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に登れ!肇慶グリーンエネルギーはグリーン産業の発展を支える
『人民日報』に登れ!肇慶グリーンエネルギーはグリーン産業の発展を支える
投資肇慶2022-12-05 19:28
画像はエネルギーグリーン低炭素転換を着実に推進し、
将来の経済社会の発展を祝う重要な方向である。
12月2日、
『人民日報』第19版(財経)
『グリーンエネルギーがグリーン産業の発展を支える』という一文を刊行し、
システムは肇慶グリーン産業の発展成果を述べた。
では、一緒に調べてみましょう!
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△「人民日報」(2022年12月02日第19版:財経)
川の網が縦横に走り、生け簀が連なっている。広東省肇慶市高要区南岸街道の馬安コミュニティに位置し、養殖業は村民の伝統産業である。
グリーンローンの投入に伴い、光伏産業はここに根を下ろした。「漁光相互補完」は、経済効果と生態効果の両方の豊作をもたらす。
党の20大報告書は、グリーン発展を支援する財税、金融、投資、価格政策と標準体系を整備し、グリーン低炭素産業を発展させることを提案した。ここ数年来、我が国の金融業は実体経済のグリーン発展を持続的に推進し、昨年末までに、本外貨のグリーンローン残高は15兆9000億元に達し、保有規模は世界第1位だった。
従来のローンと比べて、グリーンローンはどのような特徴と優位性を持っていますか。伝統産業のモデルチェンジと発展を推進し、グリーンローンはどのような役割を果たすことができますか。人民日報記者はこのほど、馬安コミュニティのこのグリーンローンの承認、発給、使用過程を追跡して答えを探した。
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◆肇慶市高要区南岸街道馬安コミュニティの「漁光相互補完」モデル「上発電可能、下養殖可能」の場面。梁玉萍摂(データソース中国人民銀行)
★生け簀の新緑★
上は発電でき、下は魚を飼うことができる
「漁光相互補完」で村民の養殖収益が大幅に増加
「どきどき、どきどき…」朝一番の暖かい陽が池に降り注ぐにつれて、水中を泳いでいた魚が躍動し、水の音が馬安コミュニティの冬の静けさをそっと破った。
珠江水系の重要な支流として、西江はここで迂回の勢いを形成し、河川の南岸浸出と域内の分岐細流の共同作用は、ここの河川網が縦横に交錯し、生け簀が点在する景観を作り出した。
馬安コミュニティは6つの自然村から構成され、12の生産チーム、500世帯以上、3000人以上が集まっている。稲作のほか、養殖業は村の主な収入源である。
「コミュニティ全体の生け簀は1200ムーぐらいでしょう。隣の岡かまどコミュニティもこの数に近づいています」と話している間に、馬安コミュニティの養殖家の蒙立強は闘車で2パックの飼料を引っ張り、生け簀に行って魚に餌を与える準備をしていた。
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◆肇慶市高要区南岸街道馬安コミュニティの金山100 MW漁光補完プロジェクトの現場。西江日報記者の厳炯明撮影
蒙立強の足取りに従って池のそばに来ると、光伏発電板が整然と列し、塘田の上にはめ込まれたビーズチェーンのように壮観だった。銀色に輝く太陽光パネルの下には魚の群れがあり、「上で発電でき、下で魚を飼うことができる」という組み合わせは、村人たちの生活の中の景観となっている。
これは地元で新しく建設された「漁光相互補完」プロジェクトであり、蒙立強は馬安コミュニティで初めてプロジェクト契約を締結した農家である。
昨年、建設側の華電新能広東支社の関係者が馬安コミュニティに来て「漁光相互補完」プロジェクトを推進したが、多くの村人は光発電についてまだ概念がなく、光伏板に放射線の危険があると疑っている人もいる。しかし、蒙立強はいろいろと聞いて、「漁光補完」モデルの科学性を知り、最初の「カニを食べる人」になることにした。
この大胆な決定は、蒙立強に思わぬ収穫をもたらした。
肇慶市の夏の気候は暑い。「以前は光伏板がなく、高温の天気に遭遇すると焦るしかなかった」と蒙立強氏は記者に語った。2003年から、自宅は村のグループと100ムーの生け簀を借り、主に草魚、ヒラメ、2万羽近くのアヒルを養殖している。数年前は高温で稚魚やアヒルの苗が大半死んでおり、被害は甚大だった。
今、蒙立強家の生け簀では、高さ4メートルの光伏「傘」が日陰をもたらしている。水中の魚であれ、水面のアヒルであれ、生存率が向上し、これが「漁光補完」モデルによる最も直感的な収益となった。
「アヒルは寒さに耐えて暑さに弱く、高温の天気は発病率が高い」と蒙立強氏は言う。今年の夏の高温で一部の養殖業者が3割近く損失したが、彼のアヒルは太陽光パネルの下で飼育されており、以前より平均200グラムほど増えた。
蒙立強は帳簿を計算したが、以前は1ムー当たりの生け簀利益は約1000元だったが、今は光伏板の下で養殖しており、1ムー当たりの利益は2000元から3000元に達することができ、1年で50万元以上の収入を増やすことができる。
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◆西江日報記者の厳炯明撮影
好収穫は口コミで伝えられている。蒙立強に隣接する生け簀の農家蒙煥林果は絶えず追随し、すぐに生け簀に光伏板を架けることを申請した。
「以前はアヒルの小屋を建てるのに2ヶ月以上かかっていたが、今では1ヶ月半で柵を出て、これだけで20万元の収入を増やすことができる」とモンファンリンは指を折って勘定した。「以前はアヒル小屋を建てるコストは1平方メートル100元だったが、今は光伏板の支柱を借りて小屋を建てると、コストは50元に下がった」。
「漁光相互補完」がもたらすメリットはそれだけではない。
生け簀賃貸料は馬安コミュニティの重要な収入である。コミュニティの蒙力良副主任は記者に、コミュニティの1200ムーの生け簀は村の30戸以上の農家に貸し出され、賃貸料は農家の主な養殖コストだと伝えた。
昨年初め、華電新能肇慶会社の于仁暁副社長はコミュニティを見つけ、双方は「漁光相互補完」光発電協力を検討し、華電が毎年養殖業者の一定賃貸料を補助し、電気料金の優遇などを与え、農家の生産コストを削減した。
蒙力良はざっと計算して、1800元/ムーで華電グループに賃貸して、村の集団は1年に70万元余りの賃貸料収入を増やして、同時に農家の負担を軽減しました。「これは利村富民のいいことだ」と彼は言った。
集団収入の増加に伴い、コミュニティには3キロの標準セメント道路が敷設されている。日没時、村の入り口に立って眺めると、道の両側の太陽光街灯が自動的に点灯し、子供が家の前で遊んで、住みやすい田舎の光景を見せてくれた。
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◆肇慶市高要区南岸街道馬安コミュニティ「光伏夕焼け」。梁亮撮影
★産業興緑★
プロジェクトが完成した後、毎年提供できる予定
クリーン電力1億1000万度
3万世帯以上の1年間の電力使用量を満たすことができる
10月の馬安コミュニティの生け簀では、工事の音や人の声が相次いだ。
支柱をつなぎ、方位を調整し、コンポーネントを組み立てる……労働者たちは浮き船の上を走り回り、1枚の光伏板が池のために「緑の金の部屋」を作ったようだ。
プロジェクトの普及の初志といえば、華電新能広東支社工事部の葉飛主任は感銘を受けた--「漁光補完」モデルは漁業を発展させ、化石資源の消費を減少させ、太陽光発電を最大化利用し、会社のグリーン転換の発展方向に非常に合致している。
グリーン発展理念のリードの下で、新エネルギー発電は我が国のエネルギー企業のグリーン低炭素転換の重要な方向となった。
昨年、華電グループは、「第14次5カ年計画」期間中に新エネルギーの設備容量7500万キロワットの新規増加を目指し、「第14次5カ年計画」末の非化石エネルギー設備の比率は50%を目指し、非石炭設備(クリーンエネルギー)の比率は60%に近いと提案した。
このため、華電新能広東支社は肇慶を新エネルギープロジェクトの開拓の重点地区とし、華電新能肇慶公司が高要南岸100メガワットの「漁光相互補完」プロジェクトの建設と運営を専門に担当し、馬安コミュニティ、岡かまどコミュニティ及び周辺地域の池に光伏パネルを設置し、敷地面積は2000ムー余り、総投入額は5億5000万元に達する予定だ。
「プロジェクトが完成した後、毎年1億1000万度のクリーン電力を提供し、標準炭を約3万5000トン節約し、二酸化炭素を約10万トン、二酸化硫黄を600トン、窒素酸化物を約300トン削減し、明らかな生態効果がある」と于仁暁氏は述べた。
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◆西江日報記者の厳炯明撮影
1億1000万度の電気とはどんな概念ですか。1基のマイクロ火力発電所の1年間の発電量に相当し、3万世帯以上の1年間の電力使用を満たすことができる。
プロジェクトはなぜ肇慶に選ばれたのですか。葉飛氏によると、肇慶市の年間平均日照時間は1000時間を超え、太陽エネルギー資源が豊富で、南岸街道の馬安コミュニティ、岡かまどコミュニティと周辺の生簀が連なって分布し、平均海抜は10メートル前後で、自然の素質の優位性が顕著だ。
交通条件が優れていることもプロジェクトの着地を促進する重要な要素である。「ここの道路線網は比較的完備しており、沿道には大きな坂道やトンネルがなく、電池モジュールやその他の設備は自動車を通じて直接輸送でき、電力アクセスも便利だ」と葉飛氏は言う。
エネルギー企業にグリーン発展の需要があるだけでなく、地元政府も低炭素発展の道を歩むよう努力している。
「グリーン転換は肇慶の未来の経済・社会発展の重要な方向である」と肇慶市高要区発改局党組書記の呉翰棟氏は記者に語った。華電の「漁光相互補完」プロジェクトは高要区初のグリーンエネルギー重点プロジェクトであり、現地の関連産業の発展を促進し、就職拡大と第3産業の発展に積極的な役割を果たし、新たな経済成長点の開拓に有利であり、現地のグリーン低炭素経済の構築に模範的な意義がある。
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◆西江日報記者の厳炯明撮影
★金融支援グリーン★
新エネルギー発電プロジェクトの普遍的な投資は大きく、周期長
金融機関の長期的な資金支援が必要
生態効果と経済効果を兼ね備え、多角的なウィンウィンを実現し、「漁光相互補完」プロジェクトが迅速に建設された。しかし、資金はプロジェクトの推進において避けられない現実的な問題である。
新エネルギー発電プロジェクトには投資金額が大きく、リターンサイクルが長いという特徴が一般的に存在し、企業の自己資金投入だけでは、プロジェクトの進捗要求を満たすことができない。
華電新能肇慶公司はプロジェクトを開始する際、自己資本金は基本的にその初期建設の需要を満たすことができる。しかし、プロジェクトが展開されるにつれて、光起電力パネルを購入するには大量の資金が必要で、投資総額の40%を占めている。
「サプライヤーは決済を急ぐように要求しているが、そうしないと供給に影響が出るが、企業の自己資金は材料購入の要求を満たすには不十分だ…」と于仁暁氏は回想している。彼らは金融機関に融資支援を申請しようとした。
グリーンエネルギープロジェクトの貸付期間が長く、利益率が低いため、前期審査、中期貸付、後期貸付後管理などのプロセスは非常に煩雑で、多くの金融機関はこの分野の貸付業務に恐れを抱いている。
肝心な時、「漁光相互補完」プロジェクトは曙光を迎えた。
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△図源肇慶金融
「于経理、現在、池はすでに光伏板が正常に運営されており、新プロジェクトの進捗も順調だろう……」そう言ったのは、建設銀行肇慶市支店顧客部顧客経理の程麗雯氏だ。このグリーンローンの投入過程について、彼女は「一波三折」と形容した。
程麗雯氏は、プロジェクトの困難と資金需要を知った後、自分は最初に現地を視察して調査し、できるだけ早くプロジェクトのために適切な融資案を見つけたいと回想している。
しかし、挑戦はそれに伴う。半年の建設工期では、企業は最初の月に融資を受ける必要がありますが、肇慶市支店には融資業務のような経験はありません。
「利益空間が少なく、ローンの周期が長く、占有額が大きく、多くの銀行が出られないので、私たちはこのプロジェクトに慎重になりますか?」プロジェクトに介入したばかりの頃、支店には異議があった。
同僚の理解と支持を得るために、程麗雯はチームを率いて再び光伏プロジェクトの工事現場に来た。
「1年で生け簀の家賃は約7万元削減でき、飼っている魚やアヒルは以前より肥えている」と村人の説明を聞いたところ、光伏プロジェクトの経済的価値と発展潜在力を見て、チームメンバーは心の中の疑問を打ち消した。
「グリーン金融は建設銀行の既定の発展戦略であり、このローンの収益は少ないが、プロジェクトと顧客をうまく経営することで、私たちのグリーン金融の「受け皿」はますます大きくなるだろう」と、再び支店の討論会で、ローンプロジェクトはついに定着した。
程麗雯氏はチームを率いて、太陽光発電産業という見知らぬ分野の研究に取り組んでいる。
厄介な問題がまた出てきた。「企業のプロジェクト部が設立されたばかりで、人員が不足しているので、短期間で研究可能な報告書や試算表などの申告材料を集めなければならず、大変だった」于仁暁は当時を振り返った。
「私はあなた方のプロジェクト部に『出勤』に来ました」程麗雯は自ら企業の駐在所に招待し、昼間は企業の現場の人と連絡し、夜は編集資料を整理した。
同時に、建設銀行広東省支店は適時に介入し、多部門を組織してプロジェクトの評価分析を行い、省、市、区の3級サービスチームを設立し、企業の経営発展状況を実地調査し、迅速に材料を収集し、研究討論を行った。1週間以内に、与信案は順調に発売された。
「15年期、3億9000万元で、金利は同期のローンよりもかなり優遇されている」と審査結果を得た程麗雯は喜びに間に合わず、すぐに企業と契約し、関連証明書の取り扱いに着手した。
すぐに、最初の1億7000万元の融資資金が企業口座に入ることに成功した。
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◆馬安コミュニティの池にある光発電パネルのアレイ。陳進波撮影
★政策に緑を添える★
新しい理念、新しいプロジェクト、新しい取り組み
金融機関のグリーンへの延伸を推進している
新エネルギー発電プロジェクトには政策支援が欠かせない。
程麗雯がチームを率いて融資手続きに忙しい最中、中国人民銀行は炭素排出削減支援ツールを正式に発売した。「先貸後貸」の直通メカニズムを通じて、人民銀行は金融機関が炭素排出削減の重点分野内の関連企業に発行する炭素排出削減貸付に対して、貸付元金の60%に基づいて資金支援を提供し、金利は1.75%である。
「炭素排出削減支援ツールの支援を得られれば、企業により優遇された金利を提供することができる」と程麗雯氏は言う。しかし、炭素排出削減支援ツールの認定を申請するのは容易ではなく、炭素排出削減量と貸付金額を総合して炭素排出削減効果データを推計するには、金融機関のグリーンプロジェクトに対する自主評価能力が非常に試練される。
申貸の突破口に立って、程麗雯は明らかに少し難しい。炭素排出削減効果の推計、貸付用途の補充、証憑発行などの手続きは、審査・認可の進行を遅らせるに違いない。肇慶市が最初に申告したプロジェクトとして、プロセス規範はまだ模索段階であり、多くの不確定要素が存在している。
これらの状況を理解した後、人民銀行肇慶センター支店は自発的に介入し、建設銀行肇慶市支店の申告手続きの整備に指導と助けを提供した。各方面の支持の下で、程麗雯チームは炭素排出削減支援ツールを申告する自信を固めた。
チームメンバーの余展鴻氏は記者団に、「融資が発給された後、私たちはすぐに省支店を通じて炭素排出削減支援ツールの認定を逐次上申し、関連産業、環境保護、リスク管理などの資料はすべて関連要求に合致している」と話した。
現在、炭素排出削減支援ツールの支援の下で、肇慶市支店は高需要の「漁光相互補完」プロジェクトに2億6000万元のグリーンローンを次々と発行し、企業の2000万元以上の資金コストの節約を支援している。
プロジェクトの成功経験と国の政策支援があり、程麗雯たちはグリーン金融をめぐって文章を作り続けた。
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◆2022年肇慶・四会「政銀担企」合同会及び重点企業融資契約イベントが6月2日、四会で開催された。図ソース4会のパブリッシュ
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sophiatanken · 2 years
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日本アルプス縦断2022
こんにちは。4年の石原です。実は初めてブログを書きます。
記念すべき初投稿では夏活動、日本アルプス縦断について報告します。
 探検部に所属して早4年。在学中に何かを成し遂げなければという焦りと義務感を抱えていました。考えてみれば偉大な先輩、押田さん・油谷さんが切り開いた日本縦断ルートがあるじゃないですか。総距離約415㎞、獲得標高約27,000m。
手を挙げてくれたのは3年小池。実は事前のプレで揉め事を起こしていた2人。これから始まる3週間の共同生活にお互い不安を感じていたことは言うまでもありません。
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出発前夜に四谷のお好み焼き屋にて決起会
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8/9 スタート地点 富山県ミラージュランド付近の海岸にて
事前に作成した縦断旗を掲げやる気満々です。
今回の縦断では先人の2人をかなり意識していました。どちらの方が晴れ間を見られるか、スマートに達成できるか…。
北アルプスのスタート地点まで約30㎞のロードを歩きます。この日の気温は35℃。うだるような暑さに加えオロロと呼ばれる虻の奇襲にあいかなり消耗しました。
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大雨の中歩いた2人とどちらが幸せだったでしょうか。
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翌日から北アルプスパート開始です。
しかし、これはこの先の縦断中付きまとう課題なのですが、二人共朝に弱い!この日の起床はなんと朝8時!完全になめきった2人。すぐにアルプス三大急坂の一つ早月尾根で山の洗礼を受けます。
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縦断のトップバッターは岩と雪の殿堂、剱岳!登りは意外と普通で高を括っていましたが、下りの難所カニのヨコバイでは踏み外して滑落する自分が想像できました。レスキュー講習を受けた自分は100m落ちてもしても大丈夫(?)と言い聞かせ一歩ずつ慎重に足を出します。
その後は立山、薬師、黒部五郎と比較的天候に恵まれた中を無難に歩き進めました。
上高地への下山を控えたところで本縦走初の暴風雨。ジオグラフィカをチラチラしていた私のケータイは水没!この日は双六小屋に小屋泊することにしました。館内は綺麗で暖かく、お茶のサービスまで!凍えて疲弊していた体がかなり回復しました。
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翌朝バイトのお姉さんに見送られ出発します。が、その日も相変わらずの悪天候。写真を撮る余裕もありません。槍ヶ岳ナニモミエナカッタ…
8/15 上高地に到達!久々の下界めし。「大盛りで!」と叫んだ小池は以降中央アルプスが終わるまで腹痛に悩まされます。
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小池を苦しめた山賊定食
ここから約70㎞、中央アルプスへのロードが始まります。この区間は狭いトンネルが点在し横すれすれを大型トラックが轟音を立てて通り抜けます。
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縦断界隈で知らない人はいないほど有名なスーパーまると。70㎞圏内に唯一存在するスーパーでまさに縦断を志す者のオアシスです。
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8/19 今日から中央アルプスに入ります。
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晴天の木曾駒ケ岳。近くにロープウェイ駅があるため登山客が多かったです。これに乗れば1時間以内に文明圏かぁなんて考えながら暴風に荒れる空木岳を登ります。
宝剣岳、空木岳を経て待望の駒ケ根街へ 久しぶりの肉、魚、野菜、卵、ふかふかの布団…。山では生きていけないとつくづく実感。
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下してもなお料理を盛り続ける
8/22 休養を挟み南アルプスに出発です。
下界の余韻をかみしめながら登っていきます。あぁ肉、魚、野菜、卵、ふかふかの布団…。
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山パートラストの南アルプス。そう簡単には歩かせてくれません。すれ違う人はみな一様に熟練の猛者ばかり。10日分の疲労を溜め込んだ二人を悪天候と急登が追い込みます。
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仙丈ケ岳、塩見岳、小河内岳…
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足裏は連日の山行でぼろぼろに。一歩踏み出すごとにスルー出来ない痛みが走ります。
 荒川岳、赤石岳、兎岳…
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名前も知らない3000m級の山々が私達の体力を奪っていきます。初めは感動していた景色ももはやただのバックグラウンド。黙々と地図に示された分岐やピークを通過しテン場につけば夕食を済ませ眠る日々。リラックスタイムであるはずの就寝時間も南ア初日にロルマをなくした私にとっては苦痛が入り混じる時間でした。
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3時起床気合いの聖岳!
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縦断ラストのピーク茶臼岳!ここに来てその日初めての晴れ間が見えました。南ア最後の山に感傷的になっていた私はこの晴れ間が私達の前途洋々たる未来を表しているように感じました。隣に座る小池もセンチメンタルになっています。
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8/28 下山だ!!久しぶりの下界!もう8日風呂入ってない…
喜ぶのも束の間、海まで約85㎞のロード区間が待っています。二度とやりたくないパートを選ぶとすれば間違いなくこの歩きでしょう。延々と続く道、落ち葉に潜むヒル、ザックに群がる蟻の大群、強めの雨…。
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不快な道でも進むしかありません。20㎞地点到達!この時実は足指の付け根を疲労骨折していました。この笑顔の裏には苦痛と忍苦が隠されています
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満身創痍でコンビニ休憩。雨を吸ったテントが憎らしい。
  8/31 ついに、、、ついに!ゴールの静岡県大浜海岸に到着です!!
ここまで歩いて23日、これが押田さんと油谷さんの見た景色か…。もう歩かなくていい!肉も魚も好きなだけ食らい雨風に怯えることなく眠りにつく!
前日までの不快な雨はどこへやら、どこまでも綺麗な青空が続いていました。台風が近づく影響から海は荒れ気味で波も高く縦断の達成に相応しい迫力がありました。
日本海の水が入った小瓶に太平洋の水を注ぐ小池を眺めながら色々な事が思い浮かびました。何度も苦しめられた急登、食料を分けてくれた檜尾オジ、防寒なしで凍える小池…。そして縦断中も度々頭をよぎった就職活動。若くエネルギーに溢れた私達は望めば何でもできるのだろう、、、。
感傷に浸った後は限界突破の足を引きずり早々に帰宅しました。
日常に戻ると全て今まで通りの生活が送られていました。あふれる食料、自動車、マイホーム…。1週間経った今でもそれらの当たり前に驚きと感謝の気持ちが浮かんできます。快適な生活と帰りを待つ人がいるからこそ私は山に行って帰ってこれるのだと思います。お母さんいつもありがとう。
この縦断は私にとって一生忘れることのない思い出になりました。
23日間共に歩いてくれた小池、ありがとう!
日本アルプスは石原と小池が歩きつくしました!
