Tumgik
#叔父の燃料投下
urusura · 1 year
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この叔父はマジで黙ってた方がいいと思うけどな
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2ttf · 12 years
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Latin//Alphabet// ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZabcdefghijklmnopqrstuvwxyz0123456789 !"“”#$%&'‘’()*+,-./:;<=>?@[\]^_`{|}~ Latin//Accent// ¡¢£€¤¥¦§¨©ª«¬®¯°±²³´µ¶·¸¹º»¼½¾¿ÀÁÂÃÄÅÆÇÈÉÊËÌÍÎÏÐÑÒÓÔÕÖ×ØÙÚÛÜÝÞßàáâãäåæçèéêëìíîïðñòóôõö÷øùúûüýþÿ Latin//Extension 1// ĀāĂ㥹ĆćĈĉĊċČčĎďĐđĒēĔĕĖėĘęĚěĜĝĞğĠġĢģĤĥĦħĨĩĪīĬĭĮįİıIJijĴĵĶķĸĹĺĻļĽľĿŀŁłŃńŅņŇňʼnŊŋŌōŎŏŐőŒœŔŕŖŗŘřŚśŜŝŞşŠšŢţŤťŦŧŨũŪūŬŭŮůŰűŲųŴŵŶŷŸŹźŻżŽžſfffiflffifflſtst Latin//Extension 2// ƀƁƂƃƄƅƆƇƈƉƊƋƌƍƎƏƐƑƒƓƔƕƖƗƘƙƚƛƜƝƞƟƠơƢƣƤƥƦƧƨƩƪƫƬƭƮƯưƱƲƳƴƵƶƷƸƹƺƻƼƽƾƿǀǁǂǃDŽDždžLJLjljNJNjnjǍǎǏǐǑǒǓǔǕǖǗǘǙǚǛǜǝǞǟǠǡǢǣǤǥǦǧǨǩǪǫǬǭǮǯǰDZDzdzǴǵǶǷǸǹǺǻǼǽǾǿ Symbols//Web// –—‚„†‡‰‹›•…′″‾⁄℘ℑℜ™ℵ←↑→↓↔↵⇐⇑⇒⇓⇔∀∂∃∅∇∈∉∋∏∑−∗√∝∞∠∧∨∩∪∫∴∼≅≈≠≡≤≥⊂⊃⊄⊆⊇⊕⊗⊥⋅⌈⌉⌊⌋〈〉◊♠♣♥♦ Symbols//Dingbat// ✁✂✃✄✆✇✈✉✌✍✎✏✐✑✒✓✔✕✖✗✘✙✚✛✜✝✞✟✠✡✢✣✤✥✦✧✩✪✫✬✭✮✯✰✱✲✳✴✵✶✷✸✹✺✻✼✽✾✿❀❁❂❃❄❅❆❇❈❉❊❋❍❏❐❑❒❖❘❙❚❛❜❝❞❡❢❣❤❥❦❧❨❩❪❫❬❭❮❯❰❱❲❳❴❵❶❷❸❹❺❻❼❽❾❿➀➁➂➃➄➅➆➇➈➉➊➋➌➍➎➏➐➑➒➓➔➘➙➚➛➜➝➞➟➠➡➢➣➤➥➦➧➨➩➪➫➬➭➮➯➱➲➳➴➵➶➷➸➹➺➻➼➽➾ Japanese//かな// あいうえおかがきぎくぐけげこごさざしじすずせぜそぞただちぢつづてでとどなにぬねのはばぱひびぴふぶぷへべぺほぼぽまみむめもやゆよらりるれろわゐゑをんぁぃぅぇぉっゃゅょゎゔ゛゜ゝゞアイウエオカガキギクグケゲコゴサザシジスズセゼソゾタダチヂツヅテデトドナニヌネノハバパヒビピフブプヘベペホボポマミムメモヤユヨラリルレロワヰヱヲンァィゥェォッャュョヮヴヵヶヷヸヹヺヽヾ Japanese//小学一年// 一右雨円王音下火花貝学気九休玉金空月犬見五口校左三山子四糸字耳七車手十出女小上森人水正生青夕石赤千川先早草足村大男竹中虫町天田土二日入年白八百文木本名目立力林六 Japanese//小学二年// 引羽雲園遠何科夏家歌画回会海絵外角楽活間丸岩顔汽記帰弓牛魚京強教近兄形計元言原戸古午後語工公広交光考行高黄合谷国黒今才細作算止市矢姉思紙寺自時室社弱首秋週春書少場色食心新親図数西声星晴切雪船線前組走多太体台地池知茶昼長鳥朝直通弟店点電刀冬当東答頭同道読内南肉馬売買麦半番父風分聞米歩母方北毎妹万明鳴毛門夜野友用曜来里理話 Japanese//小学三年// 悪安暗医委意育員院飲運泳駅央横屋温化荷開界階寒感漢館岸起期客究急級宮球去橋業曲局銀区苦具君係軽血決研県庫湖向幸港号根祭皿仕死使始指歯詩次事持式実写者主守取酒受州拾終習集住重宿所暑助昭消商章勝乗植申身神真深進世整昔全相送想息速族他打対待代第題炭短談着注柱丁帳調追定庭笛鉄転都度投豆島湯登等動童農波配倍箱畑発反坂板皮悲美鼻筆氷表秒病品負部服福物平返勉放味命面問役薬由油有遊予羊洋葉陽様落流旅両緑礼列練路和 Japanese//小学四年// 愛案以衣位囲胃印英栄塩億加果貨課芽改械害街各覚完官管関観願希季紀喜旗器機議求泣救給挙漁共協鏡競極訓軍郡径型景芸欠結建健験固功好候航康告差菜最材昨札刷殺察参産散残士氏史司試児治辞失借種周祝順初松笑唱焼象照賞臣信成省清静席積折節説浅戦選然争倉巣束側続卒孫帯隊達単置仲貯兆腸低底停的典伝徒努灯堂働特得毒熱念敗梅博飯飛費必票標不夫付府副粉兵別辺変便包法望牧末満未脈民無約勇要養浴利陸良料量輪類令冷例歴連老労録 Japanese//小学五〜六年// 圧移因永営衛易益液演応往桜恩可仮価河過賀快解格確額刊幹慣眼基寄規技義逆久旧居許境均禁句群経潔件券険検限現減故個護効厚耕鉱構興講混査再災妻採際在財罪雑酸賛支志枝師資飼示似識質舎謝授修述術準序招承証条状常情織職制性政勢精製税責績接設舌絶銭祖素総造像増則測属率損退貸態団断築張提程適敵統銅導徳独任燃能破犯判版比肥非備俵評貧布婦富武復複仏編弁保墓報豊防貿暴務夢迷綿輸余預容略留領異遺域宇映延沿我灰拡革閣割株干巻看簡危机貴揮疑吸供胸郷勤筋系敬警劇激穴絹権憲源厳己呼誤后孝皇紅降鋼刻穀骨困砂座済裁策冊蚕至私姿視詞誌磁射捨尺若樹収宗就衆従縦縮熟純処署諸除将傷障城蒸針仁垂推寸盛聖誠宣専泉洗染善奏窓創装層操蔵臓存尊宅担探誕段暖値宙忠著庁頂潮賃痛展討党糖届難乳認納脳派拝背肺俳班晩否批秘腹奮並陛閉片補暮宝訪亡忘棒枚幕密盟模訳郵優幼欲翌乱卵覧裏律臨朗論 Japanese//中学// 亜哀挨曖扱宛嵐依威為畏尉萎偉椅彙違維慰緯壱逸芋咽姻淫陰隠韻唄鬱畝浦詠影鋭疫悦越謁閲炎怨宴援煙猿鉛縁艶汚凹押旺欧殴翁奥憶臆虞乙俺卸穏佳苛架華菓渦嫁暇禍靴寡箇稼蚊牙瓦雅餓介戒怪拐悔皆塊楷潰壊懐諧劾崖涯慨蓋該概骸垣柿核殻郭較隔獲嚇穫岳顎掛括喝渇葛滑褐轄且釜鎌刈甘汗缶肝冠陥乾勘患貫喚堪換敢棺款閑勧寛歓監緩憾還環韓艦鑑含玩頑企伎忌奇祈軌既飢鬼亀幾棋棄毀畿輝騎宜偽欺儀戯擬犠菊吉喫詰却脚虐及丘朽臼糾嗅窮巨拒拠虚距御凶叫狂享況峡挟狭恐恭脅矯響驚仰暁凝巾斤菌琴僅緊錦謹襟吟駆惧愚偶遇隅串屈掘窟繰勲薫刑茎契恵啓掲渓蛍傾携継詣慶憬稽憩鶏迎鯨隙撃桁傑肩倹兼剣拳軒圏堅嫌献遣賢謙鍵繭顕懸幻玄弦舷股虎孤弧枯雇誇鼓錮顧互呉娯悟碁勾孔巧甲江坑抗攻更拘肯侯恒洪荒郊貢控梗喉慌硬絞項溝綱酵稿衡購乞拷剛傲豪克酷獄駒込頃昆恨婚痕紺魂墾懇沙唆詐鎖挫采砕宰栽彩斎債催塞歳載剤削柵索酢搾錯咲刹拶撮擦桟惨傘斬暫旨伺刺祉肢施恣脂紫嗣雌摯賜諮侍慈餌璽軸叱疾執湿嫉漆芝赦斜煮遮邪蛇酌釈爵寂朱狩殊珠腫趣寿呪需儒囚舟秀臭袖羞愁酬醜蹴襲汁充柔渋銃獣叔淑粛塾俊瞬旬巡盾准殉循潤遵庶緒如叙徐升召匠床抄肖尚昇沼宵症祥称渉紹訟掌晶焦硝粧詔奨詳彰憧衝償礁鐘丈冗浄剰畳壌嬢錠譲醸拭殖飾触嘱辱尻伸芯辛侵津唇娠振浸紳診寝慎審震薪刃尽迅甚陣尋腎須吹炊帥粋衰酔遂睡穂随髄枢崇据杉裾瀬是姓征斉牲凄逝婿誓請醒斥析脊隻惜戚跡籍拙窃摂仙占扇栓旋煎羨腺詮践箋潜遷薦繊鮮禅漸膳繕狙阻租措粗疎訴塑遡礎双壮荘捜挿桑掃曹曽爽喪痩葬僧遭槽踪燥霜騒藻憎贈即促捉俗賊遜汰妥唾堕惰駄耐怠胎泰堆袋逮替滞戴滝択沢卓拓託濯諾濁但脱奪棚誰丹旦胆淡嘆端綻鍛弾壇恥致遅痴稚緻畜逐蓄秩窒嫡抽衷酎鋳駐弔挑彫眺釣貼超跳徴嘲澄聴懲勅捗沈珍朕陳鎮椎墜塚漬坪爪鶴呈廷抵邸亭貞帝訂逓偵堤艇締諦泥摘滴溺迭哲徹撤添塡殿斗吐妬途渡塗賭奴怒到逃倒凍唐桃透悼盗陶塔搭棟痘筒稲踏謄藤闘騰洞胴瞳峠匿督篤凸突屯豚頓貪鈍曇丼那謎鍋軟尼弐匂虹尿妊忍寧捻粘悩濃把覇婆罵杯排廃輩培陪媒賠伯拍泊迫剝舶薄漠縛爆箸肌鉢髪伐抜罰閥氾帆汎伴畔般販斑搬煩頒範繁藩蛮盤妃彼披卑疲被扉碑罷避尾眉微膝肘匹泌姫漂苗描猫浜賓頻敏瓶扶怖附訃赴浮符普腐敷膚賦譜侮舞封伏幅覆払沸紛雰噴墳憤丙併柄塀幣弊蔽餅壁璧癖蔑偏遍哺捕舗募慕簿芳邦奉抱泡胞俸倣峰砲崩蜂飽褒縫乏忙坊妨房肪某冒剖紡傍帽貌膨謀頰朴睦僕墨撲没勃堀奔翻凡盆麻摩磨魔昧埋膜枕又抹慢漫魅岬蜜妙眠矛霧娘冥銘滅免麺茂妄盲耗猛網黙紋冶弥厄躍闇喩愉諭癒唯幽悠湧猶裕雄誘憂融与誉妖庸揚揺溶腰瘍踊窯擁謡抑沃翼拉裸羅雷頼絡酪辣濫藍欄吏痢履璃離慄柳竜粒隆硫侶虜慮了涼猟陵僚寮療瞭糧厘倫隣瑠涙累塁励戻鈴零霊隷齢麗暦劣烈裂恋廉錬呂炉賂露弄郎浪廊楼漏籠麓賄脇惑枠湾腕 Japanese//記号//  ・ー~、。〃〄々〆〇〈〉《》「」『』【】〒〓〔〕〖〗〘〙〜〝〞〟〠〡〢〣〤〥〦〧〨〩〰〳〴〵〶 Greek & Coptic//Standard// ʹ͵ͺͻͼͽ;΄΅Ά·ΈΉΊΌΎΏΐΑΒΓΔΕΖΗΘΙΚΛΜΝΞΟΠΡΣΤΥΦΧΨΩΪΫάέήίΰαβγδεζηθικλμνξοπρςστυφχψωϊϋόύώϐϑϒϓϔϕϖϚϜϞϠϢϣϤϥϦϧϨϩϪϫϬϭϮϯϰϱϲϳϴϵ϶ϷϸϹϺϻϼϽϾϿ Cyrillic//Standard// ЀЁЂЃЄЅІЇЈЉЊЋЌЍЎЏАБВГДЕЖЗИЙКЛМНОПРСТУФХЦЧШЩЪЫЬЭЮЯабвгдежзийклмнопрстуфхцчшщъыьэюяѐёђѓєѕіїјљњћќѝўџѢѣѤѥѦѧѨѩѪѫѬѭѰѱѲѳѴѵѶѷѸѹҌҍҐґҒғҖҗҘҙҚқҜҝҠҡҢңҤҥҪҫҬҭҮүҰұҲҳҴҵҶҷҸҹҺһҼҽҾҿӀӁӂӇӈӏӐӑӒӓӔӕӖӗӘәӚӛӜӝӞӟӠӡӢӣӤӥӦӧӨөӪӫӬӭӮӯӰӱӲӳӴӵӶӷӸӹӾӿ Thai//Standard// กขฃคฅฆงจฉชซฌญฎฏฐฑฒณดตถทธนบปผฝพฟภมยรฤลฦวศษสหฬอฮฯะัาำิีึืฺุู฿เแโใไๅๆ็่้๊๋์ํ๎๏๐๑๒๓๔๕๖๗๘๙๚๛
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negipo-ss · 5 years
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焼きそばハロウィンはいかにして無敵のアイドルになったのか(4)
1 https://tmblr.co/ZlZBMe2cy-9bD
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 ごう、という音とともに点滅する文香の顔に向かって、美嘉は「なに?」と大きな声を張って聞き直した。「すみませんでした!」と繰り返した文香の声のあとを追って、たたん、たたん、と軽い音で電車が通り過ぎてゆき、「もういいって言ってるでしょ」と、美嘉は笑みを浮かべて安心させるように言った。騒々しいほどの客車の明るさが去るとあたりは暗くなり、二人の後ろで志希がおもしろくなさそうに小石を蹴った。転がったそれは排水口の暗闇へと吸い込まれていった。  三人はそれぞれ手にトートバックを持って公衆浴場へと向かっていた。バッグの中には着替えとタオルが入っていて、文香は自分のそれを大事そうに両手に抱え直した。彼女のバッグにはあの青い本が今も入っていて、片時もそれを離そうとしないのだった。 「本当に、申し訳ありませんでした……」 「だーかーらー、アタシなんもしてないよ。むしろ怒りすぎちゃってごめんって。文香さんがのぼせちゃってるなんて思ってもみなかった」  文香が顔を赤らめて下を向き、美嘉は苦笑しながらパーカーのフードを少し上げて、歩みを進めた。 「大家さん、テキパキなんでもやってくれてすごかったなー」 「……矢張り、普段から美嘉さんが、周りの人々と良い関係を築いていていらっしゃったので」 「いやいや……それにしてもよくダクトテープなんか持ってたね、志希」 「ふふーん、世の中のすべての故障はダクトテープとハンマーで直せるのだ」  カーディガンからハンマーを出したり引っ込めたりする志希を見て、 「どこから出してくるのよ……」 「ぱかぱぱん、四次元スカート〜」  志希がにゃはは、と笑ってぴらぴらスカートをめくったので、美嘉は真っ白な下着から目をそらしながらもう注意するにも疲れたという声色で「あっそ……」と言って前に向き直った。  数歩歩いて、あっ、と美嘉は重大な事実に気づいたように言った。 「喧嘩してた理由を聞くの、忘れてた」  二人が歩きながら顔を見合わせたのを見て「もう仲直りした?」と美嘉は聞いた。 「いいえ……」と文香が言った。「聞いて聞いて〜」と志希は母親に告げ口をする子どものようすで答え、美嘉の肘を捕らえたために「ん?」と美嘉は注意を向けた。文香は慌てて「ちょっ、と、志希さん!」と嗜めると、志希の手を捕まえてその身体を無理にひっぱり、「いたっ、いたたたた。もーっ、なに?」と悲鳴を上げ続ける志希を線路沿いの緑の金網にがしゃんと押し付けた。  秋の少し冷えた空気にぼんやりと光輪をつくる街灯の光で二人の姿は明るく浮き上がっていた。 「何を、美嘉さんに言う気なのですか」 「んんー?」  大きく欠けた月のかたちで楽しげに歪んで見上げる志希の眼を、文香は不快さに満ちた瞳で見下ろした。 「……美嘉さんは、あなたのことを、わかっているのですか」  美嘉に聞こえないような、小さな声で文香はぼそぼそとしゃべった。美嘉は数歩離れた薄暗い路上から文香と志希を見ていたが、微かに不安の滲むその表情に二人は気づいていなかった。 「人同士が完璧にわかりあえるなんて幻想だよね〜?」 「……いい加減に……!」 「美嘉ちゃんは知らないよ」  志希は急に真面目な顔をして言った。早口に、文香に呼応するような微かな声で、 「あたしのママが死んでいったことは知っている。あたしのママが本当のママとは言えないこともうっすらと知っている。でも、それだけ。文香ちゃんのことも言うつもりはないから安心して」  文香は口を微かに開けて何かを言おうとした。しかし、ついにそれを遮るかのように「二人とも……」と美嘉が声をかけながら志希と文香に一歩、二歩と近づいた。 「文香ちゃんさー! あたしのママのこと、わるものあつかいしたの!」と志希が急な大声で言った。 「なっ……」と文香は志希を睨みつけ、美嘉は訝しげに「どういうこと?」と答えた。  カシャリ、と志希は金網から離れながら、 「あたしのママがあたしのことを殺そうとしているところを想像しろって。ママがあたしに、愛情なんか抱いてないってところを想像しろって――」 「志希さん!」  文香は志希を大声で遮り、はっと美嘉の方を振り向いた。美嘉は押し黙って文香のことを猜疑の目で見つめていた。文香は拳をぎゅっと握りしめ、下を向いた。追い詰められた動物が最後の一瞬に力強い反撃をするように、「志希さんだって、私のおかあさまのことを、悪くないと言いました!」と大きな声で言った。 「私のことを守るためだって。全部私のわがままだって。私の、本を、すべて燃やしたひとなのに……」と微かに震える声で続け、そのまま何も言えなくなってじっと美嘉の青いスニーカーを睨みつけた。  美嘉はフーッと疲れた息を吐くと。「志希」と言った。 「文香さんに謝って」  文香は志希の喉がぐっとなる音を聞いて顔を上げた。「なんで!?」と志希は信じられないものを見た顔で美嘉を睨みつけた。ぶん、と腕を振って「あたしのママが! あたしのことを……愛してないところを想えって言ったんだよ!」と美嘉に主張した。美嘉は「アンタ、火事にあった人にそんな喧嘩のふっかけ方はないよ」と言った。 「……それが理由なの……」と志希は、心底から絶望した声をあげた。 「そんなのが理由なの!? おかしいよ!」と繰り返した。 「文香さん」  美嘉は志希を無視して、文香に話しかけた。は、と志希が絶句するのを文香は感じながら、まっすぐに美嘉が自分を見つめているのを見返した。 「やっぱり、警察に行こう」と彼女は言った。 「……いいえ。説明ができないと、先ほど――」 「火事。消し止められたから良かったよね。でもさ」  美嘉は腕を組み、すっと息を吸った。「フツーに考えて責任があると思う。人が死んでた可能性だってあるんだから」 「美嘉さんはあの人の責任を私が担うべきだと、そうおっしゃるのですか」 「違うよ、ただ説明を――」 「おかあさまはと私はもう何の関係もありません」  文香が言って、静けさがあたりを覆った。志希がじっと文香を見つめたまま、怒りの��が胸から溢れそうなようすで、「なんでそんなこと言うの……」と呟いた。  そのまま三人はしばらくの間押し黙っていた。はるか遠くにある歩行者信号が点滅しているようすが志希の青く潤んだ瞳にてんてんと映っていて、やがてそれは赤になった。拳が握り込まれて、「ねえ……」と、爆発寸前のようすで志希の声が発せられたとき、「妹が昨晩死んだと、おかあさまから、聞きました」と文香が言って、く、と指は緩められた。  眉をしかめて額に指を三本当てると、すぐにそれを離して顎に寄せながら、「どういうこと?」と美嘉は聞いた。文香は視線を落とし、ガードレールの根本をゆっくりと順番に見つめ、やがて「鷺沢の家には、あるものを守るというお役目があって、それで死んだのだと……おかあさまが殺したも同然です」と言った。 「小さな子どもだったのに……かわいい子だったのに、おかあさまがお役目に出して……」 「……ごめん、ちょっと意味がわからないんだけど……」  美嘉は文香の言ったことをとんとんと顎先を叩きながら反芻した。そして、「文香さんは、その『お役目』をなんでやっていなかったの」と聞いた。 「……叔父を頼って、上京したのです」と文香は言った。顔を上げて、美嘉をまっすぐに見た。 「私は鷺沢の家でもともと持て余されていました。家は寺付きで、小さな頃から、お経ばかり読まされていたのですが……私は幾度となく規範を破って、本を拾っては、取り上げられて……。もっといろいろな本が読みたくて、どうしようもなくなったんです。同じように家を出た叔父を頼りました。しかし……」  文香は言葉を区切って、今気づいたばかりのあらたな事実に心が動き、すべてが溢れ出すようにきらきらと目を輝かせた。 「私は本も、アイドルも……本当はおかあさまに許されたくて、ずっと心に刺さった小さな針のような……でも、もう関係が、ないのですね」 「なぜ」 「母は本を燃やしたあと、私を勘当したんです。家には帰らないと言ったから」と言って、文香はふわっと笑った。 「そう……もう私には関係がないんです。つながりが、ないんです。おねがいしなくてもいいんです! 美嘉さん、私はアイドルを続けられるようになったのです。ああ……そうか……きっとすべての本と引き換えにそれが――」 「妹さんの名前は何ていうの?」と、美嘉が文香を遮って言った。いつのまにかその目蓋は閉じ、眉はしかめられ、軽く握られた手が額に添えられていた。一秒、文香は口元で笑ったまま、おさないきょとんとした表情を目に浮かべ、「シロ、と言いますが……」と言った。 「そう」と美嘉は言って、きっ、と顔を上げた。 「シロちゃんのこと、文香さんが殺したようなものじゃない?」と美嘉は静かに言った。  文香はびくりとして、は、と口をひらいた。あの屋上で母親と別れる寸前に放たれた言葉が、再び目の前に現れて言葉を失ったのだった。 「役割があったんだよね、それを文香さんは果たしていなかったということになるよね。姉として妹を守っていなかった。文香さんがずっと一緒にいれば、シロちゃんは死ななかった」 「あの……鷺沢の技は末子が……一番小さな子が受け継ぐ取り決めで、その……なるべく長く技を伝えるために――」 「なんでお葬式にもいかないの?」 「……鷺沢は……多産多死の家系なんです。葬儀などは……あの、美嘉さん――」 「文香さん、シロちゃんのことどうでもいいと思ってない?」  少しずつ傾いていた深皿からついにスープがこぼれ落ちるときのように「ねえ」と志希が切ない声を上げたのと、文香が今にも泣き出しそうな表情を浮かべて「美嘉さん、あなたには、おそらく、お分かりにならないかと……」と呻くように言ったのは同時だった。  