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#重陽の室礼
hosomimuseum · 2 years
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#384 「美しき色、いにしへの裂―〈ぎをん齋藤〉と〈染司よしおか〉の挑戦 ―」後期展示がスタート!
まだまだ暑い日が続きますが、暦の上では立秋を迎えました。 当館では、先日展示替えを行い8月2日より後期展示がスタートしております。
第一展示室では新たに、染司よしおかによる《重陽のかざり》をご紹介しております。
重陽(ちょうよう)とは9月9日、菊の節句のこと。
菊の花を飾り、菊の花びらを浮かべた酒を酌み交わすなどして不老長寿を願う行事です。
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菊被綿(きくのきせわた)
古来中国には、菊の花からこぼれ落ちた露が川となり、その水を飲んだ者は不老長寿になるという「菊水伝説」があり、日本の王朝文化にも強い影響を与えました。
平安時代には、真綿を菊の花にかぶせ、夜露で香りがしみこんだもので体を拭うと健康や長寿の効能があるとされていました。これを菊被綿といい、宮中では盛んに行われていたそうです。
天然染料で染めた鮮やかな真綿が、和紙で造られた菊の造花を覆っています。
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茱萸袋(ぐみぶくろ)
重陽の節句では、無病息災や不老長寿を願い、呉茱萸(ごしゅゆ)という実を袋に入れて飾ります。
茱萸の香りが邪気を祓うと考えられています。
今年の秋は、無病息災を願うとともに、季節の色を愉しんでみてはいかがでしょうか。
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kinemekoudon · 1 year
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【10話】 尿検査を拒否してみたら警察に恫喝されたときのレポ 【大麻取り締まられレポ】
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検事調べが終わって留置場に戻ると、時刻は17時30分になっていた。8時30分頃に出発しているので、実質9時間の労働である。たった5分、検事と会話するだけの労働に9時間。
当然、付き添いの留置官2人と運転手の警官も同じ労働時間なので、かなり無駄な費用がかかっている。そもそも、警官に支払われる給料や、僕を拘留するための費用などは全て税金で賄われているので、僕を逮捕しなければ相当な額の税金が無駄にならずに済んだわけである。
夕食の時間は17時なので、他の収容者は食事を済ませていたが、僕は特別に30分遅れで食事を摂ることになった。例によって質素な内容ではあるが、心身ともに疲弊していたので、夢中になって税金賄い飯をたいらげた。ところで、高カロリーの労働を終えたというのに、いつもと同じ量の弁当で、おかわりもできないというのは不親切だと思う。
夕食を食べ終わり、直角の硬い椅子に座らされ続けたせいでガチガチに凝り固まった腰を手で揉みほぐしていると、留置官から弁護士が来たので面会室に行くようにと指示されたので、ペンと便せんを持って面会室へ行く。
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↑収容者に貸し出されるペンはこのように改造されている。
面会室に入るなり、弁護士は早速、「今日の地検はどうでした?」などと聞いてくるので、僕は「5分程度で終わりましたが、これと言って核心的な質問もされませんでしたし、黙秘しますと言っても、そうですかと言うだけであっさり終わりました」と応える。
弁護士は「まあ最初の検事調べは捜査資料も少ないですから、これからですね」とだけ感想を言うと、「検事はどんな人でしたか?」と聞いてきたので、僕が「黙秘しますと言ったら、豹変したように怒った顔をしていて、おっかなかったです」と応えると、弁護士は「違法な取り調べを避けるための常套手段ですね。録画はせず録音だけしているので、検事の態度や表情までは記録されませんから」と言う。
僕はその言葉に納得し、「検事って公明正大ぶって狡猾ですね」などと言うと、弁護士は半笑いで「検察は警察の上司にあたる役職だから、警察より、よくも悪くも賢いと思ってもらわないと」などと言ってヘラヘラしていた。
そうして弁護士との面会が終わり、自分の居室に戻ると、すぐに留置官から「5番、取調べ」とだけ言われ、再び鉄格子の外に出される。
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留置場から出て、警察署の3階にある刑事部の取調室に連れて行かれると、若い刑事が「任意ですけど、尿検査のために尿の提出に同意してもらえますか?」と聞いてきたので、僕は(仮に大麻の陽性反応が出たとしても、大麻の使用は合法だから問題はない)と思っていたが、刑事が任意だと言うので、「任意なら断ります」と一応言っておく。
すると若い刑事は、僕が尿の提出を拒否する理由をしつこく問いただしてくるが、僕が「任意だからです」とだけ言って頑なに拒否し続けるので、若い刑事はこれでは埒が明かないという顔で一度取調室を出ていくと、いかつめの見てくれの男刑事4人を連れて戻ってくる。
そのうちの1人は、ガサのときにいたオラついた刑事で、ソイツが「やましいことなかったら、尿の提出拒否する必要ないでしょ?」などと詰めてくるが、僕は「やましいことなくても、知らない人に自分の尿を渡したくないので嫌です」と言うと、隣のインテリヤクザ風の刑事が「ほんとは大麻やってたから同意したくないんだろォ?」と声を荒らげて詰めてくる���
僕が「違いますけど、そうだとしても任意なので断る権利はあるはずです」などと応えると、オラつき刑事は瞳孔を開かせた目で「てめえ大麻やってたんだろぉ? ナメてんじゃねえぞ?」とすごんでくる。
僕は現代でも恫喝をしてくる刑事がいるのかと驚きつつも、あくまで毅然とした態度で「あ、恫喝ですか?」と尋ねる。オラつき刑事は一瞬動揺した様子で「恫喝じゃねえだろう」と言いながら、いかにも動揺を隠すように過剰に笑うと、僕の口調を真似ながら「「恫喝ですか?」って言えば、こっちがおとなしくなると思ってる?」などと煽ってくる。
僕はかなり癪に障ったが、なるべく毅然とした感じを保ちながら「いや、てめえとかナメてんじゃねえぞなんて言葉遣いは恫喝に値するでしょ。とりあえずあなたの名前教えてもらえますか?」と喧嘩腰口調で聞く。
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オラつき刑事は「教えません。なんで教えないといけないんですか?」などと挑発的にわざと丁寧語で言ってくるので、僕は「恫喝してきた刑事を把握しておきたいので、教えてください」と応える。
オラつき刑事は「嫌です。教える必要がないので教えません」などとしたり顔で言ってくるので、僕も挑発的に「恫喝してなかったら、名前くらい教えても問題ないと思いますけど。やましいことがあるから教えないんじゃないですか?」と先の刑事の言葉を引用して言う。
オラつき刑事は目を開いて口角を下げた挑発的な表情で「ちがいます。教える必要がないので教えません」などと繰り返し幼稚な返答をしてくるので、僕は「名前を教えてくれないなら、こっちも尿を提出しません」などと言って応戦する。
すると、埒があかないと判断したらしいインテリヤクザ風刑事が「任意で提出しないと、礼状とって強制採尿になるんだよ。尿道にカテーテル挿して採取することになるから、任意の段階で提出しといた方がいいんじゃないかな」とさっきとは違い、こちらに同情するような口調で言ってくるので、僕は少しビビって「本当ですか? 確実に強制採尿になりますか?」と尋ねる。
その刑事は「うん。まあ確実とはいえないけど、薬物事犯では尿は重要な証拠になるからね」などともっともなことを言うので、僕はそもそも尿を提出しても問題ないと思っていたし、尿道カテーテルはとても痛そうで屈辱的に思えたので、「じゃあ任意提出します」と素直に応じた。
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※あとで弁護士に確認したところ、やはり強制採尿になるそうです。ちなみに、逮捕状が出ていない状況で、任意で尿の提出を求められた場合、身体捜査令状が出るまで尿の提出に応じない方が賢明です。
インテリヤクザ風刑事は「うん。じゃあ、採尿してるところを確認しないといけないから、一緒にトイレ行ってもらえるかな?」などと言うので、刑事5人と一緒にトイレに向かう。
トイレに向かう間、僕は「尿は提出しますけど、恫喝されたのは事実なので、あなたの名前教えてもらえますか?」としつこくオラつき刑事に尋ねていたが、オラつき刑事は厄介そうに「だから教えられないんだって」とか「そういう決まりなんだよ」などと言って頑なに教えてくれなかった。
トイレでは、僕が立ち小便器の前で紙コップの中に放尿するのを、刑事たちが監視していた。尿を提出すると、刑事たちは去って行き、再び若い刑事だけになり、今度は「押収したパイプを鑑定に出すんですが、鑑定にあたってバラす可能性があるので、パイプの所有権放棄に応じてもらえますか?」と尋ねてくる。
僕は「尿みたいに、任意で拒否しても強制的に放棄させてくるんですか?」と尋ねると、若い刑事は申し訳なさそうに、「そう…ですね」と言う。僕は疲弊していて、早く自分の居室に戻りたかったので、仕方なく所有権放棄に応じた。
しかし、あとで弁護士に尋ねると、所有権放棄に関しては本当に任意であった。押収された物は起訴されなかった場合、返却(還付)されるのだが、当然、所有権放棄に応じると不起訴でも返却されることはない。2000円くらいのパイプだったので別にいいのだけど、なんか悔しく思う。
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つづく
この物語はフィクションです。また、あらゆる薬物犯罪の防止・軽減を目的としています( ΦωΦ )
#フィクション#エッセイ#大麻#大麻取り締まられレポ
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kanglo · 8 months
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第13回常陸の国・里山&野外ワークショップ&マインドフルネスアート合宿【初秋特別編】(2023年9月18日-19日 in 茨城県常陸太田)
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第13回常陸の国・里山&野外ワークショップ&マインドフルネスアート合宿【初秋特別編】 (2023年9月18日-19日 in 茨城県常陸太田) https://kanglohoops202309.peatix.com/view https://www.facebook.com/events/690266253005922
今年で12年目を迎えたオープン合宿。今回は、初秋特別編です。「160年の古民家荒蒔邸、300年の菊地邸などの里山古民家、1000年古神社で過ごす心鎮めるマインドフルネス、本格有機農体験、手仕事ワークショップ、深い森と滝散策リトリート、参加者との交流ダイアローグ、創業200年八幡太郎義家ゆかりの湯で心と体を癒すなど、今年もゆったりと過ごす企画にする予定です。
茨城県の常陸の国は、元は日高見国とされていた土地。7世紀に令制国として常陸国が誕生。『常陸国風土記』によれば大化の改新(645年)直後に創設されました。ここは、古い里山だけに多くの文化遺産が残っています。昨年には、NHKの朝ドラマのあの「ひよっこ」の舞台にもなりました。今回は、天候、状態にもよりますが、御岩神社への巡礼も行う予定です。
そして、160年古民家荒蒔邸を拠点に、ゆっ���りとマインドフルネスな時間を体験をします。地元でも秘境の深い森や滝、古神社でゆっくりと過ごします。また、就農25年目となる布施大樹さんと美木さんご夫妻の経営する有機栽培農園「木の里農園」の有機野菜と共に、夜は本物の火や囲炉裏を囲んだ談義と自分達で仕込んだ自然食を頂き下鼓を打ち、焚火の灯で温まりながら、夜の思い出を刻みます。今も住人が住み続ける300年を超える古民家「菊地邸」(ご主人の話を聴けるかな?)で安土桃山時代の空気を味わいます。
このような素晴らしい里山で2日間共に過ごす程、贅沢な時間はないでしょう。里山の人たちとの交流や自然・大地の恵みを得ながら、ライフコーチ、スピリチュアルカウンセラー、アーティストの森夕花先生と共に人生の本来の目的を思い出し、明日への道を見出したいと考えています。今回も素晴らしい機会となることを確信しています。ご参加をお待ちしております。
主催:カングロ株式会社 HOOPS!事業部 https://www.facebook.com/hoops.kanglo
■旅の案内人: ★マインドフルネス&ライフコーチング担当:森夕花(もりゆうか)先生 ●ライフコーチ/アーティスト/カングロ(株)取締役執行役員、尚美高等音楽学院ピアノ科卒業 京都芸術大学芸術学部卒業。ピアノ、声楽、シナリオ、演劇、ジャズダンス、日本舞踊などの自己表現を通して自分自身を探求する。1993年ドイツ、イタリアへの留学。その後、21世紀に入り、ハワイ、セドナ、インドのアシュラムを巡礼する。心理学、哲学、美学、手相、インド占星術、代替医療(中医学・ヒーリング)などを学び、 ヒーリングカウンセラーとして23年間、企業のライフコーチとして9年間、セッション、研修を行う。現在、「大人のためのアート思考講座」「Philoarts研究会」を主宰。趣味は、声楽、読書、人間観察、そば栽培、ヨガ、瞑想。特技、人・動物の心を読む、直観力、探求。好きな言葉は、「自由」「日日是好日」
★企画&案内人担当:藤井啓人(ちょろお) ●茨城県東海村出身。高卒後、上京し新聞配達をしながら予備校に通い筑波大学に入学。4年間、体育会硬式野球部に所属し選手と2軍監督を経験。1992年に株式会社リクルート入社。12年間、組織・人事コンサルティング事業に従事し、約2000社の企業の変革に携わる。社内表彰制度で全国MVP・部門MVPの受賞計8回。2004年に独立し、事業再生コンサルティングのマネジメントリコンストラクション社を設立。2010年5月カングロ株式会社 代表取締役に就任。独自のサス��ナビリティ・イノベーティブ・コンサルティング事業を開始。米国で「今最も羨望の注目を浴びる企業」とされるオンライン・リテーラーのザッポス社のハピネス経営、「社員をサーフィンに行かせよう」「レスポンシブルカンパニー」の題材となっているアウトドア用品メーカーの米パタゴニア社を研究し続け、約1000社3000名のビジネスパーソンにセミナーや勉強会等でその真髄を伝えている。2013年には西アフリカのナイジェリア連邦共和国にて合弁会社を設立し、水問題、エネルギー問題、食糧問題、環境問題を日本のテクノロジーで解決するソーシャルビジネス事業も行う。実地の中から発信される指南は、斬新・先駆的でかつパワフルであり、魂を揺さぶるものとなっている。2013年以降、システムD研究会、自転車事故防止委員会、セブメディの会を設立。2015年より同士と共に「懐かしい未来プロジェクト(HOOPS!)」「サステナ塾」を開始し、持続可能な地域社会の実現のために人間本来の役割を思い出すためのあらゆる「体験」の場と機会を提供している。自転車のある生活をこよなく愛し、年間約1万kmを走破する。マラソンランナー、トライアスリート。趣味はゴミ拾い、俺のベランダ菜園。
