Tumgik
#蒼天街の聖者
kachoushi · 2 months
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各地句会報
花鳥誌 令和6年3月号
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坊城俊樹選
栗林圭魚選 岡田順子選
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令和5年12月2日 零の会 坊城俊樹選 特選句
氷川丸の円窓いくつ北塞ぐ 昌文 十字架のかたちに燃る蔦紅葉 美紀 倫敦を遠く大使の冬薔薇 佑天 望郷の眠りの中に木の実降る きみよ 女学院に尖塔のかげ冬紅葉 久 冬木立の向かうをつくりものの海 緋路 昏き灯のランプシェードとポインセチア 和子 十字架を解かざる蔦の冬紅葉 光子 凍空や十字架赤き鉄であり 和子 誰も振り返らぬ早過ぎた聖樹 佑天
岡田順子選 特選句
みなと町古物を売りに行く師走 荘吉 窓は冷たく望郷のピアノの音 俊樹 氷川丸の円窓いつく北塞ぐ 昌文 冬館キラキラ星のもれ聞こゆ 美紀 冬日和トーストに染むバタと蜜 季凜 ガンダムを磔にする師走かな 緋路 革命は起こすものかも冬薔薇 緋路 誰も振り返らぬ早過ぎた聖樹 佑天 胼の手の婆キューピーを路地に売る 俊樹 古硝子歪めし冬の空はあを 久
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年12月2日 色鳥句会 坊城俊樹選 特選句
神鏡の底まで蒼く冬の月 かおり 右手上げ思索のポーズ漱石忌 修二 綿虫のうすき影負ふ百度石 かおり 戯れにペアのセーターそれは無理 美穂 冬帝の裾に鉄橋灯されて かおり 赴任地は裏鬼門なり漱石忌 美穂 後戻りできぬ吊橋冬枯るる 愛 大枯野則天去私のここに居る 美穂 綿虫のことづてありと君に来る 愛 牝狐の頭に木の葉町娘 成子 憑き物を落とす霰に打たれをり 愛 落葉踏む音を楽しむ童かな 修二
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年12月3日 うづら三日の月花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
亡き父よもう雪囲ひ始めしか 喜代子 百二才冬空へ帰られし 同 眠る山内で動めく獣達 都 年忘れ新入り下戸でじよう舌なり 同 門松の早や立ち初め禅の寺 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年12月7日 鳥取花鳥会 岡田順子選 特選句
冬菊を挿して祈りの夙夜かな 宇太郎 布教師の顎鬚白し報恩講 すみ子 投薬のまた一つ増え落葉蹴る 悦子 入隅に猫の目青し冬館 宇太郎 三途から戻りし者の年忘 同 闇一枚まとひてよりの浮寝鳥 都 露座仏の思惟の指さす空は冬 美智子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年12月9日 枡形句会 栗林圭魚選 特選句
冬の朝遠くに今日の始む音 恭子 空青く舞ふ白鳥の透きとほり 幸子 塀の猫すとんと消えて師走かな 三無 冬の雲切れて見下ろす日本海 白陶 枯菊のかをり残して括られる 多美女 路地裏に声の弾みし焼芋屋 美枝子 カリオンの音の明るさや十二月 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年12月11日 なかみち句会 栗林圭魚選 特選句
寄せ鍋を囲みし人のまた逝きて 秋尚 まろまろと伊豆の山やま冬景色 怜 乾きたる足音空へ冬山路 三無 子離れの小さき寄鍋溢れをり のりこ 床の間に父の碁盤や白障子 三無 ご奉仕の障子新し寺の庭 和魚 信楽のたぬきと見合ふ障子越し 貴薫 煌めきをところどころに冬の山 聰
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年12月11日 武生花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
茶の花やエプロンで無く割烹着 昭子 風花にして降るとも降らぬとも 世詩明 ポインセチア抱けば幸せさうに見ゆ 昭子 武生花鳥必死に守る年の暮 みす枝 彩りも音も無く山眠りけり 英美子 雪まろげ仕上げは母の手の加へ 時江 糶終へて皮ジャンパーの急ぎ足 昭子 着膨れて女は手より立ち上がる 世詩明 古暦パリの街角にて終はる 昭子 街師走吹かるる如く人行き来 みす枝
令和5年12月12日 萩花鳥会
冬の月句友ともども偲ばれて 祐子 五羽が風邪萬羽が処分魔の鶏舎 健雄 冬の空めげず生きると決心す ゆかり 一年の抱負も薄れ年の暮 吉之 首かけし手袋母の匂して 美惠子
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令和5年12月13日 さくら花鳥会 岡田順子選 特選句
この先は冬雲傾れ込む山路 あけみ 白菜を抱きかかへつつ持つ女 令子 こんなにも長年参じ近松忌 同 オリオンの名残惜しみて冬の朝 あけみ 晩秋や娘の云ふを聞き入れる 令子 さきたま花鳥句会(十二月十五日) 初霜や狭山の畑を曳く煙 月惑 頑なに一花残して冬薔薇 八草 終焉の一ト日のたぎり冬紅葉 紀花 枝折り戸の軋む庵や枇杷の花 孝江 今年酒老舗の店や菰飾 ふゆ子 くちやくちやの枯葉纏ひて大欅 ふじ穂 廃校を渋柿たわわ守りをり 康子 三年間無事に埋めよと日記買ふ 恵美子 何をするわけでも無しに師走かな みのり 落葉積む赤き帽子の六地蔵 彩香 嫁ぎ来て冬至南瓜を五十年 良江
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年12月16日 伊藤柏翠記念館句会 坊城俊樹選 特選句
口重き男に隣り近松忌 雪 九頭竜の黙が寒さを増すばかり かづを 散る紅葉散りゆく黄葉なる古刹 同 枯菊や香りと共に燃え上がる 英美子 手焙に触れれば遠き父の事 同 賀状かく龍天空へ飛躍せり 玲子 父母の眠る故郷恵方道 やす香 山眠るひもじき獣抱き抱へ みす枝 鼻水をすすれば妻もすすりけり 世詩明 熟し柿つつく鴉は夫婦らし 同 人にやや離れて生きて帰り花 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年12月17日 風月句会 坊城俊樹選 特選句
黒門の枡形山に裘 幸風 冬蝶を労はるやうに母の塔 同 眠る山起こさぬやうに歩き出す 白陶 隠れんぼ使ひ切れざる紅葉山 経彦 冬帝と対峙の富士や猛々し 三無 笹鳴や少し傾く城主墓 芙佐子 山門へ黄落の磴細く掃く 斉 黄落の野仏は皆西へ向き 炳子
栗林圭魚選 特選句
蒼天に山脈低く雪の富士 芙佐子 空を抱くメタセコイアの冬支度 三無 SLに群がる揃ひの冬帽子 経彦 かなしことうすれゆきたり冬霞 幸子 笹鳴の過ぐ内室の小さき墓 慶月 法鼓聴く銀杏落葉の女坂 亜栄子 古寺の法鼓の渡る師走かな 久子 冬帝や明るき供花を陽子墓碑 文英 笹鳴や少し傾く城主墓 芙佐子 枯芝の広場の狭鬼ごつこ 経彦
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年12月19日 福井花鳥会
赤き玉転がしながら毛糸編む 啓子 住み古りて遺木の数多なる落葉 清女 着膨れてストレス無しと云ふは嘘 同 雲たれて空塞ぎをり十二月 笑子 ささやきを交はす綿虫寄り来たり 同 神殿に大絵馬掲げ年用意 同 毒舌も競り合ふ友や年忘 泰俊 それぞれの色を尽して末枯るる 雪 小説を地で生く男近松忌 同 墨をもて仏描きし古扇 同
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令和5年12月21日 鯖江花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
母と娘の悲喜こもごもや古暦 雪 大いなる一つの鳥居や神の留守 同 近松忌日有り気の一文箱 同 筆に生れ筆に死す恋近松忌 同 初雪や瓦は白く波打てり みす枝 初雪や誰彼となく首縮め 同 さんざめく市井を抜けて見る聖樹 一涓 神々の眠れる山や風の音 ただし 捨て猫のすがる眼や雪催 清女
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年12月24日 月例会 全選句を掲載いたします。◎が特選句です。 当日の席題は「青」でした。
坊城俊樹選 特選句
 二百万余の英霊よ竜の玉 昌文  暦売る神となりし日遠くして 慶月  極月や足踏みかすか男衛士 音呼 ◎聖マリア棘やはらかき冬薔薇 和子  楽団の喧騒を待つポインセチア 順子  幔幕のうちは見せざり年用意 千種  聖夜待つランプの中の空青し 和子  悴んで十字架を小学生仰ぐ 順子 ◎十字架に鳩の休息クリスマス 要  朱き鯉悴みもせず行者めき 軽象  一枚の青空に垂れ冬薔薇 和子  著ぶくれのままカフェオレを飲むつもり 光子  著ぶくれの犬にユニオンジャックかな 佑天  冬帝のふくらませゆく日章旗 和子 ◎冬深む宿痾なる瘤持つ鯉へ 光子 ◎身じろがぬ寒鯉威してはならぬ 慶月  寒禽の寄り添うてゐる像の肩 政江 ◎擬態して聖夜の街に紛るるか 炳子  旧華族らしき猫背を外套に 順子  二の鳥居辺り冬帝在し険し 慶月  寒鯉の鐚一文も動かざる 千種  凍雲に閂かけよ大鳥居 月惑 ◎大鳥居いくつも潜りクリスマス はるか ◎きらめける虚構を踏みぬ霜柱 妙子  オルガンを踏み込むクリスマスの朝 光子 ◎くちびるの端で笑つて懐手 和子  数へ日の水あをいろに神の池 要  外套のポケットに怒りを握る 和子  冬ざれの鯉の影なき池の底 炳子  上野は勝つてゐるか像の極月 慶月  歳晩や動きさうなるさざれ石 眞理子  聖樹の灯巻き込んでゆくボロネーゼ はるか  冬眠の蛇を諾ふ斎庭なる 光子
岡田順子選 特選句
◎神の鳥冷たき影を像に置く はるか ◎極月や足踏みかすか男衛士 音呼  初対面黄色のマフラーして彼女 政江  花柊零るる坂の神父館 要  未知の先あるかのごとく日記買ふ 妙子  聖マリアと棘やはらかき冬薔薇 和子 ◎枯蓮のいのちの水に眠る朝 佑天  裳裾冷たき暁星のマリア像 俊樹  なかなかに僧には会へぬ師走かな 眞理子  十字架に鳩の休息クリスマス 要  鷗外の全集売れぬ隙間風 俊樹  窓越しに著ぶくれの手が師を招く はるか  朱き鯉悴みもせず行者めき 軽象  一枚の青空に垂れ冬薔薇 和子  著ぶくれの犬にユニオンジャックかな 佑天  霜晴や空ラのリヤカー巡回す 千種 ◎英霊の言の葉の外年詰まる 軽象  寒禽の寄り添うてゐる像の肩 政江  年逝くや素木の鳥居乾くまま 要  擬態して聖夜の街に紛るるか 炳子  数へ日の嵌つてしまふ小津映画 炳子  大鳥居いくつも潜りクリスマス はるか  きらめける虚構を踏みぬ霜柱 妙子  オルガンを踏み込むクリスマスの朝 光子 ◎くちびるの端で笑つて懐手 和子 ◎手つかずの落��を散らす神の鳥 はるか  数へ日の水あをいろに神の池 要 ◎外套のポケットに怒りを握る 和子  サグラダファミリアみたいな銀杏枯れ 俊樹  風冷た悲しくなけれども涙 政江  二百万余の英霊よ竜の玉 昌文 ◎微動だにせぬ零戦と年忘れ 俊樹
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fey-t-ff · 11 months
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FF14地名:3.X ID
自分用、蒼天ID地名の日本語版・英語版まとめ。SSへの文字入れなどにご利用ください。ただし記事の丸々転載はご遠慮下さいませ。間違いなどあればtwitterの方に指摘もらえれば直しておきます。 2023.6.2更新。
  ●廃砦捜索 ダスクヴィジル Dusk Vigil 外郭中庭 Outer Training Grounds  閲兵ホール Gathering Hall   騎兵詰所 Barracks  作戦会議室 Lord Commander's Seat   キープ外壁 Outer Walls   キープ内部 Inner Keep  聖ガンリオル礼拝堂 Saint Guenriol's Chapel     ●霊峰踏破 ソーム・アル Sohm Al Foothills ソーム・アル:南の斜面 The South Face  南の斜面 The South Face  碧の崖 Greenlinn   ソーム・アル:霊峰の血管 The Veins  霊峰の血管 The Veins  紅の墓 The Red Crypt  蒼の墓 The Blue Crypt  霊峰の傷 The Wound   ソーム・アル:不義の山道 Betrayal  不義の山道 Betrayal  ヘス・アファー Hess Afah     ●邪竜血戦 ドラゴンズエアリー The Aery エアリー・エクステリア Aery Exterior  アク・ファール・ライ Akh Fahl Lye   エアリー・インテリア Aery Interior  テン・ウール Ten Oohr   エアリー・エイペックス Aery Apex  エルン・スコール Errn Scorh  ニーズヘッグ・アン Nidhogg An     ●強硬突入 イシュガルド教皇庁 The Vault 礼拝堂身廊 Chantry Nave  聖トールダン大聖堂 Saint Thordan's Basilica   教皇庁の身廊 Vault Nave   聖歌隊席 The Quire   礼拝堂側廊 Chantry Cloister  礼拝堂の昇降室 Chantry Lift
庁内庭園 Inner Sanctum  庭園東の昇降室 East Sanctum Lift  庭園の小ホール Chapter House  庭園西の昇降室 West Sanctum Lift   氷天宮 Hall of the Spear  氷天宮の昇降室 Spear Lift  氷天宮円堂 Rotunda  氷天宮礼拝堂 The Chancel     ●禁書回収 グブラ幻想図書館 The Great Gubal Library 黙想閲覧室 Reading Room 幻想書庫 School of Phantasmagoria 魔書の翼廊 Hall of Magicks エーテル学研究室 Aetherology End 奇想談話室 Convocation House 博物学研究室 Natural History Room 占星学研究室 Astrology and Astromancy Camera 夢想禁書庫 School of Fantastics 狂想禁書庫 Rhapsodies Quadrangle     ●蒼天聖戦 魔科学研究所 Aetherochemical Research Facility 機械兵器研究棟 Automachina Research  メインゲート Main Portal   スフィア・オブ・マーヴィン Marvyn    機械兵器研究棟 Automachina Research   試作機実験庫 Analysis and Proving    物資運搬路 Material Transport   生体兵器研究棟 Bioweapon Research  生体兵器研究棟 Bioweapon Research   物資分配場 Material Distribution   第VII培養層 Incubation Bay VII   第VIII培養層 Incubation Bay VIII   評価試験場 Evaluation and Authentication    特殊警戒通路 Security Passage   昇降機 Autolift   三闘神制御区 Triad Control  三闘神制御区 Triad Control  ニューロリンク Neurolink  ニューロリンク・ナセル Neurolink Nacelle     ●神域浮島 ネバーリープ Neverreap 飛び石の島 The Pebble That Skips  吹き荒れる随神島 The God Who Whispers   木々揺れる参道 The Trees That Sway  風惑う拝殿 The Wind That Summons   水巡る社庭 The Water That Sings  雲産みの社 The Cloud That Laughs     ●博物戦艦 フラクタル・コンティニアム The Fractal Continuum 艦首構造群 Forward Complex  博物戦艦総合デッキ Grand Deck   左舷構造群 Larboard Complex  歴史展示デッキ History Gallery   第III展示区 Exhibit Level III   右舷構造群 Starboard Complex  兵器展示デッキ Soldiery Gallery   特級キメラ培養室 High-level Incubation Bay   艦体構造群 Central Complex  博物戦艦防衛デッキ Security Deck   バイオレット管制区 Violet Ward   エメラルド管制区 Emerald Ward   クリムゾン管制区 Crimson Ward   現実拡張室 Reality Augmentation Bay     ●草木庭園 聖モシャーヌ植物園 Saint Mocianne's Arboretum 1F First Floor  熱帯展示室 Telmatology   密林の小道 Silvology   揺れる蓮池 Limnology   腐臭の庭 Zymology    乾燥帯展示室 Eremology   女王蜂の玉座 Amber Room   B1F The Underworks  聖モシャーヌの研究窟 The Study   芳香の食卓 Last Supper     ●制圧巨塔 シリウス大灯台(Hard) Pharos Sirius(Hard) 4F 5F Fifth & Fourth Levels  エーテル圧縮室 Aether Compressor   3F Third Level  エーテル貯蔵室 Fuel Chamber   2F Second Level   1F First Level  第二塔基部 Second Spire   地下 Weight Chamber  コボルド軍地下坑道 Sapper Tunnel   第66号前線培養室 Incubator 66     ●星海観測 逆さの塔 The Antitower 星の渚 Pleroma  空中魔法陣 The Manifest   最上下層 The Lower Reaches  浮遊舞踏場 Where Hearts Leap   最下上層 The Upper Reaches  賢者の研究室 Where Minds Toil  隠者の娯楽室 Where Souls Rest  星海展望室 Where All Witness     ●神聖遺跡 古アムダプール市街(Hard) The Lost City of Amdapor (Hard) 腐敗した市街地 Central Amdapor  腐敗した市街地 Central Amdapor   白魔道士の塔 Tower of White   封魔洞 Sanctum of Dreams  封魔洞 The Arrested Darkness   翼獣の縄張 Dark Wings   魔晶堂 The Crystallum  魔晶堂 The Crystallum   守護の聖域 The Protectorate     ●天竜宮殿 ソール・カイ Sohr Khai 悲嘆の前庭 An Answer of Sorrow  嘆きの庭園 Sudden Torment   哀しみの円庭 Unsevered Despair   静寂の宮殿 An Answer of Silence  ラタトスクの殿堂 Ratatoskr's Peace  祈りの身廊 Unstifled Prayer   悔恨の正殿 An Answer of Shame  追憶の柱礎 Shattered Remembrance     ●黒渦伝説 ハルブレイカー・アイル(Hard) Hullbreaker Isle (Hard) 軍獣訓練区画 Hell of Howls  生存者の海岸 Survivor Spit   行軍訓練区画 Hell of Malms  霧髭一味のアジト Runner's Reel  霧髭の宝物庫 Hidden Cache   海上訓練区画 Hell of Waves  黒渦闘技場 Maelstrom     ●峻厳渓谷 ゼルファトル Xelphatol 大渓谷の隘路 The Wishbone  営巣地門前 The Cage   タパソリ営巣地 Tapaxoli  タパソリ闘技場 The Tlachtli   ゼルファトル山麓 The First Mountain  神前祭壇 The Vortex     ●稀書回収 グブラ幻想図書館(Hard) The Great Gubal Library (Hard) 中層 Middle Floors  黙想閲覧室 Reading Room  幻想書庫 School of Phantasmagoria  魔書の翼廊 Hall of Magicks  エーテル学研究室 Aetherology End  奇想談話室 Convocation House  占星学研究室 Astrology and Astromancy Camera   最上層 Upper Floors  稀覯書庫受付 Rare Tomes Desk  断想閲覧室 School of Nihility  司書長室 The Last Lamp  思想稀覯書庫 Rare Tomes  Room     ●巨大防壁 バエサルの長城 Baelsar's Wall 長城下部 Lower Reaches  カストルム・オリエンス Castrum Oriens   ヴィア・プラエトリア Via Praetoria   長城内部1 Outer Reaches  長城内兵器庫 Armory   長城内部2 Inner Reaches  長城内兵器庫 Armory   魔導兵器格納庫 Magitek Installation   長城上部 The Walk  長城胸壁 Parapet   飛空戦艦発着場 Airship Landing     ●霊峰浄化 ソーム・アル(Hard) Sohm Al (Hard) ソーム・アル:不義の山道 Betrayal  ヘス・アファー Hess Afah  不義の山道 Betrayal   ソーム・アル:霊峰の血管 The Veins  霊峰の傷 The Wound  蒼の墓 The Blue Crypt  霊峰の血管 The Veins  炎獣の縄張り The Fever   ソーム・アル:霊峰の心臓 The Heart  霊峰の心臓 The Heart  大溶岩窟 Lava Tube
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avalla-chang · 2 years
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Passage number 1,Day 2.
 昨日更新するはずだったのに,下書きに眠っていた。。
 朝5:30〜5:45 には起きて,身支度を整えて,6:45 には家を出て会社へ向かう,という生活をしている。休日もそのくらいの時間に起きて,朝から動いていた…
 動いていたはずなのだが,先月末くらいから昼過ぎに起きるようにな��てしまった。あんましよろしくないなと思う。また,なにか策を講じたいなとも思う。
 今日も昼過ぎにのっそり起きた。その後,お風呂→あひるご飯(朝ごはんとお昼ご飯の中間)→身支度を整え,期日前投票に行くなどした。
今日の一曲
月と舟 / 路地
 今週よく聴いていた曲その1。寂しさを爽やかに歌った曲。
 歌詞の中に,「 寂しい気持ち,そっと殺してみたら,おやすみ 」という言葉が出てくる。ひとりの夜の寂しさを押し殺して眠りにつく,ということなのだろう。
 特に何かあったわけでもないけど,寂しさを感じる夜というのは誰にでもあると思う。その寂しさへの対処は,誰かとLINE や通話などでやり取りをして気を紛らわす人もいれば,人気の多い場所へと足を運ぶ人,この歌詞のように気持ちを押し殺して眠りにつこうとする人… と様々であろう。
 また,寂しい気持ちを押し殺して眠りにつくということは,自分の気持ちを素直に表出させることができないということでもあるよな,とも感じた。ということは,この歌詞の中の人物は,天邪鬼なのかもしれない。
 何故そう思ったのかというと,わたしがそういうタイプだからである( 夜の寂しさについては,しゅんとした気持ちのまま寝て終わらせる )
今日のコンテンツ:MAD ( City ) MAX 〜 怒りのゴキロード 〜
 仕事帰りの散歩道に,ゴキブリが大量発生するようになってしまった… というか,ゴキブリってあんまし書きたくないんで,以下学名Blattella germanica と書いても良いですか?良いですね?良いですよ。はい。
 散歩道は2本あって,うち1本は住宅地寄りの道で,舗装・整備された道になっている。もう1本は,ちっさい川を挟んで樹々が鬱蒼と茂った道になっている。今回,後者が怒りのゴキロードになってしまった… その日は何を血迷ったか,普段歩いている方ではない(=樹々が鬱蒼と茂っている方の)道を選んで歩いてしまった。しばらく歩いてふと足元を見たら,触覚の生えた赤茶色の楕円形が2つ3つほど,わたしの真横を頑張って並走していた。声には出さないがヒエェである。とりあえず橋のある所まで滅茶苦茶走って住宅地寄りの道に出た。
 ちなみに,もうしばらくすると,この道はBlattella germanicaに加えて蝉も大量発生するようになる。最悪である。蝉に関しては,住宅街寄りの道にも普通にお腹向けて転がっているため,油断ならない。
 正直,Blattella germanicaよりも蝉の方が苦手である。だって Blattella germanicaは,攻撃して来ないじゃないですか… それに,視界に入った瞬間 「 う,ウワァ…( ウワァ… ) 」 と思いながら,こちらが戦闘態勢に入れば済むじゃないですか…
 蝉は破茶滅茶にうるさいし,物凄く飛びまわるし,聖水(小)引っ掛けてくるし,こちらを木だと思ってアタックしてくるし。。ほんと,勘弁してください。。(特に夜道,闇夜に紛れて地べたに転がってる蝉たち )自分がそれやられたら,嫌な気持になるでしょう…?と毎年思っている。自分がされて嫌なことは,人であろうと虫であろうと誰に対してもしちゃいかんのですよ…
 とにもかくにも,茶色くて比較的デカい虫が苦手なパーソンにとっては,超絶最悪なシーズン到来だぜ… フゥ〜… という感じである。本���に勘弁してくれ。。
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yuupsychedelic · 2 years
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詩集『グロリアス・モーニング』
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夢中
これまで夢中になっていたことに 夢中になれなくなる ふと気づいた瞬間 いつも屁理屈ばかり捏ねてさ
それが大人になる意味ならば もう大人になりたいと言わない 子供と言われたってかまわないよ 自分を殺めるくらいなら
目の前のことに夢中になりすぎる 悪いことだって信じてた あの頃の僕に手を差し伸べてくれた 君の声に応えたい
ユートピアにようこそ
ここは憂いだらけの世界 生きることも 死ぬことも 好奇の目に晒されて
愛や夢を外套に 誰もが「正義のミカタ」を気取って 空想ばかりを主張する 知識まみれの操り人形たちよ
今こそ飛び立とう 歴史を忘れよう 自分の都合のいいことだけ ずっと考えていよう
契約書
地球という名のちっぽけな星 私はくれてやります あなたに託してしまった方が よっぽど上手くいく気がしますから
凡庸な人間に 気まぐれな自然 争いばかりの自惚大戦に 私は心から疲れ果ててしまったのです
宇宙船の群れが見えます これから地球は変わっていくでしょう 私はこの瞬間より王になりました さあ地球よ私色に染まりなさい
寂しがり屋のルンバ
恋愛に薔薇を 綺麗事に拳銃を 永遠にピリオドを 大統領にシャンプーを
いつまでも報われないと 嘆いてばかりじゃ始まらないけど 今日くらいはワインに物を言わせて 泣き明かしてもいいじゃない?
一匹狼じゃ眠れない 人は独りじゃ生きられない ほんとは私も寂しがり屋 お願いだから誰か構ってよ
大切だった君へ
君の手をぎゅっとする仕草とか 必ず「おはよう」のメッセージをくれるとことか あんなに大好きだったのに どうして浮気してしまったんだろう?
いつも使っている香水じゃない 気づいた時にはもう遅かった その理由は嘘ばかりだったけど かつての私は涙を必死に我慢してた
さよなら大好きだった君へ とびきりの愛と優しさに感謝を さよなら大嫌いになった君へ 街角で新しい彼女とすれ違うたび 泣きそうになる
かつて親友だった貴女へ 私の恋人を奪って嬉しいですか かつて友達だった貴女へ せめて彼を幸せにしてください
チケットをご用意できませんでした
人の群れにすれ違うたび あの日の私を責めたくなる どんなに頑張っても上手くいかずに 神様にさえも見放された
SNSを開くと「最高でした!」の声 ひとつだけの悪意にメンションを送り やっとの想いで保たれる あまりにちっぽけなプライド
かつての私はもっと素直だったよ 匿名アカウントに閉じこもってなかった どれだけ傲慢なんだよ 夜の静寂に声なき声が響く
勇者たちの産声
遥か悪魔城の彼方 ユートピアに勇者は立つ 大いなる船出に授けられた 伝説のエクスカリバー
燃えたぎる情熱と 愛を護る勇気よ 大切な人を想うシンフォニア 胸の鼓動は速くなる
青春の終わりに 君は闘いへ出た 嵐が吹き荒れ 明日を告げる鐘は鳴る ここに新たな伝説の幕が開く 夜明けを信じてその剣を振るえ
本音
優しくなりたいと願うほど 掌から滑り落ちてくようで 僕は何から始めりゃ良いのか 人生がわからなくなっちゃうよ
きっかけは些細なこと 隣の人がお年寄りに席を譲ってた そっと言い出せないのが辛くて イヤホンの音量を上げた
優しさを偽善と勘違いされ いつか貶されたことがあったから 未だ優しさの意味を知らずに 目の前の温もりに嫉妬してばかり
失恋3秒前
いきなり空き教室に呼び出された 彼氏が憮然とした表情で立ってた そして「別れよう」の一言を告げ スローモーションで去っていった
私は何が起きたのか解らなかった 今も心の中は整理できないままで 友達から見せられたフェイク動画 貴方も私を信じられなかったんだ
人は大きすぎる悪意を目にした時 何も出来ぬまま立ち尽すしかない そんな現実に私もやっと気付いて 大切な思い出にそっと火をつけた
私はアンドロイド
あなたが「人間の心はないのか?」と訊ねた時、 心という言葉がインプットされていないことに気づき、 私は慌てて図書館へ走った。
図書館で国語辞典を開くと、 まったく考えたことのない概念が目の前に広がり、 私は雷に打たれたような気持ちだった。
惑星征服のためのアンドロイドとして生まれ、 その任務を遂行するためにここにいるのに、 人間を好きになっては何も出来ないじゃないか。
運命と宿命の間で、 私は仲間の宇宙人たちとの親交を断ち、 目の前のあなたを好きになってみることにした。
幕末大掃除
この世の中を掃除しよう 常識すべてを洗濯しよう 無垢な偏見を整理しよう もっと良い世の中を作ってこう
平穏だった江戸の世に 突然黒舟が現れて 殿様方は慌てふためき やっと気付いた現実
箱庭の中で酒を飲んでるばかりじゃ 井の中の蛙大海を知らず 閉じ篭ってたばかりのニッポンに 風雲急を告げる 嵐が来る
新たな夜明けをこじ開けろ 古い時代にケリをつけろ 源氏も足利も徳川も為し得なかった より良い世の中を作ってこう
俺たちの妄想のような 綺麗事ばかりじゃねえ 幕末!
