Tumgik
#ひと皿で何度も美味しい
asagaquru · 3 months
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私の住む札幌市にある、すすきの。“すすきの”という駅やビルはあるけれど、“すすきの”という住所はない。なんとなくここからここまでがすすきのかなという感覚。ちなみにススキノとも薄野とも書く。
日本最北の歓楽街であるくせに、縦にも横にも1キロに届かない面積しかないからか、1件目にいた人がその後行くクラブにいたり、2件目から行くタクシー乗り場で鉢合わせたりする。
いつも通り、いなりで串やらもつ煮込みを食べ、今日も名物の豚足は売り切れなのねと恋人を話しながら札幌ラガー1本とそれぞれハイボールを飲んで外に出る。それからふらりと寄ったバーが当たりだった。カウンターがあってテーブルがあるバーなのに、スクリーンに無音で映画が映し出されていて、音声の代わりにジャズが流れている。カウンターに設置されたショーケースにはチーズケーキとタルトが鎮座している。
数年前から締めパフェなるものが、すすきので広まったけれどすでにもう飽和状態で、有名店となった店は2号店、3号店と出店し、価格も3000円、4000円と高騰している。それなのに若者や国内外の観光客が何時間も並ぶから飽き飽きしていた。私だってアイスクリームやらシリアルやら果物とヨーロッパの数秒後には忘れてしまうような横文字の名前のパリパリとした甘いお菓子が美しく盛り付けられたパフェを食べたい。けれど、そんなに待っていたら、酔いは覚め、低体温症で凍え死んでしまう。
けれど、そこのケーキも素晴らしく美味しかった。「ケーキひとつずつください」と頼むと、ピスタチオのチーズケーキが私に、ナッツタルトが彼の前に届けられる。店員が去るとすぐさま彼は、ケーキの皿を私のと取り替える。彼はピスタチオが好きなのだ。どちらのケーキも程よい甘味と楽しい舌触りで、お酒を飲みながらお喋りをするのにうってつけだった。
映画とお酒とジャズとケーキ。燻製も何故だか古着もある。全部好きだ。幾度となく来たこの小さなすすきのという空間にまだこんなお店が隠れていたなんて。開店したのは12.3年前だと言う。私が成人するずっと前からここでこの店を営われていて、私たちがたどり着くまで、私が見合う大人になるまで待っていてくれたかのような不思議な気持ちになる。私が一生かけて好きな映画「マイブルーベリーナイツ」に出てくるブルーベリーパイを焼くこともあると聞いて、胸の内が静かに煌めいている。タクシーで帰宅、甘美な夜ふかし。
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elle-p · 6 months
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P3 Club Book Shinjiro Aragaki short story scan and transcription.
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料理天国、食べた���地獄
······ったく、 何で俺がこんなこと······」
「す、すいません荒垣先輩······っくしゅん!う~げほげほっ」
「ゆ、ゆかりちゃん、大丈夫?」
ここは、寮のゆかりの私室。ピンクのパジャマにカーディガンを羽織り、つらそうに咳き込むゆかりの背を、優しく風花がさすっている。体調不良を押してタルタロスに出撃し、ゆかりはすっかり風邪をこじらせていた。そんなゆかりのベッドの横には、同じく心配そうにたたずむ美鶴と、やや所在なげに立つ荒垣の姿があった。そして荒垣の手には、彼が言った “こんなこと” の成果である、温かそうな料理がトレイに乗って湯気を立てていた。どうやら、ゆかりを心配する美鶴に頼まれ、病人食の定番となる粥を作っきてくれたらしい。
「荒垣先輩って、優しいですよね」
「んな······っ!?ま、まあ、ただの気まぐれだ。気にすんな。さっさと食っちまえ」
風花の素直な言葉に、荒垣はそれだけ言ってぶっきらぼうにトレイを差し出す。
「 うう、ありがとうございます。はふ······」
ゆかりが、一見普通の粥に見えるその料理をスプーンですくい、ぱくりと口に入れた。
「どうだ?岳羽?」
熱くないか、ちゃんと飲み込めるかと、美鶴が母親のように心配げに声をかけるが、その目の前でゆかりの表情がみるみる蕩けた。
「ぅ美味しい~っ!何これ、どうやって作ったんですか? 信じらんないー!」
先ほどまでの苦しそうな様子はどこへやら、あっという間に元気を取り戻したゆかりが、凄い勢いで手と口を動かし、器の中身はさほど間を置かずに空になってしまっていた。
「どうやってつーか、ま······適当だな。普通の粥じゃ栄養が足りねえかと思って、中華風のミルク粥にしてみた」
あっさりと荒垣は言うが、じつはけっこう手間がかかったもの。ニンニク、生姜、ネギのみじん切りをゴマ油でじっくり炒め、米と具---拍子木に切ったニンジンと大根を投入して鶏ガラスープを注ぎ入れる。あとはフタをし、沸騰したら吹きこぼれないよう弱火でことこと30~40分。米が十分柔らかくなったところで、牛乳を入れて塩で味をととのえ、できあがったものがこちらにございます、という感じ。体の免疫力を高める、炭水化物や蛋白質、ビタミンA・B・Cに β カロチンを含む、まさに完璧なる病人食なのだ。
以前から、荒垣の料理はプロ並だと真田あたりが言っていたが、その現物を実際に口にしたゆかりは、想像以上の感動を味わっていた。ゆかりは素直に、その賞賛を口にする。
「適当なんてとんでもない!荒垣先輩、もう最高ですよ!尊敬します!」
「バカ野郎······なに恥ずかしいことを······」
「なーに謙遜してるんですか?食事は人間の基本ですよ。大切なことです。それをしっかりできる荒垣先輩は立派です!もう、他の男連中にも見習わせたいぐらいですよ。人として、料理のひとつもできなきゃ駄目だって、ね」
興奮気味で止まらないゆかりの演説に、そこで突然ストップがかかった。
「ちょーっと待ったぁ!」
「!?じゅ、順平?それに皆も?」
ゆかりの部屋の入り口に、順平を先頭にして寮生の面々、すなわちこの部屋にいなかった全員が集まっていた。順平の足元からはコロマルまでが顔を出している。
「何ごとよ、いったい?」
「いや、あんまりいい匂いなんでな、つい······」
正直に真田が言いかけるが、それを体ごと遮って順平がびしっと指を突きつける。
「ゆかりッチ······貴様はオレを怒らせた!」
「は、はぁ?」
「料理ができなきゃ人として駄目?料理がお上手な岳羽サマは、オレたちが人間じゃないとおっしゃるわけだよな?」
「い、いや、別にそこまでは······。そ、それに順平がまともに料理できないのは事実じゃん」
と、そこで順平は、ちっちっと指を横に振る。
「料理が “できない” と “やらない” は違うんだぜ、ゆかりッチ。それに、オレだけじゃねえぞ、お前が傷吻つけたのはな······」
くくっと、芝居の気まんまんで順平が涙をこらえるように両目を手で押さえた。その言葉に、ゆかりが周囲をあらためて見ると。 「あ」
ベッドの脇で美鶴と風花が、顔を伏せてどんよりと暗い空気をまとっていた。
「い、いや、あの。私······別にそういうつもりじゃ······せ、先輩?風花?」
「ゆえにっ!!」
ぐわっと伏せていた顔を上げ、順平は大いに 盛り上がって高らかに宣言した。
「貴様に料理勝負を挑むっ!!」
「はぁ?」
かくて、第一回巌戸台分寮クッキング王決定戦の開催が決定したのであった (どどーん)
「という訳で、本日の司会はわたくし、アイギスがお送りするであります。いかがでしょう、解説の天 田さん」
「······みなさん、ヒマですね」
「なるほど。では、審査委員長の荒垣さん」
「······ったく、 何で俺がこんなこと······」
順平が宣言した翌々日。ゆかりがすっかり体調を取り戻し、ちょうど日曜ということもあって、ついに料理対決が開催される運びとなった。おそらく仲間内でもっとも鋭敏な味覚を持つであろう荒垣を審査委員長とし、味覚がないアイギスは司会を勤めることになっている。天田も参加をうながされていたが、「なんで僕が料理なんか······小学生に何を期待してるんです?」と一蹴し、解説者の席についている。そして、残る全員が参加者兼審査員というわけだ。
当初、美鶴と風花は徹底的に拒否の構えを見せていたのだが、「お祭りみたいなもんだし」とか、「何ごとも経験だし」とかいう順平の甘言で徐々に態度を軟化させ、ついには「······にイイとこ見せるチャンスなんだけどなー」という、とある個人名を出しての決定的なひと言で、料理対決に参加するよう洗脳、もとい説得されてしまったのであった。
「では、いよいよ競技を開始するであります。最初はゆかりさんからお願いします」
「オッケー!見てなさいよ、順平!」
意気揚々とゆかりが持ってきた料理、それは本人の自信を裏切らない見事なできばえ。見た目からして美味しそうな、幕の内弁当である。卵焼き、焼き魚、かまぼこといった幕の内弁当定番のおかずに加え、小さなハンバーグやチーズチキンカツなど洋風のおかずも入っている。もちろんご飯は俵型に成型され、上にはパラパラと黒ゴマが振りかけられている。
「うん、なかなかやるじゃねえか」
卵焼きをひと口かじった荒垣の評価に、ゆかりがガッツポーズを決め、それに続いて他のメンバ ーも横から次々に箸を伸ばす。
「焼き魚は西京味噌漬けか······いい仕事だ」
「うわあ、このかまぼこの切り方、凝ってる」
「もう、優勝は岳羽で確定か?」
立て続けに上がる賞賛の声に、ちょっと照れたような誇らしいような顔でゆかりが言う。
「あ、でもね。今回は意外なライバルがいたっつーか······私も食べてみたいんだよね、 彼の」
そのゆかりの視線の先にいるのは、自己主張が足りない気味の現場リーダーの姿。だが、前髪で隠され半分しか見えない顔に、常にはない自信がかすかに滲んでいるような気もする。
「では、続いてお願いしましょう」
アイギスに促され、2番手の料理が運ばれる。
「おお······!」
それは、ちょっとしたレストランで出してもおかしくないアサリとトマトのパスタ、ボンゴレ・ロッソであった。さっそく審査委員長の荒垣が、フォーク一本で器用にパスタを巻きつけて、ぱくりと口に入れる。
「ちょっとパスタが柔らかいが、合格点だな」
「どれどれオレにも······おおっ、美味ぇ!」
「アサリとトマトって合うのねー」