★有機野菜:木の里農園 http://konosato.com/
■開催日:2023年9月18日(月)- 19日(火)1泊2日 ※下記集合場所に10時頃に集まり、翌日16時頃に現地解散予定です
■集合場所:  道の駅さとみ(茨城県常陸太田市小菅町694-3) http://www.hitachiota-michinoeki.jp/page/dir000003.html
■スケジュールイメージ: ※天候などの状況により変更となる場合があります <8月26日(土)>  *10時:集合場所(道の駅さとみ)   ※電車組は、JR常磐線東海駅からの送迎有り  *10時15分~:手打ち蕎麦ワークショップ  *12時~13時:自分の打った蕎麦で昼食&オリエンテーション  *13時15分:大中町の荒蒔邸へ移動しチェックイン   ・1000年以上前に建立された大中神社にご挨拶  *13時30分~22時頃:  ※概ね下記のメニューをゆるりと実施していきます。   ・里美の滝散策(美しい秘境の滝を巡ります)   ・300年古民家「菊地邸」訪問   ・全員で夕食準備&自然食料理での夕食&片付け   ・荒蒔邸の囲炉裏と焚火を囲んでのダイアローグ(対話)   ・横川温泉 中野屋旅館 で入浴(入湯料は個別清算)  *22時頃:自由時間  *23時頃:就寝
<8月27日(日)>  *06時:起床~朝のさんぽ(朝陽を拝むマインドフルネスウォーク)  *07時:全員で朝食準備&朝食(禅イーティング)&片付け  *09時~:森夕花先生のマインドフルネスアートセッション  *11時~:清掃・片付けをし移動  *12時~:御岩神社巡礼  *14時~:ゆっくり昼食&対話&クロージング  *16時頃:解散(電車組は近場のJR常磐線内の駅まで送迎します)
■宿泊場所: 里美 160年古民家の宿「荒蒔邸」 茨城県常陸太田市大中町1547 【地図】https://www.aramakitei.com
■当イベントの参加資格:どなたでもご参加可能です。  お気軽にお申し込みください。以下は参考です。  どなたでもご参加可能です。お気軽にお申し込みください。 ※エコビレッジ、パーマカルチャー、トラジションタウン、半農半X、  スローライフ等に関心のある方 ※マインドフルネス、スピリチュアル、メディテーション、ヨガ、  リトリート等に関心のある方 ※お子様は、小学生高学年以上が良いと思います(過去参加有)。  お子様を同伴されたい方は、事務局に事前にご相談下さい。
■参加料:お一人様 3万800円(税込)※小中大学生は1万5400円(税込) ※上記には、参加費、宿泊費、夕食のBBQ及び翌日の朝食付き代が含まれています (アルコールは最低限用意をしますが、多めに飲まれる方は持参頂いています) ※上記には、交通費、夕・朝食以外の食事、入湯料、工芸料などは含まれておりません ※小中高大生はお一人様半額となります(お子様同伴の方は、事前にご相談下さい) ※必要に応じ、領収書をご用意致します
■注意事項:※必ず目を通しておいて下さい ※コロナ対策のご準備をお願い致します ※当企画は、現地集合・現地解散企画です ※電車組は、JR常磐線「東海駅」にてピックアップ致します ※宿泊は、状況に応じ、女性専用部屋を用意します(枕、敷/掛布団あり) ※横川温泉 中野屋旅館 で入浴(入湯料は500円、個別清算となります)  http://www.satomi-nakanoya.com ※工芸ワークショップは「常陸蕎麦・本格手打ち蕎麦教室」を予定(昼食込みで一人2000円程度) ※参加者同士、車での乗り合いをお勧めしております ※参加料は、事前振込制となっております(申込後にお知らせ致します) (前日キャンセルは50%、当日100%のキャンセル料を徴収致します)
■定員:8名限定 ※先着順。定員になり次第締切ります。 ※最小携行人数は5名。参加者が5名を下回る場合、開催を見送る場合があります。 ※小学生未満同伴の場合は、事前にご相談下さい。
■当イベントの申込方法【重要】: ※ 下記をご一読いただきお申込み下さい。 ①下記URLの申込フォームにより正式エントリー 申込フォーム https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSft1YNO6SP4C-YGlgpacoHgGK-wLQ9t-NOybyJuhsVg8sNbjg/viewform
②お申込後、24時間以内に参加受付受領のe-mailを事務局よりご返信させて頂きます。 e-mail: [email protected]
③②の返信メール内にある振込み先に前日までにご入金
(現地でのお支払いも可能です)
④これにて「申込完了」となります。
■協力:木の里農園さん、地元の仲間たち ■主催:カングロ株式会社 HOOPS!事業部 https://www.kanglo.co.jp
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sskyt · 9 months
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『「呪術」の呪縛』上巻読書ノート
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江川純一・久保田浩編『「呪術」の呪縛』(上)リトン、2015年。
 今、呪術がかつてないほど注目されている。近代西欧に成立したreligionに対して、劣位に置かれるmagic概念を所与のものとして前提とすることなく、改めて問い直し、概念史や各国の事例研究といった観点からその諸相に光を当てる書。
 以下、所収論文についての読書メモ。 江川純一・久保田浩「「呪術」概念再考に向けて:文化史・宗教史叙述のための一試論」
 全体の導入論文。日本語の「魔法」と「呪術」、学問的概念としてのmagic、西洋文化史におけるmagic、そして、本書の背景と構成が論じられる。「魔法」(1474)が室町中期に現れているのに対して、「呪術」は『続日本紀』(699)に言及がある。  とはいえ、「呪術」は近世・近代において人口に膾炙しておらず、20世紀後半にフレイザーのmagicの訳語として定着した(それ以前は「魔法」)。また、学問的概念としてのエティックな次元と日常言語としてのイーミックな次元の区別の重要性が指摘される。  学問的概念としてのmagicで要注目なのはタイラーとフレイザーであり、特に後者のmagic→religion→scienceという図式が重要。その後のmagic研究の系譜はある意味ですべてここから始まった。他方で、イーミックな次元で見れば、magicの語源は古代ペルシア語に由来するギリシア語のμάγοςに発する。  すなわち、magic概念には、そもそもペルシア由来という他者性が付与されており、つねに地理的他者(非西洋)、歴史的他者(古代)、宗教的他者(異教)という含意がある。近代的なreligionとscienceは、他者にmagicという名を与えることで、自己を正当化してきた歴史的経緯がある。 第一部 呪術概念の系譜
藤原聖子「アメリカ宗教学における「呪術」概念」
 ウェーバー以来、ピューリタンは「世界の脱魔術化」として位置づけられてきたが、1980年頃からピューリタンも呪術を実践していたとする研究が盛んになった。これらの研究を島薗進の新宗教研究(呪術と近代化は背反しない)と比較対象する論文。  アメリカにおけるピューリタンの呪術実践研究では、呪術と近代化の関係は問題とならず、呪術の感情面が重視され、信仰と理性の対立図式、すなわち、アメリカの知性主義対反知性主義というナショナル・アイデンティティの問題へと引きつけて理解されている。  たしかに考えてみれば、アメリカのホラー映画は、魔女、魔法、霊、占い、ゾンビと呪術に事欠かない。むしろ合理性の反作用としての呪術に取り憑かれているようにさえ見える。それはアメリカという国のアイデンティティに関わる問題で、非常に興味深い。  ちなみに、アメリカの呪術総決算的なホラー映画として「キャビン」おすすめです! この『呪術』論集は、「宗教」概念批判を経た後で、「宗教」周辺の重要概念をアプリオリに前提とせず、反省的にその概念の意味を問い直すという点で、『ニュクス』第5号「聖なるもの」特集と双子のような存在ですね。
竹沢尚一郎「イギリスとフランスにおける呪術研究」
 エヴァンズ=プリチャードのアザンデ研究における妖術論とグリオールのドゴン研究における占い論の検討を通じて、呪術を複雑な世界の「縮減」(ルーマン)の仕組みであるとする仮説を提唱する。
 注で触れられている、レイモン・ファースの師マリノフスキーへの問い「もしすべてがすべてに結びついているとすれば、どこで記述を終えたらよいのでしょうか」は、いかにもラトゥール的な問いのように思える。 横田理博「ウェーバーのいう「エントツァウベルンク」とは何か」
 この論文は何度読んでも面白い。ウェーバーのEntzauberung(脱呪術化、魔術からの解放)は有名な概念で、様々な論者によって援用されるにもかかわらず、ウェーバー自身はこの概念を定義しないために、その内容は実は不明確である。  著者は丁寧な読解によって、「脱呪術化」が『プロ倫』における「救いの手段としての呪術の否定」と、『職業としての学問』における「世界の意味づけの否定」という二つの意味をもつことを明らかにする。また、前者が呪術から宗教への移行であるのに対して、後者は「世俗化」を意味する。  ちなみに、私が『現代思想』のウェーバー特集に寄稿した「世界に魔法をかける」の元ネタはこの論文です。「脱呪術化」という概念でひとつ気になるのは、この語はつねにEntzauberung der Weltと「世界の/世俗の」という言葉を伴っていること。この点も「脱呪術化」を援用する論者に見落とされがちだ。
高橋原「初期の日本宗教学における呪術概念の検討」
 日本の宗教学の歴史の中でmagicの訳語としての「呪術」が定着していった過程を跡付ける。明治時代はmagicの訳語として「呪術」は用いられていなかったが、日本の宗教学の確立とともに大正時代にフレイザーの影響の下、「呪術」が定着していった。 谷内悠「呪術研究における普遍主義と相対主義、そして合理性:分析哲学と認知宗教学から」
 「呪術は合理的である」と言われるときの「合理性」について、タンバイアの普遍主義/相対主義の議論を批判的にアップデートさせることで解決しようとする。概念図式/メタ概念図式の議論はガブリエルの「意味の場」の議論を想起させる。  ただ、普遍主義と相対主義の対立をメタ概念図式によって解決するというのは、問題を一段先送りにしただけのような気もするし、最後に出てきた「生物的合理性」は素朴な自然主義のように思えて、正直なところ、肩透かしの感がある。 第二部 事例研究:アジア
鈴木正崇「スリランカの呪術とその解釈:シーニガマのデウォルを中心に」
 スリランカで最も呪力の強いとされるデウォルについての神話と実際の呪術実践から、呪術の特徴を探る。呪術は「外来」「異人」といった境界的状況に対する意味付与・統御として発生するのであり、現在のグローバル化による変動もまた呪術が力をもつ場である。  たしかにマゴスの語源的意味にしても、フェティッシュにしても、文化的・地理的・時間的な境界において、あるいは、他者との界面において、「呪術」(なるもの)は発生するように思われる。個人的には、障り、罪、穢れ、害、悪を意味するシンハラ語の「ドーサ」という概念が面白い。 木村敏明「プロテスタント宣教師の見た「呪術」と現地社会:ヨハネス・ワルネック著『福音の生命力』をめぐって」
 スマトラのバタックに宣教したヨハネス・ワルネック『福音の生命力』に基づいてキリスト教から見た呪術の意義と効用を検討する。ワルネックは、インドネシアの宗教をアニミズムとして特徴づけたが、その評価は両義的である。  著者はこれを「世界観としてのアニミズム」と「エートスとしてのアニミズム」に分類し、前者が称賛されるのに対して、後者は現世利益を追求する自己中心的な呪術実践であるがゆえに非難されるとする。しかし、ヨハネスはこうした呪術を逆手にとって宣教が可能となるとして、利用価値も認めている。 池澤優「中国における呪術に関する若干の考察:呪術という語の呪術的性格」
 面白かった。呪術を「非人格的な法則性に基づく宇宙の操作」と定義すると、人間の作為が宇宙の経営に関与するという点で、陰陽五行説のみならず、古代中国思想全般が「呪術」になってしまうが、これは概念の使い方として非生産的である、という。  古代中国宗教研究における「呪術」の用例として、『詩経』研究が取り上げられ、そこではおおむね「呪術」が素朴な宗教を指す語として用いられ、特に言霊信仰のようなものが想定されている、と指摘される。  私は特に、グラネ『中国古代の祭礼と歌謡』の解釈が面白かった。詩は個人の感情を歌ったものではなく、慣習によって定められた集団の感情を表出したものであり、慣用句は「興」という強制力をもって、自然を循環させる力をもつ、という。詩はいわば礼のような宇宙の形式なのだろう。
川瀬貴也「近代朝鮮における「宗教」ならざるもの:啓蒙と統治との関係を中心に」
 朝鮮における近代化、日本の植民地支配という観点から、「宗教」と「宗教」ならざるもの(呪術・迷信)との区別が何を意味しているかを示す論文。特に、今村鞆、村山智順による植民地下の民俗学的調査の視線が見つめる「迷信」が興味深い。  近代化・啓蒙によって退けられた「巫俗」が宣教師たちによって朝鮮宗教の本質と捉えられ、さらに、朝鮮民族のナショナリズムへと結びつき、現代韓国社会において伝統と見なされるようになった、という指摘が面白い。この辺りの話はどうしても「コクソン」を思い出さざるをえない。 第三部 事例研究:日本
井関大介「熊沢蕃山の鬼神論と礼楽論」
 近世日本儒学における鬼神の問題を、白石・徂徠・蕃山を中心に、主に「礼」の観点から検討する。蕃山にとって、祭祀儀礼の意義は、人心を無意識裡に統御し、社会を統治することにあったが、それは天人相関論によって宇宙の運行を正しく経営することでもあった。  蕃山によれば、鬼神祭祀の礼は、社会が経済的に豊かになって人心が堕落し始めたとき、富の余剰を有益無害な仕方で蕩尽させるために整備された、とのことだが、これはまんまバタイユの社会的蕩尽の理論と同じですね。 一柳廣孝「魔術は催眠術にあらず:近藤嘉三『魔術と催眠術』の言説戦略」
 明治期の催眠術ブームのベストセラー、近藤嘉三『心理応用魔術と催眠術』にしたがって、明治期の「魔術」イメージを検討する。近藤によれば、魔術とは心の中の霊気を通じて感通する手法であり、睡魔術と醒魔術に分けられ、前者は催眠術からは区別される。  魔術は、感通によって、施術者の意思が被術者へと影響を与えることであり、催眠術とは睡魔術のの導入部分にすぎず、近藤は催眠術による治療は有害であるとさえいう。ここら辺は黒沢清の「CURE」っぽい話ですね。 宮坂清「科学と呪術のあいだ:雪男学術探検隊、林寿郎がみた雪男」
