🎭てなもんや三文オペラみてきました
PARCO劇��にて6/11開幕の「てなもんや三文オペラ」をみてきました。つい最近「花ざかりの君たちへ」を見返した勢いで「脳男」「彼らが本気で編むときは(Twitter)」「ウロボロス」と続けて見て「Vamp! Bamboo! Burn!」を履修したタイミングでチケットのご縁に恵まれウキウキ行ってきた次第です。
6/12(日)マチネと6/14(火)ソワレの2公演、感想を本編の時系列で書いた後、後半はもうちょっと細かい感想やら何やらを徒然なるままにメモっていたら有休最終日が終わりました。(やたら長いわりにまた基本的にかわいい・笑った・面白いしか言ってない……)
遠い昔に文庫と簡易版の台本を読んで以来の三文オペラが戦後日本に舞台をうつしたアレンジということで久しぶりに読み返したりして、観る前も観た後も、もちろん観劇中もずっと良い時間を過ごせました…🕺
🎭本編感想🎩
*(一応注意)当たり前のようにすごいネタバレです
客席側も照明がついたままアパッチ族の三人(マサイアス・ジェイコブ・ウォルター?)とアコーディオン奏者が3輪トラックで登場してワ!てテンション上がりました。ワイワイ楽しそうだなあと思っていたら最初に聞こえた歌詞が「これから語る物語」……天才の導入?🤦♀️没入まっしぐらでした。
この時全員(たぶん)マックの結婚式のためにジャケットを着ていたのもあいまってか、マサイアスの動きが植木等というかクレージーキャッツというか、その辺りの方々の映像を彷彿とさせる感じで気がついたら1950年代に引き摺り込まれていました。大学の講義で東谷護著「進駐軍クラブから歌謡曲へ―戦後日本ポピュラー音楽の黎明期」を扱った際に見せていただいた資料映像を思い出す感じでした。
猫間川を渡って帰ってきたアパッチ族の船からみんな降りてくる場面、きれ〜〜にスローな動きが揃ってて気持ちよかった…!
からの、音楽が止んで普通の速さになる切り替えが当たり前なんですが全員揃っててめちゃめちゃ気持ちよかったです。中学の演劇部で自分がスローモーションしてる映像をこの前見返してアチャ〜〜な気持ちになったばかりだったので特に…🤣
最後の絞首刑シーンで自由落下するマックがめちゃめちゃ衝撃的だったので、2回目に見た時この冒頭のスローモーションが対比になってるのかなと思って怖かった…
Moritat von Mackie Messer(邦題がわからない…メッキーメッサーの殺人物語大道歌…?)のメロディでアパッチ族が自己紹介歌う時めちゃスカな曲調が可愛くてニコニコしました
2回目に見た時(6/14)隣の席のお姉さんが音楽に合わせて座ったままぴょこぴょこしてて可愛かった…☺️
「スカ」というジャンルを知らなくて見てる最中ずっと「東京スカパラ〜!」と思ってました。終わってから調べて学びました✍️ズンチャカかわいい
マックの頬に傷?原作でもあったっけ?まいっか☺️と思いながら見ていた1回目の自分へ:後で咽び泣くよ
そこで脱いでくれるメッキー・メッサー(大感謝祭)
📩1回目に見た時はここでマサイアスたちが客席の視線に言及したタイミングで初めて客席の電気が落ちてることに気づきました。いつの間に…(没頭)
マサイアスのあの中腰というか膝をグッと前に出して腰を落としてる立ち方、大変そう(小並感)
花婿衣装の白スーツ・ハット・ケーンのマックがかっこよすぎて冒頭のMoritat von Mackie Messerの「マックめっちゃ人を魅了する」みたいな歌詞が沁みた〜〜
岩波文庫の岩淵達治さんの訳本に実際のメロディに合わせて日本語で歌える訳詞が載ってて、観劇後に読み返したらてなもんやでは怖い面に加えて色男感が増えててめちゃ良〜〜て暴れました
最後、ハットのつばをサッと払ったマックの立ち姿、造形が良すぎてそのまま型をとって鋳造して上野の国立西洋博物館の庭にそっと飾っても多分誰も気づかない(ロダン)
ポールの入場の勢いよ
「幸せすぎてとろけそうや〜」的なことを言ってポールがしなしなになっちゃう場面、この時マサイアスたちがウェ〜イwて感じで笑ってるのに対し、マックが拒むでもなく黙って微笑んでるのが1回目に見た時も印象的だったんですが、2回目見た時にはあのエンディングを思い出して切なくなってしまった……;;戻らない時間……
この場面、劇場もみんなフフフ…☺️て感じだったのですが多分2回目以降の人は結構ヴッ…🥲てなったのでは…マモレナカッタ…