意外といえば意外だが、幼い頃に両親を亡くしてひとり暮らし歴も長い彼は、料理の腕は決して悪くないのである。ただ、あっさりした性格ゆえか、パスタや丼ものなど簡単に作れるものに限られるというのが弱点といえなくもない。
「で、次は誰だ?」
連続して出される美味い料理に、最初は苦い顔をしていた荒垣も、上機嫌になってきたようだ。やはり、楽しい食事は人を和ませる。もしかすると順平は単に、荒垣と他のメンバーとの間の距離を、少しでも縮めようとして料理対決を企画したのかもしれない。もし、そうだとしたら、その意図は十分に果たされつつあった。
だが。
そんな楽しい雰囲気は、あまり続かなかった。
「······なんだこりゃ?」
「え、えーっと、ラーメンっす」
「カップ麺じゃねえか」
荒垣の前にあるのは、お湯を入れて3分でできるカップ麺だった。ちなみにシーフード味。
「い、いやカップなんすけど!ちゃーんとオレなりの工夫があってですね。荒垣先輩のミルク粥にヒントを得て、牛乳で作ってますっ!」
荒垣がうげっという顔をする。残りの連中も、一様に嫌そうな顔を浮かべている。 「え?え?みんな何だよ?いや、マジ美味い
んだって!」
「たとえ美味くても······料理じゃねえだろ」
「順平さん、失格であります」
どこに置いていたか、アイギスが横にあった鐘をカーンと1回鳴らす。
「いいっ!?そ、そんなぁ······」
がっくりと肩を落とす順平。ただひとり、そのカップ麺をひと口すすった現場リーダーが、うんまあ不味くないよ、といった感じで順平の肩をぽんぽんと叩いていた。
「では、続いて美鶴さん、お願いします」
事態は、破滅に向かって加速していた。
「鴨肉のコンフェ、フォアグラとトリュフ添えだ。素材はすべてフランスから空輸させた」
胸を張って、 豪華な銀の皿を突き出す美鶴の顔には、しかしだらだらと汗が流れていた。皿の上の料理を凝視しつつ、荒垣が尋ねる。
「······鴨は、どれだ?」
「こ、これに決まってるだろう」
「この黒いのは?」
「と、トリュフだ」
「こっちの黒いのは?」
「フォアグラ······だと思う」
「んじゃ、こっちの黒いのは?」
「ええと······付け合せのポロ葱、か?」
聞かれても困る。
下を向いていた荒垣は、凶悪な光を目に宿らせつつ、美鶴に向かってぽつりと言った。
「全部、炭じゃねえか」
「ま、まあ多少火加減を間違えたかもしれないが、素材はいいんだ。食ってないと······」
「食えるかぁ!次だ次!」
世界の終わりのような顔をする美鶴を尻目に、アイギスが鳴らす鐘がかーんと響いた。
「俺は料理などあまりやったことがないからな。変なものを出すのも申し訳ないから、シンジの料理を真似させてもらうことにした」
続く真田の料理は、白濁したスープのようなものだった。どうやら、 荒垣が一昨日作ったミルク粥を参考に作ったらしい。
「順平も、どうせシンジの料理を参考にするならこうするべきだったな。まあ、俺も多少は自己流にアレンジさせてもらっているが」
既に勝ち誇った様子の真田に、荒垣も苦笑しつつ答える。
「くくっ、アキの料理か······そう簡単に俺の味が盗めるもんかよ」
「食べてみなければわからんだろ?」
「わかったわかった。じゃ、いただくぜ」
スプーンで粥をすくい、軽く冷ましてから口へと運ぶ。そして、刹那の間を置いて。
ぶぴゅる。
変な音と同時に、荒垣の鼻と口から白濁液が吹き出した。
「な、な、な、なんだこりゃあっ!!」
「牛乳���りも高蛋白で低カロリーなプロテイン粥だが······筋肉にはいいぞ?」
「食えるかあああああっ!!」
「最後に風花さん、どうぞ」
鐘を鳴らしつつ、 アイギスが淡々と言った。
---それから、5分後。この世のものとは思えない絶叫が、月光館学園巌戸台分寮から響き渡った。付近の住民の通報で、パトカーや救急車が出動したが、とくに事件性はないとのことで早々に引き上げたらしい。ただ、目撃者の証言によると、捜査員や救急救命士たちは一様に、口や腹を押さえていまにも嘔吐しそうな表情を浮かべていたとか。その日、どんな恐ろしいことがあったのか、口を開くものはいない。
「いいかお前らっ!料理の命は火加減!それと塩加減だ!いいな、順平!」
「う、ういっすっ!」
「あと常識だが、プロテインは料理に入れるなよ!わかったか、アキっ!!」
「あ、ああ、わかった」
「つか、山岸!なんでそこでタバスコとか入れるんだ!色を基準にして調味料足すんじゃねえ!味見しろ味見っ!」
「は、はいっ!」
料理対決の翌日。寮のキッチンでは突発料理教室が行なわれていた。こいつらの料理の腕を放置していたら、いずれ人死にが出る。事実、俺は死にかけたという荒垣の命令で、順平、真田、美鶴、風花に対し、マンツーマンで料理を教えることになったのだ。
「······ったく、何で俺がこんなこと······」
そうボヤきつつも、手取り足取り指導する荒垣の頑張りもあり、徐々に全員の料理は “食えなくはない” レベルへと上がっているようだ。
「おら、待て美鶴。焦げそうになったら、一度フライパンを火から降ろして······そうそう。落ち着いてやりゃあ大丈夫だ」
「りょ、了解した」
そんな荒垣の様子を横目で見て、風花はくすりと笑って言った。
「やっぱり、荒垣先輩って優しいですよね?」
その言葉が届いたかどうか定かではないが、荒垣は黙々と料理指導を続けていく。ただ、その横顔には、かすかに笑みが浮かんでいるような気がする。やがて、料理のいい匂いを嗅ぎつけてか、ゆかりたちが同じく笑顔でキッチンへと歩いてくるのが見えた。やはり、楽しい食事は人を和ませる。どうやら、今日の夕食も楽しいものになりそうだった。
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samantha-dan564 · 4 months
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パイオニアIII台車
いろいろと日本の風土には合わなかった台車だけど、個人的には結構好きな台車。何が好きかってやっぱりブレーキパッドの交換を容易にしたいという発想が形に表れている点と、「シンプルな機械は美しい」という信念にあふれたスタイリング。ただ相鉄で話を聞いたときは「ディスクブレーキって1枚60㎏くらいあるからどうだろうねえ」とは言われたけど。でもブレーキの安定性自体はいい台車なんだよね
この台車でぎょっとするところは何と言ってもボルスタアンカが異様に高いところに配置されていること。ボルスタアンカってのは引張力を伝える道具なんだから、それは軸箱にできるだけ近い高さに置くのが定石(電車の場合ね。機関車の場合はまた話が違ってきて、レール面すれすれまで下げるのが定石。EF66形式のDT134なんか面白い設計ですよ)。機器配置の都合上うまくいかない場合でも、それでも軸箱の高さにできるだけ近づけようとするのが誠��というもんです(この話ダイレクトマウント台車の場合ね。TR223Gみたいなインダイレクトマウント台車でかつ剛性の高いコイルバネを枕ばねに使ってる場合は話が変わってくる)
だから最初この台車を見たとき「なんじゃこりゃ」って思った。ていうかTS-301をはじめとして東急車輛のTS系台車って800番台になるまでボルスタアンカの位置にすごく無頓着に見えるんだよね(ただしTS-301は横剛性の強いコイルバネを枕ばねに使ってることや車体とばねが直結していないインダイレクトマウント台車だから、そこまでこだわる必要はないともいえる)。実際運用に入ってみると蛇行動が目立った。そりゃあそうだよね。左右に動くパーツを心皿と同じ高さに置くとか普通はやらんよ(つまりボルスタアンカが構造上必ず心皿の下に配置されるインダイレクトマウント台車なら無理して車軸の高さとボルスタアンカを合わせなくてもいいわけです)
ただ、PIIIのボルスタアンカの位置は明確な理由がある。ブレーキパッドがあるからボルスタアンカの受けをどこに置くかが問題になるんです。ボルスタアンカってのはある程度の長さがないとボルスタアンカにかかる負荷(応力)が大きくなってしまう。だからブレーキパッドに干渉しないよう取り付け座を下ろすとボルスタアンカが異様に短くなる。ここで、ディスクブレーキの交換がしやすいように、車軸の外側にブレーキディスクを持ってきたデザインが仇になるわけ。外側ディスクブレーキの台車が少数派な理由のひとつがこれです
東急車輛だって蛇行動を起こしやすいこのボルスタアンカの位置はなんとかしたかった。それで取り付け座を工夫してボルスタアンカを軸箱の高さまで降ろした試験をしたんだけど、全長が足りず応力が高くなりすぎて成績は芳しくなかった
結局解決したのは小田急4000形のPIII-706かな。軸距を2100mmから2350mmに伸ばしてスペースを作って、さらに台車枠を弓型に湾曲させてブレーキパッドを斜めに取り付けて、これでようやくボルスタアンカを下げることができたんだと思った。完成度自体はそれなりに高かったけど小田急では別の理由で味噌をつけてしまった(ボルスタアンカを軸箱まで降ろして荷重変動対策を取ってたのにねえ)のは残念だった
PIIIは日本では成功したとは言えなかったけど、新しいことを試みて試行錯誤して最後は問題を解決していった。そんな流れを見ると嫌いになれないんだよねこの台車。理想を求めて現実にぶつかって、それでもなお、改善を試みる。そんなドラマがPIIIを見ていると楽しめるんだ
ぶっちゃけこの台車の問題は、たかだか200mm程度のボルスタアンカの高さの差でしかないです。でもその200mmに込められた試行錯誤に思いをはせると、とてもいとおしくなれる台車なんですよね
そしてたかだかボルスタアンカの高さだけでこれだけ語れる台車という機械の面白さでもあります
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chisasarasa · 7 months
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230723
ベランダの窓を開けていると、向かいの家の音がよく聞こえる。 あついから、あちらも窓を開けているのだろう。 トースターのチンという音、皿洗いをする水の音、誰かが生活をしているという安心のある朝。 布団の上でぼんやり聞きながら、わたしも、と起き上がる。 寝落ちしてしまったためか、肩こりがひどい。 2日連続寝落ち。 疲れているのだろう、と思う。 でも、なにか渦の中にいるみたいに、とまれない。
