Tumgik
#サド
moko1590m · 5 months
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サドはいじめ好き
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kyoumatitei0913 · 1 year
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新潟県 佐渡 相川の眺望のいい京町の上で美味しい食事処 そば処 與左エ門です! 人気番組『遠くへ行きたい』に 京町亭と與左エ門が取り上げられました。 虻川さんや取材班の方々とお話ができて貴重な経験をさせていただきました。 佐渡にお越しの際には是非お立ち寄りください。 ホームページはこちら↓ http://yozaemon27.xsrv.jp/wordpress/ #與左エ門#よざえもん#与左衛門#新商品#おすすめ#期間限定#マストバイ#このお店素敵#佐渡で絶対おすすめ#京町#京町通り#金山#絶景#綺麗な景色#映え#相川#佐渡#さど#サド#そば#蕎麦#ランチ#古民家#yozaemon#sadoisland#sadogashima#古民家レストラン#佐渡島#佐渡ヶ島 https://www.instagram.com/p/Cp_g00iJwuR/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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tutai-k · 6 months
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たどり着かなかったおおくの未来たちへ
文フリ東京だった。 土曜日開催のイベントってなんだかんだ言いながらはじめてのような気がする……労働が土日祝休めなかったころはなんでイベントは平日にやらないんだろうと思っていたし、土日が休みだったころはイベントは土曜日にしてほしいと思っていたが、日月休みになると、イベントは日曜日がいいなと思ってしまう。日月は宿泊料金がやすい。
そんな自分本位な「この日がいいな」をわたしはいくつも持っている。
文フリ東京は、土曜日の朝に出発した。車内販売がなくなってしまって、でもまあ新幹線のホームとか購買にシンカンセンスゴイカタイアイス(シンカンセンモウカタクナイアイスだという噂だが)が売っているらしいから、それを食べようと思っていたが、朝、名古屋駅で見つけることはできなかった。 しょんぼりしながら新幹線に乗る。新幹線の中ではほとんど寝ていた。
東京駅・浜松町・流通センター。いつもの乗り換えで会場に向かう。来年の12月の文フリはビッグサイトでやるらしいから、この行程で向かうのはあと一回。
会場前に八束さんのスペースで不穏なフライヤーをもらう予定だったのでもらいに行ったら、八束さんがさいたま文学館で開催中の『澁澤龍彦の文学世界』のフライヤーも一緒にくれた。 ので、スペースが出入り口の真ん前だったこともあって、これはたくさんのひとに見てもらえるんじゃないか…!ということで、出口に向けて配置した。完璧である。
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そんな素敵な設営をして、開場。
遠方からきてくれたフォロワーさんに展示のフライヤーを見せ澁澤龍彦の話をし、「若い頃にわたしも全集読みました!」と言ってもらうなどしたり、痛覚の麻子さんにはえんえんと「この写真見てくださいやばくないですか?羽田に楯の会の制服を着て見送りに着た三島の帽子をかぶっておどけているときの写真でこれが二人が実際にあった最後になるんですよ……」と一生終わらないんじゃない勝手くらいの話をしつづけてしまったり、このフライヤーに気づいてくれた通行人のひと(「澁澤龍彦だ…!」という声が聞こえた)に「裏面も見てください!そしてよろしくお願いします!」とさっと差し出したり……。こんなに充実した文学フリマ東京は、2014年から参加していて初めてじゃないかと言うくらい充実していた。
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惜しむらくは、澁澤龍彦のフライヤーと一緒に不穏なフライヤーを挟んでいたにもかかわらず、だれも「澁澤龍彦と棄てに行ける家父長制があるんですか?」と聞いてくれなかったこと…。澁澤龍彦と棄てに行ける家父長制は果たして存在するのか……?
とまあ、こんな感じなのだが、そろそろ皆さんも不穏なフライヤーとは?と思っているところだろうと思うので、ご紹介致しますとこういうやつです。
「父親の死体を棄てに行く」アンソロジー。家父長制を棄てに行きたい方はどうぞ2024年5月の文学フリマ東京をお待ちください。
イベントが終わってからは、八束さんとヒマラヤ鍋を食べに行った。 お店の予約時間まで過ごしていたドトールで渋沢栄一の話になり、「ああ、向こうは傍家で、本家はうちなので」と話したら「いまうちって言いました?」と聞き返される。うちです。 ヒマラヤ鍋屋さんはめちゃくちゃすてきな楽隊(?)のお誕生日パレードがあったり、びっくりするような美味しい鍋を食べられたりと大満足だった。
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打ち上げを終えて、翌日のさいたま文学館に備えて埼玉に宿を取っていたので、移動をはじめたら電車がいきなり止まった! 電車の沿線で人身事故があったとのことで、近くのハブ駅みたいなところで電車を降ろされてしまう。こんなこと担ったのは初めてなのでびっくりしていると、とりあえず一時間くらいしたら電車は動くからね~とアナウンスが入り、事なきを得る。
都会ならではの体験だな…と思いながら、ホテルにたどり着いて泥のように寝た。
そしてさいたま文学館へ。
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張り切って出てきたら開館まえについてしまった…。図録を買って、老人クラブの展示があったので見せてもらったりして(ヤツガシラの俳句があってとてもよかった)、10時になる。
貸し切り状態……。
展示は、埼玉と澁澤の関係から始まっていて、浦和高校時代の写真(浦和高校同窓会が出しているものだった)があるのがとてもよかった。 限定本も展示がたくさんあり、原稿も、文学館が所蔵しているものが4、5点。 サド裁判のときに澁澤が三島に書き送った手紙に、争点が「わいせつか芸術かを超え、表現の自由/検閲への抵抗である」ことが書かれていることを指摘していたり、『高丘親王航海記』の原稿用紙、最初は「了」と書いてあったのを、推敲の段階で文字を自ら消したことを指摘していたり、「澁澤龍彦」という人物を表現との向き合いかたから見せているのが良いと思った。 面白かったのは三島の写真の使い方で、「血と薔薇」の「男の死」の三島の写真、あと、メインビジュアルが羽田に見送りにきた三島の帽子をかぶっておどける澁澤の写真だったからか、「楯の会の制服を着た三島由紀夫」の写真が展示してあったりした。
展示をひとしきり見た後は、図書室に今回の展示の関連本がまとめてあるとのことだったのでそれを身に。「作家のおやつ」「作家の食卓」といった本の紹介や、山﨑ナオコーラが文豪の墓参りにいく本に澁澤の項目があった。山﨑ナオコーラの澁澤へのまなざしにはわたしにもおぼえがある。よい本だった。そしてその本で、先月わたしが緑色のインコに夢中になっていた霊園に中島敦の墓があることを知った。敦、ごめんな……墓のことなんて全然知らなかったから、緑色のインコのことしか考えてなくて……。
