商品紹介
Music Score Post Card Classical Piano Works Volume 1
楽譜はがきシリーズ クラシックピアノ作品第1集���12枚セット オリジナル製品
クラシック・ピアノ曲の楽譜をもとにポストカードを作りました。
第1集では、J.S.バッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルト、シューマン、ショパン、リスト、ブラームス、チャイコフスキー、グリーグ、サティ、そしてドビュッシーの、それぞれ比較的よく知られた作品を選び、冒頭の部分をはがきにおさまるようレイアウトしました。
もとになる楽譜(底本)は、自筆譜や初版譜など作曲者の時代に近い楽譜で、インターネット上で公開されているものを内容吟味した上で選んでいます。音楽の雰囲気が楽譜の風貌に表れているような作品を選んで制作しましたので、ご存じでない曲でも、また楽譜の見方がわからなくても、音符やいろんな記号が並ぶその表情から何か伝わるものがあれば…と思っています。
販売は現在、メルカリShopsの「アトリエそらのべ」で取り扱っています。
アトリエそらのべ #メルカリShops https://mercari-shops.com/shops/FAYwAKtkA2ngvx8FKBQYc3?source=shared_link&utm_source=shared_link
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granumアットマークのsoranobe.sumomo.ne.jp
以下、この楽譜はがき個々の細かな紹介です。楽譜としての情報に関心をお持ちの方向けです。ゆっくりごらんください。
***
楽譜はがきシリーズ クラシックピアノ作品第1集
おぼえがきと校訂情報
★ 001
J. S. Bach: Prelude C major BWV846 (from The Well-Tempered Clavier, Book I)
J. S. バッハ:プレリュード ハ長調 BWV846 (平均律クラヴィーア曲集第1巻 より)
Based on Bach's manuscript (ca.1720–1739)
自筆譜(1720-1739年頃)に基づいて制作
J.S.バッハの作品の中でもとりわけよく知られている作品です。分散和音(ハーモニーを形作る音が同時にではなく次々と鳴る)がさざ波のように広がり流れていきます。楽譜上でも音の粒がほぼ一定のパターンで細かく変化しながら続いていきます。グノーの「アヴェ・マリア」の基礎になった曲としても知られています。
バッハの平均律クラヴィーア曲集第1巻は自筆譜が残っています。自筆譜は現代の楽譜と書き方がいろいろ異なっています。「プレリュード ハ長調」自筆譜は上段がソプラノ記号で書かれていますが当版では現代標準のト音記号に直してあります。
それ以外は楽譜が読みづらくならない程度に自筆譜の書き方を活かしました。たとえば下段の各小節が2分音符だけなのは自筆譜の書き方に従ったものです。現代の多くの楽譜では違う表記をしていますが、当版のほうが自筆譜の表記に即しています。
底本の平均律クラヴィーア曲集第1巻自筆譜 https://www.bach-digital.de/receive/BachDigitalSource_source_00001361
★ 002
W. A. Mozart: Piano Sonata No.11 K.331, 1st movement
W. A. モーツァルト:ピアノソナタ第11番イ長調 K331 第1楽章
Based on the Artaria first edition (ca.1784)
初版譜(Artaria社, 1784年頃)に基づいて制作
モーツァルトのピアノソナタK331は第3楽章の「トルコ行進曲」が特に有名ですが、この第1楽章冒頭のテーマも親しまれています。とてもシンプルな旋律で優しく揺れるリズムと情感が特徴的です。はがきではテーマの最初の部分を取り上げていますが、譜面も簡明で、曲の優美さがそこに表れているようです。
このソナタは近年自筆譜の一部が発見されましたが、当版で取り上げている冒頭部分の自筆譜は依然行方不明のようです。冒頭部分では、第1・第2小節などに書かれているスラーの長さ(2番目の音までか3番目までか)に関して各出版社で見解や方針が分かれています。初版譜の記述はそこがあいまいで、当版はそのあいまい感を自筆譜のとおりに残すことにしました。また第7小節のsfはおそらく最後の8分音符の拍に掛かるものと考えられますが、当版では初版譜での位置を再現するようにしました。ただ、初版譜はそもそも小節の幅や音符の間隔が狭く、当版で再現した位置がモーツァルトや初版譜制作者の意図に合っているかはなんともわかりません。
底本(初版譜) https://imslp.org/wiki/Piano_Sonata_No.11_in_A_major,_K.331/300i_(Mozart,_Wolfgang_Amadeus) の #292670
