Tumgik
#耳掻き
ocha1jr · 10 months
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 子供の頃の記憶で鮮明に残っているものの一つに、耳掻きがある。  耳掻き中に母が誤って僕の耳の中に耳掻きを落としてから一切他人には耳掻きをさせなかったので、ゴロゴロと音がしたりしない限り耳掻きをしなかったのだが、逆に習慣化していないせいで、物凄い大きな耳カスが取れて気持ちがいいのだ。ちょっと耳の中にこんな大きな物が入っていたなんてと感動するくらいの物も取れたりして、思わず標本として取っておこうかしらと思った事さえあった。大きな耳カスが取れた時の快感は今でもはっきりと覚えている。
 半年ほど前、何気に耳掻きをしたら、何やら耳の奥地に大きな物体の気配がある。それも左右にだ。感じからするとかなり大きい。  大物だ。  僕は独りごちた。  耳掻きを慣れた手付きで巧みに使い、色々な角度から攻めて耳カスを耳から剥がそうとする。しかし、どうも奴は奥側に大きいらしく、耳掻きで触る上部は多少動くのだが、それを押さえつけて引っ張り出しても取れない。これはなかなか手強い。あの手この手で攻め込んでみたけれども全くびくともせず、とうとう耳が痛くなり始めたのでこの時はそれでやめた。
 それからというもの、ふと考えるのは両耳の巨大な耳カスの事であった。あれ以来、ある程度の時間が経つと耳の中が痒くなり、その痒くなる原因はあの巨大耳カスであろうと思い、その度に果敢に戦いに挑んだ。しかし、毎回駄目である。終いには会社にも耳掻きを買って常備し、それでも飽き足らず、通勤カバンの中に入れて耳掻きをEDC(Every Day Carry=毎日持ち歩くもの)するほどになったのだった。
 どうにかして耳カスを取りたい僕は、ネットで色々と検索しているうち、Youtubeで耳カスを取る動画を見つけた。超小型のカメラと耳掻きを耳の中にいれて、詰まっている耳カスを取るというものだ。  特大の耳カスを仕留めるその動画は、他人の耳カスなので、決して心地よい絵面ではないけれども、「ズポッ」と大きな耳カスが取れた瞬間、得も言えぬ快感を感じた。そう、子供の頃のあの感覚だ。  これだ。  僕は思った。  今の時代だ、耳掻きにカメラが付いているもの位あるだろうと、某密林を検索すると一発でヒット。しかも千円以下だ。迷うことなく「注文を確定」した。
 果たして翌日、そのカメラ付き耳掻きは僕の手元に届いた。  興奮を抑えきれず、包装のビニールをむしり取り、すぐさま耳掻きをiPhoneにペアリングして戦いを挑んだ。  手前の細かい耳カスには目もくれず、恐る恐るではあるがしかし確実に、僕は耳掻きを奥に進めた。解像度は素晴らしく、カメラ付き耳掻きは僕の耳の中をキレイにスマホへ映し出してくれた。  そして最終目的地に到着した。  カメラに映し出されたのは、何ヶ月分もの耳垢が固まった巨大な耳カス
 ……ではなく、鈍く白く光る鼓膜であった。
 いやそんな馬鹿な。  僕は思わず口走った。  僕は慌てて耳掻きを逆の耳に入れ直した。そしてたどり着いたのはやはり鼓膜であった。  いやいやそんなはずはない。  僕は試しに恐る恐る鼓膜に耳掻きを当ててみた。物凄い激痛が走るかと身を縮めたその刹那、感触はいつものあの巨大耳カスの感触と同じだった。
 ああ、なんてことだ。僕は鼓膜を耳カスと勘違いしてこの半年グリグリやってきたのか。でも良かった、鼓膜を破る前に気づけて。  
 この記憶は僕の心に鮮明に残るであろう。  こうやって人は成長していくのか。
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nm-senmon · 5 months
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ビルダーの続き prt3
俺が先に風呂場から出て体を拭いてると、ビルダーはまだケツに自分の指を3本入れてかき混ぜてる。
兄貴我慢出来ないので、ここでデカマラ入れて下さい!って泣きそうな顔で欲しがってる。片足上げてフル勃起させながら激しく指マンしてる。
近くに寄って来て俺のチンコ掴んでローションも無しに自ら生マンコに生チンコを一気に入れた。トロットロのマンコ!ローション付いてんの?ってくらい。一気に奥まで入れてる。ビルダーは、奥に精子も小便も全部出して欲しいっす!ビルダーのチンコはバキバキのままで我慢汁がダラダラ出てる。
俺はその我慢汁でビルダーの亀頭攻めをしては舐めさせたり亀頭攻めたりした。凄い喘ぐ!もっと欲しい!って言うから我慢汁でベトベトの右手をビルダーの生マンコに一本ずつ入れてみると、4本が拳の部分まで入った。お前腕いけんの?って聞くと、慣らせば余裕です!腕とチンコ入れてケツの中でオナニーしてもらって構わないっす!とか言い出す始末。
とりあえず俺は一番奥に突いて密着して、小便欲しいのか?って耳元で優しく聞いた。もう言葉になってないくらいの声で、小便下さい!小便下さい!と何回も言う。散々さっきまで小便飲み合ってたから出せるか不安だったけど、踏ん張って少しだけ小便してやっあ!
うぉ〜兄貴の温かいの感じるっす!嬉しいっす!体の中で全部吸収したいっす!有り難う御座います!嬉しいっす!ってド変態曝け出してた。
俺もそれに興奮してション浣状態でガン掘りしてやった!ビルダーの生マンコはトロトロでマジ最高に気持ち良かった!ドンドン腰振ってケツ壊れるんじゃないか?ってくらい掘ってやるとビルダーは、そのまま中に!中出し!中出し!兄貴の精子欲しい!出して!出して!ケツぶっ壊す勢いでもっともっと!って言う事が淫乱そのもの。
俺はマジでケツ壊わす勢いでガン掘りして奥の方に中出しした!何も躊躇せず射精するならケツが当たり前って感じで出してやった。気持ちいい!
ビルダーは小刻みに震えてる。痙攣してるみたいに。中出し最高!中出し最高!って言いながら、ケツから俺のチンコを抜いてシャブりつく。喉奥までガッツリ咥えて綺麗に舐めてる。
シャブり終わると、洗面台に太い足を乗せて左手でフル勃起し続��てるチンコを寄せて、右手の掌をからケツマンに持って行き気張り始めた。ケツから中出しした精子がたっぷり出てきて。
ビルダーは、おぉ精子凄い量!中出ししてもらった精子を飲め!って命令して下さい!ケツから出した精子を全部飲め!って言って下さい!と真顔でオネダリしてる。
俺は、まずケツから出した精子を飲まずに口に溜めろ!飲まずにゆっくり味わえ!と言った。ビルダーは、ハイ!と言って掌の精子を全部啜った。そしてまたケツマンに掌を持っていって精子を出す。少しだけ出たのを、また口に啜って溜めた。俺はその右手の掌を舐めてやる。ビルダーの口には俺が中出ししたばっかりの精子が溜まってる。そのまま、ザーキスしてやる。さっき小便を口移ししたように、今度は俺の精子をお互いの口に行ったり来たり。ビルダーはそれにも興奮して小刻みに震えながら俺のチンコを握ってる。俺は背中側からビルダーのケツマンに指を入れてケツマン掻き混ぜて指に付いた精子をビルダーの口に入れて綺麗させる。
俺はビルダーを洗面台に両手を付かせてケツを突き出させた。ケツマンを舐めてやる。トロトロのケツマンの奥に舌を入れて舐め回す。自分の精子の味がする。やっぱり精子は美味い!ビルダーのチンコから垂れ流れてる我慢汁もシャブって味わう。俺はケツ舐めしながらビルダーに、ベッド行って今度はお前の精子を俺に出せよ!だて言うと、俺の精子をケツ奥に出したいっす!俺の精子で孕んで欲しいっす!と言って2人でベッドルームに向かう。
デカいリュックから太めのディルドとウナギとローションを出して朝までケツ限界までヤリましょうね!とバキバキのビルダーが子供の様に嬉しそうな顔してやがる。
そんな会話しながらも、ビルダーな自分のケツマンに指を入れては口に入れて味わってる。精子美味いっす!と言いながら。
俺はベッドに仰向けで寝てM字開脚状態で寝てたら、その間にビルダーが入ってきて、俺の腰を上に持ち上げ、ケツマンを舐め始めた。
続きはまた。
ベッドでも色々ヤリまくったから…最後まで書けるのか?心配なってきたら
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nmtn-kobi · 8 months
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何人もの雄たちとすれ違う。ギラギラとした視線が交錯する。いつにも増して、大きな息づかいが聞こえる。普段と同じ明かりのはずなのに、やけに明るく感じる。
隙間をようやく見つけて、一息つこうとしたそのとき、見せつけてくださった雄がいた。デカい…!