 これは面白い。1959~60年の雪男学術探検隊に参加した動物学者林寿郎の記録から、雪男に関する科学的視点と呪術的視点の関係を問う。学者が探求していた「雪男」とシェルパにとっての「イエティ」が、実は同じではなかったことが判明する件がハラハラして特に面白い。  日本の雪男ブームの出発点は、今西錦司(1952年のマナスル登山隊が雪男の足跡を目撃)だったんだね。知らなかった。あと、雪男探検隊って、川口浩探検隊みたいなものかと思ってたら、ちゃんとした科学的調査隊が派遣されていたのも知らなかった。 今井信治「「魔法少女」の願い」
 1960年代の『魔法使いサリー』『ひみつのアッコちゃん』から現代の『魔法少女まどか☆マギカ』まで、魔法少女アニメを時系列順にたどりながら、そこで描かれている「魔法」表象があとづけられる。  東映魔女っ子シリーズが女子の人気を博したのは、当時、女子向けのテレビ番組がなかったからで、別に魔法でなくてもよかったとの分析だが、そうはいっても「セーラームーン」の継続的な人気や、映画「マジカル・ガール」を見ると、やはり女の子にとって魔法は特別な意味をもっているようにも思われる。 堀江宗正「サブカルチャーの魔術師たち:宗教学的知識の消費と共有」
 アニメやライトノベルで人気の「魔術」を分析することを通じて、データベース消費型のサブカルチャーがその消費者にとって「宗教」よりもリアリティをもつようになった現状を明らかにする。  「魔術」関心層は20~30代の男性であることと、魔術・宗教的語彙をもったメディア作品の受容者は自分を能動的に魔的キャラクターを使役する存在(つまり魔術師)として同定しているという分析を組み合わせると、なかなかに痛い実態が見えてくるような気がする。
 魔術を扱った代表的な作品として『とある魔術の禁書目録』が挙げられているが、現在(2023年)に改めて同様の問題を扱ったら、おそらく代表的な作品は『呪術廻戦』が挙げられることだろう。また、作中では錬金術はあくまでも「科学」であって「魔法」ではないとされるが、実態としてはどう見ても「魔術」を扱っている『鋼の錬金術師』がまったく言及されないのは不思議。
追記
藤原聖子「「呪術」と「合理性」再考:前世紀転換期における〈宗教・呪術・科学〉三分法の成立」『思想』No. 934、2002年、120-141頁。
 呪術は、科学と比べて「非合理的」とされる場合(フレイザー)と、宗教と��べて「合理的」とされる場合(ウェーバー)があるが、これは両者で「合理性」の意味が異なるためである。著者によれば、さらに第三の失われた合理性概念がある。  すなわち、呪術は、理論ー合理的な科学に対して、理論ー非合理的であるが、実践(合目的的)ー非合理的な宗教に対しては、実践ー合理的である。この2種の合理性に加えて、呪術には「ゾッとさせる」という意味での「実体的非合理性」が含意されている(デュルケーム、オットー)。  奇跡論においては、古代末期か~中世末期、奇跡は「聖」に結びついていたが、19世紀末には「超自然」と結びつくようになった、という話(マリン)が面白かった。つまり、キリスト教では奇跡が聖人の業として呪術に対置されていたが、近代以降、科学と対立するがゆえに超自然と結合した、ということ。
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kennak · 10 months
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大阪出入国在留管理局(大阪市)の常勤医師が酒に酔った状態で診察していた問題を巡り、大阪入管職員が診察日の翌日に作成した報告書とみられる文書の存在が明らかとなった。6日、野党が行った出入国在留管理庁(入管庁)へのヒアリングの中で、仁比聡平参院議員(共産)が公表した。(望月衣塑子) ◆猫なで声で診察、呼気検査でアルコール検出  一連の問題で、斎藤健法相は「事実確認には時間がかかる」とし、国会などへの報告をしてこなかったが文書には医師の呼気検査の結果などが詳細にわたって記されていた。野党側は国側が早い時期から状況を把握していた可能性が高まったとして、法相の発言の矛盾を追及し、辞任を求めていく構えだ。  仁比議員が、入管庁関係者から入手したとして公表した文書は、A4判5枚と添付資料からなる。大阪入管の入国警備官名で、同入管の診療室長に宛てていた。医師からアルコールを検出した翌日の今年1月21日の日付があった。  文書の記載によると、医師は1月20日、新型コロナウイルスのワクチン接種を受けた後、午後3時過ぎに登庁。職員に菓子や即席麺などの手土産を配る一方、笑みを浮かべて陽気に振る舞い、落ち着きや冷静さを欠いていた。診療対象者の1人目には、健康診断結果を通知したが、まぶたが重く、猫なで声だったため、医師を含め診療室にいた計5人の呼気検査を実施した。  医師は計3回の検査で、酒気帯び運転の基準値を上回る呼気1リットル中0.22〜0.36ミリグラムのアルコールを検出。すると医師は「なんすかこれ。なんなんですか」などと言い、飲酒の有無は明言しなかった。入管側は医師に年次休暇を取るよう求めたが「失礼なことを」「無断欠勤でもいい」と言って午後4時に退室、欠勤扱いになったという。  野党ヒアリングで、文書の内容の真偽について聞かれた入管庁の担当者は「お答えできない」と、回答を避けた。  斎藤法相は2日の衆院法務委員会で、医師の飲酒問題を把握したのは「2月下旬」と述べていた。入管庁は4月、医療体制の改善策として「大阪の常勤医師1名(令和4年7月増)」と記した資料をまとめたが、当時、既に常勤医師は診療から外れていた。入管難民法改正案は3月に国会提出され、法相は「常勤医師の確保等の医療体制の強化や職員の意識改革の促進などが着実に表れてきている」(4月19日の衆院法務委員会)などと、入管改革を国会で繰り返しアピールしていた。 ◆ウィシュマさん遺族「医療整備、全くうそだった」  名古屋出入国在留管理局(名古屋入管)で2021年に亡くなったスリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさん=当時(33)=の妹のポールニマさん(28)は6日、記者会見し大阪入管の常勤医師が酒に酔って収容者を診療した問題について「(斎藤)法相は姉が亡くなったことで医療体制を整備したといっていたのに全くうそだった」と批判した。  医師は、ウィシュマさんの死亡を受けた収容施設の医療体制強化の一環として大阪入管が昨年7月に雇った。ポールニマさんは「法相は問題を2月に把握しながら公表せず、そのまま改正法案を通そうとしている。無責任だ」と話した。  2人は同日、法相に面談を申し入れたが受け入れられなかった。もう1人の妹ワヨミさん(30)は「入管の医療体制の改善が進んでいるのか聞きたかったが会えずに残念」と話した。
「なんすかこれ」…法相が「調査中」と言った不祥事、実は報告書が存在 大阪入管の飲酒診察問題 医師の言動は:東京新聞 TOKYO Web
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toko4ku · 1 year
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書翰/the letter
 愛するセレニティへ  とつぜんあなたからの便りが届き驚きました。朝目覚めると、脇づくえに見覚えのない紙があったのです。すぐに、あなたの国のものだとわかりました。こんなに白くつるつるした紙は、これまで見たことがないからです。それに、誰にも気づかれずに私の部屋へ入るのは、ただの人には難しいでしょう。  だから、わたしは急いで読み始めました。あなたに何か起きたのかもしれないと思ったのです。すると、はじめの一文に「大好きなエンディミオン」とありました。あなたの字です! あなたの書いた、わたしの名!  その後には、あなたそのものの、まばゆい言葉が続きました。枝に並ぶ小鳥のように、かわいらしい文字の一つ一つ。あなたの書いた文を読むことができるなんて、思っていなかった。わたしにわかる、この国の言葉で書いてくれるなんて。次に会うときはきっと、わたしにあなたの国の文字を教えてください。わたしもあなたの慣れた言葉で、あなたの名と、この想いををつづりたいのです。  セレニティ、わたしも会いたい。一つになるまで抱きしめたい。あなたが好きだと書いてくれたあの湖で、二人きりで。あなたに会えなかった四十三日の間に、あの岸辺からビケウの黄色は消えました。代わりに、見渡すかぎり銀毛草の白で満たされています。その景色はあなたを慕うわたしの心。あなたを恋しがって、あなたの色に染まっています。あの花々が悲しみで枯れる前に、本当のあなたに触れたい。しかしそれよりも、あなたの「ジョウコンノギ」が無事に終わることを祈っています。長い務めの間、どうか何もありませんように。  この文はきっと月へは届かないから、あなたからの便りとともに持っています。いつどこで会っても、あなたに渡せるようにです。でも、できれば今すぐ読んでほしいな。  いつもあなたに手を伸ばしています。  あなたのエンディミオン  追伸  誰が、あなたからの便りをここへ届けてくれたのでしょうか。あなたではないのでしょう? あなたなら、便りを置く前にわたしの頬にキスをしてくれたはずです。その方が、今回のことで立場を悪くしなければよいのですが。わたしの代わりによく礼を伝えてください。
『あるいはその便りが——』  さらに書きつけようとして、彼ははたと止まった。いくらなんでもとっ散らかりすぎではないだろうか。聞きたいことも伝えたいことも湧き続けているが、いい加減に切りをつけたほうがいい……気がする。  ため息をついて筆を置くと、紙を取り上げて全体に目を滑らせる。初学者にとって読みやすい文章になっているだろうか。字形は、文体は、語彙は。おそらく彼女の周囲には、こちらの書き言葉を流暢に操る者がいるだろう。しかし彼女がその手を借りられるかどうかはわからない。また次に会える際の状況も定かではない。彼が読み聞かせることができず、彼女一人で解読せねばならない可能性を考えると、もってまわった修辞技法は極力避けた、平易かつ簡素な言葉選びが望ましいはずだ。  だがどう読み返したところで、今の彼は自己の産物を正しく評価できそうになかった。会えない日々の中で突如得た彼女のしるし。今朝はその存在を呑み切れぬまま公務に出かけ、指で突けば崩れそうな外面をようよう繕いながら、日が暮れるまで民の要望の聞き取りや予ての懸案への対応、政務官へのしょうもない根回しなぞをこなしていたのだ。懐へ仕舞い込んだ紙の存在を、時折り指で確かめながら。  ようやく自室へ「降り」、便りと一対一で向き合うことができたのはつい先ほどのこと。つっ立ったままほとんど貪るように読み返し、読み返し、幾度めかの往路でやっと、それでも紙から視線を外さぬまま書き物机へ向かい椅子に腰を下ろした。さらに便りを端から端まで二往復した後に筆を取り、現在に至る。  彼は書き終えたものをもう一度睨みつけ、紙を置いた。代わりに彼女からのものを取り、ひと撫でしてから己の文へ重ねる。色も手触りも異なる二枚をまとめて何度かたたみ、筒状に丸めると、首元から護符入れを引き出してそこにねじ込んだ。  このように……。一瞬、願ってもどうしようもないことが頭をかすめ、無理やり思考の戸を封じる。もう眠らなければならない。朝が来ればまた、皆の知る「彼」を続けるのだから。  適当に寝支度を済ませると、卓上灯を眠らせ窓越しに空を見上げる。聖地の夜闇は上よりずっと深く濃い。それでいて不思議と、月や星を身近に感じることができた。  この場所のある意味を、彼は幼い頃から考え続けてきた。なぜ地上と異なるのか、なぜ秘されねばならないのか。祝詞のとおり、本当に太陽の娘が��の地に身を隠しているのか。答えを掴みきれたとはいえないが、彼女と過ごすうちに、一つの灯火を得た気がしている。皆に差し出す自分、ただ一人にさらけ出される自分、奥底に埋めたままの自分。どれが欠けても己を己たらしむことができないなら、星もまた多くの顔を持つのだろうと。  窓の向こう、かなたの天上へ手を伸ばす。光の気配をなぞる。  やわらかな頬の丸み、夜露を集めた瞳。  彼の聖所は恵みを得てなお渇きあえいでいるけれど、指先はまだ愛おしむ喜びを忘れていない。今日も。
「おやすみ、セレニティ。あまり遅いと攫ってしまうよ」
 寝台の上で二十ほども寝返りを打った後、彼は掛け布を蹴り飛ばすように身を起こした。首に掛けた護りの蓋を開け、手探りで中身を取り出し広げる。そしてきめの荒いほうだけを脇机へ置き、滑らかなほうは丁寧にたたみ直して再び仕舞い込んだ。  布の擦れ合う音が止んでまもなく、終夜灯とは異なる小さな光が二つ三つと寝台のそばでまたたいた。それらが目的のものを速やかに取り去るのを、彼が見ることはなかった。
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tanakadntt · 1 year
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三輪隊の小説(二次創作)
四畳半にいらっしゃい
狭い。
狭いですよね、四畳半。
すみません。
ここにお客様を通したおれ、間違ってたと古寺章平は思う。特に、背の高い彼の場合は。
「奥寺を頼むな」
B級部隊隊長、東春秋はにこりと微笑んだ。
ここは、三輪隊作戦室の奥にある四畳半ほどのスペースである。部隊に与えられた部屋は自由にやりくりしてよいのだが、三輪隊の場合、その狭いスペースに畳を敷いて使っている。用途は主にお茶をすること、靴を脱いでリラックスすることである。
おそらく間取りの帳尻を合わせるように作った狭小空間は本来使いづらく、いわば『浮いた』スペースなのだが、三輪隊においては、これが意外と役に立っていた。睡眠時間の不規則な三輪秀次がタオルケットをかぶって寝ている時もあれば、米屋陽介がタブレットを片手にゴロゴロしている時もある。奈良坂透がぼんやりと考え事をしている時もあるし、月見蓮が楽しそうに部屋に飾る絵画や花瓶を見立てている時もあった。古寺は古寺で、ふとした瞬間に彼らのそんな姿を垣間見るのが好きだった。
この空間になぜ東隊長を通したのか。
月見蓮がメインになって整えた部屋は小綺麗で品があり、賓客をもてなすのにふさわしいと思えたからだが、古寺にとって心地のよい空間であることも大きな理由である。
今日は、三月十四日で、先日、長期遠征選抜試験の内容が発表されたばかりだ。古寺は試験のために臨時に編成された部隊の隊長を務める。その際、部隊メンバーのひとりに東隊所属の奥寺常幸を選んだのだ。
東の来訪はアポイントのみで、用件には触れられていなかったが、内容は間違いなく奥寺のことであろう。立ち入った話になるかもしれないと大部屋を遠慮したのも理由のひとつだ。
作戦室には三輪と奈良坂が在室していた。米屋は個人ランク戦に出かけている。
「みんな、元気そうだな」
ところが、当然のように三輪、奈良坂も古寺と共に小さな座卓を囲んでいる。正面には東がいる。結果、部屋が狭い。
(先輩方、東さんのこと、好きすぎでしょ)
キリッとしているが、嬉しさの滲み出ている三輪を横目に見ながら思う。奈良坂も妙にウキウキしている。
二人にとって、東は、かたや元隊長、かたや師匠にあたる。
微妙に張り合っている気がしないでもない。もちろん、自分を心配してもくれてるとは思う。思いたい。
「古寺のことは心配していません」
(えー?!)