美嘉は一見何もかも興味がなくなってしまったという目線を文香に向けたまま、だらんと落としていた腕を腰に当てた。「はいはい」と彼女は冷めた口調で言った。 「アタシ、家ってのがなんなのか知らないんだよね。物心ついたときには施設にいたから、親とか、家族とか、いないしさ」と美嘉は言った。文香が「え……」と漏らした呻き声は、そのあとしばらく三人の真ん中を漂っていた。 「なんで分からないって言うの」と新たに投げかけられた声は、徐々にどうしようもなく膨らんでゆく怒りを隠しきれず、微かに震えていた。 「なんでアタシには分からないって言うの? 親がいなかったらそんなに馬鹿に見えるの?」 「美嘉ちゃん」と、たまらず志希が声を上げると、「志希も志希だよ」と美嘉は志希を睨みつけて言った。志希は、く、と言葉を飲み込んで、黙ってしまった。 「どうせアタシが何も分かんないからって二人でコソコソ話してるんでしょ。分かったよ。もう分かった」 「……違います……」 「分かったってば」  美嘉はいやらしく、にぃ、と笑った。フードをぐっと下げると、その表情は口元を残して影に隠れ、まっくらになった。 「馬鹿らしくなってきた。いいよもうなんでも」  くるりと文香に背を向けて肺に溜めていた息を怒りと共に吐き出した。そのまま文香と志希を置いて、美嘉は線路を渡る陸橋へと向かってゆっくり歩き出した。  かし、と軽い音で金網を掴み、文香は少しずつ下を向いていった。美嘉が着ている黄色のパーカーは徐々にぼやけて視野の外に消え、緑に塗られた路側帯にはやがて短い銀色の糸のようにぽたぽたと涙が落ちていった。ふ、ぐ、と繰り返し現れる嗚咽が呼吸を難しくさせて、きれぎれのそれにはやがてしゃっくりのような響きが混じった。文香は自分の何もかもが恥ずかしくなって、どうにかして消え去ろうとかがみ込んだ。トートバックの中で、美嘉に借りたタオルと共に微かに息づいていた本の存在は忘れられてしまった。立ちふさがった巨大な孤独の壁を追いやるかのように、膝に目頭を押し付けると、圧迫された眼球が篝火のように赤く染まった。そのまま文香は苦しい呼吸だけをひたすらに続けていた。  そして、やさしく肩を叩くひとがいた。  文香が顔を上げると、そのひとは街灯の天輪を浴びて神々しく立っていた。涙の膜がそこにある光すべてをうっすらと混ぜ合わせていたので何もかもが明るく見えた。彼女が何かを差し出していて、文香はほとんど反射的にそれを取った。「落ち着いたら、追いかけて」と、志希が真剣な目で言ったので、文香はぼうっと痺れた頭で言われたことを理解すると、ゆっくりと頷いた。  たっ、と志希が駆け出していって、文香はそれを見送った。  少しだけ開いたセロファンの袋の中から、半分に切られた石鹸がいたわりに満ちた香りを発していて、文香はすん、と鼻をすすった。  陸橋を登る階段の周囲には街灯は少なく、美嘉はすでにそれを登りきったのか、どこにも姿は見えなかった。たんたんたんというダンス音楽めいた足音と自分の呼吸音を聞きながら、志希は軽く腕を振って階段の上を見上げた。まっすぐに伸びたその眼差しの先には大きな丸い月が出ていて、その眩しさに志希はキッと目を細めた。そしてその光の先を見据え、黄色いパーカーが陸橋の半ばよりもさらに遠くへと歩みを進めていたのを見た。 「美嘉ちゃん!」  志希が必死に上げた叫び声が確実に届いているはずなのに、美嘉は止まらなかった。一人で孤独に先を急いでいるようなその後ろ姿がひどく悲しげに見えて、志希の鼻先につんとする感覚が現れた。それでも、彼女がスピードを緩めることはなかった。志希の走るスピードはいつも遅く、小さな頃はそれでよくクラスメートにからかわれた。しかし、彼女は常に自分の肉体を完璧にコントロールしていたのだった。志希は必ず誰よりも長く走り続けることができたし、必ず自分が設定したゴールにたどり着くことができた。 「美嘉ちゃんってば!」  階段の一段目を右足で踏んだ美嘉を捕まえたとき、激しい勢いでその手は振り払われて、半分の半分に切られた石鹸は陸橋の隅へころんと落ちた。美嘉はそれを目で追ってはっとすると、「アンタ……」と言って志希を軽く見上げた。今や志希の瞳は激しく燃え上がり、彼女のそれよりも上にあった。はっはっはっと短く漏れていた彼女の息は、ぐっと飲み込まれたつばきで途切れ、志希はかがみ込むとその汚れてしまった小さな固まりを拾ってついた土を払った。  美嘉の瞳は罪悪感でいっぱいになり、こちらに向き直った志希から逸らされた。眼下の線路は近くにある駅やその先まで果てしなく伸びていて、どこかにある光源から現れ続ける冷たい光を反射していた。視界にまっすぐ伸ばされた志希の石鹸が入って、美嘉は志希へと激しい勢いで向き直ると、「いらない!」と言った。 「どうせ、志希だって……アタシのこと……分かってないくせに!」  強い口調で言ったあと、志希のまっすぐな視線を受け止めることができなくなって、ふら、と揺れた。ついには目蓋が閉じられて、「アタシが……今朝、ひとりで、どれだけ不安だったか……」と、呟きが漏れた。その言葉があまりにも強い痛みと共に発せられたので、美嘉は今の瞬間いかに自分が自分を嫌悪しているのかはっきりと分かった。自分が情けない、と思ったのだ。情けない、情けない情けない! こんな愚痴を言ってもどうしようもないのに!  自分が情けない! 「ごめん」  はっと目がひらかれて、ばっと志希を見上げた。心遣いの乗せられたその言葉に反して、志希の瞳が怒りに満ちているのをはっきりと感じ、心臓の近くに現れたおそれが美嘉を呆然とさせた。短い間目をつぶっていたせいで、志希は現実の彼女の姿よりも明るくきらめいて見えた。志希は、激怒していた。暴れるたましいがくるくると自由を求めて喘ぐ髪の先々まで行き渡って、背後から彼女を照らす月の光は真っ赤にその輪郭を縁取っていた。美嘉はその震えと気高い光に、燃え上がる炎を想起した。 「ちゃんと聞いてあげて」 「え……」  志希はまっすぐに陸橋のもと来たほうを指差した。 「ちゃんと、文香ちゃんの言うこと、聞いてあげて!」と志希は叫んだ。動こうとしない美嘉の手を掴み、無理やり自分と同じ高さに持ち上げた。すぐ近くでまだ荒く吐かれる志希の呼吸が、その苦しげな合間合間にありったけの願いを乗せていることに美嘉はやっと気づいた。それと同時に、志希が激しい口調で叫んだ言葉の意味が身体の中心を貫いていった。美嘉の手を引いてぴたりと動かないその右腕は、今、陸橋の真ん中よりも少し向こうで跪き、こちらを見ている女性を差していたのだった。  志希は美嘉の手を掴んだまま、たっ、と走り始めた。  道を誤った人は、自分がどこにいるかわからなくなってしまうために、正しい道を見つけるにははじめよりも時間がかかる。しかし美嘉の場合は、志希の力強い足の運びが、とん、と美嘉に軽い最初の一歩を歩ませて、そのまま、たん、たん、と、軽く文香の元へと走ることができた。  跪いていたはずの文香は、美嘉がそこへと辿り着いたときには、みずからの肩を抱きかかえ、道に額を擦り付けんばかりに頭を垂れていた。美嘉はどうすれば良いか分からないまま数秒の間彼女を見ていたが、やがてその場に膝を付いた。 「……お詫びします……先程、美嘉さんに申し上げた、こと……」と、文香は海鳴りに似た低い声で呟いた。  文香さん、と微かな声で投げかけられた呼び名と、伸ばされた手は、志希の手のひらがやさしくその背中に触れたときには受け入れられていたにも関わらず、緩やかに振られた頭で拒絶された。 「でも」  文香はそっとその土から顔を上げた。あらゆるものの底からほんの少しだけ高いところから、美嘉を見上げて、「私がいけないのですか」と問いかけた。  何もかもがその言葉に込められていた。怒りや悲しみとともに、まっくらに塗りつぶされた未来への恐れがあった。それらがないまぜになった色濃い暗黒色に輝く瞳は、ぐ、と美嘉に息を呑ませた。その瞬間、バシィン、という高い音が地響きと共に現われて足元を揺らし、同時に激しい点滅があたり一帯を覆った。フードで守られていた美嘉の頭部は一瞬で暴かれた。ぐるっとゆるやかにすべての世界が自分と文香を中心に回転しだしたことに気づいて、美嘉はそれがなぜなのかを一瞬で悟った。二人の足元で巨大な長い列車が交錯し、運命が回り始めたのだった。万物は二人を軸にして、まるで二台の列車に無理やり回転させられる巨大なひき臼のように回った。天体の運行にも似たそれが大気を揺るがす轟音よりも遥かに大きな声で、「鷺沢の家に産まれたことがそんなにいけないことなのですか!?」と文香が叫んだとき、美嘉はその姿が三歳ほどの小さな女の子にいつのまにか変わっていたことに気づいた。彼女は、よく見知った人物だった。  まさしく彼女は、美嘉自身だった。  物心ついたころ、美嘉はテレビっ子だった。年少だった美嘉のために施設のテレビのチャンネル権は頻繁に与えられ、それは常に歌番組を映していた。美嘉はいつもテレビの中で歌うひとびとの真似をして過ごしていた。彼女が笑うとみなが笑ったし、彼女が踊るとたちまち何人ものひとびとが集まって声援を贈った。先生たちは勇気づけてくれたし、お兄さんやお姉さんは褒めてくれた。しかしある日、汗だくになった美嘉がいつものようにお辞儀をして喝采を浴びたあと、「いつかアタシもテレビに出られるかな!?」と聞いたとき、彼らは一秒ほど、沈黙したのだ。  そのすぐあとに浴びるような激励があった。  大丈夫だよ、必ずなれる、あのテレビの中にいたかわいい子たちのように、美嘉ちゃんなら。  しかし、誰もが本心では一瞬それが信じられなかったということを、美嘉はおさない心で敏感に察知したのだった。この子どもにほんとうにそれができるのかと自問したことを、感じ取ったのだ。  美嘉はそれ以前にも以降にも二度と無いほど激しく泣き叫んで、周囲の大人たちは慌てふためいた。何を与えればいいのか、迷った。それは彼らに与えることができるものではなかった。彼女が泣き叫んだのは、それがいつか美嘉自身の手によって与えられるという事実をうまく信じることができない周囲への怒りのためだった。与えられるべきものは、みずからの力以外では与えられるものではなかったのだ。そのことを美嘉は最初からきちんと分かっていた。  逃れがたい渦の中心で、幻想はバシンと音を立てて去っていき、こちらを睨みつける志希の隣では文香が叫び続けていた。 「私が、本を読み、大学へ行き、アイドルを……アイドルになることを、望むのは、それほどまでに許されないことなのですか!?」と、叫んでいた。  その問いがあまりにも力強く投げかけられたために、ごう、と散っていく火花がはっきりと見えるようだった。青い瞳からはとめどなく涙が溢れ、こころの内側にある激しい信念は彼女が瞬くたびにパッパッと輝いた。その場にいるすべての人々に、文香の偉大なたましいの奥底には、暗い夜空に燦然と輝く星の一柱への想いがはっきりと埋め込まれていることが明らかとなった。  美嘉は一メートルほどあったはずの二人の間の距離を一瞬で詰めて、気づいたときには文香の柔らかな身体を強く抱きしめていた。いつのまにか列車ははるか遠くに消え、あたりは静まり返っていた。文香の微かな泣き声だけが、静寂の薄布が包む平穏を時折裂くように響き渡っていた。 「ごめんね」と美嘉は小さな声で言った。 「ごめん」と繰り返した。文香はうう、と唸りながら美嘉を引き剥がそうとしたが、やがて力なく美嘉を抱きしめ返して、激しく泣き始めた。 「文香さんが信じれば、きっと、何でもできるよ」と、耳元で囁いて、美嘉はさらに強く文香を抱きしめた。ぐ、と美嘉がやさしさを込めて抱けば抱くほど、文香は力強く抱き返した。あらわれた想いの強さに、美嘉の唇は心の動きを映して少し震えた。美嘉にはあまりにも大きなつながりを文香に感じた。彼女がやがて成し遂げるだろう絢爛たる成功を心に描くと、涙が溢れて、美嘉はぐっと一瞬文香の肩口に額を押し付けた。  二人が抱き合っている横で、志希はほうっと息を吐いた。「志希」と言った美嘉が、手のひらを上にして差し出していたので、志希はカーディガンの両方のポケットから小さな石鹸を取り出して、どちらを渡そうか迷ったようだった。美嘉は微かに凹みのできたそれを取って、手のひらに握り込んだ。「手、同じふうにして」と言って、美嘉は志希に縦のグーを作らせた。怪訝そうな顔をした志希に見つめられると、美嘉は「ありがと、志希。最高」と涙声で言いながら、文香を抱きしめたまま、トン、と拳で拳をやさしく突いた。ぶる、と震えて、志希は潤んだ目をきらりと光らせると、心の底から嬉しそうに笑った。
「はー……」 「もう何も起きないで欲しい……心底……」 「……」  三人が料金を払って陸橋下の銭湯に入り込むと、更衣室にも、女湯にも誰もいないようだった。出発前に「ゲーノー人が公衆浴場なんか行っていいの?」と志希が聞いたとき「なんかそもそも潰れかけで人少ないんだよね。アタシはよく行くよー、きもちいいしメイク落とせばばれないばれない」と美嘉はあっけらかんと言った。あまり凝った化粧をしない志希はまあいっかどうでもと思ったし、そもそも化粧というものをしない文香は特になにも考えていなかったのだが、結果として問題は起きようがなかった。  もたもたと上着を脱ぐ志希に「何、恥ずかしいの? ひょっとして〜」と、ブラ姿になった美嘉は茶々を入れたが、面倒臭そうに目を細めた志希に両手でがっつりと胸を掴まれて「ぎゃあ!」と叫んだ。その瞬間高齢の番台に、「お嬢ちゃんたち、ほどほどにね〜」と注意され、二人は「すみません……」「はあーい」と謝ったのだった。 「にゃはー、怒られちゃった」 「……フザケンナ……アイドルの胸を弄んで……お金払え……」 「元はと言えば美嘉ちゃんがわるーい」  ふん、と向こうを向いた美嘉を尻目にずばっと全裸になった志希は、我関せずと服を脱いでいた文香の方へと鼻歌���歌いながら振り返ると、ふつふつと全身に汗を浮かせて真っ青になった。文香の尻の割れ目の少し上で、ゆっくりと揺れる長く細い尻尾にひとり気づいたのだった。きゃっ、という文香の悲鳴に、「ちょっと、静かに!」と振り返った美嘉が見たものは、全裸のまま折り重なって倒れている二人だった。うつ伏せに倒れた素っ裸の文香の尻にぎゅっと抱きついている志希を見て、う、と嫌悪に満ちた表情を浮かべ、「アンタら、マジでなにやってんの」と美嘉は聞いた。 「あははは〜」と笑ってごまかした志希は、「いやー、文香ちゃんのお尻、きもちヨサソ〜って思って……」と嘯いて、文香の腰のあたりに頬ずりをした。美嘉はあやしむようすでそのまま突っ立っていたが、「いい加減にしなさいよ……」と、見てはいけないものを見てしまった母親のようにロッカーに向き直り、アクセサリを外し始めた。ほうっと息を吐いた志希に、文香はいつもと変わらず平静な表情を向けて、「……そんなにきもちいいでしょうか……」と聞いた。すっと真顔になった志希は、今日一番の殺意を込めて文香を睨みつけた。  志希はこそこそとしゃべる。 「文香ちゃん、尻尾出てるよ。なんで最初から尻尾もあるって言ってくれなかったの」  はあ、と生返事���した文香は、ふうむ、とくるくる目を回して、 「猫に尻尾があるのは、当然と言うものでは……」  志希はがくりと文香の腰に顔を落として、「もういいよ……」と呟いた。  右耳からも外されたアンプルの中身を飲み込んで、志希はそっと美嘉から自分の身体で影を作ると、小さく陣を書きながら尻尾の根本を触った。「やっ……あん」と文香がいやらしい響きの声を上げて、「なんなの、そのえっちな声!」と、小声で志希は嗜めた。「で、ですが、我慢できな……くぅ」と悶える文香に、志希は焦ったようすで、しかしゆっくりと黒い尻尾を根本からしごいていった。「んんぅ」と悩ましげな吐息を文香が吐き終わったのと、徐々に透明になっていった尻尾がまったく見えなくなったのと、「ふう」と、志希が安堵の息を吐いたのと、「ひと仕事終えたみたいなため息をつくなっ!」と美嘉が真っ赤な顔で叫んで志希の頭をはたいたのはほとんど同時だった。 「アンタほんと何考えてんの!? 銭湯でそういうことする普通!?」 「だーっ、もう本当美嘉ちゃん超面倒! 処女は黙ってて!」 「だっ、なっ、しょ、処女……じゃないし……ていうか、アイドルが処女とか言うなーっ!」  延々と続く二人の口喧嘩を横目に、ほうっと息をついた文香はタオルで胸の前を覆うと、そっと立ち上がった。目が合った番台に、「ほどほどにね〜」と先ほどと同様に注意され、軽く頭を下げると、ついに掴み合いを始めた美嘉と志希の横をすたすたと歩いて、ガラス戸をからから開け、ぱたんと閉めた。  文香が黄色い洗面器にお湯を溜めていると、打って変わって静かになった二人も現われて両側に座った。 「番台さんがあんなに怒るなんて」 「怖かった」 「志希のせいだからね」 「もういいよそれで……」  石鹸の甘い香りが立ち込めると会話はすぐに打ち切られ、三人は黙々と身体と髪を洗い始めた。文香が真っ先に立ち上がり湯船に向かったとき、足の指先を磨いていた美嘉は「ちょっ……と……」と文香を呼び止めた。不思議そうに美嘉を見た文香に、 「早すぎない?」  濡羽色に煌めく髪をかきあげて「いつも……このくらいです」と、文香は言った。髪の毛をぐるぐるとタオルで巻いた志希が文香の肩を掴んで、「早くはいろはいろー」と急かしたので、文香は軽く会釈して浴槽へと向かった。「え……アタシがおかしいの……?」と、美嘉は自問しながら全体の三分の一も終わっていない身体を洗う工程を再開した。  志希は「あっつう」と言いながらお湯に入り込んでいった。胸元のまっしろな谷間が水を弾き、描かれた幾本もの玉筋が彼女のまたから湯船へと伝い落ちていった。銭湯富士は空から浮き立つように濃い群青で描かれ、手前の松林からは小さな古めかしい型の帆船が西湖を巡ろうと今まさに姿を見せていた。文香はそれを見上げながら「風流なものですね」と誰に向かってとなく言った。壁を見ながら心にしまおうとした雄大な富士の山が、自由なようすで胸のうちに現われたのを見てそう呟いたのだった。「日本人のたましいだね〜、てきとうだけど」と、肩まで浸かった志希が言って、「そうかもしれません」と文香は調子を合わせた。  広い湯船の真ん中で、二人は富士のふもとに身体を寄せ合った。ほう、と息を吐いて「なんだか不思議な気分」と志希は言った。「……つまり?」と文香が聞くと、志希はしばらく湯船に口をつけてぶくぶくと泡を吐いたあと、「――こんなに胸をひらくなんて、思ってもいなかった」とこたえた。  文香がしばらく揺れる水面を見ながら沈黙しているのを見て、志希は膝を抱えると「……大丈夫?」と聞いた。投げかけられた言葉に、文香はふっと笑って、「志希さんは、やさしいですね」と言った。そのまま二人は乱れる水面の下で、本当は静止しているタイルの幾何学模様がさまざまな形を取るのを眺めていた。 ――焼っきハッロ焼っきハッロかわいいなー。朝はかなしく昼たいへん、夜はけっこうたのしいのー。  志希は吹き出して、「なにそれ」と言った。文香も笑いながら「てきとうです」と返した。ちゃぷ、と水面を乱して入ってきた美嘉が、「もうほんっとうに怒られたくないから静かに……って言おうと思ってたんけど」と言いかけて湯船に浸かり、「男湯も、人いないっぽい」と笑った。  すうっと志希が息を吸った。 ――焼っきハッロ焼っきハッロかわいいよー。夏は焼きそば秋かぼちゃ、冬はいったいなにたべるー。  銭湯のエコーが志希の歌声に軽妙な節をつけた。「なに食べるの?」と聞いた美嘉に、「さあ?」と志希はこぼれ落ちるように笑いかけた。