パンフレット(だっけ)でウエンツさんが書かれてる通りポールは(ルーシーとの一部やりとりを除いて)メタ展開や舞台演劇的な過剰表現などにも突っ込んだり反応したりせずきょとんとして、人格ごと全部完全に劇中の人間だったのもあってマックへの愛や想いがより純粋なものに感じられて思い返すと切なくなってしまう…😭
結婚式で液体本物を注いでてびっくり😳
この冒頭部分、「3回繰り返す」だったり「吉本」てパンフや記事に書かれててどんなだろ🤔て思ってたものが全部回収されました🤣面白かった…
ジェニーの娼館シーンでもタンゴ調の曲の中でジェニーがバン!と机を叩いたタイミングでマック以外の全員がピョッと飛び上がるの可愛かった…
Kanonen-Song、ブラウンとマックに手拍子を煽られて楽しかった〜〜☺️☺️歌謡曲?ブギウギ?アレンジが可愛かった…音源欲しい…
凄惨な歌詞に軽快なアレンジが皮肉で良かった…
👆について触れられた後のブラウンの「我々は生き残った」みたいな台詞の後、すっと表情が暗くなるマックに目が釘付けでした ハットの影かな?顔色も悪くなったように見えました
からの賄賂友情の証と情報漏洩忖度🤣
ブラウンがマックの花嫁姿を見たかったの?🤣
前述訳本の訳注(14)、マックの「姉御」という呼びかけがポリー宛かブラウン宛かの部分を思い出しました🤫
幸せそうなポールとマックを囲んでマサイアスたちがウェイウェイ祝ってるのが可愛かった…☺️
つい最近「崖っぷちホテル」を見たばかりだったのにピーチャム渡辺いっけいさん一瞬分からなかった…🤣
胸で十字切って何かしら仰いでるお祈りの作法(?)、クリスマスパーティーした数日後に除夜の鐘つきに行く感じの多文化感(??)でウフフてなりました
「韓国では大人気や」に会場ドッカン笑うと思ったら私だけ笑いを堪えてる感じでした なぜだ めちゃめちゃ面白かった SHEINでも最近あんなパンツ見た(こんなやつ)
未亡人たけのこ🤣
1回目・2回目ともにピーチャム親子のリングファイトの歌がちょっと歌詞聞き取れなくて「耳鍛えて出直します」て泣いた
釣りに興じるマック、顔が良(びっくりした)
お衣装、黒いスーツと真紅のシャツに真っ赤なチーフがかっこいいのなんの……🤦♀️
この辺りからシリアスとコミカルの緩急が風邪引くレベル
ここでさらっと話した内容が第二幕の辞世の言葉に繋がってたような…🥺ブラウンとの会話で話した内容も場面を挟んで繰り返されるので印象が深い…
地球二周半するくらいの罪状🤣🤣うーん部下の犯罪も全部マックの”悪名”に吸収される……
座ったままお尻でぴょんぴょん!て飛んで「俺は逃げへん!」的なこと言ってるのかわいかった……
キスしてくれないマック〜〜🤣ラグビータックルみたいに抱きつくポールの頭にちゅってしてるの可愛かった…
ここ隣のお姉さんも前の席のお姉さんも視認できる結構な人数が双眼鏡で見てて「スチャ…」て音がちょっと立ってて面白かった…🤣
ジェニーの登場が完全にBurlesqueのCherで鳥肌バキバキでした
Welcome to Burlesque(Spotify)どうしても聞きたくて1回目の帰路ずっとサントラ聴いてました
第二幕のソロもYou haven't seen the last of me(Spotify)だ…と思ってました
ジェニーの後で娼婦たちが天国と地獄でフゥ〜〜!て踊るのめちゃめちゃ場末感すごくてニコニコでした ロートレックとかドガみたいな色合い🤣
👆を見ていたジェーコブの「あの歌の後によくできるな!」(6/14ソワレでは「あの歌のあとにこれか!」)につられて笑っちゃいました
マックのコートを預かった娼婦さんが襟のあたりめっちゃ吸ってて笑いました わかる(わかる)
あとさっきの釣りのシーンからまたお衣装変わっててかっっ…こよかった…白ベスト…🤦♀️
さっきまでジェニーに許しを乞おうとしていたマックが、ジェニーの「嬉しすぎて…!」を聞いた瞬間ぱっと身体を返してもう関心が薄れたみたいな演技するのめちゃ良
手に入れたものより手に入らないもの・離れるものを追う図がなんとも言えず良かった…
娼館での立ち回りを見ながら改めて生田斗真さんの造形美に惚れ惚れし���ました 大の字で転がった後階段を這い上がってジェニーを見て占い師の「J」に気づいて大笑いするあたりの体勢、あれも型取って鋳造して国立西洋美術館の庭にそっと飾って定期的に見に行きたい(?)