「あっ………………!」
両乳首をひねられ、思わず声が洩れる。上手い。気持ちのいい強さだ。腹に硬くてデカいそれが当たる。
ゆっくりと跪き、先端から銜えようとすると、頭を押さえ、挿し込んでくださる。えづきそうになったのは一瞬で、次の瞬間には恍惚として、だらしなく開き、ご奉仕させていただく。
しばらく犯してくださると、寝転され、腰の下に枕を敷き、穴にそれをそっと当てる。その後も、入口をただ擦るだけで、なかなか侵入してこない。あぁ…焦らさないでくれ…いや、焦らしてほしい…あぁ、疼いてくる…たまらねぇ…そう思っていると、鼻に小瓶があてがわれる。ツンとした懐かしい匂いに、思い切り息を吸い込む。そして、息を止める。蓋を閉めた気配を確認して、息を吐き出す。と同時に侵入が始まる。ぐわっと拡げてくださり、膨らんだ部分を包み込む。ナマの感触が心地よい。
「あとは楽勝だよな?」
うぉぉぉぉぉっっっっっ!そのまま一気に幹を沈めてくださるので、思わずなんか出る!
「なんや、ところてんか?」
自分でもよくわかっていない。わかるのは、そこがたまらなく気持ちいいということだけだ。ナマのロングストロークは、脳みその隅々まで犯されてるようで、多幸感で鳥肌が立つ。制御できない汁がダラダラと流れる。
「たまんねぇ…トロトロやなぁ!」
ゆっくりと但し確実に、気持ちのよいところを擦りあててくださる。あぁ…亀頭の形が思い描ける。
「ここはタチも気持ちいいんやで」
嬉しい。タチ様に気持ちよくなっていただきたい。開く。トロみか増したように感じる。あぁ…何もつけない交尾は最高や。
「うつ伏せになれ」
挿し込んだまま、体勢を変える。覆い被さってくださり、一段、奥に入る。相性がいい!
「俺のためのトロマンコやなぁ!」
両足を絡ませて、長いリーチでガツガツと打ち付けてくださる。全身とろけそう。
「あぁ…やべぇ……イきそ…………イク…イクイクイクイク……………っ!」
すげぇ出る…嬉しい…そのあとも擦り付けてくださる。
「あ、やべぇ…また出る…イクイク…イクイクイク…………っ!」
あぁ、やべぇ、さらにこじ開けられる…!中がニギニギと動いてしまう…!
「あ…あ…やっべ…イッ…ク………し…ぬ……っ」
うぉあっ!どこまで入ってくるんやぁ…すげぇ…体中が感じてる……っ!
そのまま、掻き回してくださり、精子のいい薫りが漂ってくる中、耳許で囁かれる
「俺のもんや」
そう言われて、思わず、腰を突き上げる。ビクンと中で返事がある。たまんね…
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secretcreatorcycle · 4 months
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ちわー。横浜としくんです。
誰もれんらくよこさないんだもん、、、(T_T)
一人で寂しかった。ビデオみて悶々悶々。
今日もビデボで隣の部屋。聞き耳たててる。。
今、硬くなってんの握ってんのかな、、オナホなりて〜、���ハァハァ。
toshkui777
最近。SM用品集め出したよ。めちゃくちゃエロい、、身体ニヤニヤしながら縛って欲しい。その後はもう身動き、、、どんな風に、使ってくれるんだろ?自分は興奮してピンピンなってくれるなら、なにしても大丈夫ですの一点張り。
苦しがってるのみて、興奮してさらに。。奴隷にして欲しい。。。変態下着。めちゃくちゃエロくて、、もう四つん這いで、ハリガタぶっ刺して、ワンワンスタイルで。。。犯されたい、、拘束具もすごい。宙吊りにも出来るし、操り人形みたく、色々な体位を。。どんなに足掻いてもにげれないから。。
ケツに中出ししてもらうということは、、
興奮させて、ビンビンにしなきゃならない。。
口以外でも興奮して欲しいガチガチにしたい。。
自分のアナン中に種付けしてほしい、、、
@Toshi777777
テレグラム。消される前に。トウロクヨロ。
あっ。。グッズ気付いたら二万円飼ってた、、でも絶対に良い買い物。。
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violettranslations · 6 months
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A Disease Called Beggary (病名コジキ)
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宵に高まってやがてせん妄 鼓膜奥から吐き出す喧噪 心に軋む不和から 宙に放るわ 病道連れ 病名コジキ
It swells in the night before culminating as delirium. My eardrums spew this uproar out from within. I take it from this screeching discord in my heart and fling it into the air. This sickness that I carry with me is a disease called beggary.
頭は 空 伽藍洞の底から 不安 湧いて吐いた 巣食いな 花 ささくれ心は ノイズ掛かって悶えている 薬はまた未来もやに隠した 緩い疎外感と 絶え間無い耳障りな信号 血潮濁して窓の中
My head is empty. From its cavernous depths, my anxiety wells forth, and spews from me. Flowers nest. My frayed heart is writhing in agony, shrouded in noise. My medicine is again hidden within the haze of the future. I've got a weak feeling of alienation and this signal that's constantly buzzing in my ears. Splashes of blood stain the inside of my window.
揺るがないのは確かな幻聴 毒は染み渡って空炎症 震え止まらぬ朝 繰り返し裂か 一発で掻き消す裏技
The only constant is the voices I hear without fail. Poison permeates this imagined inflammation. I haven't stopped trembling all morning, my flesh splits over and over. This cheat code drowns it all out in one shot.
教えて 先生 先生 私 頭が壊れてしまった 痛いのさ 辛いのさ 今すぐここから助けてよ 答えて 先生 先生 私 心が砕けてしまった 怖いのさ ヤバいのさ 本当の事を教えて
Tell me, doctor, doctor! My brain has broken down. It hurts, it's so painful. Save me from this right now! Answer me, doctor, doctor! My heart has been smashed to pieces. I'm scared, this is awful. Tell me the truth!
堪えた 殻 今際の病室で 破綻 微睡んだ くらくら 御覧 くたびれ烏が 眼玉咥えて落ちていく 見上げたなら 星一つ流れた また 心音は途絶えた ぱか かち割り中身は キチガイ水に溢れている
I bore with it, in my shell, on the brink of death in my hospital bed, I broke down, and dozed off. Swirly-whirly, look, that battered crow is falling to the ground with an eyeball in its beak. When I looked up, a star shot by. Again, my heartbeat came to a stop. Po-pop. My crushed-ice body is overflowing with unhinged water.
とめどなく流れてゆく静穏 じきに視界崩れまた邂逅 暴れ始めた空 稲妻咲か 一発でお見舞いさよなら
This tranquility flowed on ceaselessly. Soon, my vision collapsed, and we happened upon each other again. The sky began to rage, the lightning bloomed. A visit and a goodbye, all in one shot.
教えて 先生 先生 私 頭が狂ってしまった 苦しくて 哀しくて 今すぐここから脱してよ 答えて 先生 先生 私 心が潰れてしまった 消えていく その前に 本当の名前教えて
Tell me, doctor, doctor! My brain has gone all screwy. It's agonizing, it's devastating. Get me out of this right now! Answer me, doctor, doctor! My heart has been crushed to nothing. I'm disappearing. Before I fade away, tell me your real name!
頭は 空 伽藍洞の底から 不安 湧いて吐いた 薬はまた未来もやに隠した 緩い疎外感と 堪えた 殻 今際の病室で 破綻 微睡んだ 見上げたなら 星一つ流れた また 心音は途絶えた
My head is empty. From its cavernous depths, my anxiety wells forth, and spews from me. My medicine is again hidden within the haze of the future. I've got this weak feeling of alienation. I bore with it, in my shell, on the brink of death in my hospital bed, I broke down, and dozed off. When I looked up, a star shot by. Again, my heartbeat came to a stop.
病道連れ 旅は道連れ
This sickness that I carry with me is a journey all its own.
教えて 先生 先生 私 頭が壊れてしまった 痛いのさ 辛いのさ 今すぐここから助けてよ 答えて 先生 先生 私 心が砕けてしまった 怖いのさ ヤバいのさ 本当の事を教えて
Tell me, doctor, doctor! My brain has broken down. It hurts, it's so painful. Rescue me right now! Answer me, doctor, doctor! My heart has been smashed to pieces. I'm scared, this is awful. Tell me the truth!
宵に高まってやがてせん妄 鼓膜奥から吐き出す喧噪 心に軋む不和から 宙に放るわ 病道連れ 病名コジキ
It swells in the night before culminating as delirium. My eardrums spew this uproar out from within. I take it from this screeching discord in my heart and fling it into the air. This sickness that I carry with me is a disease called beggary.
病名コジキ 騒ぐな騒ぐなコジキ
It's a disease called beggary. Settle down, settle down, beggar!