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dietcooking · 2 years
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2022/09/08 夕ごはん
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魚河岸あげのあんかけ(にんじん、えのき、小松菜) いかの肝刺し 豆ときゅうりのサラダ
いろいろ冷蔵庫を整理しておきたい木曜日です。週末の呑みを楽しむためには余計なものはないほうが自由がきく、ので。下拵え済の食材もチェックして使い廻したり、だめになってたら潔くさようなら。
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魚河岸あげは半パックは疲れ切った日にまんま貪ったのですが(いいのかそれで)、さすがに料理にしましょう。だし+白だしを張った小鍋に魚河岸あげと、レンチンしてある人参と、えのきを入れてしばらくコトコトして火を通し、具だけ器に盛ってから、みりんを加えて調味して強めのとろみをつけて具にかけて。だしびたしにしてある小松菜添えて完成。
温かいものは気分も和らぐものです。野菜もいい感じ。
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トマトが残念にさようならだったので、トマト代わりにミックスビーンズを加えて、真白玉ねぎのみじん切り、バジルトッピング。ハーブはあって正解。
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パルシステムの冷凍品ですけどいかの肝が美味。おつまみにしない自分を褒めましょう。
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sumolife-kobe · 4 years
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空室情報 物件名: ミリオンベル神戸 住所: 兵庫県神戸市兵庫区佐比江町 間取: 2LDK 専有面積: 55.03㎡ 築年月: 1998年9月 構造: RC造9階建 条件 家賃: 86,000円 共益費: 5,000円 敷金: 0円 礼金: 200,000円 設備・条件等: 公営水道、公共下水、都市ガス、バス・トイレ別、フロー��ング、オートロック、2人入居可、駐輪場、ガスコンロ設置可、カップル向け、女性向け、新婚さん向け、ファミリー向け、ガスコンロ、コンロ2口以上、コンロ3口、システムキッチン、温水洗浄便座、洗面台、洗髪洗面化粧台、シャワー、独立洗面台、エレベーター、耐震構造、外観タイル張り、室内洗濯機置場、バルコニー、収納豊富、光ファイバー、CATV、モニタ付インターホン、日当たり良好、閑静な住宅街、眺望良好 JR神戸駅徒歩圏内の2LDK物件、今なら駐車場も空きございます。 「ミリオンベル神戸」 のご紹介です。 駐車場料金: 16,500円/月でお借り出来ます。オートロック、エレベータも完備です。 #神戸駅 徒歩11分、#新開地駅 徒歩10分、コンビニ 徒歩5分、ライフ神戸駅前店 徒歩11分の立地です。 ��区は、#湊小学校 徒歩11分、#須佐野中学校 徒歩19分、となっております。 他、徒歩5分圏内の周辺施設としまして、 寿司店の、#魚河岸料理_うおぎん 焼肉店の、#たじま屋 保育園の、#青い鳥保育園 カフェ・喫茶の、#喫茶みるきい お好み焼き店の、#お好み焼海兎 釣具店の、#フィッシングマックス_神戸ハーバー店 公園の、#佐比江公園 (さびえこうえん) 等々ございます。 ぜひ一度ご検討くださいませ。 物件情報の有効期限は掲載日から1週間となります。 本物件だけではなく、これまで過去にインスタグラムで掲載した物件のお問い合わせも承っております。 スモライフ神戸店までお気軽に空室状況等お問い合わせくださいませ。 #神戸 #賃貸 #売買 #リフォーム #管理 #不動産 #神戸不動産 #総合不動産 #神戸賃貸 #不動産仲介 #スモライフ https://www.instagram.com/p/CEbzx7Kgvq0/?igshid=8p9mx5ykb53u
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nejiresoukakusuigun · 4 years
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『心射方位図の赤道で待ってる』読書会レジュメ
この記事について
この記事は、文芸同人・ねじれ双角錐群が、2019年の第二十九回文学フリマ東京にて発表した第四小説誌『心射方位図の赤道で待ってる』について、文学フリマでの発表を前に同人メンバーにて実施した読書会のレジュメを公開するものである。メンバーは、事前に共有編集状態のレジュメに自由に感想や意見を書き込み合った上で読書会を実施した。読書会当日の熱気は残念ながらお伝えできないものの、レジュメには各作品を楽しむための観点がちりばめられているように思われる。『心射方位図の赤道で待ってる』読者の方に少しでもお楽しみいただけたならば幸いである。
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『心射方位図の赤道で待ってる』についてはこちら
神の裁きと訣別するため
一言感想
実質まちカドまぞく
岸部露伴とジャンケン小僧的な
サウダージを感じる
むらしっと文体はミクロとマクロをシームレスに語るのに向いている、というか何を書いても神話っぽい感じがする。神待ちという地獄に誘う詩人ウェルギリウス的なポジとして冒頭に置かれているのがとてもいい。読者は思わず一切の望みを捨ててしまうだろう
いつもよりむずかしくなくて(?)そのぶんむらしっと文体の魅力に意識を割いて読めた
一読した印象として、古川日出男っぽいなというのがあった
完全なグー まったき真球〜チョキまでのくだり、かっこよさの最大瞬間風速
細部
箇条書きって進むポイントというか切れ目が明確? みたいな感じはあって、ノベルゲー(いや別にノベルゲーでなくても良い。ゲームで)で次のテキストに進むために決定ボタンを押すじゃないですか。なんかそういう感覚がある。箇条書きが一つ一つ切れていることが。
連打していく感じになる
それが後半で長いのがでてきたときに効いてくる
あとなんか連打のだるさみたいなのがあるじゃないですか? 別に箇条書きじゃなくてつながってるのと負荷変わってないはずなのに。ゲームもつながった文章を読むのと変わらんはずだが決定ボタンを押すリズムがこう負荷を作ってるよな。
上記は箇条書きがあげている効果について書いたんだけれども、そもそもどうしてこの作品は箇条書きなんだろうか? その意図というか、狙ったことがあるんだろうか? そこまでないにしてもなぜ箇条書きにしようと思ったんだろうか?
●のシーン。ナツキ(本田圭佑)が導入されてじゃんけんの話をしてこの時点でギミックと言うか、じゃんけん強いというのが、すでに引き込む力がある。じゃんけんからの視点の飛躍、特に蝉が木から落ちる下りで「次の年」っていきなりなるのは良いなと思った。
池袋西口、昔のおとぎ話、宇宙、キムチチャーハン、みたいな、遠近が入り乱れている世界観に特色がある気がする
★の家族のところが印象強くて、いたりいなかったりする兄とか、石を食べて予言をする姉っていうのが、マジックリアリズムな感じもありつつ、グラース家的なイメージも感じたりした。
▲のところで、つまり地の文のまなざしは���性だったということになるんだけど(実質)、それが変質していくというか、悪夢が変形する感じがちょっとあって。おとぎ話はグイグイ来て良い。
じゃんけんに関する要素が入れ子みたいになっている
完全なグー、外界を寄せ付けない孤独の象徴
P16「完全なグーについて」「ナツキの孤独について」で、ナツキがじゃんけんに絶対に勝ってしまい疎まれることが語られる。孤独。
●の部分がグーということなんだろうけど、ここでナンパの男にじゃんけんで勝ち続けて気味悪がられるナツキの孤独が語られている
完全なパー、記録すなわち過去の象徴
P18「完全なパーについて」「ナツキの記憶について」で、ナツキ(というより、「ぼく」)のナツキのはじめてのじゃんけんの記憶が語られる。
★の部分が(この完全なグーチョキパーを語っているところを含めて)ナツキの過去を語っており全体が記録、過去になっている
完全なチョキ、繋がりを切断する、他者との関係の象徴
P21「完全なチョキについて」ここはグーとパーと異なり「ナツキの●●について」という言葉は続かないんだけど、他者との関係、そしてそのつながりの切断についてということになるんだろう。家族のことが語られる
▲の部分が、逆に★の部分で語られなかった相手である「ぼく」、父親との関係とその断絶になっている
P21ではじめてのじゃんけんでナツキに無意識に出された手が、完全なチョキであったことの意味を噛みしめてる感
我が子に関係を「切断」されたということを否定したくて(その完全性を壊したくて)、躍起になったのかな
ところどころナツキが負けたがっていることを知っている描写があり、自分がナツキの完全性を否定することが彼女の救いになることもわかっているはずだ
でもなんか挑発的だし、やっぱり負けたのがすごく悔しかったのかもしれない
官吏(仮)も天体望遠鏡の順番決めでじゃんけんをしていた。むしろじゃんけんのほうをたのしみにしているようにも読める(P14)。
父もナツキに負けたことで、宇宙をいくつかまわって再び勝負をしかけるくらい入れ込んでいた。
父も実はじゃんけん自信ニキだった?
本田圭佑vs本田圭佑
全然関係ないが、じゃんけんする人の国民的ポジションを一瞬で本田圭佑がサザエさんから奪い去ったのすごいな
自信ニキにしてはパー(過去)を出すのにも「失敗したキムチチャーハン」で負けるあたり、舐めていたのか、地力が低かったのか、ナツキが強すぎたのか。
父は抱きしめてやるべきだったんだよこれ。
おとぎ話、これなんなんだ?
最強の手「グーチョキパー」と、官吏が囚人とのじゃんけんで出した手が官吏にしか分からない(グーとチョキとパーいずれかを事後報告できる)ということは、似ている
並行宇宙の話をしてたから、���まり重ね合わせの状態の手を出しているということか(???)
どの宇宙でも勝つように収束する
やけに星がよく見える池袋でナツキたちのちょうど反対側にいた男の故郷(この国でいっとう星がよく見える土地)と、官吏の故郷(星がいっとうよく見える土地というのがこの世界にはある。おれの故郷はそんな場所の一つだ)の類似
わからん。もう少し考えたい
それはちょっと意識してるのかなーとおもったけど、おもったけど、その先がわからなかったな
よく側を通り過ぎている女二人は官吏の妻と、彼女と密会していた女っぽい(P33)?
あの二人はなんか意味はありそうなんだけど、そうなんですかね? なんか手がかりある?
そもそも官吏の妻が密会していた女っていうのがよくわからん。p33「隣の独り身の女と、三日にいっぺんは会っていた」も最初は読み方がわからないというか、男の誤記か、会っていたの主語は官吏の方かとか考えてしまったから、でもここでその目立つ書き方をしているってことは、通り過ぎている女二人なのかもしれないな、必然性があるはずだと考えるならば。
「~しあわせな結末が待っている/そのまえにすこしだけの試練~(P12)」「おれの女房が、じつはおれのことを好いていない~(P33)」
同性愛で、片方には少なくとも家庭があり云々っていう話で素朴に読んでました。おとぎ話と「現実」が地続きなことを示唆する描写っぽいけど、地続きだとしてどういうことになるのかはまだよくわかりません。
反対側に官吏(仮)がいるので、当然彼女たちのことも見かけているはずだけど、そういうところには踏み込んでいない。
「塔のまわりをぐるぐる回るわたしにまとわりついて、しゃべりはじめた(P30, L9)」
ナツキの父の一人称は「わたし」じゃなくて「ぼく」
ここの「わたし」が「ぼく」の誤りだったら、「実は父の回想でした」筋が通る気がするんだけど
だとしたら反対側にいる男がおとぎ話の官吏で、囚人がナツキの父親なら、ふたりともここにいる/そこにいないのはどういうことかってなるし
おとぎ話パートに一人称が出てきてもなんらおかしくないという当たり前の結論に達した
これがただのおとぎ話だとしたらやっぱり、上記の類似はなに?ってなるな
「官吏のいかさま/それを覆す方法」のどちらかが、ナツキに「勝てる方法(P30, L2)」と対応する?
「つまらない方法」でも「教訓がない」と強調されている
P16で完全なグーチョキパーと「昨日見た夢」が並列に扱われている
おとぎ話との関係ありそうか?
最後のじゃんけんのところ
「親指をひろげて」「人差し指をひろげて」「中指をひろげて」「薬指をとじて」「小指をとじて」なんかじゃんけんの最強の裏の手みたいなやつか?
『ラッキーマン』で勝利マンがじゃんけんで出す最強の手「グーチョキパー」の印象が強かったので読みながらウフフとなった
指を家族にたとえる歌「おはなしゆびさん」
「中指をひろげて おにいさんゆび」って言ってるけどこの宇宙には、もうおにいさんは「すでにいない(P22)」はず
ナツキはおにいさんが「すでにいない」ことを知らないのか
「だからおおむね、いるのだといっていいのだろう(P22)」で解決か
小指=あかちゃんゆび=ナツキ自身
「わたしはもういなくなるから」の意味とは?
めっちゃかっこいいんだが、なんで勝つと神の不在を証明できるんだ?
自分を負かす存在を待っている→やってきた男に勝つ、という構図で、テーマが神待ちだから?
(1)完全性の自覚を打ち砕いてくれるくらい完全なもの(神)に出会いたい→満を持して史上最も期待できそうなやつ(父)が現れるが、勝ってしまう→神の不在に感じ入る
(2)「勝てる方法」を使用してくる父に勝つには「最強の手」を使うしかない→勝つために「最強の手」を使った自分は完全ではなくなった→「じゃんけんの神」であるナツキはいなくなった。(※「最強の手」には完全性が宿らないという前提)
後者だと「わたしはもういなくなるから」に若干繋がりそうな気配があるが……。
「気に入らない男だけれど、負けるのはほんとうらしい(P30)」
実は勝ってないけど負けることによって勝利しているとかそういう話の可能性は、ないか。
なにもわからなくなってきた。
最後のビュレットがないことの意図
ここまでの文が全部、ナツキが最後に出した「最強の手」の動線ってことなのか。
山の神さん
一言感想
広瀬の(声 - 小野大輔)感
笹さんは本当にエッチな男だなあ
広瀬の絶妙なすけべ感がすごいいいんだよな
舞台が大正時代なのもあって、なんとなく森見登美彦風味も感じた
実質ヤマノススメ
過去と未来、機械と人が「重なって」ゆき止揚される様がいい。
私は毎回打倒笹さんを目指してカワイイ女の子を描こうと四苦八苦しているのだが、そんな私の苦闘を尻目に笹さんは毎回さらりと可憐な少女を書いてしまう。私がシャミ子なら笹さんはさながらちよももといえるのではないか? この観点からね群とまちカドまぞくの類似点について指摘したい。
ね群とまちカドまぞくの類似点について指摘するのはやめろ
おもしろい小説を書くのってむずかしい(今回なぜかとくに思った)んだけど(隙自語)笹さんはすごいよ
時代は姉SF
対比的な文体芸が楽しい
ちゃんとそれぞれの文体の思考法でおのおのの結論に至るという意味での必然性もあり
短文が素打ちされていき、隙間にとぼけた感じが挟まれるこの手の文章が自分は好きなんだよなと思った。というか、思えるくらいに自然でうまいというのがある
p58で一瞬ネタにして明示してくれるの親切というか、やっぱりそうなんだ!っていううれしさがあり、かといってそれ以上しつこくネタにしない慎み深さがある
「機械の身体」にたいする各々の対照的な考えが、登山という身体性をともなう行為によって止揚される云々!テーマの消化のしかたがきれい
おれは登山をしたことはほとんどないが……
とまれ、こういう短いキャッチフレーズにまとめられるくらいの主題があるのは大事だよなあといつも思うんですよね……
会話が四コマ漫画を連想させてまんがタイムきららだろ、これ。
意識して読んだらマジでまんがタイムきららが脳内展開された。
ドキドキビジュアルコミックス
SF的な設定について
ものすごく複雑なことをしてるわけでもないと思うんだけど、人間と機械のきょうだいってのはちょっといろいろ考えがいがありそうなんだよな
血縁がないにもかかわらず姉妹を擬制するというのはひとつの伝統なので……
義姉妹の約を結んだのか……
単純にスペア的な存在のような気が(名前が神籬だし)
医王山登りたいな
プロットで動機や結末などを「重すぎず、軽すぎず」っていう思案してたっぽいけど、それがちゃんと活かされててよいな。
細部
大正15年、大正デモクラシーの流れで前年に男子普通選挙法、昭和が目前、世界恐慌前だしそんな世情はギスギスしてない感じだろうか。張作霖爆殺が昭和3年とかなので徐々に種が撒かれてた感もあるか
舞台は金沢らしい。旧制高校のエリートである
転移時の文章のくずれのかっこよさ、これなにか書くコツとかあるのかな……
実質パプリカ(映画)なんだよな
今敏監督で映画化だ
p52で先を歩かせてるときにスカートがちらちらするのぜったい気にしとるやろがそれを明らかにせず別の理由をつけるあたりのむっつり感
「まったく許しがたいことだ」じゃあないんだよ
p.72「広瀬は次に登る山のことを考え始めた」の爽快感がすごくよかった。
でもじつは神籬のことをめっちゃ考えてたんだけど、私小説的な照れ隠しでこの書きっぷりだった可能性もあるな
エピローグ(p.72の※以降)で広瀬たちと神籬の後日談があることが最高の読後感を提供してくるんだよな
囚獄啓き
一言感想
夜ごと街を走って体力を高めるの草
え、なんで妻は罪を犯したの?
愛だ。小林さんは愛の輪郭線をたどることで愛を浮かびあがらせるのが巧い。直江兼続の兜を想起させる。そして銀河犬が気になる。
いつもよりギュッとしてる
ぼくも同じ印象を持って、最初は漢字のとじひらきがかなり過剰に閉じ寄りになってるからかなと思ったんだけど、むしろいつもより地の文が多く、強めの短文を連打してるからなのかな
どこかに魚が出てくるかなと思ったけど、なかった
ところどころに小林さんの昏い性癖が出てる気がします
冒頭にある「地獄とは心の在り方ではないか」がポイントなんすかね
平等な地獄を作ったはずの主人公が、また別の、その人固有でしかありえない、妻の不在という地獄に……という、やっぱ愛か……
刑罰ってのがそもそも歴史がありその意義などいろいろな話があり現代に照らし返せるものの多い、したがって近未来の世界の「当たり前」がどうなっているかを描くまっとうなSFに向くテーマで、そのへんを上記の愛の話のもう片手として簡潔にまとめてるので、SF!って感じがするのだよな
理屈づけのおもしろさで魅せてく鴻上さんのとか、未来ならではの思索で魅せてく笹さんやばななさんのとあわせて、SFらしさのバリエーションがでてると思う
初読時には時系列というかエピソード間の間隔のことあんま意識して読んでなかったんだけど、妻が事件を起こしてから刑を執行さ��るまでにけっこう時間が経ってるのがわかって、なかなか大変やなというきもちになった
と言いつつ実はちょっとわかってないんですが、二人称で語られる断章は(多少その前な箇所もあるとして、おおむね)妻が捕まって以降の話ということでいいのかな?p85の妻への言及とかも相まって自信がないんですが
そもそもそのへんの語り全体が妻の見ている地獄という解釈もあるんだろうけど……(でないとなんで語り手がこんな詳らかに知ってるのかが説明できないというのもあり)
「牛乳を含んだ雑巾」みたいな独特の比喩から小林節を感じる。
SFってガジェット自体の新規性や利便性から話の筋を作るというのもあるんだけど、そういう未来を描くことで(かえってその迂回が)現在に通用する倫理とか問題意識を切実にさせる側面もあるんじゃないか、みたいなこと考えることがあり、これはすごくそれよりな感じがします(感の想)。時代によらず共感しうるものだったり、いま揺れている倫理に地続きの問いだったりが中心に据えられている。んじゃなかろうか。
「あなた」の作る地獄(への道)を「無関心」で舗装していたのは、むしろ妻のほうか(P79の後ろからL5、あるいは全体に漂うフラットな語り口から)? 舗装、とは言い得て妙かもしれない。その下に押しつぶされているもののほうをこそ俺はなんとなく想像してしまう。
妻の犯した過ちには子供の死と、ひょっとしたら、球獄とそれを取り巻く感情が関係している。いる?
平等であるというのは、ある意味残酷なことだ。だからこそふさわしいのだろう。意思が介入せず、全くぶれない罰を与える球獄だからこそ、罪の清算(救済)が可能である。それがどんなに償い難い罪だろうと、いやむしろ償い難いものであるほどそう感じられるのかもしれない。「あなた」による偏執的な研究の日々の傍で失われていったものがあるならば、それらの重さは球獄という完全性への期待に加担する。その信仰は、妻の中にも「あなた」の中にも、いつからかあるはずだ。
「神待ち」に関して
これから堕ちる地獄(世界)の創造主(=神)に「そこで待っている」という発言をしたことが、テーマに沿っている気がしたんだけど、どうなんだろう。
こういう発言にも妻の「あなた」への共犯意識が垣間見れるし、なんかやっぱり妻の罪の動機と球獄の製作って関わってるよね。そこをあえてすっぽり省いてる気がして。
脳波の逆位相を……という発想がよく考えたみたらどういうことだってところではあるんだけど、とくに瑕疵にらなないのはいいなというのがある
性的快感の逆位相=性的快感以外のすべてがある
妻がいない世界に生きる「あなた」=妻以外のすべてがある世界に生きる「あなた」
ということで、妻の地獄と、それ以降の「あなた」の生活は相似しており、このことがp.90「僕たちは二人並んで閻魔様に裁かれて、それから長い長い地獄に落ちるんだ」に繋がるところがうまいと思った。
細部
終盤で語り手が妻だとわかるみたいな仕掛けはやっぱりグッときちゃうんだよな
p80 パパ活やってて喫茶店のスティックシュガーパクる?と思って笑ってしまった
p81 京文線、なぜか印象に残る。急に架空の(だよな?)固有名詞が差し込まれるのが異質っぽいのかな?(ワイン、とか、省、とか、固有名詞が割と排除されている空気の中で)
「顔が見えていても私はいいんだけどね」「また来ても良い?」普通は、三倍払うと言われてそれに釣られてやってきた女は、こんな好意的な反応を返さないだろうから、そこに都合の良さというか、あるいは記録者による逆のバイアスがあるのかなとか思ったりする
p82「再び端末のキーを押下」エンジニアしぐさ
p84「君の身勝手な自棄で何人の未来を奪ったんだ」なにやらかしたの?
p.86「銀河犬」「(おばあちゃん)その辺で見ませんでしたか?」の台詞がすごく好き。小林さんは一作目からこの手のシュールさを志向している印象がある
記録の語り手が妻っていうのはなるほどねと思った
p.85「それから数年にわたって女はあなたの研究室に通い続けた」以降は、妻が罪を犯した後?
p.88「語りが過ぎた。ここで記録は結ばれ、以降は記録ではなく〜」記録3の後の最後の断章は、妻が地獄執行される場面であり、妻はその場面の記録を執筆できないということを意味している
p.89「私の心は現在どのレイヤーにあるのだろうか。」レイヤー?わからなかった
杞憂
一言感想
中盤からの加速感
これ絶対あれだろと思って読んでたのにやられた
デジタルタトゥーとかそういう意味じゃないけどわかる単語がずるいよな
インディアンのネーミングについて調べてしまった(おもしろい)
この手の一般名詞(?)をそのまま訳して名前として表すやつがなんか知らんが妙に好きなんだよな
ナツメもライチも中国原産っぽい?
原産というか縁がありそう
両方とも滋養強壮できるらしい
ちゃんと資料にあたり、ネイティブアメリカンの習俗とかJKリフレの店内の様子とかそういう細かいところをしっかりさせてて、小説の足腰ができている、見習いたいんだ……おれは……神は細部に……
SF的な理屈をいかに飽きさせずに読ませるかってところで、JKリフレとの強引な対応関係をつくる手つきがすげえ上手いんだよな
馴染みのある語彙に変な言葉を紛れさせて地の文で展開する、みたいな
オーバーロードが中年男性に……(さらにはそれがエルクに……)っていう絵面的なおもしろさと設定的な必然性を両立してるのとか、漫才っぽいプレイの流れのなかでちゃんと話進めるところとか
文化盗用とかアーミッシュへの皮肉っぽい視線みたいなのは前回の感動ポルノに通じるところあるよな
バトルシーンの手の込みようとおっぱいで窒息するくだらなさの融合だけで“勝ち”なんだよな……
もしかしてこれをやりたいがためにここまでの全部を作り込んできてないか!?!?!?
古事成語オチをつけてなんかやっぱネイティブアメリカンの伝承の話だった?みたいにするふざけかたも好き
あ、ここから怒涛のあれが来るんだって予感でわくわくしてやはり来て、凄かった。
SF的な設定、未来の世界での娯楽・趣味的的な観点がけっこうよくて
意図されたであろう魅力が初読で存分に伝わるつくりで、かつ細部に注目する部分がたくさん残されているのがめちゃくちゃつよい。
人物やガジェットのネーミング、その他取り扱われている文化へのリスペクトなど。
細部
p97「俺たちの世界の理にして〜」、読み返してみると、焼き脛は序盤からちゃんとわかって言ってんだな……
侍ミーて
「ひょっとするとお忍びで欲望を満たしにきた元老院議員の可能性さえある。」ここクソ笑うんだよな。千と千尋のあれかよ。
「あれこれ無駄な心配をする痴れ者をさして杞憂と呼ぶ習慣」これ文脈的に杞憂じゃなくてマウンティングベアって呼ばれるんじゃないの??
なんか笑った
略されて使用されていくうちに逸れていく、みたいな、なんかそういう言葉いくつかある気がする。いまは思いつかないけど
用語について調べて/考えてみる
赫の終端(レッドコーダ):ハンドラ族の長
赫は赤いこと、勢いが盛んであること。コーダは音楽で終わるあれ。なので日本語とルビは直訳的に対応しているっぽい。レッドコーダーだと、競技プログラミングのあれになる。プログラミング力が高いから長なのか?
ポアソンの分霊獣
ポアソン:名前。有名どころだと数学者? ポアソン分布の。
分霊獣:分霊は分け御霊。獣?
分霊という言葉のもともとの意味は、分け御霊ということで、コピーして増えるという意味の分けるなんだけど、作中でこの獣の動きとしては、流れを分ける、分配するという意味の様子。
っていうかロードバランサだよな? だからポアソン分布なのか! 待ち行列だから神待ちなんだ!(今更気づいたの俺だけか?)
待ち行列SFらしいということは垣間みえていたんですけど、まさかこんなん出てくると思わんやろ
杞憂(キユー)
杞憂は空が落ちてくることを心配した故事成語。カタカナでキユウではなくキユーなのはなにか意味あるのかな。待ち行列のキュー?
