詩集『人類再考』
詩集『人類再考』
1.菜の花
2.Goodbye Letter
3.名もなき少年との恋愛
4.やさしい君へのレクイエム
5.小さな
6.じゃあね
7.おひさまのような愛情で
8.栄光へのOvertake
9.人類再興 -Human of Renaissance-
10.私的デカダンス論
11.お子様たちのハイ、チーズ!
12.そして旅は続く
1.菜の花
なぜ私は貴女の事を嫌いになったのか
自問自答しても今はわからない
それはきっと気まぐれなんかじゃないだろう
今は失恋のくやしさに涙を流している
夕陽に棲む女神よ
どうか慰めておくれ
東京の街でひとり佇む
私のことを慰めておくれ
菜の花が咲く季節に
貴女を好きになり
何度も恋をしたけど
いつしか離れていった
ふたりの関係は今でも
言葉にできないが
若き日の良き思い出として
語っていくことだろう
今夜は泣いていい
涙の河に浸っていい
さあ失恋の事など忘れてしまおう
貴女を思い出す度泣きそうになるから
この素晴らしき思い出を忘れなくてもいい
二人はホンの少し合わなかっただけだ
時を司る神よ
夢を叶えておくれ
時を戻せるなら
今度は上手くいくはず
菜の花が咲く季節に
悲恋の雨が降る
安らかに眠れと言わんばかりに
歌え恋のレクイエム
ひとりでいることは
今は慣れないが
ふたりだけの季節として
語り継いでいくだろう
今朝は泣いていい
思い出に浸っていい
淋しさに泣くたび
貴女が恋しくなる
あんなに憎み合ったのに
何故か愛おしい
さすらいの若者が
静寂の街で
旅人にやさしいエールを
神に願えば
菜の花が咲く季節に
貴女を好きになり
何度も恋をしたけど
いつしか離れていった
ふたりの関係は今でも
言葉にできないが
若き日の良き思い出として
語っていくことだろう
今夜は泣いていい
涙の河に浸っていい
菜の花の咲く季節に
ふたり恋をした
2.Goodbye Letter
僕のこと いらないって
時々 思うんだ
僕だけが 悩んでる
ないのに そんなことさ
かつては ときめいた
言葉も つまらない
いつかは 夢見てた
明日が 萎んでく
さよなら 言う前に
あなたを 抱きしめる
未来は どこかへ
飄々と 消えていった
だから もう行かない
僕は いずこにも……
僕がいない セカイを
時々 浮かべてさ
いなくたって ジダイは
ふつうに 回るはず
最初は 見えてた
行き先 もう見えず
ただここに 浮かんでる
それが 許せない
最後の 葡萄酒は
あなたと 飲んだもの
もう僕に 未来は
なんにも 見えないよ
だから もう行かない
僕は いずこにも……
ただ泣いて 笑って
過ぎれば 良いのに
そうさせない 僕の
つまらぬ 拘り
要らないのに
消えたいのに
白い絹 ぶら下げて
永訣の日を想う
すべては 終わった
なにも後悔はない
さよなら 言う前に
あなたを 抱きしめる
未来は どこかへ
飄々と 消えていった
だから もう行かない
僕は いずこにも……
抱きしめる 手を
そっと 振り払い
世界が 掠れてく
3.名もなき少年との恋愛
茶色の髪が風に靡き
バルコニーから海を見つめる
いつかの私はあなたを好きになり
何度も夜を明かした
時には少し不器用で
手作りアクセサリーはバリもあった
でも微笑みに胸を刺されるように
恋に堕ちてしまったの
浮気なんてしなかったし
誰よりも優しかった
でも些細な喧嘩をきっかけに
平穏は崩れていった
最後に身体を重ねた時の
言葉にできない温もりは
愛しあった記憶の河を泳ぎ
過去を思い出そうとしたのか
私には何にも言えなかった
あんなに心地良かったのに
何もなかったかの如く
事の終わりには佇むだけ
別れのキスはジントニックの味がした
それはあまりに切ない香りで
普段は吸わない煙草をふかし
綺麗な女を演じてみようともしたけれど
ふとした瞬間に泣けてくる
そして涙が止まらない
��なたの温もりに甘えすぎて
何も始めようとしなかった季節への後悔
最初に出逢った頃のときめき
付き合い始めた頃の悦び
