ケイコ 目を澄ませて
けなすと怒られそうだけれど、正直それほど面白くはない。
期待してしまったせいもあったけれど、狙ってる感が出すぎなのが残念でした。
モデルがいる話だし、リアルな感じはありますが、
リアルさを出し過ぎる演出に少々食傷。
しかも16㎜。
あえてフィルターをかけたような映像で何を・・・
味があるとか言われるけれど、
人生も世の中も澄んでいない、という演出だとしても、
観客に投げっぱなし感もあって、何かあるような思わせぶり。
障害者を何��か演じている岸井ゆきのはうまいと思うし、
美人じゃないそのまんまを出しているところも、
性格がちょっと歪んでる感じも良いんだけど、
ミット打ちにかなり入れ込んだ感があって、特に後半では凄いですが、強調され過ぎ。
負け試合のみじめさとかジムの経営難とかで、
しみじみとした無常感みたいなのは良いんだけど、
そこに三浦友和のおとぼけ感が加わると話が安っぽくなる。
キャスティングミスのように感じてしまう。
俳優は仕事を選ぶべきと常々思っていて、
CMやテレビでコメディイメージが付きすぎると、きつい。
おかみさん役の仙道敦子や「金星」でも共演した渡辺真起子あたりの安定感で、
うまくまとまった感じがします。
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巡回上映『現代アートハウス入門 ドキュメンタリーの誘惑』が10月22日(土)より開催決定!
✨✨𝑵𝑬𝑾𝑺✨✨
18人の映画作家が薦めるドキュメンタリー映画とは?💭💭
〈アートハウス〉に新しい観客を呼び込むため、2021年1月からはじまった「現代アートハウス入門」。
その第三弾となる企画を10月22日(土)より、 [東京]ユーロスペースを皮切りに開催します!
今回は題して、巡回上映「現代アートハウス入門 ドキュメンタリーの誘惑」。近年、日本のアートハウスのプログラムにおいて大きな割合を占めるようになった“ドキュメンタリーと呼ばれる方法で作られた映画”にフォーカス。
開催にあたり18名の気鋭の映画作家にドキュメンタリー映画についての「アンケート」にご協力をいただきました。!
ー------
Q.1 若く新しい観客に映画の魅力を伝えるために5本の“ドキュメンタリー映画”を観せるとしたら、どんな作品をセレクトしますか?
ー------
Q.2 その理由を800文字から1,200文字程度でお書きください。
ー------
アンケートの回答を公式WEBサイトで発表し、さらに名前のあがった作品群から選りすぐりの7本によるプログラムを組み、東京・ユーロスペースをはじめとした全国の〈アートハウス〉で巡回上映を実施します。(現在作品選考中!)
ネオクラシックと言いうる傑作から、果てはモキュメンタリーまで。ぜひこの機会に“ドキュメンタリー”の多様な方法と視点の面白さをご堪能ください。
下記は18名の監督と挙げられた作品一覧です。
Q2の選んだ理由については、公式HPをご確認下さい!
