TEDにて
ジョン・グラハム=カミング:かつて存在しなかった最高のコンピューター
(詳しくご覧になりたい場合は上記リンクからどうぞ)
コンピュータサイエンスは30年代に始まりました・・・1930年代ではなく1830年代に!
ニュートン同様の地位にあったチャールズ・バベッジが構想した当時、最先端の蒸気を動力とする機械式の「解析機関」と世界初の女性プログラマー及び数学者にしてバイロン卿の娘エイダ・ラブレスが単なる計算機能を超えたコンピューターの未来をいかに見通していたかについてジョン・グラハム=カミングが物語ります。
バベッジ自身は、18世紀末に生まれ、非常に有名な数学者でした。ケンブリッジ大学でニュートンと同じポストを占めていました。
今は、スティーブン・ホーキングがやっています。2018年に亡くなってしまいました。
このマシンがいかに「コンピューター」であるかを説明します。まず、メモリについて。メモリは、今日のコンピューターのメモリによく似たものでしたが、ただ、それは金属製で30段重ねになった歯車の山でした。
そびえ立つ歯車をイメージしてください。そんな歯車が何百とあってそれぞれに数字が書かれています。10進マシンで、すべては10進数で行われます。
2進数も考えたのですが、問題は、2進数にするとマシンの背が馬鹿みたいに高くなることです。10進でも巨大ですけど、これでメモリは手に入りました。
メモリの一部がここに出ています。ずっとこんな感じです。この怪物みたいなのは、CPU。いわゆるチップですね。
もちろん大きなものです。全くの機械式です。マシンの全体が機械式でした。この写真はサイエンス・ミュージアムにあるCPUの一部の試作品です。
CPUは、4種の基本的な算術演算ができました。加算、乗算、減算、除算。これを金属の機械でやるだけでも大したことですが、それだけでなく、このマシンには、コンピューターにできて計算機にできないことができました。
内部メモリを参照して判断を行うということです。Basicプログラミングの「If Then」ができたのです。これは、コンピューターの基本となることです。
コンピュテーションができたんです。単なる算術だけでなくそれ以上です。
この歯車機構がすることは、コンピューターと同じなので、当然、プログラミングが必要になります。バベッジは、当時のテクノロジーを使いました。
それは、1950、60、70年代に再び現れることになるパンチカードです。
これは3つのパンチカードリーダの1つとプログラムです。サイエンス・ミュージアムにあります。ここからそう遠くありません。
バベッジによって作られました。行けばご覧になれます。マシンが出来上がるのを待っています。
1つだけでなく、たくさんあります。マシンができた時のため、彼はプログラムを用意していたんです。
パンチカードを使った理由は、フランスのジャカードが、パンチカード制御で見事なパターンを編み出す紋織機を作っていて、バベッジは当時のこのテクノロジーを流用したのです。
他のすべてと同様、彼は 1830、40、50年代。当時の技術を使いました。歯車に蒸気に機械装置。皮肉なことにバベッジと同じ年にマイケル・ファラデーが生まれています。
マイケル・ファラデーは、イギリスの化学者・物理学者で、電磁気の存在を明らかにして開拓した先駆者。イギリス王立協会フェローに選ばれ、王立研究所の初代フラー教授職
実験におけるエキスパート。実験パフォーマンスの先駆者でもあり、ろうそくの科学と言う書籍が有名。この書籍は、当時最新の普及活動の一環。電磁場の基礎研究を積み重ねた。
それを、後に、資産家のジェームズ・クラーク・マクスウェルが数学的に発展させた。ファラデー自身に方程式の書いた確認の手紙が送られてきたが、理解できなかったらしい。
ファラデーは、貧しい家庭に生まれた職人の出身のため、小学校も中退という教育しか受けておらず、高度な数学などはわからなかった。
彼は、発電機や変圧器といった次世代へ革新しました。しかし、バベッジは確立した当時のテクノロジーを使いたいと望み、蒸気機関のようなものを選んだのです。
付属品は、第一にサウンドです。ベルを付けます。何かがまずくなった時やマシンに何か人手が必要な時に鳴らすベルです。機械式のプリンタは数字しか印刷できません。でも、紙に印刷し、ワードラップさえします。
行末まで行ったら先頭に戻るんです。グラフィックスもいりますよね?グラフィックスです。「プロッタがいるな。大きな紙とペンがあるのでマシンにプロットさせよう」それでプロッタの設計もしました。
そして、この女性。単なるプログラマーではなく、バベッジに見えていなかったことをサポートしていた彼女は見ていたのです。