愛し合うまでは永遠のよう
崩れる時は一瞬で
何のために恋をしたのか
私はこの恋をただの思い出にしたくはない
せめて友として付き合いたかった
あなたの事が今でも好き
最初からあなたがリードしてばかり
狂おしいほど優しくて
でも我慢してたんだよね
つらかったんだよね
なんにも気付けなくてごめん
あなたのいない世界じゃ
私はもう生きてはいけないよ
それでも生きていくのだ
生きなければいけないのだ
天国への階段はまだ登れない
最愛の人の選択を
ずっと受け入れられぬまま
消えない傷を胸に抱き
これからも私を演じていく
演じるしかない
私の愚かさを許してくれ
4.やさしい君へのレクイエム
その友達は「死にたい」がずっと口癖
夜が来る度に私は話を聞いていた
ネットで繋がっているだけの希薄な関係
親はそう言うけれど
私が本音を言えるのは
目の前のあなただけ
最後に美しい姿を見せたいからと
花で全身を覆って
街へ消え失せた
涙さえも流れず
立ち尽くすしかなかった
ハルノヒ
逢いたい 話したい
泣きたい 信じたい
断ちたい 始めたい
知りたい 愛したい
あなたにもう少しだけ
寄り添うことが出来たなら
殺さずに済んだかもしれない
私がいながら
唯一の友が死んでから数十年の時が過ぎ
セーラーからスーツに着替えて
新たな旅に出る
私の人生は一体どこへ向かうのか
話を聞いてくれる人もいないし
恋人だって出来ない
最初に出逢った日のこと
まだ覚えてるよ
好きなアニメのアイコンで
言葉から伝わるやさしさに
心があたたかくなった
ハルノヒ
逢いたい 話したい
泣きたい 信じたい
断ちたい 始めたい
知りたい 愛したい
あなたにもう少しだけ
寄り添うことが出来たなら
殺さずに済んだかもしれない
私がいながら
死にたい 死にたい
生きたい 生きたい
そのつらさにもし気づけても
きっと私には何も出来ない
逢いたい 話したい
泣きたい 信じたい
断ちたい 始めたい
知りたい 愛したい
あなたにもう少しだけ
寄り添うことが出来たなら
殺さずに済んだかもしれない
私がいながら
飛び降りた後に薔薇の香りが
花をついていた
最後に見た横顔は誰よりも
美しすぎて
5.小さな
いつものレストランで
ハンバーグを頼むと
スープとサラダが付きます
いつも美味すぎて
頬が落ちそうになり
午後の授業は夢の中
あの店は今どこへ?
あの人はどこへ行った?
シャッター街の片隅に
かつて確かな愛があった
いつかのレストランで
恋人を誘い
誕生パーティーを開いた
ピンキーリングを渡し
ピアノを弾いてみせれば
あなたの笑顔が眩しいのであります
あの店は今どこへ?
あの人はどこへ行った?
シャッター街の片隅に
小さなレストランがあった
あの燃えるような日々の中に
確かな愛を見つけた
あの店のコーヒーも
あの店のクリームソーダも
去り際にエールを送るより
日々の一杯を贈ろう
確かな愛を過去にしたくないなら
午後の能天気から始めよう
6.じゃあね
その日は雨だった
玄関にはハイヒール
胸騒ぎがしてドアを開けると
ふたりは抱き合ってた
何も言う気にならず
涙を流しても
あなたは腰を揺らすばかり
こちらに気付きもしなかった
星空を見上げて
愛を誓い合った
あの日のやさしさは何処へ
なぜ貴方は貴方を殺してしまったの?
話をしようよ
腹を割ってさ
最後くらいは
本音で言ってよ
浮気しても止めないけれど
せめて家には入れないで
私を殺すつもりなのか
それでも答えは返らない
ある日荷物が消えた
貴方はここからランナウェイ
そしてコロナが始まり
新たな恋を探す
遥かなる愛を求め
恋の歴史は深くなる
それでも愛には出逢えず
貴方を夢に見る
模造真珠の指環
いつかの贈り物
青春色の記憶は癒えず
今も貴方の面影がコンパス
貴方にサヨナラ
突きつけられるなら
胸に残らない
水に流せるかも
大好きだった狂おしい時間
心から愛してた
胸騒ぎがした日から私は
変わってしまった
あんなに優しい人が
女で変わっていく
私にさえ向き合えないのに
誰と向き合うの?