あー!なんで杞憂なのかと思ってたら、そうか、queueか!気づかなかった……
キューとかレッドコーダーみたいな二重の意味、他のやつにもそういうのあるんじゃないかと思ったけどわからんな
キノコジュース
一言感想
光――
初手「ふざけるなよ」と感想を書こうとしていたんですが、本人がふざけているつもりないとしたらめちゃくちゃ失礼になってしまうな、と口をつぐんでいました。やはりふざけるなよでよさそうです。
そういう意味では、我々としてはかなり楽しく読めるんですが、どこまで本気でやってるのか測れない距離の読者からすれば、読んでいて不安になる可能性もあるのかもですね
購入者の感想がたのしみです(なんなら自分の作品よりも)
ふざけどころの緩急がすき
ナンセンス漫画ってやっぱ絵があるからこそギリギリ成り立つもんなのかなあと思っていたところ、それを小説で成り立たせてる腕力がすごい
理路のつながらなさをゲーム的な世界観と苦しむ顔がかわいい女を好きな思い込みの激しい男とでギリギリもたせている感じというか、一般のナンセンス文学の退屈さを補う怒涛のクリシェというか
ほかの人のはそれぞれに「自分もこういうのできるようになりたい」という部分があり、その一方で「だけど本当にそれが書けるようになることを自分は求めてるのか?」という立ち止まりもあるなかで、国戸さんのは心情的に共感みがすごいんだよな。「これをやりたいし、これをやればおれのやりたいことができるのか!」みたいな
好き。酒呑みながらブコウスキー読んだときとおんなじ仕合わせな気持ちになる作品。
実際完敗した感じはあるんだよな。旋風こよりを前にした上矢あがりみたいな。
国戸さんの料理好きな部分が出てるのか。登場する食べ物飲み物が気になる。苔とか。
笑えすぎて本当にずるい
細部
すべてが細部なので読みながら挙げていきます(正直一文一文挙げてきたいところはあるんだが……)
そもそも冒頭の大剣のくだりからしていきなりバカにしてて、そこから「エロい体」の「悪魔系の魔物」が出てきて(系ってなんだよ)、ハートがパチン、そして光——の畳み掛けで完全に引き込まれちゃうんだよな
本当に最初の3行ですごいじわじわきたところに「セクシーで人間と同じ形状をしたエロい体の悪魔系の魔物」でトドメ刺されるんだよな。笑えすぎる。
くっそお、俺はこいつが好きだ
「大型魔物」、「の」を入れないのが良い
最強の二人のもう片方、だれだっけて
双剣を捨てる言い訳から店主を攻撃して半殺しってところまで一文一文笑いどころしかない
全体的にそうだという気もするんだけど、とくに「ルシエは用心棒で〜」からのくだり、なんか妙にサガフロ2を思い出したんだよな
キノコジュースのくだり正直まったく不要で、リアリティを増すための習俗の描写を馬鹿にしまくってる感がある
そういう意味ではその前の鴻上さんの緻密さと対比的でおもしろいな
「戦闘で、全力でしゃべってるんだと感じた」突然詩的になるな+ペンダントのくだりの思い込みの激しさ
いきなり世界が壊れだしてから第三世界の長井みがこれまでにも増して、ちゃんとゲームの世界なんですよという無用の目配せに笑ってしまうんだよな
素直に強く反省する主人公
p136の唐突な暴力描写の投げやりっぷり
「まさか点滅して消えるだなんて」ほんと好き
「その勢いは凄まじく、まるで矢のような勢いで飛び込んで来たのだ。」ここも好き
ひかりごけをいきなり食って、しかも飢えた人間へと連想をつなげるのをやめろ
もうこのあたり完全にゾーン入ってるんだよな、一文一文が常に笑える
「強い恐怖は、それまで持っていた弱い恐怖を克服する」の決め台詞感に至るまでの思考回路がくだらなすぎる
玉ねぎの連想から無理やり涙につなげて、象徴にもなってない象徴を引っ張り出したうえで「確かに」と結論づけさせるのすごすぎる
「過去の出来事が現在の状況を暗示している」みたいなありがちなアレをばかにしてる
いきなり寝ている、いきなり寝るな
「すると〜」からの段落の描写の雑さが主人公の現実認識の雑さを象徴しててめちゃくちゃいいんだよな
ダグラスの登場あたりからやにわに話が盛り上がるのだが(そもそもこれで盛り上がってる感がちゃんと出てるのがまずすごい)、インベントリがいっぱいなことを心配したり速い虫の話をしたりさらには親の回想がはじまったりしてこいつ集中力がなさすぎないか?
とても速いなにかしらの虫ってなんなんだよ、ほんとに。何回読んでも笑ってしまう
でもなんかちょっとかっこいいんだよな
p140からのなんかいいこと言ってる感の空虚さがすごいし、そもそもなんでダグラス現出してんだよだし、それらすべてが学校の机でガタンの恥ずかしさとなんかしらんが妙にリンクしてる感じがして凄みがすごい
「あれ、これだいぶ前にもやらなかったか?」で突然我に返って、読んでる方も一瞬我に返り、ページをめくると最終ページの登場である
「苦しそうな顔が〜」で最後までふざけて、ロケットが開くのもなんか勢いで、それから光——ではないんだよ
まさしく腕力
リュシー (Lucie)は、フランス語の女性名。 ラテン語の男性名ルキウス(Lucius)に対応した女性名ルキア(Lucia)に由来し、『光』を意味する。
蟹と待ち合わせ
一言感想
マァンドリン
わりと文章が硬質なんだけど擬音語擬態語とか、こういう音声的な話を印象的に使ってくる印象がばななさんにあったけど今回それが強まっている気がする
いつもより書いてて楽しそうな印象をうけた
どこかでも書いたがばななさんの導入いつもよいと思う(導入以外が、という話ではなく)
今作はわりとエキゾチックなんだよな。キャノンビーチの鳥居を蟹がくぐる光景がエモい。
全体的にアルカイックなのは意識の誕生以前の世界への回帰だからか。
おなじ文献に着想を得てるのに杞憂との落差よ。
御神体フェチ
毎回SFギミックがハードコアではあるのだけど今回もそうで、そのうえ↓の書き手の感想にあるとおり、実際書き方がより挑戦的になってる
んだけど、それなのに!夏の島のバカンスの雰囲気に包まれててめちゃくちゃさわやかなんだよな、なんなんだよ
そう、すごくさわやかなんだよな……本当に
ずっと空と海を描いていて、そのうつくしさは質感としては憧憬に近いんだけど、ラストで急にその突き抜ける青さが手元に戻ってきて調和するのがすきなんだ
人類補完でなにが起こるかのところにこの回答持ってきたのは(↓で書いた情報の出し方のおかげもきっとあるんだけど、個人的な考えとしても)個人的にはめちゃくちゃ納得感がある
収録作のなかでもアジテーション的で、わりと全体通してゆっくりアジってくるので「たしかにそうだよな……」みたいな納得感がある。あるよな?
「鯨」で強めの主張をしてからの「石球」での転調、そこからラストの「蟹」で落とす流れがきれい
というか、全体的に情報の出し方のコントロールという基本ががうまいんだよな。我慢できなくて設定語りしちゃわない?おれは我慢汁出ちゃう!
細部
ちょっと入り組んでいるので整理を試みます(みなさん適宜修正してくれ):
人類
全体と言語野を共有している
読む限り電脳である以外、形としては「普通の人間」でよさそう?
現代から100年後が舞台であること(そう遠くなく、まだ最後の電脳化が終わって間もない)、人間の肉体として考えて不自然な描写が出てこないこと
もし「異形」であるなら、相応の描写があっていいはず
自然な人間の形であるからこそ「四本足」や「七つの目」という描写が活きているんじゃないかと思って
しかし、なんでもいいというのも、この話の主題のひとつだ
「アラスカやシベリアの軍事拠点と並び、地球上で全住民の接続を完了した最後の地のうちの一つだった(P152)」
語り手たちはまだ完全に統合しておらず「人間らしい」雑念に溢れている(ように語っている、が)
笠木
御神体「ヘイスタック・ロック」
「キャノンビーチ」
笠木グループ:腕が各2本、脚が各2本の3体か
彼らの姿を想像することにあまり意味はなさそうだがいちおう
肉体(?)の数と一人称複数形のバリエーションの数は一致しない
p146で「三つの肉体」とあるから上記の解釈をしたんだと思うけど、最初読んだときそう読み取っていなかったのでなるほどと思った。何故かはよくわからないが、6本腕(兼ねる、脚)がある物理的には1つの塊を最初イメージした。p145で「七つの瞳」(3では割り切れない)とか、「三つの声、四つの声」とか書いてあるのを読んで、あまり整合的にわかりやすい体の形をしたものが何体かいるみたいな状況じゃないんだろうなと思ってしまったので。
でも油圧ショベルを操縦してるから、人間みたいな形をしているのだろうか(人間向けの油圧ショベルなのかどうかは定かではないが)
瞳のひとつは「対流圏から熱圏にいたる範囲を巡航する種々の飛行撮影機と衛星によって構成された視線(P163)」とのこと
なるほど!!
どうも彼らは記録をしているらしいことがわかる
マンドリングループ(たぶん)とは異なる一人称複数的な主体を維持しており、(一方的であれ)独立性を保てるらしいことがわかる
性交は非対称的な行為であること
「私たちは背中が三つある獣(P147)」すごいな
マンドリン
御神体「鯨→海自体へのイメージ」(仮)
マンドリングループ:腕が計6本、脚は計4本
……とあるけれど、海岸を歩んでいない2本があったりするかもしれないか
人類全体の意識(というべきではないかもしれないが)が共有されており、各々の肉体は物理的な入出力器官として位置付けられている、入れ替わることもあるていど自由っぽいことがわかる
「四本の足(P150)」という表現、ひとりはかならず共用スペースで開発をこなしているという描写(ここすき)
「肉体と精神の求めに応じて」とあるので海岸を散策する肉体も実際に交代してそうな雰囲気がある
「巨大な一つの意思たる海、それを身に纏う美しい惑星(P154)」(『ソラリス』だ)に自分たちの集合知としての存在を重ねる
パレイドリアがそれなり大事そうな概念として導入される
大戦があったこと、舞台が太平洋の群島であることなど、若干の歴史や場所の情報
環礁・核実験・地形などの情報からビキニ環礁だと思われる
鯨グループ:7つの眼
あとの「蟹」を読むかぎりでは笠木グループと同一であると思われるが……
パレイドリアの話の続きとして:自他の境界がない(このへんが神々の沈黙っぽい)→パターンを形作ることができず、生の感覚(?)としてしか受容できないみたいな話になってくる(現代的に見れば統合の失調ではある)
人間の意識(?)が完全に同一化するまでの過渡期らしいことがわかる
石球
御神体「石球」
「2121年9月のアラスカ」と明確に述べられている
時系列的にはちょっと前のように見えるが、正直よくわかってない
夢:イリアスっぽい描写
このへんも神々の沈黙で、ゆうたら「自他の境界がない、昔バージョン」の話
「開いた」球
視覚的な描写ができない、よね?
笠木グループっぽい
7つのうちのひとつの瞳が別の夢を見たらしい
俯瞰することの話ふただび
ここまでときどき出てくる語りのアップロードなどなどの話から徐々に彼らの生態の全体像が見えてくる形になってる
小さなボートのなかに女
「人類すべての言語野がつながったのが、いまからちょうど半年前(P152)」で七つ目の瞳は「一年以上にわたって(P160)」漂流していた女を見ていた(という夢を見ていた?)
P158で大地が揺れたことと関係がありそうなんだけど
鳥居をくぐる。今まで、あえて鳥居をくぐることはしなかった(P161)
純粋な観測者であるはずの7つ目の瞳が女をとらえて震える
「間近で見た御神体の岩肌は、海鳥の糞にまみれて白く汚れていた(P164)」は単純に美醜の描写を行ったり来たりすることで対象の存在感が強まるという効果もあるんだけど、もしかしたら「岩→女」への神性の移行ともとれる
女は一人称単数でしゃべる
濃い日焼け、脇毛ぼうぼう、乳に蟹
その前の段落の「あたしはようやく目を覚ます」の主体がちょっとあいまいで、おそらくこの女なのだけど、どうもここまでの一人称複数であった人間たちのうちの一個体のようにも読める……読めない?
むずかしい……最後の台詞の読解にかかっている気がする
ここで個としての人間が復活しているらしく、たしかにしているっぽいのだが
システムの「手足」に回収されつつある在りかたを、独立した「動物」のほうに引き戻してくれたらということなんだろうけど、この言いかただとそういう流れは止まらないと展望している
しかし七つ目の瞳のほうは、純粋な観測者としてあるまじき挙動をしていて……
もはや個を剥奪された端末になりつつある人間から全体への、人間性の逆流? といえばいいの��?
鳥居(文脈から切り離された木一般の意味が異邦で再構築される)というのが、いや鳥居に限らず漂着物の再構築などが(マンドリンもそうだ)、女の登場と構造的に対応しているように思う
単純な近似ではなく、その異質さを強調するための
イリアスパートの「怒り」は、システムに回収されつつある生の叫び(全体的な語りから読み取れる)に沿っている気がする(捕らわれたクリューセーイスの奪還と、漂着した「女」の物語的な関係やいかに。未読なので詳しくはわかりません)
鯨も同様、またソラリスの話も寓意に富む
女、オフラインなのかな(最後の台詞からははっきりと推測できない)
書こうか迷ったが、もしかしたら「正体」があるんじゃないか
P150の環礁・核実験・軍艦というワード(七つ目の瞳では観測できない海底)
ビキニ環礁のクロスロード作戦
鳥居への祈りから、日本の軍艦を連想
クロスロード作戦で沈没した日本艦は長門・酒匂
軍艦の擬人化と言えば艦これ・アズレン
双方のキャラクターの特性に照らす
「あたし」という一人称と「ささやかな乳房」という情報
「酒匂」ちゃん??
艦これの話か?
なんかこうもっとロジカルに導きたいんだけど、まだひらめきに近い
でもこう読むとすっと入ってくる描写とかある気がするんだよ
海への柔らかい執着とか、肉体の話とか
深海棲艦説としか思えなくなってきた
あー、なんかそっちっぽい!
最後の台詞がわかった気がする
元の肉体(艦)が(七つ目の瞳以外に)憧憬?をもって観測されつづけたことによって顕現できた、みたいなことか?
どうなんや
元あたし(傍点)じゃん?
いくつもあった「すれ違う」描写、しかし最後に「越境」して交わり、岐路に立つ!
つまり女の漂着は人類にとっての“クロスロード”だったんだよ!!!(キバヤシ)
ブロックバスター
一言感想
コインを振る。裏。←かっこいい
まったくわからないんだけど、いつもよりわかるよな
Cの盛り上がりがBとDのクライマックスと呼応していく感じが好き
読後感すごくいいからやっぱりこれ最後配置で正解なんだよな
津浦さんの作品一番難解なんだけど、なんか童話的な柔らかさがあるんだよな
ポリフォニック(ね群メンバーの作品は全体的にそうかもだけど)
こーしーもう一杯
王の祈る姿が比例して増えた←感謝の正拳突きしそう
細かな表現のかっこよさはもはや言うに及ばずなんだよな
Aの語りに出てくるモチーフの並置の伸縮自在さとか
あと「その大きさはもはや比喩の範疇を超えて唯一だった」がめっちゃ好き
挙げてくとキリがないのでやめます
細部
こっちもまずは整理してみる(修正求む)構成:4幕。
(1) p.168「「世界」という言葉がきらいだった」
(2) p.171「「世界」という言葉は、ずっと昔のあいまいな約束だった」
(3) p.174「「世界」という言葉は、その実なにも説明できていない」
(4) p.177「「世界」という言葉が薄い殻から芽吹くとき、その平熱の期待を逃してはならない」
語りの種類:5種類。
A:ほかと同じ明朝体のやつ
各挿話の最初に置かれ、「「世界」という言葉」からはじまる
p.168は病院に行く(お見舞い?)シーン?
p173「恋人の手」と「犬のクソ」は素晴らしいものと価値のないものを表しておりそれらを混同しないとみんな言いはるんだけど実際には紙一重だ、みたいなことを言っているように読み取れる、一方でp174では「生きている私たち」の強調によって、両者はいずれも生命を示しているというふうにも止揚されてくる
p.177「意味のある対象が〜
B:丸ゴシックのやつ
母を知らず、物語を作るハルと、魚から這い出したところを見つかった、八つ目の毛玉のキャット
八つ目!魚から!Cの「ものども」あるいは王だ!
母を知らないっていう宣言的な言い方がDとの関係というか、そういうものを感じる
p171「私は無垢を演じているのではないかと~」からも、直截的にはそういう読み方が誘発されると思った。Dの母との問題を無視した空想の世界。p171の描写は作り物感を補強している。p172「自身のスペアを要請」
世界の果てでコインを投げる
世界の果てが出てきて殻を破るって実質ウテナじゃん
p.180「あるいは誰かのその前駆が私と私の世界を作ったのだとしたら〜」エフェメラルな雰囲気がする
最後に揺れて、そのあと魚、でもって「彼」は(世界の)棘を持つ、(Cの)大亀だわな…
C:教科書体(?)のやつ←例のクレー
彷徨し、「世界の棘」を持つ大亀、王とものども
p.183より、ものども(たぶん王も)八つ目である
最後、魚がめっちゃとんできて世界の殻が壊れる
p.183Bによれば、Bにおける「物語」が世界と同一視できそうではある
D:薄めの丸ゴシックのやつ
現代劇っぽさのあるわたし(空想が好き、大学は文学部、就職に困る)と母。二人は折り合いが悪い
p178「世界に目を向けて」という母親の言葉とそれに従わずに目を閉じる私。「世界」という言葉への反発はAにつながっているように思う。
目を閉じて以降、空に魚が出現し母が消えるので、ここで世界に背を向けたように感じられる。というかp182のBにシーン的には合流しているように読める。丸ゴシック繋がりもあり。
ふと思ったがここの「わたし」が神待ち行為を行なっていた可能性があるぞ!!!!(ないです)
最後、やっぱ空に魚(バラクーダ!)が出現する。母はいなくな
E:薄めの明朝体のやつ
わたしと「彼女」(母性を感じはする)、あやとり
p.174「わたしは彼女の暇潰しの相手に過ぎない」が、その前のp.173B「気晴らし」につながらなくはなくて、そうなると物語自体ってことになるのか?
p.183「名づけたのは他でもない、わたしだ」。「世界」を?「世界の棘」を?