「おでん、七面鳥、おうどん――」と文香がいいかけて「キムチ鍋!」と志希は叫んだ。「鍋は二つ用意して、ひとつは志希専用ね」と美嘉が言った。 「なんだかおなかすいてきた」 「私もです……」 「アタシも! 帰りは別の道で帰ろう。コンビニがあるんだ」 「何を食べましょうか……あんまんはもう置いてありますか?」 「あるある、アタシこないだ食べたよ」 「あたしはピザまんにタバスコ」 「うっわ、マジ?」  三人はひとしきり今日の夜食についてきゃあきゃあと笑い合って、最後に美嘉が歌った。 ――焼っきハッロ焼っきハッロかわいいねー。ひとりは魔女でひとりねこー、ラストひとりはあくまだぜー! 「これ、相当いいねー! なんてゆうか、うける気がするー」 「カップリング曲になりませんでしょうか」 「あっはっは、楓さんに言ってみよっか。次のシングルにするってのもおもしろいかも!」  三人は笑い転げて、もう一度最初から歌った。 ――焼っきハッロ焼っきハッロかわいいなー。朝はかなしく昼たいへん、夜はけっこうたのしいのー。 ――焼っきハッロ焼っきハッロかわいいよー。夏は焼きそば秋かぼちゃ、冬はいったいなにたべるー。 ――焼っきハッロ焼っきハッロかわいいねー。ひとりは魔女でひとりねこー、ラストひとりはあくまだぜー!  湯気はもうもうと煙り、無敵になった三人の歌声を遮るものはいなかった。青く輝く富士の山のふもとで、三人はずうっとその短いフレーズを繰り返し歌っていた。永遠に続くかと思われた霊峰の雄大な煌めきはやがてぼやけていくとおぼろげな靄を残して消え去り、幽かに残された光を見つめながら文香は床に敷かれた客用の薄い敷布団の上でひとり呟くように口ずさんだ。ひとりは魔女で、ひとりねこ、ラストひとりは――。 「もう磨き終わったの?」 「……はい」  歯ブラシを咥えた美嘉に聞かれて、文香は眠たげな瞳を向けた。にこっと笑った美嘉は「なんでもかんでも素早いね、意外だった」ともごもご言った。 「習慣ですので……」  手を上げて返事をすると、美嘉はバスルームの段差に腰掛け、キッチンのシンクにうがいの水を吐き出している志希のショートパンツを早くしろと言わんばかりにぺちぺち叩いた。 「あーそうやって邪険に扱うと、あたし自分ちに帰っちゃうよ。明日どうなっても知らなーい」 「ふいまへん、まひやめて」  ぺっと最後の水を吐き出して小物をしまうと、「せまーい!」と叫びながら志希は文香のとなりに飛び込んだ。二人のすぐ横、ベッドの上ではスプリングがびよびよに露出しているマットレスが粗大ごみシールを貼られて悲しそうに佇んでいた。  天井を見ている文香に、「明日が怖い?」と志希は聞いた。文香が志希を見てゆっくりと片手を伸ばすと、志希はその指先を赤ちゃんのようにしっかり掴んだ。口角を上げた独特の笑い方で、志希は何も言わずに頷いた。文香も微笑んで、ゆっくりと頷きを返した。 「志希、スマホの充電は?」 「ダイジョブー」 「じゃあ、電気消すよ」 「はあい」 「はい」  二人の返事と同時に、美嘉は照明を消してもぞもぞ二人の間に潜り込んだ。ほ、と息をついて、「つかれたね」と文香の方を向いて安心させるように笑った。「うあ」と文香が変な調子で返事をし、目を見開いたので、「はい?」と答えた。  ばっ、と文香が美嘉をまたいで馬乗りになり、「身体をひさぎます」と宣言したので、「は?」と美嘉は間抜けなこたえを返し、ぶはっ、と志希は吹き出した。 「ヒサグ……ってどういう意味だっけ……志希?」 「ぐうぐう」 「なにそれ、寝たふり?」 「何もかもお世話になっているのに――」と文香は呟いて、美嘉のパーカー状の寝巻きのボタンのひとつめ、もっともおなかに近いところを外した。「何もお返しできるものがありません」と囁くと、少し冷えた指先がひたっと美嘉の腹を擦ったので、「ちょ、あ、待って待って待ってそういうこと!?」と彼女は慌てふためいた。  文香はわずかな緊張を乗せた微笑みを浮かべて、 「耳学問で申し訳ありませんが、宿代と……思っていただけると……」 「ありえーん!」  美嘉の絶叫を無視すると、文香の身体は少し足側へと寄せられて、口が裾をめくった。ぱ、と離されると、そのままへそのすぐ下あたりを舌が掠めていった。頭を叩いていいものか迷っていた両手がついに「やめてやめて、まじで!」と、文香の肩を押さえつけて引き剥がそうとしたのだが、文香は「……美嘉さんの、おなか、なんだか甘いです……」と、美嘉の腹部から少しも離れようとしなかった。 「くうー! なんか、ヤバイ、ざりざりする! わかった、わかったって、甘いのはたぶん石鹸だって! うわーんめちゃ力強い! 志希助けておかされるー!」 「……くくっ……ふふふっ……ぐうぐう」 「寝たふりはもういいってば! 文香さんもなんでやめてくれないの!?」 「……古来、睦み言に繰り込まれる綾は、複雑で……ことわざにもあるように……いやよいやよも、好きのうちと――」 「ちーがーうー! そーいうんじゃないってばー!」 「あっはっは!」  涙をいっぱいに溜めた目で、美嘉が「笑うなアホー!」と志希に向かって叫んだ声は、アパートの外にまで大きく響いていた。たまたま深夜に犬の散歩に出ていた近所の老人は、その電気の消えた部屋を見上げると「ほどほどにね」と呟いた。犬は少し控えめにわんと鳴いて、大きく真円を描く月へとその鳴き声は吸い込まれていった。
 楓がどさりとオフィスチェアに座ると、ゆっくりそれは回転し始めた。そっくり返って、「無理」と呟いた彼女に「そうですかー」とちひろは返答した。楓は天地逆になった緑の事務服を見つめながら、 「何が無理か、聞いてくださいよ」 「鷺沢さんのお母様に何か言われたんですか?」 「そういう細かな話じゃないんです」  フェラーリレッドのファブリックで覆われたヘッドレストから頭を引き起こすと、楓はそのまま瀟洒なデスクへと突っ伏した。「今日も川島さんにドタキャンの電話を……ううっ、『しんでれら』の限定白子鍋……」 「アイドルとプロデューサーの二足のわらじ、やるっていったのは楓さんじゃないですか」  ぐすっ、と楓は鼻をすすって、 「こんなに大変だとは、思いもしなくてえ……もっと説明が事前にあっても……」 「秘密の部署っていうのはたいていそういうものですよ。楓さんだって予算と影響力が欲しくていらっしゃったんでしょう」  しばらくイヤイヤをしながら呻いたあと、楓は顔を上げてすっとデスクのマウスを触り、ふっと灯ったディスプレイが表示し始めた美嘉のレッスン動画を見つめた。早いテンポのステップを、美嘉は汗で額を光らせながら笑顔を崩さずに踏み続けている。「美嘉ちゃんですか?」とちひろが音だけで言い当て、「ええ」と楓は答えた。 「いやー……普通の人間が高みを求め続けるということの難しさについては、理解をしているつもりだったんですが……」 「普通ねー……この業界、普通の人なんて一人もいないと思いますけど……」とちひろが呟き、そのまま会話を終わらせたので、楓は少し悲しそうに彼女を見やった。  コココココッ、という短い連続した打鍵音のあと、「さて」とちひろは拡張現実デバイスを頭から外して立ち上がった。 「あ、ひどい、傷ついた私を無視してお帰りですか?」 「私、ここには仕事できているので」  にこりと笑いかけたちひろに、楓が満点歌姫ス��イルをにこーっと返したので、「あ、悪い予感」とちひろは言って座り直した。 「鷺沢さんのお母様から、ちょっと問題のある情報の提供がありまして――」 「世田谷の書店ならさっき処理しましたよ。その件でわざわざ? 守り猫の割に子煩悩な方ですね」 「あ、そうそう、お土産をいただきました。高垣の家とは妙に仲違いが多くてですね、当代から信頼関係をと……文香ちゃんを、くれぐれもよろしくって」 「いやいや楓さん、ご自分で文香ちゃんをスカウトされてたでしょう……たぶんめちゃくちゃ恨まれてると思いますよ」  がさがさと包み紙を広げながら、楓は「そうですよねー」と、丁寧にりんごパイを箱をデスクに置き、早速そのうちの一つを食べ始めた。ちひろは顔をしかめて、「深夜によくそんなもの食べられますね」と言いながらひとつを取り、ハンドバッグにそっと詰めた。半ば機械的に立ち上がり、窓際のウォーターサーバーで紙コップにお茶を用意すると、こと、と楓のデスクに置いた。 「帰っていいですか? 一時回ってるんですけど」  んぐ、と口に頬張ったパイの欠片をそのままに、楓は首を振った。お茶を口に含んで、ほう、と温かい息を吐きながら、「『映画』の件、あったじゃないですか」 「はあ、一応来週からの二スプリントで準備は終わりますが……」 「あれ、明日必要になります」  部屋がしいん、として、ぷああというクラクションがやけに大きく響いた。楓のオフィスは皇居近くのビルにあり、夜でもそれなりの車通りがあった。「はあ?」とちひろは呆れた様子で言った。 「裏取りはしていないんですが、京都のダキニとやらに動きがあったそうで」  ちひろはため息をついて、 「ダキニって国内の筋としては超木っ端ですよ。京都じゃなおさらだし、『映画』への影響なんてゼロだと思いますけど……」 「いやあ、私の世紀末シンデレラ超感覚にビンビン来たんですよね。ダキニダケニ、東京の覇権をいたダキニ来ちゃうぞ〜、なんて」 「や、超感覚はどうでもよくって、この話のポイントは明日……それ今日って意味ですよね、今日の二十四時までに『映画』の技術検証が間に合うわけないってところです。いくら美嘉ちゃんのためでも無理なものは無理です。二スプリントって何営業日分の作業かわかっています?」 「十営業日でしたっけ」 「二十営業日です!」 「あと、深夜ではなく、必要になるのは正午ごろです。あと十時間四十五分ですね」  若干のいらつきを示していたちひろの表情はスッと能面のようになると、逆に満面の笑みを湛えて「お疲れ様でーす」と手を振った。白いエナメルバッグを抱えると、ドアの方へと向かった。 「テンタクルを四十機使えます」  楓の言葉にちひろはぴた、と止まって、「よん、じゅっき……?」と言いながらゆっくりと振り返った。楓は完璧な脚を完璧なかたちに組んで完璧な笑みを浮かべたまま「今日いっぱい、防衛省から三十二機、米軍と、個人的な伝手で民間から四機ずつ借りました」と囁いた。 「物理所在は?」 「全部東京です」  バッグをそのへんに放ったちひろはデスクに腰掛け、デバイスを頭に被り直すと空中をすっと撫でて使用可能なリソースの一覧を可視化した。ぱっぱっぱっと時間差で現れた三群のひしめき合うインスタンスすべてに、紫のネオン効果付きの文字で『テンタクル』とラベリングされているのを見て、「最高……」と呟き、手元のベンチマークツールを試しに幾つかパイプして、激しい勢いで明滅するメトリクスにきゃあ、と叫んだ。  小型のフリーザーから取り出したエナジードリンクをちひろのデスクに置くと、「今日は帰ります。何かあったらご連絡ください」と楓は言って、デスクの上に放り出してあった闘牛を模したエンブレムのついたキーを拾った。 「そうそう、車両課の田所課長が、次に公用車を壊したら十五分以内にアルコール検査を受けろっておっしゃってました」と、ちひろは楓にゴーグル越しに言った。 「芸能四課の高垣課長は、血中アルコール濃度になど縛られない、とお伝えください」と言って、楓はひら、と手を振りながら、執務室のドアを開けた。 「……かっこうよくなんか言ってるようでほんとうにてきとうなんですよねー……」とちひろはぼやきながら、バッグから取り出したハンドクリームを軽く手に伸ばしたあと、拡張ハンドデバイスを取り付けた。画面上に大きく美嘉の動画を出し、パン、と柏手を打って「どうかああはならないでください! ナムナム」と拝んだ。そのまま肩幅ほどに広げられた両手のゆびさきがやさしく仮想ワークスペースに触れると、四十機のインスタンスは乱れた水面のように膨大な量のタスクボックスを吐き出していき、ちひろの視界を埋め尽くした。
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judachigeiju · 6 years
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二〇〇八年の断片集
これは二〇〇八年の断片を集めたもの。二十三歳から二十四歳の記録。二〇〇九年の断片集もある。
七月
何も読まない人は幸いだ。
眼鏡をかけないとほとんどの女性は美人に見える。
金持ちも貧乏人も、感じられる幸せの容量は同じだ。
長く話す人は思慮が無く、短く話す人は愚鈍である。
法律が増えれば増えるほど犯罪は増える。
男は学問をしないと莫迦になる。女は学問をすると莫迦になる。
真面目に生きようとすればするほど不真面目に生きざるをえなくなる。不真面目に生きようとすれば人は自然と真面目になる。
八月
同期の女の子たちが下宿に来たとき、大きな蜘蛛を見つけ、「早くやっつけなきゃ」と言った。でも私は殺さなかった。全ての命は尊い。だからこそ、それを奪うには快楽を求める心が必要だ。恨みや嫌悪感や投げやりな心で命を奪ってはならない。それが命への礼である。
駅前に昼飯を食べに行って戻る途中で中学生くらいの見知らぬ少女に「こんにちは」と挨拶をされて、私は「おっーす」と返事をした。よく日焼けしてぽっちゃりとした女の子だった。記憶にない。
女性の先輩職員。良く言えば女性的、悪く言えば女性的。
大いなる誤算。知的障害児に興味はあったし、今でも興味はある。しかしそれは文学的な興味であって療育への興味ではない。
もし私が心から愛する女性がいるとすれば千人の男に抱かれた十四歳。
人生は無為だ。日本全土を巡る放浪の旅をするか、インドネシアに移住するか。
日々の生活に倦怠を感じたら何かを創作して形に残す。物語でも、絵画でも、音楽でも。それが子供である必要はない。
もっと野菜を食べよう
電車内での痴漢がなぜ罰せられるのかというと、痴漢は数百円から数千円で買うべき「服の上からの臀部の愛撫」や「下半身への性器の擦りつけ」などといった行為を無銭で楽しもうとしたからだ。すなわち痴漢は窃盗と同じ種の犯罪である。同じ理由で強姦も強盗と同じ種の犯罪であろう。
もし誰かが他の人に「あなたの好きなタイプは何?」と質問した場合、質問者は、回答者が異性のあるタイプ(イデア)を追求するために異性とつき合うもののだと予め規定してしまっている。実際には様々な異性の違いを楽しむために異性とつき合う人がいるというのに。そういう人間にとって「好きなタイプ」を定めてしまうことは無意味で味気のない行為だ。例えば私が「好きなタイプは?」と聞かれて「双子」と答えるのも双子の微妙な違いが好きだからに他ならない。
聞いた話によれば博多は結婚適齢期の独身女性が同年代の男性より多く、若い女性にとっての激戦区だという。或いは独身志向が強いのか。
男は、彼自身に興味のある女を賢いと思い、彼自身ではなく他の男に興味のある女を愚かだと見なす。だから全ての女を愚かだと断定する男は、どの女にも好かれていない、と思い込んでいるのだ。
私は他人の肉体を物質としか見なせない。例えば美女の肉体は何か貴重な物質であり、臭い男の肉体は何か臭い物質である。舌、唇、鼻、耳朶、乳首、陰唇、いずれの他人の肉片も博物館に保管されてしまう。
もし婚約者が元娼婦であっても結婚を完遂できる原動力が真実の愛だとしたら、私は純潔の処女ですら愛さない。
私は思う。仕事が嫌であればあるほど休暇の浮遊感は大きくなる。これは余暇を楽しむ為だけに労働している私にとって、都合の良いことではないか。まとまった休みが定期的にとれて、しかもその余暇が楽しいとしたらこれほど私に合っている仕事は無いんじゃなかろうか、と。
久しぶりに共感できる主人公トマーシュを見出すことができた。彼のように軽く生きたい、その軽さに耐えられないくらいまでに。
どんな社会体制であろうと、それが大勢の人間が集う社会という形式をとる限り、それに馴染めない人間が必ず存在する。そんな人間がとりうる手段は二つ。浮遊するか、絶望するか。あらゆる革命と変革は彼らとは無関係に為されている。
多くの若手経営者は織田信長を崇拝するが、そのうちほとんどの経営者は信長的人物を社員として採用しない。
職場の上司であるA係長は「結婚相手は妥協で選ぶな」と言うが、彼は自分が妥協で選ばれたかもしれない可能性を全く考慮していない凄い奴だ。
文学は少年期の私をどうしようもなく破滅せしめ、青年期においてどん底より救いたもうた。
女性と一緒の職場で、かなり動く仕事なので、よく乳房を触る。私は謝らない、気付かないふりをする。女性が「すいません」と謝ると惚けた顔をして軽く会釈を返す。
娼婦を尊敬できない男はあらゆる女を尊敬できない。
理想の老後。自営業か自由業で京都近郊に住む。東京近郊に、離婚した最初の妻との間に作った娘が夫と住んでいる。一年に一回だけ、娘を訪れる。私は彼女の子供たちから「京都のおじちゃん」と呼ばれ不思議がられている。というのも彼らにとっては三人目の祖父だから。週に一度、五條楽園に赴く。月に一度、長旅に出る。読書は欠かさない。
子供が欲しい、と私が思うときに浮かぶ光景は、一ヶ月に一度、��判所が許可した時間だけ、まだ幼い娘か息子とレストランで会食し、帰り際にすぐ飽きられることが分かっている玩具を贈る場面。娘であればベッドに並んで忘れ去られる熊のぬいぐるみ。「何であのおじちゃんは熊さんのぬいぐるみばっかりくれるの?」小学生に上がったら絵本にしようかな。
もし私に、成人して未だに童貞の息子がいれば、かつてボルヘスの父がしたように、売春宿へ息子を送ろう。そんな理想の家庭を思い浮かべる。
恥骨が痛い。
美女や美少女をよく見かける街は美人が多いのではない。女性が街を歩いても安全な街なのだ。
人間が知覚できる事象はこの世界の極僅かなことに過ぎない。感覚が鋭敏であればあるほど、その人の知覚世界はより色彩に溢れ音楽に満ちて起伏に富み揺らぎ歪み傾いでいる。現代人が霊的存在について余り語らないのは、現代生活が感覚を鈍くさせているからだ。しかし火はいつまでも物質の揺らぎ、すなわちこの知覚世界の裏側に干渉し続けている。人よ、火を燃やせ、世界を超越せよ。
既に自分が正気と呼ばれるものを喪い、狂気の領域にあることを、数年前から薄々と気付いている。
職場での私は人生の裏を生き、休暇中での私は人生の表を生きる。
私は女性と議論をしない。いくら言葉を交換しても、お互いの思想と志向の違いを再認識するだけだからだ。そしてその段階に至った場合、私はその違いを知ることに興味が持てない。だから私は言う「女性と交換すべきは言葉ではなく、体液のみ」
今一番やりたいこと、中学生のときからの夢。どこからか女児を捕獲してきて、押し入れの中で飼育、調教し、優れた女性に育て上げること。
人間存在の悲劇を噛み締めた。
九月
福祉業は風俗業と同じで、水のような商売である。仕事の結果は形にならずに流れていき、客の記憶の中にだけ残るのだ。
新入社員の陥り易い思想的誤りは、自分に上司を殺害する権利があると思い込むこと。
法律で私の体を罰することができても、私の魂までは罰することができない。
今の仕事を続けるくらいなら、一九四五年四月初頭に大ベルリン防衛地域司令官に任命された方がましだ。
給料とは、働いたがために心を蝕むようになった苦しみと失った幾らかの正気の代償として労働者が得る金銭のこと、サラリー。
子宮のない女性は男性にとって「性の試験管」である。
中絶禁止も同性愛禁止も獣姦禁止も自慰禁止も旧約聖書創世記第三十八章第九節でのオナンの行為に対する第十節での主の怒りに由来する。しかし、人類はもう子種の浪費を許されるほどに殖えたのではないだろうか?
