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#水野愛
renegadebraveheart · 2 days
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“GIRL, I SAY GIRL, HOW ARE YOU IN ANY WAY A SAGA JEUNE? ONLY THING YOU KNOW ABOUT SAGA IS THAT IT’S IN KYUSHU, EVERYONE AND THEIR MAMAS KNOW THAT ONE. NOW DON’T YOU START CLICKING YOUR TONGUE AT ME, YOUNG LADY, I SAY YOU’RE AS STUBBORN AS TAE WHEN SHE’S CHEWING ON A CRANIUM.”
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“Ahhhh… SHADDUP!” *hits him with baguette*
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katamu63 · 8 months
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orange-campanula · 10 months
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cosplay
ゾンビランドサガ
二階堂サキ/つつ
水野愛/ななる
*̣̣̥- - - - - - - - - - - - - - - - - -🧡💙˖°
photo*ユウイチ様
location* 京町アーケード
投稿/ななる
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usickyou · 2 years
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腕が旅をした話
 体には引力があるらしい。けれど私は腕とそれほど離れたことがないので、その力がわからない。ううーーん、と目を閉じ眉間にしわ寄せ肘から先のない腕をあちこち向ける純子は、さんさん注ぐ初夏の日を浴びて、ちょっと信じられないほどバカっぽく見える。あっ、と言って純子は駆けだす。私はついていく。喉で覚えた歌みたいに、体が思うまま動くのは気持ちがいい。死んでまた人生が始まるみたいに、生きていればわからないことがたくさんある。
 目覚めると純子の腕が片方なかった。けれど私たちには、寝違えてばらばらになる仲間がいるので、それは大きな驚きをもたらさなかった。腕さん。腕さぁん。純子は呼んだ。なくしたのが左腕の、肘から先であるので、顔を洗うには少し手間だったけれどサンドイッチを食べるには困らなかった。腕さぁん。午前いっぱいかけて全員で探したけれど腕は見つからず、仕事には義手でのぞんだ。装飾義手というらしい。インタビューの仕事で助かった。どうして義手の用意があったのかたずねると、巽はまたふざけてはぐらかした。巽を殴るのはたまに気持ちがいい。夏の太陽みたいな気分になる。腕はぜんぜん戻らずに夜が来た。佐賀の夜はくらい。  腕さぁーーん……。  純子の声は、しんと時おり孤独をたたえる。 「戻ったら?」私は言う。「こんなに暗くて、見えないでしょ」 「でも、感じるんです」純子は言う。「なにか、引かれるような……」  純子が引力に気付きはじめたのはどうやらこのころであるらしい。けれどそれはまだ曖昧で、結局は一時間くらいみんなで探してから明日また動くことにした。私はなんとなく寝付きがよくなかったのに、純子がまたたく間に眠ってしまったのにいらっときた。  次の日の仕事はトークイベントだったのでさすがに純子は欠席になった。けれど腕を探しに行くという。ひとり休んでいるよりそうすべきだということらしい。それはまったく妥当であるのだけれど、なにせ純子のことだ。ひとりで? 街なかを? 誰も首を振らなかったが、純子はかたくなだった。腕はひとりでふるえているというのだ。それは私にわからない。