「ふだん浮遊している〜彼の棘はもたらす」らしいぞ!(だいじそう)
ストーリー性は希薄で、間投される語り
p.183、やっぱ魚は大亀の斥候なんだよな
あ、ここに寝室(Dの末尾の舞台)出てくんじゃん
あえて階層構造を仮定するなら、基底から順にD→B(Dのわたしの空想あるいは物語)→C(Bのハルの物語)で、大亀による崩壊がC→B→Dと還流してるように読めなくはない気はするんだけども……(BとDは……つーか、いうたら全部上下がなく並列でもいけるか)。で、それで世界がつながるのはわかる。じゃあ「その外に残された」の外って?(火じたいは王の演説にも出てくる)
レイヤーを想定しちゃうのは悪い癖だな。読み返してたらあんま上下関係ない説の方が強まってきた
自分だったらレイヤーを想定して書くのだろうが、多分作風的にはレイヤーとかじゃないんだと思う。しかし���互の関係性とかが変奏していく感じがあって良いんだよな
テーマについて
神待ち
神の裁きと訣別するため:自分を負かす誰かを待っている→勝って神の不在を証明
山の神さん:神待ちアプリ
囚獄啓き: 「地獄とは神の不在なり」なので、不在なんじゃないかな 
杞憂:中年男性(世界を維持するための計算資源→神?)待ち、待ち行列理論
キノコジュース:ルシエが宮殿で完全性を持つであろう存在を待っていたこと
蟹と待ち合わせ:蟹待ち
ブロックバスター:亀待ち
むりやりまとめると、神待ちの「神」を、原義側に寄せた、圧倒的なものとか完全なものとかでとって書いたのが多数派、という感じだろうか
とどのつまりは祈りだ。
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hitodenashi · 4 years
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28/海に屍と濡羽菊
(SILENTにおける全てのネタバレが存在します)
(2021年7月某日の話)
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 きっとそれが黒い大輪の菊に見えたのは、炎天下で首裏が焼かれる感覚と、足首が波に冷やされる感覚が起こした倒錯のせいなのだ。
 波音にのって、生ぬるい潮風が鼻先を撫でる。七月の海辺、日差しは朝だというのに既に強い。これが浜辺いっぱいにうざったい椰子の群れでもずらりと並んでとかいるのであれば影ができて話が別なのだろうが、本土の海岸でそんな植生は見たことがない。精々がシュロ、或いはマングローブ。それがあるにしても亜熱帯の地域だけ。こんな東海の片田舎の海辺にそんな耐塩制植物の群れが生えているわけもなく、よって首筋は陽に晒された結果じわじわと焼かれている。  七月、朝の日差し。生えかけの入道雲が山並みに沿って起き上がっている。  フィールドワークは私の日課だ。本業と言ってもいい。海洋生物群の調査、兼磯釣り、兼浜辺散策。SILENTからの任務が特にない週、そのうちの数度はフィールドワークに出かける。部屋に閉じこもって研究するのも良い――特にクソみたいに暑い日は――が、自分の分野は実地でのデータを得ないとまずはじまらない。釣りや磯漁りは趣味のようなものだが、得られないものがないわけではない。魚はおいしい。自分で捌いて食べるものはもっと。  だからその日磯に向かったのは偶然であり、運命だった。竿先の糸をのんびり垂らしているのにも飽きて、ぶらぶらと向かった先の潮だまりはすでにぬるくなっていた。岩場いっぱいに磯の匂いがじらじらと立ち上り、鼻の奥に潮を塗り付けてくる。  岩礁を二、三歩海側に跳ねるように歩いたところで、波打ち際になにか黒いものが打ち上げられているのが見えた。大輪の花のような黒い何か。  それはちょうど岩礁に乗り上げたような格好で岩に引っかかっており、波が何度か柔らかくさ���って行こうと泡を投げかけていたけれど、黒い大きな花弁はふわふわと濁った泡の網の間にゆれるばかりだった。  一抱えもあるそれをぱっと見て、私はそれを海中に落ちた菊のようだと思った。細長く薄い花弁は濃い青の上に艶をもって浮かんでおり、波に揺れてふわふわと佇んでいた。  岩のふちには近づきすぎず、タモ網を伸ばしてそのかたまりを慎重に掬いあげると、確かな肉の重さが手の平に伝わってきて目を見ひらいた。やがてそれが大輪の花などではないことに気が付いた。それは、大きなカラスの亡骸だった。 「……なんで、海なんかに」  水を含んだ体を網から外して、抱きあげた。その拍子に翼がだらりと垂れ下がり、屍はいやに大きく見えた。  死んでしばらく経っているのか、からだは硬直が解けて僅かに柔らかかった。炎天下の潮水に晒されていたせいか微かに肉が生ぬるい。羽は潮水にもまれたのか一部があちこち変な方向にねじれ、痛んでいた。  頭部の形はあまり見慣れないもので、くちばしの形はハシブトガラスやハシボソガラスにしては整っている。在来種でないことは一目で解った。喉の羽毛が逆巻いており、濡れたせいでいっそうオパールのような七色に艶めいていた。彼は、ワタリガラスだろうと思う。北国の鳥であることはたしかで、どうしてこんな真夏の、よりにもよって辺境の海辺なんかに。  私は思わず周辺を見渡した。カラスの群れはどこにもいない。ざあんと波が岩場にうちつける音ばかり轟いている。沖合からミャウミャウとウミネコの声がした。背後を仰げば遠くに鳶の影が見えた。黒い翼は、案の定どこにも飛んではいない。  羽織ったパーカーが濡れるのも構わず、私は反射的にその遺骸を抱いていた。胸元はすでに水を吸い、じっとりと布がよれている。濡れた肌に海風が吹き付けてようやく私は亡骸の冷たさを感じた。翼の形が崩れてしまわないよう、慎重に彼の��を折りたたんで抱きなおした。  若い個体のようだった。堕ちてしまったにしては外傷はなく、きれいな体をしている。岩礁に打ち上げられたときに擦れてしまったのかくちばしの端だけが少し欠けていた。瞼はぴっちりと閉じられて開かない。潮だまりで水浴びをしようとして、波にさらわれてしまったのだろうか。こんなところで、一羽きり、誰もいないところで。  日はじりじりと首を焼いている。太陽は中天に近づくにつれいよいよ勢いを増していた。ワタリガラスからは、まだ死臭がしなかった。  私は汐で痛んだ体を抱きかかえて車に戻った。急いでトランクからクーラーボックスを取り出すと、黒い遺骸をタオルと防水シートでくるみ、氷の内側に埋めるようにしてから蓋をした。内径90センチのクーラーボックスは彼の尾羽を折らないぎりぎりの大きさだった。それから磯に戻って、バケツの中に入ったイサキ二匹をしぶしぶ海に放流した。銀のうろこがやがて海底に沈んで見えなくなったところで、車のエンジンを掛けに戻る。時刻は九時四十分を指していた。普段家に帰るにしては、あまりにも早すぎる時間だった。
 家に着いてまず行ったことは着替えることでもシャワーを浴びることでもなく、亡骸の洗浄だった。石鹸水を含ませたタオルで綺麗に全体をぬぐう。全身潮びたしなので、羽の隙間や翼の関節、足のつけねまで塩を取り除くように丹念に手入れした。  このとき微かに腐敗が始まったようで、肉の解けるにおいが作業場に籠り始めていた。過剰に冷やした暗室はばかみたいに涼しくて、私の乾いた足には砂がまだまとわりついたままだった。  翼を開いたり閉じたりしながら、写真を撮り、記録を付ける。体長79センチ、翼開長150センチ、オス、年齢不明だが二歳程度、くちばしに微細な欠け。  同定にさほど時間はかからなかった。確かに彼はワタリガラスだった。紙面にCorvus coraxと走り書いて、まじまじと閉じた瞳を覗き込んだ。東海の沿岸部にワタリガラスが飛来したことはもしかしたらどこかを探れば履歴が残っているのかもしれないけれど、私は一例だって知らない。不勉強を嘆くべきなのだろうか、それともこのようなイレギュラーに知識なしで遭遇したことを僥倖と思うべきなのだろうか。  慣れない夏の、冬のそれとはまったく様相の違うぎらつく太陽の下、ふらふらと一羽(ひとり)でこんなところまで翼をはためかせて飛んでいたのであろうことを思うと、私は自分の呼吸が浅くなるのを感じた。唐突に両の肺が痛んだ。  石膏粉をはたくと、まるで埃をかぶったように姿がみすぼらしくなる。水気をとってから一度粉を落とし、今度はまんべんなく駆虫粉をまぶす。潮ざらしになっているからそこまで虫はついていないと思うけれど、野生種はダニなどに食われやすいので丁寧に殺虫をする。毛の流れに逆らって粉をはたくと、時折やわらかな灰色の羽毛がふわりと抜けて私の鼻先をくすぐっていった。  粉をきれいに払ってから、体を台の上で仰向けにする。私はその広い胸にゆっくりとメスを埋めた。正中線に沿う腹と胸をつなぐ場所に羽毛の無い部分がある。肌は柔らかな灰青色をしており、つぷ、と刃先を飲み込んだ。  腹部を切り開いて、こんどは首と両肩に向かって皮を剥いでいく。腹膜と皮下脂肪の間の腱を切るようにしてメスを少しずつ滑らせていく。皮が剥がれた裏側にミョウバンを刷り込みながら、肉の塊と皮を丁寧に分離させる。  かるく私の身長ほどはある両翼は大きく、肩の骨もそれに見あって立派だった。骨を折らないように慎重な手つきで関節を根元から抜く。くちばしの真下まで慎重に切れ目を入れ、頸椎と食道を分離させる。思っている以上に綺麗に骨が抜けたので、骨格標本も作れるかもしれないとふと思い立った。喉の羽毛は切り開かれてもなお逆巻いて、玉虫色の渦のようにきらきらと光っている。ただ、きれいだった。  白い脂肪を掻き出しながら、ゆっくりと背側を剥いていく。首と胸を繋ぐ筋を切り落とし、服を脱がせるようにして皮を裏返した。私は彼を暴いている。  内側の肉たちは思っているより静かだった。腹膜の内側でころりところげるのに時折どきっとするけれど、それらは存外おとなしく、じっと皮が分離していくのを見つめていた。腐敗のせいで肉は少しだけ酸っぱいにおいがした。夏は足がはやい。もう少しはやく見つけてあげればよかった。それでも潮溜まりより、ずっと腹膜は冷たかった。  私は無言で皮を剥ぐ。やがて油脂腺の油でメスがどろどろになった。尾羽の付け根を切る。綺麗な濡羽色をしている。一つだったからだと内臓が分離していく。  弾力のある腹膜ごと内臓を左手でそっと支えると、指の腹が肉に埋もれて脂肪で濡れた。人の肉もこれくらい柔いのだろうか? 無心で皮を剥ぐ。やがて直腸を総排泄孔の手前で切断する。鉗子で先端を抑え、静かに抜け殻から肉を引き抜く。アルミトレイの上に乗せられた体内は、羊膜が破れていないままの胎児にも似ていた。腹膜を透かして素嚢が見えている。胸でようやく抱きかかえられるほどの大きさだから、人間の嬰児よりは少し大きかった。  まだ翼と脚と頭の肉が残っている。肩口から皮を裏返しながら肉を削ぎ、慎重に骨を抜いてはホウ酸の粉をはたく。代わりに針金の骨を入れて翼を固定する。  学術用の剥製にしたほうが楽なことは解っているが、立派な体なのだから本剥製にしたかった。腿の肉を掻き出して骨を抜く。上体に再度手をのばす。キジやサギにくらべ、首が短いカラスは頭骨を剥ぐのがやりやすい。首を裏返す。賢い頭蓋が剥き出しになり、隙間から脳が見えた。  眼窩にピンセットを差し込んで視神経ごとちいさな丸い眼球をずるりと抜き出す。黒曜石のような、小さくて綺麗な黒い色だった。あらかた顔まわりの筋肉を削ぎ終えたら、最後に脳を掻き出す。針に通した糸でまんべんなく、こそげとるようにさらう。  剥製を作るとき、頭骨だけは皮の内側に遺しておくことになる。余った肉を削いでいく。ミョウバンとホウ酸粉を丹念に塗りつけて、脂肪を慎重に削いで、最後に骨を拭って除肉は終わる。  抜いた骨たちは別のトレイに置き、皮を乾かしながら一度休憩をとった。午前中から作成を始めたのに、すでに日暮れに近い時間になっている。集中が切れたせいか唐突に異様なほど空腹を感じた。台所にいくと、妹が作りっぱなしのサンドイッチが冷蔵庫に放置されていたので勝手にいただく。クリームチーズが塗ったくられていることだけはとりあえずわかった。やはり不味い。おそらくあいつは料理の才能がないのだろうと結論をつけて、胃にパンを落とすことだけを考え、口元をぬぐった。皿を洗ってから作業部屋に戻る。  皮が変に縮まないうちに形を整えなければならなかった。翼などの一部を除いて内容物をあらいざらい引き抜かれたからだは二次元のように平らだ。骨の代わりに針金を、脂肪の代わりにわたを、臓器と筋肉の代わりに綿(めん)を入れ、生前の容貌を再現していく。そこに魂が宿らないことは知っていても、還ってこないことはわかっていても、可能な限り精巧なすがたを作り上げたかった。生きていたということを遺したかった。  そんなこと誰に頼まれたわけでもないのに。  そうやって作業に没頭し続けて数時間、すでにとっぷりと日が暮れ切った夜半にようやく剥製の全体が整った。切り開いた場所を簡単に縫合して、形が崩れないようにガラス棚の中へ保管しておく。  そこで初めて息をついて、ガラスの向こうに閉じ込められた濡羽色のきれいなからだを眺めた。死体とは思えないほど美しいそれは、しかしどうしたって死んでいた。からっぽのからだ。からっぽののうみそ。動かないつばさ。欠けたくちばし。  飛んでいるときの姿を知らない私にとって、その翼がどうやって風を切るのか、瞳はどう海を映したのか、止まり木をどうしならせるのか、梢と尾羽の擦れあう音がどんな高さなのか、それらのうち一つきりさえわかることはなかった。  私は彼を知らない。死体はもう鳴き声の一つも上げない。  恐る恐る手を伸ばして、くちばしの先から根元までをそっと撫でた。なめらかなくちばしは、しかし欠けた部分だけがざらついていた。あごの付け根を軽くさすって、そっと手を離した。ガラス戸を閉める静かな音が濃い潮の匂いに染まる部屋のなかに響いて消えた。私はアルミトレーの上に放り込まれた骨々を溶液に漬け込んで、部屋の電気を消す。
 彼の剥製を教授に譲ることにしたのは、研究室で暇を持てあましてパソコンを抱えながら遠心分離機とにらめっこしていたときに教授が構われたがりそうに話しかけてきたことが発端だった。会話の中で駿河湾の話になって、不意にこの間ワタリガラスが飛来していたことを思い出したのでそれをいうと、彼はひどく興味津々にその話題に首をつっこんできた。 「飛来、って言っても、拾ったのは死骸ですよ」 「どちらにしても珍しいことには変わりないよ。剥製にできるほど状態がよかったということでもあるし」 「トキやらなんやらだったら生息域のマーキングに使えますけど、ワタリガラスですよ。北海道にでも行けば冬場死ぬほどいる」 「はは、謙遜するなあ。そういう珍しいものを珍しいと理解して、適切に判断、処理できることを褒めているんだから、素直に受け取れば良いのに。とても珍しいことだよ、私も直に見たかった」  謙遜なんていわれても、私はみつけただけであってここまで飛んできたのは彼自身である。僅かな空しさを感じて私は返答に困り、「はあ」とだけ零してまた遠心分離機の液晶パネルを見た。残り時間はまだ二分もある。この後もう一回遠心分離をかけないといけない。パソコンの画面と液晶パネルを無産的に交互に見てから、ぼんやり口を開いた。 「差し上げましょうか、剥製。気になるのなら」 「え、良いのかい」 「別に……。それに作ったのはいいですけど、家にあったって、管理しきれないですし。本剥製に仕立てちゃいましたけどそれでいいのなら」  どうします。と聞くまでもなく、彼の返答は「勿論」だった。研究室に飾ってくれるのであれば、虫に食われることも、腐敗してカビだらけになることも懸念しなくていい。四角いガラスケースの中で、作り物の止まり木に掴まってはばたく直前の格好をしながら、朽ちるまで永遠の沈黙を貫いていることができる彼のことを想像すると、安堵の隙間にどこか血の匂いのする溜め息が滲んだ。  教授は別れ際に、私に向かってこう言った。「そもそも、君がしっかり作り上げる本剥製自体珍しいから、それがよほどきれいな個体だったのだろうなと気になったのは否定しないよ」と。
 その日家に帰ってから瞳に埋め込むための石を取り寄せることにした。実のところ、本剥製はまだ完成させていなかった。けれど他人に渡すのであれば面倒臭くとも仕上げをしなければならない。私は剥製職人ではないが時間をかければそれなりのものは作製できる。性格ゆえに、作りきる根気が滅多に出ないだけであって。  やることを整理する。まずパーツが届く間に、ポーズを整えて、縫合をしっかりして、毛並みをもう一度整えて。そうやって手を尽くして、ガラス越しに見る誰の目にも君が凜々しく見えるように。  だからこそ二も三もなく、彼の眼窩にぴったりな黒い瞳を探すつもりだったのだけれど、どうしてかふいに私の無意識が抵抗して、勝手に動作の主導権を握った。腕は勝手に、月色の丸い石のページを表示させていた。  数秒、その画面を見て固まる。まぶたの閉じないくぼみに嵌められた良く晴れた夜半の空のようなそれを脳裏で一瞬再生してしまい、引き攣るように笑って無理に頭を振った。濡羽に金の目。その文字列が、文字列以外のイメージに行きつかないよう強制的に思考の根をシャットアウトして、私はページを反射的に閉じる。その後は余計なことを何も考えず、黒曜石を選択してカートに入れるだけだった。だって、黒いワタリガラスに金色の目を持つ個体なんていない。 「きれいっつったって、そう見えてるのは多分、見てんのが自分だからですよ、教授」  誰に聞かせるわけでもない独白は部屋の中に溶かして、チェアをリクライニングぎりぎりまで傾ぐ。背もたれはギィ、と音をたてて軋む。LEDの柔らかな白色が、いたいくらいに眩しくて顔を覆った。エアコンの風が虫の声のように静かに空気をふるわせている。  夜の窓辺に、青白いシルエットのワタリガラスの骨格標本が静かに佇んでいる。肉と皮の一切を剥奪され、頭部さえもすっかり喪われたそれは、もはや私に何も語りかける言葉もなく、ただじっともう二度と手が届かない空を、ガラス窓越しに見上げるばかりだった。
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y24klogs · 4 years
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機工の街バルドラ
名無しさん、リア・シーちゃんといっしょ
アルマ:おかえりなさい。  今日はどうするの? クエストを開始します。 [冒険者手帳] を手に入れた。 ▶ヴェルディアス機工房   計測機器や魔法機工の基礎機構の生産を主に行う工房。  ここは一般向けに店頭開放や施設の一部が見学出来るようだ。
──線路の引かれた、長い大通りを抜けていく。 ──どこからか漂う潮の香り、微かに聞こえる海鳥の声。 ──この通りを真っ直ぐ抜ければ港へと出るようだ。 ──長い防波堤の続く道を抜けると、海岸が見えてきた。 ─── : (座り込んで人影を眺めている) ルーバン : (流木を何個か拾っている) ルーバン : ム……見世物じゃぁないぞ(拾っている所で視線に気付いた) ─── : ……(無遠慮) ─── : 何してるんだ、それ。清掃ボランティア? ルーバン : いいや。まーそういうのも頼まれればやらんでもないが。焚き木にするんだよ。 ─── : 焚き木。……野宿にでも使うのか? ルーバン : そうだよ。今日は残念ながら野宿なんでね。釣って来た魚でも焼いて食おうかと。 ─── : え……。街にも宿があるだろう? なぜそんな野生的な…… ルーバン : いや、あ~…… ルーバン : 宿に行ったんだが何か鍵が合わなくてな。めんどくさいし泊まるのは断って来た。 ─── : それはまた、何と言うか……大変だったな?(ちょっと笑ってる) ルーバン : よく考えたら別のに変えて貰ったら良かったんだけどな。ま、野宿は馴れてるし。魚もそれなりに釣れたから良しって事だよ。 ─── : ふふ。まあ、楽しそうで何よりだ ─── : むしろ、普段より豪勢な野宿かな ルーバン : この前は貝しか釣れなかったからな。今日は魚があるだけマシだよ。 ─── : 貝だけってのもまたひもじい……と言うか、野宿は二回目なのか? ルーバン : 美味かったが、アレばっかり何度もはヤダな。二回目というか、よくやるよ。気付いたら宿が埋まってることが多くてね。 ─── : ……(よくやるのか~……) ─── : 変な奴だな。運がないのか、なんなのか ルーバン : フフフ……こう見えて俺は運は良い。野宿してても今のところスられた事無いしな。 ルーバン : (謎に自慢気に話した。自慢することではない……) ─── : それは誇る事なのか?? まあ無事なのは良い事だけど…… ─── : いやでも楽しそうだしな、それはそれで幸せな事か……?(小声で何やら納得をした) ルーバン : ま、上手くやってるよ。君は何してたんだ。こんな夜の海で。 ─── : うーん、私は……散策ついでに酔い冷ましかな。酔ってはないけど ルーバン : えっ……素面なのに何の酔いを醒ますんだよ。 ─── : (それは本当にそう。)まあ、何となくぼんやりしたかったんでね。そしたら君が来た訳だ ルーバン : そんじゃ、そこそこ都会だから人に酔ったって事にしといてやろ。 ─── : ああ、それ良いね。今度からそれを言う事にしよう ルーバン : 使って良いよ。困った時の口実にぴったりだし。 ─── : 有難く参考にさせてもらおう。……もしかして君の常套句? ルーバン : (しまった!という顔で)マズいな。俺以外にも使う奴が出るとオリジナリティが無くなってしまう…… ─── : ふふ。もう遅いよ、聞いてしまった。(勝ち) ルーバン : 負けたな。新しいのを考えるしか無いな。 ─── : (後ろで凄い跳ね除けられている気配がした)その時はまた真似させてもらうか ルーバン : それなら真似しづらいくらい恥ずかしいヤツにしてやるか。(ちらっと視線を向けた。ものすごく、跳ね除けられている……) ─── : それ君が自分で言うって事だからな。(凄い、気配!) リア・シー : (魔道ビットに全身でしがみついている。 ルーバン : 今更恥ずかしい事があるか。君も同じ目見るんなら安い安い ルーバン : ……。大丈夫かアレ(しがみつく妖精さんを見つつ小声で) ─── : 君そういうタイプか。じゃあ真似はやめておくか…… ─── : ……(つられて見上げた。くっ付いている!) リア・シー : (魔道ビットに歯形が付くか試している・ ─── : いつか見た妖精。……大丈夫じゃなさそうだな、機械の方が ルーバン : 凄いな。う~ん科学と神秘の融合……(訳の分からない事を口走った) リア・シー : (*それはとても硬い! 非力な妖精では欠片も砕くことは出来なかった……。 ─── : ……ああ、確かに? ああいう組み合わせは他じゃ見れんな ─── : (機械が頑丈である事を知った) ルーバン : あ~あ~……見てるだけで歯が痛みそうだ リア・シー : くッッッ……強いんだぁよ……ッ! ─── : (戦ってる……) ルーバン : 頑張り続ければ勝てるかもしれないが――、いや厳しそうだな。 リア・シー : ふぅ……やれやれ、今日のところは勘弁してやるんだぁよ ─── : おや。何やら決着がついたらしいよ ルーバン : 今日の所は機械の勝ちか リア・シー : (とぼとぼふらふらと海岸へ飛んでくる。 リア・シー : む リア・シー : 貴様ッ! 見ているなッッッ!! ルーバン : いかにも……見てたぞ……っ! リア・シー : たこにも……見られてしまったんだぁよ……ッ! ─── : (滅茶苦茶元気そうだな……と見守り人になった) ルーバン : 海も見てたぞ。間違いなくね。 リア・シー : 大きな海のことだから、あーしのことずっと見守ってくれてるんだぁよ ルーバン : なるほど……そういう考え方も……賢いな君……(納得した。なぜ?) リア・シー : ごきげん……ごき! 名無しのfood! と人間さん! ─── : やあ、リア・シー。ナイスファイト ルーバン : そこの彼と一緒に妖精君の頑張る姿を見守ってたわけだよ リア・シー : 負け犬に慰めなど要らぬッッッ! どうせならあまあまがいいんだぁよ リア・シー : 人間さんたちは何をしてたんだぁよ? ルーバン : 俺は野宿の準備だよ。運悪く宿無しだからさ。 ─── : 散策。ついでに野宿の準備してる奴を眺めてた リア・シー : じゃあ、あーしは野営の準備をしてる奴を眺める奴をつつく奴やるんだぁよ! ルーバン : おっいいぞ。やってやれ。きっと喜ぶだろ。 ─── : つつかれるのか。それはちょっと勘弁だな…… リア・シー : 長剣を貸してほしいんだぁよ! ─── : (武器~~~) リア・シー : この浜にはエクスカリバー(枝)がないんだぁよ ルーバン : ムムム、これは結構重いけど……(ちょっと考え) ルーバンが[右手]の装備を解除しました。 ルーバン : よ~し貸してやろう。後で返してね(長剣を渡した) リア・シー : (妖精は15㎝ほどのサイズだ。掌に載せられる程度の妖精が剣など持てるはずもなく。 リア・シー : ぐえっ ルーバン : あっ リア・シー : (下敷きになり。砂に埋もれた。 ─── : あ。…… リア・シー : (犬神家。 ルーバン : 大丈夫か?ごめんな(長剣を取り上げた) ─── : 綺麗に埋もれたな リア・シー : (上半身が砂に、下半身のみが突き出ている。 ルーバン : ……(棒倒しくらいの慎重さで砂をはらっている) リア・シー : (妖精は非力だが頑丈なようだ。 リア・シー : (怪我もなく妖精の頭が出てくる。 ルーバン : お~良かった。生きてるか。 リア・シー : 生きてないんだぁよ、死んでないだけ。 ルーバン : 死んでないなら大丈夫だな。無事で良かった。 リア・シー : 危うくダイニングソーセージが必要になるところだったんだぁよ。 ルーバン : ダイニング……??何て?? リア・シー : ダイイ……シャイニングウィザード? ルーバン : ……………(考えたがよくわからなかったようだ。ポンコツ……) リア・シー : (砂を払いつつ羽を動かす。 リア・シー : ぺっぺっ ルーバン : ま~、無事なら良かったよ。会ってすぐサヨナラなんてなったらショックだ リア・シー : 大丈夫! 人間さんのこと、あーしは忘れないから! ルーバンが[右手]に[長剣]を装備しました。 ─── : (ちょっとぼんやりしてた)(回線) リア・シー : (砂塗れの妖精。 ルーバン : (剣を持ち直した) ルーバン : ム、そうか……この焚き木に集めた木で突けばよかったんじゃないか……(今更気付いた) ─── : (ぼやぼやしているうちに救出されていた)(枝、ある……) リア・シー : 賢いんだぁよ、尖らせなきゃ(使命感を帯びた瞳。 ルーバン : ほら使って良いよ(集めていた木の小さいのを寄越した) リア・シー : わぁい🎶 ─── : 大分活き活きしてるな…… リア・シー : (フードの人物の靴を貰った枝でついている。 ─── : (つんつんされてる!) ルーバン : (水の迫って来ない辺りに集めた木を置いた。火を起こす準備をしている……) ─── : (返り討ちのデコピン(?)をしようと手を伸ばし) リア・シー : (額で受けるでしょう。 ─── : (大分力を弱めて ピシ…… とした) リア・シー : (弱い音なのに勢いよく妖精が跳んでいく。 ─── : あ。(えらい飛んでいった) ルーバン : あっ、君やり過ぎじゃないか……?! リア・シー : (砂地を二転三転と跳ね上がり、犬の上を宙返りし、アクロバティックな飛行を繰り出す。10点。 ─── : いや。……そんなに飛ぶと思わなかった。…… ルーバン : 人間基準でだろ?大丈夫かなアレは ─── : 良い飛行してるな。