放浪の旅に出たい。
白地で絵は描かない。すべて黒地の上に描く。
若いときの苦労と快楽は買ってでもせよ。
もし私と結婚して離婚を言い出さない女がいたら、私は彼女の理性を疑う。
「今朝は強姦したかい?」が朝の挨拶代わりになるような都市。その都市でそう挨拶されたのなら私は快活に答えよう「ああ、今朝は女児を二人だけだ」
男根のない男性は女性にとって「お払い箱」だ。
中学生のころはサド侯爵の書く小説の倒錯的な場面を読んでよく興奮したものだが、今読み返してみて、その哲学的記述には感心するが、倒錯性は何も感じなくなってしまった。すなわち、勃たないのだ。
三日に一度は射精しないと健康に悪いそうだ。
女性に懸案事項の説明を請われて私が説明すると、大抵の女性は「私さんは私のせいにした」と非難する。単に私は事実を述べただけなのに女性に内在する被害妄想癖が私を卑怯者に仕立て上げるのだ。ゆえに私は説く「女性と交換すべきは言葉ではなく、体液のみ」
生理痛による発言ならしょうがない。
早稲田大学に通っていたころの記憶が、今は全くない。
私の働くK学園では誕生会と称してその月の誕生者を祝い、誕生カードを送る。先輩職員方はカードに百文字くらいの感動的な文章を綴る。けれど私は、文字は「おたんじょうびおめでとう」と名前くらい��、あとは動物の絵を大きく描く。先輩職員はそれを見て「文字が少なすぎる」と注意する。おかしい。園生は文字が読めないか読めても読み辛い人が殆どなのに、文字を多く書くのは保護者向けに書いているからだ。なんだかんだ偉そうなことを言ったって職員連中は知的障害者のことを考えていないのだ。
産まれるまで気づかなかった。生きることがこんなに大変だったなんて。
少しまともな知能を持っていれば理解できると思うが、この福祉社会は健常者と障害者にとっては生きやすいけれど、その中間に生きる半端者にとってはまことに生きにくい。
放浪に備えて知能指数七十前後の話し方を習得しなければならない。そうすれば同情や施しを得やすくなるだろう。
人の性格はその人の祖先の生業から遺伝を受けると考える。私の祖先は今昔物語にも載せられた鈴鹿峠の山賊であった。すなはち略奪・狩猟・採集・漂泊を生業とする山の民だ。福祉職なんて性分ではない、放浪者こそ最もふさわしい。
職場で大事なことは飲み会や余暇活動などで自分の味方を増やすことであり、それは私が最も苦手とすることだ。むしろ得意とするのは敵を増やすこと。
職場の人間がみな緑色の眼で私を見ている。奴等はまともな人間じゃない。
もしこの学園の職員のまま死んだら、悔やんでも悔やみきれない。
A係長に「やめちまえ!」と罵られたのだから今すぐ辞めても構わないだろう。むしろ辞めた方が有難く思われるはずだ。邪魔な奴がいなくなったと。
「すごい着想力ですね」と言うところを「すごい着床力ですね」と言ってしまった。
失踪を決意した次の日の職場の奴等はなんだか心優しい。
看護婦さんの注射が上手くて、少しも痛くなかった。
心を鬼とせよ。奴等は飢えた猛獣だ。おまえの臀肉を狙っている。
失踪して、日本中の山々を彷徨する。歩兵第三十一聯隊の福島泰蔵大尉が私の師匠だ。
人類は幼形成熟であり全て人類は成形(天使形態)に変態する寸前で死ぬ、という幻想。天使の蝶
地球を覆う現代文明という代物は、依存症ないしは文学的な意味での依存から成立している。
全ての人類が物質的依存から解放され流浪の旅に出た瞬間、現代文明は衰退し、文化とほとんど差の無い放浪文明が萌芽する。
私にとって「衰退」は悪い意味を持たない。なぜなら「進化」と「退化」は「変化」の類義語という認識しか持ちえないからだ。
だって進歩と退歩のどっちがいいかなんて誰にも分からないだろ?
K学園では、遅番勤務上がりの二十二時からミーティングが開かれる。クラスミーティングは三人の担任で開かれ、係長ミーティングは三担任に係長を加えて開かれる。留守録によれば、昨夜ミーティングがあったらしい。でも私はそのことを知らされておらず、その時には疲れ果てて自宅で寝ていた。これが昨今の事態の本質である。同じクラスの先輩職員は新人の私に満足な情報を与えず、それでいて私が「ちゃんとやっていない」と罵るのだ。先輩職員は「分からないことは聞かないとこちらも教えることができません」という態度だが、超能力者でもない私にはいつミーティングが開かれるかなんて知るよしもない。
どいつもこいつも腐りきっている。
九月十五日、新宿駅で下野国住人エーリク氏(「沈黙のソネット」)と出会い、神保町で昼飯を食べて東京駅で別れた。思考する脳と発話する舌の相違の甚だしさが一つの人格を形造る。
たったそのことを理解するだけでこんなにも親しみが湧くというのに。
必ず連絡しよう。
判断を中止してください。理解しようとして下さい。
ひとつの職場やサークルや組織に長くいるということは、陰口を叩かれる人から陰口を叩く人になるということだ。
管理職とは判断しなければならない職務だ。部下の人格さえも、誤解とともに。
仕事をすると人生が色褪せて見える。
曉の空は美しい。夜が怒りと悲しみに溢れていたからこそ
おまえは妊娠したての子宮に夫以外の陰茎を突き立てられて、なんとも思わないのか?
青年は旅の人。道連れは記憶だけ。
映画「Into The Wild」を観た。すなわち「Into The Mind」だった。
新宿を歩く人々は本来の美しさを失っている。
十月
現代文明世界はアリストテレス的人間観の上に立脚している。故に、私のようにポリス的動物であることを捨てて放浪し無宿、社会常識に則った思考は不可能であるために言語的思考のみを行うことで価値の変造をもくろむ「獣」はやがて排除される。
ただし、ディオゲネス的世界市民主義が台頭するのであれば話は変わってくる。
資本主義の豚どもよ、犬となれ!
犬どもよ、広場で自慰をせよ。
本当にエコを実現したいのであれば、冷蔵庫も車もクーラーもあらゆる文明機器を捨ててディオゲネスのように生きればよい。それ以外のエコは全て偽者のエコだ。
真実のエコは全人類の穏やかなる自殺である。
たぶん、文明機器を捨てた現代人は、亡命先で奴隷マネスに逃げられたディオゲネスのようになるだろう。
「おかしな話だよ、マネスのほうはディオゲネスなしにも生きていけるが、ディオゲネスのほうはマネスなしでは生きていけないだろうとすれば」
文明社会とは人間をひたすらに脆弱な動物にさせる機構だ。もう二度と野生には戻れないほどに。ここでは人間はひたすらにちっぽけになるだけだ。
青年よ、常に己の中の獣を調教しておけ。そしていざという時には牙を剥き、爪を立てて、おまえを侮辱した奴らに目にモノを見せてやれ。
かつて大学時代に海驢という女に言い寄られた季節のことだ。ふと私の中に「あの女に会いたい」という感情が起こった。その感情を確かめるために、私は自慰をした。すると面倒くさくなって余りその女に会いたくなくなった。私は重ねてもう一度自慰をした。すると全く会いたくなくなった。二、三日して袋に種が満ちると再び私の中に「会いたい」という感情が芽生えた。ゆえに私は結論付けた。恋愛とは性欲の文学的表現に過ぎないと。
私と彼女とは違う地平に立つ人間であった。前者は「人間の地平」に立ち、恋愛は蔑ろにしても人間は尊んだ。一方、後者は「恋愛の地平」に立ち、人間は蔑ろにしても恋愛は尊んだ。そのため後者は私にメールで別離を告げた上に自意識過剰な主張を何度も送りつけて来た。彼女流の恋愛観ではそれが至極正しく、真っ当なことのように思えたのだろう。それに対し前者はあくまでも人間としての防衛線を保つことしかできなかった。
彼女は自分の精神的あるいは肉体的欲求を充たすためだけに私を利用したにすぎなかった。そのために「恋愛」という文法を用いた。それに対し、私は人間であるという前提の上に立っていた。ゆえに二つの歯車が歯をあわせることはなかった。
『百年の孤独』のブエンディーア一族は愛なくして繁殖した。一族の最後の者は叔母と甥の近親相姦によって産まれたためにその呪いとして豚のしっぽを持って産まれ、蟻のむさぼるところとなった。しかし百年に及ぶ一族の歴史の中で「豚のしっぽ」は初めて愛によって産まれた子供であった。
『百年の孤独』は単行本を三冊買い、合わせて六回読んだ。私が長編小説をここまで繰り返して読んだのは他に例のないことだ。
琉球美人は琥珀色の肌、引き締まった細い肢体と小顔を特徴とするけれど、秋田美人は朱を散らした色白の肌、ふくよかな肉体と顎先を集約点として突き出た面長を特徴とする。
選びがたく、悩ましい。
一夫一妻婚という制度の発明は多くの人間を罪人とした。つまり、一夫一妻婚という制度を継続する限り、社会は姦淫罪を量産せざるをえないのである。
法律の数だけ、罪がある。
あらゆる家庭の災厄は、一夫一妻婚が生んだ。
一夫一妻婚が形作る「家庭」は、ある種の子供たちにとっての牢獄である。
私にとっても、「家庭」は牢獄だった。
ディオゲネスは人間をよく理解していた。ゆえに彼は結婚を否定した。そして、彼は女性の共有と当然の結論としての子どもの共有を主張した。
女が産んだ赤ん坊の父親が誰か、なんてことはどうでもいいじゃないか。
私は沖縄から奄美に至る航路で、仰向けに寝ながら「死の恐怖」を超越した。超越したとき、肩から背中にかけて熱いモノが走った。目からは涙が溢れ、こめかみを濡らした。
そのとき、私は一度、死んだのである。
「死の恐怖」は小学二年生の私を捕え、十五年に及び、私の心を鷲掴みにして離さなかった。それは常に無感覚への恐怖、偉大なる世界が消滅することへの恐怖であった。
死によって他人が私を忘却するとか、そういったことは恐れなかった。「死への恐怖」はきわめて個人的な問題であった。
死後に感覚があるのならば、人間はその新しい感覚で永遠を生きるだろう。もし、死後に感覚がないのならば、死は何ら思い悩むことではない。マルクス・アウレリウス・アントニヌスの思想の私なりの解釈である。
「死への恐怖」は克服した。しかし、私はまだ完全に「死」んだわけではない。
今までは常に捕われてきた人生だった。これからはこちらが捕える人生である。
蟹田駅で特急に乗り、青函トンネルを通って木古内駅で降りた。すると、もう電車がなかった。しょうがないので駅近くの公民館の前で野宿をした。二十三時に寝て五時に起きた。小雨が降っていて、寒かった。吐く息が白い。
北海道では寝袋の下にアルミシートを敷いて大地に体温を奪われるのを防がないと危険だ。今の寝袋は零下十度まで快眠、零下二十度まで生存できるそうだが、零下二十度でも快眠できるようにしたい。
『闇の左手』の、アイとエストラーベンの氷原越えを復習しよう。
北海道の面積はオーストリーより広く、北海道の人口五六〇万人はデンマークより多く、道内総生産額GDP約二十兆円はマレーシアやチェコよりも大きい。また、道内の陸上兵力は三万七千人でベルギー・ポルトガル・南アフリカ。キューバの陸軍と同規模である。そして道内だけの食料自給率は二百パーセントに届こうとしている。
北海道は数値上では充分に一国として独立できる。独立後の国名はもちろん「アイヌモシリ」、人間の大地。
私は、その大地を歩く。
さすがに放浪する資金に先が見えたので札幌市南区澄川にアパートを借りた。
まだ鍵をもらえない夜に、不動産会社の女性社員が自宅に泊めてくれた。北海道の人はやたらと親切だ。
ちなみに私は女性社員宅で、晩飯を食べてから朝までいびき一つかかずに熟睡していたようだ。
どうやら寝言の癖は治ったらしい。
PHSを買った。
もし宇宙の果てまで行けるという宇宙船があるのならば、地球上で想定しうるあらゆる幸福を諦めてでも、私は宇宙飛行士になる。
そして、私の死体は永遠に宇宙をさまようだろう。
ある人が言っていた「全ての女性は男でふさがっており、あぶれた男は彼女たちの体が空くのを待っている」という感覚を今日、はじめて味わった。
那覇の人と札幌の人は語尾に「さー」をつける。なぜ?
ちなみに私は一日の大半を欲情して過ごし、半日は半勃し、四分の一は勃起している。というのも私の神経はズタズタになっていて、脳が異常なまでに興奮物質を分泌するからだ。
物理的に、私は「狂人」である。ゆえに小学4年生の私を「気が違っている」と評したあの女性教諭は正しかったのだ。
まず買わなくてはいけないのは掃除機、それと便座カバー。
尊大な解釈だが、中学生の私は自分のことを「桁外れの出力で凍結してしまった電算機」に喩えていた。今ならさしずめ「お祓い箱」と喩える。
大した運動もしないのに疲れやすい人というのは、たいてい脳内で体力はおろか生命力さえも過剰消費しているものだ。
ハローワークで調べたところ、私の適職は技能職か芸術家だという。
北海道のスーパーでは玉ねぎとじゃがいもがそれぞれ一個十円で買える。食うのには困らなそうだ。
中古パソコンを買った。ネットを繋げば、さぁさ始まる楽しくも愉快なNEET生活。
野菜を凍らせないために冷蔵庫を買った。
近所の澄川若草公園のベンチに男子高生が腰掛け、女子高生が前から枝垂れかかり、野合していた。北海道はおおらかだ。
夕方になると近所でやたらと陸自将校を見る。昨日は将校さんがスピードくじを買っていた。
今、私の中で福満しげゆきが熱い。
『コレラの時代の愛』を手に取った途端に涙が溢れてきた。さすがガルシア・マルケスである。本を持つ者にも訴えかける。ましてや読む者へは。
宇宙の最果てを超え、宇宙化以前空間の有り様を地球に報告する使命を帯びた超光速航宙船「エスペラント」
推進機関は決まっている。原子力だ。
はてさて、膨張しているという宇宙の辺涯はどのようになっているのだろう?
乗組員は地球に未練のなくなった七人の若者、日本国から二十八歳、タンザニア人男性二十五歳、イスラエル人男性二十三歳、フランス人女性二十七歳、インドネシア人女性二十五歳、ペルー人女性二十二歳、国籍不明少女十九歳。それと修理用ロボット三台。
航宙船の大きさ、全長二四〇メートル、幅三〇メートル。乗組員は訓練により、航宙船を自力で組み立てることが可能である。
船内には恒星熱で駆動する五つの栽培室、三つの畜産室、三つの水槽室があり、その他にも食料加工機が装備されている。船内で半永久的な食料生産が可能である。
凍眠室では肉体を凍結することで老化を遅らせることが出来る。しかし完全に止めることはできない。
この銀河は今、宇宙のどのあたりを漂っているのだろう?
船内の娯楽は様々で、読書・運動・遊戯・音楽・絵画など地球上でできることはほぼ船内でできる。
これは娯楽というより使命に近いが、性交が七日おきに違う相手と行われる。ただし自分の遺伝子を継承した異性とは性交しない。
宇宙化以前空間についての報告書をまとめるのは私の何世代か後の子孫になるだろう。
図書室には地球人類の叡智の集約である五十万冊が書籍と電子文書とで保管されている。
本の記述言語も船内共通語も人工言語である。
乗組員は医療知識を身に付けており、簡単な外科手術なら執刀可能である。また薬剤、輸血用血液も完備されている。
酸素は栽培室や庭園内の植物で生成される。水は使用後に循環、濾過、消毒される。糞尿は堆肥となり栽培室に回される。
トイレ、洗濯、洗浄では水を一切使わない。
航宙船は地球に帰還することはない。可能であれば宇宙化以前世界で居住惑星を見つける。
もし、宇宙膨張説が誤りで、宇宙に果てなどなかったとしたら、彼らの人生の意味とは?
いずれにせよ彼らも他の死者と同じように忘れさられるだけだ。
甜菜の糖度は水に浮かべて量る。
もし私が四十年後、人生について語るとすれば、「人生は語りえないこと」と「人生を語るのは恥さらし以外の何物でもないこと」を語るだろう。
大朋めがね、最高。
よく映画などで「この街に知り合いは誰もいない」なんて主人公が出てくるけれど、今の私がそれだ。
「マシニスト」はけっこう凄い映画。
昼下がりの真駒内公園は心地好いが、日が翳ると寒い。
カレーはインド人にとっての味噌汁である。
私の安アパートの一階には若い女が二人の幼女と住んでいる。1Rに女三人、そして幼女のうちの一人は養護学校に通っている。見たところ知的障害ではない、身体的な障害だと思う。
私は酒を飲まないし、酒が嫌いだけれど、時々飲みたくなる酒がある。一つは黄酒、もう一つはサ��グリア。そして大抵すぐ飽きる。
ローマ帝国時代は葡萄酒を水割りしないで飲むことは下品なことだった。
葡萄酒一に対し蜜柑果汁を三か四の比率で混ぜ、小さく切ったバナナを入れて冷蔵庫で冷やして飲む。これが我流サングリア。底に残ったバナナが一番おいしい。
日本の宗教、寺院や神社が信仰を失った理由は落ち着いて座れる場を市民に提供しなかったからだ。私もそうだが、現代の若者で休日に仏前や神前の座敷へ行き、無料で何時間も座っていられる者は何人いるだろうか?
ポテトチップスを食べながら歩いていたら四羽の烏が数キロメートルも私の跡をつけてきて、途中で烏同士の縄張り争いが始まった。ブランコに乗った女児が、烏の襲撃から走って逃げる私を見て笑っていた。
まだ仕事が決まらない。やはり職業適性診断システムの通り、「工」のつく職業を目指した方がいいのだろうか?
そうだ。私は稼業に生き甲斐は求めないのだから、工場の歯車になることに悔いはない 。
そういえば、小学生のころの放課後は主に炬燵で横になってテレビを見ていた。学校生活で甚だしく疲労していたのだ。
人と向き合う仕事ではどうしても甚だしく疲労せざるをえない。
近所から藻岩山が見えるけれど、どうやらそこで初雪が観測されたらしい。もう札幌は冬だ。
こんな自堕落な生活がいつまで続くのだろう?
「命の続く限りだ」
日能研札幌が私に試練を与えた。小学五年生のテキストを使って模擬授業をして、出来が良ければ私を雇うというのだ。
真冬日の存在にびびり、紅衛兵が被るような帽子と電気ストーブを買った。
夜間の水抜きは十二月から始めよう。
札幌市中央図書館へ行く。蔵書は充分ではないものの悪くはない。
岩明均は古代ギリシャ世界に主題を置いている。塩野七生は中世イタリアが主題だった。赤羊は十九世紀のヨーロッパに主眼を置いているという。私も時代と地域を特定した主題があるといいなぁと思っているけれど特に思い浮かばない。
まぁ私には「帝国」という物語世界があるし。
敢えて言うなら、二十世紀エスペラント運動に携わった奇特人を取り上げると面白そうだ。
母の私への愛情が、一般の母子愛のようなものではなく、所謂「共依存」の一方通行であるならば、これまでの二十四年弱を説明しやすくなる。
十一月
戦争がなくて女性を共有できて食べる物に困らず各成人に満足な住居が割り当てられ、言論と思想と信教の自由がそこそこあり、働けば働いた分だけ暮らすのに困らない給料を貰えて老後は年金が保証され、学費と医療費が無料の国。それが私の政治的目的だ。
つまり空想的社会主義。
それと人類人主義だか世界市民主義だかよく分けられない個人のあり方が私の基幹思想だ。
よって、ここに「空想的社会主義人類人党」を掲げる!