いい靴をみにいく。 形違い、サイズ違い、色違い、何足も履かせてもらって、一つを選んだ。 黒か茶色か、色は迷いに迷ったけれど、形は、これを履いた時の「これがいい」が光っていた。いつでも履ける、黒にした。
嬉しくて、帰宅して、スーパーに行くだけなのに、履いてみた。 美味しそうなにんじんをみつけた。 これはきんぴらになる予定。
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230724
昨日のことを思い出しながら歩いていたら、楽しいってトランポリンかーと思った。
何かを伝えることなんてできなくて、感じたことを描くだけなんだ。 初心にかえる。
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230725
朝、心臓がきゅっとしている。 覚醒状態のまま寝ていた、といった風で、しんどい。
夜、シンクに食器がたまっている。 そのまま寝た。
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230726
昨日から、目玉焼きが食べたかった。 だから今日の朝ごはんは目玉焼き。 8枚切りのトーストに挟んで、食べた。 黄身がじゅうたんにこぼれた。そういうこともある、とティッシュで拭って、今度はヨーグルトをこぼした。 気持ちが焦って、手が付いていかない。 今日は水曜日。燃えるゴミの日、のはず。 だけれど、燃えるゴミの日に移動されるポリバケツが移動していなかった。 本当に今日は水曜日だろうか。 不安になって、思わず手の爪をみた。 伸びている。なんの確認をしているんだか。
やることを紙に書きだしてみる。 焦ったところが少し落ち着いてゆく。 ひとつひとつやっていくしかないのだから、と思うと、いろんなことが花やいできて、たのしくなってきた。 Amazonからのダンボールをあけて、食器を洗って、爪を切った。 生活がまわり始めた。
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230727
たぶん、ねむかったのだと思う。 よわっていた。 でも、夜、ねむれなかった。
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europiumoon · 8 months
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雷遠く海が鳴る
この数日間なんなら名古屋はとても暑くて、アスファルトからの熱気に負け、私は頭の奥底で唸る頭痛に泣かされた日々を過ごした。
8/18(金)
私は有給を取り名古屋に向かう。片道4時間近くとしっかりした移動時間で一瞬考えるのをやめたくなったけど、地元の電車に乗り向かった。東京から東海道新幹線に乗り、母親から「富士山撮ってきてね」と言われ座席をアプリで覗くものの富士山側が埋まっていた為、普通席ではなくグリーン席に乗ることにした。結果は曇りで撮れずじまいだったけどゆったり出来たため結果オーライだった。(帰りもグリーンで帰った)今回の目的も、も、とは言ったら失礼だけど、恋人を連れ戻しに来た。正しくは彼の地元に遊びに行った。名古屋に着いた後慣れた足取りで地下鉄に向かう。彼の地元に来たのは3回目。1回目はものすごい喧嘩をした後で、2回目は年始だった。彼と合流して、コメダで休憩した。コメダはメロンソーダが1番好き。その後、宿泊先に荷物を置いて夜ご飯を食べに行った。台湾ラーメン。黄身と麺と肉の絡まりに惚れ惚れとしたけど、味の濃さにやられ初日からダウンしてしまった。台湾ラーメンは台湾で名古屋ラーメンと言われているらしい。名前の擦り付け合い。
8/19(土)
名古屋駅前のホテルに荷物を置き、カフェにて本日の行くところを探す。ノリタケの森と明治村に行こうと話をしたけど、外気温38度という暑さで後者は断念した。お昼にヒッコリーのハンバーグを食べた。肉肉しいハンバーグがとても美味しくて2個ペロリと食べてしまった。その後頭痛がひどくて薬を貰った。暑さからだとわかったけどどこにも吐き出せない痛みから、些細なことでイライラしてしまった。温泉に連れてってもらった後、腹痛に悩まされて前日に引き続き泣いた。申し訳なかった。ノリタケの森では小皿を買った。運転沢山してくれてありがとう。
8/20(日)
引き続き頭痛と腹痛に悩まされながら起床して帰る準備をする。チェックアウトギリギリまで寝る彼にイライラした。出る直前彼がキャップがないというので、知らんわ、と心がなってしまっていたが、彼が苛立つ姿に、八つ当たりする姿に呆れてしまった。そんな立場じゃないのに。いろんな場所に問い合わせたけど見当たらなくて、カーシェアで借りた車についても問い合わせたら夜に返却ということで、彼の親に捜索を頼むことになった。暫くしてから、「○○からもらった帽子、無くしちゃってごめんね」と悲しい顔で謝られた時、こちらも悲しくなった。駅前で待ち合わせている最中お土産を買って頭痛薬を飲んだ。別に泣かなくてもいいのに彼の前では涙が溢れてしまって、自分が弱くなった、と思った。彼が再合流した後、新幹線の発車時刻までエキチカのお寿司屋さんでお昼を食べた。セットに含まれていた茶碗蒸しに銀杏が入っていた。とても嬉しかった。チェーン店でも最近見当たらなくて落ち込んでいたから、より一層。新幹線の中で本日泊まるホテル探しをしている最中、隣でゲームする彼に腹立たしくなって、愚痴を吐いた。端的に動く彼が嫌になって、当初���こうに頼んでいた予約も私が取り、不貞腐れた私は涙が止まらなくなりながらイヤホンを耳にさして『愛がなんだ』を観た。愛ってなんだろうね、となりながら平生に戻ろうとして無になった。感情の起伏が激しかったなって、書きながら思うわ。ホテルについてからゲームをしながら寛ぐ彼を横目に何処か行ってやろうと思って部屋を出た。「どこに行くの!」と強くいう彼を放って近くのカフェで頭を冷やそうと思った。ら。電話の嵐。結局コンビニに寄ってホテルの部屋に戻った。戻ったことを確認した彼はマンガを読み始めて、いる意味ないだろうが、と思って私も私でアニメを観た。彼から隣に来てと合図されて、嫌々ながらもベッドに入り横になった。横になると頭痛と腹痛が思い起こされたので、どうしようも無くなり、ごめんなさい、と発したと同時に涙が溢れて声を荒げて泣いてしまった。いつもなら、「泣くな、情けない」という彼も、背中をさすって「大丈夫だよ」と言ってくれたことに、より一層泣いてしまった。一緒に映画を2本観た。2本目の映画でボロ泣きする私を見て彼は笑ったが、涙をマイナスからプラスに変えてくれた気がした。結局キャップは運転席の下にあったらしい。よかった、と思うと共に「○○からもらったキャップがあってよかった」と言われた。
泣き虫な自分を包み隠さず居られる場所になったことに改めて気づいたこと。去年の旅行時にも私が張り詰めてしまった時と比べて、遠くではなく近くまできて寄り添ってくれたことに嬉しかった数日間でした。夏の空のように不安定な自分を愛し続けたいね。
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食べ物ばっかり!
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jako-jako · 1 year
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「彼が会いに来ない理由」 
「彼が会いに来ない理由」
Why he doesn't come to see me.
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ーChapter1
時刻は午前7時。
暗い部屋の中。一際青い光を放つPC画面の前、無精髭を生やした男が疲労感を露わに椅子にもたれかかっている。ホブ・ガドリングは窓の隙間から差し込んでくる冬の朝日に目を細めていた。重い体を引きずりキッチンに向かったホブは棚からマグカップを取り出しコーヒーを淹れるための湯を沸かす。大学で使用する資料の作成や担当する生徒たちの課題の採点、その他雑務を全て終わらせた彼は霞んだ目を擦りながらポットの湯をマグカップに注いだ。
(結局こんな時間になるまで作業してしまうとはな…)
苦味の強いコーヒーを胃に流し込みながらホブは心の中で呆れたようにそう呟く。今は、ゆっくり眠る気になれなかった。というよりベッドに横になり眠るまでの、あの時間が訪れるのが嫌だったのだ。ここ最近、その時間になるといつも同じことばかり考えて心が沈んでしまう。ホブを悩ませている原因は、彼のとある“友人”だった。
彼とは知り合ってから600年以上が経つ。不死身になってから数え切れないほどの人と出会い別れてきた、そして自分が存在し続ける限りこれからも同じことを繰り返すのだろう。だが彼だけは、100年という月日が経つたびいつも変わらぬ様子で目の前に現れてくれた。最初は、その存在の奇妙さに戸惑いを隠せなかったが、そんな彼がいつしか自分にとって安心できる居場所となっていた。彼だけはこのホブ・ガドリングという人間を知ってくれているのだと、この自由で孤独な不死身の男がありのままで過ごせる相手なのだと、そんなことを心のどこかで感じていたのだ。だが、そんな彼との交流は1889年を最後に一度パタリと途切れてしまっていた。原因は実のところ自分にはとんと関係のない事柄だったことがつい最近判明した。しかしここ1世紀ほど自分のせいだと思っていた。それはひょんな一言、側から見れば喧嘩に発展するとは思えない一言だ。だが彼の性格を考えればそれは怒らせるのに十分なものだったと会えないショックを抱えたホブはずっと反省していた。そんな思いを抱えながら、いつ現れるのかわからない、もしかするともう現れないかもしれない彼を来る日も来る日も待ち続けていたのだ。
そして数ヶ月前、まだ夏の暑さが身に張り付く8月の頃。微かな希望を胸に日々を過ごしていたホブの前に彼はついに現れてくれた。やはり変わらぬ様子で、しかし以前よりどこか温かみのある表情と、そして彼の口から出る“友人”という言葉がホブの心を温かく包み込んでくれた。自分がどれほど幸せな気分だったか、この先忘れることはないだろう。
ビールを1杯注文して乾杯をしたあと、彼は落ち着いた声で600年来の友人に向けて初めての自己紹介をした。