人間の限界を超えるような創造はできませんでしたが・・・細かいことに敏感な女性はサポート、デバックもうまいかもしれません。
バベッジは、数学に捕らわれていました。数学をやるためにマシンを作っていましたが、ラブレスは「この機械で数学以上のことができるわ」と言いました。この場にいる人は、みんな、コンピューターを持っています。
携帯を持っているでしょう。携帯の中を覗いてみれば、携帯にせよコンピュータにせよ。中身は、数学で基底部分では すべてが数字なのです。ビデオにせよ。テキストにせよ。音楽にせよ。音声にせよ。
すべて、数字で数学的な関数で処理されています。ラブレスは言いました「数学の関数や記号を使っているからといって 音楽のような実世界の他のものを表現できない理由はありません」これは、大きな飛躍です。
バベッジは「このすごい関数を計算して数表を印刷し、グラフを描けるぞ」と言い、一方、ラブレスは「音楽を数値的に表現すれば、この機械に作曲させることだってできるでしょう」と言うのです。
私は、これを「ラブレスの飛躍」と言っています。みんな、彼女をプログラマだと言います。プログラミングも確かにしましたが、重要なのは、彼女が未来はそれよりもずっとすごいものになると予見していたことです。
百年後。この男。アラン・チューリングが現れます。1936年に彼は、人間の限界を超えるような創造でコンピュータを再発明しました。
バベッジのマシンは、まったく機械式でしたが、チューリングのはまったく理論的なものでした。両者とも数学的な視点から出発していますが、チューリングは、とても重要なことを言いました。彼は、コンピューターサイエンスの数学的基礎を築き「コンピューターの作り方は問題ではない」
と言ったのです。バベッジのマシンのように機械式であろうと今日のマシンのように電子的であろうと未来のマシンのようにセルか、あるいは、ナノテクノロジーを使った機械式だろうと違いはないのです。
バベッジの作ったものは、本当にコンピューターだったと言えるのです。実際、今日のコンピューターで、できることは何でもできました。
ただ、すごく遅いというだけです。どれくらい遅かったかというと
メモリ容量は1kでパンチカードで入力し、最初のZX81より1万倍遅かった。あれは、RAMパックがあって必要ならメモリを追加することができました。
こういう新産業でイノベーションが起きるとゲーム理論でいうところのプラスサムになるから既存の産業との
戦争に発展しないため共存関係を構築できるメリットがあります。デフレスパイラルも予防できる?人間の限界を超えてることが前提だけど
しかし、独占禁止法を軽視してるわけではありませんので、既存産業の戦争を避けるため新産業だけの限定で限界を超えてください!
(個人的なアイデア)
さらに・・・
勝手に警察が拡大解釈してしまうと・・・
こんな恐ろしいことが・・・
日本の警察は、2020年3月から防犯カメラやSNSの画像を顔認証システムで本人の許可なく照合していた!
憲法に完全違反!即刻停止措置をみんなで要求せよ。
日本の警察の悪用が酷いので、EUに合わせてストーカーアルゴリズムを規制しろ!
2021年に、EU、警察への初のAI規制案!公共空間の顔認証「原則禁止」
EUのAI規制は、リスクを四段階に分類制限!
前提として、公人、有名人、俳優、著名人は知名度と言う概念での優越的地位の乱用を防止するため徹底追跡可能にしておくこと。
禁止項目は、行動や人格的特性に基づき警察や政府が弱者個人の信頼性をスコア化や法執行を目的とする公共空間での顔認識を含む生体認証。
人間の行動、意思決定、または意見を有害な方向へ操るために設計されたAIシステム(ダークパターン設計のUIなど)も禁止対象にしている。
禁止対象の根拠は「人工知能が、特別に有害な新たな操作的、中毒的、社会統制的、および、無差別な監視プラクティスを生みかねないことは、一般に認知されるべきことである」
「これらのプラクティスは、人間の尊厳、自由、民主主義、法の支配、そして、基本的人権の尊重を重視する基準と矛盾しており、禁止されるべきである」
具体的には、人とやり取りをする目的で使用されるAIシステム(ボイスAI、チャットボットなど)
さらには、画像、オーディオ、または動画コンテンツを生成または操作する目的で使用されるAIシステム(ディープフェイク)について「透明性確保のための調和的な規定」を提案している。
高リスク項目は、法人の採用活動での利用など違反は刑事罰の罰金を売上高にかける。
など。他、多数で警察の規制を強化しています。
人間自体を、追跡すると基本的人権からプライバシーの侵害やセキュリティ上の問題から絶対に不可能です!!
