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#宗教学
sskyt · 9 months
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『「呪術」の呪縛』下巻の読書ノート
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江川純一・久保田浩編『「呪術」の呪縛』(下)リトン、2017年。
第一部 呪術概念の再検討
鶴岡賀雄「「呪術」の魅力:「永遠のオルタナティブ」の来歴と可能性についての試論」
 「マギア」を人類学的・宗教学的分析概念としてではなく西欧精神史の構成要素として見て、古代ギリシアから、中世神学、ルネサンス、近世キリスト教、現代芸術に至るまで、マギアの位置づけを跡づける。  そこでは、マギアがつねに、公共宗教や哲学といった正統的な知や生き方に対して、劣位に置かれた人々による代替行為として位置づけられる。しかし、この民衆の低級知は正統知でないがゆえに、かえってそれを批判的に超える超高級知ともなりうるものであった。  近世神秘神学における神的/悪魔的/自然的という三分法が、人類学・宗教学における宗教/呪術/科学の三区分に改鋳されていったのではないか、という指摘はなるほどなあと感じ。また、世間的・民衆的な低級知たるマギアがつねに物を介するというのも、フェティッシュとの関係で興味深い。  「神秘主義」概念の検討については別稿に譲るとされているが、その「別稿」とはこれですね。→ 鶴岡賀雄「「神秘主義」概念の歴史と現状」『東京大学宗教学年報』vol. 34、東京大学文学部宗教学研究室、2017年、pp. 1–24。 https://repository.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/records/47687#  なお、本論文の中で、サラマンカ大学の学士アマドール・デ・ベラスコが持っていたグリモワール(魔術の指南書)をめぐる事件の話が出てくるが、最近、魔術のことを考えすぎて、先日、江川さんから「grimoireとは魔術書のことなんですよ」と教えてもらう夢を見た。 山崎亮「社会学年報学派の呪術論素描」
 ユベールとモースの「呪術論」は混乱に満ちた論文であり、その一因として呪術のアポリア(呪術は私的なものであるが、社会的な性格ももつ)が挙げられる。この混乱を理論的に整理したのがデュルケームの聖理論であるが、ユベールとモースは納得していなかった。 江川純一「「magia」とは何か:デ・マルティーノと、呪術の認識論」
 イタリア宗教史学におけるマジーア概念を、特にエルネスト・デ・マルティーノの『呪術的世界』とその後の転回にしたがって明らかにする。宗教学において一般的に、「呪術」は「宗教」のネガとして語られがちだが、宗教史学はこの対比・対立を認めない。  デ・マルティーノは『呪術的世界』において、呪術的世界は「自分の魂の喪失の危機とそこからの解放」という実存のドラマによって根拠づけられるとして肯定的に評価したが、この世界を歴史的時代であるとしたがゆえに、進化主義的宗教論と見分けがつかなくなってしまった。  「呪術的心性と原始的心性を混同している」という師ペッタッツォーニらの批判を受け、デ・マルティーノは後年、「呪術的世界」という想定を取り下げ、神話ー儀礼の結合物としての「呪術ー宗教現象」を探究するようになる。  注にある、「今後、20世紀の宗教学思想を振り返るときには、ペッタッツォーニ、デ・マルティーノ、エリアーデのトライアングルによる、神話ー儀礼的技術としての「呪術ー宗教」の考察が軸となるであろう」という指摘が興味深い。
 なお、A. C. ハッドンが報告したボルネオのトゥリク族の男の話(ある男は鉤形の石を頑なに手放そうとしなかった、その石は魂が自分の身体を去るのを引き留めているのだという)がラトゥールのファクティッシュのようで面白い。
第二部 事例研究:古代~中世
渡辺和子「メソポタミアにおける「祈祷呪術」と誓約:「宗教」と「呪術」と「法」」
 なかなか論争的ですごい論文であった。一言ではまとめづらいが、アッシリアの『エサルハドン王位継承誓約文書』(ESOD)の構成や文法を分析することで、誓約と儀礼、「言うこと」と「すること」の宗教的な結びつきを考察する。  アッシリア学者の重鎮オッペンハイムは、西洋人として祈りと儀礼が結びつくことに耐えられず、「メソポタミア宗教」は書かれるべきではない、とまで言う。また、ESODの誓約と儀礼という形式こそが、契約(誓約)宗教としての一神教の成立と後のキリスト教の成立にも影響を与えたという。
高井啓介「その声はどこから来るのか:腹話術の魔術性についての考察」
 叙述がトリッキーで面白い。腹話術が古代の神学者たちによって魔術として扱われ、近代に脱魔術化していった過程が示される。旧約聖書サムエル記上の「降霊術」がギリシア語に翻訳される際にἐγγαστρίμυθος(腹話術)と訳されたために腹話術の魔術化が始まった。  降霊術が腹話術と見なされることで、腹話術師は腹の中に悪霊をもつことになり、霊媒は魔女扱いされるようになる。しかし、腹話術の魔術性を否定し、単なるトリックだとしたのが、『百科全書』で数学に関する項目を多く書いているジャンバプティスト・ドゥ・ラ・シャペルの『腹話術』であった。
山本伸一「カバラーにおける神名の技法と魔術の境界」
 ユダヤ教のカバラーにおいて、正当な呪術と禁じられた魔術の境界は不分明である。このことを15世紀のカバラー文学、ルネサンスの自然魔術の影響下のカバラー、18世紀のエムデン=アイベシュッツ論争という3つの事例に即して考える。  15世紀スペインのカバラー文学の共通点は、主人公であるカバリストが終末とメシア来臨を促すために悪魔を追放しようと立ち上がるも、悪魔に騙されて取り逃がしてしまい、逆に魔術に手を染めた悪人として非難される、という物語。中2っぽいというか、『進撃の巨人』(デビルマン)フォーマットだなと。 青木健「ゾロアスター教神官マゴスの呪術師イメージ:バビロニア文化の影響と呪術師イメージの由来」
 マゴスには「呪術師」「神秘主義の達人」「放蕩」といったイメージが付与されるが、ゾロアスター教の神官の職能を検討してみると、実態は王朝に仕える官僚であり、吉凶暦や蛇占いといった副業の方がイメージの形成要因となったと考えられる。  青木健『古代オリエントの宗教』は、渡辺論文の注で、紀元前2世紀から13世紀までのオリエントの宗教史を扱うものなので、「書名と内容が一致していない」と批判されていた。 毛利晶「古代ローマにおける凱旋の儀式:トリウンプスに関する最近の研究動向を中心に」