https://arthouse-guide.jp/
※五十音順・敬称略
🔵 入江悠(映画監督)
フープ・ドリームス(監督:スティーヴ・ジェームズ|1994年)
映画は戦場だ 深作欣二in『バトル・ロワイアル』(演出・構成:浦谷年良|2001年)
東京裁判(監督:小林正樹|1983年)
ゆきゆきて、神軍(監督:原一男|1987年)
コレクティブ 国家の嘘(監督:アレクサンダー・ナナウ|2019年)
🔵 小川紗良(俳優・映画作家)
隣る人(監督:刀川和也|2011年)
沈没家族 劇場版(監督:加納土|2018年)
さとにきたらええやん(監督:重江良樹|2015年)
人生フルーツ(監督:伏原健之|2016年)
ゆきゆきて、神軍(監督:原一男|1987年)
🔵 小田香(映画作家)
マルメロの陽光(監督:ビクトル・エリセ|1992年)
あの家は黒い(監督:フォルーグ・ファッロフザード|1962年 )
Palms(Ladoni)(監督:Artur Aristakisyan|1994年)
おてんとうさまがほしい(撮影・照明:渡辺生、構成・編集:佐藤真|1994年)
忘れられた皇軍(監督:大島渚|1963年)
🔵 草野なつか(映画作家)
1000年刻みの日時計 牧野村物語(監督:小川紳介|1986年)
SELF AND OTHERS(監督:佐藤真|2000年)
ヴァルパライソにて…(監督:ヨリス・イヴェンス|1963年)
ミュールハイム(ルール)(監督:ぺーター・ネストラー|1964年)
書かれた顔(監督:ダニエル・シュミット|1995年)
🔵 小森はるか(映像作家)
阿賀に生きる(監督:佐藤真|1992年)
草とり草紙(監督:福田克彦|1985年)
そっちやない、こっちや コミュニティ・ケアへの道(監督:柳澤壽男|1982年)
ルイジアナ物語(監督:ロバート・フラハティ|1948年)
アマチュア(監督:クシシュトフ・キェシロフスキ|1979年)
🔵 島田隆一(映画監督)
ぼくの好きな先生(監督:ニコラ・フィリベール|2002年)
宝島(監督:ギョーム・ブラック|2018年)
トランスニストラ(監督:アンナ・イボーン|2019年)
トトとふたりの姉(監督:アレクサンダー・ナナウ|2014年)
ダゲール街の人々(監督:アニエス・ヴァルダ|1975年)
🔵 白石晃士(映画監督)
光と闇の伝説 コリン・マッケンジー(監督:ピーター・ジャクソン、コスタ・ボーテス|1995年)
スパイナル・タップ(監督:ロブ・ライナー|1984年)
ノロイ(監督:白石晃士|2005年)
オカルト(監督:白石晃士|2008年)
ハート・オブ・ダークネス コッポラの黙示録(監督:ファックス・バー、ジョージ・ヒッケンルーパー、エレノア・コッポラ|1991年)
🔵 瀬田なつき(映画監督)
三姉妹~雲南の子(監督:ワン・ビン|2012年)
音のない世界で(監督:ニコラ・フィリベール|1992年)
100人の子供たちが列車を待っている(監督:イグナシオ・アグエロ|1988年)
少年裁判所(監督:フレデリック・ワイズマン|1973年)
教室の子供たち 学習指導への道(監督:羽仁進|1954年)
🔵 想田和弘(映画作家)
Forever(監督:エディ・ホニグマン|2006年)
In Comparison(監督:ハルーン・ファロッキ|2009年)
My Name Is Salt(監督:ファリーダ・パチャ|2013年)
Los Reyes(監督:Bettina Perut & Ivan Osnovikoff|2018年)
Ostrov – Lost Island(監督:Svetlana Rodina & Laurent Stoop|2021年)
🔵 富田克也(映画監督)
旅するパオジャンフー(監督:柳町光男|1995年) or ゴッド・スピード・ユー! BLACK EMPEROR(監督:柳町光男|1976年)