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その後は文学館併設の「けやきカフェ」で澁澤龍彦コラボメニューをたべる。黒糖と胡桃のパンケーキ。澁澤が好きだった胡桃や黒糖のお菓子をイメージしてつくられていて、とてもよかった。 思い出したのは、今よりもっと貧乏だったころ、いろんなところでやっている澁澤の展示に行けなくて悔しい思いをしたことだった。いまこうしてたどり着くことができるようになったことを、なんだかとても、自分が、自分をなんとかしているように思えた。
パンケーキを食べ終えてから、「武蔵野うどん」に挑戦することにした。「伊勢うどんとは対極にあるうどんだ」という事前情報しかなかった。 桶川駅ちかくのお店はかなり人気店のようでたくさん人が並んでいて、お店に入れたのは並び始めてから一時間後くらいだった。 つけ麺(うどんのことをつけ麺というのか?)システムで、つけ汁とうどんは別々の皿に載っている。なるほどこういうやつなのか、となにも考えずにがっと箸でつかんで汁につけてすすりはじめたはいいが、うどん、めちゃくちゃかたいんですけど?!噛みちぎれない…やばい、全部すすって口の中に入れるしかない……と思ったが、これがまたすさまじく長くて……永遠にうどんがおわらない……。 こんなに硬くて長いうどんはじめてなんですけど?!おれたちは箸で持ち上げただけでへたしたらブツッといく伊勢うどんの民なんだということを再確認し、「これは風邪を引いたときに食べるうどんではなく、体力が有り余っているときに食べるうどんだな」と確信しました。きっと武蔵野のひとたちは、風邪をひいたときにはおかゆを食べるに違いない。(伊勢志摩の人間は風邪をひいたら伊勢うどんを食べます)
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二口目からは一本ずつ食べることで武蔵野うどんのおいしさを堪能し、また是非食べたい、顎の力を試したい、と思った。
武蔵野うどんを噛み砕くのに体力のほとんどを持って行かれて、疲れ果てたので、そのまま帰宅することに。 購買にシンカンセンスゴイカタイアイスを見つけたので購入し、席に着くと、隣のひともおなじシンカンセンスゴイカタイアイスを持っていた。しかもおなじチョコレート味。
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べつに示し合わせてはいないがふたり一緒に食べることになってしまい、こんなに好きなひとがいるのに、もうシンカンセンスゴイカタイアイスは車内販売されないんだな……と悲しくなる。 そして、乗車15分まえに買ったし、シンカンセンモウカタクナイアイスだった。
アイスを食べ終えてからは、記憶がない。気づいたら名古屋だった。
名古屋駅で、近鉄のホームに来たら、電車を待つ人は無秩序にホームにたたずんでいて、車両のドアとか何も気にしていなかったし、電車が着いても「先に並んでいたひと」という概念がないので、運良くドアの近くにいたひとから電車に乗りこんだ。東京とかから帰る途中、この近鉄のホームの無秩序さを目の当たりにすると、まだ名古屋から三重まで帰らないと行けないのに、「帰ってきたなあ」と思うのだった。
名古屋駅から最寄り駅までも、寝ていたのでほとんど記憶がない。
帰宅したら、夕食は焼きそばだった。焼きそばの麺は、どれだけ頬張っても簡単に噛みちぎれた。武蔵野うどんは硬かった。
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newjazzthings · 2 months
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COUNT BASIE / APRIL IN PARIS
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retrosofa · 5 months
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Trivia for Cutie Honey episode 7: "The Black Panther Sings, The Dance of Death." Not much to say this week but there is a fun little easter egg!
Screenwriter: Susumu Takaku
Art Director: Masahiro Ioka
Animation Director: Masamune Ochiai
Director: Kazuya Miyazaki
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The villains in this episode are Iron Shadow and her beloved panther, Django.
The second part of Iron Shadow’s name is a little tricky to translate. The English word “shadow” is approximated in Japanese as “シャドー” or “シャドウ”, but in this case, it’s written as “サドー.” It seems Go Nagai was attempting to do a play on shadow (シャドー) and the Japanese word for sadist (サド). Her name has been transliterated over the years as Iron Shadow, Iron Sado, Iron Sadow, etc. However, the most common English spelling has been “Iron Shadow" which I've decided to stick with.
It’s possible Django is named after jazz guitarist and composer Django Reinhardt. Not only was he a legendary musical figure but Reinhardt also composed a song entitled Black Panther Stomp. Mere coincidence? You decide. 
According to the official English translated scripts produced by Toei Animation, Iron Shadow’s human disguise is referred to as "Wander." (Yes, "Wander." Not "Wanderer.")
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If you look closely, you can see one of the security guards in the department store has an emblem on his hat that says “Hiroto Nitta.” Hiroto Nitta is an animator who worked on several episodes of Cutie Honey, including this one.