 ローマで戦争で勝利を収めた将軍が行う凱旋の儀式トリウンプス(triumphus)。そこでユピテルの扮装をする凱旋将軍の役割は神か王か。近年の論争を踏まえて、著者は元々ユピテルの儀式であったものが後に将軍自身を讃える儀式へと変化していったと推測する。  凱旋式挙行の要件が、①命令権(imperium)、②鳥占権(auspicium)、③軍隊指揮(ductus)、④幸運(felicitas)の4つだったというのが、統治(王)・呪術(宗教)・軍事の三権が一人に集中しているようで興味深い。 野口孝之「近代ドイツ・オカルティズムの「学問」における「魔術」」
 19世紀後半から20世紀初頭に展開されたオカルティズムにおける「魔術」の位置づけを、キーゼヴェッター、エスターライヒ、シュティルナーという3人の思想を中心に検討する。  ドイツの代表的なスピリチュアリスト、カール・ドゥ・プレルの概念das transzendentale Subjektを「超越的主体」と訳しているけど、「超越論的主観」では。このドゥ・プレルの理論を援用するキーゼヴェッターはオカルティズムをGeheimwissenschaftと呼び、先人としてスウェーデンボルグを挙げている。  ちなみに、スウェーデンボルクを批判したカントの『視霊者の夢』の第一部第二章のタイトルはgeheime Philosophie(オカルト哲学)である。
寺戸淳子「「呪術ではない」祭儀:「秘義」としての聖体拝領」
 大変勉強になった。キリスト教の「聖体拝領(聖餐)」「実体変化」「神秘的肢体」といったややこしい話を基本的なところから丁寧に教えてくれるので、これらの神学的議論に関心がある人におすすめの入門的論文。  12世紀に「実体変化」の教理が確立したのと同時に、「神秘的肢体」(Corpus mysticum)論も確立していった。Corpus mysticumは元々、食べる方の「聖体」を意味していたが、秘義的ニュアンスがよろしくないため、それまで「教会」を意味していた「キリストの体」Corpus Christiと呼ばれるようになった。  12世紀に「実体変化」の教理が確立したのと同時に、「神秘的肢体」(Corpus mysticum)論も確立していった。Corpus mysticumは元々、食べる方の「聖体」を意味していたが、秘義的ニュアンスがよろしくないため、それまで「教会」を意味していた「キリストの体」Corpus Christiと呼ばれるようになった。  逆に、教会はCorpus mysticumと呼ばれるようになった。つまり、聖体と教会の呼び方が入れ替わったのである。この教会を指す「神秘的肢体」がやがて法人のような擬制的人格一般を指すようになっていった。カントーロヴィチぽいなと思ったら、カントーロヴィチが参照されていた。 佐藤清子「19世紀合衆国における回心と「呪術」:チャールズ・G・フィニーの新手法擁護論とその批判を中心として」
 きわめて明晰な論文。19世紀アメリカの第二次大覚醒の時代を代表する牧師フィニーは「新手法」と呼ばれる礼拝方式を導入して革新をもたらしたが、それは回心を意図的・合理的に促す手法であり、限りなく呪術に接近していく。  フィニーはスコットランド啓蒙思想の影響の下、自然法則の学習・応用という方法論を採用し、自らの回心の方法を「科学」あるいは「哲学」であると称した。他方で、呪術・宗教・科学の三区分で知られるフレイザーもまた、同じくスコットランド啓蒙の思潮に影響を受けていることは興味深い。  フレイザーは呪術を稚拙な科学であるとしたが、もし仮に「回心」を心理学的な技術によって達成できるようになったとしたら、それは科学なのか呪術なのか。実は科学と呪術の区別は、その知識や技術の程度の差異によるのではないのではないか。  フィニーの「祈り」についての議論も面白い。回心は聖霊の働きによるが、人間は聖霊をコントロールできないがゆえに、回心も究極的には神に委ねられている。しかし、��ィニーは回心と聖霊の間に「祈り」という人間の行為を介入させる。とはいえ、人間は祈りによって神を操作できるわけではない。  フィニーによれば、祈りはそもそも聖霊の働きによって可能になるのだから、祈ることができること自体がそれが叶えられる可能性があることの証拠となる、という。ここには、祈りのアポリア(祈りは効果があるならば、祈りにはならず、効果がないならば、祈る必要がない)を解く鍵があるように思われる。 久保田浩「近代ドイツにおける「奇術=魔術」:奇術とスピリチュアリズムの関係に見る〈秘められてあるもの〉の意味論」
 19世紀ドイツで機械仕掛けの奇術を行う奇術師は、トリックを説明(klaeren)可能なものとしながら、それを驚嘆すべきものとして提示する者であり、スピリチュアリストの種明かし(erklaeren)をして詐欺を暴く啓蒙(Aufklaerung)の意義も担っていた。  奇術師がスピリチュアリストを科学的に暴いたり、宮廷からお墨付きを得た「宮廷奇術師」が登場したりと、『鋼の錬金術師』が好きな人にお薦めしたい論文。スピリチュアリストが、奇術師は本人も気づいていないけれど実は霊媒であり、本人が奇術だと思っているのも霊媒現象なのだと主張する話が面白い。
井上まどか「ロシアにおける呪術概念の検討」
 前半が現代ロシアの事典や概説書における「呪術」概念の分析、後半が16世紀に編纂された『百章』における「呪術」の用法について。「準備的覚え書き以上のものではなく」という著者の言葉通りの文章であった。  『金枝篇』の著者名が「D. D. フレイザー」となっていて、目を疑った(ロシアだとJもGもDなんですか)。それ以外にも本書は誤植が非常に多い印象。上巻目次のタイトルからして既に間違っている。
西村明「呪術としてのキリスト教受容:ミクロネシア・ポンペイ島を中心に」
 最終章でいよいよ真打ち「マナ」登場。ミクロネシアのポンペイ島における宣教でキーワードとなった「マナマン」から、マジックワードとしての「マナ」概念の歴史的形成の議論へ。  まず、宣教師は植民地主義的視点で現地の宗教的・呪術的実践を裁断するが、しかし、その視線は一方向的なものではなく、現地民もまた、自分たちの価値体系の中にキリスト教を位置づけて理解する。ポンペイ島で、二つの異なる価値体系を通訳した概念が「マナマン」であった、という話が面白い。  さらに後半、この「マナマン」(ミクロネシア)と同族語である「マナ」(メラネシア・ポリネシア)という概念が辿った数奇な運命が論じられるが、これも面白い。  「マナ」とはそもそも、コドリントンが『メラネシア人』(1891)において初めて学術的議論に導入した語で、その後、超自然的力を指す普遍的な概念として人類学・宗教学で多用されていった。しかし、コドリントンが現地調査したモタ島とバンクス諸島は、当時、ポリネシア人と宣教師の影響を受けていた。  メラネシアの「マナ」が形容詞や動詞としての含意があったのに、ポリネシアでは名詞として用いられた。メラネシアの宣教師たちは先にポリネシア語に通じていたために、「マナ」を名詞的に理解してしまった。こうして、コドリントンがやってきた頃には、既にバイアスのかった「マナ」となっていたのだ。  このように、「マナ」とは、ポリネシアとメラネシア、現地民と宣教師、そして世界各地の多様な宗教間といった、異質な価値体系を通訳=通約する概念として強力な力をもつようになっていったのである。異質な体系の間の界面に生じる通約的概念という意味では、「フェティッシュ」にも似ているように思う。