彼の名前はモルフェウス。エンドレスのドリームという存在で、夢の王国「ドリーミング」の支配者。そこは眠りの先にあるもう1つの世界で、人間の心の奥底が具現化された夢の世界だそう。彼はドリーミングの王として、人々の夢やそれに関連する全てのものに関して支配力を持っている。目覚めると忘れてしまうが自分達人間は夢の中で彼に会っている者もおり、彼が初対面のホブの名を知っていたのはそういうことだった。そして100年ほど前に起きていた嗜眠性脳炎の騒動、あれは人間が彼を捕縛・監禁したことで彼が王としての責務を果たせなかった結果引き起こされていた。彼がホブとの約束に来られなかったのもこれが原因だったのだ。目の前の友人が概念の擬人化だという事実にはかなり驚いた。しかしそれ以上に、その友人が100年以上もの間、自由と尊厳を奪われ孤独な日々を送っていたというショックにホブはしばらくの間言葉が出なかった。
淡々と自分の素性について話した後、黙り込んでしまったホブを前にモルフェウスは不思議そうにその様子を伺っていた。それに気づいたホブは何か言わなくては、と回らぬ頭を必死に動かした。彼にかけたい言葉はたくさんあれど、今何を伝えたいか…わずか数秒の間、脳内でぴったりな言葉を探し回った結果ホブの口から出たのは
「…ハグしていいか?」
お前は本当に600年以上生きてきたのか?時々そう自分を疑いたくなる。これだけ生きているのだからもっとマシな言葉の引き出しがなかったのか、と呆れるが時すでに遅し。口から出てしまった言葉はもうどうしようもない。前にも同じような失敗をして痛い目にあったのにまたもや俺は…と嘆きたくなる気持ちを今は抑え、恐る恐る向かい側に視線を向けるとそこには意外な光景があった。困惑の表情を浮かべたモルフェウスが、少し戸惑いながらもこう言ったのだ。
「あぁ…別に、構わないが」
無言でスルーされるか、奇怪な視線を向けられると思っていたから、受け入れられたのは驚きだった。
少し安堵の表情を浮かべたホブは、ゆっくりと席を立って向かいに座るモルフェウスの側に向かった。
「待て、今ここでするのか?」
「えっ、あっ…ダメか?」
まだ俺の頭は回っていないらしい。ハグしていいと言われたからと言って、この内気で物静かな、目立つことが好きだとは到底思えない彼が昼間の酒場でハグなどハードルの高い話だろう。彼にそんなフランクさがないことはこれまでの経験からも明らかだった。ハグを受け入れられたことに心が弾んでつい思考より行動が先をいってしまった。
「そ、そうだよな。すまなかった、君にハグしていいって言われると思ってなかったから嬉しくてつい。じゃあまた別の機会にでも…」
「別にダメとは言ってない。少しその、確認しただけだ…」
「えっ?」
そそくさと席に戻ろうとしていたホブは驚いて振り返った。そう言ってそっぽを向く彼はいつもと同じ静かで冷たい雰囲気を纏っているが、その耳が少し赤みを帯びていることをホブは見逃さなかった。
「そんなところで突っ立っていては目立つぞ」
至って冷静なモルフェウスの声にハッとする。以前と変わらぬ、ミステリアスで孤高な雰囲気を纏う彼。だが、どこか…少し丸くなって戻ってきた彼にホブはすっかりペースを乱されていた。
「そう、だな。じゃあ…」
ホブは改めてモルフェウスと向かい合い、席に座る彼に合わせて少し身を屈めた後そっと腕を回した。雪のように白い肌から温かみを感じる。
捕らえられていた間、彼はどれほど苦しい思いをしたのだろうか。100年以上もの間監禁される苦痛は想像を絶するものだろう。自身も魔女と疑われ捕らえられた経験のあるホブにとってはなおさらそう感じられた。自由と尊厳を失い、自分の居場所にも戻れず、大切な存在を奪われ、悲しみと憎しみを抱えた続けた彼を思うだけで胸が張り裂けそうだった。無意識に抱きしめる力が強くなる。
「本当に、戻ってきてくれてよかった」
ふと口から出た言葉。きっとこれが自分が本当に伝えたい言葉なのだろう。
「本当に無事でよかった」
「身体は、大丈夫か?」
「今は、辛い思いをしてないか?」
「自分の国にはその後戻れた?」
「ちゃんと眠れてる?」
「ご飯も食べてるか?」
彼を抱きしめて、温もりを感じて、ホブの中からゆっくりと言葉が溢れ出てきた。
そんなホブの様子に、最初は緊張していたモルフェウスの表情も緩んでいた。1つ1つの問いかけにただ「あぁ」と頷く。どこか安心した表情で、柔らかな声色で。ただ最後の問いかけに関しては例外だが。
「食べれてないのかッ?」
突然身を起こし心配した顔でそう言うホブにモルフェウスはくすくすと笑った。
「私は人間のように食事をせずとも大丈夫だ。それに元々、そんな食事を好むタイプではないしな。全く食べない訳ではないが。」
「まぁ確かに、君と会い始めて以来1度たりとも食事をしているのを見た試しはないが…。でも、今日ぐらい好きなもんを好きなだけ食べよう、俺が全部奢る!あれだ、17世紀に君に奢ってもらっただろう、そのお返しに!」
「だがそう言われてもな、好きなものか…。ホブの好きなメニューは何だ?」
「えっ、俺の好きなメニューか?あるけど、自分のじゃなくていいのか…?」
「私は特に好きな食べ物というものが思いつかないし、それにこの店のメニューもよく知らない。君はここでずっと私のことを待ってくれていた、ならどんなメニューがあるか詳しいんじゃないのか?」
「そうだな、メニュー表を見なくてもなにがあるか分かるぞ。なんたってかなりの常連だからな。」
「なら決まりだ、君のおすすめのメニューを頼もう。久しぶりの食事だ、せっかくだし君の好きなものを私も食べてみたい。」
笑顔を浮かべながら話すモルフェウスにほっとしたホブは、席に戻るなりメニュー表を開いて「この店はこれが美味い」「この料理はこの酒と合う」「あれは昔に比べて少し味が変わった」と楽しげに話し続けた。ときどき、穏やかな顔でこちらを見つめるモルフェウスにドキッとしながら。
―――
午後7時、窓の外には夕焼け空が広がっている。テーブルの上は綺麗に平らげられた料理の皿と空になった何杯かのグラスで埋まっていた。100年以上の空白を埋めるように2人はいろんなことを語り合った。今までと変わらずホブが喋っていることが多いが、モルフェウスが自分のことについて教えてくれるようになり自ずと彼からも多くの話が聞けたことは嬉しい変化だった。
でもまだまだ話し足りない、もっと一緒に酒を飲みながら他愛もない話を続けていたい。彼との楽しい時間はあっという間で、ホブはこの時間に終わりが来ることを考えたくなかった。今日が終わればまた100年後。その100年はなんだか今までよりも長く、途方もない時間に思えた。
「そろそろ出よう。」
モルフェウスの一言で我に帰ったホブは少し重たくなった心を隠すように明るく返事をし、会計を済ませて店を出た。
夕焼け空は一層色を濃くし、遠くの方には星がちらちらと見え隠れしている。ホブは名残惜しさを隠すように笑顔を作り、隣を歩く彼に話しかけた。
「今日はありがとう、君が会いに来てくれて本当に嬉しかった。もしかしたらもう会えないかもなんて少し思ってたから。」
「私こそ…本当に感謝している。君が私を待ってくれていたからこそ、こうして会うことができたのだから。」
「これで酒を飲み続ける日々もおしまいだ。まぁそれはそれで寂しいけど。」
「あれだけ飲んだのにまだ飲み足りないというのか、ホブ・ガドリング。」
そう微笑んでこちらを向くモルフェウスに、なんだかとても寂しい気持ちになった。たらふく飲んだ酒も全部抜けてシラフに戻りそうだ。あぁ、まだ飲み足りないよ。本当は酒を片手にもっと君の話を聞いていたい。そんなことを考えながら「そうかもな」と軽く返事をするホブは、隣にいたはずの友人が後ろで立ち止まっていることに気づいた。
「どうした?モルフェウス」
彼は黙って歩道の片隅に視線を落としている。酒で少し赤くなった顔が沈みかけの夕日に照らされる。握り拳を撫でるようにモゾモゾと親指を動かし、何か言いたげな様子だった。ホブが歩み寄ろうとした時、彼はこちらを向いてゆっくりと口を開いた。
「また、会えないか?その…100年後ではなくもっと近い日に」
一瞬2人の間に時間が止まったかのようにも思える静寂が訪れた。ホブは踏み出した片足をそのまま、大きな目をぱちくりさせて今起きたことに驚きを隠せない様子だった。彼からの突然の提案、これはつまりホブが彼にもっと会いたいと思うように、彼もホブに対してそう思ってくれているというなによりの証拠だった。今日の彼には驚かされてばかりである。だが、こんな嬉しい驚きならいくらでも大歓迎だった。
居た堪れなくなったモルフェウスが目を逸らす前にホブは彼の側まで駆け寄って、彼の手を優しく掴んだ。
「あぁ、会おう!俺ももっと君に会いたい、まだまだ話したいことや一緒に飲みたい酒がたくさんあるんだ。次はいつにしようか…!」
ホブは満面の笑みでそう答えた。さっきまで沈み込んでいた心は、いつしかふわふわと宙を舞っているように軽く感じた。
「そうか…」
夕日に照らされたホブの笑顔を見てモルフェウスはほっとしたように呟く。
「私はいつでも大丈夫だ、君が来れる時でいい。」
「んん〜ならどうしようか…平日の夜は空いてるけど、大学の仕事が長引いたりする日もあるからなぁ。やっぱり休日の方がゆっくり会えるかな。」
「ではそうしよう。」
「どのぐらい先にしようか、そこ大事だよな…」
「さっき酒場で今月一杯は仕事が忙しいと話していただろう。それならば来月はどうだ?」
「んん、そうだな…!そうしよう!じゃあ来月初めの日曜日に。」
「わかった。では、またその日に。」
そう言うと彼の真っ黒のコートが風になびき、本来の形が崩れて周囲に散っていく。彼にどんな能力があるのか詳しくは知らないが、きっと“ドリーミング”に帰ろうとしているのだろう。別れの寂しさは、ひと月後の約束の喜びにかき消されていた。
「今日は楽しかった、おやすみモルフェウス。」
砂のように舞う黒に彼がかき消される前、ホブは柔らかな声でそう呟いた。その声が彼に届いていたのかはっきりとは分からない。だが、消える直前に見えた少し照れくさそうな顔はきっと見間違えではないだろう。
「100年に1度が、ひと月に1度か…」
―あとがき
「彼が会いに来ない理由」Chapter1を読んで下さりありがとうございました!
Chapter1〜5で構成されているこのお話、今回は2人が1月後に会う約束をしたところまでになっています。ドラマ第6話ではTHE NEW INNで出会った場面で2人の話は一旦終了しましたが、その後を妄想して自由に書いてみました。今までは100年ごとの飲み会でしたが、本編でもこれを機にもっとたくさん会って欲しいですね。
初の文章での二次創作、初めてのことで色々と試行錯誤しながらのチャレンジでした。もし楽しんでいただけていたら、とても嬉しいです☺️🙏
さて、次回はどんな飲み会になるのでしょう、そしてその後2人にはどのような展開が待っているのでしょうか。お楽しみ!