山谷 やられたらやりかえせ(監督:佐藤満男、山岡強一|1985年)
1000年刻みの日時計 牧野村物語(監督:小川紳介|1986年) or どっこい!人間節 寿・自由労働者の街(構成:小川紳介|1975年)
忘れられた皇軍(監督:大島渚|1963年)
からゆきさん(監督:今村昌平|1973年)
🔵 広瀬奈々子(映画監督)
マルメロの陽光(監督:ビクトル・エリセ|1992年)
圧殺の森 高崎経済大学闘争の記録(監督:小川紳介|1967年)
FAKE(監督:森達也|2016年)
物語る私たち(監督:サラ・ポーリー|2012年)
人間ピラミッド(監督:ジャン・ルーシュ|1961年)
🔵 深田晃司(映画監督)
メキシコ万歳(監督:セルゲイ・エイゼイシュテイン、グリゴリー・アレクサンドロフ|1932、1979年)
動物園(監督:フレデリック・ワイズマン|1993年)
セザンヌ(監督:ストローブ=ユイレ|1989年)
花子(監督:佐藤真|2001年)
快適な生活(監督:ニック・パーク|1989年)
🔵 藤元明緒(映画監督)
ヴァンダの部屋(監督:ペドロ・コスタ|2000年)
マルメロの陽光(監督:ビクトル・エリセ|1992年)
ドキュメンタリー映画100万回生きたねこ(監督:小谷忠典|2012年)
三姉妹~雲南の子(監督:ワン・ビン|2012年)
ミッドナイト・トラベラー(監督:ハッサン・ファジリ|2019年)
🔵 甫木元空(映画監督)
路地へ 中上健次の残したフィルム(監督:青山真治|2000年)
ヴァンダの部屋(監督:ペドロ・コスタ|2000年)
SELF AND OTHERS(監督:佐藤真|2000年)
書かれた顔(監督:ダニエル・シュミット|1995年)
ワン・プラス・ワン(監督:ジャン=リュック・ゴダール|1968年)
🔵 松林要樹(映画監督)
My Name Is Salt(監督:ファリーダ・パチャ|2013年)
Vivan las Antipodas(監督:ヴィクトル・コサコフスキー|2011年)
コヤニスカッティ/平衡を失った世界(監督:ゴッドフリー・レッジョ|1982年)
これがロシヤだ/カメラを持った男(監督:ジガ・ヴェルトフ|1929年)
アンダルシアの犬(監督:ルイス・ブニュエル、サルバドール・ダリ|1928年)
🔵 三宅唱(映画監督)
アウトレイジ 最終章(監督:北野武|2017年)
百年恋歌(監督:侯孝賢|2005年)
6才のボクが、大人になるまで。(監督:リチャード・リンクレイター|2014年)
ハドソン川の奇跡(監督:クリント・イーストウッド|2016年)
エリ・エリ・レマ・サバクタニ(監督:青山真治|2005年)
🔵 山中瑶子(映画監督)
マルメロの陽光(監督:ビクトル・エリセ|1992年)
アヒルの子(監督:小野さやか|2005年)
東京干潟(監督:村上浩康|2019年)
グレイ・ガーデンズ(監督:アルバート・メイズルス、デヴィッド・メイズルス、エレン・ホド、マフィー・メイヤー|1975年)
セルロイド・クローゼット(監督:ロブ・エプスタイン、ジェフリー・フリードマン|1995年)
🔵 横浜聡子(映画監督)
イヨマンテ 熊おくり(監督:姫田忠義|1977年)
教室の子供たち 学習指導への道(監督:羽仁進|1954年)
絵を描く子どもたち 児童画を理解するために(監督:羽仁進|1956年)
モアナ 南海の歓喜(監督:ロバート・フラハティ|1926、1980、2014年)
ダゲール街の人々(監督:アニエス・ヴァルダ|1975年)
グレイ・ガーデンズ(監督:アルバート・メイズルス、デヴィッド・メイズルス、エレン・ホド、マフィー・メイヤー|1975年)
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カルタゴ滅亡をトレースする現代日本
◆カルタゴはなぜ滅んだのか?!