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catonoire · 1 month
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「オリエントへのまなざし -古代ガラス・コプト織・アジア陶磁-」展
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早稲田大学 會津八一記念博物館で「小野義一郎コレクション オリエントへのまなざし -古代ガラス・コプト織・アジア陶磁-」展を見る。西アジアの古代ガラスやイスラーム陶器、エジプトのコプト織、東南アジアの陶磁など約80点が展示されている。古代ガラスはこれまで見る機会が多少はあったものの、まとまった数を見るのは初めて。コプト織はまったく未知の領域。東南アジアの陶磁も、散発的に見たことならあった気がするけど……という程度。そんな自分にはおあつらえ向きの企画展で、新鮮な鑑賞体験ができた。また、たとえば古代ガラスだと、ガラスの歴史を通観する展示のなかで見るのと、考古資料の展示の一環として見るのと、古代ガラスだけを集めた展示で見るのとでは、見えかたが違ってきたり、ひいてはそこから気づくことも違ってきたりする。同一ジャンルに属する文物を異なる文脈で繰り返し見ることができるのは幸いである。
さて、メインビジュアルに採用されているのは、ガラスの面カット装飾浅鉢。サーサーン朝時代、4〜6世紀、イランあたり。この下の自分の撮った写真より、上の展示室風景のビジュアル写真のほうが装飾がいくぶん見やすいかもしれない。
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円形切子装飾椀。サーサーン朝、5~7世紀、東地中海沿岸。全体的に黄白色なのは風化のためで、本来は淡緑色の透明ガラスとのこと。円形にカットされた装飾が確認できる。風化した風情も正直なところ好きなのだが、「いまでこそ経年変化で時代がかった見た目になっているけど、作った当時は古色はついていなかったのだから、元の姿を想像しながら見よう」と思いながら(心の目で)見るよう努めた。
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次の2点はイスラーム時代のガラス。左は12~13世紀、シリアかエジプト、マーブル装飾扁壺。文様がちょっとラテアートっぽい。右は型吹長頚瓶、11~12世紀、イラン。香水を散布するために使われたもの。10世紀ごろ蒸留技術が確立してバラ水などが普及したことから、このようなガラス製品が作られたものと見える。
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ローマ時代のミルフィオリ・パテラ形杯。前1~1世紀、東地中海沿岸。棒ガラスを組み合わせて金太郎飴のように輪切りにして文様を作っている。
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これもローマ時代、型吹双面瓶、1世紀後半〜2世紀、東地中海沿岸。微笑んでいる顔と怒っている顔が型吹きの技法で作られている。
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前期青銅器時代、紀元前2300~前2000年ごろの土器、掻落彩文杯。シリア北西部で出土したもの。直線や波線の文様はヘラのようなもので掻き落として作られている。
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ラスター彩人物文鉢。イラン、セルジューク朝時代、12世紀後半〜13世紀前半。2人の女性が描かれている。
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藍釉鉢。イラン、セルジューク朝時代、12世紀後半〜13世紀前半。
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色絵金彩鉢。イラン、セルジューク朝時代、12世紀後半〜13世紀前半。花のような太陽のような星のようなものが描かれている。白釉の上に藍彩で下絵付けをして焼成し、その上に色絵金彩で上絵付けを施す、ミナイ陶器と呼ばれるタイプらしい。
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コプト織は、エジプトの���跡から出土する染織品の総称で、必ずしもコプト教と関係があるとは限らない。下の2点は6~7世紀のコプト織で、左は踊る女たち、右は馬に乗る男の図柄。
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10~11世紀の幾何学文のコプト織。
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左は4人の聖人が並んでいる図柄、7~8世紀。右は5~6世紀、幾何学文だが、ふたつの四角形を組み合わせた形はキリストの十字架を表現したものらしい。そして貴重な染料で紫色に染められている。
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蕾モチーフのコプト織、6~7世紀。蕾のモチーフはコプト織でとても好まれていた由。
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クメール陶器、黒褐釉象形壺。12~13世紀。壺の高台が象の4本脚になっていてかわいらしい。象は背中に宝珠のようなものを背負っている。
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クメール、12~13世紀の黒褐釉線文壺。黒褐釉の平壺はクメール陶器の典型のひとつだそう。
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クメール、11~12世紀、施釉刻線蓋付高坏。須弥山を模したと思しきこの形もクメール陶器の特徴とのこと。アンコールワットなどのクメール建築とも相通じていておもしろい。
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ベトナム、14世紀、鉄絵草花文椀。ベトナム産の鉄絵陶器は日本の大宰府などからも出土しているとか。海外へ輸出するために数多く生産されたらしい。
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ベトナム、15世紀、青花神獣文瓶。獣類の長である麒麟と鳥類の長の鳳凰が描かれている。
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タイ、14~15世紀、青磁刻線文双耳小壺。小さくてかわいいやつ。
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タイ、15世紀、白磁鳥形水注。
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タイ、15~16世紀、白・黒象嵌瓶。象嵌する土と胎土とでは耐火度や収縮率などが異なるため、ひび割れたり象嵌が剥がれたりしないためには高い技術力が必要だとのこと。つまり下の写真の陶器は手練の作なのだろう。
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75!
Thank you for the ask!! (⁠◍⁠•⁠ᴗ⁠•⁠◍⁠)⁠✧🎵
The 75th song in my wrapped is Black Swan by BTS. Here's a vocabulary list from its Japanese version!
🌷Vocabulary🌷
漢字 » かな → 英語で意味
1. 動く » うごく → to move
2. 耳にする » みみにする → to hear, to catch (the sound)
3. 度 » たび → times
4. 時 » とき → time, moment
5. 止まり » とまり → end, stop
6. 先 » さき → ahead
7. 胸 » むね → chest
8. 燃やす » もやす → to burn (with), to be fired up
9. おそらく → probably
10. 終わり » おわり → end
11. 鼓動 » こどう → throbbing, palpitation
12. 静かに » しずかに → quietly
13. 響く » ひびく → to vibrate
14. 逃れる » のがれる → to escape
15. 歌 » うた → song
16. 届く » とどく → to reach
17. 声を上げる » こえをあげる → to raise one's voice
18. 海 » うみ → sea
19. 光 » ひかり → light
20. 飲み込み » のみこみ → swallowing
21. 引き込む » ひきこむ → to draw in
22. 聞こえる » きこえる → to be heard
23. 誘う » さそう → to invite, to call (for)
24. 沈む » しずむ → to sink
25. 藻掻く » もがく → to struggle
26. 周り » まわり → surroundings
27. 闇 » やみ → darkness
28. 全て » すべて → everything, all
29. 永遠 » えいえん → eternity
30. 変わり » かわり → change, transformation
31. 自分 » じぶん → oneself
32. 見失う » みうしなう → to lose one's sight
33. 逃げ出す » にげだす → to run away
34. 気になる » きになる → be inclined to, to feel like
35. 進む » すすむ → to go ahead
36. 深み » ふかみ → depth
37. 目を開ける » めをあける → open one's eyes
38. 荒波 » あらなみ → raging waves; hardships
39. 通り過ぎる » とおりすぎる → to pass by
40. 一切 » いっさい → entirety
41. 飲まれる » のまれる → to be swallowed
42. 二度と » にどと → never again [used with a negative verb]
43. 森 » もり → forest
44. 止める » とめる → to stop (something)
45. 強く » つよく → strongly
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🎧SPOTIFY WRAPPED ASK GAME (WITH A LANGBLR TWIST!)