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ari0921 · 6 months
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我が国の未来を見通す(89)
『強靭な国家』を造る(26)
「強靭な国家」を目指して何をすべきか(その16)
宗像久男(元陸将)
───────────────────────
□はじめに
 
今般、ハマスのイスラエル攻撃を発端に発生した一
連の争いのニュースを知って、改めて、宗教、人種・
民族の違い、さらには歴史的権利などが絡む対立
の“根の深さ”に思いが至ります。
私自身は、現役時代に「イラク復興作戦」の計画・
実行に関わり、イラクのサマーワ、シリアのダマス
カスやゴラン高原を訪問した経験もあって、あの地
域の風土や対立の歴史などについて関心を持ち始め
てから長い年月が流れました。
今回、ハマスのイスラエル攻撃が発生した後、偶然
にもイスラエルとアラブに関係者がいる複数の日本
人と、別々にではありますが、会ったり、メールで
やり取りして意見交換する機会がありました。
当然ながら、イスラエルに関係者がいる知人は、イ
スラエル側に立った見方をしますし、アラブに関係
者がいる知人はハマス側に立った見方をします。人
道的な視点では共有できても、どちら側が(より)
悪いか、あるいはどちら側が譲歩すべきか、という
観点に立つと、考え方は全く正反対になります。
国内では、いつものように、“にわか評論家”がマ
スコミに露出して(日本の悪い癖ですね)、自分流
の勝手な見方で得意げに解説していますが、おそら
く、本事案の“真相”とはかなりかけ離れているの
だろうと思います。言葉を代えれば、自ら「フェイ
クニュース」を流しているようなものであることを、
なぜマスコミ側も気がつかないのでしょうか。
私はこれまでの経験から、イスラエルとアラブの対
立の背景や“何が起きているのか”などについて、
私たち日本人のような門外漢が見極めることは困難
と思ってきましたが、今回もそのように考えるのが
適切と思っています。
例えば、「ハマスの攻撃をイスラエル諜報機関のモ
サドが知っていたか」とか、「ハマスに武器を供与
したのはだれか」とか、「ハマスがこのタイミング
でなぜあのような暴挙に出たか」などは当然ながら、
見方が分かれます。
特に、ハマスにはウクライナにNATO諸国が提供
した武器が流れているとの情報がある一方で、ロシ
アのワグネルと繋がっているとの情報もあります。
当然、イランをはじめ、他のイスラム過激派などと
も繋がっているのでしょう。
また、500人以上の犠牲者が出ているガザ地区の
病院の爆破については、イスラエルかハマスか互い
の犯行の“非難合戦”をしていますが、その真相は
不明です。
爆発の映像をみる限りにおいては、ロケット弾が命
中して爆破したのではなく、地上に仕掛けた爆弾が
破裂したように見えることに加え、一般的な見方を
すれば(専門用語では「戦術的妥当性」と呼称しま
す)、バイデン大統領が訪問するこのタイミングで、
このような大事件を起こすことは、ハマス側に“
利”はあっても、イスラエル側に“利”はないとみ
るのが妥当でしょう。ただ、よほどのことがない限
り真相が明らかになることはないでしょう。
イスラエルのガザ地区への地上攻撃があるかないか、
あるとすればいつかが、現時点(10月20日現在)
の焦点であり、本メルマガが発刊される頃には、イ
スラエルが地上攻撃を敢行しているかも知れません
が、その行為がイスラエル自らの立場のみならず、
中東地域への拡大、あるいは国際社会全般にいかな
る影響を及ぼすかなどまで現時点では詳細、かつ正
確に見積もることは難しいでしょう。
バイデン大統領がイスラエルと連帯を強調しながら
も「怒りにのみこまれるな」と自制を促したのは、
その影響の大きさを懸念したからでしょうが、イス
ラエルからすれば、国際社会からの非難などよりも、
国家とユダヤ民族の生き残りをかけた戦いを最優先
することがまさに「国家戦略」なのであろうと思い
ます。
一方、ハマス側がイスラエルのこのような戦略を逆
に利用し、イスラエルの地上攻撃を誘発することに
よって、ヒズボラやイランなどアラブの諸力をもっ
てイスラエル包囲網を形成することまで視野に入れ
ていたとすれば、地上攻撃の結果は、報復戦以外の
違った意味をもたらす可能性があるでしょう。
国際社会は、バイデン大統領の訪問が(どちら側が
犯人であっても)500人以上の犠牲者を出す病院
爆破に繋がった、と判断して“最悪のタイミングだ
った”との見方が多かったですが、本事件によって、
人道的視点がより強調され、イスラエルが攻撃を停
止あるいは延期、もしくは限定的な攻撃に留めると
いう結果になれば、訪問の成果だったとものもとら
えることができるでしょう。いずれにしても、近い
将来、明らかになることと考えます(20日時点は
不明です)。
私たち日本人は、戦後の「平和ボケ」のせいか、人
類の歴史は、その善悪は別にしても、自らの「正義」
の追及や「国益」獲得を最優先して、そのために国
民の生命や財産を犠牲するような行為の繰り返しで
あったことに考えが及ばないのでしょう。それは今
も繰り返されているし、将来も絶えることはないと
覚悟しておく必要があるのです。
確かに、人類は長い歴史の中で、後々振り返れば
“数々の過ち”を繰り返してきました。しかし、そ
の時点に戻って当時の状況(事情)を考えると、
“他の選択���などなかった”と考えざるを得���いこ
ともたくさんあります。
私たちは、人類が繰り返してきた様々な争いの原因
について、一方を善で片方を悪と単純に決めつける
のは、“稚拙以外のなにものでもない”ことに気づ
く必要があります。それが人類なのであり、その本
質は、今も、そして将来もそう簡単に変わることは
ないのです。
いずれにしても、早期解決を願わずにはおれません
が、翻って、「そのために、我が国は何ができるか」
と問えば、前回紹介しました湾岸戦争時同様、依然
として「何もしない、何もできない日本」を寂しく
思うばかりです。
岸田首相が周辺のアラブ諸国の首脳に電話している
ようですが、それがどのような効果があるのか、こ
の争いの早期終焉に結びつくのかについては不明と
言わざるを得ないでしょう。このような時こそ、ユ
ダヤ側にもアラブ側に立たない“孤立国・日本”の
「出番」なのかも知れないのですが・・・。
一方、同じような日程で、「一帯一路」会議を利用
して、プーチン大統領が中国を訪問、習近平主席と
会談して「反米路線で一致した」との報道がありま
した。テレビで見る限りで印象に残ったのは、習主
席がプーチン大統領はじめ、他国首相などだれと会
っても一度も笑顔を見せず、“心ここにあらず”な
のか、終始深刻な顔をしていたことでした。これが
何を意味するのか、早晩、その意味が分かるのかも
知れませんが、習主席自身あるいは中国国内で私た
ちの予想を超えるような“何か”がすでに起きてい
るのかも知れないと考えると不気味な気がします。
▼現時点の「国家戦略」の位置づけ
さて、『日本の大戦略』を参考しつつ、「国家戦略」
の策定手法について筆を進めることにしましょう。
まず、「国家のライフサイクル」と「国家戦略」に
ついて触れておきます。本書によれば、「国家戦略」
は、国家の4サイクル、「黎明期(誕生期)」「上
昇期」「定常期」「下降期」によってそれぞれに対
応した戦略があるとしています。国家の最重要な目
的が「安全と富」であることは大きく変わらないと
しても、国家が4サイクルの中で置かれている位置
や当時の国際システムなどによって、めざす目的の
優先順位とか、その獲得の仕方などが変ってくるの
は当然です。
振り返れば、明治維新の「富国強兵」「殖産興業」
は「黎明期の戦略」であったととらえることができ、
その後の「帝国国防方針」のようなものは「上昇期」