第一幕終わって幕間でホワイエのジンモヒートとココナツラッシーいただきました🍹
特にジンモヒートが美味しくて毎回飲んでました……フレッシュミントをわざわざ沈めて香りを閉じ込め、ストローで飲んだ時にハッとするほど鮮やかな香りが立つ演出がオシャすぎました(多分意図違うけど…🤣)
2回目の観劇時には「この美味しかったのも忘れるんだろうな…忘れないよ…」などとしんみりしながら味わいました。美味しかった……
第二幕開始直後、囚人の歌もスカな曲調が大変可愛かったです。ズンチャカしてる
6/12、1回目の観劇時には一人おじいさん囚人がいて駆け足の止まり方が一人だけ10カウントだったのが、6/14にはまた変わっていてめちゃ盛り上がりました🤣ホイッスル吹いてる警官さんが動揺してて可愛かった…
マックが収監直後なのか、先ほどの立ち回りですごい殴られてた顔にあざのメイクされてて一人で盛り上がってました。ぱっと見「あれ?顔色違う?」と思いつつ初めて観劇中に双眼鏡使いました
6/12の1回目では気づかなかったんですが6/14の2回目の時には左の額に赤い傷のメイクもされてて細かさに愛を感じました🫶きゅんです🫰
ルーシー待ってました!!!🤣🤣🤣怒り散らす時の声の変わり方とポップな存在のギャップが最高でした…
「お肉はちゃんと焼いて!」が最後まで分からなかった…!何のネタだろう…!
ポールとルーシーの口論シーンで後ろでずっと踊ってるマックにめちゃめちゃ笑いました 仕草が綺麗…造形が良い…そっち見ちゃう…
原作でもポリー可哀想でぴえんだったのがポールになるとまた辛さの種類が変わってきてウグ🥲てしてました
「僕が勝てるわけない」とポールが静かに泣く場面、思わずほろりとしました。ウエンツさんの緩急つけたお芝居好き…そしてすごくセリフが聞きやすい…(人の声を聞き取るのがちょと苦手でテレビもいつも字幕入れてる民なのでありがたかった)
ポールがシーリアに連れられて帰っちゃった後、ルーシーに「ゾクゾクする」と言われているあの3回やるシーン本当に好きでした🤣🤣🤣
6/14、2回目の観劇時には3回目のステップにさらに磨きがかかってて最高でした🤣🤣🤣🤣かっこいいのに面白いのなんでだろう……造形が良……
あと1回目の観劇時より2回目の時の方が舞台に近い座席だったので照明が下から見えたのですが、3回目のステップで照明増えてる気がして笑いました🤣美しい…
一刻も早くここを立ち去るんや!と言われている時のルーシーがずっとごにょごにょ言ってるの、あれもしかして全部アドリブ…!?🤣6/12と6/14で全然違った気がして、どちらもめちゃめちゃ軽快で面白くてイヒヒwwてなってました
あと6/14観劇時にやっと気づきました、ルーシーが「マック!マックマック〜〜!」と両手回して飛び跳ねながら退場する仕草、父ブラウンが「マック!!」て泣いてる時と全く同じ仕草でした🤣🤣親子〜〜〜!