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extracts-sheep · 1 year
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中村圭志 神話・無神論・宗教学@seattlelubbock
【日本仏教の宗派】日本の宗派の起源が何なのか、ここもよく質問を受けます。日本人が勝手に発明したのか? いえ、系譜をたどるといちおうみなインドに行きつきます。中世以降の中国は禅と浄土が盛んなので、どちらも中国の発明と誤解する向きもあるのですが、いちおう起源はインドにあります。
午後0:15 · 2023年1月6日
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anamon-book · 3 months
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憑霊の人間学-根源的な宗教体験としてのシャーマニズム 佐々木宏幹・鎌田東二 青弓社 装丁=村山守
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laboitediabolique · 10 months
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Flyer for the Japanese cult Happy Science (Kofuku-no-Kagaku) anime film The Golden Laws (El Cantare's Historical View), 2003. Scanned from my personal collection.
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noriaki-nakada · 5 months
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【似顔絵】池田大作さん。
ブログ記事はこちら:https://wp.me/p72NAa-1Gi
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ututumyou · 3 months
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AIと科学と人間愛の宗教 60代の殿方達に捧ぐ!
Genden-TukuRich®︎の世界へようこそ!!…
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bailonglee · 3 months
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私の事故のこと話します。
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温かい気持ちと、涙と、
神とは、本当は何か?馬鹿新興宗教が、生長の家が、創価学会が、幸福の科学が、大本教の阿呆どもが言う神、神とは本当は何か?
奇跡が、人々に突きつけてる。
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私も、バイクで指が粉々になって、回復した。
腰の怪我、腱鞘炎、ありとあらゆる厄災を、Carry Outした。
人々に起きる奇跡、理由や理屈より、内部の輝きが、奇跡を起こす。
だからこそだ、くそ宗教に依存し、出歯亀と上から目線、自分勝手なクリーンな社会、これを掲げる馬鹿どもを、全滅させる。
SDGsとは何か、説明いたします。
開発に向かい、持続可能な社会。
良く読んでね。
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Developmentだから、“進化”も含むね。
つまり、WWFやらが言う進化、開発とは、まさにムーンショットへ向かう、つまり、人間性を排除し、メタヴァース、家畜な我ら庶民を、全員仮想空間にぶち込む、つまり、
殺すって意味だよ、気付けバーカw🤣✨👍
再度、神とは何か?
愛と自己肯定だよ。
1番の親分の大本教が言う最大は、乃木大将を見習え、宮沢賢治の掲げる他人の為に自分を殺す、を見習え、ですよね、もうわかりましたか?
大本教の面々、西勝造やら、味の素を作った池田菊苗、谷口雅春然り、立派な家に住み、豪奢な暮らしぶり、どの口が、他人の為に死ねと言うのか。
神とは愛、人とは愛、つまり、人とは神です。
それを知る事こそ、神になる事。
それは奇跡であり、馬鹿宗教は、永遠に辿り着けない。
人は瀕死から回復出来ます。
医者の助けも有ろうが、治してるのは自分自身です、誰でもない、自ら治してるんです。
人は幸福な時、何も考えなくなってしまう。
しかし、事故、事件、それは、その人自身を目覚めさせる。
静かに、新興宗教を脱会しましょう。
新興宗教とは、人間が神に至るにあたり、その手助けをしながら、中間利益を吸い取ります。
こいつらは、ヒルですw🤣👍✨
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別に、教祖の力が奇跡を起こしてる訳ではなく、
当事者の奇跡を、自分の手柄に置き換えてるだけ。
エジソンが似てますね。
エジソンが発明したのは電球くらい🤣、あとは
他人の発明を、代理で特許申請してあげただけw🤣
だから、ニコラ・テスラと喧嘩別れしたわけだw
私達全員が、神です🙂✨✨✨😎🖤👍✨
追記:
さて、
この子は今も元気に生きているのかと思ってたら、亡くなっていた…
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なぜ亡くなったか?