Chapter2はこちら↓
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patsatshit · 6 months
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東京滞在日記。
◆Day1
12:45 新横浜到着。寒いと思ってヒートテックやらネックウォーマー、起毛したパジャマを持っていったにも関わらず、気温25度で照り返しがきつく汗ばむ気候。東京に住んでいた頃、関東は体感温度が関西よりも5度くらい低い気がしていたのに。レイジアゲインストザマシーンのウィズアウトアフェイス。かっこええー。96年発売の曲の中で一番好きかもしれないな。いや分かんないけど。終わるのが悲しくてリピートしてしまう。
12:57 京急に乗って雑色へ。「ぞうしき」と読むらしい。聞いたことも見たこともない地名。最近友人が引っ越したというので、おじゃまさせてもらうことになった。ありがとう。大田区。飛行機に乗らない私にとってはあまり縁のない地区。東京タワーからは程遠く、都会とは縁のなさそうな樹々が生えていて、なんだか良さそうな街。昔ながらの商店街もある。バックナンバーからaiko、いきものがかりと平成J-popが次々と流れてくる。結構長そうな商店街。天六ほどではないだろうけど、先が見えないので抜けられるのかドキドキする。突然見覚えのある走り方をする人影が見えてきた。
13:55 友人宅到着。ちょっと駅からは離れているけど、立地は最高。大きな窓からは多摩川が見えていて、開放感でいっぱい。空港が近くにあって、すぐにここを飛び出してアメリカへでもいけそう。
14:30 友人は1日在宅ワーク。ずっとパソコンに向かってタイピング&会議私は後ろでひたすらゴロゴロ。ヒモみたいになってた。
16:00 夕方、仕事終わりの友人と茶をしばくため虎ノ門へ。むっちゃ薄暗い照明のお店。店内はマスターのオキニが詰まった宝庫みたいになっていて、グレングールドがかかっている。ライトな雰囲気のカフェと聞いていたけど、かなり荘厳な感じ。バカ話できるかな?友人登場。私が今ちょうどほしかったcasetifyのiPhoneケースを使っていてテンションが上がる。「ちょうど昨日藤原ヒロシが『便利』って言ってたよ」という話から佐川急便男子の話まで途切れることなく2時間強話しまくる。酸味の効いたコーヒーと濃厚なチョコレートケーキ、淡白なチーズケーキの相性がそれぞれ完璧だった。友人の背後からフライヤーの三島由紀夫が鋭い眼光でこちらを睨んでいた。ずっと怖かった。
19:10 『ざっくりYouTube』で見ていた池尻大橋の「喜楽亭」へ。ジュニアさんが座った席と同じところに座れてテンションが上がった。料理はもちろん極上。こう言っちゃなんだけどまずいハンバーグカレーとかあるのかなぁ。ルーとライスを綺麗に分けずに「親父ガケ」して「親父グイ」(ルーを皿一面にかけぐちゃぐちゃにして食べること)してしまう癖、治したい。というか治す。いやだわー。無意識って怖い、気をつけよう。
22:00 帰宅。友人と話す。思い出話2割、今後の話8割。昔は覚えてもないようなどうでもいい話しかしなかったのに、キャリアとか結婚とか出産とか、切ないね。けど仕方ないね。そうそう、何で雑色に引っ越したのか聞いてみた。いい場所だけど都心からはだいぶ離れているし…。友人曰く、最近の日本にますますいやけが差してきたので、すぐ海外に飛べるように空港付近にしたとのこと。かっこえ。昔から彼女の意思&意志が強くてすぐ行動に移せるところ、尊敬してる。
◆Day2
12:00 13時からの打ち合わせに向けて横浜へ。ほどよい都会感。建物の感じもどこかオシャレに見える。今日は風が強い。ふわっと香るくさいにおい。もう銀杏の季節か。『トークサバイバー2』で(シソンヌ)じろうさんが叫んでた「銀杏〜!くせえからうめえのか、うめえからくせえのか?」っていう素朴な疑問、私も思う。いつか教えてくれ。
15:30 一旦帰宅。友人会議中。多摩川を少し散歩する。『セトウツミ』の舞台ってここかなぁ?とかあらゆる平成ジャパニーズ映画のロケ地に思いを馳せながら歩いてみる。
16:50 半年ぶりに代田橋へ。行く場所は決まっているのに常に緊張する。Fat Boysを聴いて喝を入れる。
17:01 ジャスミンティー購入。手鏡にてデコに大きなおできと小さなニキビを確認。
17:10 緊張で首が左上右下に動いてる感じ。つまり吐きそう。
18:01 代田橋到着。とりあえずトイレに行く。
18:03 緊急事態。一旦酒を入れなければと彷徨う。
18:09 「納戸」は閉まっていた。がっくし。
18:18 「ジュークボックス」へ入る。マスターに挨拶するも覚えていない様子。半年ぶりだし2回目だから仕方ないかと思ったが、zineの話をしたら思い出してくれた。髪型とファッションで人は変わるということが分かる。コーヒー焼酎のロックを2,3杯入れる。美味い。
19:40 マスターに教えてもらった「大天狗」というお店に入る。焼き鳥がぶりぶりで美味しかった。この書き方だと不味そう。身が大きくて味付けも辛すぎず無すぎず、つまりちょうど良くて美味しかった。特にレバー塩。
23:39 終電に乗れた。代田橋に来る時はいつも終電と共にお別れだ。はー。終電といいながら蒲田までしか行かない。代田橋のお兄さんにもらったハイボールを片手に電車に揺られる。
0:16 蒲田駅から多摩川沿いを歩いている。徒歩22分。結構近い。友人に連絡する。川沿いで合流することに。
...
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↑記憶なし
◆Day3
12:47 起床。若干頭痛。友人は会議中。
17:18 山手線に乗っている。今日学んだこと。二日酔いでも酒は飲め。但し、酒がないと話せない場合に限る。つまり緊張状態に縛られる状況の場合。
17:46 綺麗な夕焼けを写。肝心な時にカメラを持ってきていない。そして非常に落ち込んでいる。
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↑夕焼け
19:15 友人とご飯に行く。カジュアルなフレンチビストロ。ここで「人生の目標」とか「働くこと」とか「死ぬこと」などシリアスな話を熱く語り合う。
20:39 多摩川散歩。酔っ払っていたので写真がすべてぶれている。
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↑彗星到来。ネオ東京
◆Day4
8:45 朝から餃子を作る。大学時代から彼女とはずっと餃子パーティーをしていた。餃子で繋がる友情と言っても過言ではない。彼女の家族たちと餃子パーティーをしたこともある。今後誰と会ってもそうマウントをとっていく。味噌ダレで乾杯。パートナーの話で盛り上がる。いくつになっても色恋の話は楽しいな。しかし外食が多くて、胃が悲鳴を上げ始めてる。
10:45 多摩川の写真を撮る。毎日多摩川を見ながら生活できる幸せ。噛み締めた。川のある生活っていいなぁと実感。天気も良くて雲の形もポテトフライみたいでよかった。
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↑ マンションの広告にありそうなくらい完璧な景色。うまく言えないけれど。
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↑パノラマで撮った
11:00 友人と別れの時。でも12月にまた会える。でも帰り道少しツンときた。それくらい居心地が良くて、一緒にいて落ち着ける存在だったのだと改めて思う。会うのは半年ぶりだったけど、しっかり話すのは2年半ぶりくらい。彼女はすごく…さらにいい方に変われていて、刺激をもらうと同時にすこし、自分に対して不安になったりもした。同じ歩幅で歩いてると思っていたから。全然違ってたんだ!今、小さい頃に遠方の祖父母の家に何泊かして帰らなければならない時の悲しさで涙が止まらなくなるあの感じが襲ってきてる。嬉しいのに少し寂しいな。
12:02 有楽町駅到着。映画館の前を通り、スコセッシの新作今日公開だと思い出す。でも今日は無理。ノーマネーソーリー。
12:06 ある人と待ち合わせ。その後ランチ。
15:33 新幹線到着。いよいよ帰る。おセンチな気持ちなのでブレッドのプレイリストを聴いている。ただ、ウォークマンのプレイリストは厄介。
16:03 『Dumb and Dumber』(ジムキャリーはMr.ダマー)をみる。百面相最高。we love jim carrey!!!
18:40 帰宅
.
おしまい。
東京ってやっぱり刺激のある街。ずっといたら飲み込まれそうで怖いけど。昔からそう思っている。昔東京に数年住んでみたけど、まぁ仕事とか色々なことがあって、いい思い出は全くなかった。でもきっと、その頃の自分は視野が狭くて未熟で卑屈ですごく保守的だったのだと思う。その頃の自分のことを…ようやく客観的にみれるようになった気がした。離れてみるとやっぱ東京って面白い街だと思うし、会いたい人がいれば誰にだって会いに行けるし、刺激の宝庫だなと思う。
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mieekiee · 1 year
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先日完璧だと少々息苦しいと書いたのであるが
ここは完璧というより完成されているというのが
いいか、洗練されているというのがいいか。
そういう中にいると、自分の事がよく分かるものだな、と感じる。
時の流れすらとても大事に思えるし、
いつも大事な事に気づかされる。
とっても美味しかった◡̈⃝食べ終わって時間が経ってもあー、美味しかったと何度も思えるお店はなかなかなくて、幸せである。
そしてわたしは自分のやるべき事に気づいた。
とてもいい日。
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お皿という宇宙。
素敵なお店はたくさんあるのだけど、
多分こんな味。をひっくり返されるお料理は
ほんとに素敵!!