奈良坂はきっぱりと言う。
「俺もです」
三輪も負けずに宣言する。
(えーえー)
意図はわかる。いや、意図はわかるんですが。もうちょっと。
「そうだな」
東もうなずく。
「俺も奥寺のことは心配していないが、挨拶だけはと思ってな」
「こちらこそよろしくお願いします」
古寺は頭を下げた。用件は本当にそれだけだったらしい。
「しかし、この部屋はのんびりしていいな」
東は窮屈そうなのに、三人を順に見渡してそう言った。
「木虎が世話になるが、よろしく頼むな」
A級部隊隊長、嵐山准が爽やかに微笑んだ。三輪が台所で淹れてきたお茶を座卓に並べている。彼の表情筋が全く動いていない。怖い。スンが過ぎると古寺はハラハラしている。そのまま、一礼して席を外そうとした三輪を奈良坂が目で座れと言っている。
「せっかくだから、三輪も座ってくれ」
気をきかせたのか、嵐山はそう言った。メンタル強者です、嵐山さん。三輪は黙りこくったまま、座った。
今更ながらに、四畳半に通したのはまずかったかと古寺は後悔する。しかし、東さんを通した流れでそうなっちゃったんです、三輪先輩。
三輪が嵐山のことが苦手、苦手と言うより相性が良くない、相性が良くないと言うよりは三輪が一方的に避けているのは知っている。なぜかは知らない。
「こちらこそよろしくお願いします。嵐山隊からは木虎だけが遠征に参加希望なんですね」
遠征に際してのアンケートの内容を思い出しながら聞く。
「ああ、広報部隊の仕事があるにはあるんだが、本人の希望もあるし、経験を積ませてやりたいと思ってな」
ざっくばらんに嵐山が答える。
「そうなんですね···」
そこで話は途切れる。先輩二人の沈黙が重い。しかし、嵐山は平気そうだ。気まずいの、おれだけ?
そう思った時、
「お、嵐山さん、来てたんだ?」
陽介の名に恥じない明るい声が響いた。
「米屋先輩」
「米屋か」
彼は三輪と嵐山の間にどかっと座る。四畳半に十代後半男子が五人。月見が今日は席を外すわねと言った理由がわかった気がした。ぎゅうぎゅうと言っていい。
急に嵐山がクスリと笑った。は?何か文句があるのか?と言った表情で三輪が鋭く目線をあげる。やはり、嵐山はこたえなかった。
「この部屋、忍者屋敷の隠し部屋みたいでいいな」
「三浦のこと、よろしくな」
本日は三月十六日、隊長面接が終わった直後である。
若村麓郎はB級香取隊の攻撃手だ。同じく香取隊の三浦雄太が古寺のチームの一員となる。彼の機動力を買っての選出だった。
香取隊は戦闘員が十七歳と十六歳で構成されている点で三輪隊と似ているチームだ。違うのは、年長者がいないという点とエースである香取葉子がいるという点だ。三輪隊は連携を重視するチーム構成なので、エースはいない。
香取隊の隊長は香取であるはずだが、年上だからか若村麓郎は香取に替わるように古寺に頭を下げた。
「いえ、こちらこそよろしくお願いします」
若村も今回の試験で臨時隊長を務める。突然の抜擢に戸惑っているようだったが、上層部の見解として香取隊のようなエースが隊長を兼任している隊は、その役割を分けた方が望ましいとされる。嵐山隊が良い例だ。そのため若村に隊長職を担ってもらいたいのであろうと古寺は推察している。
それじゃあと別れようとした、そのときである。
ピコンと若村のタブレットに通知が入り、画面を見つめた若村の表情がみるみる険しくなった。
「···あいつ」
「どうしました?」
「あ、う、いや」
話を聞けば、香取隊の作戦室に内側からロックがかかったらしい。かけたのは、香取だと言う。若村は入れない。なるほどと古寺は思う。女子が多いチームはこういう苦労があるのか。
「あ、じゃあウチに来ます?」
東さんも嵐山さんも来てくれたことだし、若村先輩もいいだろう。
「あれ? 若村? 章平、休みじゃねえの?」
米屋が的確にツッコミを入れた。三輪隊作戦室である。
「隊長面接の帰りです。若村先輩は挨拶ですかね?」
締め出されたというのは言わなくてもいい気がする。
若村は、米屋、三輪と同じ学年で同じ高校だ。
「三浦のことは俺がわかる範囲で教えたから、大丈夫だろう」
三輪が珍しく気安い。三浦雄太は三輪と同じクラスだった。
「まあ、そうなんだけど」
若村も気安い。
「お茶はペットボトルでいいよな?」
「あ? ああ」
若村はなんでもないように返事をするが、古寺はそれはどうかと慌てた。お客様なのだ。
「いや、おれが淹れますよ」
若村は初めて入る三輪隊作戦室に興味津々だった。台所にもついてくる。
「悪いな」
「せっかくですから」
台所の横には四畳半の部屋がある。
「こんなとこに畳の部屋があるんだ。お、奈良坂いた」
くつろいでいた奈良坂が黙ってうなずく。
「女の子のいないチームっていいな」
「月見さんいるけど」
「あ、そうか。いや、違うよ。こういうとき、挨拶とかしなくていいし」
「しろよ。挨拶しにきたんだろ?」
奈良坂が呆れたような声を出した。
月見ももうすぐ出勤してくる。三輪隊の防衛任務はこれからなのだ。古寺がお茶を出してきたので、畳の部屋に上がり込む。男子三人が入って、もう狭かった。
「三輪先輩、米屋先輩、お茶が入りました」
男子二人がさらに詰め込まれる。
若村はため息をついた。
「のびのびできていいな」
「いや、狭いだろ」
奈良坂の発言に、古寺はそういう意味ではないのでは?と心のなかでツッコミをいれた。
終わり
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2023年2月11日朝6:30、コーク市内のフラットを出る。約2時間半、電車を乗り継ぎ、キルデア州キルデア(Kildare, Country Kildare)を目指す。
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朝8時17分、乗り換えのサーリス(Thurles)駅プラットフォーム。日照時間がまだまだ短く、朝8時過ぎでも明け方の気配が残る
雨上がりの生臭い都市のにおいと、町外れから風にのって運ばれてくる野原のわずかなにおいが混ざりあって、日の出前の暗闇がつつむ冷たい空気に溶けている。
サマータイムのはじまりまで残り一ヶ月半、日中の陽が短く、曇天と雨の日ばかりが続くアイルランドの冬の厳しさは、南米や南ヨーロッパ出身の友人たちのメンタルを目に見えて明らかにすり減らしていた。
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霜が降りたフィッツジェラルドズパーク(Fitzgerald's Park, Cork)、リー川(River Lee)沿いのキンポウゲの葉
「あなたは日本でも北の方の出身だから、こういう冬の気候に慣れているんでしょ?」と、げっそりした表情の移民の友人たちが訊ねてくるたびに「アイルランドにおける英語の『冬』と、日本語の『冬』は、その言葉に含まれているバックグラウンドが違う、このふたつは完全に違う季節だと思う」と答えた。
彼らが「冬」と呼ぶ、11月初旬から3月後半あたりまで、わたしたちのイメージする冬らしい冬の日もあるにはあったけれど、それはせいぜい1ヶ月半くらい。あとのおおよそ4ヶ月間は、気温一桁台から二桁台前半あたりをうろうろする。メキシコ湾からアイルランドとイギリスに届く暖流の影響で、振り続ける雨は雪になること無く、その影響で湿度が下がらない。体感は寒いのに、大気は霧と湿度に包まれてなんとなくじめじめしている。
要するに、冬の厳しさの質が全く違う。
東北の冬が、雪という抗いようのない大きな重量を持った物体に対して、歯を食いしばりぐっと耐え忍ぶようなイメージなら、アイルランドの冬は、浴室に生えるカビのように毎日少しずつ心の中のしんどさの領土を広げていく。
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コーク郊外、冬はよく町が霧に包まれる
春が来る。
2月1日はケルトの暦の春分の日、ゲール語でインボルク(Imbolc)。
暦の上での春と、体感としての春におおよそ1ヶ月の時間が空くこと、そしてその到来がそこに住む人々にとって他の季節のどれよりも特別であることは東北と同じだ。
前回記事のハグ・オブ・ベアラ(Hag of Beara)についての文献を調べていたときに何度も目にしたブリジッド(Brigid)の名前は、ケルト神話に登場する存在だった。
なので当然、2月1日の聖ブリジッドの日(St. Brigid’s Day)の日や、その名前を冠して2023年から公式にアイルランドの祝日になった2月の第一月曜日も、それに関連する日だと思い込んでいたがどうやら違うらしかった。
聖ブリジッド(St. Brigid)は現在の北アイルランドとの国境近く、ラウス州フォアハート(Faughart, Country Louth)に生まれ、5世紀から6世紀にかけて実在していたとされるアイルランド人の修道女だ。
幼い頃から貧しい人々に施しを与え、アイルランドの守護聖人である聖パトリックによって洗礼を受けたあと、各地で教会や修道院、アートスクールまで設立したと言われている。
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1902年から続く雑誌 Ireland’s Own の表紙の聖ブリジッド、手には彼女の信仰の象徴の十字架の藁細工
彼女に関して興味深い点がふたつある。
ひとつは、彼女が実在したことを確実に証明できる文献が残っていないこと。
そしてふたつめは、前述の通り全く同じ名前のケルト神話の女神が存在することだ。
日本に五穀豊穣や学業成就を祈るためのモチーフとしての神々があるように、キリスト教圏の聖人にもその多くに守護の対象がある。聖ブリジッドの守護対象は家畜、詩、歌、鍛冶、病気からの回復など、周知されているものだけでも非常に手広い。
そしてそれらの守護は、女神ブリジッドの守護するものと同じだ。
普遍的な祈りである「病気からの回復」は、アイルランドにおいて井戸や湧き水と関連付けられることが多い。古くはドルイドの信仰の対象であり、地下から湧き上がる水は癒しや命の源とみなされ、アイルランド国内に約3000ある「聖なる井戸」の内の少なくとも10の井戸がブリジッドと紐付いて周知されている。
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聖ブリジッドの泉の井戸、井戸の水自体は正直あまり綺麗な水質には見えなかった
彼女が修道院と教会を建てたあとそこに没したとされる町、キルデアの町外れには、それらを巡礼する人々のために用意された聖ブリジッドの泉(St Brigids Garden Well)がある。
もともとの小川の曲線に沿って整備されたと思われるその小さな公園には、聖キルデアの銅像が経ち、彼女に対する崇拝の象徴であるイグサや藁で編まれた十字架のモチーフが散見される。
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聖ブリジッド像、聖ブリジッドの日から5日後だったこともあり供えてあった花はすべて瑞々しい
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外壁に刻まれた聖ブリジッドの十字架(St.Brigid’s Crosses)モチーフの彫刻。2月1日にこの十字架を玄関に飾るとブリジッドの守護が受けられるという信仰がアイルランドにおいて広く分布する
その周囲や周りの木々、公園の奥に位置する井戸の近辺には多くの供え物が並ぶ。供え物の多くは治癒を望む体のパーツにまつわるものであるらしく、パンデミック後ということもあってかマスク(文脈を知らず一見すると捨てられたマスクのゴミに見える)が目立った。
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ストッキング、マスク、靴紐、靴下、スカーフ、ネックレス、供え物は様々。木から供物が落ちると祈った箇所が加護を受け、病気や外傷が治癒すると信じられている
町外れに位置するにも関わらず、絶えず入れ替わり数名の人が訪れる。
録音レコーダーをまわしながら、来訪者が途切れたタイミングで公園の全景を眺める。澄んだ小川が風を運び、もとの地形にも配慮されデザインされたと思われる、心地の良い公園である。にも関わらず、なんだか妙な感じがした。
公園の奥にある井戸と、入り口付近を流れる小川が繋がっていないのだ。地下で繋がっているのかもしれないと思い小川の上流を視線でたどっても、井戸とは90度逆の方向だ。上流は茂みの奥へと続き、その先は見えなかった。
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公園全景。撮影地点の背後に井戸がある。小川は写真左奥の茂みの方から水が流れて来ている
録音を終えると、キルデアの中心部に向かう。
中心部といっても、人口9000人に満たない小さな町だ。もとは数えられるほどのパブとカフェ、そして聖ブリジッドが設立したといわれる中規模の教会がある比較的静かな町だったが、2007年にオープンした大型アウトレットモールには隣県である首都ダブリンからも大型バスが乗り入れる。
土曜日の昼下がりに町を歩くほとんどの人が、有名ブランドのショップバッグを持ち、駅の方角へと歩いていく。
中心部にやって来たのは聖ブリジッド大聖堂(St Brigid’s Cathedral)に行くためだった。だが、この日に限ってメンテナンスのために敷地全体が閉鎖されていた。
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聖ブリジッド大聖堂、閉じられたメインエントランスのフェンスに手をつっこんで撮った写真……
アイリッシュ・ナショナル・スタッド&ガーデンズ(Irish National Stud & Gardens)に向かった。
時間が余ったらついでに行けたらいいかな、と思っていた場所だ。
競走馬の繁殖とトレーニングの場として20世紀初頭に設立され、今では市民に親しまれる広域公園としても機能するこの場所には日本庭園がある。
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1906年、ロンドンで日本趣味の骨董品店を経営し、自身も骨董商だった Tassa Eida (日本名: 飯田三郎)は、日本庭園をつくるためにキルデアに派遣され、その後の4年間を彼の息子 Minoru と共に造園に従事する。
(彼らの詳細については こちら と こちら の記事が詳しい、どちらも素晴らしくリサーチされたポスト)
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手入れの行き届いた枯山水
19世紀後半から20世紀初頭にかけてジャポニズム、つまり「日本っぽいもの」がヨーロッパで流行ると、貴族たちはこぞって「日本っぽい建築」や「日本っぽい庭園」を作りたがった。
ただし、やはりそれは「日本っぽいもの」の域を出ないものが多く、日本で生まれ育った人間が見ると、形容し難い、ちょっとした居心地の悪さのようなものを覚えるようなものが多い。
そういう類のものだろうとあまり期待せずに訪れると、良い意味でその期待を裏切られる。