それでも生きてく
真夜中になると死にたくなる 自分のことを傷つけたくなる
時々真昼間でもこうだから ほんとに自分のことが嫌いになる 根暗人間と呼ばれて ずっとここまで生きてきた
愛する人がいると 裏切ってしまうんじゃないかって不安になる 大切な人といると 嫌われちゃうんじゃないかって不安になる
光陰矢の如し かつてのような能天気な僕に還りたい
最後のキッスはさよならの痕に
思わず抱きついてしまったよ まだ離れたくなくて 春になったら別れると決まっていても 運命に逆らいたくなったの
あんなに泣かないって決めたのに 今は涙が止まらなくて ドライマティーニで恋を醒まそうとしても 少しも喉は渇きそうにない
目の隈をメイクで誤魔化して なんとか悟られまいと頑張った あれほど燃え上がった恋の結末は 舌を絡ませた口づけ
サヨナラで終わらせられなくて あなたを困らせちゃってごめんね いつだって独りよがりだったのかもしれない もう私は二度と恋をしないよ
Great Traveler
幾千光年先の新たな銀河へ行こう 僕らは開拓者(コロニスト) 時代の申し子さ かつて地球で生まれし 希望の種族は今 幾多の喜びと悲しみの果てに 宇宙へ旅立った さあ 誇りを胸に 愛を忘れてはいけない 蒼き星で生まれた希望 歴史が憶えている 僕たちも跳べる 明日を描いてゆける 超光速で 宇宙(ソラ)を駆けて 偉大なる夢を創ろう
Wind Express
渋谷センター街の スクランブル交差点で ふと周りを見渡して 悲しみに覆われた
生きてくことが怖くなり 愛や夢も掴めずに 誰にも負けない情熱が
少しずつ沈んでいった
アイドルは希望を歌うけど 僕らに未来なんてない 見せかけの宿命に 答える勇気もない
時代に惑わされるな 風の電車に乗れ! 時代の波を越え 大切なものを掴もう
私とパルコ
近所のパルコが閉まるらしい 閉店セールに群衆集まる そんなことならこうなる前に もっと行ってりゃ良かったのに
背伸びしたくなる季節 誰もがそんな時があるさ ラブにピースにHere WEGO!! 青春時代を染め上げたこの場所
だから今夜は踊り明かそう パルコ パルコ 青春ロコモーション 時間を戻して Let's Party!! パルコ パルコ いとしのパルコ
みかんのうた
みかん みかん 僕のみかん みかん みかん 君のみかん みかん みかん 一粒つぶ みかん みかん 一口でも
酸っぱくて顔を顰めるキミも 甘くてサムズアップするキミも まるで恋愛のようなその味に ずっと一目惚れしたままなんです
僕らはきっとみかんが好き あなたもきっとみかんが好き 和歌山 愛媛 静岡 熊本 みかんと一緒に大きくなる
だってさ
口を開くと言い訳ばかり クラスにひとりはいる こんな奴のせいで空気は最悪
小さなミスも気づけば大事 形にならなきゃ Feel So Good そのくせ脳天気だから手に負えない
薄々みんな気づいてた 文化祭終わりの打ち上げで 彼がいないからって悪口大会
人間の薄汚さを現してるよう 悪いヤツじゃないって信じたい 僕はいつだって性善説
幼馴染の話
いつも気さくに話しかけてくれて モジモジしてたら連れ出してくれた まるでフィクションのように優しいキミは 僕の唯一の幼馴染
中学になっても高校になっても その人懐っこさは変わらなくって ちょっとした反抗期できつく当たって 泣かせてしまったこともあった
意地ばっかり張ってさ 本音で話せなかった僕を きちんと叱れる強さを持っていた そんなキミが今でも憧れ
偏愛の21世紀
黄金の20世紀に 僕らは憧れ 縋りついてる
権威なんか嫌いだと 宣ってる奴でさえ 鎖から逃れられない
もし手を上げられるなら 打ってしまいたい奴もいる 思わないなら聖人君子だろう
ヒステリックにニュースは流れる サイケデリックに世論は揺らぐ 差別も格差も君は大好きだ
まだ間に合うかな
学生時代に好きだった人 最近のことがちょっと気になって SNSで名前を打ち込んだ そこに現れたのはあの日の君だった
こんなこと側から見れば あまりにキモすぎて 伝えられなかった名残惜しさ 僕は未だ青春を卒業出来ずにいる
風に流されぬようにと 想えば想うほど流されて 失うものは何もないのに
目に見えないものばかりを気にして 僕は大人になってしまった
たえなる時に
真夏の昼下がり 僕らは森に迷い込んだ 何かを探していたのかもしれない 少年時代の気まぐれ
いつの日か思い出す時に ぽっかりと欠けたパズルの一ピース 抜け落ちているからこそ さらに尊くなる
抱きしめたいほどの過去を あなたは持っていますか? 愛おしくなるほど大切な人が あなたにはいますか?
少年時代の思い出 安らかに眠れと 昨日の僕に語りかける 名もなき君の歌よ響け
楽天主義
全部全部嘘と言ってしまいたい 積み木を崩してしまいたい もしもタイムマシンで過去に戻れるなら 生まれた頃に戻ってしまいたい
なんとかなるさと ここまで生きてきた でも、なんとかならなかった それが人生というもの
やっと気付いた頃 とうに大人になってた 久遠の少年時代よ もし時を巻き戻せるのなら
恋愛とか勝てなかった試合とか そんなものに興味はない 明日を描けるだけの 希望を掴めればそれでいい
だけど 僕は器用じゃない 過去を活かせないだろう どんなに作られた筋書きも 一つの道しか選べない
だから 僕はこのまま行く ありのままに生きていく
どんなに不器用な生き方でも 自由に生きれば なんとかなるさ!
恋愛使い捨て論
「次の日曜日にまた逢えるかな?」
そんな会話が街から聞こえる 僕らが生きる希望という名の未来 振り返れば何も出来ない過去
優しさの意味を強さと勘違いして 大切なものも捨ててしまった 僕は愚かさに慣れすぎて 誠実さを忘れた
もう一度だけ…… 何度も耳にした口約束に意味はあるか 恋愛さえも使い捨てるような奴らに 明日を語る資格はない
好きを惜しみなく
帰り道のふとした瞬間 下を向いていたら 君とぶつかった
話すと同じクラスだと知り ずっと無意識だったのに 恥ずかしくなった
想像よりも世界は狭くて 嫌になりそうなこともある 君と付き合っているうちに 自分の嫌いな部分も好きになれる気がした
好きを言わなきゃ伝わらない 当たり前に気付いたのは別れてから
人は今をちゃんと見つめられない 大きすぎる明日を見つめてしまうもの
アイドルになるということ
アイドルになると決めた日から そのためだけに頑張ってきた 自分に自信なんて無いけれども 頑張ったことだけは自信を持って言える
涙と悪意を希望に変えて 仲間に夢を誓ったあの日 半信半疑の目 疑心暗鬼の私 すべては自分を裏切らぬために
ここに立てたよ 見てますか? やっと叶えられた夢 さらに翼を広げて 明日を描くと 今日は終わりと始まりの日
此処は怪獣共栄圏
一般人より出動要請 ジャケットとヘルメットを身に纏い 片手に麻酔銃 もう片手にはタブレット 殺しなんてご法度だから
街で暴れる怪獣たちに この身ひとつで立ち向かう 時々居なくなる仲間もいるけど 私たちがやらなきゃ誰がやる
地球が好きだから 人間が好きだから ここを通すわけにはいかないと 覚悟決めてやるしかないのさ
加古川に生まれて
川の流れを見つめて あの街を思い出す 今も住んでいるはずなのに 何故だか懐かしくて
日常の色と違う 何かを求めているんだろう 変わらぬものに心を託せば 楽になると信じていた
どんな想いも あの街は抱きしめてくれた 友も恋人も今は街を出たけど 僕は故郷を信じてみたい
あなたへ
ちっぽけなプライドを振りかざして 隣街にマウントばかり取る いくら政治が上手くいってるからって 暴言を言われりゃ苛々するさ
そんな時代じゃないだろう? 連帯がお好きなんだろう?
私の中の悪魔に蓋をして 天使気取りでいるのも辛いものさ こうはなりたくないと思うほど 気づけば嫌いに近づくだろう 意識すれば意識するほど 自分のことが見えなくなる
Oh baby ムカつくやつは写し鏡 明日のあなただ
まだ見ぬ君に
いつか友になる君や 恋人になる君へ 私のことをいくつか伝えるから ちゃんと聞いてほしい
まず気まぐれ人間で いきなり悲しくなるし 急にテンション上がったと思えば 夢中になると止まらないし
こんな私と繋がってくれてありがとう ずっと背中を押してくれてありがとう
離れてしまった人も 最近繋がった人も
こんな私と繋がってくれてありがとう ずっと背中を押してくれてありがとう
決して立派な人じゃない でも自虐的になるのをやめてみるから ここから未来��見据えて 無邪気に生きてみるよ
まだ見ぬ君のために 私だって誰かの好きになりたいよ
青春の夜明け
いくつになっても わからない 大人になること その意味が かつての僕なら 否定する 笑顔も涙も 抱きしめて
青空に突然 銀色の雨が降る 傘も差すのが 面倒な時もある 青春の気まぐれよ 時に逆らったまま 面白いことを 始めてみたい
迷ってばかりじゃ つまらないよ 走り出してみよう あなたらしく
青春の夜明けに ここから一歩踏み出す 勇気があれば それでいい
失恋した夜 泣き明かして 親友にLINEして 愚痴を吐いた かつての私が 通り過ぎた 夢の背中に あなたがいる
止まない雨などない 叶わぬ夢などない そんな言葉を 信じたいわけじゃない 青春の気まぐれよ 明日を教えてくれ 面白いだけじゃ 勿体無いから
焦ってばかりじゃ 見えないよ 顔を上げてみよう あなたらしく
青春の夜明けに ここから一歩踏み出す 希望があれば それでいい
泣いてばかりじゃ わかんないよ そう私の目を見て 微笑んでほしい やりたいことが出来ない人生だから せめて面白いことに素直になりたい
迷ってばかりじゃ つまらないよ 走り出してみよう あなたらしく
青春の夜明けに ここから一歩踏み出す 勇気があれば それでいい
詩集『グロリアス・モーニング』 Credits
Produced / Written / Designed by Yuu Very Very Thanks to My family, my friends and all my fans!!
2022.5.17 Yuu
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rolaxwest · 4 years
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2個目のSaintの称号&アマプラで舞台少年ヨルハ&タチノで機工士LB3の巻✨
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2個目のSaintの称号&アマプラで舞台少年ヨルハ&タチノで機工士LB3の巻✨
https://jp.finalfantasyxiv.com/lodestone/character/5169756/blog/4550943/
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toubi-zekkai · 3 years
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厚着紳士
 夜明けと共に吹き始めた強い風が乱暴に街の中を掻き回していた。猛烈な嵐到来の予感に包まれた私の心は落ち着く場所を失い、未だ薄暗い部屋の中を一人右往左往していた。  昼どきになると空の面は不気味な黒雲に覆われ、強面の風が不気味な金切り声を上げながら羊雲の群れを四方八方に追い散らしていた。今にも荒れた空が真っ二つに裂けて豪雨が降り注ぎ蒼白い雷の閃光とともに耳をつんざく雷鳴が辺りに轟きそうな気配だったが、一向に空は割れずに雨も雷も落ちて来はしなかった。半ば待ち草臥れて半ば裏切られたような心持ちとなって家を飛び出した私はあり合わせの目的地を決めると道端を歩き始めた。
 家の中に居た時分、壁の隙間から止め処なく吹き込んで来る冷たい風にやや肌寒さを身に感じていた私は念には念を押して冬の格好をして居た。私は不意に遭遇する寒さと雷鳴と人間というものが大嫌いな人間だった。しかし家の玄関を出てしばらく歩いてみると暑さを感じた。季節は四月の半ばだから当然である。だが暑さよりもなおのこと強く肌身に染みているのは季節外れの格好をして外を歩いている事への羞恥心だった。家に戻って着替えて来ようかとも考えたが、引き返すには惜しいくらいに遠くまで歩いて来てしまったし、つまらない羞恥心に左右される事も馬鹿馬鹿しく思えた。しかしやはり恥ずかしさはしつこく消えなかった。ダウンジャケットの前ボタンを外して身体の表面を涼風に晒す事も考えたが、そんな事をするのは自らの過ちを強調する様なものでなおのこと恥ずかしさが増すばかりだと考え直した。  みるみると赤い悪魔の虜にされていった私の視線は自然と自分の同族を探し始めていた。この羞恥心を少しでも和らげようと躍起になっていたのだった。併せて薄着の蛮族達に心中で盛大な罵詈雑言を浴びせ掛けることも忘れなかった。風に短いスカートの裾を靡かせている女を見れば「けしからん破廉恥だ」と心中で眉をしかめ、ポロシャツの胸襟を開いてがに股で歩いている男を見れば「軟派な山羊男め」と心中で毒づき、ランニングシャツと短パンで道をひた向きに走る男を見れば「全く君は野蛮人なのか」と心中で断罪した。蛮族達は吐いて捨てる程居るようであり、片時も絶える事無く非情の裁きを司る私の目の前に現れた。しかし一方肝心の同志眷属とは中々出逢う事が叶わなかった。私は軽薄な薄着蛮族達と擦れ違うばかりの状況に段々と言い知れぬ寂寥の感を覚え始めた。今日の空が浮かべている雲の表情と同じように目まぐるしく移り変わって行く街色の片隅にぽつ念と取り残されている季節外れの男の顔に吹き付けられる風は全く容赦がなかった。  すると暫くして遠く前方に黒っぽい影が現れた。最初はそれが何であるか判然としなかったが、姿が近付いて来るにつれて紺のロングコートを着た中年の紳士だという事が判明した。厚着紳士の顔にはその服装とは対照的に冷ややかで侮蔑的な瞳と余情を許さない厳粛な皺が幾重も刻まれていて、風に靡く薄く毛の細い頭髪がなおのこと厳しく薄ら寒い印象に氷の華を添えていた。瞬く間に私の身内を冷ややかな緊張が走り抜けていった。強張った背筋は一直線に伸びていた。私の立場は裁く側から裁かれる側へと速やかに移行していた。しかし同時にそんな私の顔にも彼と同じ冷たい眼差しと威厳ある皺がおそらくは刻まれて居たのに違いない。私の面持ちと服装に疾風の如く視線を走らせた厚着紳士の瞳に刹那ではあるが同類を見つけた時に浮かぶあの親愛の情が浮かんでいた。  かくして二人の孤独な紳士はようやく相まみえたのだった。しかし紳士たる者その感情を面に出すことをしてはいけない。笑顔を見せたり握手をする等は全くの論外だった。寂しく風音が響くだけの沈黙の内に二人は互いのぶれない矜持を盛大に讃え合い、今後ともその厚着ダンディズムが街中に蔓延る悪しき蛮習に負けずに成就する事を祈りつつ、何事も無かったかの様に颯然と擦れ違うと、そのまま振り返りもせずに各々の目指すべき場所へと歩いて行った。  名乗りもせずに風と共に去って行った厚着紳士を私は密かな心中でプルースト君と呼ぶ事にした。プルースト君と出逢い、列風に掻き消されそうだった私の矜持は不思議なくらい息を吹き返した。羞恥心の赤い炎は青く清浄な冷や水によって打ち消されたのだった。先程まで脱ぎたくて仕方のなかった恥ずかしいダウンジャケットは紳士の礼服の風格を帯び、私は風荒れる街の道を威風堂々と闊歩し始めた。  しかし道を一歩一歩進む毎に紳士の誇りやプルースト君の面影は嘘のように薄らいでいった。再び羞恥心が生い茂る雑草の如く私の清らかな魂の庭園を脅かし始めるのに大して時間は必要無かった。気が付かないうちに恥ずかしい事だが私はこの不自然な恰好が何とか自然に見える方法を思案し始めていた。  例えば私が熱帯や南国から日本に遣って来て間もない異国人だという設定はどうだろうか?温かい国から訪れた彼らにとっては日本の春の気候ですら寒く感じるはずだろう。当然彼らは冬の格好をして外を出歩き、彼らを見る人々も「ああ彼らは暑い国の人々だからまだ寒く感じるのだな」と自然に思うに違いない。しかし私の風貌はどう見ても平たい顔の日本人であり、彼らの顔に深々と刻まれて居る野蛮な太陽の燃える面影は何処にも見出す事が出来無かった。それよりも風邪を引いて高熱を出して震えている病人を装った方が良いだろう。悪寒に襲われながらも近くはない病院へと歩いて行かねばならぬ、重苦を肩に背負った病の人を演じれば、見る人は冬の格好を嘲笑うどころか同情と憐憫の眼差しで私を見つめる事に違いない。こんな事ならばマスクを持ってくれば良かったが、マスク一つを取りに帰るには果てしなく遠い場所まで歩いて来てしまった。マスクに意識が囚われると、マスクをしている街の人間の多さに気付かされた。しかし彼らは半袖のシャツにマスクをしていたりスカートを履きながらマスクをしている。一体彼らは何の為にマスクをしているのか理解に苦しんだ。  暫くすると、私は重篤な病の暗い影が差した紳士見習いの面持ちをして難渋そうに道を歩いていた。それは紳士である事と羞恥心を軽減する事の折衷策、悪く言うならば私は自分を誤魔化し始めたのだった。しかしその効果は大きいらしく、擦れ違う人々は皆同情と憐憫の眼差しで私の顔を伺っているのが何となく察せられた。しかしかの人々は安易な慰めを拒絶する紳士の矜持をも察したらしく私に声を掛けて来る野暮な人間は誰一人として居なかった。ただ、紐に繋がれて散歩をしている小さな犬がやたらと私に向かって吠えて来たが、所詮は犬や猫、獣の類にこの病の暗い影が差した厚着紳士の美学が理解出来るはずも無かった。私は子犬に吠えられ背中や腋に大量の汗を掻きながらも未だ誇りを失わずに道を歩いていた。  しかし度々通行人達の服装を目にするにつれて、段々と私は自分自身が自分で予想していたよりは少数部族では無いという事に気が付き始めていた。歴然とした厚着紳士は皆無だったが、私のようにダウンを着た厚着紳士見習い程度であったら見つける事もそう難しくはなかった。恥ずかしさが少しずつ消えて無くなると抑え込んでいた暑さが急激に肌を熱し始めた。視線が四方に落ち着かなくなった私は頻りと人の視線を遮る物陰を探し始めた。  泳ぐ視線がようやく道の傍らに置かれた自動販売機を捉えると、駆けるように近付いて行ってその狭い陰に身を隠した。恐る恐る背後を振り返り誰か人が歩いて来ないかを確認すると運悪く背後から腰の曲がった老婆が強風の中難渋そうに手押し車を押して歩いて来るのが見えた。私は老婆の間の悪さに苛立ちを隠せなかったが、幸いな事に老婆の背後には人影が見られなかった。あの老婆さえ遣り過ごしてしまえばここは人々の視線から完全な死角となる事が予測出来たのだった。しかしこのまま微動だにせず自動販売機の陰に長い間身を隠しているのは怪し過ぎるという思いに駆られて、渋々と歩み出て自動販売機の目の前に仁王立ちになると私は腕を組んで眉間に深い皺を作った。買うべきジュースを真剣に吟味選抜している紳士の厳粛な態度を装ったのだった。  しかし風はなお強く老婆の手押し車は遅々として進まなかった。自動販売機と私の間の空間はそこだけ時間が止まっているかのようだった。私は緊張に強いられる沈黙の重さに耐えきれず、渋々ポケットから財布を取り出し、小銭を掴んで自動販売機の硬貨投入口に滑り込ませた。買いたくもない飲み物を選ばさられている不条理や屈辱感に最初は腹立たしかった私もケース内に陳列された色取り取りのジュース缶を目の前にしているうちに段々と本当にジュースを飲みたくなって来てその行き場の無い怒りは早くボタンを押してジュースを手に入れたいというもどかしさへと移り変わっていった。しかし強風に負けじとか細い腕二つで精一杯手押し車を押して何とか歩いている老婆を責める事は器量甚大懐深き紳士が為す所業では無い。そもそも恨むべきはこの強烈な風を吹かせている天だと考えた私は空を見上げると恨めしい視線を天に投げ掛けた。  ようやく老婆の足音とともに手押し車が地面を擦る音が背中に迫った時、私は満を持して自動販売機のボタンを押した。ジュースの落下する音と共に私はペットボトルに入ったメロンソーダを手に入れた。ダウンの中で汗を掻き火照った身体にメロンソーダの冷たさが手の平を通して心地よく伝わった。暫くの間余韻に浸っていると老婆の手押し車が私の横に現れ、みるみると通り過ぎて行った。遂に機は熟したのだった。私は再び自動販売機の物陰に身を隠すと念のため背後を振り返り人の姿が見えない事を確認した。誰も居ないことが解ると急ぐ指先でダウンジャケットのボタンを一つまた一つと外していった。最後に上から下へとファスナーが降ろされると、うっとりとする様な涼しい風が開けた中のシャツを通して素肌へと心地良く伝わって来た。涼しさと開放感に浸りながら手にしたメロンソーダを飲んで喉の渇きを潤した私は何事も無かったかのように再び道を歩き始めた。  坂口安吾はかの著名な堕落論の中で昨日の英雄も今日では闇屋になり貞淑な未亡人も娼婦になるというような意味の事を言っていたが、先程まで厚着紳士見習いだった私は破廉恥な軟派山羊男に成り下がってしまった。こんな格好をプルースト君が見たらさぞかし軽蔑の眼差しで私を見詰める事に違いない。たどり着いた駅のホームの長椅子に腰をかけて、何だか自身がどうしようもなく汚れてしまったような心持ちになった私は暗く深く沈み込んでいた。膝の上に置かれた飲みかけのメロンソーダも言い知れぬ哀愁を帯びているようだった。胸を内を駆け巡り始めた耐えられぬ想いの脱出口を求めるように視線を駅の窓硝子越しに垣間見える空に送ると遠方に高く聳え立つ白い煙突塔が見えた。煙突の先端から濛々と吐き出される排煙が恐ろしい程の速さで荒れた空の彼岸へと流されている。  耐えられぬ思いが胸の内を駆け駅の窓硝子越しに見える空に視線を遣ると遠方に聳える白い煙突塔から濛々と吐き出されている排煙が恐ろしい速度で空の彼岸へと流されている様子が見えた。目には見えない風に流されて行く灰色に汚れた煙に対して、黒い雲に覆われた空の中に浮かぶ白い煙突塔は普段青い空の中で見ている雄姿よりもなおのこと白く純潔に光り輝いて見えた。何とも言えぬ気持の昂ぶりを覚えた私は思わずメロンソーダを傍らに除けた。ダウンジャケットの前ボタンに右手を掛けた。しかしすぐにまた思い直すと右手の位置を元の場所に戻した。そうして幾度となく決意と逡巡の間を行き来している間に段々と駅のホーム内には人間が溢れ始めた。強風の影響なのか電車は暫く駅に来ないようだった。  すると駅の階段を昇って来る黒い影があった。その物々しく重厚な風貌は軽薄に薄着を纏った人間の群れの中でひと際異彩を放っている。プルースト君だった。依然として彼は分厚いロングコートに厳しく身を包み込み、冷ややかな面持ちで堂々と駅のホームを歩いていたが、薄い頭髪と額には薄っすらと汗が浮かび、幅広い額を包むその辛苦の結晶は天井の蛍光灯に照らされて燦燦と四方八方に輝きを放っていた。私にはそれが不撓不屈の王者だけが戴く栄光の冠に見えた。未だ変わらずプルースト君は厚着紳士で在り続けていた。  私は彼の胸中に宿る鋼鉄の信念に感激を覚えると共に、それとは対照的に驚く程簡単に退転してしまった自分自身の脆弱な信念を恥じた。俯いて視線をホームの床に敷き詰められた正方形タイルの繋ぎ目の暗い溝へと落とした。この惨めな敗残の姿が彼の冷たい視線に晒される事を恐れ心臓から足の指の先までが慄き震えていた。しかしそんな事は露とも知らぬプルースト君はゆっくりとこちらへ歩いて来る。迫り来る脅威に戦慄した私は慌ててダウンのファスナーを下から上へと引き上げた。紳士の体裁を整えようと手先を闇雲に動かした。途中ダウンの布地が間に挟まって中々ファスナーが上がらない問題が浮上した��のの、結局は何とかファスナーを上まで閉め切った。続けてボタンを嵌め終えると辛うじて私は張りぼてだがあの厚着紳士見習いの姿へと復活する事に成功した。  膝の上に置いてあった哀愁のメロンソーダも何となく恥ずかしく邪魔に思えて、隠してしまおうとダウンのポケットの中へとペットボトルを仕舞い込んでいた時、華麗颯爽とロングコートの紺色の裾端が視界の真横に映り込んだ。思わず私は顔を見上げた。顔を上方に上げ過ぎた私は天井の蛍光灯の光を直接見てしまった。眩んだ目を閉じて直ぐにまた開くとプルースト君が真横に厳然と仁王立ちしていた。汗ばんだ蒼白い顔は白い光に包まれてなおのこと白く、紺のコートに包まれた首から上は先程窓から垣間見えた純潔の白い塔そのものだった。神々しくさえあるその立ち姿に畏敬の念を覚え始めた私の横で微塵も表情を崩さないプルースト君は優雅な動作で座席に腰を降ろすとロダンの考える人の様に拳を作った左手に顎を乗せて対岸のホームに、いやおそらくはその先の彼方にある白い塔にじっと厳しい視線を注ぎ始めた。私は期待を裏切らない彼の態度及び所作に感服感激していたが、一方でいつ自分の棄教退転が彼に見破られるかと気が気ではなくダウンジャケットの中は冷や汗で夥しく濡れ湿っていた。  プルースト君が真実の威厳に輝けば輝く程に、その冷たい眼差しの一撃が私を跡形もなく打ち砕くであろう事は否応無しに予想出来る事だった。