これは、基本的人権がないと権力者が悪逆非道の限りを尽くしてしまうことは、先の第二次大戦で白日の元にさらされたのは、記憶に新しいことです。
マンハッタン計画、ヒットラーのテクノロジー、拷問、奴隷や人体実験など、権力者の思うままに任せるとこうなるという真の男女平等弱肉強食の究極が白日の元にさらされ、戦争の負の遺産に。
基本的人権がないがしろにされたことを教訓に、人権に対して厳しく権力者を監視したり、カントの思想などを源流にした国際連合を創設します。他にもあります。
参考として、フランスの哲学者であり啓蒙思想家のモンテスキュー。
法の原理として、三権分立論を提唱。フランス革命(立憲君主制とは異なり王様は処刑されました)の理念やアメリカ独立の思想に大きな影響を与え、現代においても、言葉の定義を決めつつも、再解釈されながら議論されています。
また、ジョン・ロックの「統治二論」を基礎において修正を加え、権力分立、法の規範、奴隷制度の廃止や市民的自由の保持などの提案もしています。現代では権力分立のアイデアは「トリレンマ」「ゲーム理論の均衡状態」に似ています。概念を数値化できるかもしれません。
権限が分離されていても、各権力を実行する人間が、同一人物であれば権力分立は意味をなさない。
そのため、権力の分離の一つの要素として兼職の禁止が挙げられるが、その他、法律上、日本ではどうなのか?権力者を縛るための日本国憲法側には書いてない。
モンテスキューの「法の精神」からのバランス上、法律側なのか不明。
立法と行政の関係においては、アメリカ型の限定的な独裁である大統領制において、相互の抑制均衡を重視し、厳格な分立をとるのに対し、イギリス、日本などの議院内閣制は、相互の協働関係を重んじるため、ゆるい権力分立にとどまる。
アメリカ型の限定的な独裁である大統領制は、立法権と行政権を厳格に独立させるもので、行政権をつかさどる大統領選挙と立法権をつかさどる議員選挙を、別々に選出する政治制度となっている。
通常の「プロトコル」の定義は、独占禁止法の優越的地位の乱用、基本的人権の尊重���深く関わってきます。
通信に特化した通信プロトコルとは違います。言葉に特化した言葉プロトコル。またの名を、言論の自由ともいわれますがこれとも異なります。
基本的人権がないと科学者やエンジニア(ここでは、サイエンスプロトコルと定義します)はどうなるかは、歴史が証明している!独占独裁君主に口封じに形を変えつつ処刑される!確実に!これでも人権に無関係といえますか?だから、マスメディアも含めた権力者を厳しくファクトチェックし説明責任、透明性を高めて監視しないといけない。
今回、未知のウイルス。新型コロナウイルス2020では、様々な概念が重なり合うため、均衡点を決断できるのは、人間の倫理観が最も重要!人間の概念を数値化できないストーカー人工知能では、不可能!と判明した。
複数概念をざっくりと瞬時に数値化できるのは、人間の倫理観だ。
そして、サンデルやマルクスガブリエルも言うように、哲学の善悪を判別し、格差原理、功利主義も考慮した善性側に相対的にでかい影響力を持たせるため、弱者側の視点で、XAI(説明可能なAI)、インターネット、マスメディアができるだけ透明な議論をしてコンピューターのアルゴリズムをファクトチェックする必要があります。
<おすすめサイト>
アレグザンダー・シアラス :受胎から誕生までを可視化する
ジョージ•ダイソン:コンピューター誕生の物語について
アーサー・ベンジャミン:数学の教育を変えるための公式
ルネデカルトの「方法序説」についてOf Rene Descartes on “Discourse on Method”
ルトハー・ブレフマン:貧困は「人格の欠如」ではなく「金銭の欠乏」である!
