんな結果になってもそれが最善だと思うし、受け入れる」っていうシーモン、本当にやさしいやつだよ……。ヴィルには言いたいことが山のようにあっただろうに、たぶん苦しみに共感してしまったんだろうな。まぁ、言いたいことも言えないだろう。
そしてラストがクリスマスで終わり……。シーモン、歌っている時にヴィルの方を一度も見なかったけれど、最後、二人が抱きしめあえているの、それだけはただ二人に許されていることなんだな…という気持ちになった。
端的に言って物語全体が北欧の冷たい森と静かな寄宿学校で繰り広げられ、なおかつ北欧っぽいなんともいえない音楽(全体的に暗い…)が流れているため、このシーンが幸せなんだかそれともホラーなんだかがよくわからない。でも、すごく面白かったし、ものすごく感情をかき乱される話だった……。
いやでも、これ、バッドエンド「赤と白とロイヤルブルー」じゃないか!!?!?!!?ヘンリー王子が女王説得できなかったルートとしか考えられんのじゃが!!?!え!!どうなるの!!?!?いや、さすがにこのご時世で「やっぱり王族の同性愛はダメだね^^」とはならんじゃろ!?なぁ~~~~~~~スウェーデン様ぁ~~~~!!!!
シーズン2が2022にあるらしいですが、それまで耐えられない。
シーモンとヴィル、幸せになってほしい。
ほんとうに。
0 notes
ykfanzine · 2 years
Text
女監督生が「良い人は早く死ぬんですって」とNRC関係者に言ったら
Tumblr media
※ 深夜のコンビニエンスストアの前でホットドリンクを飲みながら「良い人は早く死ぬんですって」と女監督生がNRC生とNRC関係者に言ったらどんな反応をしてくれるか妄想ツイートまとめ。死ネタ、監督生世界なども含むので何でも許せる方のみご覧ください。
  ◎リドル・ローズハート  深夜のコンビニエンスストアの前で無糖ティーを飲みながら「良い人は早く死ぬんですって」って言ったら「こんな深夜まで起きている君は大丈夫だね」って微笑むリドル・ローズハートにときめくけど風邪を引いて寝込んでいたときの夢で起きたらベッド脇で本を開いたまま眠っている寮長の横顔を見ていたい。 ◎エース・トラッポラ  深夜のコンビニエンスストアの前でホットカフェラテを飲みながら「良い人は早く死ぬんですって」って言ったら「なんだよそれ、そんな迷信信じてるわけ?」って馬鹿にしたように笑った後に「……監督生はいい奴だけど、死ぬなよな」って頭を掻きながら呟いたエース・トラッポラが見たい。 ◎デュース・スペード  深夜のコンビニエンスストアの前でホットカフェラテを飲みながら「良い人は早く死ぬんですって」って言ったら「……母さんを困らせてきてしまったけど、これから長生きして取り返せるなら俺が今までしてきたことも無駄じゃなかったのかもな」って夜空を見ながら笑うデュース・スペードが見たい。 ◎トレイ・クローバー  深夜のコンビニエンスストアの前でホットミルクティーを飲みながら「良い人は早く死ぬんですって」って言ったら「本当に心の底から良い人なんていないさ」って笑うトレイ・クローバーに(あなたが本当に心の底から良い人だと思っていました)って言えずに元の世界に戻る日が来てしまって欲しい。 ◎ケイト・ダイヤモンド  深夜のコンビニエンスストアの前でホットレモンティーを飲みながら「良い人は早く死ぬんですって」って言ったら「オレ危ないじゃん~!」って爆笑してるケイト・ダイヤモンドの目が全然笑っていないのを見て(この人はどうしたら救えるんだろうな)とか考えてしまう自分のおこがましさに辛くなりたい。 ◎レオナ・キングスカラー  深夜のコンビニエンスストアの前でホットアップルティーを飲みながら「良い人は早く死ぬんですって」って言ったら「あ”? 良い悪い関係なく弱いやつから死んでくんだろ」って寝惚けながら答えるレオナ・キングスカラーの肩にもたれて「じゃあレオナさんは大丈夫ですね」って言って鬱陶しがられたい。 ◎ラギー・ブッチ  深夜のコンビニエンスストアの前でココアを飲みながら「良い人は早く死ぬんですって」って言ったら「じゃあ俺は大丈夫ッスね」って笑った細すぎる身体を見て(長生き、できるかな)って思ってしまった後、その夏の終わりに帰省したスラム街で事故に巻き込まれて死んだラギー・ブッチを思い出して泣きたい。 ◎ジャック・ハウル  深夜のコンビニエンスストアの前でコーンポタージュを飲みながら「良い人は早く死ぬんですって」って言ったら「……ヴィルさんは、大丈夫だろうか」って寂しそうに訊くジャック・ハウルの頭をわしゃわしゃした後に手を止めて、「……誰にだって、欠点はあるわ」って言うと納得して笑う彼と夜を明かしたい。 ◎アズール・アーシェングロット  深夜のコンビニエンスストアの前でホットコーヒーを飲みながら「良い人は早く死ぬんですって」って言ったら「では僕はすぐに死んでしまうかもしれないですね」って言うアズール・アーシェングロットに(あなたは死ぬ気で長生きするでしょ)とは言わずに「そうなんじゃないですか?」って適当に返したい。 ◎ジェイド・リーチ  深夜のコンビニエンスストアの前でホットコーヒーを飲みながら「良い人は早く死ぬんですって」って言ったら「それはいけませんね。あなたには長生きして頂かなくては」って答えるジェイド・リーチに(ウツボの寿命って40年くらいなんですってね)って言えずに「そうですね」って愛想笑いがしたい。 ◎フロイド・リーチ  深夜のコンビニエンスストアの前でコーンポタージュを飲みながら「良い人は早く死ぬんですって」って言ったら「え~ウツボよりは長生きするでしょ~」って言うフロイドの瞳が存外に真面目で返す言葉が見つからないまま「まあどうせ私は元の世界に帰りますし」って答えてしまってオンボロ寮で泣きたい。 ◎カリム・アルアジーム  深夜のコンビニエンスストアの前でホットチャイティーを飲みながら「良い人は早く死ぬんですって」って言ったら「ジャミルは俺を裏切ったから大丈夫だよな」って寂しそうに笑うカリム・アルアジームに(あんたのことなんですけど)って言えずに「そうだといいですね」としか言えない自分が嫌になりたい。 ◎ジャミル・バイパー  深夜のコンビニエンスストアの前でホットチャイティーを飲みながら「良い人は早く死ぬんですって」って言ったら「はっ、じゃあカリムが死んで俺は自由だな」って答えたジャミル・バイパーの横顔に毒を盛られて死にかけているカリムを半泣きで看病していたあの日の横顔を重ねて少し笑ってしまいたい。 ◎ヴィル・シェーンハイト  深夜のコンビニエンスストアの前でホットコーヒーを飲みながら「良い人は早く死ぬんですって」って言ったら仕事終わりの疲れた顔で「そんなの関係あるわけないじゃない」ってヴィル・シェーンハイトが適当に答えてくれて「おやすみなさい」を交わし翌日何事もなかったかのように些細な事で怒られたい。 ◎ルーク・ハント  深夜のコンビニエンスストアの前でホットミルクティーを飲みながら「良い人は早く死ぬんですって」って言ったら「ノンノン、君の美しさはこの僕が永遠に守るよ!」って答えるルーク・ハントの目が笑っていなくて、いつも通りの筈なのに自分の死んだ姿を遠くに幻視したような気がして震えていたい。 ◎エペル・フェルミエ  深夜のコンビニエンスストアの前でホットアップルティーを飲みながら「良い人は早く死ぬんですって」って言ったら「……ばーぢゃんはいふとだげど長生ぎすてら」って答えるエペル・フェルミエに「そう、これはきっと迷信」って返してそんなどうでもいいことを話したことを迷惑がられたい。 ◎イデア・シュラウド  深夜のコンビニエンスストアの前でホットコーヒーを飲みながら「良い人は早く死ぬんですって」って言ったら「どうせシュラウド家の拙者は長生きなんて無理ですわ」って早口で答えた後に失言に気付いて戸惑うイデア・シュラウドの髪の暖かさを感じながら「長生きして下さい」って寝言のように言いたい。 ◎オルト・シュラウド  深夜のコンビニエンスストアの前でホット無糖ティーを飲みながら「良い人は早く死ぬんですって」って言ったら「そんな統計データは見当たらないけど、兄さんには長生きしていて欲しいから考えてみるよ!」って答えるオルト・シュラウドに(あんたはどうなのよ)って言えずに朝を迎えてしまいたい。 ◎マレウス・ドラコニア  深夜のコンビニエンスストアの前でホットコーヒーを飲みながら「良い人は早く死ぬんですって」って言ったら「……しかし人間はいずれにしても私たちより早く死ぬ」って寂しそうに答えるマレウス・ドラコニアの顔に手のひらを当てて顔を寄せながら「それでもあなたと一緒にいたい」って答えたい。 ◎シルバー  深夜のコンビニエンスストアの前でココアを飲みながら「良い人は早く死ぬんですって」って言ったら既に私の肩にもたれて寝てしまっているシルバーが何とか目を開きながら「……お前は、長生きするのか?」って訊いてまた寝るのを見届けて、ああこの人も人間だったなと思いながら頑張りますって囁き返したい。 ◎リリア・ヴァンルージュ  深夜のコンビニエンスストアの前でホットミルクティーを飲みながら「良い人は早く死ぬんですって」って言ったら「おや、ワシは良い人なのに長生きじゃ」って言いながらよよよと泣くふりをするリリア・ヴァンルージュを見てこの人の過去を誰も理解することができない現実に辛くなりながら笑いたい。 ◎セベク・ジグボルト  深夜のコンビニエンスストアの前でコーンポタージュを飲みながら「良い人は早く死ぬんですって」って言ったら「若様が長生きなのは悪人だからだと言いたいのか! 無礼者!」って言うセベク・ジグボルトに向かって「……貴方の知らないマレウスだっているのよ」と意味深に告げて苦しむ彼を見ていたい。 ◎ディア・クロウリー  深夜のコンビニエンスストアの前でホットココアを飲みながら「良い人は早く死ぬんですって」って言ったら「おやおや、大変ですねぇ。私、優しいので」って答えるディア・クロウリーの仮面の下の顔を見たことがなかったけど多分本当に優しいのかもしれないと思いながら元の世界に帰る日になって欲しい。 ◎デイヴィス・クルーウェル  深夜のコンビニエンスストアの前でホットミルクティーを飲みながら「良い人は早く死ぬんですって」って言ったら「仔犬は大丈夫だな」って笑うデイヴィス・クルーウェルの肩にもたれて「先生も長生きできますね」って笑ったら怒られるかなと思ったのに存外静かに微笑んでいる横顔を無言で眺めていたい。 ◎モーゼス・トレイン  深夜のコンビニエンスストアの前でホットコーヒーを飲みながら「良い人は早く死ぬんですって」って言ったら「マナーのなっていない生徒は安心だな」っていつも通りの硬い表情で答えてしまうのに懐から財布を取り出して「早く帰りなさい」って言いながらコーヒー代をくれるモーゼス・トレインが見たい。 ◎アシュトン・バルガス  深夜のコンビニエンスストアの前でコーンポタージュを飲みながら「良い人は早く死ぬんですって」って言ったらアシュトン・バルガスは「早く寝ないと筋肉は育たないぞ」って言いながらポタージュを取り上げるんだけど私が悩み事を話しはじめるまで傍にいてくれるからずっと話さないではぐらかしていたい。 ◎サム   深夜のコンビニエンスストアの前でホットレモンティーを飲みながら「良い人は早く死ぬんですって」って言ったら「小鬼ちゃんは死ぬのが心配なのかい?」って笑い飛ばしてくれるサムさんに「怖くないですか?」って逆に訊き返して言葉に詰まっている彼を見ながら彼の普段の声を思い出して笑っていたい。 ◎グリム  深夜のコンビニエンスストアの前でホットカフェラテを飲みながら「良い人は早く死ぬんですって」って言ったら「お前は子分だから俺様が長生きさせてやるんだぞ!」って答えるグリムにいつか来る別れのことをどうやって教えればいいんだろうなと思いながら「ほんと?宜しく頼むわ」って爆笑していたい。
0 notes