の戦略だったと言えるでしょう。本書では、戦後の
「吉田ドクトリン」も「上昇期」の戦略だったとら
えています。敗戦の結果、国土は疲弊していました
が、明治初期に比べれば、国家の人的・物的基盤の
ようなものは健在していたと考えた結果なのでしょ
う。
「定常期」の戦略の例としては、我が国には当ては
まる戦略がなかったこともあって、本書では、アメ
リカの第2次世界大戦後の戦略を例示しています。
同様に、「下降期」の戦略とついても、1980年
代の“アメリカ衰退論”からレーガノミクスのよう
な「回復戦略」を例示しています。
今、我が国に求められるのは、「富」の観点に立て
ば、まさにレーガノミクスのように、我が国の「ハ
ード・パワー」の「下降期」の「国家戦略」であり、
「これ以上の『国力』の低下を防止し、あわよくば
上昇に転ずる」ことを主目的とした「回復戦略」を
創り上げることだろうと思��ます。
つまり、我が国が人口減、特に生産年齢人口の減少
に伴い労働力や税収減、一方で高齢化社会の到来に
伴う社会保障給付費の増額などに対する中長期的な
対策、そして食料やエネルギーの自給率低下に伴う
安定確保政策などについて、それらをすべて網羅し、
総合的に向かうべき方向を明確にすることを“柱の
1つにする”「国家戦略」が必要なのです。
レーガン大統領時代のアメリカは、「安全」の分野
では、元々相対的に優位だった軍事力にプラスして、
「スターウオーズ計画」といわれたSDI戦略を計
画・実行することによって、ついに第2次世界大戦
以降長かった「冷戦」を結着させることができまし
た。
それに対して、現在の我が国の「安全」の分野では、
現下の情勢からますます厳しさが増大すると予想し
なければならない国際情勢、なかでも、先行きの不
透明感が著しい周辺情勢に対して、いかにして盤石
な未然防止と有効な対処態勢を整備するかが問われ
ているのでしょう。さらには、南海トラフなどの天
変地異に対する有効な備えなどまで含むとすると、
これまでの“常識”の範囲をはるかに超える短期お
よび中長期目標を設定することを余儀なくされるで
しょう。
このように考えれば、現下の我が国の「国家戦略」
は、レーガン時代のアメリカよりはるかに難しいこ
とも理解できると思います。
さらに欲を出せば、冒頭のように、国際社会を巻き
込むような文明の衝突などに対する「調整役」とし
ての我が国の責任(あるいは使命)から、“いかな
る役割を演ずるべきか”についても、“脳裏”から
消し去ることはできないわけですから、まさに現在、
我が国は“人前未踏”の「国家戦略」を打ち立てる
ことが求められているのです。
▼「我が国を取り巻く環境の変化」をどのように描
くか
 
その策定自体がとても悩ましいことはこの上ないで
すが、次のステップとして、「国家戦略」を創り上
げる際に、「我が国を取り巻く環境の変化」を“ど
のように描くか”は避けて通れないことでしょう。
『日本の大戦略』においては、第2章から第7章ま
での約250ページ、つまり書籍の約6割を、「我
が国を取り巻く環境の変化」の分析に充当していま
す。
興味ある読者にはぜひ一度目を通していただきたい
と思いますが、項目だけ紹介しますと、まず前半で
は、「国際社会の『大変動』と21世紀型主権国家
システム」とのタイトルを掲げ、「グローバル化の
加速と変調」「国際社会の拡大と国際安全保障」
「超長期の力の移行」「先進国/新興国複合体の生
成」などを詳しく分析しています。
それに続き、後半は「アジア太平洋─日本をめぐる
地域」に焦点をあて、「アジア太平洋における経済
秩序」「アジア太平洋における安全保障秩序」まで
考察の範囲を広げ、様々な角度から緻密に分析して
います。
本書の発刊以来10年以上の歳月が流れ、「我が国
を取り巻く環境の変化」はかなり“様変わりしまし
た”が、「国際社会の『大変動』」とのタイトルか
らしても、本書の行間から“今日のような事態を予
想していた”とも取れますし、現在は、当時の“想
定外のこと”が発生しているとも取れるでしょう。
いずれにしても、我が国にとっての現時点から近未
来の「国際社会の変化の焦点」は、(1)「ウクラ
イナ戦争、さらにはこの度のパレスチナ紛争などの
影響を受けつつ、パワーシフトの最中にある国際安
全保障体制や主権国家システムは今後、どうなるだ
ろうか」、(2)「米国の将来の国力の動向と国際
社会に対する影響力をどのように分析するか」、
(3)「習近平率いる中国の動向は将来どうなるだ
ろうか」、(4)「インドをはじめ、グローバルサ
ウスなどの新興国は将来の国際社会においてどのよ
うな役割を果そうとするだろうか」などであろうと
考えます。
このような網をかぶせた中で、中台問題なども論ず
るべきと考えますが、これらについての分析の結論
が少し違うだけで、「国家戦略」の書きっぷりが大
きく違ってくることは間違いなく、詳しく分析する
必要があることは言うまでもありません。
さらに言えば、 これら「我が国を取り巻く環境の変
化」は、我が国の「安全」に対する直接・間接の影
響に留まらず、「国力」の「ハード・パワー」その
ものに直接、重大な影響を及ぼすことは必定でしょ
う。
つまり、「緊迫を増す世界情勢や世界の人口増が食
料獲得に及ぼす影響」「気候変動とその対策がエネ
ルギー需給に及ぼす影響」「人類を救う科学技術の
動向」など、我が国は、「国力」の相当の部分で国
際社会に依存している“現実”を知る必要があり、
各界の叡智を集めての詳細に分析することも避けて
通れないことでしょう。
特に、分析結果を公開するかどうかは別にしても、
我が国の「安全」や「富」を確保する上で“極めて
重大な影響を及ぼす”「アメリカと中国」両国の将
来をいかに見積もるかによって我が国の「国家戦略」
の基本方向が大きく左右されることは衆目の一致す
る所でしょう。
なかでも焦点は中国でしょう。冷戦が終焉して旧ソ
連が崩壊した時、西側社会、特に我が国は旧ソ連と
経済的結びつきがあまりなく、大きな影響を受けま
せんでしたが、中国とは違います。
すでに触れましたように、2020年時点で、日本
は、中国・アメリカ・ドイツに続く世界第4位の貿
易大国を誇っていますが、最大の貿易相手国は中国
となっています。中国から見ても、日本は輸出相手
国で3位、輸入相手国で2位となっています。
世間には、「中国はやがてアメリカを抜き、世界N
O1の大国になる」との見方がある一方で、最近の
厳しい中国経済の動向などから、中国の将来につい
ての悲観的な分析も後を絶たず、極端な結論として
「今から2年以内に中国は崩壊する」との見方まで
大きく揺れています。
このようななか、『2035年の中国』(元駐中国
大使・宮本雄二著)のように、長年の中国ウオッチ
ャーの立場から、極めて現実的・冷静に見極めてい
る書籍もあります。
本書は、中国の将来については、「中国共産党の真
の挑戦は国内から来る」として、“若い世代が納得
する中国社会をつくり出せるか否か”にかかってい
ることを強調します。つまり、共産党一党独裁の中
国にあっても、国民主権の我が国などと同様、世代
交代に伴う価値観の変化に合わせて「社会そのもの
を変える」以外に“生き残るすべ”がないというの
です。
もう少し付け加えておきましょう。中国は、204
9年に中華人民共和国誕生から「建国100年」を
迎えますが、その国家目標として、習主席が「総合
国力と国際的な影響力において世界の先頭に立つ社
会主義現実化強国を作り上げること」と自ら発信し
ています。
当然とはいえ、中国のような国にあっても、総合的
な「国力」の増強とその上に立った「国際社会にお
ける影響力」を最優先の国家目標に掲げているので
す。これは我が国の「国家戦略」を描く際にも大い
に参考になると考えます。
本書はまた、中国でさえも「日米はじめ、国際社会
と連携なしに国家目標は達成できない」として、そ
のためにも「日米は、中国外交の路線修正を促す外
交を強化すべき」と強く提言しています。この点も