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独房、雑居、紋発、乱射、雑念、五輪、三振、欄居、托鉢、紋腹、画狂、欠年、射殺、殺傷、脳初、目車、濫用、懸念、學年、身者、卓越、餓死、軟卵、場者、童空、我作、滅法、涅槃、抹殺、怒気、燃焼、略奪、宰相、馬腹、刳発、南山、活発、沙羅、割腹、殺戮、循環、奈良、菜道、紗脚、残雑、颯和、和歌、東風、南富、背面、焼却、四季、同發、博羅、無償、透明、明闇、雲海、陶酔、溺愛、泊雑、湖畔、花車、小雑、蘭風、雑魚寝、逆発、罵詈、検遇、明細、鳥羽、無数、飾西、涼感、割烹、面月、略発、明暗、御覧、絶滅、名者、焼却、野版、絶筆、数界、洒落、羈絆、四索、敏捷、旋律、脚絆、安行、軽安、難産、伊賀、消滅、生滅、巡数、水災、万華、論発、処住、崇拝、年月、画鋲、我流、剣率、草庵、律年、雑魚、規約、貨車、蒸発、重大、錯乱、蓮妙、奈良、坐楽、延宝、財年、爆発、龍翔、日向、塁側、席園、座札、風評、財年、何発、旋律、画狂、論券、戦法、尊師、大概、二者、那波、麺期、演説、合邦、放射、雑律、貨客、選別、燕順、考慮、試薬初、財源、富、符号、井原、若榴、清涼、無數、才覚、絶望、奈落、奔放、有識、台東、詮索、懸念、病状、設楽、宴客、怠慢、時期、同部、弁解、冊立、立案、前略、妄動、侮蔑、廃絶、間髪、図解、経略、発泡、者発、立案、滅鬼、自利、論酒、桜蘭、五月雨、垓年、処理、短髪、散乱、絶滅、命日、庵客、実庵、龍翔、派閥、同盟、連峰、焼殺、勝中、割裂、残虐、故事、量発、敗残、花夢里、面月、原氏、雑考、推理、焼殺、膵癌、導風、千脚、砂漠、漁師、活滅、放射、洋蘭、舞妓、邪武、涅槃、毛髪、白藍、他式、民会、参謀、廃車、逆発、峻峰、桜蘭、殺戮、銘客、随分、刺死、脳犯、我版、論旨、無垢、血潮、風泊、益城、拝観、舘察、懺悔、空隙、髭白、模試、散乱、投射、破滅、壊滅、下痢、他殺、改札、寿司、葉式、魔雑、渾身、等式、命日、安泰、白藍、良志久、中須、掻敷、北方、監視、血式、血流、詐欺、加刷、販社、壊滅、坐楽、白那、苫小牧、欄物、演説、開脚、摩擦、欠史、宰相、掻敷、飾西、近隣、可能、刺自虐、崑崙、独歩、良案、隔絶、菜作、妄動、犬歯、核別、概要、立案、破格、殺戮、良案、快絶、防止、那古、風別、焼安泰、独庵、囲炉裏、壊滅、外傷、刃角、視覚、耳鼻、下顎骨、子孫、剥奪、憂鬱、優越、液状、先端、焼子孫、兵法、那波、安楽、最短、数式、絶句、庵杭、雅樂、動乱、者妙、垓年、独初、前報、奈落、数道、弓道、拝観、俯瞰、散乱、男爵、害面、炎上、抹殺、破棄、分別、額欄、学雑、宴客、体面、村落、柿区、害初、告発、欄式、体罰、侮蔑、浄光、情動、差額、君子、何発、兵式、童子、飾西、各滅、我札、審議、半旗、普遍、動脈、外傷、無償、木別、別格、名皿部、京脚、破棄、試薬、絶滅、学札、清涼、爆発、組織、壊滅、ここに、名もなき詩を、記す。風水、万別、他国、先式、続発、非力、産別、嘉門、神興、撃易、弊社、紋別、座泊、画狂、式典、胞子、画力、座敷、学舎、論別、閉域、爆風、万歩、博識、残忍、非道、望岳、死骸、残骸、符合、壊滅、匍匐、弄舌癖、死者、分別、砂漠、白藍、模写、服役、奈落、忖度、符尾、同盟、田式、左派、具癖、退役、蛇路、素白、昆北、北摂、写経、文武、択液、図解、挫折、根塊、道厳、視野別、奈落、鳥羽、グリシャ・イェーガー、粗利、惨殺、学癖、優遇、陶器、場作、土壌、粉砕、餓鬼、草履、羅列、門泊、戸癖、山系、学閥、座枠、忠膵癌、視野別、脳族、監視、佐伯、釋迦、敏捷、遇歴、佐渡、名張、紀伊市、名刺、干瓢、夏至、楽節、蘇遇、列挙、間髪、風脚、滅法、呪水、遇説、死骸、爆発、山荘、塀楽、茗荷、谷底、愚者、妄動、還魂、色別、最座、雑載、論客、名足、死期、近隣、名張、迷鳥、呑水、飛脚、晩別、獄卒、殺傷、視覚、乱脈、鉱毒、財閥、漢詩、死語、諸富、能生、那波、合理、血中、根菜、明初、鹿楽、宮札、度劇、臥風、粋玄、我馬、洞察、今季、爾脈、羅猿、激園、葉激、風車、風格、道明、激案、合祀、坐楽、土地油、力別、焼殺、年配、念波、郭式、遊戯、富部区、奈脈、落札、合祀、寒白、都山、額札、風雷、運説、害名、亡命、闘劇、羅沙莉、砂利、夢中、淘汰、噴水、楽章、農場、葉激、際泊、手裏、合併、模等部、トラップ、落着、御身、学習、零、概要、各初、千四、何匹、笘篠、熊本、京駅、東葛、土量、腹水、活潑、酢酸、数語、隠語、漢語、俗語、羽子、豚皮、刃角、醪、能登、半年、餓鬼、泣塔、用紙、喜悦、山荘、元相、炭層、破裂、腹水、薔薇、該当、
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独房、雑居、紋発、乱射、雑念、五輪、三振、欄居、托鉢、紋腹、画狂、欠年、射殺、殺傷、脳初、目車、濫用、懸念、學年、身者、卓越、餓死、軟卵、場者、童空、我作、滅法、涅槃、抹殺、怒気、燃焼、略奪、宰相、馬腹、刳発、南山、活発、沙羅、割腹、殺戮、循環、奈良、菜道、紗脚、残雑、颯和、和歌、東風、南富、背面、焼却、四季、同發、博羅、無償、透明、明闇、雲海、陶酔、溺愛、泊雑、湖畔、花車、小雑、蘭風、雑魚寝、逆発、罵詈、検遇、明細、鳥羽、無数、飾西、涼感、割烹、面月、略発、明暗、御覧、絶滅、名者、焼却、野版、絶筆、数界、洒落、羈絆、四索、敏捷、旋律、脚絆、安行、軽安、難産、伊賀、消滅、生滅、巡数、水災、万華、論発、処住、崇拝、年月、画鋲、我流、剣率、草庵、律年、雑魚、規約、貨車、蒸発、重大、錯乱、蓮妙、奈良、坐楽、延宝、財年、爆発、龍翔、日向、塁側、席園、座札、風評、財年、何発、旋律、画狂、論券、戦法、尊師、大概、二者、那波、麺期、演説、合邦、放射、雑律、貨客、選別、燕順、考慮、試薬初、財源、富、符号、井原、若榴、清涼、無數、才覚、絶望、奈落、奔放、有識、台東、詮索、懸念、病状、設楽、宴客、怠慢、時期、同部、弁解、冊立、立案、前略、妄動、侮蔑、廃絶、間髪、図解、経略、発泡、者発、立案、滅鬼、自利、論酒、桜蘭、五月雨、垓年、処理、短髪、散乱、絶滅、命日、庵客、実庵、龍翔、派閥、同盟、連峰、焼殺、勝中、割裂、残虐、故事、量発、敗残、花夢里、面月、原氏、雑考、推理、焼殺、膵癌、導風、千脚、砂漠、漁師、活滅、放射、洋蘭、舞妓、邪武、涅槃、毛髪、白藍、他式、民会、参謀、廃車、逆発、峻峰、桜蘭、殺戮、銘客、随分、刺死、脳犯、我版、論旨、無垢、血潮、風泊、益城、拝観、舘察、懺悔、空隙、髭白、模試、散乱、投射、破滅、壊滅、下痢、他殺、改札、寿司、葉式、魔雑、渾身、等式、命日、安泰、白藍、良志久、中須、掻敷、北方、監視、血式、血流、詐欺、加刷、販社、壊滅、坐楽、白那、苫小牧、欄物、演説、開脚、摩擦、欠史、宰相、掻敷、飾西、近隣、可能、刺自虐、崑崙、独歩、良案、隔絶、菜作、妄動、犬歯、核別、概要、立案、破格、殺戮、良案、快絶、防止、那古、風別、焼安泰、独庵、囲炉裏、壊滅、外傷、刃角、視覚、耳鼻、下顎骨、子孫、剥奪、憂鬱、優越、液状、先端、焼子孫、兵法、那波、安楽、最短、数式、絶句、庵杭、雅樂、動乱、者妙、垓年、独初、前報、奈落、数道、弓道、拝観、俯瞰、散乱、男爵、害面、炎上、抹殺、破棄、分別、額欄、学雑、宴客、体面、村落、柿区、害初、告発、欄式、体罰、侮蔑、浄光、情動、差額、君子、何発、兵式、童子、飾西、各滅、我札、審議、半旗、普遍、動脈、外傷、無償、木別、別格、名皿部、京脚、破棄、試薬、絶滅、学札、清涼、爆発、組織、壊滅、ここに、名もなき詩を、記す。風水、万別、他国、先式、続発、非力、産別、嘉門、神興、撃易、弊社、紋別、座泊、画狂、式典、胞子、画力、座敷、学舎、論別、閉域、爆風、万歩、博識、残忍、非道、望岳、死骸、残骸、符合、壊滅、匍匐、弄舌癖、死者、分別、砂漠、白藍、模写、服役、奈落、忖度、符尾、同盟、田式、左派、具癖、退役、蛇路、素白、昆北、北摂、写経、文武、択液、図解、挫折、根塊、道厳、視野別、奈落、鳥羽、グリシャ・イェーガー、粗利、惨殺、学癖、優遇、陶器、場作、土壌、粉砕、餓鬼、草履、羅列、門泊、戸癖、山系、学閥、座枠、忠膵癌、視野別、脳族、監視、佐伯、釋迦、敏捷、遇歴、佐渡、名張、紀伊市、名刺、干瓢、夏至、楽節、蘇遇、列挙、間髪、風脚、滅法、呪水、遇説、死骸、爆発、山荘、塀楽、茗荷、谷底、愚者、妄動、還魂、色別、最座、雑載、論客、名足、死期、近隣、名張、迷鳥、呑水、飛脚、晩別、獄卒、殺傷、視覚、乱脈、鉱毒、財閥、漢詩、死語、諸富、能生、那波、合理、血中、根菜、明初、鹿楽、宮札、度劇、臥風、粋玄、我馬、洞察、今季、爾脈、羅猿、激園、葉激、風車、風格、道明、激案、合祀、坐楽、土地油、力別、焼殺、年配、念波、郭式、遊戯、富部区、奈脈、落札、合祀、寒白、都山、額札、風雷、運説、害名、亡命、闘劇、羅沙莉、砂利、夢中、淘汰、噴水、楽章、農場、葉激、際泊、手裏、合併、模等部、トラップ、落着、御身、学習、零、概要、各初、千四、何匹、笘篠、熊本、京駅、東葛、土量、腹水、活潑、酢酸、数語、隠語、漢語、俗語、羽子、豚皮、刃角、醪、能登、半年、餓鬼、泣塔、用紙、喜悦、山荘、元相、炭層、破裂、腹水、薔薇、該当、
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こんなやつだな、お前らの、顔は