(のんびり眺めた) リア・シー : もっかい♪もっかい♬ ─── : 悪かったよ、て思ったけど 平気……そうだな? リア・シー : (どうやら自ら後ろに飛んだようだ。 ルーバン : もう一回やってやれよ。楽しそうだ ─── : ええ……変なの……(言いながら同様に二発目!) リア・シー : (べちゃっと小波に落ちる。 ─── : うーむ。よく飛ぶ。……あ ルーバン : あ…… リア・シー : (犬神家。 ─── : (波間を眺めた)(あ~あ~) ルーバン : ………助けてやれよ。俺は忙しい ─── : ……。中々見た目には面白いな ルーバン : (微妙に火が起きないので首をひねっている) リア・シー : (海水塗れの妖精を手に入れた。 ─── : (得てしまった) ─── : 濡れてる。乾かす?(焚き火を見) リア・シー : 乾かすんだぁよ リア・シー : 火!!! ルーバン : う~む、確かに。湿気てるのかも。 ─── : ……あまりついてないな。(連れて行く) ルーバン : う~ん、仕方ない(ランプ用の油を開けて適当に掛けた) ─── : ……まあ、海で拾ったんならそれはそうかも。(湿気!作業を見ている) ルーバン : (マッチを投げ込んだ。火が結構大きく上がる) ルーバン : あっつ リア・シー : ファイアー! ─── : 燃えた。 ─── : 良かったな。火のない野宿は流石に辛いだろ ルーバン : 運が良かった。生魚食う羽目になるとこだった。 ─── : うーん。辛い所ではないな、それは リア・シー : 棘の付いた風船魚をあげるんだぁよ ルーバン : おっ、ありがとう妖精君。それじゃ料理しようかな(背嚢から調味料なんかを適当に出した。どれも大分減っている……) ��ーバン : 待てよ、フグかそれ。中ったら死んじゃうかもしれないな。 リア・シー : (妖精がフリルの下から自身よりも大きな河豚を取り出した。 リア・シー : 男は度胸って誰かが言ってたんだぁよ ルーバン : …………(考えるような素振り) ルーバン : 俺は運が良い、のでもしかしたら大丈夫かもしれん。 リア・シー : きゃっきゃっ ─── : 本気か。チャレンジャーだな ルーバン : 俺はやるぞ……!(しかし河豚の内臓は物凄く念入りに取り除いた) リア・シーのダイスロール : (1d6 毒部位 皮 なし 卵巣 身 肝臓 なし) -> ([1])=1 ─── : 明日に体壊して転がってないと良いけど。(言いつつ止めずに見ている) リア・シー : (皮を剥げば食べられるようだ。……料理人の腕次第! ルーバン : 死んだらその時は骨を拾ってくれよ。今日会った君らに言うのもなん���か変な話だけども。 ルーバン : (焼いている。何となく皮がバリバリになっている……) ルーバン : 実食……(食った。案外思い切り行った。雑だ……) リア・シー : あっ……。 ─── : どう? ……(妖精の反応にちょっぴり目をやった) ルーバン : ぐっ……!!(わざとらし~く苦しんだ) リア・シー : あぁ……駄目だったんだぁよ…… リア・シー : おいしいやつをなくしたんだぁよ ─── : あーあ。残念な事だ。(笑ってる)    ルーバンに9のダメージ  ([6,3]+13) ルーバンは[激怒カウンター]を1つ獲得した。 ルーバン : …………ま、生きてる。生きてるよ。 リア・シー : なかなかに頑丈なんだぁよ リア・シー : (食べかけの河豚の皮を取り除いて食べている。 ─── : それは何より。格別の味だな。(人々の食事を眺めている) ルーバン : この程度で死んだらやってられんよ(他の魚も焼いている) ─── : 野宿するような奴だしな。多分他より頑丈だろ ルーバン : 君も食うか?毒の無い奴だけ選んでるから野宿しない奴でも平気だろ(焼いた魚を指して) ─── : ……魚はちょっと遠慮しとく。君が食べたら良い ルーバン : な~んだ嫌いなのか。美味いのに(さっき中りかけた口で何を?) リア・シー : foodなのに好き嫌いがあるんだぁよ? ─── : それ君が付けたあだ名(?)だろ。……肉の方が好きなんで ルーバン : フード君は肉派か~ リア・シー : (フードの人物に大蒜を渡す。 リア・シー : はい、にく ─── : そう。ああ、でも宿の魚料理はうまかったよ。…… ─── : ……微妙に違うけど。まあ好きのうちかな。(貰った) ルーバン : それじゃ今度宿の方のも試すかな。泊まれたらな。 ─── : ……。次は泊まれたら良いね……(若干の憐憫の視線を向けた) リア・シー : 泊まれないんだぁよ? ルーバン : 貰った鍵が合わなくてね。めんどくさいから野宿することにしたんだ。 ルーバン : 別に貧乏してて野宿してる訳じゃあないんだぞ? リア・シー : ………? リア・シー : てっきり宿無し金無し根無しの遊び人だと思っていたんだぁよ ─── : (滅茶苦茶言われてる)(ちょっと笑った) ルーバン : 確かに根無しだし多少遊んでるとこもあるなぁー…… ルーバン : そういう事にしとくか(適当極まりない……!) ─── : 良いのか。今後それでずっと呼ばれかねないぞ ルーバン : マジか。フード君のもまさかそういう? リア・シー : 人間さんのお名前はなんだぁよ? リア・シー : あーしはリア・シー! シーのリア・シー! ルーバン : ん、あ~!そういえば名乗ってなかったな! ルーバン : ルーバン。探検家だよ。 リア・シー : よろしくね! 根無し草のターバン! ルーバン : リア・シー君だね。よろしく頼むよ。 ─── : ……。私はフードでも名無しでも、何でも リア・シー : food(やけに流暢な発音。 ルーバン : じゃフード君 ─── : ああ。よろしく、ルーバン ルーバン : ターバンとフードだと頭にかぶる物だから若干ネタ被りだな…… ─── : ……。そうか?(そうか?) ルーバン : そうだ(言い切るな) ─── : そうか。(納得した) リア・シー : 仲良しなんだぁね リア・シー : ターバンフード達は ─── : 一纏めにするんじゃないよ。……彼は不服みたいだけど ルーバン : さっき会ったばっかりにしては~確かに? ルーバン : 俺が前だから別に良いよ(何故?) ─── : 成程(?)、そんなものか リア・シー : 不服じゃなくて衣服なんだぁよ ルーバン : くっ……(思わず笑った) リア・シー : にっこり ルーバン : しまった。この調子じゃ夜が明ける。俺はそろそろ寝るよ。 リア・シー : おやすみなんだぁよ、根無し草のターバン ─── : そういやもうそろそろ空も明るくなるな。居着き過ぎた ─── : ……(やっぱり名付けにちょっと笑ってる) リア・シー : この浜が満ち潮じゃないといいんだけれぇど ルーバン : リア・シー君もフード君も明日の為に寝ておくと良いよ。 リア・シー : あーしはこの先に用事があるんだぁよ リア・シー : じゃあね! リア・シー : お二人さん ルーバン : ウム、またね ─── : ああ、さようなら ─── : (またやってる……) ─── : ……それじゃあお休み。君も幸運だと良いね リア・シー : ばぁい! ─── : (もう居ない!) ルーバン : (手を振った後に寝てしまった)
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muramasa309 · 6 years
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ヨークタウン (USS Yorktown, CV-5) はアメリカ海軍の航空母艦。
ヨークタウン級航空母艦のネームシップ。
その名を持つ艦としては三隻目。1942年、ミッドウェー海戦で沈没した。
1940年4月に行われた演習「Fleet Problem XXI 」での結論でハワイ水域の艦隊勢力を維持するため、ヨークタウンは翌年の春までアメリカ西海岸、ハワイ海域で活動した。
しかしながらドイツ海軍のUボートによる成功は、アメリカの海軍力変更を要求することとなった。大西洋艦隊強化のため、海軍はヨークタウンを含む主要戦力を移動させることとなる。
ヨークタウンは駆逐艦ウォリントン (USS Warrington, DD-383) 、ソマーズ (USS Somers, DD-381) およびジョーエット (USS Jouett, DD-396) と共に1941年4月20日に真珠湾を出港、パナマ運河を5月6日、7日に通過しバミューダに12日到着する。
このときからアメリカ海軍は戦争状態に突入し、ヨークタウンはニューファンドランドからバミューダへかけての範囲を4回偵察し、アメリカが中立でいる間に17,642マイルを航海した。
日本海軍による真珠湾攻撃で、アメリカ太平洋艦隊は大敗を喫する。
無傷の空母は戦略的な重要性を持つこととなる。1941年12月7日の時点で太平洋に配備されていた空母はエンタープライズ、レキシントン (USS Lexington, CV-2) 、サラトガ (USS Saratoga, CV-3) の三隻で、レンジャー (USS Ranger, CV-4) 、ワスプ (USS Wasp, CV-7) 、そして最近就役したホーネット (USS Hornet, CV-8) は大西洋にいた。
ヨークタウンは1941年12月16日にノーフォークを出港し太平洋に向かった。この間にヨークタウンは航行しながら20mm機銃を取り付けた。
12月12日にパナマ運河を抜け、1941年12月30日にサンディエゴに到着。そこで、新たに形成されたフランク・フレッチャー少将率いる第17任務部隊の旗艦となった。
サンディエゴでは補用機42機を搭載し、それによってヨークタウンの搭載機数は129機となった。
1942年に入り、日本軍は次の作戦としてポートモレスビー攻略を計画していたが、アメリカは暗号解読によりそれを察知した。
4月29日、ヨークタウンは次のような命令を受信した。
「五月一日より、珊瑚海で作戦行動すべし。
米豪交通線を確保するため、好機あらば敵艦隊および海上輸送、航空機を撃滅せよ」
5月5日、ヨークタウンはレキシントンと合流。またオーストラリアから出撃してきた第44任務部隊(クレース少将、重巡洋艦オーストラリア、軽巡洋艦ホバート)も合流した。これらの部隊は5月6日に統合され第17任務部隊となった。
ヨークタウンは油槽船ネオショーからの給油を開始したが、日本軍機に接触されたことから5月6日夕刻に補給を中断して艦隊は北西に向かった。
5月7日、ヨークタウンからドーントレス10機が索敵に発進し、そのうちの1機が空母2、重巡2発見を報告してきた。
これを受けてヨークタウンから42機(戦闘機8、急降下爆撃機24、雷撃機10)、レキシントンから50機(戦闘機10、急降下爆撃機28、雷撃機12)が発進した。
だが、敵空母発見は報告時のミスであり、実際には索敵機は空母は発見していなかった。
しかし、攻撃隊は日本軍のMO主隊(空母祥鳳、重巡洋艦4、駆逐艦1)を捕捉、攻撃した。攻撃隊は祥鳳の撃沈に成功し、結果的に日本軍のポートモレスビー攻略を断念させる。損害は戦闘機2機、急降下爆撃機3機であった。
一方この日、日本軍はネオショーを空母と誤認して空母翔鶴と瑞鶴から攻撃隊を発進させ、ネオショーを撃破し随行していた駆逐艦シムスを撃沈した。
5月8日、レキシントンから18機の索敵機が発進した。
索敵機は日本の機動部隊を発見し、ヨークタウンから39機(戦闘機6、急降下爆撃機24、雷撃機9)、レキシントンから43機(戦闘機9、急降下爆撃機22、雷撃機12)が発進した。
攻撃隊ではまずヨークタウン第5哨戒機中隊(急降下爆撃機7)が翔鶴を攻撃したが命中弾なし。
続いてヨークタウン第5爆撃機中隊(急降下爆撃機17)が攻撃し、翔鶴に1000ポンド爆弾2発を命中させた。
第5爆撃機中隊の攻撃後、ヨークタウン第5雷撃機中隊(雷撃機9)が翔鶴を攻撃したが、命中魚雷は無かった。
ヨークタウン攻撃隊の損害は喪失、急降下爆撃機3、大破、急降下爆撃機9、雷撃機1、小破、急降下爆撃機6、雷撃機2であった。
翔鶴はこの後のレキシントン隊の攻撃でさらに100ポンド爆弾1発が命中している。
アメリカ軍の攻撃隊が日本の空母を攻撃しているころ、アメリカの空母も空襲を受けていた。
ヨークタウンはまず雷撃8~9本を受けたがこれは回避した。
次いで江間保大尉率いる瑞鶴艦爆隊の攻撃を受け250キロ爆弾1発が艦橋後方、2番エレベーター前に命中し、また3発の至近弾によって燃料漏れが生じた。
命中した爆弾は飛行甲板、第5爆撃隊の待機��、海兵隊居住区、倉庫の順に貫通し、飛行機用補用品倉庫の装甲甲板で炸裂した。
この攻撃でヨークタウンは第7, 8,9ボイラー室からの煙路が破壊され、速力が24ノットまで低下した。
この攻撃ではレキシントンも損傷し、いったんは復旧したものの爆発を起こして炎上し、自沈処分された。
珊瑚海海戦終了後、ヨークタウンは5月10日にトンガタプ島に投錨。
この時のヨークタウンは燃料事情が深刻となっており、既に重油は無くなり、ディーゼル油を炊いてかろうじてトンガにたどり着いていた。
ヨークタウンはすぐさま補給を行おうとしたものの、そこで唯一補給可能であったものはイギリス船搭載のもののみであり、その質は悪く硫黄が浮いていたという。燃料補給とともに応急修理もなされた。
5月24日、フレッチャー少将は速やかに帰投せよとの命令を受け、同日ヨークタウンはトンガタプ島を離れ、5月27日に真珠湾に到着した。
真珠湾に帰港すると、太平洋艦隊司令長官チェスター・W・ニミッツ大将が直接損傷状況検分を行い、応急措置を施せば戦列復帰は可能と判断、3日で修理を行うよう命令した。
修理は24時間体勢の突貫工事で、作業効率を優先し民間人である修理工に兵隊を指揮監督させる方式で行われた。
修理法は破損箇所に鋼板をツギハギで溶接、���気不十分で艦内温度が48.9℃の蒸し風呂状態といったいささか乱暴なものであったが、オアフ島の一部を停電にして海軍工廠に電力を優先に供給するよう調整するなど全面バックアップが取られ、2日後の29日11時には穴は完全に塞ぎ終わりドックの外へ出す事が出来るまでに回復された。
ただ、ヨークタウン乗組員の回想では修理はいい加減な間に合わせであり、実際、艦各所の隔壁が破壊されていたりずれていたために水密性も大きく悪化しており、ただでさえ低い水雷防御力が更に低下していた。
ミッドウェー海戦においてヨークタウンは、当初フレッチャー少将の指示により後方で艦隊直掩と索敵を担当することとなっていた。
しかしレイモンド・A・スプルーアンス少将率いる第16任務部隊が発見した日本空母艦隊へ攻撃隊を発艦させた際、フレッチャー少将は新たな敵艦隊が居なかったことからヨークタウンも攻撃に加わることを決めた。
攻撃に向かう際、レスリー少佐機含む爆撃機隊4機が整備時の配線ミスで爆弾を誤投棄してしまうアクシデントがあったが、レスリー隊はそのまま日本艦隊へと向かった。
ヨークタウン発艦時にペダーソン飛行長が行った航行指示が功を奏し、ヨークタウン攻撃隊は全部隊がまとまって日本艦隊に辿り着き、攻撃を行うことができた。
42機にも及ぶ零戦の直援隊による攻撃を受け、雷撃機隊はマッセイ少佐含む10機が撃墜される大損害をうけたものの、サッチ少佐率いる戦闘機隊は後にサッチ・ウィーブと呼ばれる対零戦用編隊空戦術を行い1機被撃墜に対して5機撃墜という戦果を上げた。
そしてレスリー少佐率いる爆撃機隊は、攻撃を受けて緊急支援要請を出したマッセイ少佐らの攻撃機を援護するため前方に見える空母蒼龍を攻撃。爆弾3発を命中させ、後に沈没させる戦果を上げた。
なおこの時レスリー少佐は前述のアクシデントにより爆弾を誤投棄してしまっていたが、僚機の援護のために部隊の先頭に立ち、機銃掃射をもって突撃したという。
この時同時に攻撃を行ったエンタープライズ爆撃機隊の攻撃により、空母赤城、加賀も後に沈没する事となった。
だが、この後ヨークタウンは残る飛龍の反撃を一身に受けた。
飛龍攻撃隊の接近に伴いヨークタウンでは対空戦闘準備が行われていたが、この時ヨークタウンは全力出力で284RPM、30.5ノットを発揮していたという。
まず第1次攻撃隊として小林道雄大尉率いる18機の九九式艦上爆撃機の攻撃が行われ、直掩機の迎撃により10機が撃墜され、対空砲火の迎撃により2機が投弾前に撃墜された。
ヨークタウンでは5インチ砲はじめ全ての火力を用いて日本軍機を迎撃したが、残る6機の爆撃を受け3発が直撃した。
これによりヨークタウンは炎上し、第1ボイラー室を除いて全ての動力を喪失、航行不能に陥ったが、迅速な応急修理もあって被弾から約25分後には艦載機の発着艦が可能となり、更に1時間後の13時50分には第4から第6ボイラーの復旧に成功した。
しかし、被弾による影響によりレーダーと無線は使用不可能になっており、フレッチャー少将は12時34分に旗艦を重巡洋艦アストリアへ変更すること決意し、移乗した。
応急修理完了から約40分後の、ヨークタウンは飛龍からの第2次攻撃隊として6機の零戦に護衛された友永丈市大尉率いる九七式艦上攻撃機10機の雷撃を受ける。
ヨークタウンは最大速力で20.5ノットしか出なかったが、友永大尉ら第一中隊5機中4機が放った魚雷をすべて回避した。
だが次席指揮官の橋本敏男大尉率いる第二中隊率いる5機中4機が放った魚雷の内2本が左舷を直撃、再びヨークタウンは航行不能に陥った。
この際、橋本大尉は友永大尉機がヨークタウン艦橋に体当たりしたと証言しているが、アメリカ側では被弾し海面に突入したと記録されている。 
この被雷により全てのボイラーが停止、短時間のうちに26度まで傾斜し、転覆の危険もあった。
バックマスター艦長はヨークタウンが助からないと考え、14時58分に総員退艦を下した。
ヨークタウンは日本軍による鹵獲を警戒して雷撃処分のための駆逐艦ヒューズと共に取り残された。
だがバックマスター艦長はまだヨークタウンを諦めておらず、重巡アストリアに救助隊を集結させていた。
ヨークタウンは修理不足により水密性が悪化した状況でありながら沈没せず、6日午前4時40分、総員退艦から38時間後にハムマン (USS Hammann, DD-412)がヨークタウンに横付けした。
バックマスター艦長以下救助隊は駆逐艦ハムマン(USS Hammann, DD-412) からヨークタウンに移乗し、左舷5インチ砲架の切断投棄、艦載機の残骸の投棄等の作業を開始した。
だが日本海軍もまだ行動しており、連絡を受けて遅れて戦場に入った田辺弥八少佐指揮下の日本潜水艦伊一六八によってヨークタウンは現地時間6月7日5時半に発見された。
ヨークタウンは3ノットで曳航されながら駆逐艦ハムマンが横付けして復旧作業の最中であり、傾斜が22度まで回復していた。
厳重な警戒態勢であったが、伊一六八はその場で360度旋回をしたり、ヨークタウンや駆逐艦の真下を通過するなどして距離を計り、発見から8時間後の13時に4本の八九式魚雷が発射された。
これを発見したハムマンは即座に機銃で魚雷の迎撃を図り、ヨークタウンからの離脱を行いつつ、爆雷を起爆状態にセットし、対潜戦闘に移ろうとした。
だが、ヨークタウンには2本の魚雷が右舷に命中。ハムマンもヨークタウンから離脱するだけの時間があるはずもなく魚雷1本が命中、ハムマンは轟沈した。
魚雷の被害に加えハムマン轟沈時のボイラー爆発と爆雷の誘爆の衝撃がヨークタウンを襲い、右舷喫水線下の損害が更に拡大した。
皮肉にも右舷への浸水で傾斜角が17度まで回復したが、既に浸水量はヨークタウンの浮力を超え、船体は沈みつつあった。
バックマスター艦長はそれでもなおヨークタウンを救おうと夜通しヨークタウンを修理する志願者を募ったが、ヨークタウンの状態は悪化し復旧作業は断念された。
ヨークタウンは2度目の総員退艦が行われた。
ヨークタウンを討った事で、護衛の駆逐艦からの反撃は熾烈を極め、伊一六八も大きな損傷を受けたが現場からの退避に成功した。
ヨークタウンはさらなる大浸水にも関わらず、翌日5時頃まで艦を保ち続けたが、ついに左舷から転覆し沈没した。
その最期は決して美しいものではなく、艦載機の残骸の立てる耳障りな轟音が鳴り響く中、魚雷とハムマンの爆雷で破られた醜い船腹を晒して沈没していったと云う。
ヨークタウンは沈没に長時間を要したため戦死者数は58名と極めて少数に留まった。
ヨークタウンは第二次世界大戦での戦功により3つの従軍星章を受章した。
2つは日本軍の拡張を止めるのに大きな役割を果たしたことに対して与えられ、もう1つは珊瑚海海戦とミッドウェー海戦での功績に対して与えられた。
ヨークタウンに止めを刺した伊一六八はその後の海戦によって撃沈されたが、田辺艦長は他の潜水艦に転勤となっていたため終戦まで生き延びた。
戦後、田辺艦長はGHQから伊一六八のヨークタウンへの攻撃について執拗な調査があり、その慎重かつ大胆な攻撃方法に調査を担当した米兵も驚いたとされている。
1998年5月19日に、海底に眠るヨークタウンの船体が確認、撮影された。
船尾から海底に衝突したために、最後部は変形しているが、舷側部の魚雷命中孔以外は大規模な破損は見つかっていないとされている。
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karasuya-hompo · 6 years
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RDR2:42:釣って燃やして狩ってきた
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 サンドニは二車線道路。右側通行ですな。  ついったでフォロワーさんとちょっと話したけど、洋ゲーばっかりやってるとこれがデフォなので、日本の道路で車が走るのがどっちか、とっさに分かりません。マジで。普段は違和感もなく見ていても、夜中とかで車通ってないと、「えーっと、こっちだと向かいから来るのか? 後ろからか?」と毎回考えます。  視力やアレルギーやお金やいろいろ理由ありますけど、それ総合したら、私は絶対に免許なんか取るべきでない、取って得なことより危険ことが多すぎると、確信している次第です。  ちなみに、こういう町中でさりげなーく自分の仕事に勤しんでいる市民を見るのも良いですな。真ん中の芝生……ではないか。くさっぱ地帯で、ゴミ拾いだか手入れだかしてるおじさん(´ω`*)
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 拠点に帰るつもりでしたが、馬が潰れたから乗せてほしいという娘さんに出会ったので快諾。ラグラスに住んでるのか。あそこ沼地だし、ワニもいっぱいいるし、若い娘さんだと都会に出たくなったりしないんだろうかな。  と思ってたら、馬上会話で、「あそこで馬は役に立たないわね。泳げるなら別だけど。この間なんかワニに片足噛まれて、もう一匹に逆の足も噛まれた馬がいたわ」とかさらっと話してて怖くなりました:( •ᾥ•):
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 お礼にアクセサリーげっと(´ω`*)  去っていく娘さんに挨拶送ると、「野生動物には気をつけろよ」と言うアーサーw たぶんむしろおまえのほうが気をつけろ。このお嬢さんはここでの暮らしに慣れてるからな。
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 スクショだと全然分からない気もしますが、まあ自分の覚書メモですのでね。  ニワトリがいっぱい道にいたんですよ。だからうっかり蹴らないように最徐行してます。まあね、こういう家畜蹴ると事故でも名誉下がるし、ヘタすると動物虐待で通報されるし( ತಎತ) もしそれがなくても、天使アーサーとしては、見られてなきゃいいだろ、では行動しないのです。  あっ、そういえば、6章に入るまでは、名誉MAXにはならないと聞きました。今のアーサーの状態が、5章終わるまでの最高値だそうです。てことは、50%OFFの割引は6章入るまでお預けなんだな。
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 帰り道に見つけた小屋。入れないしなにもないけど、ILL WITH SIN!と書かれたドアがいろいろ物語ってますな……。
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 無人の町。スケッチポイントでした。壊れた看板には見覚えがあって、二度ほど通ったことはあるはず。けど道をはずれて近づかないとインタラクトはできません。
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 更に帰りがけ、ローズからそう遠くない小屋。手前に柵で囲われた畑があるし、マップにはロバード農場と書かれるので、まんま、小さな農家なのですが、レーダーに銃アイコンが出てました。  これは、隠し武器ってわけでもないけど、手に入れられる武器があると出てくるので、なにがあるのかなと行ってみると、キャトルマンリボルバー。初期装備のものと同じで、二丁目が手に入ります。めっちゃ強い武器ではないにせよ、使い勝手がいいので実質強武器ではないかな。
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 中はこう……:( •ᾥ•):
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 一家皆ころころですな……。強盗に押し入られて殺されて、一人だけ生き残ったかそれとも外から帰ってきたのがリボルバー持って応戦して殺されたのか、それとも外に転がってる死体が強盗のものなのか。  暗いので外の死体の服装とかまで見に行く気もしませんけど……まあ、一番どうかしてるのは、この状況下で余裕で家捜しし、テーブルの上のパンを持っていくアーサーかもしれませんが。血はついてないけど、いつからあるのかも分からないのに……:( •ᾥ•):
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 拠点で一休み後。  また朝からモリーとダッチが喧嘩してます。「あの子のことばっかり見てるでしょ。私がもう若くないからでしょ」みたいなこと言うモリー。その後スーザンがやってきて、モリーの様子が変だから気にしたほうがいいと忠告してました。まあ、いくら相手がスーザンでも聞く耳持たないダッチです。  そして軽い雑用の後、向かったのはサンドニの近くの河口。
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 お、なんか綺麗なサギがいる。★2ならそっとしとこう。風切羽ほしいし、それは別に品質関係ないんだけど、そもそもちょっと遠いしな。  で、なにしに来たのかと言えば、これ。
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 伝説魚の地図を見て、このへんかなとやってきてみたアーサー。  まずは泥の中に足を埋めて川辺から釣ってたのですが、かかる気配がなくてですね。  だったらここでどうよと。ぎりぎりに立ちすぎて落ちないか心配ですが。でもここにもいっぱい波紋出てるし、こんなとこ左右の岸からは届かないし、ってことはやっぱ、この線路脇から釣れってことじゃないかと。  川辺で釣れたのはロングノーズガーでした。こいつはライン持ってくほど暴れますな。  そしてここでヒットしたのは、更によく暴れる大物。こいつぁ間違いねぇ!!