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harinezutaka · 10 months
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二年前日記27(2021年7/2〜7/8)
7月2日 仕事の日。帰りに行きたかった本屋さんに寄る。須磨の自由港書店。小さなお店だけど良さそうな本がたくさんあった。良い本屋さんが西寄りにできて嬉しい。欲しかった。福田若之の句集『自生地』を買った。ちょくちょく寄りたい。今日は夫が義実家に寄る日なので、近くのカフェで早めのご飯。鶏肉と山椒のバターライス。とてもおいしかった。お店にいたお客さんの会話が気になる。ワクチンはアリの巣コロリだと言っていた。ワクチンを打った人の近くにいたらアザができた人がいるんだってさ。同行のお友達は否定もせず、つかず離れず聞いていて、「何か困ったことがあれば言ってね」と言っていた。トーホーで買い物をして帰宅。疲れて横になって起きたら9時だった。夫はまだ帰ってきていない。お風呂に入って『おおかみこどもの雨と雪』を見ながら、髪を乾かす。10時過ぎに夫は���宅。お義父さんにPayPayとマイナンバーカードの紐付け、お義母さんは編み機を買うのを手伝っていたそう。夏野菜をたくさんもらってきた。きゅうりのキューちゃん漬けも。あぁ、夏だなぁ。
7月3日 朝、掃除、メルカリの出品など。あちこちオードリーの星野源さんの回を見る。お昼ご飯は、人参葉と桜エビのチヂミ、ぜんまいと厚揚げの煮物、きゅうりのキューちゃん漬け。午後からは読書、昼寝、夕方買い物。ダウンをクリーニングに出した。半額で1500円ぐらい。晩ご飯は、しめ鯖、から揚げ、ポテトサラダ、味噌汁。疲れていたのか、ご飯の準備中にイライラしてしまった。坂元裕二脚本の単発ドラマ、スイッチを見た。こんな話だったんだな。石橋静河さんも出ていた。全然雰囲気が違うから最初わからなかった。熱海で土石流が発生。衝撃的な映像。
7月4日 野菜仕事にあけくれる。食べきれないので、姉のところにもおすそ分けした。新しく買ったミルサーでスムージーを作る。小松菜、バナナ、きな粉、牛乳、蜂蜜。美味しい。使いやすいし買ってよかったな。お昼はワンタンスープ、漬け物。食欲もあるし健康だ。アイスを食べて本を読んで少し横になる。いらない本をまとめたり、ネットで靴を買ったりもした。廃品回収のたびに、10冊ずつは捨てて行こう。晩ご飯は、豚しゃぶ、きゅうり、トマト、蒸し茄子の胡麻酢和え。胡麻酢和えを夫が喜んでいた。義実家でも食べてたんだろうな。私は母方の田舎に行った時に出してもらった記憶がある。またつくって実家にも持って行こう。
7月5日 昨日は東京都議選の投票日だった。注目されていた割には投票率が低かった。自公で過半数はいかず、都民ファーストは微減。立憲と共産が議席を増やしていた。今日も料理を頑張った。パンと牛乳と花を買いに近所のスーパーに行く。夕方、Rちゃんや姉とメール。晩ご飯は、ビビンバ、トマト、とうもろこしのケークサレ。『コントが始まる』の二回目を見た。
7月6日 仕事の日。引き継ぎ作業も進める。郵便局に寄る用事があったので、バスを途中で降りる。しかし、4時を回っていて貯金の時間に間に合わなかった。また出直し。産直スーパーに寄り、帰宅。除湿機をかけっぱなしにしておくと、家の中はそんなにむっとしていなかった。予約する用事が3件ほどあったので、まとめてする。図書館の予約もした。疲れたので、少し横になり読書し、ご飯の用意をする。晩ご飯は、なすと鶏肉のトマト煮込み、マカロニサラダ、夏野菜あげびたし、きゅうりとベーコンの味噌汁。『コントが始まる』第3回を見る。夫は少し疲れていたのか、皿洗い中に皿を割っていた。
7月7日 七夕。友達の誕生日だったのでメールする。もう40歳か。楽しく過ごそう。いい感じの40代は間に合わなさそうなので、いい感じの50代を目指したいと思う。仕事の日。来週からは有休を使って週2出勤にしようと思ってるので、週3出勤は今週で最後。というか、暇なのであまりすることがない。もう少し続けたいと思っているが、続けられるのか。同僚に引き継ぎをする。すんなり上手くいき、よかった。成長したなぁ。これからもっと伸びる人なんだろうな。頼もしい。もし万が一のことがあってもこれを機にこの仕事は辞めようと思う。円満退職したいし。帰り、雨が強くなってきた。図書館の本を返して、ケーキ屋さんでシュークリームを買った。夫が昨日お疲れだったので。晩ご飯は、三色丼(鮭フレークひじきとごぼうのきんぴら、さやえんどう、温泉卵)、トマトとなすのスープ、きゅうりの漬物。最近はご飯と同時にドラマを見ることが多かったが、今日は15分ぐらい色んな話をしてからにした。おしゃべりは楽しいな。シュークリームを食べながら、『コントが始まる』の第4回を見る。
7月8日 朝、鍼に行く。車がないので、警報の雨のなかバスと電車で。赤子パワーなのか、とても元気だ。手足も冷えないし、お腹もよく空く。高校生みたいだ。実は私ができることなんて知れていて、赤子が自分でどんどん環境を整えているんだろうな。なされるがままだ。帰り、11時までモーニングをしてるという店に行こうとしたが、お店に入ると誰もいなくて、何度か「すみません」と言うと出てきてくれた。11時直前に入ったのだけど、モーニングは11時までだと言われ、ランチまでの間に一度閉めるのだと言われた。店員さんは休憩中だったのか眠そうだった。悪いことをしてしまったなと思いつつ、今ひとつ釈然としない気持ちになる。気を取り直して駅前のパン屋さんに行ってサンドイッチを食べる。買い物をしてから帰宅。ごろりと横になり、読書。日記をアップしたり、あとで読もうと思っていたネットの記事を読んだり。洗い物、水回りの掃除、晩ご飯の準備。『うち、断捨離しました』も見た。晩ご飯は、お麩じゃが、マカロニサラダ、穴子胡瓜、プチトマト。『コントが始まる』第5回を見る。お風呂に入りながら、赤子が元気か急に心配になる。胸の張りがなくなっているような。早くもっと主張してくれるようになって欲しい。東京は、来週から8月22日まで4度目の緊急事態宣言が出るそうだ。
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merryane-the-red-cat · 11 months
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Evil Food Eater Conchita - 悪食娘コンチータ - Beelzebub party - Conchita, La Gloutonne Démionaque
「さあ、残さず食べなさい」
[Va, je mangerai sans rien laisser]
 腐臭漂う背徳の館
Dans une demeure corrompue où flotte une odeur de pourriture
今日もはじまる最後の晩餐
Encore aujourd’hui commence le Dernier Dîner
身の毛もよだつ料理の数々
Nombres de plats servis qui donneraient la chair de poule
ひとり食い漁る女の笑顔
Seule le sourire d’une femme ravit de manger s’y trouve
 彼女の名前はバニカ・コンチータ
Le nom de cette femme est Banica Conchita
かつてこの世の美食を極めた
Qui autrefois explorait le monde afin de trouver les plats les plus raffinés
その果てに彼女が求めたのは
Pour que finalement cette femme cherche à déguster
究極にして至高の悪食
L’Ultime Plat Suprême du Mal
 敬い称えよ
Respectez et honorez
われらが偉大なコンチータ
Notre Grande Conchita
この世界の食物は
Toutes les nourritures de ce monde
全てがあなたの為にある
Ne sont voués totalement qu’à notre Maîtresse
 食らい尽せこの世のすべて
Dévorer sans laisser une miette le monde entier
胃袋にはまだまだ空きがある
Mon estomac a encore et toujours de la place
青白く輝く猛毒
Ce poison mortel brillant d’un bleu pâle
メインディッシュのスパイスに最適 ♥
Agrémentera parfaitement le plat principal ♥
 骨の髄までしゃぶり尽せ
Rongez toute viande jusqu’à l’os
足りなければ皿にもかぶりつけ
Si ce n’est pas suffisant, croquez à même la vaisselle
舌先を駆け巡る至福
Un délice absolu parcourant la pointe de la langue
晩餐はまだまだ終わらない
Ce dîner est encore loin d’être fini
 今年に入って15人目の
Mon quinzième chef cuisinier de cette année
お抱えコックがこう言ってきた
Timidement demanda :
「そろそろお暇を貰えませんか?」
[Est-ce que je pourrais bientôt me reposer ?]
まったく使えぬ奴らばかりね
On ne peut absolument rien en tirer d’eux n’est-ce pas ?
 敬い称えよ
Respectez et honorez
われらが偉大なコンチータ
Notre Grande Conchita
裏切り者には
Et les traîtres
報いを受けていただきましょう
Nous leur ferons goûter au dû qu’ils doivent
 食らい尽せこの世のすべて
Dévorer sans laisser une miette le monde entier
今日のメニューは特別製なの
Le menu d’aujourd’hui est spécialement préparé
青白く輝く毛髪
Les cheveux resplendissent d’un bleu pâle
オードブルのサラダに丁度いい♥
Sublimant parfaitement cette salade, un hors-d’œuvre ♥
 骨の髄までしゃぶり尽せ
Rongez toute viande jusqu’à l’os
足りなければ「おかわり」すればいい
Si ce n’est pas suffisant, [Encore] je n’ai qu’à dire
ちょっとそこの召使さん
Attend, toi ici, cher serviteur,
あなたはどんな味がするかしら?
Je me demande quel goût tu pourrais bien avoir ?
 いつしか館はもぬけのからに
Mais avant qu’elle ne le remarque sa demeure se retrouva totalement vide
何にもないし 誰ももういない
Il n’y a plus rien et il n’y a plus personne
それでも彼女は求め続けた
Seulement la jeune femme continuait de rechercher
究極にして至高の悪食
L’Ultime Plat Suprême du Mal
 食らい尽せこの世のすべて
Dévorer sans laisser une miette le monde entier
彼女は自らの右手を見て
La jeune femme regarde sa propre main droite
そして静かにほほ笑んだ
Puis rit doucement…
 「マダ タベルモノ アルジャナイ」
[iL ResTE qUeLQUe cHOse QuE jE n’AI PaS mANgé !]
 コンチータの最後の悪食
Le Dernier Repas du Mal de Conchita
食材はそう 彼女自身
Les ingrédients étaient, oui, rien d’autres qu’elle-même !
食を極めたその身体の
A la fin ce corps qui recherchait à connaître tous les plats
味を知るものはすでにいない
Personne n’en connaîtra même le goût
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Lien fandom:
 - A venir -
Lien vidéo youtube (ouNND dans ce cas) :
https://youtu.be/8QMWmr2mFKk
Lien chaîne de Mothy:
https://www.youtube.com/channel/UCSmHk3xH3nkWqF0nm9z2-2Q
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tanakadntt · 11 months
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若村11番隊の小説(二次創作)
マリオちゃんの箱
遠征選抜第一試験閉鎖環境試験において、施設内に持ち込める私物は規定の個人コンテナに入る分だけである。
おおよそ二十センチ四方の箱の中身は持ち込み禁止のもの以外は自由だ。
七日間の生活において必要なもののチョイスはそれぞれの個性が強く現れて、試験後もしばらく話題になったものだった。
「なあなあ、閉鎖環境試験のときに私物で何を持ち込んだ?」
午後九時。
戦闘員と違い、オペレーターは七日間通して、同じ部屋を使う。
細井真織は端末の乗っているデスクの脇に設置された小さなテーブルに荷物を下ろした。荷物と言っても小さなクーラーバッグのようなコンテナ一つである。
ひとつ息を吐き出してデスクに腰掛ける。一日目が終わった。正確にはもうひと仕事が残っている。オペレーターには当日の報告書作成義務がある。
「めんどうなこっちゃ」
��業である。カメラで録画されているから、報告も何もないだろうが、その『報告書』も採点対象なのだろう。
今日はずっと喋っていたから、顎が疲れている。臨時部隊でチームメイトになったカナダ人のサポートである。彼は会話は難なくこなすが、読み書きはさっぱりだった。
彼曰く日本語による会話はトリオン体のおかげで可能であり、実際の日本語は一切出来ないらしい。
「まあ、英語で話したってや言われるよりはええけどな…」
普通の高校生程度の英語力はあるが専門的な部分までサポートするのは骨が折れる。
「…ん? カナダって英語やったっけ? フランス語やったっけ?」
端末で調べようとして手元にないのを思い出す。
三門市、という局地的な災害(と言われている)に英語も何も必要なかったが、遠征をきっかけにトリオン技術も日本だけでなく世界中から注目されつつある。これから必要になってくるだろう。
英語はやっておいて損は無い。何かあってもどこへでも行ける。あれは自由の翼だと主張するのは両親だった。その教えを受けて、英語はおろか全てにおいて人より抜きん出た兄たちを思い浮かべる。
「まあ、ええわ。何とかなるやろ」
三番目の娘は可愛がられるばかりで変なコンプレックスもなく、のほほんと普通に育った。
一方で上層部の評価は優れた並行処理能力を持つ貴重な人材となっている。
「ヒュースも日本語出来へんよって、あいこやし」
試験は始まったばかりだ。
報告書作成の前に真織は箱のような持ち込みバッグのファスナーを開けた。
入っているのは、洗顔用品、ブラシ、基礎化粧品、生理用品。これらは備え付けてあるらしいが念の為持ってきた。
あとは、
「アンタだけで寂しいかもしれんけど」
くたっとした犬のぬいぐるみを取り出す。コンテナにぎゅうぎゅう詰めたので少し潰れている。クリっとした目が真織の笑みをうつした。
「しばらくこの部屋でウチと二人で暮らすんやで」
端末の横に座らせると、今度は椅子に座り、端末を開いた。
カタカタと音をたてて、仕事に集中し始めた真織を彼は黙って眺めている。
「持ち込みの私物? 食べ物だ」
翌日の朝ごはんでの会話である。カナダ人は既に朝のシャワーを終え、さっぱりとした顔をしていた。
「へええ、食べ物の発想はなかったな」
半崎がパンを食べながら相づちを打った。ホームベーカリーのパンはできたばかりで切るのが難しく、見た目は不格好になったが、その分柔らかくて味は美味しかった。
半崎はゲーム端末と漫画、笹森は小説だったが昨日は疲れてまだ荷物を開けてもいないと言う。
若村はずっと黙っていたが、真織に問われて真っ赤になった挙句に「…写真」とボソリと呟いたので、誰もがそっとしておくことにした。
「戦場では食べ物も貴重だ」
ドヤ顔でドヤるヒュースはツッコミどころしかなく、やはりツッコむしかない。
「食いしん坊なだけやろ。だいたい、食べ物って日持ちするものなん? 冷蔵庫に入れた方がええんちゃう?」
「冷やす必要があるものは昨日食べた」
「え、部屋で?」
笹森が顔をあげる。戦場で食べ物云々と言うから、皆、携帯食料を想像していた。
「夕飯足りなかったか?」
若村が心配そうに声をかける。ヒュースは首を振った。
「いや、食後のデザートだ」
「デザート?」
若村はメニューを聞いたつもりではなかったがヒュースは真面目に答えた。
「ぶどうゼリーだ」
「ゼリーなんだ」
「ゼリーかよ」
「ゼリーかい」
若村以外の三人が同時につっこんだ。
「細井先輩は何、持ってきました?」
あとは真織だけが答えていなかったから、笹森が聞く。こういう時、ウチの隊なら流されるとこやなと思いながら答える。
「ウチは普通やな。こまごましたもんと、あとは…なんかかわいいもん」
ここで、スルッと普段は言わないようなことを正直に答えたのは普段ではない状況だったからだろう。いつもならツッコミの嵐(関西では親愛の情の表現方法の一種である)だが、ここは生駒隊隊室ではない。
予想通り、笹森はそうなんですかと言っただけだったが、一人だけ食いついた者がいた。
「なんかかわいいもんとはなんだ? 真織」
カナダ人である。
「え、いや、普通の犬のぬいぐるみやで」
「かわいい犬か…。見たいな」
そのまま、腕組みをして待っている。
(なんやの?)