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jinmon0168 · 5 months
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冬を渡るワンマン
前書き
「ウルトラマリン」という言葉が好きだ
青という顔料は昔、ラピスラズリという鉱物を砕いて作っていたからとても高価で、中々使えるものではなかったみたい。
アフガニスタンでしか採れない貴重なラピスラズリを、日常の足しにもならない絵画で使うっていうんだから、とてつも無い贅沢だったんだろうな。
言葉の語源は、海を越えた青 小さな地球の長い長い距離を超えてまで誰もが欲しがった青
僕らにはどんな青より鮮やかな海があるのに、どうしてそこまでこの色が欲しかったんだろうか。
いや、だからこそ表現したくて求めたんだろうな。
フェルメールの絵画、真珠の耳飾りの少女はそんな青を惜しげもなく使っているんだから、そりゃ破産するよなって思う。そこまでして青じゃなければならないこだわりって一体何なんだろう。
「日常の足しにもならない絵画」なんて誤植を招くような言い方したけれど、絵画に掛けられた時間や信念、志はもっと崇高で、それを形として垣間見れる僕らはとても幸せだと思うし、恵まれた環境だなと心底感じる。
値段をつけて天秤にかけるなら僕の音楽はこの話のスケールの砂粒よりも小さいのかもしれないけれど
同じようにこれじゃなきゃいけない、これこそが表現したかったものだ、と思う気持ちは同じだと信じたい。分かりやすさや商業音楽云々は置いておいて、僕が表現したいものを曲げてまで作りたい音楽なんて、本当はきっと無いんだと思う。
たとえ自分を滅ぼす形になっても、表現を妥協できない。そんな大きな呪いを抱えて生きている気分に、最近はよく苛まれる。
ごめんなさい、びっくりするぐらい脱線しました!
伝えたかったこと
冬を渡るワタリドリ 最適な環境を求めて自分の危険を顧みずに海を渡る。
寒さから逃れるように熱狂の渦へ
渦中にいないと俺は俺を見失ってしまう。
それがどんなに自分を苦しめたとしても、自分を見失ってしまうくらいならば、俺はずっと溺れないように足掻いていたい。一度足が攣ってしまえば最後、
引き摺り込まれないように準備運動はしっかりと。
今は誰よりも自由が欲しい。
真珠の耳飾りの少女はフェルメールの生前、誰にも理解されなかった。
あの青色のこだわりへの執着は、俺の中で納得できるよう慮ることしかできない。
同じように俺の言葉も、メロディも、音も、みんなの中で受け入れてくれたり、涙したり、奮い立ったり勘繰ったりするしかない。
今だって伝わらないんだ本音はきっと。
「誰にも理解されないことを理解する」
これは俺の座右の銘だし、きっと俺が求めているものだ。
寒い冬を越えて、永い夜を切り抜けて、再び故郷へ帰るその日まで振り返らず、ただひたすら海を越える。
これが美しく、逞しい以外の言葉でどう喩えようか
俺はそれをずっと考えることが楽しくて、また唄を書き続けるんだと思う。
喉から手が出るほど欲しかったウルトラマリンは、きっと俺の中にあるんだ、それに気づけるまでこの渇きは収まらないんだと思う。
冬を渡るワンマンツアー Atomic Skipper 神門弘也
後書き
SNSとは程良い距離感で付き合えるようになった今日この頃です。フォロワーやインプレッションに縛られることが苦しくてたまらなくなったのが本音。
みんなの後押しや支えがあって音楽が続けられています。だから、俺の気持ちや日常をコンテンツとして垣間見てくれたのはすごく嬉しかったし、沢山発信できなくなってしまってごめんね。
ワンマンライブ、名阪ソールド 東京もかなり少なくなってるみたいです。
少しずつみんなが拡げてくれた輪があって今の俺たちがあります。
友達とも違う、お客様って訳じゃない。
親しみは持っているけど、馴れ馴れしくしない。
チヤホヤされたいんじゃなくて、憧れと共感が欲しくて始めたロックバンド。俺はまだステージの上から君を見つけられなくなった夜はない。
ってことは、まだまだ成長できるんだって思う。
大きくなることが正義じゃない、でも大きくならなきゃ君を振り向かせ続けられない。
これからもそばに居続けてもらえるよう、いいワンマンツアーにします。期待してて。
ありがとう。
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hitujijp · 1 year
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目4、耳6
それにしても視力は一段と衰えていると思う。小さい字は見えない、他者の顔もよく見えていないので分からない事が多い。なので文字などはPCに関しては120~150%の大きさに設定して改善させているが、日常生活での人の顔に関しては元々余り関心が無いので特に何も対策していない。輪郭さえ分かればどうにかなるので、それで良いと思う。
人間より視力の悪い動物は案外多い。そうした動物は匂いを感じる力や音を感じる力を発達させて補っている。流石に種が違うのでそこまでは出来ないが、ある程度は同じ方法が通用する。オレの場合は鼻はアレルギー持ちなので感度は並程度でしかないが、耳に関しては過敏過ぎて困るぐらいなので、ある程度目の代わりの役目を果たしている。
しかし目の代わりの役目をさせる為には単に耳が良いだけで無く、知識としてその音がどんな音なのか脳内にデータベースを形成しておかねば、聞いた音が何なのか照合が出来ない。だから普段から音の種類について注意を払っておく習慣を付けるのが大切なのだ。
昨日も夜中に一瞬「ドン」という鈍く響く音を聞いた。知識と照合すると候補は2つに絞られ、二階からの足音か、100mほど先に有る牛乳屋のトラックのドアを開閉する音かのどちらかだと分かる(恐らく音の主は牛乳屋)。
また同じ夜中に別の音も聞いた。今度は聞き慣れないゴソゴソした音だ。壁の近くから聞こえてくる。もしかしたら以前にも有ったのだが寒い夜にネズミなどが床下から壁内に侵入してくる事が有るのでそれかも知れないが、鳥が何かをしている可能性も有る。人間の泥棒の可能性は低いがゼロでは無い。念の為フラッシュライトを用意して戦闘態勢を整えておく。
そういう事を日々行っている。あと耳の感覚と野生の感覚を一番鈍らせてしまうのは、テレビや楽曲による音楽だ。これらが垂れ流されていると、環境音が掻き消され感知が難しくなる。オレにとっては目を塞がれた様な気がして余り好ましくは無い。
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kennak · 9 months
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ビッグモーター経営陣は国を舐め過ぎた 「ビッグモーターの経営陣は国を舐めすぎだ。事の重大さをわかっていないのではないか」  首都圏のディーラー幹部は「ありえない」を繰り返しながらこう語る。「どれかひとつでも普通の会社なら大変なことなのに、できる悪さは全部しましたという体だ。それで知らない、社員がやったで済むわけがない」  中古車販売・買取大手のビッグモーターは以前から損害保険会社への水増し請求が噂された。それが今年に入り客の車のタイヤに穴を開ける動画が流出、さらには靴下にゴルフ���ールを入れて振り回し凹ませる、工具でボディを引っ掻く、ヘッドライトを割るといった行為で客の車を破損させて保険会社に請求していた。 これだけやらかしたのに、国交省にも喧嘩を売る経営陣  こうした具体例に対してディーラー幹部は「もう何を言っていいかわからないが」としながらも、 「普通に犯罪だ。器物損壊に道路運送車両法違反、詐欺罪。それが成立するかはわからないが常軌を逸していることは事実だ。もう中古車業界がどうこうの話ですらない、ただの犯罪行為だと思う。まして全国の支店でそれをやって『経営陣は知らなかった』で済むわけがない」  ビッグモーターの創業者である兼重宏行氏は会見で「耳を疑った。こんなことまでやるのかと」「大事なお客様の車を修理する人間が傷をつけて水増し請求、ありえんです」「天地神明に誓って知りませんでした」といった趣旨の発言に終始した。そして息子で副社長だった兼重宏一氏も含めて「経営陣は知らなかった」と組織的な指示を否定した。 「これだけのことをして、申し開きがあれでは国交省も立場がない。まして新社長が「大丈夫だったと思います」では喧嘩を売ってるに等しい」  新社長となった和泉伸二氏は「保険会社、取引企業すべてのステークホルダーに改革をやり抜くことを約束したい」と述べた。 「他では言っているのかもしれないが、ここで「お客様」をつけるのが当たり前なのにつけない。国を舐めすぎと言ったがこの「国」には国交省だけでなく国民も入る。わざわざ日本中を怒らせている」 会社としての存続が難しくなる…金融界隈からも怒りの声  7月28日、国土交通省はついにビッグモーターの全国24都道府県、34店舗の立ち入り調査を始めた。 「最終的には整備そのものができなくなる恐れがある」  それは民間車検場の指定取り消しや業務停止ということか。 