一刻も早く電車が来て欲しかったが、依然として電車は暫くこの駅にはやって来そうになかった。緊張と沈黙を強いられる時間が二人の座る長椅子周辺を包み込み、その異様な空気を察してか今ではホーム中に人が溢れ返っているのにも関わらず私とプルースト君の周りには誰一人近寄っては来なかった。群衆の騒めきでホーム内は煩いはずなのに不思議と彼らの出す雑音は聞こえなかった。蟻のように蠢く彼らの姿も全く目に入らず、沈黙の静寂の中で私はただプルースト君の一挙手に全神経を注いでいた。  すると不意にプルースト君が私の座る右斜め前に視線を落とした。突然の動きに驚いて気が動転しつつも私も追ってその視線の先に目を遣った。プルースト君は私のダウンジャケットのポケットからはみ出しているメロンソーダの頭部を見ていた。私は愕然たる思いに駆られた。しかし今やどうする事も出来ない。怜悧な思考力と電光石火の直観力を併せ持つ彼ならばすぐにそれが棄教退転の証拠だという事に気が付くだろう。私は半ば観念して恐る恐るプルースト君の横顔を伺った。悪い予感は良く当たると云う。案の定プルースト君の蒼白い顔の口元には哀れみにも似た冷笑が至極鮮明に浮かんでいた。  私はというとそれからもう身を固く縮めて頑なに瞼を閉じる事しか出来なかった。遂に私が厚着紳士道から転がり落ちて軟派な薄着蛮族の一員と成り下がった事を見破られてしまった。卑怯千万な棄教退転者という消す事の出来ない烙印を隣に座る厳然たる厚着紳士に押されてしまった。  白い煙突塔から吐き出された排煙は永久に恥辱の空を漂い続けるのだ。あの笑みはかつて一心同体であった純白の塔から汚れてしまった灰色の煙へと送られた悲しみを押し隠した訣別の笑みだったのだろう。私は彼の隣でこのまま電車が来るのを待ち続ける事が耐えられなくなって来た。私にはプルースト君と同じ電車に乗る資格はもう既に失われているのだった。今すぐにでも立ち上がってそのまま逃げるように駅を出て、家に帰ってポップコーンでも焼け食いしよう、そうして全てを忘却の風に流してしまおう。そう思っていた矢先、隣のプルースト君が何やら慌ただしく動いている気配が伝わってきた。私は薄目を開いた。プルースト君はロングコートのポケットの中から何かを取り出そうとしていた。メロンソーダだった。驚きを隠せない私を尻目にプルースト君は渇き飢えた飼い豚のようにその薄緑色の炭酸ジュースを勢い良く飲み始めた。みるみるとペットボトルの中のメロンソーダが半分以上が無くなった。するとプルースト君は下品極まりないげっぷを数回したかと思うと「暑い、いや暑いなあ」と一人小さく呟いてコートのボタンをそそくさと外し始めた。瞬く間にコートの前門は解放された。中から汚い染みの沢山付着した白いシャツとその白布に包まれただらしのない太鼓腹が堂々と姿を現した。  私は暫くの間呆気に取られていた。しかしすぐに憤然と立ち上がった。長椅子に座ってメロンソーダを飲むかつてプルースト君と言われた汚物を背にしてホームの反対方向へ歩き始めた。出来る限りあの醜悪な棄教退転者から遠く離れたかった。暫く歩いていると、擦れ違う人々の怪訝そうな視線を感じた。自分の顔に哀れな裏切り者に対する軽侮の冷笑が浮かんでいる事に私は気が付いた。  ホームの端に辿り着くと私は視線をホームの対岸にその先の彼方にある白い塔へと注いた。黒雲に覆われた白い塔の陰には在りし日のプルースト君の面影がぼんやりとちらついた。しかしすぐにまた消えて無くなった。暫くすると白い塔さえも風に流れて来た黒雲に掻き消されてしまった。四角い窓枠からは何も見え無くなり、軽薄な人間達の姿と騒めきが壁に包まれたホーム中に充満していった。  言い知れぬ虚無と寂寥が肌身に沁みて私は静かに両の瞳を閉じた。周囲の雑音と共に色々な想念が目まぐるしく心中を通り過ぎて行った。プルースト君の事、厚着紳士で在り続けるという事、メロンソーダ、白い塔…、プルースト君の事。凡そ全てが雲や煙となって無辺の彼方へと押し流されて行った。真夜中と見紛う暗黒に私の全視界は覆われた。  間もなくすると闇の天頂に薄っすらと白い点が浮かんだ。最初は小さく朧げに白く映るだけだった点は徐々に膨張し始めた。同時に目も眩む程に光り輝き始めた。終いには白銀の光を溢れんばかりに湛えた満月並みの大円となった。実際に光は丸い稜線から溢れ始めて、激しい滝のように闇の下へと流れ落ち始めた。天頂から底辺へと一直線に落下する直瀑の白銀滝は段々と野太くなった。反対に大円は徐々に縮小していって再び小さな点へと戻っていった。更にはその点すらも闇に消えて、視界から見え無くなった直後、不意に全ての動きが止まった。  流れ落ちていた白銀滝の軌跡はそのままの光と形に凝固して、寂滅の真空に荘厳な光の巨塔が顕現した。その美々しく神々しい立ち姿に私は息をする事さえも忘れて見入った。最初は塔全体が一つの光源体の様に見えたが、よく目を凝らすと恐ろしく小さい光の結晶が高速で点滅していて、そうした極小微細の光片が寄り集まって一本の巨塔を形成しているのだという事が解った。その光の源が何なのかは判別出来なかったが、それよりも光に隙間無く埋められている塔の外壁の内で唯一不自然に切り取られている黒い正方形の個所がある事が気になった。塔の頂付近にその不可解な切り取り口はあった。怪しみながら私はその内側にじっと視線を集中させた。  徐々に瞳が慣れて来ると暗闇の中に茫漠とした人影の様なものが見え始めた。どうやら黒い正方形は窓枠である事が解った。しかしそれ以上は如何程目を凝らしても人影の相貌は明確にならなかった。ただ私の方を見ているらしい彼が恐ろしい程までに厚着している事だけは解った。あれは幻の厚着紳士なのか。思わず私は手を振ろうとした。しかし紳士という言葉の響きが振りかけた手を虚しく元の位置へと返した。  すると間も無く塔の根本周辺が波を打って揺らぎ始めた。下方からから少しずつ光の塔は崩れて霧散しだした。朦朧と四方へ流れ出した光群は丸く可愛い尻を光らせて夜の河を渡っていく銀蛍のように闇の彼方此方へと思い思いに飛んで行った。瞬く間に百千幾万の光片が暗闇一面を覆い尽くした。  冬の夜空に散りばめられた銀星のように暗闇の満天に煌く光の屑は各々少しずつその輝きと大きさを拡大させていった。間もなく見つめて居られ無い程に白く眩しくなった。耐えられ無くなった私は思わず目を見開いた。するとまた今度は天井の白い蛍光灯の眩しさが瞳を焼いた。いつの間にか自分の顔が斜め上を向いていた事に気が付いた。顔を元の位置に戻すと、焼き付いた白光が徐々に色褪せていった。依然として変わらぬホームの光景と。周囲の雑多なざわめきが目と耳に戻ると、依然として黒雲に覆い隠されている窓枠が目に付いた。すぐにまた私は目を閉じた。暗闇の中をを凝視してつい先程まで輝いていた光の面影を探してみたが、瞼の裏にはただ沈黙が広がるばかりだった。  しかし光り輝く巨塔の幻影は孤高の紳士たる決意を新たに芽生えさせた。私の心中は言い知れない高揚に包まれ始めた。是が非でも守らなければならない厚着矜持信念の実像をこの両の瞳で見た気がした。すると周囲の雑音も不思議と耳に心地よく聞こえ始めた。  『この者達があの神聖な光を見る事は決して無い事だろう。あの光は選ばれた孤高の厚着紳士だけが垣間見る事の出来る祝福の光なのだ。光の巨塔の窓に微かに垣間見えたあの人影はおそらく未来の自分だったのだろう。完全に厚着紳士と化した私が現在の中途半端な私に道を反れることの無いように暗示訓戒していたに違いない。しかしもはや誰に言われなくても私が道を踏み外す事は無い。私の上着のボタンが開かれる事はもう決して無い。あの白い光は私の脳裏に深く焼き付いた』  高揚感は体中の血を上気させて段々と私は喉の渇きを感じ始めた。するとポケットから頭を出したメロンソーダが目に付いた。再び私の心は激しく揺れ動き始めた。  一度は目を逸らし二度目も逸らした。三度目になると私はメロンソーダを凝視していた。しかし迷いを振り払うかの様に視線を逸らすとまたすぐに前を向いた。四度目、私はメロンソーダを手に持っていた。三分の二以上減っていて非常に軽い。しかしまだ三分の一弱は残っている。ペットボトルの底の方で妖しく光る液体の薄緑色は喉の渇き切った私の瞳に避け難く魅惑的に映った。  まあ、喉を潤すぐらいは良いだろう、ダウンの前を開かない限りは。私はそう自分に言い聞かせるとペットボトルの口を開けた。間を置かないで一息にメロンソーダを飲み干した。  飲みかけのメロンソーダは炭酸が抜けきってしつこい程に甘く、更には生ぬるかった。それは紛れも無く堕落の味だった。腐った果実の味だった。私は何とも言えない苦い気持ちと後悔、更には自己嫌悪の念を覚えて早くこの嫌な味を忘れようと盛んに努めた。しかし舌の粘膜に絡み付いた甘さはなかなか消える事が無かった。私はどうしようも無く苛立った。すると突然隣に黒く長い影が映った。プルースト君だった。不意の再再会に思考が停止した私は手に持った空のメロンソーダを隠す事も出来ず、ただ茫然と突っ立っていたが、すぐに自分が手に握るそれがとても恥ずかしい物のように思えて来てメロンソーダを慌ててポケットの中に隠した。しかしプルースト君は私の隠蔽工作を見逃しては居ないようだった。すぐに自分のポケットから飲みかけのメロンソーダを取り出すとプルースト君は旨そうに大きな音を立ててソーダを飲み干した。乾いたゲップの音の響きが消える間もなく、透明になったペットボトルの蓋を華麗優雅な手捌きで閉めるとプルースト君はゆっくりとこちらに視線を向けた。その瞳に浮かんでいたのは紛れもなく同類を見つけた時に浮かぶあの親愛の情だった。  間もなくしてようやく電車が駅にやって来た。プルースト君と私は仲良く同じ車両に乗った。駅に溢れていた乗客達が逃げ場無く鮨詰めにされて居る狭い車内は冷房もまだ付いておらず蒸し暑かった。夥しい汗で額や脇を濡らしたプルースト君の隣で私はゆっくりとダウンのボタンに手を掛けた。視界の端に白い塔の残映が素早く流れ去っていった。
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sophiatanken · 2 years
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東黒沢&ナルミズ沢サバイバル遡行
5年の油谷です。だいぶ遅れてしまいましたが、今年の夏休みに行ってきた沢登りの報告をしたいと思います(もう冬だ!)。
東黒沢とナルミズ沢に行ってきました。皆さんご存じのあの水上に最終的に流れ込む、谷川山系の沢になります。谷川山系の沢は美しいけども難易度が高い所が多いらしいです。しかし東黒沢とナルミズ沢はその中でも比較的簡単な沢であり、初心者でも谷川の沢を楽しめるお得なプランになっています。
今回の僕を除くメンバーはこの二人だ!
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いきなりちょっとグレーです。深夜の鉄道をさながらスタンドバイミーのように歩いていきます(嘘です正確には鉄道の横の国道をですが・・・)。河野がヘルメットを忘れてんやわんやしているうちに終電がなくなってしまいました。ヘルメットは某OBのHさんの助力��よってなんとかなったのですが、初日から8kmの道を歩かねばならない事態になってしまいました。ただその間もさびれた温泉街や謎にでかい旅館、きれいな星空などを見ながら楽しく歩けました。
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真っ暗な道をくたくたになりながら歩き今夜の宿泊地へ。今夜の宿はステーションビバークの聖地として有名な土合駅です。400段だか500段の階段を下りて、テントを張って就寝。夏にも関わらず地下深くの駅はかなり涼しかったです。
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さて2日目です!今日から本格的に歩きます。東黒沢とナルミズ沢の特色はなんといっても滑床!写真のようなつるつるした大地が連続して続きます。時には数メートルの滝を交えながら楽しく遡行します。
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そしてやってきました東黒沢のハイライト、ハナゲの滝です!高さにして70mあるようでそのスケールは圧巻です!自分が見た中でも最大の滝になるんじゃないかなと思います。傾斜はそこまでありませんが万一滑ったら一巻の終わりです。慎重に滝を登っていきます。
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少しずつ渓相は変わりゴルジュ帯に突入!木々の隙間から日差しが差し込んできれいです~。
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最後は強烈なやぶ漕ぎです。やぶ漕ぎ辛い・・・
ナルミズ沢の入渓点に差し掛かったところでこの日は宿泊です。イワナを釣ろうとしたのですが泊ったポイントが悪く釣れそうな気配はありませんでした・・・。カエルを食うかという話になったのですが捌き方を知らずグロッキーにしちゃいそうだったので断念しました。今思うと食っときゃ良かったです。今後の私の人生でどれだけカエルを食べようとする機会があるでしょうか・・・。とにかく、夏場に来ると大量のウシガエルがいらっしゃるので次にここに来る人はカエルの捌き方をあらかじめ勉強しておくとよいのではないでしょうか。
3日目。天国へと続く沢と言われるナルミズ沢の遡行日です。ナルミズ沢のいいところは周囲が草原なところ!高原植物のお花も咲いています。どんどん進んでいきます。
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時には胸までつかって進む所もあります。水量が多い時は泳がないといけない時もあるそうですが、今回はぎりぎり歩いて突破出来ちゃいました。
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魚止めの滝。8mあります。上の方はぬるぬるで結構危なっかしい。果敢にも登っている河野の写真です。
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ここは一番のお気に入りポイントです。空が蒼い!ここまで来ればゴールはもうすぐです。しかし目の前の山がゴールだと思わせつつ実は全く関係がない!
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天国の詰めと言われる部分に入りました!でも雲行きが怪しくなってきてますね~
この日はこの写真が最後になります。実はこの後天気が荒れて落雷も起きました。一番近いので雷が光ってから1、2秒後には音が鳴りました。時には尾根を離れ皆でしゃがんだりして・・・。そうそう直撃することはないとは言っても、遮るものが一切ない中での雷はマジで怖かったです。更にはナルミズ沢は天国の詰めもですがその後の地獄の下山でも有名なのです。必死にやぶ漕ぎをしながら急登を登りました・・・。写真が一切ないことが僕たちの必死さを表しています。幸いにも1時間も経つ頃にはすっかりおさまり晴天に戻りました。とにもかくにも楽しい沢旅は地獄の下山によって終えた訳です。諸行無常。
3日目は避難小屋で宿泊。その後も多少のトラブルはありましたが、無事下山することができました。
総括するとめちゃくちゃきれいだし楽しい沢旅だったのですがなんだかんだ過酷だったなあと思います。でも活動についてきてくれた女子二人がパワフルだったおかげで大きなトラブルもなく終えることが出来ました。このような形で自分で企画した最後の夏活動を無事締めくくることができてうれしい限りです。
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68m · 13 years
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Profile
鮫医 師 / Samei Ikusa ( FANBOX(Blog) | Twitter | Pixiv )
作業環境:iPad pro / Windows10 Pro / CLIP STUDIO,PhotoshopCC
05/16 大阪生まれ イラストレーター
(旧 ケルンツ / Kölnz ~2018/02/22) キャラクターデザインと軍人・イケメン・女の子を描くのが好きです。
Contact
MAIL : sameikusa★gmail.com [ ★=@ ]​​
ご連絡等ございましたら上記メールアドレス迄お願い致します。
繁忙時期はお返事に大変お時間を頂く場合がございますが、何卒ご容赦ください。 10日経っても返信がない場合はお手数ですがもう一度メールをお願い致します。
Work / History / Event
▼ Cygames様
2020/『Shadowverse』「オネストシーフ」イラスト制作
2019/『神撃のバハムート』「ヤヴンハール&フニカル」カードイラスト制作
▼ Nintendo/Cygames様『DRAGALIA LOST』
2021/竜輝の護符「九夏三伏」イラスト制作
2021/竜輝の護符「サプライズ・スウィート」イラスト制作
2020/竜輝の護符「オペラ座にようこそ!」イラスト制作
2020/竜輝の護符「晩夏の思い出」イラスト制作
2020/竜輝の護符「花のかんざし月の夜」イラスト制作
2020/竜輝の護符「イリアの信徒たち」イラスト制作
2019/竜輝の護符「妖艶なる宮廷魔術師」イラスト制作
▼ SEGA様
『PS4版 BORDER BREAK』
2023/「ショーン/私服」キャラクターイラスト
2021/「ショーン/休息」キャラクターイラスト
2021/「アフマール/赴任」キャラクターイラスト
2020/「アフマール/負傷」キャラクターイラスト
2020/DXスターターパック特典「ショーン」キャラクターイラスト
2020/「アフマール/本気」キャラクターイラスト
2019/「アフマール」キャラクターイラスト
『イドラ ファンタシースターサーガ』
2021/「ランブリッジ」プレイアブルキャラクターイラスト
2020/「ランブリッジ」キャラクターデザイン
2019/「クヌート」キャラクターイラスト
▼ mixi・XFLAG様『ファイトリーグ』
「クレイジーパトロール ホンダ」キャラクターデザイン・イラスト制作
「機動武者 我武者羅」イラスト制作
「指揮官 都乱シイバ」「都乱シイバより新年のお慶びを」キャラクターデザイン・イラスト制作
「若手実力派イケ面 a.k.a デミー」キャラクターデザイン・イラスト制作
「鳶職人 建造」キャラクターデザイン・イラスト制作
「鬼殺し十四代目 久保多 獺斎」キャラクターデザイン・イラスト制作
「美の先鋭 ナスティネイル」キャラクターデザイン・イラスト制作
「【不如帰】風歌」キャラクターデザイン・イラスト制作
「【不如帰】雷吾郎」キャラクターデザイン・イラスト制作
「【不如帰】八郎」キャラクターデザイン・イラスト制作
「十八番街の酒役 久保多 獺斎」キャラクターデザイン・イラスト制作
「マッドバズーカ ホンダ」キャラクターデザイン・イラスト制作
「ドリッピー・ティアドロップ」キャラクターデザイン・イラスト制作
「切り込み隊長 カッティ」キャラクターデザイン・イラスト制作
「太陽のパシスタ サンバースト」キャラクターデザイン・イラスト制作
「情熱体育 刈谷カク」キャラクターデザイン・イラスト制作
「ときめき★ナスティネイル」キャラクターデザイン・イラスト制作
▼ StudioZ様『ホップステップジャンパーズ』
2019/「ノーブルスタイル マフユ」イラスト制作
2019/「ヴァンパイアスタイル ハルタ」イラスト制作
2019/「ウィッチスタイル ナツキ」イラスト制作
2019/「リーパースタイル アキト」イラスト制作
2019/「過激派ナツキ」キャラクターデザイン
2019/「サイボーグアキト」キャラクターデザイン
2019/「帝王ボルス」キャラクターデザイン、スチルイラスト制作
2018/イラコン応援イラスト制作
▼ QUICK GAME LIMITED様『Battleship:War Girl』
2017/「Laffey」キャラクターデザイン・イラスト制作
2017/「USS Vestal」キャラクターデザイン・イラスト制作
2017/「Fletcher」キャラクターデザイン・イラスト制作
2017/「Yorktown」キャラクターデザイン・イラスト制作
2017/「Helena」キャラクターデザイン・イラスト制作
2022/DMM GAMES様『シュガーコンフリクト』「黒蜜パフェ」「コーヒーゼリーパフェ」キャラクターイラスト制作
2021/JORO/サンライズ様『コードギアス Genesic Re;CODE』「劉蒼」イラスト制作
2019/Cygames/Citail様『ワールドフリッパー』イラストレーターとして参加
2019/コロプラ様『クイズRPG 魔法使いと黒猫のウィズ』「バイトテロクレス」キャラクターデザイン
2019/スタジオキング様『ぼくとドラゴン』「アグラオ」キャラクターデザイン
2018/KLabGames/KADOKAWA様『ラピスリライツ ~この世界のアイドルは魔法が使える~』衣装デザイン協力
2018/X-LEGEND ENTERTAINMENT JAPAN様『暁のエピカ -Union Brave-』メインビジュアルイラスト制作
2017/DMM.com様『クラッシュ・オブ・パンツァー』「ラウラ・ソーン」キャラクターデザイン・イラスト制作
2017/SQUARE ENIX様『スクールガールストライカーズ ~トゥインクルメロディーズ~』衣装デザイン・イラスト制作
2017/Donuts様『Tokyo 7th シスターズ t7s 3rd Anniversary Live -CHAIN THE BLOSSOM-』応援イラスト制作(パンフレットに掲載)
2017/株式会社KOIKOI様『アニメコン』イラスト制作
▼ Live2D / Vtuber 
2022/バーチャルYoutuber MONONOKE 聖ルミル様 キャラクターデザイン
2022/バーチャルYoutuber Project VGlaffity 佐藤マヤ様 キャラクターデザイン
2022/バーチャルYoutuber I-STREAM ダリア・オルコット様 キャラクターデザイン
2022/バーチャルYoutuber はいぴんぐモナカ様 衣装デザイン
2021/バーチャルYoutuber メルビス様 キャラクターデザイン
2021/プロゲーマー ゆとりもやし様 キャラクターデザイン・イラスト制作
▼ TVアニメ
2017/『ゲーマーズ!』(TOKYO MX・サンテレビ・BS11・AT-X・他)2Dワークス
2017/『幼女戦記』(AT-X・TOKYO MX)特殊効果
2017/『BanG Dream!(バンドリ)』(TOKYO MX)特殊効果
2017/『AKIBA'S TRIP -THE ANIMATION-』(TOKYO MX・BSフジ・AT-X・他)特殊効果
▼ 書籍 / Webtoon
2022/フーモア/コピンコミュニケーションズジャパン/SANKYO様『ジェミニシティーアンドアンダー』キャラクターデザイン、本編作画
2022/ANYCOLOR様『にじさんじアーカイブス2021-2022』女性ライバー私服イラスト
2018/A.L.L.E.様『天壌神楽』「スサノオ」キャラクターデザイン
2018/ホビージャパン様『萌える!インド神話の女神事典』「ヴィダートリ&ダートリ」イラスト制作
2017/ディノス・セシール様『くまモンのいる風景』イラスト制作
2016/復刊ドットコム SS(スモールエス) Vol.46 2016 9月号 コピックメイキング掲載
2016/復刊ドットコム SS(スモールエス) Vol.45 2016 6月号 掲載
2014/飛鳥新社 SS(スモールエス) Vol.38 2014 9月号 掲載
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groyanderson · 3 years
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☆プロトタイプ版☆ ひとみに映る影シーズン2 第八話「シャークの休日」
☆プロトタイプ版☆ こちらは電子書籍「ひとみに映る影 シーズン2」の 無料プロトタイプ版となります。 誤字脱字等修正前のデータになりますので、あしからずご了承下さい。
☆ここから買おう☆
(シーズン2あらすじ) 私はファッションモデルの紅一美。 旅番組ロケで訪れた島は怪物だらけ!? 霊能者達の除霊コンペとバッティングしちゃった! 実は私も霊感あるけど、知られたくないなあ…… なんて言っている場合じゃない。 諸悪の根源は恩師の仇、金剛有明団だったんだ! 憤怒の化身ワヤン不動が、今度はリゾートで炸裂する!!