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庭園の動線、ちょうどまんなかあたりにある洞窟?からの景色。右にあるのは藤棚で春にはきれいに藤の花が咲くらしい
清らかな水が美しい動線で引かれ、人が生まれてから死ぬまでを表現したその庭園は、当時イギリスで流行したエドワード様式建築の影響を受けて少しだけ華美ではあるものの、正真正銘の日本庭園だった。
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庭園の石灯籠によじ登っていた鬼。庭園にある多くの植物やオブジェクトが日本から輸入したものだが、たまにこういう西のものとも東のものとも分からないモチーフも見かけて興味深かった
町の中心部に戻ると、帰路の電車の出発まで1時間弱の時間があった。
少し散策したあと、聖ブリジッド大聖堂に戻ってくる。
地域の人だけが使う入り口とかあってそこから入れたりしないかな……などと不届きなことを考えて外壁の周りをうろついたが、それらしきものは見つからなかった。
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入り口を探っているときに外壁から見えたラウンドタワー、実際に登れるものとしてはアイルランド国内でいちばん高いらしい
しかたなくキルデア駅に向かう。
プラットフォームの椅子に座って電車を待っていると知らない女性に、どこから来たのか、と声をかけられた。
薄暗いプラットフォームで目をこらすと、大聖堂に戻る前に一瞬だけ立ち寄った、メインストリートから少し外れた場所にあった雑貨屋の店員だった。
日本から来たこと、リサーチに関すること、井戸とスタッドガーデンの方には行って、教会にどうにか入れないか模索したが結局入れなかったことを拙い英語で説明する。
すると「どっちの井戸に行ったの?」と訊ねられた。
聞き間違いかと思い、どういう意味ですか?と返すと、彼女が説明してくれた内容はこうだった。
ブリジッドの井戸はふたつあって、ひとつはおそらくあなたが行った聖ブリジッドの泉、 聖人の方のブリジッドを祀ってるところ。地元民にとってはずっと特別な場所だったけど、パンデミック中にきれいに整備されて、観光客が来たり滞在したりが以前よりも更に容易になった。
もうひとつあるのが、Wayside Well(日本語直訳: 道端の井戸)と呼ばれている場所。こっちがキリスト教伝来前のドルイド(ケルト人たちの信仰における祭司)のブリジッドを祀っていると言われている。スタッドガーデンの駐車場からすぐそばの、とても素朴な井戸で、観光客はまず行かない。
そして、聖ブリジッドの泉の公園を流れる水は、Wayside Wellが源泉。
そう、この話を初めて聞いたとき、わたしもとてもおもしろいと思った。
地味で、ほぼ地元民しか知らない、古代ブリジッドの方から湧き出た水が、キリスト教のブリジッドの方に流れていって、そしてその公園の方が立派に整備されていて、人がたくさん来る。歴史が辿ったストーリーと水の流れが同じなんて、ちょっとロマンチックだよね。
そして、あなたの旅のことも同じようにロマンチックに感じる。
日本庭園に行ったんだよね?
あそこを流れる小川の水も、同じWayside Wellから引いた水だよ。
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スタッドガーデンの日本庭園に流れる小川
水の情報記憶に関する文章を読んだことがある。
スプーン1杯の水が1TB分の情報を記録できる、という科学研究だ。
信仰が人々の普遍的な祈りを運ぶ船だと考えたとき、わたしたちは船を替えても、変わらず同じ水の上に浮かぶ。
あれこれ考えて右往左往するよりも、もっと単純に、すべては最初から土地とそこを流れる水にメモリーされていて、わたしたちはきっと、そのぼんやりとした断片にただ触れることだけができるのかもしれない。
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聖ブリジッドの泉公園を流れる小川。水がとても綺麗でクレソン?が群生していた
ふたつの井戸の話にあまりにも驚いて「そんな情報、どこにも書いてなくて全然知らなかった、道端の井戸(Wayside Well)の方にも行くべきだった」とわたしが言うと、彼女は微笑みながらこう言った。
「また来ればいいよ、水が止まることはきっとないからね」
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kachoushi · 27 days
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風月句会
2023年12月17日
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於:川崎市多摩市民館 写真:柴田貴薫
坊城俊樹選 栗林圭魚選
坊城俊樹選 特選句
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坊城俊樹選 特選句
黒門の枡形山に裘 幸風 冬蝶を労はるやうに母の塔 幸風 眠る山起こさぬやうに歩き出す 白陶 隠れんぼ使ひ切れざる紅葉山 経彦 冬帝と対峙の富士や猛々し 三無 笹鳴や少し傾く城主墓 芙佐子 山門へ黄落の磴細く掃く 斉 黄落の野仏は皆西へ向き 炳子
坊城俊樹選 並選句
花柊枡形六丁目てふ坂の 炳子 稜線を茜に染めて神迎 亜栄子 山門を潜らざるなり冬の蠅 慶月 赤い実を数多残して大枯木 秋尚 侘助のうす紅寺塀より覗く 慶月 一門に九重の石塔返り花 斉 空を抱くメタセコイアの冬支度 三無 小流の落葉の堰をくぐる音 久子 法鼓鳴り納め観音待つこころ 慶月 年尾句碑一礼をして納め句座 芙佐子 古民家の屋根見下ろせる冬山家 貴薫 衆生指す観音の手や冬日燦 三無 案外な優男なり冬木立 千種 仏像を抱く菩提樹枯木立 ます江 空いっぱい梢を広げて冬芽立つ 斉 城址に烏合の衆や日向ぼこ 芙佐子 法鼓聴く銀杏落葉の女坂 亜栄子 群千鳥メタセコイアの軋む音 貴薫 極月の装ひ清く地蔵尊 貴薫 古寺の法鼓の渡る師走かな 久子 綿虫に逆光といふ日の射して 三無 立ち止まりくらやみ坂の冬椿 白陶 枯尾花病院跡を囲ひをり 慶月 冬帝や明るき供花を陽子墓碑 文英 病院跡の高みは葛の枯るるまま 炳子 冬紅葉残されし日を句碑に寄す 慶月 山茶花の太陽に蕊開をり 貴薫 目の高さ風の高さに枯尾花 三無 鴨浮かべ川直角に曲りたる 千種 冬ぬくし大樹の下の寄せ菩薩 久 赤き実を揺らし冬鳥姦しく 芙佐子 内室の墳墓欠け落ち冬ざるる 斉 磴上り陽子の墓碑や石蕗の花 幸風 
栗林圭魚選 特選句
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栗林圭魚選 特選句
蒼天に山脈低く雪の富士 芙佐子 空を抱くメタセコイアの冬支度 三無 SL に群がる揃いの冬帽子 経彦 かなしことうすれゆきたり冬霞 幸子 笹鳴の過ぐ内室の小さき墓 慶月 法鼓聴く銀杏落葉の女坂 亜栄子 古寺の法鼓の渡る師走かな 久子 冬帝や明るき供花を陽子墓碑 文英 笹鳴や少し傾く城主墓 芙佐子 枯芝の広場の狭鬼ごっこ 経彦
栗林圭魚選 並選句
ひっそりと庫裏の竹垣冬薔薇 三無 母子像や冬の日の冷えいかばかり 軽象 冬紅葉句碑に写りて華やげり ます江 赤い実を数多残して大枯木 秋尚 侘助のうす紅寺塀より覗く 慶月 冬蝶を労はるやうに母の塔 幸風 風に耐へ枝を離さぬ枯葉かな 秋尚 稲毛氏の墓道つつじの返り花 芙佐子 小流の落葉の堰をくぐる音 久子 洗堰河原拡ぐる枯葎 幸風 雪囲の上に高窓民家園 眞理子 年尾句碑一礼をして納め句座 芙佐子 冠雪の富士を戴く学府かな 斉 枯れ尾花日向に赫く息づかひ 亜栄子 鮮やかな枯葉一枚残りをり 軽象 空いっぱい梢を広げて冬芽立つ 斉 新藁をまづ打ちてより年用意 眞理子 冬帝と対峙の富士や猛々し 三無 群千鳥メタセコイアの軋む音 貴薫 極月の装ひ清く地蔵尊 貴薫 幾年や通ひし枡形納め句座 亜栄子 式部の実色たをやかに句碑に沿ふ 炳子 綿虫に逆光といふ日の射して 三無 奥津城の静寂破りて寒鴉 芙佐子 寒禽の高音を重ね森晴るる 斉 枯尾花病院跡を囲ひをり 慶月 冬の鳥飯桐ゆらし啄ばめり ます江 病院跡の高みは葛の枯るるまま 炳子 冬日浴び真っ赤に句碑の楓照り 三無 山門へ黄落の磴細く掃く 斉 朝の日に磨かれし艶冬木の芽 秋尚 すくひては落葉まく子や埋もりて 幸子 冬麗や飯桐の実の高々と 久子 記念樹の枯蔓重き年尾句碑 文英 冬木影伸びて冬木を掴みをり 白陶 鴨浮かべ川直角に曲りたる 千種 見定める一枝の枯葉落ちるまで 軽象 内室の墳墓欠け落ち冬ざるる 斉 枯菊を束ねる手元香りくる ます江 磴上り陽子の墓碑や石蕗の花 幸風 
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le-tessia · 1 month
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なるほど、定期的に訪れる「民主党政権擁護」が再発してるんですね��
あのような惨劇は二度と繰り返してはなりません。あの時代がいかに酷いものであったか、いくらでも具体例を挙げて語れますので、支持者から叩かれることを覚悟で詳説していきましょうか。
個人的に、「悪夢の民主党政権」における大きな問題点は次の3点と考えています。
(1)国家運営能力の欠如により、内政上の失敗を数多く引き起こし、国益を損ない続けた
(2)拙劣な外交を繰り返し、日米関係をはじめ、周辺諸国からの信頼を大きく毀損した
(3)総理・閣僚をはじめとする所属議員の度重なる不祥事や、自分たちに都合が悪い情報を隠蔽する体質によって、国民の政治に対する信頼を失い続けた
では、それぞれどんなことがあったか振り返っていきましょう。はらわたが煮えくり返る覚悟で読み進めてください。
(1)国家運営能力の欠如
・財源の見込みが甘く、政権交代の際に掲げたマニフェストはほぼ未達成。
・官僚を敵視して排除し、国家業務の停滞と質低下を招いた。
・歴史的水準まで進んだ円高を放置し、デフレを加速させた。
・法的根拠がないばかりでなく、仕分人の選定や対象事業選定にも透明性を欠いた「事業仕分け」をデフレ時におこない、必要な公共投資を削減。経済を悪化させたにも関わらず、結果に責任を負わなかった。
・「コンクリートから人へ」という誤った政策により、災害対策を疎かにしたうえ、地域社会を破壊した。
・「朝鮮王室儀軌引渡」「尖閣事件の船長釈放」「運用3号通知」「国家公務員採用大幅減」など、閣僚たちが思い付きレベルの意思決定を独断でおこない、結果的に我が国の将来に禍根を残した。
・法的根拠のない組織を乱立させ、意思決定過程が曖昧になり、指揮命令系統も混乱。
・法的根拠のない大臣や副大臣を任命したり、個人的な友人を参与に、党職員を内閣官房職員に任命するなど、ルールを無視、公私の別がつかない人事を実施。
・原発停止、ダム建設中止など、法令根拠や事前協議が必要な決定を手続無視で断行。
(2)外交能力の欠如
・普天間基地問題が迷走し、沖縄とアメリカの信頼を大きく損なった。
・来日したオバマ大統領を日本に残したまま、鳩山総理がAPEC首脳会議に出席するためにシンガポールに向かうという非礼行為。
・尖閣沖漁船衝突事件では、中国側の脅迫や報復に屈して船長を早々に釈放、不起訴に。その後の尖閣諸島国有化でも迷走。
・領空侵犯が頻発するも、実効的な対策をとらず。
・韓国に対しては、通貨スワップ協定締結、朝鮮王室儀軌引渡し、慰安婦問題での「知恵を絞っていきたい」発言など、不用意な譲歩を重ねた。
・実現に向けた方策が何ら決まっていない状態で、国連気候変動サミットにおいて「CO2の25%削減」を突如国際公約化。
・実現の見込みも全くないまま、G8の場で、「太陽光パネルを1000万戸に設置する」と突如国際公約をおこなった。
(3)閣僚・所属議員の度重なる不祥事と情報隠蔽体質
・鳩山総理⇒偽装献金問題、脱税問題、引退撤回、「最低でも県外」「Trust me」「国民の皆様が聞く耳を持たなくなった」
・菅総理⇒外国人献金問題、北朝鮮関係団体献金問題、「顔が見たくなければ法案を通せ」
・野田総理⇒在日韓国人献金問題、脱税企業献金問題、民団選挙協力お礼発言、「大きな音だね」
・小沢元代表⇒政治資金規正法違反容疑で強制起訴(無罪判決)、献金虚偽記載で公設秘書が逮捕(有罪判決)
・仙谷官房長官⇒尖閣漁船衝突事件、「自衛隊は暴力装置」
・赤松農水大臣⇒口蹄疫問題、「だから早く殺せって言ってるのに」
・松本復興担当大臣⇒「知恵を出さないやつは助けない」「書いたらその社は終わりだから」
・長妻厚労大臣⇒運用3号独断決定、職務停滞
・蓮舫行政刷新担当大臣⇒事務所費架空計上問題、国会内ファッション雑誌撮影
・川端文科大臣⇒事務所費架空計上問題、キャバクラ費用を政治資金で計上
・鹿野農水大臣⇒対中不正輸出疑惑、機密漏洩疑惑
・千葉法務大臣⇒落選後も留任
・鉢呂経産大臣⇒「死の街」「放射能をうつす」
・一川防衛大臣⇒「安全保障に関しては素人」
・柳田法務大臣⇒「答弁は二つ覚えておけばよい」
・山岡消費者担当大臣⇒マルチ商法業者からの献金問題
・中井国家公安委員長⇒議員宿舎にホステス連れ込み&カードキー貸与、式典で秋篠宮ご夫妻に「早く座れよ」とヤジ
・小林議員⇒違法献金問題で選対委員長が逮捕、選対幹部が公職選挙法違反で有罪
・土肥議員⇒竹島領有権放棄を日本側に求める「日韓共同宣言」に署名
・横峯議員⇒賭けゴルフ、女性暴行、恐喝事件への関与
・原発事故対応(SPEEDI、米実測値の非公表、議事録不作成など)、尖閣ビデオ、北朝鮮ミサイル発射への対応、温暖化対策の家計負担、年金改革の財政試算 など、自分たちに都合が悪い情報は隠蔽し、政府への深刻な不信感を招いた。
・総理-閣僚間で見解の方向性や意見の不一致が常態化。それらも含め、自民党で同様の事態があれば野党のみならずマスコミも総出で吊し上げられる事態となるが、マスコミも概ね民主党に好意的な報道姿勢。
そんなに民主党時代が良かったなら、下野以降何度でも政権を取り戻すチャンスはあったはず。なのにただ一度もそうなっていないということは、それが民意ということです。私もあんな地獄のような時代は二度と御免です。
https://x.com/nittaryo/status/1738566069697356187?s=46&t=1lgVS1ds3uqk5xvTqZM4Fw
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blogmikimon · 3 months
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プロフィール
こんにちは😃
先日から能登半島地震で被災されたり、JALの事故に居合わせた方々の参考になればと思い、PTSDに関して辛い体験を話すことも大事かも💡という内容引用をしてきました。
話すこと ・ 話すこと2 @過去の記事
辛い経験を話したい方が話せる場所があるといいなぁとは思っていたのですが、色々と考えて、思いきって自分で体験のシェア会をボランティアで始めてみることにしました!