シャネルのドレスを着た彼女と
ヴィスポークのスーツを着た女が
有楽町マリオンの表で
メルツェデスに乗り込む
それでもなお
貴方と話したい
別れ話でいい
サヨナラが言いたい
貴方にサヨナラ
突きつけられるなら
胸に残らない
水に流せるかも
狂おしいほど貴方を
心から愛していた
愛おしいほど暮らしを
守ろうとしていた
7.おひさまのような愛情で
真夏のようなやさしさと
おひさまのような愛しさで
守っていこう
抱きしめていこう
あなたのことだけを
北野坂のカフェでふとすれ違った
少女の瞳は大人びていて
自然に惹かれていた
女の子同士だからとか散々言われたけど
恋する気持ちがあればいい
私たちの人生だから
本当のことは誰にも言えず
塞ぎ込んだ日もあった
そんな時��静けさを受け入れられる関係
心が少し軽くなった
真夏のようなやさしさと
おひさまのような愛しさで
咲かせていこう
育てていこう
ふたりだけの花を
真夏のようなぬくもりと
おひさまのような眩しさで
羽ばたかせよう
時めかせよう
ずっとあなただけを
高校時代はそっと隠していた
そんな関係も今や十年
すっかり馴染んだ仲
まるでジーンズのように
時を重ねれば重ねるほど愛おしくなる
私たちは未だ恋をしたまま
親にも打ち明けられず
ふたり泣いた夜もあった
そんな時、あなたの一言で
心が明日を見上げた
真夏のような正しさと
おひさまのような凛々しさで
歩いていこう
見つめあっていこう
ふたりの未来を
真冬のような悔しさと
ひまわりのような淋しさは
もう要らないよ
私がいるさ
あなたを淋しくさせない
ここに誓うよ
あなただけが大好き
真夏のようなやさしさと
おひさまのような愛しさで
咲かせていこう
育てていこう
ふたりだけの花を
真夏のようなぬくもりと
おひさまのような眩しさで
羽ばたかせよう
時めかせよう
ずっとあなただけを
真夏のような正しさと
おひさまのような凛々しさで
歩いていこう
見つめあっていこう
ふたりの未来を
真夏のような悔しさと
おひさまのような淋しさは
もう要らないよ
私がいるさ
あなたを恋しくさせない
ここに誓うよ
あなただけが大好き
一生この先も
8.栄光へのOvertake
あと一秒、届かずに……
ひとり涙流す君
向かい風に負けずに
走り続けてきた
雨の日も雪の日も
強い日差しの日も
どんな日も挫けずに
走り続けてきた
最後の全国大会
あの禍で失くなり
絶望した先輩の姿見て
勝つことにこだわり出した
挫折も栄光も背負い
伝統の襷を繋ぐ
ランナーたちのその胸には
それぞれの未来がある
曲がりくねった道の先
たしかに繋いだエール
どんな結末が待とうとも
友よこの風に乗り走れ
限界を、信じるな……
先輩の使命を継ぎ
大切なものを掴むため
走り続けてきた
仲間たちの「頑張れ!」や
「ファイト!」の声聞こえる
最後のパワーを振り絞り
走り続けてきた
誰もが行く宛を失い
ただ夢中で走った冬
微かな希望も潰えたまま
春を待ち続けていた
夢も悔しさも背負い
仲間の意志を繋ぐ
ランナーたちのその胸には
それぞれのプライドがある
幾多のドラマの先
たしかに見えたゴール
目の前の一歩踏み出し
さあ明日に向かって駆けろ
我よこの風に乗りOvertake
限界を越えた先に
それぞれのモードがある
たしかなことはこの一瞬が
未来を決めること
挫折も栄光も背負い
伝統の襷を繋ぐ
ランナーたちのその胸には
それぞれの未来がある
曲がりくねった道の先
たしかに見えたゴール
いつか見た夢をこの手で
一歩で掴み取る
友よ見ていてくれ Overtake!!