pixiv版 (※内容は一緒です。)
དང་པོ་
 高々とそびえる須弥山の麓。宙にはトンビやカラスが舞い、地上では鮎や鯉が戯れに滝を登る。その平穏な滝壺のほとりで、徳川徳松少年は私達に今生の別れを告げる。 『あんたらは何も気にしないでいい。地獄行きはぼくだけだ』 「そんな」  光君はしゃがんで徳松の両肩に触れた。 「利用されてただけで。地獄など!」 『ダメだ。御戌神は沢山殺しすぎた。誰かがその業を背負って行かにゃ、地獄の閻魔さんが困っちまう』  ……野暮な事実だけど、現代に地獄や極楽へ行く人は稀だ。大昔は全ての神仏と霊が宗教という秩序のもと、亡くなった人の魂を裁いたり報うための聖域が幾つも設けられていた。けど地球全土が開拓され人口過多の現代では、そういった聖地を置ける場所も管理する神仏も足りていない。誰もが知っている程の重罪人や、誰が見ても割に合わない一生を遂げた善人だけが、狭小な聖地へ招き入れられるんだ。それが当たり前となった平成の時代に徳松が『地獄』へ赴いたとしても、事務的な獄卒にちょっと話を聞かれて追い返されるだけだろう。ただ、江戸時代からずっと本物の地獄を生き続けた彼に、私もドマルもそんな残酷な事言えるわけがなかった。 「どうしてそこまで……島の人達が、あんたに見返りを?」 『見返りなど! これは誰かがやらにゃならねえ事だから。……そりゃ本当はぼくだって辛かった。大散減が飢えたらぼくも腹ペコになって、嫌だ嫌だって思いながら人殺しを。しかも殺るのはぼくと本来無縁だった来世達が! ぼくは……何も出来なかった。ゴメンナサイって思うしか出来なかった』 「僕が地獄へ行く」 『バカこくな……』 「こいてねえ!」  光君は徳松を抱きしめた。 「何が救済だ! この世界は誰かがババ引かにゃ成り立たねぇなら、僕が地獄へ行く! そして何一つ反省しないで永遠に場所取り続けてやる! あんたみたいな人が落ちてこれねぇように!!」 『……!』  すると光君の背中に後光が差していく。ドマルは無言で跪き合掌。私は徳松の隣に寄り添い、彼の顔から影を拭った。 「徳松さん、もう誰もこの件で地獄に落ちる事はありません。あなたは許されたんです」 「『え?』」  光君は振り返り、自分の後ろに光輪ができている事に気がついた。 「こいつは……!」 ༼ 正しい心のもとに、仏様は宿られる。今のこの青年の言葉は、あなたが犯した罪を浄化するに足る力があった。そもそも、殺生の罪とは誰か一人に擦り付けられる物ではない ༽  ドマルも徳松の傍に寄る。 『そんな……けどぼくは実際、何度も人殺しを』 「徳松さん」  これは、あなただけの問題じゃないんだ。 「人が生きるためには、誰かが絶対に殺生をしなきゃいけないんです。お肉を食べるためには、農家の人に動物を屠殺して貰わなきゃいけない。家を守るためには、ときどき業者さんに虫や鼠を駆除して貰わなきゃいけない。殺した本人が悪い、自分で殺してないならセーフ、じゃないんです」 ༼ 言っておくが、僧侶やヴィーガンなら無罪とかそういう事もないからな。草木を殺した死体を着て胡座をかいている坊主だって、もちろん業を背負っている。大事なのは、自分や大切な人々が生きるために糧となった命達への謝意。『謝罪』と『感謝』の心だ ༽ 『謝意……』  光君は徳松の頭を撫で、徳松と指切りをする。 「徳松様。僕達の救済は殺生って形だったけど、誰もせにゃもっと沢山人が死んでたかもだ。僕はあんたの苦しみをずっと忘れない。あんたと一緒にしでかした事、あんたと繋がる縁、全てを忘れない。だから、どうか、安らかに」 『光』  光君の後光は強まり、草葉の陰にまで行き渡る。するとそこから一匹のザトウムシが現れた。針金のように細い体を手繰る、か弱い盲目の虫だ。徳松は子犬のような笑顔を浮かべた後、もはや誰も傷つける事なきその小さな魂を率いて何処へと去っていった。 ༼ はあ、最高かよ。エモいなあ ༽  ドマルが呟いた。口癖なのかな、それ。 「ドマルはどうするの?」 ༼ 拙僧はあなたの本尊だ。ムナルの遺志をあなたが成し遂げた時、この自我は自然とあなたに帰するだろう ༽ 「そう。じゃあ、金剛を滅ぼすまで成仏はお預けだね」 ༼ 成仏……あいつみたいな事を言うな。そもそも拙僧は邪尊だ ༽  ドマルは須弥山の風景を畳み、また私の影に沈んでいった。あの世界で逝去した徳松は、私と光君の中で永遠に生き続けるんだ。
གཉིས་པ་
「じゃじゃじゃじゃあ、埋蔵金って徳川徳松を襲った大妖怪の事だったんですか!?」  空港エントランスにタナカDの馬鹿でかい声が響く。熾烈を極めた大散減浄霊から一夜、五月五日午前九時。私達はしたたびの締めコメントを収録している。けど佳奈さんと二人きりじゃない。この場には玲蘭ちゃん、後女津親子、そして光君がいる。モノホンのみんなで予め打ち合わせした筋書きを、玲蘭ちゃんがカメラに向かって話す。 「したたびさんが歌の謎を解いて下さって、助かりました。マジムンは私達霊能者が協力して、一匹残らず退治しました。ね、斉一さん」 「え! え……ええ!」  斉一さんは『狸おじさん』のキャラを再現しようと、痛ましい笑顔を作った。 「いやぁ、大変だったんすよ。でもね、私の狸風水で! 千里が島の平和は……ぽ、ぽんぽこ、ぽーん、と……」 「た、狸おじさん? ひょっとして泣いてるんですか?」  タナカDが訝しむ。その涙は失った家族を思い出してのものか、はたまた安堵の涙か。カメラに映らない万狸ちゃんと斉三さんも、唇をぎゅっと噛んだ。 「い……いえね……俺今回、割とマジで命がけで頑張ったから……撮ってなかったなんてあんまりじゃないっすか、タナカDっ!」 「なはははは、そりゃすいませんねぇ! こっちも色々とおみまいされてまして……ぶえぇっくしょん!!」  そういえば光君が島民達に拉致されてから色々ありすぎて、私も佳奈さんもタナカDの事をすっかり忘れていた。スマホに入っていた何十件もの不在着信に気がついたのは、昨晩ホテルに戻っていた道中。二人で慌ててタナカDを迎えに行くと、彼は何故か虫肖寺の井戸の中で震えていたんだ。 「タナカさん、そっちは一体何があったんですか?」 「聞いてくれますか? 僕はねぇ、��生で一番恐ろしい思いをしたんですよぉ……」  未だ風邪気味な声でタナカDは顛末を語った。あの時島民達に襲われたタナカDは、虫肖寺のお御堂へ拉致された。そこの住職はタナカDに、「肋骨を一本差し出せばしたたびチーム全員をこの島から無事に帰してやる」というような脅迫をする。祟りなんて半信半疑だったタナカDは千里が島を『島丸ごと治外法権の��バいカルト宗教村』だと判断、演者の命を優先するため取引に応じる事に。ところが「肋骨は痛そうだしちょっと……」「小指の骨とかで妥協して頂けませんかねぇ?」「足の小指です」などと交渉に交渉を重ねた結果、島民達を怒らせて殺されかけてしまう。慌ててお御堂から逃げ出したがすぐに追っ手が来たため、タナカDは咄嗟に井戸を降りて身を隠した。しかし数分やり過ごして地上へ戻ろうとしたその時、地震や爆発音などあからさまに異常事態が起きておちおち井戸から出られなくなってしまったのだという。色々とツッコミどころが満載な顛末だ。 「あなた、カルト相手に演者の命を値切りしたんですか」 「悪かったですって。けどあの時は本当に怖かったんですよぉ、紅さんだって同じ立場だったら値切るでしょぉ?」 「それは暗にまた私を小心者だと言ってるんですか? この三角眉毛は??」 「一美ちゃん、ここでキレたら小心者だよ!」 「なっはっはっはっはっは!!」  なんだか腑に落ちないけど、まあタナカDが無事だったのは本当に良かった。思い返せば虫肖寺という名前は『虫の肖像という名を冠したお寺』で、さらに漢字を繋げて読むと『蛸寺』になる。つまりそこも八本足のザトウムシ怪虫、大散減を祀る場所だったんだろう。 「皆さん、もうすぐ搭乗開始が」  光君が腕時計を見て告げる。二泊三日、色々あった千里が島ともついにお別れだ。それでも、この地で出会った人達や出来事、それら全ての『ご縁』は、決して捨てるべきじゃない大事なものだと思う。 「光君」  私は化粧ポーチから青いヘアチョークを取り出し、光君に手渡した。 「引越しが落ち着いたら、連絡してね」 「モチのロンで。一美ちゃんいないと、東京で着る服など何買えばいいかわからないんだから」  光君は徳松の成仏を機に、役場の仕事を辞めて島を出る事にしたそうだ。運転免許を取ったらすぐに引っ越すらしい。今は一時のお別れだけど、またすぐに会える。 「それじゃあみんな、帰るよ」  佳奈さんがここにいる全員の手を取った。 「……東京へ帰るよ!」 「「「おー!」」」
གསུམ་པ་
 それから数週間経ち、したたびで千里が島編がオンエアされる頃。  宗教法人河童の家は、『リムジン爆発事故で教祖含め大勢の信者が亡くなった』事故で、アトムツアー社に業務上過失致死の集団訴訟を起こした。リムジンを居眠り運転をしていたアトム社員が新千里が島トンネル前のコンビニに突っ込み、そこに設置されていたプロパンガスに引火、大炎上を起こした……という筋書きだ。この捏造によって私がコンビニを焼却した件も不問になり、私は本当に河童の家さんに落とし前をつけて貰った事になる。なんだかだぶか申し訳ない気もしたけど、先日あんこう鍋さんにお会いしたら『アトムから賠償金めっちゃふんだくれたんでオッケーす、我々はただの笑いと金が大好きなぼったくりカルトですから』と一笑に付してくれた。  加賀繍さんは、玲蘭ちゃんと斉一さんが辞退した除霊賞金三億円を一切合切かっさらっていった。その資金を元手に、電話やスマホアプリで人生相談ができるサービス『みんなのぬか床』の運営を開始。それが大ヒットして、今度は星占い専用人工衛星とやらを打ち上げる計画をしているそうだ。私も興味本位で一度ビデオチャットを課金してみたら、魔耶さんと禍耶さんが相談に乗ってくれた。そういえばこのサイトには、プロフィールも名前もない謎の占い師と繋がる事がある……なんて都市伝説があったような。  後女津親子は失った斉二さんの分の戦力を補充するため、木更津のどこかにあるという聖地『狸の里』で一から修行し直すと言っていた。斉一さんは生きながら強力な妖怪の魂を持つ半妖(はんよう)という状態を目指し、万狸ちゃんと斉三さんもそれぞれ一人前の妖怪になれるよう鍛錬を欠かさないとのことだ。ちなみに万狸ちゃんは九尾の狐みたいに糸車尻尾をたくさん生やして、佳奈さんの童貞を殺す服を着た女を殺す京友禅メイド服に対抗する服を作るのが目標らしい。  玲蘭ちゃんはなんと、あの後再び千里が島に行ったそうだ。今度は沖縄から神様を大勢率いて、長年大散減によって歪んでいた島の理を正したんだという。そこまでしたのにアトムツアーから何の見返りも受け取らなかったのは、『あんな賠償やら何やらで倒産寸前の会社と今更縁を持ちたくないから』。代わりに島の魂達から感謝の印にと、ちゃんと浄化済みの大散減のエクトプラズムをたくさん授かったそうだ。これまで多くの人々が追い求めていた徳川埋蔵金は、玲蘭ちゃんが手に入れたんだ。  さて。一方私はというと、顔のかなり目立つ位置にニキビができてしまいちょっぴりヘコんでいる。しかもこんな時に限って、メッセージアプリで久しぶりに光君から連絡が来た。だぶか、これが想われニキビというやつなんだろうか。 『From:あおきち 映画の前売チケットがたまたま二枚で! ご興味など?』  ……うーん、なんてベタな誘い文句! 返信をしたら詳しく経緯を説明してくれた。  実は来週公開の『シャークの休日』というイタリア映画が、光君が以前務めていた千里が島観光課とのタイアップで『全編南地語字幕上映』という企画をやるらしい。それで光君にも、地元の元同僚さんからチケットが送られてきたそうだ。イタリア人がチャキチャキの南地語を喋ってるような字幕ってまるで想像がつかないけど、確かに面白そうだと思った。 「えーと、『来週の月曜か木曜なら木曜がいいです』……と」  実はどっちも予定は空いているけど、ニキビを治したいから遅めにして貰った。返信を終えた私は早速洗面所へ。さっきお風呂で洗顔したとはいえ、ニキビの箇所はもう一度念入りに洗ってからちゃんとスキンケアしよ……
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Fjórði
 そして一週間後、『トラップブラザーズシアター東雲(しののめ)』にて。 「あ、一美ちゃん! ごめん、お待たせを!」  平日昼間にも関わらず混雑する複合ショッピングセンターで、私は道に迷った青木光、恋人の光君をメッセージアプリ頼りに探し出した。 「あれ、キョンジャクとカンリンは?」 「それが、なくなっちゃったんだ。探してるから見つけたら教えて。そんなことより、行こう?」  この期に及んで『デートできる服を持ってない』などと言い出す恋人を助けてやるため、私は映画鑑賞の時間が近付く前にメンズファッションフロアへ向かった。まるでコーディネートの基本もなっていない男に、流行に合わせた服装を宛がう。それだけで「さすがプロは違う」と煽てられるのだ。 「一美ちゃん? ひょっとして、退屈で?」 「ううん、光君と一緒にいられて楽しいよ」  上映十五分前になり、私達は映画館に戻った。ロビーのスクリーンでは、丁度今日見る作品『シャークの休日』のトレイラーが流れていた。 『餌食である人類の世界を見てみたい……海底は人喰いザメの王国から、自由を求めるサメ姫シャークリー・シャックバーンがローマにやって来たぞ! 姫は魔法で人間に化けて新聞記者と恋仲になるけど、デート中『真実の口』に手を入れたらサメだと見破られちゃった! 魔法が解けて、ローマの人々をヤケ食いし始めるお姫様……全伊震撼の大パニックムービー誕生!』  お世辞にも興味をそそられる内容とは思えないが、私は今までしてきたように楽しそうに振る舞う。 「映画、楽しみだね」 「うん。あ、一美ちゃん、あそこに真実の口が!」  光君が嬉々として示した方向には、記念写真が撮れる真実の口のパネルがあった。彼はタイマー撮影用スタンドに自分のスマートフォンをセットした。 「ねえ、光君。作中の真実の口って、トレイラーで喋ってたよね。『サメ……ウソ……』って。これも手を入れたら喋るかな?」 「一緒に確かめてみるので。いっせー……」 「のー……」 「「せ!」」 『シタタビ……ウソ……』  その時、私はこの真実の口が何か妙な事を言ったように聞こえた。シャッター音と被って耳が錯覚を起こしただけ、だろうか。 「ごめん、もう一回手を入れてみていい?」 「モチのロンで」  二人でセンサー部分に再び手をかざす。 『シタタビ……ドッキリ!』  ヌーンヌーン、デデデデデン♪ ヌーンヌーン、デデデデデン! 突然、テレビ湘南制作『ドッキリ旅バラエティしたたび』主題歌、『童貞を殺す服を着た女を殺す服』のイントロが映画館ロビーに響き渡った。忽ちこの身体は自らの意志に逆らい跳躍し、入場口とは反対方向のエスカレーターへ飛び降りていた。先月末、ドラマ『非常勤刑事』の撮影で主演の男に「一度も見破れないのはだぶか君の才能だ」と言われた記憶が脳で想起される。 「って、サメえええぇぇえええ!?」  エスカレーター階下にはサメ帽子を被ったエキストラの大軍が群がっていた。私はコミカルに叫び、スカートスタイルにも関わらず粗暴に下りエスカレーターを駆け上がった。すると階上には、『ドッキリ』と書かれたプラカードを掲げる光君と志多田佳奈が待ち受けていた。 「ドッキリ大成功ー! 志多田佳奈のドッキリ旅バラエティ、」 「「したたびでーす!」」  悔しがってどうこうなるわけでもないはずだが、この身体はヒステリックに地団駄を踏んでいた。 「やいやいやい小心者! ハニートラップに引っかかるなんてまだまだ小心者だぞ小心者!」 「うるさい万年極悪ロリータ! そこの真実の口で実年齢をバラしてやろうか!?」 「うわぁ~、みみっちー」  しかし、これを放送するのは芸能事務所に許可されるのだろうか。私はまだ世間に正式に発表できるほど、彼と進展した関係ではないはずだ。 「あのね、佳奈さん。私と光君は今日が初デートだし、まだ事務所に何も言っていないんです。こんなのオンエアされたらこちとらたまったもんじゃないんですよ!」 「あ、社長さんには私が色つけて説明しといたから大丈夫だよ」 「勝手に何してくれちゃってるんですか!?」 「だってだって、光君の一美ちゃんへの愛は本当だよねー?」  光君は気恥しそうに真実の口へ手を入れた。 『……ホント』  よく見ると真実の口は、画角外のタナカDが裏声で喋っていたようだ。 「初デートを返せこの三角眉毛ェェ!!」 「ぬわははははは!! ごめんなさいって! ナハハハ!」 「一美ちゃんごめん、本っ当ごめん! これで堪忍を!」  光君が私に何やら縦長なフリップを差し出した。それは特大サイズに拡大印刷されたシャークの休日の前売券だ。 「『映画の世界へご招待! リアルシャークの休日』……『inローマ』ああぁ!!?」 「そ! 今回のしたたびは海外企画、イタリア編! 実は私、この映画の日本版主題歌を担当させてもらったの。そのPVを、ラブラブなお二人に撮ってきて貰いまーす!」 「え、じゃあ佳奈さんは今回行かないんですか?」 「うん。だって主題歌が入るニューアルバム、まだ収録全曲終わってないし。代わりにPVでは一美ちゃんの彼氏役が必要でしょ? だから光君を呼んだの」  そういう事だったのか。今回は光君が撮影に同行するのだ。 「ドッキリは正直ちょっと気が引けたかもけど、テレ湘さんが僕達を海外旅行に連れてってくれるんだから。ローマで本物の真実の口やったり、トレビの泉でコイン投げるなど!」  光君はさぞ嬉しそうに小躍りした。だが、それでは浅はかというものだ。 「光君、ちなみにローマで何をするか知ってるの?」 「うん。だから、映画みたいに真実の口とか……」 「そのフリップ、『inローマ』の下にやたら余白があるよね。よく見て、端がめくれるようになってる」 「え? あっ本当だ! タナカさん……」 「いいですよ、めくって」  フリップから粘着紙を剥がした光君は、前髪で表情が隠れていても解る程、顔面が蒼白した。フリップ上に現れた文章は、上の文字と繋げて読むと『映画の世界へご招待!���リアルシャークの休日inローマ県オスティア・ビーチ~スキューバダイビングで人喰いザメの王国へ~』と書かれている。 「そっちへ!?」  彼もまた、私と同様に番組に騙されていたという事だ。するとタナカDが高笑いしながら、タブレットPCで企画書を開いた。 「お二人には最初の三日間でライセンスを取得して、四日目にサメと潜って頂きます。天候とかあるので五日目は予備日にしていますが、運が良ければ真実の口にも行けるかもしれませんよぉ」 「行けるかもしれませんよぉ、じゃないですよ。何が悲しくてイタリアまで行ってサメのいる海に潜らなきゃいけないんですか!」 「あやや……あやややや……」 「しかもこんなショッピングセンターでネタバラシしたって事は、どうせここで荷物買って今から行くんでしょ? 予算一万とかで」 「さすが紅さん、よくわかってらっしゃる」 「今から!? しかも一万円で旅支度を!?」 「安心して下さい、一人一万です。うははははははは!」  私達したたびチームにとっては定石である無秩序な行動に、光君はただ困惑している。 「じゃあ光君、衣装買いに行くよ。デートに行く服がなかったなら、PVに出る服だって持ってないでしょ」 「えっでも、流石にダイビングスーツは現地じゃ?」 「サメと泳ぐだけで終わらせるわけないでしょ? だぶか海中ロケなんてさっさと終わらせて、二人で街ブラする撮れ高で佳奈さんのPV埋め尽くしてやるんだ!」 「そ、そうだ……せにゃ! 見てろよ佳奈さん!」 「ふっふっふー。そう簡単にいくかな? 衣装に予算使いすぎてだぶか後で後悔するなよっ!」 「国際モデルのこの私のプチプラコーデ力を侮らないで下さい。だぶか佳奈さん本人が出てるPVより再生数稼いでやる!」  斯くして、また私達は旅に出る事になった。『行った事のない場所にみんなで殴り込んで、無茶して、笑い合って、喧嘩して、それでも懲りずにまた旅に出る』とは佳奈さんの言葉だ。それが私にとっての日常であり、私はこのような日々がいつまでも続くと漠然と思い込んでいる。
 し か し 、 そ れ で は こ の 『 私 』 に 金 剛 の 有 明 は 訪 れ な い 。 間 も な く 時 が 来 る 、 金 剛 の 楽 園 ア ガ ル ダ が こ の 星 を 覆 い 尽 く す の だ 。
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kachoushi · 11 months
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各地句会報
花鳥誌 令和5年6月号
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坊城俊樹選
栗林圭魚選 岡田順子選
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令和5年2月2日 うづら三日の月花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
厨女も慣れたる手付き雪掻す 由季子 闇夜中裏声しきり猫の恋 喜代子 節分や内なる鬼にひそむ角 さとみ 如月の雨に煙りし寺の塔 都 風花やこの晴天の何処より 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年3月2日 うづら三日の月花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
山焼きの煙り静かに天昇る 喜代子 盛り上がる土ものの芽の兆しあり 由季子 古雛や女三代つゝましく 都 青き踏む館の跡や武者の影 同 日輪の底まで光り水温む 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年3月4日 零の会 坊城俊樹選 特選句
桃の日のSt.Luke’s Hospital 光子 パイプオルガン天上の春連れませり 順子 指を向け宙に阿弥陀の春の夢 いづみ 春の川大東京を揺蕩ひぬ 美紀 聖路加の窓ごとにある春愁 眞理子 雛菊もナースキャップも真白くて 順子 聖ルカを標としたる鳥帰る 三郎 印度へと屋根とんがりて鳥雲に 佑天 鳥雲に雛僧の足す小さき灯 千種 学僧は余寒の隅に立つてをり きみよ
岡田順子選 特選句
春陽に沈められたる石の寺 美紀 春空に放られしごと十字架も 同 春潮の嫋やかな水脈聖ルカへ 三郎 鳥雲に雛僧の足す小さき灯 千種 涅槃西風吹きだまりては魚市場 いづみ 聖路加の鐘鳴る東風の天使へと 俊樹 皆春日眩しみ堂を出で来たり 千種 桃の日のSt.Luke’s Hospital 光子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年3月4日 色鳥句会 坊城俊樹選 特選句
春愁の揺れてをるなりだらり帯 愛 立子忌や飯とおさいにネモフィラ猪口 勝利 春眠し指に転がす砂時計 かおり ゆらめいて見えぬ心と蜃気楼 孝子 春潮のかをり朱碗の貝ひらく 朝子 ファシズムの国とも知らず鳥帰る たかし 立子忌の卓に煙草と眼鏡かな 睦子 毛糸玉ころがりゆけば妣の影 同 わが名にもひとつTあり立子忌よ たかし 波の綺羅とほく眺めて立子の忌 かおり 灯を消してふと命惜し雛の闇 朝子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年3月6日 花鳥さざれ会 坊城俊樹選 特選句
この空のどの方向も春日燦 和子 思ひ出はいろいろ雛の女どち 同 うららかや卒寿に恋の話など 清女 鳥帽子の小紐手をやく京雛 希 耳よりの話聞きゐる春の猫 啓子 地虫出づ空の青さに誘はれて 雪 意地を張ることもなくなり涅槃西風 泰俊
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年3月10日 さくら花鳥会 岡田順子選 特選句
裏路地の古屋に見ゆる雛祭 実加 子等笑ふお国訛りの雛の客 登美子 彼岸会の約束交はし帰る僧 あけみ 筆に乗り春の子が画く富士の山 登美子 うららかな帰り道なり合唱歌 裕子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年3月10日 鳥取花鳥会 岡田順子選 特選句
春夕焼浜の民宿染めてをり すみ子 青粲粲空と湖面と犬ふぐり 都 水車朽ちながらも春の水音して 和子 朝東風や徒人の笛は海渡る 益恵 枝垂梅御幣の揺れの連鎖して 宇太郎 春の婚オルガン春の風踏んで 都
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年3月11日 枡形句会 栗林圭魚選 特選句
啓蟄やボール蹴る子は声がはり 恭子 海近き山の椿の傾きて 和代 啓蟄の光を帯びし雲流る ゆう子 鳥鳴いて辛夷の甘き香降る 白陶 一人言増えたる夕べ落椿 恭子 小気味よき剪定の音小半日 多美女 一端の鋏響かせ剪定す 百合子 ふる里の椿巡りや島日和 多美女 剪定や句碑古りて景甦る 文英 剪定や高枝仰ぐ褪せデニム ゆう子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年3月13日 武生花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
雪吊の縄の解かれて睡り覚む 世詩明 家康公腰掛け松や地虫出づ ただし 捨鉢な女草矢を放ちけり 昭子 屋号の名一字継ぎし子入学す みす枝 花冷や耳のうしろといふ白さ 昭子 坐りゐて炬燵の膝のつつましく 世詩明 対座したき時もあるらん内裏雛 みす枝
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年3月13日 なかみち句会 栗林圭魚選 特選句
摘草のさそひ届きぬ山の友 ことこ 蒼天に光の礫初燕 三無 陽炎のけんけんぱあの子をつつむ あき子 朝戸風見上げる軒に初つばめ 同 摘み草や孫を忘れるひとしきり 和魚 かぎろへる海原円く足湯かな 聰 陽炎や古里に建つ祖母の家 ことこ 我家選り叉来てくれし初つばめ あき子 陽炎ひて後続ランナー足乱る のりこ 新聞を足してつみ草ひろげたり あき子 つみ草や遠くの鉄橋渡る音 史空
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年3月14日 萩花鳥会
熔岩の島生き長らへし藪椿 祐子 寝静まり雛の酒盛り夢の間に 健雄 田楽や子らの顔にも味噌のあと 恒雄 雑草も私も元気春日向 俊文 猫抱いてぬくぬく温し春炬燵 ゆかり 子自慢の如く語るや苗売よ 明子 雲梯を進む子揺らす春の風 美惠子
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令和5年3月15日 福井花鳥会 坊城俊樹選 特選句
雪吊りのほどけて古木悠然と 笑子 落椿きのふの雨を零しけり 希子 夜半の軒忍び歩きの猫の恋 同 立雛の袴の折り目正しくて 昭子 桃の花雛たちにそと添はせたく 同 口笛を吹いて北窓開きけり 泰俊 手のひらを少し溢るる雛あられ 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年3月16日 伊藤柏翠記念館句会 坊城俊樹選 特選句
雪吊の縄のゆるみに遊ぶ風 雪 奥津城の踏まねば行けぬ落椿 同 まんさくに一乗川の瀬音かな 同 よき言葉探し続ける蜷の道 すみ枝 春眠の赤児そのまま掌から手へ 同 足裏に土のぬくもり鍬を打つ 真喜栄 強東風の結界石や光照寺 ただし 裸木に降りかかる雨黒かりし 世詩明
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年3月17日 さきたま花鳥句会
春雨に黙し古刹の花頭窓 月惑 震災の地に鎮魂の東風よ吹け 一馬 春昼や女房のうつす生あくび 八草 ととのへし畝に足跡朝雲雀 裕章 路地裏の暗きにありて花ミモザ ふゆ子 薄氷や経過観察てふ不安 とし江 拾ひよむ碑文のかすれ桜東風 ふじ穂 水温む雑魚の水輪の目まぐるし 孝江 薄氷の息づき一縷の水流る 康子 二月尽パンダ見送る人の波 恵美子 ほろ苦き野草の多き春の膳 みのり 梅園に苔むし読めぬ虚子の句碑 彩香 強東風老いてペダルの重くなり 静子 鉛筆はBがほどよき春半ば 良江
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令和5年3月19日 風月句会 坊城俊樹選 特選句
一族の閼伽桶さげて彼岸寺 芙佐子 隠沼に蝌蚪のかたまり蠢きぬ 幸風 セスナ機の音高くして地虫出づ 月惑 この山の確と菫の一処 炳子 石仏に散華あまねく藪椿 要 年尾とはやはらかき音すみれ草 圭魚 茎立の一隅暗き室の墓 千種 春塵の襞嫋やかに観世音 三無
栗林圭魚選 特選句
ビル影の遠く退く桜東風 秋尚 古巣かけメタセコイアの歪みなし 千種 寄せ墓の天明亨保花あけび 同 色を詰め葉の艶重ね紅椿 秋尚 ひとつづつよぢれ戻して芽吹きけり 同 信号の変り目走る木の芽風 眞理子 助六の弁当買うて花人に 千種