個人賃金→年収保障、ベーシックインカムは、労働市場に対する破壊的イノベーションということ?2022(人間の限界を遥かに超えることが前提条件)
世界の通貨供給量は、幸福の最低ライン人間ひとりで年収6万ドルに到達しているのか?2017
ベティーナ・ウォーバーグ: ブロックチェーンが経済にもたらす劇的な変化
量子コンピューターの基本素子である超電導磁束量子ビットについて2019
<提供>
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「希望の勇者よ、我は、貴様の力となろう」
Hero of hope, I will be your strength.
Neglected my sleep to quickly draw a more Gundam-like version of Charles Babbage from Fate/Grand Order
DW pls
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機械が描けないのにバベッジ氏を描こうとした私は無事死亡しました。
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この解説を読む限り「4の倍数bitを1バイトにするとBCDに好都合なので英語圏で使う文字数との兼ね合いで4bitの2倍の8bitになった」としか説明できない。誰だよASCIIの7bitにパリティつけて8bitなんて出鱈目ぶっこいたのは。
[B! 歴史] 「1Byteが8bitに決まったワケ」についての長い話 まずは「バベッジの階差機関」から
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FKQ2振り返りとか感想とか その1
・まえがき
殺戮英霊遊戯 キラークイーン A.D.1891(以下FKQ2)に参加しました。
終了後GMや参加者が参加レポートや裏話を書いてるのに触発され、振り返り兼文章を書く練習として筆を取った次第です。ログを読み返して思い起こしながら書いたので実際そう思っていたか怪しい部分もありますがご容赦ください。
・そもそもFKQ2って?
FKQ2はFateシリーズを元ネタとしたキラークイーン(KQ)村である。
ではキラークイーン村とはなんなのかというと、人狼のシステムを用いたデスゲーム村である。各プレイヤーには個別の勝利条件とツール(占い師の占いのようにシステムに由来するものと、GMが手動で操作するものがある)を配られ、秘話(個人間の会話)を主体として策謀、暗躍の限りを尽くすのだ。
この配られる勝利条件、ツールがFateシリーズのサーヴァントをモチーフとしたものになったのが以前開催されたFate/Killer Queenであり、その流れを受け継いだものがFKQ2である。
※以下、FKQ2及びFate/Grand Order 1.5部までのネタバレが含まれています。
・前準備1:ゲームの予想を立てる。
今回のキラークイーン村はFateという元ネタが存在する。
そのため、普通のKQ村と比べて勝利条件やツール、ギミックは予想しやすいだろうと考えられた。
特にWiki冒頭の文章から「ジャック・ザ・リッパー」「シャーロック・ホームズ」の存在、またホームズがいるなら「ジェームズ・モリアーティ」もいるだろうという点は容易に予想でき、犯人(KQ村での狼の言い換え)を全滅させるホームズ陣営vsモリアーティ率いる犯人陣営という構図が思い浮かんだ。
ジャックはFKQにいたので、その際の条件(女性サーヴァントと生存)とは色を変えてくるのではないかと思った。ぶっちゃけ聖杯所持者(【自分以外全員の敗北】が条件のプレイヤー)なのでは?と思った
また、Wikiに記載されていた
:倫敦に召喚されたサーヴァントはそれぞれ「願い」を持っています。それはPDAに配布される勝利条件にも関係しているでしょう。
の欄はサーヴァントの情報(主に騙り用)を作るのにとても参考になった。
要はアルジュナならカルナと決着をつけたいから【ランサーを殺害する】というような条件になり、沖田さんは最後まで生き残って戦いたいから【最後ま で生存する】という風な条件になるだろうということだ。
しかしロンドンにゆかりのあるサーヴァント(バベッジとかテスラとか)に相応しい条件、ツールがあまり思い浮かばず、結果的にはあまり役立たなかった。的中したのはホームズの勝利条件がが宝具で推理を当てること、というくらいだろうか。