9.人類再興 -Human of Renaissance-
パンデミックの嵐が
世界を覆ってゆく
指導者は慌てふためき
群衆はコンパスを喪う
風の時代に僕らは
何を持てばいいのか
誰も答えは出せない
出せるはずがないのさ
遥かな愛の中に諍いが生まれ
やがて憎み争い
神が人を見捨てるその前に
人類再生の波が世界を変えてゆく
まっさらな言葉で何もかもやり直そう
大事なものはあなたが見つけるしかないんだ
躊躇っていては渡れない
虹の先の夢を目指して
忘れかけてた貪欲さをもう一度思い出せ
第二の創世記をここから
アダムとイブの伝説
あなたは知っているかい?
今はその時以来の
新たな時代の予感
勝つか負けるかなどではなく
どう生き残るかなんだ
豊かさを決めるのは
あなただけの感覚
世代の壁が理想に立ち塞がる
やがて現実を知り
勇気を忘れるその前に
人類再生の波がカンバスを染めてゆく
過去の常識もここじゃ通じない
欲しいものは自分自身で掴み取るんだ
諦めていたあの頃なんか
もう気にしなくていいのさ
倒れたっていい
何度でも立ち上がれよ
第二の創世記をここから
死を選ぶ前に
やりたいことに素直であれ
錆びついた腕と
凝り固まった思想が
何かを始めようとする
自分に嘘をつく
やらなかった後悔は
いつ何処で気付くのだろう
気付く前に死を選ぶのか
それとも気づかぬフリをするのか
十七番街のラッパーが
フリースタイルで社会を斬
ロックダンスの熱狂は何を語り
どこへ人を導くのか?
人類再生の波が世界を変えてゆく
まっさらな言葉で何もかもやり直そう
大事なものはあなたが見つけるしかないんだ
躊躇っていては渡れない
虹の先の夢を目指して
忘れかけてた貪欲さをもう一度思い出せ
第二の創世記をここから
倒れたっていい
何度でも立ち上がれよ
第二の創世記をここから
死を選ぶ前に
やりたいことに素直であれ
人類再生の波
新たな時代の予感
最初で最後の Human of Renaissance……
10.私的デカダンス論
泣くことに疲れた私は
街でいちばん寂れたファミレスへ
そこなら恋人もいないかなって
お酒も煙草もまだ吸えない
だから食べまくることにした
でも目の前には恋人達
男は女にルイ・ヴィトンの鞄を贈る
微笑みを浮かべているが
その眼はひとつも笑っておらず
ふたりの未来がなんとなく予想できた
思えば私たちもそうだった
お互いに明日へのオールを漕ぎすぎて
小波すらも乗り越えられない関係
それが私の恋愛における限界値ならば
もはや恋をしてはいけないんだろう
辛い夜も悲しい朝も
貴方がいたから生き延びられたのに
女はティファニーの指輪を密かに見つめる
ミルクを手に取った瞳
決して明るいものとは言えなかった
いつかの私たちと重ねて
とりあえず同情してしまう私
あまりに情けない気持ちに駆られて
大盛りのカルボナーラをただ掻き込んだ
帰り道はもう夜明け前
始発電��で家に帰ろうとした
でも両親とはもう逢いたくなくって
友達に電話したのは
失恋の傷を舐められなくするため
そして恋を純情だと信じる人たちに
私はたやすく捕まってしまった
無表情な怒りと演技質な涙
もはや何とも感じなくなった
いつか縁を切れるならそうしたいけれども
ひとりじゃ生きていけないことが悔しい
少女が大人になること
宿命的なそれ
風はジョー・ディマジオのよう
新たなる旅がここに始まってゆく
11.お子様たちのハイ、チーズ!