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年3月21日 鯖江花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
元三大師夢のお告げの二日灸 雪 新しき雪夜の恋に雪女 同 恋てふも一夜限りを雪女 同 懐手もつともらしく頷けり 昭子 石庭に音立て椿落ちにけり 同 雛簞笥何を隠すや鍵かけて 同 貸杖の竹の軽さや涅槃西風 ただし 石どれも仏に見えて草陽炎 同 泰澄の霊山楚々と入彼岸 一涓 制服も夢も大なり入学児 すみ枝 露天湯に女三人木の葉髪 世詩明 歩きつつ散る現世の花吹雪 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年3月26日 月例会 坊城俊樹選 特選句
門出祝ぐ花の雨とてももいろに はるか 花色の着物纏ひて卒業す 慶月 街の雨花の愁ひの透き通り 千種 蹄の音木霊となりて散る桜 政江 フランス語のやうにうなじへ花の雨 緋路 大屋根をすべりて花の雨となる 要 花屑へまた一片の加はりぬ 緋路 永き日のながき雨垂れ見て眠し 光子 宮裏は桜の老いてゆくところ 要
岡田順子選 特選句
金色の錠花冷えのライオン舎 緋路 漆黒の幹より出づる花白し 俊樹 白々と老桜濡るる車寄せ 要 花揺らし雨のつらぬく九段坂 はるか 漆黒の合羽のなかに桜守 光子 花の夜へ琴並べある神楽殿 はるか 春雨や無色無音の神の池 月惑
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年3月 九州花鳥会 坊城俊樹選 特選句
今昔の小川にしのぶ蜆かな 成子 薔薇の芽の赤きは女王の予兆 ひとみ 潮こぼしながら蜆の量らるる 朝子 餌もらふ鯉をやつかみ亀の鳴く 勝利 突きあげし拳の中も春の土 かおり 持つ傘をささぬ少年花菜雨 ひとみ 涅槃西風母も真砂女も西方へ 孝子 亀の鳴く湖畔のふたり不貞だと 勝利 口紅は使はれぬまま蝶の昼 喜和 長靴の子はまつすぐに春泥へ ひとみ パグ犬と内緒のはなし菫草 愛 息詰めて桜吹雪を抜けにけり 孝子 ふと涙こぼれてきたる桜かな 光子 健やかな地球の匂ひ春の草 朝子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
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tsthxh · 4 years
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魔女の霊薬 種村季弘
十六世紀ドイツの画家ハンス・バルドゥングス・グリーンに、「魔女たち」と題して、数人の魔女が恍惚状態で飛翔したり、そのための準備をしているらしい場景を描いた一幅の銅板画がある。後方に水平に浮遊している老婆が片方の手に尖の二股状になった杖を持ち、もう一方の手で、なかば浮き上った若い娘の腰を抱えて何処(いずこ)かへ拉し去ろうとしている。前景右手には、片手にもうもうと煙を上げる魔香の器を掲げて今にも地を離れんばかりのエクスタシーに浸っている女がいる。
注目すべきはしかし、それよりさらに前景左手の女である。彼女は左の手に何やら呪文のようなものを記入した紙片を持ち、もう一方の手を股間に押入して(後方にぐつぐつ煮えている釜から取り出したものであろう)塗膏(ぬりあぶら)らしきものを陰部に塗布しているのである。呪文と見えたのは、あるいは塗膏の製法または用法を書きとめた処方箋でもあろうか。仔細に見ると、この銅版画は映画的な連続場面で構成されていて、最前景の塗膏を塗布している魔女が遠景に退くのにつれて、徐々にエクスタシーに陥りながら催眠状態で飛翔する(もしくは飛行感覚に襲われる)過程を刻明に記述していることがわかる。
バルドゥングス・グリーンばかりではない。ゴヤも(「サバトへの道」)、アントワーヌ・ヴィルツ���レオノール・フィニーも、古来魔女を描いたほとんどの画家が、箒にまたがって空中を飛行する魔女を描いた。魔女は飛ぶのである。しかも股間にあやしげな塗膏をなすり込むことによって。これこそが悪名高い「魔女の塗膏」であった。
ところで、一体、魔女の塗膏の成分はどんなものだったのだろうか。血やグロテスクな小動物のような、さまざまの呪術的成分を混じてはいるけれども、主成分はおおむね幻覚剤的な薬用植物であったようだ。ゲッチンゲン大学の精神病理学学者H・ロイナー教授は魔女の塗膏の成分を分析して、混合されたアルカロイドの種類をおよそ五種に大別した。
一、      イヌホオズキ属のアトロパ・べラドンナから抽出されるアトロビン。
二、      ヒヨスから抽出したヒヨスキアミン。
三、      トリカブトのアコニチン。
四、      ダトゥラ・ストニモニウムから取ったスコポラミン。
五、      オランダぱせりからのアフォディシアクム。
これらの各成分から醸し出される効果はまず深い昏睡状態であり、ついで、しばしば性的に儀式化された夢幻的幻視、飛行体験などである。おそらく媚薬(アフロディシアクム)として常用されたオランダぱせりは性的狂宴効果を高めたであろう。魔女審問の記録(十六、七世紀)には、実際におこなわれたものか、それともたんなる幻覚であったの定めではないか、ソドミー、ぺデラスティー、近親相姦のような倒錯性愛の告白がいたるところに見られる。告白された淫行のなかには悪魔の肛門接吻(アナル・キス)のように入社儀式化されているものもあった。アコニチンによる動悸不全はおそらく飛翔からの失墜感覚を惹起した。またベラドンナによる幻覚は、はげしく舞踊と結びつくと運動性の不安――すなわち飛行感覚を喚起する。睡眠への堕落、性的興奮、飛行感覚は、こうして各成分の作用の時差によって交互に複雑に出没する消長を遂げるものにちがいない。
使用法は、右のアルカロイド抽出物の混合液を煮つめたものに、新生児の血や脂、煤などを加えて軟膏状にこしらえたものを、太腿の内側、肩の窪み、女陰のまわりなどにすり込むのである。さて、細工は流々、はたして所期の効果が得られるであろうか。
現代の学者で魔女の塗膏を実際に当時の処方通りに造って人体実験をしてみた人がいる。自然魔術と汎知論、あるいはパラケルスス研究やシュレジア地方の伝説採集の研究で高名な民俗学者ウィルーエーリッヒ・ポイケルト教授である。一九六〇年、ポイケルトと知人のある法律家は、十七世紀の魔女の塗膏を処方通りに復元して、こころみに自分の額と肩の窪みにすり込んでみた。成分はベラドンナ、ヒヨス、朝鮮朝顔、その他の毒性植物を混合したものであった。まもなく二人はけだるい疲労に襲われ、ついで一種の陶酔状態で朦朧となり、それから深い昏睡状態に陥った。目がさめたのようやく二十四時間後で、かなりの頭痛を覚え、口腔からからに渇き切っていた。二人はそれから、時を移さずにぞれぞれ別個に「体験」を記述した。結果はほとんど口裏を合わせたように一致し、しかも、三百年前、異端審問官の拷問によって無理矢理吐き出させられた魔女たちの告白とおどろくべき一致を示したのである。
「私たちの長時間睡眠のなかで体験されたものは、無限の空間へのファンタスティックな飛翔、顔というよりはいやらしい醜面をぶら下げている、さまざまな生き物囲まれたグロテスクな祭り、原始的な地獄めぐり、深い失墜、悪魔の冒険などであった。」(ポイケルト『部屋のなかの悪魔の亡霊』)
してみると十六、七世紀の魔女たちの証言はかならずしも根も葉もない虚構ではなかったのである。一五二五年に『異端審問書』を書いたバルトロメウス・デ・スピナは、当時の有名な医者ぺルガモのアウグストゥス・デ・トゥレが、その家の女中が部屋のなかで素裸になり意識を失って死んだように床に倒れているのを発見した委細を記録している。翌朝、正気に戻ったところを尋ねてみると、彼女は「旅に出ていた」と答えたという。どうやら塗膏を使用したのである。ルネッサンス・イタリアの自然科学学者ヒエロニムス・カルダーヌス(カルダーノ)も旅の幻覚を伴う塗膏の話を書いている。
「それは、おどろくべき事物の数々を見させる効力と作用を有しているとされ……大部分は快楽の家、縁なす行楽地、素晴らしい大宴会、種々様々のきらびやかな衣装を着飾った美しい若者たち、王侯、貴顕の士、要するに人の心を呪縛し魅するありとあらゆるものを目に見させ、ために人びとはてっきりこれらの気晴らしや快楽を享楽し娯しんでいると錯覚さえする。彼らはしかし、一方では、悪魔、鳥、牢獄、荒野だの、絞首吏や拷問刑吏の醜怪な姿だの、とかをも眼にするのであって……そのため非常に遠い奇妙な国を旅行したような気がするほどである。」
おそらく現代の幻覚剤による「旅(トリップ)」と同じような、未知の空間への旅行が体験されたのであろう。ヒエロニムス・ボッシュの「千年王国」の天国と地獄を一またぎするような、至福と恐怖がこもごも登場するその旅の旅行の体験の内実は、「ビート族のベヨーテ生活」の至福共同体が「ある敷居を境に苦痛の闇へと転落し、そこからヒップスター生活が犯罪の世界へ繋っていく」(ワイリー・サイファー)ところまで、現代の幻覚剤体験そっくりだったようだ。
 幻覚剤文明が現代の特産物ではないように、魔女の塗膏もキリスト教的中世独特の薬物ではなかった。それは古代ローマにも、それ以前の蒼古たる地中海文明的なかにも、明らかに存在していた。ただ、またしてもその意味が違っていたのだ。キリスト教的中世の魔女の塗膏が忌むべき禁止の対象であったのにひきかえ、そこでは同じものが驚異の対象だったからである。
もっとも著名な例は、アプレイウスの『黄金の驢馬』の主人公ルキウスが魔女めいた小婢フォティスの導き屋根裏の小部屋の扉の隙間ごしに覗き見るパンフォレエの変身であろう。ミロオの妻パンフォレエは人眼に隠されて塗膏を身体中に塗り、鳥に変身して夜な夜な恋する男のもとへの飛んでゆく。
「見るとパンフォレエは最初にすっかり着ていた着物を脱いでしまうと、とある筐(はこ)を開いて中からいくつもの小箱を取り出し、その一つの蓋を取り去って、その中に入った塗膏をつまみ取ると、長いこと掌でこねつけておりましたが、そのうち爪先から頭髪のさままでからだじゅうにそれを塗りたくりました。そいでいろいろ何かこそこそ燭台に向ってつぶやいてから、手足を小刻みにぶるぶると震わせるのでした。すると、体のゆるやかに揺れうごくにつれて柔かい軟毛(にこげ)がだんだんと生え出し、しっかりした二つの翼までが延び出て、鼻は曲って硬くなり、爪はみな鉤状に変わって、パンフォレエは木菟(みみずく)になり変わったのです。
そうして低い啼き声を立てると、まず様子を吟味するように少しずつ地面から飛び上がるうち、次第に高く上がってゆくと見るまに、いっぱい羽根をひろげて、外へ飛んでってしまいました。」(呉茂一訳)
この場合にもパンフォレエの羽化登仙的な至福感は事の一面を物語っているにすぎない。同じ塗膏をフォティスから手に入れたルキウスは、同じようにそれを身体中に塗りたくりながら鳥とは似もつかぬ鈍重な驢馬に変身してしまう。それは天上的なものの失墜した果ての、道化た、暗い、醜悪な実相である。以後、彼はヒエロニムス・カルダーヌスのいわゆる「非常に遠い奇妙な国」の間をさまざまの魔物や物の怪に囲まれながらさまよいつづけなくてはならない。天上の飛翔は、一転、暗い冥府の旅に変るのである。
さて、このように両極的な作用を及ぼす『黄金の驢馬』の魔女の塗膏の成分は、一体どのようなものだったのであろうか。フォティスはこれらの驚異が「小さな、つまらない野草のおかげで」成就すると説明している。「茴香(ういきょう)をちょっぴり桂の葉をそえ、泉の水に浸したものを身に浴びるとか、飲むとかするだけ」でよく、また変身の解毒剤には「薔薇の花」を食べればよい。これ以上の説明がないので詳細は不明であるが、塗膏が茴香や桂の葉を含むいくつかの野草から合成されたことだけはたしかである。
ローマ文学史上、アプレイウス(一二三頃~一九〇年?)が登場するのは白銀時代も終焉してからのことであった。すでにこの頃、オリエントの異教はローマに流入して熱病のような猛威をふるっていた。しかし魔女の薬草はこれより早く、すでに黄金時代から重要な文学的トポスとしてしばしば詩文学の上に登場している。さいわい、ゲオルク・ルックという学者が黄金時代の四人の詩人に焦点をしぼって、『ローマ文学における魔女と魔法』について論じているので、これを参照しながらローマにおける魔女の塗膏の繁昌とその源泉をしばらく訪ねてみよう。
アプレイウスのパンフォレエが「恋いこがれた男」のもとに飛んでいくために鳥に変身したように、塗膏の効果の主たる目的の一つは明らかに愛の魔法であった。正確にはむしろ愛の錬金術というべきかもしれない。なぜから塗膏は、別れた男女をふたたび合一させたり、げんに夫婦である男女を分離させてその一方をよこしまにも他の男や女に結びつけようとする、分離と結合のための触媒の役を果たしたからだ。それゆえに塗膏の使い手反しばしばローマの悪場所である売淫の街区スブーラに巣食う百戦錬磨の取り持ち女たちであった。
盛期黄金時代の詩人ウェルギリウス(前七十~十九年)の『牧歌』第八に、ダフニスに恋をして捨てられた女が魔法で男を呼び返そうと逸話が見える。ふつうから職業的な魔女の家を訪うべきところであるが、この女(そもそも『牧歌』第八のこの箇所は、牧人ダモンとアルフェシボエウスが歌くらべをして、アルフェシボエウスが魔法を実演してみせるためにその女にじかになり変わり、彼女の声、言葉、状態を直接に演じているので、女は無名である)は女奴隷のアマリリスを助手に使い、かつて大妖術使いのモエリスから伝授された霊薬の製法を駆使して、みずから愛の魔法を演じてみせる。はじめに彼女はアマリリスを呼び寄せてつぎのように命じる。
「水を持ってきて、そこの祭壇をやわらかい紐でお結び。それから強い野草と匂いのきつい乳香を燃やすのだよ、そうすれば情夫(あのひと)の狂った気持を魔法の供物(くもつ)で惑わしてやれるのだから。足りたいのはあと魔法の呪文だけ。――街から家へ、私の呪文よ、ダフニスを連れ戻しておくれ。」
祭壇に結び紐、野草、呪文といった魔法が早くもあらわれている。「やわらかい紐」はおそらく羊毛の紐で、羊毛の紐には霊的呪縛力があると信じられていた。紐の結び方は、まず不実な相手の肖像画の首のすわりにそれぞれ三色(黒、白、赤)に彩った三本の紐をかけ、この画を祭壇のまわりに三度めぐらせる。「三つの異なる色を三つの結び目でひとつに結ぶかいい、アマリリス、結びつけさえすればいいのだよ、アマリリス、そしてお言い、〈私の愛の絆(きずな)を結ぶ〉と。」
三の数がしきりに重用されるのは、「神は奇数をおよろこびになる」からである。したがって「愛の絆」云々の畳句(ルフラン)も三x三の九回唱えられる。紐の三色のうち黒は冥府の色で、赤と白は悪を予防する保護色であり、黒を中心にしていわば施術者を庇護してくれる。こうして呪縛――結合(katadesis)が完了し、ダフニスは空間を立ち越えて施術者につながれてしまう。しかし魔法はこれで終わりではない。無気味な呪いの人形の焚刑がこれにつづく。
「粘土が火で固くなるように、蠟が同じ火にあった溶けるように、ダフニスは愛のために私のところにやってくる。供物の碾(ひ)き粉を徹き、もろい月桂樹を瀝青で燃やすがいい。悪いダフニスが私を燃やし、私はこの月桂樹の枝と私のダフニスを燃やす。」
呪いの人形はホスティウスの『諷刺詩篇』第一巻八「魔女とかかし」にも登場するが、ここでは魔女は「毛制と蠟制の二つの像をもっていた」(鈴木一郎訳)とあって、はっきり人体を模している。しかしウェルギリウスでは粘土や蠟をダフニスの姿に似せて捏ねておく必要はなかった。男の名前や不実を意味する符号が粘土や蠟に刻み込まれていたかもしれないが、顔形を模造するまでもなく、施術者の女がこれこれの呪物によってダフニスを意味し、それが相手だと考えればよかったのである。粘土は火のなかで固くなり、蠟は軟らかくなる。ゲオルク・ルックの注解によると、粘土は女の(相手にたいして硬化する)憎悪の固さをあらわし、蠟は彼女にたいしてふたたび軟化するであろう男の気持をあらわしている。異解では、粘土が固くなるのは、彼女から離れて他の情婦に移ったダフニスの気持を憎むべきコイ恋仇にたいして固くさせるの意である。同時に投げ込まれる月桂樹は願いの筋の吉凶を知らせてくれる。月桂樹がバチバチ爆(は)ぜて燃えれば願いはかない、燃えつきが悪ければさらに瀝青を注いで火を熾(おこ)らせるのである。
だが、つぎつぎにおこなわれる魔法にもかかわらず吉兆は一向にあらわれない。そこで女は、ダフニスが「担保」としてのこしていった衣服を閾(しきい)の下に埋めて地下の神々の裁きを乞う。「ダフニスは私にこの担保の借りがあるのだ」と。事態はこれでも好転しないので、女はアマリリスに先程燃えていた火の冷めた灰を河に持っていって投げ捨てるように命じる。その場合、灰を運んだらそれを「頭越しに」河に捨て、そちらの方を見ないで帰ってこなくてはならない。そうしないと悪霊がかえって施術者の側に憑(つ)いてしまうおそれがあるからである。かくて灰は流れに運ばれて「ダフニスを襲うであろう」。
この箇所では、女はダフニスへ呪縛をひとたび放棄して、呪いの灰で彼を襲うためにふたたび相手から分離している。「結合(カタデシス)の後にかりそめの「分離(アポリシス)」がつづくのである。この分離は恒久的なものではない。最後の結合手段として効果甚大な薬草(野草)が控えているのを女は知っている。しかしその力はあまりにも強大で、まかりまちがえば周囲に致命的な影響を及ぼす。そのために、一瞬、女は最後の切札を出すべきかどうかを逡巡する。するとこの瞬間、一度冷たくなった灰がふたたびめらめらと燃え上って祭壇を焦がしはじめる。
「これは吉兆だ!明らかにこれは何事かを意味している。――これを信じるべきなのか。それとも恋する女が魔法の夢にまどわされているのか。止まれ、わが呪文よ、止まれ。ダフニスはすでに都(みやこ)から帰りつつある。」
強烈な薬草を用いるまでもなく愛の魔法は成就する。しかし抜かずに終わった伝家の宝刀を彼女は依然として持ってはいるのである。それほどのようなものか。
「黒海沿岸で採集されたこの薬草と毒草は、モエリスがみずから私にくれたもので――それは黒海地方に多生している、しばしば私は、モエリスがこれを使って狼に変身して森のなかに姿を隠したり、深い墓穴から霊魂を喚び戻したり、穀物をよその土地に移したりするのを見た。」
薬草は単純な野草ではなく、特に「黒海地方に多生する」と明示されている。ホラティウスも初期の『エポーディ』のなかで、「毒薬の国イオルコスとヒべリアからきた毒薬」について語っている。ヒべリアは現代のグルジア共和国で、黒海地方に属する。黒海という地方は当然コルキス生まれの大魔女メデアを連想させるにちがいない。実際、詩人たちが邪悪な薬物の出所として念頭に浮かべているのはメデアその人なのである。メデアの壮大な魔法を活写した『転身物語』のオウィディウスはいうまでもなくティブルスも、「キルケ―か持ち、メデアが持っているあらゆる毒薬、デッサリアの地に生れたあらゆる薬草、欲情にたける雌馬の女陰からしたたる粘液」(『『哀歌』』と列挙する。オウィディウスのメデアは龍に打ちまたがってデッサリアに飛び、そこから薬草を採ってくる。すなわち薬草の特産地として、黒海沿岸とデッサリアといういずれ劣らぬ不気味な地方がいちじるしく強調されるのだが、これが何を意味するかについてはのちに述べたいと思う。
さて、ウェルギスウスの述べているモエリスの薬草の三つの応用例のうち、一は人狼変身、二は死者を喚起する降霊術(ネクロマンシ―)、三は穀物の生殖力の転移にそれぞれ関わる。人狼変身の話は後代(紀元一世紀)の『サテュリコン』の「トリマルキオーの饗宴」にも出てくるが、人狼信仰はおそらく神話時代に遡る起源を有している。ところがで、ロイナー教授は神話学者ランケ・グレイヴスらの説を援用して、オリュムボス神の飲食物たるアルブロジア(神々の食物)やネクタール(神々の美酒)が右のごとき幻覚性の薬物そのものではなかったとしても、そのエッセンス多量に混じていたにちがいないと推定する。ディオニュソス祭儀のメーナードたちの狂乱もこれと無関係ではない。
アルブロジアややネクタールを飲食する権限を独占している神々は、おそらく有史以前の聖なる王や女王たち(その前身はシャーマンであろう)であった。彼らの王朝が没落した後、それは、閉鎖的結社的なエレウシス密議やオルフェウス密議の秘密の要素となり、ディオニュソス祭儀とも結びついだ。密議の参加者たちは密議の席で共食した飲物や食物を絶対に口外してはならなかった。そうすることによって忘れ難い一連のヴィジョンが体験され、その類推的延長の上に超越的世界における不死と永生が約束されたからである。
ディオニュソス祭儀のメーナードたちの狂乱は、内的には飛翔感覚や性的興奮を伴い、外面的にはさながら狼のような凶暴を示したものにちがいない。彼女たちは髪をふり乱しながら国中を進行し、家畜や子供をずたずたに引き裂き、酒や薬物入りのピールに酔って「インドに旅行してきた」ことをひけらかした。してみると、見知らぬ士兵や妖術使いの人狼変身は、密議的な幻覚共同体が崩壊した後、秘密から疎外された個人や小集団が犯罪の形で表出せざるを得なかった聖なる薬物体験であったとおぼしいのである。
メーナードの末裔のように残酷な魔女たちは、先にふれたホラティウスの『エポーディ』にも登場してくる。数人の魔女が良家の子供を誘拐してきて、地面に首だけが出るように生き埋めにし、御馳走が山盛りの血を眼の前において(口元まで皿がきていても手が使えないので食べられないのだ)凄まじい飢えの修羅場をながながとたのしみ、はては生きたままの身体から骨髄と生き肝をちぎりとり、これを煮つめて媚薬をつくる。
「髪に、さてはまた蓬髪乱れる頭に、小さな蝮どもを絡ませながら、カニディアはコルキスの焔のなかにつぎのものを投ぜよと命じた。墓場から引き抜いてきた野生のいちじくの樹、死者の樹なる糸杉の木材、いやらしい蟇の血に塗られた卵、夜鳥ストリックスの羽根、毒草の国イオルコスとヒべリアからきた野草、飢えた牝犬の口からもぎとってきた骨を。」
これに子供の生き巻肝を加えれば魔女の霊薬は完成する。怖ろしい魔女カニディアのつくる媚薬は、ウェルギリウス作品の場合と同様、ある不実な男を呪縛するためである。しかし不思議なことに、カニディアの媚薬は予期したような効果を発揮しない。男の名はヴァールス、「老いぼれの漁色家」である。いましも彼は「私の手がこれ以上完璧には調和することのない塗膏(ポマード)を塗られ」て、魔窟スプーラの犬に吠えつかれ、人びとの物笑いの種になっているはずであるのに、これはどうしたことであろう。彼はこともなげに街をうろついて夜の冒険に出かけている。やがてカニディアは「(自分より)さらに秘密に通じた魔女」が彼の背後にいて、その呪文が自分の塗膏の効果を台なしにしていることをさとる。「もっと強力な薬を、そのもっと強力なやつをお前から取り上げてやる」。こうして毒物と解毒剤が互いにきそいながら老ヴァールスを板はさみにしてしまうわけた。
それはちょうど、十八世紀毒殺魔ド・ブランヴィリエ侯爵夫人が夫の侯爵を亡き者にしようと毒を盛ると、度重なる毒殺の発覚をおそれた相棒のサント・クロアが解毒剤をあたえ、毒と解毒のシーソーゲームのなかで中途半端な廃人となった侯爵が、宙ぶらりんな生かさず殺さずの、世にも恐ろしい余生を送ったのとそっくりであった。
ヴァールスというのが誰をモデルにした人物ではっきりしない。しかしホラティウスの知人であることはたしかで、詩人ははっきりとヴァールスの肩を持ち、かつカニディアを憎んでいる。一方カニディアは、詩人の庇護者マェーケーナスがローマの無縁墓地エスクィリーナエの丘を自分の庭園に造りなおした際、この旧墓地に出没した魔女である。ホラティウスは「汝、マドロスや旅商人どもにあまた愛された女」と侮蔑しているので、前身は港町の娼婦かいかがわしい取り持ち女の類であろう。一説には、本名をグラティディアと称してナポリで美顔用塗膏を商っていた実在の女であるともいう。
ホラティウスは何故かこの女を心底から憎悪していた。開明的なエピキュリアンであったホラティウスはむろん魔法を真に受けていたわけではないが、不倶戴天の敵カニティアの脅威は身をもって知っていたらしい。カニディアは詩人に執拗に呪いをかけた。『エポーディ』前半ではカニディアを揶揄していた詩人も、第十七歌あたりではさすかに音(ね)を上げて魔女に降参してしまう(「やめろ、やめてくれ!私は効き目のある術に降服する!」)カニディアとホラティウスの間には直接の色情的怨恨はないのに、何故こうも執拗に呪詛し憎悪し合うのであろう。目下の論題から離れるので無用の詮索ではあるが、講和主義として敗北してから「黄金の中庸」を看板に韜晦してきたホラティウスの、政敵にたいする潜在的な不安が魔女カニディアの姿に結実したのだとすれば含意は深長である。
ところで、先に私は、老ヴァールスがより秘密に通じた別の魔女から対抗秘薬を調達し、カニディアの塗膏から身を護った経緯を述べたが、正確にはこれは逆である。漁色家ヴァールスは老いかけた精力を挽回するために(別の)魔女に催淫剤を依頼し、そのお蔭で老齢にもかかわらず夜な夜なスプーラに出没することができたのであった。一方、カニディアの塗膏は通常の媚薬とに逆に、この好色な遊び人を性的不能に陥らせる麻痺的な減退剤であったにちがいない。なぜなら「老漁色家がスプーラに犬に吠えつかれ、人びとの物笑いの種になる」効果を狙った薬物は、相手を色街における無用の徒である不能者に仕立てるための、底意地の悪い精力減退の薬にほかならないだろうからである。この不能不毛化させる魔法は、ウェルギリウスのいう「第三の魔法」である穀物の生殖力の転移盗奪の法にも通じている。
ローマ最古の法文書である十二銅表律は、隣人の耕地の収穫物を荒廃させる災いの魔法を重罰をもって禁じている。罰は犯罪を前提としているので、すでに当時から他人の畑の生産力を涸渇させ、(あまつさえ)これを我田引水しておのが腹を肥やす魔法が実践されていたのであった。本来神と自然の摂理のみが按配すべき穀物の作不作が人為の魔法によって操作されるのなら、同じことは人間的自然である肉体の活力の、特に性的エネルギーの増減についても通用するはずである。
ホラティウスがカニディアに蒙ったの呪い魔法は、老ヴァールスのような精力衰弱のそれぞれではなかったが、肉体のすみやかな老化という脅威であった。彼の髪は急速に白くなり、仕事は日々困難になりまさり、一瞬として息を吐くひまもなくなるであろうというのが、カニディアの呪いに籠めた脅迫であった。事実、ホラティウスは年齢より早く白髪が目立ち始めていたが、それがカニディアの魔法のたまものという証拠はなく、むしろ詩人は生来の病身にもかかわらず健康を維持し、日々の仕事も快適に楽しんでいた。彼はカニディアの悪意を感得してはいたが、魔法そのものはそれほど本気で信じていたわけではなかった。
ウェルギリウスやホラティウスの同時代の詩人プロベルティウス(前四十八?~十九年)も魔女の呪いを蒙ったことがある。プロベルティウスの受けた呪いは、まさに彼の男性としての能力の荒廃の脅威であった。敵なる魔女はその名もアカンティスといい、魔法をあやつると同時にやはり男女の仲を斡旋する取り持ち女でもあった。そもそもおらゆる種類の自然と蔑視してその正常な運行を人為的に左右しようとするプロメテウス的瀆神行為である魔法を、とりわけ肉体のの領域において一手に引き受けていたのは、先にも述べたように、当時スブーラに巣食っていた卑賤な薬草売りの魔女やあやしげな取り持ち女だった。ホラティウスの『エポーディ』のいちじるしい影響下にある『哀歌』のなかで、プロペルティウスはほとんどホラティウスをそのまま踏襲しながら唱っている。
「彼女(アカンティス)はつれないヒッポリュトスをアプロディーテーにたいして和ませるすべをすら心得ているのだ、水入らずの愛の絆にたいする最悪の災いの鳥であるこの女性。彼女はベネローベをさえ、その夫の知らせなどおかまいなしに、淫蕩なアンティノースとめあわせることだろう。彼女がその気になれば、磁石はもはや鉄を牽引せず、鳥はその小鳥たちの巣のなかで継母(ままはは)となる。すなわち彼女がポルタ・コリナの野草を掘り出したならば、固く結ばれていたものはすべて流れる水に溶け去るのだ。彼女は大胆にも月に呪文をかけ、月をおのが掟に従わせ、夜な夜なその肉体を狼の姿に隠す。醒めている夫の眼を環形でくらませるために、彼女は処女の雌鳥どもの眼を爪でくり抜く。彼女は魔女たちと結託して私の男性の能力を去勢させようとし、私に害をあたえようものと子持ちの雌馬の欲情の愛液を集めた。」
アカンティスはエロチックな引力(共感)と斥力(反感)の結合(カタデシス)と分離(アポリシス)の両極原理を基盤とする錬金術的性愛術を自在に操るのである。思うがままに貞淑ペネローペを淫蕩なアンティノース靡かせ、冷たいヒッポリュトスにアプロディーテーにたいする熱烈な情欲をかきたてる。彼女は自然の法則を嘲笑し、リビトーの流れをあちらからこちらへと変えたり、涸らしたり、増量させたりすることさえできる。共夫の女をよこしまな道楽者に取り持つように頼まれれば、不運な男の眼を鳥の眼をくり抜くようにくらませ、あまつさえ他人の畑の作物を枯らすようにしてそのリビドーを荒廃させ、不能の夫から強壮薬で男性的魅力をいやが上に引き立たせられた道楽者の方へと女の浮いた心を誘導していく。共感の法則をたくみに使い分けて、愛し合う男女を別れさせたり、嫌われた相手を手元にたぐり寄せたりするのである。