「踏み込んだ話は控えるが、仮にそうだとするなら会社としての存続が難しくなる、ということになる」  大手自動車メーカーの工場が立ち並ぶ北関東の地銀関係者にも話を聞くと「本当に怖いのは金融庁だ」とも話す。彼は日ごろ多くの自動車修理工場や中古車店とも融資や経営相談を通して関係が深い。 損保ジャパンの「知らぬ存ぜぬ」は許されるのか 「整備ができないこともそうだが、中古車の売買に影響がでる。これが一番怖い。保険が扱えなくなれば事実上、売買もできない。損保ジャパンは何を言われても切り捨てるつもりだ。一蓮托生になる気はないだろう」  多くの自動車販売店は保険代理業務も兼ねている。ビッグモーターもまた保険代理店として関東財務局に登録して各種手続きを行ってきた。だからこその「水増し請求」かはともかく、ビッグモーターの水増し請求には損保ジャパンが大きく関わってきたとされる。損保ジャパンからビッグモーターへの出向者は2011年からのべ37人、知らぬ存ぜぬは難しいように思うのだが。 「事故を起こした経験があればわかるだろうが、本来の保険事故調査は本当に厳しいものだ。私も経験あるが、アジャスターの調査や確認は重箱の隅どころではない。それをビッグモーターも損保ジャパンも「知らなかった」「見抜けなかった」は無理がある。金融庁も舐められたものだ」  金融庁はさっそく調査に乗り出すと同時にビッグモーター、損保各社に報告徴求命令を出すとした。またビッグモーターの幹部から不適切な保険契約や法令違反についても聴取した。そして7月31日、ついにビッグモーターの自動車保険契約の捏造疑惑が判明した。その前日には損保ジャパンがビッグモーターに対して損害賠償請求の準備を発表、同時にビッグモーターとの代理店契約を解除するとした。本稿のヒアリングはビッグモーターの会見直後(7月25日)だったが、彼らの発言はおおよそ的確だったことになる。
国交省に”最後にもう一回”喧嘩売る…国を舐め過ぎたビッグモーター、平均年収1000万円超の社員の転職先(みんかぶマガジン) - Yahoo!ニュース
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sakura-zakki · 10 months
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読書の記録
蜜蜂と遠雷 恩田陸
何やら過去に話題となっていたので購入。
本を開くといきなり、ピアノコンクールの課題と参加者4名の選曲が出てきて、何故だかこちらが緊張してくる。
この4名のコンクールに参加するまでに至った過去の出来事から物語は始まり、他の参加者も含めたコンクールの舞台へと展開される。
想像力を掻き立てられる音や曲や音楽に対しての表現と、コンクールを通して成長していく登場人物の心理的描写に引き込まれる。
舞台裏の側面からも、審査員の苦労、ステージマネージャーや調律師の参加者へ対する配慮等、詳細に触れている。
参加者のその後が気になる。
【メモ】
✏音楽は、常に「現在」でなければならない。博物館に収められているものではなく、「現在」を共に「生きる」ものでなければ意味がないのだ。綺麗な化石を掘り出して満足しているだけでは、ただの標本だからだ。
✏神様の声を預かって、伝える。偉大な作曲家もアマチュア演奏家も、音楽の前では等しく一預言者である。
✏強靭な身体、強靭な精神。それらが本当の「ロマンティック」な音楽を生み出すのだ。
✏音楽という、その場限りで儚い一過性のものを通して、我々は永遠に触れているのだと思わずにいられない。
✏自然の中から音楽を聞き取って書きとめていたのに、今は誰も自然の中に音楽を聞かなくなって、自分たちの耳の中に閉じ込めているのね。それが音楽だと思っているのよね。
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kachoushi · 1 year
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各地句会報
花鳥誌 令和5年5月号
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坊城俊樹選
栗林圭魚選 岡田順子選
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令和5年2月2日 うづら三日の月花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
厨女も慣れたる手付き雪掻す 由季子 闇夜中裏声しきり猫の恋 喜代子 節分や内なる鬼にひそむ角 さとみ 如月の雨に煙りし寺の塔 都 風花やこの晴天の何処より 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月4日 零の会 坊城俊樹選 特選句
暗闇坂のチャペルの春は明日あたり きみよ 長すぎるエスカレーター早春へ 久 立春の市の算盤振つてみる 要 冬帝と暗闇坂にすれ違ふ きみよ 伊達者のくさめ名残りや南部坂 眞理子 慶應の先生眠る山笑ふ いづみ 豆源の窓より立春の煙 和子 供華白く女優へ二月礼者かな 小鳥 古雛の見てゐる骨董市の空 順子 古雛のあの子の部屋へ貰はれし 久
岡田順子選 特選句
暗闇坂のチャペルの春は明日あたり きみよ 冬帝と暗闇坂にすれ違ふ 同 大銀杏八百回の立春へ 俊樹 豆源の春の売子が忽と消え 同 コート脱ぐ八咫鏡に参る美女 きみよ おはん来よ暗闇坂の春を舞ひ 俊樹 雲逝くや芽ばり柳を繰りながら 光子 立春の蓬髪となる大銀杏 俊樹 立春の皺の手に売るくわりんたう 同 公孫樹寒まだ去らずとのたまへり 軽象
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月4日 色鳥句会 坊城俊樹選 特選句
敬􄼲な信徒にあらず寒椿 美穂 梅ふふむ野面積む端に摩天楼 睦子 黄泉比良坂毬唄とほく谺して 同 下萌や大志ふくらむ黒鞄 朝子 觔斗雲睦月の空に呼ばれたる 美穂 鼻歌に二つ目を割り寒卵 かおり 三􄼹路のマネキン春を手招きて 同 黄金の国ジパングの寒卵 愛 潮流の狂ひや鯨吼ゆる夜は 睦子 お多福の上目づかひや春の空 成子 心底の鬼知りつつの追儺かな 勝利
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月6日・7日 花鳥さざれ会 坊城俊樹選 特選句
潮騒を春呼ぶ音と聞いてをり かづを 水仙の香り背負うて海女帰る 同 海荒るるとも水仙の香の高し 同 坪庭の十尺灯篭日脚伸ぶ 清女 春光の中神島も丹の橋も 同 待春の心深雪に埋もりて 和子 扁額の文字読めずして春の宿 同 砂浜に貝を拾ふや雪のひま 千加江 村の春小舟ふはりと揺れてをり 同 白息に朝の公園横切れり 匠 風花や何を告げんと頰に触る 笑子 枝川やさざ波に陽の冴返る 啓子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月8日 さくら花鳥会 岡田順子選 特選句
雪を踏む音を友とし道一人 あけみ 蠟梅の咲き鈍色の雲去りぬ みえこ 除雪車を見守る警備真夜の笛 同 雪掻きの我にエールや鳥の声 紀子 握り飯ぱりりと海苔の香を立て 裕子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月10日 鳥取花鳥会 岡田順子選 特選句
東風に振る竿は灯台より高く 美智子 月冴ゆる其処此処軋む母の家 都 幽やかな烏鷺の石音冴ゆる夜 宇太郎 老いの手に音立て笑ふ浅蜊かな 悦子 鎧着る母のコートを着る度に 佐代子 老いし身や明日なき如く雪を掻く すみ子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月11日 枡形句会 栗林圭魚選 特選句
朝光や寺苑に生るる蕗の薹 幸風 大屋根の雪解雫のリズム良き 秋尚 春菊の箱で積まれて旬となる 恭子 今朝晴れて丹沢颪の雪解風 亜栄子 眩しさを散らし公魚宙を舞ふ 幸子 流れゆくおもひで重く雪解川 ゆう子 年尾句碑句帳に挟む雪解音 三無 クロッカス影を短く咲き揃ふ 秋尚 あちらにも野焼く漢の影法師 白陶 公魚や釣り糸細く夜蒼し ゆう子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月13日 枡形句会 栗林圭魚選 特選句
犬ふぐり大地に笑みをこぼしけり 三無 春浅しワンマン列車軋む音 のりこ 蝋梅の香りに溺れ車椅子 三無 寒の海夕赤々漁終る ことこ 陽が風を連れ耀ける春の宮 貴薫 青空へ枝混み合へる濃紅梅 秋尚 土塊に春日からめて庭手入 三無 夕東風や友の消息届きけり 迪子 ひと雨のひと粒ごとに余寒あり 貴薫
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月13日 武生花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
浅春の眠りのうつつ出湯泊り 時江 老いたれば屈託もあり毛糸編む 昭子 落としたる画鋲を探す寒灯下 ミチ子 春の雪相聞歌碑の黙続く 時江 顔剃りて少し別嬪初詣 さよ子 日脚伸ぶ下校チャイムののんびりと みす枝 雪解急竹はね返る音響く 同 寒さにも噂にも耐へこれ衆生 さよ子 蕗の薹刻めば厨野の香り みす枝