★ 003
L. v. Beethoven: Piano Sonata No.8 Op.13
“Grande Sonate Pathétique”, 1st movement
L. v. ベートーヴェン:ピアノソナタ第8番ハ短調 Op.13 《悲愴》 第1楽章
Based on the Eder first edition (ca.1800)
初版譜(Eder社, 1800年頃)に基づいて制作
ベートーヴェンのピアノソナタ《悲愴》は特に第2楽章が有名です。第1楽章は重い雰囲気の序奏で始まり、その後情熱的な楽想が展開されていきます。はがきの譜面には序奏冒頭の、音が多く重厚な和音の連なりと、その高みから勢いを持って流れ落ちる音の群れが描かれています。
ベートーヴェンの作品ではスタッカートの種類が議論になりますが、当版では初版譜でのスタッカート形状をそのまま活かすことにしました。ほかにも初版譜の書き方を活かしています(第1小節の右手を下段に配置するなど)が、初版譜では小節幅はもう少しゆったりととってあります。
底本(初版譜) https://imslp.org/wiki/Piano_Sonata_No.8,_Op.13_(Beethoven,_Ludwig_van) の #50958
同じく初版譜 https://da.beethoven.de/sixcms/detail.php?id=15112&template=dokseite_digitales_archiv_de&_eid=1502&_ug=zweih%C3%A4ndig&_werkid=13&_dokid=T00002791&_opus=op.%2013&_mid=Werke&suchparameter=&_sucheinstieg=&_seite=1
★ 004
F. Schubert: Impromptu Op.142 (D935) No.3
F. シューベルト:即興曲変ロ長調 Op.142 (D935) No.3
Based on Schubert's manuscript (1827)
自筆譜(1827年)に基づいて制作
この作品は変奏曲で、冒頭の穏やかなテーマが少しずつ技巧を加え表情を変えて繰り返されていきます。はがきの譜面はそのテーマの出だし部分で、左手(下の段の五線)の素朴な伴奏に乗って、右手(上の段)でのんびりと歌が歌われる様子が描かれています。
この作品はシューベルトの生前には出版されませんでした。当版は自筆譜の記述をできるだけ活かしていますが、第3小節第2拍頭のd-gの符尾(���桁)は現代風にしました。また自筆譜は横方向にもう少しゆったり書かれていて、符幹(棒)が短めです。
底本の自筆譜 https://www.themorgan.org/music/manuscript/115649/16
★ 005
R. Schumann: Préambule (from Carnaval Op.9)
R. シューマン:前口上 (謝肉祭 Op.9 より)
Based on the Breitkopf & Härtel edition (Ed: C. Schumann, 1879)
Breitkopf & Härtel版 (C. シューマン編, 1879年)に基づいて制作
『謝肉祭』は21曲の小曲から成るファンタジーあふれるピアノ作品です。はがきの譜面は最初の「前口上」冒頭で、威勢良く大きな声で、「祭り」の始まりを躍動的に告げています。
この作品については、クララ・シューマンが編集した版を底本に用いました。おおむね底本の記述を再現してありますが、底本では第4小節からの左手アクセント記号>が和音の最上音の横に置かれていて、それは現代風に直しました(横に置かれた音符のみを強調する指示だという可能性についても考えましたが、後の類似箇所では記号は和音の上か下に配置されていて、おそらくこの部分の>は段の間のクレシェンド松葉を避けるために音符の横に配置されたのだと考えました)。繰り返し小節2番括弧の第2拍には底本ではアクセント記号がありませんが、おそらく抜け落ちたのだろうと思われるので、本版ではアクセント記号を補いました。
底本のクララ・シューマン編出版譜 https://imslp.org/wiki/Carnaval,_Op.9_(Schumann,_Robert)
の #29768
★ 006
F. Chopin: Nocturne Op.9 No.2
F. ショパン:夜想曲変ホ長調 Op.9 No.2
Based on the Schlesinger first edition(1833), revised
フランス初版譜(Schlesinger社 1833年)を校訂して制作
ショパンの夜想曲(ノクターン)の中でもとりわけよく知られた作品です。左手の淡々とした伴奏に乗って、右手がつややかな歌を奏でます。楽譜にはピアノの音を残響させるペダルの記号が並び、譜面全体に穏やかに流れる潤いが感じられます。