もっとも、このときにこそ魔女アカンティスを憎々しげた呪詛しているプロベルティウスであるが、彼自身、若年の頃は靡かぬ片恋の人「キンティア情(なさけ)を買うために「キタイアの女の魔法の呪文によって星辰や河の軌道を転ずることができ」、「わが主なる女(ひと)の心を変えて、彼女の貌(かんばせ)を私のそれよりも蒼ざめさせる」魔女の性愛術に帰依したことがあったのである。
アカンティスの魔法の中心にあるのも「ボルタ・コリナの野草」である。黒海やコーカサス地方の野草ではなく、市郊外の入手しやすい野草に頼ったのは輸入品が高価だったからであろう。いずれにせよ、この野草を投ずることによって、星の運行、河川の流れ、男女の情愛、磁力や母子愛まで、自然の正常な摂理は突然ばらばらに分解し、崩壊した積木の神殿を魔女の家に組み立てなおすように、別種の構成原理の手に委ねられる。
端的にいえば、この瞬間に世界は昼の側から夜の側に逆転し、世界原理の主宰者が神と宗教から悪魔(もしくは魔霊(デーモン)と魔法に交替する。あるいは天地創造の原活力たる火が神の手からプロメテウスに簒奪される、といってもいい。このように、あらゆる魔法使いは自然の法則を嘲笑するプロメテウスにほかならないのである。
「宗教的人間の態度は、祈る人、懺悔する人の態度であり、魔法使いの態度は主人と支配者の態度である。信仰篤い人間は祈りのなかで彼の神々に自分の優位を感じさせ、呪文によって神々を屈服させる。ある意味で魔法使いは神々の上に立っている。なぜなら彼は、神々がそれに従わなければならないと呼びかけと誓言とを知っており、かつ服従させられた神々の怒りから身を護る予防策に精通しているからである。」(ゲオルタ・ルック)
ローマの詩人たちは宗教詩人というよりはむしろ世故に通じたエピキュリアンであった。彼らは神々の側に立って魔法使いや魔女をきびしく紏弾したわけではない。そうかといって、あまたの魔女の姿を描いたにもせよ、彼らは悪魔崇拝に首までどっぷりと浸って秘教的な暗黒詩を書いたのでもない。
詩人たちが魔法にたいしてあいまいな態度をとりつづけたのは、彼ら自身と魔法使いたちとの間に存在した隠微な抗争のためであった。彼らは宗教の側に立って魔法を攻撃することこそあえてしなかったが、彼らなりに魔法を嘲弄もしくは嫉妬していた。なぜなら魔法が万事を解決してしまえば、彼らの持駒である言葉の救済力という白い魔術の出番がなくなってしまうからである。「歌(カルメーン)の原義は「魔法の歌」、「魔術的呪文」であった。「詩作(ポイエーテス)」もまた言葉の自然状態の組み変えというプロメテウス的行為である。それゆえに詩人もまた「傲慢(ヒュブリス)」の罪によってみずからはコーカサスの山巓にさらされながら地上の人びとに慰藉を授ける。プロベルティウスの言葉の医術についての確信は反語的である。
 私は離ればなれにさせられた恋人たちをふたたび合一させることができ、
主(ぬし)なる女(ひと)の抗う扉を開くことができる。
私は他人(ひと)の生々しい悲哀を癒すことができるが、
私の言葉のなかにはいささかの薬剤もない。
 さてウェルギスウスのモエリスが演じた薬草による三つの魔法のうち、まだ死者降霊術のみが言及されていない。死者召喚の秘法に関しては、すでにホメーロスの『オヂュッセイア』第十一巻に「招魂」の章がある。そこでオヂュッセウスに地下に一キュービット四方の穴を掘り、乳、蜜、酒、水、大麦の粉などを播いてから黒い牧羊の喉を切ってその血を穴に注ぎ、死者たちの魂を喚び戻す。古代人にとって死者は存在から消滅するのではなく、冥府や月世界に移行するのであるから、冥府の主であるハーデスやペルセポネイアに祈願して時間を逆流させることができれば、死者は当然地下世界から地上に還帰するはずなのである。地下的なものの秘密の結実である薬草がこの喚び戻しに重要な役割を駆使するのである。オウィディウスはいう。「彼女は黴び朽ちた墓の底から汝の父祖や祖先を引き出し、大いな��祈りによって大地と岩石とを割る。」
死者召喚が発端と終末、死と生と逆転であるとすれば、死から生への大逆流の一環として若返りの魔法が考えられる。老年から幼年への(自然的に不可逆的な)若返りはいわば死者再臨の模型である。オウィディウスは『転身物語』のなかで大魔女メデアがアエソンに施したおどろくべき若返りの秘法を絢爛たる筆にのせて活写している。
しかもここでメデアの魔法の要となっているのも「魔法の霊薬」である。まずメデアは翼のある龍にの首に牽かれた車を呼び出し、これにのり込んでテッサリアの野に飛び、あまたの薬草を採集する。それから奇怪な薬の調合にかかる。
「かの女は、髪の毛をバックスの巫女のようにふりみだして、炎のもえている祭壇のまわりをぐるぐるまわり、こまかに割った炬火(たいまつ)を溝のなかの黒々として血にひたし、ふたつの祭壇の炎でその炬火に火をつけ、こうして火で三度、さらに硫黄で三度老人(アエソン)のからだを清めた。そのあいだに、火にかけた青銅のなかでは、魔法の霊薬が煮えたぎり、白い泡をたててふきこぼれていた。かの女は、ハエモニア(テッサリアの古名)で刈りとってきた草の根や種子や花や激烈な草汁をそのなかに煮こみ、さらに、極東の国からとりよせた 取り寄せた小石や、オケアヌスの引潮に洗われた砂をまぜ、これに満月の夜にあつめた露、鷲木菟(わしみみずく)の肉といまわしいその翼、おのれを狼のすがたに変えることができるといわれる人狼の臓腑をくわえ、その上にキニュプスの流れに住む水蛇のうすい鱗皮と、九代を生きながらえた鴉の嘴と頭を入れてことをわすれなかった。」(田中秀夫・前田敬作訳)
前代の詩人たちの精読者であったオウィディウスは、ここにウェルギリウスやホラティウスやプロペルティウスの伝えた魔女の秘薬のあらゆる要素を投げ入れ、ほとんど完璧なごった煮を調製しているのである。さて、メデアの最後に橄欖樹の枯枝でこの液体をかきまわすと、老いた枯枝はみるみるうちに縁に返って豊かな薬をつけ、ふきこぼれた液がふれた地面はたちまち若やいだ春の地肌に変り、花が咲き、やわらかい草が萌え出た。メデアはすぐさま剣を抜いて老人の喉に孔をあける。流れる出る古い血の後に薬液を注ぎ込むと、瀕死のアエソンの白い鬚や髪はたちまち真黒になり、老醜の皺は消えて四十年前の姿になり変わった。
メデアが龍にのって薬草を探しにいくデッサリア地方は、都の郊外のように手近ではないが、さりとて彼女の故郷の黒海沿岸(コルキス)やコーカサスのような遠方でもない。しかしこころみに地図を広げてみると、エーゲ海から黒海に入るダーダネルス海峡を通じて、薬草の特産地たる黒海東端のコルキス、ヒべリア、コーカサスは水路から意外にも指呼の間にある。事実、アルタゴナウタエたちはテッサリアのパガサエの港からアルゴ号を仕立ててコルキスの金羊毛皮を探しに出立した。テッサリアと黒海沿岸地方に古くから深い関係が成立していたであろうことは、この一事からも容易推測される。ち���みにロイナー教授の野生幻覚剤分布表によると、魔女の塗膏の歴史的原生地は「中央ヨーロッパ全土」とされている。
おそらく中央ヨーロッパ奥地から地中海沿岸地帯にかけて、かつて強大な母神信仰が栄えていたのであった。この地下的(クトーニッシュ)母神崇拝の宗教はやがてアポロン的宗教に打倒され、輝かしいギリシア世界の表面からは駆逐された。とはいえ跡形もなく消滅したわけではなく、勝利を占めた若いアポロン信仰は古い地中海宗教の多くの要素を受け入れた。たとえばデルポイの神託を授けるアポロン神殿の巫女ピュッティアは、大地の裂け目の上にすわって地中からくる母の指示を受信する。ピュティアという名称そのものがすでに前ギリシア的宗教における地下的なものの化身たるピュトンの蛇との関連を暗示している。
若い宗教に征服された前代の宗教は、一転、魔法となるのがつねであった。のが常であった。同様に魔女たちは、かつてこの冥府的な大母神信仰の由緒正しい女司祭若巫女だったのであろう。しばしば魔女が引合いに出すテッサリアやコルキスのような土地は、メデアのような大女司祭が君臨していた聖地だったのであろう。したがってローマの詩人たちがその作品のなかに描いたアカンティスやカニディアのような魔女は、没落した大母神崇拝教団の巫女の、いまは往古の栄えある祭儀に参加するすべもなく孤立して巷をさまよい、賤業に口糊する、頽落したなれの果ての身にちがいない。彼女たちが時折り口にした霊薬の甘味は、プルーストにおけるマドレーヌの喚起的美味とひとしく、それが神餞として共食された往時の、栄光ある、だがいまは沈んで久しい世界の天上的な至福の思い出を、一瞬ざまざと想起させてくれたかもしれない。
魔女の塗膏や霊薬は、それ自体としても、むろん後の悪魔礼拝と切っても切れない密接なつながりがある。しかしそれよりも重要なのは、魔女を女司祭に戴いていた前ギリシア的地中海宗教が若い宗教に敗北したとき、そこにアポロン信仰が定位されたことである。いいかえれば、このとき以来、崇拝の対象は女性神(大母神)から男性神アポロンに変ったのだ。
アポロン的宗教の男性神崇拝は、当然のことながらキリストを受け入れる基礎を用意した。ここからキリストの倒錯像サタンの成立まではわずか一歩である。アポロンとキリストが男性でなかったならば、悪魔もまたついに男性ではなかったであろう。若い男性神に打倒された母神へのなつかしい郷愁は、アポロンやキリストへの憎悪の化身である第二の男性神を必然的に招来せしめた。この怨恨と憎悪に黒々と塗り込められた黒い男は、ときにはサタンとして、ときにはロマンティックな悪魔主義者として、ときには超人や天才として、時代とともに変転する自己表現をとげた。 いみじくも聖侯爵の「悪魔主義」について語りながら、「天才は母の国にではなく、魔女の国に棲む」と語ったのはG・R・ホッケである。私が右に述べてきたのもサタンの棲もう風土たる「魔女の国」のくさぐさの追憶であった。
出自《悪魔礼拝》
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FF14地名:3.Xフィールド
自分用、3.Xエリアの地名日本語版・英語版まとめ。SSへの文字入れなどにご利用ください。ただし記事の丸々転載はご遠慮下さいませ。間違いなどあればtwitterの方に指摘もらえれば直しておきます。 *付は通常地図に載っておらず、探検手帳・釣り手帳から引っ張った地名。2023.6.2更新。  
★クルザス Coerthas   皇都イシュガルド The Holy See of Ishgard   ●イシュガルド:下層 Foundation 聖徒門 The Arc of the Worthy エーテライト・プラザ Ishgard Aetheryte Plaza 忘れられた騎士亭 The Forgotten Knight 旅籠「九つの雲」 Cloud Nine 雲霧街 The Brume 聖バルロアイアン広場 Saint Valeroyant's Forum 神殿騎士団本部 Congregation of Our Knights Most Heavenly *作戦立案室 Strategy Room ライトフェザー闘技場 The Lightfeather Proving Grounds ハルオーネの慈悲 The Fury's Mercy 清貧の凱旋門 The Arc of the Humble 聖レネット広場 Saint Reinette's Forum スカイスチール機工房 Skysteel Manufactory 聖大厩舎 The Holy Stables チョコボ留 Chocobokeep ドラゴンズエアリー The Aery     ●イシュガルド:上層 The Pillars イシュガルド・ランディング Airship Landing 聖ガンリオル占星院 Athenaeum Astrologicum ゼーメル伯爵邸 Dzemael Manor 尊者の凱旋門 The Arc of Venerable 神聖裁判所 The Supreme Sacred Tribunal of Halonic Inquisitory Doctrine ラストヴィジル The Last Vigil フォルタン伯爵邸 Fortemps Manor アインハルト伯爵邸 Haillenarte Manor 建国十二騎士像 The Architects グランド・ホプロン The Hoplon イシュガルド教皇庁 The Vault イシュガルド教皇庁 The Vault 聖レマノー大聖堂 Saint Reymanaud's Cathedral 聖アンダリム神学院 Saint Endalim's Scholasticate デュランデル伯爵邸 Durendaire Manor 宝杖通り The Jeweled Crozier     ●蒼天街 The Firmament 名も無き者たちの広場 The Mendicant’s Court 十字鍬通り The Mattock 聖ロエル広場 Saint Roelle’s Dais ニューネスト居住区 The New Nest  ロランベリー・フィールド Rolanberry Field フェザーフォール商業区 Featherfall スカイスチール機工房分館 Skysteel Workshop アバカス通り The Abacus ホアフロスト官舎 Hoarfrost Hall クウィル通り Quill's Trace リズンソング文化区 The Risensong Quarter 詩伯門 Bright Ballad's Passage ルーシュマンド記念病院 Ser Vaindreau's Grace スノーソーク浴場 Snowsoak Springs     ●エンピレアム Empyreum エンピレアム Empyreum  義勇門 Kind Traveler's Gate  ハイモーン広場 Highmorn's Horizon  エンピレアム中央 Central Empyreum  エンピレアム東 Empyreum East  新飛竜泊 Risensong Rookery  エンピレアム南東 Empyreum Southeast  ダングラン記念公園 Dangoulin's Devotion  エンピレアム南西 Empyreum Southwest  ハウジング関連担当官 Resident Caretaker  イングルサイド Ingleside  斧槍通り The Halberd's Head  エンピレアム北西 Empyreum Northwest  聖竜門 Great Wyrm's Gate  エンピレアム北東 Empyreum Northeast  スノースティープ浴場 Snowsteep Springs   [拡張街]エンピレアム Empyreum Subdivision  [拡張街]義勇門 Kind Traveler's Gate Subdivision  [拡張街]ハイモーン広場 Highmorn's Horizon Subdivision  [拡張街]エンピレアム中央 Central Empyreum Subdivision  [拡張街]エンピレアム南 Empyreum South Subdivision  [拡張街]新飛竜泊 Risensong Rookery Subdivision  [拡張街]エンピレアム南西 Empyreum Southwest Subdivision  [拡張街]ダングラン記念公園 Dangoulin's Devotion  [拡張街]エンピレアム北西 Empyreum Northwest Subdivision  ハウジング関連担当官 Resident Caretaker  [拡張街]イングルサイド Ingleside Subdivision  [拡張街]斧槍通り The Halberd's Head Subdivision  [拡張街]エンピレアム北東 Empyreum Northeast Subdivision  [拡張街]聖竜門 Great Wyrm's Gate Subdivision  [拡張街]エンピレアム南東 Empyreum Southeast Subdivision  [拡張街]スノースティープ浴場 Snowsteep Springs Subdivision     ●クルザス西部高地 Coerthas Western Highlands リバーズミート Riversmeet  ファルコンネスト Falcon's Nest  チョコボ留 Chocobokeep  ハルドラス像 The Pike  グレイテール滝 Greytail Falls  異端者の坑道 The Warrens  ナインスヴェアー The Ninth Vare  ブラックアイアン・ブリッジ Black Iron Bridge  *クルザス不凍池 Unfrozen Pond  金床の塔 The Anvil  キャンプ・リバーズミート Camp Riversmeet  ヘムロック Hemlock  クルザス川 Coerthas River  ゴルガニュ牧場 Gorgagne Mills  ゴルガニュ牧草地 Gorgagne Holding  オーカム波止場 Oakum Landing  ノーススター号 The North Star  槍峡門 Lancegate  *クリアプール Clearpool   レッドリム Red Rim  スウィフトラン川 Swiftrun River  イエティの棲処 The Bed of Bones  ザ・ウォッチャー The Watcher  聖フィネア連隊の露営地 The Convictory  チョコボ留 Chocobokeep   ツインプールズ Twinpools  アッシュプール Ashpool  臥竜島 The Dreaming Dragon  ベーンプール Banepool  *ベーンプール南 South Banepool  *ベーンプール西 West Banepool  ダスクヴィジル Dusk Vigil  スレート連峰 Slate Mountains  ドラゴンスピット Dragonspit     ★ドラヴァニア Dravania   ●イディルシャイア Idyllshire 表紙橋 Frontbridge 裏表紙橋 Backbridge セノタフ大石碑 The Cenotaph ロウェナ総合文化会館 Rowena's Center for Cultural Promotion エーテライト・プラザ Idyllshire Aetheryte Plaza スティックキクス工房 Stickqix's Bangpots グリーングラブ菜園 Greengrub Mudplots 崖っぷち亭 The Hard Place 自由市場 Freewalks Roundspot スネイル広場 The Snail     ●高地ドラヴァニア The Dravanian Forelands チョコボの森 Chocobo Forest  テイルフェザー Tailfeather  チョコボ留 Chocobokeep  つつやき小道 The Hissing Cobbles  ウィロームリバー Whilom River   ソーム・アル山麓 Sohm Al Foothills  餌食の台地 The Hundred Throes  悲嘆の飛泉 The Iron Feast  メアズオウス遺跡 Mare's Oath   スモーキングウェイスト The Smoldering Wastes  ヴァスの塚 Loth ast Vath  邪竜の彫像 The Stained One   グナースの塚 Loth ast Gnath  兵站穴 Thriphive  武神穴 Gynehive   アヴァロニア・フォールン Avalonia Fallen  不浄の集落 Anyx Minor  ダンナー街道 The Danneroad  不浄の三塔 Anyx Trine  遠鳴り岩 Summoning Stone   モーン大石窟 Mourn  アネス・ソー Anyx Old  エース・ダイ Ehs Daih  ソーム・アル山麓 Sohm Al Foothills  *モーン大岩窟西 West Mourn  光輪の祭壇 Halo     ●低地ドラヴァニア The Dravanian  Hinterlands シャーレアン選者街 The Collectors' Quarter  ショートステップ野営地 Bigwest Shortstop  遠鳴り岩 Summoning Stone  サリャク河 Thaliak River   シャーレアン工匠街 The Makers' Quarter  オーン原生林 The Orn Wild  創造の道 The Paths of Creation  大工房アーキテクトン The Arkhitekton  ダガー石柱群 The Daggers  ストーンスカイシー Stone,Sky,Sea   シャーレアン学士街 The Answering Quarter  黙想の道 The Paths of Contemplation  聖モシャーヌ植物園 Saint Mocianne's Arboretum  クイックスピル・デルタ Quickspill Delta  アスロン跡 The Asulon   シャーレアン哲人街 The Ruling Quarter  確信の道 The Path of Conviction  マトーヤの洞窟 Matoya's Cave  碩学の道 Path of Knowing  *サリャク河上流 Upper Thaliak River  グブラ幻想図書館 The Great Gubal Library  グブラ山 Mt.Gubal  知神の水瓶 The Tipped Ewer  *サリャク河中州 Middle Thaliak River     ●ドラヴァニア雲海 The Churning Mists ソーム・アル山頂 Sohm Al Summit  ソーム・アル山麓(Hard) Sohm Al(Hard)  モグモグホーム Moghome  遠鳴り岩 Summoning Stone   エイル・トーム Eil Tohm   ランドロード遺構 Landlord Colony  手紙の家 The House of Letters  モンステリエ Monsterie  アサー天空廊 Asah  遠鳴り岩 Summoning Stone   フォーアームズ Four Arms  バール・レス広場 Bahrr Lehs  白亜の宮殿 Zenith  遠鳴り岩 Summoning Stone  ソール・カイ Sohr Khai   グリーンスウォード島 Greensward  聖女シヴァ像 Mother of the Sheave  ランドロード像 The Lost Landlord  *ソーム・アル笠雲 Sohm Al Summit   オール・ターン Ohl Tahn  グロン・レイ Gron Rhei  サウストン・ウォール Sothton Walls  飛竜泊 The Rookery  ウェストン・ウォーター Weston Waters  サルウーム・カシュ Tharl Oom Khash  イーストン・アイ Easton Eyes     ★アバラシア Abalathia's Spine   ●アバラシア雲海 The Sea of Clouds クラウドトップ Cloudtop  キャンプ・クラウドトップ Camp Cloudtop  チョコボ留 Chocobokeep  プロテクトゥール号 The Protector  ローズハウス The Rosehouse   ラストステップ Last Step  オク・グンド Ok' Gundu  プロヴェナンス島 Provenance   ウィセントヘッド Wisent Herd   ヴール・シアンシラン Voor Sian Siran  霧散の滝 Disappearing Falls  雲溜まり Te Eddies  渡り鳥の営巣地 The Nidifice   ブンド・オク・ベンド Vundu Ok' Bendu  雄弁なるベンドの屋敷 Hearth of the Mighty Bendu   オク・ブンド・ヴァナ Ok' Vundu Vana  白鯨の冠 The Whale's Crown
オク・ブンド・モック Ok' Vundu Mok  舞い降りた羽根の屋敷 Hall of the Fallen Plume  クロムレック The Cromlech   ブルーウィンドウ The Blue Window  オク・ズンド Ok' Zundu  遠鳴り岩 Summoning Stone  ナッキ島 Ok' Gundu Nakki  モローモート Morrowmotes  コールドウィンド島 Coldwind  パロック繋留基地 The Parrock  モック・ウーグル島 Mok Oogl Island   ガントレット諸島 The Gauntlet  魔航船ヴォイドアーク Void Ark  シャッタードバック The Shatttered Back  ネバーリープ Neverreap  ヘネガの坩堝 Hengr's Crucible     ●アジス・ラー Azys Lla アルファ管区 Alpha Quadrant  ポート・ヘリックス Helix  クリスタル増殖炉 Centrifugal Crystal Engine  アルファ交信塔 Alpha Comm Beacon  総合冷却局 Cooling Station  第II転送リング Matter Conduit II-III  エーテル供給アレイ Aetheroconductor Array  超星間交信塔 Hyperstellar Downconverter  隔離実験島 Quarantine Block   ベータ管区 Beta Quadrant  第III転送リング Matter Conduit III-II  キメラ生成ラボ Recombination  Labs  突然変異誘発房 Mutagenesis  *廃液溜まり Aetherochemical Spill  生体培養局 Biomass Incubation Complex  生体培養局 Biomass Incubation Complex  第IV転送リング Matter Conduit IV-V  ハビスフィア管理局 Habisphere Control  ハビスフィア The Habisphere   ガンマ管区 Gamma Quadrant  第V転送リング Matter Conduit V-IV  飛空戦艦揚陸地点 Dreadnaught Landing  飛空戦艦グラディオン The Gration  カストルム・ソルス Castrum Solus  残骸島 Last Remmant  古代のカテドラル The Cathedral  第VI転送リング Matter Conduit VI-VII  機動補給艦 Mobile Supply Cache  フラクタル・コンティニアム The Fractal Continuum   デルタ管区 Delta Quadrant  第VII転送リング Matter Conduit VII-VI  エシュ・トーム Esh Thom  デルタ送水局 The Aqueduct  パプスの大樹 The Pappus Tree  対偶の磔刑台 Antithesis   アジス・ラー旗艦島 The Flagship  三闘神の像 The Warring Triad  魔科学研究所 Aetherochemical Research Facility     ●雲海採集 ディアデム諸島 The Diadem 天の王冠 Crown Jewel   北西空域 Northwestern Pavilion  バウンティ号の漂着地 The Bounty  *ディアデム諸島の北西池 The Northern Diadem Leke   北東空域 Northeastern Pavilion  *風吹き溜まる雲海 The Windbreaking Cloudtop  *風吹き上がる雲海 The Windswept Cloudtop  *風吹き抜ける雲海 The Blustery Cloudtop   南西空域 Southwestern Pavilion  *風渦巻く雲海 The Swirling Cloudtop  *ディアデム諸島の南西池 The Southern Diadem Lake  *ディアデム諸島の洞穴 The Diadem Grotto   南東空域 Southeastern Pavilion  *風穏やかな雲海 The Calm Cloudtop
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sytrpg · 18 years