他の三人を見るとぬいぐるみには全く興味がなさそうだが、ヒュースに合わせて仕方なしに待っているようであったから、朝食も終わっていたことだし、まだ閉鎖されていないオペレーターの個室から持ってくる。
ヒュースは遠慮なくぬいぐるみの首を掴んで持ち上げた。
「ちょっ…、丁寧に扱ってや」
「こいつか…、確かにかわいいな」
「そやろ」
照れ隠しにぶっきらぼうになったが、お気に入りの子を褒められて気分が良い。
そのまま、ヒュースはぽんと犬を本棚に置いた。
「なんなん?」
「個室に置いとくよりここがいいだろう」
「アンタが見てたいだけやろ」
皿を洗い終わった笹森と半崎がキッチンから出てくる。
「そろそろ九時近い、始めようぜ」
若村が声をかける。
『彼』が見守るなか、二日目が始まった。
終わり
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camango · 1 year
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23.5.2 - 5.6 OKINAWA TRIP
DAY 1 7時に福田家集合���8時に羽田空港着。吉野家で朝食を食べた後、ラウンジでダラダラして12時前に離陸。15時頃沖縄着。モノレールに乗りレンタカー屋へ。HONDAのステップワゴンに乗り込み国際通りへ向かう。余白率の高い竹下通りって感じか。マンゴースムージーを飲みながらやむちん通りへ向かう。器屋のmiyagiyaに行ってみた。
数日前までやっていたという工房十鶴の個展作品を鑑賞。「ピ」と描かれた平皿がカワイイ。持つとビックリするほど重かった。娘は並べられた器の中からチューバッカのような人形の焼き物を見つけてきた。個展をやった作家さんがノリで作ったと説明してくれた。可愛いので記念に頂いた。その後、やむちん通りにある器屋さんを何軒か覗いたが、探している平皿は見つけられなかった。
17時過ぎ。腹が減ったので那覇観光はおしまい。名護を目指す。福田さんの友達のご家族がやっているというタコス屋「ジャンバルターコー」に到着。テイクアウトのみということで店前に人が賑わっている。チキンチーズライスと鳥の丸焼き、タコライス、タコスなどなど盛々買って宿に向かう。
20時過ぎに宿に到着。タコスパーティースタート!評判通り、チキンチーズライスがとても美味しい!夕飯後、大人たちは荷解き、娘は去年と同じ、夜プールをルーティンし初日が終了。
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DAY 2 6時起床。一番乗り。7時半出発。A&Wで朝食をテイクアウトし、ビーチに向かう。21世紀の森ビーチに到着。朝食を食べた後、娘と福田さんは珊瑚探し。妻たちはベンチに座って談笑。陽の光が気持ち良い。海を眺めていると深い溜め息が出た。
10時半頃、沖縄そばの人気店「屋宜屋」に到着。目隠しと暴風のための塀に文化を感じる。昼食は沖縄そばにじゅーしー、ジーマミ豆腐、もずく、漬物とゴージャスなセット。食後はカキ氷も頂いた。あおさが浮かんだ沖縄そばがとても美味しかった。
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昼食後はイバノでBBQの準備。厚切りの牛タンやサーロインステーキ、ぶっといソーセージなどを購入。jimmyにも寄り道。サラダなどを購入し、宿に戻る。
そういえば、宿に着く前、周辺を少し散策したんだ。車を停めて、浜辺を歩いてみたり、陶芸教室を見つけたりした。途中、浜の方から白い子馬が一頭、僕らの横を通り過ぎていったんだ。この辺じゃ馬や牛を放し飼いにしてもおかしくはなさそうだが、なんだか神秘的というか不思議な光景だった。近くの陶芸教室でスタッフに聞いてみると、この辺で馬を見たことはないと言っていた。馬じゃなくてロバだったかも。
宿に戻り、娘と僕はプールでひと泳ぎ。福田さんと希さんは散歩。妻は昼寝。17時頃、BBQをスタートした。なんだか蝿が凄い。ブンブンブンブンと10匹は飛んでいた。福田さんはペットボトルを使って即席ハエ取り器を作ったが一匹も取れず。僕は途中で諦め気にしないことにした。買ってきた肉はどれも美味しかった。マシュマロを焼いたことがないという希さんにみんなでマシュマロを焼いてあげた。
気付いたら夜の10時過ぎ。爆睡してしまった。キッチンで福田さんたちが洗い物をしている。なんだかデカい鍋を洗っているので質問すると、みんなでソーキそばを作って食べたという。娘にマッサージをしてもらった後、再就寝。
DAY 3 今日もまた一番乗り。今日は海に行く。かじんぼーでピザを食べた後、瀬底ビーチに行ってきた。ここは水の透明度が高いらしいが、遠浅で岩がゴツゴツしてとても泳ぎ難かった。ビーチに上がって、娘を砂に埋めてあげた。
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海で遊んだ後、一度家にもどってから豚しゃぶの店へ。最高。
DAY 4 やべ、、、ゆっくり書いてたら何やったか忘れた。とりあえずキンタコはうまかったし、一番好きな沖縄そばに出会えました。
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DAY 5
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hiraharu · 1 year
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作家さんのことを知ったうえで、作品が自分の日常にあると、使うたびに和んだり背筋が伸びたりして、ずっと大切にしていきたいという気持ちがどんどん強まっていく気がします。
温かみ、力強さ、それぞれの器。 今日は、山口和宏さんと辰巳窯さんについてお話させてください。
・・・
福岡県うきは市の木工作家・山口和宏さんの作品と出会ったのは、もんぺでお馴染みのうなぎの寝床さんに伺った時でした。月日をかけてうなぎの寝床さんで少しずつ山口さんの器を購入し、使い続けて、わざわざでも今年からお取り扱いさせていただく運びとなりました。
山口さんの器の特徴は、何といってもその温かみ。画像を通しても伝わってくることと思いますが、ぜひ直接見て、触れていただきたい作品です。
https://wazawaza.shop-pro.jp/?mode=grp&gid=2819541#product-list
山口さんの作品の中でも人気のお皿は、彫り跡をあえて残して素朴さと洗練された美しさの両方をあわせもつ作品です。お菓子やパン、おにぎりやお漬物を載せてもよし、食事の取り皿として使ってもよしの、幅広い使い方ができるお皿です。
また、山口さんの代表的な作品である「カッティングボード」もご用意しています。うきは市に山口さんが工房・住居を構えた1995年から、長きにわたり作り続けているもので、まな板としてもお皿としても使える重宝する1枚です。朝食を召し上がるテーブルの上でパンや果物をカットしたり、キッチンで野菜やお肉を切ってそのまま食卓に出したり。ぜひご愛用いただけたら嬉しいです。
わざわざ代表の平田は、2012年に焼き物の里・大分県日田市の小鹿田と福岡県の小石原を訪れたことがありました。それから7年の月日が経ち、もう一度小石原を掘り下げてみようと、宝島染工の大籠さんと一緒に興味のある窯元を尋ね歩いていた時に出会ったのが辰巳窯さんでした。
工房を見学させてもらった際に、平田が薪窯でパンを焼いている話をしたところ、「うちも登り窯で焼いているよ!」という流れで薪談義に。わざわざの灰を辰巳窯さんに送り、楢灰で釉薬をつくり、器をつくっていただいたこともあります。
辰巳窯さんは小石原で採れる素材にこだわり、薪窯で焼き上げる力強い器をつくっています。
辰巳窯の「白辰巳土」 https://wazawaza.shop-pro.jp/?pid=173004603
こちらは、ざらついた質感に加え、ずっしりとした重さが土の荒々しさを感じさせる大皿。手作業でつくっているため、寸法や重さ、表情には個体差があるところも愛おしい。
・・・
わざわざでは、これからも作家さんとその作品を時折紹介していきます。
みなさまにも、どうか素敵な出会いがありますように。
・・・・・・・・・・・・・・・ ▼わざわざオンラインストア https://waza2.com/
▼わざわざのパン・お菓子 https://kinarino-mall.jp/brand-2482
▼【限定クーポンが届くかも】メルマガ登��はこちら https://wazawaza.shop-pro.jp/secure/?mode=mailmaga&shop_id=PA01189522
#パンと日用品の店���ざわざ #わざわざ #wazawaza #山口和宏 #木工作家 #辰巳窯 #うつわ作家
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xx86 · 2 years
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逆さまラインダンス
美月さんと土曜昼の仕事終わりにごはんを食べに行った。ランチのしゃぶしゃぶの食べ放題の安さと、ひたすらお肉を頬張る美月さんに驚愕し、お鍋をひたすら煮立たせていた。その細い体のどこに入るのだろう。頼んだお肉が少なくなる度、全種類でいいですよねと歌うようにタッチパネルをタップして5種類のお肉を1皿ずつ注文する。まるで男子大学生のような頼み方だ。お肉を塊のまま出汁に浮かべる美月さんが楽しそうで豪快で、より一層好きになった。
藤崎さん、子供のこと可愛いって思ったことないらしいですよ、と美月さんが薬膳鍋に大量のネギを浮かべながらいう。女の子だからまだ良かったって、男の子だったら手がかかるし女の子より可愛くないと思うからって。いかにも、藤崎さんの言いそうなことだなあと少しも驚かず、でしょうね、と既にはち切れそうなお腹を撫でた。