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月14日 萩花鳥会
水甕の薄氷やぶり野草の芽 祐子 わが身共老いたる鬼をなほ追儺 健雄 嗚呼自由冬晴れ青く空広く 俊文 春の園散り散り走る孫四人 ゆかり 集まりて薄氷つつき子ら遊ぶ 恒雄 山々の眠り起こせし野焼きかな 明子 鬼やらひじやんけんで勝つ福の面 美惠子
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令和5年2月15日 福井花鳥会 坊城俊樹選 特選句
吹雪く日の杣道隠す道標 世詩明 恋猫の闇もろともに戦かな 千加江 鷺一羽曲線残し飛び立てり 同 はたと止む今日の吹雪の潔し 昭子 アルバムに中子師の笑み冬の蝶 淳子 寒鯉の橋下にゆらり緋を流す 笑子 雪景色途切れて暗し三国線 和子 はよしねまがつこにおくれる冬の朝 隆司 耳目塗り潰せし如く冬籠 雪 卍字ケ辻に迷ひはせぬか雪女 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月16日 伊藤柏翠記念館句会 坊城俊樹選 特選句
指先に一つ剥ぎたる蜜柑の香 雪 大寒に入りたる水を諾ひぬ 同 金色の南無観世音大冬木 同 産土に響くかしは手春寒し かづを 春の雷森羅万象𠮟咤して 同 玻璃越しに九頭竜よりの隙間風 同 気まぐれな風花降つてすぐ止みて やす香 寒紅や見目安らかに不帰の人 嘉和 波音が好きで飛沫好き崖水仙 みす枝 音待てるポストに寒の戻りかな 清女 女正月昔藪入り嫁の里 世詩明
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月17日 さきたま花鳥会 坊城俊樹選 特選句
奥つ城に冬の遺書めく斑雪 月惑 顔隠す一夜限りの雪女郎 八草 民衆の叫びに似たる辛夷の芽 ふじほ 猫の恋昼は静かに睨み合ひ みのり 薄氷に餓鬼大将の指の穴 月惑 無人駅青女の俘虜とされしまま 良江 怒号上げ村に討ち入る雪解川 とし江 凍土を突く走り根の筋張りて 紀花 焼藷屋鎮守の森の定位置に 八草 爺の膝捨てて疾駆の恋の猫 良江
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月19日 風月句会 坊城俊樹選 特選句
古玻璃の奥に設ふ古雛 久 笏も扇も失せし雛の澄まし顔 眞理子 日矢さして金縷梅の縒りほどけさう 芙佐子 梅東風やあやつり人形眠る箱 千種 春風に槻は空へ細くほそく ます江 山茱萸の花透く雲の疾さかな 要 貝殻の雛の片目閉ぢてをり 久 古雛髪のほつれも雅なる 三無 ぽつねんと裸電球雛調度 要
栗林圭魚選 特選句
紅梅の枝垂れ白髪乱さるる 炳子 梅園の幹玄々と下萌ゆる 要 濃紅梅妖しきばかりかの子の忌 眞理子 貝殻の雛の片目閉ぢてをり 久 古雛髪のほつれも雅なる 三無 老梅忌枝ぶり確と臥龍梅 眞理子 山茱萸の空の広さにほどけゆく 月惑 八橋に水恋うてをり猫柳 芙佐子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月21日 鯖江花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
師を背負ひ走りし人も雪籠 雪 裏庭開く枝折戸冬桜 同 天帝の性こもごもの二月かな 同 適当に返事してゐる日向ぼこ 一涓 継体の慈愛の御ん目雪の果 同 風花のはげしく風に遊ぶ日よ 洋子 薄氷を踏めば大空割れにけり みす枝 春一番古色の帽子飛ばしけり 昭上嶋子 鉤穴の古墳の型の凍てゆるむ 世詩明 人の来て障子の内に隠しけり 同 春炬燵素足の人に触れざりし 同 女正月集ふ妻らを嫁と呼ぶ 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月26日 月例会 坊城俊樹選 特選句
能舞台昏きに満ちて花を待つ 光子 バス停にシスターとゐてあたたかし 要 空に雲なくて白梅すきとほる 和子 忘れられさうな径の梅紅し 順子 靖国の残る寒さを踏む長靴 和子 孕み猫ゆつくり進む憲兵碑 幸風 石鹸玉ゆく靖国の青き空 緋路 蒼天へ春のぼりゆく大鳥居 はるか
岡田順子選 特選句
能舞台昏きに満ちて春を待つ 光子 直立の衛士へ梅が香及びけり 同 さへづりや鉄のひかりの十字架へ 同 春の日を溜め人を待つベンチかな 秋尚 春風や鳥居の中の鳥居へと 月惑 料峭や薄刃も入らぬ城の門 昌文 梅香る昼三日月のあえかなり 眞理子 春陽とは街の色して乙女らへ 俊樹
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月 九州花鳥会 坊城俊樹選 特選句
ポケットの余寒に指を揉んでをり 勝利 黒真珠肌にふれたる余寒かな 美穂 角のなき石にかくれて猫の恋 朝子 恋仲を知らん顔して猫柳 勝利 杖の手に地球の鼓動下萌ゆる 朝子 シャラシャラとタンバリン佐保姫の衣ずれ ひとみ 蛇穴を出て今生の闇を知る 喜和 鷗外のラテン語冴ゆる自伝かな 睦古賀子 砲二門転がる砦凍返る 勝利 小突かれて鳥と屋や に採りし日寒卵 志津子 春一番歳時記の序を捲らしむ 愛
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
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nostalblue · 2 years
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えだまめ
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マメ類は直播きすると害虫は勿論、ネズミや鳥の格好の標的になるので、当地ではポット播きしてある程度の大きさになるまで防虫ネットの中で育苗する。ただエダマメは種が腐りやすく不発芽になりやすいので蒔き方や灌水管理に特段に気を使う。無事発芽し本葉が出てくるようになるとまずは一安心、天候等を見計らって畝に定植する。茎が軟弱なうちはネキリムシに囓られやすいので株の地際にはアルミホイルを巻き(手間が掛かるが効果は高い)、今年はより日照の良い場所を選んで植えた。
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株の成長は順調だった。いつもはこのまま放任なのだが「エダマメも主枝を摘芯すると脇芽が増えて収量が増える」と耳にしたので今年はそれを試してみることに。結果はロクに脇芽も出ず、わっさわっさに実る期待とはほど遠い物に。ちなみに摘芯は他の野菜栽培でもよく行われる手法であるが、その効果は理想的条件下では発揮されても、そうでない状況下では逆にデメリットになる場合がある。実際欲を掻いて摘芯したらそのまま枯れちったという経験も多々あるのだが、幸い今回のエダマメはそれなりに収穫には至った。それでも場所が良かった分だけ例年より僅かに莢が多いかな。ただ一畝でこのバケツ程度じゃあやはり割に合わないなあ。
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合理性の話は一旦置いて、収穫したエダマメを新鮮なうちに鍋で塩茹でする。豆はしっかり火を通すのが大��提だが、軟らか過ぎず適度な食感が残るように茹で時間を調整するのがポイントだ。
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皿に上げて晩酌の共に。収量はともかく味は良く申し分無い。暑い季節、生ビールと一緒にやれば最高なんだろうけど、そんな高級な物は飲めないのでパックの冷酒で頂く。いつもの調子で箸を置いたがエダマメには必要なかったな(笑)。飲みながらインターネットを探っていると「エダマメは肥料分が多いと実成りが悪い」なんて言葉が目に入ってくる。まあ確かに根粒菌を共生させる豆類は低肥料で育つからほとんど施肥してないんだけど、それでも多いのかなあ。次回は無施肥で試して見ようかなあ。。。とまた来年も栽培しそうな感じになるのであった。
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quirkydoodler · 1 year
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"HELLO WORLD"
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The detective's arc and character song from the film: Sultry jazz with a beat catchy enough to get me dancing like there's no tomorrow 😳
Below cut are lyrics sectioned off in Japanese, Roma-ji, and English versions!