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COC通過シナリオ
☆はKP可能なシナリオ※初回しの可能性有(シナリオ開いてるもの含) KPのみしているシナリオも掲載(pixiv等無料公開シナリオは☆マーク除外) KP(予定含)一度したものは◆ キャンペーンシナリオはCP名で記載します。
【あ行】 嗚呼咄咄‼︎ ☆ ◆I.C.D. 愛ではなく情☆ アイにかえる無彩花へ ◆愛の静寂 ☆ ◆愛は灼熱のアラビアン・ナイト ☆ 相食むる豚 愛罠蜂 ☆ ◆阿吽の断 ☆ 仰ぎ見る遡行 ◆秋葉原電人奇譚 ☆ アクアベル 悪魔の唇 ☆ Aconite アザーサイド・ウォーカー ☆ 浅草十二階 ☆ ◆亞書 ☆ Æ あトの祀リ☆ ┗ よ海くだリ ◆あなた方は御曹司です、金にモノを言わせてイタリアまでオペラを聴きに来ました。☆      アフェクシオンにも似て ☆ アベリアの町 アリスと終わらない不思議の国 ◆アルドラの騎士は君の名を呼ぶ ☆ アルリシャの星図  ☆ アンアンリ・ファンタスマゴリア☆ ◆暗狗☆ Unfinished Letter 家がない、燃えてる 家の中を歩いてみよう。☆ イエロウ・ウインド ☆ ◆異世界転生探索者と神託者の旅 ☆ 異説・狂人日記 犬神憑き☆ 鰯と柊 ☆ ◆インビジブルの慟哭☆ ウェンチェスター黙示録 (CP:1/2/3/4) ☆ 蠢く島 ◆嘘吐きなコトバと本当のココロ ◆泡沫の夢に踊れ☆ 現の盃 腕に刻まれる死 ◆海も枯れるまで☆ 永久の一日☆ Aの楽園Bの檻 ☆ エス ☆ SSS.S ☆ ◆えっ!壺を買うだけで幸せになるんですか!? ☆ ergo ☆ ┣ 第一章「行ける所まで行き」 ┣ 第二章「鳥は少しずつ巣をつくる」 ┣ 第三章「夜は助言を運ぶ」 ┣ 第四章「良い天気は雨のあとに来る」 ┗ 第五章「然るべき場所で死ね」 エロ=マンガ島って知ってる? エンジェル・デビル・インプロパー ☆ 縁と命はつながれぬ ☆ Oh! My Buddy! ☆ ◆覆い隠されたプラトニック ☆ ◆おこちゃまドロップス!☆ お地蔵さん ◆おす⇔めすぱにっく! ☆ ◆越智満異聞☆   踊れ、ワルツ     ◆終わりなき病の処方箋 【か行】 怪異交渉人☆ ┗追加パート(記憶喪失H/ 無音交渉) 邂逅 怪盗テトラクロマットと時詠みの国 怪盗ロマネスク かいぶつたちとマホラカルト☆ 怪物たちのララバイ☆ 傀儡たるもの 飼う男☆ かえりのかい☆ 赫々ノ女殺人事件 ☆ かくりよ葬乱録 ☆ 傍若無人-かたわらにひとなきがごとし- ☆ ◆蛾と踊る☆ ◆彼方からの君に捧ぐ ☆ 金糸雀の欠伸 ☆ カノヨ街☆ ┗追鯨 カルペ・ディエムの頽廃 ◆カワセミの終息☆ 監獄館殺人事件☆ ◆監獄病島☆ ◆寒慄のエトピリカ☆ 機械仕掛けの街 ぎこちない同居☆    ◆きせい☆ ◆喫茶セラエノ ☆ キネマ 君の奥さん、お隣さん家のタンス漁ってたよ 救世主☆ 狂気山脈 ☆  ┣ 狂気山脈-未知なる山嶺を夢に求めて-☆  ┗ カエラズノケン ~狂気山脈第三次登山隊の顛末~☆   共振する綻び 窮鼠は何を喰らうのか?☆ 凶爽吊花 (CP:1-2-3-4) ☆ ◆魚人姫 ☆ ◆キルキルイキル ☆ ◆GUILTY or Not GUILTY☆ ◆クインズゲーム ☆ 空気男奇譚 ☆ クオリアの輝き☆ ◆九頭龍剣伝説 クトゥルフ オブ ザ マスカレード☆ クトゥルフロンパ    海月ロマンチカ ◆グラスバレヱ (CP:1-2-3-4-5-6) ☆ Crazy4☆ 黒いガレー船 ☆ X2U シリーズ ┣◆神父×マフィア ☆  ┣アイドル×マネージャー☆ ┣大正XU2 令嬢×使用人☆  ┣◆大正X2U 文豪×現代☆ ┗大正X2U 探偵×怪盗 ☆ クロノスを喰らうもの 九頭鳥の散華 ☆ ◆黒山羊の園から☆ ◆月面世界☆ 獣も斯くや 怪異交渉人 口渇ルルパ☆ ゴウスバーグの子供達 ☆ 辜月のN ☆ ◆ここで長く生きて☆ こゝろ 午前3時の茨城県 ◆五畳六腑 GODDESSIN THE DAR ☆  孤独の密室 ☆   ◆コトワリ これを証明せよ☆ ◆殺していいのは呼吸だけ☆ 混濁の協奏曲 混沌と咲き誇る燃ゆる赫☆
【さ行】  最高の生贄☆ サイコメイズ☆ 最終列車とゆめのあと☆ サイバネティクスハニー ◆歳末逆行メトロ☆ SILENT (CP:◆SILENT-欠陥品の集まる谷-偽りの始まり-)☆   ┗ LUNATIC 鎖錠のローゼンクローネ ☆ 殺人姫☆     砂糖菓子7つ The man in Gray ☆ サムシングフォーを探して☆ 猿の真言 ☆ 残夏に啼く☆ ◆SAN値回復温泉旅行 潮騒に月見里 九九九九 ☆ シグナルレッド・デッド 死体は夏に向いてない ◆死中に生を求める☆ ◆しにがみさんとのさいごのひ☆ シックコール ☆ 実験体δは青に微笑む 終焉賛歌救済論≒EF-Elyfine- 十二星座館殺人事件 ☆ 出社したら会社が炎上してた☆ ◆ジュノンの寵愛☆ 純潔の証明☆ JOKER≒JOKER☆ ◆SHOTGUN KIXXING MARRIAGE☆ 死を呼ぶつばめ(CP)☆ ジャンヌの猟犬☆ 上海摩天楼 (CP)☆ 心臓がちょっとはやく動くだけ シンデレラは今夜も帰れない ☆ 神明鏡 ☆ 新約ルルミヤの心臓 神話と科学 水銀灯 水媒花 スーサイデッドメアリンク☆ 好きです、〇〇さん☆ ◆ストックホルムに愛を唄え☆ snuff video☆ 沼男は誰だ?  星花の海より君を臨む  聖夜の二重奏☆ 世界線の中庭☆ ◆刹夏☆ 038 先生 蒼穹 ◆ソープスクール ☆ 底闇  底闇2 ◆そして円の果てで約束を☆ その罪裁くは神か、或いは☆ 其の身に宿りしモノは。☆ 【た行】 代理殺人は覚めないうちに☆ 太陽と月と眼 太陽の死んだ朝☆ -多眼の0-☆ 黄昏の扉 誰かが死んでいる☆ ◆誰が為のパニヒダ 誰がロックを殺すのか ダンテの審判(CP) ◆痴情の蛇☆ 血は歯車のように チャルディーニの法則☆ 月と羊 ◆罪を孕みし堕落の子ら  Dlma☆ デウス・エクス・マキナは死んだ     DDG ◆デートorデッド☆ 天啓劫火 天使の愛しみ 天使の密室と不浄のロザリオ☆   天上落土、堕楽のすゝめ☆ 輾転と町は 天の糸 天露尋☆ とある家(略) ☆ とある幸せな家族の話☆ ◆東京革鳴☆ 東京前線異常アリ    東京人魚 ☆ ◆東京リビングデッドマンズ ☆ ◆同居人☆ 匿名幸福論者は獨と踊る 髑髏に口付け、屍体に花を(CP:1-2-3-4-5)☆ 頭夢児島殺人事件☆ ┗頭夢児島殺人事件二冊目 ◆虜 ドロップアウトディスパイア トローリイ・アイロニイ☆     【な行】 ナインルーム☆ ナギサの物語☆ NapFrappe 773 ◆なわばり☆ ◆28時のサクラメント☆ 2㌫のガランドウ   庭師は何を口遊む 人形回廊 ◆にんぎょうじみたぼくら☆    ねぇ、昨日なにしてた?☆ ◆猫のお宿 ◆ネームレス・カルト☆ 眠り姫は幽霊クラゲの夢を見るか? ネリネ☆ ◆ノーザン・シタデル☆ NOBODY*2☆ ◆ノゾキアナ☆ 呪いのAV☆     【は行】 拝火のキャンプ☆ 拝啓、敬愛なる無能たちへ (CP) ☆ Bye Bye summer days ハイフェッツをなぞる病☆     白鴉の城☆ 花は恋せど散りぬるを ☆ 母なる海の鯨の部屋☆ 薔薇の館 HELLO HERO☆ パピルン☆ パレヱドレイド☆ 盤上の一歩 ピース・メイカー☆ ヒガンのきみへ ☆ 潜む闇の意志 ☆ PYX☆    ⼈の⼼は妖⾯の如し☆ ひとりじゃワルツも踊れない☆ 白夜の歌☆ ◆火点し頃の蜘蛛踊り☆ ひび割れた鯨の胃の中にて☆ 秘密と内証☆   ◆ひみつのリフレクション☆ 瓶の中の君 不完全なる図書館 腐葉土に咲く薔薇の如く☆ ヘイコウセンソウ☆ ◆平行線のアポフィライト  変身☆ 返照する銀河 片鱗 VOID 4ARE☆ 咆哮エトランゼ 紡命論とシンギュラリティ☆ HOMING ☆ ぼくの苗床を紹介します☆ 僕の夏を君に捧ぐ ☆ ぼくはなにもしらない~この事件の犯人は HO2~ ☆ 星の神話エンドロール☆         星へ至る棺☆ 星渡るカンパネラ☆ ポストヒューマン・ビーイング☆ ┣ エンジェル・デビル・インプロパー ┣◆アルトゥリスティック・ラブ ┗◆1226.38.9 ホテル・エウティプローン ホルマリン漬けの心臓 【ま行】 ◆魔術師たちのトロイメライ☆ マグロ また明日 ◆マチソワ・ランデブー 魔法少女希望譚☆ 魔を曳く獣 Mr.Sの華麗なる政策 ミサキバス☆ ◆水の破片を召し上がって。☆       道案内 密室シェアハウス 密室のパスト ☆ ◆見果ての綸紡 ☆     ◆mirror 虫虫虫 ムーンウォーズ! ムーンエラーアウトサイダー メイキン・ウーピーは東京駅で恋をする 名探偵黒猫と大怪盗キャッツ ☆ 巡る妖精☆     【や行】 山羊の歌は謡えない(CP:1-2-3-4) ☆ ◆焼肉飲み放題2時間3000円   やさしいじごくのつくりかた☆ ◆ヤドリギあやかし探偵社 (CP:1-2-3-4) ☆     闇に捧ぐアリア☆ ◆闇に鈍痛 ヤロクギ叙事詩☆ ◆有限無情のシグナルパルス ☆ ◆ 有求必應 EUREKA ☆ ゆらめく魔法市☆ 宵闇神凵 ◆よう��そ!迷冥市役所都市伝説課へ! ☆ 欲望街☆ ◆因って件の如し(+◆獏の悪食) ☆ 406号室の隣人 【ら行】 Life goes on ~人生は続く~☆ ◆楽園パラノイア☆    ◆羅生門☆ ラストキス -最後にキスをして出る部屋- ラッキースケベと13階段 ☆ ◆ラブドールはキミの味☆ Love me,Love my dog.☆ 爛爛(CP) ☆ Re:おキツネさま☆ Residuum:Philadelphia リトルリトルクライシス☆ ReBirthTown 旅館の捕食者☆ リンクヴェルトゲンガー☆ ルパルファンの夢夜 ルベライトジャム☆ 零落奇譚 ☆ レッドパージ Repli;C∀ レプリカントの葬列(CP) ☆ ◆煉獄のレヴナント☆ 【わ行】   ◆わたしのかわいいハーメルン ◆嗤う人間師 我の名を答えよ 1ペニーの運命治療薬 ☆ ◆ワンルーム・ディスコン☆ =通過予定=============  掠う盲鬼 蛇の理想郷 Zodiac school
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azure358 · 5 years
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--深海人形-- 女の子は可愛い〜※…ただし、美少女に限る
タピオカ「…タピオカのお残しは許しまへんで……(脅迫 」 しろくま「…い、頂きます……(震え声 」
※…全部、Twitter自アカから引用して来ました(※以上…、)
[[MORE]]
貧しさには理由がある 他者が、別に手を差し出すまでも無い理由が(※…何度も言うが、心の貧しい者は懐も貧しい)。
…豊かさは、奪う事で消えていく。…他者を、守り、施しを与える者は祝福されるだろう。賎民とは、奪うばかりの卑しい人間の事を言う。)
…FEシリーズの各大陸でも、ギリシャの火みたいな火炎瓶くらい、いっそ作って見れば、良いのにノォ(※銃器は作れないでも、それくらいなら作れるだろ ※…何たって、学生闘争の頃は(ry
…Rの次元には、バイドが居るから、あんな狂気の非人道機体に走らざるを得なかったのだろう、…と言われるけど、現実では、そんなん関係無いねん。…人間相手の戦争でも、実にとち狂った兵器やら作戦をもって、何が何でも、何時の時代も、戦争に勝とうとして居ているだろう(※現実の方がエグい)、
…大抵の作品でも、人間相手に、核戦争仕掛けたり、…ああして、悲惨に殺しあってるしな(※…だから、バイドが相手だから、あそこまで非道過ぎな機体が作られた、…と言う論説はぜんぜん成り立たない)。
男塾「北斗の拳ありきの」
カプコン・SNK格ゲー「ワシら」
ハルオ「シューティングは苦手だ。やっぱ俺等は格ゲーだよな」 …押切先生の限界を感じた、(※瞬間)。
ああっ〜〜初代R最高だなぁ〜〜(※初代が一番フォースが本体状態なのは皮肉過ぎるけどなw)。
…ワンピは、原作自体が偉大過ぎだし、世界観がキャラを食い殺す事で、漫画自体が生きて行くので、有難い事に、まだ、快く読める(※ワンピは世界観こそが、『最高の出来』なのに、…それでも、キャラクターしか見てねぇ奴等、是非一人残らず滅んで)。
…上面だけすらも、原作を借りてきてねぇ、わけわからん世界観及びシチュレーションのパロディすんな。…ほんと、御前等、キャラクターしか見てないんだな。…キャラクターてもんは、どうあがいても、その世界の部品であり、養分だからさ。いいかげんにしなよ!!(※迫真)。
…ワンピ原作が、世界観の為に、登場人物を容赦無く食い殺すが故に、度々、トラウマに残る事もある。(※最近のアレくまさんとか ※確かに思わずショックすぎて心の中で泣いた)。
…もう、思い出したくない。…え”え”え”え”ずゔゔゔゔぅ”!!!!!!!!!(※←これ)
…漫画自体は、面白過ぎても、それに寄り付く人達が食い荒らしたら、その漫画を嫌いになれるという事(※…実際、よく言われている)。
魁!!男塾読んでたら段々男塾自体が嫌になって来た(※…ほとんど、頭が下半身の欲で満たされた人達の所為で …いや、本当に面白いんだけど(※原作そのものは本当に)。
…曉!!極!!とかは、あんまりダメージ無いけど(※博サガは完全無傷 ※…それでも……)。
…二次創作、あんな無駄な事に、貴重なはずの人生を割かなければ良かった。いやその前に生まれて来た事自体が間違いだ。
今まで公式の為に二次創作して来たはずなんだけど、結局は全部無駄だったな。
…皆、イエス様を信仰して、御祈りを捧げるだけで、幸せにもなれるし、人生救われるのにね。…それでも、人生の本質は虚無。何にも無い。
…いつか、紙の、今までの小説再録した同人誌を幾らか(※コピ本では無くオフセット製本で)出したいなと思っていたけど、今回の件で完全に出さない事にした(※一生な)、
…なんで、公式に金を入れる手段は幾らでもあるのに、小説書いて恩返し〜〜ってなるの?…なぁ、君、それ、金出さないとか自分の財布ケチる理由にしてない?…とりあえず、金やな金公式に金払え(※…そんなに恩返ししたいなら、先に今ある全財産でもつぎ込んどいたら?)。
…公式に対して、金出せる場所もつぎ込める金もあるはずなのにそれでも小説書いて恩返ししようとする思考回路理解不能(※…そこまでしてでも、金出したくないんやなとしか)。
…自分の子供に、嫌がっているのに、鱈腹飯食わして嬉しそうにしてる親って、結構客観的に、はたから見たら、虐待だし、…そして、間接的に、その子供を生活習慣病で殺そうとしとるよね(※極論)。
…自分で、娘を肥満体型にしてるのに、それでも娘の健康を害してると一つも思えない親って何か親として大切な何かがごっそり抜け落ちてる……(※そう言う感じ)。
無理矢理、そんなに太って無いのに痩せろ痩せろと言う親もアレ(※やはりこれも子殺し親の心理)。
女は大概悪趣味だかんな(※オサレとか化粧とか ※R初代とIIをやり込みながら)
…率先して、祟り殺す(※…つもりだけど、気がつけばこちらの方から立ち去っている > 嫌いなオタクが〜
…それに、ワイは、工業用ダイヤは正直、天然物の宝飾ダイヤよりも、『人類の為になっている』し、もっと、大事にされて、世間一般でも評価されて良いと思う、いや、宝飾用ダイヤなんかよりもずっと素敵なんねや(※言うまでも無く、ホンマやで)。
…ダイヤモンドって、意外と強い打撃力に対して脆いよな(※例のトリビア参照 …自らを宝飾ダイヤモンドに例えるのは流石に趣味悪いと思います(※それに、実は、工業用ダイヤって事もあるからも知れへんし(※‥って言うか、自らをダイヤモンドに例えるとは虚飾主義丸出しマルフォイだフォイ!)
…工業用ダイヤはマジで偉い!人類の産業文明を支えてくれているからな!(※なぁ!山田さん! ※感動)。
…腐豚は、性根も趣味も性格も、腐っているから、腐なので(※…拠って、男塾の敵と言えよう!)
…だから、今こそ、同人は、昔の同人雑誌、我楽多文庫、アララギ、ホトトギス、白樺、明星が出ていた時代に戻るべき。
竜宝「…若様、蒼傑とやらが我が寺に……(※金借りにでも来たのか?)、」鴻元くん「そんな事よりお腹が空いたよ(※蒼傑ガン無視)」
首天「館主様、罦傑と言う男がウチに来ましたが(※…早速、殺していいですか? 館主様「とに拷(※実に容赦無い)」
…ネイティブ(※祖国語)会話する鴻元罦傑泊鳳嶺厳他は煩い(※中国語自体が煩過ぎる)。…蒼傑はボソボソ喋るので、逆にうっとおしい(※ちな全員北京語な)、
鴻元くん「何で御前は広東語ばっかり喋るんだ(※北京語で喋ろ」)。」罦傑「じゃ、今度から、皆、英語使おうぜ(※広東語は魂の言語な罦傑)。」
…罦傑の着てる服(※連合大闘争カラー)、…って、史実の支那で、歴代の皇帝が来てた服ですよ(※黄袍)。
…罦傑、北京語使いたくないけど、使わなければいけないジレンマ(※よって英語 ※日本語でおkーーー)
蒼傑「…鴻元英語上手いな (※日本語でおk)。」
…英語簡単過ぎ、こんなので躓く人が居るなんて正直信じられない(※全方位宣戦布告爆撃)。
剣桃太郎とか言う塾生「…英語(※とフランス語と各種中国語)簡単過ぎだろ。こんな簡単なので、躓くヤツが居るなんて、正直、信じられないな(※桃だから許された ※…まぁ、確かにね(※フランス語は嫌いです)。」
罦傑「…日本語とか簡単過ぎだろ、躓く奴の気が知れねぇぜ(←※各隊、撃て! ※銃殺刑に処せ)、」
鴻元くん「…達人王とか簡単過ぎだろう(※流石超人拳 」桃「…あのなぁ(※あきれ)。」
嶺厳は香港生まれ(※さながら猫のサイモンくんなので英語が得意だとか言う妄想(※しかも英国紳士の素質あるとか笑 ※宗兄弟も英語出来るとか)、
…あの宗兄弟も英国成分アルよ的な話いずれしたい(※言うだけです)。
長老連の爺さんたち「若様も女の子に恋をしたい年頃なのじゃ(※特に清楚可憐系」 ※本当に大僧正なのかい?案件(※いつものこと)
ジェイムス・バートン氏(※元孤児の軍人が、ビック・バイパー単機でかのバクテリアン帝国(※多分ゴーファーさん抜き)、…と互角に戦って、それで大勝を収めて、グラディウスの初代皇帝になるとか言うサクセスストーリー、ホンマ(※神)。
…しかも、リーク人って少数民族だし。ただただ悲惨な話が展開しまくりなR及びアイレムシューとはえらい違いですね()。
…下手な異形の化け物(※特にR作中の敵よりも気持ち悪いFE聖戦のアルヴィスとか言う奴(※割と中身が醜過ぎる)。
…正直、アルヴィスよりゴーレム(※沙羅曼蛇一面ボス)の方が、まだ、可愛げあるよな?!!(※いやホント)、
…いやいや、館主様なんかよりも、独眼鉄先輩と腐れPOWの方が可愛いから(※特に腐れPOWアーマー ※POWは腐ってもかわいい)、
…意外と、Rの世界には、真空波動砲ねぇんだよな(※真空波動拳な某氏のイメージ強過ぎるからか)。
…男塾で、昔みたいに、暗い、戦争と途轍も無く愚かで馬鹿馬鹿しい人間同士の軋轢の話をやりたいな(※政府同士の殺し合い 相変わらず、何処にも救いも、爽快感すら無い終わり方で。…人によっては「…これタクティクス オウガだよね?!」って言い出すかもしれないけど、全然そうじゃ無いです(※現実)、
罦傑「…身分の違いは生まれつき人を苦しめ、そして人の人生を有利にする。そうじゃないと言う奴は基本幼稚だ(※拙作では身元の汚れた捨て子なので暗殺者になった 」鴻元くん「……(←※出生の時点で恵まれているので何も言えない 」※…むしろ、これFFTだろ(※いいえほぼ現実です)、
罦傑「…嶺厳は、英語も出来て、日本語も、北京語も簡単に出来て、…その上、実力と能力と財力のめちゃくちゃある一族の出で……二重国籍で……(※ 注:拙作では、香港出身で民嶺趙盾金雀達とは親戚同士 」館主様「…何と見苦しい。殺すぞ(※厳しい ※二重国籍発言は万死に値する)。
…何なんだ?!あの『日本鬼子』共は?!!…とか影ではよく言ったのだろうね、天挑に出て来た中国系組織勢は(※…実際でも、影では日本人馬鹿にしまくって終わりの人達)。
罦傑「…日本語とか簡単過ぎだろ、躓く奴の気が知れねぇぜ(←※各隊、撃て!)。」
鴻元くん「…達人王とか簡単過ぎだろう(※流石超人拳 」桃「…あのなぁ(※あきれ)、」
紅孩児くんネタ思い付かないので、とにかくガイジくん(※酷いニックネーム が眠ってる時に悪戯を(ry ※恋人?の槌っ子くんに食われました ※悪戯する前に食われました ※モブ並感)、…ジョジョのスモーキーは、昔のアメリカでありがちだった(※いや実は今も 苛烈な人種差別を史上初乗り越えた実力ある政治家なのに誰もそれを凄いとも言わないし褒めないよな、…大丈夫か?日本人?(※遠い目)
…日本人、作者の荒木神含めて、スモーキーの立身出世振り完全スルーとか、逆に凄く無いか(※←褒めてる)?
…金カムですら、街で、服装と見た目からしてアイヌの人たちを見て、誰も「えっ?アイヌの人?」って奇異の目で見ていない所を見ると、流石に作り物くせぇと思う 作中の和人が差別しなさすぎて逆に怖い(※差別が無さすぎるのも問題だぞ)、
結論:…金カムのアイヌ民族は、余りにもファンタジー過ぎた(※ …金カム、確かに面白いけど、読めば読むほど、嫌いに、不快になる漫画 ※実質的総評)。
…パヨクって、誰でも彼でも共産主義者()はずなのに、御金大好きだよね(※今更)。
「ユリアン!力こそパワーだ(※ファミ通編集部なら言う) ※ヤン提督が言いそうに無い事
ミンツくん「…ヤン提督、格ゲーやりましょう!嫌がらせ得意な提督なら格ゲー絶対強いですよ」ヤン提督「……」 不良中年「…嫌がらせ得意な奴ほど格ゲー強いのは本当ですよ(※格ゲーのみならず対人ゲー全般で言われますけど��。
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toubi-zekkai · 3 years
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 月の見えない暗い夜が明けると太陽の見えない白い朝が訪れた。  二つの瞳は夢から半ば覚めていなかった。白い蛍光灯が縦一列に並んでいる天井が酷く眩しく見える。熱を感じさせない観念的なその光は吊り革の丸いプラスチック製の輪、中吊り広告紙の表面、ステンレス製の網棚や手摺り、エナメル質の白い床、シート座席の前に投げ出されている革靴といった列車内の物質に硬い光沢を纏わせ、橙色のシート座席に座っている乗客たちの顔を一つ一つ鮮明に照らし出していた。毎朝見掛けているその顔たちは皆一様に寡黙でモノレールの列車が線路の上を滑る音だけが車内に響いている。その音も地上を走る普通の電車に比べると非常に大人しく、意識していないと忘れてしまう程で、むしろ耳にする頻度が一番多い大きな音は列車が駅に到着する毎に開閉する自動ドアの作動音だった。その音が聞こえて来る度に微睡みの淵へと沈みかけていた意識が再び現実へと戻され、ぼやけた双眼に見慣れた駅名板と開いたドアから入って来る見慣れた乗客たちの姿が朧げに映り込んだ。一日の汚れや垢の臭いに未だ汚染されていない清潔な始発運行列車の中に乗客たちは少しずつ生活の腐臭を運び込んで来た。しかし昼間のましては夕方の列車内におけるあの耐え難い生活の腐敗臭と比較するとやはりそれは遥かに清潔な車内と言うことが出来た。
 列車と列車間の連結部には仕切りのドアが設置されておらず、座席に座っていても右や左に視線を遣れば先頭から最後尾に至るまで列車内部の全景を見渡すことが出来た。清潔と静謐の中で蛍光灯に照らされている白い床と両脇の細長い座席に座っている人間の俯いた横顔が真っ直ぐに延びている様子は病院の長い一本の待合い廊下を思わせた。しかし暗鬱な表情をして彼らを待っているものは病気の診断結果ではなくてこれから始まる膨大な一日の耐え難い重圧であり、そういう意味では懲役刑の執行を待つ囚人を乗せて走る護送列車と言い直した方が適切であった。受刑者たちの数は音を立ててドアが開く毎に黙々と増えて、同時に刑の執行される時間も確実に迫っていった。それは夜と朝の狭間を走る列車であり、車内の清潔さ���静けさが作り出している安全と秩序の雰囲気がかえってこれから先乗客たちに降り掛かる太陽の暴力と未だ生々しく夜が残る彼ら自身の内に渦巻く闇の暴力を鮮明に際立たせているのだった。  直線的に延びた白い廊下と両脇の長椅子に座り込む人間たち、それは一枚の陰惨な静止画の様に永久に動きを見せないかの様に思われたが、列車が線路のカーブに差し掛かると先頭の車両から順番に右や左にずれていった。顔や身体は依然として微動だにしないままに、今までは見えていなかった一番奥の車両の人間の顔が見え始め、同時に今まで見えていた中腹の車両の人間の顔が消えていく、或いは逆の現象が起こった。手前に見える横顔だけは如何なる時も動かなかった。  それよりも更に注意を引くものがあって、それは列車がその細長い車体を曲げた時に露見する列車と列車を繋ぐ連結部の蛇腹であった。あらゆる構造物がステンレスやガラス、プラスチックといった硬い物質で構成されている鋼鉄の列車内において柔らかそうな灰色のビニールで作られている蛇腹がうねうねと曲がりくねっているその様子はそこだけが異様に生々しく有機的で不吉にさえ映った。それは戦士の全身を完璧に包み込んでいると思っていた鉄の鎧兜に隙間とそこから覗く肉の肌を見つけてしまった時のように、熱中して読んでいた難解な哲学書のページの上に小さな虫が動いている姿を発見した時のように、完全無欠であると思い込んでいた鋼鉄の観念が不意に裂けて生の現実が顔を現す瞬間だった。傷付けられた人体の皮膚と同様にして一度引き裂かれたた観念が回復するには長い時間を必要とし、その間、鎧の戦士は唯の脆弱な肉の塊へと堕落し、哲学書は無意味な文字記号が黒いインクで染み込んでいる唯の紙へと堕落する。それは普段人間によって意識の地下室へと巧妙に且つ厳重に隠蔽監禁されている生の現実が人間に対して復讐する瞬間であり、こういう時に私はいつも生の現実の甲高い笑い声を聞いているような気がする。時にはその顔姿までが心にはっきりと浮かんで来ることもあって、それは挑発的で豊満な肉体を真っ黒なドレスに包んでいる魔女だった。優雅に伸びた両腕の先に細い指の一本一本が独立した生き物の様に蠢き、鋭く尖った鉤爪が空中に赤い軌跡を描いている。気品ある白く細い首元には逆さの十字架に絡まっている髑髏のネックレスをぶら提げ、嘲弄と侮蔑に歪んだ笑窪と蠱惑的な赤い唇からはありとあらゆる下品で下劣な罵りが最も高貴な言葉で語られる。高慢さの象徴である高い鼻、救いや同情の声などには一切反応しない冷酷に尖った両の耳、やはり嘲弄と侮蔑に歪んでいる細長い眉の付け根、長い睫毛の下に隠されがちな暗い夜そのものを映し込んでいる虚ろな瞳……全ての物を飲み込んでしまう相対性の黒い魔女。  唸る様な囁く様な声を響かせて巨大な蛇に変身した魔女が今もその艶めかしい蛇腹を右に左にくねらせている。不安や不快感が心に押し寄せて私は列車の連結部から目を逸らす。しかし気が付くと直ぐ蠢く蛇腹の襞に見入っている。見たくないのにどうしても見てしまう。それは自分の肌に出来た裂傷を絆創膏を捲って何度も何度も見てしまう、更に重症化すると傷口に指先を這わせてその苦痛を味わおうとする、あの感覚に酷似していた。  普段から意識の散漫な私は道端で転んだり硬い机の角に脚をぶつけたりするなどして腕や脚に怪我を負うことが少なくはなかった。そうして怪我をする度に肌の表面に造られる傷跡や青痣は酷く私を高揚させた。更にもっと酷い傷を負い、鮮血が流れ出した場合などは尚の事私の興奮は音楽の様に高まった。  偶然の怪我は自分を包み込んでいると頑なに信じていた肉体という観念の鎧を容易に破壊した。肌の裂傷、青痣、赤い血は私内部の露出した生の現実であると同時に刻みつけられた外の世界の生の現実だった。傷跡は私の内と外の現実を一つに繋ぐ結合地点、私の肌に刻まれた世界そのものの爪痕だった。傷跡が自分の身体に出来たその夜は恋人につけられた首筋の噛み跡を愛でる様に新しい傷跡を撫でてながら安心してベッドの上で眠った。  しかし私は自分で自身の肌を傷付けようとは思わなかった。或いは或る種のマゾヒストたちの様に誰かの指に握られた薔薇鞭に尻を打たせようとも思わなかった。自分の意志が僅かでも混入していたらそれは純粋に外の世界の生の現実が付けた傷跡ではなくなり、私の内側と外側を一つに繋ぐ聖痕としての資格を失うからであった。完全に偶然、つまりは不意に訪れる運命の一撃だけが唯一正統な傷跡を創成することが出来るのであり、更にはこうして傷を受けることを望み意識している状態で傷を受けることさえも傷跡の純粋さを著しく傷付けるものだった。だから自暴自棄の人間に聖痕が刻まれることは永久にないのであって、その点、私は或る程度合格点に達しているようだった。それが擦り傷であれ青痣であれ出血であれ、普段日常の私は自分の身体が傷付けられる事を他の何よりも恐れ且つ拒否していた。  しかし、繰り返し連結部の蛇腹に目を遣ったり逸らしたりしているうちに段々と私は軽い吐き気を伴う眩暈を感じ始めて完全に視線を前方へと固定した。