ショパンは自作の初版が出た後も作品に修正を加えたり、弟子の譜面に別の書き込みをして教えたりしていたことが知られています。この夜想曲も弟子の楽譜への書き込みが多数残っています。当版ではフランス初版譜を底本とし、そうした書き込みや後世の楽譜も参考にして2か所修正を入れました(メトロノーム記号部分の音符、第2小節右手ターンの上下の臨時記号)。
冒頭のespress.(espressivo)とdolceの指示は現代の楽譜ではひと続きに書かれていることが多いですが、フランス初版譜では分けられています。自筆譜原稿が残っていないようで、原稿にどう書かれていたかはわかりません。ひと続きに書かれていたものを楽譜を浄書・製版する際に分けたのかもしれませんが、espressivoとdolceが別個に書かれていた可能性もあると考えました。最初のb音に情感を込めてespressivo、次の小節拍頭からdolce、というふうに考えることも十分できると思います。当版ではフランス初版の表記に合わせて、espressivoとdolceを分けました。
第4小節のフォルテは一部の弟子の楽譜では位置が修正されていますが、前に移したものと後ろに移したものとがあり、当版では底本での位置そのままにしました(個人的には底本の位置が音楽上も妥当だと考えています)。
ペダルを上げる位置はいちおう底本に合わせていますが、底本は小節幅・音符間隔が狭く、ペダル上下の記号がほぼ密接して並んでいます。それらはペダルを上げてまたすぐ踏むという意図を表したかったのかもしれません。
底本のフランス初版譜 http://www.chopinonline.ac.uk/ocve/browse/pageview/67754/
このページは各小節をクリックすると他の版や弟子の楽譜との比較対照ができます。
★ 007
F. Liszt: Beside a Spring (from Years of Pilgrimage First Year: Switzerland)
F. リスト:泉のほとりで (巡礼の年第1年スイス より)
Based on the Schott first edition (1855)
初版譜(Schott社, 1855年)に基づいて制作
技巧的で華麗な作品でよく知られているリストの手になる、噴水の水のきらめきがあざやかに描かれた佳品です。楽譜にはその水の粒が空中に舞うような音の数々が描かれています。音が密に接している箇所が多く、光のきらめきがそこで表されているようです。
底本 https://imslp.org/wiki/Ann%C3%A9es_de_p%C3%A8lerinage_I%2C_S.160_(Liszt%2C_Franz) の #13834
★ 008
J. Brahms: Intermezzo Op.118 No.2
J. ブラームス:インテルメッツォ(間奏曲) Op.118 No.2
Based on the Simrock first edition (1893)
初版譜(Simrock社, 1893年)に基づいて制作
ブラームスが晩年に残したピアノ作品です。親しい人に心で語りかけているような雰囲気があります。譜面上では音が縦と横に織物の文様のように並び、静かながらニュアンスに富む豊かな響きを成していきます。
底本 https://imslp.org/wiki/6_Klavierst%C3%BCcke,_Op.118_(Brahms,_Johannes) の #23162
★ 009
P. Tchaikovsky: Barcarolle (from Seasons Op.37 bis)
P. チャイコフスキー:舟歌 (四季 Op.37 bis より)
Based on the Muzgiz edition (Ed: A. Drozdov, 1948)
Muzgiz社版(A. Drozdov編, 1948 年)に基づいて制作
ロシアの1年(当時はユリウス暦)12か月それぞれの風物や雰囲気を描いた作品です。この「舟歌」は6月の曲です。冒頭では左手が幅広い落ち着いた伴奏を奏で、右手がしっとり歌います。右手左手それぞれの音の動きとスラー(曲線)が、波の律動と心の揺らぎを表しているかのようです。
タイトルや作曲者名の表記は底本に従いロシア語表記にしています。
底本 https://imslp.org/wiki/The_Seasons,_Op.37a_(Tchaikovsky,_Pyotr) の #00675
★ 010
E. Grieg: Wedding-day at Troldhaugen (from Lyric Pieces Vol.8 Op.65)
E. グリーグ:トロルハウゲンの祝婚の日 (抒情小曲集第8集 Op.65 より)
Based on the Peters edition (1902)
Peters社版(1902年)に基づいて制作
グリーグのピアノ小曲連作『抒情小曲集』の中の1曲です。にぎやかに祝賀する行進曲風の楽想に、回想的な楽想が挟まれています。はがきの譜面の箇所は遠くから楽隊が近づいてくる場面のように聞こえます。左手がリズムを刻む打楽器、右手が軽やかな旋律を奏でる笛やそれを支える金管楽器の音を、ともに楽しげに鳴らしているようです。