薬のオーバードーズ…
???
なんなのかな?
産後鬱とある、そして一人暮らし…
出産直後…
引っかかる動画が出てきた…
しつこい新興宗教勧誘だ。
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俺のケースに、似ている…
私の場合、妻が植物人間になり、死亡。
葬式やらで、ゴキブリのように集まってきたのが、生長の家。
彼女の場合、明かしていない。
教科書で見たことある、という発言から、創価学会で間違いないだろう。🙂✨
私の妻。
風邪ひいて、熱が長引き、心配になり、大きな病院で見せようと、
防衛医大病院に行ったのが、命を奪った。
まず何をされたか?
SLE、全身性エリテマトーデスと医師が判断。
ステロイド大量投与
副作用により、脳内大量出血(拳大)
足静脈より筋弛緩剤投与の瞬間、心肺停止。
30年前の私はわからなかったが、完全なる医療殺人です。
最後に、おとぎ話を書きます。
信じる必要ない、私の妄想のような、話を書きます。
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私は死者と会話出来ます。「私、殺されたの。あいつらみんなグル。悔しい。あなたに会えて良かった。恨み晴らして欲しい。ダンナもぐるだから。あんな腹立つ連中、見たことない。」つまり、新興宗教たちは、自己治癒高い能力者を、仲間に入れたかったが、拒否され、殺人に至った。巧妙に、計画的に、得意の綿密な殺人計画…
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chineseholycollege · 5 months
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Success Report(1-2)
一)Success Report Short Version C
Farmers are the emperors who worship human beings and heaven, the people's communes are the heavenly kingdom of God, the saints, the holy soldiers, the holy workers, the holy governments, the holy schools, the holy princes, and the holy marriage system are the eternal and unchanging ways of God:
The commune system is the ultimate achievement of human civilization: when farmers from nine families grow old, they move into the old temple of the public institution to serve their unmarried saints and are appointed as teachers. Teachers take care of the public private relationship between the family and the old temple, and command unmarried men from each family to work in the old temple's public fields
The Soldiers and Workers' Committee, consisting of 100 of the world's oldest male workers (20 members/state/committee), 'unifies global morality with the righteousness of God, unifies the basic government commune system of one monarch and eight bureaucrats, guides the five rotating heavenly kings of the five continents to lead their country's kings, marquises, and earls to worship God,' worships saints The system of holy workers and soldiers, which allows men to retire at the age of 40 before returning home for marriage, the system of saints who take merit based on "inaction," the system of righteous workers, the establishment of a committee with kings as members, the establishment of a secretariat to uniformly distribute the professions of holy workers in their continent, the recruitment of 12 year old men from the People's Commune as holy soldiers in heaven, and the defense of the righteousness of heaven, with basic government equipment of 10 holy soldiers The senior members of the holy soldiers of each kingdom are the holy general, the common general of the holy soldiers, and the execution committee orders. The holy soldiers reside in the old temple of the town, and are responsible for farming and self cultivation. The secretaries of the princes of various countries serve as committee holy soldiers, and basic government schools also implement a farming and self cultivation holy student system (marriage and succession are only allowed after dropping out of school at the age of 40)
The people's commune is the true government, empowering the government commune to exercise public power, the sage has the right to dismiss teachers, the teacher has the right to dismiss kings, and the 10 oldest saints gather in the residence of the Left Prime Minister in the basic government commune to practice seclusion. Their young people are appointed as the Left Prime Minister to assist them in guiding human and natural morality, 'setting the path for the saints of the world: the oldest saint is appointed as a marquis,' maintaining neutrality between the king and the count, ' At the age of 50, a saint can become a farmer in the state of Marquis, the oldest farmer can be conferred the title of Viscount, the oldest worker can be conferred the title of Baron, those with merit can be conferred the title of Earl, the Marquis manages the title of Viscount and Baron, the King rules the title of Earl, the Marquis Viscount and Baron are not hereditary, the government buildings and the official residences of the Duke's "Viscount" and "Baron" are all unified in the style of the old temple of the commune. We call it the Temple of Success, and the saints who have achieved the unity of man and heaven are conferred the title of Marquis for ten thousand years To demonstrate that the basic government commune system is an eternal and just political system
The daughter of the monarch belongs to the higher monarch, the daughter of the bureaucrat belongs to the lower bureaucrat, the son of the monarch supplements the farmer's family, and the son of the bureaucrat supplements the worker's family
The king issued silver coins to urban women as a backup for their families, and female saints (aged 10 to 30) served as warehouses, suppliers, and cooks under the unified leadership of their queens. The Five Continents Heavenly Kings jointly issued gold coins, and the saints' Heavenly Kings and Heavenly Empresses each were equipped with one gold coin and 10 attendants, which is called the morality of running God
The location of the old temple in the commune should be secluded, with male saints managing tea gardens, female saints managing vinegar jars, and each family operating independently. During weekly gatherings, the old temple should have a big pot of rice, with babies held by their parents, 3-year-old children playing in the old temple, 8-year-old children serving their parents, and 12-year-old adults taking on the responsibility of the old temple justice. Unmarried men aged 12 to 30 (commune saints) are public members of the old temple and no longer serving their private parents. Adults aged 30 start families and businesses, and unmarried people aged 30 are saints, A 60 year old man serves as a saint and is honored as a teacher, living in an old temple
President Xi Jinping's unified construction of the old temple of the commune has achieved the realization of the Heavenly Kingdom of God and unified the path of man and heaven. You are appointed to the heavens, take on the great responsibility, and request President Xi Jinping to assume the first position of the Heavenly King in Asia, open up the path of the Heavenly Kingdom, and unify Asian morality
Ten of the oldest male workers in urban old temples will be stationed for agricultural public sacrifices, leading the path of human civilization returning to agriculture and returning to normal. Urban community reform will become a community commune, and community old temple public fields will be opened up to worship the main lifeline of agricultural cultivation. The current military power and equipment will be invalidated, and anyone else who exercises military power without authorization will be killed without mercy! Both the current government and the current regime are unreasonable and must be reformed into a basic government commune system, with autonomy and self-reliance, opening up government farmland for self-sufficiency, and those who violate orders will be killed without mercy!