誰も来ない可能性大ですが😭、スポーツクラブのオンラインレッスンを担当していた時は北海道から大分ぐらいまで全国の方がいらっしゃってくださったので、SNSのフォロワーさんやそのお友達、親族にお一人ぐらいは該当の方もいるかなぁと思いまして… でもやっぱりいないかな😭 ぜひ皆様シェアしてくださると嬉しいです🙏💦💦
さて、詳細は後日発表予定ですがその前に、オンラインで初めましての方には私があまりにも馬の骨なので、詳しいプロフィールを書くことにしました🦴
が、全然読まなくて大丈夫です!😅
詳しく調べてから通いたい慎重な方向けですので、ご興味あれば… という感じでよろしくお願い申し上げます🙏
エピソードを全部を書いてたら長くなるので、今の私に影響しているかな?ということだけかいつまんだけれど、それでも長いので暇で死にそうな時があったら読んでくださいませ〜♡
ではさっそくプロフィールです↓
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(右が私です)
濱崎みき
福岡県出身
同志社大学 文化情報学部卒業
製薬会社にて医薬情報担当者(MR)を経てヨガインストラクター
修了
RYT200、ジャネットラウ 陰陽ヨガインストラクター養成講座、ポールグリリー YOGI’s guide to chakra meditation、他
レッスン実績
HOT 40 YOGA、ACEアクシスコア、gift(カフェヨガ、古民家ヨガ)、コラーゲンスタジオ ルキナ、昭和記念公園(パークヨガ)、studio BOWSPRING、スポーツクラブNAS、セントラルフィットネス、東急スポーツオアシス、NASLIVE、マタニティヨガ、溶岩ヨガ 美温
はじめまして。濱崎みきと申します。千葉でヨガインストラクターをやっております。
ここからは今までの私について目次の順番で書いていますが、ホントに読まなくて大丈夫な内容が無いやつなので😭、お忙しい皆様は⑥のメッセージのところまで飛ばしてくださいませ〜💦
よろしくお願いいたします🙏
目次
①子供時代
②大学生
③会社員
④ヨガ
⑤プー時々フリーター
⑥メッセージ
①子供時代
私は福岡県出身で高校卒業までは福岡の田舎で育ちました。子供の頃のことで特別だったのは信仰についてです。
両親のルーツは長崎県で、私は敬虔なカトリック(伝統的なキリスト教)の家庭で育ちました。
幼児洗礼を受け、物心ついた時からはほぼ毎週ミサに通っていました。日曜学校という子供向けの聖書の勉強会にも参加していました。
今は色々ありキリスト教やその他宗教も信仰していませんが、普通に過ごしていたら気にならないであろう、愛、罪、神などについて小さい頃からよく考えていました。
また祖父母は被爆者で、原爆資料や被爆した教会を見に行く機会も多く、それらにとても心を痛めていて、子供ながらにラブアンドピースを探求するジョンレノン系でもありました。
これらは私がインド神話やヨガ哲学、ヨガ的な心の持ち方に興味を持つきっかけになったと思います。
②大学生
その後、大学入学を機に京都に引っ越しました。
大学は文化全般を学べる珍しい学部に行き、芸術、身体論、言語学など、人間の精神的な活動である文化について広く触れました。
卒業時には、京都国立美術館で美術室長、京都文化資料研究センター長を歴任された狩野博之教授の研究室で、日本美術(浮世絵)を専攻しました。博物館学芸員の国家資格も持っています。
憧れていた学芸員には結局なれませんでしたが、今でも芸術に触れることが大好きです。
③会社員
卒業後は製薬会社に就職しました。営業として医師や薬剤師の先生達と面会する仕事をしていて、転勤で東京にやってきました。
病気や薬、医療制度についてとても勉強になり貴重な経験もさせていただいたのですが、性格的に全く向いていなくて… たくさんの方に助けていただいたけれど体調を崩して6年で辞めました。
④ヨガ
その頃は色々と迷走していて、ベジタリアンになったり、山ほど漢方を飲んだり、怪しいマントラを唱えて瞑想したり、健康法やスピリチュアルなことをたくさん習いに行きました。
その中で “あるヨギの自叙伝” というパラマハンサ・ヨガナンダの本に出会いました。ヨガナンダは映画化もされた、アメリカにヨガを伝えたインド人です。
その影響で、ヨガナンダが提唱した “クリヤヨガ” を習うべく“Babaji’s KriyaYoga” という、カナダの団体のイニシエーションをレベル2まで受けました。それがヨガを本格的に始めたきっかけです。
(当時、ヨガナンダが作ったSRFでは英語でしか学べなかったので内容が近そうなところから学びました。今は翻訳された通信コースがあります。)
その後もクリヤヨガを続けながら、伝統的なヨガから新しいヨガ、歌うヨガや食べるヨガも!色々習いに行きました。
結局今はベーシックなハタヨガと陰陽ヨガが好きで続けています。
⑤プー時々フリーター
退職後は千葉に引っ越して、ヨガスクールに通ったり、カフェで働いたり、タイ古式マッサージ店で働いたり、薬膳やアーユルヴェーダ、太極拳、カッサ、アレキサンダーテクニーク、フェルデンクライスメソッド、ヴィパッサナー瞑想、マインドフルネス瞑想、チャクラ瞑想、TFT(思考場療法)も習いました!
ヨガスクール卒業後は細々とクラスもしながら今に至る、という感じです。
全くバラバラでまとまりのないように見えますが、私にとっては意外と一貫性があります。
それは “健康に興味津々!” ということです!
それも、ボディ、マインド、スピリット、コミュニティを含む統合的な健康です。
芸術や信仰は魂の栄養ですし、薬やアーユルヴェーダは身体の健康に、食事やマッサージは心の健康にも関係がありますね。
そして、ヨガは “ボディ、マインド、スピリット、全ての栄養になる!” と私は思っています!ヨガのためにみんなで集まるのも、コミュニティの健康に繋がりそうです。
⑥メッセージ
一昨年コロナ禍でまだ先が見えなかった時に、ヨガがトラウマセラピーに使われていることを知りました。
そしてヨガ以外にも体を使った心に働きかけるセラピーがたくさんあることを知ってとても興味を持ち、気の向くままに色々と習いに行きました。
その中でTFTというツボをトントンすることで、重たい感情が軽くなるようなセラピーに出会いました。
辛い時に何かに救われた経験は皆様あると思います。私はヨガにも救われましたが、TFTにもかなり救われました。
そこでもう少し深めるために、今はTFTや次の段階のHRV呼吸法という心拍数を測りながら行う呼吸法を習っているところです。
そして、昨年末にTFTパートナーという辛かった経験を聞いたり一緒にツボをトントンしたりするライセンスも取りました。
身近な人で練習してから活動を広げて行けたらいいかなと思っていた矢先に、能登半島地震やJALの事故が起きました。
そこで未熟ではあるけれど、勇気を出してTFTお茶会をしてみることにしました。毎週やる予定なので、辛い話したいことがある方は是非リラックスしてたくさん来てください♡
今までもヨガクラス後にヨガ哲学に関する体験や日々の嬉しかったことや悩みをシェアする対面のお茶会、コロナ禍にみんなで励まし合うオンラインお茶会を5〜10人くらいでやったことがあってけっこう好評でした💡(たぶん😭)
でも来てくださった方がどうというより私が1番励まされました。私はみんなで体験をぺちゃくちゃシェアしあうことが大好きです。
TFTはまだ勉強を始めたばかりで、できることはセラピストの先生達に比べると少ないけれど、その中でも何かお役に立てれば💦 と思っています。
辛いのに周りの方を気遣って弱音を吐かず、明るく振る舞っているような方もいらっしゃると思います。でも、そういうのはちょっとだけお休みしてご自分らしく悲しさや怒りを表現する時間もあってもいいんじゃないかな〜と私は思います。
そしてみんなで怒ったり悲しんだり気持ちもシェアして、ツボをトントンして、お茶を飲んで、解散する。
そんな会になるよう頑張ります!