底本はグリーグ存命中に出版された抒情小曲集全曲版です。この版には指番号が打ってありますが、これはグリーグとは別の人によるもので、グリーグはこの指番号をあまり気に入っていなかったという話が伝わっています。それで当版では指番号を省きました。それ以外は底本に従っています。グリーグの自筆譜も参考にしました(タイトルやテンポ表記が異なっていますが出版譜の校正までの時点で改められたものと考えられます)。タイトルはグリーグの祖国に合わせてノルウェー語表記です。
底本 https://imslp.org/wiki/Lyric_Pieces,_Op.65_(Grieg,_Edvard) の #00186
グリーグの自筆譜 http://www.bergen.folkebibl.no/cgi-bin/websok-grieg?mode=p&tnr=201910&dok=0&tnrListe=201910,&pf=kort&side=18
★ 011
E. Satie: Gnossienne No.1
E. サティ:グノシエンヌ第1番
Based on the Rouart, Lerolle & Cie. Edition (1913)
Rouart, Lerolle & Cie.社版(1913年)に基づいて制作
有名なジムノペディと並ぶ、サティのシンプルなピアノ曲の代表格です。悠久さを感じさせる音の運びをそのまま楽譜に表そうとしているかのようで、五線に区切りを入れる縦線がありません。うねりを伴った旋律にはスラー(曲線)が掛けられ、時の流れから浮き出しています。
底本 https://imslp.org/wiki/Gnossiennes_(Satie%2C_Erik) の #03007
★ 012
C. Debussy: Moonlight (from Suite Bergamasque)
C. ドビュッシー:月の光 (ベルガマスク組曲 より)
Based on the Fromont first edition (1905)
初版譜(Fromont社、1905年)に基づいて制作
ドビュッシーの作品の中でも特によく知られた、幽玄な雰囲気の作品です。はがきの譜面では、緩やかながらも細やかに横へ流れる音たちと、その音がひと連なりであることを示す大きなスラー(曲線)が、曲の冒頭の印象を伝えています。メロディー最初のオクターブを変えながら奏でられる印象的な和音の、いちばんシンプルな姿がこの譜面の最初の箇所で響きます。
原本を採ったIMSLPのページにはFromont社の初版譜とされる楽譜が複数掲載されていますが、譜面の感じが微妙に異なっています。記述内容は同じなので、第1小節のスラーがわかりやすい#00513を底本としました。
底本 https://imslp.org/wiki/Suite_bergamasque_(Debussy,_Claude) の #00513
0 notes
「約束」7inch vinyl
気づけばもう秋っぽくなってきましたね。
夏なんてあっという間だ。
僕らの「約束」という歌がリリースから10年経ちました。
たくさんの方に親しんでいただけて本当に感謝しています。
ここまで地元の皆様に聴いていただけていることがホントに嬉しい。
そんな中、何かおもしろいことができないかなぁと考えていたところ、前々からアナログ盤を作ってみたかったこともあって、この機会を利用させていただこうと試しにサンプルを作ってみました。
SNSで紹介したところ好意的なコメントをいただいたので、数は少ないですがリリースすることとなりました。
と言っても、サブスク時代にあって聴ける環境にある人も多くないと思ったので、記念に持っていたいとか、何となく飾っておきたいようなものにしたいなぁと。
そこでジャケットもシンプルな両面のものにしました。
気分で裏表入れ替えれるものに。
バイナルもクリアにして見た目重視。
歌詞とかクレジットとか全く載せず「飾れるもの」を基本に考えてます。
アナログ盤を持っているという満足感優先でお願いします。
ちゃんと聴けるけどね。
そんな購入したいという方々のために何かお礼をしたいなとダサダサポーチを一緒にしました。
4人のイラストがプリントされたなんてことない普通のポーチです。
モバイルバッテリーとか適当にぶっこんで使えるサイズです。
勇気のある方は是非ガシガシ使ってほしいです。
さて、気になる販売方法ですが、今回はこちらを利用することにしました。
Bull pain catcher 「約束」7inch ポーチセット thank you sold out!
メルカリshopです。
登録してないとか高いなぁとかいろいろあるでしょうが何卒よろしくお願いします。
販売開始は9月1日12:00を予定しています。
数に限りがあるのでお早めに!
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