政権交代は選挙によるもの、そして政体の転換は民主的な投票によるものが好ましい。
思想を根拠とした暴力と殺害は厳しく禁止する。
キリスト教的異性独占行為である結婚制を廃止し、十八歳以上の労働者あるいは学生である男女が抽選で定められた相手と三日毎に共同交配所で生殖行為をする交配制を敷く。妊娠から出産までは人類人政府が完全に支援し、交配に因って誕生した父親不明の子どもたちは人類人政府が「人類の子どもたち」(filoj de homaro)として十八歳まで養育する。ただし母親は六歳まで自分の子どもを育てる権利を有する。もちろん義務ではないので育児放棄も可能だ。
同性愛者は「特殊交配所」を利用できる。
「人類の子どもたち」への教育は「人類人主義」(homaranismo)と「性欲の賛美」に基づいて行われる。
資本主義的異性寡占行為である恋愛の宣伝行為や過剰な恋愛賛美は個人的な趣味と芸術的表現以外ではこれを制限する。
いかなる場所であっても人類人は抽選で定められた相手以外の人類人との性交を禁止される。十三歳以上十八歳未満同士の性交、及び十三歳以上十八歳未満の「人類の子どもたち」と人類人との性交は性欲の解消と自己存在の確立のための行為としてこれを許可する。
すべての人類人は共同食堂を有する共同住宅が付与され、その見返りとして都市部では共同職場、近郊部では共同工場、農村部では共同農場にて労働する義務がある。
労働には対価として報酬と七十歳以降(もしくは退労勧告後)の年金が共通通貨ステーロ(stelo)で、そして交配する権利が与えられる。労働者及び退労者は医療費が無料である。
十八歳で全ての「人類の子どもたち」は人類人となる。人類人になった次の一月から、人類人は希望とそれまでの学校成績、そして試験を考慮した上で各種大学校に入学できる。そこで四年間、学問或いは職業訓練などに励む。学費は無償。もちろん、大学校に通わずそのまま労働者となる選択もある。
共同住宅での居住が困難な各種障害者は共同食堂を有する共同施設に入所でき、施設付属の工場や農場での労働を行うことによって労働者と同じく報酬と年金を得ることができる。もちろん交配する権利も与えられ、その対象は障害の程度により共同施設内の異性と施設外の異性とに分けられる。
刑務所では付属の工場や農場で労働している者に限り報酬と年金、そして刑務所内の異性と交配する権利が与えられる。
共同交配所は感染症の恐れがない限り、病院の患者も利用できる。
全ての「人類の子どもたち」はエスペラントを国際補助語として学ぶ。また全ての「人類の子どもたち」は各人の母語によって教育される権利を有し、母語による教師のいない学科は国際補助語エスペラントで教育される。第一外国語、第二外国語以下の外国語は個人の選択によって決定される。
共同住宅は一棟につき三十~五十戸(三十人から五十人)を収容し、共同住宅が十棟前後集まって一つの島を形成する。そして島が幾つか集まって区が形成され、区が幾つか集まって行政単位として、都市部の市、近郊部の町、農村部の村が形成される。区が設けられない場合もある。共同交配所は島単位で運営される。
人類人政府が統治する領域内で、島から島への移動は自由である。すなわち「空想的社会主義人類人共和国、日本群島」東京市世田谷区第三粕谷島第五棟第二十三号から「空想的社会主義人類人共和国、パリ盆地」パリ市第三区第十八島第一棟第十二号への移住は共同住宅の空きさえあれば誰でも可能である。必要なのは法律的処理と引越し作業だけだ。
移住先での行政サービスは母語で行われる。不可能な場合はエスペラントが用いられる。そのため人類人政府が統治する領域であれば善き人類人はどの共和国のどの島へ行っても行政サービスの内容を理解することができる。またどの人類人政府でも共通通貨ステーロ(stelo)が用いられているので、身元証明書と共通通貨を携帯していれば人類人はどの人類人政府へも簡単に旅行することができる。
死ぬと遺体は共同墓地に葬られる。遺産は全て人類人政府が没収し、家財道具は再利用される。
地球があますことなく全て空想的社会主義人類人共和国によって統治されたとき、(自己主張が激しく自意識過剰な反体制者どもは未だに音楽やテロで抵抗しているのだろうが)現生人類は己の種族の性欲の激しさに驚くことだろう。
複十字健診センターで肺のレントゲン写真を撮った。
私は中一から中三までツベルクリン反応は全て陰性で、そのためにひどく膿の出る注射を六回射った。
体育祭の度に注射されたところが膿んでぐちゅぐちゅになるので、体育祭の練習は嫌いだった。
それほど嫌な思いをしたのに、結核にかかっていたら笑える。
子規も啄木も同じ鳥のことを表す漢字だ。その鳥の口の中は赤い。
まるで結核患者の吐血のように。
札幌の地下鉄には網棚がない。
私は幼稚園に年中組から入った。そして最初の登園日に幼稚園のおもちゃを家に持って帰った。もちろん私に悪気はない。誰も「持って帰っちゃダメ」とは言わなくて、家でもそのおもちゃで遊びたかったから持って帰ったのだ。
私はそういう子どもだったし、今も多分にそういう人間だ。これを我が儘と呼ぶのは勝手だが、私は自身を「暗黙の了解のわからない人種」だと解釈している。
悪いのは「暗くて黙っているのになぜか了解している人種」だ。黙っていないで話せばいいのに。
シャルル・フーリエの『四運動の理論』を読み始めた。愉快だ。
十二月
買ってあったのに神聖なるアスパラガスを食べ忘れていたため、尿が臭い。
北海道の靴底は内地と違うらしい。
鶏の心臓と肝臓が半額だったので臓物カレーを作った。まずかったし、臓物である必要性がなかった。
半月弱だけ働いた九月分の給料が六万円だけ振り込まれていた。時給制の契約社員だから当然だが、奇特なことよ。
それでドミノピザを頼んだら、配達員が茶髪で小柄で猫を連想させる女の子、アキモトさんだった。お釣りを数える指先のたどたどしさがバイト経験の薄さを物語っている。思わず「ゆっくりでいいよ」「ご苦労様」などと優しい声をかけてしまった。
これが逆の立場であれば、私はアキモトさんの食べるであろうピッツァの上に己の白濁精子をバタァの如く振りかけたであろうに。
水商売とは「やったことが形に残らず水のように流れていく商売・仕事」の意である。
「福祉業は水商売なんです」と某知的障害児施設の幹部が言っていた。
かつて医師であった渡辺淳一が小説家になると決めたとき、母に「そんな水商売はやめなさい」と言われたという。
しかしよく考えれば、小説家の仕事は文章という形で残される。もし医師が医学研究を行わなければ、接客業である医師の方こそ水商売である。
水商売と非水商売のと境界は生産物の永続性や仕事の複数性について思考せざるをえず、曖昧である。ゆえに水商売の定義は難しく、渡辺淳一の例のように単なる負の意味を持つ言葉としてしか使われていない。
第三次産業はそもそも水商売である。
映画「レッドクリフ」を観た。「赤壁」に非ず。
九月までハリウッドのアクション映画だろうと私が思っていたのは事実だ。
蜀三将が強すぎて、かつ格好良すぎる。
官渡の戦いと赤壁の戦いは三国志の二大盛り場だけれど、まだ三国鼎立はなっていないんだよね。小学生のころは赤壁の戦い時の情勢がよくわかっていなかった。
中村師童(甘寧)が頑張っていた。
八卦陣には身震いがした。
規制が入って乳房は映せない。
前半は戦闘と外交の連続で、主線の通っていない名場面の羅列映画、すなわち駄作かな?と思ったけれど、お茶の場面で一本の線がすうっと引かれた。
赤壁の戦いは三国志版トロイ戦争だったのだ。
趙薇(尚香)の演技が浮いている。喜劇向きだな。
一番良かった場面は、次回の予告。次の主題は火と風だ。
この映画を観たあとの私なら一騎当千である。
滑舌が余りよくないので「公序良俗」と言おうとすると「公女凌辱」となってしまう。
ネットに繋がっていないパソコンはただのゲーム機だ。
電話窓口「私さまは、テレビの地上デジタル移行への対策はどのようになさっておいででしょうか?」 、私「テレビを買わないようにしています」
夜の狸小路は面白い。
まだ二十代も前半なのに、新しいことを始めるのにさえ「腰が重い」とは。
負けたいと願う心は知りたいと願う心である。
小麦は米より必須アミノ酸の量が格段に少ないので、パンだけで必要な栄養を摂るのは難しく、どうしても肉が必要になるのだ。
逆に言えば米は必須アミノ酸を多く含むので、一日に玄米四合と味噌と少しの野菜を食べただけで栄養は充分なのだ。
日本人女性が段々と痩せ形になったのは食事の洋風化のお蔭なのだ。
中古冷蔵庫のホース接続部から水が漏れるので調べたら、ゴムが弱くなっていた。仕方ないのでヨドバシカメラで四七二円の替えを買って付け直した。
じゃがいもを四つに切ってサランラップでくるみ、七五〇Wで三分チン。それにマヨネーズと青海苔をかけたものを小腹がすいたら食べている。二キログラムを一九八円とかで売るのが悪い。
札幌の良いところ。東急ハンズとハローワークとブックオフとヨドバシカメラとアニメイトととらのあなとメロンブックスと紀伊國屋書店とドンキホーテとダイソーがお互い歩いて行ける距離にあること。(毎日一巡している)なのに人通りが渋谷や秋葉原よりも少ないこと。
そういえば、私が高校二年生のときはアニメイトとメロンブックスは狸小路の雑居ビルの二階にあったような気がする。
時計台はいつ見てもしょぼい。でも旧北海道庁は素晴らしい。
奄美大島もそうだったけれど母娘や母子をよく見掛ける。
朝起きて、今朝は特にしばれるさーと思ったら、粉雪が降ってたさー。
藻岩山の山頂付近に雪が積もっていた。風が吹くと皮膚に刃を当てたように冷たい。
昼になると雪の粒が大きくなって降りしきる。この分だと積もりそう。藻岩山が見えなくなった。
昼過ぎにはまた粉雪に戻った。
ローマ教会は一二八二年に全シチリア島民を破門したことがある。
ガブリエル・ガルシア・マルケスの登場人物は名を替えてあちこちにいる。
ガブリエル・ガルシア・マルケスはノーベル賞受賞講演中に、スペイン語文法の単純化と文法規則の人間化、そして正字法の撤廃を訴えた。
今日、たい焼きを食い逃げした女の子に体当たりされたような感覚を味わった。
国際補助語エスペラントを図書館で借りた入門テキストで復習している。新たな発見もあり奥深い。 ベネズエラの正式名称は「ベネズエラ・ボリバル共和国」である。
将来日本で福祉戦争が起こる。福祉をする側(貧困層)と福祉をされる側(富裕層)の間の闘争だ。
大学二年生のころ、札幌市北区出身の友人が「そのゼミの先輩の彼女は風俗嬢なんだよ」と馬鹿にしたように言っていた。確か業種はヘルスだったと思う。
私はしかし生粋の文学青年であったので、その先輩は「本物の愛とは何かを知る男」だと感心したものだった。
世に云う恋愛には三種ある。一に肉体的征服感、二に精神的連携、三に依存。いずれも正しい。
女性や青年はこれら三種に序列をつけたがるが、本能より出る感情ではない。
もし恋人が風俗嬢の場合、肉体的征服感を主とする者は悶え苦しみ、精神的連携を主とする者は仕事を応援し、依存する者は依存し続けるだろう。
江戸時代、豪商や文人は吉原の高級娼婦を正妻に身請けしたし、仏蘭西にも『椿姫』という高級娼婦との恋愛を描いた小説がある。
何も人生は女性のために生きるのではなく、自分自身のために生きるのだから先進的な近代人たちはあまり妻の過去や職業にこだわらなかったのだ。
ましてや現代人をば。
札幌で諸兄が遊ぶとしたら薄野ではなく、南六条東三丁目の交差点を豊平橋の方へ行って右手にある二つの会館はどうだろう。
少なくともその豊平川沿いの会館群は十九時くらいから薄野の風俗店が閉まる〇時以降も午前三時まで営業している。脱法営業だからだ。今日までなら行くことはないけれど、明日の幕開けとともに始まった空白の三時間でなら行く価値はある。
カネマツ会館と五条東会館とあり、黄色地の看板で飾ってあるのですぐ分かる。共に二階建平屋風となっていて中には小さな飲み屋が軒を連ねている。
坂口安吾は高校生のときに読んで挫折したが、さもありなん。小僧っ子にはわからんさ。
手に職じゃないけれど前の住居からアクリルガッシュを持��てきたのでアクリル画を再開した。
私は全て絵画は部屋の装飾のために描かれると信じ、絵画による自己表現というものを信用していない。
掛軸はそもそも飾るものであるし、ルネッサンス期のアトリエでは壁画を製作していた。
絵画は装飾品であるからこそ芸術であり、美術なのだ。
私の部屋には本棚がなく、また買わない予定であるから、寂しい白壁が広く空いているのだ。
街のあちこちに水色の函がおかれ、滑り止めの砂が満載だ。冬支度である。
これは「常に凡ゆる断片」
私の現在の研修生という立場は気楽だ。職場へ行く義務はない、しかし職場へ行って研修するとただ呆っと座っていただけでも給料が出る。七時間いれば日給は一万を超すが残念なことに交通費は出ない。
結局、履歴書を出して面接したところ、全てに受かっていた。
大学五年間で一度も病院にかからなかったし、四、五年生のときは特に無病息災だった。それは生活が閉塞的であったからだ。しかし小学生どもと触れ合う職場ではいつ伝染されるか怖くて堪らない。
結核ではないことを証明しなければならない。
ミニシアター系の映画は気取った芸術学生や頭の悪い女子大生が「こんな映画を観る自分っておしゃれ!」と観るものと相場が決まっているが、私も観る。今日はシアターキノで「敵こそ、我が友」を観た。
私はフランス人気質でフランス映画がよく合うので、フランス映画を多く上映するシアターキノは選ぶ苦労がない。
政治はえげつない。民主制であろうが、独裁制であろうが国家が人間の集合体である限り、醜い。
クラウス・バルビーは残忍な性格だったろう。しかし悪だったのだろうか? 悪とはきっと温和な性格をしていると思う。
風呂に入らないまでも足だけでもお湯に浸らせるだけで眠り心地が全然違う。
北海道では小学生でも棒を「ぼっこ」、唐揚げを「ざんぎ」と言う。
電車を「汽車」と言うのは分かる。というのは汽車と呼んでいた時代と今とで利便はほぼ同じだし、電車は山手線や京王線こそが呼ばれるに相応しい。
職場を二十一時に出発し歩いて自宅まで帰ると一時間半でつく。もちろん手袋、帽子(フード)、マフラーは必要だが。
「かたわ少女」という障害者の女の子を攻略するゲームが海外で製作中らしい。
しかし知的障害児が登場しないのが残念だ。白痴少女は萌えるのに。
男は女が弱い立場にあるときだけ、女を守ろうとするし、大切にして真剣に愛そうとする。
それは彼女たちが「この人がいないとこの先自分を愛してくれる男が現れないかもしれない」と不安に思っていることを男が知っているからだ。
男は女が自分より弱い位置に立っていないと安心できない。
というのは男は、一度男を知った女は男なしではいられないこと、そして女は常に男を乗り換える機会を伺っていることを知っているからだ。
女にとって男は靴と同じである。足裏は一度靴になれると直接地面を踏む痛さには耐えられないし、履き古した靴は履き替えたいと思うだろう。あるいはまだ新しくても見栄のために違う靴を物色したりする。それにサイズが大き過ぎてもダメだし、小さ過ぎてもダメだ。
だから、賢明な男は、いわゆるまともで競争相手のいそうな女は遊び感覚でしかつきあわないのだ。
つまり、障害を持つ少女或いは女性というのは現代社会では稀に見る「愛され女」なのだ。
死は恐れるに足らず。人間は死なない。なぜなら死ねば人間ではなくなるから。
怒るな、褒めよ。大事なことはチンパンジーが教えてくれる。
日本の大衆文化が幼稚なのは、大衆文化を形成するための大衆、つまり充分に余暇のある人々が生徒と学生に限られていて、成熟した大人は仕事に追われて忙しく文化どころじゃないからだ。
すると数の論理で中学生、高校生、専門学校生や女子大生に受けの良い番組、音楽、小説、漫画があたかも日本中の注目を浴びているかのように見える。或いは情報媒体がそう見させている。
いわゆる恋愛主義が社会を支配する主流思想に思えるのはそういった中学生や高校生の未熟さや幼稚さが大衆文化の前線を陣どっているからだ。
少しでも文化に興味のある人であれば仕事に就いて余暇を奪われることを恐れるだろう。そして無職への風当たりの強さに怯むのと同時に大衆文化の幼稚化を憎まなければならない。
まともな大衆文化を形成するには充分な数の大人が��分な量の余暇を持つ必要がある。そうやって数の論理で生徒・学生文化を日本大衆文化の一分野へと押し戻していかなければならない。
恋愛主義を一派閥へと駆逐し、男女の関係を“人間の地平”に立脚するものにしなければならない。
とりあえず私はキノカフェでフランス映画を観て、市立図書館で坂口安吾と旧共産圏とラテンアメリカの文学を読もう。
皇帝、国王、大統領は偉大で、豪華な外見をしていなければならない。たとえ黒革金銀細工の財布の中身が空であっても。
職場を出ると粉雪。
十一月二十日の札幌市内における最高気温、零度以下。
つまり真冬日。
そして、朝起きると人生でかつて経験したことのないような積雪。
水抜きしないと水道管が凍る。
起床時の室温、三度。
湯たんぽを購入。
氷雪上を歩くため、靴にスパイクをつけた。
そんな晩に狸小路で演奏している音楽愛好家がいる。
零下三度の札幌で、私は豊平川沿いを自宅まで歩き、やっと帰宅する。
帰宅時の室温、一度。
私を雇った職場が入っているビルに北海道で一番有名な政治家が所属する個人政党の本部がある。
だから今日は政治の話をしよう。
狸小路で日本共産党のDVDをもらった。
それはまさに志位書記長のファン・ディスクだったが、つらつらと全編を鑑賞してしまった。
あやうく共産党のファンになりそうだった。しんぶん赤旗日曜版を定期購読して、日本共産党に入党しそうになった。
旧共産圏を生きた人の小説を読むと、共産主義もそれほど悪くはないと思えてくる。
悪いのは共産主義じゃなくて独裁的な指導者と我が儘で自己主張の激しい反体制者だけだ。
けれど、そもそも私は人間集団が嫌いなんだ。
だからどこかの政党に入ることはまずしない。
それに大学時代に身近に見てきた「共産党」は醜悪だったし、第一に私はデモとか行進とかの集団行動が嫌いなんだ。団結しようとするのは現実から逃げているからだ。
もっとやり方がスマートなら、話を聞いてくれるかもしれないのに。やり方が顕示的で、目的へと努力する前から諦念が感じられる。まるで知的障害児や駄々っ子のようだ。
つまり私は共産主義には興味があるが、共産党はあまり好ましく思っていない。
しかし一国を動かすためには何かしらの政治学を学ばねばならない。大学の政治学部に入学するか既存政党に入るか、独学で習得するか?
よし、独学しよう。そして政党は私が自ら創ればいい!
大学四年生の夏、就職活動を諦めたときから生きている感覚に乏しくなってきたんだ。だんだんと。
早口でまくしたてる人は苦手だ。いや、人ではなくて早口が苦手で、早口で喋られると泣きたくなる。特に女性に多い。
早口な人と吃っている人のどちらを選べと言われたら間違いなく吃っている人を選ぶ。
早口な女性は別に頭の回転が速いのではない。なぜなら思考によって、ではなく記憶と憶測だけで話すからだ。
つまり早口の女性は言葉を持たない。彼女たちは壊れかけたテープレコーダーに過ぎないのだ。
職を探す度に共産主義を羨望する。
自動的に職は与えられて然るべきだと思う。
働く時間というのは私にとって死の時間である。
なぜ己の死を自分で探さねばならない?
私は常に余暇か副業が生きている時間なのだ。
これは逃げ、なのか? 或いはそういう生き方なのか?
「辞めさせた、或いは辞めた職場は労働者の次の仕事を見つける義務がある」という法律を作って欲しい。
逃げられた職場も。
「よく働こう」とするのではなく「よく生きよう」とする者にとって資本主義は残酷だ。
ニートさんとかフリーターさんを問題視する人は、まず面接で若者を見捨てる人を問題視した方がいいよ。とブックオフとパン屋チェーンのアルバイト面接に落ちた私が言う。やっぱり大学時代のバイトと同じ業種しか雇ってくれないのか? なんだ、この職業カースト制は?
私だって美味しいパンを作って主婦層や職業婦人からモてはやされたいのに。
生きているのかなぁ、本当に? 自分。
佐賀県からこの一週間、このブログへのアクセスがなかった。
その程度の教養レベルか!佐賀県の教育委員長は職務怠慢により死刑!
或いは佐賀県にパソコンは無いのか?
中学生のころ、スナッフビデオは都市伝説だと聞いて、「ならば自分たちで作ればいいんじゃないか」と思った。
抑圧された子供は、一人暮らしをすればできるかもしれないことを妄想するものだが、私の場合、その全てが犯罪がらみだった。
さて、私はこの見知らぬ百五十万都市で市民記者に登録した。
仕事における電話の秘訣は、相手に電話したことを後悔させないことだ。
空想的社会主義者の食卓。【切り餅(磯辺か餡)三個と納豆】【玄米フレーク五十グラムに牛乳かけ】【蒸し馬鈴薯と野菜スープ】【インスタント麺と蒸し馬鈴薯】【御飯と魚介缶詰と味噌汁】【ピザトースト二枚と野菜スープ】【カレーライス】【食パン二枚と目玉焼き】
空想的社会主義者の食事への心得。粗食、同一性保持、昼食は朝食と夕食のつなぎ。
空想的社会主義者の主要飲料は【牛乳】で、【野菜ジュース】や【珈琲】や【茶】は嗜好品として飲む。牛乳を多く飲む日は必ず納豆などの大豆食品を食べるべきである。
空想的社会主義者の栄養補給剤は【エビオス錠】である。
これは決まりではないが、豚肉と鰭や鱗のない魚は食べない。肉製品と乳製品を一緒に食べない。血を食べるのはダメ。
イスラエル国歌「ハティクヴァ」は物哀しい。
ラーメン! フライングスパゲッティモンスター。
実家にいたころは飽食気味で、私はやや肥満だった。
母は愛情を食事でしか表現できない人だったからだ。
学園時代はよく食べた。しかしよく戦ったので痩せた。
今は粗食で痩せた。
今日、昨日、一昨日は図書館(徒歩五分)とスーパーマーケット(徒歩三分)に行く他はずっとパソコンの前で過ごした。
おかげでウンコが硬い。
二ちゃんねる系のサイトに今更ながらはまっている。
もう仕事とかどうでもいいや。面接とかで人間性試されるの嫌いだし。
ほら、お外は怖いし。寒いし。
いつの間にか雪降ってるし。
火星に土地でも買って移り住もうかな?