興味深い所です。
なお、アメリカの将来については、これまで幾度か
触れてきましたので細部は省略します。現時点にお
いて、様々な問題を抱えるアメリカではありますが、
私自身は、「国民一人一人が自由意志をもってその
総和として国家を運営する民主主義国家に勝る国家
運営体制は存在しない」というチャーチルの名言の
主旨にあるような、かつ、そのことを歴史が証明し
ているような“普遍の原理”は将来も変わらないだ
ろうと考えています(よって、あまり心配していま
せん)。
しかし、その成否を握っているのは、強いリーダー
に率いられた主権者たる国民の意志であり、その総
和としての「国家意思」であろうと思いますが、そ
れについては後述することにしましょう。
▼「国家戦略」策定へのアプローチ
このように「国家戦略」は、各界・各機能の総力を
集めてあらゆる知恵を絞り、その上で、大所高所か
ら、バランスを取りつつ、漏れなく、しかも“した
たかな”検討を積み重ねる必要があると考えます。
その中で、『日本の大戦略』は、我が国に必要な
「3つのアプローチ」を提唱しています。大変興味
深いアプローチなので簡単に紹介しておきましょう。
まず第1は、「『自律』を基本におくべきこと」で
す。つまり、“一国平和主義”のような「自立」で
はなく、これまで述べた「我が国を取り巻く環境の
変化」を至当に分析した結果として、“自ら原則を
立て、それに基づいて行動し、他国や他のアクター
とも協力していくという「自律」の重要性を説いて
います。全く同感です。
第2は、「他国から見て『頼りがいのある日本』を
めざすものでなければならない」としていることで
す。つまり、日本と協力すれば良い結果が出せる、
という意味での「連携力」を強調しています。「調
整役」の役割についてすでに触れましたが、この
「連携力」についても異論がないことでしょう。
第��は、「未来起点でのアプローチを探る必要があ
る」としていることです。つまり、現世代の繁栄と
平和を追求するだけでなく、将来世代の繁栄と平和
を求めていくということです。「将来世代を起点に
考えることによって、硬直化した政策体系を見直し、
政策の幅や柔軟性を回復することが可能になる」と
しています。
私は、私たち・戦後世代の責任として、この「未来
起点」のアプローチで「資産」を残す必要性を繰り
返し提唱してきましたが、まさに「的を射た視点」
との感を強くします。
『日本の大戦略』は、このような手順を経て最後に、
「『先進的安定化勢力・日本』のグランド・ストラ
テジー」(平成23年6月9日発表)を提言してい
ます。「国力」の中に占める「ソフト・パワー」と
しての「国家戦略」とそのアプローチは少し違いま
すが、よく分析・整理され、戦略として必要な要素
をほぼ網羅していると考えます。
いよいよ“外堀”が埋まってきました。次回、これ
らを参考にしつつ、私が考える「国家戦略」指針な
どについて紹介しましょう。
(つづく)
(むなかた・ひさお)
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nyantria · 4 months
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浜崎
そして、その究極版が、「支配と服従の全体主義」なんですね。フロムは、それを「サド/マゾ」関係に例えるんですが、要するに、サド(支配者)は、服従者を自らの一部に取り込むことで、自分の孤立感を癒やし、マゾ(服従者)は、支配者の一部になりきることによって、自らの孤独感を癒やすんです。
「新型コロナ」と「議論ができない日本人」|対談 浜崎洋介&與那覇潤|文藝春秋digital
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rosietrace · 1 year
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Cosette De Sade
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"Sorry, I didn't hear you. I was just distracted by the smell of misogyny and the wish of beating the patriarchy."
VERY important note: Cosette is an oc that belongs to my friend, who is unable to access Tumblr.
Full Name: Cosette Lilian Von Luftschloss De Sade
Japanese Name: コゼット フォン ルフトシュロスド デ サド
Romaji: Cozetto Von Rufutosyurosudo De Sado
Twisted from: Leilin Shan Candiome
V/A: Aya Endō(遠藤綾)
Age: 19
Birthday: April 19
Horoscope: Aries ♈/Taurus ♉
Species: Human
Height: 157 cm
Hair color: Black
Eye color: Ocean blue
♝•°•══════ஓ๑♡๑ஓ══════•°•♝
Homeland: Shaftlands
Dormitory: Diasomnia
School year: 3rd year
Class: 3-B(seat no. 6)
Sexuality: Demisexual
Dominant hand: Right
{ Family:
Lord De Sade(Father)
Lady De Sade(Mother) }
Best class(es): Astrology and economic functions
Worst class(es): Algebra
Likes: Reading, spending time with friends, modeling Victoria's designs, commissioning designs from Victoria, money, shopping sprees, studying
Dislikes: Rumors, her adversaries, anyone tarnishing her family's reputation, no money, disturbing Yuuta during his gardening hours, running in heels, cheating
Hobbies: Shopping, modeling, practicing magic, studying, reading, hairstyling, doing makeup
Talent(s): Economic functions, politics, reading, fast learning, analytical prowess
Flaw(s): Somewhat spoiled(?), cunning, ambitious, manipulative, (secretly) easily annoyed
♝•°•══════ஓ๑♡๑ஓ══════•°•♝
Personality
Generally charismatic and respectable, many find it surprising that Cosette is not only a prominent student in the academy but also one of the closest friends of Victoria Shard. Aka, Pomefiore's ice queen.