【Side A:少年の後悔】
もう逢えないとわかっていても
サヨナラは言えない
言えはしない……
少女は少年の三歩先を行く
空を掴もうとしても
掴めないように
目の前で微笑みを浮かべながら
僕らを惑わせている
かつての僕は身勝手過ぎて
何も見えなかったのさ
今更理解っても遅過ぎるけれど
後悔に遅過ぎることはない
クリスマス前の鋪道を歩く
恋人達は憂いを知らない
最初の接吻も最後の性行為も
今や過去の思い出
真夜中の街は静か過ぎて
僕の本音を見透かしているようだ
何を言おうとも
粗末な言い訳に過ぎないけれど
今日くらい言い訳のひとつ
友よ黙って聞いてほしい
少女はなぜ笑うのか
それは淋しさや悩みを秘めるため
笑顔の裏側にあるものに
男は気付けぬまま
別れた後(のち)に気付くもの
クリスマス前の鋪道で抱き合う
恋人達よ憐れみは要らない
最初の恋も最後の愛も
今や過去の季節
【Side B:少女の懺悔】
私もあなたのことが見えなくて
別れ際に流した涙に
なぜ気付けなかったのか
悩んでいるなら言ってくれればいいのに
でも貴方には言えないって
私がいちばんよく知っている
やさしいから
いとおしいから
運命のどこかに
ふたりが描く未来があるなら
倖せになれたはずなのに
インスタグラムに
友が恋人と写真を撮っていた
もはや嫉妬すらせず
静かに「いいね!」を押して
涙をそっと拭う
見栄やプライドばかりの人生
もう終わりにしたいのに
新たな恋を求める私がいる
涙が止まらないのに
つまらない冗談に微笑みを浮かべる
私は一体何者なんだろう?
12.そして旅は続く
マルーン色の電車に
夕陽がつくるコントラスト
嬉しさと切なさ……ひとつまみ
何故か泣き出しそう
恋とは縁もない
なぜか恋が好きな君
ほんとは淋しいのに……ひた隠し
いつも本音を言わない
乗換駅のスロープは
疲れた星屑で埋め尽くされ
階段で年齢を隠しながら
君は君で居ようとする
おもしろいことが大好きなのに
ずっとつまらない君が嫌いだ
時に流され人に埋もれて
いつか自分を失っていくのか
そして旅は続く
君がピリオドを打たぬ限り
それが人生……君という名の旅
風の吹くまま
黒いバックパックと
蒼いジーンズを履き
楽だからと嘘を……ひとつまみ
現実から逃げてただけ
お洒落になりたいからと
お洒落を気取り
コンサバが好きなのに……ひた隠し
アバンギャルドを装う
最後に本音で話したのは
何年何月のいつだろう
星は瞬き命は墜え
心が死んでいく
サヨナラさえも言えないまま
大切な人と縁が切れて
いつしか孤独を愛すと言い訳して
ひとりになった君を想う
鬱にもハイにもなったけれど
今は何も残らない
頼れる人などいない
君だけの人生
そして旅は続く
君がピリオドを打たぬ限り
それが人生……君という名の旅
風の吹くまま
気分を出してもう一度
タイムマシンに願えるなら
ほんの少しマシな人生が送れたのか
それとも同じ人生か
自由への長い旅がサヨナラの手紙なら
おもしろいことが大好きなのに
ずっとつまらない私が嫌いだ
時に流され人に埋もれて
いつか自分を失っていくのか
そして旅は続く
私がピリオドを打たぬ限り
それが人生……私という名の旅
風の吹くまま
やっと出逢えたんだ
この淋しさを
抱きしめてくれる人に
私が私のまま
生きてていいんだと気付けた
詩集『人類再考』クレジット
Produced by Yuu Sakaoka
Co-Produced by TORIMOMO, Yurine, Sakura Ogawa
Written by Yuu Sakaoka
Drafted / Co-Written by TORIMOMO(No.3,6,9,11), Yurine(No.4,9,10), Sakura Ogawa(No.7,9)
Designed / Edited by Minoru Ichijo
Photo by Julius Yls(Unsplash)
Written / Edited at Yuu Sakaoka Studio, OCoM D101, OCoM Pause, Kitanozaka / Umeda / Sannomiya Starbucks, Kakogawa Tully's Coffee
Respect to KAZUHIKO KATO, KAZUMI YASUI, TAKURO YOSHIDA, THE ALFEE, HIKARU UTADA
Dedicated to my friend, my family, and all my fan!!
2023.2.10
坂岡 優
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