私のいいところはとにかくゆるーいところで、それゆえヨガクラスもなんとも締まりのない感じですが、気負わず来れる場所を作れているのでは?と思っています。
そんな私とちびパンダのパン太でお待ちしています。ぜひぜひお気軽にお越しくださいませ🐼 お越しくださる全ての皆様を歓迎いたします♡
よろしくお願い申し上げます🙇‍♂️
という感じです!ホントに長くなってしまいました〜😭🙏
TFTお茶会の詳細はブログにまた書きますので、該当しない方でも思い当たるお知り合いが浮かんだ方はシェアしてくださると嬉しいです🙏 
ではでは、最後までお読みくださりありがとうございました🙇‍♂️
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます〜✨
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2023年に読んで「オォッ!」と思った本や作品……その2
『中銀カプセルタワービル 最後の記録』(中銀カプセルタワービル保存・再生プロジェクト編/装幀:上清涼太/草思社) 『���エログリフを解け ロゼッタストーンに挑んだ英仏ふたりの天才と究極の解読レース』(エドワード・ドルニック著/杉田七重訳/東京創元社/Kindle版) 『AXIS August 2023 vol.224 特集シン宇宙時代 The New Space Age』(株式会社アクシス) 『ジブリの立体建造物展 図録〈復刻版〉』(藤森照信監修/コンセプト・デザイナー:種田陽平/編集:株式会社スタジオジブリ/デザイン:細山田デザイン事務所/トゥーヴァージンズ) 『 湖の秘密─川は湖になった』(編集・執筆:前田礼、戸谷莉維裟(市原湖畔美術館)/地図制作:吉田健洋(一般財団法人日本地図センター)/デザイン:大西隆介(direction Q)/写真:田村融市郎、市原市観光協会、『写真集/市原市の昭和史』(千秋社)/市原湖畔美術館発行) 『ジョセフ・アルバースの授業──色と素材の実験室』(執筆:ブレンダ・ダニロウィッツ、永原康史、沢山遼、亀山裕亮/和文英訳:中野勉/欧文和訳:水野俊、林寿美、亀山裕亮/編集:林寿美、亀山裕亮、飛田陽子(水声社)、関根慶(水声社)/ブックデザイン:木村稔将、阿部原己(Tanuki)/水声社) 『相分離生物学の冒険──分子の「あいだ」に生命は宿る』(白木賢太郎著/装丁:細野綾子/みすず書房) 『「生きている」とはどういうことか 生命の境界領域に挑む科学者たち』(カール・ジンマー著/斉藤隆央訳/装幀:大倉真一郎/白揚社) 『食虫植物 多様性と進化』(長谷部光泰著/裳華房) 『What is Tanuki?』(佐伯緑著/題字:森井(藤原)敏惠/表紙イラスト:佐伯緑/装丁:designfolio/佐々木由美/東京大学出版会) 『線虫 1ミリの生命ドラマ』(長谷川浩一著/装丁:鈴木成一デザイン室/dZERO) 『新・動物記8 土の塔に木が生えて シロアリ塚からはじまる小さな森の話』(山科千里著/新・動物記シリーズ編集:黒田末壽、西江仁徳/ブックデザイン・装画:森華/京都大学学術出版会) 『新・動物記7 白黒つけないベニガオザル やられたらやり返すサルの「平和」の秘訣』(豊田有著/新・動物記シリーズ編集:黒田末壽、西江仁徳/ブックデザイン・装画:森華/京都大学学術出版会) 『新・動物記6 アザラシ語入門─水中のふしぎな音に耳を澄ませて』(水口大輔著/ブックデザイン・装画:森華/シリーズ編集:黒田末壽、西江仁徳/京都大学学術出版会) 『フィールドの生物学24 ミツバチの世界へ旅する』(原野健一著/東海大学出版部) 『哺乳類前史:起源と進化をめぐる語られざる物語』(エルサ・パンチローリ著/的場知之訳/青土社/Kindle版) 『招かれた天敵──生物多様性が生んだ夢と罠』(千葉聡著/みすず書房/Kindle版) 『進化のからくり 現代のダーウィンたちの物語』(千葉聡著/講談社ブルーバックス/Kindle版) 『ビーバー:世界を救う可愛すぎる生物』(ベン・ゴールドファーブ著/木高恵子訳/草思社/Kindle版) 『タコの心身問題 頭足類から考える意識の起源』(ピーター・ゴドフリー=スミス著/夏目大訳/みすず書房/Kindle版) 『幻のシロン・チーズを探せ 熟成でダニが活躍するチーズ工房』(島野智之著/デザイン、イラストレーション:佐々木宏/帯文:坂上あき、森節子/八坂書房) 『すごい実験 高校生にもわかる素粒子物理の最前線』(多田将著/イラスト:上路ナオ子/イースト・プレス/Kindle版) 『ビッグコミックススペシャル 藤子・F・不二雄 SF短編コンプリート・ワークス7 ポストの中の明日』『ビッグコミックススペシャル 藤子・F・不二雄 SF短編コンプリート・ワークス1 ミノタウロスの皿』(藤子・F・不二雄著/装幀:佐々木暁/小学館) 『北極百貨店のコンシェルジュさん 1・2巻』(西村ツチカ著/装幀:井上則人(井上則人デザイン事務所)/小学館) 『ぼっち死の館』(齋藤なずな著/小学館ビッグコミックスフロントライン) 『すとまとねことがんけんしん1』(内田春菊著/装画:内田春菊/装丁:秋山具義(Dairy Fresh)/デザイン:横倉清恵(Dairy Fresh)/ぶんか社) 『すとまとねことがんけんしん2』(内田春菊著/装画:内田春菊/装丁:秋山具義(Dairy Fresh)/デザイン:山口百合香(Dairy Fresh)/ぶんか社) 『大金星』(黒田硫黄著/講談社アフタヌーンコミックス/電子書籍版) 『ころぶところがる』(黒田硫黄著/小学館/電子書籍版) 『大日本天狗党絵詞1〜4』(黒田硫黄著/アフタヌーンKC/電子書籍版) 『映像研には手を出すな!1〜8巻』(大童澄瞳著/小学館/電子書籍版)
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disolucion · 1 year
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35 魔王城現る
十一月。 ワームホール発生予測日まであと二ヶ月。
ホテルに迎えに来たハヤセさん。隣にはノダさんもいる。 おや?表情を見ると悪い知らせではなさそうだけど、なんだろう。
「先生!お久しぶりです!お元気そうでなによりです!」 「え?どうしたの急に?」
ノダさんの肩を抱き寄せて もう大丈夫です!先生のおかげです!と満面の笑みを浮かべている。
「あっ、あれか、重ね着か!?」 「はい、先生のおかげで猿のようになることは、もうなくなりました。  そんな私を見て彼女も自分自身を責めることがなくなりました」 「私からもお礼を言わせてください。ありがとうございました。  コンドウからもよろしく伝えるよう、言付かっております」
気のせいなんかではなく、別人かと思うほどにノダさんが精悍に見える。
じゃあ行きましょうかとハヤセさんの車で病院まで送ってもらった。 あんまり意味を成さない検査は今月で終わりだ。
―――――
検査結果に異常なし。磁力異常もなし。
ただ、世界ではちょっとした異変があった。 NSAが複数の人工衛星に、不審な電波が発信されているのを確認していた。 アドラさんが言うには、まるでマーキングしてるようだ、とのこと。 ワームホールを発生させるための下準備だろうか。 フジワラ教授は、過去のケースより人工衛星の数が多いと首を捻っている。 サトウくんたちの装置は、年内完成の目処が立っているようだ。
フジワラ教授とアドラさんに、一月の予想地点同行の件を尋ねる。 予想地点はロシアのバイカル湖の東と、アルゼンチン南端。 ロシアはおそらく協力が得られないだろうから、 アルゼンチンへ同行してもらうと告げられた。
また地球の反対側まで飛ぶのか。 帰りにウルグアイに寄ってパウラさんやサクラちゃんに会えないかな。 いや、まてよ。 アルゼンチンで穴に落ちたらロシアから生きて帰れるのかな…
――――――
十二月。 ワームホール発生予測日まで残り一ケ月。
理学部の教室は大騒ぎだった。 一昨日、五回目の磁力異常が観測された。 南太平洋のど真ん中、イースター島の南で。目撃情報はない。 これまでの五箇所を結ぶと、割と綺麗な五角形になる。 これが大騒ぎの原因。
四角形の対角線を眺めていて、既視感があったのは 五角形の対角線で作られる星型がぼんやり見えてたのか。
五角形の中心はハワイのカウアイ島だった。 観測衛星の画像で島に山があることはわかる。だがそれ以上は不明だ。 偵察衛星の画像は島に雲がかかっていて、実際の山の姿は見えない。
アドラさんの説明では この島の山は雨季(11月~4月)はずっと雨が降っているそうだ。 衛星で観察されることを想定して、天然のヴェールに覆われたここへ 秘密の基地を作っていたとしてもおかしくない条件だ。
「アルゼンチンとハワイ、優先順位はハワイですか」 「ハワイですね。何かがあるのは明白ですから」
フジワラ教授は、確信があるようにハワイ行きだと答えた。 アルゼンチンには別の観測チームを派遣するそうだ。 ロシアはやはり非協力的らしく、前回同様、片側の調査は断念する。
アドラさんは、明日にも日本を経ってハワイへ向かうそうだ。 向こうで調査基地の設営が済んだら呼ぶと言われた。 そんなこんなで今年は忘年会どころではない。
謎の五角形。急にファンタジーっぽい。 最終決戦の地はハワイなのか。 陽気な調べに乗って、腰を振りながら魔王が出てくる。 なんとも拍子抜けするラスボスだ。
ちなみに、ハワイで穴に落ちるとして… と、カウアイ島の対蹠点を調べるとリビアの砂漠だった。
生きて帰れない予感しかしない。
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treetreeandtree · 6 months
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根津美再訪。 書き散らし。
これで前期展示は見納め。
講演会聴講のためだったのと、前回気になっててメモ取り忘れた黄庭堅「草書李太白憶旧遊詩巻」の誤字部分についての確認がしたくて。 この部分、図録に載ってなくて、この作品だけ実は全幅掲載ではないことをその時気づいたのだった。 検索した感じ、所蔵館も部分画像しか公開してないのかな? 「羊腸」の「腸」を誤字って訂正してましたね。 ていうか訂正?ってこうやるんだ…と思った。
この草書作品は見た時に「懐素の自叙帖みたい」って思ったら図録にそのあたりの経緯が書いてあって笑ってしまった。 でも改めて確認したら、記憶違いだったかな、という程度には遠い気もしたので、もうちょっとじっくり観察してみようかと思って自叙帖の本を注文してしまった。
「五馬図巻」自体は修理前も後も東博で何度か見ているので今ここで並んでまで…と思いつつ、とは言うものの、この馬たちが献上?された元祐1〜3年と、別室で展示されてた「大般若波羅蜜多経巻第五百二」(元祐5年)(京博所蔵)がほぼ同時代なんだなーなどと思っていた。
清凉寺は高校時代の修学旅行でたまたま入って、三国伝来の釈迦像のことを知ったり、五臓六腑(の模型)が収められてたというのも聞いてはいたのと、ちょっとこれ以外にも貴重な経験をしたのでかなり昔なのに印象に残っていた。 今回の特別展でこれほどクローズアップされるとは思ってなかったけど、貴重度ではある意味こちらも相当なので、割と感動してじっくり見ておいた。 国宝指定なのはもちろんだけど、大陸の記録上実在が確認できる人物の、真作絵画が唯一発見されたのが日本に伝来した仏像の中からだったとか。そうそうあるとは思えないレベルの希少性ではないだろうか。(とは言うものの、こと大陸産の諸々に関してのみ、日本は割とあるあるな話かも)
「睢陽五老図巻断簡」の「畢世長像」以外のうち、2図はフリーア美術館にあるんだな…。研究者の人ってその辺大変じゃないんだろうか。
あちこちに董先輩の跋文だの題記だのが出てくるのはまあしょうがねってなるけど、翁方綱の跋文見かけるとちょっとな…。(※個人の感情です)
講演会は、先週のシンポジウム+図録の論考を踏まえた上って感じだったので、シンポジウム聞いてない人的にどうだったんだろうな?と思うところも序盤に多少あった。 シンポジウムで起きたパネラーの意見の相違だとかも興味深かったけど、たしか2馬目は蘇軾が礼部にいた頃に献上手続きに関わっていたので、馬(や胡人?)について詳しかったのではという衣先生のお話は特に面白かった。 ともあれシンポジウムで一番刺激的だったのは何先生の料紙(砑花箋紙)のお話と、その後の討議時間で受けたQに対する解答だったな。 忘れないうちにまとめておきたいと思って、まだ半分しかまとめきれてない。忘れてしまう…いかん…。 図録でも料紙に関してしっかり論文載ってて嬉しい。
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shukiiflog · 7 months
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ある画家の手記if.52 告白
車で香澄を送っていったまでは大した不調じゃないと思ってたんだけど、僕も自分の職場に着いて、それから体調は悪くなるばかりだった。
少し天気が悪いせいなのか、不調はともかく演習中は一定時間ごとには生徒を見まわらないと… 勝手に休憩したり教室を抜けて外で描く気分屋の子だっているからそういうのを注意する目的ではないけど、僕も一応これで先生をやらせてもらってるんだから… 最低限のことはちゃんとやりたい
いつもみたいにゆっくり教室内をうろついたり本を読んでたりしないで、古いパイプ椅子に腰掛けて杖に体重を預けたままうなだれてる僕を見て、声をかけてくれる生徒がいた 「先生? 具合が悪いなら、保健室まで私が付きます。あとの授業は私たちで時間が来たら適当なところで終わらせて帰りますから、あの、無理されないほうが…」 …香澄とお揃いの太陽の瞳の子だった なんとか顔を上げてお礼を言おうとして首をもたげたときにひどい目眩がして、立ち上がった途端に体が軸を失って、派手に椅子から床に倒れてしまった 流石に他の生徒たちもスルーできなかったようでみんな作業を中断してしまった すぐに起き上がろうとして、半身が痺れて動かせない …困ったな
「そーいう体調のときは迷わず休講にしろバカ」
頭上から聞き慣れた声が降ってきて、ほっと息をつく 「冷泉………ごめん…」 生徒たちが呼んできてくれたのかな 冷泉はここの学校だけに勤めてるわけじゃないから今日は運が良かった。冷泉からしたらひどい災難だろうけど… 「…肩貸せ。なるべく自分で歩けよ。車のキーも寄越せ」 動かせる手で懐から車のキーを渡す。肩を貸すなんて、嫌で仕方ないだろうに 冷泉は生徒たちに朗らかに手際よく授業の続行を指示して、本当に僕を車に乗せて家まで送ってくれた