ちなみに参加者の中には開始前からロンドンでまるまる1ゲーム作った者もいた。感嘆の限りである。
妄想自体は捗ったので、もしFKQ3を作るときがあれば役に立つかもしれない。
事件についてはあまりにも滅茶苦茶になるもの(悪夢、亡霊etc…)は起こらないだろうと踏み、起きたときに考えることにした。
・前準備2:ポーチュラカが生まれるまで
「FKQ2のPC」を組むにあたって考えていた要素は以下の通り
1.人を騙し、裏切ることができる
2.どんなサーヴァントが来ても対応できる
3.魔術師である
1.はKQ村の性質上(個人戦ガチかつ秘話メイン)FKQ2に限らず求められる要素であり、3.はFKQのログを読んだ際、「本職の魔術師」が少なく感じたので個人的にやりたかったりしていた。
個人的に重かったのが2.だ。サーヴァントも千差万別、誰を引くかは分からないのである。例えば正義感の強いPCを作ってジル・ド・レェ(術のほう)など召喚した時には目も当てられないことになる。
FKQ2の「サーヴァントとの会話」要素はまだ知らなかったが、そうでなくてもサーヴァントとは勝手に会話するつもりだったので重要だった。
以上の要素を考えて出来たのが「異常なほど英雄に憧れる魔術師の少女」ポーチュラカである。
ここから、KQ村特有の「願い事」も「召喚した英霊の受肉」ですんなり決まった(しかし蓋を開けてみると叶わない願いだった)。
最後の総括まで書いて、後は装飾とか画像考えよう……というところで不慮の事故(PC再起動)を起こしてしまったので今夜はここまで。一度書いてるのでそんなに時間はかからない……と思う。
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バベッジ | 某氏屋
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TEDにて
スティーブン・ジョンソン:音楽がもたらしたコンピューターの発明
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必要は発明の母なんですよね?・・・そうとも限りません。
コンピューターのような最も大きな変化を生み出すことになるアイデアやテクノロジーの中には、必要から生まれたのではなく、子供の音遊びの奇妙な喜びから生まれたものが沢山あるとスティーブン・ジョンソンは言います。
発明の歴史を描く彼のひき付けられる解説に耳を傾けましょう。人々が大きな喜びを得ているところに未来が見えることが分かるでしょう。
4万3千年ほど、若いホラアナグマが、現在のスロベニアの北西端にある丘陵で死にました。その千年後。マンモスが、ドイツ南部で死にました。さらに、数百年後。そこから遠くないところでシロエリハゲワシが死にました。
この動物たちが、どうやって死んだのかはほとんど分かっていませんが、時代も場所もバラバラなこの異なる動物たちは、特筆すべきある運命を共有しています。死後に、その骨を使って人間の手でフルートが作られたのです。
考えてみてください。
自分が4万年前の洞穴人だったとします。火の作り方を覚え、狩りに使う、シンプルな道具を作り、冬の寒さをしのぐために動物の皮から服を作ることを学びました。
その次に、何を発明しようと思いますか?フルートという役に立たない空気の振動を生み出す道具を発明するなんて、馬鹿げたことに見えますが、それがまさに我々の祖先がしたことでした。
そして、これは発明の歴史においてたびたび起きていることなんです。
人々が、発明をするのは、合理的に生きるためだったり、子供に食べさせるためだったり、隣の村を征服するためだったりします。しかし、同じくらい頻繁に単に楽しいからという理由で、新しいアイデアが世に生み出されているのです。
そして、奇妙なのは、楽しいにはしてもしょうもないものにしか見えないそういった発明が、たびたび、科学や政治や社会システムに重大な変化を引き起こしていることです。カルチャーとも言われます。
現代における最も重要な発明であろうプログラム可能なコンピューターを例にとってみましょう。よく聞く説明は、コンピューターは、軍事技術から生まれたというものです。
初期のコンピューターの多くは、戦時の暗号解読やロケット弾道計算用に設計されたからです。しかし、実際には、現代のコンピューターの起原はみんなが思っているよりもずっと楽しく音楽的でさえあるのです。
フルートの原理は、筒に空気を送って音を鳴らすというものですが、そこから最初のオルガンが2千年以上前に作られることになりました。