Cosette's the type to not comment on her friendships with everyone, given that she actually respects her privacy. And she silently hopes that everyone else can mind their fucking business and leave her alone.
But nope. And that kind of pisses her off. It's almost a miracle that she's still able to smile so proudly in front of the people who annoy her to the core.
Cosette is what one would call "easy to talk to", especially if you're incredibly close with her. Although she isn't the best with advice, she does her best to make sure everyone in her friend group feels included and consoled. Which led to her becoming incredibly popular.
As a child, her father regularly doted on her and spoiled her rotten. It came to the point where her mother had to stop him from spending everything on Cosette. But that isn't to say she didn't spoil her daughter as well.
Because she grew up doted on and spoiled rotten to the core, Cosette is unsurprisingly… A little spoiled. But she's mostly good at covering up that side of herself.
With her ambition and cunning, it was no surprise that she managed to befriend Victoria so easily. They're both brilliant, politically involved women who know what words they need to use to get what they want.
And that's exactly what made Cosette grow so attached to Victoria.
♝•°•══════ஓ๑♡๑ஓ══════•°•♝
Unique magic: Blood string(血の糸)
A rather…. Unexpected unique magic, especially for someone such as Cosette
But that wasn't to say she hated it. She and Victoria agreed that it was…. Effective
To simplify the elaboration, Cosette can create a string of blood and control it however she pleased
What makes this ability a lot more unusual than it should be is that it's unclear if the string of blood of Cosette's blood or not, hell, even she doesn't know
Wrapping the string around someone allows her to drain the blood from their bodies, however, she's capable of giving them their blood back
But after using this ability she tends to get a little lightheaded and experiences a couple of cramps if she isn't too careful
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Name meaning
Cosette: A name of French origin, meaning "little thing"
Von Luftschloss: "From Castle in the Air" in German.
De Sade: A French soldier and writer whose descriptions of sexual perversion gave rise to the term `sadism'
Trivia
Much like Kiara, Cosette refers to Victoria as "Vic"
Has known Victoria and Zen since she was 15
Her family and the Shards are on respectable speaking terms thanks to their contribution to their economic assistance
Shopping sprees are not uncommon when it comes to this girl
Loves doing Zen and Camilla's makeup, and even jokes that their faces were crafted by gods
Hairstyling is more of a thing she, Victoria, and Mercury do together
She mostly bonds with Kiara and Sarah by reading each other's favorite novels together
Kind of ships Malleus with Victoria but won't openly admit it
Challenged Zen on who could buy Victoria and Yuuta the most expensive gifts, and the competition is still continuing
Has no idea why her parents chose "Von Luftschloss" as part of her name
Commissions outfits from Victoria regularly, and even accompanies Freyah and Frisk whenever they commission their outfits from her as well which goes to show how close they actually are with Victoria
Also acknowledges how snatched Mercury's waist is alongside Sarah
Understands why Camilla's singing sucks ass, but thinks Aurelie is worse
Literally the main reason why a crown prince and his fiancé broke off their engagement, but her involvement in that is unclear
Thinks Zen's music is soothing when it isn't just him making a meme of himself
The beret she wears all the time was one Victoria made for her, but the design was one she made herself
Prefers to wear her beret over her dorm uniform's hat, which would make her get scolded by Sebek for 'violating dresscode'