誰にも。純子にだけ、わかるのかもしれない。  ついていけ、と巽は言ったけれど、私はついていくつもりだった。だから私たちの間には口論が起きた。言いたいことを言うのは気持ちがいい。思いのたけを、乱暴な口調で、毎日でも……死んでまた得ることがある。生前より、よほど丁寧に施されるメイクだとか、そのあたり。  見送りは、どうしても慣れない。 「さあ! 愛さん、行きましょう!」  はつらつ言って純子は腕をあちこち向ける。あっ、と駆けだす。私はついていく。背中のほとんど隠れるくらいのリュックがしっぽみたいに揺れている。思いのほか、長い旅になるのかもしれない。そうでないことを願うけれど、私に腕の気持ちは知れない。純子には、どうだろうか。遠くへ行きたいという気持ちがあって、爪を立て、ゆっくり……ゆぅっくりと進んでいく腕を思うと背中がぞっとした。恐怖でなく、畏敬だと感じた。 「遠い……ずっと、遠くにいるみたいです」  と純子は言う。 「わかるの」  と私はたずねる。 「わかる、みたいです。感じるんです」 「信じていいわけ?」 「はい、きっと……ええと、フォーメーションダンスがありますよね」 「んん?」 「目を閉じても、メンバーの位置ってわかりますよね?」 「練習すればね」 「そういうかんじです。愛さんは、なんセンチまでわかりそうですね」 「……そう」 「あっ! 乗ります、乗ります!」  純子はとつぜん声を上げ、「急いでください!」と私を呼ぶ。そうして路線バスへ、前から乗ろうとして注意される。はいはいお嬢さん焦らなくても平気なので後ろから乗ってくださーい。純子は顔を赤らめる。死んでるのに。純子はなんとなくうらめしげにこっちを見る。なんで? 席はほとんど空いていて、最後列に並んで座る。  なめらかに、景色が流れていく。  あたりには信号が少ない。乗客も。田畑がたくさんあって、美しくあおい波を眺めながら純子の引力を信じる。それは私にわからない。つまり私にはすることがない。けっこう集中している純子に話しかけるわけにもいかないように思う。停留所が、次々過ぎていく。こういう時間はあまりない。生まれてからいままで。こういう時間は気持ちがいい。腕は、何を感じているだろう。  あんたはどう思う?  私の腕はこたえない。 「あっ!」と純子が言う。「……あ、……いえ……」というふうに座席の影で義手を外して「……平気、みたいです」と続ける。  それはなんだかすごくおかしい。  私がひとりで笑うと純子は「えっ」といぶかしげに見た。それで私がこたえないぞと決めて黙りこんでいると、そのうち腕へかえった。  純子の体を離れた腕。  なだらかに、道は続く。  ほんとうは純子のでない腕。
「こんにちは~……」  天山。登山道はよく整備されていて登りやすい。やけに長かった雨を越えた季節であるので、ガラスのしずくみたいに登山客は絶えない。すれ違うとき、かれらは一様にこっちをじっと見る。そもそも山登りなんて考えていなかった私たちの格好はまるきり街歩きの軽装だからそれは仕方ない。  蚊は腕に一度とまり離れていく。 「フランシュシュだー!」  子どもが言う。私はしいっと伝えながら手を振る。なるほど、帽子をまぶかに被っていても、小さな子どもの目線からは私たちがわかる。なら、きっと会いに来てね。純子はなくした方の腕をぎこちなく振るので、まだはじめたて三日目の人生みたいだった。子どもはふしぎそうに純子を見つめながら、山をくだっていく。母親が、あぶないから前を見なさいと言う。  日焼け止めのべたつきも実際は必要ない。 「一応、表向き別仕事になってるんだけど」私は言う。「見られすぎじゃない?」 「困りましたね」純子はこたえる。「なら、道を変えませんか」  あちら、と言って神妙げに純子が示したのは旧道、コーンやロープで立ち入り禁止の示されたいまはもう使われていない道だった。 「……道っていうの、これ」  そう、実際そこはもう道とは違う。手入れのされていない地面は落葉やそれの腐ってできた土でやわらかく、伸び放題の草木で塞がれていて、獣でさえちょっと通るのを避けるくらいの印象を与える。 「上には、続いていますよ」  純子は言って、ちょうど人の姿のないのを見計らうとそこへ分け入る。どうやら腕の、示す方向ではあるらしい。私は人生最長のロングトーンほどのため息をついて、純子へついていく。純子はあまりひるまない。