いづもやのまむし、何?!🤣と思って調べたら美味しそうな鰻でした うなぎ食べたい…
マック脱走後ピーチャムが訪れるところ、6/12の観劇時には某公共放送の集金のような呼びかけが6/14には借金取りみたいになっててここも笑いました🤣
乞食の友商事にジェニーが来て運転してくれたアコーディオン奏者さんにビズするの可愛かった…☺️
帽子をはたきおとせ、て言われてそーっと外して落とすの可愛かった…☺️
先述の訳本訳注(38)の解説読みながら、ここで侮辱されても平気で話を続けるピーチャムの解釈に悩んでたのでさらっと組み込まれてて面白かったです
ピーチャムのソロでブギウギなノリ方をしている警官四人可愛かった…☺️コーヒーでも喜ぶ面々…
このシーン、あのロックンロールなソロを歌い切ったあとで滔々と話すピーチャム渡辺いっけいさんすごかった…
追い詰められて「マック・ザ・ナイフを逮捕、監禁せよ」みたいな言ってた時のブラウンの泣きそうな顔が大変良かった(うなずき)
もうルーシーとポールのやりとり可愛くて大好きでした……
図星でハムスターのようにコッペパンをもしゃもしゃするポール☺️
6/12の時三つ目のパンを差し出されて「先はまだ長い」て言ったポールにめちゃめちゃ笑いました🤣実質2公演目でしたもんね…🤣
6/14では一つ目か二つ目のパンを急いで完食しないといけない時にルーシーの「頑張れ、頑張れ」に合わせて観客から手拍子起きてたのがまた🤣
マック、一度目の収監時と衣装違う!と思ったらそうでした、今回はドリーのおうちで寝てる時に捕まったんでした
白シャツ・スラックス・裸足がつい最近見た「脳男」の一郎くんみたいで一人で盛り上がってました。造形が良〜〜
縄に塗る石鹸の流れ、1回目観劇時には聞き取れなかったのですが2回目でやっと「米糠石鹸」聞き取りました。かぶれそう🤣
冒頭の結婚式でも本物の液体飲んでたりコッペパン食べてたり、割烹着のブラウンが持参した本物のおむすび食べてたり、��しが食べてる姿を拝んで感謝する民なので大感謝祭開催してました
地球最後の日にはしおむすび…𝑺𝒊𝒎𝒑𝒍𝒆 𝒊𝒔 𝒃𝒆𝒔𝒕
マサイアスとキティの話めちゃ笑いました
大きい窓と小さいドア…♡のドアがシルバニアファミリーのドアみたいなサイズで🤣🤣
最後の「あなたーーー!」はもうそこからもう一曲歌謡曲調のソロが始まってもおかしくなかった…🤣あの鐘を鳴らす感じの…
巡回が通じないシリーズ
人混みかき分け戻ってきた時一緒にいるウォルター、ぢィの薬をわざわざ箱で仕入れてきてくれているの地味にツボでした そして綺麗なスローイン
「俺は生きたいんや」で世にも奇妙な物語の「自殺者リサイクル法」思い出してました あれも舞台演劇で見たい…
「そもそも俺の盗人稼業はマラリアにかかったジャッキーのために畑の芋…」のあたりからジェニーがずっと泣きそうな顔をしていることに気づいてヴ…てなっていました🥲ジェニー…
米兵の最後の言葉が「腹の底から力の限り(声の限り?)」のはずなのにマックの口から出る音があまりにも繊細で目を逸らしてしまいました
バターの匂い😞匂いの描写が入ると途端に生々しく感じる…
「ダレン・シャン」のサムのことも思い出しました…
ポールの「恩赦は?恩赦はないの?」と泣き叫ぶ声、観劇者の強力な代弁でした
1回目の観劇時「多分マック処刑されるんだろうな」とは思いながら見始めたのですが没入感がすごくてこの時にはもう苦しくてたまりませんでした…
冷静に思い返すと毎回ウエンツさんの喉がめちゃめちゃ心配になる(そこ?)のど飴とオリーブオイルを……🤲
ルーシーの「あたしまた置いてけぼり…」に6/12の時はちょっとだけ笑いが漏れていたのですが6/14には誰も笑わなかったのも印象的でした。他のシーンでは6/14の時の方が笑ってる方多かったのに…
静かにゆっくり階段を上がっていく警官とマックの足取りと、その前で繰り広げられる盆踊りのゆるさと、曲が止んだ瞬間ガチの自由落下で壇上から消えるマックのギャップがあまりにもすごくて呼吸止まりました 怖かった…
2回目の観劇時舞台からちょい近目の席だったので「あれ縄どうなってるんだろう」と思って見てたら落下の時にマックの首がたぶん1秒未満の時間とはいえかなりグッとかかってるように見えて声出そうになりました 見てるだけで震えました…😨双眼鏡落としそうだた