Request the Chairman to enfeoff the King to establish the success of the world, request the kings of all countries not to fulfill the mission of the Heavenly Kingdom (following the Holy Way, leading the Marquis Count to worship God and offering saints), and not to insult the Chairman's appointment
Under the great leadership of the great President Xi Jinping, the great Chinese people have achieved the great success of the Chinese revolution and achieved great imperial merits. The merits belong to the Chinese farmers, Chairman Mao, Chairman Xi, and the third line project of China. This is not only the credit of the Chinese people, but also the credit of the people of the world. Long live the People's Commune, and Long live Chairman Xi
2023.5.10 Success Report Short Edition, China Holy Academy. Global Soldiers and Workers' Committee (9.28B Edition) (10.18C Edition)
二)Global Saint Constitution T Edition
The 100 oldest male workers worldwide form a Soldier and Workers' Committee (20/continent/committee) to unify global morality, establish urban old temples and their public fields with 10 workers and 10 holy soldiers stationed for agricultural sacrifices, establish urban communes, old temples, and public fields to restore the main lifeline of agriculture, implement a basic government commune system with one monarch and eight bureaucrats, and average global morality The use of the holy worker, soldier, student, and crown prince system, which allows men to retire at the age of 40 before returning home for marriage, as well as the holy man system of taking merit based on "inaction", which guides the five rotating heavenly kings from five continents to lead their kings, marquises, and earls to follow the kingdom's marriage cycle system, offer sacrifices to gods, and offer sacrifices to saints. The secretariat of a committee composed of kings is established to uniformly distribute the professions of holy workers in towns across their continents The ultimate achievement of human civilization is the realization of the people's commune system: when farmers from nine families grow old, they move into the old temples of public institutions to serve their unmarried saints and are appointed as teachers. Teachers take care of their own public and private relationships with the old temples and direct unmarried men (commune workers) to work in the public fields of the old temples, The secretaries of the left behind princes of various countries serve as the holy soldiers of the committee, leading the work of the world's holy sons (the holy workers of the people's communes, the holy soldiers of the old temples in cities, and the basic government holy students) in the public fields, which is the main road of Rentianzheng Road
2023.11.20 Global Saint Constitution T Edition, China Saint Academy, Global Soldiers and Workers Committee
————2023.12.1Success Report(1-2)China Saint Academy, Global Soldiers and Workers Committee
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manabuhosaka · 7 months
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sskyt · 9 months
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『「呪術」の呪縛』上巻読書ノート
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江川純一・久保田浩編『「呪術」の呪縛』(上)リトン、2015年。
 今、呪術がかつてないほど注目されている。近代西欧に成立したreligionに対して、劣位に置かれるmagic概念を所与のものとして前提とすることなく、改めて問い直し、概念史や各国の事例研究といった観点からその諸相に光を当てる書。