枝とか、虫とか、庭みたいな様子で気軽によけて歩いていく。生まれや育ちの、生前の暮らしのおかげかもしれない。あるいは腕への使命感があるのかもしれない。純子の強さのはっきりしたかたちが、私にはまだわからない。 「平気ですか?」  純子は時おり振り返る。 「ぜんっぜん、平気」  私はそのたび強くこたえる。  肌の葉っぱや種を払うのも、三十分もすれば慣れる。  あたりはいよいよ、道でなくなってくる。森林であるからか、それほど草の丈がないのは幸いだけれど、やわらかく不安定な地面を登り続けるのは楽でない。息が弾む。体が重くなる。聞いたことのない声の鳥が気高く鳴いて、しましまの模様のリスが木を駆けのぼっていく姿を人生でいちばん最初に見る。リスは高く、ずっと高くまでのぼると大きな枝の影に隠れてしまって、かわりに雨滴が鼻先に落ちる。  山の天気は変わりやすい。  雨は、あっという間に樹冠をぬって私たちに降りはじめる。  この場合、山の危険はきっとたくさんあるのだろうけど、私たちにとってまずはメイクが優先だった。落ちれば人前を歩けないのだ。けれど帽子やタオルで覆ったところで、もう手遅れだった。武道館を頭上でひっくり返したみたいな雨はまたたく間に私たちをアイドルのフランシュシュからゾンビへ戻した。きっと、ステージ用のメイクでもどうにもならなかった。 「困りましたね」  純子は言う。ほんとうに困っているのだろうけど、あまりそう聞こえない。 「まあ、迎えにきてもらえばいいし」  私は言う。山に入る前に連絡はしている。いまは少し、道をそれてからはどうも位置が地図に表示されないけれど、純子に伝えるかは悩む。 「このまま行きましょ。足もと、ぬかるんできてるから気をつけて……」  私は顔を上げる。言い終えるより先に純子は駆けだしている。なんで? どう見ても全力で、その姿は野に棲まう美しいシカのような印象を与えた。 「腕が!」純子は叫ぶ。「離れていきます! 速く」 「わかった! けど!」私はこたえる。地面がすべって、うまく踏み込めない。「……ああ、急いで!」  もう雨も地面も関係ないというふうに、純子はどんどん駆けていく。私は必死についていく。草や枝がしなって、無数の小さい傷をつくる。それはたいして怖くない。けれど純子がどんどん遠ざかっていくのは少し怖い。こんな山の中でひとりになってしまうのは少し怖い。純子が私を一度もかえりみないのは怖い。待って、と���は言おうとする。それが言葉にならないのはどうにも不思議だった。結局私は、体がばらばらになるくらい全力で走り続けてどうにか純子を見失わずに済む。純子はとつぜん立ち止まって、先の方をじっと見つめた。そこは開けていた。森がふっと開けるのは送電鉄塔が立っているからだった。私はようやく追いついて、それで膝に手をついてどうにか座り込まずにはいられた。「愛さん」純子が呼んだ。なに、と顔を上げると、私には腕が見えた。純子の腕。イノシシの、巨大なあぎとに捕まえられている、ほんとうは純子のでないあおじろい腕。 「腕、さん」  純子は言う。  その目の奥に、光が見える。 「腕さん……」  かなりアレな、ヤバいときの光。 「腕さぁぁぁーーん!」  純子は走る。突進する。棒とか石とかの原始的な武器ひとつ持たず突っ込んでそのまま巨大なイノシシに体を吹き飛ばされる。純子は飛ぶ。信じられないことに、ゾンビは十メートルくらいは飛ぶのだ。くるくるまわる、その姿には重力のくびきを外したような自由さがある。「純子」私は言う。イノシシがいる。大きい。牙は白い、所々深く黒ずんで獲物の血のあとに見える。私はその鼻先にかち上げられ空を飛ぶ。送電鉄塔に引っかかる。走馬灯。空を飛ぶ純子しか見えない。あれはきれいだったな。