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 途中後ろを列車が通過したりもしましたが、無事ゲット!!(๑•̀ㅂ•́)و✧  そんじゃあこいつをローズの郵便屋にでも運んで、そろそろホゼアのとこ行くか。  ホゼアは現在ミッション持ちで、ブレイスウェイト家にいます。このミッションやる理由が、「ホゼアを拠点に返したい」からだというのは内緒。だってさぁ、一緒に狩りに行った伝説のクマを狩ろうと思うんだけど、せっかく狩ったら報告したいじゃん? そういう会話ないかもだけど、あるかもじゃん? で、ホゼアはほっとくと肺炎かなにかで死にそうなくらいよく咳してるのでね。早めに狩らないとまずかろうと:( •ᾥ•):
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 でけー家だな……。たぶんこんな家、強盗でもそうそう入ったことはないんじゃないかって様子のアーサーです。  で、「そのうすらデカくて馬鹿そうなのは役に立つの?」とか言われ、「デカいのは事実として、おつむのほうも、まあ否定はしませんがそこまでの馬鹿じゃあませんよ」とか言われるアーサー( ・ὢ・ )ヒドイ  一応幹部だし、現場のリーダーとして仕切りもするのに、ビルいわくの「ジョンやアーサーには負けてねぇ」レベル、つまりビルともおっつかっつなのかやっぱり。
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 で、実行部隊はショーン。一緒に出掛けて、グレイ家のタバコ畑を燃やすことに。  会話聞いてると、ショーンに危なっかしさは感じているし、うるせぇ奴だなまた大口叩きやがって、とは思っているとしても、そのやる気は大いに買ってる感じがしますね。優等生気味のレニーに対してやんちゃなショーン、どっちも可愛い弟分、みたいな。
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 アーサーの面は割れてるので、会話はショーンに任せて荷台に隠れます。「猿なりにがんばれ」みたいなこと言ってるアーサーですけど、それが半分くらいは本気でも、気にしないショーンっぽいw  そして……ショーン、なかなかやるじゃないか。彼はアイルランド人? スコットランド人の見張りとうまく会話して、まったく警戒されてません。おしゃべりでちょっと生意気だけど人懐っこいガキ、みたいな感じか。  そんな見張りさんにはね、すまんが……0(:3 )~ =͟͟͞͞(’、3)_ヽ)_してもらって。
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 さて問題です、アーサーさんはどこでしょう?  馬車に積んできた密造酒をタバコ畑にまいて回るアーサー。しゃがんで隠れてると見張りに見つからないので、こそこそっとあっちでじょばじょば、こっちでじゃぶじゃぶ。
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 よし、いっちょ上がり。  まあもちろん逃げるときに給料馬車強奪したりもして追手に追われますが、そんなのもういつものことだしな( ತಎತ)  ゲームシステムやシナリオとして失敗しないというだけにせよ、ショーンがさくさく動いて自分の仕事果たし、追手も倒すので、アーサーおじさんとしてはとても頼もしかったぞ(´ω`*)  振る舞いやトークのせいで軽く見られるものの、腕前や度胸は、大人の仲間入りするにも十分なのかもしれませんな。
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 というわけで、ホゼアは拠点に戻ってきたし、よし、そろそろ行こうか。  とエメラルド牧場へFT。  ホゼアとクマ狩りに行ったのはムーンなんちゃら湖の東。エメラルド牧場の北の、でっかい湖の近くだったはず。  というわけでやってきたのだけど……「付近にアクティビティが多くて伝説の獣が現れない」とかいう例の誤訳警告に捕まってしまいました。原文では「付近の痕跡が多いためどれが伝説の獣の痕跡かがしぼれない」という意味で、おそらく、他に狩れる動物が多数いたり、伝説動物の所在地近くにランダムイベントが発生していたりで、肝心のターゲットがポップできないってことだと言われてます。  なので、近くの獣の数を減らす、セーブロードするなど、とにかくポップできるようにするか、セルリセット的なことをし、縄張りに入り直すといいとか。
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 そんなら、せっかく来たんだしここで釣りでもしよう(´ω`*)
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 これは美味い魚だ。あとで焼こうΨ( ’ ч ’ )  クサリカワカマスも釣れました。釣ってみると……たしかにあの伝説魚は、普通のよりは倍以上大きかったんだけど……この紅鮭くらいのサイズなんだもんなぁ。やっぱりこう、「伝説ッッ!!」て感じがしなかったのは否めない(´・ω・`)  そんなわけでふらーっと歩きまわって戻ってきたら……よっしゃ、出現してる!
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 ここですな。あのときホゼアと隠れた岩だし、あのへんに餌仕掛けたし。
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 よしいた。ケツ向けてるけど……おすすめは改良矢かスコープ付きライフル。  茂みにいるため頭がはっきり確認しづらく、さりとて気付かれて襲われたらころころされかねないので、ここはやはり毒矢か。
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 だがしかーし、ヘラジカみたいにあっさり弱ってはくれず、向かってきたぞおい!!  2発めも撃ち込んだけどまだ平気なのか。  まあ、そういうことは想定してあったので、
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 岩に登りますw 幸い逃げる様子はなく、そして登れない高さの岩なので足元をうろうろ。毒で弱りきるのを待つよりは……
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 やっぱこうですな。いつまでも苦しめるのも趣味じゃない(´・ω・`)  そして楽しみにしてた皮剥アニメーションなのに、岩の脇だったせいか、全部カットされ、一瞬でしゅっと丸めて皮抱えてしまいました。ああん、見たかったぁぁぁ。゚(゚´ω`゚)゚。
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 罠師のところに向かうのに「助けてくれぇぇぇ天然痘なんだあぁぁ」とか聞こえて近寄ったテント。アホか( ・ὢ・ ) マジで病気の人がそんな助けの求め方するわけないし、そもそも閉じたテントを調べないといけない時点で怪しさしかなくて、驚きもせんわい。
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 ふんまにもう( ・ὢ・ )  バレンタイン近郊で暴れてたコルム一味はダッチの宿敵で、共に西部から流れてきた系。ルモワン・レイダーズは地元の南北戦争帰りの軍人が中心になって若者を取り込んだ組織。で、このへんにうろうろしてるマーフリー・ブルードとやらはどういう成り立ちなんだろうなぁ。キャンプしてたら脅しに来て、二度目にはころころしたあいつらといい、なんかこう、落ちぶれ果てた山の住民って感じなんだけど。  ともあれ、無事にクマ皮届けて、クマの頭使ったファンシーなおぼうしというかかぶりものを作ることができました(´ω`*) まあさすがにあれ身につけてふらふらしようとは思わないけどな( ತಎತ) 猟師ファッションとしてはあり……なのか……?
 次回はジョン、ハビアとともに行く馬泥棒(盗んだ馬の売却先がオープンする)と、怪しさしかないコルム一味との手打ちミッションです。  ネタバレ度が高いのでご注意を。
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geniusbeach · 6 years
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和歌山旅行記
 ふと思い立ち、昨年の夏に和歌山で書いた日記を旅行記としてまとめることとした。約1年前のことなので曖昧になった部分もあるが、総じて良き思い出であったと記憶しているため、できるだけそれを損なわないように補足した。もっとも、旅の始まりは最悪であったが…。
 8月31日
 9時起床。本来休みのはずの仕事に出る。ただでさえやる気がないのに、昨日解決したと思っていた面倒事がぶり返して泣きそうになる。大きな不安を残して16時に上がり、バタバタと和歌山へ。市内に着いた頃には20時前になっていた。県庁所在地にもかかわらず驚くほど魅力的な飲食店がなかったため、食べログで見つけた駅ナカのラーメン屋で仕方なくつけ麺を食べるも、至極微妙な味。改めて京都のラーメン屋のレベルの高さを知る。ホテルはホテルで激安プランを選んだせいで、なぜか鏡張りの廊下、迷路のようにおかしな内部構造、ボロボロの内装、暗い部屋、薄い壁に虫さんもコンニチハとさながら監獄のようなありさま。トイレは浴室の奥にあり、風呂上がりにはビショビショの床をつま先で渡り歩いて行かねばならない。さらに窓を開けると目と鼻の先に壁があり、閉めきっていたとしても、雨でもないのに絶えずポタポタと水滴の落ちる音が聞こえてくる。おまけに翌日の靴下を家に忘れて来たことに気づき、コンビニに買いに行く始末。無駄な出費に心が傷む。なんともツイてない一日だ。さっきから向かいの部屋のテレビがうるさく、モヤモヤして部屋でタバコを4本も吸ってしまった。0時。さっさと寝て明日に備えよう。今日で8月が終わった。
 9月1日
 8時起床。極悪昭和レトロなホテルにオサラバした後は、夕方まで研修。グループワークが主体のもので、ディスカッションではモアイ像と化す自分を発見。最後まで苦戦しつつもなんとかこなす。しかし、例によって参加者との交流はうまくいかず、最後までじっとしていた。社会的な身ぶりがどうにも苦手なのだ。昔から集団の中にいるのが耐えられない性格で、浮いていたというわけではないものの、心ではマスの潮流に反発をしていた。そのため、私の第一印象は他人にとって大抵よろしくないようだ。私はそれをわかっているので、時間を置いてそこから巻き返すことにしている。今回のように一回きりの出会いではそういうわけにもいかないのだが、やはり共同体からは抜け出ていたいという個人的な心理がどうしても勝った。我々は服を着た動物に過ぎない。一時的な社交をそつなくこなす能力など本当に馬鹿馬鹿しい。と同時に、そんなことを考える私が一番の大馬鹿者なのだ、とも思う。社会に対する態度、このアンビバレンスは時たま私を引き裂こうとする。最近は心を開く方が有意義だということもわかってきたので、自分なりに努力をしているつもりだ。今日はたまたま失敗しただけ。明日からまた頑張ろう。  さて、和歌山駅に戻り、行く予定はなかったものの、気が向いたので井出商店でラーメンを食べた。いわゆる京都ラーメンと似た醤油豚骨味で、優しい味わい。腹ごしらえを済ませた後は紀伊勝浦に向かうのみだ。同じ和歌山なのに電車で二時間半と約5000円かかるのというのがすごい。車中ではほとんど寝ていて、着いた頃には21時半になっていた。今日から2日間、海に面した温泉宿に泊まる。チェックイン早々にフロントのおじさんが明日の観光プランを一緒に考えてくれた。人の純粋な優しさに涙が出そうになる。風呂は天然温泉で、硫黄の匂いが立ち込めていた。ぬる湯と熱湯。肌がスベスベになり最高に気持ちがいい。永遠に入っていられるんじゃないかと思った。部屋に戻り、コンビニで買ったビールで小さく宴会。波の音が聞こえる。普段は海のない都市に住んでいるので、海沿いの小さな町には何か憧れめいたものがある。かつて夢に出てきて今も忘れられない場所もこのような土地ではなかったか。そんな気もしてくる。当時、起きてすぐに地図を調べたが全くわからなかった。だが判明してしまったところでどうすると言うのか。きっと手を付けずにおいた方が良い記憶というのもあるのだ。1時。明日は念願の那智の滝だ。心地よい疲労感が安眠をもたらしてくれるだろう。
 9月2日
 8時半起床。カモメの声で目が覚める。朝飯を食べに、地元の漁師が集う「めしや 里」へ。宿の人が予約してくれていたみたいで、一の滝さんから来たの? と聞かれる。前日、フロントで名物を尋ねた時に知った穴場の店だ。まぐろ造り定食を頼むと、サク2つぶんの分厚い切り身にどんぶり鉢いっぱいのご飯と味噌汁という、とんでもない量で出てきた。さらにご飯はおかわり自由かつサービスのまぐろソテーまで出してもらう。これで1000円だ。あまりに多かったため食べ切れずに残してしまい、とても申し訳なかった。ここのまぐろは冷凍せず、水揚げすぐのものを出しているとのこと。だから食感がムチムチで大層美味かった。魚の値段が高騰している時は1000円で出せないため、まぐろが食べられるかどうかはその時の仕入れ状況によるそうだ。食事ついでに勝浦の話を色々と聞く。熊野が世界遺産に登録された頃は観光客が多かったが、やはり昔に比べてだいぶ寂れてしまったとのこと。確かに、駅前から歩いている時、やってるのかどうかわからないようなフィリピンパブやスナックが立ち並ぶ鄙びた商店街が印象的だった。他のお客は船頭さんが4人。ずっとフィリピン人の姉ちゃんの話をしていたが、そのうちの1人が、今度有休を取って来たら寝る場所と食べる物をやるよ、と言ってくれた。人の温かさに触れられた朝だ。帰りがけに、次は彼女を連れて来いよと言われた。きっとそうしよう。  重たくなった腹を抱え、紀伊勝浦駅で那智山までのバス往復チケットを買って大門坂で下車。熊野古道を歩く。苔むした林道は写真で見たそのままの、いにしえの雰囲気。汗をかきながら那智大社を目指す。脇には青い山が連なり、木々の間を抜けて爽やかな風が吹いてくる。海から近いのになんとも雄大な山々だ。青岸渡寺を参拝後、かねてから念願の那智の滝へ。あまり知られていないことだが、京都にも熊野三山を模した熊野神社があり、後白河法皇が熊野詣でをする際は、そのうちのひとつである熊野若王子神社の小さな滝で身を清めてから出発したそうだ。私は熊野若王子神社の奥にある滝宮神社と、そのさらに奥にある池が好きなのでよく行っている。霊感を受けて詩の題材にもしたほど思い入れのある場所なのだ。その都度いつか那智を訪れてみたいと思っていたため、今回本物の滝を見れる機会に恵まれて、私はかなり興奮していた。階段を降りる足も自然と早まる。そうしてようやく飛瀑へと辿り着いた時、私は本当に唖然とした。その威容、その勢い、��の迫力。133mにもおよぶ高さから、無数の龍頭が地上へ突入してくる。ああ、神よ。なんという驚異。開いた口が塞がらないとはこのことだ。私は手を合わせることも忘れ、しばし呆然と佇んでいた。そして気づけば半時間ばかり経っており、首の痛さでふと我に返った。いやはや、ここが「蟻の熊野詣で」と呼ばれるほどの信仰の地となったのも頷ける。神がいて、我々はそれに生かされる。ただそれだけのことなのだが、それがいかに重大なことか。心が洗われた気分だ。三重塔前の句碑にはこうあった。『薄紅葉して神の那智滝の那智』。  バスで麓まで戻り、那智海水浴場の砂浜を歩く。風が爽やかだ。そのまま熊野街道に入ってひたすら南へ。約5kmの道のりの末、カフェきよもんにてアイスコーヒーとタバコで休憩し、きよもん湯へ。源泉かけ流しの硫黄泉はしっかりと茹でタマゴの匂いがする。小さな気泡で肌もスベスベに。気持ちよく長湯をした後は歩いて山を越え、夏山(なっさ)温泉「もみじや」へ。海沿いの道のどん詰まりにあるここは、まさに秘湯と呼ぶにふさわしい場所。旅館業がメインのようで、300円で日帰り入浴もできる。地図でたまたま見つけただけだったが、これが当たりだった。客は誰もおらず、小さく古い(が、綺麗な)浴室は貸切状態、湯船のへりからは贅沢にも湯が勢いよく溢れ出ている。ここも硫黄泉で、今回入った3つの温泉の中で最も濃い匂いがした。どっぷりと長湯を楽しみ、昭和のままで時間が止まったかのような館内でしばし休憩。宿泊客の食事の準備が始まったようなので、一言お礼を言ってからもと来た山道を引き返し、勝浦のまぐろ料理「桂城」へ。まぐろ定食に舌鼓を打ち、ホテルに戻る。フロントにいたオーナーに今日の行程を伝えると、昨日立てた作戦、大成功やったね、と喜んでくれた。ついでに奥さんも交えて勝浦の話を聞かせてもらう。熊野の歴史や宿の自慢、那智の滝で満行した行者が身を投げたこと、補陀落渡海の悲しさ、あたりの島々にまつわる伝説やエピソード、源泉かけ流しと謳う温泉の裏話、昨日から太地に捕鯨反対団体が来ていること等。明日太地に行くと伝えると、逆に貴重なものが見れるかもしれないねと言われる。日本の文化を尊重して欲しいものだと一緒に嘆いた。その後、身体を癒すため、ホテルの温泉に浸かる。ここの湯は偉い先生がナントカ言って褒めたそうだ。昨日も言ったが、本当に気持ちが良い。全身の力が抜けた。  今日は3つの温泉でリラックスできたとはいえ、一日中歩きっぱなしでかなり疲れた。後で地図を見ると15kmをゆうに超える行程であったことがわかった。一人旅でなければこうはいかないだろう。新しく買ったパラディウムの靴も役に立った。1時半。良い旅だと思う。明日はなんとか5時半ごろの日の出を拝みたいのだが、叶うだろうか。もう寝よう。
 9月3日
 5時半のアラームで飛び起き、部屋から日の出を見る。弁天島の緑の間から登る朝日が辺りを橙色に染めていた。素晴らしい朝だ。私はそこに神話の空気を感受し、思わず手を合わせた。感動的な静謐のパノラマが広がる。熊野よ、なんという土地だ。  二度寝の後、8時半に起きた。今日は波があるため、紀の松島をめぐる遊覧船は欠航らしい。フロントのスタッフに世話になったと告げ、勝浦から電車で太地駅まで向かう。次の目的地まではバスに乗るつもりだったが、なんとなく歩きに変更。途中にあった「くじら家」でランチを食べる。尾の身と頬肉の刺身に、鼻孔の味噌漬け、大和煮、串カツ、ベーコン、さえずりの吸い物など、まさに鯨尽くしの定食は少々値が張ったものの、食べられるだけ貴重なのでありがたく頂く。鯨と言えば血の匂いのする獣肉で、どこか魚のような風味もあるのが特徴だ。野趣があってうまい。腹いっぱいになったところで再び歩いて太地町立くじらの博物館へ。捕鯨の歴史に関する展示物や骨格標本・解剖学的標本などを一覧し、クジラショーとイルカショーを見学。4m近いクジラのジャンプは見応えがあった。マリナリウムではアルビノのイルカが泳いでおり、その神秘的な姿に見惚れた。その後、岬まで歩こうかと思ったが、かなり距離があったため「白鯨」という宿でレンタルサイクルを借り、上り坂を飛ばす。燈明崎に着いた頃には足が疲れており、歩かなくて良かったと思った。さて、太地町の果て、太平洋を一望できるこの岬には、見張り台と支度小屋の跡がある。昔は鯨の潮吹きを見つけると法螺貝を吹いて船に知らせたそうだ。命がけで戦った海の男たちに思いを馳せる。梶取崎にも足を運ぼうかと思ったが、電車の時間が迫っていたためここでやむなく撤退。帰途、警察が囲む物々しい雰囲気の中でイルカ漁が行われているのが見えた。後でニュースを見ると外国人の活動家が数名来ていたようだ。彼らは写真を撮ったくらいで目立ったことはしなかったらしい。そういえば、勝浦に向かう電車の中で金髪碧眼の背の高い男を見かけたことを思い出した。自転車を返却し、16時過ぎに太地駅を後にした。  京都の自宅に着いたのはそれから5時間後の9時だった。友人Zからの連絡で、今出川の居酒屋へ行くと、久々に会う同級生のKと友人Tがいた。それぞれが自分の近況や人間関係、今後のことについて語り、0時に解散。寝たのは1時半ごろだった。
 後記
 今回の旅は全くの成功だった。自然と信仰、海と食、それから温泉。陸の果て、紀伊半島南端の文化を大いに楽しめ、濃密な時間を過ごすことができた。だが実際、私が触れられたのは熊野の表層くらいものだろう。訪れて初めて知ったのは、とても一度では回り切れないほどの史跡と自然があるということだった。しばらく滞在したとしても、おそらくその全てを味わい尽くすことはできない。ひとつの地域を知るには、ひとつの生涯を懸ける必要がある。ふと、そんな言葉も浮かんできた。その点、私はお気楽な旅人なので、ぶらぶらと歩くだけであり、首を突っ込んだり突っ込まなかったりする。これは旅の良いところだ。海と山のあわい、そこに吹く風も住む人々も皆優しかった。生涯のうちで記憶すべき場所のひとつとして、私は熊野を心のどこかにしまっておこう。そうして、いつかまた必ず行くだろう。
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8vj · 3 years
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清水 港 海鮮 丼
~~~DOWNLOAD~~~ 無料シャトルバスのご案内は 無料シャトルバス 時刻表 駐車場サービス 駐車場・駐輪場・駐車料金のご案内は エスパルスドリームプラザ周辺情報 少し歩けば三保松原に行ける。 清水港の擬人化ご当地キャラクター 七海波音 ですっ 今回は清水港の観光スポットの中でも一番人が集まっている 清水魚市場 【河岸の市】を改めて紹介したいと思いますっ🐟🐟• [夜] ¥2,000~¥2,999 [昼] ¥1,000~¥1,999 支払い方法 カード不可 電子マネー不可 席・設備 席数 28席 (テーブル16席 カウンター12席) 個室 無 貸切 可 (20人以下可) 禁煙・喫煙 分煙 昼の部は全席禁煙。 巨大マグロ一貫にぎり マグロ丼 サンプル 海鮮丼 サンプル この食品サンプル、なかなか見ごたえあり、見てるだけで楽しい気分に。 mobile メニュー ドリンク 日本酒あり、焼酎あり、ワインあり 料理 野菜料理にこだわる、魚料理にこだわる 特徴・関連情報 Go To Eat プレミアム付食事券使える 利用シーン | | こんな時によく使われます。 メニューで見かけたら是非ツイートなどよしなに! ガツ盛りばかりの海鮮天丼 前述のとおり生魚が食べられないので天丼の紹介ばかりですが、ほぼすべての天丼を網羅しています! あなご天丼は巨大な二本! あなご天丼 丼ぶりからはみ出る以前に枠にすら入らず、ごはんから浮いてしまってるほどの巨大サイズのあなごが2本乗ったあなご天丼。 広告 店舗紹介 みやもと河岸の市店:雰囲気 外観 河岸の市の食事処は【まぐろ館】に多いですが【いちば館】にもいくつかあり、みやもとさんは魚屋兼食事処と、店内飲食・鮮魚小売り両方を行う唯一のお店です。 駐車場 無 近隣にコインパーキングあり、提携駐車場の貼り紙あり 空間・設備 カウンター席あり 携帯電話 docomo、au、SoftBank、Y!