一年後、ポールが下駄を履いてることになんだかグッときました
それまでずっとおしゃれさんだったポールの下駄…(グッ)
最後「ただいま」のあと灯籠を差し出しながらのマックの笑み…🥲
6/12の1回目の観劇時は多分照明が消える寸前に一瞬だけ見えたのが6/14の2回目観劇時はもうちょっと早めに微笑んでた気がして、消えていくオレンジの光の中でより印象的でした。
一瞬だけ見えた時も「あっ…😭」て思ってその後帰りずっと一瞬だけ見えた笑顔に囚われてたのでどっちも好き…………🤦♀️
カーテンコールのわちゃわちゃが愛しい切ないかわいい愛しい…
6/14の時、1回目の退��で上手側にマック・ポール・ルーシー・ブラウンが団子になってワヤワヤ帰ってくの可愛かった…
✍️もちょい細かい感想やら何やら💭
中学三年間と高校の途中まで演劇部で照明&音響+時々出演しており、いまだに当時のステップは踏めるものの最後に劇場に直接赴いて観劇したのがもう五億年くらい前のことなので本当に久しぶりの舞台観劇でした。舞台っていいなあ……
ホワイエに置かれていた舞台模型のスケッチモデルも嬉しくなっちゃってしげしげ見ていました。当時はホリとサス各1種類にスポット2個をせっせと組み合わせて台本に書いてた思い出です。市民会館を使わせてもらえる時はホリゾンを上下で色が分けられて感動したり……
開演前に幕が開いていて舞台の全貌が見えたので双眼鏡のピントを合わせつつ看板を眺めていたら、セットにチラシまで貼られているのも見えました。「貼工募集」に国籍・性別不問とあり、パンフレットのアパッチ族解説ページのことも思い出していました。
(そういえばホワイエの舞台模型に描かれてた看板が舞台の方だと一枚もなかったような🤣ミユキってなんだったんだろう)
舞台セットといえば6/12の方で確かルーシーとポールが灯籠流しに参加するシーンだったかどこだったか、かなり終盤の方で下手側の電柱のセットに照明が当たっていて十字架のように見えたのが印象に残っています。6/14にどこのシーンだったか見ようと思ったらそんな場面なくて永遠に首を捻っています💭
殺してしまった米兵のことを昨日のことのように覚えているマックが生涯背負い続けていた十字架のメタファーなのかな…と思って勝手にエモに浸ってました🤦♀️
三文オペラについてはブレヒトの原作は読んだことがないのでニュアンスはわからないまま(独語なんだかんだまだDuolingoすら始めてない2022年6月現在)、既出の岩波文庫・岩淵達治さんの訳本を読んだだけでした。非常に丁寧に注釈や追記などが添えられているので背景や独語的な表現についてもなるほど〜と思いつつ、Spotifyで見つけた独語版の音源を通しで聞きながら岩淵さんの訳詞を並べたりしていました。
共産主義者のブレヒトが三文オペラで異化効果を用いての政治批判や社会風刺を描き、それが当時は相当刺激的だったんだろうなというのも興味深かったです(参考)。その三文オペラのスタンスを現代、令和の日本での上演に際しどんなアレンジになるのかしらとわくわくしていたので、本家三文オペラ最大の皮肉ポイントをああも潔く自由落下の速度で見せる形に鳥肌が立ったのなんの……🤦♀️
その後のエピローグと、そこから繋がる灯籠流の先までもが一連で非常に刺激的でした。友達や同僚と話しているとまず選ばない話題、「考えや捉え方が違ってこの人と喧嘩になりたくない」みたいな逃げをどうしても打ちたくなるトピックの中でも特に凄惨な題材を、真正面から描ききってきっぱり幕が降りる潔さが逆にずっと胸に残っています。そんな観劇者に鄭義信さんの「てなもんや!」という言葉が聞こえるような気持ちでした。
当初6/8(水)ソワレ・6/9(木)マチネのチケットにご縁があり、これを機に1週間くらい休んじゃえとウキウキ有休を調整していたので、中止発表後に有休期間中のチケットをもう一度取れたのは僥倖でした。
最後の灯籠の光と第一幕の楽しそうな場面がじんわり心に残り続けています。可能な限りもう何回でも見たい作品でした。うーん長野の大千秋楽取ろうかな…
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