 頬をつつくのは純子の腕だった。  私はゆっくりと意識を取りもどして雨の冷たさなんかを感じながら「純子」と呼んで、それが純子のでない腕だと気付いた驚きで体を起こすとバランスを崩して落ちかけた送電鉄塔に両腕でぶら下がった。  でも結局は落ちる。  右腕が、すぐに左腕が抜けて私は地面に背中からぶつかる。高さは二階ぶんくらいだったので深刻な怪我にはつながらないけれど、それはすごく痛い。息ができないのは苦しい。両腕が、立て続けに落ちてくる。純子の腕も続く。腕が三本、私のまわりでうろうろする。生きていて、決して出会えないことが人生にはある。 「純子は……」  私は言う。  空に突然ひびが入る。  稲妻。  私は体を丸めて死に備える。しかしそれは、いつまでも訪れず、私は記憶の中で何度も死にながら空想の中で何度も死んでいく。一度ごと、それはちゃんと痛い。ひどく苦しい。体を内側から真二つに裂かれる瞬間が何度もやってくる。それは苦痛に満ちている。ほんとうは一瞬のできごとであるのに、鉤のある獣らしい爪が体内を突き出して体表をゆっくり、筋肉繊維の一本いっぽんを、血管の太いものから細いものに至るまで伝統工芸職人的な丁寧さで引き裂いていく苦痛は数年の長さで数十秒ごとくり返す。それは怖い。誰か私を助けてほしい。  けれど純子はいない。  イノシシのものらしいひづめのあとになにかを、きっと純子を引きずったあとが(雷光!)続いている。心はそれを追う。追って、イノシシから純子を救うのだ。(雷光!)(雷光!)(雷光!)およそ十年の苦痛が襲う。胎児みたいに体をまるめて、けれど私は純子を助ける。どうやって? 腕もなく、体も動かせない。私は(雷光!)まず、ここを離れなければならない。どうやって? 体を引きずってでも、そのためには腕が……。 (雷光!)  ひらめきは、落雷のように落ちてくる。 「腕!」私は叫ぶ。「私の腕をとって! くっつけて!」  うろうろするのをやめて、呆然とたたずんでいた腕は背すじをしっかり伸ばして、私の腕を手にとる。濡れた袖に、どうにか腕を断面から差し込む。「それでいい」私は言う。「押し当てて、そのまま……」腕はそのとおりにする。数分が経つ。数十年分の苦痛を過ぎて、私の腕は私の体へ戻る。くっつく。けれどまだ、つながりは弱い。腕に頼む。反対の腕も同じように、私へ戻る。腕へ言う。「木陰まで、連れていって」純子の腕はきちんと賢く、首ねっこを掴んで木陰へ引きずった。そこでの恐怖はまだ弱い。助かった。数百年の死の苦痛が全身を苛んだ。 「……ありがとう」  私は言う。  腕はこたえない。  腕はひづめのあとを見ている。 「わかってる」  私は言う。  純子の腕を持ち上げて、肩に乗せる。そうして、立ち上がると脚にふるえを感じた。息が浅い。肺の奥に空気が届いていない。けれど行くことはできる。私は踏み出す。あとを追う。ひづめのあとは雨のおかげで地面にくっきり残るけれど、雨のせいでいまにも消えてしまいそうなのだ。雷が落ちる。それは苦痛に満ちているけれど実際には一度も私へは落ちない。大丈夫。私は走る。雷鳴できしんだ体が地面へつんのめる。大丈夫。私は立ち上がる。走る。何度かくり返すうち、地面へ手をついて転ばない方法を覚える。  雨の降り止むきざしもなく、ひづめのあとは薄れてゆき、樹林の初夏の落葉のじゅうたんでついにそれは消えた。けれど、腕。純子の腕が指す。肩口からにゅっと伸びて指先で純子のいるほうを教える。引力がある。体には、抜けてすぐ縫合もなく帰ってくるような、強い力がある。だから私たちは純子を見つける。  とつぜん森の開けた、木々の伐採されて墓場的に荒涼とした斜面に、純子とイノシシはいる。  純子は意識をなくしていた。そばに転がる義手は肘関節から半分に折られていた。けれどさいわいイノシシは、手をつけるのはまだこれからのようで、純子に近づけた鼻先をふしぎそうに鳴らしていた。 「純子!」私は呼ぶ。純子はいっそ優雅に、囚われのお姫さま的にまるで目覚めない。  かわりにイノシシが顔を上げる。重機みたいにのろのろ向きを変えて、正中に私をとらえる。大きい。純子の三倍くらいあるように見える。そうしてあわれむみたいに私を見る。すぐに襲ってこないのは、余裕であったり慈悲であったり、つまり私を見逃してやるというのだ。イノシシは蒸気たっぷりの鼻息を深く吐き出す。稲妻が、威厳をあらわすみたいに背後の空を何度も引き裂く。  私はこたえる。 「なめんな……!」  私は踏み出す。イノシシは、仕方ないというふうに首を振ってゆうゆう構える。さあどうする。あたりに武器はない。泥と枝切れ、小さな石つぶて、それと肩に乗った腕。アイドルは三倍大きいイノシシとの戦い方なんて知らない。どうする。また吹き飛ばされておわりだ。足は止めない。どうする。いかずちが、森の切れ間のひときわ高い一本の木を撃ち抜く。木は燃えながら半分に割けてぎい、ぎいと倒れる。イノシシは微動だにしない。私は苦痛のなか考える。どうする。(雷光!)そのとき腕が肩を叩く。(焼けた木が黒煙をあげる)私は腕を見る。