 以下、所収論文についての読書メモ。 江川純一・久保田浩「「呪術」概念再考に向けて:文化史・宗教史叙述のための一試論」
 全体の導入論文。日本語の「魔法」と「呪術」、学問的概念としてのmagic、西洋文化史におけるmagic、そして、本書の背景と構成が論じられる。「魔法」(1474)が室町中期に現れているのに対して、「呪術」は『続日本紀』(699)に言及がある。  とはいえ、「呪術」は近世・近代において人口に膾炙しておらず、20世紀後半にフレイザーのmagicの訳語として定着した(それ以前は「魔法」)。また、学問的概念としてのエティックな次元と日常言語としてのイーミックな次元の区別の重要性が指摘される。  学問的概念としてのmagicで要注目なのはタイラーとフレイザーであり、特に後者のmagic→religion→scienceという図式が重要。その後のmagic研究の系譜はある意味ですべてここから始まった。他方で、イーミックな次元で見れば、magicの語源は古代ペルシア語に由来するギリシア語のμάγοςに発する。  すなわち、magic概念には、そもそもペルシア由来という他者性が付与されており、つねに地理的他者(非西洋)、歴史的他者(古代)、宗教的他者(異教)という含意がある。近代的なreligionとscienceは、他者にmagicという名を与えることで、自己を正当化してきた歴史的経緯がある。 第一部 呪術概念の系譜
藤原聖子「アメリカ宗教学における「呪術」概念」
 ウェーバー以来、ピューリタンは「世界の脱魔術化」として位置づけられてきたが、1980年頃からピューリタンも呪術を実践していたとする研究が盛んになった。これらの研究を島薗進の新宗教研究(呪術と近代化は背反しない)と比較対象する論文。  アメリカにおけるピューリタンの呪術実践研究では、呪術と近代化の関係は問題とならず、呪術の感情面が重視され、信仰と理性の対立図式、すなわち、アメリカの知性主義対反知性主義というナショナル・アイデンティティの問題へと引きつけて理解されている。  たしかに考えてみれば、アメリカのホラー映画は、魔女、魔法、霊、占い、ゾンビと呪術に事欠かない。むしろ合理性の反作用としての呪術に取り憑かれているようにさえ見える。それはアメリカという国のアイデンティティに関わる問題で、非常に興味深い。  ちなみに、アメリカの呪術総決算的なホラー映画として「キャビン」おすすめです! この『呪術』論集は、「宗教」概念批判を経た後で、「宗教」周辺の重要概念をアプリオリに前提とせず、反省的にその概念の意味を問い直すという点で、『ニュクス』第5号「聖なるもの」特集と双子のような存在ですね。
竹沢尚一郎「イギリスとフランスにおける呪術研究」
 エヴァンズ=プリチャードのア��ンデ研究における妖術論とグリオールのドゴン研究における占い論の検討を通じて、呪術を複雑な世界の「縮減」(ルーマン)の仕組みであるとする仮説を提唱する。
 注で触れられている、レイモン・ファースの師マリノフスキーへの問い「もしすべてがすべてに結びついているとすれば、どこで記述を終えたらよいのでしょうか」は、いかにもラトゥール的な問いのように思える。 横田理博「ウェーバーのいう「エントツァウベルンク」とは何か」
 この論文は何度読んでも面白い。ウェーバーのEntzauberung(脱呪術化、魔術からの解放)は有名な概念で、様々な論者によって援用されるにもかかわらず、ウェーバー自身はこの概念を定義しないために、その内容は実は不明確である。  著者は丁寧な読解によって、「脱呪術化」が『プロ倫』における「救いの手段としての呪術の否定」と、『職業としての学問』における「世界の意味づけの否定」という二つの意味をもつことを明らかにする。また、前者が呪術から宗教への移行であるのに対して、後者は「世俗化」を意味する。  ちなみに、私が『現代思想』のウェーバー特集に寄稿した「世界に魔法をかける」の元ネタはこの論文です。「脱呪術化」という概念でひとつ気になるのは、この語はつねにEntzauberung der Weltと「世界の/世俗の」という言葉を伴っていること。この点も「脱呪術化」を援用する論者に見落とされがちだ。
高橋原「初期の日本宗教学における呪術概念の検討」
 日本の宗教学の歴史の中でmagicの訳語としての「呪術」が定着していった過程を跡付ける。明治時代はmagicの訳語として「呪術」は用いられていなかったが、日本の宗教学の確立とともに大正時代にフレイザーの影響の下、「呪術」が定着していった。 谷内悠「呪術研究における普遍主義と相対主義、そして合理性:分析哲学と認知宗教学から」
 「呪術は合理的である」と言われるときの「合理性」について、タンバイアの普遍主義/相対主義の議論を批判的にアップデートさせることで解決しようとする。概念図式/メタ概念図式の議論はガブリエルの「意味の場」の議論を想起させる。  ただ、普遍主義と相対主義の対立をメタ概念図式によって解決するというのは、問題を一段先送りにしただけのような気もするし、最後に出てきた「生物的合理性」は素朴な自然主義のように思えて、正直なところ、肩透かしの感がある。 第二部 事例研究:アジア
鈴木正崇「スリランカの呪術とその解釈:シーニガマのデウォルを中心に」
 スリランカで最も呪力の強いとされるデウォルについての神話と実際の呪術実践から、呪術の特徴を探る。呪術は「外来」「異人」といった境界的状況に対する意味付与・統御として発生するのであり、現在のグローバル化による変動もまた呪術が力をもつ場である。  たしかにマゴスの語源的意味にしても、フェティッシュにしても、文化的・地理的・時間的な境界において、あるいは、他者との界面において、「呪術」(なるもの)は発生するように思われる。個人的には、障り、罪、穢れ、害、悪を意味するシンハラ語の「ドーサ」という概念が面白い。 木村敏明「プロテスタント宣教師の見た「呪術」と現地社会:ヨハネス・ワルネック著『福音の生命力』をめぐって」
 スマトラのバタックに宣教したヨハネス・ワルネック『福音の生命力』に基づいてキリスト教から見た呪術の意義と効用を検討する。ワルネックは、インドネシアの宗教をアニミズムとして特徴づけたが、その評価は両義的である。  著者はこれを「世界観としてのアニミズム」と「エートスとしてのアニミズム」に分類し、前者が称賛されるのに対して、後者は現世利益を追求する自己中心的な呪術実践であるがゆえに非難されるとする。しかし、ヨハネスはこうした呪術を逆手にとって宣教が可能となるとして、利用価値も認めている。 池澤優「中国における呪術に関する若干の考察:呪術という語の呪術的性格」
 面白かった。呪術を「非人格的な法則性に基づく宇宙の操作」と定義すると、人間の作為が宇宙の経営に関与するという点で、陰陽五行説のみならず、古代中国思想全般が「呪術」になってしまうが、これは概念の使い方として非生産的である、という。  古代中国宗教研究における「呪術」の用例として、『詩経』研究が取り上げられ、そこではおおむね「呪術」が素朴な宗教を指す語として用いられ、特に言霊信仰のようなものが想定されている、と指摘される。  私は特に、グラネ『中国古代の祭礼と歌謡』の解釈が面白かった。詩は個人の感情を歌ったものではなく、慣習によって定められた集団の感情を表出したものであり、慣用句は「興」という強制力をもって、自然を循環させる力をもつ、という。詩はいわば礼のような宇宙の形式なのだろう。
川瀬貴也「近代朝鮮における「宗教」ならざるもの:啓蒙と統治との関係を中心に」