やれやれ
人間は今でこそ呼吸し、食べ、排泄し、寝て、思考している。
しかし数年後か数十年後には思考は消え去り、記憶もなくなるだろう。
私はもしかしたら今までの人生の四倍の時間を生きるかもしれない。しかし決して五倍は生きないだろう。
思考と記憶の消滅、それを人は「死」と呼ぶ。
症例はいくつもあるにも関わらず「死」の問題は医学によっては解決されていない。ただ宗教だけがこれを信仰により解決させようとしている。
人はこう思うだろう。なぜ必ず「死」ぬ人間に思考が与えられたのか?と。思考さえなければ「死」を思い悩むことはなかったのに、と。
私はこう考える。誰かがこう仕組んだのだ「人間よ、その『死』とやらについて思考せよ」と。
で、私は考えた。人間は「死」ぬ、ゆえに有限だ。しかし人間の集合体である人類は半永久的に存在する。この違いに意味が存在する。
人間が「死」ぬのはなぜか?それは人類全体に更新を与えるためだ。つまり個人の人生というのは人類という種族全体の繁栄のためにある。
恐竜は失敗した。しかしあの時代にはあの形態が最適だった。今の時代は人類の形態が最適である。しかしいつ人類の絶滅が訪れるかわからない。
個人やある人間集団の私欲のために人類が犠牲になるとしたら、死んでいった人類はもとよりその個人やその人間集団の人生も無駄になる。なぜなら彼らは人生を無駄なことに使ったからだ。或いはそれも人類の試行錯誤なのか?
ゆえに私は結論付けた。人間の人生を活かすには常に自身のためではなく人類のために生きよ、と。私の宗教的信条でもある。
私が二〇〇七年二月に生み出した「人類意志こそ神」という真理は今もゆるぎない。
その結論ゆえに私は人類人主義と世界市民主義を支持する。
世界連邦を唱えるバハイ教はある意味では正しい。世界中心都市論と世界政府論を除いては。
ゆえに私は「宗教団体に所属しているか?」に関しては無宗教だが、「信仰を持つか?」については有信仰だ。
人類全体へのゆるぎない信仰。
警察犯処罰令第一条第三号「一定の住居または生業なくして諸方に徘徊する者は、三十日未満の拘留に処せられる」。私、危なかったなぁ。
ちなみに昨日は十五時すぎでマイナス三度だった。気温がプラスになることはなかった。
フードか帽子を被らないと顔が凍る。
キブツの子供は母親と離れて暮らす生活を強いられるので就学前は夜尿や指しゃぶりなどの情緒的未発達が見られる。
しかし子供の家での十八年間に及ぶ集団生活を経て、青年期になると非神経症ともいうべき環境適応能力と高い社会奉仕意欲を示すという。
人口の十%にも満たないキブツの人がイスラエルを率い、パレスチナ人どもから国を守ってきたと言っても過言ではない。
キブツはどこかスパルタと似ている。
母親の愛にくるまれてすくすく育��、教育を終えて社会に出る際に新しい環境に適応できず引きこもりになったり神経症を患ったりする日本とは正反対である。
また家族という、気の違った両親の作る牢獄に囚われることなく、子供は成長することが出来る。そのことの、なんという幸福。
キブツ制度が全く善くて素晴らしいと賞賛するわけではないが、日本人はキブツなどの社会主義制度を少しは見習うべきだよ。
なぜ働けるし、働く意志のある人間が働けないのだ?労働力の余剰をどうして解決しようとしないのか?
ギリシャ的な暴動を起こしたいさね。ヘルメット、鉄パイプ、ナイフ、クロスボウ、火炎瓶を装備してさ。戦うんだ。
見えない何かと。
そのために私は筋トレを欠かさない。
正しい太り方をしよう。正しく太った人は美しい。
正しく太った人は、間違って痩せた人より美しい。
皆さんも親になれば分かると思うが、愚かな親は「子供は家庭にさえいれば良く育つ」と信じ、施設に預けられた子供を見ると「可哀想に!」なぞと言う。
これは親の傲慢であり、怠慢だ。
ある種の家庭に産まれた子供にとって、家庭とは牢獄に過ぎない。
悪しき家庭は普通の施設にさえ劣る。
もちろん、部下に怒鳴りつける上司がいるような施設は失格である。やたら怒鳴りつける父親がいるような家庭が失敗であるように。
家庭は人生の不条理の始まりである。結婚がそうであるように。
不倫の存在は結婚制度の不完全さと失敗を裏付けている。
なぜ男性は一人のやがては醜く老いる女性と共に生きねばならず、女性は一人の頑固で我が儘な男性に肉体を支配されなければならないのだ?
ならば結婚制度をなくし、複数の男性と複数の女性が乱交する交配を制度化すればいい。
そして交配を道徳とする。
これで家庭は消滅し、家庭起源の不幸も消え去る。
女性と子供を家庭という牢獄から解放しなければならない。
これはおいしいぞ
不満があるなら耐えてはならない。叫ばなければ、心弱き者はいつまでも弱いままだ。
INTER LUPOJ KRIU LUPE!
祖父の最初の記憶は航空機である。私は祖父の住む福岡まで航空機で遊びに行った。
両親の結婚式のときに某Hグループのエレベーター専門子会社の社長に就任したと聞くから、その時は既に退職していたのだろう。
それから祖父は奈良の西大寺に引っ越した。奈良での記憶はあまりにも大きい。
遊園地へ車で行く途中で私が寝てしまい、目覚めたら祖父宅の前だった。
祖父は三重県の山奥の出身で、憲兵として猿田彦神社を守っていたら終戦になったという。
カメラ好きで本好きだった。本好きは私まで遺伝したが、カメラ好きは父までの遺伝で止まってしまった。
最近、腰を痛めて歩行困難になったので東京区内に引っ越した。
父から連絡があり、今から急遽、私はAIRDO二十便で羽田空港へ向かう。
明日を迎えるかどうかは、分からないという。
こんなに揺れた飛行はチュニス・カルタゴ空港からシャルル・ド・ゴール空港への飛行以来だ。
連絡から二時間半で私はすでに機上の人だったため、荷物が近所徒歩五分の図書館へ行く際と同じ量である。
東京は雨が降っていることもあるけれど蒸し暑い。
この三ヶ月で私は巨大大陸辺縁にある弧状群島の知床から那覇までを一往復分移動したことになる。
私は行動する直前にはその行動について考えない。そのために行動に躊躇はない。
そのせいで今まで様々な困難があったけれど、今回は良かったのかもしれない。
考えてみれば祖父は昨日で八十四歳である。私があと四日で二十四歳であるように。
まだまだ十分とは言えないが神々に文句はつけられない年齢だ。
容態は少し落ち着いたようだが、まだ危ないらしい。
十二月六日に、大阪の釜ヶ崎で暴動事件が起こっていたという。引き金をひいたのは暴力的で犯罪的な西成警察署による労働者への暴行事件だった。
「連れて行かれた西成署の三階の個室で、四人の刑事に代わる代わる顔を殴られ、紐で首を締められ、足蹴りされ、挙句の果てに両足持たれて逆さ釣りにされた。気が遠くなると、スプレーをかけられたと言う。生活保護を打ち切ると脅かされて、その店に近づかないという始末書まで書かされている。」(西成署警察官の暴行に抗議する!)
年末における雇用問題の原因は、報道をみるかぎりでは労働者の選択肢の狭さに原因がある。
いや、労働者はそもそも選択なんてしたくはないのだ。だって仕事のために生きているわけではなく、生きるために仕事をしているのだから。
経営者はもちろん「仕事にために生きる人」を求めるだろう。已むをえないことだ。しかし従業員もそれに右に倣え、では自分で自分の首を絞めているようなものだ。面従腹背が必要である。
そういう意味で、日本の労働者は正社員も派遣社員も労働意識が低い。
企業が、「お客様のためにある」時代は終わりを告げた。これからは「従業員のためにある」企業が求められている。
労働力の均衡という面から見れば、学業を終えた健康な成人には自動的に職が与えられてしかるべきなのに。
情況の囚人という心理実験によれば、派遣社員も正社員になれば正社員ばりの働きをするし、正社員も派遣社員になればそれだけの働きをする。あらゆる面接や選別は無意味であって、人事が行うべきはしかるべき職を与え、仕事の結果を見て評価を与えるのではなく、「こういう結果であってほしい」という仮定の評価を実際に与えてしまうことだ。
十二月二十二日には札幌に帰る。
トロヤ点への新たなる月の飛来、止まない月震、超未来人類と新興恐竜との共存などについて有機的に考えようとしているが、果たせない。
六百円で大根サラダ・鴨肉三切・味噌汁・鳥肉たっぷりの丼物・アイスが食べられる地下一階のカフェ・ダイニングバーを見つけた。
十二月二十日に開店したジュンク堂へ行った。池袋級書艦だった。エスペラント関連書籍は十冊以上、なんと『百年の孤独』のスペイン語版も置いてあった。
札幌はジュンク堂、とらのあな、アニメイト、ブックオフの並びが熱い。
JRタワーのヴィレヴァンが狭いなぁ、嫌やなぁと思っていたらロフトの中にもあった。でも、ヴィレヴァン下北沢店の足元にも及ばない。
アリストテレスは貨幣を万物の尺度とする資本主義的世界を想定した。その一方でディオゲネスは貨幣を変造した罪でシノペを追放され、世界市民となった。彼は貨幣(常識、慣習)を変造したのだ。
純連のみそラーメンは美味しかった。
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kubotty · 4 years
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時間を埋めながら、支配されている。
普段生活してると、妻の仕事終わりで連絡が来てから駅までのお迎え行くまでの時間とか、通勤時間とか、40-50分という実に微妙な時間ができると、何をするにも中途半端になるので、気持ちよく埋める意味合いもあり、外国ドラマを継続的に見ている。(単に好きだからという説もある)
そんなわけで、今年の春くらいから見たドラマも溜まってきたのでここで一回整理。
●BOSCH
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:LA市警刑事ハリー・ボッシュが主人公のミステリー小説「ハリー・ボッシュ・シリーズ」のテレビドラマ化作品。各シーズンの1-2話で事件が起きて、上手い伏線を張りながらじわじわと10回かけて解決していくフォーマット。現実離れしてないから余計にリアリティが湧いて共感できるのか。派手さはないけど、これがまぁとにかく面白い。2015年-2020年までに6シーズンの60回が配信済みで、シーズン7の制作も決定とロングラン。
●ジャック・ライアン
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:CIA分析官のジャックライアンによるアクションスリラー。シーズン1はテロリストの怪しい資金移動に気づき、現場の仕事に投げ込まれて頭脳戦で解決。シーズン2は武器の搬入を疑って政情不安のベネズエラに入ったライアンは目の前で旧知のアメリカ議員を殺され、情報部員の助けを得て、議員暗殺の陰謀を調査し、殺し屋を倒す。「トランスフォーマー」「LOST」の制作陣が手掛けてることもありスケール感が映画クラスなので、ザ・アメリカものが好きな人には見応えあり。こちらもシーズン3の制作が決定したそうで楽しみ。
●Modern Love
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:1話完結型のニューヨーク・タイムズのコラムに基づくアメリカNYを舞台にしたロマンティック・コメディ。これはコメディなんだけど、温かいヒューマンラブや1話ごとのメッセージ性が完結にまとめられいて、すごい幸せになれる。8話まであって、8話で1-7の登場人物が出てきて人生が交差するストーリーも秀逸。音楽の使われ方も素晴らしいし、お洒落だし、見て絶対に損しないドラマ。こちらもシーズン2が製作決まったらしく絶対見るやつ。
●GOLIATH-弁護士ビリー・マクブライド-
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:ビリー・ボブ・ソーントン演じる主人公のビリー・マクブライドはかつて巨大弁護士事務所を創設したエリート弁護士であったが、挫折し零落している。家族と別れ、酒におぼれてうらぶれたモーテル暮らしをしながら、しいたげられた人間や友人たちのために弁護士としてゴリアテのごとき巨大な敵と戦う。各シーズンは8話を通して一つの事件を扱う。こちらもBOSCH同様に1話でトラブルが起きてじわじわと解決していくフォーマットで、古畑任三郎の様な頭脳明晰な推察に脱帽。法廷モノは企画者が相当にクレバーなので、どれもこれも面白い。現在シーズン3までですが、シーズン4の製作も決まったらしく絶対に見るやつ。
●FARGO
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:2014年から放送されているアメリカのサスペンスドラマ、ブラックコメディ。ノア・ホーリーが1996年の映画『ファーゴ』に着想を得て創作し脚本を書いている。 シーズンごとに設定や時代や配役の異なるアンソロジー形式。中西部のミネソタ州、ノースダコタ州、サウスダコタ州の州境付近、およびカンザス州とミズーリ州にまたがるカンザスシティが共通の舞台となり、季節はつねに冬である。ごく普通の市民と警察官が主要なキャストとなり、連続殺人事件に巻き込まれていく。やはり現実に則してるかどうかって個人的に割と大きいポイントみたいでツボりました。サスペンス+ブラックコメディというにふさわしく、スリリングなのにどこか穏やかに見れる世界観。音楽の使われ方もタランティーノものに通じる洒脱な感じ。シーズン1のビリーの演技が味がありすぎて、GOLIATHを見てしまった。シーズン4がコロナで無期限延期ですが、これ再開したら絶対に見る。
●アップロード~デジタルなあの世へようこそ~
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:アメリカのSFドラマ。死後に自分自身をデジタルの世界にアップロードすることができる近未来をブラックユーモアを込めて描いた作品。「死」か、新サービス「アップロード」を選べる近未来で、後者を選択した者は、自分の意識をバーチャル空間に転送でき、死後の“第二の人生”が始まる。アップロード後の世界は、ゲームやSNSなどのアバターのようになっていて、「レイクビュー」というステージで、感覚的には生前とほとんど変わらない状態で新しい生活を永遠に送れるという設定。下界と話すには課金が必要だったり、ギガ数が足りて無いと接続が切れてしまったり、”アップロード”エージェントと主人公の恋の行方や、そもそも主人公がなくなったのには陰謀が垣間見れたり、何十年後、何百年後かに本当にあるかもしれない未来を観ているような、現実的なワクワク感がある先進性。新感覚な未来SFもので大変に面白かった。主役のAndy Alloも可愛いし、5月にシーズン1が配信スタートし、翌週にはシーズン2も製作決定を発表するなど、相当評価が高いのですが、これはめちゃくちゃ面白い。
●STATE OF PLAY -陰謀の構図-
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:2003年放送のイギリス(BBC)製作の政治と殺人事件の裏に隠された陰謀を追うサスペンスドラマ。
イギリス、ロンドン。15歳の少年ケルビン・スタッグ(グレゴリー・プアマン)が男に射殺され、そこを通りかかったバイク便の運転手も撃たれてしまう。同じ頃、政府のエネルギー特別委員会の調査官ソニア・ベーカーが地下鉄線路に転落し死亡。彼女はエネルギー特別委員会委員長を務める下院議員スティーブン・コリンズ(デービット・モリッシー)の愛人だった。ヘラルド紙の記者カル・マカフリー(ジョン・シム)と、デラ・スミス(ケリー・マクドナルド)が取材を進めていくと、ふたつの事件に接点があることが判明し���・・。
最後そうなりますかと眼から鱗が落ちるのはさすがのBBC。タブロイド紙の記者の大義名分・必要性をこのドラマ見て初めて納得しました。アメリカドラマとは違った読後感の絶妙な悪さが本当にクセになる。シーズン1で完結。
●マックマフィア
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2018年にBBC One、AMC、Cuba Picturesによって共同製作されたミニドラマ。こちらもマフィア系のクライムサスペンスで、あらすじは下記参照。
【ロシアから亡命してきたマフィア一族を描いた問題作!】
現代の犯罪組織の世界を描いたミーシャ・グレニーのノンフィクションをベースに制作されたドラマ。ロシアからイギリスへ亡命した後、欧米の教育を受け、英国人として生きる若きエリートのアレックス・ゴッドマンは、家業である“マフィア”を嫌い、ビジネスマンとしての人生を歩んでいた。しかし、叔父を目の前で殺害されたことをきっかけに、犯罪の世界に足を踏み入れていく…。アレックスが犯罪組織の一員になっていく過程をスリリングに描いた衝撃作!
全く明るくないのがさすがのBBCクオリティ。なぜかマフィアものが好きでよく見るのですが、映画よりもじわじわと迫るこの感じ、殺人の派手さ無いのが妙にリアリティを感じるのか。このドラマが終わった後にロシアの反体制指導者が毒盛られて重体というニュースが流れたので、きっと実際のロシアマフィアもこうなのかと思うと身震いブルブル、ロシアはおそロシア。シーズン1で完結ですが、マフィア好きなら必見。
●キング・オブ・メディア(SUCCESSION)
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:アメリカの風刺コメディドラマシリーズ。世界的巨大メディア企業を経営するローガン・ロイとその4人の子供たちの愛憎と争いを描く。だが家長のローガン・ロイは老いて健康問題を抱える。家族はローガン引退後の来を考え始めるなか、欲望と愛と愚かさを見せるロイ家の人々が戯画的に描かれている。華麗なる一族の軋轢が妙にリアルで、ドラマの中だけに限らず、同族経営の場合は実際こんなことが起きてるんだろうと想像すると、金持ちに生まれるのが幸せか不幸せか分からない。お金にモノを言わせるイヤらしさ満開のシーンに社会の闇を垣間見て、きっと千野アナもこういう話なのかと、邪推してしまった。シーズン2も有料なら見れるみたいだけど、アマプラの通常配信まで待て自分。
●女医フォスター -夫の情事、私の決断
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:イギリスBBC Oneテレビドラマシリーズの大ヒットドラマ『女医フォスター 夫の情事、私の決断』。平均視聴者数950万人、最終回は1000万人の大人気作。夫の浮気に気が付いた妻が、徐々に復讐に転じる様子が描かれた究極のラブサスペンスドラマ。カメラワークがすごく早いのが、見にくいと取る意見もありますが、個人的にはスリリングさと当事者感が増してよかったかなと。ダメ夫の終わってる感に辟易しつつ、いるんだろうなぁこういう人。終わり方もやはりBBCならでは。シーズン2までありますので是非。韓国でもリメイクされ、ハリウッドでは映画版が公開されたそうです。
●トレッドストーン
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:映画「ジェイソンボーン」シリーズのスピンオフドラマ。ジェイソンボーンを生んだCIAの工作員育成計画「トレッドストーン」に焦点が当てられ、世界各国に潜伏する”武器”として高度に発達したスパイが任務のために動き始めていく。スーパー工作員に焦点が当てられてるのでキレッキレのアクションは勿論見ものですが、シーズン1で完結するにはストーリーの組み方が少し不完全燃焼な感じが否めなかったので、ちょっと残念。米国作品はハッピーエンドでなくても、納得して終わってこそでしょ。視聴者に考える余地を残して終わらせる手法はBBCのほうが一枚上手。
●シカゴ・ファイア
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:シカゴの消防局51分署の消防隊員達の体を張った活躍を描いたドラマ。様々な人間関係の中、成長していく隊員たち。ケイシーとセブライドが意見の食い違いで衝突。果たしてわだかまりを解決し、危機を乗り越えられるのか。リアルさもさることながら感動もできるドラマ。一話一話が着実につながっていく非常に人間味が溢れたヒューマンドラマなので、楽しい一方で派手ではないので、サスペンスの様にこの先どうなるんだろう、見たすぎて寝れなくてつらいみたいなのがなくて、シーズン2でストップしています…
●CHUCK
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2007年から放映開始し、2012年までの5年間で5シーズン続いたスリリングな毎日を描いた痛快スパイ・アクション。「The OC」「ゴシップガール」をヒット作に導いた米TV界の売れっ子クリエイター、ジョシュ・シュワルツが映画「ターミネーター4」のマックG監督と新たに手を組み製作した最新TVシリーズだ。
家電量販店のパソコン修理コーナーで働くチャックは、サエないコンピューター・オタク。ある日、大学時代のルームメイトから送られてきたメールを開くと、チャックの眼に大量の画像データが飛び込んできた。それはCIAとNSAが協力して集めた国家機密データだった。CIA、NSAそれぞれのエージェントが、国家機密を守る為、チャックへと近づき・・・。 国家の運命を握るトップシークレットをダウンロードされたチャックの運命はいかに・・・!?