腕は天を指す。美しくまっすぐに、まさしく純子のそれのように。 (雷光!)  私は笑う。 「あんたは、私を知ってる」  言う。 「……そうね。純子だから」  私は腕を手にとる。腕を天へ――アイアンフリルの水野愛みたいに――高く掲げる。雷は、私を避けられない。マイクにあのとき落ちたように、あるいは腕と私の引力に逆らえないみたいに、運命的な鋭さで雷は私を貫く。それはほんとうは、そんなに痛くない。苦しくもない。私は知っている。だって私は、フランシュシュの三号なのだ。  そして電光で体は光る。  イノシシは、途端にひるんでかん高い鳴き声をあげる。けれど逃げない。純子を離れない。私は笑う。その様子は、なんというか、対応に困るファンのそれだ。私たちはどうしたって、こんなふうに人を離れた山の中でさえアイドルを離れられない。私は踏み込む。すべきことは決まっていて、イノシシはもう目の前にいる。肩を思い切り振りかぶる。電光が腕を走る。 「また……」  私は告げる。 「会いにきてくださいねっ!」  そうして腕を振り下ろす。神の与える裁きみたいに、稲妻の速度で眉間を撃ち抜く。  イノシシはそれで、体をひとしきり硬直させて倒れた。起きてはこないようだったが、息をしていた。逆立つ毛を、雨がやさしく寝かしつけた。  純子はいまだ眠っている。その安らかさはほほえましいかんじさえ与える。起こすのはためらわれるけれど、仕方がない。純子の体をゆするうち、私の右腕がこぼれ落ちた。腕のつぎめは焦げついて、潰れていて、すぐにはくっつかないようだった。どうにも仕組みはよくわからないけれど、それはひたすらに楽しい。楽しくなって、純子の頬をきもち強めに叩いてしまった。アイドルの、顔を。純子はやっと目覚めると、「じんじんします」と頬にふれた。私は笑って大声をあげてしまうのをどうにかこらえて、「他は? おかしなところはない?」とたずねた。  すると純子はうまく立てなかった。右の、ももに穴が空いていたのだ。イノシシの牙は太く、鋭かった。全身ばらばらになって甦るのだからとうてい深刻には思えなかったけれど、少し休んで治る傷でもないように見えた。それで純子を支えようとして、あれっ、というかんじで私は転ぶ。純子と、いっしょに。泥で全身どこも汚れた。思うように動けず、なにか焦げ臭いにおいのするのは、体が電熱で焼けているからだった。  だから、私たちはふたりで立つ。  互いの肩に体をあずけ、歩きだす。  行く先は、腕が知っている。  腕は行く。濡れた地面を力強く掴んで、這い進む。けれどもう、純子を遠ざからない。腕と私たちは、人生の伴侶みたいに足並みを揃えて行く。私は思う。これだけ近づいたなら、もう離れない。  あたりはどんどん暗くなる。  そのうち雨もあがっていく。  山頂は、深く霧を湛えている。  私たちは山頂標識のそばに、腕をおろしてやっと息をつく。そこはやっぱり少し寒い。肩は自然に離れない。私たちは腕を誘う。腕はなんだか気取った態度でなだらかに起伏する景色の遠くを見つめる。私の右腕もそっちへ行った。きっと、朝を待つのだ。あとどれくらいあるのか知れないけれど……と私ははっと気付いてリュックをさぐる。スマートフォンは当然ばきばきに割れていて、けれどボタンをじぃっと押しているうちそれは光る。 「爆発しますよ……?」  と純子は言う。 「しない」  と私はこたえる。  純子はしばらく本気で怖がって、けれどそれが爆発しないのだとわかると画面を覗きこんだ。着信やメッセージの、ぽこぽこぽこぽこ通知が百二十件飛んでくるのでまたおびえて、それがさくらからだとわかると安心してほほえんだ。すぐに連絡を入れて、いますぐ登ってくるのはむずかしいので朝イチの迎えを取り付けた。せっかくだからいっしょにきて、それでみんなで朝日を見よう。私はそんなことを言いたくなったけれど、どうしてか言わずにいた。とにかくこれで、私たちは生き延びた。やがては朝を迎える。  私は目を閉じる。「一時間で起こして」と言う。  純子はしずかに「はい」とこたえる。  疲れ果ててすぐ眠ってしまうのは、きっと生きていて最上に気持ちがいい。