 朝鮮における近代化、日本の植民地支配という観点から、「宗教」と「宗教」ならざるもの(呪術・迷信)との区別が何を意味しているかを示す論文。特に、今村鞆、村山智順による植民地下の民俗学的調査の視線が見つめる「迷信」が興味深い。  近代化・啓蒙によって退けられた「巫俗」が宣教師たちによって朝鮮宗教の本質と捉えられ、さらに、朝鮮民族のナショナリズムへと結びつき、現代韓国社会において伝統と見なされるようになった、という指摘が面白い。この辺りの話はどうしても「コクソン」を思い出さざるをえない。 第三部 事例研究:日本
井関大介「熊沢蕃山の鬼神論と礼楽論」
 近世日本儒学における鬼神の問題を、白石・徂徠・蕃山を中心に、主に「礼」の観点から検討する。蕃山にとって、祭祀儀礼の意義は、人心を無意識裡に統御し、社会を統治することにあったが、それは天人相関論によって宇宙の運行を正しく経営することでもあった。  蕃山によれば、鬼神祭祀の礼は、社会が経済的に豊かになって人心が堕落し始めたとき、富の余剰を有益無害な仕方で蕩尽させるために整備された、とのことだが、これはまんまバタイユの社会的蕩尽の理論と同じですね。 一柳廣孝「魔術は催眠術にあらず:近藤嘉三『魔術と催眠術』の言説戦略」
 明治期の催眠術ブームのベストセラー、近藤嘉三『心理応用魔術と催眠術』にしたがって、明治期の「魔術」イメージを検討する。近藤によれば、魔術とは心の中の霊気を通じて感通する手法であり、睡魔術と醒魔術に分けられ、前者は催眠術からは区別される。  魔術は、感通によって、施術者の意思が被術者へと影響を与えることであり、催眠術とは睡魔術のの導入部分にすぎず、近藤は催眠術による治療は有害であるとさえいう。ここら辺は黒沢清の「CURE」っぽい話ですね。 宮坂清「科学と呪術のあいだ:雪男学術探検隊、林寿郎がみた雪男」
 これは面白い。1959~60年の雪男学術探検隊に参加した動物学者林寿郎の記録から、雪男に関する科学的視点と呪術的視点の関係を問う。学者が探求していた「雪男」とシェルパにとっての「イエティ」が、実は同じではなかったことが判明する件がハラハラして特に面白い。  日本の雪男ブームの出発点は、今西錦司(1952年のマナスル登山隊が雪男の足跡を目撃)だったんだね。知らなかった。あと、雪男探検隊って、川口浩探検隊みたいなものかと思ってたら、ちゃんとした科学的調査隊が派遣されていたのも知らなかった。 今井信治「「魔法少女」の願い」
 1960年代の『魔法使いサリー』『ひみつのアッコちゃん』から現代の『魔法少女まどか☆マギカ』まで、魔法少女アニメを時系列順にたどりながら、そこで描かれている「魔法」表象があとづけられる。  東映魔女っ子シリーズが女子の人気を博したのは、当時、女子向けのテレビ番組がなかったからで、別に魔法でなくてもよかったとの分析だが、そうはいっても「セーラームーン」の継続的な人気や、映画「マジカル・ガール」を見ると、やはり女の子にとって魔法は特別な意味をもっているようにも思われる。 堀江宗正「サブカルチャーの魔術師たち:宗教学的知識の消費と共有」
 アニメやライトノベルで人気の「魔術」を分析することを通じて、データベース消費型のサブカルチャーがその消費者にとって「宗教」よりもリアリティをもつようになった現状を明らかにする。  「魔術」関心層は20~30代の男性であることと、魔術・宗教的語彙をもったメディア作品の受容者は自分を能動的に魔的キャラクターを使役する存在(つまり魔術師)として同定しているという分析を組み合わせると、なかなかに痛い実態が見えてくるような気がする。
 魔術を扱った代表的な作品として『とある魔術の禁書目録』が挙げられているが、現在(2023年)に改めて同様の問題を扱ったら、おそらく代表的な作品は『呪術廻戦』が挙げられることだろう。また、作中では錬金術はあくまでも「科学」であって「魔法」ではないとされるが、実態としてはどう見ても「魔術」を扱っている『鋼の錬金術師』がまったく言及されないのは不思議。
追記
藤原聖子「「呪術」と「合理性」再考:前世紀転換期における〈宗教・呪術・科学〉三分法の成立」『思想』No. 934、2002年、120-141頁。
 呪術は、科学と比べて「非合理的」とされる場合(フレイザー)と、宗教と比べて「合理的」とされる場合(ウェーバー)があるが、これは両者で「合理性」の意味が異なるためである。著者によれば、さらに第三の失われた合理性概念がある。  すなわち、呪術は、理論ー合理的な科学に対して、理論ー非合理的であるが、実践(合目的的)ー非合理的な宗教に対しては、実践ー合理的である。この2種の合理性に加えて、呪術には「ゾッとさせる」という意味での「実体的非合理性」が含意されている(デュルケーム、オットー)。  奇跡論においては、古代末期か~中世末期、奇跡は「聖」に結びついていたが、19世紀末には「超自然」と結びつくようになった、という話(マリン)が面白かった。つまり、キリスト教では奇跡が聖人の業として呪術に対置されていたが、近代以降、科学と対立するがゆえに超自然と結合した、ということ。
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moko1590m · 7 months
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「今の君のままでいいんだよ」 だったら、文明も学問も宗教もいらないことになる。 ひたすら肯定や承認を求めるようになってしまった輩は困りもの。 精神疾患の治療の場合が例外なのであって、 健常者は、文明・学問・宗教・産業・物理的自然の現実と常に直面し、自己の現状との葛藤・苦労をすべき。 褒められてばかりじゃいられない。  
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yapphenghui · 8 months
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一阴一阳之谓道
对上帝的信仰和科学理性犹如一阴一阳,互为平衡——信仰让理性不至于变得狂妄自大,沦为自以为是的傲慢;理性则确保信仰不会变得极端狂热,异化为邪魔外道。 读日本福岛核排放水新闻所引发的争议,想起了10多年前的一场笔战。当年写了一篇关于思想解放的文章,对宗教戒律有所批评,引来了一位读者的指正,认为文章关于宗教戒律与科学对立的论断有误。当时由于阅历不足,写了一篇文章回应,争论也就不了了之。如今回想,实在惭愧,因为读者的指教确实有道理。 福岛核排放水的纷纷扰扰,主要还是因为很多人把科学政治化。只要认真跟踪新闻,就会知道福岛排放水经过多道工序处理,加上有中国科学家参与的国际原子能机构和韩国专家的认证,以及原子能机构后续对福岛一带海水的实时采样化验,都证明安全性毫无问题。在反对排放者当中,部分是出于无知,另一部分则是揣着聪明装糊涂,那就不纯粹是科学问题了。 在诸如气候变化和冠病疫苗安全性的问题上,…
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laboitediabolique · 9 months
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Alternate theatrical flyer for the third Japanese cult Happy Science (Kofuku-no-Kagaku) theatrical anime feature, The Golden Laws (El Cantare's Historical View), 2003. Scanned from my personal collection.