これもテンポよくコメディ要素をふんだんに詰め込んでるのでストレスなく見れるのはいいが、ドラマゆえのコメディとフィクション要素が強すぎるせいか、もっともっと見たいとならずこちらもシーズン1で僕はドロップアウト。
そーーーしーーーて、今見てるのが超話題作の
●The Boys
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:Amazonオリジナルドラマで最も視聴された作品として現在大ブームの作品。 巨大企業ヴォートに雇われたスーパーヒーロー7人から成るチーム、"セブン"のメンバーに恋人を殺されたヒューイが、元FBIのビリー・ブッチャーらと一緒に自警団"ザ・ボーイズ"を結成し、名声に溺れて堕落したスーパーヒーローを成敗していくアクションシリーズ。 SF・ヒーローものは個人的に全然刺さらなくて見ないのですが、これはヒーローではなく、自警団が主役なので、SF要素があってもとにかく楽しく見れる。絶妙な軽快さとスリリング感。これはマジで面白い。トップ作品になるのもすごくよく分かる。現在シーズン2が少しずつ放映開始になっており、先日シーズン1を見終えたばかりなのでこの勢いで見ていくことに。
まぁ結構な数を見ていてNCISのようにシーズンが10以上になるものは安定感が出過ぎて、興奮や衝動にかられないので、大体シーズン5-6くらいで完結モノが一番面白いのではないかということに気づく。妻からSUITSも見た方がいいと言われ、海外の友人はGOTは外せないだろという。ちょっと遅れたけど、今更だけどウォーキング・デッドも見た方がいいのか。
本当に時間がいくらあっても足りないくらい見たい作品が多くて困っている。
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montagnedor · 7 years
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chocolait chaud
本当はホットチョコレート(/ココア)のことですが、これは文字通り「熱いチョコレート」です。 ここ数年、バレンタインネタに使いたいと思っていたアイテムです。せめてまだ肌寒い内に出しておこうかと;;w シャオアリ仁、他少々。
某様のバレンタインイラストからネタを無断拝借すみません。オルガがあんまりに不自然なシチュで無駄死にさせられたショックです←
++++++++++
霜月も半ば近くなろうかという頃。とあるショッピングモール。
季節の折々にタイ食品フェアだのボジョレーフェアだのをよくやっている、イベントコーナー。今日もそのシーズンお約束のイベントでにぎわう区画のその片隅に、「それ」はあった。
「えっ、シャオさん、それは所謂ジョークグッズであると私の脳天がカテゴライズして  おりますがよろしいのですか?」 「へっへ~~、まずね、これで困らせてからね、ウソだよ~って  ちゃんとしたチョコあげようかと思って。  そうしたら、あの感じわる~い態度も取れないでしょ?」 「なるほど、戦略的な判断なのですね、すごいですシャオさん!」
手作りのためのシリコン型、ブロックチョコレートの袋をたくさん、生クリームのパック、グランマニエの瓶にアラザン、スライスアマンドにココナツ、エディブルドライフラワー、ココア、チョコペン、リボンに紙袋に緩衝材にその他もろもろ。それで既にずっしりとしてきている買い物籠の中、それは新たに投げ込まれた。 それは四角くて、軽くて、振ればばらばらという変な音を立てた。
*****
薄闇の底、「彼」は目を開いた。 時間はまだ夕刻。だが巨きな窓の特殊ガラスの全てが外光をシャットアウトした状態であり、点いたままのパソコンだけが光源だった。そのなかで、背中をあずけている感触と冷たい革の匂いとが青年の執務室に置かれた大きなデスクチェアのそれであり、見上げれば高すぎ広すぎるほどの天井が頭上にあると、「彼」は気付いた。 普通の人間の視力では勿論の事、青年でさえ無理であろうものだったが、「彼」は、淡い金色の目を細めた彼はそれに気付いた。
肘掛けからゆるゆると持ち上げ、目の前で広げた両の掌が、常の「彼」の大型肉食獣か猛禽さながらの分厚く長い爪で蔽われたものではなく、青年の、人間のそれであること、身を包んでいるのも青年の半ば喪服じみた上下であることを確かめ、ふむ、と彼は首を傾げた。 どうやら青年が、オーバーワークの果てに、いっとき自分を手放したらしい。気絶に近いような眠りの中に沈んでいってしまった青年の代わりに「彼」の意識が水面ぎりぎりまで浮かび上がった、というところか。とても怠く重く冷たい四肢が、その推測に対して、そうだ、と返したようで、「彼」はいつもより頼みにできない、結構柔らかくて生白いと感じるその両の手を組み合わせると、椅子の上、猫の様に全身での伸びをした。
奇妙な感覚だった。 いつも「彼」の中に渦巻く制御しきれない高揚感、千年を生きてきたような全てを理解できる感覚や、その一方で穴だらけの記憶、そういったものが、青年の――哀れでちいさな「風間仁」のそれと融け合ったかのようになり、しんとしている。人間風情では想像もできない秘密や真実が今は遠く、一方で普段の「彼」には記憶のカケラ程度しか残らない三島平八が強く冷たい不快感とともに認識できている。 なんとまあ、ありがたくない話だ、これならとっとと戻って来るがいいのだ、そう思い、「彼」は目の前の光源を覗き込んだ。それがExcellなる仕様で書かれている書面であるというのも、今の彼には理解できてしまうのに小さく舌打ちしつつ。
手足が、頭が重い。そして寒い。だが別に出血を伴うような外傷の跡もない。ならばどうやら青年は、この肉体を恙なく動かすのに必要なカロリーを摂取していないということか、つまり眠らず食わずで、乱心の「頭首」とやらの外面だけを演じていて、力尽きたということか、と、いよいよ「彼」はうんざりした。この肺腑の辺りの不快感は自分が制御権を持ったことで覚えた空腹感か、この寒さはその燃料不足と運動不足か、そう思い当たった彼がデスクを靴裏で蹴り、デスクチェアをぐるぐるぐるぐる回転させつつ、青年への悪態をついていれば。
そこに、 「やっほー、仁、来ちゃったよー?」 「失礼いたします、マスター」 そんな声が背後から掛かった。 ぐるぐる回っていた「彼」は、その慣性のままにしかし青年の無表情を取り繕った。
*****
執務室の手前にあるのは、青年の部屋に直通する、すきとおった高速昇降機だった。 確かベツレヘムで星が輝いたより更にずっと昔からある代物だというのに、翼を持ちえない人間は今でもなおこんなものを体裁だけ繕って使い続けているらしい、と、ふん、と笑う「彼」に気付いた様子は無く、あのねあのね仁、キッチン貸してよ、との声がある。 学校の調理実習室でフランベしたら火災報知器が反応しちゃって、それでアリサの提案で理科準備室でやってたら(だって火も水道も電気も使えるしね!)メスシリンダーで生クリーム計ったって、助手のお姉さんに凄い怖い顔で追い出されちゃったし、ねえってば。
そんな高い声での言葉の奔流をどうでもいいと思い、背を向けようとした「彼」だったが、その中で何やらうっそりと動くものがあった。
『ああ、またか、嫌になる』 『また馬鹿な失敗をする』
  見ていられない
いやだ      嫌いだ
またそんな、
   寄って来るな
よせ
          だけど   やめろ
                 メスシリンダーだって?  馬鹿! 
  ああ
   『心配だ』       
そんな声が身体の深い所から響いてくるような感触。
眠さを訴えている頭と目の辺りが熱く重く、空っぽで放置されていたらしい胃がきりきりと痛んだので、「彼」はただ椅子のヘッドレストにその疲れた頭蓋を乗せ、天井を見上げた。 今ならわかる。今しがたの騒音はリン・シャオユウとかいう小娘だ。そしてその隣の桃色と藤色の存在は機械仕掛けのヒトガタだ。一方はまずそうで、もう一方は壊しても何も面白くないし、青年も積極的に関わりたいとは思っていない対象である。ただしその底の底ではまだ何か葛藤があるようながら。 今、自分の中でふらり、と揺れた感情は青年の厭世観か孤独感か、そこからの臆病な人恋しさか。それが物理的にではなく腹の内を少しだけ満たすのを感じ、「彼」はゆっくりとまばたきした。 もしかすれば、この状況で青年の根深く陰々滅々とした嘆きは、いくらか「彼」の餓えを癒してくれるかもしれない、と。
*****
「……勝手にしろ。だがあまり騒ぐな、頭に響く」
そんな許可に、嬉々としてキチネット以上のしっかりしたキッチンスペースへと駆けていく少女達、その足音と声は既に騒々しい。だが「彼」はそちらではない方向に耳を澄まし、自分の奥底の方から、つかれた溜息を聞いた。 『全く、なんて夢だ』 意識が混濁した青年にとって、それはリアルな夢として見えているらしい。頭の固い人間はしばしばそうした夢を見るという。眠りの中で新聞を読んだり地下鉄の乗り継ぎをしたり。それと同じで、彼にはよくありそうで雑多な、その実、目を背けていたい内心の願望を突き付けられた、ぬるい悪夢として。
『ああ、嫌になる』と耳を両手で塞ぎ身を捩る哀れなものの感覚に、「彼」は目を細めた。
*****
「ねえねえ仁、ちょっと本番前に味見させてあげよっかーえへへへ~~~」 「いらない」 「ちゃんとごはん食べてるの?」 「……さあ、わからん」 「んんん……ねえ仁、そういえばこんな時間から真っ暗にして眠いの?どしたの?疲れてるの?」 「いつもずっと疲れてる、今更構うな」 「えー……」 「お前らが帰ってくれたらそのあと寝る」
そう言って傍らにあった、畳まれた毛布をこれ見よがしに引き出してみせると、何やら非常に気まずそうな顔になった「リン・シャオユウ」が見て取れ、『ああ、どうしようどうしよう、仁本当に疲れてる!悪いことしちゃってるかも!?』という罪悪感や焦燥がぶわぶわと飛んで来るのに、「彼」はまた顔に出さずほくそ笑んだ。幼稚な味ではあるが、そう悪くもない、と。
だからだめ押しもする。 「そうだな、少し何か口にしておいた方がいいかもしれない。欲にはいらないが」 言いつつ、ほんの少しだけ笑んでみせると、「リン・シャオユウ」が飛び上がらんばかりの反応をみせ、あー、とか、うー、とか、唸るのに、「彼」は気取られぬよう、大きなぬいぐるみか何かのように胸元に抱えた毛布の塊に顔を埋めてみせ、その下、本気の悪い笑みでもってその顔をゆがめた。
キッチンで少女が用意していた代物がどんなものであるか、「彼」にはとっくに「見えて」いたので。
*****
折り畳んだままの毛布をそうやって両腕で抱え、いかにもうとうとした芝居とともに「彼」は尋ねる。 「アリサはホワイトチョコなのか。そうか、あいつへの。いいんじゃないか……………ああすまない寝てた。  ふうん、ワサビなんか入れるのか?」 「はい!せっかく日本でのバレンタインですので、ワビサビをもたっぷり効かせようかと!」 「そうか。…よく知らないが、生姜が入っている有名店の品もあるらしいな、いいんじゃなぃ……か」 睡魔に負けて普段の警戒心を半ば失ったかのような芝居。そんなあざとすぎる図にも少女たちは、まるっときれいに騙されていた。
『うわーうわーうわーどうしよう、それじゃ仁、こんな毒物系でも疑わずに食べちゃう  どうしよう どうしようどうしようどうしあああああああ  えーとアリサ止めて助けて察して~~~!』
キッチンの方からはそんなパニック感がばりばりと飛んで来ており、
「え、えーと、ワサビは辛いんだよーアリサ~?あのさ、ねえちょっと…」 そんなことを言い、キッチンから顔を出してヒトガタの注意を引きたい、アイコンタクトで意図を組んでもらいたいと思ったらしい少女だったが、
「そうなのですか?私は味覚の有無おろか、飲食可能か自体、公式で未発表でありますので、そこは微妙なところですがお待ちください。  ――検索結果出ました。ジャン・レノが『ワサビ』という日仏映画の宣伝で日本に来た時、通アピールか何かの為に、S〇APxSMA〇で、おめはのっぴでねがというぐらいワサビを食べていましたので、ラースのお口に合わなくても、それほど大変な事にもならないと���測されます、です」
キッチンからの必死な声に応えたのは人の形を取っただけの計算機によるそんな言葉だったので、「彼」は寝たふりをしつつにまりと笑った。
恐怖を教えてやろう。
あの小娘にも、青年の叔父にあたるという、腕っぷしだけ強くて面倒くさいあのお人好しにも。それに今、自分の中で魘されている哀れな青年にも。(計算機の事は知らない。)
*****
「お待たせしました、『季節限定、食べるショコラショー、お気軽お手軽和パスタ風味、って言っちゃったら誤魔化せると思わない?ねえねえ』です」 「アリサ、あの、最後の方、言わなくていいパート……」
出来上がったそれは、熱湯を入れて三分の簡易容器からは流石に出され、今年の新フレーバー(茶色のチョコチップとピンク色の謎の物体がまぶされる)を冠し、ジノリの白い皿ににのせられて湯気を立てていた。
つまりそれは、近年日本のバレンタインの頃になると、毎年懲りずに出て来る、チョコレート風味のカップ焼きそばだった。
つまり、「リン・シャオユウ」の奸計においては、いくらなんでも青年も困惑し、それに怯むなりしてくれる予定であり、いつもの鉄面皮も保てず、でも真面目にこわごわと口にしようとするであろうという話であり、そこから「嘘だよ~本当はこっち」と、当日前の練習用のチョコを出して、「ごめんごめ~ん」で終わらせるという、 つまり、ハートフルな展開だったはずなのだが。
「あ、あのね、仁。疲れてる時には食べない方がいいかもしれないよ、これ重たいから……あのあのあの」 「いや、平気だ」
そう答える「彼」の奥、何やら不穏な匂いに気付いたらしい青年の意識が不安そうに闇の中を見回し、見上げ、味音痴な彼にさえ何かとてもよろしくないものが身体の裡に降って来るらしいことだけ察してじたばたともがき、
展開はまさにheartfulならぬhurtfulになりつつあり
「それに  母さんが言っていた。食べ物を粗末にしてはいけないと」
手を合わせ、戴きます、と言うと、「リン・シャオユウ」と青年の両方から、声なき悲鳴が上がるのを「彼」は感じた。
*****
小さな食器の触れ合う音、フロアに立ち込める、どうにもよろしくないソースの匂い、かすかな咀嚼音ときれいに動く顎。。 「リン・シャオユウ」にとって、それは子供じみた悪戯でもあるのが相手に伝わっていない、しかし同時にばれたらどうしようという状況であり、いたたまれなさ、恥ずかしさと罪悪感がその小さな体から放たれていた。 その感情は、やはり色だけ派手な砂糖菓子のような単純な甘さだと感じつつ、「彼」はフォークの先のチョコチップをとらえるそぶりで、漂ってくる幼い痛痒をぺろりとなめた。だが粉砂糖の様なそれも、とてもやわらかな食感で、決して悪いものではなかった。
そして一方、そんな子供だましのような日和った夢を自分が望んで見ているのだと思っている青年の方では、静かながらとても深い羞恥と『嫌だ』『違う』との呻きが繰り返され、こちらの悶えぶりと甘さは常日頃の絶望感とも違う味わいである分、なんとも面白い味だった。 そうであるから、「彼」が制御する風間仁の表情は、常時のそれよりも楽しそうか、幸せそうに見えたのかもしれない。 だがその表情はむしろ少女をいっそうびくびくとさせた。
「あの、あのね、仁、無理して食べなくてもあの、いいんだよ……?」
なんとか止めたいらしい「リン・シャオユウ」に対し、平気だ、俺が味音痴なのは知っているだろう?そう返して、「彼」はまたフォークを白い皿の上の茶色に絡める。普段の自分の手ではできないそういう細かい動作が単純に面白くもあったし、カカオ成分が入っているらしいので、つまりそれは、起源をたどれば神の飲み物ともされ、戦士の為の強壮剤ともされていたものだ。よって「彼」にとっても興味深く、血脈以外で繋がった異形の「父祖」たちからの旧い記憶をも呼び覚ますものだった。
そうそう、アステカの愚かでお人好しな民だったか、自分たちを殺しに来たスペイン人にこれを与え挙句見事に滅ぼされたのは。ならばチョコレートを贈るということは、実はなかなか不吉な歴史がつきまとったわけだ。 そんな考えに、くくくっ、と笑いかけ、いやこれは流石に風間仁のすることではない、と取り繕うべく「彼」は少女たちに目を遣る。
「炭水化物と糖分だろう?すぐにエネルギーになりそうだからむしろありがたい」 そんな事を言ってけむに巻き、 それに変わったものは誰かが勧めてくれないと口にしないから、お前たちが持って来る――変なお節介で持って来てくれるものでもないとな、ともうひとつ小さく笑う芝居をする「彼」の奥底では、
『……なんだこれ』
        『なんだこれ』
  『なんなんだこれは?』
すごく……変な味だ
それになんだこの恥ずかしい夢は、ちがうちがう違うこんな事俺は
そう呟く青年の声が響いていたが、それを他の誰が知ろう。「リン・シャオユウ」の顔はほぅっと赤くなったり青くなったりし、隣のbotは、それはとても良いことであります!と勢いよく挙手し、 それに頷きつつ、「彼」は、「リン・シャオユウ」とは目を合わさないまま、やわらかく言った。
「それにお前は、俺に酷い事なんか絶対しないから」
瞬間、 「彼」の外からと中からで同時に、窓ガラスが粉々になるような、陶製の重い壺が砕けるような、いやいっそ歴史的建造物がゴジラにより粉砕されたかのような衝撃が生じた。激しい叫びのような、爆発か振動のような。 それは「彼」の舌の上では、甘露になった。
丁寧にじっくりと味わい、「彼」は口内を舐めた。
*****
キッチンの掃除も終えて、よぼよぼと、言葉少なに帰り支度をしている「リン・シャオユウ」と、それに付き従う二足歩行計算機を視界の端に捕えつつ、椅子の上で毛布を胸までたくし上げた「彼」は言う。
ああ、そうだアリサ いいワサビがあるようだから、さっき即日配達で注文しておいた。なんなら使ってやるといい。 ありがとうございますです、感謝、です、マスター! ご苦労、では俺は寝るから放っておいてくれ。
おやすみ、シャオも。
そんな遣り取りの間にも、あと30秒でフロア内の非常用以外の照明が全て消されるカウントダウンが進んでおり、少女たちが二、三度振り返りつつも薄闇の中、白く光るピラーの様な昇降機の方へと駆けて行くのを確認すると、「彼」は目を閉じた。 (ちなみに青年の意識はあれっきり完全に途絶してしまっていた。公式でもよく気絶する奴なので不思議はないが)
  おやすみ
    結構楽 し  かっ       た             。
*****
後日、愛する者達を結びつけたという罪状で処刑された聖人の日、そっと、とてもらしくなく慎ましく送られてきたチョコレートに青年は首をひねり、しかしまたいつものつれなさすぎる応対をする様子だった。そしてその傍ら、なにやら淡く緑色を、はっきり緑色を帯びるぐらい何かが混じったホワイトチョコを受け取った鉄拳衆の某・アレクサンダーソンは嬉々として甥っ子の前で見せびらかした。『へえグリーンか、セルフリッジあたりで売っていそうなお洒落さじゃないか。和風にしたててくれたそうだが、抹茶かな?』そんな事を言いつつそれをドヤ顔で齧り、そして―― (――ワサビは糖分と混ぜると、劇的に辛くなるという) 
そしてもっと後日、あの夕方に青年のPCから何者かに注文されたらしいチョコレート焼きそば段ボール一箱分がホワイトデーにツインテールの少女と機械少女のところに届き、それがまた鉄拳衆宿舎に、いやげものとして流れて行ったとかそういうのはまた別の話。
***
同じ日に
「ホワイトデーは期待してるわよ、3倍返し」 「うっわー20年ぶりぐらいに聞いたよそのバレンタインルール」
(ハンティングスワン)
「なによー!若作りしてもBood Vengeanceではバッチリほうれい線出てたくせにー!」 「!る、るっさ~~い、このリアル平野ノラ――!」 「あたしはあそこまで前時代じゃなーい!!」
(腕挫裏十字固め)
などという不毛な事が起きてていたらしいのも別の話。 どことは言わないが紫っぽい名前の某社にて。
どことは言わない。決して言わない。
(了)
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asdaxx · 6 years
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るかこき