このままその暗い淵に意識を向けていては度々私を襲う狂気の発作が発動するという予感がしたからであった。  視界の向かい側には幾何学模様がプリントされている橙色のシート座席に乗客たちが並んで静かに座っていた。その顔の殆どは俯いていて、例外的に俯いていない顔の大抵は口を開いて眠り込んで居る顔だった。寝顔は間抜けでもあり無邪気にも見えた。それは人間から人間性の全てを剥ぎ取った顔、つまりは一動物の顔であって、間抜けさや無邪気さといった印象はそこから来るものであったが、一動物の顔には危険さも醜悪さも皆無で、永遠に目覚めなければ私はこの顔を愛することさえも出来たかもしれなかった。しかし一方で目覚め始めている顔というのはとても直視出来るものではなかった。それは醜悪さから目を背けるというよりもそうした顔が私に恐怖や不安を呼び起こすからだった。  より厳密に言い表わすならばそれは顔というよりは形成される過程の顔だった。長い夜の間にばらばらに分裂して夜の体液に溶け切った顔は良く晴れた朝ならば朝陽を浴びて迅速且つ順調に形を作っていくのだが、曇って朝の光が乏しい今朝のような条件下では顔の制作工程が著しく停滞するらしかった。中途半端で脆弱な構造しか持っていない顔はその中にある膨大な夜を覆うことが出来ずに、目玉は真っ赤に充血し、顔全体が吹き出物の様に腫れて、毛穴という毛穴から夜が絶えず漏洩している様に見えた。それは無限の夜を圧縮して閉じ込めている爆弾であり、爆弾が周囲に暴力を撒き散らすものならば爆弾そのものと言うことも出来た。  列車の橙色のシート座席の上に爆弾が所狭しと並べられいる。爆弾自身も自らが爆弾であることは十分に自覚しており、瞳を閉じたり俯いているのは爆弾を刺激して暴発することを防ぐ為であった。爆弾が爆発して最初に破壊されるのは作り始めている自分の顔であり、それは自分自身が破壊されるのと同義語であることを爆弾自身が一番認識していた。  しかしこうして動物の顔や爆弾の顔を眺めていると、普段昼間太陽の下で見ている顔が如何に作り物なのかが良く理解出来る。結局、顔というのは衣装と同じで本当の中身を隠すものに過ぎないのだろう。その本当の中身というのは夜であり暴力、更に突き詰めれば虚無であって、ただその虚無を覆い隠す方法の差異が顔貌の差異として表出し見えているに過ぎないのだろう。  それならば一体私は今何を見ているのか?顔ではない。夜と溢れ出ようとする夜を見ているのだ。しかしそういう私自身も目玉が真っ赤に充血し、顔全体が吹き出物の様に腫れて、毛穴という毛穴から夜が漏洩している、今にも爆発しそうな夜の爆弾だった。つまりは夜が夜を眺めているのであった。しかし視線の先に見える夜の傍らに見える窓からは歴然とした朝に包まれている外界が映っていた。私の視線は重苦しい夜の顔たちから逃避する様に窓の外の景色へと吸いこまれた。  窓の外から見える空は遍く白い雲に覆われていた。しかし限りなく密集して飽和状態にある雲はもはや雲としての意味を失い、そこにあるのはただの白い空だった。その白い空の遥か下界には住宅の屋根や自動車が列を作っている道路、時折広大な畑や野原も見えた。走馬灯の様に窓枠の中に現れては瞬く間に消えていく下界の風景は視線の先にどこまでも続いていくかの様に思われた。しかし、彼方の地平線に厳然と聳え立つ蒼黒い山脈が広がっていこうとする風景をその豊かな下半身を盾に堰き止めていた。狂暴な竜の下顎に並んでいる鋭い歯を思わせる山脈の稜線は視線の端から端まで途切れることなく続き、その雄大な体躯は列車がどんなに移動しても微動だにしなかった。  天上は白い空に塞がれて、視界の奥行きは蒼黒い山脈に遮られ、それは無情な観念の世界に逃げ場なく閉じ込められているのだという感覚を強くさせる窓の景色だった。しかし、良く見ると白い空と蒼黒い山脈の間には青い空が垣間見えていて、白い空、青い空、蒼黒い山脈という縦並びの一枚絵が視界の奥に完成していた。白い空と蒼黒い山脈の間になぜ青い空が見えるのか最初解らなかったが、暫くして、この近辺一帯の空は白い雲に覆われているが蒼黒い山脈の上方に限ってのみ晴れ渡っているのだということを理解した。同時にその垣間見えている青空に私の意識は強く惹き付けられた。なぜなら真っ直ぐに引き裂かれたその青い一本線が白い天井と蒼黒い壁に包囲されている密閉空間に唯一開かれた脱出口の様に映ったからであった。  それはドアや窓が無く完全な密室状態だと思われていた部屋の白い壁に小さな穴を発見したようなものだった。穴にぴったりと張り付いた瞳にとってそこから見える青い空は狭い部屋に対する広い世界の、有限に対する無限の象徴として映り込むだろう。やがて小さな穴は狭い部屋に閉じ込められている彼にとって広大無辺の世界に通じている唯一の脱出口として輝き始めるのだ。  しかし、もし仮にだが部屋にドアや窓が付いていた場合はどうだろう。白い壁に空いている小さな穴は脱出口としての意味や条件を失い、脱出という行為そのものが不可能になる。脱出を可能にするためには密室が必要であり、脱出口の輝きが出現するためには完全に部屋を塞いでいる白い天井や白い壁が必要なのだ。  今、街の上を走るモノレールの長椅子に座って窓の外に眺めている彼方の青い空がこの狭い車内及びこの小さな街からの脱出口として急速に輝き始めているのは私の頭上を白い空が覆い隠し、更には視界の行く手に厳然と巨大な蒼黒い山脈が立ち塞がっているからだった。脱出口が完成するためには、つまり密室が完成するためには白い雲に覆われた空だけでは不完全であり、晴れた空と蒼黒い山脈だけでも不完全で、今朝の様に白い雲に覆われた空と蒼黒い山脈が現れることが絶対的な条件なのだ。  しかし、この密室も私にとって完全な密室ではないことは、瞳こそ夢から覚め切ってやや熱くなり始めたものの身体の方は依然として柔らかい長椅子に深く沈まったままである姿勢からも明白であった。何度も何度も窓硝子にぶつかり最後には力尽きて窓の縁で死んでしまう蠅や黄金虫にとっての部屋や窓硝子程の意味にまではあの白い空や蒼黒い山脈も青い空も私の中で到達していないのだろう。  結局は、精神的にであれ肉体的にであれ自己の存在を圧し潰す様な恐ろしい危機だけが脱出を可能にするのだろう。つまりはこう言い換えることも出来る。自己の死に瀕している絶望的な瞬間にのみ彼は本当に自己を生きようとすることが出来るのだ。  しかし私が今こうして通勤の車内に揺られて仕事場へと向かっているのも、仕事に行かなければ肉体的精神的危機を迎えるからであった。とはいってもさほど大した危機などではないことは通勤する私の緩慢な態度からも伺える。本当に危機で本当に脱出口がその先にあるのならばこうして脇目を振って窓の外など見てはいられない筈だ。完全な危機に瀕している人間は脱出口以外に注意を向けることはないし、自分の中にあるありとあらゆる力を動員してそこに向かっていくだろう。  そうした推測からは逆説的な事実が導き出される。それは恐ろしく精力的で活発に動き回る人間、つまり本当に生きている様に見える人間の内側は絶えず精神的肉体的崩壊の危機に瀕していているということである。彼は絶えず彼自身を襲う破滅の危機から逃れるために絶えず活発に動いているのである。  しかし、それならば生きているとはただ単純に死から逃避しているだけなのかもしれない。その死とは肉体的な死というよりも自分自身の死である。  自殺者の瞳に世界は刻々と自分自身を圧し潰す完全な密室の様に映り、だから必死に脱出口探し続けるが、最終的にやっと見つけた壁の小さな穴こそ死そのものなのだ。小さく丸い穴は彼の中で徐々に膨張を開始し、やがて視界の全てを覆う巨大な太陽へと成長する。それは客観的に第三者の瞳から見れば黒い虚無のブラックホールなのだが、究極に追い詰められた人間の瞳には燦燦と輝く光と生そのものである太陽の如く映る。永遠で普遍的な神とほぼ同義語である���の太陽の光や熱に自分自身を同化させることが自分自身を普遍化し永遠に生かし続ける唯一の方法だと考えて、彼は夏の虫たちの様に太陽に向かって飛んで行くのだ。  と考えたとき、突然私の心に日の丸が浮かんだ。同時にあの国旗は密室の白い部屋に空いている丸い脱出口なのではないだろうかと考えた。しかしその穴から見えるのは青い空でも黄色い月でもなくやはり太陽なのだった。それも白い空に赤く燃えている太陽であって、同時にそれは白い観念が引き裂かれて顔を見せた赤い現実であり、白い死に装束を身に纏って果てた人間の打ち落とされた首に浮かぶ赤く丸い傷跡だった。
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yuupsychedelic · 5 years
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詩集「真夏の誘惑」
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詩集「真夏の誘惑」
1.「真夏の誘惑」 2.「Tapioca Rhapsody」 3.「カレンの場合」 4.「背中」 5.「メイによろしく」 6.「強がり」 7.「風に伝えよ」 8.「It」 9.「平和の詩」 10.「パリは燃えているか?」
1.真夏の誘惑
【1】 白彩のビーチに 黄金色の愛を感じた 橙彩の哀しみに 琥珀色の夢を感じた
夏の始まり 夢の幕開けでもある 素晴らしき日々
いつか僕らは大人になり 夢を忘れていくのだろう だから今くらい夢を見させておくれ
真夏のシティ・ガール 常夏のファニー・ガール いつまでも どこまでも 二人で行けたらいいのにな
【2】 星彩の空に 華澄色の未来(あす)を認めた 紺碧の海に あなた色の日々を認めた
夏の始まり 夢の幕開けでもある 愛おしき日々
いつか僕らは大人になり 恋を忘れていくのだろう だから今くらい恋をさせておくれ
真夏のシティ・ボーイ 常夏のファニー・ボーイ 信じてる 見つめてる 二人の明るい未来を
舗道を歩く恋人達に いつかの恋を感じた 街を往くシティ・ボーイに いつかの夢を認めた 僕らこそ 二人こそ いつか結ばれる恋になる 信じて
真夏のシティ・ボーイ 常夏のシティ・ガール それぞれの想い ぶつかり合い きっといつか愛になれるよ
真夏の恋もいつか冬が訪れ 穏やかで美しい愛に変わってゆくのだろう それでも僕らは真夏の恋を忘れはしない 「青春を生きた意味」 いつか繋がっていく 信じているから
2.「Tapioca Rhapsody」
ダダーン! Du-bi Du-bi ひろがれフィーバー 街に群がる Boon Hornet
嵐のように! やってくる 見たか? 聞いたか?? Tapi Tapi 旋風
静かに見つめる 傍観者 騒げ! 食せ!! 愛の爆発
ダダーン! Pa-ra Pa-ra ひろがれフィーバー 僕らの結束 タピオカラプソディー
-
キュンキュン ときめく あの頃の舞い 僕らに残るは 夢の痕
時代が微笑み 病的に追いかけた 君は叫ぶよ 愛の懺悔
-
永遠の詩 恋の終わり
3.「カレンの場合」
【1】 漣のように 揺らめく想い 太陽のように 騒めく夢よ
君の面影 追いかけた日々 愛しさは悩ましく 群青に広がる
胸に光るのは 金色のジュエル あいつに誘われ…… 断れなかったんだね
オーシャンビューが映える ホテルの一室で 孤独なツインルーム 終わりゆく夏
オーシャンビューが映える ホテルの片隅 君に惑わされ続けた ひと夏の恋
【2】 微風のように 過ぎる青春 もう戻れないと 嘆く若人よ
君の面影 背中に認め 追い越して見ると 別人の微笑み
涙に代わるのは 沫色の波 おまえはあいつと…… 恋に堕ちたのね
ナイトビューが映える ホテルの一室で 虚しいツインルーム 終わりゆく夏
ナイトビューが映える ホテルの片隅 君に惑わされ続けた ひと夏の恋
出逢いは若葉の燃える頃だった 若草に揺れていた 僕らの青春 My way…
オーシャンビューが映える ホテルの一室で 孤独なツインルーム 終わりゆく夏
ナイトビューが映える ホテルの片隅 僕は踊らされてたのさ ひと夏の恋
君のための夏
4.「背中」
【1】 誰かの背中を追いかけ ここまで来たけど 何も変わりはしなかった そんな自分が嫌いだった
誰かに合わせること いつの間にか得意になって 何かを始めることさえも 臆病に感じる自分がいたんだ
見つめあって 支え合って 私たちは生きている そうは言うけれど ほんとは誰もが 孤独に苛まれている
私は私のやり方で 何かを始めたい どうにもならないことだって 何とかなるはずだから
私は私の生き方で 何かを変えたいんだ あなたと交わした約束 必ず叶えてみせる
【2】 出逢いは三年前…… 桜の咲く季節 あなたのその微笑みが 心に愛を産み出した
あなたのためなら頑張れるよ その笑顔を見たいから 私はやるって決めたんだ 純情が芽生えるよ
ちゃんとしなきゃ…… ちゃんとやらなきゃ…… そうは言うけれど ほんとは誰もが 怠けたいと思ってるはず
それでも私は私 未来を目指して走る 涙は夢への近道 遠回りなんかじゃない
私は私だけの道で この夢を叶えてみせる 夢は叶えるためにあるの 絶対 諦めない
人は ありのままに走り出し 時には立ち止まる その純粋(まっすぐ)さ 忘れないで
私は私のやり方で 何かを始めたい どうにもならないことだって 何とかなるはずだから
私は私の生き方で 何かを変えたいんだ あなたと交わした約束 必ず叶えてみせる
5.「メイによろしく」
【1】 雨が降り始めたら 君の背中が遠くなる 傘を忘れて 雨に打たれて 全身ずぶ濡れになったけど
何故だか今日の僕は 走りたい気持ちになれなくて 歩いたまま 同じペースで ただリズムを刻み続けてた
T字路を左に曲がると 君が静かに待っていた 紺色深まる青春の証 「あんなこと言ってごめんね」って
メイクの落ちた君の顔は 少しだけ輝いて見えた そのままの君をずっともっと好きだよ 想いはぐっと深くなる
雨がどんなに降ろうとも 僕は君を離しはしない 愛する気持ちは世界で一番 ここに誓うよ
【2】 雪が降る季節には 僕らの未来(あした)が決まってるね ただがむしゃらに 頑張る君の姿はとても綺麗だよ
僕ももう立ち止まったり 気分屋で君を困らせたり 喧嘩をして 苦しませて 君を泣かせることはしないから
十字路に差し掛かり 僕らはそれぞれの道を行く 桜の花が咲く頃に 僕らは離れ離れになるんだ
卒業式に大泣きして 君と最後のキスをした その笑顔と別れる日が近づいてるって 現実(リアル)信じたくないけど
僕の選んだこの道 いつか君に恩返しを 愛する気持ちは世界で一番 ここに誓うよ
【3】 ついに来てしまった 別れの朝 君の右手に赤いミサンガ 別れたくない 離れたくない 涙で霞む視線
君は赤いミサンガを その手からそっと外して 僕の左手にぎゅっと巻きつけた 憶えていて…… 私がここにいたこと
さよならはあえて言わない 定刻通り 走り出す準急 せめて今日くらい 遅延してほしいな 心の叫びが胸を貫く
あの雨の日を思い出す 君と結ばれた青春 君に出逢えたことが幸せだった 本当にありがとう ずっと愛してるよ
6.「強がり」
【1】 旅行鞄に 夢を詰め込み 独り旅に出たあの日
手を振る君が 贈ってくれた 赤いミ���ンガを見つめてみる
トンネルを抜ければ 広がる摩天楼 これから始まる物語(ストーリー) 想い浮かべて 胸を膨らませた 都会の新たな暮らし
生きるために何が要るのだろう 悲しみか? それとも歓び? 涙の果てに何が見えるかなんて 誰もわかりはしない
碧い海に 強がりな僕 孤独を抱きしめて 君に逢える その日信じて 憂いを越えてゆく
【2】 君のため息 淡いベッドシーン 大人への階段 登るための旅 エンディングはない 君と共に行こう
約束を交わした 放課後の教室 独り涙堪えても
流れる涙 君の笑顔が 黒板に映し出されて 忘れかけていた 君との思い出 生き生きと蘇る
悲しみを乗り越えるために 僕は何をすればいいんだろう? 諦めか? 目を逸らすのか? きっと答えはひとつじゃない
淡い河に 強がりな僕 弱さを抱きしめて 君に逢える 未来を信じて 自分を越えてゆく
【3】 決して忘れることはできないだろう 君と過ごした青春の頃の思い出 僕はここで夢追っている 現実と真実の闘争 淡い目論見 脆い約束 今僕は何処にいるのだろう
水たまりに 強がりな僕 青春プリズムよ 君に逢える 希望を信じて 夢を叶えてみせるから
碧い海に 強がりな僕 哀しみ抱きしめて 君に逢える 流星を信じて 涙を越えてゆこう
もう強がったりしないから……
7.「風に伝えよ」
聞こえてますか 僕のこの声 届いてますか 君の元まで
向日葵の咲く頃に 君を思い出す 僕は行ってしまった 君を置き去りにして
風は吹くよ ぴゅーぴゅーと吹く 君を求めて 穏やかに吹く
雪の積もる頃に 君を思い出す 僕は行ってしまった サヨナラも言えずに
君が好きだよ 風に囁き 僕を見つめる 君に伝えよ
貴女色に染まった日々 青春の記憶 いつまでも忘れないで 僕の姿を
8.「ID:IT」
名前を呼ばれず 過ごした日々は まるでID(記号)のよう 「It」と呼ばれてた
心に傷を抱え 今日も生きる まるでIDのよう ただ生きているだけさ
(※ Repeat) 私に名が付いても It(記号)に慣れすぎて Itのままで居たいと渇望する
私に名が付いても Itに慣れすぎて Itで呼ばれないと no no no no!!
私に名が付いても Itが染み付いて Itのままで居たいと渇望する
(※ Rap)
私は誰なんでしょうって壁をブっても 聞こえてくるのは一言で 「うるさい」「いい加減にしなさい」 「他人(ひと)の都合も考えろ」 疑問が疑問と受け取られない世界の片隅 今日も生きてる 夢を求めろ ちゃんと働け よっしゃ君も社畜になれ ほんとはこう思ってるんでしょ? 馬鹿馬鹿しいと想うんでしょ?? ――でも、これが現実だから。
(※ Repeat ×2)
所詮私はIt(記号)よ
覚えておいて!!
I am It!!
9.「平和の詩」
波が笑う 愛は死んでゆく 道半ばの夢よ はじまりを憂う
打ち棄てられたのは 走り過ぎた恋 海に漂い やっと気付く
平和の詩 平和の詩
輝ける日々 燃え上がる日々 失われたものが 自由を照らす
暁を渡る 黒い汽笛よ 平穏は終わった 時代が変わる
平和の詩 平和の詩
10.「パリは燃えているか?」
【A】 紅き稲妻が街に迫り 黒き群衆は愛を叫ぶ 日和見主義の結末 合言葉(mot de passe)は破滅 二つの正義が闘いを始める
紅き旋風は国を飲み込み 白き民たちは涙を隠して fascismの進撃 合言葉(mot de passe)は過激 無数の正義が揺れ動いている
ある日突然 ふるさとを亡くした 失われし想い出 取り戻すために
Parisは燃えている 走れ!今すぐに Parisが燃えている 走れ!自由のため 僕らは反逆者(レジスタンス) 愛の戦士さ
【B】 独裁者は命令し 清き群衆は付随する アルザス=ロレーヌの悲鳴 合言葉(mot de passe)は復讐 二つの想いが交錯を始める
蒼き星たちは立ち上がり 紅き稲妻に立ち向かうため 愛の名の下に集結(つど)う 合言葉(mot de passe)は逆襲 無数の民が武器を持ち立ち上がる
ある日突然 ふるさとを奪われた 破壊されし想い出 また再建(たちあが)るために
Parisは燃えている 闘え!今すぐに Parisが燃えている 闘え!愛のために 僕らは反逆者(レジスタンス) 希望戦士さ
始まりはBordeaux Ancien régime 壊れる あの頃の誇りを思い出してみろ
【C】 闘いが始まる 正義と正義の闘い 決戦は夜明け前 聖夜までにこの闘いは終わらせるんだ!
前大戦の苦い想い出 蘇る屈辱 嵐の中で互いの名誉が交錯する
【D】 旅立ちの朝 君とキスをした 最後の口づけ ひとときの安寧
君と永遠になれたら 僕は幸せになれるよ
でも 民は救われず 紅き風に搾取されたまま
黒い髪に 赤いアクセントを散らして 黒い髪を振り乱す 女戦士の追憶
サイレントマジョリティー 群衆は迫る 無言で立ち尽くし 僕らの邪魔をする
いつか君の元に 還ってみせるから 今は恨んでもいいさ 僕の勇姿を焼き付けろ!
【E】 銃声 爆発 塹壕 戦車 超越 卓越 新兵器 進撃 始まりのベルが鳴り 闘いの幕は上がる
【F】
紅き稲妻は滅びゆき 黒い群衆が立ち尽くす 日和見主義のその先 合言葉(mot de passe)は未来
Never Ending Story Never Ending WWⅡ
トリコロールの旗を掲げろ!
Parisは燃えている 自由と平和のため Parisが燃えている 今日もこの場所で 新たな時代を掴め! 新たな夢を掴め!! 自分自身のため!!!
【G】
ふるさとのこの街 君とのbridal ceremony 街は変わっても 君は変わらない 失くしたものは戻らない それでも 闘いは終わった…… あの日のRequiem チャペルの鐘は今年も鳴り響く 孤独の内に鳴り響く
【H】 僕らの反逆は終わった。だが、悲しみは癒えず、愛する人を守れなかった後悔は一生続いてゆくのだろう。これは戦争が残した負の遺産だ。勇ましき勇者を鼓舞し続けた指導者��ちの過ちだ。僕らにとって、この闘いで永遠に戦争というものがなくなるように。故郷の街に大きな楓の樹木を植えることにした。平和への祈りを込めて。さよなら、愛する人よ。さよなら、愛しき故郷よ。永遠の鎮魂歌に、すべての死者への想いを乗せて。ダルクの民よ、ここに眠る。(日本語)
Unsere Rebellion ist vorbei. Traurigkeit kann jedoch nicht geheilt werden, und Bedauern kann nicht lange anhalten, nachdem es nicht gelungen ist, seine Lieben zu schützen. Dies ist ein negatives Erbe, das der Krieg hinterlassen hat. Es ist der Fehler der Führer, die den tapferen Helden weiterhin inspirierten. Für uns wird es in diesem Kampf keinen Krieg für immer geben. Ich beschloss, in meiner Heimatstadt eine große Zypresse zu pflanzen. Bete für den Frieden. Auf Wiedersehen, mein Geliebter. Auf Wiedersehen, meine geliebte Heimatstadt. Lege deine Gefühle für alle Toten auf ein ewiges Requiem. Leute von Dark, schlaf hier.(Germany)
Notre rébellion est terminée. Cependant, la tristesse ne peut être guérie et les regrets ne peuvent pas durer longtemps après avoir omis de protéger ses proches. C'est un héritage négatif laissé par la guerre. C’est l’erreur des dirigeants qui ont continué à inspirer le brave héros. Pour nous, il n'y aura pas de guerre pour toujours dans cette lutte. J'ai décidé de planter un grand cyprès dans ma ville natale. Priez pour la paix. Au revoir ma bien-aimée. Au revoir, ma ville natale bien-aimée. Mettez vos sentiments pour tous les morts sur un requiem éternel. Les gens de Dark, dormez ici.(French)
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【Bonus】
「わたしはわたし」
中学に入れば あの制服が着られるって 胸を膨らませていた 子供時代
わたしは気付いた 僕は男の子なんだって どんなに頑張ろうともなれはしない 君に憧れを抱いた 男らしくないからって 力が他の子より劣ってるからって 君はわたしを軽蔑した 今も忘れはしない
わたしはわたしだから ありのままを受け入れてほしい 君にはなれないよ それはわかる だけど好きなんだ
あなたはあなただから ありのままを抱きしめてほしい 世界でひとりだけの 自分を愛そう ゆっくり歩けばいい
「好きな人のこと」
あなたの後ろ姿は とてもとても眩しすぎて 僕は目を背けるしかなかったんだ
改札を出て 街に飛び出し まだ慣れない足取り 早送りの人混み
目の前を歩く あなたは美しく 友達と会話を交わして 通りを曲がっていった
あの人のことが 気になり始めたのは 同じ学部のみんなが 噂を始めたとき
僕は君が好きだ 出逢ったときから 僕は君が好きだ 飛行機雲に飛ばした まっすぐな想い
「孤独なオンナに愛の嵐を」
君に恋人ができた 僕は独り身 君も独り身 僕らは独り身
お前に恋人が出来た 僕は独り身 未だ独り身 ずっと独り身
強がってばかりいる 虚栄のプリンス いつも演じて 気付かぬうちに 心はすり減っていたのさ
僕に恋人ができた 君は独り身 今も独り身 追い詰められ始めた 無言の脅迫
たかが恋と諦めきって 孤独を愛し始める 何かに原因を求めて 現状に甘んじる
諦観の大人 すれ違うのは 若き恋人
「カンパーイ☆カンパーイ」
今夜は思いっきり 乾杯しよう 酒と想いに任せて すべて掃き出そう
上司に叱られ 意気消沈してる君! 今夜は俺と パーティーしよ��ぜ
そこ行くお前 乾杯しよう 惰性は全部捨ててさ 思い切りが命
カーンパイ! カーンパイ!! 眠れない夜に俺が誘う
さあ、次は何飲もうかしら?
Damn it!!
「あの日のこと」
自由を奪われた 鳥籠の中で 胸を膨らませた 儚き少年よ
制服を身に纏い 憧れを隠して 高鳴る胸の鼓動 僕の夢が叶うとき
声さえ奪われ 進捗を見守る そんな時間が 僕には美しすぎて
もっともっと強く 願い続けた時間 物足りなさが残って 複雑な気持ちが
僕を狂わせた 愛に狂わせた あの日の過ち 衝動が駆け出す
あとがき「十代とジェンダー」
最近、自分がよくわからない。 この一ヶ月ほど、わたしは自らのジェンダーで思い悩み続けた。 男の子であること、女の子であること、どちらでもないわたし。 ずっと思索を続けていた。 そして、思索の結果、わたしはこういう結論に至った。
わたしはどの性にも属さないのかもしれない。
わたしにはよくわからなかった。 どうして、男の子らしくいなければならないのだろう? 確かに、わたしはどう見ても男だ。 性格も、外見も、誰がどう見ても男。 でも、男性文化というものに全くというほど馴染めない。 友達は下品な話もするけれど、微塵も興味を持てなかった。 それどころか、どちらかといえば無機質を好む。
服もシンプルが好きだし、部屋も普通の和室。 でも、制服を身に纏うと、わたしは別人になる。 以前のエッセイで、「自分は本質的にマゾヒストである」ということを書いた。 これは最近気付いたのだが、どうやら身に纏っているものによってわたしは人が変わるらしい。
わたしはセーラー服が好きだ。 これを着ていると、理想の自分になれるとさえ思える。 誤解を与えないように注釈として書いておくが、決して性的な意味ではない。 むしろ、真逆だ。人としての鎧のようなもの。
自分の人と違う性について公にカミングアウトするのは非常に躊躇のいることだったが、こういう場でちゃんと書いていくべきだと思って。
わたしにしか伝えられないこと、表現できないことがきっとあるはずだから。
最近、被写体に強い興味を持っているのは、そういう意味もあるんです。本当の自分を知りたい。見つけたい。身を託すことでいろんな自分に出逢って、もっと強くなる。
おそらく、わたしは世界で一人だけの生き物だ。
わたしの詩集を最後まで読んでくれてありがとう。 また、次の作品も読んでもらえたら嬉しいな。 今回は自分自身に正直な作品を書こうと思って、つくりました。
これを読んでくれたあなたに、ほんの少しだけ素敵な明日が待っていますように。
詩集「真夏の誘惑」
Produced / Designed / Written by Yuu Sakaoka Concept by YUU_PSYCHEDELIC
Special Thanks to My Family,my friends and all my fans!!
YUU_PSYCHEDELIC
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