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macdaysh · 1 year
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#心灵法门#观世音菩萨#观世音菩萨心灵法门#卢台长#卢军宏台长#宗教#佛教#佛法#学佛#念经#改变命运#心靈法門#觀世音菩薩#觀世音菩薩心靈法門#盧臺長#盧軍宏臺長#學佛#念經#改變命運 #xinlingfamen#guanyin#guanyincitta#masterlu#buddhism https://www.instagram.com/p/CryR7uqB73Z/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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takahashicleaning · 6 months
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TEDにて
サラ・パーカック:宇宙から見た考古学
(詳しくご覧になりたい場合は上記リンクからどうぞ)
この短いスピーチの中で、TEDフェローのサラ・パーカックは「宇宙的考古学」、過去の文明で失われた都市の糸口を探すために、衛星画像を用いた例を紹介します。
古代エジプト文明の中王国は、遥か昔の紀元前1984年頃にナイル川の三角州付近に当時の首都であるテーベがあった場所で、テーベで崇拝された神の重要性が飛躍的に高まった時期とされている。
第1中間期の長い混乱を脱して、様々な文学芸術が花開いた時代であり、現代で言えば、イノベーションが起きることに相当。テクノロジーの他にエジプト文学の古典といわれる作品群もこの時代に形成された。
当時のエジプトの主神であったアメン神は注目されるようになり、後に、第30王朝までの1,700年余りにわたり
マケドニアのアレクサンドロス大王が、エジプト入りを果たした時期まで、太陽神ラーと融合したアメン・ラーとしてエジプトの国家神となっていきます。
現在の「アーメン」という言葉もここから来ているかもしれません。アモン(Ammon)、アムン(Amun)と表記されることもあります。
この言葉が、「オーム」「アウン」などと発音する地域もあります。根源的には、どこかでつながっている可能性も高いかもしれません。
アレクサンドロス3世は、通称アレクサンドロス大王とも言われていた。当時、最先端であった様々なイノベーションを活用、融合した?とされている。アリストテレスも師匠の一人です。
古代エジプトは、紀元前30000年に集団が形成され、その後、紀元前3000年に人類最初の王朝が誕生。エジプトの主神であったアメン神は多神教で世界最初の中央集権国家として現在では知られています。
その後、「アクエンアテン」が推進したアテン神を中心とする一神教が、人類史上初の一神教として誕生。
合議制の多神教である神官と言われる人々が政治に口を出すために、破壊的イノベーションにより誕生したかもしれません。一部。大統領制や政教分離です。
しかし、一神教はエジプトでは破壊されてしまい。モーゼの出エジプト記になり、古代ユダヤ教になったと知られています。参考までに、一般的には古代中国は、紀元前2000年。古代ローマは紀元前500年です。
今後、宇宙的考古学の進展次第で変化する可能性もあります。
「出エジプト記」「創世記」「レビ記」「民数記」「申命記」の旧約聖書モーゼ五書も登場する「トーラ」と呼ばれるものの中にも記述されています。
毎年のナイル川の氾濫を正確に予測する必要から、天文観測が行われ、太陽暦が創造されています。
また、氾濫が収まった後に、農地を元通り配分するため、測量術、幾何学、天文学が構築されて発展しています。
世界のほとんどのアルファベットの起源も古代エジプト文明から始まっています。
古代エジプト時代の主食は、小麦から作るパン。現代と変わらないと言われている。サワードウによる発酵パンが誕生したのもエジプト。
古代ローマよりも早く、紀元前3800年頃に大麦から作るビールの生産が始まり、紀元前3500年頃にワインの生産が始まった。
2018年現在では、サピエンスは20万年前からアフリカで進化し、紀元前3万年に集団が形成され、氷河のまだ残るヨーロッパへ進出。紀元前2万年くらいにネアンデルタール人との生存競争に勝ち残ります。
そして、約1万2千年前のギョベクリ・テペの神殿遺跡(トルコ)から古代シュメール人の可能性もあり得るかもしれないので、今後の「T型オベリスク」など発掘作業の進展具合で判明するかもしれません。
メソポタミアのシュメール文明よりも古いことは、年代測定で確認されています。古代エジプトは、約5千年前の紀元前3000年に人類最初の王朝が誕生しています。
(追加アイデア)
President Obama ’s incident in 2008 may be the first black president to think about now, but actually is the return of Pharaoh of Egyptian civilization? It may have been.
2008年のオバマ大統領の出来事は、今、考えると黒人初の大統領だったのかもしれないが、実はエジプト文明のファラオの帰還?だったのかもしれない。
As for black people, their ancestors are also Egyptians, so the extraordinary enthusiasm at that time may not be explainable only by escape from the economic crisis. I also wondered that he gave the Nobel Peace Prize.
黒人の方は、祖先はエジプト人でもあるので、当時の異常な熱狂は、経済危機からの脱出だけでは説明がつかない可能性がある。また、ノーベル平和賞を与えたのも不思議に思っていた。
It may also have helped archaeological discovery that King Tutankhamen was a child of Amenhotep IV (Akennaten)!
それから、ツタンカーメン王がアメンホテプ4世(アクエンアテン)の子供だという考古学上の発見も後押ししたのかもしれません!
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古代エジプト - Wikipedia
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