Is absolutely done with Crowley's shit and feels pity for Yuuta because he has to put up with that man's shit the most
Doesn't really care about the NRC and RSA rivalry but plays along for shits and giggles
She met Yuuta when she accidentally encountered him during his gardening hours.... And it didn't end well-
She really doesn't care about the swordsman solstice, but if it makes Victoria happy, she'll gladly volunteer to sponsor the event(even though sponsorships aren't necessary for the event)
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ophelia333k · 10 months
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2023年07月10日
 「ユリイカ2019年12月号〈特集*Vaporwave〉」と書かれた本の白い裏表紙には、「人は死んだらどうなるのか」と大きくて真っ黒な字で書いてあって、その横には「死を学べば生き方が変わる」と小さな文字で書かれている。
 「Endless End」、Tujiko Norikoのアルバム「Shojo Toshi+」の、一番初めの曲。
 今日書こうと思っていたことはいくつかあるけれど、ほとんどは何だかどうでもよくなってしまった。まず、フランス語の勉強会。フランス語で「cafard」は「ゴキブリ」を意味するけれど、たとえば「Cela me donne le cafard.」という形で使うと、「それを考えると憂鬱だ」という意味になる。ゴキブリである「cafard」がときに憂鬱を指し示す。
 その話のきっかけはスコラスティック・ムカソンガの「Inyenzi ou les Cafards (イニェンジもしくはゴキブリ)」で、そこではルワンダ虐殺に際して「Inyenzi(ゴキブリ)」が(敵としての)ツチ族を意味していたという文脈があり、「Cafards」という単語は虫たちを、敵を、そして憂鬱を表している。
 そこから派生して、カフカの「変身」においてグレゴール・ザムザが変身した「虫」というのもゴキブリかもしれない、という話もあった。
 大学では4人くらいでパク・チャヌクの「お嬢さん」を見た。日本統治下の韓国で惹かれ合う侍女とお嬢様(韓国語と日本語の入り混じりに美を見出せる瞬間がある)。耽美的で湿度の高い世界観はどこか谷崎のような文学(+サド……etc)を想起させつつ、クィア映画として文句ないし、純粋にエンターテイメントとしても面白く見れる。あまり詳しい内容をここに書くわけにはいかないけれど、首吊りに関わるある場面と、ラストシーンで二つの行為が(明確にそれを無効化するためのパロディとして)反復されるところが好きだった。
 そして、22時半くらいに家に着いて、AM1時くらいから四流色夜空さんとラジオを収録した。その前に眠剤を飲んでいたので後半の方は世界全体がふわふわしてしまっていたけれど、一錠だけだったら一応はまとまりを失わずに話すことができる。何年か前に大きめの粗相をしてしまってからは、眠剤を飲んでいるときに、それを追うかのようにしてすぐ新たに眠剤を飲んでいくことだけは禁止するようにしている。
 ***
 今日になって、何度か(主にTwitterのスペース機能などで)話したことのあるフォロワーが亡くなっているらしいと気が付いた。
 と言っても、自分は直接それを確認することはできないので、間接的な情報を信じるのならだし、そうではない可能性もあるとはいえ、信憑性はあると思った。ほとんど一か月前のことだから、どうして気が付かなかったのだろう、と思いながら鍵アカウントの方を見たら、6月5日、そのときの状況が分かるツイートが出てくる。
 確か、その人とは5月くらいに、スペースでコンサータの話とかをしたような気がする。自分とその人ともう二人くらいいて、みんなコンサータを飲んでいる人ばかりで、かなり多い量を飲んでいる人がいて、「でも、〇〇さんは体重が△△kgだから、それで適正量なのかもしれませんね」みたいな会話をしていたような気がする。
 こういうことは何度かあるけれど、現実感がないのは画面越しだから。ラボナ、Pentobarbital。失われるものが何かというとそれは一つの世界。一つの世界が失われても、なぜか世界はこれまでと変わりなく続いていくので、そのことを奇妙だと思う。
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qofthequinine · 2 months
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雑食
本はキリスト教のバイブルからマルキ・ド・サドから夜のみだらな鳥、仏典や葉隠、ドンキホーテや源氏物語、哲学はソクラテスの謂をものしたプラトンからカント、ハイデガー、そこから派生する戦後の哲学、挙句ドゥルーズまで行き、フーコーは書籍として購うには高すぎるから無理。ピンチョンも同様だが、ピンチョンは正直読む価値がないと思っている。チョムスキーやソシュールにたどり着きはしたものの、翻ってウィトゲンシュタインに戻ると、ロゴスの限界に到達するものの、そこを開くのはロゴスではなくポエジーで、詰まるところ自分の宝物はヴェイユの『重力と恩寵』である。「重力」と翻訳されているが、とどのつまり、「のしかかってくるもの」という意味だと勝手に解釈している。意味の広さを単語に託した。最近の日本文学で芯食ってるのは村田沙耶香とか川上未映子だと考えていて、村田沙耶香は現実に疑義を呈し、川上未映子はそれでも生きてるんだから、と引き戻してくれる。町屋良平の初期はただの青春懐古かと読み取れたが、最近の長編作品は危険物だ。読むと考えることをやめながら喰らってしまう。人間であるということと文学の中ではロゴスの囚人であることを突破しようとしているような。さらに、暴力描写の鮮やかさは美しくなく、純粋な暴力だ。で、それをただ笑い飛ばしてきた存在が町田康だと思う。町田康は面白すぎる。ただサービス精神がたくさんある。『ギケイキ』はもう爆笑ですよね。「インディーズの僧侶」とか彼にしか考えつかない。明治以降の文学は、夏目漱石の門下以外は、結局いまおじさんの苦労話を「それ本にしたらいいですよ!」とお世辞を言うぐらいの作品だが、いまのそう言うお世辞よりも作者の苦悩は深かった。池井戸潤や百田尚樹のノスタルジック・ポルノ感。端緒は司馬遼太郎だと思うが。SFも好きだけども、未来予想図にとどまる。で、日本のナンセンスなSFが、「日本しかできないやり方だなあ」と思うし、というか『竹取物語』はSFチックだ。だって宇宙人の話じゃん、あれ。社会哲学は全般的にあんまり好きじゃない。サルトルが社会哲学に頭を開くと、コミュニストになってしまった。社会哲学が機能したのは啓蒙主義時代のモンテスキューまででは?と思うし、そのあとの構造主義や抜け出そうとするベクトルとか、ここまで書くと翻ってガッチガチに固まったキリスト教から抜け出したかったルターやカルヴィンの宗教革命に戻る。哲学の母は神学だったのだ。体系にすれば、時代は巡る、としか申し上げられず、あとは中南米の混沌から真実らしさを紡ぐやり方は、素敵だなあと思う。意識の流れ手法を扱いきれたのはヴァージニアウルフだけで、あとはただの実験にしかならなかった。『ユリシーズ』の退屈。
グレゴリオ聖歌を参照してマイルスはモードジャズを演奏し、クラシックはWW2以降発達していないように思う。ガーシュウィンは頑張った。ジャズからロックへ、ロックはバンドの不満を訴え、フォークソングは叙情であれば、パンクは叙事だと思う。そこからだんだん発展して、今度はポップスに至るが、ポップスは聞いてて楽しいけどよく読むと叫びだ。アニソンは知らん。テンションコードマシマシの二郎系だと思っている。アイドルソングは……秋元康が何を考えてるか、ってことだ。マリリン・マンソンの後を継いでしまったのがビリー・アイリッシュだと勝手に思っていて、マリリン・マンソンは過激さゆえに嫌悪されたが、そこをうまいことやったビリー。しかし彼女はSheであるゆえになんぼでも何もかも言われている。テイラーはまあ、頑張ってね、としか。向井秀徳から確実にtricotに受け継がれたものはある。あとは優しさとしてヒゲダンが割と説法に近い音楽をやっていて、あとヒップホップは本当に、「今まで言ってこなかったけどよ」と中指を立てている。海外のヒップホップに関してはもうちょっと規模が大きいので抗争に近いかと思います。