小さなレバーを指で押したときに音が出るようにするという素晴らしいアイデアを誰かが思いつき、最初の鍵盤が発明されました。
鍵盤は、オルガンからクラビコード、ハープシコード、ピアノへと進化していきましたが、19世紀の中頃になって鍵盤で音の代わりに文字を打つというアイデアに多くの発明家がたどり着きました。
実際、最初のタイプライターは「書くためのハープシコード」と呼ばれていたんです。フルートと音楽は、さらに大きな発明へと繋がりました。
千年ほど前。イスラム・ルネサンスの最盛期にバグダードに住む3兄弟が、自動オルガンを設計し「自奏器」と名付けました。
それは、巨大なオルゴールのようなものでした。このオルガンは回転する円筒に配置したピンの指示で、様々な曲を演奏させることができました。
この装置に別の曲を弾かせたかったら、円筒を異なる符号のものに入れ替えるだけでよかったのです。これはその種のものとして最初のものでした。つまり、プログラム可能だったのです。
概念として、これは大きな飛躍でした。
この発明によって、初めてハードウェアとソフトウェアというものを考えられるようになりました。
そのような強力な概念をもたらしたのは、戦争や征服のための道具ではなく、必要なものですらありませんでした。機械が音楽を奏でるのを眺めるという奇妙な愉しみから偶然もたらされたのです。
プログラム可能な機械というアイデアは、もっぱら音楽によって、700年もの間。生き続けました。
1700年代に音楽を奏でる機械は、パリの上流階級のおもちゃになりました。同様の符号化された円筒を使って、大芸人は、自動人形の動きを制御していました。初期のロボットです。
そのようなロボットで最も有名だったのが、他でもない自動フルート吹き人形で、フランスの優れた発明家ジャック・ド・ヴォーカンソンにより設計されました。
ヴォーカンソンは、演奏ロボットを設計していて別のアイデアを思いつきました。
快い音色を奏でるよう機械をプログラムできるなら、布に素敵な模様を織り出すようにプログラムすることだってできるのでは?
円筒上のピンで音符を表現する代わりに違った色の織り糸を表すのです。新しい模様の織物がほしければ、新しい筒をプログラムすればいいのです。これは、最初のプログラム可能な織機でした。
そのような円筒は作るのに時間がかかり、高価でした(開発初期は全て同様です)が、半世紀後に、別のフランス人発明家のジャカールが、金属の円筒の代わりに紙のパンチカードを使うという素晴らしいアイデアを思いつきます。
紙は、ずっと安く装置のプログラムの方法として、ずっと柔軟性がありました(このように大量生産されて価格が低廉します)
このパンチカードが、ビクトリア朝時代の発明家チャールズ・バベッジにインスピレーションを与え、解析機関を作らせることになります。
イギリスのルーカス職についていたチャールズ・バベッジです。バベッジ自身は、18世紀末に生まれ、非常に有名な数学者でした。ケンブリッジ大学でニュートンと同じポストを占めていました。
今は、スティーブン・ホーキングがやっています。2018年に亡くなってしまいました。
最初の真にプログラム可能なコンピューターです。
パンチカードは、1970年代までプログラマーによって使われていました。だから、考えて欲しいんです。
現代のコンピューターを可能にしたものは何だったのかと。軍事的応用というのは、歴史上重要な要素ですが、コンピューターの発明には、他の生産性のまったくない要素も必要でした!!
オルゴール、おもちゃのフルート吹き人形、ハープシコードの鍵盤、織物の色とりどりの模様。これは、まだ話の小さな一部でしかありません。遊びから生まれた世界を変えたアイデアやテクノロジーはたくさんあるんです。
他の生産性のまったくない要素から美術館。ゴム。確率論。保険業。まだまだあります。
盲目的に必要が発明の母とは、限らないのです。遊び心というのは、本質的に探索的であり、身の回りの世界に新たな可能性を見つけようとします。
この見つけようとするということが、単なる愉しみや娯楽として始まったものが、大いなる発明に繋がる理由なんです。
このことは、学校での子供達への教え方や職場でイノベーションを促すためのヒントになると思いますが、遊びや喜びをこのように捉えることは、また次に来るものが何か察知する手がかりにもなります。
1750年に生きていて、19世紀や20世紀の社会に訪れる大きな変化が何か思い描くとしたらどうでしょう?