「……ごめん…、助かった…」 エントランスでなんとか杖を支えにしながら一人でゆっくり歩いて、冷泉にお礼を言ってエレベーターに乗った。日を改めてちゃんとお礼しなきゃな… 当然まだ香澄も帰ってきてない部屋に鍵を開けて入って、自室に入ってベッドに倒れこんだ リビングでこんな状態だったら香澄が帰ってきたとき心配かけるから… そこから先は記憶がない
「…………。」 人の話し声がぼんやり聴こえて、目を覚ました。眠ってたみたいだ。 起き上がろうとしてうまく動けない。 香澄が友達かだれかを連れてきてる…のかな、せめて挨拶くらい普通にできればと思って部屋を出たけど、香澄に構わないでいいって先に言われてしまった。 仕方なくリビングのソファに横になる。ここにいれば、香澄の友達が帰るときにはさすがに僕も気付くはず…
と、思ったのに、すっかりぐったりしてしまっていて、香澄に声をかけられて慌てて起き上がる、体が揺れそうなのをなんとか隠して背筋をしゃんとさせて普通に振る舞った。 香澄と一緒にいたのは一人の女の子だった。前に連れてきてた友達ともちょっと空気感が違うというか、そんなに賑やかに騒ぐ感じじゃない、服装も…詳しくないけど情香ちゃんが絶対着ないような類の可愛らしい服で、髪型や小柄で華奢な体型によく似合っててかわいかった。 この子はもしかして職場でできた香澄の同僚だったりするのかな?なんて思ってたらその子が突然予想もしてなかったことを言った。
ーーーはじめまして。井原生良といいます。香澄くんと数年前からお付き合いさせていただいてますーーー
僕が固まりそうになりながら香澄に目を向けたら、香澄は固まってないけど僕より焦ってた。真偽はよくわからないけど、香澄にとっても爆弾発言だったみたいだ。 僕に謝るようにしながら香澄はその子を送っていって、部屋に一人になった僕はもう一度ソファに倒れこんだ。 せら、さん…? 香澄の彼女…? あの子が信用できないとかいうわけじゃないけど、誰より香澄からちゃんと話を聞かないと… そこでまた苦しくて意識が途切れてしまった
「…、…ぉと、直人…!」 せらさんを送ってきた香澄が戻ってきたみたいで、揺り起こされてハッと気がつく。 眠っていた間に眦から大粒の涙が溢れていた。 「かすみ……おかえり…」 体を起こそうとしたら香澄が正面から背中を抱くように支えてくれた。 「直人…」 僕が泣いてたのを見て、香澄は沈んだような面持ちで眉を下げながら僕の体を抱きしめて背中をさすってくれた。 体が重たくて、香澄の肩に頭を乗せてぐったり寄りかかる。 今日は誰も彼もにさんざん迷惑をかけてばっかりだ。 ぽとぽと流れては香澄の肩に落ち続ける涙がとまらない。 眠ってたし夢を見てたけど今の現実とそんなに変わらなかった。夢の中で僕は色々考えて… 香澄が… 一番幸せな道を…って… 「香澄… さっきの話がもし本当なら、僕は…香澄の邪魔にならないように…してるから……」
おねがい、ここに居させて これからも僕と一緒に暮らして 一緒に居させて 愛してるんだ いかないで…
弱々しい涙声で香澄にもたれたままそう言ったら、香澄に頭を両手で挟まれてキスされた。 「…俺はどこにもいかない。さっきのは本当の話とは少し違うよ。誤解があって…でも直人が気にするようなことじゃないから、」 そんなこと泣きながら言わないで、って 香澄が言って また唇を喰まれる 優しく少しずつ深くなる長いキスに、さっきまでと違うあったかい涙が混ざってくる 僕の顔から悲壮な涙の強張りがとれて体の緊張もすっかり抜けきった頃に、香澄は唇を離して溢れそうな混じり合った唾液をこくりと飲みこんだ 「直人。俺からもお願い。そんな寂しいこと、もう言わないで。…それとも直人は…俺の幸せのためならいつだって身を引けるの?」 香澄の肩に額をあててうつむいた目からまたぱたぱた涙が香澄の膝の上に落ちた。 「…そういう、ふうに、なれたらって… 以前はそうだったんだ、香澄の幸せのためなら、なんでも、できるし、自分の気持ちだって、脇に置いておけて、……」 「……今は違うの?」 「…ごめん…、もう無理だよ…… そんなの…」 香澄の幸せのためだっていくら思ってももう無理だ、僕いつのまにそんなに身勝手になったんだろう、絶対に香澄を手放せないよ、それが香澄のためだったりしたって、もう一生離れたくない…
僕がいつまでも泣きながら弱音みたいななにかを吐露したら、香澄は僕の目を見つめながら優しく微笑んで言った
「…それが 俺の幸せだよ」
香澄視点 続き
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hariitovial · 9 months
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吸血鬼の友達(前編)
静寂に包まれた深い夜。 ポツリポツリと等間隔で佇む街灯は、どこまでも続く長い道を照らしている。 その道を行く人影がひとつ。 それは少女のものだった。 銀色の髪は上半分を結い、青いリボンで留めている。 青で揃えられた上品な服装とは対照的に、その手には武骨で重たげな鞄が提げられていた。
彼女はため息を吐き、空を見上げた。
「宿場町、通り過ぎたみたい……」
肩を落とす彼女に追い打ちをかけるかのように、冷たい風が吹く。 その風は疲れ切った彼女の身体を容赦なく刺した。 グッと縮こまったその刹那、鼻先に雨粒を感じた。 ハッと青ざめると、やはり思った通りに雨脚がきつくなってきた。 今夜はとことんついていない。
どこか雨を凌げるところはないかと見渡してみる。 ここは農地に囲まれた一本道。 真っ直ぐに進むしか選択肢は無かった。
降りしきる雨で視界が悪くなる中、右前方にオレンジ色の灯りがあることに気が付く。 雨と疲労で重くなる脚に鞭を打ち、彼女は駆け足で向かった。 近づくとわかった。 そこは大きな屋敷だった。 遠くから見えていた灯りは、二階にある一室の窓から漏れているものだった。 彼女は住人に気づかれないよう、石塀の際に生えている大きな木の陰に身を寄せる。 髪も服も、どれも濡れてしまった。 これほど不快なことはない……。 クタクタに疲れ切った彼女は、ため息とともに視線を落とした。
「ん?」
足元に小石が転がってくる。 コロコロ、コロと3つ、4つ。 どれも同じ方向からだ。 小石が転がってくる先に目を遣ると、勢いよく転がる小石が地面を弾き、彼女の額を衝いた。
「痛っ!」
ああ、なんて災難な日なのだろう……。
痛む額に手を当て、再び小石の転がってくる先を見る。 それは遠くから見えていた灯りの灯る一室で、窓辺には女の子がいた。 どうやら慌てた様子だ。 部屋の灯りは残されたまま、女の子の姿が消えた。
ビチャビチャビチャ――
遠くから雨音に混じって足音が近づいて来る。 足音の正体は案の定、窓辺にいた女の子だった。
「ごめんなさいっ!こっちに気づいて欲しかっただけなの。ごめんなさい!」 「平気よ、大丈夫」
その女の子は暗闇を照らす光のようだった。 というのも、髪は白く長く、肌も透き通るほどに白い。 身に纏ったネグリジェも、その上に羽織るケープも、何から何まで白に包まれていたからだ。 幻覚でも見ているかのような不思議な感覚に陥り、気づけば目を奪われていた。
「本当にごめんなさい……。ところであなた、こんな雨の中何してるの?」
宿場町を通り過ぎてしまい、宿を探している事を話した。
「そうなの?それならここへ泊るといいわ!誰もいない離れがあるから丁度いい!」 「いいの?」 「もちろん、さあ上がって」
二人は大きな門をくぐる。 正面にそびえる古めかしくも豪壮な屋敷の脇に、その離れがあった。 木製の重厚な扉を開けると、薄暗い空間が広がっていた。 雨のせいもあってか黴臭さが漂う。
「ずっと誰も使ってないから少し汚れているけど」 「いいえ、ありがとう」
女の子は笑みを浮かべ身体に纏った雨粒を払うと、腰のあたりまである髪を絞った。
「ところであなた名前は?私はケイト」 「アルマよ。よろしくねケイト」 「少し待ってて、必要そうな物を持ってくるから」
ケイトは笑みを浮かべ、弾む足取りで雨の中を進んで行った。 ひと先ずは宿がみつかり、アルマは胸をなでおろした。
しばらくするとケイトはたくさんの品を抱え戻って来た。 それらを手渡すと彼女は風のように去っていった。 アルマは感謝の気持ちでいっぱいだった。 ただ、気になったことがひとつだけあった。 一瞬触れた彼女の手はとても冷たかったのだ。 雨に濡れたせいなのかもしれないが。
次の日の朝。 窓から差し込む光によってアルマは眠りから覚めた。 離れの二階、古びたベッドの上でフカフカの大きな白いタオルに包まれている。 これはケイトが用意してくれたものだ。 彼女にお礼を言わなければ……。
窓の外を見てみると、昨夜の雨が嘘だったかのように空は晴れ渡っている。 昨夜は暗くてわからなかったが、庭の木々を挟んだ先には母屋が見えた。 ケイトはそこにいるのだろう。 窓から目を離そうとしたその時、数名の人物が屋敷への門を潜り入って来るところだった。
「お客さんかな?」
忙しくしていれば悪いと思い、少ししてからケイトのところへ行くことにした。
昼を過ぎた頃、朝に見た数名の人物は帰っていくようだった。 そろそろケイトの元へ行こう。
屋敷から一歩踏み出すと、時間が動き出したかのように爽快な風が優しく吹いた。 足取りも軽やかに辺りを見渡してみる。 庭は広いが、どの木々も手入れをされていない。 しかし、屋敷はやはり立派だった。 階段を数段上がったところが玄関らしい。 大きな扉をノックする。 すると、一人の老婆が現れた。
「はい、どちら様で。何か御用でしょうか」 「私は昨夜、隣に泊めていただいた者です。ケイトさん、いらっしゃいますか?」 老婆は眉をひそめた。 「隣……、そうですか。少しこちらでお待ちいただけますか」 「はい」
5分程すると、先ほどの老婆が再び現れた。 「すみません、今は忙しいようです。夕方ごろでしたら、またこちらにいらしてください」 「そうですか、わかりました」
アルマは離れへ戻ることにした。
爽やかな外の空気を知ったからには、このままではいられない。 埃と黴の臭いを払うため、屋敷の窓をすべて開け放った。 掃除を試みたが、長い年月が積み重ねてきたであろう汚れと屋敷の広さに断念した。 唯一清潔な白いタオルに寝転がった。 高い天井へ向け地図を広げる。
それにしても、どこで迷ったんだろう……。
地図を見つめ、頭の中で考えを巡らせていると、窓の外は夕暮れに染まっていた。 集中するといつもこうだ。 そろそろケイトに会えるだろうか。 アルマは再び母屋へ向かった。
コン、コン、コン――
「はい」
開いた扉の先には、白い服に身を包んだケイトがいた。 ほんの一瞬、表情を曇らせていたように見えたが、気のせいだったようだ。 パアッと明るい笑顔が飛び込んできた。
「アルマ!」 「ケイト、こんばんは」
夕暮れの中に佇むケイトは、アルマの目にはどこか不思議に映った。
「どうしたの?まるで幽霊でも見ているようね」
ケイトはクスクスと笑った。
「ごめんなさい、何だかぼうっとして。ケイト、いま忙しい?」 「ううん、もう平気!ずっとアルマに会いたかったの」 「そうなの?私も、昨日のお礼が言いたくて……泊めてくれてありがとう、ケイト」 「いいからいいから、そうだ!夕食はいかが?」
ケイトはアルマの両手を取り、同意を求める眼差しを向ける。 アルマの手に伝わってくる彼女の冷たい温度は、昨夜の雨の記憶を思い出させた。
「そうね、いただこうかな」 「さあ、入って入って!」
アルマはケイトに押し込まれるようにして屋敷へ上がった。 広々としたエントランスを抜け、薄暗く長い廊下を進んだ先の大広間へと通された。 表からは確認できなかったが、廊下の窓ガラスは所々割れていた。 ケイト曰く、以前に来た嵐の影響で屋敷は被害を受け、未だ修理できていないらしい。
「さあ、ここよ」
ケイトは大きな両開きの扉を開く。 暗い廊下にまで光が溢れ出す。 そこは無数の蝋燭に照らされ暖かい光に包まれていた。 広間の中央には食卓。 壁や床、天井の装飾はどれも豪華絢爛だ。
「すごい豪華ね……」 「私のお気に入りの場所よ、そう言ってもらえて嬉しいわ」
二人が席に着くと、数名の使用人が料理を運んできた。
「さあ、召し上がれ」 「いただきます」
食卓には二人では食べきれない量の料理が並べられた。 アルマは少し驚いた。 ケイトはその様子に心配して尋ねた。
「もしかして、苦手なものがあったりする?」 「いいえ、大丈夫。好き嫌いは特にないから」 「よかった!私も好き嫌いはないわ」
「そういえば、アルマは旅人?どこへ行くの?」 「ええ、すごく遠いところ。山岳地帯を越えた先なんだけど……」 「もしかしてあの山?かなり遠いところよね。それに危険な山だと本で読んだことがあるわ」
それから二人の話題は、共通の趣味だと判明した読書に移った。
「とてもオススメの一冊よ!探しておくわ」 「ありがとう、楽しみにしてるね」
食事を終え、アルマはケイトに見送られ離れへ戻った。
――――――――
それから数日間、アルマは離れに泊めてもらいながら旅に必要な品を買い集めた。 その日々の中で、気が合う二人は交流を深める事となった。 けれど、日中にアルマとケイトが会うことは一度もなかった。 ケイトはいつも来客の対応で忙しいらしい。 そのため、二人が会うのは陽が落ちた後になってからと決まっていた。
この日は二人で夕食���終えた後、初めてケイトの部屋へ通してもらった。 白を基調とした部屋は彼女らしさを醸し出していた。
「いい部屋ね、ケイトらしい」
――?
「アルマ、どうしたの?」 「ううん、何でもないよ」
アルマは違和感を覚えた。 嗅いだことのある香りが鼻をついた気がした。 けれど気にしないことにした。
「忘れてた!お茶を淹れるから待っててね」
ケイトを待つ間、アルマは部屋を見渡した。 ある一角には背の高い棚が並んでいる。 上段には様々な種類の本が詰め込まれていた。 読書好きな彼女らしいスペースだ。 下段には引き出しと、金庫のような扉があった。 その扉は閉め忘れているのか、少しばかり開いていた。 アルマは悪い気もしたが、好奇心から覗いてみることにした。 近づくととてもヒンヤリしていた。 扉の中は薄暗く、目を凝らしてみた。 そこには、この部屋に似つかわしくない大量の血液が収納されていた。
「これは……��
アルマは眩暈がした。
しばらくするとお茶を持ったケイトが戻って来た。
「アルマどうしたの?顔色が悪いけど……」 「うん、ちょっと気分が。ごめん、今日はもう向こうに戻るね」 「そうなの大変、ゆっくり休んで」
アルマは屋敷を後にした。 そして後で気づいた。 あの時の違和感。 それは、彼女から漂う何人もの血の匂いだった。
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