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クスノキの木が芳しい
                                           クスノキの木が芳しい
——あろ
 二十九歳の足取りは地面いっぱいの落ち葉を踏んでいます。乾いた音とともに、記憶のクラクションを鳴らしています。瞳が潤んで、リュックサックをそっと下ろしたような淡々とした微笑は十年前に成長したと考えられています。青の渋い歳月の中で、思春期の美しさは歳月の洗浄を経て、その時のように執着することはできません。大人になってからは考えが多くなく、抱き合った記憶だけがあって、純粋にお互いに話ができなくて、簡単に心の声を語り合います。数年後、私は自分がまだ誰かを愛していると思います。記憶が軽くなり、涙が桜のように頬に落ち、また3月に微笑が咲きます。
「何をお願いしましたか?」私の十七歳の誕生日に、楊容疑者は私の前に顔を寄せて、優しく紳士的に聞きました。
私は簡単に彼に私の願いを伝えました。「愛を持ちたいです。簡単に生活し、一緒に奮闘し、幸せな生活を送りたいです。一緒に仕事をしながら景勝を見物したいです。」
彼は答えを聞いてにっこり笑った。彼は笑った時に国を傾けて城を傾き、このように頭に刻みつけた。
アブと過ごした八年間は、彼を楊真っ白雲の存在と見なしていました。彼は四月に出発する時、私はどこにいても、どこにもいません。
落さん、愛している人もあなたを愛していると確信しています。離れないで捨てないですか?布さんはいつもぼんやりとベッドのそばやソファーのそばに座っています。8月の週末、いたずらをして私に聞いてみてください。雨が舞い散って、花びらを打っています。深い思索を持っています。
「私たちは一緒にいられないと思います。顔がやつれています。クズだらけです。結果のない話が多くて古いです。」彼に一言返しました。
「いい芸術の答えです。ひげを剃る時はとても魅力的です。痩せたあなたがとても好きです。かっこいいです。あなたは私があなたを愛しないと思っています。桜が舞うのはあなたの季節です。いない日はお大事に!」彼はこの話を言い終わって、指で前髪をしごいて、手提げかばんを持って、足早に出発して、私はぼんやりと彼の立ち去る後ろ姿を見ていて、彼が遥か遠い空の果てで消えてなくなるまで。
今年は2020年になりました。長江のほとりでは、澄んだ水がとても親切に感じられます。靴を脱いで、服のポケットに靴下を入れて、足を水の中に入れてみます。氷があります。春の川の水はヒマラヤ山脈の温度を持っています。遠いところの存在を感じます。遠くの誰かの親しみを感じているようです。あの人は大丈夫ですか?」私は内心で自分に聞いていますが、答えのない疑問がおかしいと思います。
立ち上がって、前に向かって、江水は足首を漫然と過ぎて、澄みきって透明な水しぶきを蹴って、孤独と夕日の相互の呼応は私に更に時間の中で遥か遠い人を思い出させます。携帯を取り出して、自分の水しぶきのために記念写真を撮ります。子供の頃はスマートフォンがなく、多くの可能性を失っていました。一枚の写真で十分です。また元の場所に戻ってビデオを見てみます。同感の映像はどれも自制多情の代入です。彼は超能力で多くの人を踊らせたり、歌を歌ったりすることができません。私の携帯の画面に現れて対話します。よく考えてみると、話をしたり、ダンスを踊ったり、歌ったりする歌は私とあまり関係がありません。人を懐かしみます。彼は道の次の角に現れると思います。
引き続き前へ歩いて、語彙の熟知している場所を忘れに来て、地面いっぱいの落葉、私の白色のレジャーシューズはそっと入って、香樟の木の芬芳芳芳馥郁、マスクをつけていて依然としてかすかな香りをかぐことができて、風が吹いて私の前髪を吹いて、木の葉はざくざくと音を立てて、昔の事の雲と煙は軽やかに舞っています。
目じりは少し湿っぽくて、私は静かにクスノキを囲んでぐるぐる回って、そっと離れて、子供の時友達と一緒に下校する道を歩いて、たくさんの人の様子が目の前に浮かんで、かすかに笑って、あれは思春期に帰って、鹿がむやみに胸をときめかす年ごろです。
15歳の時、私は一人に会いました。彼の髪は日光の下で私の好きな茶色が現れています。濃い眉毛は故郷の山脈の曲線のようです。目は前方を見ています。彼の足取りはとても開けていて、私は彼のかっこいいことを凝視しています。神様は電柱にぶつかって、本は地面に落ちています。彼は声を聞いて、私に向けて、本を拾うのを眺めています。彼の両手が私の視線の中に現れて、感電のように彼を見ました。彼は私のために本を拾ってくれましたが、表情もなく、忘れ物を渡してくれました。
日照りが長く続いていますが、八月はアブのプールで水浴びが好きです。
アブさんは水泳が好きで、彼は言いました。「水の中を全く泳いでいて、外の音が聞こえません。水の流れ以外に、自分は自由自在な魚のように感じられます。いつも子供のころのようにのんびりしていたいです。」
布は水面をボーリングし、濡れた髪をしごいて乾かし、両手で顔を拭き取り、彼は向こうの池の壁にもたれかかっています。そばの飲み物を持って行きます。彼は額を覆って笑って言いました。「プールの中を行ったり来たりするのはおかしいです。」
「いつか水泳を教えてくれる人に会いたいです。たくさんのところに行きます。澄んだ水の中で泳いでいます。」私はアブの前に行ってジュースを一杯注いであげました。
布はジュースを持って、ストローをくわえて、彼のところを見て、私を見て、ジュースを吸って水面を見ていてぼんやりしています。彼は言います。
私は微笑んでジュースを置いて、「どこに行きますか?」
彼は首を振りながら、「遠いところにいる」と言った。
「えっ!」私は口から出任せに答えた。
「聞かないとまた会いますか?」彼は水面をスライドしている。
「ずいぶん前にも同じ質問をしましたが、今は幼稚だと思います。なぜですか?私に電話してください。」
両手で水面をたたき、水しぶきを上げて言いました。「プールがないと、夏は暑くてたまりません。」
以前のように、毎日水道の水が冷たいです。
アブはぽかんとしていました。私の目の前の光が彼に気づきました。「あなたはまだあの汚い部屋に帰りますか?」
水の中に手を置いて、コップの半分を水に浸して、太陽の光が点々と輝いています。大学に合格すれば、すべてがよくなる。いい仕事があります。ここを離れて私のほしい人生を追いかけます。お金があったら故郷に帰ります。その部屋はきれいに掃除します。
「あなたの話を見ていると、あなたは迷いの中にいます。」アブは突然にハハと笑い、彼は言った。
私は行くところがありません。
アブさんは私の話を中断してプールにコップを投げました。両手を私の頬に置いて、目つきをしっかりと教えてくれました。「自分の夢を追いかけて、華灯の初めのところで待っています。」
私はすばやくしゃがんで、水を全身に浸らせて、また水の中から立ち上がって、水しぶきが四方にあふれます。揺れている水滴が布の上にはねています。私も髪を拭いて、顔の水を消します。
アブは避けて、笑いながら言いました。「恋をしました。」
驚きのあまり、目を開けて、「いつ結婚しますか?」
彼の微笑みは恋の蜜壺に浸り、目つきには愛の甘さがあふれていた。首をひねりながら、口を尖らせて言いました。「彼女はきっといい娘です。」
「これからはあなたを愛する人が必ずいます。春秋冬夏!」
「最近出会った人の顔がとても綺麗で、着飾っていて、彼とすれ違いました。とても魅力的です。」私は思い出にうっとりしています。
「彼と同じ品位を持ちたいです。頑張ってください。あと五、六年であなたもかっこよくて魅力的です。」布さんはこぶしを握って応援してくれました。
これからの週末に射撃場でターゲットの練習をします。半年ほど訓練して、また出会った人に会って、彼の練習をぼんやり見ていました。
彼は防音イヤホンを外して、私を見ていて、隣に行って飲み物を一杯飲んでください。彼は言います。「四、五ヶ月です。いつも私を見ています。おかしいと思わないですか?」
ジュースを吸いながら、首をかしげて、「楊凱雲さん、好きです。」
「えっ!」彼は後ろにもたれていて、語気が長く引いています。彼は興味深く私を見ています。
名前は何ですか?彼はまばたきをしただけです。
私は楊真っ白な雲の目を見ていて、両足をベンチに曲げて、両手で膝を抱えて言いました。
彼の目はさっとまばたきして、微笑みは凝結して、続いてため息をついて、整然としている歯を現します:“昇原は阿落といいます!”
楊真っ白な雲が口を覆っています。彼は素早く振り返って聞きました。「彼女がいますよね。私のことが好きですか?」
私はジュースを飲みました。彼の目を迎えて、自分の悲しみを装って、「私のことが好きな人がいない」と言いました。
彼は首を振って、「夏休みはどこに行きたいですか?」
最近悲しいです。遠くに行ってリラックスしたいです。私は頭を下げてジュースコップを見ています。
ヤンさんは立ち上がって、顔を上げて彼を見上げました。「数日間出張します。私と一緒に旅行しませんか?」
私はうれしくてたまらなく椅子から飛び降りて、「はい」と言いました。
一週間後に、私は飛行機に乗りました。彼は私の右手に座っています。
飛行機がゆっくりと飛び立つのを見ていて、窓の外の翼が都市を走っています。飛行機が都市の電線と密接に接触するのを心配して、飛行機が早く雲に届くように祈ります。
楊容疑者は私の心配を察知して、「パイロットの運転能力を疑っていますか?」
すぐ口を開けて言いました。「いいえ、ありません。私は今までこんな飛行機に乗ったことがありません。ちょっと特別だと思います。」
「えっ!」ポプラ雲は目のカバーを下に置いて、位置に横になって、とても速くて、呼吸が均一になります。
彼が寝た後、私は窓の外の景色を見ていて、だんだんつまらなくなりました。運転室に行きました。
運転室の中のパイロットはハンサムでかっこいいです。痩せた体は私よりずっと高いようです。私はそばに座って、前の星空を見ています。
黒い幕のような空には無数の星がきらめいています。銀河のリボンが見えます。こんな素晴らしい景色は見たことがありません。遠くの空をぼんやり見ています。私は空の美しさに驚嘆しています。「わあ!」
大人になったら何が一番したいですか?
彼の横顔を見て、長い間考えてみました。「生活を良くしたい、望みがない、好きな人と一緒にお金を稼いで、人生の意味を体験したいです。」
好きな人はあなたが好きですか?彼は聞きます。
私はため息をついて言いました。「まだ会っていません。いつか私を愛している人に会って、魅力の都に行きましょう。」
目的地に着いたら、たくさん行ってみてください。
ちょっと長い間、私は運転席を離れて、タオルを二つ持って楊真っ白雲のそばに帰りました。夜は少し涼しくて、彼のために覆いました。自分で豆乳を一杯飲みました。口を綺麗に塗りました。タオルで彼の左手を覆いました。
放送で目を覚まして、窓の外の空はまだ夜です。私は操縦室に行きます。飛行機がゆっくりと路面に降りるのを見ています。
前に二人がいます。彼らは雑談しています。私はパイロットと一緒に飛行機から降りました。彼は私よりずっと背が高くて、話をしています。
私はパイロットに「一緒に買い物しませんか?」
パイロットは携帯を取り出して言いました。「明日の午後は出勤します。ゆっくり休んでください。」
携帯を取り出して彼と連絡先を交換しました。楊さんは地図とホテルの情報を教えてくれました。飛行機の前の人と車で離れました。
遠くに手を招いて、車に乗せられて離れました。ホテルに行って、部屋に入ると、素敵な内装に驚きました。
私は部屋の静かな体験が好きです。壁の絵は面白いです。ソファーに座って、天井を見ています。「いつか多くのお金を稼いで、毎日このような環境の中で、とても穏やかで、私を愛する人がいます。一緒に生命の繁栄を楽しみましょう。」
バスルームに行ってシャワーを浴びて、パジャマを着替えて、ベッドの上に飛んで、すぐに寝ます。
私は目を覚まして風呂に入り、服を着て、テレビ番組を見ていました。しばらくしたら、面白くないと思い、外に出て散歩するつもりです。帽子をかぶって、マスクをして、バッグの中に唐辛子の水を入れて、シャツ、ジーンズ、白い運動靴を鏡の前で左右に見ています。とてもきれいで、ドアから出たと思います。
大都会では故郷のようにあいさつもせず、デパートの近くを歩いて街を歩いています。いろいろな色の人が来ていて、驚きました。彼らのファッションは全部違っています。ジュースを売っているところに行くと、財布の中には楊真っ白雲から何百円もくれました。マスクを外してジュースを飲んでいたら、私のほしい生活だと思いました。
多くの人が振り返って私を見ています。帽子をかぶるのが忙しいです。持っている小さい鏡を取り出して、おしぼりで頬とおでこを拭いて、リップクリームを取り出して唇を潤します。私は地図を頼りに公園に行きます。そこには多くの人が芝生に座って遊んでいます。私も芝生に座って、みんなのジョギングと遊びを見ています。私は地面に横になって、ひと言を思い付きます:あなたと国際で大都、公園の日光を体験して、緑の木の葉と風はそっと揺れ動いて、光線はまだらで、あなたは私の側にいます。
広場のスクリーンに広告が流れています。人波で沸き返る大通りを散歩しています。孤独な感じで、しばらく付き合っていた人を思い出します。寂しいです。
夕方になってから、ホテルに戻って、楊容疑者は髪が濡れてソファーに座ってテレビを見ています。彼は「食べましたか?」
彼の顔を見て、「ハンバーガーを食べたばかりです。口の中にまだ味があります。」
早く洗面してください。
私は急いで服を脱いで、一日の汗を洗い、洗い終わった。パジャマを着て、楊騷雲のそばに来た。
彼は言いました。「これから使ったパジャマとタオルはホテルに取り替えてもらいます。きれいにしてください。」
私は急いでうなずいて言いました。「初めてあなたを見た時、あなたはとても遠いと感じました。あなたは今私の隣に座っています。夢のようです。」
彼は振り向いて私を見て、言いました。「今はまだ小さいです。あなたのだらしなさに耐えたいです。ずっとあなたのそばにいて、あなたが似合うかどうか見たいです。他の人に離れないようにしてください。あなたがどれだけ自分を愛しているかを見てください。」
私は目をぱちぱちさせながら言いました。「あなたが言ったことは考えられませんでした。自分を愛することを教えてください。」
髪の毛が濡れています。母が髪の毛を乾かさないと脳卒中になりやすいと言っていますが、乾かないですか?彼の意見を聞いています。
彼は口もとを上に曲げてカーブを作って言いました。「あなたと私の関係はあまり良くないです。髪の毛を乾かしてください。」
浴室に行ってドライヤーを出して、彼の髪をふいてあげます。
ドライヤーを使うのは初めてですか?彼は優しく尋ねた。
髪の毛を洗ったら、乾かします。よく吹きませんでした。髪の毛が乱れてしまうのではないかと心配しています。
「髪を吹いてくれてとても楽しかったです。久しぶりにこんな感じを体験しました。」
「どんな感じですか?」
彼は軽く頭を振って,笑って答えない。彼のために髪を乾かしました。ドライヤーを元の位置に返します。
「今日は街をぶらつきに行きました。小さい頃は世界の街だと思っていました。市内が広いので、とても新鮮です。いろんな人種の人たちがいます。彼らの顔は私たちと違って、服も違っています。これからはここに住むことができると思います。」ソファーに座って、彼の右手を引っ張って話します。
あなたはお金をたくさん稼ぎます。帰り道が見つからないので心配です」一面の雲がゆるみ、けだるいように横たわっています。
これは私がもらった最高の卒業プレゼントです。
「三日間だけ滞在します。今回の旅行があなたの心の傷を癒してくれますように、楽しみにしています。」
「なぜ自分が悲しいのか分かりません。何かを食べて胸が痛くなり、涙がこぼれました。友情が招いたと勘違いしました。」
彼はしっかりと私の手を握って、私に言いました。「あなたは恋人が一人しかいません。恋人が一人しかいません。二人は長年あなたが持っていない友情です。あなたは大切にしました。あなたが愛したことがあります。どんなに多くの抵抗があっても仕方がないです。未来の道は孤独ですが、出会いを学びたいです。」
あなたは私の友達ですか?眉をひそめて聞く。
「眉をしかめると、眉の角に筋肉ができて悪魔のような顔になります。子供を騙したくないです。友達ではないです。いつか離れます。最近頭が混乱しています。自分で自分の面倒を見てほしいです。」
ずっとあなたを愛しています。ずっとあなたのことが好きです。初めて会ったところにいます。離れません。彼の手をしっかりつかんで、心臓の近くに置きます。
あなたは私の顔に惹かれますか?それとも私の服に惹かれますか?
全部ありますそれに、あなたの身長が羨ましいです。残念ながら、隣の人からもらった毒で、背が伸びることができなくなりました。身長が六、五メートルというのは一生耐えられないです。これからはおしゃれを習って、自分を綺麗にします。
今のあなたも醜くないです。
最近眠れなくなりました。未来はずっと眠れないかどうか分かりません。
「お供します。ベッドに入って、お話をします。」ヤングクラウドが私の王女をベッドに抱いて、彼の右側に横になって彼の話を聞いています。
この本を書いた時、哲理が分かりました。
「昔は子猫とウサギがいました。彼らは仲の良い友達です。子猫はいつも川で釣りをしています。ウサギはいつも土の中で大根を掘っています。彼らは仲がよくて、いつも一緒に食事をします。ウサギは魚を食べません。猫は大根を食べないので、魚がなくなったり、大根がなくなったら一緒に他のところに行きます。「ある日、彼らは新しい場所に行きました。黒うさぎと黒猫を見ました。彼らは離れたことがなく、快適な大きな家に住んでいます。幸せな生活を送っています。うさぎちゃんとねこちゃんは美しい生活に一瞬で魅了されました。毎日のクロウサギは大根を掘るだけではなく、まめに大根を植えています。黒猫は池を手入れしています。このように彼らの食べ物は後を絶たず、ウサギや猫のようにあちこち移動しなくてもいいです。食べ物を探したり、道を移動したりする時間を多く使わなくてもいいです。家や垣根の園を作る時間がもっと多くなりました。家具もいろいろあります。
楊さんは私を見て、続けて言いました。ウサギちゃんと猫ちゃんは喜んで彼らを受け入れました。数年後、彼らは城を建てて、もっと多くの仲間ができました。彼らはこの上なく楽しく過ごしました。」
話が終わったら寝ます。
「あなたの前では子供のように感じられます。あなたがストーリーを話してくれてとても嬉しいです。この席ですぐ寝ます。今晩一緒にいてもいいですか?」
「うん」彼は肯定しています。私はすぐに甘い夢の中に入りました。
毎日散歩に出かけて、車に乗って窓の外の都市の風景を見ています。夜、私は楊蚯雲と夜景を見て、美しい都市を見ました。「自分の青春時代にマスクをしていました。いつか私の美しい顔がきれいにならなくて、もったいないと思う時があります。」
ヤンさんは私のこの感嘆を聞いて、思わず大笑いしました。「いつかあなたはブスになるかもしれません。」
「それは大変ですね。でも怖くないです。十分なお金を稼いだら、自分の顔を綺麗にしてくれるはずです。
マスクを外してもいいです。肌がそんなに白いです。誰もおかしいと思わないし、私がいます。何が怖いですか?
彼の話を聞いて、私も自分が安全だと思って、マスクを外して、通行人はいつも振り向いて私を見ています。あの時代はまだ「振り返る率」というネットスラングがなかったので、彼がそばにいると安心しました。
その日の夜、私たちはステーキを食べに行きました。もっと遠いところを回って、ホテルに帰りました。彼に聞きました。
楊さんは雲さんに頭をなでて言いました。「もう仕事を完成しました。もし新鮮さがあれば、何日間一緒にいられますか?」
「一日二十四時間は私のそばにいるという意味ですか?」
楊さんは雲をかぶってうなずいた。私は彼の懐に飛び込んで、「お兄さんがいて、とてもかわいがります。」
楊容疑者は私を懐に抱いて、「いつ自分の部屋に戻りますか?」
何ですかちょっと迷っています。
あなたの家は狭いですが、そこはあなたの部屋です。いつも実家に頼ってはいけません。
私は経済的に自立していません。両親のところに住んでいません。どのように服を着て食事をしますか?学校の授業料までです。自分で稼いだと思いますか?あなたは私があなたを探すことができると思います。このよく知らない国際大都市の中で、見知らぬ人はあなたと仲がいいと思います。私は年下です。あなたに頼ることができます。出張のついでに、私を連れて世間を見に来てください。」
あなたの話を聞いてとても嬉しいです。私もあなたに内緒にしないで、ここ数日で一緒に過ごします。楊容疑者の表情は少しぎこちないです。
あなたの仕事は分かります。相変わらず愛しています。またお会いしましょうか?」
分かりません。
「それはすべての縁です。長く付き合っていますが、おいくつですか?」
あなたが知っていると思いました。
私は頭を振って言いました。「分かりません。」
今年は二十三歳です。
「いい歳ですね。あなたの年齢で幸せになりますように。」
重慶に帰ったら、何をするつもりですか?一面の雲が私を抱いて聞きます。
「私の仕事を続けています。給料はそんなに高くないですが、まだ若いです。公務員になりたいと思っていましたが、この様子では、全員が私が最低で、基礎も壊してほしいと願っています。不可能です。私は本を読んで良い大学を試験して、良い仕事を探し当てて、私の小さい家を装飾して、自分で大きい部屋を買って、店をオープンして、企業をします。安定収入がよくて、あちこち歩き回っています。まだ世界を見たことがありません。見に行きたいです。余生を享楽しながら、シンプルに楽しく過ごします」
楊容疑者は慎重に私を見て、「あなたが欲しいのは鐘が鳴る生活です。」
「間違いない!」
もしある日あなたが本当にできたら、私を引っ張ることができますか?
私は30代のうちに目標を達成して、毎年200万円の利益を上げて、できるだけ毎年の利益を上げていきたいです。千万円がある時に来てくれれば、歓迎します。その時のこのお金は私たちの生活費に十分です。でも、私が本当にできるようにしないと、一緒に貧しい生活を送ります。
落さん、どうしてあなたが私をあなたに要求しましたが、あなたは私に要求しませんでしたか?
私はそっと言いました。「今のあなたは何を手伝ってくれますか?あなたの羽根が豊かな時に、もし私が思い付いた目標を達成するならば、あなたは私を助けてくれます。資金を起動して儲けるのは簡単ではないです。短期的に上昇することは難しいです。
もし私が助けられなかったら?楊容疑者は慎重に質問した。
「それはいいです。私もあなたの大切な人ではありません。何か予定がありますか?」
あなたの優しさに感謝します。あなたに出会ったのは私の幸運です。あなたの秘密は守ります。絶対に言いません。」
ありがとうございます実は秘密でもないです。もう慣れました。」
私は簡単なつもりです。綺麗な奥さんを探して、このまま過ごしました。
いい計画ですね。もう適当な人がいますか?