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路地の片隅吹かしたタバコの煙で何かを隠し 背中丸めて冷たい靴音耳を塞いだ 何れもイカれた奴らがから出るA級普遍のノイズ 頭の中を掻き乱す様に巡るアドレナリン
くたばってる時間は無い 行き着く先が分からない 夢なんか見るもんじゃない 好きにさせてくれ
HELLO WORLD HELLO WORLD 誰か居るのかい? EVERY DAY EVERY NIGHT 答えてくれ RUN AWAY FAR AWAY 急ぎ足でフェイク ヘヴィな気分でどうにかして
目を閉じれば 美しく広がる空の下 何時か何処かで会おうぜ
明日の行方をコインに託せば 全てが想定範囲 世界は終わりそこから始まるカウントダウン 片っ端からドアを蹴破れば 何時かは辿り着くのさ 裏も表もても白け切る程に 無意味なリアル
息を潜める馬鹿ども 俺の場所を突き止めろ そして骨まで残らず 火をつけてくれ
HELLO WORLD HELLO WORLD 生きているのかい? EVERY DAY EVERY NIGHT 教えてくれ RUN AWAY FAR AWAY 急ぎ足でフェイク ヘヴィな気分で燃やし尽くせ
目を覚ますまで 呼吸を繰り返したままそっと 良い夢を見させてくれ
くたばってる時間は無い 行き着く先が分からない 夢なんか見るもんじゃない 好きにさせてくれ
HELLO BABY
HELLO WORLD HELLO WORLD 誰か居るのかい? EVERY DAY EVERY NIGHT 答えてくれ RUN AWAY FAR AWAY 急ぎ足でフェイク ヘヴィな気分でどうにかして
目を閉じれば 美しく広がる空の下 何時か何処かで会おうぜ 何時か何処かで会おうぜ 何時か何処かで会おうぜ
YEAH
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Roji no katasumi fukashita tabako no kemuri de nanika wo kakushi Senaka marumete tsumetai kutsuoto mimi wo fusaida Doremo ikareta yatsura ga kara deru A kyuu fuhen no noizu Atama no naka wo kakimidasu you ni meguru adorenarin
Kutabatteru jikan wa nai Ikitsuku saki ga wakaranai Yume nanka miru mon janai Suki ni sasete kure
HELLO WORLD HELLO WORLD Dareka iru no kai? EVERY DAY EVERY NIGHT Kotaete kure RUN AWAY FAR AWAY Isogiashi de feiku Hevi na kibun de dounikashite
Me wo tojireba Utsukushiku hirogaru sora no shita Itsuka dokoka de aou ze
Asu no yukue wo koin ni takuseba Subete ga soutei han’i Sekai wa owari soko kara hajimaru kauntodaun Katappashikara doa wo keyabureba Itsukawa tadoritsuku no sa Ura mo omote mo shirakekiru hodo ni Muimi na riaru
Iki wo hisomeru baka domo Ore no basho wo tsukitomero Soshite hone made nokorazu Hi wo tsukete kure
HELLO WORLD HELLO WORLD Ikiteiru no kai? EVERY DAY EVERY NIGHT Oshiete kure RUN AWAY FAR AWAY Isogi ashi de feiku Hevi na kibun de moyashitsukuse
Me wo samasu made Kokyuu wo kurikaeshita mama sotto Ii yume wo misasete kure
Kutabatteru jikan wa nai Ikitsuku saki ga wakaranai Yume nanka miru mon janai Suki ni sasete kure
HELLO BABY
HELLO WORLD HELLO WORLD Dareka iru no kai? EVERY DAY EVERY NIGHT Kotaete kure RUN AWAY FAR AWAY Isogiashi de feiku Hevi na kibun de dounikashite
Me wo tojireba Utsukushiku hirogaru sora no shita Itsuka dokoka de aou ze Itsuka dokoka de aou ze Itsuka dokoka de aou ze
YEAH
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In an alleyway corner under the fumes of smoked cigarette, something was hidden Cold footsteps rounding my back blocked up my ears Coming from the crazed lot of them, an A-grade, universal noise An adrenaline that surrounds me to mess with my head
I don’t have time to kick the bucket I don’t know the point I’ll end up at I don’t see such things as dreams Let me do as I like!
HELLO WORLD HELLO WORLD Is someone around? EVERY DAY EVERY NIGHT Answer! RUN AWAY FAR AWAY Fake it fast With the heavy feelings, somehow
If I close my eyes Beneath the beautifully spread sky Let’s meet up somewhere someday!
If you commit tomorrow’s whereabouts to the coin Everything will be within the range of your hypotheses The countdown to the end of the world starts from there If I smash through the doors one after another Sooner or later, I’ll manage to arrive Both the back and front end up so light to the point that It’s a meaningless reality
You fools who hold your breaths Pinpoint my location! And completely to the bones Ignite the flames!
HELLO WORLD HELLO WORLD Is somebody alive? EVERY DAY EVERY NIGHT Show me! RUN AWAY FAR AWAY Fake it fast Burn out through the heavy feelings!
Until I wake up As things are, I kept breathing softly Let me have good dreams!
I don’t have time to kick the bucket I don’t know the point I’ll end up at I don’t see such things as dreams Let me do as I like!
HELLO BABY
HELLO WORLD HELLO WORLD Is someone around? EVERY DAY EVERY NIGHT Answer! RUN AWAY FAR AWAY Fake it fast The heavy feelings, somehow
If I close my eyes Beneath the beautifully spread sky Let’s meet somewhere someday! Let’s meet somewhere someday! Let’s meet somewhere someday!
YEAH
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pupa-cinema · 1 year
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Village Man‘s Store - 眠れぬ夜は自分のせい(It’s My Fault I Can’t Sleep At Night) - Lyrics English Translation
ベイビー僕は何も知らんと Baby I’m clueless 使えない振りで過ごしてる I’m just hanging out, pretending I’m useless テールランプが道を描いた My taillights drew the path for me あの先はどこへ向かうだろう? Where ever does it lead to?
全身君の匂いになって My entire body smells like you now 甘すぎる夢を見ていたい I want to stay in this rich dream forever 大言壮語甚だしいが I talk big but 終わらない遊び探してる I’m really just searching for never-ending fun いつかなんだろう When will it be これはもういつかなんだろう When ever will it be 気付かずに目を閉じる Before I know it my eyes are closed
明後日の言葉が出てこないよ My words for the day after tomorrow won’t come out 二百��回の寝返り打って I toss over in bed for the two millionth time 眠れない夜は君のせいじゃない My sleepless nights are not because of you 歌った小節が耳に貼り付いてさ The tremolo sung is sticking in my ears この星を色付ける Coloring this planet
いつか朝日が差してきたなら If one day the morning sun shines on me then 隣で君が目を覚ます You’ll wake up beside me オレンジの木々を差し出したなら If it shows me orange trees then 飛び起き愛を唄うでしょう I’ll spring up and sing of my love でもいつかなんだろう But when will that be 今はもういつかなんだろう When ever will that be at this rate 気付かずに目を閉じる Before I know it my eyes are closed
明後日の言葉が出てこないよ My words for the day after tomorrow won’t come out 二百万回の寝返り打って I toss over in bed for the two millionth time 眠れない夜は君のせいじゃない My sleepless nights are because of you 歌った小節が耳に貼り付いてさ The tremolo sung is sticking in my ears この星を色付ける Coloring this planet
背骨が痒くて気が狂った My spine is so itchy I’ve gone crazy 手足が凍えて掻きむしった My arms and legs freeze but I itch 眠れない夜は君のせいじゃない My sleepless nights are not because of you 貰った狂言が耳に貼り付いてさ The fallacies I received is sticking in my ears この空に溶けて行く Melting into this sky
もう 言葉が出てこなくて Now, words won’t even come out 二百万回の不安が引いて I catch my two millionth anxiety いたいけな熱が消えてしまっても My innocent fever fades but 歌った小節が耳に貼り付いてさ The tremolo sung is sticking in my ears 君の手に触れて眠る I touch upon your hand and fall asleep
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