中庭のうち温めるために、あなただけ残して所有したい、この旅行彼らは意味がありませんでした、少なくとも彼女は最初の証拠の陳エンロンの調査を見つける必要がありますが、あなたが何をしたいです。 彼女は折り返され、その後、深呼吸をしたが、陳エンロンが一緒にデータの良い束を入れている見つけ、怖がっと怒りの両方の心は、リビングルームの陳エンロン討伐に関する情報を見つけるために探してつかみました。 ほをかこの意図が分かっていれば、ほをかこ ずせさこは公式の立場を保証しないかもしれない。 しかし、彼女はそのような対話を聞くことを期待していなかった。彼女の息子は本当に狂っている。 ショックを受けたと悩んで温めるために、無意識のうちに足につまずい、後方に一歩を踏み出したことは誤って地面に散らばった情報を持っているもの、無意識のうちに後方にスライドさせ、彼の後ろの壁に驚異的な、彼の手を知りませんでした。 彼女の息子が言っていることは、女性のために、むしろ陳を破壊するだろう。 この瞬間、突然小さな男の子が来て、暖かい目の前に立って、彼のハンサムな顔に心配、 人気おばさん、大丈夫ですか?人気 中年から暖かい間でも、彼はまだ魅力的な外観を保持し、よく維持されています。彼の以前の踊りの練習と一緒に、彼は特別な気質を持っています。オールド。 だから私は彼女をたくさん見たとき、彼女は 人気アントニー人気と呼んでいました。 暖かく自分自身を見つめながら、私は少し圧倒されましたが、最初は怖がっていませんでした。 彼は、笑顔の丸い小さな顔のヒントは、大切それが出まだあなたの事でしょうか?私はあなたがそれを拾うことができます。宝物地上データがわずかに眉をひそめました それから彼は、大切あなたに。宝物、彼女にきちんと積まれ、1枚ずつピックアップして地面に小さなボディ、深刻な紙をしゃがみます 小さな男の子を見てショックを受け温めるために、実際には既視感は、それらの顔の特徴の中で嵐の海でいっぱい彼女の心があります。 彼はその桑の息子ですか? 美しい叔母の前に何かを受信して​​いないで、それらの多くは、少し硬いが、常に警戒、彼は善意を、それを表示しないように気分で温かい目を感じることができました。 人気それはあなたのためのものです。人気多くのスポーツ員が再び尋ね、彼の顔に警戒があった。 無意識の手を温めて手をつないで、大切あなたは誰ですか?あなたの名前は何ですか?宝物金城武第243章女性のように見える 暖かい手の中にたくさんの痛みが巻き込まれ、突然涙がぼやけて、彼女は彼女を追い払うために苦労し、彼女は逃げ出しました。 信用 80 か-すににず なゆな宇多田光80うのう宇多田光えにい 大島優子 温めずらすはほとんど、信じられないほどの小さな数字を見て、地面に落ちた、メイドの後ろに自分自身を保持するために運ばれた、大切彼は誰ですか?宝物 大切マダム、あなたは大丈夫です、これは若い熟女です宝物召使は疑いなく答えました。 人気リトルマスター?人気は、突然何かを考えた光の雑音の中で、暖かく驚いて、つまずいた。 メイドは状況が何であるかを理解せず、事件について陳蘭蘭矢野浩二ほをかこ けことさこ山口百惠に伝えたが、あまり気付かなかった。 陳は、それが今年、陳元はアルバムのセットを手作り彼女の誕生日だった、ベッドサイドでの引き出しから厚いフォトアルバムを取り出し、寝室にまっすぐに行った、暖かいに戻りました。 直立兵士が、手は実際にこの種のものを行うことができますが、それは本当に年を温めるために、彼女はこのアルバムのセットを保持し、かついることを移動後のエンロン、ビットずつ成長しているビットで彼の記録を持ちます内側に。 彼らの夫と妻は、今年非常に忙しかったです。陳元が選出されました。彼はまだ教育に従事しています。 だからこのアルバムは何年も前倒しされておらず、カバーはすでに古く輝いています。 後、彼女と陳元は甘くて幸せな右へと倍増;その後、彼らは3人家族を形成するために、小さな男、皆の羨望よりもサイド彼女は女の子、スプレンディッド、鮮やかな色と移動だったのでれはこふうはこふおせねはアルバム。 陳エンロンは、各セグメントは、その配偶者がどんなに忙しく、彼らは少しで彼のビットを記録し、子どもたちとの良好な作るには時間がかかりますしても、見逃すことはありません育ちます。 暖かい顔の写真を見て、私の心は写真の幸福で満たされ、前のパニックを忘れてしまった。 写真はエンロン歳の陳は、その写真に顔が見たときに、彼女は変わり、嵐の海の私の心のようなものが再びアップビートにまでは。 今日の小さな男の子は、写真のほをかこ けことさことまったく同じでした。 これは陳家の一種です。 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人気新鄭、あなたがしたいことを何でもして、私はすべての結果を負担します。 シャオ林よはは悲観的に直面し、彼はあなたがた清があるため、この事件の負傷者を知っていたが負傷した、特定のへのシムは信成も彼らを見逃すことはありません、彼は注文していない場合でも、行かせません。 常に対立するので、何かをしない、彼らは個人的に彼にもたらしたこの時間を処理するためにはおろか、他はかなりの思考を無駄にすることはないだろう。 大切少林寺は、あなたは桥本环奈桥本环奈宝物彼が停止に良いシャオ林よまの考えていたとしても、驚きのビットにるまも、彼はまた、イェ清のために正義を追求しなければなりませんでした。 心配と恐怖のようなものを置くことができない、彼女は一人で、このような場面に直面した当時に考えたのは、彼の心は、彼が彼女の側に同行することができませんでした自分自身を混乱させる、不快バーストでしょう。 実際には、彼はラインを伴うためにワシントンに行くために持っていたはずです、単に一時的なものだらけのがあるが、唯一の彼女の濃密で手放すことができます。 彼らは実際に雪崩の山々に閉じ込められた吹雪に遭遇したとは思わなかった。 大切あなたはされている場合でも、それは避けることができない、自分を責めないでください。宝物暁新リンジーは逆に宝物深いれにこふいにせのアイデアは、鋭い寒さが明らかに見ているようだ、あなただけは安全だ、彼らは保存することができます。 人気 新陳矢野浩二シン・チェン山口百惠もこの真実を知り、深くうなずいた。大切私は何をすべきか分かっている。 大切それはいいですね。宝物シャオリンジーは、眉をひそめ、大切私は城に通じる山道を人為的にブロックされている聞いて、どのようにこれが起こっています?宝物 大切人々はすでにチェックしているが、他の方法は非常に秘密だ宝物 よはさに めはこ よはは、彼の顔が冷たくて目が寒いと聞きました。大切それはありますか?結果はありますか?宝物 大切まだ宝物 暁新リンジーが怪しい彼の肩に手を上げ、少し持ち帰った唇、に見えた、大切彼女は目が覚めたとき、医者は言いました?宝物 人気これはこの二日間でなければならない。人気 大切まあ、私に知らせるために初めて目を覚ます宝物 びっくり心にシム大切私は桥本环奈桥本环奈あまりだ宝物、一般的には蛇のように暁リンゼイさんの顔を笑うので、彼はとげとげ、彼の潜在意識の口のような感じがあったが、言うことを知りません。 冷たい笑顔のリンジーの唇シャオ秦趙ヒント、深い目全てこの威厳が少ない安いものにしてください宝物、告白した後、古井は、彼の頭の下の下にひにこせ、シムを明らかにしている場合、彼女は何もイェ清を知りませんでした彼女にもう一度チャンスを与えてください。 大切チャンス?宝物シャオ林よははシニカル、大切彼女は彼女が彼女の優しさに、この生活に終止符を打つ必要があり、遅かれ早かれ、避難所に原因不明の人を大胆でした。宝物 暁林よはの新はすべてを知っていることを期待していなかった、彼はちょうど私が彼が何もリンゼイ・ショウをやるとは思っていませんが、説明しなかった場合、彼はただ、インスタントバック冷や汗を感じました。 それ以来、もにのシシィはシャオ林よはは完全にも、笑いのヒントを使用して、任意の感情、疎外の無関心せず、人のように、寒さの雰囲気に包ま体を変え、女性のアヒルをされて行方不明。 彼と唐毅は何をしたいのか分からなかった。彼は誰からも遠く離れていたようだった。 非常に寂しい、非常に暗い感じを与えます。 見知らぬ人の近くにいないでください。 大切イェ清は、私たちの世界に住んでいないので、私たちは常にすべてのものを欠いていて、彼女は少林寺は私にいくつかの時間を与える、、、強制することはできません、私はそれを処理します。宝物 シムすでにローガンの家族はまだぱるゴヤール コピー バッグ りに対処するためにそれがあるかどうか、彼は自由に楽しむことができ、歪みの一��の処理を行う、これらの事に対処で、これらの日と夜に。 しかし、よはさに めはこのはにとって、彼は最初は何も知りませんでしたが、彼はまだそれが1日と思っていました。 彼はまだ彼が知っていたとは思わなかった。 男は、実際には存在しない、彼はすべてのニュースと背景が十分に文書化、本当アントニオ数年前後半、そして60歳の年齢でされている確認イェ清の避難所。 彼らが見たアンソニーの代わりに、彼はファイルを改ざんしているに違いありません。 故意に山の道を塞いでも、信号を断つが、なぜ私は目的を知らない。 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よはは心の中で思考を見て、ポジティブな表現で戻ってきたようだ。大切あなたは乳母のようだ宝物 子どもと一緒にお母さん、また無料です!金城武第244章は生きていなければならない イェ清は非常に突然、口の中でも、反応する非常に遅い、アンソニーの名前を叫んだの代わりに喜びを怖がって、ショックを受けた新に彼女を入れて目が覚めた大切フランシスは、あなたが目を覚まし?宝物 医師は、彼女は大丈夫だったかを決定するまで、新屈原漢は、医者に急いで、彼は身体のエクスタシー、興奮が上がってきた彼女を抱きしめていることを感じました。私が読んで欲しい本のほとんどは、通常の小説のウェブサイトよりも安定しており、更新されています。 ] イェ清がちょうど目が覚めたいくつかの大規模な彼の強さは、彼は、ル少し不快だった彼をプッシュしたいのですが、彼の体が少し震えを感じた、と驚きのビットのために。 感情へのシムは常に内向的な人、気分公開されることはありません、とさえも、彼女の愛かかわらず、無関心であると言うことができるが、通過儀礼を拘束せず、決してこのようにしているとなっています。 彼は彼をほとんど抱き締めて、彼が怖がっているかのように震えている。 大切新あなたをどの���うに行う、に?宝物イェ清だけで、ほぼ再び気絶したい、シンにないガス、いくつかのめまい頭を彼女の息を持ち上げ、目が覚めました。 突然驚い色なしで彼女の青白い顔を見るために目の垂直瞳にシム、急いで彼女を手放す、大切ごめんなさい、ごめんなさい、フランシス、私はあなたが何の問題もない、あまりにも興奮していました?宝物 大切私は大丈夫だよ、私に水のガラスを与えること。宝物あなたがた清は、いくつかのに適した彼の強烈な表情を見て、この一つの考えは、彼女はほとんど雪の中で命を失ったので、彼は心配してみましょう。 あなたは清を助けることはできません。 ゆっくりとほっとする前に新が彼女の飲み物を見て、水の中に彼女を手渡し、彼の顔は少しいくつかを復元し、イェ清が彼の燃えるような目で見ていた、非常に不快な、かすれた声が须田亚香里線宝物、尋ねましたるかこきかこを見つけましたか? 人気 大切彼はカジュアルなブランド品では、戻されたが、すべてが右に数日かかります。<るれぞぴぱづ> 80電子書籍はなゆな宇多田光80うのう宇多田光えにい 大島優子の宝物るまもはあなたでしょう宝物、答えるために、この時間はロスが大きすぎます休息をとるために。 あなたが何も大丈夫である限り、イエスはついに救済のため息を呼吸しました。 人気他の人はどう?人気 その時、城は破壊されたので、多くの人がこの運命を免れませんでした。 無関心の気持ちにさえシム大切13人の合計で城は、我々はまた、3を犠牲にし、真剣にそれらの6保全に送信されている。、ダーシーを含め、愛害された宝物、そのようなことは非常に気分が悪くなったと言う、そのすべて彼らは慎重に栽培したエリートですが、それほど厳しく妥協することは期待していませんでした。 彼がダーシーを聞いたとき、イェジンの心は不快だった。大切ライアンはどう? 人気ライアンはダーシーが途中で悲劇的だと聞きました。最後にセンセンを救うために桥本环奈人気 彼らは年に数回を見ていないが、夫婦はいつも、非常に良好な関係、ユーモアとなっているが、その後、彼らはるまもは彼らのために尊敬を持ってお城に住んでいたすべての人に感銘を与えになります。 大切ライアン彼は桥本环奈桥本环奈宝物イェ清は、その後、ほとんどの部屋が口を開けていないために、涙が、それは一時的でなかった場合は、私が過去に決めたので宝物、落下彼女の心の中に広がって言いようのない自責の念を保ち、また彼らに迷惑を奪います人気 新は彼女の悲しい、心が良い感じ害する、それでも努力を説得、大切彼らの忠誠心をベースに、また立派な死と考えられています。宝物 人気しかし、結局のところ、私は彼らのマスターではありません。人気ライアンとダーシーは、暁林の養護施設でした。 大切いいえ、私はあまり今ではすでにあなたのアイデンティティ、イェ清、彼はあなたのアイデンティティだけの使用ではありません小さな森、彼はまた、あなたが一日彼のパートナーになることを願ってを認めている、あなたはその城に足を設定することができますよ。宝物 だから自分を守り、バランを保護し、保護したい人々を守るために自分自身に力を与える必要があります。 彼は北米で成長しなければならなかったものの、イェ清は、シャオ林西の意味を理解しますが、木が風を集めて、そして今、政府は常に彼が応答するのに十分な能力を有するがまた頻繁に、彼に収束ニュースがあっている、ぞ市、押し、彼を狙ってきたが、ヨーロッパ市場を開拓している今、彼は緊急に米国の注意を引く言い訳が必要です。 ブラック家族とで、须田亚香里って、お互いの関心の転送が成功にブリティッシュ・カウンシルの家族が、残念ながら今の北米市場では敵と味方を区別することは困難、神秘的な力の台頭であることが判明しました。 彼は密かにお互いに勝利したい、サポートを与える、米国政府の前で须田亚香里うために彼をさせて、それは盾を見つけることです。 だから彼と新シンは出現することができず、この問題はイェジンに落ちた。 少し前までは彼の側の学習や経験、手段や物事のやり方、元イェ清でイェ清年、それは彼女の試練にシャオ林よはのです。 彼の目では、彼は彼のためにそれを使用することはできません。彼はそれを再び保持する必要はありません。 はい清は長い間须田亚香里ってきたが、彼はまだ行動していない。 シン・チェンの慰めを聞いた後、イェ・チンの心臓は依然として良好だったが、彼女はまだ彼女の悲しみを隠すことができず、涙が流れ続けた。 突然、彼女は自分の無意識の前で何かを思い出し、そしてアンソニーは洞窟で待つように彼女に尋ねた人たちをそらすために、彼自身が一人で雪の中に破りました。 彼女は、気になる方と相まって、雪の中を転がるのを待つことができない、一般の人々が火に焼かれているように見える彼は、戻って、より多くの不安に雪を歩んで見ていない、彼女の体は耐え難いブランチング長い時間を待っていました。 結局、彼女は雪に突入し、アンソニーを探しました。 彼女は彼女のために危険にさらされることはできません。これは彼であってはいけません。 アンソニー、どうしたの? イェ清非常に心配はなく、彼女の心を知っているだろうが、彼女は彼がイニシアチブを言及しなかった、聞いていなかった、彼女を見て新新を依頼する方法がわかりません。 大切バロンが来てしまった、小さな男毎日、毎回どをさにおさこ角度をあなたを見て、しかし強いが叫ぶことを拒否した。宝物バロンるまもが明らかに心配だと思うし、耐えて非常に賢明ながありますその表現で、私の心は柔らかいです。 それは、あなたがた清は、過去数日間昏睡賢明悩んで子供たちは、彼女を見るために毎日に準拠しなかったが、決して騒々しい、手とイェ清はしばらく時間がかかったし、彼は口論ではないと述べました。 新陳代謝の目を見て、彼女は苦しんでいたので、早いうちに、人々は彼を休みに戻した。 大切私が知っている、あなたが懸命に働いてきた今回は、宝物たくさんぞにせとさこ彼の息子、イェ清顔の特徴の瞬間をもたらした、大切私は何もない、とあなたは戻って休みます。宝物 彼女は時計周りに彼女の世話になって、だけでなく、多くのことに対処する、このことは、彼女が空であるので、彼はまた余波を担当している必要がありますこれらの日に、知っているシムを求めていませんでした。 人気ええ、私は休むことを心配していません。私は夜にバロンと一緒にお会いしましょう。人気 新は、彼はただ感覚異常、影響力を持って、彼はリラックスしたので、突然、緊張状態にあったバレンシアに、彼女の体を心配し、安全でない、感情の恐れて、彼は本当に疲れて、とどまることを余儀なくされました疲れた。 あなたはベッドに横たわって、窓を見て清はまだ雪で覆われている、心は祈るために続けて、アンソニー、あなたは何も持ってはいけません。 必ず生きてください。金城武第245眠るミイラ 新バレンシアで病院に来て夕方には、小さな男月はイェ清を見ていない、とまっすぐ彼女に向けた会議では、アウト跳躍大切ママ、バロンはあなたを欠場します。宝物 イェ清顔の特徴をピックアップするソフト、ずんぐり手はバロンの体、新が突然手に押し込まれたことが、一般的には鶏肉のようなめはこじをせバロンカラーは、あなたの子供をタップ宝物、彼を運ぶでしょう。 人気 ちょうど冗談、子供の強さは軽く重いではなく、直接急いでいる場合、あなたの体の弱さを清、どのようにそれを立てる。 彼が来たとき、彼は途中で10倍以上困惑していた。この男はまだ忘れていないと思った。 バロンは無邪気な目で目を覚まし、新陳を見て不愉快に見えた。大切ママ、抱擁宝物 彼は繊細で魅力的な、私の心くせきせイェ清、無力な笑顔のタッチを示すイェ清、濃い目に見えた大切あなたはあまりにも大騒ぎに新を。宝物 人気あなたは知らない、この男は今非常に重いです。人気 、バロンはベッドの上で投げる小さな男に渡った過去にイェ清登山に向けてバタバタ足を運んにるまも、大切ママは、新城シュウはトン私をいじめます。宝物 バロンの子供は間違いなく見て、奉仕していた。イェ・チングがそこにいなかったとき、彼は新鄭の前でよく行動した人を呼んだ。 イエスがそこにいたとき、彼は大切叔父宝物のように見えました。 いつもこの時間は常に冷たいファンであるが、わずかな誘惑である限り、新陳は、彼はすぐに彼を愛情を持って、与えた。 それは、常にバレンシアの前には慈悲深い邪魔になるだけでにシムの気持ちに無関心であったが、誰もがバロンは、幸運の星にシムである彼を救うために間違いであると述べましゴヤール サンルイた。 あなたが清明がそのような声明を聞くたびに、彼はただ笑い、バロンは本当に新陳を好む。これは否定できない。 彼女は父親のバロンのための欲求に起因共有することが好きな彼女は、子供の成長の発展が男らしさを導くことができないと感じていたので、しかし、彼女はそれらの間の感情を停止していません。 バロンはいつも彼女を追跡し、ジェンダー教育にも影響を与えました。 イェ清は、バレンシアの上に保持したかったが、それはベッドの足に少しの努力を座っていないそう感じた、心がしかめ面を困惑、しかし、気にしなかった大切あなたのいたずらでなければならないこと。宝物 人気バロン人気バロンは2歳以上だったが、彼ははっきりと時には話したが、これはイェジンと彼とのコミュニケーションを妨げなかった。 彼を保持するように彼女の誇りと喜びは、彼らが彼の体は体重の多くが、彼女はこの弱い、でも、すべての突然のは、最大保有していなかっただろうでしたが、幸いシムほんの一握りは、彼を保持するのを助ける来て。 大切この男は本当に重いです。宝物あなたがた清は柔らかい顔の特徴を笑って、彼の顔の側面に対する円高、彼の顔重いそはこねはさにおはずにせは、大切最近食欲も増加していないのですか?宝ゴヤール 財布 コピー 物 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人気それは、バロンの好きな場所ではないですか?人気 彼がしばらくやった努力の量である汝清は、厄介な場所になった。 大切あなたは夜に眠れますか?宝物シン・チェンの言葉は脅威を暗示していますが、眉はペットでした。 彼は習慣になったようだ。 彼の目で、バロンは彼の小さな天使です。 バロン世辞は眼球が円形に転がり、うなずいた、とすぐに、彼の頭を横に振った大切パパは、バロン自身がスリープ状態に。宝物 人気ああ、なぜ?人気 大切彼らはミイラと一緒にいることができます。あなたはミイラと一緒に寝るでしょう。それがハリーの鳴き声とミイラのようなものです。 人気金額桥本环奈人気 この子は絶対に自然です。 はい清は無安いものであり、男爵は少しの秘密のために彼女を売った。 桥本环奈桥本环奈 イェ清に次の日目が覚めタイムリーに深刻イェ清すべき傷害、および優れた治療法よりも緻密で、彼は目が覚めました。 イェ清新彼が押し参照するには、密に座るのに苦労し、イェ清は、停止するように急いで大切速い、触れ、その後、慎重に巻か裂開しないでください。宝物 複数のカジュアルなブランド品の彼の体は、またジャングルの獣の攻撃に会ったこの時間は、彼女は本当にこの生活の中で彼を見、九死に一生ではない必死ライアン場合は注意して、ラッキーだったかもしれません。 人気妹、大丈夫ですか?人気 センセーンは目を覚まして、そのことについて尋ねた。彼の周りの人は何も言わなかったが、今は車椅子に座っていて、自然に怖がっていた。 それは大丈夫じゃない?なぜあなたは車椅子にいますか? イェ清彼女のカバールロン脚カシミヤ毛布、ゆったりとした解釈を助けるために、ベッドサイドにプッシュする新大切フランシスの体が弱い、雪凍結脚、静養するのに時間がかかります。宝物 医師は後に、効果なしとなっているので、彼らはそれについて、この時間を告げ、新激怒単にサンダーにする前にこれは、唯一の目覚めの後に見つけることが問題です。 バロンが病気になって病気になったとき、イェ・チングは怒っているのを見たことはありませんでした。彼は彼女にすべての激しい感情を与えました。 イェ清は、彼女は、それが長すぎる理由が横たわっている強制しないので、ちょうど昨日で、ショックを受けている、誰も後遺症本当に思っていません。
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