日本と同じような商人国家であったカルタゴが、完膚なきまでに滅ぼされた例を他山の石として日本人は国防を考え直す必要があると切に思うからです。
カルタゴは紀元前250年頃、地中海に覇を唱えていた大国でした。
第2次ポエニ戦争に負けて、戦勝国から武装を解除させられ、戦争を放棄することになったカルタゴは、戦後の復興を貿易一筋で見事に成し遂げ、戦後賠償も全てきれいに払い終えました。しかし、その経済を脅威だと捉えたローマ帝国によって、結局は滅ぼされてしまいました。
滅ぼされる直前、カルタゴの愛国者であるハンニバル将軍は、ローマの考えを悟り、祖国の危機をカルタゴ市民に訴えましたが、平和ぼけした市民は耳を貸そうとしませんでした。
それどころか「ハンニバルは戦争をしようとしている!」と中傷する者さえいました。しかも、最終的にハンニバルはローマに洗脳された者達によってローマに売られ、自殺にまで追い込まれてしまったのです。
平和ぼけした市民は、ローマから無理難題を次々に要求されてからはじめてハンニバルの警告が正しかったことに気が付きましたが、時すでに遅く、徹底抗戦に踏み切るもカルタゴの陥落を防ぐことはできませんでした。この間、たった3年の出来事でした。
ちなみに、生き残ったカルタゴ市民は約5万人でしたが、その全てが奴隷にされてしまいました。城塞は更地になるまで徹底的に破壊され、再びこの地に人が住み、作物が実らぬように大量の塩が撒かれたと言われています。
これはただの負け方ではありません。まさに地上からの抹殺です。
この悲惨なカルタゴ滅亡の理由は2つあると言われています。
1つは、カルタゴ市民が軍事についてほとんど無関心だったことが挙げられます。もともと自国の防衛はおおむね傭兵に頼っていた上に、国内世論も「平和主義的」な論調が強く、有事に備えて軍事力を蓄えておくといったことはままなりませんでした。
2つめは、国内の思想が分裂状態であったことが挙げられます。そもそも挙国一致して事に当たらなければ有事を乗り切ることはなかなか難しいものですが、カルタゴにはそれがなく、戦時中にハンニバルが外地を転戦している間も市民は素知らぬ顔をしていました。そして、ハンニバルを売り渡したのは、ローマに洗脳されたカルタゴの売国奴達でした。
自らの手で愛国者を切り捨てる・・・かくしてカルタゴは「滅ぶべくして」滅んだわけですが、私は今の日本がこのカルタゴに酷似している様に見えて仕方がありません。
今こそ日本の国防を真剣に考えないと本当に危ないと思��ます。
【対比】日本と似すぎているカルタゴの運命
カルタゴは、フェニキア人が建国した海洋国家で、現在のアフリカ大陸チュニジアに位置しています。
カルタゴは、世界一の造船技術を持ち、スペイン、シチリア島などの海外領土を支配していました。
紀元前3世紀、地中海貿易により富を蓄え、ローマ帝国と並ぶ強国となります。
BC264年、両者の中間にあるシシリー島で紛争がおこります。そして、これを契機にカルタゴとローマは、世界の覇権を賭けて激突します。この戦いは、23年間の中断をはさんで63年間続きます。(第一次ポエニ戦争、第二次ポエニ戦争)
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1867年、島国日本は、長い眠りから覚め、明治維新により近代国家への道を目指します。西洋文明を積極的に取り入れ、富国強兵に邁進します。日清・日露の戦争に勝ち、朝鮮、台湾、南樺太と領土を拡張します。
強国となった日本は、戦艦大和を建造して、世界有数の海軍を持ち、
太平洋をはさみ、超大国アメリカと対峙します。
1941年12月、日本連合艦隊は、ハワイの真珠湾の奇襲に成功します。太平洋戦争が始まります。
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カルタゴの英雄ハンニバルは、象36頭と兵士5万人を率いて、スペインを出発します。象を連れて、アルプス山脈越えに成功、ローマの本拠地イタリア半島を奇襲します。ハンニバルは、イタリアに、なんと15年も踏みとどまり、ローマを一時追い詰めます。