自動制御機械にコンピューター、人工知能。パリの上流階級を愉しませていたプログラム可能なフルート吹き人形は、当時の他の何よりも大きなヒントだったことでしょう。
まじめな用途のないただの娯楽にしか見えませんが、それは、世界を変える技術革命の兆しだったのです。
人々が最も愉しんでいる場に未来を見ることができるんです。
つまり、世の中何が起こるか誰にもわかりませんということでもあります。
こういう新産業でイノベーションが起きるとゲーム理論でいうところのプラスサムになるから既存の産業との
戦争に発展しないため共存関係を構築できるメリットがあります。デフレスパイラルも予防できる?人間の限界を超えてることが前提だけど
しかし、独占禁止法を軽視してるわけではありませんので、既存産業の戦争を避けるため新産業だけの限定で限界を超えてください!
<おすすめサイト>
バーニー・クラウス:自然界からの交響曲
マット・ルッソ:宇宙の音を探る音楽の旅
ジョン・グラハム=カミング:かつて存在しなかった最高のコンピューター
デビッド・バーン:いかにして建築が音楽を進化させたか!
<提供>
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独自サービス展開中!服の高橋クリーニング店は職人による手仕上げ。お手頃50ですよ。往復送料、曲Song購入可。詳細は、今すぐ電話。東京都内限定。北部、東部、渋谷区周囲。地元周辺区もOKです
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「フラン×バベッジ」/「marumoru2日目C18b」のイラスト [pixiv]
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エイダは、コサインが無限大になるというメナブレアの記述間違いに全く気づいていない。
書簡の中でエイダは独自にプログラムを書いていて、独特のコーディングスタイルからバベッジが書いたものでないことは明らかである。
躁鬱症状が書簡からも見て取れ、「自分は天才」と書いたものもあれば、ひどく落ち込んでいることもあり、判断がむずかしい。
エイダ・ラブレス - Wikipedia
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地獄界曼荼羅平安京・5
第一、第二のマスター碓井なにがし、卜部なにがし。
第三のマスター渡辺綱。
第四のマスター坂田金時。
そして、問題のバベッジのマスターである第五のマスターとは。
って話だったのですが。
自分はマスターです。
やはりあの展開、期待してもいいのでしょうか。わくわく。
落ち込む段蔵ちゃん。かわいい。
なんやかんやあって一切宿業……ではなく、なんかそんな感じのカッコイイ戦闘が始まる。
先発メンバーは雑にこんな感じ。
アルジュナくんの雑に強い感じもとても良い。
まあ、バベジンに宝具1発許しちゃったんで、後発メンバーも出てくるのですが。
メインはマイフレンドですが、森くんももりもり活躍してました。さすがだぜ。
バベッジのこの言葉は辛い異聞帯攻略においても必要な心構えですね。
こちらは今回のシナリオにおいて重要になりそうなワード。
主にGUSOKU的な意味で。
バベッジ卿カッコよすぎんじゃが……。
いつもより多めに喋っていたので違和感も大分多かったですが。
しかし短いながら、バベッジとそのマスター・紫式部の物語は素敵でした。
空元気な紫式部について。
名言メーカーすぎない、君?
名言メーカーすぎない、君?(二度目)
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いやだ……………………………………茨木も可哀想で………………………………いやだ………………………………………………今回のめっちゃ辛いんだが
バベッジもさ………………………………
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あまつきあさんのツイート: "鋼鐵起動戦記C・バベッジ マスターのために武勇なく覇業なく栄光もなかったバベッジが 宝具を解放するシーンは涙なしでは見れませんでした。 https://t.co/Yw07o5nkOe"
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イセ川@C93金曜日C-25bさんのツイート: "バベッジ大地に立つ!! https://t.co/p1VytMHGrw"
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なんといってもバベッジの周辺をドリーミングにしているのは、詩人ジョージ・バイロンの娘エイダが"世界初のプログラマー"としてバベッジを助けて、ついに「ディファレンス・エンジン」を完成させていく「機械と女神の結婚」をおもわせるくだりである。ぼくは本書を読むまで知らなかったのだが、エイダのお母さんがすでに"平行四辺形の女"とか"数学の魔女"とよばれていたらしい。
http://1000ya.isis.ne.jp/0008.html
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