 それからすべては一瞬に起きる。  私は目を覚ます。純子が体を揺すった。「良かった」と純子は言った。「ここに来たかったみたいです」純子は続けた。 「冬に来たときのことを、覚えていた……もしかして、最後に思ったのかもしれません。朝をむかえたかった。だからこうして……ああ、すごい。愛さん。私、決めました。もっとたくさんの、見るはずだった光を、こんなふうに、この体の私たちに見せてあげたい……」  霧はすっかり晴れていた。ゆっくりと空は白んだ。遠くから朝日がのぞいて、光が私たちを照らした。  わかるよ。  私は言いたかった。  二本の腕は、寄り添った。純子の腕と、私の腕は、光のなかで重なった。厳粛な、合掌をするように、あるいは感きわまって身を寄せ合うように、ちょうど私たちがいま手をつないだのと同じに。  私は純子を見た。  純子も私を見た。  私たちは照れたり笑ったりしなかった。  だって引力があった。
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gravure222 · 1 month
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横野すみれ
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nakamorijuan · 9 months
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第37話 「めざせプリンセス!うさぎの珍特訓」
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helloprofun · 4 months
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besyojo · 8 months
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まんすじ最高!
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Happy Birthday Rei Hino 04/17 !!! 
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mero-na072 · 3 months
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ciroc313 · 10 days
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消してみた
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renegadebraveheart · 7 months
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*sips tea*
https://x.com/zombielandsaga/status/1705054311183507847?s=46&t=enCAcYMWqeksvkg-lCvJfg
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orange-campanula · 9 months
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ゾンビランドサガ
二階堂サキ/つつ
水野愛/ななる
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photo*ユウイチ様
location* 道の駅 鹿島
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0908214 · 6 months
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peach-artblog · 6 months
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a-space-opera · 7 months
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