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「マレーの虎」山下奉文中将は、マレー半島を南下、シンガポールに侵攻します。インド兵への離反策が成功し、1942年2月15日シンガポールは陥落、イギリス軍は降伏します。
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カルタゴは、地力に勝るローマに対して次第に劣勢になります。ついに、名将スキピオ率いるローマ軍が、カルタゴの本拠地に進軍します。カルタゴは、イタリアで善戦していたハンニバルを帰国させ、本土決戦に賭けます。BC202年、天下分け目の戦い(ザマの戦い)が行われます。カルタゴの完膚なき負け戦でした。
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アメリカは、生産力、技術力で日本に勝っていました。ミッドウェー海戦を境に、戦局は逆転します。ガダルカナル、硫黄島、沖縄。日本は、敗退を続けます。本土空襲が激しくなり、広島と長崎に原爆が投下されます。日本の完膚なき負け戦でした。
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カルタゴは、ローマに無条件降伏します。
全ての海外領土は、放棄され、軍船、象もローマに引き渡されます。軍隊は、自衛のためのものだけが許されました。そして、自衛のためでも戦争する場合、ローマの許可が要ることになったのです。(この許可の項目が、後に大問題となります)
そして、50年賦で1万タラントの賠償金をローマに支払うことが決まります。
ともかく、カルタゴの町は、無事に残りました。100人会は、貴族の世襲制でしたが、戦後まもなく代議員が選挙で選ばれるようになります。
カルタゴは、民主主義の国家に生まれ変わります。
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「忍び難きを忍び、耐え難きを耐え・・・」玉音放送が流れ、日本は無条件降伏します。
日本列島以外の領土は、返還されます。アメリカが決めた平和憲法で戦争が放棄されます。(後に自衛隊が誕生します。)国土は焼け野原、アジア諸国には賠償金の支払いが必要でした。ともかく、本土決戦だけは避けられました。
日本は、天皇主権の国家から、主権在民の民主主義国家に生まれ変わります。
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カルタゴ人(フェニキア人)は、ユダヤ人やアラビア商人と同じセム語族で、最も商才があるといわれている種族です。
軍事国家への野心を棄てたカルタゴ人は、ますます貿易や商売に熱中するようになります。ローマ人は、楽しむために働きましたが、カルタゴ人は働くこと自体が人生の目的でした。奇跡の経済復興が実現します。
戦勝国ローマは、休む間もなく、マケドニアやシリアと戦わなければなりません。軍備費の要らないカルタゴは、次第にローマに匹敵する経済大国に、のしあがります。
BC191年ローマは、シリアを打ち破ります。
無敵の軍事大国ローマにとっての脅威は、経済大国カルタゴに移っていくのです。
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日本人には、勤勉さと物作りの才能がありました。
焼け原から立ち上がった日本人は、ひたすら一生懸命働くことで豊かになろうとしました。エコノミックアニマルと日本人は、陰口を叩かれます。奇跡の経済復興が実現します。
アメリカの核の傘に入り、軍事費もいりません。戦勝国アメリカは、ソ連との冷戦を戦わなくてはなりませんでした。
10%を超す高度経済成長が続きます。日本は、世界第二位の経済大国になります。
ソ連が崩壊し、日米の経済摩擦が激化します。
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BC187年、カルタゴは、50年賦と決められた賠償金を一括払いしたいと申し出ます。いくら叩いても不死鳥のように蘇る、カルタゴ人の経済力に、ローマ人は、羨望と恐怖心を抱きます。ポエニ戦争の悪夢がふと蘇ります。
経済大国カルタゴの最大の悩みは、隣国のヌミディアでした。ヌミディアは、騎馬兵団で有名な、戦争に強い国です。自衛力しか持たないカルタゴを侮り、その領土を侵犯します。