藤崎さんはThe・理系という出で立ちの直属の上司だ。全体的に細長く、冷静沈着を絵に書いたような人であり、どれほど大きなミスをしても怒らないし、危ない案件をいくつも抱えているのに焦っているところをみたこともない。しぬほどいそがしいだろうに、質問をする時は丁寧に手を止めて聞いてくれる。どの部署の人に対してもそんな感じなので信頼も厚く、3000人ほどいる社員の中でぶっちぎりの残業時間を誇っているのにも関わらず、疲れた顔を一切見せないスーパー人間である。ちなみに家でも常に仕事をしているのに、趣味のテニスの大会にも出場し、子供を毎朝保育園に送り届け、たまの休みは家族サービスにも精を出しているらしい。私は藤崎さんは5人ぐらいいるのではないかと踏んでいる。
そう、藤崎さんは話を聞く限りには所謂イクメン気質である。1日48時間あるのかと思うぐらい、多忙の中きちんと子育てをしている。きっと子育ては仕事だと思っているのだろう。旦那、そして父という役割を全うしているだけの事なのだと思う。子供を可愛い可愛いと言いながら何にもしない男よりもよっぽど結婚に向いてますよね、と美月さんに言うと確かにと可愛らしく笑っていた。この人は本当に笑顔が可愛い。
私の母はあんまりいい親ではなかったので、と言われて、ああなるほどと腑に落ちた。この可愛らしくて可憐で愛されて育ってきましたというような柔らかい雰囲気をもつこの人が、どうして結婚願望がないのか少しだけ不思議に思っていたから。そう言えば岬くんもこんな目をしていた。自分だけ祖父母に預けられ、妹は両親に育てられるという複雑な家庭に育った岬くんも、結婚したいなんて思えないと感情の乗らない目で話していた。私もそういう目をしているのかもしれない。
幸せな家庭を知らないのに、どうして結婚が幸せだと思えるのだろう。信じられるのだろう。そんなものに縋れるわけが無い。
また結婚の話か、と思われるかもしれないけどまた結婚の話である。私が圧に負けて結婚するか、圧死するまで永遠に付きまとう。親戚の多い田舎に産まれてしまった宿命。気持ち悪い。結婚は、子供は、と言われる度吐きそうになる。わたしの大切な人をあんた達が干渉できる存在にしたくない。あたしは1人で墓に入りたい。親戚のいない土地で。
どうしたら私は許されるのだろう。どうして私は子宮をもって産まれてしまったのだろう。男性に生まれたかった。女性が圧倒的に多い我が親族で男性は貴重だ。男尊女卑ということを男の人よりも女が強いるので、当然男は問答無用でちやほやされる。26になって結婚してなくても売れ残りなんて言われない。あたしがあんたの歳の時には子供2人産んでたわなんて当然言われない。家を出てなくたって、料理ができなくたって、お酌をしなくたって、何にも言われない。なんにも。
むかし、私の祖父母の家で、祖父母と再従姉と私の4人で暮らしていたことがある。再従姉は当時今の私と近しい年齢だったと思う。幼少期からバレエとダンスをしていた再従姉はテーマパークのキャストになるのが夢で、三重にある実家を出て、愛知の私の祖父母(再従姉からみたら大叔父大叔母)の家に居候していたのだ。ここだけでも私の親族がどれだけ繋がりが深く、ややこしいのかわかってもらえるだろうか。
もう結婚せなかん歳やのに、夢を追ってもなあ、とおばあちゃんが再従姉がいないところでぽつりと言ったのを私は忘れない。その時私はしっかりと夢があったのだけれど、もしかしたらおばあちゃんには応援してもらえないのかもしれないと思ったから。この先私は結婚して子供を産むことでしかおばあちゃんを本当に喜ばせてあげられないのだと悟った。
そもそも。再従姉の家はとてつもなく複雑で、親戚同士で養子に出していたこともあり家がこじれ、再従姉は高校卒業後すぐ働きに出なければいけなかった。弟は名古屋の大学に進学させてもらったというのに。私が再従姉からお年玉を初めてもらったのは、再従姉がまだたった18の時だ。はっきりと覚えている。あの当時は幼くて、何も疑問に思わなかった自分を悔やむ。もうお前も大人やなあと赤ら顔で笑う父の顔を、今遡って引っぱたいてやりたい。未成年からお金を取るなんて絶対どうかしてる。例え社会人だとしても。
そんな再従姉が、同年代の子達が遊び呆ける中、必死に働いてきた再従姉が、大人になって夢を追うことを誰が咎められるというのだろう。子供の夢を奪った当事者のくせに、どうして自分たちは関係ないと思えるのだろうか。頭のネジが50本ぐらい抜け落ちてる親族だと思っている。人殺しだとも。
結婚したくないから私に結婚の話をしないでと言ったらどうなるのか。きっと、兄がお前は結婚したくないんじゃなくてできないだけだろ、と言って笑いをとっておしまい。兄の横で綺麗な奥さんもふふふとお上品に笑っているんだろう。負の連鎖が繋がってしまった。
お願い。私のことを放っておいて。私のことを許して。
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tajimahiroe · 1 year
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菜の花と蝶🌱
昨日も今日もぽかぽか春の陽気🌞
昨日は、、
大磯から美味しいカレー目指して @joshunen さんへ🐸♡
窓絵に、
春の絵---菜の花&蝶をざざっと楽しく描き足しました🙌
正に春✨という、
様々な季節の食材溢れる…毎度のカラフルお皿のパレットのカレー!😍
…も、窓絵も、、
写真におさめ忘れの巻き💧
なんだか…いつも増してボケ続けている😆
もし行かれた際にはぜひ見つけてください♩
(驚きのニューアイテム→素敵なまな板たちもいたのに🌬🌬)
そして、前回やはりすっかり撮り忘れた
→@mikaookuma さんのマグたち😍
如春園さんの美味しいお茶が、美佳さんマグで戴けるのです♡
3種類のシリーズ集合😊
磁器のキリッとした白に、澄んだ紅茶がぴったりでした🙌
前回、美佳さんから沢山のマグがお届けされて、一つ一つ異なる絵柄に…
如春園の皆さまが真剣に選ばれている光景が、、
たっぷりマグの至福の景色でした😆
行きの早川散歩では、
サギさんたちの集合に出会う💡
何人ものアオサギ&シロサギ&黒の方もいた⁈…みんなで賑やかに♩
目撃大喜び🌬
変わらずの深緑の大きなトタン壁も、いつまで思いっきり見られるかな🌱
次回は、畑の散歩と合わせて伺いたい季節🙌
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yfukuoka · 1 year
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【3615日目②】2022-12-10 義理の兄である南場四呂右クンと、かわいみさとサンの二人展へ。 「めでたゐ」〜しめ飾りと雑草〜in「ゐ」@松陰神社前 ‪____________________________________ and CURRYのカレーとシロウ兄のカレーが一皿になった会期限定プレート。 *根葉と豆乳のカレー(and CURRY) *ほころびチキンと大豆 こんにゃく 昆布入りカレー(南場四呂右) and CURRYのゆきなさんが、まだたこ焼き屋で間借りをしていた頃、シロウ兄とカレーを出す日がありました。ちょうどあの日も豆乳のカレーだったなぁと思って遡ってみるとちょうど6年前!(2016.12.11)しかも、根菜と豆乳のカレー(and CURRY)と大豆キーマ(南場四呂右)。「今回は打ち合わせ無しでコラボしてみた」と言っていたけど、運命なのか超シンクロしている… 優しい豆乳スープの中。野菜ひとつひとつの味が鮮明に立ち上がってくる。それでいて、ほっとする味わい。ゆきなさんらしさが光る冬のカレー。 煮崩したチキンを「ほころび」と呼ぶシロウ。大豆、こんにゃく、昆布、旨味をポイポイ投入してギュッとギュギュッとスパイスでまとめたカレー。かなりインパクトがあるのですが、どこか和を感じるのは、今回の展示に合わせているのかな。 美味しすぎて、限定と知りながらもお代わりしちゃいました。カレー王子もおいしくいただきましたよ。 本日カレー2食目❣️ どちらもおいちぃ〜👶🏻 【展示について】 「いろんなものをあらためて愛でてみる」シロウワールド全開の展示。各地で撮り集めた雑草の写真は、自家製のシナモンを漉き込んだ��に印刷されています。紙から作っているという狂気の沙汰。思いついたら突き進む兄らしい沼のハマり方。なんでこんな大変なことをはじめたんだ…と文句を言いながらニヤニヤしてたんだろうと想像すると、ぼくも嬉しくなります。文句を言ってる兄はいつもどこか楽しそう。そんな沼から掬い上げた、兄らしい言葉を綴った文字列も展示されておりました。 ひさしぶりのかわいさん。しめ飾り活動は年末のSNSで何度か見ていたものの、実物を見ると存在感が違う。色も違う。手に触れることで、幸福感が違う。まるで手で食べるインド料理のようです。 斬新に感じた「しめ飾り」は、実はどれも伝統的なデザインなんだとか。ひとつひとつ説明を聞くとハマる気持ちが分かってきました。その昔、家紋にハマって、墓参りならぬ墓巡りをしていた自分の青年時代を思い出しました。 無知でいたことが感動に変わる。ありがたゐ。 お正月のしめ飾りは、亀に決めましたよ。 ‪____________________________________ 🇯🇵 #365curry #andCURRY ‪#instafood ‬#asianfood #asia #spice #foodpic #foodstagram #tasty #spice #currystagram #curry #morning #art #しめ飾り #松陰神社前 #かわいみさと #南場四呂右 #アンドカリー #スパイス #カレースタグラム #カレー #ゐ #フクドローン #ふくすたぐらむ ↓and CURRY @andcurry.official @yukinaa.m し南場四呂右 @365curry https://www.instagram.com/p/CmYFUMJyYZ7/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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