いわゆるアート(この言い方が嫌いだ)は、今やスプレーアートが主流で、バスキアやバンクシーが音のしない反抗を示している。そもそも絵画作品は反抗的であり、ルネサンスでさえ、あの群れは過去への反抗、印象派は才能への反抗、そこからさらに美しさへの反抗。宮廷画家が異常に美しく書いた人物は、本当にその人が美しかったか、嫌味だったらしい。ピカソは現実を抽象化し、そのあとの抽象画は実験に実験を重ね、ダダイズムの一派はどちらかというと実験するあまり本質はなかったように思う。岡本太郎は本質があったかと。で最近は美術にトマトソースかける、みたいなやつがあるけれども、別段それを岡本太郎がやられたって怒ることはないだろう。彼の作品を見に来た男の子が転んで壊したとき、岡本太郎は「いずれなくなるからな。仕方ないよ」と。
映画は語れば終わらなくなる。では。
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kyoumatitei0913 · 1 year
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新潟県 佐渡 相川の眺望のいい京町の上で美味しい食事処 そば処 與左エ門です。 ひな祭りは明日で最終日です! そばセットが200円引きでトッピングがつくのは明日までですので是非ご来店ください。 皆様のお越しをお待ちしております。 ホームページはこちら↓ http://yozaemon27.xsrv.jp/wordpress/ #與左エ門#よざえもん#与左衛門#新商品#おすすめ#期間限定#マストバイ#このお店素敵#佐渡で絶対おすすめ#京町#京町通り#金山#絶景#綺麗な景色#映え#相川#佐渡#さど#サド#そば#蕎麦#ランチ#古民家##yozaemon#sadoisland#sadogashima#古民家レストラン#佐渡島#佐渡ヶ島 https://www.instagram.com/p/Cpo9arAp1Hh/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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hashirigaki-zzz · 4 months
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身体の相性がいいというのは、サドとマゾの相性だけではなくてね。
私には辛かったのは痛かったことなんだ。相手が良かれとすることが痛い。普段のコミュニケーションと一緒。耐えられなくはないが、続けられはしない。
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newjazzthings · 5 months
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HELEN MERRILL / DEEP IN A DREAM
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ari0921 · 3 months
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「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和六年(2024)2月8日(木曜日)
   通巻第8122号 <前日発行> 
三島由紀夫のロシア語翻訳家として知られるボリス・アクーニンに逮捕状
「ロシアは精神的に異常をきたした独裁者によって統治されている」と発言
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 ロシアの人気作家で、三島由紀夫のロシア語翻訳家として知られるボリス・アクーニン(本名はグリゴリー・チャハルティシビリ=典型的なグルジア人の名)が欠席裁判で逮捕状がでた。
 アクーニンが本名で翻訳した日本文学には三島由紀夫の「サド侯爵夫人」「近代能楽集」「真夏の死」「金閣寺」があり、日本に留学したので流暢な日本語を喋る。日本政府から旭日小勲章を受けている。『自殺の文学史』は古今東西の作家の自殺を論じて作品だが、14歳の時に三島の割腹自殺に衝撃を受けたことが動機という。
筆名のアクーニンは日本語の「悪人」に由来する。また彼の小説は歴史推理の分野で1820年代の日本を舞台に選んでいる。
 アクーニンはグルジア系ユダヤ人で、2014年以来、プーチン批判の最先端にいる。モスクワのバスマニー地方裁判所は「外国の代理人」として、テロリズムを扇動し、ロシア軍に関するフェイクニュースを流した容疑を逮捕状理由とした。
 このためアクーニンの本はロシアの書店から撤去され、劇場はアクーニン原作の公演を中止した。もし有罪となるとテロ容疑で最長7年の懲役、戦時中の「フェイクニュース」容疑で最長10年の懲役に処されるらしい。
 ボリス・アクーニンは、クリミア併合と2022年のウクライナ侵攻に反対の立場を表明し、「ロシアは精神的に異常をきたした独裁者によって統治されており、最悪なことに、彼の偏執症に従順に従っている。プーチンよ、消えろ」と書いた。ウクライナ難民や亡命ロシア人を支援する「真のロシア」を共同設立したことでも知られ、現在はロンドンに亡命しているのではないかと言われる。 
スターリンはグルジア人である。トビリシの土産屋にはスターリン・アイテムが並んで驚かされる。
グルジア(現ジョージア)の首都はトビリシ。この国はアルメニアと同時期にキリスト教が伝わり、かれらからみればロシア正教は後輩格である。ソ連崩壊後、独立し初代グルジア大統領は詩人のガムサフルーディア。二代目が元ソ連外相のシェワルナゼだった。そして三代目が米国でビジネスに成功し凱旋したサアカシビリだった。
サアカシビリ大統領時代、アメリカの支援を期待してアブハジア、南オセチアの独立を封ずる戦争を始めた。ところがロシアが介入し、その後、サアカシビリはウクライナに逃亡した。オデッサ知事などを務めたもののグルジアに帰国後、逮捕され、サアカシビリは服役中だ。
ともかくグルジアは反ロシア、反プーチンであり、ロシアの若者が大量にトビリシへ逃げたように、グルジアの外交目標はNATO、EU加盟である。これらの経過をみただけでもプーチンがグルジアに好意を拠っていないことは推測できる。
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umbrella-unchi-girl · 5 months
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今思うと、ダキって要するに社会的サド精神的マゾの人間が自分より強いサドを求めてるってSM作品が多かった気がする。
ダが常に社会的にも精神的にもサド。
キダはそれが逆転してたのが多かったな。
2つに共通してたのは負けたい願望のある強者の描写
私個人はダキに交際関係をバトル以上に重要視してほしくはなかったため、死ぬ直前までバトルして看取りたい最高の人間として籍入れる、が理想だった。
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khty-khty · 5 months
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最近の僕。
ジュネの泥棒日記を読んだ。
坂本慎太郎がすき。ゆらゆら帝国解散後のほうがすき。
キリンジの初期を掘った。
三島由紀夫のなにが微妙なんだろうか。ともすれば僕は三島由紀夫のほうに流れそう。だから嫌なんかな。
サドを読んだ。
久しぶりにパンツ買った。パンツ買うと勃起してまう。
体調回復したから、タバコ解禁。マルボロブラックメンソ買ってみた。やっぱ紙タバコまずいわ。僕は加熱式がいい。
ーーー
このところ同性愛を扱った文学ばかり読んでるから、いろんなことを思う。
伊藤氏貴の本を読んだら、三島由紀夫が初めて同性愛ではなく同性愛者の文学を書いたのだ、とあった。
たしかに、「者」というあり方は罠だ。三島は悪い。けど、僕らは「者」があまりにもあたりまえになりすぎた世界にいる……
おまえいっつも同性愛について考えてんな、飽きねえの?……というのは、いや、その通りなんだよな。だから、とにかく考え抜いて早く飽きたい。飽きた時にはじめて自由になれるから。
とはいえ、少しずつだが、その秘密がわかりつつある。真理をつかみつつある。この間の経験を通して、僕という人間の構造が部分的に析出された。
イニシエーション。僕の同性愛はイニシエーションへの固着によるものだと思う。
ーーー
ディルドいれたらケツが切れた。痛え。チンコ型のディルド。向きを変えて入れてみたら、騎乗位で金玉が背中側に来る角度が痛いことに気付いた。
角度的に腸壁が突かれるので、お腹が痛いみたいに感じる。逆にすると、いい感じの角度。
ところで、痛み止めってこういう場合効くんだろうか。効くなら、セックスの前に痛み止めを飲んどけば、ある程度痛みは緩和されるのだろうか。女性器でのセックスも、こんな感じでお腹に痛みを感じるんだろうか。
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