カルタゴは、ローマに調停を頼みますが、黒幕のローマはもちろん取り合いません。ついに、カルタゴとヌミディアの間で戦争が起こり、平和の国カルタゴは、敗北します。
ローマの事前許可のない戦争開始は、条約違反でした。
ローマは、カルタゴに対して、突然宣戦布告をします。
驚いたのは、カルタゴです。ローマの許しを得ようと、300人の貴族の子供を人質に差し出します。しかし、8万人の世界最強のローマ兵が、上陸し、カルタゴに進軍します。
カルタゴの使者が、「どうすれば、許していただけるのですか?」とローマの司令官に聞きます。
「全ての武器を差し出せ。」司令官は、答えます。
カルタゴは、20万人分の鎧、投げやり、投げ矢、2000の石弓を司令官に差し出します。
すると、司令官は、最後の要求を使者に言い渡します。
我々は、カルタゴの街を根こそぎ破壊することを決めた。
カルタゴ人には、今の街より10マイル内陸部に
新しい居住地帯を造ることを許可しよう。
使者からローマの意向を聞いた20万人のカルタゴ人は、驚愕して、嘆き悲しみ、最後に激怒します。
「こんなひどい仕打ちがあろうか。街を破壊するだと。
内陸部に引っ込めだと。どうせ死ぬなら戦って死のう!」
カルタゴ人は、丸腰で戦う覚悟を決めます。返事の猶予期間の30日間、密かに戦争準備がすすめられます。
武器職人は、連日徹夜で武器を作ります。
若い女性は、長い髪を元から切って石弓の弦が作られます。
こうして、始まったのが、第三次ポエニ戦争でした。
(戦争というより、ローマによるカルタゴの民族浄化です。)
カルタゴは、ここで奇跡的な粘りを見せます。なんと丸腰で三年間ローマの猛攻を食い止めたのです。
しかし、戦闘と飢えと疫病で、20万人のカルタゴ市民は、10万人に減ります。
そして、ついに、ローマ兵は城壁を破り、街へ進入します。
女、子供までがレンガを投げて抵抗しますが、5万人が虐殺されます。
ビュルサの砦に逃げ込んだ5万人のカルタゴ人は、オリーブの枝を掲げて投降します。
彼らは、一部が処刑され、残りは奴隷として売られます。
カルタゴの街は、十数日燃えつづけ、灰は1メートル積もります。カルタゴの復活を恐れたローマ人は、この地に塩を撒き不毛の土地にします。
700年続いた経済大国カルタゴと世界の富を独占したカルタゴ人は、BC146年こうして滅んだのです。
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場面写真 第2弾&連続キャラクターPV<梅田編>解禁!
★G組メンバーの青春を切り取った場面写真第2弾が解禁!
このたび解禁となったのは、G組メンバーの青春ドラマを想起させる場面写真。肝田、梅田、薙が木の陰に身を潜めて何やら様子をうかがっている仲良し3人組のカットに加えて、勝太とレイナがぎこちない様子で隣同士に座る、恋を予感させるかのような初々しいカットも。また、サングラスに髭がトレードマークの梅田が真剣な眼差しを見せるカットもあり、個性豊かなG組メンバーならではのアツい青春に期待が高まる写真となっています。
★連続キャラPV配信第5弾!森本慎太郎演じる【見た目も中身も昭和な男・梅田真大編】も解禁!
あわせて解禁となったのは、サングラスに髭を生やし、高校生とは思えないような見た目から、“1年G組随一の老け顔”といわれる梅田真大のキャラクターPV。映像では、G組の仲間に囲まれながら「姓は梅田、名は真大。多摩が生んだダイナマイトたぁあ、オレのことよ!」と威勢よく自己紹介をする姿が印象的。さらに「カチコミじゃコノヤロー!!」と叫びながら、仲間のために真正面から正々堂々と喧嘩をする、情に厚い一面もみせています。仲間想いで周囲を和ませるムードメーカーとしてG組を牽引する一方で、「女っていうのは男の3歩後ろを歩く」と恋愛においても昭和気質な持論を唱え、女子から「昭和クサッ!!」と痛烈なツッコミを受ける場面も。まさに“見た目も中身も昭和な男”として自分のスタイルを貫く、梅田のアツさが詰まった15秒となっています。
公式サイト
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