まだ追っています
成功を求めてほしいです。
「将来的に企業を成功させたいです。これからも故郷に帰りますか?」
彼らはまだそこにいます。私はいつも帰ります。老いても重慶に残ります。江津の冬は寒いです。南岸に住むかもしれません。
「お金があったら、暖房器具をつけて、お手伝いさんが世話してくれます。まだそこにいますか?」
「もちろん、毎日がシンプルでいいです。でも、大都市の生活を見ています。故郷のあっさりした人生に慣れるかどうかは分かりません。
「だか���、未来は不安です。帰って、そこで暮らしたり、家族のお供をしたりするべきです。あなたが去ったら、帰りにくいと思います。」
「わかりました。あなたの言っていることも正しいです。私のような若僧は子供の時からどこまでも家です。卒業後、広州に行きます。お金を稼いで、だんだん発展します。いつか私の会社は深センの甲級オフィスビルにいます。そこで仕事をします。
私たちはもう二日間滞在しましたが、この二日間は一面真っ白な雲があって、私と一緒に幸せです。もっと遠くの観光スポットを回ってみましたが、写真を撮っていませんでした。
「ある日あなたは作文に成功しました。私たちが歩いたところと楽しみを文字にしました。」
若い私はまだ写真の記念の意味が分かりません。もし写真を撮ったら、今出しても懐かしいと思います。
帰りの飛行機で豆乳を一杯持ってきました。ありがとうございます。リュックサックからキャンデーを二つ取り出して、彼に一つを渡しました。
彼はキャンデーを持ったことがあります。私は自分のキャンデーの包装を引き裂いて口に入れます。「一人で好きになるのはとてもいい感じです。」彼は荷物を開けました。中にアルミの金属箱があります。渡してくれました。「プレゼントは何もありません。7歳の時に銃器の使い方がとてもよかったです。この中にはシミュレーションの銃があります。記念として残してください。」
彼のプレゼントを受け取って箱を開けたら、中は小さくて精巧な米国のカートM 9111の模型で、私は模型銃のベルトを解いて、銃身を触ります。「これは全部の金属ですか?」
「金属製品は長く保存されます。」
プレゼントをくれてありがとうございます。小さい年齢の私は分かりません。私は銃を置いて、アルミの金属箱を隣のテーブルに置いた。私は続けて言います。「初めてお会いしました。その感じは本当に素晴らしいです。」
楊さんは雲にぼーっとしていて、話をしていません。
飛行機が到着した後、もう夜明けです。楊蝓雲さんからのプレゼントを他の人に渡しました。「家に帰ってこれを持ってくるのは不便です。後でください。」私は楊鳔雲に乗り継ぎをして、飛行機の明かりが次第に上がるのを見ていて、だんだん消えていきます。
私はため息をついて、渝中区に行き、ケーキを買って部屋に入りました。
私はろうそくを取り出して、全部で16本をケーキの上に挿して、ろうそくに火をつけて、願い事をして、また一気に息を吸って、ろうそくを吹き消して、私は自分に言います。「今年は16歳です。誕生日おめでとうございます。」
鏡の前に行って、「これからは苦労しても、そんなに強いお酒を飲むな」と自分に言いました。
私は酒棚のワインを取り出して、自分のために小さなコップを注いだが、酒気をかいでいて、急に吐き気がして、グラスの酒をこぼしてしまった。
「しまった、胃の調子が悪くなりました。体を養生したいです。残念ですが、このバラフェです。」私は木の栓をしっかりと瓶の口を塞ぎました。「これからも飲んでほしいです。バカです。これは半年分の給料です。」
ケーキを分けて、自分で一つ食べました。食べきれないだけでお腹がいっぱいになりました。
横になって3時間以上休んで、車で江津の周辺に行きます。ヘリコプターが私を待っています。ロープを締めて屋上に降ります。
下に下りて、ドアを開けて、ベッドに横になって引き続きぐうぐう寝て、私は疲れきっています。夜、両親が家に帰っても分かりません。勝手に何かを食べました。
夜中に目が覚めて、ロッカーの中の小霊通を充電しました。誰も連絡してくれませんでした。
ベッドのそばに座っています。この都市はとても悲しいようで、突然眠れません。そこでテレビをつけて、音楽番組のランキング音楽を聞いて、だんだん心が落ち着きました。
その日の朝早くお母さんのところに行って、毎日何十斤の唐辛子をお客さんにつぶしてあげます。私はちょうど休みになりました。そこで手伝います。毎回鉄板を上げて唐辛子をつぶしている時、井山兄さんと天蕊を懐かしみます。
私は100元を使って、車屋で自転車を買いました。午後は用事がない時に広場で練習します。
母は顔をしかめながら、「安いから、壊れやすい」と笑った。
「まずは覚えておきます。壊れたら捨てます。どうせ高くないです。」彼女を慰めながら言った。
初日はなかなか上手になれませんでした。どうしてもバランスが取れなくて、翌日はおじさんのおばさんの助けで自転車を覚えました。四五メートルまで乗れるようになりました。
自転車を覚えた後、私は川のそばで自転車に乗るのが好きです。風が襟を吹いています。私は新しい出会いを迎えています。これらの美しい記憶はここで一段落しました。
私は川のそばに立って夕日を見ています。綺麗な落日に対して、「あなたと抱き合って、あなたがくれた最高のプレゼントです。」
まぶしいと、二十九歳で、大きな木を通って、心より静かに過ごします。
 終了:2020年5月18日月曜日
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sumolife-kobe · 4 years
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空室情報 物件名: ワコーレザ・リーブル神戸 住所: 兵庫県神戸市兵庫区湊町1丁目 間取: 3LDK 専有面積: 63.99㎡ 築年月: 2016年7月 構造: RC造14階建 条件 家賃: 165,000円 共益費: 0円 敷金: 1ヶ月 礼金: 2ヵ月 設備・条件等: 公営水道、公共下水、都市ガス、バス・トイレ別、エアコン、フローリング、オートロック、2人入居可、駐輪場、保証人不要、分譲タイプ、カップル向け、女性向け、新婚さん向け、ファミリー向け、IHクッキングヒーター、コンロ3口、システムキッチン、カウンターキッチン、追い焚き機能、浴室乾燥機、洗髪洗面化粧台、シャワー、独立洗面台、エレベーター、耐震構造、室内洗濯機置場、バルコニー、ウォークインクローゼット、シューズボックス、収納豊富、CATV、モニタ付インターホン、宅配ボックス、防犯カメラ、日当たり良好、閑静な住宅街、眺望良好 JR神戸駅徒歩圏内の築浅3LDK分譲賃貸。ペット飼育ご相談可能。 「ワコーレザ・リーブル神戸」 のご紹介です。 東南向きの7Fになります。住設備充実、オール洋室、床暖房やミストサウナもございます。 #神戸駅 徒歩9分、新開地駅 徒歩9分、大倉山駅 徒歩18分、コンビニ 徒歩4分、ライフ神戸駅前店 徒歩8分の立地です。 校区は、#神戸市立兵庫大開小学校 徒歩14分、#神戸市立兵庫中学校 徒歩7分、となっております。 他、徒歩5分圏内の周辺施設としまして、 焼肉店の、#やきにく_ふくちゃん 飲食店の、#肉市場びり軒z 中華料理店の、#来来 寿司店の、#魚河岸料理_うおぎん 銭湯の、#みなと湯 等々ございます。 ご内覧はスモライフまで。 物件情報の有効期限は掲載日から1週間となります。 本物件だけではなく、これまで過去にインス��グラムで掲載した物件のお問い合わせも承っております。 スモライフ神戸店までお気軽に空室状況等お問い合わせくださいませ。 #神戸 #賃貸 #売買 #リフォーム #管理 #不動産 #神戸不動産 #総合不動産 #神戸賃貸 #不動産仲介 #スモライフ https://www.instagram.com/p/CB5fHNCgsGk/?igshid=11gf41va3ozo5
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hi-majine · 5 years
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ざこ八  1/2
「へえ、ごめん、こんにちは。桝屋《ますや》新兵衛さんのお宅は、こちらでございますか?」 「はい、どなたじゃな? 桝屋新兵衛はてまえじゃ。あけてはいりなはれ」 「へえ、ごめん……おお、おじさんで……ごきげんよろしゅうございます」 「はいはい、どなたじゃな? 年をとると、目がわるうてどもならん」 「へえ、おみわすれはごもっともで……町内におりましためがね屋の弟の鶴吉で……」 「なに? 鶴さんやて? そら、めずらしい人じゃ。さあ、まあ、かけなされ……これ、お茶を持っといで」 「どうぞおかまいなく……」 「いや、お茶は、わたしが飲みますのじゃ」 「ああ、さようで……」 「これ、めがねを持ってきとくれ。いや、もう、年をとるとあかんで、めがねがないと、どもならん……おお、こら、ほんまに鶴さんじゃ。ごきげんさん」 「おひさしゅうございます。長らくごぶさたをいたしまして、いつもお達者で結構でございます」 「はいはい、いや、あなたもお達者で結構。長らくどこへいてなさった?」 「はい、東京へいっておりまして……」 「ああ、そうか、道理で、ことばがすっかりちごうてきたとおもいました。しかし、もう何年になるかえ?」 「へえ、町内をでましてから、ざっと十年になります」 「早いもんやなあ。十年にもなるか……そうして、東京は、どこにいてやったんや?」 「魚河岸におりまして……」 「ふーん、いさましいところやな。わたしもだいぶ前に東京へいったことがあるが、東京もずいぶんとかわりましたやろ?」 「へえ、ずいぶんとかわっております」 「そうやろな。わたしも、もう一ぺんいきたいとおもうてんねが、この年になったら、とてもあかん」 「この坊《ぼ》んは、おじさんの坊んで?」 「なにをいうのじゃ。これは、おまえさんの友だちの、せがれ新之助の子じゃ。いまな、三人孫ができて、これがいちばん兄じゃ。これ、おじさん、おいでやすといいなされ……はい、もう七つになります」 「そんなことは存じませいで、知っておりましたら、坊《ぼ》んになんぞ買うてまいりますに、これは、まずいものですが、手みやげのかわりで……」 「こりゃ気の毒な……さよか、いただきます。大きにありがとうさん……これ、おじさんに、いつも歌う唄を聞かしてあげ。あの、それ……なに? おじちゃん、大きな目をあいてるさかい、いややて? なにをいいくさる。鶴さん、孫が、あんたに唄を聞かすちゅうてます。目をつぶってやってください」 「へえ、坊んは唄がおじょうずで? そんなら、おじちゃん、目をつぶってますで、聞かしとくなされ」 「さあ、おじちゃんが、目をつぶってくださった。早よ歌い。なんやったいなあ。野毛のかいな、野毛の山からノーエかいな? …… 野毛の山からノーエ、鉄砲サイサイ、かついで小隊すすめ……」 「えらい坊んは、老《お》いくろしいお声で……」 「いまのはわたしじゃ、ははははは」 「ときに、あのお町内の糸屋さんは、ただいま通ってまいりましたら、お宅がころっとかわっておりましたが……」 「糸屋さんか。あのお宅はえらいご出世じゃ。いまは、横町《よこまち》へ地所を買うて、りっぱなご普請をなさって、ご家族も、上下《かみしも》かけて二十七、八人はござるそうじゃ。なんでも生糸相場で、ぎょうさんもうけなしたのじゃ」 「へえ、あの播磨《はりま》屋さんは?」 「播磨屋さんは、いま、心斎橋すじに店をだして、なかなか繁昌してござると聞いてます。それにひきかえ、あいかわらずつまらんのは、わたしとこじゃ」 「あほらしい。これだけの店を張ってござるのに……」 「あははは、わたしは、もう隠居して、店は新之助にすっかりゆずりましたが、あれは、あいかわらず、沈香も焚かず、屁もこかずで、ただ店を守ってるというだけじゃ、あははは」 「それに、あの角に、ざこ八という米屋さんがございましたが、あのお宅は?」 「ざこ八さんのお宅か? 気の毒につぶれました」 「えっ! あの四丁|界隈《かいわい》切っての金持といわれたざこ八さんがつぶれましたか……しかし、ざこ八さんは、あのようにかたいおかた、おばあさんは女のこと、ほかに娘さんひとり……まあ、ほかにつぶす者はないはず……いったい、ざこ八をつぶしたのはだれです?」 「ああ、めがね屋の弟むすこの鶴吉という人がつぶしたんや」 「おじさん、じょうだんを……なぶらないで……」 「いや、じょうだんでも、なぶりもしやせん。おまえさんがつぶしてやったんや」 「そら、真剣におっしゃるのですか?」 「そうじゃ」 「カア、プウ!」 「これ、畳の上へ土足であがってどうするんねん? これ、つばをはいたりして……」 「つばじゃねえや。痰《たん》だい。おう、もう一ぺんいってみろ。この唐変木《とうへんぼく》め。なにをぬかしやがるんだい。ふんふんと聞いてりゃ、いい気になって、おう、よくかんがえてみろ……十年前に東京へいって、いま帰ったばかりのこちとらが、どうしてざこ八のうちをつぶせるんでえ? おかしなことをぬかしやがると、上あごと下あごと持って、ぴいっとふたつに裂《さ》いて、はなかんじまうぞ」 「ちりがみみたいやな、まるで……あははは」 「なにがおかしいんだ?」 「これ、表へ立つな。喧嘩やない。すこし声の大きいはなしをしてるのじゃ。入り口の障子をしめときなされ。戸口へ人が立つ。これ、鶴さん、大きな声をだしなさんな。ご近所へみっともない」 「大きな声は地声だい」 「みんな、逃げいでもよろしい。鶴さん、もう、いうことは、それでしまいか? これ、ほかの者なら、いまのおまえさんの権幕《けんまく》で逃げるか知らんが、この桝屋新兵衛だけは、おどろかんのじゃ……おまえさんが、ざこ八をつぶしたというその因縁を説き聞かしてあげようか。おまえさんは、むかしからこの町内でのほめ者やった。若い者に似合わん、放蕩《ほうとう》もせず、よくはたらく、感心な者やと、だれひとり、おまえのことをわるういう者はなかった」 「おだてるない、この禿《はげ》ちゃびん」 「いや、おだてやせん。ほんまのはなしをしてますのじゃ。町内に極道《ごくどう》むすこがあると、おまえさんを手本として意見をするくらいじゃ。そのうちに、おまえさん、浄瑠璃の稽古屋入り。ああ、わるいとこへはいったなあ。あれが機会《どうき》で、わるい友だちでもできて、極道せなよいがなあとおもうたが、なかなか身をくずさず、あいかわらず商売をいっしょうけんめいにやりなさる。浮いたはなしも聞いたことがない。ところで、いまでもおまえはんはええ男や。まして、十年前はなかなかの美男子、町内の娘が、お前さんに、やいやいという。ざこ八の娘のおきぬさんも、一目おまえさんをみるなり惚れこんだのじゃ。ところが、ある日、町内に宴会があった。ほかの人とわかれて、この町内へ帰るのは、わたしとざこ八とふたりづれ、道でのはなしに、『ときに桝屋さん、うちの娘のおきぬに、だれぞええ養子がありましたらお世話ねがいます』とのはなし。わたしが、『めがね屋の鶴さんは?』と、おまえさんのことをいうたんじゃ。すると、『鶴さんなら町内でのほめ者《もん》、本人もかたい人やで結構、しかし、娘がなんというか、一度娘にはなしをしてみます』と、その晩はわかれて帰った。あくる日、ざこ八が、娘にはなしをしたら、自分が惚れた男、なんの不服があるものかいな、ふたつ返事で承知したので、さっそくわたしのうちへきて、はなしをすすめてくれとのたのみ。そこで、おまえとこの兄さんにはなしをした。ところが、おまえの兄さんはかたい人やで、『��こ八さんとことは、身代《しんだい》がちがいます。つりあわぬは不縁のもと』といいなさるが、いや、そうやないと、いろいろはなしをすると、本人さえ承知したらということやで、わたしが、おまえさんにはなしをした。そのとき、おまえさんは、なんというた? 『おじさん、なにぶんよろしゅうおたのみします』と、いうたことをおぼえているやろな? よもやわすれはせんやろな? そこで、はなしがまとまって、結納《ゆいのう》までとりかわして、わたしが媒酌人《ばいしやくにん》で���吉日をえらんで、さて婚礼となった。当日、おまえさんのすがたがみえんが、風呂へでも行たのかいなあ、と、おもうてたが、九時、十時になっても帰ってきやせん。十二時、一時となってもすがたをみせん。とうとう夜のあけるまで、ざこ八とおまえさんとこのうちのあいだを、わたしは、なんべんいったり、きたりしたかわからん。あのときばかりは、足が棒のようになったで。ざこ八は怒る。『うちの養子は、桝屋さん、どうなったんだす?』と、きめつけられる。娘は娘で、『はじめての殿御にきらわれたのやで、死んでしまう』というし、わたしは、あのときほどこまったことはない。侍やったら、腹を切って申しわけをせんならん。『まあまあ、わたしがゆきとどかなかったんやさかいに』と、あやまって、あとで、なんとかはなしをつけると、一時はおさめた。そのはなしは、町内やとなり町までひろがったが、なんせい相手は、今|小町《こまち》といわれる娘だけあって、養子になりたいという人はなんぼでもある。しかし、どれもこれもいややという。ところが、ある日、天王寺さんへ参詣して、一心寺のとこまでくると、そこに桶をかたげて通った小便汲みが、おまえさんに瓜ふたつというほどよう似た男や。それをみると、おきぬさんが、鶴さんによう似てるというので、あとをつけていくと、猪飼野《いかいの》の百姓で、相当なうちの次男じゃ。人をもってはなしをすると、先方もさっそく承知をして養子にきた。はじめのあいだは、おとなしかったが、そのうちに、わるい友だちができて、茶屋酒の味をおぼえた。おもしろうなった。きょうは難波新地、明日は北の新地、堀江、新町、松島と、金を湯水のようにつかうのじゃ。それがために、ざこ八は、それを苦にして、ころりと死ぬ。つづいて、かみさんもあとを追うというしまつ。養子は、両親が死んだので、あとはこわい者なし、日夜の放蕩三昧《ほうとうざんまい》。とうどううちから、なにからなにまで人手にわたってしまう。金がなくなった。ぼちぼち安ものを買う。病気がうつって梅毒がでる。できものは、からだ一面にできる。うみがでるというありさま。しかたがないで、町内へ奉加帳をまわして金をあつめて、四国へ巡礼にやった。途中で死んでくれたらええものを、また、のこのこと帰ってきた。夫婦の情で、一晩寝たが、その病気をおきぬさんにうつしておいて、そのまま養子は死んだ。そのとき、葬式の費用《いりよう》をわたしがだした。まあ、死んでいた者はそれでいいが、かわいそうに、今小町といわれた評判娘のおきぬさんも、病気のためにあたまの毛がぬけて、ちゃぼのような、じつにみるかげもないありさま。いまは、磯家うらの奥の端で、二帖じきの納屋同然のところで、たたみというたらええけども、たたというたら、みのない、しんがでてる。着物《きもの》は、四季の着物を一ぺんに着てる。肩があわせで、背なかがひとえで、腰のとこがやぶれて、かたびらのつぎがあたって、すそが綿いれになってある。あのときに、おまえさえ養子にいてくれたら、ざこ八のうちはつぶれはせぬのじゃ。いわば、おまえさんがつぶしたも同然じゃ。これでも、つぶしたというのが無理か?」 「へえ……」 「わたしのいうのが無理か? えらそうに江戸っ子をつこうて、たんかを切って……江戸っ子をつかわずに、ちょっと、小づかいでもつかいなされ。どうや? ぐうとでもいうてみい」 「ぐう」 「そら、だれでもいえるわ」 「いや、ごもっともで……あのとき、わたしは、養子にやってもらうつもりでおりましたが、友だちの申しますには、『小糠《こぬか》三合あったら養子にいくなとのたとえの通り、身代《しんだい》をふやしたところで、先方はもとからあんねというし、また、なくしたら、養子がつこうたといわれるし、養子ほどつまらんものはない。おまえも男やないか、りっぱにかかをもろうたらどうや?』と、いわれましたので、急にいやになりまして、東京へとっ走りました。おじさん、どうですやろ? ものは相談ですが、わたしを、ざこ八さんの娘がいる磯家うらへ、養子にお世話ねがえますまいか?」 「おまえさんも、もの好きな人やなあ。以前とちごうて、美しいことはないぜ。さきもいうた通り、病気やで。毛もぬけとるし、ずいぶんとみにくいで」 「いや、そら承知です。病気はなおします。毛のぬけとるとこは、青菜と米を食わして、日あたりのええとこへかこいます」 「まるで、にわとりじゃがな」 「あなたに、さきほどからいわれてみますと、わたしに責任があるようにおもいますで、わたしが養子になって、以前のざこ八のようにいかいでも、せめて半分ぐらいにでもしてみたいとおもいますで」 「うん、よい心がけじゃ。鶴さん、そんなら、おきぬさんにはなしてくる」  と、はなしをいたしますと、なにしろ惚れた男やもの、いやもおうもない。 「こんなきたないとこでもよろしかったら……」  と、はなしができました。 「おじさん、ここに三百円ございますで、わたしが、店のひとつもだせるまで、おあずかりねがいます」 「はい、よろしい。たしかにおあずかりしました。あんたは、感心な人じゃ。生き馬の目をぬくという東京で、三百円の金をのこしてくるとはえらい人じゃ。それでは、鶴さん、ざこ八のうちをおこしてやっとくれ。たのみます」  これから、鶴さん、養子になって、はたらくの、はたらかんのて、夜の目も寝ずにはたらきます。朝はくらいうちからおきて、市中を歩いて、紙くずや縄ひろい。紙くずは、くず問屋へ売る。縄は、こまかく切って、左官へ壁のスサに売る。朝のうちは、とうふを売る。正午《ひる》に帰るなり、つけものとこぶまきを売りにいく。夕方には、「刺身」と、ひとまわりしてくる。帰ると、「うどんや、そばうーい」と、夜泣きうどんにでる。そのあいだには、「焼き栗、焼き栗、丹波の栗で、くりくりくり」と、季節のものを売る。夜の十二時ごろには帰ってきて寝るかとおもいますと、なかなか、めしをかきこむなり、町内の夜番にいく。真夜なかになりますと、出刃庖丁を持って強盗……は、おだやかじゃございませんが……いっしょうけんめいにはたらいて小金をのこしたので、桝屋さんをたのみまして、小さな米屋の店をひらきました。  商売は、なかなかうまいもので、勉強をいたしますのでよう売れます。そのうち、堂島の相場へ手をだしました。運がよい、三百円張ると、六百円になりました。六百円、もうひとつ張ると、千二百円になった。なにくそと張ると、二千四百円になった。買うと、どどっとあがる。あがったとこで売ると、さがる。さがったとこで、ぐっと買うと、あがる。売ると、さがる。買うと、あがるで、しばらくのあいだにうんと身代ができまして、前のざこ八よりは大きゅうなりました。そうなると、前の養子が売った地所を買いもどし、借家が建って住んでる人にも、わけをいうて、立ちのき料をだしてでてもらいました。そのあとへりっぱなうちを建て、以前は、蔵が三戸前のところを、五戸前にして、若い衆もたくさん置いて、自分といいますと、なかなか、大店のあるじというような顔もせず、若い者とおなじようにはたらいてます。 「横町の山田さんへすぐに五斗持っていき」 「竹内だす。一石持ってきとくなはれ。お昼に炊《た》くお米がおまへんね」 「へえ、まいどありがとさんで、すぐに持たしてやります。おい、竹内さんへ一石持っていき」
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kentarouchikoshi · 3 years
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 これはとても興味深い,牡蠣の炊き込みご飯の作り方ですねo(^-^ o )(ノ ^-^)ノ  牡蠣というのは貝の中でも特に美味と言われ,世界中で多くの人々に好まれる存在です。僕も例外ではなく,つい先日も本当に美味しい焼牡蠣と蒸牡蠣を頂きました😋 こう申し上げると,或いは「牡蠣の旬は冬なんじゃないの(o・ω・o)? 夏には生殖巣を発達させて身が痩せ衰えると聞いたよ」と仰る方もいらっしゃるかもしれません。しかしそれは速断というものかもしれません。そもそも夏が旬の岩牡蠣という牡蠣も存在しますし,地域によって海水温にも違いがあるので産地によっては冬以外が旬ということもあります。更に言えば近年では生殖能力を持たず夏でも生殖巣を発達させない牡蠣も開発されていて,現在では1年を通じて牡蠣を美味しく頂くことが出来るようになっています。  余談ながら世間一般で言われている旬というものが全て本当に正しいかも,或いは再検討の余地があるかもしれません。河豚も「旬は冬」と言われていますが,江戸時代の料理研究によってこの定説は揺らぎ始めています。当時,河豚は「ふくと汁(ふくとう汁)」というお料理で頂くのが一般的でした。これは味噌と醤油の双方で味を付けて河豚の他の具に茄子を,薬味に大蒜を入れるという汁物です。茄子は夏か,どんなに頑張っても秋の野菜であり,保存技術の未発達だった江戸時代の冬に手に入った筈はありません。そこから最近では「当時は夏に河豚を食べていたのではないか」ということが言われるようになっているところです。最近ではこの研究結果を踏まえ,実は夏も河豚の旬なのだということで「夏こそフグ」という宣伝を行っている業者さんも存在しますね。  さて,牡蠣というのは色々な食べ方がありますね。生で頂いても大変美味しいですが,これは明治になってフランスから日本に導入された食べ方です。「あれほど魚介類の生食を好む日本人が牡蠣については遂に自力で生食を発案することが出来ず,魚介類をあまり生食しないフランスからそれを学んだ」というのは何やら面白い話ではありますね。僕なども牡蠣については加熱したほうがより美味しいと感じ,具体的には前述の焼牡蠣や蒸牡蠣・それに牡蠣フライなどが大好物ですが,これは単なる好みであって「自分は日本人だから」といった国粋主義的な意識によるものではありません。  そんな食べ方の中に「牡蠣飯」というものもあります。名前のとおり牡蠣の炊き込みご飯ですね。牡蠣の名産地である広島駅や厚岸駅では駅弁としても販売されています。しかしこの牡蠣飯は「お米と牡蠣を炊き込んだ」ものではありません。牡蠣を醤油味で煮てその煮汁でご飯を炊き,最後にその牡蠣と炊き上がったご飯とを混ぜ合わせたものです。一緒に炊いてしまうと牡蠣の身に熱が入り過ぎて非常に味が悪くなってしまうために,このような変則的な作り方が為されます。僕は牡蠣飯については広島駅のものも厚岸駅のものも頂いたことがありどちらも大変美味しいと思いましたが,言われてみるとご飯と牡蠣とがどこか調和しきれていないように感じられなくもありません。「深川飯のほうがご飯と貝がよく馴染んでいるかなぁ(・~・´)」というのは,僕の気のせいでしょうか。因みにアサリの炊き込みご飯でも同様に分けて炊く方もいらっしゃいますが,こちらは一緒に炊いてしまうことのほうがむしろ一般的です。牡蠣に比べてアサリの身は薄いので,たとえ加熱で硬くなっても問題無く美味しく頂けてしまうからでしょう。  その点,今回出会った「牡蠣としょうがの炊き込みご飯 パエリア仕立て」では醤油を使い全く日本風の味付けを行う一方で,スペインのパエリャの技法を活用することで牡蠣の身をご飯と一緒に炊き込めるような工夫が為されているのが面白いですね。スペイン料理店に行くと「パエリャは最初にご注文下さると,お待たせしません」などと言われます。ご飯を炊くのだからそう早々とは出来上がらないのは当然だと納得して注文し「随分掛かるだろうな」などと思って一杯やりながらタパスなどつまんでいると,しかし案外待たずに炊き上がり「もう炊けたの?~ (゜o゜) ??」と驚くということを何度も経験致しました。これは日本とは違い,スペインではご飯を炊く前に事前にお米を加熱してしまうからです。日本風の炊き込みご飯であっても同じ技法を活用すれば炊飯時間は短くなるし,お米と牡蠣とを一緒に炊くことも可能になるということです。聞けばそういうことかと理解は出来ますが,和食にスペイン料理の手法を導入して通常不可能なことを実現するというのは凄いアイデアだと驚きを禁じ得ないところです!(。・о・。)!  近いうちに,こちらの「牡蠣としょうがの炊き込みご飯 パエリア仕立て」を是非実際に頂いてみたいと思っています。とても美味しそうで魅力的ですし「牡蠣飯は炊き込みご飯なのにお米と牡蠣を一緒に炊かないから,どうも両者があまり調和していないようだ」というのが事実なのか僕の気のせいなのかの確認もしてみたいところです(^^♪
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